JP2004162620A - 一軸形コンバインドサイクルプラント - Google Patents

一軸形コンバインドサイクルプラント Download PDF

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Abstract

【課題】ダクトバーナを使用してガスタービンの排ガスの温度を上昇する一軸形コンバインドサイクルプラントであって,ダクトバーナに供給される燃料の流量の急減によるガスタービンの燃焼器の損傷を回避する機能を備えた一軸形コンバインドサイクルプラントを提供する。
【解決手段】本発明による一軸形コンバインドサイクルプラントは,ガスタービン1と,ダクトバーナ9によってガスタービン1からの排ガスを加熱し,加熱された排ガスによって給水6を加熱して蒸気7を発生するボイラ5と,ダクトバーナ9に燃料を供給するダクトバーナ燃料制御弁10とを備えている。ダクトバーナ制御装置13は,ダクトバーナ燃料制御弁10の開度の減少方向の変化率が一定の範囲内に制限されるようにダクトバーナ燃料制御弁10の開度を制御する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,1軸形コンバインドサイクルプラントに関し,特に,出力を向上するために,ダクトバーナを用いてガスタービンの排ガスの温度を上昇させる1軸形コンバインドサイクルプラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
高効率で電力を発生する発電プラントとして,コンバインドサイクルプラントが知られている。コンバインドサイクルプラントは,ガスタービンから排出される高温の排ガスを利用して蒸気を発生し,該蒸気によって蒸気タービンを駆動する。発電機は,ガスタービンと蒸気タービンとによって駆動される。コンバインドサイクルプラントは,ガスタービンの排ガスが有する熱エネルギーを有効に利用して高い効率を達成することができる。
【0003】
コンバインドサイクルプラントとして,一軸形コンバインドサイクルプラントが知られている。一軸形コンバインドサイクルプラントでは,ガスタービンのタービン軸,蒸気タービンのタービン軸及び発電機の回転子が同軸に一体に連結される。ガスタービン,蒸気タービン,及び発電機の組は,一般には,一の発電プラントに複数設けられる。一軸形コンバインドサイクルプラントは,部分負荷の効率が高く,且つ,短時間で起動可能であり,運用性に優れている。かかる一軸形コンバインドサイクルプラントの制御方法は,例えば,特許文献1に開示されている。
【0004】
コンバインドサイクルプラントの出力を増大するために,ダクトバーナが使用されることがある。ダクトバーナは,ガスタービンの排ガスに燃料を噴霧して該燃料を燃焼し,排ガスの温度を上昇させる。排ガスの温度の上昇により,蒸気の発生量が増大され,蒸気タービンの出力が増大され,これにより,コンバインドサイクルプラントの出力が増大する。
【0005】
一軸形コンバインドサイクルプラントでは,ダクトバーナの使用は,ガスタービンの燃焼器に大きな影響を与える。一軸形コンバインドサイクルプラントでは,ダクトバーナに供給される燃料の流量に応じて,蒸気タービンの出力が増減し,したがって,発電機の出力が増減する。ガスタービンは,接続されている発電機の出力に応答して制御されるため,ダクトバーナに供給される燃料の流量が直接的にガスタービンに影響を与えることになる。
【0006】
特に,ダクトバーナに供給される燃料の流量の急減は,ガスタービンに深刻な影響を与える。ダクトバーナに供給される燃料の流量が急減すると,発電機の出力が急減し,急減した出力を補うためにガスタービンに供給される燃料の流量が急増する。ガスタービンに供給される燃料の流量の急増は,ガスタービンの燃焼器の損傷の原因となり得る。ダクトバーナに多くの燃料が供給されているときにダクトバーナが何らかの異常によって緊急停止されると,それがガスタービンに与える影響は一層に深刻である。
【0007】
ダクトバーナを備えた一軸形コンバインドサイクルプラントは,ダクトバーナに供給される燃料の流量の急減によるガスタービンの燃焼器の損傷を回避する機能を備えていることが望まれる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−332110号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は,ダクトバーナに供給される燃料の流量の急減によるガスタービンの燃焼器の損傷を回避する機能を備えた一軸形コンバインドサイクルプラントを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下に,[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて,課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は,[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されている。但し,付加された番号・符号は,[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明による一軸形コンバインドサイクルプラントは,ガスタービン(1)と,ダクトバーナ(9)によってガスタービン(1)からの排ガスを加熱し,加熱された排ガスによって給水(6)を加熱して蒸気(7)を発生するボイラ(5)と,蒸気(7)によって駆動される蒸気タービン(3)と,発電機(2)と,ガスタービン(1)に燃料を供給するガスタービン燃料制御弁(4)と,ダクトバーナ(9)に燃料を供給するダクトバーナ燃料制御弁(10)と,発電機(2)の出力(LD)に応答してガスタービン燃料制御弁(4)の開度を制御するガスタービン制御装置(12)と,ダクトバーナ燃料制御弁(10)の開度を制御するダクトバーナ制御装置(13)とを備えている。ガスタービン(1)のタービン軸,蒸気タービン(3)のタービン軸,及び発電機(2)の回転子は,同軸に連結されて一体に回転する。ダクトバーナ制御装置(13)は,ダクトバーナ燃料制御弁(10)の開度の減少方向の変化率が一定の範囲内に制限されるようにダクトバーナ燃料制御弁(10)の開度を制御するダクトバーナ燃料制御弁開度制御器(22)を含む。ダクトバーナ燃料制御弁(10)の開度の減少方向の変化率が一定の範囲内に制限されることにより,ダクトバーナ(9)に供給される燃料の流量の急減が防止され,発電機(2)の出力(LD)の急減が防止される。発電機(2)の出力(LD)の急減が防止されることにより,発電機(2)の出力(LD)に応答して制御されるガスタービン燃料制御弁(4)の開度の急増が防止され,これにより,ガスタービン(1)の燃焼器(1b)が保護される。
【0012】
ダクトバーナ制御装置(13)は,ダクトバーナ(9)に供給される燃料の流量の指令値である燃料流量指令(fDB )を生成する燃料流量指令生成器(21)を含む場合がある。この場合,燃料流量指令生成器(21)は,燃料流量指令(fDB )の変化率を所定の範囲内に制限する変化率制限器(21a)を備え,ダクトバーナ燃料制御弁開度制御器(22)は,ダクトバーナ(9)に供給される燃料の流量が,燃料流量指令(fDB )に一致するようにダクトバーナ燃料制御弁(10)の開度を制御する。燃料流量指令(fDB )の変化率が制限されていることにより,ダクトバーナ(9)に供給される燃料の流量の急減が防止され,ガスタービン燃料制御弁(4)の開度の急増が防止され,これにより,ガスタービン(1)の燃焼器(1b)が保護される。
【0013】
ガスタービン制御装置(12)は,ダクトバーナ(9)が点火されている点火期間中の第1時刻におけるガスタービン燃料制御弁(4)の開度の許容最大増加率が,ダクトバーナ(9)が点火されていない非点火期間中の第2時刻におけるガスタービン燃料制御弁(4)の開度の許容最大増加率よりも小さくなるように前記ガスタービン燃料制御弁(4)の開度を制御することが好適である。より好適には,ガスタービン制御装置(12)は,ダクトバーナ(9)が点火されている点火期間及び該点火期間に続く所定期間におけるガスタービン燃料制御弁(4)の開度の許容最大増加率が,前記点火期間及び前記所定期間以外の期間における,前記ガスタービン燃料制御弁(4)の開度の許容最大増加率よりも小さくなるように前記ガスタービン燃料制御弁(4)の開度を制御することが好適である。ダクトバーナ(9)が点火されている点火期間及び該点火期間に続く所定期間におけるガスタービン燃料制御弁(4)の開度の許容最大増加率が,これらの期間以外の期間における,ガスタービン燃料制御弁(4)の開度の許容最大増加率よりも小さくされることにより,ダクトバーナ(9)に供給される燃料の急減に起因するガスタービン燃料制御弁(4)の開度の急増が防止され,これにより,ガスタービン(1)の燃焼器(1b)が保護される。
【0014】
ガスタービン制御装置(12)が,ガスタービン回転数設定値(n)を生成する回転数設定値生成器(34)と,ガスタービン(1)の回転数(n)がガスタービン回転数設定値(n)に制御されるように,ガバナ制御開度指令(CSOGV)を決定するガバナ制御器(35,36)と,発電機出力設定値(LD)を生成する出力設定値生成器(37)と,発電機(2)の出力(LD)が前記発電機出力設定値(LD)に制御されるように,ロードリミット制御開度指令値(CSOLD)を決定するロードリミット制御器(38,39)と,ガバナ制御開度指令(CSOGV)と前記ロードリミット制御開度指令(CSOLD)とに応答して,前記ガスタービン燃料制御弁(4)の開度の指令値(CSO)を決定するガスタービン燃料制御弁開度決定器(33)とを含む場合,回転数設定値生成器(34)は,異常によりダクトバーナ(9)への燃料の供給が停止されたとき,ガスタービン回転数設定値(n)を第1所定値に設定し,出力設定値生成器(37)は,異常によりダクトバーナ(9)への燃料の供給が停止されたとき,発電機出力設定値(LD)を第2所定値に設定することが好ましい。ガスタービン回転数設定値(n)の第1所定値への設定は,ランバックによって漸次にガスタービン回転数設定値(n)を減少することによって行われることが好ましく,発電機出力設定値(LD)の第2所定値への設定は,ランバックによって漸次に発電機出力設定値(LD)を減少することによって行われることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下,添付図面を参照しながら,本発明による一軸形ガスタービン発電プラントの実施の一形態を説明する。
【0016】
本発明による一軸形ガスタービン発電プラントの実施の一形態では,図1に示されているように,ガスタービン1が,発電機2及び蒸気タービン3とともに設けられている。ガスタービン1のタービン軸,発電機2の回転子,及び蒸気タービン3のタービン軸は,同軸に連結され,一体になって回転する。発電機2は,ガスタービン1及び蒸気タービン3によって駆動されて電力を発生する。
【0017】
ガスタービン1は,圧縮機1a,燃焼器1b,及びタービン1cを含む。燃焼器1bには,圧縮機1aから圧縮空気が供給され,更に,燃料制御弁4を介して燃料が供給される。燃焼器1bは,供給された燃料と圧縮空気とを燃焼して燃焼ガスを生成しタービン1cに供給する。タービン1cは,供給された燃焼ガスから回転動力を取り出して発電機2を駆動する。
【0018】
タービン1cが排出する排ガスは,排ガス助燃ボイラ5に供給される。排ガス助燃ボイラ5は,該排ガスによって給水6を加熱し,蒸気7を発生する。蒸気7は,蒸気制御弁8を介して蒸気タービン3に供給される。蒸気タービン3は,蒸気7から回転動力を取り出して発電機2を駆動する。
【0019】
発電機2の出力を増加するために,排ガス助燃ボイラ5には,ダクトバーナ9が設けられる。ダクトバーナ9には,燃料供給弁10を介して燃料が供給される。ダクトバーナ9は,供給された燃料をタービン1cが排出する排ガスに噴霧する。燃料が排ガスに噴霧されると,該燃料が燃焼されて排ガスの温度は上昇する。排ガスの温度が上昇すると,蒸気8の発生量が増加し,蒸気8によって駆動される蒸気タービン3の出力が増大する。したがって,蒸気タービン3によって駆動される発電機2の出力が増加する。
【0020】
ガスタービン1及びダクトバーナ9を制御するために,当該一軸形ガスタービン発電プラントには,制御盤11が設けられる。制御盤11は,ガスタービン制御装置12とダクトバーナ制御装置13とを含む。ガスタービン制御装置12は,ガスタービン1の回転数nと,発電機2の出力である発電機出力LDとに応答して,ガスタービン1に燃料を供給する燃料制御弁4の開度の指令値(開度指令CSO)を決定する。燃料制御弁4は,開度指令CSOに指定された開度に設定される。ダクトバーナ制御装置13は,ダクトバーナ9に燃料を供給する燃料制御弁10の開度の指令値(開度指令CSODB)を決定する。燃料制御弁10は,開度指令CSODBに指定された開度に設定される。
【0021】
図2は,ダクトバーナ制御装置13の動作を示すファンクションダイアグラムである。ダクトバーナ制御装置13は,手動設定信号SMANにより,手動開度決定モードと自動開度決定モードとのいずれかに設定される。ダクトバーナ制御装置13は,手動設定信号SMANが“high”状態であるとき手動モードで動作し,手動設定信号SMANが“low”状態であるとき自動モードで動作する。
【0022】
手動モードで動作するとき,ダクトバーナ制御装置13は,プラントの運転員によって入力される手動開度指令CSOMANに応答して燃料制御弁10の開度指令CSODBを決定する。
【0023】
一方,自動モードで動作するとき,ダクトバーナ制御装置13は,プラントの運転員によって入力されるダクトバーナ燃料流量設定値fDB inに基づいて燃料流量指令fDB を決定し,ダクトバーナ9に供給される燃料の流量が燃料流量指令fDB になるように燃料制御弁10の開度指令CSODBを生成する。
【0024】
より詳細には,ダクトバーナ制御装置13は,燃料流量指令生成器21と開度決定器22とを含む。燃料流量指令生成器21は,プラントの運転員によって入力されるダクトバーナ燃料流量設定値fDB inから,燃料流量指令fDB を生成する。燃料流量指令fDB は,基本的には,プラントの運転員によって入力されるダクトバーナ燃料流量設定値fDB inに一致するように生成される。
【0025】
ただし,燃料流量指令生成器21が生成する燃料流量指令fDB は,流量上限値fMAXを超えないように生成される。燃料流量指令fDB が過大であると,ダクトバーナ9に過剰な燃料が供給され,排熱助燃ボイラ5とダクトバーナ9との温度が過剰に高くなって排熱助燃ボイラ5とダクトバーナ9とが損傷し得る。そこで,燃料流量指令fDB が流量上限値fMAXを超えないように生成され,排熱助燃ボイラ5とダクトバーナ9とが保護されている。
【0026】
更に,燃料流量指令fDB は,その変化率が所定の範囲内になるように生成される。燃料流量指令fDB が急変すると,ダクトバーナ9に供給される燃料の流量が急変し,従って発電機2の発電機出力LDが急変する。既述のように,ガスタービン1の供給される燃料の流量は,発電機出力LDに応答して制御されるから,発電機出力LDの急変は,ガスタービン1に供給される燃料の流量の急変を招く。ガスタービン1に供給される燃料の流量の急変は,ガスタービン1の燃焼器1aの損傷の原因となり得るため好ましくない。そのため,燃料流量指令fDB の変化率が所定の範囲内に制限され,これにより,ガスタービン1の燃焼器1aが保護されている。
【0027】
このような動作を行うために,燃料流量指令生成器21は,低値選択器21aと変化率制限器21bとで構成される。低値選択器21aは,ダクトバーナ燃料流量設定値fDB inがfMAX以下であるとき,ダクトバーナ燃料流量設定値fDB inをそのまま出力し,ダクトバーナ燃料流量設定値fDB inがfMAXを超えるとき,fMAXを出力する。変化率制限器21bは,変化率を所定の範囲に制限しながら低値選択器21aの出力を追随して燃料流量指令fDB を生成する。低値選択器21aと変化率制限器21bとの動作は,燃料流量指令fDB がfMAXを超えないように,且つ,燃料流量指令fDB の変化率が所定の範囲に制限されるように燃料流量指令fDB を生成することを可能にする。
【0028】
開度決定器22は,燃料流量指令fDB と手動開度指令CSOMANのうち,手動設定信号SMANによって選択される一方に応答して,燃料制御弁10の開度指令CSODBを決定する。ダクトバーナ制御装置13が自動モードで動作するとき(手動設定信号SMANが“low”状態であるとき),開度決定器22は,燃料流量指令fDB に基づいて燃料制御弁10の開度指令CSODBを決定する。一方,ダクトバーナ制御装置13が手動モードで動作するとき(手動設定信号SMANが“high”状態であるとき),開度決定器22は,手動開度指令CSOMANに応答して燃料制御弁10の開度指令CSODBを決定する。
【0029】
より詳細には,開度決定器22は,減算器22aとPI制御器22bと選択出力器22cと変化率制限器22dとを含む。減算器22aは,燃料流量指令f からダクトバーナ9に供給される燃料の流量の実測値fDBを減じて偏差ΔfDBを算出する。
【0030】
PI制御器22bは,開度指令CSOPIを決定する。PI制御器22bの動作は,ダクトバーナ制御装置13が自動モードで動作するときと手動モードで動作するときとで異なる。ダクトバーナ制御装置13が自動モードで動作するとき,PI制御器22bは,偏差ΔfDBに基づいたPI制御(比例積分制御)を行って開度指令CSOPIを決定する。一方,ダクトバーナ制御装置13が手動モードで動作するとき,PI制御器22bは,開度決定器22が決定する開度CSODBを取り込んで開度指令CSOPIとして出力する。すなわち,ダクトバーナ制御装置13が手動モードで動作するとき,開度指令CSOPIは,燃料制御弁10の開度CSODBに追随するように生成される。ダクトバーナ制御装置13が手動モードで動作するときに,開度指令CSOPIが開度指令CSODBに追随することにより,ダクトバーナ制御装置13が手動モードから自動モードに切り替わるときの開度指令CSOPIの急変が防止されている。
【0031】
選択出力器22cは,手動設定信号SMANが“low”状態であるとき,PI制御器22bによって決定される開度CSOPIを出力し,手動設定信号SMANが“high”状態であるとき,手動開度指令CSOMANを出力する。すなわち,選択出力器22cは,ダクトバーナ制御装置13が自動モードに設定されているとき,PI制御によって決定された開度指令CSOPIを出力し,ダクトバーナ制御装置13が手動モードに設定されているとき,手動開度指令CSOMANを出力する。
【0032】
変化率制限器22dは,変化率を所定の範囲に制限しながら選択出力器22cの出力を追随することにより,燃料制御弁10の開度CSODBを生成する。燃料制御弁10の開度CSODBの変化率が所定の範囲に制限されることは,ガスタービン1の燃焼器1aを保護するために重要である。燃料制御弁10の開度CSODBが急減すると,ダクトバーナ9に供給される燃料が急減し,従って発電機2の発電機出力LDが急減する。既述のように,発電機出力LDの急減は,ガスタービン1に供給される燃料の急増を招き,ガスタービン1の燃焼器1aの損傷の原因となり得る。そのため,燃料制御弁10の開度CSODBの変化率が所定の範囲内に制限され,これにより,ガスタービン1の燃焼器1aが保護されている。
【0033】
燃料制御弁10の開度CSODBの変化率は,減少方向のみが制限され,増加方向は制限されないことも可能である。しかし,ガスタービン1の燃焼器1aの安定性の向上の観点から,燃料制御弁10の開度CSODBの変化率は,減少方向及び増加方向の両方とも制限されることが好適である。
【0034】
上述のダクトバーナ制御装置13は,現実には,コンピュータプログラムと該コンピュータプログラムを実行するCPUとによって実現される。即ち,該コンピュータプログラムには,上述の燃料流量指令生成器21及び開度決定器22の動作を実現する手順が記述され,該コンピュータプログラムが該CPUによって実行されることにより,燃料流量指令生成器21及び開度決定器22の動作が実現される。
【0035】
図3は,ガスタービン制御装置12の動作を示すファンクションダイヤグラムである。ガスタービン制御装置12は,ガバナ制御を行うガバナ制御系31と,ロードリミット制御を行うロードリミット制御系32と低値選択器33とを備えている。ガバナ制御系31は,回転数計測器(図示されない)によって測定されたガスタービン1の回転数nに応答して,ガバナ制御開度指令CSOGVを生成する。ロードリミット制御系32は,発電機出力LDに応答して,ロードリミット制御開度指令CSOLDを生成する。低値選択器33は,ガバナ制御開度指令CSOGVとロードリミット制御開度指令CSOLDとのうちの小さいほうを開度指令CSOとして選択し,開度指令CSOを燃料制御弁4に供給する。燃料制御弁4は,開度指令CSOによって指定された開度に設定される。
【0036】
より詳細には,ガバナ制御系31は,回転数指令生成部34と,減算器35と,比例制御器36とを含む。回転数指令生成部34は,運転員によって設定される目標負荷設定値LDinと発電機出力LDとに基づいて,回転数指令nを生成する。減算器35は,回転数指令nからガスタービン回転数nを減じて偏差Δnを生成する。比例制御器36は,偏差Δnに基づく比例制御を行い,ガバナ制御開度指令CSOGVを生成する。比例制御器36による比例制御により,ガバナ制御開度指令CSOGVは,ガスタービン回転数nが回転数指令nに制御されるように生成される。
【0037】
回転数指令生成部34は,目標負荷設定値LDinと発電機出力LDとに基づいて回転数指令nを増減する。目標負荷設定値LDinが発電機出力LDよりも大きくなると,回転数指令nは増加され,目標負荷設定値LDinが,発電機出力LDよりも小さくなると,回転数指令nは減少される。
【0038】
目標負荷設定値LDinが発電機出力LDよりも大きいときの回転数指令nの増加率は,ダクトバーナ9の点火の有無(即ち,ダクトバーナ9への燃料の供給の有無)に応じて変更される。ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間の回転数指令nの増加率は,それ以外の期間におけるダクトバーナ9が点火されていないときの回転数指令nの増加率よりも小さく抑えられる。ダクトバーナ9が点火されているときには,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減に起因して発電機出力LDの急減が発生し得る。発電機出力LDの急減は,回転数指令nを急増させ,したがって,ガスタービン1に供給される燃料の流量を急増させ得る。そこで,ダクトバーナ9が点火されているときの回転数指令nの増加率は,相対的に小さく設定され,ガスタービン1に供給される燃料の流量の急増が防止される。
【0039】
点火期間に加え,ダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間においても回転数指令nの増加率が抑制されるのは,ダクトバーナ9の燃料の変化が発生してからガスタービン1に供給される燃料の流量の変化が発生するまでには,遅延時間が存在するためである。この遅延時間の存在に起因して,ダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間においても,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減に起因するガスタービン1に供給される燃料の流量の急増が発生しうる。このため,ダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間においても回転数指令nの増加率が抑制される。
【0040】
一方,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間以外の期間では,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減の問題は発生しない。そこで,回転数指令nの増加率は,相対的に大きく設定され,ガスタービン1の制御の応答性が高められている。
【0041】
このような動作を実現するために,回転数指令生成部34には,ダクトバーナ9の点火の有無を通知するダクトバーナ状態通知信号DBONが供給される。ダクトバーナ状態通知信号DBONは,ダクトバーナ9が点火されているときに”high“状態にされ,点火されていないときに”low”状態にされる。回転数指令生成部34は,ダクトバーナ状態通知信号DBONに応答して,上記の動作を実行する。
【0042】
回転数指令生成部34が生成する回転数指令nは,ダクトバーナ9が異常により緊急停止されたとき,発電機出力LDに無関係に,相対的に低い所定値に強制的にランバックされる。即ち,回転数指令nは,ダクトバーナ9が異常により緊急停止されたとき,所定値になるまで漸次に減少される。ダクトバーナ9が緊急停止されると,発電機出力LDは急減する。このとき,発電機出力LDに応答して回転数指令nを増加し続けることは,回転数指令nの急増を招き得る。ダクトバーナ9が緊急停止されたときに,回転数指令nが発電機出力LDに無関係に相対的に低い値に強制的にランバックされることにより,ガスタービン1の燃焼器1aの安全が確保される。回転数指令nが相対的に低い値に設定されるときに,ランバックが行われるのは,ガスタービン1に供給される燃料の急減を防止し,ガスタービン1の燃焼器1aの失火や損傷を防止するためである。
【0043】
強制的なランバックを実現するために,回転数指令生成部34には,ダクトバーナ9の緊急停止を通知するダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが供給される。ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkは,通常の状態では”low”状態に設定され,ダクトバーナ9が緊急停止されると,”high”状態にされる。回転数指令生成部34は,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkに応答して,上記の動作を実行する。
【0044】
回転数指令生成部34のこのような機能は,アナログメモリ(AM)34a,変化率制限器34b,減算器34c,高値検出器34d,低値検出器34e,NOTゲート34f,ANDゲート34g,ORゲート34h,オフディレイ34i,及び選択出力器34jによって実現される。
【0045】
アナログメモリ34aは,回転数指令nを記憶する。記憶されている回転数指令nは,既述の減算器35に供給され,ガバナ制御に使用される。
【0046】
変化率制限器34b,減算器34c,高値検出器34d,低値検出器34e,NOTゲート34f,ANDゲート34g,及びORゲート34hは,アナログメモリ34aに回転数指令nの増減を指示する役割を果たす。
【0047】
より詳細には,変化率制限器34bは,変化率を所定の範囲に制限しながら目標負荷設定値LDinを追随して変化率制限目標負荷設定値LDin limを生成する。後述のように,回転数指令nは,変化率制限目標負荷設定値LDin limに応答して決定される。変化率制限目標負荷設定値LDin limの変化率が制限されることにより,回転数指令nの急変が防止され,ガスタービン1の燃焼器1bが保護される。
【0048】
減算器34cは,変化率制限目標負荷設定値LDin limから発電器出力LDを減じて偏差ΔLD を生成する。
【0049】
高値検出器34dは,減算器34cが生成する偏差ΔLD が所定の値以上であるとき(即ち,発電器出力LDが変化率制限目標負荷設定LDin limと比較して小さいとき),その出力を”high”状態にする。高値検出器34dの出力は,ANDゲート34gの一の入力端子に入力される。ANDゲート34gの他の入力端子には,NOTゲート34fを介して,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが入力される。ANDゲート34gの出力は,回転数指定nの増加をアナログメモリ34aに指示する増加指令として使用される。即ち,ダクトバーナ9が正常に運転され,且つ,偏差ΔLD が所定の値以上であるとき,アナログメモリ34aは,回転数指定nを増加するように指示される。ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが”high”状態であるときには,(即ち,ダクトバーナ9が緊急停止されたときには),回転数指令nは強制的にランバックされるため,アナログメモリ34aには増加指令は出力されない。
【0050】
一方,低値検出器34eは,減算器34cが生成する偏差ΔLD が所定の値以下であるとき(即ち,発電器出力LDが変化率制限目標負荷設定LDin limと比較して大きいとき),その出力を”high”状態にする。低値検出器34eの出力は,ORゲート34hの一の入力端子に入力される。ORゲート34hの他の入力端子には,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが入力される。ORゲート34hの出力は,回転数指定nの減少をアナログメモリ34aに指示する減少指令として使用される。即ち,偏差ΔLD が所定の値以下であるとき,アナログメモリ34aは,回転数指定nを減少するように指示される。更に,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが”high”状態であるときには,(即ち,ダクトバーナ9が緊急停止されたときには),ORゲート34hの出力は偏差ΔLD に無関係に”high”状態にされ,アナログメモリ34aは,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが”high”状態である限り,回転数指令nを減少する指示が与えられる。アナログメモリ34aは,回転数指令nが所定の値になるまで,回転数指令nを段階的に減少しつづける。
【0051】
アナログメモリ34aが回転数指令nを減少するときの回転数指令nの変化率(減少率)rdownは,ダクトバーナ9の点火の有無に関わらず標準変化率rstdで一定である。アナログメモリ34aは,ORゲート34hから回転数指令nを減少する指示が与えられている間,ガスタービン制御装置12の一のクロックサイクル毎にrdownずつ回転数指令nを減少しつづける。
【0052】
一方,アナログメモリ34aが回転数指令nを増加するときの回転数指令nの変化率(増加率)rupは,オフディレイ34i,及び選択出力器34jにより生成されてアナログメモリ34aに与えられる。オフディレイ34iの出力は,ダクトバーナ状態通知信号DBONに応答して”low”状態と”high”状態とのいずれかになる。オフディレイ34iの出力の立ち上がり(即ち,”low”状態から”high”状態への遷移)は,ダクトバーナ状態通知信号DBONの立ち上がりと実質的に同時である一方,オフディレイ34iの出力の立ち下がり(即ち,”high”状態から”low”状態への遷移)は,ダクトバーナ状態通知信号DBONの立ち下がりから所定の期間だけ遅延される。これにより,オフディレイ34iの出力は,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間において”high”状態になり,その他の期間において,”low”状態になる。選択出力器34jは,オフディレイ34iの出力が”low”状態であるときに標準変化率rstdを出力し,オフディレイ34iの出力が”high”状態であるとき,標準変化率rstdより小さいronを出力する。選択出力器34jの出力が,回転数指令nを増加する増加率rupとして使用される。アナログメモリ34aは,ANDゲート34gから供給される増加指令によって回転数指令nを増加する指示が与えられている間,ガスタービン制御装置12の一のクロックサイクル毎にrupずつ回転数指令nを増加しつづける。
【0053】
オフディレイ34i,及び選択出力器34jがこのような動作を行うことにより, 回転数指令nを増加する増加率rupは,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間において相対的に小さいr に設定され,それ以外の期間では,相対的に大きいrstdに設定される。これにより,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減に起因する,ガスタービン1に供給される燃料の急増が防止され,したがって,ガスタービン1の燃焼器1bが保護される。
【0054】
一方,ロードリミット制御系32は,発電機出力指令LDを生成する発電機指令生成部37と,減算器38と,PI制御器39とを含む。発電機指令生成部37は,発電機出力指令LDを生成する。減算器38は,発電機出力指令LDから発電機出力LDを減じて偏差ΔLDを生成する。比例制御器39は,偏差ΔLDに基づくPI制御(比例積分制御)を行い,ロードリミット制御開度指令CSOLDを生成する。PI制御器39によるPI制御により,ロードリミット制御開度指令CSOLDは,発電器出力LDが発電器出力指令LDに制御されるように生成される。但し,PI制御器39が生成するロードリミット制御開度指令CSOLDは,開度最大値生成器40によって与えられる許容最大値CSOMAX以下に制限される。PI制御によって算出されたロードリミット制御開度指令CSOLDが許容最大値CSOMAXを超えるときには,ロードリミット制御開度指令CSOLDは,許容最大値CSOMAXに定められる。
【0055】
発電機出力指令生成部37は,回転数指令生成部34の変化率制限器34bが出力する変化率制限目標負荷設定LDin limと発電機出力指令LDとの差に応答して,発電機出力指令LDを増減する。発電機出力指令LDが目標負荷設定値LDin limよりも小さくなると,発電機出力指令LDは増加され,発電機出力指令LDが目標負荷設定値LDin limよりも大きくなると,発電機出力指令LDは減少される。
【0056】
但し,発電機出力指令生成部37が生成する発電機出力指令LDは,ダクトバーナ9が異常により緊急停止されたとき,強制的に,相対的に低い所定値にランバックされる。ダクトバーナ9が緊急停止されると,発電機出力LDは急減する。このとき,発電機出力指令LDがそのままに維持されると,発電機出力指令LDと発電機出力LDとの偏差ΔLDが増大し,ロードリミット制御開度指令CSOLDの急増を招き得る。ロードリミット制御開度指令CSOLDの急増は,ガスタービン1に供給される燃料の急増を招き,ガスタービン1の燃焼器1aの焼損を招き得る。ダクトバーナ9が緊急停止されたときに,発電機出力指令LDが強制的に相対的に低い値にランバックされることにより,ガスタービン1の燃焼器1aの安全が確保される。このような動作を行うために,発電機出力指令生成部37には,ダクトバーナ9の緊急停止を通知するダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが供給される。発電機出力指令LDが相対的に低い所定値に設定されるときにランバックが行われるのは,ガスタービン1に供給される燃料の急減を防止し,ガスタービン1の燃焼器1aの失火や損傷を防止するためである。
【0057】
発電機出力指令生成部37のこのような機能は,アナログメモリ(AM)37a,減算器37b,高値検出器37c,低値検出器37d,NOTゲート37e,ANDゲート37f及びORゲート37gによって実現される。
【0058】
アナログメモリ37aは,発電機出力指令LDを記憶する。記憶されている発電機出力指令LDは,既述の減算器38に供給され,ロードリミット制御に使用される。
【0059】
減算器37bは,変化率制限目標負荷設定値LDin limから発電機出力指令LDを減じて偏差ΔLD を生成する。
【0060】
高値検出器37cは,偏差ΔLD が所定の値以上であるとき(即ち,発電機出力指令LDが変化率制限目標負荷設定LDin limと比較して小さいとき),その出力を”high”状態にする。高値検出器37cの出力は,ANDゲート37fの一の入力端子に入力される。ANDゲート37fの他の入力端子には,NOTゲート37eを介して,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが入力される。ANDゲート37fの出力は,発電機出力指令LDの増加をアナログメモリ37aに指示する増加指令として使用される。即ち,ダクトバーナ9が正常に運転され,且つ,偏差ΔLD が所定の値以上であるとき,アナログメモリ37aは,発電機出力指令LDを増加するように指示される。ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが”high”状態であるときには,(即ち,ダクトバーナ9が緊急停止されたときには),発電機出力指令LDは強制的にランバックされるため,アナログメモリ34aに増加指令は出力されない。
【0061】
一方,低値検出器37dは,偏差ΔLD が所定の値以下であるとき(即ち,発電機出力指令LDが変化率制限目標負荷設定LDin limと比較して大きいとき),その出力を”high”状態にする。低値検出器37dの出力は,ORゲート37gの一の入力端子に入力される。ORゲート37gの他の入力端子には,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが入力される。ORゲート37gの出力は,発電機出力指令LDの減少をアナログメモリ37aに指示する減少指令として使用される。即ち,偏差ΔLD が所定の値以下であるとき,アナログメモリ37aは,発電機出力指令LDを減少するように指示される。更に,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが”high”状態であるときには,(即ち,ダクトバーナ9が緊急停止されたときには),ORゲート37gの出力は偏差ΔLD に無関係に”high”状態にされ,アナログメモリ37dは,ダクトバーナ異常通知信号DBrnbkが”high”状態である限り,発電機出力指令LDを減少する指示が与えられる。アナログメモリ37dは,発電機出力指令LDが所定の値になるまで,発電機出力指令LDを段階的に減少しつづける。
【0062】
このように,高値検出器37c,低値検出器37d,NOTゲート37e,ANDゲート37f及びORゲート37gの動作により,発電機出力指令LDは,ダクトバーナ9が異常により緊急停止されたときに,強制的に低い値にランバックされる。
【0063】
開度最大値生成器40は,燃料制御弁4に与えられる開度指令CSOに,開度増加許容値Δを加えて許容最大値CSOMAXを生成する。即ち,ロードリミット制御開度指令CSOLDは,燃料制御弁4に現に与えられる開度指令CSOと開度増加許容値Δとの和よりも大きな値にはならず,これにより,ロードリミット制御開度指令CSOLDの急増が防がれている。
【0064】
開度増加許容値Δは,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間において相対的に小さく,且つ,その他の期間において相対的に大きく定められ,これにより,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減に起因するガスタービン1に供給される燃料の急増が防がれている。
【0065】
このような動作を実現するために,開度最大値生成器40は,オフディレイ40a,選択出力機40b,及び加算器40cを含む。オフディレイ40aの動作は,回転数指令生成部34のオフディレイ34iと同様である。オフディレイ40aの出力は,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間において”high”状態になり,その他の期間において,”low”状態になる。選択出力器40bは,オフディレイ40aの出力が”low”状態であるときに標準開度増加許容値Δstdを出力し,オフディレイ34iの出力が”high”状態であるとき,開度増加許容値Δstdより小さいΔonを出力する。加算器40cは,燃料制御弁4に与えられる開度指令CSOを取り込み,開度指令CSOと選択出力器40bの出力とを加算して許容最大値CSOMAXを生成する。許容最大値CSOMAXは,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間においてCSO+Δonになり,それ以外の期間において,CSO+Δstdになる。Δonは,Δstdよりも小さいため,PI制御器39に与えられる許容最大値CSOMAXは,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間において,相対的に小さくなる。このように許容最大値CSOMAXが決定されることにより,ロードリミット制御開度指令CSOLDの急増が防がれている。
【0066】
上述のガスタービン制御装置12は,現実には,コンピュータプログラムと該コンピュータプログラムを実行するCPUとによって実現される。即ち,該コンピュータプログラムには,上述のガバナ制御系31及びロードリミット制御系32の動作を実現する手順が記述され,該コンピュータプログラムが該CPUによって実行されることにより,ガバナ制御系31及びロードリミット制御系32の動作が実現される。
【0067】
以上に説明されているように,本実施の形態の一軸形コンバインドサイクルプラントでは,図2に示されているように,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減が発生しにくいように燃料制御弁10の開度指令CSODBが決定され,ガスタービン1の燃焼器1bが保護されている。即ち,燃料制御弁10の開度開度CSODBの変化率は,変化率制限器22dによって制限されている。更に,燃料流量指令fDB の変化率は,変化率制限器21bによって制限されている。燃料制御弁10の開度指令CSODBと燃料流量指令fDB の変化率が制限されていることにより,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減が防止され,ガスタービン1に供給される燃料の急増が防止されている。これにより,ガスタービン1の燃焼器1bが保護されている。
【0068】
更に,本実施の形態の一軸形コンバインドサイクルプラントでは,図3に示されているように,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間における,燃料供給弁4の開度指令CSOの許容最大増加率が,これら以外の期間における開度指令CSOの許容最大増加率よりも小さくされている。これにより,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減に起因するガスタービン1に供給される燃料の急増が防止され,ガスタービン1の燃焼器1bが保護されている。
【0069】
即ち,図3に示されているように,ガスタービン制御装置12のガバナ制御系31では,オフディレイ34i及び選択出力器34jの動作により,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間における回転数指令nの増加率rupが,それら以外の期間における回転数指令nの増加率rupよりも小さく定められる。これにより,ガバナ制御開度指令CSOGVの急増が防がれている。
【0070】
更に,ロードリミット制御系32では,開度最大値生成器40の動作により,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間におけるロードリミット制御開度指令CSOLDの急増が防止されている。開度最大値生成器40は,燃料制御弁4の開度指令CSOに開度増加許容値Δを加えて許容最大値CSOMAXを算出する。開度増加許容値Δは,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間において相対的に小さく,これら以外の期間において,相対的に大きく定められる。これにより,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及び,該点火期間に続く所定の期間におけるロードリミット制御開度指令CSOLDの最大許容増加率が相対的に小さく抑制され,ロードリミット制御開度指令CSOLDの急増が防がれている。
【0071】
ガバナ制御開度指令CSOGVとロードリミット制御開度指令CSOLDとの急増が防止されていることにより,ダクトバーナ9が点火されている点火期間,及びダクトバーナ9の点火が停止された後に続く所定の期間における開度指令CSOの最大許容増加率が相対的に小さく抑制されている。これにより,ダクトバーナ9に供給される燃料の急減に起因するガスタービン1に供給される燃料の急増が防止されている。
【0072】
更に本実施の形態の一軸形コンバインドサイクルプラントでは,ダクトバーナ9が異常により緊急停止されたときに回転数指令nと発電機出力指令LDとが,相対的に低い値にランバックされる。これにより,ダクトバーナ9が緊急停止されたときにガスタービン1に供給される燃料の急増が防止されている。
【発明の効果】
本発明により,ダクトバーナに供給される燃料の流量の急減によるガスタービンの燃焼器の損傷を回避する機能を備えた一軸形コンバインドサイクルプラントが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,本発明による一軸形コンバインドサイクルプラントの実施の一形態である。
【図2】図2は,ダクトバーナ制御装置13の動作を示すファンクションダイアグラムである。
【図3】図3は,ガスタービン制御装置12の動作を示すファンクションダイアグラムである。
【符号の説明】
1:ガスタービン
1a:圧縮機
1b:燃焼器
1c:タービン
2:発電機
3:蒸気タービン
4:燃料制御弁
5:排熱助燃ボイラ
6:給水
7:蒸気
8:蒸気制御弁
9:ダクトバーナ
10:燃料制御弁
11:制御盤
12:ガスタービン制御装置
13:ダクトバーナ制御装置
21:燃料流量指令生成器
21a:低値選択器
21b:変化率制限器
22:開度決定器
22a:減算器
22b:PI制御器
22c:選択出力器
22d:変化率制限器
31:ガバナ制御系
32:ロードリミット制御系
33:低値選択器
34:回転数指令生成部
34a:アナログメモリ
34b:変化率制限器
34c:減算器
34d:高値検出器
34e:低値検出器
34f:NOTゲート
34g:ANDゲート
34h:ORゲート
34i:オフディレイ
34j:選択出力器
35:減算器
36:比例制御器
37:発電器出力指令生成部
37a:アナログメモリ
37b:減算器
37c:高値検出器
37d:低値検出器
37e:NOTゲート
37f:ANDゲート
37g:ORゲート
38:減算器
39:PI制御器
40:開度最大値生成器
40a:オフディレイ
40b:選択出力器
40c:加算器

Claims (10)

  1. ガスタービンと,
    ダクトバーナによって前記ガスタービンからの排ガスを加熱し,加熱された前記排ガスによって給水を加熱して蒸気を発生するボイラと,
    前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと,
    発電機と,
    前記ガスタービンに燃料を供給するガスタービン燃料制御弁と,
    前記ダクトバーナに燃料を供給するダクトバーナ燃料制御弁と,
    前記発電機の出力に応答して前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御するガスタービン制御装置と,
    前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度を制御するダクトバーナ制御装置
    とを備え,
    前記ガスタービンのタービン軸,前記蒸気タービンのタービン軸,及び前記発電機の回転子は,同軸に連結されて一体に回転し,
    前記ダクトバーナ制御装置は,前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度の減少方向の変化率が一定の範囲内に制限されるように前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度を制御するダクトバーナ燃料制御弁開度制御器を含む,
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  2. 請求項1に記載の一軸形コンバインドサイクルプラントにおいて
    前記ダクトバーナ制御装置は,前記ダクトバーナに供給される燃料の流量の指令値である燃料流量指令を生成する燃料流量指令生成器を含み,
    前記燃料流量指令生成器は,前記燃料流量指令の変化率を所定の範囲内に制限する変化率制限器を備え,
    前記ダクトバーナ燃料制御弁開度制御器は,前記ダクトバーナに供給される燃料の流量が,前記燃料流量指令に一致するように前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度を制御する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  3. 請求項1に記載の一軸形コンバインドサイクルプラントにおいて,
    前記ガスタービン制御装置は,前記ダクトバーナが点火されている点火期間中の第1時刻における前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率が,前記ダクトバーナが点火されていない非点火期間中の第2時刻における前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率よりも小さくなるように前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  4. 請求項1に記載の一軸形コンバインドサイクルプラントにおいて,
    前記ガスタービン制御装置は,前記ダクトバーナが点火されている点火期間及び前記点火期間に続く所定期間における前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率が,前記点火期間及び前記所定期間以外の期間における,前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率よりも小さくなるように前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  5. 請求項1に記載の一軸形コンバインドサイクルプラントにおいて,
    前記ガスタービン制御装置は,
    ガスタービン回転数設定値を生成する回転数設定値生成器と,
    前記ガスタービンの回転数が前記ガスタービン回転数設定値に制御されるように,ガバナ制御開度指令を決定するガバナ制御器と,
    発電機出力設定値を生成する出力設定値生成器と,
    前記発電機の出力が前記発電機出力設定値に制御されるように,ロードリミット制御開度指令値を決定するロードリミット制御器と,
    前記ガバナ制御開度指令と前記ロードリミット制御開度指令とに応答して,前記ガスタービン燃料制御弁の開度の指令値を決定するガスタービン燃料制御弁開度決定器
    とを含み,
    前記回転数設定値生成器は,異常により前記ダクトバーナへの燃料の供給が停止されたとき,前記ガスタービン回転数設定値を第1所定値に設定し,
    前記出力設定値生成器は,前記異常により前記ダクトバーナへの燃料の供給が停止されたとき,前記発電機出力設定値を第2所定値に設定する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  6. 請求項5に記載の一軸形コンバインドサイクルプラントにおいて,
    前記回転数設定値生成器は,前記異常により前記ダクトバーナへの燃料の供給が停止されたとき,前記ガスタービン回転数設定値を前記第1所定値になるまで逐次に減少することにより前記ガスタービン回転数設定値を前記第1所定値に設定する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  7. 請求項5に記載の一軸形コンバインドサイクルプラントにおいて,
    前記出力設定値生成器は,前記異常により前記ダクトバーナへの燃料の供給が停止されたとき,前記発電機出力設定値を前記第2所定値になるまで逐次に減少することにより,前記発電機出力設定値を前記第2所定値に設定する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  8. ガスタービンと,
    ダクトバーナによって前記ガスタービンからの排ガスを加熱し,加熱された前記排ガスによって給水を加熱して蒸気を発生するボイラと,
    前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと,
    発電機と,
    前記ガスタービンに燃料を供給するガスタービン燃料制御弁と,
    前記ダクトバーナに燃料を供給するダクトバーナ燃料制御弁と,
    前記発電機の出力に応答して前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御するガスタービン制御装置と,
    前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度を制御するダクトバーナ制御装置
    とを備え,
    前記ガスタービンのタービン軸,前記蒸気タービンのタービン軸,及び前記発電機の回転子は,同軸に連結されて一体に回転し,
    前記ガスタービン制御装置は,前記ダクトバーナが点火されている点火期間中の第1時刻における前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率が,前記ダクトバーナが点火されていないダクトバーナ非点火期間中の第2時刻における前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率よりも小さくなるように前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  9. ガスタービンと,
    ダクトバーナによって前記ガスタービンからの排ガスを加熱し,加熱された前記排ガスによって給水を加熱して蒸気を発生するボイラと,
    前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと,
    発電機と,
    前記ガスタービンに燃料を供給するガスタービン燃料制御弁と,
    前記ダクトバーナに燃料を供給するダクトバーナ燃料制御弁と,
    前記発電機の出力に応答して前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御するガスタービン制御装置と,
    前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度を制御するダクトバーナ制御装置
    とを備え,
    前記ガスタービンのタービン軸,前記蒸気タービンのタービン軸,及び前記発電機の回転子は,同軸に連結されて一体に回転し,
    前記ガスタービン制御装置は,前記ダクトバーナが点火されている点火期間及び前記点火期間に続く所定期間における前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率が,前記点火期間及び前記所定期間以外の期間における,前記ガスタービン燃料制御弁の開度の許容最大増加率よりも小さくなるように前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
  10. ガスタービンと,
    ダクトバーナによって前記ガスタービンからの排ガスを加熱し,加熱された前記排ガスによって給水を加熱して蒸気を発生するボイラと,
    前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと,
    発電機と,
    前記ガスタービンに燃料を供給するガスタービン燃料制御弁と,
    前記ダクトバーナに燃料を供給するダクトバーナ燃料制御弁と,
    前記発電機の出力に応答して前記ガスタービン燃料制御弁の開度を制御するガスタービン制御装置と,
    前記ダクトバーナ燃料制御弁の開度を制御するダクトバーナ制御装置
    とを備え,
    前記ガスタービンのタービン軸,前記蒸気タービンのタービン軸,及び前記発電機の回転子は,同軸に連結されて一体に回転し,
    前記ガスタービン制御装置は,
    ガスタービン回転数設定値を生成する回転数設定値生成器と,
    前記ガスタービンの回転数が前記ガスタービン回転数設定値に制御されるように,ガバナ制御開度指令を決定するガバナ制御器と,
    発電機出力設定値を生成する出力設定値生成器と,
    前記発電機の出力が前記発電機出力設定値に制御されるように,ロードリミット制御開度指令値を決定するロードリミット制御器と,
    前記ガバナ制御開度指令と前記ロードリミット制御開度指令とに応答して,前記ガスタービン燃料制御弁の開度の指令値を決定するガスタービン燃料制御弁開度決定器
    とを含み,
    前記回転数設定値生成器は,異常により前記ダクトバーナへの燃料の供給が停止されたとき,前記ガスタービン回転数設定値を第1所定値に設定し,
    前記出力設定値生成器は,前記異常により前記ダクトバーナへの燃料の供給が停止されたとき,前記発電機出力設定値を第2所定値に設定する
    一軸形コンバインドサイクルプラント。
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