JP2004161311A - 紙製トレー容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストが嵩まず、且つ透明な蓋材をも可能にするキャンペーン用等の機密情報データが印字されている紙製トレー容器の提供にある。
【解決手段】方形の底板40の四辺に左右前後側板41、42、43、44が連設され、この左右前後側板を各折り線に従って折り曲げてトレー状に組み立てた際に、前記前後側板43、44に、それに連設しているコーナー後接合板46が接着されている紙製トレー容器1において、このコーナー後接合板46の中の一つの面にキャンペーン用等の機密情報データ10が印字されているものとしたものである。
【選択図】図3
【解決手段】方形の底板40の四辺に左右前後側板41、42、43、44が連設され、この左右前後側板を各折り線に従って折り曲げてトレー状に組み立てた際に、前記前後側板43、44に、それに連設しているコーナー後接合板46が接着されている紙製トレー容器1において、このコーナー後接合板46の中の一つの面にキャンペーン用等の機密情報データ10が印字されているものとしたものである。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイスクリームやゼリー状菓子等の食品類を収納する紙製トレー容器に関するものであり、特に見えない箇所にキャンペーン用等の抽選番号等機密情報データが印字されている紙製トレー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源枯渇問題や廃棄物の増加に係わる環境問題即ち焼却処理による様々な環境問題が取り沙汰される中で、プラスチック製のトレー容器に代わり紙製のトレー容器が多くの分野で使用されるようになってきている。
【0003】
例えば、図6のブランクの展開図に示すように、方形の底板(40)の各辺に、それぞれ山折り線(y)を介して左右側板(41、42)と前後側板(43、44)が連設され、該左右側板(41、42)の前後端にそれぞれ山折り線(y)を介してコーナー接合板(45)が、および前後側板(43、44)の左右端にそれぞれ谷折り線(h)を介して三角形状のコーナー後接合板(46)が連設されていて、各コーナーをコーナー接合板(45)とコーナー後接合板(46)で内容物の漏れを防止するような構成でなる一枚のブランク(3)を各折り線に従って組み立て、図7の上面図(内面図)に示すように、折り曲げられた各コーナー後接合板(46)が連設する前後側板(43、44)の外側に接着されている紙製トレー容器(1)がある。
【0004】
従来、上記紙製トレー容器(1)を用いた商品の販売促進(キャンペーン)用として、容器の外側から見えない部署、例えば図7に示すように、後側板(44)の内面(内容物が触れる面)に上記のような目的の機密情報データ(10)がインキジェット等で可変情報データとして印字されている紙製トレー容器(1)があり、この機密情報データ(10)として、例えば、「当たり」、「外れ」あるいはそれに相当する絵柄、抽選番号や記号等があり、上記商品を購入した顧客が、フランジ片(50、51、53、54)に、内容物を衛生上あるいは蒸発等から保護するためにシールされている紙製の(不透明な)蓋材(図示せず)を剥離し、内容物を取り出すあるいは食すると、機密情報データ(10)が視認され、この機密情報データ(10)により「当たり」、「外れ」や点数等にしたがって何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器(1)を用いたキャンペーン用の商品がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のような機密情報データが印字されている紙製トレー容器(の商品)においては、機密情報データ(10)が容器の内側(内容物が触れる側)に印字されるので、衛生上等から内面のポリエチレン層の下に印字されなければならなく、よって表面(外側)の絵柄等の印刷後、裏面に可変の機密情報データ(10)を印字し、その後、熱溶融されたポリエチレンを押出して貼り合わせる所謂溶融押出し加工を行う必要があったが、機密情報データ(10)の印字後に溶融押出し加工で発生し易いトラブルで、廃棄しなければならない部分が出て、この部分の可変の機密情報データが欠落するので、再度表面の絵柄等印刷とともに欠落した機密情報データを印字し直さなければならないという製造コストが嵩む問題があった。さらに透明な蓋材を用いる(内容物が見えるようにする)場合、内容物が動かせるもの、あるいはゼリー等透明性のあるものでは、機密情報データ(10)が外部から見える危惧があり、透明な蓋材が使用できないという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、製造コストが嵩まず、且つ透明な蓋材をも可能にするキャンペーン用等の機密情報データが印字されている紙製トレー容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに連設しているコーナー後接合板が接着されている紙製トレー容器において、少なくとも一つのコーナー後接合板の面にキャンペーン用等の機密情報データが印字されていることを特徴とする紙製トレー容器としたものである。
【0008】
上記請求項1の発明によれば、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー後接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに印字されているコーナー後接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器とすることができ、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記前後側板に接着されているコーナー後接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器とすることができる。
【0009】
また、請求項2の発明では、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに連設しているコーナー接合板が接着されている紙製トレー容器において、少なくとも一つのコーナー接合板の面にキャンペーン用等の機密情報データが印字されていることを特徴とする紙製トレー容器としたものである。
【0010】
上記請求項2の発明によれば、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに印字されているコーナー接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器を提供でき、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記左右側板に接着されているコーナー接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
本発明の紙製トレー容器は、例えば図1の斜視図に示すように、フランジ部(5)に、これと略同形の蓋材(2)がシールされている方形状の紙製トレー容器(1)で、外側からは見えない部署にキャンペーン用等の機密情報データ(10)が印字されているものである。
【0013】
上記請求項1に係る発明の紙製トレー容器のブランクは、図2の展開説明図に示すように、例えば方形の底板(40)の相対向する二辺に、それぞれ山折り線(y)を介して左右側板(41、42)が連設され、この左右側板(41、42)の外縁に谷折り線(h)を介して左右フランジ片(50、51)が連設されている。
【0014】
上記左右側板(41、42)の前後端にそれぞれ山折り線(y)を介して三角形状のコーナー接合板(45)が連設され、このコーナー接合板(45)の外縁には谷折り線(h)を介してコーナーフランジ片(52)が連設されている。
【0015】
一方上記底板(40)の他の相対向する二辺には、それぞれ山折り線(y)を介して前後側板(43、44)が連設され、この前後側板(43、44)の外縁に谷折り線(h)を介して前後フランジ片(53、54)が連設されている。
【0016】
さらに上記前後側板(43、44)の左右端に、それぞれ谷折り線(h)を介して三角形状のコーナー後接合板(46)が連設されていて、上記のコーナー接合板(45)の左右側板(41、42)と連設していない方の端縁と、前記コーナー後接合板(46)の前後側板(43、44)と連設していない方の端縁とは山折り線(y)を介して連設されているものである。
【0017】
上記のブランクを、図3の上面図(内面から見た図)に示すように、上記左右前後側板(41、42、43、44)を各山折り線と谷折り線に従って折り曲げてトレー状に組み立てた際に、前記前後側板(43、44)に、それに連設しているコーナー後接合板(46)が接着されていて、各フランジ片(50、51、53、54)、コーナーフランジ片(52)がそれぞれ同一平面のフランジ部(5)を形成するように設定された紙製トレー容器(1)において、請求項1に係る発明では、例えば図1、図2および図3に示すように、コーナー後接合板(46)の中の一つの面にキャンペーン用等の機密情報データ(10)が印字されているものである。
【0018】
このように、上記後側板(44)に、印字されているコーナー後接合板(46)が折り曲げられ接着されているので、印字されている機密情報データ(10)が内容物に触れることがなく、よって衛生性から必要な溶融ポリエチレン等による押出し加工は、この機密情報データの印字前に行うことができるので、この押出し加工時のトラブル等による印字のし直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材(2)をも可能にする紙製トレー容器(1)とすることができ、この紙製トレー容器(1)を用いた商品を購入した顧客が、蓋材(2)を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、例えば図2に示すように、後側板(44)の表面(外側面)に印刷されているキャンペーン要領説明文(12)に従って、図1に示すように、この後側板(44)に接着されているコーナー後接合板(46)を剥がすことによって機密情報データ(10)が視認され、この機密情報データ(10)により何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器(1)である。
【0019】
また、上記請求項2に係る発明の紙製トレー容器のブランクは、図4の展開説明図に示すように、例えば方形の底板(40)の相対向する二辺に、それぞれ山折り線(y)を介して左右側板(41、42)が連設され、この左右側板(41、42)の外縁に谷折り線(h)を介して左右フランジ片(50、51)が連設されている。
【0020】
上記左右側板(41、42)の前後端にそれぞれ谷折り線(h)を介して三角形状のコーナー接合板(45)が連設され、このコーナー接合板(45)の外縁には谷折り線(h)を介してコーナーフランジ片(52)が連設されている。
【0021】
一方上記底板(40)の他の相対向する二辺には、それぞれ山折り線(y)を介して前後側板(43、44)が連設され、この前後側板(43、44)の外縁に谷折り線(h)を介して前後フランジ片(53、54)が連設されている。
【0022】
さらに上記前後側板(43、44)の左右端に、それぞれ山折り線(y)を介して三角形状のコーナー後接合板(46)が連設されていて、上記のコーナー接合板(45)の左右側板(41、42)と連設していない方の端縁と、前記コーナー後接合板(46)の前後側板(43、44)と連設していない方の端縁とは山折り線(y)を介して連設されているものである。
【0023】
上記のブランクを、図5の上面図(内面から見た図)に示すように、上記左右前後側板(41、42、43、44)を各山折り線と谷折り線に従って折り曲げてトレー状に組み立てた際に、前記左右側板(41、42)に、それに連設しているコーナー接合板(45)が接着されていて、各フランジ片(50、51、53、54)、コーナーフランジ片(52)がそれぞれ同一平面のフランジ部(5)を形成するように設定された紙製トレー容器(1)において、上記請求項2に係る発明では、例えば図4および図5に示すように、右側板(42)の上縁に連設しているコーナー接合板(45)の面にキャンペーン用等の機密情報データ(10)が印字されているものである。
【0024】
このように、上記右側板(42)に、印字されているコーナー接合板(45)が折り曲げられ接着されているので、印字されている機密情報データ(10)が内容物に触れることがなく、よって衛生性から必要な溶融ポリエチレン等による押出し加工は、この機密情報データの印字前に行うことができるので、この押出し加工時のトラブル等による印字のし直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材(2)をも可能にする紙製トレー容器(1)とすることができ、この紙製トレー容器(1)を用いた商品を購入した顧客が、蓋材(2)を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、例えば図4に示すように、右側板(42)の表面(外側面)に印刷されているキャンペーン要領説明文(12)に従って、図5に示すように、この右側板(42)に接着されているコーナー接合板(45)を剥がすことによって機密情報データ(10)が視認され、この機密情報データ(10)により何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器(1)である。
【0025】
以下に請求項1に係る発明の紙製トレー容器の製造に関し、その事例を具体的に説明する。
【0026】
まず、例えば巻取り(ウエブ)状の厚紙の片面(容器の内側となる面)全体に熱溶融されたポリエチレンで押出し加工して内面保護層を形成し、巻き取った後、この内面保護層の面と反対面に図2に示すようなブランク(3)が多面付けされ、そのブランク(3)の所定の位置、即ち前側板(43)に商品ロゴ(14)と左側板(41)に商品内容物の成分表(16)と後側板(44)にキャンペーン要領説明文(12)をグラビア方式等で印刷し、かつ同ライン上で図2に示すような面付けされたブランク(3)の所定の位置、即ち後側板(44)の右端に連設するコーナー後接合板(46)にインキジェットで可変の機密情報データ(10)を印字する。
【0027】
続いて上記で印刷や印字された巻取り(ウエブ)を同ライン上でシート状に断裁し、それをパレット積みして次工程へ渡す。
【0028】
上記で機密情報データ(10)が印字されたシートを、図2に示すような個々のブランク(3)に打ち抜き、このブランク(3)を図3に示すような紙製トレー容器(1)に製函する。
【0029】
上記で製函された紙製トレー容器(1)に内容物を充填し、図1に示すように、容器のフランジ部(5)に蓋材(2)をシールして、キャンペーン用等の機密情報データ(10)が見えない箇所に印字されている商品とするものである。
【0030】
上記紙製トレー容器(1)のブランク(3)に使用する材料は、一般的な紙箱に使用されるコートボール、コートマニラ、アイボリー等板紙でよいが、内容物が冷凍食品等のように水分を多く含むものには、前もって前記板紙の内面にポリエチレン樹脂を溶融押し出し法等によるポリエチレン加工紙が好適に用いられ、上記の内部保護層を施す必要がないものも使用することができ、この厚さは紙製トレー容器(1)のサイズ等によって適宜選定できるものである。
【0031】
また、機密情報データ(10)の印字方式は、上記のようなインキジェット方式が可変情報に対する適応性から最も好ましく用いられ、さらにはサーマルヘッドによる感熱転写方式、あるいはレーザー照射によるトナー転写方式、ドットインパクト方式などが挙げられ、場合によっては、その可変には限度があり、シート内の面付け数のみとなるがオフセット印刷方式やグラビア印刷方式でも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明においては、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに連設しているコーナー後接合板が接着されている紙製トレー容器において、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー後接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに印字されているコーナー後接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器とすることができ、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記前後側板に接着されているコーナー後接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器とすることができる。
【0033】
また、上記請求項2に係る発明においては、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに連設しているコーナー接合板が接着されている紙製トレー容器において、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに印字されているコーナー接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器を提供でき、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記左右側板に接着されているコーナー接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器を提供することができる。
【0034】
従って本発明は、アイスクリームやゼリー状菓子等の食品類を収納する紙製トレー容器において、特に、見えない部署にキャンペーン用等の抽選番号等機密情報データが印字されている紙製トレー容器として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製トレー容器を用いた商品の一実施の形態を説明する斜視図である。
【図2】本発明の紙製トレー容器を構成するブランクの一実施の形態を説明する展開図である。
【図3】本発明の紙製トレー容器の一実施の形態を説明する上面(内面)図である。
【図4】本発明の紙製トレー容器を構成するブランクの他の一実施の形態を説明する展開図である。
【図5】本発明の紙製トレー容器の他の一実施の形態を説明する上面(内面)図である。
【図6】従来の紙製トレー容器を構成するブランクの一実施の形態を説明する展開図である。
【図7】従来の紙製トレー容器の一実施の形態を説明する上面(内面)図である。
【符号の説明】
1‥‥紙製トレー容器
2‥‥蓋材
3‥‥ブランク
5‥‥フランジ部
10‥‥機密情報データ
12‥‥キャンペーン要領説明文
14‥‥商品ロゴ
16‥‥商品内容物の成分表
40‥‥底板
41‥‥左側板
42‥‥右側板
43‥‥前側板
44‥‥後側板
45‥‥コーナー接合板
46‥‥コーナー後接合板
50‥‥左フランジ片
51‥‥右フランジ片
52‥‥コーナーフランジ片
53‥‥前フランジ片
54‥‥後フランジ片
h‥‥谷折り線
y‥‥山折り線
【発明の属する技術分野】
本発明は、アイスクリームやゼリー状菓子等の食品類を収納する紙製トレー容器に関するものであり、特に見えない箇所にキャンペーン用等の抽選番号等機密情報データが印字されている紙製トレー容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源枯渇問題や廃棄物の増加に係わる環境問題即ち焼却処理による様々な環境問題が取り沙汰される中で、プラスチック製のトレー容器に代わり紙製のトレー容器が多くの分野で使用されるようになってきている。
【0003】
例えば、図6のブランクの展開図に示すように、方形の底板(40)の各辺に、それぞれ山折り線(y)を介して左右側板(41、42)と前後側板(43、44)が連設され、該左右側板(41、42)の前後端にそれぞれ山折り線(y)を介してコーナー接合板(45)が、および前後側板(43、44)の左右端にそれぞれ谷折り線(h)を介して三角形状のコーナー後接合板(46)が連設されていて、各コーナーをコーナー接合板(45)とコーナー後接合板(46)で内容物の漏れを防止するような構成でなる一枚のブランク(3)を各折り線に従って組み立て、図7の上面図(内面図)に示すように、折り曲げられた各コーナー後接合板(46)が連設する前後側板(43、44)の外側に接着されている紙製トレー容器(1)がある。
【0004】
従来、上記紙製トレー容器(1)を用いた商品の販売促進(キャンペーン)用として、容器の外側から見えない部署、例えば図7に示すように、後側板(44)の内面(内容物が触れる面)に上記のような目的の機密情報データ(10)がインキジェット等で可変情報データとして印字されている紙製トレー容器(1)があり、この機密情報データ(10)として、例えば、「当たり」、「外れ」あるいはそれに相当する絵柄、抽選番号や記号等があり、上記商品を購入した顧客が、フランジ片(50、51、53、54)に、内容物を衛生上あるいは蒸発等から保護するためにシールされている紙製の(不透明な)蓋材(図示せず)を剥離し、内容物を取り出すあるいは食すると、機密情報データ(10)が視認され、この機密情報データ(10)により「当たり」、「外れ」や点数等にしたがって何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器(1)を用いたキャンペーン用の商品がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のような機密情報データが印字されている紙製トレー容器(の商品)においては、機密情報データ(10)が容器の内側(内容物が触れる側)に印字されるので、衛生上等から内面のポリエチレン層の下に印字されなければならなく、よって表面(外側)の絵柄等の印刷後、裏面に可変の機密情報データ(10)を印字し、その後、熱溶融されたポリエチレンを押出して貼り合わせる所謂溶融押出し加工を行う必要があったが、機密情報データ(10)の印字後に溶融押出し加工で発生し易いトラブルで、廃棄しなければならない部分が出て、この部分の可変の機密情報データが欠落するので、再度表面の絵柄等印刷とともに欠落した機密情報データを印字し直さなければならないという製造コストが嵩む問題があった。さらに透明な蓋材を用いる(内容物が見えるようにする)場合、内容物が動かせるもの、あるいはゼリー等透明性のあるものでは、機密情報データ(10)が外部から見える危惧があり、透明な蓋材が使用できないという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、製造コストが嵩まず、且つ透明な蓋材をも可能にするキャンペーン用等の機密情報データが印字されている紙製トレー容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに連設しているコーナー後接合板が接着されている紙製トレー容器において、少なくとも一つのコーナー後接合板の面にキャンペーン用等の機密情報データが印字されていることを特徴とする紙製トレー容器としたものである。
【0008】
上記請求項1の発明によれば、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー後接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに印字されているコーナー後接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器とすることができ、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記前後側板に接着されているコーナー後接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器とすることができる。
【0009】
また、請求項2の発明では、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに連設しているコーナー接合板が接着されている紙製トレー容器において、少なくとも一つのコーナー接合板の面にキャンペーン用等の機密情報データが印字されていることを特徴とする紙製トレー容器としたものである。
【0010】
上記請求項2の発明によれば、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに印字されているコーナー接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器を提供でき、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記左右側板に接着されているコーナー接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
本発明の紙製トレー容器は、例えば図1の斜視図に示すように、フランジ部(5)に、これと略同形の蓋材(2)がシールされている方形状の紙製トレー容器(1)で、外側からは見えない部署にキャンペーン用等の機密情報データ(10)が印字されているものである。
【0013】
上記請求項1に係る発明の紙製トレー容器のブランクは、図2の展開説明図に示すように、例えば方形の底板(40)の相対向する二辺に、それぞれ山折り線(y)を介して左右側板(41、42)が連設され、この左右側板(41、42)の外縁に谷折り線(h)を介して左右フランジ片(50、51)が連設されている。
【0014】
上記左右側板(41、42)の前後端にそれぞれ山折り線(y)を介して三角形状のコーナー接合板(45)が連設され、このコーナー接合板(45)の外縁には谷折り線(h)を介してコーナーフランジ片(52)が連設されている。
【0015】
一方上記底板(40)の他の相対向する二辺には、それぞれ山折り線(y)を介して前後側板(43、44)が連設され、この前後側板(43、44)の外縁に谷折り線(h)を介して前後フランジ片(53、54)が連設されている。
【0016】
さらに上記前後側板(43、44)の左右端に、それぞれ谷折り線(h)を介して三角形状のコーナー後接合板(46)が連設されていて、上記のコーナー接合板(45)の左右側板(41、42)と連設していない方の端縁と、前記コーナー後接合板(46)の前後側板(43、44)と連設していない方の端縁とは山折り線(y)を介して連設されているものである。
【0017】
上記のブランクを、図3の上面図(内面から見た図)に示すように、上記左右前後側板(41、42、43、44)を各山折り線と谷折り線に従って折り曲げてトレー状に組み立てた際に、前記前後側板(43、44)に、それに連設しているコーナー後接合板(46)が接着されていて、各フランジ片(50、51、53、54)、コーナーフランジ片(52)がそれぞれ同一平面のフランジ部(5)を形成するように設定された紙製トレー容器(1)において、請求項1に係る発明では、例えば図1、図2および図3に示すように、コーナー後接合板(46)の中の一つの面にキャンペーン用等の機密情報データ(10)が印字されているものである。
【0018】
このように、上記後側板(44)に、印字されているコーナー後接合板(46)が折り曲げられ接着されているので、印字されている機密情報データ(10)が内容物に触れることがなく、よって衛生性から必要な溶融ポリエチレン等による押出し加工は、この機密情報データの印字前に行うことができるので、この押出し加工時のトラブル等による印字のし直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材(2)をも可能にする紙製トレー容器(1)とすることができ、この紙製トレー容器(1)を用いた商品を購入した顧客が、蓋材(2)を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、例えば図2に示すように、後側板(44)の表面(外側面)に印刷されているキャンペーン要領説明文(12)に従って、図1に示すように、この後側板(44)に接着されているコーナー後接合板(46)を剥がすことによって機密情報データ(10)が視認され、この機密情報データ(10)により何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器(1)である。
【0019】
また、上記請求項2に係る発明の紙製トレー容器のブランクは、図4の展開説明図に示すように、例えば方形の底板(40)の相対向する二辺に、それぞれ山折り線(y)を介して左右側板(41、42)が連設され、この左右側板(41、42)の外縁に谷折り線(h)を介して左右フランジ片(50、51)が連設されている。
【0020】
上記左右側板(41、42)の前後端にそれぞれ谷折り線(h)を介して三角形状のコーナー接合板(45)が連設され、このコーナー接合板(45)の外縁には谷折り線(h)を介してコーナーフランジ片(52)が連設されている。
【0021】
一方上記底板(40)の他の相対向する二辺には、それぞれ山折り線(y)を介して前後側板(43、44)が連設され、この前後側板(43、44)の外縁に谷折り線(h)を介して前後フランジ片(53、54)が連設されている。
【0022】
さらに上記前後側板(43、44)の左右端に、それぞれ山折り線(y)を介して三角形状のコーナー後接合板(46)が連設されていて、上記のコーナー接合板(45)の左右側板(41、42)と連設していない方の端縁と、前記コーナー後接合板(46)の前後側板(43、44)と連設していない方の端縁とは山折り線(y)を介して連設されているものである。
【0023】
上記のブランクを、図5の上面図(内面から見た図)に示すように、上記左右前後側板(41、42、43、44)を各山折り線と谷折り線に従って折り曲げてトレー状に組み立てた際に、前記左右側板(41、42)に、それに連設しているコーナー接合板(45)が接着されていて、各フランジ片(50、51、53、54)、コーナーフランジ片(52)がそれぞれ同一平面のフランジ部(5)を形成するように設定された紙製トレー容器(1)において、上記請求項2に係る発明では、例えば図4および図5に示すように、右側板(42)の上縁に連設しているコーナー接合板(45)の面にキャンペーン用等の機密情報データ(10)が印字されているものである。
【0024】
このように、上記右側板(42)に、印字されているコーナー接合板(45)が折り曲げられ接着されているので、印字されている機密情報データ(10)が内容物に触れることがなく、よって衛生性から必要な溶融ポリエチレン等による押出し加工は、この機密情報データの印字前に行うことができるので、この押出し加工時のトラブル等による印字のし直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材(2)をも可能にする紙製トレー容器(1)とすることができ、この紙製トレー容器(1)を用いた商品を購入した顧客が、蓋材(2)を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、例えば図4に示すように、右側板(42)の表面(外側面)に印刷されているキャンペーン要領説明文(12)に従って、図5に示すように、この右側板(42)に接着されているコーナー接合板(45)を剥がすことによって機密情報データ(10)が視認され、この機密情報データ(10)により何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器(1)である。
【0025】
以下に請求項1に係る発明の紙製トレー容器の製造に関し、その事例を具体的に説明する。
【0026】
まず、例えば巻取り(ウエブ)状の厚紙の片面(容器の内側となる面)全体に熱溶融されたポリエチレンで押出し加工して内面保護層を形成し、巻き取った後、この内面保護層の面と反対面に図2に示すようなブランク(3)が多面付けされ、そのブランク(3)の所定の位置、即ち前側板(43)に商品ロゴ(14)と左側板(41)に商品内容物の成分表(16)と後側板(44)にキャンペーン要領説明文(12)をグラビア方式等で印刷し、かつ同ライン上で図2に示すような面付けされたブランク(3)の所定の位置、即ち後側板(44)の右端に連設するコーナー後接合板(46)にインキジェットで可変の機密情報データ(10)を印字する。
【0027】
続いて上記で印刷や印字された巻取り(ウエブ)を同ライン上でシート状に断裁し、それをパレット積みして次工程へ渡す。
【0028】
上記で機密情報データ(10)が印字されたシートを、図2に示すような個々のブランク(3)に打ち抜き、このブランク(3)を図3に示すような紙製トレー容器(1)に製函する。
【0029】
上記で製函された紙製トレー容器(1)に内容物を充填し、図1に示すように、容器のフランジ部(5)に蓋材(2)をシールして、キャンペーン用等の機密情報データ(10)が見えない箇所に印字されている商品とするものである。
【0030】
上記紙製トレー容器(1)のブランク(3)に使用する材料は、一般的な紙箱に使用されるコートボール、コートマニラ、アイボリー等板紙でよいが、内容物が冷凍食品等のように水分を多く含むものには、前もって前記板紙の内面にポリエチレン樹脂を溶融押し出し法等によるポリエチレン加工紙が好適に用いられ、上記の内部保護層を施す必要がないものも使用することができ、この厚さは紙製トレー容器(1)のサイズ等によって適宜選定できるものである。
【0031】
また、機密情報データ(10)の印字方式は、上記のようなインキジェット方式が可変情報に対する適応性から最も好ましく用いられ、さらにはサーマルヘッドによる感熱転写方式、あるいはレーザー照射によるトナー転写方式、ドットインパクト方式などが挙げられ、場合によっては、その可変には限度があり、シート内の面付け数のみとなるがオフセット印刷方式やグラビア印刷方式でも可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
即ち、上記請求項1に係る発明においては、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに連設しているコーナー後接合板が接着されている紙製トレー容器において、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー後接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに印字されているコーナー後接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器とすることができ、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記前後側板に接着されているコーナー後接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器とすることができる。
【0033】
また、上記請求項2に係る発明においては、方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに連設しているコーナー接合板が接着されている紙製トレー容器において、キャンペーン用等の機密情報データが、上記コーナー接合板の面に印字されていて、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに印字されているコーナー接合板が接着されているので、従来のように機密情報データの印字後にそれを覆うための溶融ポリエチレン等による押出し加工を必要とせず、表面絵柄印刷および機密情報データの印字前の原紙に施しておくことによって、その押出し加工のトラブル等による絵柄印刷と機密情報データの印字し直しがなくなって製造コストの低減に寄与し、かつ容器の外側からは勿論、内面からも見えず、よって透明な蓋材をも可能にする紙製トレー容器を提供でき、この容器を用いた商品を購入した顧客が、蓋材を剥離し、内容物を取り出すかあるいは食し終わると、前記左右側板に接着されているコーナー接合板を剥がすことによって機密情報データが視認され、この機密情報データにより何らかの益が得られるようにした紙製トレー容器を提供することができる。
【0034】
従って本発明は、アイスクリームやゼリー状菓子等の食品類を収納する紙製トレー容器において、特に、見えない部署にキャンペーン用等の抽選番号等機密情報データが印字されている紙製トレー容器として、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紙製トレー容器を用いた商品の一実施の形態を説明する斜視図である。
【図2】本発明の紙製トレー容器を構成するブランクの一実施の形態を説明する展開図である。
【図3】本発明の紙製トレー容器の一実施の形態を説明する上面(内面)図である。
【図4】本発明の紙製トレー容器を構成するブランクの他の一実施の形態を説明する展開図である。
【図5】本発明の紙製トレー容器の他の一実施の形態を説明する上面(内面)図である。
【図6】従来の紙製トレー容器を構成するブランクの一実施の形態を説明する展開図である。
【図7】従来の紙製トレー容器の一実施の形態を説明する上面(内面)図である。
【符号の説明】
1‥‥紙製トレー容器
2‥‥蓋材
3‥‥ブランク
5‥‥フランジ部
10‥‥機密情報データ
12‥‥キャンペーン要領説明文
14‥‥商品ロゴ
16‥‥商品内容物の成分表
40‥‥底板
41‥‥左側板
42‥‥右側板
43‥‥前側板
44‥‥後側板
45‥‥コーナー接合板
46‥‥コーナー後接合板
50‥‥左フランジ片
51‥‥右フランジ片
52‥‥コーナーフランジ片
53‥‥前フランジ片
54‥‥後フランジ片
h‥‥谷折り線
y‥‥山折り線
Claims (2)
- 方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記前後側板に、それに連設しているコーナー後接合板が接着されている紙製トレー容器において、少なくとも一つのコーナー後接合板の面にキャンペーン用等の機密情報データが印字されていることを特徴とする紙製トレー容器。
- 方形の底板の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して左右側板が連設され、該左右側板の前後端にそれぞれ谷折り線を介して三角形状のコーナー接合板が連設され、前記底板の他の相対向する二辺に、それぞれ山折り線を介して前後側板が連設され、該前後側板の左右端にそれぞれ山折り線を介して三角形状のコーナー後接合板が連設され、前記コーナー接合板の左右側板と連設していない方の端縁と、上記コーナー後接合板の前後側板と連設していない方の端縁とは山折り線を介して連設されているブランクを、各折り線にしたがって折り曲げられて組み立てられ、前記左右側板に、それに連設しているコーナー接合板が接着されている紙製トレー容器において、少なくとも一つのコーナー接合板の面にキャンペーン用等の機密情報データが印字されていることを特徴とする紙製トレー容器。
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JP2009143576A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Toppan Printing Co Ltd | 紙容器 |
JP2012166840A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Sekisui Plastics Co Ltd | 包装用容器 |
JP2020090299A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 大日本印刷株式会社 | 紙製一次容器及びブランク |
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-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002327836A patent/JP2004161311A/ja active Pending
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