JP2004160607A - マイクロマシンの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】上部電極を動作部として用いるMEMS素子において、上部電極の表面形状のうねりや上部電極の動作のばらつきを防止することで、素子特性の向上を図ることが可能なMEMS素子の製造方法を提供する。
【解決手段】基板2上に形成されたポリシリコン膜(下部電極膜)4上に、ポリシリコン膜4表面の凹凸を埋め込む膜厚の埋め込み絶縁膜101を形成してその表面をCMPにて平坦化する。その後、埋め込み絶縁膜101と共にポリシリコン膜4をパターニングすることで下部電極4aを形成する。次いで、下部電極4aと共に埋め込み絶縁膜101を覆う状態で層間絶縁膜を形成し、下部電極4a上に積層させた形状の犠牲層を層間絶縁膜上にパターン形成した後、犠牲層の下部から上部にわたる帯状の上部電極を下部電極4a上に積層配置される状態でパターン形成し、さらに犠牲層を除去することで下部電極と下部電極4aとの間に空隙部を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】基板2上に形成されたポリシリコン膜(下部電極膜)4上に、ポリシリコン膜4表面の凹凸を埋め込む膜厚の埋め込み絶縁膜101を形成してその表面をCMPにて平坦化する。その後、埋め込み絶縁膜101と共にポリシリコン膜4をパターニングすることで下部電極4aを形成する。次いで、下部電極4aと共に埋め込み絶縁膜101を覆う状態で層間絶縁膜を形成し、下部電極4a上に積層させた形状の犠牲層を層間絶縁膜上にパターン形成した後、犠牲層の下部から上部にわたる帯状の上部電極を下部電極4a上に積層配置される状態でパターン形成し、さらに犠牲層を除去することで下部電極と下部電極4aとの間に空隙部を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上に空間部を介して設けた上部電極を動作部として用いているマイクロマシンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
微細技術の進展に伴い、いわゆるマイクロマシン(MEMS:Micro Electro−Mechanical Systems、超小型電気的・機械的複合体)素子(以下、MEMS素子と言う)、およびMEMS素子を組み込んだ小型機器が注目されている。
【0003】
MEMS素子は、シリコン基板、ガラス基板等の基板上に微細構造体として形成され、機械的駆動力を出力する駆動体と、駆動体を制御する半導体集積回路等とを、電気的・機械的に結合させた素子である。MEMS素子の基本的な特徴は、機械的構造として構成されている駆動体が素子の一部に組み込まれていることであって、駆動体の駆動は、電極間のクーロン引力などを応用して電気的に行われる。
【0004】
このようなMEMS素子の一例として、静電駆動型のMEMS素子の構成を、その製造工程順に説明する。先ず、図6(1)に示すように、基板2上に絶縁膜3を介して、不純物を含有するポリシリコン膜4を形成する。次いで、図6(2)に示すように、このポリシリコン膜4の表面に熱酸化膜5を成長させる。その後、図6(3)に示すように、熱酸化膜5上からポリシリコン膜4とをパターニングし、下部電極4aを形成する。次に、図6(4)に示すように、この下部電極4aを熱酸化膜5と共に層間絶縁膜6で覆う。次に、図6(5)に示すように、層間絶縁膜6上に、当該層間絶縁膜6に対して選択的にエッチング除去可能な材料(例えばポリシリコン)からなる犠牲層7を形成し、この犠牲層7に孔パターン7aを形成する。その後、図7(1)に示すように、犠牲層7を覆うように、絶縁性の構造体膜8と電極膜9とを層間絶縁膜6上に順に形成し、これらの積層膜8,9をパターニングすることで、2つの孔パターン7a内に埋め込まれた支持部10と、これらの支持部10間に掛け渡された状態で下部電極4a上に配置された帯状の構造体8aおよび上部電極9aを形成する。次いで、図7(2)に示すように、支持部10、および構造体8aおよび上部電極9a、さらには下層の層間絶縁膜6に対して選択的に犠牲層(7)をエッチング除去する。犠牲層(7)のエッチング除去については、例えば二フッ化キセノンガスを用いることで、均一なエッチングを行う(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−113700号公報(第8頁)
【0006】
以上により、下部電極4a上に、空間部Aを介して上部電極9aが配置されたMEMS素子1が得られる。このMEMS素子1においては、支持部10間に掛け渡された状態で下部電極4a上に配置されている構造体8a部分および上部電極9a部分が動作部11となる。そして、例えば空間部Aによって絶縁された下部電極4aと上部電極9aとの間に微小電圧を印加すると、静電現象によって動作部11が下部電極4aに向かって接近し、また、電圧の印加を停止すると、離間して元の状態に戻る。
【0007】
このような構成のMEMS素子1は、複数個を並列して密に配置することで、1つ置きに配置されたMEMS素子1の動作部11の動作(振動)により、上部電極9aの高さを変えて反射する光の強度を変調する回折格子を構成し、光変調素子として機能する。また、各MEMS素子1は、特定の周波数でのみ動作部11を振動させる周波数フィルタとして機能させることもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6および図7を用いて説明したような製造方法では、基板2上に、絶縁膜3、下部電極4a…などの複数の下層膜3〜8を介して電極膜9を積層させている。このため、電極膜9の表面にはこれらの下層膜3〜8の表面形状を反映した凹凸が現れる。これらの下層膜3〜8の表面形状は、CVD(chemical vapor deposition)、スパッタなどの成膜法にもよるが、特に下部電極4aを構成する不純物含有のポリシリコン膜4は、容易にグレインを成長させる。このため、例えば図6(2)を用いて説明したように、ポリシリコン膜4の表面に熱酸化膜5を成長させる工程では、ポリシリコンのグレインが熱処理によって成長し、熱酸化膜5の表面に著しい凹凸が生じる場合があり、この凹凸が以降の工程で形成される層間絶縁膜6〜構造体膜8の成膜にしたがって数十nmの高低差に拡大されて電極膜9の表面に転写される。
【0009】
そして、電極膜9の表面に転写された大きな凹凸は、この電極膜9からなる上部電極9aの表面での散乱光を増加させる。したがって、上部電極9aの表面を反射面として用いる光学変調用のMEMS素子においては、その光学特性を劣化させる要因となる。
【0010】
また、周波数フィルタ用のMEMS素子においては、その共振周波数は、振動の質量や、稼動部を支える各部位の膜の張力などで設計されており、一般に設計時は各膜の物性値は理想的な薄膜状態での物性値を使用して計算、設計されている。しかし、振動部11の膜厚に対してその凹凸形状が大きくなると、振動部11の膜構造としてのうねりが無視できなくなり、この構造の応力分布までも視野に入れたMEMS素子の設計が必要となる。これは現状の設計ツールでは時間的、精度的に極めて難しい。
【0011】
さらに、図7(2)に示したように、MEMS素子における振動部11の支持部10が、下部電極4a上に立設される場合には、上述した凹凸によって支持部10の高さ(長さ)にばらつきが生じる。このばらつきは、静電現象によって動作部11を下部電極4aに向かって接近させた場合の動作部11の撓み具合に影響を与え、撓みの程度がばらついたり、撓みの状態に歪みを生じさせる。
【0012】
そして、このような動作部の撓み具合のばらつきは、電極膜9の表面での光反射に影響を及ぼすため、光変調素用のMEMS素子においては、その光学特性を劣化させる要因となる。また、周波数フィルタ用のMEMS素子においては、共振周波数などの固有パラメーターを変動させるため、その振動特性を劣化させる要因となる。
【0013】
そこで本発明は、上部電極を動作部として用いるMEMS素子において、上部電極の表面形状のうねりや上部電極の動作のばらつきを防止することで、素子特性の向上を図ることが可能なMEMS素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための本発明のMEMS素子(マイクロマシン)の製造方法は、基板上に形成した下部電極を覆う状態で層間絶縁膜を形成する際、層間絶縁膜の下地面または層間絶縁膜の表面を平坦化する工程を行うことを特徴としている。そして、その後の工程としては、下部電極上に積層させた形状の犠牲層を層間絶縁膜上にパターン形成する工程、犠牲層の下部から上部にわたる帯状の上部電極を下部電極上に積層配置される状態でパターン形成する工程、犠牲層を除去することで下部電極と上部電極との間に空隙部を形成する工程を、この順に行う。
【0015】
このような製造方法によれば、表面平坦に形成された層間絶縁膜上に、犠牲層および下部電極が積層形成されることになるため、犠牲層および下部電極ともに下地面(層間絶縁膜表面)の平坦性の影響を引き継ぎ、表面の平坦性を保つと共に膜厚が一定に保たれた上部電極が下部電極上に積層形成される。したがって、上部電極の表面を反射面として用いる場合には、反射特性の良好な反射面となる。また、上部電極に、膜厚方向のうねりが生じることがないため、空間部を介して配置される上部電極部分の動作が、平坦膜の動作と一致するようになる。
【0016】
しかも、空間部を介して配置される上部電極部分が、表面平坦に形成された層間絶縁膜上において支持されるようになる。このため、空間部を介して配置される上部電極部分の動作に対しての、支持部分の凹凸の影響が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。各実施形態においては、従来の技術において図6および図7を用いて説明したと同様に作動するMEMS素子の製造方法を説明する。尚、各実施形態において、従来の技術で説明したと同一の構成要素には同一の符号を付して説明を行うこととする。
【0018】
<第1実施形態>
図1及び図2は、第1実施形態のMEMS素子の製造方法を示す製造工程図であり、これらの図を用いて第1実施形態の製造方法を説明する。
【0019】
先ず、図1(1)に示すように、例えばシリコン等からなる基板2の表面を熱酸化処理し、酸化シリコンからなる絶縁膜3を形成する。その後、この絶縁膜3上に、不純物を含有するポリシリコン膜4を下部電極膜として形成する。このポリシリコン膜4の成膜は、例えばシランガス50sccmとN2Oガス1000sccmとを反応ガスとしたホットウォールタイプのCVD法により行う。この際、反応ガスに、予め不純物を含有するガスを添加しておくこととし、例えば不純物として燐をドープさせる場合には、反応ガスにPH3を添加する。
【0020】
次いで、図1(2)に示すように、熱酸化処理(例えばO2雰囲気中で1000℃、12分)を行うことで、ポリシリコン膜4の表面層に熱酸化膜5を成長させる。次いで、アニール処理(例えばN2雰囲気で1000℃、6分)を行うことで、ポリシリコン膜4中の不純物を活性化させポリシリコン膜4の低抵抗化を図る。
【0021】
その後、図1(3)に示すように、熱酸化膜5上に、酸化シリコンからなる埋め込み絶縁膜101を、熱酸化膜5の表面の凹凸が十分に埋め込まれる程度の膜厚(例えば400nm)で形成する。この埋め込み絶縁膜101は、例えばここではステップカバレッジ、膜の緻密性を考慮してHTO(high temperature oxide)によって形成されることが好ましく、一例として850℃でシランガス50sccmとN2Oガス1000sccmを反応ガスとしたホットウォールタイプのCVDにより形成される。なお、絶縁膜101は、HTO以外の方法で形成されても良く、またTEOSガスを用いたCVD法で形成されても良い。さらに、絶縁膜101は、NSG、PSG、BSG、またはBPSGなどから成るものであっても良い。
【0022】
以上の後、図1(4)に示すように、埋め込み絶縁膜101の表面の平坦化をCMP(chemical mechanical polishing)によって行う。このCMPは、ロータリー式の酸化膜CMP装置を用い、ヘッド荷重30kPa、回転数23rpmの低速研磨条件で行われる。また、このCMPは、研磨面101aが平坦化された後、全面に熱酸化膜5が残されるように研磨の終点が設定される。なお、このCMPの前処理および後処理として、希フッ酸(DHF)を用いた洗浄処理を行うこととする。
【0023】
以上の図1(3)および図1(4)を用いて説明した工程が、本第1実施形態に特有の工程となる。そして、以上の工程の後には、従来の製造方法と同様の工程を行う。
【0024】
すなわち、先ず、図1(5)に示すように、埋め込み絶縁膜101および熱酸化膜5と共に、ポリシリコン膜4をパターニングすることによって下部電極4aを形成する。
【0025】
次に、図2(1)に示すように、パターニングされた下部電極4a、熱酸化膜5および埋め込み絶縁膜101を覆う状態で、基板2(絶縁膜3)上に層間絶縁膜6を形成する。この層間絶縁膜6の形成は、CVD法や熱酸化法等の任意に選択された方法によって行われるが、下部電極4aを構成するポリシリコンのグレイン成長を抑えるために、十分な低温(例えば600℃以下)。で行われることが好ましい。例えば、NSGからなる層間絶縁膜6であれば、420℃雰囲気でのCVD法によって形成される。
【0026】
次いで、図2(2)に示すように、層間絶縁膜6上に犠牲層7を形成し、この犠牲層7をパターニングして下地面に達する孔パターン7aを形成する。この犠牲層7は、層間絶縁膜6や、以降の工程で形成される構造体および上部電極に対して選択的にエッチング除去可能な材料で構成されることとし、ここでは例えばアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜等が用いられる。また、この犠牲層7に形成する孔パターン7aは、下部電極4aの上部の両端に形成されることとする。そして、この孔パターン7a形成の際のパターニングに際しては、下部電極4aの下部から上部にかけて犠牲層7を残し、その他の不必要な犠牲層7部分の除去も行われることとする。
【0027】
以上の後、図2(3)に示すように、孔パターン7aの内壁を含んで犠牲層7を覆う状態で、層間絶縁膜6上の全面に構造体膜8と電極膜9とをこの順に形成する。この構造体膜8は、例えばSiN(窒化シリコン)のような、次の工程で犠牲層7(例えばポリシリコンからなる)をエッチング除去する際に、エッチング耐性を有する絶縁性材料を用いて形成されることとする。また、電極膜9は、次の工程で犠牲層7をエッチング除去する際に、エッチング耐性を有する材料を用いて形成されることとし、そのうち特にここで形成するMEMS素子が光変調素子として機能するものである場合には、アルミニウムのような反射率の高い材料を用いて形成される。
【0028】
以上の後、これらの構造体膜8と電極膜9とをパターニングすることで、2つの孔パターン7a内に埋め込まれた部分を支持部10と、これらの支持部10間に掛け渡された状態で下部電極4a上に配置された帯状の構造体8aおよび上部電極9aを形成する。
【0029】
次いで、図2(4)に示すように、支持部10、および構造体8aおよび上部電極9a、さらには下層の層間絶縁膜6に対して選択的に犠牲層(7)をエッチング除去する。この際、XeF2ガスを用いたドライエッチングを行うこととより、酸化シリコンからなる層間絶縁膜6、窒化シリコンからなる構造体8a、さらにはアルミニウムのような電極膜からなる上部電極9aに対して、ポリシリコンからなる犠牲層(7)を高い選択比(約1万倍)で除去する。なお、犠牲層(7)の選択的なエッチング除去は、犠牲層(7)や他の構成部材によって適宜選択された方法によって行うことが好ましい。例えば犠牲層(7)が酸化シリコンから成る場合には、フッ酸を用いたウェットエッチングを行っても良い。ただし、犠牲層(7)の選択的なエッチング除去としてドライエッチングを行うことで、ウェットエッチングを行った場合に薬液の表面張力が構造体8aおよび上部電極9aに影響を及ぼすことを防止できるため、好ましい。
【0030】
以上により、下部電極4a上に空間部Aを介して上部電極9aが配置されたMEMS素子100が得られる。このMEMS素子100においては、支持部10間に掛け渡された状態で、下部電極4a上に配置されている構造体8a部分および上部電極9a部分が動作部11となる。
【0031】
そして、以上説明した第1実施形態の製造方法によれば、図1(2)を用いて説明したように、電極膜としてグレイン成長し易いポリシリコン膜4を用いており、さらにその表面に熱酸化膜5を形成するため、結果として熱酸化膜5の表面に高さ数十nm程度のグレイン成長に起因する凹凸が形成される。しかし、図1(3)および図1(4)を用いて説明したように、熱酸化膜5上に埋め込み絶縁膜101を形成してその表面をCMPによって平坦化しているため、ポリシリコン膜4に対して影響を及ぼすことなく、またポリシリコン膜4上に熱酸化膜5を残した状態で十分な平坦化を行うことができる。
【0032】
このため、図2(1)を用いて説明したように、上記膜をパターンニングして得られた下部電極4aを層間絶縁膜6で覆う場合、表面平坦な下地面上に層間絶縁膜6が形成されることになり、表面平坦な層間絶縁膜6を得ることができる。そして、図2(2)および図2(3)を用いて説明した工程では、表面平坦に形成された層間絶縁膜6上に、犠牲層7、構造体8a介して上部電極9aが積層形成されることになるため、層間絶縁膜6表面の平坦性の影響を引き継ぎ、下部電極4aの上部において、表面平坦でかつ均一な膜厚で膜厚方向のうねりのない上部電極9aを形成することが可能になる。
【0033】
したがって、上部電極9aの表面を反射面とした場合、この反射面における光散乱が少なく光学特性の良好なMEMS素子を得ることが可能になる。また、上部電極9aに、膜厚方向のうねりが生じることがないため、空間部Aを介して配置される上部電極9a部分の動作が、平坦膜の動作と一致するようになる。したがって、設計値に対して動作精度の高いMEMS素子を得ることが可能になる。
【0034】
しかも、図2(4)を用いて説明したように、空間部Aを介して配置される動作部11を支持するための支持部10が、下部電極4aのグレインによる凹凸と重なる特異点を存在させることなく、表面平坦に形成された層間絶縁膜6上に立設されるようになる。このため、支持部10による支持部11の支持が安定化し、静電現象によって動作部11を下部電極4aに向かって接近させた場合の動作部11の撓み具合の均一化を図ることができる。したがって、光学特性が良好なMEMS素子、さらには振動特性が良好な高周波フィルタ用のMEMS素子を得ることが可能になる。
【0035】
またこの結果として、このMEMS素子100を複数並列して密に配置することで回折格子を構成し、光変調素子として機能させた場合、この光変調素子における回折効率の向上を図ることが可能になる。
【0036】
<第2実施形態>
図3及び図4は、第2実施形態のMEMS素子の製造方法を示す製造工程図であり、これらの図を用いて第2実施形態の製造方法を説明する。
【0037】
先ず、図3(1)及び図3(2)に示す工程を、第1実施形態において図1(1)および図1(2)を用いて説明したと同様に行い、基板2上に絶縁膜3,ポリシリコン膜4,熱酸化膜5を形成する。次いで、図3(3)に示すように、熱酸化膜5およびポリシリコン膜4をパターニングし、ポリシリコン膜4からなる下部電極4aを形成する。
【0038】
その後、図3(4)に示すように、層間絶縁膜6’を形成する。この層間絶縁膜6’は、第1実施形態で図1(3)を用いて説明した埋め込み絶縁膜101と同様に、熱酸化膜5の表面の凹凸が十分に埋め込まれる程度の十分な膜厚で形成されることとする。また、この層間絶縁膜6’は、第1実施形態で図2(1)を用いて説明した層間絶縁膜6と同様に、CVD法や熱酸化法等の任意に選択された方法によって行われるが、下部電極4aを構成するポリシリコンのグレイン成長を抑えるために、十分な低温(例えば600℃以下)。で行われることが好ましい。
【0039】
以上の後、図4(1)に示すように、層間絶縁膜6’の表面の平坦化をCMPによって行う。このCMPは、第1実施形態において図1(4)を用いて説明したと同様に行われることとする。
【0040】
そして、以上の図3(4)および図4(1)を用いて説明した工程が、本第1実施形態に特有の工程となる。そして、以上の工程に続く図4(2)〜図4(4)に示す工程は、第1実施形態において図2(2)〜図2(4)を用いて説明したと同様の手順により、犠牲層7の形成、構造体8aおよび上部電極9aの形成を行い、次いで犠牲層7を除去する。
【0041】
以上により、下部電極4a上に空間部Aを介して上部電極9aが配置されたMEMS素子100’が得られる。このMEMS素子100’においては、支持部10間に掛け渡された状態で、下部電極4a上に配置されている構造体8a部分および上部電極9a部分が動作部11となる。
【0042】
そして、以上説明した第2実施形態の製造方法によれば、図4(1)を用いて説明したように、熱酸化膜5で覆われた下部電極4aを十分な膜厚の層間絶縁膜6’で覆い、この表面をCMPによって平坦化しているため、下部電極4aに対して影響を及ぼすことなく、また下部電極4a上に熱酸化膜5を残した状態で十分な平坦化を行うことができる。
【0043】
このため、図4(2)および図4(3)を用いて説明した工程では、表面平坦に形成された層間絶縁膜6’上に、犠牲層7、構造体8a介して上部電極9aが積層形成されることになる。このため、第1実施形態と同様に、表面平坦で膜厚が一定でうねりのない上部電極9aを得ることができると共に、空間部Aを介して配置される動作部11を支持するための支持部10を表面平坦に形成された層間絶縁膜6’上に安定的に立設させることが可能になる。
【0044】
この結果、第1実施形態と同様に、上部電極9aの表面を反射面とした場合に、光学特性の良好なMEMS素子を得ることが可能になり、また振動特性が良好な高周波フィルタ用のMEMS素子を得ることが可能になる。
【0045】
なお、上述した各実施形態においては、動作部11の両側を2つの支持部10で支持した構成のMEMS素子に本発明を適用した場合を説明した。しかし、本発明は、動作部の一方側のみを支持する片持ち梁式の構成の構造体を有するMEMS素子にも同様に適用可能であり、同様の効果を得ることができる。また、各実施形態においては、特にグレイン成長の著しいポリシリコン膜4を下部電極膜として用いた場合を説明したが、下部電極膜はポリシリコン膜4に限定されることはなく、グレイン成長する材料膜に広く適用可能であり、同様の効果を得ることができる。また、支持部10は、下部電極4aの上方に立設させることとして説明を行ったが、支持部10は、下部電極4aの両脇に立設させる構成であっても良い。
【0046】
<表示装置>
図5には、上述した用にして得られたMEMS素子100(100’)を、レーザーディスプレイ用光強度変換素子(光変調素子)として用いたレーザー表示装置の構成を示す。
【0047】
この図に示すレーザー表示装置は、大型スクリーン用プロジェクタ、特にディジタル画像のプロジェクタとして、または、コンピュータ画像投影用として用いられるものである。
【0048】
このレーザー表示装置は、赤(R)、緑(G)、青(B)各色の高原としてレーザーA1,A5,A7、これらの照射方向に設けられたミラーA2、各ミラーA2での反射方向にそれぞれ順次設けられた、各色用の照明光学系(照明レンズ)A3,A6,A8および3つの光変調素子A4、これらの光変調素子A4で変調されたレーザー光を合成する色合成フィルタA9、色合成フィルタA9の光透過方向に順次配置された空間フィルタA10、ディフューザーA11、ガルバノスキャナA12、ミラーA2、投影光学系(投影レンズ)A13およびスクリーンA14を備えている。
【0049】
なお、レーザーA1,A5,A7には、例えばR(642nm,光出力約3kW)、G(532nm,光出力約2W)、B(457nm、光出力約1.5W)がそれぞれ用いられ、色合成フィルタA9は、例えばダイクロイックミラーで構成される。
【0050】
このレーザーディスプレイでは、レーザーA1,A5,A7から、射出されたRGB各色のレーザー光は、それぞれ照明光学系A3,A6,A8により光変調素子A4に入射される。ここで、各レーザー光は色分解された画像信号であり、光変調素子A4に同期入力されるようになっている。さらに、各レーザー光は光変調素子A4に回折されることにより空間変調され、これら3色の回折光が色合成フィルタA9によって合成されると、空間フィルタA10によって信号成分のみが取り出される。次いで、このRGBの画像信号は、ディフューザーA11によってレーザースペックルが低減され、画像信号と同期するガルバノスキャナA12により空間に展開され、投影光学系A13によってスクリーンA14上にフルカラーの画像として投影される。
【0051】
以上のように構成された表示装置においては、第1実施形態または第2実施形態の製造方法によって得られた光学特性の良好なMEMS素子100(100’)を用いて光変調素子A4を構成したことで、各光学変調素子A4における回折効率の向上が図られるため、表示画像の輝度およびコントラストの向上を図ることが可能になる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した本発明のマイクロマシン(MEMS素子)の製造方法によれば、下部電極を覆う層間絶縁膜を表面平坦に形成した後、下部電極の上方に犠牲層を介して上部電極を形成することにより、動作部として用いられる上部電極の表面形状のうねりや上部電極の動作のばらつきを防止することが可能になる。これにより、上部電極の表面を反射面として用いた場合には、この反射面での光散乱を防止でき、また犠牲層が除去された部分の上部電極を下部電極に近接させるように動作させた場合の動作状態を安定化させることができる。したがって、このMEMS素子を用いた光学素子における光学特性の向上を図ることが可能になると共に、このMEMS素子における動作特性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の製造方法を示す断面工程図(その1)である。
【図2】第1実施形態の製造方法を示す断面工程図(その2)である。
【図3】第2実施形態の製造方法を示す断面工程図(その1)である。
【図4】第2実施形態の製造方法を示す断面工程図(その2)である。
【図5】光変調素子を用いたレーザー表示装置の構成図である。
【図6】従来の製造方法を示す断面工程図(その1)である。
【図7】従来の製造方法を示す断面工程図(その2)である。
【符号の説明】
1…基板、4…ポリシリコン膜(下部電極膜)、4a…下部電極、5…熱酸化膜、6,6’…層間絶縁膜、7…犠牲層、9a…上部電極、100,100’…MEMS素子、101…埋め込み絶縁膜、A…空隙部
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上に空間部を介して設けた上部電極を動作部として用いているマイクロマシンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
微細技術の進展に伴い、いわゆるマイクロマシン(MEMS:Micro Electro−Mechanical Systems、超小型電気的・機械的複合体)素子(以下、MEMS素子と言う)、およびMEMS素子を組み込んだ小型機器が注目されている。
【0003】
MEMS素子は、シリコン基板、ガラス基板等の基板上に微細構造体として形成され、機械的駆動力を出力する駆動体と、駆動体を制御する半導体集積回路等とを、電気的・機械的に結合させた素子である。MEMS素子の基本的な特徴は、機械的構造として構成されている駆動体が素子の一部に組み込まれていることであって、駆動体の駆動は、電極間のクーロン引力などを応用して電気的に行われる。
【0004】
このようなMEMS素子の一例として、静電駆動型のMEMS素子の構成を、その製造工程順に説明する。先ず、図6(1)に示すように、基板2上に絶縁膜3を介して、不純物を含有するポリシリコン膜4を形成する。次いで、図6(2)に示すように、このポリシリコン膜4の表面に熱酸化膜5を成長させる。その後、図6(3)に示すように、熱酸化膜5上からポリシリコン膜4とをパターニングし、下部電極4aを形成する。次に、図6(4)に示すように、この下部電極4aを熱酸化膜5と共に層間絶縁膜6で覆う。次に、図6(5)に示すように、層間絶縁膜6上に、当該層間絶縁膜6に対して選択的にエッチング除去可能な材料(例えばポリシリコン)からなる犠牲層7を形成し、この犠牲層7に孔パターン7aを形成する。その後、図7(1)に示すように、犠牲層7を覆うように、絶縁性の構造体膜8と電極膜9とを層間絶縁膜6上に順に形成し、これらの積層膜8,9をパターニングすることで、2つの孔パターン7a内に埋め込まれた支持部10と、これらの支持部10間に掛け渡された状態で下部電極4a上に配置された帯状の構造体8aおよび上部電極9aを形成する。次いで、図7(2)に示すように、支持部10、および構造体8aおよび上部電極9a、さらには下層の層間絶縁膜6に対して選択的に犠牲層(7)をエッチング除去する。犠牲層(7)のエッチング除去については、例えば二フッ化キセノンガスを用いることで、均一なエッチングを行う(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−113700号公報(第8頁)
【0006】
以上により、下部電極4a上に、空間部Aを介して上部電極9aが配置されたMEMS素子1が得られる。このMEMS素子1においては、支持部10間に掛け渡された状態で下部電極4a上に配置されている構造体8a部分および上部電極9a部分が動作部11となる。そして、例えば空間部Aによって絶縁された下部電極4aと上部電極9aとの間に微小電圧を印加すると、静電現象によって動作部11が下部電極4aに向かって接近し、また、電圧の印加を停止すると、離間して元の状態に戻る。
【0007】
このような構成のMEMS素子1は、複数個を並列して密に配置することで、1つ置きに配置されたMEMS素子1の動作部11の動作(振動)により、上部電極9aの高さを変えて反射する光の強度を変調する回折格子を構成し、光変調素子として機能する。また、各MEMS素子1は、特定の周波数でのみ動作部11を振動させる周波数フィルタとして機能させることもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6および図7を用いて説明したような製造方法では、基板2上に、絶縁膜3、下部電極4a…などの複数の下層膜3〜8を介して電極膜9を積層させている。このため、電極膜9の表面にはこれらの下層膜3〜8の表面形状を反映した凹凸が現れる。これらの下層膜3〜8の表面形状は、CVD(chemical vapor deposition)、スパッタなどの成膜法にもよるが、特に下部電極4aを構成する不純物含有のポリシリコン膜4は、容易にグレインを成長させる。このため、例えば図6(2)を用いて説明したように、ポリシリコン膜4の表面に熱酸化膜5を成長させる工程では、ポリシリコンのグレインが熱処理によって成長し、熱酸化膜5の表面に著しい凹凸が生じる場合があり、この凹凸が以降の工程で形成される層間絶縁膜6〜構造体膜8の成膜にしたがって数十nmの高低差に拡大されて電極膜9の表面に転写される。
【0009】
そして、電極膜9の表面に転写された大きな凹凸は、この電極膜9からなる上部電極9aの表面での散乱光を増加させる。したがって、上部電極9aの表面を反射面として用いる光学変調用のMEMS素子においては、その光学特性を劣化させる要因となる。
【0010】
また、周波数フィルタ用のMEMS素子においては、その共振周波数は、振動の質量や、稼動部を支える各部位の膜の張力などで設計されており、一般に設計時は各膜の物性値は理想的な薄膜状態での物性値を使用して計算、設計されている。しかし、振動部11の膜厚に対してその凹凸形状が大きくなると、振動部11の膜構造としてのうねりが無視できなくなり、この構造の応力分布までも視野に入れたMEMS素子の設計が必要となる。これは現状の設計ツールでは時間的、精度的に極めて難しい。
【0011】
さらに、図7(2)に示したように、MEMS素子における振動部11の支持部10が、下部電極4a上に立設される場合には、上述した凹凸によって支持部10の高さ(長さ)にばらつきが生じる。このばらつきは、静電現象によって動作部11を下部電極4aに向かって接近させた場合の動作部11の撓み具合に影響を与え、撓みの程度がばらついたり、撓みの状態に歪みを生じさせる。
【0012】
そして、このような動作部の撓み具合のばらつきは、電極膜9の表面での光反射に影響を及ぼすため、光変調素用のMEMS素子においては、その光学特性を劣化させる要因となる。また、周波数フィルタ用のMEMS素子においては、共振周波数などの固有パラメーターを変動させるため、その振動特性を劣化させる要因となる。
【0013】
そこで本発明は、上部電極を動作部として用いるMEMS素子において、上部電極の表面形状のうねりや上部電極の動作のばらつきを防止することで、素子特性の向上を図ることが可能なMEMS素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための本発明のMEMS素子(マイクロマシン)の製造方法は、基板上に形成した下部電極を覆う状態で層間絶縁膜を形成する際、層間絶縁膜の下地面または層間絶縁膜の表面を平坦化する工程を行うことを特徴としている。そして、その後の工程としては、下部電極上に積層させた形状の犠牲層を層間絶縁膜上にパターン形成する工程、犠牲層の下部から上部にわたる帯状の上部電極を下部電極上に積層配置される状態でパターン形成する工程、犠牲層を除去することで下部電極と上部電極との間に空隙部を形成する工程を、この順に行う。
【0015】
このような製造方法によれば、表面平坦に形成された層間絶縁膜上に、犠牲層および下部電極が積層形成されることになるため、犠牲層および下部電極ともに下地面(層間絶縁膜表面)の平坦性の影響を引き継ぎ、表面の平坦性を保つと共に膜厚が一定に保たれた上部電極が下部電極上に積層形成される。したがって、上部電極の表面を反射面として用いる場合には、反射特性の良好な反射面となる。また、上部電極に、膜厚方向のうねりが生じることがないため、空間部を介して配置される上部電極部分の動作が、平坦膜の動作と一致するようになる。
【0016】
しかも、空間部を介して配置される上部電極部分が、表面平坦に形成された層間絶縁膜上において支持されるようになる。このため、空間部を介して配置される上部電極部分の動作に対しての、支持部分の凹凸の影響が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。各実施形態においては、従来の技術において図6および図7を用いて説明したと同様に作動するMEMS素子の製造方法を説明する。尚、各実施形態において、従来の技術で説明したと同一の構成要素には同一の符号を付して説明を行うこととする。
【0018】
<第1実施形態>
図1及び図2は、第1実施形態のMEMS素子の製造方法を示す製造工程図であり、これらの図を用いて第1実施形態の製造方法を説明する。
【0019】
先ず、図1(1)に示すように、例えばシリコン等からなる基板2の表面を熱酸化処理し、酸化シリコンからなる絶縁膜3を形成する。その後、この絶縁膜3上に、不純物を含有するポリシリコン膜4を下部電極膜として形成する。このポリシリコン膜4の成膜は、例えばシランガス50sccmとN2Oガス1000sccmとを反応ガスとしたホットウォールタイプのCVD法により行う。この際、反応ガスに、予め不純物を含有するガスを添加しておくこととし、例えば不純物として燐をドープさせる場合には、反応ガスにPH3を添加する。
【0020】
次いで、図1(2)に示すように、熱酸化処理(例えばO2雰囲気中で1000℃、12分)を行うことで、ポリシリコン膜4の表面層に熱酸化膜5を成長させる。次いで、アニール処理(例えばN2雰囲気で1000℃、6分)を行うことで、ポリシリコン膜4中の不純物を活性化させポリシリコン膜4の低抵抗化を図る。
【0021】
その後、図1(3)に示すように、熱酸化膜5上に、酸化シリコンからなる埋め込み絶縁膜101を、熱酸化膜5の表面の凹凸が十分に埋め込まれる程度の膜厚(例えば400nm)で形成する。この埋め込み絶縁膜101は、例えばここではステップカバレッジ、膜の緻密性を考慮してHTO(high temperature oxide)によって形成されることが好ましく、一例として850℃でシランガス50sccmとN2Oガス1000sccmを反応ガスとしたホットウォールタイプのCVDにより形成される。なお、絶縁膜101は、HTO以外の方法で形成されても良く、またTEOSガスを用いたCVD法で形成されても良い。さらに、絶縁膜101は、NSG、PSG、BSG、またはBPSGなどから成るものであっても良い。
【0022】
以上の後、図1(4)に示すように、埋め込み絶縁膜101の表面の平坦化をCMP(chemical mechanical polishing)によって行う。このCMPは、ロータリー式の酸化膜CMP装置を用い、ヘッド荷重30kPa、回転数23rpmの低速研磨条件で行われる。また、このCMPは、研磨面101aが平坦化された後、全面に熱酸化膜5が残されるように研磨の終点が設定される。なお、このCMPの前処理および後処理として、希フッ酸(DHF)を用いた洗浄処理を行うこととする。
【0023】
以上の図1(3)および図1(4)を用いて説明した工程が、本第1実施形態に特有の工程となる。そして、以上の工程の後には、従来の製造方法と同様の工程を行う。
【0024】
すなわち、先ず、図1(5)に示すように、埋め込み絶縁膜101および熱酸化膜5と共に、ポリシリコン膜4をパターニングすることによって下部電極4aを形成する。
【0025】
次に、図2(1)に示すように、パターニングされた下部電極4a、熱酸化膜5および埋め込み絶縁膜101を覆う状態で、基板2(絶縁膜3)上に層間絶縁膜6を形成する。この層間絶縁膜6の形成は、CVD法や熱酸化法等の任意に選択された方法によって行われるが、下部電極4aを構成するポリシリコンのグレイン成長を抑えるために、十分な低温(例えば600℃以下)。で行われることが好ましい。例えば、NSGからなる層間絶縁膜6であれば、420℃雰囲気でのCVD法によって形成される。
【0026】
次いで、図2(2)に示すように、層間絶縁膜6上に犠牲層7を形成し、この犠牲層7をパターニングして下地面に達する孔パターン7aを形成する。この犠牲層7は、層間絶縁膜6や、以降の工程で形成される構造体および上部電極に対して選択的にエッチング除去可能な材料で構成されることとし、ここでは例えばアモルファスシリコン膜やポリシリコン膜等が用いられる。また、この犠牲層7に形成する孔パターン7aは、下部電極4aの上部の両端に形成されることとする。そして、この孔パターン7a形成の際のパターニングに際しては、下部電極4aの下部から上部にかけて犠牲層7を残し、その他の不必要な犠牲層7部分の除去も行われることとする。
【0027】
以上の後、図2(3)に示すように、孔パターン7aの内壁を含んで犠牲層7を覆う状態で、層間絶縁膜6上の全面に構造体膜8と電極膜9とをこの順に形成する。この構造体膜8は、例えばSiN(窒化シリコン)のような、次の工程で犠牲層7(例えばポリシリコンからなる)をエッチング除去する際に、エッチング耐性を有する絶縁性材料を用いて形成されることとする。また、電極膜9は、次の工程で犠牲層7をエッチング除去する際に、エッチング耐性を有する材料を用いて形成されることとし、そのうち特にここで形成するMEMS素子が光変調素子として機能するものである場合には、アルミニウムのような反射率の高い材料を用いて形成される。
【0028】
以上の後、これらの構造体膜8と電極膜9とをパターニングすることで、2つの孔パターン7a内に埋め込まれた部分を支持部10と、これらの支持部10間に掛け渡された状態で下部電極4a上に配置された帯状の構造体8aおよび上部電極9aを形成する。
【0029】
次いで、図2(4)に示すように、支持部10、および構造体8aおよび上部電極9a、さらには下層の層間絶縁膜6に対して選択的に犠牲層(7)をエッチング除去する。この際、XeF2ガスを用いたドライエッチングを行うこととより、酸化シリコンからなる層間絶縁膜6、窒化シリコンからなる構造体8a、さらにはアルミニウムのような電極膜からなる上部電極9aに対して、ポリシリコンからなる犠牲層(7)を高い選択比(約1万倍)で除去する。なお、犠牲層(7)の選択的なエッチング除去は、犠牲層(7)や他の構成部材によって適宜選択された方法によって行うことが好ましい。例えば犠牲層(7)が酸化シリコンから成る場合には、フッ酸を用いたウェットエッチングを行っても良い。ただし、犠牲層(7)の選択的なエッチング除去としてドライエッチングを行うことで、ウェットエッチングを行った場合に薬液の表面張力が構造体8aおよび上部電極9aに影響を及ぼすことを防止できるため、好ましい。
【0030】
以上により、下部電極4a上に空間部Aを介して上部電極9aが配置されたMEMS素子100が得られる。このMEMS素子100においては、支持部10間に掛け渡された状態で、下部電極4a上に配置されている構造体8a部分および上部電極9a部分が動作部11となる。
【0031】
そして、以上説明した第1実施形態の製造方法によれば、図1(2)を用いて説明したように、電極膜としてグレイン成長し易いポリシリコン膜4を用いており、さらにその表面に熱酸化膜5を形成するため、結果として熱酸化膜5の表面に高さ数十nm程度のグレイン成長に起因する凹凸が形成される。しかし、図1(3)および図1(4)を用いて説明したように、熱酸化膜5上に埋め込み絶縁膜101を形成してその表面をCMPによって平坦化しているため、ポリシリコン膜4に対して影響を及ぼすことなく、またポリシリコン膜4上に熱酸化膜5を残した状態で十分な平坦化を行うことができる。
【0032】
このため、図2(1)を用いて説明したように、上記膜をパターンニングして得られた下部電極4aを層間絶縁膜6で覆う場合、表面平坦な下地面上に層間絶縁膜6が形成されることになり、表面平坦な層間絶縁膜6を得ることができる。そして、図2(2)および図2(3)を用いて説明した工程では、表面平坦に形成された層間絶縁膜6上に、犠牲層7、構造体8a介して上部電極9aが積層形成されることになるため、層間絶縁膜6表面の平坦性の影響を引き継ぎ、下部電極4aの上部において、表面平坦でかつ均一な膜厚で膜厚方向のうねりのない上部電極9aを形成することが可能になる。
【0033】
したがって、上部電極9aの表面を反射面とした場合、この反射面における光散乱が少なく光学特性の良好なMEMS素子を得ることが可能になる。また、上部電極9aに、膜厚方向のうねりが生じることがないため、空間部Aを介して配置される上部電極9a部分の動作が、平坦膜の動作と一致するようになる。したがって、設計値に対して動作精度の高いMEMS素子を得ることが可能になる。
【0034】
しかも、図2(4)を用いて説明したように、空間部Aを介して配置される動作部11を支持するための支持部10が、下部電極4aのグレインによる凹凸と重なる特異点を存在させることなく、表面平坦に形成された層間絶縁膜6上に立設されるようになる。このため、支持部10による支持部11の支持が安定化し、静電現象によって動作部11を下部電極4aに向かって接近させた場合の動作部11の撓み具合の均一化を図ることができる。したがって、光学特性が良好なMEMS素子、さらには振動特性が良好な高周波フィルタ用のMEMS素子を得ることが可能になる。
【0035】
またこの結果として、このMEMS素子100を複数並列して密に配置することで回折格子を構成し、光変調素子として機能させた場合、この光変調素子における回折効率の向上を図ることが可能になる。
【0036】
<第2実施形態>
図3及び図4は、第2実施形態のMEMS素子の製造方法を示す製造工程図であり、これらの図を用いて第2実施形態の製造方法を説明する。
【0037】
先ず、図3(1)及び図3(2)に示す工程を、第1実施形態において図1(1)および図1(2)を用いて説明したと同様に行い、基板2上に絶縁膜3,ポリシリコン膜4,熱酸化膜5を形成する。次いで、図3(3)に示すように、熱酸化膜5およびポリシリコン膜4をパターニングし、ポリシリコン膜4からなる下部電極4aを形成する。
【0038】
その後、図3(4)に示すように、層間絶縁膜6’を形成する。この層間絶縁膜6’は、第1実施形態で図1(3)を用いて説明した埋め込み絶縁膜101と同様に、熱酸化膜5の表面の凹凸が十分に埋め込まれる程度の十分な膜厚で形成されることとする。また、この層間絶縁膜6’は、第1実施形態で図2(1)を用いて説明した層間絶縁膜6と同様に、CVD法や熱酸化法等の任意に選択された方法によって行われるが、下部電極4aを構成するポリシリコンのグレイン成長を抑えるために、十分な低温(例えば600℃以下)。で行われることが好ましい。
【0039】
以上の後、図4(1)に示すように、層間絶縁膜6’の表面の平坦化をCMPによって行う。このCMPは、第1実施形態において図1(4)を用いて説明したと同様に行われることとする。
【0040】
そして、以上の図3(4)および図4(1)を用いて説明した工程が、本第1実施形態に特有の工程となる。そして、以上の工程に続く図4(2)〜図4(4)に示す工程は、第1実施形態において図2(2)〜図2(4)を用いて説明したと同様の手順により、犠牲層7の形成、構造体8aおよび上部電極9aの形成を行い、次いで犠牲層7を除去する。
【0041】
以上により、下部電極4a上に空間部Aを介して上部電極9aが配置されたMEMS素子100’が得られる。このMEMS素子100’においては、支持部10間に掛け渡された状態で、下部電極4a上に配置されている構造体8a部分および上部電極9a部分が動作部11となる。
【0042】
そして、以上説明した第2実施形態の製造方法によれば、図4(1)を用いて説明したように、熱酸化膜5で覆われた下部電極4aを十分な膜厚の層間絶縁膜6’で覆い、この表面をCMPによって平坦化しているため、下部電極4aに対して影響を及ぼすことなく、また下部電極4a上に熱酸化膜5を残した状態で十分な平坦化を行うことができる。
【0043】
このため、図4(2)および図4(3)を用いて説明した工程では、表面平坦に形成された層間絶縁膜6’上に、犠牲層7、構造体8a介して上部電極9aが積層形成されることになる。このため、第1実施形態と同様に、表面平坦で膜厚が一定でうねりのない上部電極9aを得ることができると共に、空間部Aを介して配置される動作部11を支持するための支持部10を表面平坦に形成された層間絶縁膜6’上に安定的に立設させることが可能になる。
【0044】
この結果、第1実施形態と同様に、上部電極9aの表面を反射面とした場合に、光学特性の良好なMEMS素子を得ることが可能になり、また振動特性が良好な高周波フィルタ用のMEMS素子を得ることが可能になる。
【0045】
なお、上述した各実施形態においては、動作部11の両側を2つの支持部10で支持した構成のMEMS素子に本発明を適用した場合を説明した。しかし、本発明は、動作部の一方側のみを支持する片持ち梁式の構成の構造体を有するMEMS素子にも同様に適用可能であり、同様の効果を得ることができる。また、各実施形態においては、特にグレイン成長の著しいポリシリコン膜4を下部電極膜として用いた場合を説明したが、下部電極膜はポリシリコン膜4に限定されることはなく、グレイン成長する材料膜に広く適用可能であり、同様の効果を得ることができる。また、支持部10は、下部電極4aの上方に立設させることとして説明を行ったが、支持部10は、下部電極4aの両脇に立設させる構成であっても良い。
【0046】
<表示装置>
図5には、上述した用にして得られたMEMS素子100(100’)を、レーザーディスプレイ用光強度変換素子(光変調素子)として用いたレーザー表示装置の構成を示す。
【0047】
この図に示すレーザー表示装置は、大型スクリーン用プロジェクタ、特にディジタル画像のプロジェクタとして、または、コンピュータ画像投影用として用いられるものである。
【0048】
このレーザー表示装置は、赤(R)、緑(G)、青(B)各色の高原としてレーザーA1,A5,A7、これらの照射方向に設けられたミラーA2、各ミラーA2での反射方向にそれぞれ順次設けられた、各色用の照明光学系(照明レンズ)A3,A6,A8および3つの光変調素子A4、これらの光変調素子A4で変調されたレーザー光を合成する色合成フィルタA9、色合成フィルタA9の光透過方向に順次配置された空間フィルタA10、ディフューザーA11、ガルバノスキャナA12、ミラーA2、投影光学系(投影レンズ)A13およびスクリーンA14を備えている。
【0049】
なお、レーザーA1,A5,A7には、例えばR(642nm,光出力約3kW)、G(532nm,光出力約2W)、B(457nm、光出力約1.5W)がそれぞれ用いられ、色合成フィルタA9は、例えばダイクロイックミラーで構成される。
【0050】
このレーザーディスプレイでは、レーザーA1,A5,A7から、射出されたRGB各色のレーザー光は、それぞれ照明光学系A3,A6,A8により光変調素子A4に入射される。ここで、各レーザー光は色分解された画像信号であり、光変調素子A4に同期入力されるようになっている。さらに、各レーザー光は光変調素子A4に回折されることにより空間変調され、これら3色の回折光が色合成フィルタA9によって合成されると、空間フィルタA10によって信号成分のみが取り出される。次いで、このRGBの画像信号は、ディフューザーA11によってレーザースペックルが低減され、画像信号と同期するガルバノスキャナA12により空間に展開され、投影光学系A13によってスクリーンA14上にフルカラーの画像として投影される。
【0051】
以上のように構成された表示装置においては、第1実施形態または第2実施形態の製造方法によって得られた光学特性の良好なMEMS素子100(100’)を用いて光変調素子A4を構成したことで、各光学変調素子A4における回折効率の向上が図られるため、表示画像の輝度およびコントラストの向上を図ることが可能になる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した本発明のマイクロマシン(MEMS素子)の製造方法によれば、下部電極を覆う層間絶縁膜を表面平坦に形成した後、下部電極の上方に犠牲層を介して上部電極を形成することにより、動作部として用いられる上部電極の表面形状のうねりや上部電極の動作のばらつきを防止することが可能になる。これにより、上部電極の表面を反射面として用いた場合には、この反射面での光散乱を防止でき、また犠牲層が除去された部分の上部電極を下部電極に近接させるように動作させた場合の動作状態を安定化させることができる。したがって、このMEMS素子を用いた光学素子における光学特性の向上を図ることが可能になると共に、このMEMS素子における動作特性の向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の製造方法を示す断面工程図(その1)である。
【図2】第1実施形態の製造方法を示す断面工程図(その2)である。
【図3】第2実施形態の製造方法を示す断面工程図(その1)である。
【図4】第2実施形態の製造方法を示す断面工程図(その2)である。
【図5】光変調素子を用いたレーザー表示装置の構成図である。
【図6】従来の製造方法を示す断面工程図(その1)である。
【図7】従来の製造方法を示す断面工程図(その2)である。
【符号の説明】
1…基板、4…ポリシリコン膜(下部電極膜)、4a…下部電極、5…熱酸化膜、6,6’…層間絶縁膜、7…犠牲層、9a…上部電極、100,100’…MEMS素子、101…埋め込み絶縁膜、A…空隙部
Claims (6)
- 基板上に下部電極をパターン形成する工程と、
前記下部電極を覆う状態で当該基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記下部電極上に積層させた形状の犠牲層を前記層間絶縁膜上にパターン形成する工程と、
前記犠牲層の下部から上部にわたる帯状の上部電極を、前記下部電極上に積層配置される状態でパターン形成する工程と、
前記犠牲層を除去することで、前記下部電極と上部電極との間に空隙部を形成する工程とを行うマイクロマシンの製造方法において、
前記犠牲層を形成する工程の前に、前記層間絶縁膜の下地面または前記層間絶縁膜の表面を平坦化する工程を行う
ことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。 - 請求項1記載のマイクロマシンの製造方法において、
前記層間絶縁膜を、その下地面の凹凸を埋め込む膜厚で形成した後、当該層間絶縁膜の表面を平坦化する
ことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。 - 請求項1記載のマイクロマシンの製造方法において、
前記下部電極を形成する工程では、前記基板上に成膜された下部電極膜上に、当該下部電極膜表面の凹凸を埋め込む膜厚の埋め込み絶縁膜を形成してその表面を平坦化した後、当該埋め込み絶縁膜と共に下部電極膜をパターニングし、
前記層間絶縁膜を形成する工程では、前記下部電極と共に埋め込み絶縁膜を覆う状態で当該層間絶縁膜を形成する
ことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。 - 請求項1記載のマイクロマシンの製造方法において、
前記平坦化は、化学的機械研磨によって行われる
ことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。 - 請求項1記載のマイクロマシンの製造方法において、
前記下部電極は、ポリシリコンからなり、その表面が熱酸化膜で覆われている
ことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。 - 請求項1記載のマイクロマシンの製造方法において、
前記上部電極は、その表面が反射面として形成される
ことを特徴とするマイクロマシンの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002330183A JP2004160607A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | マイクロマシンの製造方法 |
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7923792B2 (en) | 2006-01-11 | 2011-04-12 | austruamicrosystems AG | MEMS sensor comprising a deformation-free back electrode |
US8048772B2 (en) | 2008-07-14 | 2011-11-01 | Omron Corporation | Substrate bonding method and electronic component thereof |
KR101370666B1 (ko) | 2006-03-10 | 2014-03-04 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 미소 구조체, 반도체장치, 및 미소 구조체의 제조 방법 |
-
2002
- 2002-11-14 JP JP2002330183A patent/JP2004160607A/ja active Pending
Cited By (3)
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