JP2004160589A - センタ装置及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い加工精度を有して、ワークの側面及び両端面の加工を一連の動作として自動化して行うことを可能とするセンタ装置及びその使用方法を提供する。
【解決手段】センタ装置40は、基端に第1取着部21を備え、先端側にセンタ軸23を備えたセンタ20と、センタ20に設けられた溝22aと着脱自在に係合する係合機構33を備え、基端に第2取着部31を備えたセンタ保持部材30とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】センタ装置40は、基端に第1取着部21を備え、先端側にセンタ軸23を備えたセンタ20と、センタ20に設けられた溝22aと着脱自在に係合する係合機構33を備え、基端に第2取着部31を備えたセンタ保持部材30とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋削加工やミーリング加工可能な複合加工工作機械に装着され、被加工物をセンタ部で支持可能であるセンタ装置及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、メイン主軸台と対向してサブ主軸台を有する対向型主軸旋盤として、メイン主軸台に保持された軸物ワークの先端を、サブ主軸台に設けられたセンタにより支持するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかし、上記の構成によると、サブ主軸台側でワークを保持することはできないため、ワークの背面(ワークのメイン主軸台に対向する面)に加工を施すことができない。
【0004】
そこで、一台で完成品をとの要望から、切削、フライス加工等の側面加工の後、背面加工を同じ機械で行うことが要望されてきた。その対策として、センタの位置、即ちサブ主軸台にサブスピンドルを設けるものが提案されている。これにより、サブスピンドルを前進させてワークの先端を掴み、ワークをメイン主軸台からサブスピンドルに受け渡して背面加工を行うことが可能となった。
【0005】
更には、ワークの背面加工の加工性を高めるために、サブ主軸台に設けられるサブスピンドルを、メイン主軸台に備えられた主軸と同様の主軸としたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−5304号公報(「0006」―「0008」、第1図)
【特許文献2】
特開平10−113801号公報(「0021」、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の特許文献2の場合、メイン主軸台及びサブ主軸台にワークを保持するためのチャックが設けられるため、ワークの一端面をセンタ保持して行うセンタワークを施すことができない。従って、ワークは側面に加工が施される際にセンタ位置決めされない。また、ワークの側面は両端部をチャックにより把握された状態で加工されるため、加工可能な範囲が限定されてしまう。
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、高い加工精度を有して、ワークの側面及び両端面の加工を一連の動作として自動化して行うことを可能とするセンタ装置及びその使用方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載のセンタ装置は、基端に第1取着部を備え、先端側にセンタ軸を備えたセンタと、前記センタに設けられた第1係合部と着脱自在に係合する第2係合部を備え、基端に第2取着部を備えたセンタ保持部材とを有することを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第1取着部の軸心と前記センタ軸の軸心を同一軸心としたことを特徴としている。
更には、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記第1係合部は、前記センタの周面に対して形成された凹部であり、前記第2係合部は、前記凹部内に弾性的に係合する係合部材を備えたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記センタ保持部材には、前記センタのセンタ軸を収納可能な収納孔が形成され、前記第2係合部は、前記収納孔の内周面に設けられていることを特徴としている。
【0012】
更には、請求項5に記載のセンタ装置の使用方法は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のセンタ装置の使用方法において、前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合状態の前記センタ装置を、工具台により前記第2取着部にて保持する保持工程と、前記工具台に保持された前記センタ装置のセンタを前記第1取着部にて第1主軸に保持し、同センタと前記センタ保持部材との係合状態を解除する係合解除工程と、その後、前記工具台に保持された前記センタ保持部材を、工具と交換するとともにワークの一端側を第2主軸に保持しながら他端側を前記第1主軸に保持された前記センタのセンタ軸にて支持し、前記工具台が保持した工具にて加工するセンタワーク工程と、前記工具台にて保持した工具と、前記センタ保持部材とを交換した後、同センタ保持部材と前記第1主軸に保持した前記センタを係合し、同センタを前記第1主軸から離脱させる離脱工程と、ワークの他端側を前記第1主軸にて保持するとともに、前記第2主軸の保持を解除し、前記第1主軸にてワークを保持した状態で加工を施す第1チャックワーク工程とを有することを特徴としている。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記センタワーク工程の前に、ワークの一端側を前記第2主軸にて保持し、この状態で、ワークに加工を施す第2チャックワーク工程を有することを特徴としている。
【0014】
更には、請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記第2チャックワーク工程は、ワークの他端側の面に対して前記センタ軸が係合可能に、センタ穴を形成するものであることを特徴としている。
【0015】
また、請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請求項7のうちいずれか1項において、前記センタ装置及び工具は、自動工具交換装置に収容され交換されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をセンタ装置及びそれを用いる複合加工CNC旋盤に具体化した実施形態を図1乃至図15を参照して説明する。
【0017】
〔センタ装置〕
図1において、センタ装置40はセンタ20とセンタ保持部材30とを備えている。センタ20とセンタ保持部材30とは、着脱自在に係合され一体化されている。
【0018】
センタ20は、図1中左側の基端に第1取着部21を備え、胴体部22を介して、先端側にセンタ軸23を備えている。第1取着部21は、円柱状に形成され、胴体部22は、第1取着部21よりも縮径されて円柱状に形成されている。センタ軸23の基端部は胴体部22よりもさらに縮径されて円柱状に形成されている。そして、第1取着部21、胴体部22及びセンタ軸23の軸心は、同一軸心とされている。センタ軸23の先端部は、先端側に行くほど径が漸減する円錐形状に形成され、その側面はテーパ形状とされている。また、センタ20の胴体部22には、第1係合部としての溝22aが全周面に対して周回するように形成されている。
【0019】
また、センタ保持部材30は、図1中右側の基端に第2取着部31を備え、先端側に胴体保持部32を備えている。第2取着部31は、後述する複合加工CNC旋盤1の工具台10の工具装着部12に装着可能である。胴体保持部32には、センタ20のセンタ軸23及び胴体部22を収納可能な断面円形をなす収納孔34が形成されている。収納孔34は、胴体部22の外径と略同一の内径を備えて胴体部22を嵌合する大径部34aと、センタ軸23の基端に嵌合し、センタ軸23のほぼ全体を収納する小径部34bとを備えている。
【0020】
この収納孔34の内周面は、胴体保持部32の軸心から放射状に適宜の数形成された取付孔32aが形成され、外部と連通されている。
各取付孔32aにはセンタ20の前記溝(第1係合部)22aと着脱自在に係合する第2係合部としての係合機構33が設けられている。
【0021】
各係合機構33は、剛球33aとバネ部材33bと取付筒33cとを備えている。
取付筒33cは、基端に底部を備えて有底筒状に形成され、外周面には雄螺子が螺刻されている。そして、取付筒33cは同雄螺子にて取付孔32aに対して螺入されている。取付筒33c内にはバネ部材33bとともに剛球33aが収納されている。
【0022】
剛球33aは一端が取付筒33cに係止されたバネ部材33bにより、取付筒33c先端側に付勢されている。取付筒33cの先端開口部は剛球33aの直径よりも縮径されて、剛球33aを係止し、剛球33aの離脱を防止している。また、剛球33aは、前記先端開口部に係止した状態では、その一部が収納孔34の大径部34aの内周面から突出され、反対に、バネ部材33bに抗して押圧された場合には、取付筒33c先端の先端開口内に没入可能とされている。
【0023】
すなわち、前記剛球33aは、胴体部22の溝22aに対して係合可能に配置されている。
上記の構成により、センタ20のセンタ軸23及び胴体部22がセンタ保持部材30の胴体保持部32に形成された収納孔34に収納されると、胴体部22に形成された溝22aに、胴体保持部32に設けられた係合機構33の剛球33aが係合する。このとき、剛球33aは収納孔34に向かって付勢されているため、センタ20はセンタ保持部材30に着脱自在に取着される。そして、この状態からセンタ20とセンタ保持部材30とを離間させるように引っ張ると、係合機構33の剛球33aは溝22a周縁の胴体部22周面に乗り上げることにより取付孔32a内に没入されて溝22aから外れ、剛球33aと溝22aとの係合は解除される。このように、センタ装置40のセンタ20とセンタ保持部材30とは、着脱自在に係合可能とされている。
【0024】
〔複合加工CNC旋盤〕
次に、上記のセンタ装置40を用いる複合加工CNC旋盤1について説明する。
【0025】
図2において、複合加工CNC旋盤1は、第1主軸3を有する第1主軸台2と、第1主軸台2と軸線(Z軸方向)を一致させて対向配置された第2主軸6を有する第2主軸台5と、工具台10と、自動工具交換装置8とを備えている。
【0026】
複合加工CNC旋盤1において、第1主軸台2及び自動工具交換装置8は位置を固定されており、第2主軸台5はZ軸方向に移動可能とされ、工具台10はZ軸方向及びX軸方向に移動可能とされている。なお、第2主軸台5及び工具台10は、図示しない移動機構により移動可能とされている。
【0027】
なお、以下の説明において、図2に示すように、第1主軸台2の軸線に沿った方向をZ軸方向といい、Z軸と直交する方向をX軸方向という。また、Z軸及びX軸のそれぞれと直交する方向をY軸方向という。
【0028】
第1主軸台2の第1主軸3は、第2主軸台5に対向する対向面3aにチャック4が設けられている。第1主軸3は、チャック4により対向面3a側に位置したワーク50及びセンタ20の第1取着部21を、それぞれ交換自在に保持して回転可能である。
【0029】
第2主軸台5の第2主軸6は、第1主軸台2に対向する対向面6aにチャック7が設けられている。第2主軸6は、チャック7により対向面6aに位置したワーク50を保持して回転可能である。
【0030】
なお、本実施形態において被加工物であるワーク50は、長尺の円柱形状をしており、図2においては、軸心が第2主軸6(第1主軸3)の軸心と一致するように第2主軸6に保持されている。ワーク50は、側面51と、第1主軸3側に対向する端面52と、第2主軸6側に対向する端面53とを有する。
【0031】
工具台10は、Y軸方向を中心軸として旋回割出し位置設定可能とされた工具台本体11と、工具及びセンタ装置40のセンタ保持部材30の第2取着部31をそれぞれ交換自在に保持可能な工具装着部12とを有する。この工具装着部12には、ミリングカッタやドリル等の回転工具が装着可能であり、図2においては、センタ装置40が装着されている。工具装着部12に装着された工具は、図示しない駆動装置により工具装着部12の回転軸心Pを中心に回転可能である。
【0032】
自動工具交換装置8は、複数の工具を収容し、各工具を工具台10の工具装着部12に自動交換する。本実施形態においては、自動工具交換装置8には、センタ装置40、後述する工具101,102,103等が収容されている。この自動工具交換装置8は、Z軸及びX軸方向に移動する工具台10の工具装着部12に対して、内部に収容した工具を自動交換することが可能となる位置に配置されている。
【0033】
〔センタ装置の使用方法〕
次に、上記のセンタ装置40の使用方法を説明する。図2に示すように、複合加工CNC旋盤1において、位置を固定された第1主軸台2に対して、第2主軸台5はZ軸方向に離れた位置に配置されている。そして、工具台10は、第1主軸台2に対してZ軸及びX軸方向に離れた位置で、自動工具交換装置8に対しては、Z軸方向に離間した位置(以降の説明では、この位置を「待機位置」とする)に配置されている。また、工具台10の工具装着部12は、自動工具交換装置8の方を向くようにY軸を中心軸として旋回割出しして位置決めされている(以降の説明では、図2に示すこの向きを「第1方向」とする)。そして、被加工物であるワーク50は、端面53を有する端部が第2主軸6の対向面6aに指向した状態でチャック7により挟持され保持されている。
【0034】
複合加工CNC旋盤1は、図示しないコンピュータを含む制御装置により、下記に説明するように各部を制御作動するものとする。
先ず、工具台10が待機位置からZ軸方向に沿って、自動工具交換装置8に接近し、自動工具交換装置8に収容されているセンタ装置40を自動交換により、第2取着部31にて工具台10の工具装着部12に保持する。このとき、センタ装置40は、センタ20の溝(第1係合部)22aと、センタ保持部材30の係合機構(第2係合部)33とが互いに係合状態とされている(保持工程)。
【0035】
次に、図3に示すように、工具台10は、反Z軸方向に移動し、待機位置を経由してX軸方向に移動し、工具台10に保持されたセンタ装置40のセンタ20の第1取着部21を第1主軸3の対向面3aに指向させる。そして、工具台10はZ軸方向へ移動して、第1主軸3に接近する。工具台10が第1主軸3に接近すると、第1主軸3は工具装着部12に保持されたセンタ20の第1取着部21をチャック4にて保持する。このとき、センタ20において、第1取着部21とセンタ軸23の軸心は一致しているので、第1取着部21の軸心を第1主軸3の軸心と一致させれば、センタ軸23の軸心も一致することとなり、容易にセンタ軸23の位置決めを行うことができる。
【0036】
この状態で、図4に示すように、工具台10は反Z軸方向に第1主軸台2から離れるように移動される。これにより、センタ保持部材30の係合機構33の剛球33aがセンタ20の溝22aから外れて、センタ20とセンタ保持部材30との係合が解除される(係合解除工程)。
【0037】
その後、図5に示すように、工具台10は反Z軸方向及び反X軸方向に移動し、待機位置まで移動する。そして、工具台10が待機位置からZ軸方向に沿って、自動工具交換装置8に接近し、自動工具交換装置8にて、工具台10の工具装着部12に装着されていたセンタ保持部材30を工具100(外径バイトホルダ)と交換する。
【0038】
工具101を装着した工具台10は、図6に示すように、第2主軸6に保持されたワーク50の端面52を加工可能なように、反Z軸方向に移動して待機位置を経てX軸方向に移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして位置決めされる。以下、図6に示す工具装着部12の指向する向きを「第2方向」という。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具100(外径バイトホルダ)によりワーク50の端面52に切削加工する。
【0039】
そして、図7に示すように、工具台10は反X軸方向に移動し、待機位置まで移動する。そして、工具台10が待機位置からZ軸方向に沿って、自動工具交換装置8に接近し、自動工具交換装置8にて、工具台10の工具装着部12に装着されていた工具100を工具101(センタ穴ドリル)と交換する。
【0040】
工具101(センタ穴ドリル)を装着した工具台10は、図8に示すように、第2主軸6に保持されたワーク50の端面52を加工可能なように、反Z軸方向に移動して待機位置を経てX軸方向に移動して第1主軸台2と第2主軸台5との間に到達するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして位置決めされる。以下、図8に示す工具装着部12の指向する向きを「第3方向」という。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具101(センタ穴ドリル)によりワーク50に切削加工をし、端面52の中央部分にセンタ穴52aを形成する(第2チャックワーク工程)。このセンタ穴52aは、センタ20のセンタ軸23の先端のテーパ形状が係合可能な形状とされている。
【0041】
センタ穴52aの切削加工後、図9に示すように、工具台10は待機位置に移動する。また、第2主軸台5がZ軸方向に第1主軸台2に向かって移動する。そして、第2主軸6にて一端側の端面53を有する端部が保持されたワーク50は、端面52がセンタ穴52aに対して第1主軸3に保持されたセンタ20のセンタ軸23先端に係合されることにより支持される。このようにして、ワーク50は第1主軸3と、第2主軸6の両者により両端が支持される。
【0042】
一方、待機位置に移動した工具台10はY軸を中心軸として旋回割出しして工具装着部12を第1方向に指向させ、Z軸方向に移動して自動工具交換装置8にて、工具装着部12に装着されている工具101を他の切削用の工具102と自動交換する。本実施形態では、工具102は、ワーク50の側面切削用のバイトホルダとしている。
【0043】
そして、図10に示すように、工具台10は、ワーク50の側面51が加工可能な位置まで反Z軸方向及びX軸方向に移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しされ第2方向に指向される。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具台10が保持した工具102にてワーク50の側面51に切削加工を施し、例えば、図10に示すように径の異なる段部を形成する(センタワーク工程)。
【0044】
続いて、図11に示すように、工具台10は、Z軸方向及びX軸方向に待機位置まで移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして、工具装着部12を第1方向に指向させる。この後、工具台10はZ軸方向に移動して自動工具交換装置8にて、工具装着部12に装着されている工具102を自動工具交換装置8により、センタ保持部材30と自動交換する。
【0045】
その後、図12に示すように、工具台10は、待機位置を経由してX軸方向に移動し、更に、工具台10が保持するセンタ保持部材30の収納孔34に、第1主軸3が保持するセンタ20の胴体部22及びセンタ軸23を収容し、溝22aと係合機構33とが係合するまで、Z軸方向に移動する。そして、図13に示すように、工具台10を第1主軸台2から離れる方向(反Z軸方向に)に移動して、センタ20を第1主軸台2から離脱する(離脱工程)。この後、工具台10は、反X軸方向に移動し待機位置移動する。
【0046】
又、図14に示すように、第2主軸台5はZ軸方向に第1主軸台2に向かって移動する。そして、第2主軸6に保持されていたワーク50は、その側面(周面)51が第1主軸3にチャック4にて保持されるとともに、第2主軸6のチャックの7によるワーク50の保持が解除される。更に、第2主軸台5は、第1主軸台2から離間するように図15に示す位置まで反Z軸方向に移動する。
【0047】
一方、待機位置に移動した工具台10はZ軸方向へ移動し、自動工具交換装置8にて工具台10の工具装着部12に保持されていたセンタ装置40を工具103(外径バイトホルダ)と交換する。
【0048】
その後、図15に示すように、工具台10は、ワーク50の端面53が加工可能な位置まで反Z軸方向に移動して、待機位置を経てX軸方向に移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして工具装着部12を第2方向に指向する。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具103(外径バイトホルダ)によりワーク50の端面53に切削加工を施す(第1チャックワーク工程)。
【0049】
更に、図示は省略するが、工具台10の工具103を自動工具交換装置8にて球面の形成が可能な工具と交換し、ワーク50の端面53に切削加工を施して凹部53aを形成する。なお、このとき、工具台10の工具装着部12を、図2に示す回転軸心Pを中心に回転させて加工する。
【0050】
また、更に、ワーク50の端面53側の端部の側面51にも切削加工を施す。この側面51の端面53側の端部は、上記センタワーク工程において第2主軸台5のチャック7に保持されていたため未加工であったが、第1主軸台2に端面52側がチャック4により保持されるため、加工が可能となる。
【0051】
以上説明したように、上記実施形態においては、センタ装置40を複合加工CNC旋盤1に用いることで、ワーク50の側面51、第1主軸台2側の端面52、及び第2主軸台5側の端面53の全ての面に対して高い精度で切削加工が可能となる。
【0052】
従って、本実施形態のセンタ装置40及びその使用方法によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 本実施形態のセンタ装置40は、基端に第1取着部21を備え、先端側にセンタ軸23を備えたセンタ20と、センタ20に設けられた第1係合部である溝22aと、着脱自在に係合する第2係合部である係合機構33を備え、基端に第2取着部31を備えたセンタ保持部材30とを有する。
【0053】
従って、複合加工CNC旋盤において、センタワーク工程を行うことが可能となり、高い加工精度を有して、ワーク50の側面51及び両端面52,53の加工を一連の動作として自動化して行うことが可能となる。
【0054】
(2) また、第1取着部21の軸心とセンタ軸23の軸心を同一軸心としている。従って、センタ軸23の位置決めを容易に行うことができる。
(3) 更には、溝22aは、センタ20の周面に対して形成されており、係合機構33は溝22aに弾性的に係合する係合部材である剛球33aを備えている。従って、簡単な動作で確実にセンタ20とセンタ保持部材30とを着脱することができる。
【0055】
(4) また、センタ保持部材30には、センタ20のセンタ軸23を収納可能な収納孔34が形成され、第2係合部である係合機構33は、収納孔34の内周面に設けられている。従って、センタ20をセンタ保持部材30に確実に係合することができる。
【0056】
(5) 更には、本実施形態のセンタ装置40の使用方法は、ワーク50を第2主軸6に保持しながら第1主軸3に保持されたセンタ20のセンタ軸23にて支持して、工具101にて加工するセンタワーク工程と、第1主軸3にてワーク50を保持した状態で加工を施す第1チャックワーク工程とを有する。従って、上記(1)に記載された効果を得ることができる。
【0057】
(6) また、センタワーク工程の前に、ワーク50の一端側の端面53を第2主軸6にて保持し、この状態でワーク50の他端側の端面52に加工を施す第2チャックワーク工程を有する。従って、ワーク50の第1主軸台2側の端面52の加工も一連の動作として行うことができる。
【0058】
(7) 更には、第2チャックワーク工程は、ワーク50の他端側の面である端面52に対してセンタ軸23が係合可能に、センタ穴52aを形成するものである。従って、ワーク50へのセンタワーク工程のためのセンタ穴52aを高い精度で形成することができる。
【0059】
(8) また、センタ装置40及び工具101,102,103は、自動工具交換装置8に収容されている。従って、上記(5)乃至(7)に記載した効果を、1台の複合加工CNC旋盤1で得ることができる。
【0060】
なお、上記実施形態は以下のような別例に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、センタ保持部材30にセンタ20のセンタ軸23を収納可能な収納孔34を形成し、第1係合部である溝22aはセンタ20の周面に、第2係合部である係合機構33は収納孔34の内周面に設けられているものとしたが、第1及び第2係合部が設けられる位置はこれに限定されない。即ち、センタ20とセンタ保持部材30とが係合状態とされるのであれば、第1及び第2係合部はどの部分に設けられてもよい。
【0061】
・ また、第2係合部である係合機構33の剛球(係合部材)33aが、第1係合部であるセンタ20の溝22aに対して弾性的に係合するものとしたが、第2係合部が第1係合部に弾性的に係合するものでなくてもよい。例えば、第1係合部を弾性的に係合する係合部材とし、第2係合部を例えば溝等の凹部に形成して、第1係合部を第2係合部に対して弾性的に係合するものであってもよい。
【0062】
・ 更には、複合加工CNC旋盤1は、センタ装置40及び工具100,101,102,103を収容し、工具台10に対して自動交換する自動工具交換装置8を単一のものとしたが、自動工具交換装置8は複数設けられていてもよい。
【0063】
・ また、本実施形態のセンタ装置40は、同じ側でセンタ装置40のセンタ20及びワークを回転可能に保持することのできる主軸を有する旋盤であれば、他の形態の旋盤に用いることも可能である。
【0064】
・ 更には、工具台10は、Z軸方向及びX軸方向に移動可能であるものとしたが、Y軸方向に移動可能であってもよい。そして、自動工具交換装置8が、工具台10がZ軸方向に移動した位置で交換されるように複合加工CNC旋盤1に配置されていてもよい。
【0065】
・ また、センタ装置40のセンタ20を、工具台10にて第1主軸3に取り付ける場合について説明したが、センタ20を第2主軸6に取り付けてもよい。センタ20は、第2主軸6にて保持しても本実施形態と同様な加工を施すことができるので、第1主軸3と第2主軸6のどちら側で保持してもよい。
【0066】
・ 更には、第2チャックワーク工程において、ワーク50の一端側の端面53が第2主軸6に保持されて、他端側の端面52にセンタ穴52aが形成されるものとしたが、第2チャックワーク工程はセンタ装置40の使用方法に含まれず、センタ穴が予め形成されたワークが用いられてもよい。
【0067】
・ また、センタ装置40の使用方法において、上記実施形態で説明した以外の加工工程が含まれていてもよい。例えば、ワーク50の側面51にホブ加工を施す工程が含まれていてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1乃至請求項4に記載の発明によれば、高い加工精度を有して、ワークの側面及び両端面の加工を一連の動作として自動化して行うことが可能となる。
【0069】
更には、請求項5乃至請求項8に記載の使用方法の発明によれば、上記効果を好適に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のセンタ装置の一部切り欠き側断面図。
【図2】同じく複合加工CNC旋盤を模式的に示す図。
【図3】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図4】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図5】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図6】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図7】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図8】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図9】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図10】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図11】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図12】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図13】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図14】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図15】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【符号の説明】
20…センタ
21…第1取着部
22a…溝(第1係合部)
23…センタ軸
30…センタ保持部材
31…第2取着部
33…係合機構(第2係合部)
40…センタ装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋削加工やミーリング加工可能な複合加工工作機械に装着され、被加工物をセンタ部で支持可能であるセンタ装置及びその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、メイン主軸台と対向してサブ主軸台を有する対向型主軸旋盤として、メイン主軸台に保持された軸物ワークの先端を、サブ主軸台に設けられたセンタにより支持するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかし、上記の構成によると、サブ主軸台側でワークを保持することはできないため、ワークの背面(ワークのメイン主軸台に対向する面)に加工を施すことができない。
【0004】
そこで、一台で完成品をとの要望から、切削、フライス加工等の側面加工の後、背面加工を同じ機械で行うことが要望されてきた。その対策として、センタの位置、即ちサブ主軸台にサブスピンドルを設けるものが提案されている。これにより、サブスピンドルを前進させてワークの先端を掴み、ワークをメイン主軸台からサブスピンドルに受け渡して背面加工を行うことが可能となった。
【0005】
更には、ワークの背面加工の加工性を高めるために、サブ主軸台に設けられるサブスピンドルを、メイン主軸台に備えられた主軸と同様の主軸としたものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−5304号公報(「0006」―「0008」、第1図)
【特許文献2】
特開平10−113801号公報(「0021」、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の特許文献2の場合、メイン主軸台及びサブ主軸台にワークを保持するためのチャックが設けられるため、ワークの一端面をセンタ保持して行うセンタワークを施すことができない。従って、ワークは側面に加工が施される際にセンタ位置決めされない。また、ワークの側面は両端部をチャックにより把握された状態で加工されるため、加工可能な範囲が限定されてしまう。
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、高い加工精度を有して、ワークの側面及び両端面の加工を一連の動作として自動化して行うことを可能とするセンタ装置及びその使用方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載のセンタ装置は、基端に第1取着部を備え、先端側にセンタ軸を備えたセンタと、前記センタに設けられた第1係合部と着脱自在に係合する第2係合部を備え、基端に第2取着部を備えたセンタ保持部材とを有することを特徴としている。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第1取着部の軸心と前記センタ軸の軸心を同一軸心としたことを特徴としている。
更には、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2において、前記第1係合部は、前記センタの周面に対して形成された凹部であり、前記第2係合部は、前記凹部内に弾性的に係合する係合部材を備えたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項4に記載の発明は請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記センタ保持部材には、前記センタのセンタ軸を収納可能な収納孔が形成され、前記第2係合部は、前記収納孔の内周面に設けられていることを特徴としている。
【0012】
更には、請求項5に記載のセンタ装置の使用方法は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のセンタ装置の使用方法において、前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合状態の前記センタ装置を、工具台により前記第2取着部にて保持する保持工程と、前記工具台に保持された前記センタ装置のセンタを前記第1取着部にて第1主軸に保持し、同センタと前記センタ保持部材との係合状態を解除する係合解除工程と、その後、前記工具台に保持された前記センタ保持部材を、工具と交換するとともにワークの一端側を第2主軸に保持しながら他端側を前記第1主軸に保持された前記センタのセンタ軸にて支持し、前記工具台が保持した工具にて加工するセンタワーク工程と、前記工具台にて保持した工具と、前記センタ保持部材とを交換した後、同センタ保持部材と前記第1主軸に保持した前記センタを係合し、同センタを前記第1主軸から離脱させる離脱工程と、ワークの他端側を前記第1主軸にて保持するとともに、前記第2主軸の保持を解除し、前記第1主軸にてワークを保持した状態で加工を施す第1チャックワーク工程とを有することを特徴としている。
【0013】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記センタワーク工程の前に、ワークの一端側を前記第2主軸にて保持し、この状態で、ワークに加工を施す第2チャックワーク工程を有することを特徴としている。
【0014】
更には、請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記第2チャックワーク工程は、ワークの他端側の面に対して前記センタ軸が係合可能に、センタ穴を形成するものであることを特徴としている。
【0015】
また、請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請求項7のうちいずれか1項において、前記センタ装置及び工具は、自動工具交換装置に収容され交換されることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をセンタ装置及びそれを用いる複合加工CNC旋盤に具体化した実施形態を図1乃至図15を参照して説明する。
【0017】
〔センタ装置〕
図1において、センタ装置40はセンタ20とセンタ保持部材30とを備えている。センタ20とセンタ保持部材30とは、着脱自在に係合され一体化されている。
【0018】
センタ20は、図1中左側の基端に第1取着部21を備え、胴体部22を介して、先端側にセンタ軸23を備えている。第1取着部21は、円柱状に形成され、胴体部22は、第1取着部21よりも縮径されて円柱状に形成されている。センタ軸23の基端部は胴体部22よりもさらに縮径されて円柱状に形成されている。そして、第1取着部21、胴体部22及びセンタ軸23の軸心は、同一軸心とされている。センタ軸23の先端部は、先端側に行くほど径が漸減する円錐形状に形成され、その側面はテーパ形状とされている。また、センタ20の胴体部22には、第1係合部としての溝22aが全周面に対して周回するように形成されている。
【0019】
また、センタ保持部材30は、図1中右側の基端に第2取着部31を備え、先端側に胴体保持部32を備えている。第2取着部31は、後述する複合加工CNC旋盤1の工具台10の工具装着部12に装着可能である。胴体保持部32には、センタ20のセンタ軸23及び胴体部22を収納可能な断面円形をなす収納孔34が形成されている。収納孔34は、胴体部22の外径と略同一の内径を備えて胴体部22を嵌合する大径部34aと、センタ軸23の基端に嵌合し、センタ軸23のほぼ全体を収納する小径部34bとを備えている。
【0020】
この収納孔34の内周面は、胴体保持部32の軸心から放射状に適宜の数形成された取付孔32aが形成され、外部と連通されている。
各取付孔32aにはセンタ20の前記溝(第1係合部)22aと着脱自在に係合する第2係合部としての係合機構33が設けられている。
【0021】
各係合機構33は、剛球33aとバネ部材33bと取付筒33cとを備えている。
取付筒33cは、基端に底部を備えて有底筒状に形成され、外周面には雄螺子が螺刻されている。そして、取付筒33cは同雄螺子にて取付孔32aに対して螺入されている。取付筒33c内にはバネ部材33bとともに剛球33aが収納されている。
【0022】
剛球33aは一端が取付筒33cに係止されたバネ部材33bにより、取付筒33c先端側に付勢されている。取付筒33cの先端開口部は剛球33aの直径よりも縮径されて、剛球33aを係止し、剛球33aの離脱を防止している。また、剛球33aは、前記先端開口部に係止した状態では、その一部が収納孔34の大径部34aの内周面から突出され、反対に、バネ部材33bに抗して押圧された場合には、取付筒33c先端の先端開口内に没入可能とされている。
【0023】
すなわち、前記剛球33aは、胴体部22の溝22aに対して係合可能に配置されている。
上記の構成により、センタ20のセンタ軸23及び胴体部22がセンタ保持部材30の胴体保持部32に形成された収納孔34に収納されると、胴体部22に形成された溝22aに、胴体保持部32に設けられた係合機構33の剛球33aが係合する。このとき、剛球33aは収納孔34に向かって付勢されているため、センタ20はセンタ保持部材30に着脱自在に取着される。そして、この状態からセンタ20とセンタ保持部材30とを離間させるように引っ張ると、係合機構33の剛球33aは溝22a周縁の胴体部22周面に乗り上げることにより取付孔32a内に没入されて溝22aから外れ、剛球33aと溝22aとの係合は解除される。このように、センタ装置40のセンタ20とセンタ保持部材30とは、着脱自在に係合可能とされている。
【0024】
〔複合加工CNC旋盤〕
次に、上記のセンタ装置40を用いる複合加工CNC旋盤1について説明する。
【0025】
図2において、複合加工CNC旋盤1は、第1主軸3を有する第1主軸台2と、第1主軸台2と軸線(Z軸方向)を一致させて対向配置された第2主軸6を有する第2主軸台5と、工具台10と、自動工具交換装置8とを備えている。
【0026】
複合加工CNC旋盤1において、第1主軸台2及び自動工具交換装置8は位置を固定されており、第2主軸台5はZ軸方向に移動可能とされ、工具台10はZ軸方向及びX軸方向に移動可能とされている。なお、第2主軸台5及び工具台10は、図示しない移動機構により移動可能とされている。
【0027】
なお、以下の説明において、図2に示すように、第1主軸台2の軸線に沿った方向をZ軸方向といい、Z軸と直交する方向をX軸方向という。また、Z軸及びX軸のそれぞれと直交する方向をY軸方向という。
【0028】
第1主軸台2の第1主軸3は、第2主軸台5に対向する対向面3aにチャック4が設けられている。第1主軸3は、チャック4により対向面3a側に位置したワーク50及びセンタ20の第1取着部21を、それぞれ交換自在に保持して回転可能である。
【0029】
第2主軸台5の第2主軸6は、第1主軸台2に対向する対向面6aにチャック7が設けられている。第2主軸6は、チャック7により対向面6aに位置したワーク50を保持して回転可能である。
【0030】
なお、本実施形態において被加工物であるワーク50は、長尺の円柱形状をしており、図2においては、軸心が第2主軸6(第1主軸3)の軸心と一致するように第2主軸6に保持されている。ワーク50は、側面51と、第1主軸3側に対向する端面52と、第2主軸6側に対向する端面53とを有する。
【0031】
工具台10は、Y軸方向を中心軸として旋回割出し位置設定可能とされた工具台本体11と、工具及びセンタ装置40のセンタ保持部材30の第2取着部31をそれぞれ交換自在に保持可能な工具装着部12とを有する。この工具装着部12には、ミリングカッタやドリル等の回転工具が装着可能であり、図2においては、センタ装置40が装着されている。工具装着部12に装着された工具は、図示しない駆動装置により工具装着部12の回転軸心Pを中心に回転可能である。
【0032】
自動工具交換装置8は、複数の工具を収容し、各工具を工具台10の工具装着部12に自動交換する。本実施形態においては、自動工具交換装置8には、センタ装置40、後述する工具101,102,103等が収容されている。この自動工具交換装置8は、Z軸及びX軸方向に移動する工具台10の工具装着部12に対して、内部に収容した工具を自動交換することが可能となる位置に配置されている。
【0033】
〔センタ装置の使用方法〕
次に、上記のセンタ装置40の使用方法を説明する。図2に示すように、複合加工CNC旋盤1において、位置を固定された第1主軸台2に対して、第2主軸台5はZ軸方向に離れた位置に配置されている。そして、工具台10は、第1主軸台2に対してZ軸及びX軸方向に離れた位置で、自動工具交換装置8に対しては、Z軸方向に離間した位置(以降の説明では、この位置を「待機位置」とする)に配置されている。また、工具台10の工具装着部12は、自動工具交換装置8の方を向くようにY軸を中心軸として旋回割出しして位置決めされている(以降の説明では、図2に示すこの向きを「第1方向」とする)。そして、被加工物であるワーク50は、端面53を有する端部が第2主軸6の対向面6aに指向した状態でチャック7により挟持され保持されている。
【0034】
複合加工CNC旋盤1は、図示しないコンピュータを含む制御装置により、下記に説明するように各部を制御作動するものとする。
先ず、工具台10が待機位置からZ軸方向に沿って、自動工具交換装置8に接近し、自動工具交換装置8に収容されているセンタ装置40を自動交換により、第2取着部31にて工具台10の工具装着部12に保持する。このとき、センタ装置40は、センタ20の溝(第1係合部)22aと、センタ保持部材30の係合機構(第2係合部)33とが互いに係合状態とされている(保持工程)。
【0035】
次に、図3に示すように、工具台10は、反Z軸方向に移動し、待機位置を経由してX軸方向に移動し、工具台10に保持されたセンタ装置40のセンタ20の第1取着部21を第1主軸3の対向面3aに指向させる。そして、工具台10はZ軸方向へ移動して、第1主軸3に接近する。工具台10が第1主軸3に接近すると、第1主軸3は工具装着部12に保持されたセンタ20の第1取着部21をチャック4にて保持する。このとき、センタ20において、第1取着部21とセンタ軸23の軸心は一致しているので、第1取着部21の軸心を第1主軸3の軸心と一致させれば、センタ軸23の軸心も一致することとなり、容易にセンタ軸23の位置決めを行うことができる。
【0036】
この状態で、図4に示すように、工具台10は反Z軸方向に第1主軸台2から離れるように移動される。これにより、センタ保持部材30の係合機構33の剛球33aがセンタ20の溝22aから外れて、センタ20とセンタ保持部材30との係合が解除される(係合解除工程)。
【0037】
その後、図5に示すように、工具台10は反Z軸方向及び反X軸方向に移動し、待機位置まで移動する。そして、工具台10が待機位置からZ軸方向に沿って、自動工具交換装置8に接近し、自動工具交換装置8にて、工具台10の工具装着部12に装着されていたセンタ保持部材30を工具100(外径バイトホルダ)と交換する。
【0038】
工具101を装着した工具台10は、図6に示すように、第2主軸6に保持されたワーク50の端面52を加工可能なように、反Z軸方向に移動して待機位置を経てX軸方向に移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして位置決めされる。以下、図6に示す工具装着部12の指向する向きを「第2方向」という。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具100(外径バイトホルダ)によりワーク50の端面52に切削加工する。
【0039】
そして、図7に示すように、工具台10は反X軸方向に移動し、待機位置まで移動する。そして、工具台10が待機位置からZ軸方向に沿って、自動工具交換装置8に接近し、自動工具交換装置8にて、工具台10の工具装着部12に装着されていた工具100を工具101(センタ穴ドリル)と交換する。
【0040】
工具101(センタ穴ドリル)を装着した工具台10は、図8に示すように、第2主軸6に保持されたワーク50の端面52を加工可能なように、反Z軸方向に移動して待機位置を経てX軸方向に移動して第1主軸台2と第2主軸台5との間に到達するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして位置決めされる。以下、図8に示す工具装着部12の指向する向きを「第3方向」という。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具101(センタ穴ドリル)によりワーク50に切削加工をし、端面52の中央部分にセンタ穴52aを形成する(第2チャックワーク工程)。このセンタ穴52aは、センタ20のセンタ軸23の先端のテーパ形状が係合可能な形状とされている。
【0041】
センタ穴52aの切削加工後、図9に示すように、工具台10は待機位置に移動する。また、第2主軸台5がZ軸方向に第1主軸台2に向かって移動する。そして、第2主軸6にて一端側の端面53を有する端部が保持されたワーク50は、端面52がセンタ穴52aに対して第1主軸3に保持されたセンタ20のセンタ軸23先端に係合されることにより支持される。このようにして、ワーク50は第1主軸3と、第2主軸6の両者により両端が支持される。
【0042】
一方、待機位置に移動した工具台10はY軸を中心軸として旋回割出しして工具装着部12を第1方向に指向させ、Z軸方向に移動して自動工具交換装置8にて、工具装着部12に装着されている工具101を他の切削用の工具102と自動交換する。本実施形態では、工具102は、ワーク50の側面切削用のバイトホルダとしている。
【0043】
そして、図10に示すように、工具台10は、ワーク50の側面51が加工可能な位置まで反Z軸方向及びX軸方向に移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しされ第2方向に指向される。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具台10が保持した工具102にてワーク50の側面51に切削加工を施し、例えば、図10に示すように径の異なる段部を形成する(センタワーク工程)。
【0044】
続いて、図11に示すように、工具台10は、Z軸方向及びX軸方向に待機位置まで移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして、工具装着部12を第1方向に指向させる。この後、工具台10はZ軸方向に移動して自動工具交換装置8にて、工具装着部12に装着されている工具102を自動工具交換装置8により、センタ保持部材30と自動交換する。
【0045】
その後、図12に示すように、工具台10は、待機位置を経由してX軸方向に移動し、更に、工具台10が保持するセンタ保持部材30の収納孔34に、第1主軸3が保持するセンタ20の胴体部22及びセンタ軸23を収容し、溝22aと係合機構33とが係合するまで、Z軸方向に移動する。そして、図13に示すように、工具台10を第1主軸台2から離れる方向(反Z軸方向に)に移動して、センタ20を第1主軸台2から離脱する(離脱工程)。この後、工具台10は、反X軸方向に移動し待機位置移動する。
【0046】
又、図14に示すように、第2主軸台5はZ軸方向に第1主軸台2に向かって移動する。そして、第2主軸6に保持されていたワーク50は、その側面(周面)51が第1主軸3にチャック4にて保持されるとともに、第2主軸6のチャックの7によるワーク50の保持が解除される。更に、第2主軸台5は、第1主軸台2から離間するように図15に示す位置まで反Z軸方向に移動する。
【0047】
一方、待機位置に移動した工具台10はZ軸方向へ移動し、自動工具交換装置8にて工具台10の工具装着部12に保持されていたセンタ装置40を工具103(外径バイトホルダ)と交換する。
【0048】
その後、図15に示すように、工具台10は、ワーク50の端面53が加工可能な位置まで反Z軸方向に移動して、待機位置を経てX軸方向に移動するとともに、Y軸を中心軸として旋回割出しして工具装着部12を第2方向に指向する。そして、ワーク50を保持した第2主軸6を回転しながら、工具103(外径バイトホルダ)によりワーク50の端面53に切削加工を施す(第1チャックワーク工程)。
【0049】
更に、図示は省略するが、工具台10の工具103を自動工具交換装置8にて球面の形成が可能な工具と交換し、ワーク50の端面53に切削加工を施して凹部53aを形成する。なお、このとき、工具台10の工具装着部12を、図2に示す回転軸心Pを中心に回転させて加工する。
【0050】
また、更に、ワーク50の端面53側の端部の側面51にも切削加工を施す。この側面51の端面53側の端部は、上記センタワーク工程において第2主軸台5のチャック7に保持されていたため未加工であったが、第1主軸台2に端面52側がチャック4により保持されるため、加工が可能となる。
【0051】
以上説明したように、上記実施形態においては、センタ装置40を複合加工CNC旋盤1に用いることで、ワーク50の側面51、第1主軸台2側の端面52、及び第2主軸台5側の端面53の全ての面に対して高い精度で切削加工が可能となる。
【0052】
従って、本実施形態のセンタ装置40及びその使用方法によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 本実施形態のセンタ装置40は、基端に第1取着部21を備え、先端側にセンタ軸23を備えたセンタ20と、センタ20に設けられた第1係合部である溝22aと、着脱自在に係合する第2係合部である係合機構33を備え、基端に第2取着部31を備えたセンタ保持部材30とを有する。
【0053】
従って、複合加工CNC旋盤において、センタワーク工程を行うことが可能となり、高い加工精度を有して、ワーク50の側面51及び両端面52,53の加工を一連の動作として自動化して行うことが可能となる。
【0054】
(2) また、第1取着部21の軸心とセンタ軸23の軸心を同一軸心としている。従って、センタ軸23の位置決めを容易に行うことができる。
(3) 更には、溝22aは、センタ20の周面に対して形成されており、係合機構33は溝22aに弾性的に係合する係合部材である剛球33aを備えている。従って、簡単な動作で確実にセンタ20とセンタ保持部材30とを着脱することができる。
【0055】
(4) また、センタ保持部材30には、センタ20のセンタ軸23を収納可能な収納孔34が形成され、第2係合部である係合機構33は、収納孔34の内周面に設けられている。従って、センタ20をセンタ保持部材30に確実に係合することができる。
【0056】
(5) 更には、本実施形態のセンタ装置40の使用方法は、ワーク50を第2主軸6に保持しながら第1主軸3に保持されたセンタ20のセンタ軸23にて支持して、工具101にて加工するセンタワーク工程と、第1主軸3にてワーク50を保持した状態で加工を施す第1チャックワーク工程とを有する。従って、上記(1)に記載された効果を得ることができる。
【0057】
(6) また、センタワーク工程の前に、ワーク50の一端側の端面53を第2主軸6にて保持し、この状態でワーク50の他端側の端面52に加工を施す第2チャックワーク工程を有する。従って、ワーク50の第1主軸台2側の端面52の加工も一連の動作として行うことができる。
【0058】
(7) 更には、第2チャックワーク工程は、ワーク50の他端側の面である端面52に対してセンタ軸23が係合可能に、センタ穴52aを形成するものである。従って、ワーク50へのセンタワーク工程のためのセンタ穴52aを高い精度で形成することができる。
【0059】
(8) また、センタ装置40及び工具101,102,103は、自動工具交換装置8に収容されている。従って、上記(5)乃至(7)に記載した効果を、1台の複合加工CNC旋盤1で得ることができる。
【0060】
なお、上記実施形態は以下のような別例に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、センタ保持部材30にセンタ20のセンタ軸23を収納可能な収納孔34を形成し、第1係合部である溝22aはセンタ20の周面に、第2係合部である係合機構33は収納孔34の内周面に設けられているものとしたが、第1及び第2係合部が設けられる位置はこれに限定されない。即ち、センタ20とセンタ保持部材30とが係合状態とされるのであれば、第1及び第2係合部はどの部分に設けられてもよい。
【0061】
・ また、第2係合部である係合機構33の剛球(係合部材)33aが、第1係合部であるセンタ20の溝22aに対して弾性的に係合するものとしたが、第2係合部が第1係合部に弾性的に係合するものでなくてもよい。例えば、第1係合部を弾性的に係合する係合部材とし、第2係合部を例えば溝等の凹部に形成して、第1係合部を第2係合部に対して弾性的に係合するものであってもよい。
【0062】
・ 更には、複合加工CNC旋盤1は、センタ装置40及び工具100,101,102,103を収容し、工具台10に対して自動交換する自動工具交換装置8を単一のものとしたが、自動工具交換装置8は複数設けられていてもよい。
【0063】
・ また、本実施形態のセンタ装置40は、同じ側でセンタ装置40のセンタ20及びワークを回転可能に保持することのできる主軸を有する旋盤であれば、他の形態の旋盤に用いることも可能である。
【0064】
・ 更には、工具台10は、Z軸方向及びX軸方向に移動可能であるものとしたが、Y軸方向に移動可能であってもよい。そして、自動工具交換装置8が、工具台10がZ軸方向に移動した位置で交換されるように複合加工CNC旋盤1に配置されていてもよい。
【0065】
・ また、センタ装置40のセンタ20を、工具台10にて第1主軸3に取り付ける場合について説明したが、センタ20を第2主軸6に取り付けてもよい。センタ20は、第2主軸6にて保持しても本実施形態と同様な加工を施すことができるので、第1主軸3と第2主軸6のどちら側で保持してもよい。
【0066】
・ 更には、第2チャックワーク工程において、ワーク50の一端側の端面53が第2主軸6に保持されて、他端側の端面52にセンタ穴52aが形成されるものとしたが、第2チャックワーク工程はセンタ装置40の使用方法に含まれず、センタ穴が予め形成されたワークが用いられてもよい。
【0067】
・ また、センタ装置40の使用方法において、上記実施形態で説明した以外の加工工程が含まれていてもよい。例えば、ワーク50の側面51にホブ加工を施す工程が含まれていてもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1乃至請求項4に記載の発明によれば、高い加工精度を有して、ワークの側面及び両端面の加工を一連の動作として自動化して行うことが可能となる。
【0069】
更には、請求項5乃至請求項8に記載の使用方法の発明によれば、上記効果を好適に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のセンタ装置の一部切り欠き側断面図。
【図2】同じく複合加工CNC旋盤を模式的に示す図。
【図3】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図4】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図5】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図6】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図7】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図8】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図9】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図10】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図11】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図12】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図13】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図14】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【図15】同じく複合加工CNC旋盤の作用を模式的に示す図。
【符号の説明】
20…センタ
21…第1取着部
22a…溝(第1係合部)
23…センタ軸
30…センタ保持部材
31…第2取着部
33…係合機構(第2係合部)
40…センタ装置
Claims (8)
- 基端に第1取着部を備え、先端側にセンタ軸を備えたセンタと、
前記センタに設けられた第1係合部と着脱自在に係合する第2係合部を備え、基端に第2取着部を備えたセンタ保持部材と
を有することを特徴とするセンタ装置。 - 前記第1取着部の軸心と前記センタ軸の軸心を同一軸心としたことを特徴とする請求項1に記載のセンタ装置。
- 前記第1係合部は、前記センタの周面に対して形成された凹部であり、前記第2係合部は、前記凹部内に弾性的に係合する係合部材を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のセンタ装置。
- 前記センタ保持部材には、前記センタのセンタ軸を収納可能な収納孔が形成され、前記第2係合部は、前記収納孔の内周面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のセンタ装置。
- 請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載のセンタ装置の使用方法において、
前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合状態の前記センタ装置を、工具台により前記第2取着部にて保持する保持工程と、
前記工具台に保持された前記センタ装置のセンタを前記第1取着部にて第1主軸に保持し、同センタと前記センタ保持部材との係合状態を解除する係合解除工程と、
その後、前記工具台に保持された前記センタ保持部材を、工具と交換するとともにワークの一端側を第2主軸に保持しながら他端側を前記第1主軸に保持された前記センタのセンタ軸にて支持し、前記工具台が保持した工具にて加工するセンタワーク工程と、
前記工具台にて保持した工具と、前記センタ保持部材とを交換した後、同センタ保持部材と前記第1主軸に保持した前記センタを係合し、同センタを前記第1主軸から離脱させる離脱工程と、
ワークの他端側を前記第1主軸にて保持するとともに、前記第2主軸の保持を解除し、前記第1主軸にてワークを保持した状態で加工を施す第1チャックワーク工程と
を有することを特徴とするセンタ装置の使用方法。 - 前記センタワーク工程の前に、ワークの一端側を前記第2主軸にて保持し、この状態で、ワークに加工を施す第2チャックワーク工程を有することを特徴とする請求項5に記載のセンタ装置の使用方法。
- 前記第2チャックワーク工程は、ワークの他端側の面に対して前記センタ軸が係合可能に、センタ穴を形成するものであることを特徴とする請求項6に記載のセンタ装置の使用方法。
- 前記センタ装置及び工具は、自動工具交換装置に収容され交換されることを特徴とする請求項5乃至請求項7のうちいずれか1項に記載のセンタ装置の使用方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010099746A (ja) * | 2008-10-21 | 2010-05-06 | Nakamura Tome Precision Ind Co Ltd | 長尺ワーク加工用旋盤 |
JP2012056000A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Citizen Holdings Co Ltd | 工作機械及び材料の加工方法 |
KR20130085681A (ko) * | 2012-01-20 | 2013-07-30 | 두산인프라코어 주식회사 | Nc선반의 테일센터 교환장치 |
-
2002
- 2002-11-12 JP JP2002328604A patent/JP2004160589A/ja active Pending
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