JP2004164409A - トラックボール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によるトラックボールは、ケース(1)内のボール(2)の下方にセンサ(13)を設け、ボール(2)の回転によるポインタ等の移動と、ボール(2)を押してセンサ(13)を作動させて行うクリック動作とをボール(2)で行うようにした構成である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックボールに関し、特に、二軸の回転検出信号の他に、ボールを下方へ押すことにより、別の出力信号を発生することができ、ボールのみの操作で行うようにするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のトラックボールとしては、図示していないが、ボールを回転させることにより二軸の回転検出信号を得て座標信号を得る構成である(例えば、特許文献1及び2参照)。
すなわち、ボールを回転させて二軸方向の回転検出信号を得ると共に、確定等に用いる信号は、ボールとは別に設けられた押ボタンスイッチを押すことにより得ていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−53105号公報
【特許文献2】
特開平11−167464号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のトラックボールは、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、ケースのボールの側部位置に、押ボタンスイッチを設けなければならず、トラックボールとしての平面形状が大形化し、かつ、操作時もボールと押ボタンの両方に指をかけておかなくてはならず、操作性が容易ではなかった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、二軸の回転検出信号の他に、ボールを下方へ押すことにより、別の出力信号を発生することができ、ボールのみの操作で行うようにしたトラックボールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によるトラックボールは、ケースに回転自在に設けられたボールと、前記ボールの二軸方向の回転を検出するための第1、第2回転検出器とよりなるトラックボールにおいて、前記ケースの底部に設けられたセンサと、前記センサと前記ボールとの間に設けられ前記ボールを受けるためのボール受け部材とを備え、前記ボールを押すと前記ボール受け部材を介して前記センサに力が加わり、前記センサから出力信号が得られる構成であり、また、前記センサは、圧電素子からなる構成であり、また、前記センサは、加速度センサからなる構成であり、また、前記センサは、衝撃センサからなる構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるトラックボールの好適な実施の形態について説明する。
図1において符号1で示されるものは断面形状がほぼカップ型をなすケースであり、このケース1内にはボール2が回転自在に設けられている。
前記ケース1内には、前記ボール2のほぼ軸心Pに相当する位置で、かつ、ボール2の外側位置には、第1、第2回転検出器3、4が配設されている。
【0008】
前記第1、第2回転検出器3、4は、互いに直交配置で配設されており、各ローラ3a、4aによって直交二軸すなわちX軸及びY軸の回転を検出することができるように構成されている。
前記第1、第2回転検出器3、4は、周知の可変抵抗器又はエンコーダ等で構成され、各回転検出器3、4の回転検出信号を用いて二軸すなわちX−Y座標を検出することができるように構成されている。
【0009】
前記各回転検出器3、4は、従来構成においては、ボール2を下方へ押す必要がないため、ボール2の底部側へ配設されているが、本発明においては、ボール2を下方へ押す必要があるため、前記各回転検出器3、4は、前記ボール2の中心点Pに対応するボール2の側部位置でかつ互いに直交配置となるように前記ケース1の内壁1aに固定されている。
【0010】
前記第1、第2回転検出器3、4の第1、第2ローラ3a、4aは、互いにその軸方向が直交して90度向きが変えられた状態で配設され、第1、第2ローラ3a、4aが前記中心点Pに対応してボール2の外面に摺接するように配設されている。
【0011】
前記第1、第2ローラ3a、4aの各回転軸は、第1、第2回転検出器3、4の前述の可変抵抗器又はエンコーダに接続され、前記ボール2の回転方向に応じた各回転検出信号が出力され、この各回転検出信号を周知の手法によって処理することにより、X−Y座標信号を得ることができる。
【0012】
前記ケース1の底部1bに形成された保持筒体10内には、ボールベアリング11が設けられ、このボールベアリング11の下方位置には基板12に設けられたセンサ13が設けられている。
前記センサ13は、周知の圧電素子、加速度センサ及び衝撃センサの何れかによって構成されている。
【0013】
前記ボールベアリング11には、ローラ14を有するボール受け部材15が上下動自在に保持されており、前記ローラ14が前記ボール2の外面に摺接していると共に、このボール受け部材15の下部に一体状に設けられた支持棒16が前記ボールベアリング11に支持されている。
【0014】
前記支持棒16の下端は、前記センサ13の上面に当接しており、前記ボール2を矢印に沿ってたたくように押すことにより、ボール2に加えられた衝撃は、ボール受け部材15を介してセンサ13に伝達され、センサ13から衝撃に応じたパルス状等の出力信号が得られる。
【0015】
次に、前述の構成において、ボール2を任意の方向に回転させると、前述の座標信号によって、例えば、画面上のポインタ又はカーソル等を任意の位置に移動させることができる。また、任意の状態でボール2を押すことにより、センサ13が作動され、このセンサ13の動作によって得られた出力信号によりクリック動作を行うことができる。
従って、ポインタ等を動かす機能と、クリック機能の両方の機能を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によるトラックボールは、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、ボールの下方位置にセンサを有しているため、ポインタ等を動かす機能と、クリック機能の両方を得ることができる。
また、ボールの下方位置にセンサが設けられているため、従来構成に比較すると、平面スペースが小型化され、かつ、操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトラックボールを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
1b 底部
2 ボール
3、4 第1、第2回転検出器
13 センサ
15 ボール受け部材
Claims (4)
- ケース(1)に回転自在に設けられたボール(2)と、前記ボール(2)の二軸方向の回転を検出するための第1、第2回転検出器(3、4)とよりなるトラックボールにおいて、
前記ケース(1)の底部(1b)に設けられたセンサ(13)と、前記センサ(13)との間に設けられ前記ボール(2)を受けるためのボール受け部材(15)とを備え、前記ボール(2)を押すと前記ボール受け部材(15)を介して前記センサ(13)に力が加わり、前記センサ(13)から出力信号が得られる構成としたことを特徴とするトラックボール。 - 前記センサ(13)は、圧電素子からなることを特徴とする請求項1記載のトラックボール。
- 前記センサ(13)は、加速度センサからなることを特徴とする請求項1記載のトラックボール。
- 前記センサ(13)は、衝撃センサからなることを特徴とする請求項1記載のトラックボール。
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- 2002-11-14 JP JP2002330823A patent/JP4109090B2/ja not_active Expired - Fee Related
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