JP2004158767A - 自己走査型発光素子アレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Al配線よりなる電源ライン13とp型AlGaAs層18とを接続させる電極は、AuSb/AuZnの2層構造20aの上に、Alとの接触防止層としてNi層26が形成されている。このNi層26の存在により、AlとAuとの合金が形成されることを防止する。したがって合金形成に基づく配線抵抗の増大、あるいは接続部分が開放状態になるのを阻止できる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自己走査型発光素子アレイ、特に、電源ラインと半導体素子との接続部分が開放状態になりにくい構造、あるいは接続部分が開放状態になっても、動作の信頼性を低下させない構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数個の発光素子を同一基板上に集積した発光素子アレイは、その駆動用ICと組み合わせて光プリンタヘッド等の光書込みヘッドとして利用されている。本発明者らは、発光素子アレイの構成要素としてPNPN構造を持つ3端子発光サイリスタに注目し、発光点の自己走査が実現できることを既に特許出願(特許文献1,2,3,4参照)し、光プリンタ用ヘッドとして実装上簡便となること、発光素子ピッチを細かくできること、コンパクトな自己走査型発光素子アレイを作製できること等を示した。
【0003】
さらに本発明者らは、スイッチ素子(発光サイリスタ)アレイをシフト部として、発光部である発光素子(発光サイリスタ)アレイと分離した構造の自己走査型発光素子アレイを提案している(特許文献5参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平1−238962号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平2−14584号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平2−92650号公報
【0007】
【特許文献4】
特開平2−92651号公報
【0008】
【特許文献5】
特開平2−263668号公報
図1に、シフト部と発光部を分離したタイプのダイオード結合自己走査型発光素子アレイチップ10の等価回路図を示す。この自己走査型発光素子アレイは、スイッチ素子T1 ,T2 ,T3 …、発光素子L1 ,L2 ,L3 …からなる。スイッチ素子および発光素子のいずれも3端子発光サイリスタが用いられる。シフト部の構成は、ダイオード接続を用いている。すなわち、スイッチ素子のゲート電極間は、ダイオードD1 ,D2 ,…で結合されている。VGAは電源(通常−5V)であり、電源ライン13から負荷抵抗RL を経て各スイッチ素子のゲート電極に接続されている。また、スイッチ素子のゲート電極は、発光素子のゲート電極にも接続される。スイッチ素子T1 のゲート電極は、スタートパルス端子φS に接続されている。スイッチ素子のカソード電極は、交互に転送用クロックパルスライン11,12を経て、クロックパルス端子φ1,φ2に接続されている。抵抗R1,R2は、ライン11,12にそれぞれ挿入された電流制限用抵抗である。また、発光素子のカソード電極は、発光信号ライン14を経て、発光信号端子φI に接続されている。抵抗RI は、ライン14に挿入された電流制限用抵抗である。
【0009】
スイッチ素子アレイおよび発光素子アレイは、p型半導体基板上にPNPN構造を形成し、素子分離を行って、電極を設けた後、全体を絶縁膜で被覆し、コンタクトホールを開けて、VGA配線,φ1配線,φ2配線,φI 配線などをAl配線で形成し、全体に保護膜を形成することにより作製される。ダイオードは、PNPN構造の最上層のn型半導体層と次層のp型半導体層とを用いて形成され、負荷抵抗は、PNPN構造の次層のp型半導体層を用いて形成される。
【0010】
図2は、チップ上に形成された図1の自己走査型発光素子アレイの平面図である。図3は、図2に点線17で示す部分の断面図であるが、図面を簡単にするため、p型半導体層18上の配線部分の断面を示している。
【0011】
図2において、Lは発光素子、Tはスイッチ素子、Dはダイオード、Cはコンタクトホール、RL は負荷抵抗を、15は負荷抵抗RL とダイオードDとスイッチ素子Tのゲート電極とを接続するAl配線、20a,20bはAu系電極を示す。11,12,13,14は、図1に示すφ1ライン,φ2ライン,VGAライン,φI ラインである。図3において、22はSiO2 絶縁膜,24はSiO2 保護膜である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図3からわかるように、Al配線よりなるVGAライン13のAl配線は、絶縁膜22に開けられたコンタクトCを通ってp型半導体層18上のAu系電極20aと接続されている。一般に、AlとAuはパープルプラグで代表される合金を形成することが知られていて、これら合金の抵抗値は、AlおよびAu単体のときの抵抗値の数倍から十数倍になり通電の阻害となる。また、これらの合金は、AlおよびAuの持つ延性がなくなり脆くなる。AlとAuの接合部は、VGAライン以外にも存在するが、VGAラインは電源ラインであり、常時電圧が印加されている点が他の接続部と異なる。
【0013】
また、異種金属の接合による電池発生、常時電圧印加によるエレクトロマイグレーションなどの電気化学作用の促進、接合部の機械的脆性、自然環境下における水分・塩分等の作用で、AlとAuとの間の接合が不良となる。不良となった接続部分を電子線顕微鏡で観察すると、コンタクトホール部分が盛り上がり、接合の内部に空孔ができ開放状態となっているのが認められる。このような開放状態は、動作の信頼性を低下させる。
【0014】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、自己走査型発光素子アレイにおいて、VGAラインと半導体素子とを接続させる接続部分について開放状態となりにくい構造を提供することにある。
【0015】
他の目的は、VGAラインと半導体素子とを接続させる接続部分が開放状態となった場合でも、自己走査型発光素子アレイの動作を継続させることができる構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、PNPN構造の3端子発光サイリスタが複数個1次元に配列された発光素子アレイと、前記各サイリスタに、前記PNPN構造の半導体層により形成される半導体抵抗素子をそれぞれ介して、電源を供給するAl配線よりなる電源ラインとを少なくとも備える自己走査型発光素子アレイにおいて、前記各半導体抵抗素子上に設けられ、前記電源ラインに接続されるAu系電極は、表面にAlに対する接触防止膜が形成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明は、次のような考えに基づいている。
【0018】
AlとAuを接触させただけでは合金化しない。Au上にAlを成膜する方法として、スパッタ法を使用しており、Au電極上にAlを堆積するときの、Al元素の有するエネルギーが原因で合金化が進む。したがって、合金化を防ぐには、Al元素がAu電極に触れないように、接触防止膜を設ければよい。接触防止膜には、Ni,Cr,Cuなどが有効で、膜厚は、エネルギーを有するAl元素が貫通しないのに充分な15nm以上であればよい。
【0019】
また本発明では、自己走査型発光素子アレイの負荷抵抗を形成する半導体抵抗素子のパターニング工程において、半導体抵抗素子のVGAライン側を素子分離をせずに、結合した構造とする。
【0020】
代表的な構造は、PNPN構造の3端子発光サイリスタが複数個1次元に配列された発光素子アレイと、前記各サイリスタに、前記PNPN構造の半導体層により形成される半導体抵抗素子をそれぞれ介して、電源を供給するAl配線よりなる電源ラインとを少なくとも備える自己走査型発光素子アレイにおいて、N個(Nは2以上の整数)以上の隣接する半導体抵抗素子ごとに、前記電源ライン側で結合されていることを特徴とする。
【0021】
このような構造にすることにより、VGAラインと半導体素子とを接続する1つの接続部分が腐食して開放状態となった場合でも、正常な接続部から、結合した半導体抵抗素子を経由して、開放状態になった半導体素子に対する電圧印加を継続することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
【0023】
【第1の実施例】
従来の自己走査型発光素子アレイのp型半導体層上の電極は、AuSbを75nm、続いてAuZnを150nm蒸着し、リフトオフによって作製していた。電極構造は、半導体層側からAuSb/AuZnの2層構造である。蒸着ソースとしては、AuSb(Sb含有率は0.5〜5重量%)、AuZn(Zn含有率は1〜10重量%)を使用して、1017cm−3台の低濃度p型AlGaAs層18に良好なオーミック接合を得ていた。1017cm−3台の低濃度p型AlGaAs層に良好なオーミック接合を得るためには、電極形成後に窒素雰囲気中で400℃約10分のアニールが必要であった。
【0024】
本実施例では、図4に示すように、従来の電極蒸着時に、Alとの接触防止膜としてNi層26を200nm追加で成膜し、電極構造を半導体層側からAuSb/AuZn/Niの3層構造とした。1017cm−3台の低濃度p型AlGaAs層18に良好なオーミック接合を得るためには、電極形成後に窒素雰囲気中で400℃約10分のアニールが必要であるが、このアニール時に、接触防止膜であるNi層26がAuZn層に拡散するが、高濃度のNiを電極最表面に残留させるためには、少なくとも200nmの厚みが必要であることを確認している。
【0025】
一方、このNi層26を500nm以上とすると、アニール時にAlGaAs層18の表面まで拡散到達し、層素材と過剰反応してオーミック特性を悪化させることが明らかとなった。したがって、Alとの接触防止膜としてNi層を用いる場合は、200〜500nm範囲で、オーミック電極としての機能を維持しつつ、Alとの合金反応を抑制できる。
【0026】
Ni成膜のプロセスを追加する以外は従来と同一条件,同一工程で自己走査型発光素子アレイを作製したところ、コンタクトホールもモフォロジが従来よりも明らかにスムーズになっていて、合金化の抑制が達成されていることがわかった。
【0027】
従来構造の自己走査型発光素子アレイチップおよび本実施例による自己走査型発光素子アレイチップを、それぞれ100チップパッケージングして、素子が環境に暴露される状態で60℃,90%の高温高湿連続動作試験を実施して半数が動作不良となるまでの時間Thを調査した。その結果、従来構造では、VGAラインの開放故障による動作不良でのTh=230時間であったが、本実施例による構造ではTh=880時間であり、動作寿命に関する信頼性が格段に向上した。
【0028】
以上の実施例では、接触防止膜用の金属として、Niを用いたが、Ni以外にもCr,Cuなど、AuおよびAlと反応しにくい材料を防壁材料とすることができる。
【0029】
また、Ni層は、Alスパッタ直前に蒸着成膜、リフトオフ形成することもできる。
【0030】
また、Ni層は、Alスパッタ直前に蒸着もしくはスパッタ成膜して、直後に成膜するAl膜と同時にエッチングし配線形成することも可能である。
【0031】
【第2の実施例】
次に、VGAラインと半導体素子とを接続させる接続部分が開放状態となった場合でも、自己走査型発光素子アレイの動作を継続させることができる構造の実施例を説明する。
【0032】
図5に示すように、VGAライン13側の半導体抵抗素子RL を分離せずに、隣接する半導体抵抗素子を2個ずつ結合した状態の構造を作製した。このような構造は、PNPN構造の次層であるp型AlGaAs層を半導体抵抗素子として作り込むフォトマスクのパターニングを変更することにより容易に実施できる。すなわち、半導体抵抗素子を形成するp型AlGaAs層およびその下層を残して、その他の部分は基板までエッチング除去して、半導体素子分離溝を形成する。
【0033】
この場合、VGAライン13側には、p型半導体層上に素子数と同一数のオーミック電極20aをパターニング形成して、コンタクトホールCを介してVGAライン13と接続させた。これにより、2個の連結された半導体抵抗素子には、2個のオーミック電極20aからそれぞれ電圧が印加されることになる。したがって、これら2個の一方のオーミック電極20aが例えば腐食により開放状態になり、電気的に非導通になっても、他方のオーミック電極20aを通して、連結された2個の半導体抵抗素子に電圧印加を継続することができるので、動作が損なわれることはない。
【0034】
従来構造の自己走査型発光素子アレイチップおよび本実施例による自己走査型発光素子アレイチップをそれぞれ100チップパッケージングして、素子が環境に暴露される状態で60℃,90%の高温高湿連続動作試験を実施して半数が動作不良となるまでの時間Thを調査した。その結果、従来構造では、VGAラインの開放故障による動作不良でのTh=230時間であったが、本実施例による構造では、Th=1230時間であり、動作寿命に関する信頼性が格段に向上した。
【0035】
本実施例では、隣接する素子2個分について半導体抵抗素子を結合させる構造としたが、図6に示したように3個以上の半導体抵抗素子を結合する構造を採用することもできる。結合させる個数が増加するほど、開放故障には強くなるので、自己走査型発光素子アレイの動作信頼性は高くなる。
【0036】
本実施例では、VGAライン側には素子数と同一数のオーミック電極20aをパターニング形成したが、図7に示すように、それ以上の数の電極20aを形成することでも同様の効果が得られる。電極数が増加するほど、開放故障には強くなるので、自己走査型発光素子アレイ動作信頼性は高くなる。
【0037】
また、図8に示すように、数個の素子(図の例では、3素子)にまたがる電極30を形成し、複数のコンタクトホールCで結合する構造を採用することもできる。さらに、図9に示すように、電極30は全素子にわたって引き伸ばしても良い。電極を引き伸ばすことによって、抵抗を大きくせずに、より多くのコンタクトホールで結合させることが可能となるので、開放故障には強くなると同時に、安定した動作の確保などで、自己走査型発光素子アレイの動作信頼性は高くなる。
【0038】
なお、本実施例において、第1の実施例で説明したように電極にAlとの接触防止膜を設ければ、さらに自己走査型発光素子アレイの動作信頼性を高めることが可能となる。
【0039】
【第3の実施例】
次に、以上に説明した自己走査型発光素子アレイチップを用いた光プリンタヘッド、このような光プリンタヘッドを用いた光プリンタについて説明する。
【0040】
図10は、光プリンタヘッドの主要部を示す斜視図である。光プリンタヘッドは、実装基板130上に複数個の自己走査型発光素子アレイチップ132を千鳥配置で配列して構成された自己走査型発光素子アレイ134と、複数個の正立等倍レンズ(ロッドレンズ)136を配列して構成された正立等倍レンズアレイ138とを備えている。発光素子アレイ134から出た光は、レンズアレイ138により集光されて、感光ドラム(図示せず)上に照射される。
【0041】
図11は、このような光プリンタヘッド140を備える光プリンタの構成を示す。円筒形の感光ドラム142の表面に、アモルファスSi等の光導電性を持つ材料(感光体)が作られている。このドラムはプリントの速度で回転している。回転しているドラムの感光体表面を、帯電器144で一様に帯電させる。そして、光プリンタヘッド140で、印字するドットイメージの光を感光体上に照射し、光の当たったところの帯電を中和する。続いて、現像器148で感光体上の帯電状態にしたがって、トナーを感光体上につける。そして、転写器150でカセット152中から送られてきた用紙154上に、トナーを転写する。用紙は、定着器146にて熱等を加えられ定着され、スタッカ158に送られる。一方、転写の終了したドラムは、消去ランプ160で帯電が全面にわたって中和され、清掃器162で残ったトナーが除去される。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、VGAラインと半導体素子を接続させる接続部分には、Alとの接触防止膜を設けた電極を用いているので、Alとの合金が形成されないので、合金形成に起因する問題を解決することができる。
【0043】
また、本発明によれば、VGAラインと半導体素子を接続させる接続部分が開放状態となった場合でも、連結された半導体抵抗素子を経由して開放状態になった素子に対する電圧印加を継続することができるようになり、自己走査型発光素子アレイの動作の長期信頼性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】シフト部と発光部を分離したタイプのダイオード結合自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。
【図2】図1の自己走査型発光素子アレイの平面図である。
【図3】図2に点線17で示す部分の断面図である。
【図4】本発明の電極構造を示す図である。
【図5】本発明に係る半導体抵抗素子の結合状態を示す図である。
【図6】本発明に係る半導体抵抗素子の他の結合状態を示す図である。
【図7】半導体抵抗素子の結合部における電極の配列を示す図である。
【図8】半導体抵抗素子の結合部における1個の電極とコンタクトホールの配列とを示す図である。
【図9】本発明に係る半導体抵抗素子のさらに他の結合状態を示す図である。
【図10】光プリンタヘッドの主要部を示す斜視図である。
【図11】光プリンタヘッドを備える光プリンタの構成を示す図である。
【符号の説明】
11,12 転送用クロックパルスライン
13 電源ライン
14 発光信号ライン
15 Al配線
18 p型AlGaAs層
20a,20b Au系電極
22 SiO2 絶縁膜
24 SiO2 保護膜
26 Ni層
Claims (15)
- PNPN構造の3端子発光サイリスタが複数個1次元に配列された発光素子アレイと、前記各サイリスタに、前記PNPN構造の半導体層により形成される半導体抵抗素子をそれぞれ介して、電源を供給するAl配線よりなる電源ラインとを少なくとも備える自己走査型発光素子アレイにおいて、
前記各半導体抵抗素子上に設けられ、前記電源ラインに接続されるAu系電極は、表面にAlに対する接触防止膜が形成されていることを特徴とする自己走査型発光素子アレイ。 - 前記接触防止膜は、AuおよびAlと反応しにくい材料よりなることを特徴とする請求項1に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記接触防止膜は、Ni,CrまたはCuであることを特徴とする請求項2に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記接触防止膜がNiの場合には、Niの厚さは、200〜500nmであることを特徴とする請求項3に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- PNPN構造の3端子発光サイリスタが複数個1次元に配列された発光素子アレイと、前記各サイリスタに、前記PNPN構造の半導体層により形成される半導体抵抗素子をそれぞれ介して、電源を供給するAl配線よりなる電源ラインとを少なくとも備える自己走査型発光素子アレイにおいて、
N個(Nは2以上の整数)以上の隣接する半導体抵抗素子ごとに、前記電源ライン側で結合されていることを特徴とする自己走査型発光素子アレイ。 - 前記半導体抵抗素子の前記結合されている部分上には、N個のAu系電極が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記半導体抵抗素子の前記結合されている部分上には、(N+1個)以上のAu系電極が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記半導体抵抗素子の前記結合されている部分上には、1個のAu系電極が設けられ、この電極は、2個以上のコンタクトホールを経て、前記電源ラインに接続されていることを特徴とする請求項5に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- PNPN構造の3端子発光サイリスタが複数個1次元に配列された発光素子アレイと、前記各サイリスタに、前記PNPN構造の半導体層により形成される半導体抵抗素子をそれぞれ介して、電源を供給するAl配線よりなる電源ラインとを少なくとも備える自己走査型発光素子アレイにおいて、
全部の前記半導体抵抗素子が、前記電源ライン側で結合され、この結合されている部分上には、1個のAu系電極が設けられ、この電極は、2個以上のコンタクトホールを経て、前記電源ラインに接続されていることを特徴とする自己走査型発光素子アレイ。 - 前記電極の表面に、Alに対する接触防止膜が形成されていることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記接触防止膜は、AuおよびAlと反応しにくい材料よりなることを特徴とする請求項10に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記接触防止膜は、Ni,CrまたはCuであることを特徴とする請求項11に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 前記接触防止膜がNiの場合には、Niの厚さは、200〜500nmであることを特徴とする請求項12に記載の自己走査型発光素子アレイ。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の自己走査型発光素子アレイを備える光プリンタヘッド。
- 請求項14に記載の光プリンタヘッドを備える光プリンタ。
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JP2008112930A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 半導体素子及びその製造方法 |
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