JP2004160418A - 回転研米装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】白米の研磨を行う構成を回転研米形態として簡単な構成にして、白米の損傷を少くして、効率的に行う。
【解決手段】内周面に熱硬化性樹脂製の研磨材2を張設し所定に回転駆動される研米筒1内に、この研米筒1の一端側から白米を供給し、研磨材との接触によって白米表面の糠を剥離すべく構成する。なお、分離糠の除去のため、研米筒1の研磨材2の表面に吸引風圧を働かせて、この研磨材2内部孔隙部に侵入した微細糠を吸引排除するものであり、研米作用を促進するため、回転する研米筒1に供給する白米の流動層面に圧接板29作用させる。
【選択図】 図1
【解決手段】内周面に熱硬化性樹脂製の研磨材2を張設し所定に回転駆動される研米筒1内に、この研米筒1の一端側から白米を供給し、研磨材との接触によって白米表面の糠を剥離すべく構成する。なお、分離糠の除去のため、研米筒1の研磨材2の表面に吸引風圧を働かせて、この研磨材2内部孔隙部に侵入した微細糠を吸引排除するものであり、研米作用を促進するため、回転する研米筒1に供給する白米の流動層面に圧接板29作用させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、精米された白米を研磨すると共に、白米表面の糠や細塵等を取除く回転研米装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒体に、白米、穀粉、及び重量媒体の混合物を供給して、円筒体内壁に設けられるリフタ片で撹拌しながら研米する技術が知られている(例えば、特許文献1)。また、所謂乾式研米の代表的な方法として、白米を除糠筒内に供給される米粒の表面にブラシを接触させて研米する装置が公知である(例えば、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−33128号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−24241号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記円筒体内にリフタ片を設ける形態では、白米の周面に損傷が生じ易い。また、ブラシを作用させる形態では微細な糠が細胞内部に進入して残り容易に除去できない。この発明は、白米は既に表面の糠層が剥離されているため、白米の研米では、この除糠を行い、白米外周面を磨いて、炊飯時は洗米不要にして仕掛けうるように、無洗米を得るものである。このため簡単な構成、操作で、白米の周面を損傷少くして効率的に研米するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、内周面に熱硬化性樹脂製の研磨材2を張設し所定に回転駆動される研米筒1内に、この研米筒1の一端側から白米を供給し、研磨材との接触によって白米表面の糠を剥離すべく構成することを特徴とする回転研米装置の構成とする。
【0006】
これによって、回転する研米筒1内に供給口から白米を供給すると、この回転によって流動される白米が、研米筒1研磨材2の内周表面に摺接して円滑に研磨される。研磨された白米は研米筒1の排出口から排出される。
請求項2に記載の発明は、回転し又は停止状態の研米筒1の研磨材2の表面に吸引風圧又は噴風風圧を働かせて、この研磨材2内部孔隙部に侵入した微細糠を排除することを特徴とする請求項1に記載の回転研米装置の構成とする。従って研米筒1内周面の研磨材2は多孔性であり、研米作用によって白米の表面から分離されて微細な糠等を侵入させる。この研磨材2の表面には吸引風圧が働いているため、この吸引風圧を受けることによって、研磨材2内孔隙部の微細糠が外部へ吸引排除されて、良好な研米作用を維持する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、回転する研米筒1に供給する白米の流動層面に加圧手段29を作用させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転研米装置の構成とする。従って白米の流動層は加圧され研米筒1の研磨材2との接触を加圧状態に維持して糠の除去を良好とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記研米筒1の内側適宜間隔部3に接近させて、外周面に熱硬化性樹脂製の研磨材4から構成される研米筒5を設け、これら各研米筒1,5は周速が異なる状態の不等速回転させてこの間隔部3に白米を供給流動させて研米することを特徴とする請求項1、又は2に記載の回転研米装置の構成とする。内外の研米筒1,5を回転させて、これらの間の間隔部3の供給口から白米を供給して排出口へ流動させる。この流動中の白米は両研米筒1,5の研磨材2,4回転周面間に摺接して研磨される。これら研米筒1,4は異なる速度で回転するため、間隔部3の白米は外周の研磨材2と内周の研磨材4との間に挾まれるようにして摩擦されるため効率的に研米される。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、白米は研米筒1の回転によって流動されながら、内周部の研磨材2との摺接によって研磨されるものであるから、白米の表面を大きく損傷することなく、円滑で効率的な研米が行われ、研磨材2によって筒状形態に形成される研米筒1を主体とするものであるから構成を簡単にすることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、研米作用によって研米筒1研磨材2の孔隙部に侵入される微細な糠等はこの研磨材2の表面に作用する吸引又は噴風風圧によって排除されるため、研磨材2の表面の研磨作用性を良好に維持することができ、効率的な研米を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、白米の流動層面を加圧手段29で加圧されるため、白米はこの加圧による研米筒1面への圧接によって研米筒1の研磨材2面との摺動圧力が増して、白米表面の研磨が効果的に行われる。
請求項3に記載の発明は、回転差を有して回転の外側の研米筒1と内側の研米筒5との間の間隔部3に挾まれて流動される白米は、これらの研磨材2,4間で揉むようにして摺動されるため、効率的な研米を行わせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図3において、研米筒1は外周を後記の目抜筒13に熱硬化性樹脂材を適宜厚さ、回転径、及び長さの筒形状に成形した研磨材2を適宜に張設してなる。尚、この研磨材2内は孔隙部が形成される。研米筒1は円筒形乃至多角筒形に構成されて、外周面に目抜板からなる上記目抜筒13を有し、研米筒1の形態を安定保持させる。この研米筒1は外側を覆うケース6内において軸筒7周りに回転自在に設けられる。この研米筒1の一端部にはプーリ9が一体に設けられて、モータによって駆動回転される。8はこの研米筒1の外周面を支持するローラである。なお、駆動プーリ9に代えて該ローラ8を駆動すべく構成することにより、研米筒1を所望に回転駆動しうる形態でもよい。
【0013】
上記の研米筒1は、外周面の目抜筒13との間に適宜の間隔の吸引室10を形成して外筒14を設け、軸方向の両端部は筒端板11,12を形成して、軸筒7の周りに回転される。
この研磨材2を構成する樹脂材としては、例えば、フェノール樹脂や、尿素樹脂、メラミン樹脂等があり、このうちメラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドの反応により得られるもので、硬度、耐水性、及び耐熱性にすぐれていて、適応性が大きい。この研磨材2としてのメラミン樹脂は微小突起2a及び孔隙部2aを形成して、白米を摺接させることにより、この白米の表面の糠部を上記突起2aの作用によって研磨して、微細糠を剥離あるいは掻き出し除去することができる(図4)。このような研磨材2を適宜厚さの筒状に形成して、外周面を目抜筒13の内周面に密着保持させて、一体回転の研米筒1を構成している。又後述のようにこの研米筒1の内周面や外周面に吸引風を作用させて研磨材2孔隙部内の微細糠を吸引排除しうる。
【0014】
前記研米筒1は、この回転中心軸筒7にベアリング15によって駆動回転可能に支持させている。この軸筒7内の始端部側にはモータ16によって回転する送込螺旋17を設け、この軸筒7の始端にのぞませるホッパー18から供給される白米を搬送して、供給口19から研米筒1内始端部に供給する。20は軸筒7内を仕切る仕切栓で、供給口19部と、これより終端側の吸引風の作用する吸風口部との間を仕切るものである。
【0015】
前記研米筒1にはこの研磨材2の孔隙部に侵入した微細糠を吸引排除する吸引除糠手段を設ける。前記軸筒7の終端部は吸引排風機21に連通し、この軸筒7には吸引パイプ22を介して吸引樋23が連通される。この吸引樋23は前記研磨材2の回転周面に沿って樋状に形成され、支持リンク24を介して軸筒7部に支持される。この吸引樋23の上縁は研磨材2の回転内周上部の内周面に摺接させて、吸引排風機21の吸引風圧を働かせる。又、軸筒7の終端部には吸引口25を有して、研米筒1端面部の吸引室26を経て、前記研磨材2周りの吸引室10に通し、前記のようにこの吸引室10に吸引風圧を働かせて目抜筒13の孔を経て研磨材2内の微細糠を外周へ吸引排除することができる。即ち、吸引室26は、前記吸引室10に通じ、研磨材2の主として内周側から深く入り込んだ微細糠を研磨材2の外周側から吸引して取り除く吸引風路と、吸引孔25を介して前記吸引樋23に通じ内周側から糠を除去するべく単一の吸引排風機を兼用構成している。なお符号70は研磨材2の内周側の主として表層に付着する剥離された糠を削ぎ落すスクレーパである。
【0016】
前記研米筒1の終端部の筒端壁12には、研米されながら終端部へ移送される白米を排出する排出口27を形成する。28はケース6の終端側下部に設けられる排出漏斗である。このようなケース6及び研米筒1は、始端ホッパー18側が高位で終端排出漏斗28側が下位となるよう適宜の傾斜角度に傾斜させて設置する。又、この研米筒1内には、流動白米Aを研磨材2の内周面に適宜に押圧させる圧接板29を設ける。この圧接板29は加圧手段としての一例であり、研磨材2の内周面に沿うように円弧状に形成されて、回転下死点部よりも回転側寄りに偏位させて設けられる。この圧接板29は伸縮調節可能の支持杆30で軸筒7に対して支持され、研磨材2の回転内周面との間隔を変更して、白米A層に対する接触圧を調節できる。又、この支持杆30を軸筒7周りに回動させて、圧接板29の上下位置をも調節できる。また、この圧接板29は常時下方に向けて弾性力を付与しうる構成としてもよい。
【0017】
上記のように構成された研米装置の作用について説明する。研米筒1を回転してホッパー18から白米を供給すると、送込螺旋17によって軸筒7の供給口19から研米筒1の始端部内に供給される。この研米筒1内では白米Aが回転側内周部を上昇されては上層部を滑落しながら、この研米筒1の回転内周面を摺動しつつ循環し終端部へ流動される。
【0018】
この白米A層は内側を圧接板29で案内されるため、白米Aはこの圧接によって研米筒1の研磨材2面との摺動圧力が調節されて、白米A表面の研磨が効果的に行われる。すなわち、白米Aを摺接させることにより、この白米Aの表面の糠を研磨材2の微小突起2aの作用によって剥離あるいは掻き出し除去する。
【0019】
このとき、圧接板29の表面に研磨材2を備えさせると、更に高い研米効果が得られる。
このようにして白米Aから分離された糠のうち微細糠は、一部研米筒1の研磨材2間の孔隙部2bに侵入するが、この孔隙部2bの微細糠は、外周部の吸引室10と、内周部に摺接の吸引樋23から吸引排除される。この吸引室10や吸引樋23には、吸引排風機21による吸引風圧が、吸引口25や吸引室26、吸引パイプ22等を介して働いているため、研米筒1の研磨材2の内外周面部から吸引排除される。このうち内周部の吸引樋23は研米筒1の上部内周面にのみ摺接して吸引風圧を作用させるため、この研磨材2内周面からの糠掃除を効果的に行わせることができる。研磨された研米は排出口27から排出漏斗28へ排出される。この研米から除糠選別して白米を得ることができる。
【0020】
なお、研米筒1外周面の吸引室10は回転周面全体に吸引風圧を働かせているが、これに代えて、前記吸引樋23と同様の吸引樋を研米筒1の外周面に摺接させて吸引風圧を働かせる形態とすることもできる。
次に、図5、図6について上例と異なる点を説明する。前記研米筒1の内部に研磨材4から成形される研米筒5を設けたものである。研磨材4は前記研米筒1の研磨材2と同様の構成であり、内筒31の外周面に敷設される。両研米筒1,5はモータ32で駆動される回転内軸33及び外軸34の周りに一体に設けられて、両軸33,34間は増速ギヤ35,36,37を介して伝動されて、研米筒1,5間に回転差を付けている。研米筒1,5は同方向回転で回転数を異ならせる(図5)もよく、又、回転方向を異ならせて設定することもできる。
【0021】
前記ホッパー18から両研米筒1,5間の間隔部3の始端部に供給された白米Aは、この間隔部3では外周部の研磨材2との内周部の研磨材4との間に挾まれた状態で流動しつつ研磨されて、排出口27から排出される。この研米作用は両研米筒1,5の回転差によって、研磨材2,4に対する白米Aの摺接による研磨が効果的に行われる。このように両研米筒1,5からの研米作用を受ける場合には、円筒回転数を低下させたり、排出漏斗側への流動移行を速くするなどの手段との組合せによって効率的な研米運転を実施できるものとなる。
【0022】
このとき、回転内軸33及び外軸34の周りに一体構成せず、回転軸芯が異なる構成にすれば、研磨材2の磨耗に伴なう間隙寸法の変化に対しても、円筒31の軸芯を移動させて間隙調節を可能とすることができる。
次に、図7について説明する。前記吸引排風機21による吸引系路や、精米機等の除糠吸引系路に設けられるサイクロン筒38の内周面に、前記研磨材2,4と同様の研磨材からなる適宜厚さの研磨シート39を貼着する。40はサイクロン筒38の吸引口、41は吸引排風機外に連通する排出口、42は底部の選別口で、除糠中に残留する白米等を選別して排出させる。吸引口40から吸引される除糠中の残留白米等は、このサイクロン筒38内周の研磨シート39面に旋回摺接されながら研米されて、選別口42に選別される白米等の選別効率を高めるこのができる。
【0023】
次に、図8について説明する。玄米を精白する精米機において、供給ホッパー44に供給される米が玄米か白米かを検出する米センサー43を設け、このセンサー43の検出結果によって、切替弁45を精米装置46と、前記研米筒1を有する研米装置47とに切替えて供給する構成とする。米センサー43は玄米の白度を検出して、玄米か白米かを識別して、コントローラを介して切替弁45のアクチュエータ48を連動させる。このような切替弁45の切替制御装置はコイン投入式の精米機のように不特定の利用者が精米操作する形態の精米施設で便利である。
【0024】
供給ホッパー44は玄米、又は白米を供給するもので、オーガ49の回転によって昇設機50を経て切替ホッパー51へ揚穀する。米センサー43はこの供給ホッパー44の底部に設けられる。切替弁45はこの切替ホッパー51に設けらて、昇穀機50から揚穀される米粒を受けて精米口52と研米口53とに切替えられる。精米口52は精米装置46のホッパー54へ搬送するように連絡される。研米口53は研米装置47のホッパー18へ搬送するように連絡される。
【0025】
前記ホッパー44に供給された米粒が玄米であるときは、米センサー43によって切替弁45が精米口52側へ案内するように切替えられて、玄米が精米装置46へ供給されて米が行われる。又、ホッパー44に白米が供給されると切替弁45は研米口53へ案内するように切替えられて、白米は研米装置47へ供給されて研米される。
【0026】
又、精米装置46で精米された白米を研磨するときは、この精米装置46の排出口54から排出される白米を研米装置47のホッパー18へ搬送供給するように構成する。
特に白米を持ち込む利用者は研米処理を希望するものであるが、精米処理か研米処理かを選択するスイッチ手段等を設ける場合にはこれを誤って操作することがあり、不測に精米処理を行う結果、白米は精米過多の状態とする場合がある。このため、少なくとも米センサー43が白米を検出するときは、その後の運転を研米運転側に切替えるように構成する。これによって上記した欠点を解消できる。
【0027】
次に、図9について説明する。前記研磨材2,4等と同材料から形成される研磨粒体Bを白米Aに混合して、混合容器55内で撹拌混合して白米Aの表面を研磨する。この研磨後の白米Aと研磨粒体Bとは、縦線万石56により、縦線57間の間隔部58から漏下する白米Aと、縦線57上を流下する研磨粒体Bとに選別して研米を得るものである。研磨粒体Bの形状は、球形状、角立方形状、又は円柱形状等の適宜形態からなり、白米粒よりも大きく形成される。混合容器55は底部にモータ59で回転される撹拌翼60を有し、白米Aに研磨粒体Bを混入して、撹拌翼の回転によって撹拌混合する。この混合によって白米Aの周面を研磨できる。この研磨した白米Aは研磨粒体Bと共に、混合容器55底部の排出口61のシャッター62を開いて、縦線万石56上を流下させる。
【0028】
この縦線57はピアノ線を縦方向に張設して白米Aを漏下させる間隔部58を形成して平行状に配置し、縦線方向に適宜に傾斜させて設け、前記排出口61から供給される白米Aと研磨粒体Bとの混合物を受けて流下させながら、間隔部58を漏下する白米Aと縦線57上を流下する研磨粒体Bとに選別される。
【0029】
次に、図10に基づいて上例と異なる点は、揺動盤63の底面に前記同研磨材2からなる研磨シート64を敷設したもので、この揺動盤63を傾斜させて、上部に白米Aを供給することにより、揺動に伴って流動させて下部の排出口65から排出させる。この流動中の白米Aは研磨シート64上面での研磨作用を受けて研米される。構成が簡単で、研米の能率を図ることができる。
【0030】
図11は、傾斜調節装置66を装備した研米装置を示す。傾斜調節装置66は、カバー6を直接的に支持する主支持枠67と、副支持枠68とによって構成される。即ち、主支持枠67に前後に揺動可能に支持された研米装置は、副支持枠68を構成するシリンダ機構の一端を連結し、他端は基台69に連結している。研米終了後は、任意の手段によって副支持枠68としてのシリンダ機構を伸出摺動させる。このため、排出漏斗28側が下がり、内部研米の流動排出を促進する。
【0031】
また、上記傾斜調節装置66を任意の傾斜角にて停止維持しうるよう構成する。このように構成すると、白米流動層の排出漏斗側への移行速度を調節制御でき、充分な研米作用を実施することができる効果、又排出時の排出時間も調節可能となる。なお、上記傾斜調節装置66は、研米装置の全体を傾斜調節できる形態としたが、研米筒1のみを前後傾斜させる構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】研米筒部の側面図と、一部の拡大図。
【図2】その一部の拡大側面図。
【図3】その正面図。
【図4】メラミン樹脂の顕微鏡拡大図。
【図5】一部別実施例を示す研米筒部の側面図と、一部の拡大図。
【図6】その正断面図。
【図7】一部別実施例を示すサイクロン部の斜視図。
【図8】一部別実施例を示す精米、研米装置部の処理行程図。
【図9】一部別実施例を示す研米装置部の処理行程図。
【図10】一部別実施例を示す研米装置部の斜視図。
【図11】傾斜調節装置を装備した研米装置支持部の側面図。
【符号の説明】
1 研米筒
2 研磨材
3 間隔部
4 研磨材
5 研米筒
【発明の属する技術分野】
この発明は、精米された白米を研磨すると共に、白米表面の糠や細塵等を取除く回転研米装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒体に、白米、穀粉、及び重量媒体の混合物を供給して、円筒体内壁に設けられるリフタ片で撹拌しながら研米する技術が知られている(例えば、特許文献1)。また、所謂乾式研米の代表的な方法として、白米を除糠筒内に供給される米粒の表面にブラシを接触させて研米する装置が公知である(例えば、特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−33128号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−24241号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記円筒体内にリフタ片を設ける形態では、白米の周面に損傷が生じ易い。また、ブラシを作用させる形態では微細な糠が細胞内部に進入して残り容易に除去できない。この発明は、白米は既に表面の糠層が剥離されているため、白米の研米では、この除糠を行い、白米外周面を磨いて、炊飯時は洗米不要にして仕掛けうるように、無洗米を得るものである。このため簡単な構成、操作で、白米の周面を損傷少くして効率的に研米するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、内周面に熱硬化性樹脂製の研磨材2を張設し所定に回転駆動される研米筒1内に、この研米筒1の一端側から白米を供給し、研磨材との接触によって白米表面の糠を剥離すべく構成することを特徴とする回転研米装置の構成とする。
【0006】
これによって、回転する研米筒1内に供給口から白米を供給すると、この回転によって流動される白米が、研米筒1研磨材2の内周表面に摺接して円滑に研磨される。研磨された白米は研米筒1の排出口から排出される。
請求項2に記載の発明は、回転し又は停止状態の研米筒1の研磨材2の表面に吸引風圧又は噴風風圧を働かせて、この研磨材2内部孔隙部に侵入した微細糠を排除することを特徴とする請求項1に記載の回転研米装置の構成とする。従って研米筒1内周面の研磨材2は多孔性であり、研米作用によって白米の表面から分離されて微細な糠等を侵入させる。この研磨材2の表面には吸引風圧が働いているため、この吸引風圧を受けることによって、研磨材2内孔隙部の微細糠が外部へ吸引排除されて、良好な研米作用を維持する。
【0007】
請求項3に記載の発明は、回転する研米筒1に供給する白米の流動層面に加圧手段29を作用させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転研米装置の構成とする。従って白米の流動層は加圧され研米筒1の研磨材2との接触を加圧状態に維持して糠の除去を良好とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記研米筒1の内側適宜間隔部3に接近させて、外周面に熱硬化性樹脂製の研磨材4から構成される研米筒5を設け、これら各研米筒1,5は周速が異なる状態の不等速回転させてこの間隔部3に白米を供給流動させて研米することを特徴とする請求項1、又は2に記載の回転研米装置の構成とする。内外の研米筒1,5を回転させて、これらの間の間隔部3の供給口から白米を供給して排出口へ流動させる。この流動中の白米は両研米筒1,5の研磨材2,4回転周面間に摺接して研磨される。これら研米筒1,4は異なる速度で回転するため、間隔部3の白米は外周の研磨材2と内周の研磨材4との間に挾まれるようにして摩擦されるため効率的に研米される。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、白米は研米筒1の回転によって流動されながら、内周部の研磨材2との摺接によって研磨されるものであるから、白米の表面を大きく損傷することなく、円滑で効率的な研米が行われ、研磨材2によって筒状形態に形成される研米筒1を主体とするものであるから構成を簡単にすることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、研米作用によって研米筒1研磨材2の孔隙部に侵入される微細な糠等はこの研磨材2の表面に作用する吸引又は噴風風圧によって排除されるため、研磨材2の表面の研磨作用性を良好に維持することができ、効率的な研米を行うことができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、白米の流動層面を加圧手段29で加圧されるため、白米はこの加圧による研米筒1面への圧接によって研米筒1の研磨材2面との摺動圧力が増して、白米表面の研磨が効果的に行われる。
請求項3に記載の発明は、回転差を有して回転の外側の研米筒1と内側の研米筒5との間の間隔部3に挾まれて流動される白米は、これらの研磨材2,4間で揉むようにして摺動されるため、効率的な研米を行わせることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図3において、研米筒1は外周を後記の目抜筒13に熱硬化性樹脂材を適宜厚さ、回転径、及び長さの筒形状に成形した研磨材2を適宜に張設してなる。尚、この研磨材2内は孔隙部が形成される。研米筒1は円筒形乃至多角筒形に構成されて、外周面に目抜板からなる上記目抜筒13を有し、研米筒1の形態を安定保持させる。この研米筒1は外側を覆うケース6内において軸筒7周りに回転自在に設けられる。この研米筒1の一端部にはプーリ9が一体に設けられて、モータによって駆動回転される。8はこの研米筒1の外周面を支持するローラである。なお、駆動プーリ9に代えて該ローラ8を駆動すべく構成することにより、研米筒1を所望に回転駆動しうる形態でもよい。
【0013】
上記の研米筒1は、外周面の目抜筒13との間に適宜の間隔の吸引室10を形成して外筒14を設け、軸方向の両端部は筒端板11,12を形成して、軸筒7の周りに回転される。
この研磨材2を構成する樹脂材としては、例えば、フェノール樹脂や、尿素樹脂、メラミン樹脂等があり、このうちメラミン樹脂は、メラミンとホルムアルデヒドの反応により得られるもので、硬度、耐水性、及び耐熱性にすぐれていて、適応性が大きい。この研磨材2としてのメラミン樹脂は微小突起2a及び孔隙部2aを形成して、白米を摺接させることにより、この白米の表面の糠部を上記突起2aの作用によって研磨して、微細糠を剥離あるいは掻き出し除去することができる(図4)。このような研磨材2を適宜厚さの筒状に形成して、外周面を目抜筒13の内周面に密着保持させて、一体回転の研米筒1を構成している。又後述のようにこの研米筒1の内周面や外周面に吸引風を作用させて研磨材2孔隙部内の微細糠を吸引排除しうる。
【0014】
前記研米筒1は、この回転中心軸筒7にベアリング15によって駆動回転可能に支持させている。この軸筒7内の始端部側にはモータ16によって回転する送込螺旋17を設け、この軸筒7の始端にのぞませるホッパー18から供給される白米を搬送して、供給口19から研米筒1内始端部に供給する。20は軸筒7内を仕切る仕切栓で、供給口19部と、これより終端側の吸引風の作用する吸風口部との間を仕切るものである。
【0015】
前記研米筒1にはこの研磨材2の孔隙部に侵入した微細糠を吸引排除する吸引除糠手段を設ける。前記軸筒7の終端部は吸引排風機21に連通し、この軸筒7には吸引パイプ22を介して吸引樋23が連通される。この吸引樋23は前記研磨材2の回転周面に沿って樋状に形成され、支持リンク24を介して軸筒7部に支持される。この吸引樋23の上縁は研磨材2の回転内周上部の内周面に摺接させて、吸引排風機21の吸引風圧を働かせる。又、軸筒7の終端部には吸引口25を有して、研米筒1端面部の吸引室26を経て、前記研磨材2周りの吸引室10に通し、前記のようにこの吸引室10に吸引風圧を働かせて目抜筒13の孔を経て研磨材2内の微細糠を外周へ吸引排除することができる。即ち、吸引室26は、前記吸引室10に通じ、研磨材2の主として内周側から深く入り込んだ微細糠を研磨材2の外周側から吸引して取り除く吸引風路と、吸引孔25を介して前記吸引樋23に通じ内周側から糠を除去するべく単一の吸引排風機を兼用構成している。なお符号70は研磨材2の内周側の主として表層に付着する剥離された糠を削ぎ落すスクレーパである。
【0016】
前記研米筒1の終端部の筒端壁12には、研米されながら終端部へ移送される白米を排出する排出口27を形成する。28はケース6の終端側下部に設けられる排出漏斗である。このようなケース6及び研米筒1は、始端ホッパー18側が高位で終端排出漏斗28側が下位となるよう適宜の傾斜角度に傾斜させて設置する。又、この研米筒1内には、流動白米Aを研磨材2の内周面に適宜に押圧させる圧接板29を設ける。この圧接板29は加圧手段としての一例であり、研磨材2の内周面に沿うように円弧状に形成されて、回転下死点部よりも回転側寄りに偏位させて設けられる。この圧接板29は伸縮調節可能の支持杆30で軸筒7に対して支持され、研磨材2の回転内周面との間隔を変更して、白米A層に対する接触圧を調節できる。又、この支持杆30を軸筒7周りに回動させて、圧接板29の上下位置をも調節できる。また、この圧接板29は常時下方に向けて弾性力を付与しうる構成としてもよい。
【0017】
上記のように構成された研米装置の作用について説明する。研米筒1を回転してホッパー18から白米を供給すると、送込螺旋17によって軸筒7の供給口19から研米筒1の始端部内に供給される。この研米筒1内では白米Aが回転側内周部を上昇されては上層部を滑落しながら、この研米筒1の回転内周面を摺動しつつ循環し終端部へ流動される。
【0018】
この白米A層は内側を圧接板29で案内されるため、白米Aはこの圧接によって研米筒1の研磨材2面との摺動圧力が調節されて、白米A表面の研磨が効果的に行われる。すなわち、白米Aを摺接させることにより、この白米Aの表面の糠を研磨材2の微小突起2aの作用によって剥離あるいは掻き出し除去する。
【0019】
このとき、圧接板29の表面に研磨材2を備えさせると、更に高い研米効果が得られる。
このようにして白米Aから分離された糠のうち微細糠は、一部研米筒1の研磨材2間の孔隙部2bに侵入するが、この孔隙部2bの微細糠は、外周部の吸引室10と、内周部に摺接の吸引樋23から吸引排除される。この吸引室10や吸引樋23には、吸引排風機21による吸引風圧が、吸引口25や吸引室26、吸引パイプ22等を介して働いているため、研米筒1の研磨材2の内外周面部から吸引排除される。このうち内周部の吸引樋23は研米筒1の上部内周面にのみ摺接して吸引風圧を作用させるため、この研磨材2内周面からの糠掃除を効果的に行わせることができる。研磨された研米は排出口27から排出漏斗28へ排出される。この研米から除糠選別して白米を得ることができる。
【0020】
なお、研米筒1外周面の吸引室10は回転周面全体に吸引風圧を働かせているが、これに代えて、前記吸引樋23と同様の吸引樋を研米筒1の外周面に摺接させて吸引風圧を働かせる形態とすることもできる。
次に、図5、図6について上例と異なる点を説明する。前記研米筒1の内部に研磨材4から成形される研米筒5を設けたものである。研磨材4は前記研米筒1の研磨材2と同様の構成であり、内筒31の外周面に敷設される。両研米筒1,5はモータ32で駆動される回転内軸33及び外軸34の周りに一体に設けられて、両軸33,34間は増速ギヤ35,36,37を介して伝動されて、研米筒1,5間に回転差を付けている。研米筒1,5は同方向回転で回転数を異ならせる(図5)もよく、又、回転方向を異ならせて設定することもできる。
【0021】
前記ホッパー18から両研米筒1,5間の間隔部3の始端部に供給された白米Aは、この間隔部3では外周部の研磨材2との内周部の研磨材4との間に挾まれた状態で流動しつつ研磨されて、排出口27から排出される。この研米作用は両研米筒1,5の回転差によって、研磨材2,4に対する白米Aの摺接による研磨が効果的に行われる。このように両研米筒1,5からの研米作用を受ける場合には、円筒回転数を低下させたり、排出漏斗側への流動移行を速くするなどの手段との組合せによって効率的な研米運転を実施できるものとなる。
【0022】
このとき、回転内軸33及び外軸34の周りに一体構成せず、回転軸芯が異なる構成にすれば、研磨材2の磨耗に伴なう間隙寸法の変化に対しても、円筒31の軸芯を移動させて間隙調節を可能とすることができる。
次に、図7について説明する。前記吸引排風機21による吸引系路や、精米機等の除糠吸引系路に設けられるサイクロン筒38の内周面に、前記研磨材2,4と同様の研磨材からなる適宜厚さの研磨シート39を貼着する。40はサイクロン筒38の吸引口、41は吸引排風機外に連通する排出口、42は底部の選別口で、除糠中に残留する白米等を選別して排出させる。吸引口40から吸引される除糠中の残留白米等は、このサイクロン筒38内周の研磨シート39面に旋回摺接されながら研米されて、選別口42に選別される白米等の選別効率を高めるこのができる。
【0023】
次に、図8について説明する。玄米を精白する精米機において、供給ホッパー44に供給される米が玄米か白米かを検出する米センサー43を設け、このセンサー43の検出結果によって、切替弁45を精米装置46と、前記研米筒1を有する研米装置47とに切替えて供給する構成とする。米センサー43は玄米の白度を検出して、玄米か白米かを識別して、コントローラを介して切替弁45のアクチュエータ48を連動させる。このような切替弁45の切替制御装置はコイン投入式の精米機のように不特定の利用者が精米操作する形態の精米施設で便利である。
【0024】
供給ホッパー44は玄米、又は白米を供給するもので、オーガ49の回転によって昇設機50を経て切替ホッパー51へ揚穀する。米センサー43はこの供給ホッパー44の底部に設けられる。切替弁45はこの切替ホッパー51に設けらて、昇穀機50から揚穀される米粒を受けて精米口52と研米口53とに切替えられる。精米口52は精米装置46のホッパー54へ搬送するように連絡される。研米口53は研米装置47のホッパー18へ搬送するように連絡される。
【0025】
前記ホッパー44に供給された米粒が玄米であるときは、米センサー43によって切替弁45が精米口52側へ案内するように切替えられて、玄米が精米装置46へ供給されて米が行われる。又、ホッパー44に白米が供給されると切替弁45は研米口53へ案内するように切替えられて、白米は研米装置47へ供給されて研米される。
【0026】
又、精米装置46で精米された白米を研磨するときは、この精米装置46の排出口54から排出される白米を研米装置47のホッパー18へ搬送供給するように構成する。
特に白米を持ち込む利用者は研米処理を希望するものであるが、精米処理か研米処理かを選択するスイッチ手段等を設ける場合にはこれを誤って操作することがあり、不測に精米処理を行う結果、白米は精米過多の状態とする場合がある。このため、少なくとも米センサー43が白米を検出するときは、その後の運転を研米運転側に切替えるように構成する。これによって上記した欠点を解消できる。
【0027】
次に、図9について説明する。前記研磨材2,4等と同材料から形成される研磨粒体Bを白米Aに混合して、混合容器55内で撹拌混合して白米Aの表面を研磨する。この研磨後の白米Aと研磨粒体Bとは、縦線万石56により、縦線57間の間隔部58から漏下する白米Aと、縦線57上を流下する研磨粒体Bとに選別して研米を得るものである。研磨粒体Bの形状は、球形状、角立方形状、又は円柱形状等の適宜形態からなり、白米粒よりも大きく形成される。混合容器55は底部にモータ59で回転される撹拌翼60を有し、白米Aに研磨粒体Bを混入して、撹拌翼の回転によって撹拌混合する。この混合によって白米Aの周面を研磨できる。この研磨した白米Aは研磨粒体Bと共に、混合容器55底部の排出口61のシャッター62を開いて、縦線万石56上を流下させる。
【0028】
この縦線57はピアノ線を縦方向に張設して白米Aを漏下させる間隔部58を形成して平行状に配置し、縦線方向に適宜に傾斜させて設け、前記排出口61から供給される白米Aと研磨粒体Bとの混合物を受けて流下させながら、間隔部58を漏下する白米Aと縦線57上を流下する研磨粒体Bとに選別される。
【0029】
次に、図10に基づいて上例と異なる点は、揺動盤63の底面に前記同研磨材2からなる研磨シート64を敷設したもので、この揺動盤63を傾斜させて、上部に白米Aを供給することにより、揺動に伴って流動させて下部の排出口65から排出させる。この流動中の白米Aは研磨シート64上面での研磨作用を受けて研米される。構成が簡単で、研米の能率を図ることができる。
【0030】
図11は、傾斜調節装置66を装備した研米装置を示す。傾斜調節装置66は、カバー6を直接的に支持する主支持枠67と、副支持枠68とによって構成される。即ち、主支持枠67に前後に揺動可能に支持された研米装置は、副支持枠68を構成するシリンダ機構の一端を連結し、他端は基台69に連結している。研米終了後は、任意の手段によって副支持枠68としてのシリンダ機構を伸出摺動させる。このため、排出漏斗28側が下がり、内部研米の流動排出を促進する。
【0031】
また、上記傾斜調節装置66を任意の傾斜角にて停止維持しうるよう構成する。このように構成すると、白米流動層の排出漏斗側への移行速度を調節制御でき、充分な研米作用を実施することができる効果、又排出時の排出時間も調節可能となる。なお、上記傾斜調節装置66は、研米装置の全体を傾斜調節できる形態としたが、研米筒1のみを前後傾斜させる構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】研米筒部の側面図と、一部の拡大図。
【図2】その一部の拡大側面図。
【図3】その正面図。
【図4】メラミン樹脂の顕微鏡拡大図。
【図5】一部別実施例を示す研米筒部の側面図と、一部の拡大図。
【図6】その正断面図。
【図7】一部別実施例を示すサイクロン部の斜視図。
【図8】一部別実施例を示す精米、研米装置部の処理行程図。
【図9】一部別実施例を示す研米装置部の処理行程図。
【図10】一部別実施例を示す研米装置部の斜視図。
【図11】傾斜調節装置を装備した研米装置支持部の側面図。
【符号の説明】
1 研米筒
2 研磨材
3 間隔部
4 研磨材
5 研米筒
Claims (4)
- 内周面に熱硬化性樹脂製の研磨材2を張設し所定に回転駆動される研米筒1内に、この研米筒1の一端側から白米を供給し、研磨材との接触によって白米表面の糠を剥離すべく構成することを特徴とする回転研米装置。
- 回転し又は停止状態の研米筒1の研磨材2の表面に吸引風圧又は噴風風圧を働かせて、この研磨材2内部孔隙部に侵入した微細糠を排除することを特徴とする請求項1に記載の回転研米装置。
- 回転する研米筒1に供給する白米の流動層面に加圧手段29を作用させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転研米装置。
- 前記研米筒1の内側適宜間隔部3に接近させて、外周面に熱硬化性樹脂製の研磨材4から構成される研米筒5を設け、これら各研米筒1,5は周速が異なる状態の不等速回転させてこの間隔部3に白米を供給流動させて研米することを特徴とする請求項1、又は2に記載の回転研米装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002332281A JP2004160418A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 回転研米装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002332281A JP2004160418A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 回転研米装置 |
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JP2004160418A true JP2004160418A (ja) | 2004-06-10 |
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JP2002332281A Pending JP2004160418A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 回転研米装置 |
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JP (1) | JP2004160418A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108786963A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-11-13 | 桐梓县巧媳妇农产品开发有限公司 | 碾米机 |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002332281A patent/JP2004160418A/ja active Pending
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