JP2004159919A - 腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法 - Google Patents

腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法の提供。
【解決手段】小型哺乳動物において、骨盤底筋群の反射性収縮力を尿道内圧で測定することを特徴とする腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法。
【効果】1本スクリーニング法はin vivo評価系として優れており、、腹圧性尿失禁の予防・治療のために用いられる物質のスクリーニングに有用かつ効率的に適用することが可能である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法、骨盤底筋群の収縮力増強物質を含有してなる腹圧性尿失禁予防治療薬などに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
「腹圧性尿失禁」とは、咳、くしゃみ、いきみあるいは階段昇降などの軽い運動等により腹圧が一過性に上昇した時に尿が漏れる症状を特徴とする疾患であり、尿禁制機構の障害である。この疾患は、女性に多く、出産や加齢により骨盤底筋群が弱体化し、膀胱および尿道を含む骨盤底内の臓器の解剖学的位置が変化するために起こるとされている(例えば、非特許文献1参照。)。くしゃみなどによる急激な腹圧上昇時には、腹圧が受動的に膀胱および尿道に伝わるとともに、神経系を介して骨盤底筋および外尿道括約筋が能動的に収縮し、尿禁制を保つと考えられている(例えば、非特許文献2参照。)。腹圧性尿失禁は出産や加齢により骨盤底筋群が弱体化することが原因と考えられており、腹圧性尿失禁の患者では反射性の尿禁制機構が障害されている可能性が報告されている(例えば、非特許文献3参照。)。
ヒトを含む哺乳動物において、尿禁制機構が無傷の場合、くしゃみなどによる急激な腹圧の上昇に伴う膀胱内圧の上昇はそれに拮抗する尿道内圧の反射性上昇により尿漏れが回避される。一方、例えば、反射に関る神経回路の障害や尿道内圧上昇に関る筋群の収縮力低下など尿禁制機構に関る一部にでも障害がある場合、急激な腹圧の上昇に伴う膀胱内圧の上昇に尿道内圧の反射性上昇が抗いきれず尿漏れが起きる。したがって、腹圧性尿失禁治療薬をスクリーニングするためには、このような病態を反映したモデル動物が重要である。
ヒトの腹圧性尿失禁患者に経産婦が多いこと、その頻度が閉経後に高くなることから、出産に伴う外傷ならびに女性ホルモンの低下が関っているとされ、動物に雌ラットを用い、経産または処女の状態での膣拡張、子宮摘出、あるいはこれらの組み合わせによりモデルラットが作出されているのが現状である(例えば、非特許文献4、5参照。)。実験的尿禁制機構の評価には、排尿反射が起きない条件下で膀胱内に徐々に食塩水を注入し尿道から食塩水が漏れ出る時点での膀胱内圧(modified leak point pressure)測定あるいは膀胱をその容量の半量に満たした状態で鼻腔粘膜を頬髭で刺激しくしゃみを惹起し尿漏れの有無を観察する方法が一般的である(例えば、非特許文献4、5参照。)。しかし、前者の測定では膀胱内圧の上昇は持続的かつ緩徐であり、腹圧性尿失禁を惹起する急激な膀胱内圧の上昇を反映しているとは考え難く、また、後者では腹圧性尿失禁の有無を検出するためだけであり、病態の程度を定量的に表わすとは言い難い。
また、尿禁制保持のメカニズムを調べる目的で、麻酔イヌでくしゃみをさせ尿道内圧等を測定している報告がある(例えば、非特許文献6、7参照。)。しかし、これらの報告において、病態モデルでどのような変化が起きるのかについては検討しておらず、この文献からでは腹圧性尿失禁を示す動物で反射性尿道内圧上昇反応がどのような帰転になっているのかを考えることは困難である。
【0003】
【非特許文献1】
The Journal of Family Practice, 1982年,第14巻,p.935−936
【非特許文献2】
The Journal of Urology, 1982年,第127巻, p.1202−1206
【非特許文献3】
British Journal of Urology, 1994年,第73巻, p.413−417
【非特許文献4】
Urology, 1998年,第52巻, p.143−151
【非特許文献5】
The Journal of Urology, 2001年,第166巻, p.311−317
【非特許文献6】
The Journal of Urology, 1982年, 第127巻, p.1202−1206
【非特許文献7】
Urologia internationalis, 1987年, 第42巻, p.195−200
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
新たな腹圧性尿失禁治療薬をスクリーニングする上で、有用かつ効率的な in vivo 評価系を構築することは重要な課題であるが、くしゃみのような急激な腹圧上昇に伴う膀胱内圧上昇時における反射性尿道内圧上昇を小型哺乳動物で測定するような薬効評価系は確立されていないのが現状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、麻酔雌性ラットの腹圧測定下、尿道内圧を引き抜き法で尿道全長にわたり測定するとともに同ラットの頬髭での鼻腔粘膜の反復刺激によるくしゃみを惹起せしめ、くしゃみに同期する尿道内圧上昇を見出し、さらに、このくしゃみに同期した尿道内圧上昇が神経系を介する反射であることを見出した。このくしゃみに同期した反射性尿道内圧上昇は尿禁制の保持に重要な役割を担っていると考え、腹圧性尿失禁治療薬のインビボ薬効評価方法になりうると判断した。本発明者らは、これらの知見に基づいて、さらに検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、
(1)小型哺乳動物において、骨盤底筋群の反射性収縮力を尿道内圧で測定することを特徴とする腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法;
(2)骨盤底筋群の反射性収縮力が低下状態にある前記(1)記載の方法;
(3)低下状態が、尿道収縮反射に関与する神経の切断もしくは損傷、出産、卵巣摘出術、機械的な膣拡大処置またはそれらの組み合わせに基づくものである前記(2)記載の方法;
(4)反射を腹筋もしくはそれを支配する神経への電気刺激、腹壁への機械的圧迫、くしゃみまたは咳によって発生させる前記(1)記載の方法;
(5)小型哺乳動物が雌性である前記(1)記載の方法;
(6)小型哺乳動物がウサギ、モルモット、ハムスター、ラット、マウスまたはスナネズミである前記(1)記載の方法;
(7)骨盤底筋群の収縮力増強物質を含有してなる腹圧性尿失禁予防治療薬;
(8)骨盤底筋群の収縮力増強物質がアセチルコリンエステラーゼ阻害物質(ジスチグミン(Distigmine)を除く。)である前記(7)記載の予防治療薬
に関する。
【0007】
本発明のスクリーニング方法は、小型哺乳動物に被験物質を投与した場合と投与しない場合において、その被験物質の当該非ヒト哺乳動物の骨盤底筋群の反射性収縮への影響を、尿道内圧の測定によって調べることにより実施することができる。
本発明で用いる「小型哺乳動物」の性としては雌性が好ましく、種としてはウサギ、モルモット、ハムスター、ラット、マウス、スナネズミなどが挙げられ、とりわけラット(Wistar、SDなど)が最も好ましい。
本発明で用いる「小型哺乳動物」の週齢、体重、分娩の有無等については、目的とするスクリーニングに適用可能である限り、特に制限はないが、これらの条件を適宜変更させてもよい。本発明で用いる「小型哺乳動物」は、正常な動物(病態などを示さない動物)を用いてもよいが、骨盤底筋群の反射性収縮力が低下状態(尿禁制保持に関る腹圧上昇時の尿道収縮反射減弱に基づく反射性尿道内圧上昇の低下状態)にあるもの、即ち、尿道収縮反射に関与する神経が切断もしくは損傷した状態または骨盤底筋群の重量が減少した状態にあるものが好ましい。
骨盤底筋群の反射性収縮力を低下状態にさせるには、尿道収縮反射に関与する神経(例えば、骨盤神経、陰部神経など)を物理的、化学的もしくは生物学的に切断または損傷させるか、出産させるか、卵巣を摘出するか、機械的に膣を拡大させるか、あるいは、それらを組み合わせればよい。これらのモデル動物は、既知の方法、例えば、Urology, 1998年,第52巻, p.143−151、Journal of Urology, 2001年,第166巻, p.311−317に記載の方法に従って作製することができる。
【0008】
また、本発明のスクリーニング方法においては、小型哺乳動物における腹圧の急激な一過性の上昇に同期した反射性尿道内圧上昇を測定することにより評価の対象とするが、急激な一過性の腹圧上昇を引き起こす方法として、腹筋(例えば、内腹斜筋)もしくはそれを支配する神経(例えば、腰部脊髄神経体性運動枝)への電気刺激(例えば、持続約0.1〜約10ミリ秒、好ましくは約0.1〜約1ミリ秒、電圧約1〜約20V、好ましくは約1〜約5Vの単あるいは反復矩形波での電気刺激)による筋収縮、腹壁への機械的な圧迫(約30〜約100mmHg、好ましくは約50〜約60mmHg)、くしゃみまたは咳などが挙げられる。とりわけくしゃみ誘発が好ましく、頬髭(例えば、ラット頬髭など)あるいは類似品による鼻腔粘膜刺激によるくしゃみ誘発が最も好ましい。また、電気刺激による筋収縮誘発も安定して尿道内圧を測定できる点において好ましい。
更に、本発明で用いる小型哺乳動物としては、反射性尿道内圧の上昇が腹圧の上昇より低い動物(反射性尿道内圧上昇の最大値が約60mmHg以下)が好ましい。ここで、反射性尿道内圧の上昇が腹圧の上昇より低い状態としては、例えば、経産、膣拡大、子宮摘出、尿道内圧上昇反射性に関る反射弓の一部あるいはすべての損傷・障害(例えば、骨盤神経体性運動枝あるいは陰部神経の損傷など)などが挙げられる。
【0009】
被験物質としては、公知の合成化合物、ペプチド、蛋白質などの他に、例えば温血哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒトなど)の組織抽出物、細胞培養上清などが用いられる。
本発明のスクリーニング方法における尿道内圧の測定は、既知の方法、例えば、European Journal of Pharmacology, 1999年,第383巻, p.297−303に記載の方法に従って行うことができる。
本発明のスクリーニング方法において、尿道内圧は、反射性尿道内圧上昇値が尿道全長の中で最も大きい、骨盤底筋群が存在する位置で測定する。例えば、雌性ラットにおいては尿道口より約12.5〜約15mmの部位での測定が好ましい。なお、本発明における「骨盤底筋群」とは、骨盤底筋および外尿道括約筋をいう。
このスクリーニング方法を用いることにより、被験物質を投与しない場合に比べて、投与した場合の骨盤底筋群の反射性収縮力が約10%以上、好ましくは約20%以上、より好ましくは約30%以上上昇した場合、当該被験物質は腹圧性尿失禁の改善効果を有すると判断できる。
【0010】
本発明におけるスクリーニング方法は、小型哺乳動物における腹圧の急激な一過性の上昇に同期した反射性尿道内圧上昇を測定することにより評価の対象とするので、腹圧性尿失禁の予防・治療のために用いられる物質(例、アドレナリンα1受容体アゴニスト、アセチルコリンエステラーゼ阻害物質、セロトニン1A受容体アゴニストまたはセロトニン取り込み阻害物質など)のスクリーニングに有用かつ効率的に適用することが可能である。
例えば、約0.001〜約1000mg/kg(好ましくは、約0.01〜約100mg/kg)の被験物質を本発明のスクリーニング方法において非ヒト哺乳動物に投与し、反射性尿道内圧上昇における亢進効果を指標に、その被験物質の治療効果を調べることにより腹圧性尿失禁予防・治療薬の評価を行うことができる。ここで、腹圧性尿失禁の予防という概念には、反射性尿道内圧上昇低下抑制が含まれ、腹圧性尿失禁の治療という概念には、腹圧性尿失禁の改善、進展抑制、重症化予防も含まれる。また、被験物質を本発明の評価方法において動物に投与する時期としては、反射性尿道内圧上昇低下処置前あるいは後から、さらには、反射性尿道内圧上昇反応測定中などの時期が挙げられ、各々の投与時期に応じて、腹圧性尿失禁の予防や治療を目的とした薬物の評価を行うことができる。
【0011】
また、本発明で用いる小型哺乳動物は、正常な動物(病態を示さない動物)を用いてもよいが、例えば、腹圧性尿失禁、過活動膀胱、前立腺肥大症、膀胱低緊張症、糖尿病性神経症、高血圧、糖尿病、肥満、高脂血症、動脈硬化症、胃潰瘍、喘息、慢性閉鎖性呼吸器疾患、子宮がん、脳血管障害、脳損傷、脊髄損傷などの病態を示す動物(例えば、肥満ラット(Wistar Fatty ラット)など)を用いて、前記した尿道内圧上昇反射測定を実施してもよい。このような病態を示す動物に前記した尿道内圧上昇反射測定を実施する場合、新たな腹圧性尿失禁モデル動物の探索が可能であり、かかる合併症の予防・治療用医薬物質のスクリーニングに有効に適用することも可能であるが、例えば、前記病態(例、胃潰瘍などの消化器系疾患など)のみに有効であり、腹圧性尿失禁には影響を及ぼさない(反射性尿道内圧上昇に影響を及ぼさない)医薬物質をスクリーニングすることにも適用でき、あるいは、腹圧性尿失禁を惹起する被験物質を選定すべき医薬物質から除外することを目的とするスクリーニングにも適用できる。
更に、本発明のスクリーニング方法は、被験物質を適用し、反射性尿道内圧上昇亢進効果を検定することによって、腹圧性尿失禁の予防・治療用医薬物質のスクリーニングに有効に適用することのみならず、被験物質を適用し、反射性尿道内圧上昇反射への影響(増悪、無影響、改善を含む)を検定することによって、種々の医薬物質をスクリーニングするのに、有効に適用することも可能である。
即ち、腹圧性尿失禁を増悪する被験物質を選定すべき医薬物質から除外すること;腹圧性尿失禁に影響を及ぼさない被験物質を腹圧性尿失禁以外の疾患の予防・治療用医薬物質として選定すること;腹圧性尿失禁に改善効果を示す被験物質を腹圧性尿失禁または腹圧性尿失禁とある種の疾患(例、過活動膀胱などの泌尿器系疾患など)との合併症の予防・治療用医薬物質として選定すること;などの目的でスクリーニングに有効に適用することができる。本発明のスクリーニング方法は、従来の方法とは異なり、病態とほぼ一致した状態での評価ができ、かつ、有無の判定ではなくパラメトリックな指標での腹圧性尿失禁に関する評価(増悪、無影響、改善を含む)ができるので、前記した何れの目的で各種医薬物質をスクリーニングする場合でも、有用な評価系として適用することが可能である。
【0012】
また、本発明の骨盤底筋群の収縮力増強物質を含有してなる腹圧性尿失禁予防治療薬における「骨盤底筋群の収縮力増強物質」としては、例えば、上記したスクリーニング方法によって、骨盤底筋群の反射性収縮力が増強していると判断された物質などが挙げられ、損傷した尿道反射収縮に関与する神経を増強させるものまたは骨盤底筋群の重量を増大させるものであればよい。具体的には、アドレナリンα1受容体アゴニスト(例えば、Ro−115−1240、R−450、DRP−001等)、アセチルコリンエステラーゼ阻害物質、セロトニン1A受容体アゴニストまたはセロトニン取り込み阻害物質(例えば、デュロキセチン(Duloxetine)等)などが挙げられる。
このうち、アセチルコリンエステラーゼ阻害物質が好ましく、例えば、アセチルチオコリン法(Ellman法。例えば、WO00/18391の実験例1記載の方法)による50%阻害濃度(IC50)が約300nM以下、好ましくは約100nM以下の阻害活性を有するものがより好ましく、ジスチグミン(Distigmine)は除かれる。そのようなアセチルコリンエステラーゼ阻害物質としては、WO00/18391に記載の1)〜49)の化合物等が好ましく、とりわけ、8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オンまたはその塩、3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−(2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−8−イル)−1−プロパノンまたはその塩、ドネペジル(Donepezil)、タクリン(Tacrine)、ガランタミン(Galantamine)、フペルジンA(Huperzine A)、フィゾスチグミン(Physostigmine)、リバスチグミン(Rivastigmine)などが好ましい。
【0013】
前記したスクリーニング方法により腹圧性尿失禁の改善効果を有すると判定される被験物質や反射性尿道内圧上昇への影響を有すると判定される医薬物質または前記した骨盤底筋群の収縮力増強物質は、自体公知の手段に従って製剤化することができ、化合物そのままあるいは薬理学的に許容される担体を配合し、経口的又は非経口的に投与することができる。
当該物質を錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤を含む)、シロップ剤、乳剤、懸濁剤等の経口製剤;注射剤、注入剤、点滴剤、坐剤等の非経口製剤;などの剤形に製造する方法としては、当該分野で一般的に用いられている公知の製造方法を適用することができる。また、前記の剤形に製造する場合には、必要に応じて、その剤形に製する際に製剤分野において通常用いられる賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、甘味剤、界面活性剤、懸濁化剤、乳化剤等を適宜、適量含有させて製造することができる。更に、所望により、製剤分野において通常用いられる着色剤、保存剤、芳香剤、矯味剤、安定剤、粘稠剤等を適量添加することができる。
前記した経口製剤または非経口製剤中における、医薬物質、骨盤底筋群の収縮力増強物質の含有量は、剤全体の約0.1〜約100重量%である。投与量は、投与対象、投与ルート、疾患等により異なるが、例えば、腹圧性尿失禁予防治療薬として、成人(体重約60kg)に対して、経口製剤として、1回当たり有効成分として約0.005〜約100mg、好ましくは約0.05〜約30mg、更に好ましくは約0.2〜約10mgであり、1日1回の投与でもよいし、数回に分けて投与することもできる。
【0014】
また、本発明のスクリーニング方法においては、尿道内圧を、引き抜き法により尿道全長にわたって経時的に測定することも可能である。即ち、本発明は、
(1)小型哺乳動物(ウサギ、モルモット、ハムスター、マウス、ラットまたはスナネズミなど)において、尿道収縮反射を尿道内圧で測定することを特徴とする腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法、
(2)尿道内圧を引き抜き法により尿道全長にわたって測定する上記(1)記載の方法、および
(3)尿道内圧を反射性尿道内圧上昇が最も大きい位置で測定する上記(1)記載の方法、をも提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明がこれらに限定されるものではない。
【実施例】
実施例1
〔実験方法〕
体重240−350 gのJcl: Wistar系雌性ラットを使用した。なお、実験によっては、ラットの骨盤神経体性運動枝および陰部神経をManzoらの報告(Physiology & behavior, 2000年,第68巻, p.611−618を参考に切断した。塩酸ケタミン(三共)60mg/kgを筋肉内投与してラットを麻酔し、微小トランスデューサー(model SPR−524;Millar)を2本使用して腹腔内圧および尿道内圧の変化を同時に記録した。すなわち、1本のトランスデューサーを開腹により腹腔内に留置し、その後切開部分を縫合した。また、残りの1本のトランスデューサーを尿道口から膀胱内へ一旦挿入し、続いて、自動引き抜き装置(AU−601G;日本光電)を用いてトランスデューサーを 5 mm/min の速度で引き抜きながら、尿道の全長にわたり尿道内圧を測定した。なお、トランスデューサーの信号は、アンプ(血圧用増幅ユニットAP−641G;日本光電)、データ解析装置(BIOPAC MP100)を介してコンピュータへ送り、ハードディスク上に記録した。また、データはソフトウェア(BIOPAC AcqKnowledge)を用いてコンピュータ上で解析した。なお、実験によっては、腹腔内圧が尿道に伝わらない様にするために、開腹して尿道内圧の変化を記録した。また、実験によっては、トランスデューサーを尿道口から12.5〜15 mmの部位に留置し、尿道内圧の変化を記録した。くしゃみ反射は、ラット頬髯で雌性ラットの鼻腔粘膜を反復刺激し誘発した。
【0016】
〔結果〕
(1)正常ラット安静時の腹腔内圧および尿道内圧の変化
腹腔内圧を記録しながら尿道内圧を引き抜き法にて測定したところ(n=5)、全例、安静時には腹腔内圧はほとんど変化せず、尿道内圧は尿道口より12.5〜15mm付近(尿道口の圧測定時より2.5〜3.0分前)で20〜60 mmHgの値を示した。近位尿道部位(膀胱側)では、尿道内圧は上昇したものの、その程度は動物により異なっていた。
(2)正常ラットくしゃみ誘発時の腹腔内圧および尿道内圧の変化
腹腔内圧および尿道内圧を記録しながら、雌性ラットの鼻腔粘膜を反復刺激しくしゃみを誘発したところ、くしゃみと同期した腹腔内圧および尿道内圧の一過性の上昇が全例(5例)で観察された。尿道内圧から腹腔内圧を引いた値を算出したところ、くしゃみに同期した一過性の尿道内圧上昇は、近位尿道部位では消失し、尿道口より12.5〜15 mm 付近でのみ一過性の尿道内圧の上昇が観察された。また、尿道口付近では、尿道内圧から腹腔内圧を差し引いた圧は、逆に、一過性に減少した。つぎに、腹腔内圧が尿道に伝わらない様にするために、くしゃみ誘発時の尿道内圧の変化を開腹して引き抜き法で記録したところ(2例)、いずれの例においても尿道口より12.5〜15 mm付近で、やはりくしゃみ反射と同期した腹腔内圧の一過性の上昇が観察された。
(3)くしゃみと同期した尿道内圧の上昇反応に対する骨盤神経および陰部神経切断の効果
尿道口より12.5〜15 mm付近で観察される、くしゃみと同期した尿道内圧の上昇が、神経系を介する能動的な反応(反射)であることを確認する目的で、神経切断の効果を検討した。遠位尿道における尿道内圧の上昇反応には骨盤底筋群および外尿道括約筋の収縮が関与すると考えられている。これらの骨盤底筋のうち、iliococcygeus筋およびpubococcygeus筋は骨盤神経体性運動枝の支配を、また、骨盤底筋のcoccygeus筋および外尿道括約筋は陰部神経の支配を受けていることから、まず、骨盤神経の体性運動枝を切断し、続いて陰部神経を切断して除神経の効果を検討した(n=5)。なお、この実験では圧トランスデューサーは尿道口より12.5〜15 mmの部位に留置した。くしゃみと同期した尿道内圧上昇反応の程度は、くしゃみの程度に依存しており、一定していなかったため、くしゃみを50回誘発し、得られた尿道内圧の変化のうち高い方から5回の平均を個体の代表値として使用した。骨盤神経の体性運動枝を切断したところ、静止時尿道内圧およびくしゃみ誘発時最大尿道内圧は32%および58%低下した(表1)。続いて陰部神経を切断したところ、静止時尿道内圧およびくしゃみ誘発時最大尿道内圧は、骨盤神経切断前(Pre値)と比較して、59%および79%低下した(表1)。神経切断における偽手術の影響を検討したところ、静止時尿道内圧およびくしゃみ誘発最大尿道内圧のいずれも影響を受けなかった (n=5)。
【0017】
〔表1〕ケタミン麻酔雌性ラットにおけるくしゃみに同期した尿道内圧上昇に対する骨盤神経および陰部神経切断の影響
Figure 2004159919
データは5例の平均値±SEMを示す。尿道内圧上昇はくしゃみ誘発最大尿道内圧から静止時尿道内圧を引いて算出した。
* P<0.05 対処置前(対応のあるt検定)
【0018】
実施例2
〔実験方法〕
体重270−320 gのJcl: Wistar系雌性ラットを使用した。ラットをペントバルビタール(35 mg/kg, i.p.)により麻酔後、正中線に沿って下腹部を切開し、Manzoらの報告(Physiology & behavior, 2000年,第68巻, p.611−618を参考に骨盤神経の体性運動枝および陰部神経を両側露出させ、それぞれ周りの組織から剥離した。その後、傷口を縫合し、ペニシリンGカリウム(明治)1万単位を筋肉内注射した。術後2週間の回復期間の後、動物を塩酸ケタミン(三共)60 mg/kgを筋肉内投与して麻酔し開腹後、微小トランスデューサー(model SPR−524; Millar)を尿道口から膀胱内へ一旦挿入し、続いて、自動引き抜き装置(AU−601G; 日本光電)を用いてトランスデューサーを 5 mm/min の速度で引き抜きながら、尿道の全長にわたり尿道内圧を測定した。トランスデューサーの信号は、アンプ(血圧用増幅ユニットAP−641G; 日本光電)、データ解析装置(BIOPAC MP100)を介してコンピュータへ送り、ハードディスク上に記録した。また、データはソフトウェア(BIOPAC AcqKnowledge)を用いてコンピュータ上で解析した。くしゃみ反射は、ラット頬髯で雌性ラットの鼻腔粘膜を反復刺激し誘発した。
【0019】
〔結果〕
神経剥離2週間後にケタミン麻酔したラットを開腹し、くしゃみ誘発時の尿道内圧上昇反応を引き抜き法により尿道全長にわたり測定した。くしゃみと同期した尿道内圧の上昇反応は、最も高い3点を平均して最大尿道内圧とし、その時のベースラインを静止時尿道内圧とした。神経を剥離したラットおよび偽手術ラットのいずれにおいても、最大尿道内圧を算出した3点はすべて尿道口より12.5〜15 mmの部位で観察された。神経を剥離したラットにおける静止時尿道内圧および最大尿道内圧は、偽手術ラットと比較して、それぞれ55%および38%有意に低い値を示した。
【0020】
〔表2〕骨盤神経体性運動枝ならびに陰部神経を両側性に剥離損傷2週間後におけるケタミン麻酔下雌性ラットのくしゃみに同期した尿道内圧上昇反応
Figure 2004159919
データは各群5例の平均値±SEMを示す。
* P<0.05 対対照群(Studentのt検定)
【0021】
実施例3
〔実験方法〕
膣拡大術時の体重が250−320 gのJcl: Wistar系雌性ラットを使用した。ラットをペントバルビタール(35 mg/kg, i.p.)により麻酔後、腹臥位に固定し、膣にフォガティーカテーテル(THB 8/10F、 バクスター)を挿入し、水2.5 mLをカテーテルに注入しバルーンを膨らませることにより膣を拡大させたまま4時間放置した。術後2週間の回復期間の後、動物を塩酸ケタミン(三共) 60 mg/kgを筋肉内投与して麻酔し開腹後、微小トランスデューサー(model SPR−524; Millar)を尿道口から12.5〜15 mmの部位に留置し、尿道内圧の変化を記録した。トランスデューサーの信号は、アンプ(血圧用増幅ユニットAP−641G;日本光電)、データ解析装置(BIOPAC MP100)を介してコンピュータへ送り、ハードディスク上に記録した。また、データはソフトウェア(BIOPAC AcqKnowledge)を用いてコンピュータ上で解析した。くしゃみ反射は、ラット頬髯で雌性ラットの鼻腔粘膜を反復刺激し誘発した。くしゃみと同期した尿道内圧上昇の個体の代表値を、くしゃみを50回誘発し、得られた尿道内圧の変化のうち高い方から5回の平均値とした。
【0022】
〔結果〕
膣拡大術2週間後、くしゃみと同期した尿道内圧の上昇反応は、最も高い5点を平均して最大尿道内圧とし、その時のベースラインを静止時尿道内圧とした。
表3に示すように、膣拡大術を施したラットにおける静止時尿道内圧および最大尿道内圧は、対照群と比較して、それぞれ15%および46%低下しており、最大尿道内圧の低下は対照群に比べて有意であった。
【0023】
〔表3〕膣拡大術2週間後におけるケタミン麻酔下雌性ラットのくしゃみに同期した尿道内圧上昇反応
Figure 2004159919
データは各群5例の平均値±SEMを示す。
* P<0.05 対対照群(Studentのt検定)
【0024】
【発明の効果】
本発明の腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法は、病態に即した急激で一過性の腹圧ならびに膀胱圧の上昇に同期した反射性尿道内圧上昇反応を小型哺乳動物を用いて測定するので、in vivo 評価系として優れており、腹圧性尿失禁の予防・治療のために用いられる物質のスクリーニングに有用かつ効率的に適用することが可能である。他方、他の疾患の予防・治療のために用いられる物質が、腹圧性尿失禁を惹起しないことを検定する評価系としても有用である。また、本発明のスクリーニング方法を用いることで、病態に伴い発現が変動する遺伝子の同定や動態の解明、蛋白発現変動の解析、遺伝子導入による腹圧性尿失禁治療効果の検討など、腹圧性尿失禁の病態メカニズムの解明を目的とした種々の病態生理学的研究を、高い精度で効率よく行うことが可能である。

Claims (8)

  1. 小型哺乳動物において、骨盤底筋群の反射性収縮力を尿道内圧で測定することを特徴とする腹圧性尿失禁予防治療薬のスクリーニング方法。
  2. 骨盤底筋群の反射性収縮力が低下状態にある請求項1記載の方法。
  3. 低下状態が、尿道収縮反射に関与する神経の切断もしくは損傷、出産、卵巣摘出術、機械的な膣拡大処置またはそれらの組み合わせに基づくものである請求項2記載の方法。
  4. 反射を腹筋もしくはそれを支配する神経への電気刺激、腹壁への機械的圧迫、くしゃみまたは咳によって発生させる請求項1記載の方法。
  5. 小型哺乳動物が雌性である請求項1記載の方法。
  6. 小型哺乳動物がウサギ、モルモット、ハムスター、ラット、マウスまたはスナネズミである請求項1記載の方法。
  7. 骨盤底筋群の収縮力増強物質を含有してなる腹圧性尿失禁予防治療薬。
  8. 骨盤底筋群の収縮力増強物質がアセチルコリンエステラーゼ阻害物質(ジスチグミン(Distigmine)を除く。)である請求項7記載の予防治療薬。
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