JP2004165807A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り込んだ画像データの色と、画像データをプロファイルを用いて変換後に出力する際の色とが異ならず、異なる出力機器で同じ画像を出力した際に色が異ならず、編集した画像データを間単に元に戻せる画像処理装置とする。
【解決手段】入力した画像データG1を入力用プロファイルF1を用いて標準色画像データG2に変換し、標準色画像データを、推奨プロファイルF2を用いて書込用画像データに変換すると共に編集手段H1で画像編集を行うことにより、編集済書込用画像データG3とし、編集済書込用画像データをデータ書込手段2で記録媒体Cに書き込む画像処理装置100,200である。記録媒体に、編集前の書込用画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むと共に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込む。
【選択図】 図1
【解決手段】入力した画像データG1を入力用プロファイルF1を用いて標準色画像データG2に変換し、標準色画像データを、推奨プロファイルF2を用いて書込用画像データに変換すると共に編集手段H1で画像編集を行うことにより、編集済書込用画像データG3とし、編集済書込用画像データをデータ書込手段2で記録媒体Cに書き込む画像処理装置100,200である。記録媒体に、編集前の書込用画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むと共に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影済みの写真フィルムを顧客から預かり、現像及び印画紙へのプリントを行うアナログプリント方式のフォトサービスが行われている。
これに対し、近時、デジタルカメラによって撮影された写真の画像データを顧客から預かりデジタル方式でプリントするフォトサービスが行われるようになってきている。この場合は、デジタルカメラによって撮影された写真画像はすでに電子変換されたデジタル画像データであるので、画像の加工、修正、調整などの画像補正を容易に行うことができ、例えば、写真画像の傷、汚れなどが簡単に修正できるため、従来のアナログプリント方式に比べて、より顧客が満足できる写真プリントを提供することができる。
【0003】
また最近では、撮影済みの写真フィルムを顧客から預かり、現像及び印画紙へのプリントを行うアナログプリント方式のフォトサービスのほか、撮影済みの写真フィルムを現像処理したのち、又は、顧客から現像済フィルム若しくはプリントされた写真を預かって、それをスキャナにより読み取って電子変換し、アナログ方式ではなくデジタル方式で印画紙にプリントするサービスも行われるようになってきている。このようにアナログ素材を電子変換してデジタル方式でプリントする場合、写真画像を電子変換されたデジタルデータとして扱うため、写真画像の加工、修正、調整などの画像補正を容易に行うことができ、例えば、写真画像の傷、汚れなどが簡単に修正できる。そのため、顧客からアナログ素材を預かる場合においても、従来のアナログプリント方式に比べて、より顧客が満足できる写真プリントを提供することができる。
【0004】
また、デジタルデータとされた画像データを編集してデジタルフォトアルバムを構成しこれをコンパクトディスク(CDR)などの汎用のデジタルメディアに保存したものを顧客の注文枚数提供するサービスや、現像処理の際に普通プリントと共にインデックスプリントを作成するサービス(例えば、特許文献1参照。)など、フォトサービスにおける写真の提供形態も多様になってきた。
【0005】
以下、従来のフォトサービスシステム(画像処理装置)について、具体例を挙げて説明する。
【0006】
このうち、アナログ素材やデジタルデータを取り込んで、デジタル方式でプリントする場合には、フォトサービスシステム600で、図5のブロック図に示すような処理が行われる。
【0007】
まず、写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aを入力手段1(スキャナ等)がスキャンして、入力画像データG1として取り込み、この入力手段1に対応した入力機用プロファイルF1により入力画像データG1を標準色空間に変換して標準色画像データG2を取得する。
【0008】
一方、メモリーカード、CDRなどのデジタルメディアに保存されたデジタルデータDを読み取ることにより、又はインターネット等の通信回線を介したデジタルデータDの送信により、標準色画像データG2を取得する場合もある。このときには、デジタルデータDを、CD,DVD,フロッピー(登録商標)ディスク,メモリーカード,HD等の機器毎やそのメーカ毎又はモデル毎で定められたプロファイル(メディア別プロファイルF5)によって標準色画像データG2に変換するようになっている。
【0009】
次に、前記標準色画像データG2は、プリント手段(プリンタ)4に対応したプリント用プロファイルF12によりプリント手段4で出力可能な色空間のプリント用画像データに変換されると共に、編集手段H1で適宜の編集、補正を行い、編集済プリント用画像データG21にされる。
そして、プリント手段(プリンタ)4において、前記プリント用画像データG21に基づくプリントP21を出力する。
【0010】
これに対し、取り込んだアナログ素材やデジタルデータをデジタルアルバム等にするようにCDR等の記録媒体に書き込み、また、当該記録媒体に書き込まれた画像データ(デジタルデータ)をプリントする場合には、図3及び図4のブロック図に示すような処理が行われる。
【0011】
まず、アナログ素材やデジタルデータを取り込んでデジタルアルバム等にするようにCDR等の記録媒体に書き込む場合について、図3を用いて説明する。
ここでは、フォトサービスシステム100において、写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aを入力手段1(スキャナ等)がスキャンして、入力画像データG1として取り込み、この入力手段1に対応した入力機用プロファイルF1により入力画像データG1を標準色空間に変換して標準色画像データG2を取得する。
【0012】
一方、メモリーカード、CDRなどのデジタルメディアに保存されたデジタルデータDを読み取ることにより、又はインターネット等の通信回線を介したデジタルデータDの送信により、標準色画像データG2を取得する場合もある。このときには、デジタルデータDを、CD,DVD,フロッピー(登録商標)ディスク,メモリーカード,HD等の機器毎やそのメーカ毎又はモデル毎で定められたプロファイル(メディア別プロファイルF5)によって標準色画像データG2に変換するようになっている。
【0013】
次に、前記標準色画像データG2を、推奨プロファイルF2により、画像データを書き込むデータ書込手段2に応じたデジタルアルバム用画像データに変換すると共に、編集手段(例えば、パソコンの画像編集ソフト等)H1で適宜の編集、補正を行い、編集済デジタルアルバム用画像データ(編集済書込用画像データ)G3にする。ここで、推奨プロファイルF2とは、当該フォトサービスシステム(画像処理装置)100のメーカ(システム業者)や装置設置店(サービス業者)が、標準色画像データG2を前記デジタルアルバム用画像データに変換する際のプロファイルとして最も適切と判断して予め設定したプロファイルである。そして、データ書込手段(ここでは、CDR書込装置)2において、デジタルアルバムとする記録媒体C(ここでは、CDR)に対して、前記編集済デジタルアルバム用画像データG3の書き込みを行う。
【0014】
このようにして記録媒体(ここでは、CDR)に書き込まれたデジタルデータ(ここでは、作成されたデジタルアルバムの画像データ)をプリントする場合について、図4を用いて説明する。
【0015】
まず、フォトサービスシステム500において、記録媒体Cを読み取り手段(ここでは、CDR再生装置)3にかけて画像データの読み取りを行い、編集済デジタルアルバム用画像データG3を取得する。
【0016】
次に、図4の右よりに図示したように、標準プロファイルF11により前記デジタルアルバム用画像データG3を編集済中間画像データG11に変換させる。ここで、標準プロファイルF11とは、種々の読み取り手段から読み出された画像データを標準色空間の画像データに変換するための標準的なプロファイル(汎用プロファイル)である。
【0017】
それから、プリント手段(プリンタ)4に応じたプリント用プロファイルF12により前記中間画像データG11をプリント用画像データG12に変換させる。そして、プリント手段(プリンタ)4において、前記プリント用画像データG12に基づくプリントP11を出力する。
【0018】
なお、CDR等の記録媒体に書き込まれた画像データをプリントする場合には、前記したように、編集済デジタルアルバム用画像データG3を、一旦、編集済中間画像データG11に変換させた後に、プリント用画像データG12に変換させる場合の他、図4の左よりに図示したように、編集済デジタルアルバム用画像データG3を直接、プリント手段(プリンタ)4に応じたプリント用プロファイルF12によりプリント用画像データG13に変換させる場合もある。このときには、前記プリント用画像データG13は、プリント手段(プリンタ)4において、プリントP12として出力される。
【0019】
【特許文献1】
特開平8−15781号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフォトサービスシステム(画像処理装置)の場合では、デジタルアルバムを作成するときに標準色画像データをデジタルアルバム用画像データに変換する際に用いるプロファイル(推奨プロファイル)と、デジタルアルバムから画像データを取り出してプリントするときに編集済デジタルアルバム用画像データを標準色空間の画像データ(編集済中間画像データ)に変換する際に用いるプロファイル(標準プロファイル)とが異なる場合があり、この場合には、最初に取り込んだ画像データ(例えば、写真プリント等から得た画像データ)と、プリント手段で出力したプリントとの色が異なる虞があるという問題があった。特に、デジタルアルバムを作成したフォトサービスシステム(画像処理装置)と、デジタルアルバムからプリントを行う際のフォトサービスシステム(画像処理装置)が、異なるメーカのものである場合や異なるサービス業者である場合等には、画像の色が異なる可能性が高くなる。
また、一のフォトサービスシステム(画像処理装置)で画像データをプリントした後、他のフォトサービスシステム(画像処理装置)でプリントするときなど(焼き増しをする際等)に、双方のプリントの色が異なってしまう虞もある。
【0021】
さらに、記録媒体に書き込む前に画像データに編集を加えた場合に、その編集された画像データを元に戻したい場合や他の編集を施したい場合等に、従来のフォトサービスシステムでは、編集履歴等を残していないので、画像データを元に戻すのが困難であり、また、編集された状態の画像データの上に他の編集をしなけらばならず、思うような色が出せない等、不具合が生じる虞があった。
【0022】
なお、デジタルアルバムから画像データを取り出してプリントを行うときにおける編集済デジタルアルバム用画像データを変換する際に、標準プロファイルによる変換を介さず(一旦中間画像データに変換せず)、直接、プリント用プロファイルでプリント用画像データに変換してしまう場合は、当然、最初に取り込んだ画像データ(例えば、写真プリント等から得た画像データ)と、プリント手段で出力したプリントとの色が異なる可能性が高い。
【0023】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、取り込んだ画像データの色と、画像データをプロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが異なるものとならないようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力した際に双方で色が異ならないようにでき、加えて、編集した画像データを間単に元に戻すことができる色再現性の高い画像処理装置を提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
入力した画像データを入力用プロファイルを用いて標準色画像データに変換し、データ書込手段に応じた推奨プロファイルを用いて前記標準色画像データを書込用画像データに変換し、当該書込用画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むことを特徴としている。
【0025】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできる。
【0026】
請求項2に記載の発明は、
入力した画像データに対して編集手段で画像編集を行い、編集済画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となるように、前記記録媒体に、前記編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むことを特徴としている。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0028】
請求項3に記載の発明は、
入力した画像データを入力用プロファイルを用いて標準色画像データに変換し、当該標準色画像データを、データ書込手段に応じた推奨プロファイルを用いて書込用画像データに変換すると共に編集手段で画像編集を行うことにより、編集済書込用画像データとし、当該編集済書込用画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に書き込まれた編集済書込用画像データを編集前の書込用画像データに戻すことが可能となるように、前記記録媒体に、前記編集前の書込用画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むと共に、
前記記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むことを特徴としている。
【0029】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっていると共に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできると共に、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0030】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は3に記載の画像処理装置において、
前記逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0031】
請求項4に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイルをあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0032】
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像処理装置において、
前記編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0033】
請求項5に記載の発明によれば、編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ編集を元に戻して正確な色を再現することができ、編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0034】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、
前記逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0035】
請求項6に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイル及び編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
【0037】
図1及び図2は本発明の一実施形態のフォトサービスシステム(画像処理装置)100,200を示すブロック図である。なお、従来例と同様のものについては、従来例と同じ符号を付している。また、図示しないが、この実施の形態のフォトサービスシステム(画像処理装置)100は、特にアナログ素材から画像データを取り込む入力手段1としてのスキャナ(スキャナとしては、プリント用のものとフィルム用のものを備えている)、デジタルデータによる画像データを読み取る読み取り手段3としてのCDR再生装置、出力手段のうちのデータ書込手段2としてのCDR書込装置、出力手段のうちのプリント手段4としてのプリンタ及び種々の作業の操作を行うパソコン(画像処理部110,210を含む)等が接続された構成となっている。
【0038】
ここでは特に、フォトサービスシステム(画像処理装置)100において、アナログ素材やデジタルデータを取り込んで、CDR等の記録媒体にデータを書き込んでデジタルアルバムなどを作成し、フォトサービスシステム(画像処理装置)200において、前記デジタルアルバムの画像データからデジタル方式でプリントする場合について説明する。
【0039】
まず、アナログ素材やデジタルデータを取り込んでデジタルアルバム等にするようにCDR等の記録媒体に書き込む場合について、図1を用いて説明する。
ここでは、フォトサービスシステム100において、写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aを入力手段1(スキャナ等)がスキャンして、画像処理部110(ここではフォトサービスシステムにおけるパソコンが相当する)の中に入力画像データG1として取り込む。そして、この入力手段1に対応した色再現性を持つ入力機用プロファイル(入力用プロファイル)F1により入力画像データG1を標準色空間に変換して標準色画像データG2を取得する。
【0040】
ここで、標準色空間について説明する。
【0041】
従来、スキャナ、デジタルカメラ、カラープリンタ、カラーコピー機、CRT、液晶モニタ等のカラー画像の入出力を行う画像機器は、機器の種類が異なる場合はもとより、同じ機器でもメーカやモデルが異なると、そのメーカやモデルによって色再現特性がばらつくことが知られる。
しかし、近年、画像機器の急速な普及に従い、画像機器の色再現特性の標準規格の策定が進められており、モニタ、スキャナ、プリンタといったデバイス間での正確な色再現を実現するカラーマネージメントシステムが種々提案されている。
【0042】
このような中で、ICCでは、各画像機器の色再現特性のデータファイルであるICCプロファイル形式を定義し、異なる画像機器の間で色を忠実に再現する枠組み、つまりカラーマネージメントシステムのデータファイルを標準化している。(International Color Consortium, ”File Format for Color Profiles”, Specification: ICC.1:1998−09, 1998.)
【0043】
すなわちこの取り組みは、デバイスに依存しない色空間として標準色空間(標準カラースペース、PCS空間)を用意し、デバイス間の色のやりとりは全てこの標準色空間を介して行うことで正確な色あわせを実現するものである。詳細には、スキャナ、デジタルカメラ等の入力機器固有のカラースペースから標準色空間への変換を行う変換テーブルを備える入力機用プロファイルと、標準色空間からディスプレイ、プリンタ等の出力機器固有のカラースペースへの変換を行う変換テーブルを備える出力機用プロファイルとを用意し、両プロファイルに基づいて、画像データの色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行うことにより、入力機器で得られた画像を出力機器に正しい色の画像でもって再現する。
【0044】
PCS空間はRGBやCMYKのようにデバイスごとに異なる色の見えを持つ色空間ではなく、CIELABやCIEXYZといったデバイスに依存しない色空間である。そして、各画像機器メーカは、PCSからその機器固有の色空間への変換とその逆変換を可能とするその画像機器の色再現特性に関するデータファイルであるプロファイルを製品に添付することにより、接続される多様な機器を意識することなく、カラーマネージメントシステムに対応することができる。
【0045】
一方、前記した写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aに対して、メモリーカード、CDRなどのデジタルメディアに保存されたデジタルデータDの場合は、このデジタルデータDを読み取ることにより、又はインターネット等の通信回線を介したデジタルデータDの送信により、標準色画像データG2を取得する。このときには、デジタルデータDを、CD,DVD,フロッピー(登録商標)ディスク,メモリーカード,HD等の機器毎やそのメーカ毎又はモデル毎で定められた入力用プロファイル(メディア別プロファイルF5)によって標準色画像データG2に変換するようになっている。
【0046】
次に、前記標準色画像データG2を、推奨プロファイルF2により、画像データを書き込むデータ書込手段2に応じたデジタルアルバム用画像データ(書込用画像データ)G3に変換する。ここで、推奨プロファイルF2とは、当該フォトサービスシステム(画像処理装置)100のメーカ(システム業者)や装置設置店(サービス業者)が、標準色画像データG2を前記デジタルアルバム用画像データG3に変換する際のプロファイルとして最も適切と判断して予め設定したプロファイルである。
それから、編集手段H1によって、例えば、逆光補正、ハイコントラスト補正、アンダー・オーバー補正、シャープネス補正、赤目補正等の適宜の編集を行い、編集済デジタルアルバム様画像データG3とする。なお、編集手段とは、例えば、画像処理部としてのパソコンにインストールされた画像編集ソフト等である。
【0047】
そして、データ書込手段(ここでは、CDR書込装置)2において、デジタルアルバムとする記録媒体C(ここでは、CDR)に対して、前記編集済デジタルアルバム用画像データG3の書き込みを行う。
この実施の形態では、編集済デジタルアルバム用画像データG3を記録媒体Cに書き込む際、同時に、前記推奨プロファイルF2による標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっている。なお、プロファイル情報とは、プロファイルデータである場合と、プロファイルデータを特定するID等であって、これによって画像処理装置側に組み込まれた又はネットワークで読み込ませるプロファイルデータを単一無比で決定できるようになっている場合とがある。
また、この実施の形態では、編集済デジタルアルバム用画像データG3を記録媒体Cに書き込む際、前記編集手段H1による編集結果(または編集履歴)を示す編集条件情報も書き込むようになっている。
【0048】
さらに、ここでは、前記推奨プロファイルF2による変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報として、特定のプリント手段での対応カーブも書き込まれている。
また、特定のグループのみで編集条件情報や推奨プロファイルの情報を開示したい(すなわち、他の業者等には編集条件情報や推奨プロファイルの情報を知られたくない)場合は、これらの情報を暗号化して記録媒体に書き込み、特定グループのみが知っている解読手段で解読しなければ、当該情報を開くことができないようにしても良い。なお、暗号化するための手段及び解読するための手段としては、適宜のものを使用すればよい。
【0049】
このようにして記録媒体(ここでは、CDR)に書き込まれたデジタルデータ(ここでは、作成されたデジタルアルバムの画像データ)をプリントする場合について、図2を用いて説明する。
【0050】
まず、フォトサービスシステム200において、記録媒体Cを読み取り手段(ここでは、CDR再生装置)3にかけて画像データの読み取りを行い、編集済デジタルアルバム用画像データG3を取得する。
このとき、同時に、当該編集済デジタルアルバム用画像データG3に対する逆変換用推奨プロファイル情報と編集条件情報を読み出し、編集条件情報は逆編集手段H1aによって逆編集用に変換される。
【0051】
次に、逆編集手段H1aによって、前記編集手段H1の編集を元の状態に戻す作業を行う。なお、この逆編集手段H1aによる逆編集は、例えば、編集が気に入らない等により編集を元に戻したい場合や、他の編集を施したい場合等に行い、編集した画像データそのままで良い場合は、逆編集を行う必要はない。
【0052】
そして、変換用推奨プロファイル情報から得られた逆変換用推奨プロファイルF2aにより前記編集済デジタルアルバム用画像データG3を編集前標準色画像データG2に変換させる。このように、記録媒体Cに画像データと共に書き込まれた逆変換用推奨プロファイル情報(ここでは、逆変換用推奨プロファイルデータ)から得られた逆変換用推奨プロファイルF2aを用いて、編集済デジタルアルバム用画像データG3から編集前標準色画像データG2への変換を行うようになっているため、デジタルアルバムを作成する際の標準色画像データの色を忠実に再現するこができる。
【0053】
その後、必要な場合(他の編集を施したい場合等)は、補正手段H2(パソコンの画像編集ソフト等。前記編集手段H1と同じものや同様のものである場合もある。)によって、適宜の補正、編集を行う。
【0054】
それから、プリント手段(プリンタ)4に応じたプリント用プロファイル(出力用プロファイル)F3により前記標準色画像データG2をプリント用画像データ(出力用画像データ)G4に変換させる。そして、プリント手段(プリンタ)4において、前記プリント用画像データG4に基づくプリントP1を出力する。
【0055】
なお、本実施形態においては、入力手段や出力手段として、プリンタやCDR書込装置、CDR再生装置等を用いたが、これに限るものではなく、FD記録装置やDVD書込装置等の他の手段を出力手段としても良い。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできる。
【0057】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0058】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっていると共に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできると共に、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0059】
請求項4に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイルをあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0060】
請求項5に記載の発明によれば、編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ編集を元に戻して正確な色を再現することができ、編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0061】
請求項6に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイル及び編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。
【図3】従来の画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図4】従来の画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図5】従来の画像処理装置の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100,200 フォトサービスシステム(画像処理装置)
110,210 画像処理部
1 スキャナ(入力手段)
2 データ書込手段(出力手段)
3 読み取り手段(入力手段)
4 プリント手段(出力手段)
A アナログ素材
C CDR(記録媒体)
D デジタルデータ
F1 入力機用プロファイル(入力用プロファイル)
F2 推奨プロファイル
F2a 逆変換用推奨プロファイル
F3 プリント用プロファイル(出力用プロファイル)
F5 メディア別プロファイル(入力用プロファイル)
G1 入力画像データ
G2 標準色画像データ
G3 編集済デジタルアルバム用画像データ(編集済書込用画像データ)
G4 プリント用画像データ(出力用画像データ)
H1 編集手段
H2 補正手段
P1 プリント
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影済みの写真フィルムを顧客から預かり、現像及び印画紙へのプリントを行うアナログプリント方式のフォトサービスが行われている。
これに対し、近時、デジタルカメラによって撮影された写真の画像データを顧客から預かりデジタル方式でプリントするフォトサービスが行われるようになってきている。この場合は、デジタルカメラによって撮影された写真画像はすでに電子変換されたデジタル画像データであるので、画像の加工、修正、調整などの画像補正を容易に行うことができ、例えば、写真画像の傷、汚れなどが簡単に修正できるため、従来のアナログプリント方式に比べて、より顧客が満足できる写真プリントを提供することができる。
【0003】
また最近では、撮影済みの写真フィルムを顧客から預かり、現像及び印画紙へのプリントを行うアナログプリント方式のフォトサービスのほか、撮影済みの写真フィルムを現像処理したのち、又は、顧客から現像済フィルム若しくはプリントされた写真を預かって、それをスキャナにより読み取って電子変換し、アナログ方式ではなくデジタル方式で印画紙にプリントするサービスも行われるようになってきている。このようにアナログ素材を電子変換してデジタル方式でプリントする場合、写真画像を電子変換されたデジタルデータとして扱うため、写真画像の加工、修正、調整などの画像補正を容易に行うことができ、例えば、写真画像の傷、汚れなどが簡単に修正できる。そのため、顧客からアナログ素材を預かる場合においても、従来のアナログプリント方式に比べて、より顧客が満足できる写真プリントを提供することができる。
【0004】
また、デジタルデータとされた画像データを編集してデジタルフォトアルバムを構成しこれをコンパクトディスク(CDR)などの汎用のデジタルメディアに保存したものを顧客の注文枚数提供するサービスや、現像処理の際に普通プリントと共にインデックスプリントを作成するサービス(例えば、特許文献1参照。)など、フォトサービスにおける写真の提供形態も多様になってきた。
【0005】
以下、従来のフォトサービスシステム(画像処理装置)について、具体例を挙げて説明する。
【0006】
このうち、アナログ素材やデジタルデータを取り込んで、デジタル方式でプリントする場合には、フォトサービスシステム600で、図5のブロック図に示すような処理が行われる。
【0007】
まず、写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aを入力手段1(スキャナ等)がスキャンして、入力画像データG1として取り込み、この入力手段1に対応した入力機用プロファイルF1により入力画像データG1を標準色空間に変換して標準色画像データG2を取得する。
【0008】
一方、メモリーカード、CDRなどのデジタルメディアに保存されたデジタルデータDを読み取ることにより、又はインターネット等の通信回線を介したデジタルデータDの送信により、標準色画像データG2を取得する場合もある。このときには、デジタルデータDを、CD,DVD,フロッピー(登録商標)ディスク,メモリーカード,HD等の機器毎やそのメーカ毎又はモデル毎で定められたプロファイル(メディア別プロファイルF5)によって標準色画像データG2に変換するようになっている。
【0009】
次に、前記標準色画像データG2は、プリント手段(プリンタ)4に対応したプリント用プロファイルF12によりプリント手段4で出力可能な色空間のプリント用画像データに変換されると共に、編集手段H1で適宜の編集、補正を行い、編集済プリント用画像データG21にされる。
そして、プリント手段(プリンタ)4において、前記プリント用画像データG21に基づくプリントP21を出力する。
【0010】
これに対し、取り込んだアナログ素材やデジタルデータをデジタルアルバム等にするようにCDR等の記録媒体に書き込み、また、当該記録媒体に書き込まれた画像データ(デジタルデータ)をプリントする場合には、図3及び図4のブロック図に示すような処理が行われる。
【0011】
まず、アナログ素材やデジタルデータを取り込んでデジタルアルバム等にするようにCDR等の記録媒体に書き込む場合について、図3を用いて説明する。
ここでは、フォトサービスシステム100において、写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aを入力手段1(スキャナ等)がスキャンして、入力画像データG1として取り込み、この入力手段1に対応した入力機用プロファイルF1により入力画像データG1を標準色空間に変換して標準色画像データG2を取得する。
【0012】
一方、メモリーカード、CDRなどのデジタルメディアに保存されたデジタルデータDを読み取ることにより、又はインターネット等の通信回線を介したデジタルデータDの送信により、標準色画像データG2を取得する場合もある。このときには、デジタルデータDを、CD,DVD,フロッピー(登録商標)ディスク,メモリーカード,HD等の機器毎やそのメーカ毎又はモデル毎で定められたプロファイル(メディア別プロファイルF5)によって標準色画像データG2に変換するようになっている。
【0013】
次に、前記標準色画像データG2を、推奨プロファイルF2により、画像データを書き込むデータ書込手段2に応じたデジタルアルバム用画像データに変換すると共に、編集手段(例えば、パソコンの画像編集ソフト等)H1で適宜の編集、補正を行い、編集済デジタルアルバム用画像データ(編集済書込用画像データ)G3にする。ここで、推奨プロファイルF2とは、当該フォトサービスシステム(画像処理装置)100のメーカ(システム業者)や装置設置店(サービス業者)が、標準色画像データG2を前記デジタルアルバム用画像データに変換する際のプロファイルとして最も適切と判断して予め設定したプロファイルである。そして、データ書込手段(ここでは、CDR書込装置)2において、デジタルアルバムとする記録媒体C(ここでは、CDR)に対して、前記編集済デジタルアルバム用画像データG3の書き込みを行う。
【0014】
このようにして記録媒体(ここでは、CDR)に書き込まれたデジタルデータ(ここでは、作成されたデジタルアルバムの画像データ)をプリントする場合について、図4を用いて説明する。
【0015】
まず、フォトサービスシステム500において、記録媒体Cを読み取り手段(ここでは、CDR再生装置)3にかけて画像データの読み取りを行い、編集済デジタルアルバム用画像データG3を取得する。
【0016】
次に、図4の右よりに図示したように、標準プロファイルF11により前記デジタルアルバム用画像データG3を編集済中間画像データG11に変換させる。ここで、標準プロファイルF11とは、種々の読み取り手段から読み出された画像データを標準色空間の画像データに変換するための標準的なプロファイル(汎用プロファイル)である。
【0017】
それから、プリント手段(プリンタ)4に応じたプリント用プロファイルF12により前記中間画像データG11をプリント用画像データG12に変換させる。そして、プリント手段(プリンタ)4において、前記プリント用画像データG12に基づくプリントP11を出力する。
【0018】
なお、CDR等の記録媒体に書き込まれた画像データをプリントする場合には、前記したように、編集済デジタルアルバム用画像データG3を、一旦、編集済中間画像データG11に変換させた後に、プリント用画像データG12に変換させる場合の他、図4の左よりに図示したように、編集済デジタルアルバム用画像データG3を直接、プリント手段(プリンタ)4に応じたプリント用プロファイルF12によりプリント用画像データG13に変換させる場合もある。このときには、前記プリント用画像データG13は、プリント手段(プリンタ)4において、プリントP12として出力される。
【0019】
【特許文献1】
特開平8−15781号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフォトサービスシステム(画像処理装置)の場合では、デジタルアルバムを作成するときに標準色画像データをデジタルアルバム用画像データに変換する際に用いるプロファイル(推奨プロファイル)と、デジタルアルバムから画像データを取り出してプリントするときに編集済デジタルアルバム用画像データを標準色空間の画像データ(編集済中間画像データ)に変換する際に用いるプロファイル(標準プロファイル)とが異なる場合があり、この場合には、最初に取り込んだ画像データ(例えば、写真プリント等から得た画像データ)と、プリント手段で出力したプリントとの色が異なる虞があるという問題があった。特に、デジタルアルバムを作成したフォトサービスシステム(画像処理装置)と、デジタルアルバムからプリントを行う際のフォトサービスシステム(画像処理装置)が、異なるメーカのものである場合や異なるサービス業者である場合等には、画像の色が異なる可能性が高くなる。
また、一のフォトサービスシステム(画像処理装置)で画像データをプリントした後、他のフォトサービスシステム(画像処理装置)でプリントするときなど(焼き増しをする際等)に、双方のプリントの色が異なってしまう虞もある。
【0021】
さらに、記録媒体に書き込む前に画像データに編集を加えた場合に、その編集された画像データを元に戻したい場合や他の編集を施したい場合等に、従来のフォトサービスシステムでは、編集履歴等を残していないので、画像データを元に戻すのが困難であり、また、編集された状態の画像データの上に他の編集をしなけらばならず、思うような色が出せない等、不具合が生じる虞があった。
【0022】
なお、デジタルアルバムから画像データを取り出してプリントを行うときにおける編集済デジタルアルバム用画像データを変換する際に、標準プロファイルによる変換を介さず(一旦中間画像データに変換せず)、直接、プリント用プロファイルでプリント用画像データに変換してしまう場合は、当然、最初に取り込んだ画像データ(例えば、写真プリント等から得た画像データ)と、プリント手段で出力したプリントとの色が異なる可能性が高い。
【0023】
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、取り込んだ画像データの色と、画像データをプロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが異なるものとならないようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力した際に双方で色が異ならないようにでき、加えて、編集した画像データを間単に元に戻すことができる色再現性の高い画像処理装置を提供することを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
入力した画像データを入力用プロファイルを用いて標準色画像データに変換し、データ書込手段に応じた推奨プロファイルを用いて前記標準色画像データを書込用画像データに変換し、当該書込用画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むことを特徴としている。
【0025】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできる。
【0026】
請求項2に記載の発明は、
入力した画像データに対して編集手段で画像編集を行い、編集済画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となるように、前記記録媒体に、前記編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むことを特徴としている。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0028】
請求項3に記載の発明は、
入力した画像データを入力用プロファイルを用いて標準色画像データに変換し、当該標準色画像データを、データ書込手段に応じた推奨プロファイルを用いて書込用画像データに変換すると共に編集手段で画像編集を行うことにより、編集済書込用画像データとし、当該編集済書込用画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に書き込まれた編集済書込用画像データを編集前の書込用画像データに戻すことが可能となるように、前記記録媒体に、前記編集前の書込用画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むと共に、
前記記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むことを特徴としている。
【0029】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっていると共に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできると共に、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0030】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は3に記載の画像処理装置において、
前記逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0031】
請求項4に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイルをあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0032】
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像処理装置において、
前記編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0033】
請求項5に記載の発明によれば、編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ編集を元に戻して正確な色を再現することができ、編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0034】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、
前記逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴としている。
【0035】
請求項6に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイル及び編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
【0037】
図1及び図2は本発明の一実施形態のフォトサービスシステム(画像処理装置)100,200を示すブロック図である。なお、従来例と同様のものについては、従来例と同じ符号を付している。また、図示しないが、この実施の形態のフォトサービスシステム(画像処理装置)100は、特にアナログ素材から画像データを取り込む入力手段1としてのスキャナ(スキャナとしては、プリント用のものとフィルム用のものを備えている)、デジタルデータによる画像データを読み取る読み取り手段3としてのCDR再生装置、出力手段のうちのデータ書込手段2としてのCDR書込装置、出力手段のうちのプリント手段4としてのプリンタ及び種々の作業の操作を行うパソコン(画像処理部110,210を含む)等が接続された構成となっている。
【0038】
ここでは特に、フォトサービスシステム(画像処理装置)100において、アナログ素材やデジタルデータを取り込んで、CDR等の記録媒体にデータを書き込んでデジタルアルバムなどを作成し、フォトサービスシステム(画像処理装置)200において、前記デジタルアルバムの画像データからデジタル方式でプリントする場合について説明する。
【0039】
まず、アナログ素材やデジタルデータを取り込んでデジタルアルバム等にするようにCDR等の記録媒体に書き込む場合について、図1を用いて説明する。
ここでは、フォトサービスシステム100において、写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aを入力手段1(スキャナ等)がスキャンして、画像処理部110(ここではフォトサービスシステムにおけるパソコンが相当する)の中に入力画像データG1として取り込む。そして、この入力手段1に対応した色再現性を持つ入力機用プロファイル(入力用プロファイル)F1により入力画像データG1を標準色空間に変換して標準色画像データG2を取得する。
【0040】
ここで、標準色空間について説明する。
【0041】
従来、スキャナ、デジタルカメラ、カラープリンタ、カラーコピー機、CRT、液晶モニタ等のカラー画像の入出力を行う画像機器は、機器の種類が異なる場合はもとより、同じ機器でもメーカやモデルが異なると、そのメーカやモデルによって色再現特性がばらつくことが知られる。
しかし、近年、画像機器の急速な普及に従い、画像機器の色再現特性の標準規格の策定が進められており、モニタ、スキャナ、プリンタといったデバイス間での正確な色再現を実現するカラーマネージメントシステムが種々提案されている。
【0042】
このような中で、ICCでは、各画像機器の色再現特性のデータファイルであるICCプロファイル形式を定義し、異なる画像機器の間で色を忠実に再現する枠組み、つまりカラーマネージメントシステムのデータファイルを標準化している。(International Color Consortium, ”File Format for Color Profiles”, Specification: ICC.1:1998−09, 1998.)
【0043】
すなわちこの取り組みは、デバイスに依存しない色空間として標準色空間(標準カラースペース、PCS空間)を用意し、デバイス間の色のやりとりは全てこの標準色空間を介して行うことで正確な色あわせを実現するものである。詳細には、スキャナ、デジタルカメラ等の入力機器固有のカラースペースから標準色空間への変換を行う変換テーブルを備える入力機用プロファイルと、標準色空間からディスプレイ、プリンタ等の出力機器固有のカラースペースへの変換を行う変換テーブルを備える出力機用プロファイルとを用意し、両プロファイルに基づいて、画像データの色補正処理(すなわち、カラーマッチング処理)を行うことにより、入力機器で得られた画像を出力機器に正しい色の画像でもって再現する。
【0044】
PCS空間はRGBやCMYKのようにデバイスごとに異なる色の見えを持つ色空間ではなく、CIELABやCIEXYZといったデバイスに依存しない色空間である。そして、各画像機器メーカは、PCSからその機器固有の色空間への変換とその逆変換を可能とするその画像機器の色再現特性に関するデータファイルであるプロファイルを製品に添付することにより、接続される多様な機器を意識することなく、カラーマネージメントシステムに対応することができる。
【0045】
一方、前記した写真フィルム、写真プリント等のアナログ素材Aに対して、メモリーカード、CDRなどのデジタルメディアに保存されたデジタルデータDの場合は、このデジタルデータDを読み取ることにより、又はインターネット等の通信回線を介したデジタルデータDの送信により、標準色画像データG2を取得する。このときには、デジタルデータDを、CD,DVD,フロッピー(登録商標)ディスク,メモリーカード,HD等の機器毎やそのメーカ毎又はモデル毎で定められた入力用プロファイル(メディア別プロファイルF5)によって標準色画像データG2に変換するようになっている。
【0046】
次に、前記標準色画像データG2を、推奨プロファイルF2により、画像データを書き込むデータ書込手段2に応じたデジタルアルバム用画像データ(書込用画像データ)G3に変換する。ここで、推奨プロファイルF2とは、当該フォトサービスシステム(画像処理装置)100のメーカ(システム業者)や装置設置店(サービス業者)が、標準色画像データG2を前記デジタルアルバム用画像データG3に変換する際のプロファイルとして最も適切と判断して予め設定したプロファイルである。
それから、編集手段H1によって、例えば、逆光補正、ハイコントラスト補正、アンダー・オーバー補正、シャープネス補正、赤目補正等の適宜の編集を行い、編集済デジタルアルバム様画像データG3とする。なお、編集手段とは、例えば、画像処理部としてのパソコンにインストールされた画像編集ソフト等である。
【0047】
そして、データ書込手段(ここでは、CDR書込装置)2において、デジタルアルバムとする記録媒体C(ここでは、CDR)に対して、前記編集済デジタルアルバム用画像データG3の書き込みを行う。
この実施の形態では、編集済デジタルアルバム用画像データG3を記録媒体Cに書き込む際、同時に、前記推奨プロファイルF2による標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっている。なお、プロファイル情報とは、プロファイルデータである場合と、プロファイルデータを特定するID等であって、これによって画像処理装置側に組み込まれた又はネットワークで読み込ませるプロファイルデータを単一無比で決定できるようになっている場合とがある。
また、この実施の形態では、編集済デジタルアルバム用画像データG3を記録媒体Cに書き込む際、前記編集手段H1による編集結果(または編集履歴)を示す編集条件情報も書き込むようになっている。
【0048】
さらに、ここでは、前記推奨プロファイルF2による変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報として、特定のプリント手段での対応カーブも書き込まれている。
また、特定のグループのみで編集条件情報や推奨プロファイルの情報を開示したい(すなわち、他の業者等には編集条件情報や推奨プロファイルの情報を知られたくない)場合は、これらの情報を暗号化して記録媒体に書き込み、特定グループのみが知っている解読手段で解読しなければ、当該情報を開くことができないようにしても良い。なお、暗号化するための手段及び解読するための手段としては、適宜のものを使用すればよい。
【0049】
このようにして記録媒体(ここでは、CDR)に書き込まれたデジタルデータ(ここでは、作成されたデジタルアルバムの画像データ)をプリントする場合について、図2を用いて説明する。
【0050】
まず、フォトサービスシステム200において、記録媒体Cを読み取り手段(ここでは、CDR再生装置)3にかけて画像データの読み取りを行い、編集済デジタルアルバム用画像データG3を取得する。
このとき、同時に、当該編集済デジタルアルバム用画像データG3に対する逆変換用推奨プロファイル情報と編集条件情報を読み出し、編集条件情報は逆編集手段H1aによって逆編集用に変換される。
【0051】
次に、逆編集手段H1aによって、前記編集手段H1の編集を元の状態に戻す作業を行う。なお、この逆編集手段H1aによる逆編集は、例えば、編集が気に入らない等により編集を元に戻したい場合や、他の編集を施したい場合等に行い、編集した画像データそのままで良い場合は、逆編集を行う必要はない。
【0052】
そして、変換用推奨プロファイル情報から得られた逆変換用推奨プロファイルF2aにより前記編集済デジタルアルバム用画像データG3を編集前標準色画像データG2に変換させる。このように、記録媒体Cに画像データと共に書き込まれた逆変換用推奨プロファイル情報(ここでは、逆変換用推奨プロファイルデータ)から得られた逆変換用推奨プロファイルF2aを用いて、編集済デジタルアルバム用画像データG3から編集前標準色画像データG2への変換を行うようになっているため、デジタルアルバムを作成する際の標準色画像データの色を忠実に再現するこができる。
【0053】
その後、必要な場合(他の編集を施したい場合等)は、補正手段H2(パソコンの画像編集ソフト等。前記編集手段H1と同じものや同様のものである場合もある。)によって、適宜の補正、編集を行う。
【0054】
それから、プリント手段(プリンタ)4に応じたプリント用プロファイル(出力用プロファイル)F3により前記標準色画像データG2をプリント用画像データ(出力用画像データ)G4に変換させる。そして、プリント手段(プリンタ)4において、前記プリント用画像データG4に基づくプリントP1を出力する。
【0055】
なお、本実施形態においては、入力手段や出力手段として、プリンタやCDR書込装置、CDR再生装置等を用いたが、これに限るものではなく、FD記録装置やDVD書込装置等の他の手段を出力手段としても良い。
【0056】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできる。
【0057】
請求項2に記載の発明によれば、記録媒体に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0058】
請求項3に記載の発明によれば、記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むようになっていると共に、編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むようになっているため、記録媒体から画像データを読み出した際に同時に逆変換用推奨プロファイル情報も読み出すことができ、推奨プロファイルを用いて取り込んだ元の画像データ(推奨プロファイルによる変換前の画像データ)の色と、画像データを逆変換用推奨プロファイルを用いて変換した後に表示又は出力する際の色とが同じものとなるようにでき、さらに、異なる出力機器で同じ画像を出力しても双方で色が同じにできると共に、記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となる。
【0059】
請求項4に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイルをあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0060】
請求項5に記載の発明によれば、編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ編集を元に戻して正確な色を再現することができ、編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【0061】
請求項6に記載の発明によれば、逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込んでいるため、暗号の解除方法を知っているもの同士のみ正確な色を再現することができ、プロファイル及び編集方法をあまりオープンにしたくない場合に、セキュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像処理装置を示すブロック図である。
【図3】従来の画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図4】従来の画像処理装置の一例を示すブロック図である。
【図5】従来の画像処理装置の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100,200 フォトサービスシステム(画像処理装置)
110,210 画像処理部
1 スキャナ(入力手段)
2 データ書込手段(出力手段)
3 読み取り手段(入力手段)
4 プリント手段(出力手段)
A アナログ素材
C CDR(記録媒体)
D デジタルデータ
F1 入力機用プロファイル(入力用プロファイル)
F2 推奨プロファイル
F2a 逆変換用推奨プロファイル
F3 プリント用プロファイル(出力用プロファイル)
F5 メディア別プロファイル(入力用プロファイル)
G1 入力画像データ
G2 標準色画像データ
G3 編集済デジタルアルバム用画像データ(編集済書込用画像データ)
G4 プリント用画像データ(出力用画像データ)
H1 編集手段
H2 補正手段
P1 プリント
Claims (6)
- 入力した画像データを入力用プロファイルを用いて標準色画像データに変換し、データ書込手段に応じた推奨プロファイルを用いて前記標準色画像データを書込用画像データに変換し、当該書込用画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むことを特徴とする画像処理装置。 - 入力した画像データに対して編集手段で画像編集を行い、編集済画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に書き込まれた編集済画像データを編集前の画像データに戻すことが可能となるように、前記記録媒体に、前記編集前の画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むことを特徴とする画像処理装置。 - 入力した画像データを入力用プロファイルを用いて標準色画像データに変換し、当該標準色画像データを、データ書込手段に応じた推奨プロファイルを用いて書込用画像データに変換すると共に編集手段で画像編集を行うことにより、編集済書込用画像データとし、当該編集済書込用画像データをデータ書込手段で記録媒体に書き込む画像処理装置において、
前記記録媒体に書き込まれた編集済書込用画像データを編集前の書込用画像データに戻すことが可能となるように、前記記録媒体に、前記編集前の書込用画像データに対する画像編集の内容を示す編集条件情報を書き込むと共に、
前記記録媒体に、推奨プロファイルによる標準色画像データから書込用画像データへの変換に対する逆変換を行うための逆変換用推奨プロファイル情報を書き込むことを特徴とする画像処理装置。 - 前記逆変換用推奨プロファイル情報を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像処理装置。
- 前記編集条件情報を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
- 前記逆変換用推奨プロファイル情報及び編集条件情報の双方を暗号化して記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
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