JP2004159353A - ヘッダ圧縮方法及び装置並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 送信側(ヘッダ圧縮側)と受信側(ヘッダ復元側)とにおいて、予め共通のタイムスタンプ算出情報を持たせる。送信側では、現在のヘッダ圧縮すべきパケットのタイムスタンプが現在のタイムスタンプ算出情報では圧縮できない場合、タイムスタンプ算出情報を更新せずにタイムスタンプを省略(圧縮)しない圧縮ヘッダで送信するか、タイムスタンプ算出情報を更新してタイムスタンプを省略した圧縮ヘッダで送信するかを、過去に送信したパケットのタイムスタンプ算出情報の履歴を用いて判定する。
【選択図】 図1
Description
H’1 = H1*α …(1)
ここで、記号*は特定の演算手法を表現し、その演算手法は圧縮対象領域毎に異なる。例えば、UDPポート番号→不変、RTPシーケンス番号→通常1ずつ増加、RTPタイムスタンプ→50ずつ増加等である。参照情報αには、上記のように各領域の圧縮に必要な情報が含まれており、この参照情報αが受信側においても正しく保持されている場合には、受信側は元のヘッダH1を正しく復元することができる。
参照情報がαからβへ変更される場合、送信側は、参照情報βを用いてヘッダ圧縮を行ったパケット(H’3,H3)を、その参照情報βと共に受信側へ送信する(図11)。このとき、送信側は、受信側で正しく参照情報βの更新が行われるものとして、受信側から参照情報更新の確認パケットACKを受け取ることなく、参照情報βを用いてヘッダ圧縮を行ったパケットを順次送信する。一方、参照情報βが(伝送エラー等によって)正しく更新されなかったことにより、元のヘッダ(H3)を復元できない場合には、受信側は、送信側へNACKパケットを通知して参照情報βの再送信を要求する(図12)。
初期化パケット(図13(a))では、一連のパケット伝送の最初から最後まで変化しない情報(例えば、IPアドレスやUDPポート番号)が4バイトで送信される。このパケットに含まれる情報は、最初に送信されれば伝送中に再度送信する必要はない。
参照情報更新パケット(図13(b))では、参照情報等が3バイトで送信される。Yビット及びRTP−TSは、RTPで付加されるマーカービット及びタイムスタンプであり、Zビットを立てることによってその他の参照情報を送信することができる。Zビットが立った(「1」の)時に、参照情報更新パケットに付加される拡張部のフォーマットを図14に示す。Tビットは、シーケンスナンバー1つ当たりのタイムスタンプ増加量であるデルタタイムスタンプフィールドの有無を示す。Sビットは、IPヘッダのType Of Service フィールドの有無を示す。Lビットは、IPヘッダのTime To Liveフィールドの有無を示す。Pビットは、RTPヘッダのPayload Typeフィールドの有無を示す。Zビットをセットし、さらに必要なビット(T,S,L,P)を各々セットすることで、対応する情報(最小2バイト、最大5バイト)をヘッダに付加できる。
最小圧縮パケット(図13(c))では、シーケンスナンバーとCRCチェックサムとが1バイトで送信される。このシーケンスナンバーと参照情報更新パケットで送信される参照情報とから、圧縮前のパケットが復元される。CRCは、パケットが正しく復元されたかどうかのチェックに用いられる。
T(SN)=dTS×x+T(SN−x) …(2)
ここで、SN−x(xは、正の整数)は、最近に受信したパケットのシーケンスナンバーであり、T(SN−x)は、そのタイムスタンプである。
上記式(2)のように算出することによって、圧縮されたヘッダにはタイムスタンプが不要となり、受信側でタイムスタンプ算出情報dTSを持っていれば、RTPシーケンスナンバーによってタイムスタンプを復元できる。つまり、送信側は、タイムスタンプ分だけヘッダを圧縮できることになる。
以下に、上記構成による従来のヘッダ圧縮装置の各構成の動作を説明する。
タイムスタンプ算出情報管理部104は、タイムスタンプの圧縮に用いられる予め定められたタイムスタンプ算出情報、すなわちデルタタイムスタンプΔTSを管理する。
タイムスタンプ圧縮法判定部103は、計算されたデルタタイムスタンプΔt(i)と管理されているデルタタイムスタンプΔTSとを比較する。この比較の結果、双方のデルタタイムスタンプが同じ(Δt(i)=ΔTS)ならば、タイムスタンプ圧縮法判定部103は、タイムスタンプを圧縮すべきと判定し、パケットiがタイムスタンプ圧縮ヘッダ圧縮部106へ供給されるように、入力切換部108の切り換えを制御する。一方、双方のデルタタイムスタンプが異なる(Δt(i)≠ΔTS)ならば、タイムスタンプ圧縮法判定部103は、タイムスタンプを圧縮すべきでないと判定し、パケットiがタイムスタンプ非圧縮ヘッダ圧縮部105へ供給されるように、入力切換部108の切り換えを制御する。
タイムスタンプ圧縮ヘッダ圧縮部106は、タイムスタンプを圧縮するパケットの圧縮を行う。つまり、図13(c)に示す最小圧縮パケットのフォーマットに従って、タイムスタンプを削除(=圧縮)してシーケンスナンバーだけのパケットにする。
入力切換部108は、タイムスタンプ圧縮法判定部103からの制御に従って、入力されるパケットiをタイムスタンプ非圧縮ヘッダ圧縮部105又はタイムスタンプ圧縮ヘッダ圧縮部106のいずれかへ出力する。
まず、デルタタイムスタンプΔTSが登録(更新)される(ステップS161)。この値には、予め定められた値が用いられてもよいし、1番目のパケットと2番目のパケットとから計算した値が用いられてもよい。任意のパケットiが入力されると、デルタタイムスタンプΔt(i)が計算される(ステップS162)。次に、デルタタイムスタンプΔt(i)とデルタタイムスタンプΔTSとが比較される(ステップS163)。ここで、双方のデルタタイムスタンプが同じなら、タイムスタンプを省略(圧縮)した最小圧縮パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS164)。双方のデルタタイムスタンプが異なるなら、タイムスタンプを省略せずに送信できる参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS165)。そして、パケットを1つ処理すると新しいパケット入力を受け付け、デルタタイムスタンプの計算から繰り返し行われる(ステップS166,S167)。
従って、この方法では、登録されているデルタタイムスタンプと異なるデルタタイムスタンプを有するシーケンスナンバーについてのヘッダ圧縮の効率が悪化する。
従って、このような処理を行えば、シーケンスナンバー10から20のパケットのヘッダ送信に必要なバイト数は、上記図17の方法による21バイトに比べ、19バイトと少なくなる。しかし、この方法は、変化したデルタタイムスタンプがある程度連続しなければ、ヘッダ送信に必要となるバイト数がかえって多く必要となるため、やはりヘッダ圧縮の効率が悪化する。
第1の発明は、同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮方法であって、圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、タイムスタンプ算出情報dt(i)を、すでに送信された過去のパケットのタイムスタンプ算出情報履歴として記憶するステップと、ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップとを備える。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るヘッダ圧縮方法を行うためのヘッダ圧縮装置の構成を示すブロック図である。図1において、第1の実施形態のヘッダ圧縮装置は、タイムスタンプ算出情報計算部11と、タイムスタンプ算出情報履歴記憶部12と、タイムスタンプ圧縮法判定部13と、タイムスタンプ算出情報管理部14と、タイムスタンプ非圧縮ヘッダ圧縮部15と、タイムスタンプ圧縮ヘッダ圧縮部16と、タイムスタンプ算出情報更新信号送信部17と、入力切換部18とを備える。
本実施形態で扱われる入力データは、RTP、UDP、IPによってパケット化された動画像符号化データや音声符号化データ等である。入力されたパケットのヘッダは、送信側でRTP、UDP、IPのヘッダ部が圧縮され、受信側へと伝送される。受信側では、RTP、UDP、IPのヘッダ部が復元され、元のパケットが出力される。パケットのヘッダには、タイムスタンプとシーケンスナンバーが含まれる。
タイムスタンプ算出情報履歴記憶部12は、過去の予め定められた数のデルタタイムスタンプの履歴を記憶する。デルタタイムスタンプ履歴の一例を、図2に示す。デルタタイムスタンプ履歴は、図2(a)のように過去のいくつかのパケット(シーケンスナンバー:SN)に対するデルタタイムスタンプを示すものであってもよいし、図2(b)のように各々のデルタタイムスタンプが過去に連続した数(最大値、最小値、平均値等)を示すものであってもよい。この記憶されたデルタタイムスタンプ履歴は、タイムスタンプ圧縮法判定部13によって適宜参照される。
デルタタイムスタンプを更新するためには、デルタタイムスタンプの更新信号を送信しなければならない。この更新信号を送信するには、図14に示す拡張部のフォーマットの内、Tビット及びデルタタイムスタンプフィールド部分の2バイト(=Mバイト)が必要である。また、この拡張部は、タイムスタンプ非圧縮のヘッダ圧縮パケット(図13(b)の参照情報更新パケット)に付加されるので、さらに3バイト(=Nバイト)が必要である。従って、デルタタイムスタンプを更新するには、5バイト(=M+Nバイト)が必要となる。
まず、デルタタイムスタンプΔTSを更新しない場合は、r個のタイムスタンプが、Nバイトのタイムスタンプ非圧縮のヘッダ圧縮パケットによって送信される。従って、この場合、r個の連続したデルタタイムスタンプΔt(i)を送信するためには、(N×r)バイトが必要となる。なお、この場合には、r個のパケット処理が終了した後に、デルタタイムスタンプを元の値に戻す必要がないので、次に続くパケットの送信は、シーケンスナンバーだけの最小圧縮パケット(図13(c))の1バイト(=Fバイト)でよい。
一方、デルタタイムスタンプΔTSを更新する場合は、1つ目のパケットiには、デルタタイムスタンプの更新信号を含めなければならないため、上述の(M+N)バイトが必要となる。これにより、残りの(r−1)個のパケット(i+1)〜(i+r−1)は、最小圧縮パケットのFバイトでよくなる。しかし、r個のパケット処理が終了した後に、デルタタイムスタンプΔt(i)を元の値ΔTSに戻す(又は、他の値に更新する)処理を行わなければならないため、次に続くパケット(i+r)の送信には、1つ目のパケットiと同様に(M+N)バイトが必要となる。従って、この場合、r個の連続したデルタタイムスタンプΔt(i)を送信するためには、{(M+N)+F×(r−1)+(M+N−F)}バイトが必要となる。
(M+N)+F×(r−1)+(M+N−F)≦ N×r
∴ r ≧ 2×(M+N−F)/(N−F) …(3)
本実施形態の場合では、F=1、M=2及びN=3なので、rが4(=所定数x)以上であればデルタタイムスタンプΔTSを更新した方が効率よくパケットを送信できる。
タイムスタンプ非圧縮ヘッダ圧縮部15は、タイムスタンプを圧縮せずに図13(b)に示す参照情報更新パケットのフォーマットに従って、パケットiを圧縮する。
タイムスタンプ圧縮ヘッダ圧縮部16は、タイムスタンプを圧縮するパケットiの圧縮を行う。つまり、図13(c)に示す最小圧縮パケットのフォーマットに従って、タイムスタンプを削除(=圧縮)してシーケンスナンバーだけのパケットにする。
タイムスタンプ算出情報更新信号送信部17は、デルタタイムスタンプΔTSの更新通知を受けると、この通知時点にタイムスタンプ非圧縮ヘッダ圧縮部15で処理している参照情報更新パケットにおいて、Zビットを立てて拡張部のデルタタイムスタンプフィールドを付加し、このフィールドに更新されたデルタタイムスタンプΔt(i)を格納して送信する。
まず、デルタタイムスタンプΔTSが登録(更新)される(ステップS31)。この値には、予め定められた値が用いられてもよいし、1番目のパケットと2番目のパケットとから計算した値が用いられてもよい。任意のパケットiが入力されると、デルタタイムスタンプΔt(i)が計算される(ステップS32)。次に、このデルタタイムスタンプΔt(i)とデルタタイムスタンプΔTSとが比較される(ステップS33)。ここで、双方のデルタタイムスタンプが同じなら、タイムスタンプを省略(圧縮)した最小圧縮パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS34)。双方のデルタタイムスタンプが異なるなら、デルタタイムスタンプ履歴に、デルタタイムスタンプΔt(i)がx個以上連続して存在するか否かが判定される(ステップS35)。x個以上連続して存在するならば、デルタタイムスタンプΔTSが更新され(ステップS36)、タイムスタンプを省略せずに送信できる参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS37)。その際、デルタタイムスタンプ更新のため、拡張部の必要なフィールドが付加される。x個以上連続して存在しなければ、デルタタイムスタンプΔTSが更新されずに、参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS37)。その際、デルタタイムスタンプ更新のための拡張部は付加されない。そして、パケットを1つ処理すると新しいパケット入力を受け付け、デルタタイムスタンプの計算から繰り返し行われる(ステップS38,S39)。
これにより、過去の実績に応じた効率のよいヘッダ圧縮、すなわちデータ伝送を行うことが可能となる。
上記第1の実施形態に係るヘッダ圧縮方法では、現時点以降に行われるデータ伝送を、過去に行われたデータ伝送の履歴から予測している。このため、予測結果に従ってタイムスタンプ算出情報を更新したとしても、実際のデータ伝送効率が悪化してしまう場合も考えられる。
そこで、第2の実施形態では、実際の伝送データを確認した上でタイムスタンプ算出情報の更新を行うことにより、確実にデータ伝送効率の向上を図るヘッダ圧縮方法を説明する。
図4に示すように、第2の実施形態のヘッダ圧縮装置は、上記第1の実施形態のヘッダ圧縮装置のタイムスタンプ算出情報履歴記憶部12及びタイムスタンプ圧縮法判定部13を、タイムスタンプ算出情報蓄積部22及びタイムスタンプ圧縮法判定部23に代え、パケット蓄積部29をさらに加えた構成である。なお、第2の実施形態のヘッダ圧縮装置におけるその他の構成は、上記第1の実施形態のヘッダ圧縮装置と同様であり、構成については同一の参照番号を付してその説明を省略する。
まず、タイムスタンプ算出情報計算部11は、タイムスタンプ算出情報として、処理対象とする現在のパケットのタイムスタンプと1つ前のパケットのタイムスタンプとの差分、及びシーケンスナンバーの差分をそれぞれ計算し、シーケンスナンバー1つ当たりのタイムスタンプの増加量であるデルタタイムスタンプを求める。ここで、タイムスタンプ算出情報計算部11は、パケット蓄積部29に蓄積された複数のパケットi〜jに対応させて、デルタタイムスタンプΔt(i)〜Δt(j)を求める。なお、デルタタイムスタンプΔt(k)(k=i〜j)は、パケット(k−1)とパケットkとのタイムスタンプ差分を意味する。この求められた複数のデルタタイムスタンプΔt(i)〜Δt(j)は、タイムスタンプ算出情報蓄積部22に出力される。
タイムスタンプ算出情報蓄積部22は、パケット蓄積部29に蓄積された複数のパケットi〜jに対応するデルタタイムスタンプΔt(i)〜Δt(j)をそれぞれ蓄積する。この蓄積されたデルタタイムスタンプΔt(i)〜Δt(j)は、タイムスタンプ圧縮法判定部23によって適宜参照される。
このように、パケットiの処理が完了すると、パケット蓄積部29には、新たにパケット(j+1)が蓄積され、タイムスタンプ算出情報蓄積部22には、新たに計算されたデルタタイムスタンプΔt(j+1)が蓄積される。このとき、処理済みのデルタタイムスタンプΔt(i)を削除してもよい。
まず、デルタタイムスタンプΔTSが登録(更新)される(ステップS51)。この値には、予め定められた値が用いられてもよいし、1番目のパケットと2番目のパケットとから計算した値が用いられてもよい。入力されるパケットは、予め決められた数だけ蓄積され、この蓄積されたパケットi〜jに対応するデルタタイムスタンプΔt(i)〜Δt(j)が複数計算される(ステップS52,S53)。次に、先頭のパケットiのデルタタイムスタンプΔt(i)とデルタタイムスタンプΔTSとが比較される(ステップS54)。ここで、双方のデルタタイムスタンプが同じなら、タイムスタンプを省略(圧縮)した最小圧縮パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS55)。双方のデルタタイムスタンプが異なるなら、デルタタイムスタンプΔt(i)の値が、連続するデルタタイムスタンプΔt(i+1)〜Δt(i+x)の値と同じかどうかが判定される(ステップS56)。同じであれば、デルタタイムスタンプΔTSが更新され(ステップS57)、タイムスタンプを省略せずに送信できる参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS58)。その際、デルタタイムスタンプ更新のため、拡張部の必要なフィールドが付加される。異なれば、デルタタイムスタンプΔTSが更新されずに、参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS58)。その際、デルタタイムスタンプ更新のための拡張部は付加されない。そして、パケットを1つ処理すると新しいパケット入力を受け付け、デルタタイムスタンプの計算から繰り返し行われる(ステップS59,S60)。
これにより、データ伝送処理に時間的遅延が生じるが、実際に伝送するデータを確認して処理することができるので、伝送データに応じた効率のよいヘッダ圧縮を確実に行うことが可能となる。
この第3の実施形態は、上記第1及び第2の実施形態で説明したヘッダ圧縮方法を、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式等の1ピクチャ(フレーム)の画像データが複数のビデオパケットによってデータ伝送される場合に適応させた例であり、同一ピクチャを構成するビデオパケットのタイムスタンプが同一であることを利用したものである。ここで、2つのビデオパケットが同一ピクチャを構成するか否かは、同一ピクチャを構成する最後のパケットだけにセットされるRTPヘッダ内のマーカービットの有無によって判断される。
図6に示すように、第3の実施形態のヘッダ圧縮装置は、上記第1の実施形態のヘッダ圧縮装置のタイムスタンプ算出情報履歴記憶部12及びタイムスタンプ圧縮法判定部13を、同一ピクチャ判定部32及びタイムスタンプ圧縮法判定部33に代えた構成である。なお、第3の実施形態のヘッダ圧縮装置におけるその他の構成は、上記第1の実施形態のヘッダ圧縮装置と同様であり、構成については同一の参照番号を付してその説明を省略する。
同一ピクチャ判定部32は、処理対象とする現在のビデオパケットiのRTPヘッダ内のマーカービットを参照し、このビデオパケットiが1つ前のビデオパケット(i−1)と同じピクチャを構成するものかどうかを判定する。この判定では、ビデオパケット(i−1)のマーカービットが立っていた場合に、ビデオパケットiはビデオパケット(i−1)と同じピクチャを構成すると判定され、それ以外の場合は、ビデオパケットiはビデオパケット(i−1)と同じピクチャを構成しないと判定される。
まず、デルタタイムスタンプΔTSが登録(更新)される(ステップS71)。この値には、予め定められた値が用いられてもよいし、1番目のビデオパケットと2番目のビデオパケットとから計算した値が用いられてもよい。任意のビデオパケットiが入力されると、デルタタイムスタンプΔt(i)が計算される(ステップS72)。次に、このデルタタイムスタンプΔt(i)とデルタタイムスタンプΔTSとが比較される(ステップS73)。ここで、双方のデルタタイムスタンプが同じなら、タイムスタンプを省略(圧縮)した最小圧縮パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS74)。双方のデルタタイムスタンプが異なるなら、ビデオパケットiが1つ前のビデオパケット(i−1)と同一ピクチャを構成するものかどうかが判定される(ステップS75)。構成するものならば、デルタタイムスタンプΔTSが更新され(ステップS76)、タイムスタンプを省略せずに送信できる参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS77)。その際、デルタタイムスタンプ更新のため、拡張部の必要なフィールドが付加される。構成しないものならば、デルタタイムスタンプΔTSが更新されずに、参照情報更新パケットによるヘッダ圧縮が行われる(ステップS77)。その際、デルタタイムスタンプ更新のための拡張部は付加されない。そして、ビデオパケットを1つ処理すると新しいビデオパケット入力を受け付け、デルタタイムスタンプの計算から繰り返し行われる(ステップS78,S79)。
これにより、伝送データに応じた効率のよいヘッダ圧縮を確実に行うことが可能となる。
12 タイムスタンプ算出情報履歴記憶部
13,23,33,103 タイムスタンプ圧縮法判定部
14,104 タイムスタンプ算出情報管理部
15,105 タイムスタンプ非圧縮ヘッダ圧縮部
16,106 タイムスタンプ圧縮ヘッダ圧縮部
17 タイムスタンプ算出情報更新信号送信部
18,108 入力切換部
22 タイムスタンプ算出情報蓄積部
29 パケット蓄積部
32 同一ピクチャ判定部
第9の発明は、第8の発明に従属する発明であって、入力されるパケットについて、タイムスタンプ算出情報dTSを用いてタイムスタンプを圧縮したパケットを送信する第1のヘッダ圧縮部と、入力されるパケットについて、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信する第2のヘッダ圧縮部と、タイムスタンプ算出情報dTSとタイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に第1のヘッダ圧縮部へパケットiを入力させ、双方が一致しない場合に第2のヘッダ圧縮部へパケットiを入力させると共に、管理部で管理されるタイムスタンプ算出情報dTSを更新させない又はタイムスタンプ算出情報dt(i)に更新させるかを、タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定する圧縮法判定部と、タイムスタンプ算出情報dTSがタイムスタンプ算出情報dt(i)に更新された場合、その更新通知信号をパケットに含めるように第2のヘッダ圧縮部を制御する更新信号制御部とをさらに備える。
第16の発明は、第15の発明に従属する発明であって、タイムスタンプ算出情報dTSとタイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、タイムスタンプ算出情報dTSを用いてパケットiのタイムスタンプを圧縮したパケットを生成するステップと、比較によって双方が一致しない場合に、タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又はタイムスタンプ算出情報dTSをタイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないパケットを生成するかを、タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定するステップとをさらに含む。
第1の発明は、タイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、タイムスタンプ算出情報dt(i)を、過去のパケットのタイムスタンプ算出情報履歴として記憶するステップと、ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップとを備える。
第9の発明は、第8の発明に従属する発明であって、入力されるパケットについて、タイムスタンプ算出情報dTSを用いてタイムスタンプを圧縮したパケットを送信する第1のヘッダ圧縮部と、入力されるパケットについて、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信する第2のヘッダ圧縮部と、タイムスタンプ算出情報dTSとタイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致しない場合に第2のヘッダ圧縮部へパケットiを入力させると共に、管理部で管理されるタイムスタンプ算出情報dTSを更新させない又はタイムスタンプ算出情報dt(i)に更新させるかを、タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定する圧縮法判定部と、タイムスタンプ算出情報dTSがタイムスタンプ算出情報dt(i)に更新された場合、その更新通知信号をパケットに含めるように第2のヘッダ圧縮部を制御する更新信号制御部とをさらに備える。
第16の発明は、第15の発明に従属する発明であって、タイムスタンプ算出情報dTSとタイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致しない場合に、タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又はタイムスタンプ算出情報dTSをタイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないパケットを生成するかを、タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定するステップとをさらに含む。
Claims (19)
- 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮方法であって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dt(i)を、すでに送信された過去のパケットのタイムスタンプ算出情報履歴として記憶するステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップとを備える、ヘッダ圧縮方法。 - 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮方法であって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dt(i)を、すでに送信された過去のパケットのタイムスタンプ算出情報履歴として記憶するステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、当該タイムスタンプ算出情報dTSを用いて前記パケットiのタイムスタンプを圧縮したパケットを送信するステップと、
前記比較によって双方が一致しない場合に、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又は前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信するかを、前記タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定するステップとを備える、ヘッダ圧縮方法。 - タイムスタンプを圧縮したパケットのヘッダ部にFバイトを、タイムスタンプを圧縮しないパケットのヘッダ部にNバイトを、タイムスタンプ算出情報の更新通知信号にMバイトを、それぞれ要する場合、
前記判定するステップは、前記タイムスタンプ算出情報dt(i)と同じ情報が、前記タイムスタンプ算出情報履歴の中に2×(M+N−F)/(N−F)個以上連続して存在しなければ、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信し、存在すれば、前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新し、その更新通知信号を含めたタイムスタンプを圧縮しないパケットを送信することを特徴とする、請求項2に記載のヘッダ圧縮方法。 - 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮方法であって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)及び当該パケットiに後続する所定数のパケット(i+1)〜j(jは、j>iを満たす整数)について、タイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)〜dt(j)をそれぞれ求めるステップと、
複数の前記タイムスタンプ算出情報dt(i)〜dt(j)を蓄積するステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、当該タイムスタンプ算出情報dTSを用いて前記パケットiのタイムスタンプを圧縮したパケットを送信するステップと、
前記比較によって双方が一致しない場合に、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又は前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信するかを、前記タイムスタンプ算出情報dt(i+1)〜dt(j)に基づいて判定するステップとを備える、ヘッダ圧縮方法。 - タイムスタンプを圧縮したパケットのヘッダ部にFバイトを、タイムスタンプを圧縮しないパケットのヘッダ部にNバイトを、タイムスタンプ算出情報の更新通知信号にMバイトを、それぞれ要する場合、
前記判定するステップは、前記タイムスタンプ算出情報dt(i)と同じ情報が、後続する前記タイムスタンプ算出情報dt(i+1)から2×(M+N−F)/(N−F)個以上連続しなければ、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信し、連続すれば、前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新し、その更新通知信号を含めたタイムスタンプを圧縮しないパケットを送信することを特徴とする、請求項4に記載のヘッダ圧縮方法。 - 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したビデオパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮方法であって、
圧縮対象となるビデオパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、当該タイムスタンプ算出情報dTSを用いて前記ビデオパケットiのタイムスタンプを圧縮したビデオパケットを送信するステップと、
前記比較によって双方が一致しない場合に、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又は前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを送信するかを、前記ビデオパケットiが1つ前のビデオパケット(i−1)と同一のピクチャを構成するものか否かに基づいて判定するステップとを備える、ヘッダ圧縮方法。 - 前記判定するステップは、
ピクチャを構成する最後のパケットだけにセットされるマーカービットを確認し、当該マーカービットが1つ前のビデオパケット(i−1)にセットされていない場合に、前記ビデオパケットiがビデオパケット(i−1)と同一のピクチャを構成するものと判定し、
同一のピクチャを構成しない場合は、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに、タイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを送信し、同一のピクチャを構成する場合は、前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新し、その更新通知信号を含めたタイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを送信することを特徴とする、請求項6に記載のヘッダ圧縮方法。 - 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮装置であって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求める計算部と、
前記タイムスタンプ算出情報dt(i)を、すでに送信された過去のパケットのタイムスタンプ算出情報履歴として記憶する履歴記憶部と、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理する管理部と、
入力されるパケットについて、前記タイムスタンプ算出情報dTSを用いてタイムスタンプを圧縮したパケットを送信する第1のヘッダ圧縮部と、
入力されるパケットについて、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信する第2のヘッダ圧縮部と、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に前記第1のヘッダ圧縮部へ前記パケットiを入力させ、双方が一致しない場合に前記第2のヘッダ圧縮部へ前記パケットiを入力させると共に、前記管理部で管理される前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新させない又は前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新させるかを、前記タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定する圧縮法判定部と、
前記タイムスタンプ算出情報dTSが前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新された場合、その更新通知信号をパケットに含めるように前記第2のヘッダ圧縮部を制御する更新信号制御部とを備える、ヘッダ圧縮装置。 - タイムスタンプを圧縮したパケットのヘッダ部にFバイトを、タイムスタンプを圧縮しないパケットのヘッダ部にNバイトを、タイムスタンプ算出情報の更新通知信号にMバイトを、それぞれ要する場合、
前記圧縮法判定部は、前記タイムスタンプ算出情報dt(i)と同じ情報が、前記タイムスタンプ算出情報履歴の中に2×(M+N−F)/(N−F)個以上連続して存在しなければ、前記タイムスタンプ算出情報dTSが更新されず、存在すれば、前記タイムスタンプ算出情報dTSが前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新されるように前記管理部を制御することを特徴とする、請求項8に記載のヘッダ圧縮装置。 - 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮装置であって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)及び当該パケットiに後続する所定数のパケット(i+1)〜j(jは、j>iを満たす整数)について、タイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)〜dt(j)をそれぞれ求める計算部と、
複数の前記タイムスタンプ算出情報dt(i)〜dt(j)を蓄積する蓄積部と、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理する管理部と、
入力されるパケットについて、前記タイムスタンプ算出情報dTSを用いてタイムスタンプを圧縮したパケットを送信する第1のヘッダ圧縮部と、
入力されるパケットについて、タイムスタンプを圧縮しないパケットを送信する第2のヘッダ圧縮部と、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に前記第1のヘッダ圧縮部へ前記パケットiを入力させ、双方が一致しない場合に前記第2のヘッダ圧縮部へ前記パケットiを入力させると共に、前記管理部で管理される前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新させない又は前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新させるかを、前記タイムスタンプ算出情報dt(i+1)〜dt(j)に基づいて判定する圧縮法判定部と、
前記タイムスタンプ算出情報dTSが前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新された場合、その更新通知信号をパケットに含めるように前記第2のヘッダ圧縮部を制御する更新信号制御部とを備える、ヘッダ圧縮装置。 - タイムスタンプを圧縮したパケットのヘッダ部にFバイトを、タイムスタンプを圧縮しないパケットのヘッダ部にNバイトを、タイムスタンプ算出情報の更新通知信号にMバイトを、それぞれ要する場合、
前記圧縮法判定部は、前記タイムスタンプ算出情報dt(i)と同じ情報が、後続する前記タイムスタンプ算出情報dt(i+1)から2×(M+N−F)/(N−F)個以上連続しなければ、前記タイムスタンプ算出情報dTSが更新されず、連続すれば、前記タイムスタンプ算出情報dTSが前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新されるように前記管理部を制御することを特徴とする、請求項10に記載のヘッダ圧縮装置。 - 同一のタイムスタンプ算出情報を用いて送信側でヘッダ圧縮を受信側でヘッダ復元を行うシステムにおいて、タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したビデオパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮して送信するヘッダ圧縮装置であって、
圧縮対象となるビデオパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求める計算部と、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理する管理部と、
入力されるビデオパケットについて、前記タイムスタンプ算出情報dTSを用いてタイムスタンプを圧縮したビデオパケットを送信する第1のヘッダ圧縮部と、
入力されるビデオパケットについて、タイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを送信する第2のヘッダ圧縮部と、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に前記第1のヘッダ圧縮部へ前記ビデオパケットiを入力させ、双方が一致しない場合に前記第2のヘッダ圧縮部へ前記ビデオパケットiを入力させると共に、前記管理部で管理される前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新させない又は前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新させるかを、前記ビデオパケットiが1つ前のビデオパケット(i−1)と同一のピクチャを構成するものか否かに基づいて判定する圧縮法判定部と、
前記タイムスタンプ算出情報dTSが前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新された場合、その更新通知信号をビデオパケットに含めるように前記第2のヘッダ圧縮部を制御する更新信号制御部とを備える、ヘッダ圧縮装置。 - 前記圧縮法判定部は、
ピクチャを構成する最後のパケットだけにセットされるマーカービットを確認し、当該マーカービットが1つ前のビデオパケット(i−1)にセットされていない場合に、前記ビデオパケットiがビデオパケット(i−1)と同一のピクチャを構成するものと判定し、
同一のピクチャを構成しない場合は、前記タイムスタンプ算出情報dTSが更新されず、同一のピクチャを構成する場合は、前記タイムスタンプ算出情報dTSが前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新されるように前記管理部を制御することを特徴とする、請求項12に記載のヘッダ圧縮装置。 - タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮させるヘッダ圧縮方法を、コンピュータ装置に実行させるためのプログラムであって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dt(i)を、すでに生成された過去のパケットのタイムスタンプ算出情報履歴として記憶するステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、当該タイムスタンプ算出情報dTSを用いて前記パケットiのタイムスタンプを圧縮したパケットを生成するステップと、
前記比較によって双方が一致しない場合に、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又は前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないパケットを生成するかを、前記タイムスタンプ算出情報履歴に基づいて判定するステップとを含む、ヘッダ圧縮プログラム。 - タイムスタンプを圧縮したパケットのヘッダ部にFバイトを、タイムスタンプを圧縮しないパケットのヘッダ部にNバイトを、タイムスタンプ算出情報の更新通知信号にMバイトを、それぞれ要する場合、
前記判定するステップは、前記タイムスタンプ算出情報dt(i)と同じ情報が、前記タイムスタンプ算出情報履歴の中に2×(M+N−F)/(N−F)個以上連続して存在しなければ、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに、タイムスタンプを圧縮しないパケットを生成し、存在すれば、前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新し、その更新通知信号を含めたタイムスタンプを圧縮しないパケットを生成することを特徴とする、請求項14に記載のヘッダ圧縮プログラム。 - タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮させるヘッダ圧縮方法を、コンピュータ装置に実行させるためのプログラムであって、
圧縮対象となるパケットi(iは、正の整数)及び当該パケットiに後続する所定数のパケット(i+1)〜j(jは、j>iを満たす整数)について、タイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)〜dt(j)をそれぞれ求めるステップと、
複数の前記タイムスタンプ算出情報dt(i)〜dt(j)を蓄積するステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、当該タイムスタンプ算出情報dTSを用いて前記パケットiのタイムスタンプを圧縮したパケットを生成するステップと、
前記比較によって双方が一致しない場合に、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又は前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないパケットを生成するかを、前記タイムスタンプ算出情報dt(i+1)〜dt(j)に基づいて判定するステップとを含む、ヘッダ圧縮プログラム。 - タイムスタンプを圧縮したパケットのヘッダ部にFバイトを、タイムスタンプを圧縮しないパケットのヘッダ部にNバイトを、タイムスタンプ算出情報の更新通知信号にMバイトを、それぞれ要する場合、
前記判定するステップは、前記タイムスタンプ算出情報dt(i)と同じ情報が、後続する前記タイムスタンプ算出情報dt(i+1)から2×(M+N−F)/(N−F)個以上連続しなければ、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに、タイムスタンプを圧縮しないパケットを生成し、連続すれば、前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新し、その更新通知信号を含めたタイムスタンプを圧縮しないパケットを生成することを特徴とする、請求項16に記載のヘッダ圧縮プログラム。 - タイムスタンプを含むヘッダを伝送データに付加したビデオパケットを所定のタイムスタンプ算出情報を用いて圧縮させるヘッダ圧縮方法を、コンピュータ装置に実行させるためのプログラムであって、
圧縮対象となるビデオパケットi(iは、正の整数)のタイムスタンプを算出するためのタイムスタンプ算出情報dt(i)を求めるステップと、
ヘッダ圧縮に用いられるタイムスタンプ算出情報dTSを管理するステップと、
前記タイムスタンプ算出情報dTSと前記タイムスタンプ算出情報dt(i)とを比較し、双方が一致する場合に、当該タイムスタンプ算出情報dTSを用いて前記ビデオパケットiのタイムスタンプを圧縮したビデオパケットを生成するステップと、
前記比較によって双方が一致しない場合に、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに又は前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新しその更新通知信号を含めてのいずれによって、タイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを生成するかを、前記ビデオパケットiが1つ前のビデオパケット(i−1)と同一のピクチャを構成するものか否かに基づいて判定するステップとを含む、ヘッダ圧縮プログラム。 - 前記判定するステップは、
ピクチャを構成する最後のパケットだけにセットされるマーカービットを確認し、当該マーカービットが1つ前のビデオパケット(i−1)にセットされていない場合に、前記ビデオパケットiがビデオパケット(i−1)と同一のピクチャを構成するものと判定し、
同一のピクチャを構成しない場合は、前記タイムスタンプ算出情報dTSを更新せずに、タイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを生成し、同一のピクチャを構成する場合は、前記タイムスタンプ算出情報dTSを前記タイムスタンプ算出情報dt(i)に更新し、その更新通知信号を含めたタイムスタンプを圧縮しないビデオパケットを生成することを特徴とする、請求項18に記載のヘッダ圧縮プログラム。
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2003
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