JP2004158278A - Induction heating cooking device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般家庭で使用する誘導加熱調理器に関し、特に加熱コイルの温度上昇を抑えて加熱調理するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の誘導加熱調理器としては、加熱コイルの出力増加に伴って、冷却ファンの速度を可変し発熱部品の温度上昇を抑えるというものがあった。例えば、図6は従来の誘導加熱調理器の断面図を示したもので、1は調理用の鍋、2は鍋1を載置するトッププレートであり、3はトッププレートの下部に設けた鍋1に高周波磁界を与えるための円盤状の加熱コイルである。4は加熱コイルに高周波電流を供給するためのインバータであり、5はインバータの構成部品であるパワースイッチング素子で、発熱した熱を放熱するためのアルミニウム製の放熱器6が取り付けられている。7は加熱コイル3やインバータ5を収納するケース、8は冷却ファンで、ケース7内の発熱部品を冷却するファンであり、9は冷却ファンの速度を制御する冷却ファン速度制御手段である。冷却ファン速度制御手段9は放熱器6に取り付けた温度検知手段10であるサーミスタの検知温度情報によって作動するようになっている。そして、この構成において、パワースイッチング素子5の温度が低い場合には、冷却ファン8の速度を低下させ、冷却能力を低下させ、同時に冷却ファン8から発生する騒音の大きさを低く抑えるというものであった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、冷却風の流れを良くし発熱部品の温度上昇を抑えるというものがあった。例えば、図7は誘導加熱調理器を流し台に組込んだときの断面図を示したもので、本体11の底面の吸気孔12から冷却ファン13により冷却風を取入れて発熱部品を搭載した回路基盤14を冷却した後、本体上面の排気孔15より排出することにより、冷却風の流れを良くし効率よく回路基盤14を冷却することができるというものであった(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−45058号公報
【特許文献2】
特開平11−354263号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、誘導加熱調理器の多用途化によりいろいろの形態の誘導加熱調理器が望まれるようになってきた。例えば、見栄えを良くするために給排気口を本体の上面に設けたくないという要望がある。
【0006】
また、給排気が十分に確保しにくい、例えば、吸気口が本体の底面にある器体をシステムキッチンのキャビネットの上に設けたり、給排気口が側面にある器体を壁面に近接して設けたりするとき給排気を確保するために特別の工事をしたくない等の要望がある。
【0007】
しかしながら、これらの要望に対応した場合、従来の構成では十分な冷却風を確保することができず、発熱部品の温度が上昇し安全装置が働くまで使用者が設定した加熱出力が続き、発熱部品を保護する安全装置が突然動作して電源が切断され調理が中断されてしまうという問題があった。
【0008】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、発熱部品の冷却を良くするための冷却風が十分得られなくても、加熱コイルの出力を低減して発熱部品の温度上昇を防ぎ、連続加熱時間を長くして調理ができる使い勝手のよい誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、被調理物を収納した鍋等の負荷を誘導加熱して調理を行う誘導加熱調理器であって、加熱コイルの出力を制御する出力制御手段の発熱部品を冷却するための冷却風が十分得られなくても、加熱コイルの出力を低減して発熱部品の温度上昇を防ぎ、長時間連続加熱ができる構成とした。この構成により、出力制御手段は発熱部品の温度上昇が高くなると加熱コイルの出力を低減してその温度上昇を抑え、安全装置の動作を遅らせることができるため長時間加熱することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、被調理物を収納した鍋等の負荷を誘導加熱して調理を行う誘導加熱調理器であって、加熱コイルの出力を制御する出力制御手段の発熱部品を冷却するための冷却風が十分得られなくても、加熱コイルの出力を低減して発熱部品の温度上昇を防ぎ、長時間連続加熱ができる構成とした。この構成により、出力制御手段は発熱部品の温度上昇が高くなると加熱コイルの出力を低減してその温度上昇を抑え、安全装置の動作を遅らせることができるため長時間加熱することができる。
【0011】
したがって、発熱部品の信頼性を確保し、かつ調理中に調理に付き添って電源がoffになるごとに電源を再投入したりしなければならないという煩わしさがなくなり利便性のよいものにすることができる。また、加熱が途中で中断されないので調理に必要な最小限の温度を確保できるので、仕上がりのよい調理ができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレートに載置した鍋等の被加熱物を高周波加熱する少なくとも1つの加熱コイルと、前記加熱コイルの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の発熱部品の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記出力制御手段は前記温度検知手段の検知温度の所定の範囲内で間歇的に温度確認を行い、確認した温度に応じて前記加熱コイルの出力を制御する構成とした。この構成により、出力制御手段は発熱部品の温度上昇が高くなると加熱コイルの出力を低減してその温度上昇を抑え、安全装置の動作を遅らせることができるため長時間加熱することができる。
【0013】
したがって、調理中に調理に付き添っていたり、電源がoffになるごとに電源を再投入したりしなければならないという煩わしさがなくなり使い勝手のよいものにすることができる。また、調理の仕上がりの良いものにすることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1に記載の温度検知手段による検知温度の所定の範囲を、加熱コイルの制御を開始する最初の温度設定値と前記加熱コイルの出力を停止する停止温度設定値との間としたことにより、長時間加熱の可能性を高くするとともに発熱部品の信頼性を確保することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1に記載の温度確認を検知温度の所定の範囲以内に予め設けられた温度設定値毎に行う構成としたことにより、確実に温度を停止温度設定値以下にすることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項1または2に記載の加熱コイルの出力制御を段階的に行う構成としたので簡単な制御で確実に制御することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレートに載置した鍋等の被加熱物を高周波加熱する少なくとも1つの加熱コイルと、前記加熱コイルの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の発熱部品の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記温度検知手段の検知温度の所定の範囲以内に複数の検知設定値を設け、前記検知設定値間で発熱部品の温度上昇速度を検知し、検知した温度上昇速度が所定値を越えるときは、前記出力制御手段は検知以降の加熱コイルの出力を温度上昇度合いに応じて変更する構成とした。この構成により、より確実に加熱コイルの出力の停止を防ぎ長時間加熱が可能となる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、外郭を構成する本体と、前記本体の上面に設けたトッププレートと、前記トッププレートに載置した鍋等の被加熱物を高周波加熱する少なくとも1つの加熱コイルと、前記加熱コイルの出力を制御する出力制御手段と、前記出力制御手段の発熱部品の温度を検知する温度検知手段とを備え、加熱コイルの制御を開始する最初の温度設定位置に到達するまでの前記温度検知手段の温度上昇速度を検知し、前記出力制御手段は検知以降の加熱コイルの出力を温度上昇度合いに応じて変更する構成とした。この構成により、より確実に加熱コイルの出力の停止を防ぎ長時間加熱が可能となる。
【0019】
請求項8に記載の発明は、特に、請求項2〜7のいずれか1項に記載の構成において、複数の加熱コイルを有し、夫々の前記加熱コイルは個別に出力制御手段と温度検知手段とを有する構成としたことにより、どの加熱部でも長時間加熱をできるようにすることができる。
【0020】
請求項9に記載の発明は、特に請求項8に記載の構成において、夫々の加熱コイルの出力を制御する出力制御手段を統括する統括制御手段を有し、前記統括制御手段は夫々の温度検知手段からの検知出力に基づいて、出力制御手段を制御する構成としたことにより、同時に調理を進行してもむやみに加熱コイルの出力が停止することがなく利便性が良くなる。
【0021】
請求項10に記載の発明は、特に請求項9に記載の構成において、夫々の加熱コイルは他の加熱コイルの温度上昇速度に対応して出力を変更する構成としたことにより、他の使用している加熱部の動作を利用することで、当該加熱部が停止するのを防ぐことができ、同時に調理を進行させる事ができる。
【0022】
請求項11に記載の発明は、特に請求項9に記載の構成において、複数の加熱コイルを同時に使用しているときは、最大定格値の高い加熱コイルより順に出力を低減する構成としたことにより出力低減後の出力を他の加熱コイルの出力と同程度の出力を確保することができるとともに、発熱の大きい加熱コイルの出力を下げるので他の加熱コイルに対応する発熱部品の温度低減効果が大きく他の加熱コイルの出力を低減する頻度を少なくできる。
【0023】
請求項12に記載の発明は、特に請求項9に記載の構成において、複数の加熱コイルを同時に使用しているときは、実出力値の高い加熱コイルより順に出力を低減する構成としたことにより、出力低減余裕のある加熱部の出力を優先して低減するので、他のいずれかの加熱部がそれ以上に出力を低減して停止する可能性が低くなる。
【0024】
請求項13に記載の発明は、特に請求項9に記載の構成において、複数の加熱コイルを同時に使用しているときで、加熱コイルの出力を停止する必要のあるときは、最大定格値の小さい順に停止する構成とした。これにより、補助加熱部として一般的に使用される加熱部を停止させるので、実用上の影響が小さく利便性をよくすることができる。
【0025】
請求項14に記載の発明は、特に、請求項9に記載の構成において、複数の加熱コイルの配置が本体の前後関係にあり、かつ同時に使用するときは、後方に配置した加熱コイルから順に低減または/および停止する構成とした。これにより、補助加熱部として一般的に使用される後方の加熱部を停止させるので、実用上の影響が小さく利便性をよくすることができる。
【0026】
請求項15に記載の発明は、特に、請求項9〜14のいずれか1項に記載の構成において、トッププレートの温度を検知するトッププレート温度検知手段を備え、トッププレートの検知温度を優先し、温度が低いトッププレートに対応する加熱コイルから順次出力を低減する構成としたことにより、高温調理をしている可能性が高い加熱部での加熱を優先させることができるので、高温調理を継続させることができ実用性が高いものにすることができる。
【0027】
請求項16に記載の発明は、特に、請求項1〜15のいずれか1項に記載の構成において、吸気口および排気口を本体の側面または/および底面に設ける構成としたことにより、冷却風が充分に得られない場合でも長時間加熱することができ利便性のよいものにすることができる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例の説明に当たっては4個の誘導加熱による加熱部を有する場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、本発明の意図にかなうものであれば加熱部は何個あっても良い。
【0029】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における誘導加熱調理器の動作特性図、図2は同誘導加熱調理器を流し台に組み込んだときの外観斜視図、図3は同誘導加熱調理器の縦断面図である。
【0030】
図2および図3において、流し台21に誘導加熱調理器が組み込まれている。22は誘導加熱調理器の外郭を構成する本体、23は本体22の上面に載置したトッププレート、24は加熱部で、トッププレート23上に設けた調理物を収納し高周波磁界により渦電流を発生し発熱することにより被調理物を加熱調理する鍋を載置する部分、いわゆるコンロ部である。図2では誘導加熱を行う誘導加熱部(以下加熱部と記す)が4個あるいわゆる4口のコンロを有する場合を示している。
【0031】
なお、本実施例では誘導加熱部は少なくとも1個あればよく、他は抵抗加熱を行ういわゆるラジェント加熱部やハロゲン加熱部など他の熱源を含んでいても何ら差し支えはない。25は操作部で、加熱部24a、24b、24c、24dに対応して、操作部25a、25b、25c、25dを設けている。26は鍋を高周波加熱する加熱コイルで、加熱部24a、24bに対応して26a、26bを設けている。
【0032】
なお、加熱部24c、24dに対応する加熱コイル26c、26dは図示していない。27は出力制御手段で加熱コイル26を駆動する駆動部と温度検知手段からの信号により加熱コイル26の出力を制御する制御部とより構成している。27a、27bは加熱コイル26a、26bにそれぞれ対応して設けた出力制御手段である。
【0033】
なお、加熱コイル26c、26dに対応する出力制御手段27c、27dは図示していない。28は発熱部品の温度を検知する温度検知手段である。なお、この温度検知手段の取り付け位置は発熱部品に限定されるものでなく、出力制御手段で最も温度の影響を受けやすい位置、またはその位置の温度を相関的に検知可能な位置であってもよい。28a、28bは出力制御手段27a、27bに対応して設けた温度検知手段である。
【0034】
なお、出力制御手段27c、27dに対応して設けた温度検知手段28c、28dは図示していない。また、29はファンからなる冷却手段で本体の底面に設けた吸気口30から吸気し、出力制御手段27を冷却しながら排気口31より外部に排気する。
【0035】
前記構成の誘導加熱調理器について、以下、その動作作用について説明する。なお、説明に当たっては、本発明の基本的機能である温度上昇緩和機能について説明するため1つの加熱コイル、すなわち1口のコンロについて説明する。
【0036】
トッププレート23上の加熱部24に誘導加熱により発熱する被調理物を収納した鍋(図示せず)を載置し、操作部25を操作し電源をonにすると、加熱コイル26には鍋の温度が低いため高出力(定格出力)が印加され加熱動作を開始する。動作時間の経過とともに鍋は高周波により発生した渦電流により発熱し内部に収納した被調理物を加熱調理する。
【0037】
また、出力制御手段27はその構成部品の損失により発熱し温度は上昇する。特に、インバータ回路に用いられるパワースイッチング素子の損失が大きく、高温になり熱的に破壊する恐れが生じる。そのため、温度検知手段28により温度を検知し、あらかじめ定めた温度より高い温度になったとき、安全装置が働き電源がoffになるように設計してある。
【0038】
図1は出力制御手段27の発熱部品であるパワースイッチング素子に連動した温度検知手段の検知温度を示している。検知温度が予め実験により定めた第1の確認温度である検知設定値T1に達すると、出力制御手段27はその駆動部を駆動して加熱コイル26の出力をH0より低いH1に低減する。これにより発熱部品の温度上昇が早い場合の温度上昇度合いを低減できる。このとき、もし加熱コイルの出力を制御しなかったら図中点線で示したような温度上昇をする。そして、発熱部品などの安全性および信頼性を確保するために設けた停止設定値Tsに到達し電源が切断され、調理が中断される。
【0039】
しかるに、本実施例では、図中実線で示したように加熱コイル26の出力を低減し発熱部品などの温度上昇を抑制しているので、発熱部品の温度は停止設定値Tsに到達しにくくなり、従って、調理は中断しない。
【0040】
さらに出力H1で加熱を続けると、発熱部品の温度は上昇を続け第2の確認温度である検知設定値T2に達する。このまま出力H1で加熱し続けると発熱部品の温度は停止設定値に達してしまう恐れがあるので、加熱コイルの出力をH1よりさらに低いH2に低減する。この状態では発熱部品は時間の経過とともにさらに温度が上昇し第3の確認温度である検知設定値T3に達する。
【0041】
そして、先に述べたと同じ理由により加熱コイルの出力をさらに低いH3に低減する。この段階では加熱コイルに電力を供給することによる発熱部品の発熱よりも周囲への放熱のほうが多くなるため発熱部品の温度は最高点に到達して後漸減する。そして、温度が検知設定値T2に到達すると、加熱コイルの出力はH3からH2に増加する。以降加熱コイルの出力は出力H2とH3とを繰り返しながら調理が進行する。勿論出力H3でも検知温度が増加するならばさらに出力を低下しH4とすればよく、また、出力を増加した後でもさらに温度が減少し続けるなら次の温度確認点である検知設定値でさらに出力を増加すればよい。
【0042】
本実施例では、温度検知手段28はパワースイッチング素子の温度を検出するように配されているが、パワースイッチング素子に限るものでなくインバータ共振回路を構成する例えばコンデンサの温度を検出してもよいし、パワースイッチング素子とコンデンサなど複数の発熱部品の温度を同時に検出し、それぞれに設けた検知設定値で動作させてもよい。
【0043】
また、従来トッププレート温度検知手段32により、なべや油など調理対象物の温度を間接的に検知し、空炊き時の温度低減や調理温度コントロールするものがあるが、本実施例では内部発熱部品を直接的に検知するものであり、また加熱コイルの出力を段階的に下げるので、温度検知手段28の発熱部品に対する温度追従性が向上し、発熱部品が温度限度を超えて破損することを低減できる。
【0044】
なお、本実施例における加熱コイルの出力の最低値H4は、その調理を行うための必要な最低温度を確保できる出力とすることが実用的である。これにより、調理時間は長くなるが調理に必要な温度を確保でき、調理の仕上がりをよくすることができる。
【0045】
また、本実施例では発熱部品の温度を確認する検知設定値は種々の条件を考慮し実験的に求めればよい。要は本発明の主旨である加熱が中断されないように定めればよい。さらに検知設定時間の間隔は本実施例では等間隔であるがこれに限定されるものではなく本発明の主旨にかなうものであればよい。
【0046】
また、本実施例では温度検知手段による検知温度の所定の範囲は加熱コイルの制御を最初に開始する温度と加熱コイルの出力を停止する温度との間に設けているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、本発明の主旨にかなうものであればどのように定めてもよい。
【0047】
また、本実施例では発熱部品の温度を確認する検知設定値をT1ないしT4の4段階、出力をH1ないしH4の4段階の場合について説明したがこれに限定されるものではなく何段階であってもよいのは勿論である。
【0048】
また、前記説明では1個の誘導加熱部に対応して、発熱部品の温度を確認しながら加熱コイルの出力を制御する温度上昇緩和機能を設けた場合について説明しているが、この温度上昇緩和機能を4個の誘導加熱部に夫々対応して設けてもよいのは勿論である。
【0049】
以上述べたように本実施例では発熱部品の温度情報に応じて、その温度を確認しながら加熱コイルの出力を制御する温度上昇緩和機能を設けることにより、加熱コイルの電源を切断、すなわち、調理の中断をすることなく調理を仕上げることができる。したがって、調理中に調理に付き添っていたり、電源がoffになるごとに電源を再投入したりしなければならないという煩わしさがなくなり使い勝手のよいものにすることができる。
【0050】
なお、本実施例の場合、やや弱めの火力で加熱することになるが、従来のように中断再加熱という時間の損失がないため実質的な調理時間をほとんど同じにすることができる。また、調理が途中で中断されないので、良好な調理結果を得ることができる。
【0051】
なお、前記説明では加熱コイルの出力の低減を基準値を段階的に設け段階的に低減した場合について説明したが、これに限定されるものではなく段階を限りなく多くした場合、すなわち連続的に低減するようにしてもよいのは勿論である。
【0052】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2における誘導加熱調理器の動作特性図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。
【0053】
本実施例が実施例1と異なる点は実施例1が温度の上昇値に応じて加熱コイルの出力を変えるのに対して、本実施例は温度の上昇速度に応じて加熱コイルの出力を変える点である。以下、図4を用いて説明する。なお、本実施例の説明に当たっては実施例1と同様1つの加熱部について説明する。
【0054】
調理開始後、第1の確認温度である検知設定値T1において加熱コイルの出力を低減するのは実施例1と同じであるが、出力低減後の温度上昇速度が予め実験により求めた基準温度上昇線Aより上側にある場合、すなわち温度上昇速度が基準より速い場合、第2の確認温度である検知設定値T2での加熱コイルの出力を温度上昇速度が基準より遅い場合より大きくする。もちろん基準温度上昇線Aは直線であっても曲線であってもよい。
【0055】
例えば、実施例2における経過時間と検知温度との関係を示す太い実線からなる曲線を基準とすると、基準温度上昇線Aは検知設定値T1と第2番目の検知設定値T2とを実験により設定した時間で結んだ直線である。検知温度が検知設定値T1に達すると、加熱コイルの出力はH0より低いH1に低減される。検知温度がT1からT2に達する経過の曲線が基準温度上昇線Aよりも上にある場合、すなわち、T1からT2に達する時間が基準温度上昇線Aで設定した時間よりも短い場合は、温度上昇が速いため検知設定値T2での出力の低減をH2に設定する。
【0056】
逆に、検知設定値T1とT2との間における温度上昇が基準温度上昇線Aよりも下側、すなわち温度上昇が遅い場合は、検知設定値T2での出力を基準の出力H1からH2ではなく、より低減幅の小さい出力H1とH2との間にあるH12に設定する。これにより発熱部品の温度上昇が遅い場合の温度上昇度合いを低減できる。このとき、もし加熱コイルの出力を制御しなかったら図中点線で示したような温度上昇をする。そして、発熱部品などの安全性および信頼性を確保するために設けた停止設定値Tsに到達し電源が切断され、調理が中断される。
【0057】
しかるに、本実施例では、図中実線で示したように加熱コイル26の出力を低減し発熱部品などの温度上昇を抑制しているので、発熱部品の温度は停止設定値Tsに到達しにくくなり、従って、調理は中断しない。さらに出力H2で加熱を続けると、発熱部品の温度は上昇を続け第3の確認温度である検知設定値T3に達する。
【0058】
さらに、検知設定値T2と検知設定値T3との間にも基準温度上昇線Bが設けられており、検知温度がT2からT3に達する経過の曲線が基準温度上昇線Bよりも上にある場合は、前述と同様に温度上昇は速いと判断し、検知基準値T3での出力の低減をH2からH3に設定する。
【0059】
逆に、検知設定値T2とT3との間における温度上昇が基準温度上昇線Bよりも下側、すなわち温度上昇が遅い場合は、検知設定値T3での出力を基準の出力H2からH3ではなく、より低減幅の小さい出力H2とH3との間にあるH23に設定する。この段階では加熱コイルに電力を供給することによる発熱部品の発熱よりも周囲への放熱のほうが多くなるため発熱部品の温度は最高点に到達して後漸減する。そして、温度が検知設定値T2に到達すると、加熱コイルの出力はH3からH2にまたはH23からH2に増加する。以降加熱コイルの出力は基準温度上昇線Bと比較し、出力を設定する動作を繰り返しながら調理が進行する。勿論出力H3でも検知温度が増加するならば検知設定値T3と次の検知設定値T4との間の基準温度上昇線と実際の検知温度の経過曲線とを比較してH4またはH34に変更すればよく、また、出力を増加した後でもさらに温度が減少し続けるなら次の温度確認点である検知設定値でさらに出力を増加すればよい。なお、最終段階で低下させる出力H4の値は、実用的な調理ができる値までにとどめる。
【0060】
このように温度緩和機能を設けることにより発熱部品の温度が停止設定値以上になるのを防ぎ電源が切断されにくくしたり、火力が弱いため温度上昇が遅く調理に時間がかかりすぎたりするのを防いだりすることができる。
【0061】
なお、前述したようにこのような出力の変更は一回に限らずそれ以降の段階においても同様にしてもよいのはもちろんである。また、基準温度上昇線との差異が大きくなるほど変更する出力の巾を大きくすればよいのは勿論である。
【0062】
また、前記説明では1個の誘導加熱部に対応して、発熱部品の温度を確認しながら加熱コイルの出力を制御する温度上昇緩和機能を設けた場合について説明しているが、この温度上昇緩和機能を4個の誘導加熱部に夫々対応して設けてもよいのは勿論である。
【0063】
(実施例3)
図5は本発明の実施例3における誘導加熱調理器の動作特性図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1および2と同じなので異なる点を中心に説明する。
【0064】
本実施例が実施例1と異なる点は実施例1が温度の上昇値に応じて加熱コイルの出力を変えるのに対して、本実施例は温度の上昇速度に応じて加熱コイルの出力を変える点であり、実施例2と異なる点は実施例2が最初の検知設定値T1以降の温度上昇速度により次の検知設定値以降の出力を変更するのに対し、本実施例では加熱開始から最初の検知設定値T1間での温度上昇速度により、出力低減巾を変更する点である。以下、図5を用いて説明する。なお、本実施例の説明に当たっては実施例1と同様1つの加熱部について説明する。
【0065】
調理開始後、検知設定値T1までの基準温度立ち上がり時間t0よりも短い時間、すなわち発熱部品の温度上昇値が基準値より大きい場合は、検知設定値T1での出力変更を大きくし、発熱部品の冷却が比較的良いため、基準温度立ち上がり時間t0よりも長い時間、すなわち発熱部品の温度上昇値が基準値より小さい場合は、検知設定値T1での出力変更を小さくする。
【0066】
例えば、図5において、太い実線で示す曲線は検知設定値T1に到達するまでの時間が基準温度立ち上がり時間t0よりも短い。そのため検知設定値T1における出力の変更をH0からH1に設定する。
【0067】
逆に点線で示す曲線は検知設定値T1に到達するまでの時間が基準温度立ち上がり時間t0よりも長い。そのため検知設定値T1における出力の変更を小さくし、出力H0とH1との間のH01に設定する。このようにすることにより発熱部品の温度が停止設定値以上に速くなるのを防ぎ電源が切断されにくくしたり、火力が弱いため温度上昇が遅く調理に時間がかかりすぎたりするのを防いだりすることができる。
【0068】
なお、基準温度上昇線との差異が大きくなるほど変更する出力の巾を大きくすればよいのは勿論である。
【0069】
また、前記説明では1個の誘導加熱部に対応して、発熱部品の温度を確認しながら加熱コイルの出力を制御する温度上昇緩和機能を設けた場合について説明しているが、この温度上昇緩和機能を4個の誘導加熱部に夫々対応して設けてもよいのは勿論である。
【0070】
(実施例4)
本実施例では誘導加熱により加熱する加熱部を4口有し、かつそれぞれの加熱部は実施例1ないし3で示した発熱部品の温度上昇により加熱コイルの出力を出力制御手段によって変えることができる温度上昇緩和機能を有する誘導加熱調理器に関する。なお、本実施例の基本構成は実施例1ないし3と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。以下本発明の実施例について説明する。
【0071】
本実施例が実施例1ないし3と異なる点は、実施例1ないし3では、4個の誘導加熱部を用いた場合、夫々の加熱部は夫々独立した温度上昇緩和機能を有する出力制御手段を有する事になるが、本実施例では夫々独立した温度上昇緩和機能を有する出力制御手段を統括する統括制御手段を設け、この統括制御手段により夫々の出力制御手段を制御するようにした点である。
【0072】
本実施例では吸気口および排気口がそれらの機能が十分に発揮されるように設置されていないため各加熱部に対応する発熱部品の温度上昇は、吸気口および排気口の機能が十分に働くように設けられている場合に比べ実施例1および2に示すように高くなる。実施例1および2では加熱コイルが1個しか使用されていないため温度上昇緩和機能を設けることにより十分対応することができる。
【0073】
しかるに本実施例では誘導加熱部が4個あり、それに対応して4個の加熱コイルが使用されるため、それぞれ冷却ファンの送風で冷却しあう加熱コイルおよび出力制御手段はお互いに影響を及ぼし合う。基本的には各加熱コイルに設けた温度上昇緩和機能により対応できるようにしているが、設計上または施工上それだけでは対応できない場合がある。以下、本実施例はこのような場合に対応し、使用者の利便性を良くした構成を示したもので、各構成は原則とした独立したものである。
【0074】
以下、4個の誘導加熱する加熱部を有する誘導加熱調理器について説明する。なお、加熱コイルにはすべて温度上昇値緩和機能を有する出力制御手段を設けるとともに、これらの出力制御手段を統括する統括制御手段(図示せず)を設けている。
【0075】
本実施例では4個の加熱部のうち2個以上が使用されている場合について説明する。例えば、図2において加熱部24aに対応する加熱コイル26aの出力を温度上昇緩和機能にしたがって出力低減動作を行っても、なお、加熱コイル26aに対応する出力制御手段27aの発熱部品が温度上昇を続ける場合がある。このとき、統括制御手段は同時に使用している他の加熱部に対応する出力制御手段を制御し、必要とする加熱コイルの出力を低減する。例えば加熱部として、24a、24b、24cの3個を使用している場合は加熱部24bに対応する加熱コイル26bの出力を低減する。それでもまだ発熱部品が温度上昇を続ける場合は、さらに加熱部24cに対応する加熱コイル26cの出力を低減する。これにより加熱コイル26aがoffになりにくくすることができる。このように多数の加熱部を利用する場合、他の使用している加熱部の動作を利用することで、当該加熱部、この場合は加熱部24aが停止するのを防ぐことができ、使用しているすべての加熱部で同時に調理を進行させる事ができる。
【0076】
また、複数の加熱部を同時に使用しているときで、複数の加熱コイルに対応する発熱部品の温度が高くなり、出力制御をする必要が生じた場合、統括制御手段は最大定格の高い加熱コイルの出力を優先して低減するように出力制御手段を制御する。これにより出力低減後の出力を他の加熱コイルの出力と同程度の出力を確保することができるとともに、発熱の大きい加熱コイルの出力を下げるので他の加熱コイルに対応する発熱部品の温度低減効果が大きく他の加熱コイルの出力を低減する頻度を少なくできる。
【0077】
例えば、加熱コイル26aの出力が一番高い場合、加熱コイル26aの出力を低減することで加熱コイル26aの出力よりも出力の小さい加熱コイル26b、26c、26dへの熱の影響を小さくできる。また、加熱部26aの出力は大きいため低減しても他の加熱部と同程度の出力にすることができる。そのため同時に調理を進行することができる。
【0078】
また、複数の加熱部を同時に使用しているときで、複数の加熱部に対応する発熱部品の温度が高くなり、出力制御をする必要が生じた場合、統括制御手段は現在の実出力値の高い加熱部の出力を優先して低減するように出力制御手段を制御する。これにより、出力低減余裕のある加熱部の出力を優先して低減するので、他のいずれかの加熱部がそれ以上に出力を低減して停止する可能性が低くなる。また、出力低減値も大きくなるので、他の加熱部へ与える熱影響も低減でき、他の加熱部も連続使用できる可能性も高くなる。
【0079】
また、複数の加熱部を同時に使用しているときで、加熱コイルの出力を停止する必要があるときは、統括制御手段は最大定格値の小さい順に停止するようにそれぞれの出力制御手段を制御する。これは一般的には最大定格の小さい加熱部は補助加熱部として使われることが多く、この加熱部を停止させた方が実用上の影響が小さい場合が多いからである。
【0080】
また、複数の加熱コイルの配置が本体の前後関係にあり、かつ、同時に使用するときは、後方に配置した加熱コイルから順に低減または/および停止するようにする。例えば、加熱部24a、24b、24c、24dを使用しているときは、後方に配置した加熱部24b、または24dより順に低減または/および停止するようにする。これは、一般的には最大定格の小さい加熱部は補助加熱部として使われることが多く、この加熱部を停止させた方が実用上の影響が小さい場合が多いからである。
【0081】
また、トッププレート23の温度を検知するトッププレート温度検知手段32を備え、トッププレート23の検知温度を優先させる場合、統括制御手段はトッププレート23の温度が低い部分に対応する加熱コイルから順次出力を低減するように夫々の出力制御手段を制御する。これは、トッププレート23の温度が高いときは、高温調理をしている可能性が高いので、トッププレート23の温度が低い加熱コイルから出力を低下させるほうが、高温調理を継続させることができ実用性が高いからである。
【0082】
以上述べたように本実施例では、発熱部品の冷却のための冷却風が充分確保されない状態で複数個の加熱部を使用した場合で、出力制御手段の発熱部品を熱的に保護するために加熱部の出力低減または/および停止をする必要が生じたときは、それを実行する優先順位を定めて行うことにより、調理の進行を同時に行ったり、必要な調理を優先させて調理を行ったりすることができ、調理時間が長くなるのを最小限にとどめるとともに調理の仕上がりを低下させることがないので利便性がよくなる。
【0083】
なお、本実施例では加熱部を4個使用した場合について説明したがこれに限定されるものではなく2個または3個の仕様でもよいのはいうまでもない。また、加熱部が4個よりも多い場合でも本実施例の方法によれば長時間加熱するようにすることができる。
【0084】
また、実施例1ないし3の構成は、器体の設置場所により冷却風が十分に得られない場合特に有効であるが、その他器体の構成が複雑のため発熱部品を充分に冷却できない場合や、多くの加熱コイルを同時に使用したときで発熱部品を充分に冷却すると高価になる場合などに有効である。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜16に記載の発明によれば、発熱部品を冷却をするための冷却風が十分得られなくても、加熱コイルの出力を低減して発熱部品の温度上昇を防ぎ、連続加熱時間を長くして調理することができる使い勝手のよいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における誘導加熱調理器の動作特性図
【図2】同誘導加熱調理器を流し台に組み込んだときの外観斜視図
【図3】同誘導加熱調理器の縦断面図
【図4】本発明の実施例2における誘導加熱調理器の動作特性図
【図5】本発明の実施例3における誘導加熱調理器の動作特性図
【図6】従来の誘導加熱調理器の断面図
【図7】同誘導加熱調理器を流し台に組み込んだときの断面図
【符号の説明】
22 本体
23 トッププレート
26 加熱コイル
27 出力制御手段
28 温度検知手段
32 トッププレート温度検知手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an induction heating cooker used in ordinary households, and more particularly to an induction heating cooker that suppresses a rise in temperature of a heating coil and cooks.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of induction heating cooker, there has been one in which the speed of a cooling fan is varied to suppress an increase in the temperature of a heat-generating component as the output of a heating coil increases. For example, FIG. 6 shows a cross-sectional view of a conventional induction heating cooker, wherein 1 is a cooking pot, 2 is a top plate on which the pot 1 is placed, and 3 is a pot provided below the top plate. 1 is a disk-shaped heating coil for applying a high-frequency magnetic field.
[0003]
In addition, there has been a method in which the flow of cooling air is improved to suppress a rise in temperature of a heat-generating component. For example, FIG. 7 shows a cross-sectional view when an induction heating cooker is incorporated in a sink, and a circuit board on which cooling air is taken in by a
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-45058
[Patent Document 2]
JP-A-11-354263
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In recent years, various types of induction heating cookers have been desired due to the versatility of induction heating cookers. For example, there is a demand not to provide the air supply / exhaust port on the upper surface of the main body in order to improve the appearance.
[0006]
In addition, it is difficult to secure sufficient air supply and exhaust.For example, an air intake unit is provided on the bottom of the main unit on a system kitchen cabinet, and an air supply and exhaust unit is provided on the side surface close to the wall. There is a request to do not want to do special construction in order to secure the supply and exhaust when doing so.
[0007]
However, in response to these demands, the conventional configuration cannot secure sufficient cooling air, and the heating output set by the user continues until the temperature of the heat-generating component rises and the safety device operates, and the heat-generating component There is a problem that the safety device for protecting the power supply suddenly operates, the power is cut off, and the cooking is interrupted.
[0008]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and even if cooling air for improving the cooling of the heat-generating component is not sufficiently obtained, the output of the heating coil is reduced to prevent the temperature of the heat-generating component from rising, and the continuous An object of the present invention is to provide an easy-to-use induction heating cooker that can cook with a longer heating time.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described conventional problems, an induction heating cooker for performing induction heating by performing heating by heating a load such as a pot containing a cooking object, wherein a heat-generating component of an output control unit that controls an output of a heating coil is used. Even if sufficient cooling air for cooling is not obtained, the output of the heating coil is reduced to prevent the temperature of the heat-generating component from rising, so that continuous heating can be performed for a long time. With this configuration, when the temperature rise of the heat-generating component increases, the output control means can reduce the output of the heating coil to suppress the temperature rise and delay the operation of the safety device, so that heating can be performed for a long time.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to claim 1 is an induction heating cooker that performs cooking by inductively heating a load such as a pot that stores an object to be cooked, and cools a heat generating component of an output control unit that controls an output of a heating coil. Even if sufficient cooling air is not obtained, the output of the heating coil is reduced to prevent a rise in the temperature of the heat-generating components, and a configuration is possible in which continuous heating can be performed for a long time. With this configuration, when the temperature rise of the heat-generating component increases, the output control means can reduce the output of the heating coil to suppress the temperature rise and delay the operation of the safety device, so that heating can be performed for a long time.
[0011]
Therefore, it is possible to secure the reliability of the heat-generating components and to eliminate the trouble of having to turn on the power again every time the power is turned off during cooking and to improve the convenience. it can. In addition, since heating is not interrupted halfway, the minimum temperature required for cooking can be ensured, so that good-quality cooking can be achieved.
[0012]
The invention according to claim 2 includes a main body constituting an outer shell, a top plate provided on an upper surface of the main body, and at least one heating coil for high-frequency heating an object to be heated such as a pot placed on the top plate. Output control means for controlling the output of the heating coil, and temperature detection means for detecting the temperature of the heat-generating component of the output control means, wherein the output control means within a predetermined range of the temperature detected by the temperature detection means , The temperature is intermittently confirmed, and the output of the heating coil is controlled according to the confirmed temperature. With this configuration, when the temperature rise of the heat-generating component increases, the output control means can reduce the output of the heating coil to suppress the temperature rise and delay the operation of the safety device, so that heating can be performed for a long time.
[0013]
Therefore, it is not necessary to follow the cooking during cooking or to turn on the power every time the power is turned off. In addition, it is possible to improve the finish of cooking.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in particular, a predetermined range of the temperature detected by the temperature detecting means according to the first aspect is set to an initial temperature set value at which the control of the heating coil is started and the output of the heating coil is stopped. By setting the temperature to the stop temperature set value, the possibility of long-time heating can be increased and the reliability of the heat-generating component can be ensured.
[0015]
The invention described in
[0016]
According to the fifth aspect of the invention, in particular, since the output control of the heating coil according to the first or second aspect is performed in a stepwise manner, it can be surely controlled by simple control.
[0017]
The invention according to
[0018]
The invention according to claim 7 includes a main body constituting an outer shell, a top plate provided on an upper surface of the main body, and at least one heating coil for high-frequency heating an object to be heated such as a pot placed on the top plate. Output control means for controlling the output of the heating coil, and temperature detection means for detecting the temperature of the heat-generating component of the output control means, until the first temperature set position to start the control of the heating coil The temperature detecting unit detects the temperature rising speed, and the output control unit changes the output of the heating coil after the detection in accordance with the temperature rising degree. With this configuration, the output of the heating coil can be more reliably prevented from being stopped, and heating can be performed for a long time.
[0019]
According to an eighth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the second to seventh aspects, a plurality of heating coils are provided, and each of the heating coils is individually provided with an output control unit and a temperature detection unit. With this configuration, it is possible to heat any of the heating units for a long time.
[0020]
According to a ninth aspect of the present invention, in particular, in the configuration of the eighth aspect, the apparatus further includes a general control unit that supervises an output control unit that controls an output of each heating coil, and the general control unit detects each temperature. Since the output control means is configured to be controlled based on the detection output from the means, the output of the heating coil does not stop unnecessarily even when the cooking proceeds at the same time, and the convenience is improved.
[0021]
According to a tenth aspect of the present invention, in particular, in the configuration of the ninth aspect, each of the heating coils is configured to change the output in accordance with the temperature rising speed of the other heating coil, thereby providing another use. By using the operation of the heating unit, the stop of the heating unit can be prevented, and the cooking can be advanced at the same time.
[0022]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the configuration according to the ninth aspect, when a plurality of heating coils are used at the same time, the output is reduced in order from the heating coil having the highest maximum rated value. The output after the output reduction can be as high as that of the other heating coils, and the output of the heating coil that generates a large amount of heat is reduced. The frequency of reducing the output of other heating coils can be reduced.
[0023]
According to a twelfth aspect of the present invention, in the configuration of the ninth aspect, when a plurality of heating coils are used at the same time, the output is reduced in order from the heating coil having the higher actual output value. Since the output of the heating unit having the output reduction allowance is preferentially reduced, the possibility that any other heating unit further reduces the output and stops is reduced.
[0024]
According to a thirteenth aspect of the present invention, in the configuration according to the ninth aspect, when a plurality of heating coils are used at the same time and the output of the heating coil needs to be stopped, the maximum rated value is small. It was configured to stop sequentially. Thus, the heating unit generally used as the auxiliary heating unit is stopped, so that the practical effect is small and the convenience can be improved.
[0025]
According to a fourteenth aspect of the present invention, in the configuration according to the ninth aspect, the plurality of heating coils are arranged in a front-rear relationship with the main body, and when used simultaneously, the heating coils are sequentially reduced from the heating coil arranged rearward. Or / and stop. Thus, the rear heating unit generally used as the auxiliary heating unit is stopped, so that the practical effect is small and the convenience can be improved.
[0026]
According to a fifteenth aspect of the present invention, the configuration according to any one of the ninth to fourteenth aspects further includes a top plate temperature detecting unit that detects a temperature of the top plate, and gives priority to the detected temperature of the top plate. With the configuration in which the output is reduced sequentially from the heating coil corresponding to the top plate with a low temperature, heating in the heating section that is likely to be performing high-temperature cooking can be prioritized, so high-temperature cooking can be continued It can be made highly practical.
[0027]
According to a sixteenth aspect of the present invention, in particular, in the configuration according to any one of the first to fifteenth aspects, the intake port and the exhaust port are provided on the side surface and / or the bottom surface of the main body. Can be heated for a long time even when not sufficiently obtained, and can be made convenient.
[0028]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the description of the present embodiment, a case is described in which four heating units are provided by induction heating. However, the present invention is not limited to this. There may be individual.
[0029]
(Example 1)
FIG. 1 is an operation characteristic diagram of the induction heating cooker according to the first embodiment of the present invention, FIG. 2 is an external perspective view when the induction heating cooker is incorporated in a sink, and FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the induction heating cooker. It is.
[0030]
In FIGS. 2 and 3, an induction heating cooker is incorporated in a
[0031]
In the present embodiment, at least one induction heating unit is sufficient, and other heat sources such as a so-called radiant heating unit and a halogen heating unit for performing resistance heating may be included.
[0032]
The heating coils 26c and 26d corresponding to the
[0033]
The output control means 27c and 27d corresponding to the heating coils 26c and 26d are not shown.
[0034]
The temperature detecting means 28c and 28d provided corresponding to the output control means 27c and 27d are not shown.
[0035]
The operation and operation of the induction heating cooker having the above configuration will be described below. In the description, one heating coil, that is, a single-burner stove will be described in order to explain a temperature rise mitigation function which is a basic function of the present invention.
[0036]
When a pot (not shown) containing the object to be cooked by induction heating is placed on the
[0037]
Further, the output control means 27 generates heat due to the loss of its components, and the temperature rises. In particular, the power switching element used in the inverter circuit has a large loss, and becomes high in temperature, and may be thermally broken. Therefore, the temperature is detected by the
[0038]
FIG. 1 shows the detected temperature of the temperature detecting means linked to the power switching element which is a heat-generating component of the output control means 27. A detection set value T at which the detection temperature is a first confirmation temperature determined in advance by an experiment. 1 , The output control means 27 drives the drive unit to output the output of the
[0039]
However, in the present embodiment, the output of the
[0040]
Further output H 1 , The temperature of the heat-generating component continues to rise, and the detection setting value T, which is the second confirmation temperature. 2 Reach Output H as it is 1 If the heating of the heating coil is continued, the temperature of the heating component may reach the stop set value. 1 Even lower H 2 To be reduced. In this state, the temperature of the heat-generating component further rises with the passage of time, and the detection set value T, which is the third confirmation temperature, is set. 3 Reach
[0041]
Then, for the same reason as described above, the output of the heating coil is further reduced to H 3 To be reduced. At this stage, since the amount of heat radiated to the surroundings is larger than the amount of heat generated by the heat-generating component caused by supplying power to the heating coil, the temperature of the heat-generating component reaches the highest point and gradually decreases thereafter. Then, when the temperature is the detection set value T 2 , The output of the heating coil becomes H 3 To H 2 To increase. The output of the heating coil is H 2 And H 3 Cooking proceeds while repeating the above. Of course output H 3 However, if the detected temperature increases, the output further decreases and H 4 If the temperature continues to decrease even after the output has been increased, the output may be further increased at the detection set value which is the next temperature check point.
[0042]
In this embodiment, the
[0043]
Further, there is a conventional top plate temperature detecting means 32 which indirectly detects the temperature of a cooking object such as a pan or oil to reduce the temperature during empty cooking and control the cooking temperature. Since the temperature is directly detected and the output of the heating coil is lowered stepwise, the temperature following capability of the temperature detecting means 28 with respect to the heat-generating component is improved, and it is possible to prevent the heat-generating component from being damaged beyond the temperature limit. .
[0044]
In addition, the minimum value H of the output of the heating coil in the present embodiment. 4 It is practical to set the output so that the minimum temperature required for performing the cooking can be secured. As a result, the cooking time is prolonged, but the temperature required for cooking can be secured, and the finish of cooking can be improved.
[0045]
Further, in this embodiment, the detection set value for confirming the temperature of the heat-generating component may be obtained experimentally in consideration of various conditions. In short, what is necessary is just to determine that the heating which is the gist of the present invention is not interrupted. Further, the intervals of the detection set time are equal intervals in the present embodiment, but are not limited thereto, and may be any intervals that meet the gist of the present invention.
[0046]
In the present embodiment, the predetermined range of the temperature detected by the temperature detecting means is provided between the temperature at which the control of the heating coil is first started and the temperature at which the output of the heating coil is stopped, but is not necessarily limited to this. Instead, any method may be used as long as it meets the gist of the present invention.
[0047]
In this embodiment, the detection set value for checking the temperature of the heat-generating component is set to T. 1 Or T 4 Output of H 1 Or H 4 However, the present invention is not limited to this, and it goes without saying that any number of stages may be used.
[0048]
In the above description, the case where a temperature rise mitigation function for controlling the output of the heating coil while confirming the temperature of the heat-generating component is provided corresponding to one induction heating unit is described. Of course, the function may be provided for each of the four induction heating units.
[0049]
As described above, in the present embodiment, the power supply of the heating coil is cut off, that is, cooking is performed by providing the temperature rise mitigation function of controlling the output of the heating coil while confirming the temperature according to the temperature information of the heating component. The cooking can be finished without interruption of the cooking. Therefore, it is not necessary to follow the cooking during cooking or to turn on the power every time the power is turned off.
[0050]
In the case of this embodiment, the heating is carried out with a slightly weaker heating power, but the substantial cooking time can be made substantially the same because there is no time loss of re-interruption as in the prior art. In addition, since the cooking is not interrupted in the middle, a good cooking result can be obtained.
[0051]
In the above description, the case where the output of the heating coil is reduced stepwise by providing the reference value in a stepwise manner is described. However, the present invention is not limited to this. Needless to say, it may be reduced.
[0052]
(Example 2)
FIG. 4 is an operation characteristic diagram of the induction heating cooker according to the second embodiment of the present invention. Note that the basic configuration of the present embodiment is the same as that of the first embodiment, and therefore the description will focus on the differences.
[0053]
This embodiment differs from the first embodiment in that the first embodiment changes the output of the heating coil according to the temperature rise value, whereas the second embodiment changes the output of the heating coil according to the temperature rise speed. Is a point. Hereinafter, description will be made with reference to FIG. In the description of this embodiment, one heating unit will be described as in the first embodiment.
[0054]
After the start of cooking, the detection set value T which is the first confirmed temperature 1 Is the same as in Example 1 except that the temperature rise rate after the output decrease is above the reference temperature rise line A obtained by an experiment in advance, that is, the temperature rise rate is lower than the reference. If it is fast, the detection setting value T which is the second confirmation temperature 2 The output of the heating coil is made larger than when the temperature rise rate is lower than the reference. Of course, the reference temperature rise line A may be a straight line or a curve.
[0055]
For example, assuming that a curve consisting of a thick solid line indicating the relationship between the elapsed time and the detected temperature in the second embodiment is used as a reference, the reference temperature rise line A is the detection set value T 1 And the second detection set value T 2 Is a straight line connecting the times set in the experiment. Detection temperature is the detection set value T 1 , The output of the heating coil becomes H 0 Lower H 1 To be reduced. The detected temperature is T 1 To T 2 Is above the reference temperature rise line A, ie, T 1 To T 2 Is shorter than the time set by the reference temperature rise line A, the temperature rises so fast that the detection set value T 2 Output reduction at H 2 Set to.
[0056]
Conversely, the detection set value T 1 And T 2 Is lower than the reference temperature rise line A, that is, when the temperature rise is slow, the detection set value T 2 Output H based on output at 1 To H 2 Not the output H 1 And H 2 H between 12 Set to. Thereby, the degree of temperature rise when the temperature rise of the heat-generating component is slow can be reduced. At this time, if the output of the heating coil is not controlled, the temperature rises as indicated by the dotted line in the figure. Then, a stop set value T provided to ensure safety and reliability of the heat-generating components and the like. s , Power is cut off, and cooking is interrupted.
[0057]
However, in the present embodiment, the output of the
[0058]
Further, the detection set value T 2 And detection set value T 3 The reference temperature rise line B is also provided between 2 To T 3 Is higher than the reference temperature rise line B, it is determined that the temperature rise is fast, as described above, and the detection reference value T 3 Output reduction at H 2 To H 3 Set to.
[0059]
Conversely, the detection set value T 2 And T 3 Is lower than the reference temperature rise line B, that is, when the temperature rise is slow, the detection set value T 3 Output H based on output at 2 To H 3 Not the output H 2 And H 3 H between 23 Set to. At this stage, since the amount of heat radiated to the surroundings is larger than the amount of heat generated by the heat-generating component caused by supplying power to the heating coil, the temperature of the heat-generating component reaches the highest point and gradually decreases thereafter. Then, when the temperature is the detection set value T 2 , The output of the heating coil becomes H 3 To H 2 Or H 23 To H 2 To increase. Thereafter, the output of the heating coil is compared with the reference temperature rise line B, and cooking proceeds while repeating the operation of setting the output. Of course output H 3 However, if the detected temperature increases, the detection set value T 3 And the next detection set value T 4 Is compared with the curve of the actual detected temperature. 4 Or H 34 If the temperature continues to decrease even after the output is increased, the output may be further increased at the detection set value which is the next temperature check point. It should be noted that the output H reduced in the final stage 4 Is limited to a value at which practical cooking is possible.
[0060]
By providing the temperature mitigation function in this way, it is possible to prevent the temperature of the heat-generating component from becoming higher than the stop set value, thereby making it difficult to turn off the power, and to prevent the temperature rise from being slow due to the weak thermal power and taking too much time for cooking. Can be prevented.
[0061]
Note that, as described above, such a change in the output is not limited to one time, and the same may be applied to the subsequent stages. In addition, it goes without saying that the larger the difference from the reference temperature rise line, the greater the width of the output to be changed.
[0062]
In the above description, the case where a temperature rise mitigation function for controlling the output of the heating coil while confirming the temperature of the heat-generating component is provided corresponding to one induction heating unit is described. Of course, the function may be provided for each of the four induction heating units.
[0063]
(Example 3)
FIG. 5 is an operation characteristic diagram of the induction heating cooker according to the third embodiment of the present invention. Note that the basic configuration of this embodiment is the same as that of the first and second embodiments, and therefore the description will be focused on the differences.
[0064]
This embodiment differs from the first embodiment in that the first embodiment changes the output of the heating coil according to the temperature rise value, whereas the second embodiment changes the output of the heating coil according to the temperature rise speed. The second embodiment differs from the second embodiment in that the second embodiment is different from the first embodiment in that the first detection set value T 1 While the output after the next detection set value is changed according to the subsequent temperature rise rate, in the present embodiment, the first detection set value T from the start of heating is changed. 1 The point is that the output reduction width is changed depending on the temperature rise speed between the two. Hereinafter, description will be made with reference to FIG. In the description of this embodiment, one heating unit will be described as in the first embodiment.
[0065]
After the start of cooking, the detection set value T 1 Reference temperature rise time t up to 0 If the temperature rise value of the heat-generating component is shorter than the reference value, the detection set value T 1 And the cooling of the heat-generating components is relatively good, so that the reference temperature rise time t 0 For a longer time, that is, when the temperature rise value of the heat-generating component is smaller than the reference value, the detection set value T 1 Output change at is small.
[0066]
For example, in FIG. 5, a curve shown by a thick solid line indicates the detection set value T. 1 Time to reach the reference temperature rise time t 0 Shorter than. Therefore, the detection set value T 1 Change of output at H 0 To H 1 Set to.
[0067]
Conversely, the curve shown by the dotted line is the detection set value T 1 Time to reach the reference temperature rise time t 0 Longer than. Therefore, the detection set value T 1 At the output H 0 And H 1 H between 01 Set to. By doing so, the temperature of the heat-generating component is prevented from becoming faster than the stop set value, so that it is difficult to turn off the power, and that the temperature rise is slow due to weak thermal power, so that it does not take too much time to cook. be able to.
[0068]
It is needless to say that the greater the difference from the reference temperature rise line, the greater the width of the output to be changed.
[0069]
In the above description, the case where a temperature rise mitigation function for controlling the output of the heating coil while confirming the temperature of the heat-generating component is provided corresponding to one induction heating unit is described. Of course, the function may be provided for each of the four induction heating units.
[0070]
(Example 4)
In this embodiment, there are four heating units for heating by induction heating, and each heating unit can change the output of the heating coil by the output control means by the rise in the temperature of the heat generating component shown in the first to third embodiments. The present invention relates to an induction heating cooker having a function of alleviating temperature rise. Note that the basic configuration of this embodiment is the same as that of the first to third embodiments, and therefore, different points will be mainly described. The same functions as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted. Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0071]
This embodiment is different from the first to third embodiments in that in the first to third embodiments, when four induction heating units are used, each of the heating units includes an output control unit having an independent temperature rise mitigation function. In this embodiment, however, a point is that in this embodiment, general control means for controlling the output control means each having an independent temperature rise mitigation function is provided, and each of the output control means is controlled by this general control means. .
[0072]
In the present embodiment, since the intake port and the exhaust port are not installed so that their functions are sufficiently exhibited, the temperature rise of the heat-generating components corresponding to each heating unit causes the functions of the intake port and the exhaust port to work sufficiently. As shown in the first and second embodiments, the height is higher than in the case where the light emitting device is provided as described above. In Embodiments 1 and 2, since only one heating coil is used, it is possible to sufficiently cope with this by providing a temperature rise mitigation function.
[0073]
However, in the present embodiment, there are four induction heating units, and four heating coils are used correspondingly, so that the heating coils and the output control means, which are cooled by the blowing of the cooling fan, affect each other. . Basically, it is possible to cope with the temperature rise mitigation function provided for each heating coil, but there are cases where it is not possible to cope with it by design or construction. Hereinafter, the present embodiment corresponds to such a case, and shows a configuration for improving the convenience of the user, and each configuration is basically independent.
[0074]
Hereinafter, an induction heating cooker having four heating units for induction heating will be described. In addition, all the heating coils are provided with output control means having a temperature rise value mitigation function, and an overall control means (not shown) for controlling these output control means.
[0075]
In the present embodiment, a case where two or more of the four heating units are used will be described. For example, in FIG. 2, even if the output of the heating coil 26a corresponding to the
[0076]
In addition, when a plurality of heating units are used at the same time and the temperature of the heat-generating components corresponding to the plurality of heating coils becomes high and it becomes necessary to control the output, the overall control means uses the heating coil having the highest rating. The output control means is controlled so as to reduce the output with priority. As a result, it is possible to secure the same output as the output of the other heating coil after reducing the output, and also to reduce the output of the heating coil generating a large amount of heat, thereby reducing the temperature of the heating component corresponding to the other heating coil. And the frequency of reducing the output of the other heating coil can be reduced.
[0077]
For example, when the output of the heating coil 26a is the highest, the effect of heat on the heating coils 26b, 26c, and 26d whose output is smaller than that of the heating coil 26a can be reduced by reducing the output of the heating coil 26a. Further, since the output of the heating unit 26a is large, even if the output is reduced, the output can be made approximately the same as the other heating units. Therefore, cooking can proceed at the same time.
[0078]
In addition, when a plurality of heating sections are used at the same time, and the temperature of the heat-generating components corresponding to the plurality of heating sections becomes high and it becomes necessary to perform output control, the general control means sets the current actual output value to The output control means is controlled so as to preferentially reduce the output of the high heating unit. Accordingly, the output of the heating unit having the output reduction margin is preferentially reduced, so that the possibility of any other heating unit further reducing the output and stopping is reduced. In addition, since the output reduction value increases, the thermal effect on other heating units can be reduced, and the possibility that other heating units can be used continuously increases.
[0079]
In addition, when a plurality of heating units are used at the same time and the output of the heating coil needs to be stopped, the general control unit controls each output control unit so as to stop in ascending order of the maximum rated value. . This is because, in general, a heating unit having a small maximum rating is often used as an auxiliary heating unit, and stopping the heating unit often has a smaller practical effect.
[0080]
Further, when the plurality of heating coils are arranged in the front-rear relation of the main body and are used at the same time, the heating coils are sequentially reduced or stopped from the heating coil arranged rearward. For example, when the
[0081]
In addition, when a top plate temperature detecting means 32 for detecting the temperature of the
[0082]
As described above, in the present embodiment, when a plurality of heating units are used in a state where the cooling air for cooling the heat-generating components is not sufficiently secured, the heat-generating components of the output control means are thermally protected. When it is necessary to reduce or / and stop the output of the heating unit, by setting the priority for executing the same, the cooking can be performed simultaneously, or the cooking can be performed with priority given to the necessary cooking. It is possible to minimize the lengthening of the cooking time and to reduce the finish of the cooking, thereby improving the convenience.
[0083]
In this embodiment, the case where four heating units are used has been described. However, the present invention is not limited to this, and it goes without saying that two or three heating units may be used. Further, according to the method of this embodiment, heating can be performed for a long time even when the number of heating units is more than four.
[0084]
Further, the configurations of Embodiments 1 to 3 are particularly effective when the cooling air cannot be sufficiently obtained depending on the installation location of the container. However, when the configuration of the container is complicated, the heat generating components cannot be sufficiently cooled. This is effective when, for example, a large number of heating coils are used at the same time, and if the heat-generating components are sufficiently cooled, it becomes expensive.
[0085]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to sixteenth aspects of the present invention, even if the cooling air for cooling the heat-generating component is not sufficiently obtained, the output of the heating coil is reduced to increase the temperature of the heat-generating component. Thus, it is possible to make the cooking easy to cook by increasing the continuous heating time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an operation characteristic diagram of an induction heating cooker according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an external perspective view of the induction heating cooker incorporated in a sink.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the induction heating cooker.
FIG. 4 is an operation characteristic diagram of the induction heating cooker according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an operation characteristic diagram of the induction heating cooker according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a conventional induction heating cooker.
FIG. 7 is a cross-sectional view when the induction heating cooker is incorporated in a sink.
[Explanation of symbols]
22 Body
23 Top plate
26 heating coil
27 Output control means
28 Temperature detection means
32 Top plate temperature detection means
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