JP2004160681A - 射出装置の材料落下口部の温度制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】供給口4を穿設した加熱筒1の後部に、供給口4に位置する材料落下口5と温調流路7とを内設した供給ブロック6を嵌装する。供給ブロック6の背面を保持体9の先端面に嵌合止着して、加熱筒1を保持体9に連結した射出装置において、供給ブロック6と保持体9との当接面間に断熱材11を設ける。断熱材11により保持体9への熱伝導を遮断して、材料落下口部の温度制御を効率よく行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、供給口を穿設した加熱筒の後部に、材料落下口と温調流路を有する供給ブロックを嵌装した射出装置の材料落下口部の温度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出装置のなかには、材料樹脂の供給を円滑に行えるように、供給口を穿設した加熱筒の後部に、該供給口に位置する材料落下口と温調流路とを内設した供給ブロックを嵌装したものがある。また供給ブロックの背面を射出シリンダのフランジの端面に嵌合止着して加熱筒を保持体に連結し、その保持体に加熱手段を設けたものもある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平7−17530号公報(第4−5頁、図1−図3)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
引用文献1に記載されているように、供給ブロックの背面を保持体の端面に嵌合止着して加熱筒を保持体に連結すると、温調流路による供給ブロックの熱が保持体に奪われて設定温度を維持することが難しく、材料落下口部の温度制御が困難となる。また図1のように、加熱手段を供給ブロックに内設せずに、加熱筒を保持している後部の中間フランジに設け、この後部の加熱手段と前部の加熱筒周囲のヒータとを制御して、材料落下口近傍の温度を制御できるようにすると、中間フランジから射出シリンダに奪われる熱損失により、材料落下口近傍の温調効率が悪くなり、また材料落下口から離れた後方での加熱となるので、ヒータよりも温度を高く設定する必要があるなどの課題を有する。
【0005】
この発明は、上記従来の課題を解決するために考えられたものであって、その目的は、伝熱による熱損失から材料落下口部の温度制御の効率の悪さを、断熱材の採用により改善して、これまでよりも温度制御を効率よく行い得る新たな制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明は、供給口を穿設した加熱筒の後部に、該供給口に位置する材料落下口と温調流路とを内設した供給ブロックを嵌装し、その供給ブロックの背面を保持体の先端面に嵌合止着して、加熱筒を保持体に連結した射出装置において、上記供給ブロックと保持体との当接面間に断熱材を設け、その断熱材により保持体への熱伝導を遮断して、材料落下口部の温度制御を効率よく行う、というものである。
【0007】
またこの発明は、供給口を穿設した加熱筒の後部に、該供給口に位置する材料落下口と温調流路とを内設した供給ブロックを嵌装し、その供給ブロックの背面を機台上に立設した支持台の端面に嵌合止着して、加熱筒を支持台に連結した射出装置において、上記供給ブロックと支持台との当接面間に断熱材を設け、その断熱材により支持台への熱伝導を遮断して、材料落下口部の温度制御を効率よく行う、というものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図中1は射出スクリュ2を回転かつ進退自在に内装した加熱筒で、外周囲にバンドヒータ3を備え、また図では省略したが先端にノズルを有する。この加熱筒1の後端部の上壁には材料樹脂の供給口4が穿設してあり、その供給口4に位置する材料落下口5を縦に穿設した供給ブロック6が、加熱筒1の後端から後端部周囲に嵌装してある。
【0009】
上記供給ブロック6の材料落下口5の前後には、ブロック中央に嵌合した加熱筒後部1aを囲繞する冷却又は加熱用の温調流路7が穿設してあり、その温調流路7の間に温度測定用の熱電対8が設置してある。図では省略するが、温調流路7の回路には電磁弁が設けられ、この電磁弁の切換作動を熱電対8により検出した温度により電気的に操作して温度制御が行えるようにしてある。
【0010】
9は加熱筒1の保持体で、図示しない射出シリンダに接続されている。この保持体9は中央に開口10を有する連結板9aを先端に備え、その開口10の外周縁10aは供給ブロック6の背面に形成した円形の凹所6aと嵌合する凸縁に突出形成してある。
【0011】
この保持体9への加熱筒1の連結は、連結板9aの外周縁周囲の当接面に、ガラス繊維入りエポキシ樹脂による所要厚さの断熱材11を嵌め込んでから、供給ブロック6の背面に突出した加熱筒後端を、供給ブロック6の背面が外周縁10aと嵌合して、断熱材11に接する所まで開口10に挿入する。その状態を保って供給ブロック6を連結板9aにボルト12により止着し、加熱筒後端を周囲に取付けたリング部材13により開口内に固定する。加熱筒後端から突出したスクリュ後端を、連結板9aの後部まで伸長したピストンロッド14を部材15を介して接続するという、通常の行程で連結を行うことができる。
【0012】
上記構成では、供給ブロック6と保持体9の当接面間に断熱材11が介在し、また外周縁10aとの嵌合部分はクリアランスが介在するので、供給ブロック6から保持体9への熱伝導は極めて僅かなものとなり、そこに生ずる熱損失は材料落下口部の温度制御に影響を与えるものではなく、常に設定温度が保たれて、成形材料として使用される樹脂に適合した温度制御を効率よく行えるようになる。また断熱材11を介在させるだけで、他に特別な手段は要せぬことから、コスト高となることもなく、供給ブロック6により温度制御を行う射出装置の全てに適合するなどの汎用性をも有する。
【0013】
図3に示す実施形態は、機台20上に進退自在に立設した支持台21の前面側に加熱筒1を連結して、後面側に連結した電動モータを駆動源とする射出駆動部22に、射出スクリュ2を接続した電気式射出装置の場合であって、断熱材11は、上記供給ブロック6と支持台20との当接面間に設けられる。これにより供給ブロック6から支持台20への熱伝導が断熱材11により断たれて、上記実施形態と同様に、常に設定温度が保たれて成形材料として使用される樹脂に適合した温度制御を効率よく行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる材料落下口部の温度制御方法を行い得る射出装置の要部縦断部分図である。
【図2】同上の供給ブロックと保持体との境界における縦断正面図である。
【図3】この発明に係わる他の実施形態の射出装置の要部縦断部分図である。
【符号の説明】
1 加熱筒
1a 加熱筒後端部
2 射出スクリュ
3 バンドヒータ
4 供給口
5 材料落下口
6 供給ブロック
7 温調流路
8 熱電対
9 支持体
9a 連結板
10 開口
10a 外周縁
11 断熱材
Claims (2)
- 供給口を穿設した加熱筒の後部に、該供給口に位置する材料落下口と温調流路とを内設した供給ブロックを嵌装し、その供給ブロックの背面を保持体の先端面に嵌合止着して、加熱筒を保持体に連結した射出装置において、上記供給ブロックと保持体との当接面間に断熱材を設け、その断熱材により保持体への熱伝導を遮断して、材料落下口部の温度制御を効率よく行うことを特徴とする射出装置の材料落下口部の温度制御方法。
- 供給口を穿設した加熱筒の後部に、該供給口に位置する材料落下口と温調流路とを内設した供給ブロックを嵌装し、その供給ブロックの背面を機台上に立設した支持台の端面に嵌合止着して、加熱筒を支持台に連結した射出装置において、上記供給ブロックと支持台との当接面間に断熱材を設け、その断熱材により支持台への熱伝導を遮断して、材料落下口部の温度制御を効率よく行うことを特徴とする射出装置の材料落下口部の温度制御方法。
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JP2002325868A Pending JP2004160681A (ja) | 2002-11-08 | 2002-11-08 | 射出装置の材料落下口部の温度制御方法 |
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
WO2006073107A1 (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-13 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | 成形機、射出装置及びその温度制御方法 |
JP2011173373A (ja) * | 2010-02-25 | 2011-09-08 | Nissei Plastics Ind Co | 射出装置の加熱筒 |
JP2012016839A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-01-26 | Nissei Plastics Ind Co | 射出成形機の射出装置 |
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2002
- 2002-11-08 JP JP2002325868A patent/JP2004160681A/ja active Pending
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