JP2004156787A - 軸受装置の流体潤滑剤注入方法 - Google Patents

軸受装置の流体潤滑剤注入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
軸受装置の小型化に対しても効率よく流体潤滑剤の注入を行なうことができ、しかも簡単な方法で手間をとらず、確実に注入する。
【解決手段】
流体潤滑剤を介してスリーブ33とこのスリーブ33に挿入されたシャフト32とが相対回転支持される軸受装置31に対し、前記スリーブ33と前記シャフト32との間の軸受間隙50に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、前記軸受間隙50を減圧し、この減圧状態で前記軸受間隙50に液体潤滑剤を注入し、その後、前記軸受間隙50を復圧することを特徴とする。
【選択図】 図7


Description

本発明は、流体潤滑剤を用いた軸受装置について、その流体潤滑剤を注入するための注入方法に関する。
シャフトと、このシャフトに外嵌されるスリーブとを備え、潤滑オイルを介して両者が相対回転支持される軸受装置として、例えば多孔質焼結合金によるスリーブ軸受や動圧発生溝を備えた動圧軸受等がある。これらの軸受装置では、シャフトとスリーブとの(軸受)間隙部に、潤滑用のオイルが介在して設けられるが、こうした軸受装置へオイルを注入する場合、シャフトとスリーブとの間隙部にオイルディスペンサを用いて注入する方法(例えば、特許文献1参照)や、シャフトとスリーブの軸受装置ごとをオイル槽に浸漬してオイルを充填する方法等がある。
特開平06−269142号公報
オイルディスペンサを用いるオイル注入方法では、シャフトとスリーブとの(軸受)間隙寸法に対応してディスペンサの吐出開口が規定されるから、注入される軸受装置が小型化するにつれ、対応できる寸法に限界があると共に、オイル注入量が微量となりそのコントロールが困難となる。他方、シャフトとスリーブとの軸受装置ごとを、オイル槽に浸漬し、これにより(軸受)間隙内へオイルを注入する方法では、オイル槽自体を設備することが大がかりになる他、軸受装置における本来付着してほしくない部分にもオイルが付着し、このための除去に手間を要してきた。その際、予め、オイルを撥油する撥油剤を塗布することも可能であるが、その除去自体が煩雑である。
本発明は、従来技術に存した上記のような問題点に対して行われたものであって、その課題とするところは、軸受装置の小型化に対しても効率よく流体潤滑剤の注入を行なうことができ、しかも簡単な方法で手間をとらず、確実に注入することができる、軸受装置の流体潤滑剤注入方法を提供することにある。
上記課題を達成するために、第1の発明では、流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、前記軸受間隙を減圧し、この減圧状態で前記軸受間隙に液体潤滑剤を注入することを特徴とするものである。
この場合、前記軸受間隙を軸方向一方側が閉塞された状態で軸方向他方側から減圧し、この減圧状態で前記軸受間隙に軸方向他方側から前記液体潤滑剤を注入することができる。
また、上記課題を達成するために、第2の発明では、流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、前記軸受間隙に第1のバルブを介して減圧手段を接続すると共に、前記軸受間隙に第2のバルブを介して液体潤滑剤が貯留された貯留槽を接続し、第2のバルブを閉じた状態で前記第1のバルブを開いて前記減圧手段により前記軸受間隙を減圧し、減圧の後、第1のバルブを閉じ、次に第2のバルブを開いて前記軸受間隙に前記貯留槽の液体潤滑剤を引き込ませることで注入することを特徴とするものである。
この場合、前記軸受間隙は少なくとも液体潤滑剤の注入時においてその軸方向一方側が閉塞され、前記軸受間隙にその軸方向他方側において第1のバルブ及び第2のバルブをそれぞれ介して減圧手段及び前記貯留槽が接続されていてもよい。
上述した軸受装置の液体潤滑剤注入方法において、前記軸受間隙を、前記スリーブの内周面及び前記シャフトの外周面の間に形成されたラジアル方向微小間隙と、前記シャフトに固定されたスラスト部材の軸方向端面及びこれに軸方向に対向する前記スリーブの軸方向端面の間に形成されたスラスト方向微小間隙とから構成し、両微小間隙を連続させることが望ましい。
さらに、上記課題を達成するために、第3の発明では、流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、前記液体潤滑剤を貯留する貯留部から前記液体潤滑剤を輸送するプローブを設け、前記液体潤滑剤をプローブを通して前記軸受間隙に注入することを特徴とするものである。
この場合、前記軸受装置全体を減圧器に収容し、該減圧器の減圧雰囲気中において前記軸受間隙への液体潤滑剤の注入を行うようにしてもよい。
上記課題を達成するために、第4の発明では、流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、前記液体潤滑剤を貯留する貯留槽に前記軸受装置を浸漬し、前記貯留槽全体を減圧して前記軸受間隙に強制的に液体潤滑剤を注入することを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、第5の発明では、流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、前記流体潤滑剤の前記軸受間隙への供給を行う供給通路を設け、前記供給通路の一端を前記軸受間隙近傍に配置し、少なくとも前記軸受間隙および該供給通路内空間を減圧し、減圧の後、前記供給通路内に前記流体潤滑剤を供給することにより、前記軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入することを特徴とするものである。
この第5の発明において、前記減圧の後、前記供給通路内に前記流体潤滑剤を供給するに際して、前記供給通路の他端に、前記液体潤滑剤を貯留する貯留槽の界面下にある前記液体潤滑剤を供給し、前記軸受間隙に前記流体潤滑剤を引き込ませることができる。さらに、前記供給通路の他端への前記貯留槽の前記界面下の前記液体潤滑剤の供給制御を、前記供給通路の他端に設けられたバルブの開閉により行うのがよい。
請求項1に記載の軸受装置の流体潤滑剤注入方法によれば、スリーブとシャフトとの間の軸受間隙を減圧してからこの軸受間隙に液体潤滑剤を注入するため、軸受間隙に空気が混入することなく流体潤滑剤を容易に注入することができ、軸受装置の大きさに係わらず、しかも確実に注入することができる。
請求項2に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、請求項1において軸受間隙を軸方向一方側を閉塞した状態で他方側から減圧しこの他方側から軸受間隙に液体潤滑剤を注入するため、軸受間隙に対して一方向から作業が行え、上述の作用効果に加え、注入作業も簡単になる。
請求項3に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、軸受間隙に第1のバルブを介して減圧手段を、第2のバルブを介して液体潤滑剤貯留槽をそれぞれ接続しているため、第1,第2のバルブを開閉制御することによって軸受間隙に対する減圧及び液体潤滑剤の注入を確実に行うことができ、減圧後に注入を行うまでの間も減圧状態を確実に維持することが可能になる。
請求項4に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、請求項1において軸受間隙の軸方向一方側を閉塞して軸方向他方側に第1,第2のバルブを介して減圧手段及び貯留槽をそれぞれ接続したため、上述と同様に軸受間隙に対する減圧及び液体潤滑剤注入を確実に行うことができる。
請求項5に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、軸受間隙を連続したラジアル方向微小間隙及びスラスト方向微小間隙により構成したので、一回の減圧及び注入動作で、これら微小間隙に液体潤滑剤を連続して注入することが可能になり、確実かつ容易に注入作業を行うことができる。
請求項6に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、貯留部から液体潤滑剤をプローブを通して軸受間隙に注入するため、容易かつ確実に液体潤滑剤の注入を行うことができる。
請求項7に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、請求項6において軸受装置全体を減圧器の減圧雰囲気中に配置するため、軸受間隙に気泡が混入することなく液体潤滑剤を注入することができる。
請求項8に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、軸受装置を貯留槽の液体潤滑剤に浸漬させて減圧するため、軸受間隙に強制的に液体潤滑剤を注入することができ、気泡が混入することもない。
請求項9に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、軸受間隙及び一端が軸受間隙近傍に配置された供給通路の内部空間を減圧し、供給通路内に液体潤滑剤を供給することにより軸受間隙に液体潤滑剤を注入するので、前述と同様に、気泡が混入することなく軸受間隙に液体潤滑剤を簡単かつ確実に注入することができる。
請求項10に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、軸受間隙及び供給通路内空間の減圧の後、貯留槽の液体潤滑剤の界面上における圧力と軸受間隙との圧力差に従って供給通路を通して軸受間隙に貯留槽の液体潤滑剤を引き込ませることができ、液体潤滑剤の注入を簡単に実現することができる。
請求項11に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法によれば、供給通路への液体潤滑剤の供給をバルブを用いて行うので、バルブの開閉のみにより液体潤滑剤の供給制御を簡単に行うことができる。
本発明に従う軸受装置の流体潤滑剤注入方法の実施例について、以下の図面を参照して詳述する。
図1に示す軸受装置は、例えば図5に示すスピンドルモータに組み込んで用いられる。軸受装置1は、シャフト2と、これに外嵌されるスリーブ3で構成される。シャフト2の上端部には、環状に張り出して設けられた鍔状のスラストプレート4が形成され、スラストプレート4をスリーブ3とで軸方向に挟むようにスラストカバー5が設けられている。シャフト2の外周部7とスリーブ3の内周部6とは、ラジアル(半径)方向へ微小間隙をもって対向配置され、またスラストプレート4を挟みスリーブ3とスラストカバー5とでスラスト(軸)方向へ微小間隙をもって対向配置されている。さらに、スラストカバー5の内周部9とシャフト2の外周部7とがラジアル方向へ微小間隙をもって対向配置されている。(スラストカバー5におけるラジアル方向への微小間隙を除き)これらラジアル、スラスト方向の微小間隙8には、流体潤滑剤が充填され、しかもそれぞれ対向する、いずれかの部材側には流体潤滑剤を介して動圧軸受支持する動圧発生溝が形成されている。
なお、このような軸受装置1が組み込まれるスピンドルモータは、図5に示すように、シャフト2の下側端部がハウジング(又はブラケット)11に嵌め込まれて固定される。シャフト2に回転支持されるスリーブ3はその上部外周にロータハブ14が外嵌して固定される。また回転駆動部材であるステータ12は、ハウジング11のボス部に固定され、このステータ12と半径方向へ対向するように、ロータマグネット13がロータハブ14側に配設されている。ロータマグネット13は、ロータハブ内周部にロータヨーク15を介して取り付けられている。従って、ステータ12に所要の電気信号が通電されると、ステータ12とロータマグネット13との電磁相互作用により、ロータハブ14が回転駆動される。
軸受装置1は流体潤滑剤を介して軸受支持され、軸受装置1の性能の根幹となる流体潤滑剤、即ち軸受間隙8に介在される流体潤滑剤で例えばオイルを注入する手順について以下説明する。まず既に示した図1の軸受装置1においては、図1乃至図4を用いて説明する。図1に示すように、予め、シャフト2とスリーブ3とを嵌合させて組み、さらに、スラストカバーをスリーブ3に固定して軸受装置全体を形成しておく。次に図2に示すように、軸受間隙8の開口両端部16,17へ弾性リング(例えばO字状ゴムリング)18,19を装着して両開口16,17を閉塞する。即ち軸受装置1の軸受間隙8を外部と封止する。
軸受間隙8が封止された軸受装置1は、図3に示すように、酢酸ビニルが溶融された溶融槽20中に浸漬される。これにより、軸受装置1の表面部全域にわたり酢酸ビニルが付着する。なお、軸受間隙8には弾性リング18,19が装着されているため、酢酸ビニルが内部に侵入することはない。槽20から引き上げられた軸受装置1は、弾性リング18,19が軸受間隙8から取り外され、次に示す図5の流体潤滑剤であるオイル貯留槽21へ浸漬される。その後、貯留槽21全体が減圧され、軸受装置1の軸受間隙8内部の空気が排出されると同時に、オイルは強制的に軸受間隙8内部へ浸透して注入される。
こうして軸受装置1の軸受間隙8にオイルが充填された後、軸受装置表面に付着した酢酸ビニルを剥して取り除く。これにより、軸受装置1の表面に付着したオイルは容易に取り除かれる。従って、この軸受装置1を図5に示すようなスピンドルモータに組み込まれる際、軸受装置の余分な部分にオイルが付着していないから、スピンドルモータ内部をオイルで汚染したり、組立固定部にオイルが侵入して取付不良を起こしたりすることが防止される。
酢酸ビニルは軸受装置1に塗布することが容易であると共に、塗布後も剥離が容易で作業性の向上が図れる。上記実施例では、軸受装置1を酢酸ビニルの溶融槽20へ浸漬したが、スプレー塗装にて被覆、コーティングしても可能である。なお、酢酸ビニルの他、例えば天然ゴムラテックスや塩化ビニル等可撓性材料を用いることも可能であり、皮膜強度や剥離性の点において、好ましい結果が得られる。そして、図例の軸受装置1は動圧軸受装置を用いているが、多孔質の焼結合金によるスリーブ軸受やその他の種々のオイルを介在した軸受装置に適用できる。また、図例の軸受装置はシャフト2とスリーブ3に加え、スラストカバー5やスラストプレート4が設けられた構成を示しているが、シャフトとスリーブとの構成、組み合わせであっても勿論構わない。さらに、軸受装置1の軸受間隙8を封止する弾性リング18,19に代えて、例えば、リング状の嵌合部材等も採用することができる。
次に示す図6は別の軸受装置を示し図6の(a)は正面図、(b)は(a)の矢視a−aにおける平面図、(c)は断面図である。図6の軸受装置31はいずれもオイルを注入する為の注入台43に載置されている状態を示している。軸受装置31は、シャフト32にスリーブ33が外嵌され、そのスリーブ33の上下端(両端)部を挟むように、スラスト部材35、36がシャフト32に固定されている。スラスト部材35、36は、スリーブ32の両端部を軸方向へ微小間隙をもって対向配置されている。スリーブ32の外側には、円筒状のケース34が外装されている。シャフト32の外周部とスリーブ33の内周部とのラジアル方向微小間隙、そしてスリーブ33とこれにスラスト方向へ対向配置されたスラスト部材35,36とによるスラスト方向微小間隙、これら微小間隙により軸受間隙50が構成され、流体潤滑剤であるオイルが充填、注入される。
次に軸受装置31にオイルを注入する手順について説明する。軸受装置31が載置される注入台43には、図6(b),(c)に示すように、環状に配設され、且つ周方向へ多数の微小突起が交互に設けられたプローブ44を有している。プローブ44は、軸受装置31の下側スラスト部材36に対応して付き合わされて設けられている。注入台43におけるプローブ外周側には、オイルが貯留された溝部47が設けられている。従って、軸受装置31が注入台43に載置されると、毛細管現象により、溝部47のオイルがプローブ44に浸透して軸受間隙50へ注入される。この場合、軸受間隙50で生成される表面張力によりオイルを保持しようとする内部保持力と、毛細管現象による浸透吸引力との均衡点に達するまで、軸受間隙50内へオイルが注入される。なお、この場合、装置全体を減圧(器)装置に入れて、減圧雰囲気中で行なうと、オイル内に含有した残留気泡を除去することができるので、より好ましい。
次に示す図7は、更に別のオイル注入の手順を説明するものであり、軸受装置には図6に示したものと、同じ部位には、同じ番号が付してある。図7においては、減圧装置を用いて軸受装置31へオイルを注入するものであり、以下に説明する。本手順は減圧を利用する真空置換方式であり、注入台60に載置された軸受装置31は、オイルが注入される軸受間隙50の下側開口61を注入台60のオイル取り入れ部に対応させて配置されている。また軸受装置31の上側は、クランプ部材59で押圧されると共に、軸受間隙50の上側開口を閉塞するように設けられている。
注入台60にはオイルが貯留された貯留槽53が設けられ、供給通路54、バルブ56を経て軸受装置31の下側開口61に接続されている(図の右側)。また注入台60には、減圧手段となるバキュームポンプ51がチャンバー52、通気路55、そしてバルブ57を介して下側開口61に接続されている(図の左側)。更に、注入台60には、下側開口61に連設してオイル排出槽58が設けられている。
次に図7の軸受装置31にオイルを注入する手順を説明する。まずバルブ56、57を閉じた状態にしておき、軸受装置31を注入台60に載置する。その際、注入台60の載置部位が、軸受装置31の下側開口61に対応して接続される。なお、密封した接続が行なわれるよう、注入台60の載置対応部には、弾性リング等の密封補助部材71,72が介装されている。そして図の上方からクランプ部材59が下降して軸受装置31を押圧する。これにて軸受装置31のセットが完了する。このとき、軸受装置31の軸受間隙は、上方側が閉塞された状態となり、下方側が供給通路54のバルブ56より注入台60側、並びに通気路55のバルブ57より注入台60側にそれぞれ連通される。
軸受装置31のセット完了後、バルブ57が開けられ、バキュームポンプ51が駆動し、軸受間隙50が減圧される。この減圧は、軸受間隙50は勿論、供給通路54のバルブ56より注入台60側の部分まで行われる。減圧の後、バルブ57が閉じられる。次にバルブ56が開けられ、オイルが貯留槽53から供給路54を経て軸受間隙50へ引き込まれる。すなわち、軸受間隙50は供給通路54を通して貯留槽53の界面下にあるオイルに通じ、オイルの界面が接する外気圧により、減圧された軸受間隙50との圧力差に従って貯留槽53のオイルが軸受間隙50に引き込まれ、注入される。所定時間の後軸受間隙50へオイルが充填注入された後、バルブ56が閉じられる。これにてオイル注入が完了する。その後クランプ部材59が上昇し、この軸受装置31が取り外され、新たな軸受装置31に交換される。オイル排出槽58には、余分なオイルが貯えられ、バキュームポンプ51の方へ行かないよう、ある程度溜れば排出して再利用できるよう設けられている。
以上、軸受装置のオイル注入方法について種々の実施例を説明したが、それら単独またはこれらの組み合わせを用いていろいろな実施が可能である。
本発明の第一の実施例に係る軸受装置の断面図である。 本発明の第一の実施例に係る軸受装置の断面図である。 本発明の第一の実施例に係る軸受装置の断面図である。 本発明の第一の実施例に係る軸受装置の断面図である。 本発明の軸受装置が組み込まれるスピンドルモータの全体断面図である。 本発明の第二の実施例に係る軸受装置を示し、うち(a)は正面図、(b)は(a)の切断平面図、(c)は断面図である。 本発明の第三の実施例に係る軸受装置及びその注入装置を示した全体断面図である。
符号の説明
1,31 軸受装置
2,32 シャフト
3,33 スリーブ
4 スラストプレート
5 スラストカバー
8,50 軸受間隙
44 プローブ
51 バキュームポンプ
53 貯留槽
54 供給通路
56,57 バルブ

Claims (11)

  1. 流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、
    前記軸受間隙を減圧し、この減圧状態で前記軸受間隙に液体潤滑剤を注入することを特徴とする軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  2. 前記軸受間隙は軸方向一方側が閉塞された状態で軸方向他方側から減圧され、この減圧状態で前記軸受間隙に軸方向他方側から前記液体潤滑剤が注入される請求項1記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  3. 流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、
    前記軸受間隙に第1のバルブを介して減圧手段を接続すると共に、前記軸受間隙に第2のバルブを介して液体潤滑剤が貯留された貯留槽を接続し、第2のバルブを閉じた状態で前記第1のバルブを開いて前記減圧手段により前記軸受間隙を減圧し、減圧の後、第1のバルブを閉じ、次に第2のバルブを開いて前記軸受間隙に前記貯留槽の液体潤滑剤を引き込ませることで注入することを特徴とする軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  4. 前記軸受間隙は少なくとも液体潤滑剤の注入時においてその軸方向一方側が閉塞されており、前記軸受間隙にその軸方向他方側において第1のバルブ及び第2のバルブをそれぞれ介して減圧手段及び前記貯留槽が接続されている請求項3に記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  5. 前記軸受間隙は、前記スリーブの内周面及び前記シャフトの外周面の間に形成されたラジアル方向微小間隙と、前記シャフトに固定されたスラスト部材の軸方向端面及びこれに軸方向に対向する前記スリーブの軸方向端面の間に形成されたスラスト方向微小間隙とから構成され、両微小間隙は連続している請求項1〜4の何れかに記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  6. 流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、
    前記液体潤滑剤を貯留する貯留部から前記液体潤滑剤を輸送するプローブを設け、前記液体潤滑剤をプローブを通して前記軸受間隙に注入することを特徴とする軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  7. 前記軸受装置全体が減圧器に収容され、該減圧器の減圧雰囲気中において前記軸受間隙への液体潤滑剤の注入が行われる請求項6記載の軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  8. 流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、
    前記液体潤滑剤を貯留する貯留槽に前記軸受装置を浸漬し、前記貯留槽全体を減圧して前記軸受間隙に強制的に液体潤滑剤を注入することを特徴とする軸受装置の液体潤滑剤注入方法。
  9. 流体潤滑剤を介してスリーブとこのスリーブに挿入されたシャフトとが相対回転支持される軸受装置に対し、前記スリーブと前記シャフトとの間の軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入する注入方法であって、
    前記流体潤滑剤の前記軸受間隙への供給を行う供給通路を設け、前記供給通路の一端を前記軸受間隙近傍に配置し、少なくとも前記軸受間隙および該供給通路内空間を減圧し、減圧の後、前記供給通路内に前記流体潤滑剤を供給することにより、前記軸受間隙に前記流体潤滑剤を注入することを特徴とする軸受装置の流体潤滑剤注入方法。
  10. 前記減圧の後、前記供給通路内に前記流体潤滑剤を供給するに際して、前記供給通路の他端に、前記液体潤滑剤を貯留する貯留槽の界面下にある前記液体潤滑剤を供給し、前記軸受間隙に前記流体潤滑剤を引き込ませることを特徴とする請求項9記載の軸受装置の流体潤滑剤注入方法。
  11. 前記供給通路の他端への前記貯留槽の前記界面下の前記液体潤滑剤の供給制御を、前記供給通路の他端に設けられたバルブの開閉により行うことを特徴とする請求項10記載の軸受装置の流体潤滑剤注入方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101077409B1 (ko) 2009-07-21 2011-10-26 삼성전기주식회사 베어링 내에 오일을 주입하는 방법

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