JP2004157452A - 電気光学装置及びその製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の精度の維持及び耐久性を向上させると共に、製品品質を均一なものを提供することができる電気光学装置及びその製造装置を提供することを課題とする。
【解決手段】第1の基板上に枠状に設けたシール剤の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段11と、真空下において前記第1の基板と第2の基板とを位置合わせし、該第2の基板を前記シール剤に接触させて貼合わせを行う真空貼合わせ手段12とを有する電気光学装置の製造装置において、前記真空貼合わせ手段12の前段側に設けられ、大気雰囲気状態から真空雰囲気状態へ真空する真空形成手段13と、前記真空貼合わせ手段12の後段側に設けられ、真空雰囲気状態から大気雰囲気状態へ戻す大気開放手段14と、所定の真空圧の状態で真空貼合わせ手段と真空形成手段又は大気開放手段がゲートバルブ15を介して連通可能とした際に、基板16の受け渡しを行う基板移動手段17とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置の製造装置に係り、特に品質の向上及び生産性の向上を図る電気光学装置及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶装置は、一般に、一対の基板間に液晶を封入した構造の液晶表示パネルに、バックライト等といった照明装置や液晶駆動用IC等といった付加機器を付設することによって形成される。また、液晶表示パネルは、一般に、第1電極が形成された第1基板と第2電極が形成された第2基板とをシール材によって互いに貼り合わせ、それらの基板間に形成される間隙、いわゆるセルギャップ内に液晶を封入することによって形成される。
【0003】
前記液晶は一般にいわゆる注入法と滴下法によりセルギャップ内に封入されている。
ここで、液晶注入法とは、真空下で、液晶注入口から液晶を圧力差により注入する方法であり、狭い間隙に液晶を注入するので、時間がかかるとされている。これに対し、液晶滴下法は、基板の上に液晶を滴下し、真空条件において、基板を貼合わせすることにより、行うものである。
【0004】
この液晶滴下法の一例を図7に示す。
図7に示すように、基板1の配向膜上に、液晶注入口を設けないで枠状にシール剤2を形成し、次いで、基板の配向膜上に基板に所定の間隙を形成するためのスペーサ(図示省略)を分散させ、真空手段内で基板の中央部に必要量の液晶3を滴下し、基板1と対向基板4とを位置合わせし、硬化前のシール剤2を介して他方の基板を重ね合わせ、圧着手段により基板間に所定の押圧力Fをかけ、液晶3を間隙全体に拡散させ、硬化前のシール剤により基板同士を接着させ、液晶が封止された液晶セル5を作製するものである(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−115833号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1にかかる従来の液晶滴下法では、基板の貼合わせを真空状態で行うるために、大気圧から所定の真空条件とするまでの圧力調整を1つの真空調整手段により行っている。
すなわち、大気圧状態から真空雰囲気を形成した後、基板貼り合わせ工程を行い、その後大気開放を行い、その後次の工程に液晶表示パネルを送っているが、真空保持時間が所定の真空度合いに達してからとなるので、十分な脱気時間をとることができないものとなる。この結果、基板、接着剤、導通材、液晶等の各材料から真空雰囲気へ放出されるガス等の生成物が十分に排出されないうちに、基板が貼り合わされることになり、製品の寿命や表示品質への悪影響が残存する、という問題がある。
【0007】
また、1つチャンバ内で真空雰囲気形成工程、貼り合わせ工程、大気開放工程の3工程及び付加される基板位置合わせ工程等を繰り返すことにより、機械的疲労が蓄積される可能性があり、機械精度の維持を図るのが困難であるという、問題がある。
【0008】
特に大判のマザー基板に対し、複数の小基板を一度に貼合わせして液晶表示パネルを製造する場合には、時間の長大化及び機械疲労の蓄積は顕著になるという、問題がある。
【0009】
また、同一のチャンバ内で真空雰囲気を形成する場合には、基板を取り込む際の大気開放時の装置周辺環境により左右されるので、真空雰囲気が常に一定ではなく、異物が侵入する場合もあり、製品品質が均一ではないという、問題がある。
【0010】
本発明は、前記問題に鑑み、装置の精度の維持及び耐久性を向上させると共に、製品品質を均一なものを提供することができる電気光学装置及びその製造装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る電気光学装置の製造装置は所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段と、前記液晶が滴下された第1の基板と第2の基板とをシール材により貼合わせを行う貼合わせ手段とを有する電気光学装置の製造装置において、大気雰囲気状態から真空雰囲気状態へ切り替える真空形成手段と、真空雰囲気状態から大気雰囲気状態へ切り替える大気開放手段と、前記第1の基板、前記第2の基板の受け渡しを行う基板移動手段とを有し、前記貼合わせ手段と前記真空形成手段との間、前記貼合わせ手段と前記大気開放手段との間に配置された開閉機構と、を有することを特徴としている。
【0012】
この製造装置によれば、真空貼合わせ手段の前後において真空形成手段と大気開放手段とを設けたので、真空貼合わせ手段の真空度を常に一定にできると共に、真空形成手段において基板等から発生するガス等の生成物質を予め除去することができる。よって、真空貼合わせ手段のクリーン度を常に一定に保持でき、貼合わせ品質を向上させることができる。
【0013】
また、前記真空貼合わせ手段、真空形成手段及び大気開放手段の少なくとも1ヶ所に基板移動手段を有するようにしてもよい。これにより、例えば真空貼合わせ手段に移動手段を設ける場合には、基板の受け渡しを1台で行うことができる。また、真空形成手段及び大気開放手段に各々移動手段を設けることもできる。
【0014】
また、前記真空形成手段及び大気開放手段を一体とするようにしてもよい。これにより、小規模生産や実験規模に適用でき、さらに設置スペースの省規模化を図ることができる。
【0015】
また、前記真空形成手段及び大気開放手段の何れか一方又は両方が2つ以上からなるようにしてもよい。これにより並行して処理を行うことが可能となる。例えば大判のマザー基板と小基板とを別々の真空形成手段で大気状態から真空状態とし、その後真空貼合わせ手段において、両者を貼合わせすることができる。
【0016】
また、前記真空形成手段の前段側に、シール材を塗布する接着剤塗布手段と、基板同士の導通を形成する導通材形成手段と、液晶を滴下する液晶滴下手段の少なくとも1つを有するようにするようにしてもよい。これにより、大気圧下で液晶を滴下し、その後真空状態で貼合わせするようにして液晶表示パネルを一連の製造ラインで製造することができる。
【0017】
また、前記製造ラインにおいて、前記基板同士のギャップを形成するギャップ材形成手段を接着剤塗布手段の前段側に有するようにしてもよい。これにより、液晶を充填する間隙を一定に保持した液晶表示パネルを製造することができる。
【0018】
また、前記真空形成手段と真空貼合わせ手段との間に、前記基板同士のギャップを形成するギャップ材形成手段と、シール材を塗布する接着剤塗布手段と、基板同士の導通を形成する導通材形成手段と、液晶を滴下する液晶滴下手段の少なくとも1つを有するようにしてもよい。これにより、真空状態において液晶を滴下し引き続き貼合わせすることで、液晶表示パネルを製造することができる。
【0019】
また、前記基板貼合わせ前の洗浄手段をギャップ材形成手段の前段側に有するようにしてもよい。これにより、洗浄工程から一連の電気光学装置の製造が可能となる。
【0020】
また、前記基板貼合わせ前の洗浄手段を真空形成手段の前段側に有するようにしてもよい。これにより、洗浄工程から一連の電気光学装置の製造が可能となる。
【0021】
また、前記大気開放手段の後段に、貼合わせ精度確認手段と、貼合わせ精度再調整手段と、貼合わせ品質確認手段と、接着剤硬化手段の少なくとも1つを備えた貼合わせ確認手段を有するようにしてもよい。これにより、液晶表示パネルの精度が格段に向上したものを製造することができる。
【0022】
さらに、前記電気光学装置の製造装置を用いることで、貼合わせ品質の高い液晶表示パネルを得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の内容を発明の実施形態により詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0024】
[第1の実施の形態]
図1は本実施形態にかかる電気光学装置としての液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
本実施の形態の液晶表示パネルの製造装置は、図1に示すように、第1の基板上に枠状に設けたシール剤の内側に所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段11と、真空下において前記第1の基板と第2の基板とを位置合わせし、該第2の基板を前記シール剤に接触させて貼合わせを行う真空貼合わせ手段12とを有する液晶表示パネルの製造装置において、前記真空貼合わせ手段12の前段側に設けられ、大気雰囲気状態から真空雰囲気状態へ真空する真空形成手段13と、前記真空貼合わせ手段12の後段側に設けられ、真空雰囲気状態から大気雰囲気状態へ戻す大気開放手段14と、所定の真空圧の状態で真空貼合わせ手段と真空形成手段又は大気開放手段が閉鎖時に空間を隔離する機能を有した開閉機構、例えばゲートバルブ15を介して連通可能とした際に、基板16の受け渡しを行う基板移動手段17とを有するものである。ここで、真空貼合わせ手段12内の真空度は10−3toor前後とすればよい。
【0025】
前記基板移動手段17としては、基板16の受け渡しを行うことのできる公知の手段であれば何れも使用することができ、例えばハンドリングロボット、ローラコンベア等を挙げることができる。
【0026】
本実施の形態においては、前記基板移動手段17は独立した真空チャンバ18内に配設され、各ゲートバルブ15の開放した際に、基板16及び製造した液晶表示パネル19の保持、移動等を行うようにしている。
【0027】
また、前記基板移動手段17を格納する真空チャンバ18を、真空形成手段13と真空貼合わせ手段12との間及び真空貼合わせ手段12と大気開放手段14との間にそれぞれ設けることでバッファを確保でき、真空貼合わせ手段12の気密性の向上を果たすことができる。
【0028】
また、本実施の形態では基板移動手段17を別途独立した真空チャンバ18内に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば真空貼合わせ手段12、真空形成手段13及び大気開放手段14の少なくとも1ヶ所に設けるようにしてもよい。
【0029】
また、基板移動手段17としてローラコンベアを用いる場合には、そのレールは各ゲートバルブ15において離れており、基板16の移動は真空条件が合致した際に、ゲートバルブ15を開放した後基板を移動するようにすればよい。
【0030】
このように、真空貼合わせ手段12の外に真空形成手段13及び大気開放手段14を備えたので、処理能力が向上し、真空形成後の時間を確保することができ、真空雰囲気中での発生ガス等の生成物質を十分に除去することができる。
また、真空形成手段13という独立したチャンバ内において所定の真空条件に到達するようにしているので、大気開放中に取り込まれたガスや基板等からの生成したガスは真空形成手段13において予め排気され、真空貼合わせ手段12内での貼合わせがクリーン度の高い環境で行うこととなる。この結果、製品の貼合わせ品質の向上を図ることができる。
【0031】
また、貼合わせ手段内は常に所定の真空度としているので、内部の雰囲気が一定で均一化され、貼合わせ品質の向上を図ることができる。
【0032】
また、真空貼合わせ手段12は所定の真空度を一定に保持することで足りるので、従来のような大気条件と真空条件とを往復することが不要となり、機械精度を要求される貼合わせ手段の機械的疲労を軽減できる。
【0033】
前記装置を用いて液晶表示パネルを製造する製造工程例を図5に示す。
本実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造は、図5に示すように、ギャップ材形成手段により第1の基板と対向する第2の基板との間を一定に保持するギャップを形成するギャップ材形成工程(S101)と、接着剤塗布手段によりシール材を塗布する接着剤塗布工程(S102)と、導通材形成手段により基板同士の導通を形成する導通材形成工程(S103)と、液晶滴下手段により液晶を滴下する液晶滴下工程(S104)と、真空形成手段により大気状態から真空状態にする真空形成工程(S105)と、真空貼合わせ手段により液晶を滴下した第1の基板と対向する第2の基板とを位置合わせし貼合わせする真空貼合わせ工程(S106)と、大気開放手段により真空状態から大気状態に開放する大気開放工程(S107)とにより、液晶表示パネルを製造する。
【0034】
次いで、本実施の形態では、貼合わせ精度確認手段により得られた液晶表示パネルの貼合わせの精度を確認する貼合わせ精度確認工程(S108)と、貼合わせ精度調整手段により貼合わせ精度を再調整する貼合わせ精度再調整工程(S109)と、貼合わせ品質確認手段により貼合わせの品質を確認する貼合わせ品質確認工程(S110)と、接着剤硬化手段によりシール剤である接着剤を最終的に硬化させる接着剤硬化工程(S111)とにより、再調整して精度のよい液晶表示パネルを製造している。これらは移動手段により連結されており、一連の操作をインラインで形成している。
なお、上述した工程において、ギャップ材形成工程(S101)および貼合わせ確認工程(S108〜S110)は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
【0035】
上述した製造工程では、真空形成工程の前段側の大気条件下において、基板の準備をしている。また、ギャップ材形成工程に先立って基板貼合わせ前の基板洗浄手段による洗浄工程及び真空乾燥手段による乾燥工程を備えるようにしてもよい。
【0036】
また、貼合わせ精度再調整工程(S109)においては、ギャップ材及びシール材に配設されているスペーサ及び導通材が球形であるので、微調整は容易である。
【0037】
次に、他の製造工程例について説明する。
上述した工程では真空形成工程の前段側において、基板の準備をしていたが、次に示す工程では、真空形成工程と真空貼合わせ工程との間においてすなわち真空状態で基板の準備をするものである。
【0038】
この液晶表示パネルを製造する製造工程例を図6に示す。
本実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造は、図6に示すように、真空形成手段により大気状態から真空状態にする真空形成工程(S201)と、ギャップ材形成手段により第1の基板と対向する第2の基板との間を一定に保持するギャップを形成するギャップ材形成工程(S202)と、接着剤塗布手段によりシール材を塗布する接着剤塗布工程(S203)と、導通形成手段により基板同士の導通を形成する導通材形成工程(S204)と、液晶滴下手段により液晶を滴下する液晶滴下工程(S205)と、真空貼合わせ手段により液晶を滴下した第1の基板と対向する第2の基板とを位置合わせし貼合わせする真空貼合わせ工程(S206)と、大気開放手段により真空状態から大気状態に開放する大気開放工程(S207)とにより、液晶表示パネルを製造する。
【0039】
次いで、本実施の形態では、貼合わせ精度確認手段により得られた液晶表示パネルの貼合わせの精度を確認する貼合わせ精度確認工程(S208)と、貼合わせ精度調整手段により貼合わせ精度を再調整する貼合わせ精度再調整工程(S209)と、貼合わせ品質確認手段により貼合わせの品質を確認する貼合わせ品質確認工程(S210)と、接着剤硬化手段によりシール剤である接着剤を最終的に硬化させる接着剤硬化工程(S211)とにより、再調整して精度のよい液晶表示パネルを製造している。
なお、上述した工程において、ギャップ材形成工程(S201)および貼合わせ確認工程(S208〜S210)は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設けるようにすればよい。
また、貼合わせ確認工程(S208〜S210)を設けない場合、接着剤硬化工程(S211)を真空貼合わせ工程(S206)と大気開放工程(S207)との間に設けてもよい。
【0040】
また、図1に示す真空貼合わせ手段12においては、該チャンバ内の環境(貼合わせ真空度)を安定させるための真空計及び真空度調整手段等が設けられており、常に適切な環境において貼合わせ操作を行うことができるようにしている。
【0041】
また、真空貼合わせ手段12、真空形成手段13及び大気開放手段14等の各チャンバには環境(真空度、温湿度、クリーン度等)の設定の調整手段が設けられている。特に、真空形成手段と大気開放手段においては、真空雰囲気の形成、及び開放プロファイルを制御すると共に、貼合わせ手段においては真空保持時間等のパラメータを制御するようにしている。
【0042】
また、真空形成手段若しくはそれ以前に生産管理情報における基板等のワーク情報及びワーク保持機構(保持時間やカセット、トレイ等)の情報を随時取得して生産性の向上を図るようにしている。
【0043】
[第2の実施の形態]
図2は第2の実施の形態の液晶表示パネル製造装置の概略図である。
図2に示すように、第2の実施の形態では、真空形成手段と大気開放手段とを一体化した真空形成及び大気開放手段21と、該真空形成及び大気開放手段21とゲートバルブ22を介して真空貼合わせ手段23が設けられている。なお、基板16の受け渡しを行う基板移動手段24は真空形成及び大気開放手段21のチャンバ内に設けられている。
【0044】
本実施の形態では、真空形成手段と大気開放手段とを一体としているので、小規模生産や実験室レベルでの生産又はマザー基板と小基板とを貼合わせする場合のような貼合わせプロセスに時間を要する場合において、小さいフットプリントで、生産性の向上を図ると共に、製品性能のよい液晶表示パネルを得ることができる。
【0045】
[第3の実施の形態]
図3は第3の実施の形態の液晶表示パネル製造装置の概略図である。
図3に示すように、第3の実施の形態では、2つの真空貼合わせ手段12A、12Bに真空形成手段13A、13Bと大気開放手段14A、14Bとをそれぞれ複数個設け、並列処理を行うようにしている。
【0046】
本実施の形態では、真空貼合わせ手段12に連通する専用の真空格納チャンバ18内に移動手段17を設け、真空度合いが同じ状態となった場合に、ゲートバルブ15を開放し、前記基板移動手段17により基板16の移動を並行して行うようにしている。
【0047】
これにより、複数の基板を並行して処理することができ、生産性の向上を図ることができる。
【0048】
[第4の実施の形態]
図4は第4の実施の形態の液晶表示パネル製造装置の概略図である。
なお、以下では、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
図4に示すように、第4の実施の形態では、真空貼合わせ手段12に対して、2つの第1真空形成手段13A、第2真空形成手段13Bを設け、第1真空形成手段13Aは大判のマザー基板18aを大気状態から真空状態とすると共に、第2真空形成手段13Bが大判のマザー基板に対向して貼合わせる対向小基板18bを大気状態から真空状態としている。
そして、貼合わせ手段12内において、図示しない基板移動手段により小基板18bを各々取り出して、液晶が滴下されたマザー基板の対応する位置に貼合わせを行い、液晶表示パネル19を製造するようにしている。
【0049】
本実施の形態では、一枚の大判の基板を真空状態とする手段と、複数の小基板を真空状態とする手段とを別々とするので、真空処理の効率化を図ることができ、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図2】第2の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図3】第3の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図4】第4の実施の形態にかかる液晶表示パネルの製造装置の概略図である。
【図5】液晶表示パネルの製造工程図である。
【図6】他の液晶表示パネルの製造工程図である。
【図7】液晶滴下法の工程概略図である。
【符号の説明】
11・・・液晶滴下手段
12・・・真空貼合わせ手段
13・・・真空形成手段
14・・・大気開放手段
15・・・ゲートバルブ
16・・・基板
17・・・基板移動手段
18・・・真空チャンバ
19・・・液晶表示パネル

Claims (11)

  1. 所定量の液晶を滴下する液晶滴下手段と、
    前記液晶が滴下された第1の基板と第2の基板とをシール材により貼合わせを行う貼合わせ手段とを有する電気光学装置の製造装置において、
    大気雰囲気状態から真空雰囲気状態へ切り替える真空形成手段と、
    真空雰囲気状態から大気雰囲気状態へ切り替える大気開放手段と、
    前記第1の基板、前記第2の基板の受け渡しを行う基板移動手段と、を有し、
    前記貼合わせ手段と前記真空形成手段との間、前記貼合わせ手段と前記大気開放手段との間に配置された開閉機構と、を有する
    ことを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  2. 請求項1において、
    前記真空貼合わせ手段、真空形成手段及び大気開放手段の少なくとも1ヶ所に基板移動手段を有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記真空形成手段及び大気開放手段が一体であることを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  4. 請求項1又は2において、
    前記真空形成手段及び大気開放手段の何れか一方又は両方が2つ以上からなることを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つにおいて、
    前記真空形成手段の前段側に、シール材を塗布する接着剤塗布手段と、基板同士の導通を形成する導通材形成手段と、液晶を滴下する液晶滴下手段の少なくとも1つを有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つにおいて、
    前記基板同士のギャップを形成するギャップ材形成手段を接着剤塗布手段の前段側に有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つにおいて、
    前記真空形成手段と真空貼合わせ手段との間に、前記基板同士のギャップを形成するギャップ材形成手段と、シール材を塗布する接着剤塗布手段と、基板同士の導通を形成する導通材形成手段と、液晶を滴下する液晶滴下手段の少なくとも1つを有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  8. 請求項6において、
    基板貼合わせ前の洗浄手段をギャップ材形成手段の前段側に有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  9. 請求項7において、
    基板貼合わせ前の洗浄手段を真空形成手段の前段側に有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1つにおいて、
    前記大気開放手段の後段に、貼合わせ精度確認手段と、貼合わせ精度再調整手段と、貼合わせ品質確認手段と、接着剤硬化手段の少なくとも1つを備えた貼合わせ確認手段を有することを特徴とする電気光学装置の製造装置。
  11. 請求項1乃至10の何れか1つの電気光学装置の製造装置により製造されたことを特徴とする電気光学装置。
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