JP2004156237A - キーシリンダ用保護キャップ及びキーシリンダ保護システム - Google Patents

キーシリンダ用保護キャップ及びキーシリンダ保護システム Download PDF

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Kunihiro Morimura
邦弘 森村
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Abstract

【課題】高いセキュリティレベルを確保するとともに、汎用性の高いキーシリンダ用保護キャップ及びキーシリンダ保護システムを提供する。
【解決手段】保護キャップ11はキーシリンダに装着され、該キーシリンダのキー挿入口を隠蔽保護する。この保護キャップ11はキャップ制御マイコン12と送信回路13とを有し、キャップ制御マイコン12は、キーシリンダから保護キャップ11が取り外されると、その旨を示す警戒信号を送信回路13から送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両や建物のドアなどに設けられたキーシリンダに装着されるキーシリンダ用保護キャップ及びキーシリンダ保護システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両や住宅等のドア錠は、ドアに設けられたキーシリンダに機械的なキーを挿入・回動することにより、施錠・解錠されるようになっている。すなわち、一般にドア錠は、機械的なドア錠構造となっている。
【0003】
しかし近年では、セキュリティレベルの向上を目的として、IDコードを用いた電子制御によるドア錠の施解錠制御装置が提案されている。そして、この種の施解錠制御装置として、スマートキーシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このスマートキーシステムでは、携帯機の所持者(ユーザ)がドアに近づくと、ドア近辺に設けられた電子錠と携帯機との間で自動的に相互通信が行われてドア錠が解錠されるようになっている。すなわち、ユーザは、ドアに近づくだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させることができるようになっている。また、ユーザがドアから離間して前記相互通信が不能となると、ドア錠が自動的に施錠されるようになっている。すなわち、ユーザは、ドアから離間するだけで、何ら操作を行うことなくドア錠を施錠させることができるようになっている。このため、こうしたスマートキーシステムによれば、ドアのセキュリティレベルを向上させることができるとともに、操作性も向上させることができる。
【0004】
ところで、こうしたスマートキーシステムを用いた場合、携帯機のバッテリ切れ時や、停電等によって電子錠に電力が供給されない場合などには、電子錠によるドア錠の施解錠が不能となってしまう。このため、特許文献1にも記載されているように、従来のキーシリンダをドアに併設し、携帯機及び機械的なキーのどちらであってもドア錠の施解錠を可能とすることが望ましい。
【0005】
しかしながら、キーシリンダをドアに併設すると、ドア錠のセキュリティレベルはキーシリンダのセキュリティレベルと何ら変わらないものとなってしまう。そこで特許文献1に記載の発明では、キーシリンダに装着されて同キーシリンダを隠蔽保護可能な保護カバーを設けるとともに、該保護カバーの装着有無を監視することにより、セキュリティレベルの向上が図られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−271523号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記特許文献1に示されるように、従来では、保護カバーの装着有無を検出するための検出手段をキーシリンダやキーシリンダの周辺に設け、この検出手段からの検出信号に基づいて保護カバーの装着有無を電子錠によって監視するようになっている。このため、専用のキーシリンダやドアを用意する必要がある。よって、前記機械的なドア錠構造をスマートキーシステムに変更する場合などには、キーシリンダ自体を交換する必要があって交換性が悪い。また、ドア内に前記検出手段を設ける作業や、その検出手段と電子錠とを電気的に接続する作業も必要となり、作業性も悪い。
【0008】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高いセキュリティレベルを確保するとともに、汎用性の高いキーシリンダ用保護キャップ及びキーシリンダ保護システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、キーシリンダに装着され、該キーシリンダのキー挿入口を隠蔽保護するキーシリンダ用保護キャップであって、無線通信機能を有するとともに、キーシリンダから当該保護キャップが取り外されたことを条件として警戒信号の送信制御を行う通信制御手段を備えることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、キーシリンダに装着されて該キーシリンダのキー挿入口を隠蔽保護するとともに、無線通信機能を有する保護キャップと、その保護キャップと無線通信し、キーシリンダに対する該保護キャップの装着状態を監視する監視装置とを備え、前記保護キャップは、キーシリンダから当該保護キャップが取り外されたことを条件として警戒信号の送信制御を行う通信制御手段を備え、前記監視装置は、前記警戒信号の受信有無に基づき、キーシリンダから前記保護キャップが取り外された旨の報知を制御する報知制御手段を備えることを要旨とする。
【0011】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1に記載の発明によると、キーシリンダから保護キャップが取り外されると、該保護キャップから警戒信号が送信される。このため、警戒信号を所定の受信手段に受信させ、その警戒信号の受信に基づいて該受信手段によって警戒の旨を報知させるようにすれば、キーシリンダの近辺にいない場合であっても、キーシリンダから保護キャップが取り外された旨を該報知によって認識可能となる。また、第三者によって保護キャップが取り外された場合、その第三者に対して警告を促すことが可能となる。しかも、キーシリンダに対する保護キャップの装着有無がキーシリンダ側によって検出される訳ではなく、保護キャップ自身によって検出されるようになる。このため、機械的なドア錠構造をスマートキーシステムに変更する場合などにおいてもキーシリンダ自体を交換する必要がなく、交換性がよい。また、保護キャップの装着有無を検出するための検出手段をキーシリンダ側に設ける作業や、その検出手段とスマートキーシステムとを電気的に接続する作業も不要となり、作業性も向上する。
【0012】
請求項2に記載の発明によると、キーシリンダから保護キャップが取り外されると、該保護キャップから警戒信号が送信される。そして、報知制御手段によって警戒信号が受信されると、同報知制御手段により、キーシリンダから保護キャップが取り外された旨を報知するための制御が行われる。このため、キーシリンダの近辺にいない場合であっても、キーシリンダから保護キャップが取り外された旨を該報知によって認識可能となる。また、第三者によって保護キャップが取り外された場合、その第三者に対して警告を促すことが可能となる。しかも、キーシリンダに対する保護キャップの装着有無がキーシリンダ側によって検出される訳ではなく、保護キャップ自身によって検出されるようになる。このため、機械的なドア錠構造をスマートキーシステムに変更する場合などにおいてもキーシリンダ自体を交換する必要がなく、交換性がよい。また、保護キャップの装着有無を検出するための検出手段をキーシリンダ側に設ける作業や、その検出手段とスマートキーシステムとを電気的に接続する作業も不要となり、作業性も向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、キーシリンダ保護システム1は、通信機能を有する保護キャップ11と、車両2内に設けられた監視装置21及び施解錠制御装置30を備えている。
【0014】
保護キャップ11は、通信制御手段としてのキャップ制御用マイクロコンピュータ(キャップ制御マイコン)12と、送信回路13とを備えている。また、図2に示すように、保護キャップ11は、車両2のドア3においてドアハンドル4の近辺に設けられたキーシリンダ5の意匠面(キー挿入口)5aとほぼ一致する隠蔽部14と、同キーシリンダ5内に挿入される挿入片15とを備えている。そして、キャップ制御マイコン12及び送信回路13は、隠蔽部14内に配設されている。
【0015】
挿入片15の幅狭の側面には、一対の突部16が突設されている。この突部16は導電体によって形成され、挿入片15から出没可能に構成されている。詳しくは、突部16は、通常は突出し、押圧力が加わることによって没入するように構成されている。また、図1に示すように、突部16はキャップ制御マイコン12の入力ポートINと電気的に接続されている。そして、突部16と該入力ポートINとの通電経路には、抵抗Rを介して電源電圧が印加されている。よって、突部16のオープン状態においては入力ポートINにHレベルの信号が入力され、突部16が接地されると入力ポートINにLレベルの信号が入力される。
【0016】
キャップ制御マイコン12は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットによって構成されている。このキャップ制御マイコン12は、入力ポートINの電圧レベルに基づき、送信回路13に対する警戒信号の出力制御を行う。詳しくは、キャップ制御マイコン12は、入力ポートINへの入力信号がLレベルの場合には何も出力を行わず、該入力信号がHレベルの場合に送信回路13に対して所定の警戒コードを含む警戒信号を出力する。そして、送信回路13は、キャップ制御マイコン12から警戒信号が入力されると、その警戒信号を所定周波数の電波に変調して送信アンテナ13aを介して外部に送信する。
【0017】
こうした保護キャップ11は、挿入片15をキーシリンダ5内に挿入することにより、キーシリンダ5のキー挿入口5aを隠蔽部14によって隠蔽した状態で装着される。そして、この装着状態においては突部16がキーシリンダ5内に係合し、保護キャップ11はキーシリンダ5から抜け出さないように保持される。また、突部16は、キーシリンダ5内に係合することにより、図3に示すように接地された状態となる。つまり、保護キャップ11の装着状態において突部16は、キーシリンダ5を介してボディアースされた状態となる。このため、保護キャップ11は、キーシリンダ5に装着されている状態においては警戒信号を送信せず、キーシリンダから取り外された場合に警戒信号を送信することとなる。
【0018】
一方、監視装置21は、受信回路22と、報知制御手段としての警戒制御用マイクロコンピュータ(警戒制御マイコン)23とを備えている。受信回路22及び警戒制御マイコン23には、DC−DCコンバータ24を介してバッテリから電力供給されている。
【0019】
受信回路22は、保護キャップ11の送信回路13から送信された警戒信号を受信アンテナ22aを介して受信すると、その警戒信号をパルス信号に復調して警戒制御マイコン23に対して出力する。
【0020】
警戒制御マイコン23は、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットによって構成され、その出力ポートOUTにはリレー25のコイルLの一端が接続されている。このリレー25は、A接点(ノーマルオープン)型のリレーであり、接点CPを有している。また、該コイルLの他端はDC−DCコンバータ24に接続されている。警戒制御マイコン23は、受信回路22から警戒信号が入力されると、その警戒信号に含まれる警戒コードと自身に予め設定された警戒コードとの比較を行う。そして、警戒制御マイコン23は、それら警戒コード同士が一致すると、前記出力ポートOUTからLレベルの信号を出力する。すなわち、警戒制御マイコン23は、各警戒コード同士が一致すると、出力ポートOUTの電圧レベルをLレベルに切り換える。このため、該コイルLが励磁され、リレー25の接点CPが閉状態となる。一方、各警戒コード同士が一致しない場合や受信回路22から警戒信号が入力されていない場合、警戒制御マイコン23は、出力ポートOUTからHレベルの信号を出力するようになっている。すなわち、この場合、警戒制御マイコン23は、出力ポートOUTの電圧レベルをHレベルに維持するようになっている。
【0021】
なお、本実施形態において警戒制御マイコン23は、各警戒コード同士が一致すると、所定時間が経過するまでの間、出力ポートOUTの電圧レベルをLレベルに保持し、該所定時間の経過後は、例え警戒信号が入力されていても出力ポートOUTの電圧レベルをHレベルに切り換えるようになっている。
【0022】
リレー25の接点CPの一端はバッテリに接続され、他端は車両2のホーン26に接続されている。すなわち、ホーン26は、接点CPが閉状態となったときに電力供給されて作動するようになっている。このため、警戒制御マイコン23の出力ポートOUTの電圧レベルがLレベルになったとき、すなわち監視装置21が保護キャップ11から送信された警戒信号を受信したときに、ホーン26が作動してホーン音が発せられることとなる。よって、保護キャップ11がキーシリンダ5に装着されている場合においてはホーン音は発せられず、保護キャップ11がキーシリンダ5から取り外されるとホーン音が発せられることとなる。すなわち、キーシリンダ5に対する保護キャップ11の装着状態が監視装置21によって監視され、保護キャップ11がキーシリンダ5から取り外された場合にはホーン音によってその旨が報知される。したがって、ユーザはホーン音に基づいてその旨を確実に認識することができるとともに、ユーザの意に反して該保護キャップ11が第三者によって取り外された場合には、ホーン音によってその第三者に警告を促すことができる。
【0023】
また、前記出力ポートOUTとリレー25のコイルLとの通電経路には、ホーンスイッチ27の一端が接続されている。そして、該ホーンスイッチ27の他端は接地されている。このホーンスイッチ27は、車両2のステアリングに設けられた既存のホーンスイッチであり、このホーンスイッチ27が閉状態となるように操作された場合においてもホーン26が作動するようになっている。つまり、ホーン26は、警戒制御マイコン23からの出力信号またはホーンスイッチ27の操作によって作動する。
【0024】
図1に示すように、施解錠制御装置30は、通信回路31と照合制御部32とを備えている。そして、照合制御部32には、通信回路31及び警戒制御マイコン23が電気的に接続されている。また、施解錠制御装置30は通信機能を有する携帯機33と相互通信可能に構成され、これら施解錠制御装置30及び携帯機33によって施解錠制御システムが構成されている。
【0025】
通信回路31は、照合制御部32から出力されたリクエスト信号を所定周波数の電波(例えば134kHz)に変調し、その電波を車両2の周辺の所定領域に出力する。携帯機33は、このリクエスト信号を受信すると、所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に返信するようになっている。そして、通信回路31は、携帯機33から送信されたIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号をパルス信号に復調して照合制御部32に対して出力する。
【0026】
照合制御部32は、通信回路31に対して前記リクエスト信号を間欠的に出力するとともに、通信回路31からIDコード信号が入力されると、そのIDコード信号に含まれるIDコードと、自身に予め設定されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。そして、それらIDコード同士が一致した場合、照合制御部32は、図示しないドア錠駆動装置に対して駆動信号を出力し、ドア錠を自動的に解錠させる。それとともに、照合制御部32は、警戒制御マイコン23に対して解錠状態信号を出力する。このため、携帯機33の所持者(ユーザ)は、車両2に近づくだけで何ら操作を行うことなくドア錠を解錠させることができる。また、IDコード信号を受信できなくなると、照合制御部32は、ドア錠駆動装置に対して駆動信号を出力し、ドア錠を自動的に施錠させる。このため、ユーザは、車両2から離間するだけで何ら操作を行うことなくドア錠を施錠させることができる。
【0027】
また、携帯機33には図示しない操作部が設けられ、この操作部が操作されると、携帯機33は警戒制御信号を送信するようになっている。この警戒制御信号は所定の指令コードと前記IDコードとを含む信号であり、携帯機33は、操作部の操作態様に応じて警戒設定の旨を示す指令コード(警戒設定指令コード)と、警戒解除の旨を示す指令コード(警戒解除指令コード)とを選択するようになっている。つまり、携帯機33は、操作部の操作態様に応じて、警戒設定指令コードを含む警戒制御信号(第1警戒制御信号)と、警戒解除指令コードを含む警戒制御信号(第2警戒制御信号)とを選択的に送信するようになっている。
【0028】
一方、照合制御部32は、携帯機33から送信された警戒制御信号を受信すると前記IDコード照合を行い、IDコード同士が一致すると警戒制御信号に含まれる指令コードが警戒設定指令コードであるか警戒解除指令コードであるかを判断する。そして、該指令コードが警戒設定指令コードであると判断した場合、照合制御部32は、前記警戒制御マイコン23に対して作動信号を出力する。これに対し、該指令コードが警戒解除指令コードであると判断した場合、照合制御部32は、警戒制御マイコン23に対して停止信号を出力する。
【0029】
警戒制御マイコン23は、照合制御部32から作動信号が入力された場合には警戒モードとなり、照合制御部32から停止信号または解錠状態信号が入力された場合には警戒解除モードとなる。そして、警戒モードにおいて警戒制御マイコン23は、保護キャップ11から送信された警戒信号を受信回路22を介して受信すると、出力ポートOUTの電圧レベルをLレベルにしてホーン26を作動させる。
【0030】
これに対し、警戒解除モードにおいて警戒制御マイコン23は、保護キャップ11から送信された警戒信号を受信回路22を介して受信しても、出力ポートOUTの電圧レベルをHレベルに保持する。すなわち、警戒解除モードにおいては、警戒制御マイコン23は、保護キャップ11からの警戒信号を受信してもホーン26を作動させないようになっている。換言すれば、警戒制御マイコン23は、警戒モードに設定されている場合にのみ、キーシリンダ5に対する保護キャップ11の装着有無を監視するようになっている。よって、施解錠制御装置30及び携帯機33は、警戒制御マイコン23による報知制御を行わせるか否かを決定する報知可否決定手段としても機能する。
【0031】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)キーシリンダ5から保護キャップ11が取り外されると、該保護キャップ11から警戒信号が送信される。そして、監視装置21によって警戒信号が受信されると、警戒制御マイコン23により、キーシリンダ5から保護キャップ11が取り外された旨を報知するための制御が行われる。このため、キーシリンダ5の近辺にユーザがいない場合であっても、キーシリンダ5から保護キャップ11が取り外された旨を該報知によって認識することができる。また、ユーザの意に反して第三者によって保護キャップ11が取り外された場合、その第三者に対して警告を促すことが可能となるため、高いセキュリティレベルを確保することができる。しかも、キーシリンダ5に対する保護キャップ11の装着有無がキーシリンダ5側によって検出される訳ではなく、保護キャップ11自身によって検出されるようになる。このため、機械的なドア錠構造をスマートキーシステムに変更する場合などにおいてもキーシリンダ5自体を交換する必要がなく、交換性がよい。また、保護キャップ11の装着有無を検出するための検出手段をキーシリンダ5側に設ける作業や、その検出手段とスマートキーシステムとを電気的に接続する作業も不要となり、作業性も向上させることができる。それゆえ、キーシリンダ保護システム1の汎用性を高めることができる。
【0032】
(2)携帯機33の操作部の操作によって監視装置21による報知制御の可否を決定可能となっているため、必要な場合にのみ該報知制御を行わせることができる。よって、キーシリンダ5の使用時など、保護キャップ11を取り外す必要がある場合には、報知制御を不能に設定しておけば、保護キャップ11を取り外した際に意に反して報知が行われてしまうといった不都合を防止することができる。
【0033】
(3)ドア錠の施錠状態においては監視装置21による報知制御が行われ、ドア錠の解錠状態においては該報知制御が行われないようになっている。また、携帯機33の操作部の操作によって監視装置21による報知制御の可否を決定可能となっているため、報知制御の可否を自由且つ容易に切り換えることができる。しかも、監視装置21や施解錠制御装置30と離間した場所で該操作を行うことが可能となるため、操作性を向上させることができる。
【0034】
(4)警戒制御マイコン23は、警戒モードにおいて保護キャップ11からの警戒信号が入力されると、所定時間を経過するまでの間だけホーン26を作動させ、その所定時間が経過した後は警戒信号が入力され続けてもホーン26の作動を停止させる。すなわち、保護キャップ11をキーシリンダ5から取り外した状態で放置しておいても、所定時間経過後にはホーン26の作動が停止する。よって、該ホーン26の作動によって車両2のバッテリが過剰に消耗してしまうのを防止することができる。
【0035】
(5)キャップ制御マイコン12は、突部16がキーシリンダ5を介して接地しているか否かに基づいてキーシリンダ5に対する保護キャップ11の装着有無を認識するようになっている。このため、キーシリンダ5に対して装着されているか否かを検出するための検出センサや検出スイッチなどを保護キャップ11内に設ける必要がなく、保護キャップ11の構成を単純化することができる。
【0036】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 保護キャップ11の形状は図2に示されたものに限らず、例えば図4に示すような形状をなしていてもよい。なお、図4に示す保護キャップ11は、前記隠蔽部14と、前記キーシリンダ5内に挿入される一対の挿入片15とを備えている。これら挿入片15は、互いに近接する方向(同図に矢印Fで示す方向)へ弾性変形可能に構成されている。また、各挿入片15の先端には、前記突部16に相当する導電性の係合部17が形成されている。
【0037】
・ 前記実施形態において保護キャップ11のキャップ制御マイコン12は、突部16がキーシリンダ5を介して接地しているか否かに基づいてキーシリンダ5に対する保護キャップ11の装着有無を認識するようになっている。しかし、例えば、図5(a)に示すように、保護キャップ11がキーシリンダ5に装着されているか否かに基づいて開閉状態が切り換わる装着検出スイッチ18を保護キャップ11内に設けてもよい。具体的には、突部16の出没状態に応じて開閉状態が切り換わるように装着検出スイッチ18を設け、その装着検出スイッチ18の一端を内部的に接地し、他端をキャップ制御マイコン12の入力ポートINに接続する。
【0038】
・ 前記実施形態及び前記別例(図5(a))では、キャップ制御マイコン12の入力ポートINに入力される電圧のレベルがHレベルかLレベルかに基づいて保護キャップ11がキーシリンダ5に装着されているか否かを判断するようになっている。しかし、例えば図5(b)に示すように、キャップ制御マイコン12及び送信回路13への給電経路上に前記装着検出スイッチ18を接続してもよい。詳しくは、保護キャップ11がキーシリンダ5に装着されているときに開状態となり取り外されたときに閉状態となるように装着検出スイッチ18を接続する。このようにすれば、キャップ制御マイコン12及び送信回路13には、保護キャップ11の装着状態では一切電力が供給されず、保護キャップ11を取り外したときにのみ電力が供給されることとなる。よって、キャップ制御マイコン12及び送信回路13に暗電流が流れてしまうことを確実に防止することができ、保護キャップ11のバッテリの消耗を抑制することができる。
【0039】
・ 前記実施形態においてキーシリンダ保護システム1は、施解錠制御装置30を備え、該施解錠制御装置30と携帯機33との通信に基づいて監視装置21による報知制御の可否が決定されるようになっている。しかし、キーシリンダ保護システム1は、施解錠制御装置30を必ずしも備えている必要はなく、例えば監視装置21に操作スイッチを設け、この操作スイッチの操作によって報知制御の可否を決定可能としてもよい。
【0040】
・ 前記実施形態において警戒制御マイコン23は、警戒モードにおいて保護キャップ11からの警戒信号が入力されると、所定時間を経過するまでの間だけホーン26を作動させ、その所定時間が経過した後は警戒信号が入力され続けてもホーン26の作動を停止させるようになっている。しかし、警戒制御マイコン23は、警戒信号が入力されている間のみホーン26を作動させるようにしてもよい。
【0041】
・ 前記実施形態においてキーシリンダ保護システム1は、車両2のドア3に設けられたキーシリンダ5の保護システムとして具体化されている。しかし、キーシリンダ保護システム1は、ドア3に限らず、トランク、グローブボックス、イグニッション等に用いられるキーシリンダの保護システムとして具体化されてもよい。
【0042】
・ 前記実施形態においてキーシリンダ保護システム1は、車両2に搭載された車両用キーシリンダ保護システムとして具体化されている。しかし、キーシリンダ保護システム1は、車両用に限らず、例えば住宅用ドアなどの建物用ドアや窓や門扉などに設けられたキーシリンダの保護システムとして具体化されてもよい。
【0043】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1に記載のキーシリンダ用保護キャップにおいて、当該保護キャップは、キーシリンダへの装着状態において該キーシリンダを介して接地される接地部位を備え、前記通信制御手段は、前記接地部位の接地有無に基づいて当該保護キャップの装着有無を判断すること。なお、前記実施形態において接地部位は、突部16または係合部17によって構成されている。
【0044】
(2) 請求項1に記載のキーシリンダ用保護キャップにおいて、当該保護キャップは、キーシリンダに対する装着有無を検出する検出手段を備え、前記通信制御手段は、前記検出手段からの検出状態に基づいて警戒信号を送信させること。なお、前記実施形態において検出手段は、突部16、係合部17、装着検出スイッチ18によって構成されている。
【0045】
(3) 技術的思想(2)に記載のキーシリンダ用保護キャップにおいて、前記検出手段は、取り外し状態となったときに前記通信制御手段に対して電力を供給するように構成されたスイッチであること。この技術的思想(3)に記載の発明によれば、キャップ制御マイコン12及び送信回路13の電力消費量を低減させることができ、保護キャップ11のバッテリ消耗を抑制することができる。
【0046】
(4) 請求項2に記載のキーシリンダ保護システムにおいて、前記監視装置による報知制御の可否を決定する報知可否決定手段を備えること。この技術的思想(4)に記載の発明によれば、必要な場合にのみ報知制御を行わせることができる。
【0047】
(5) 技術的思想(4)に記載のキーシリンダ保護システムにおいて、前記報知可否決定手段は、通信機能を有する携帯機と、その携帯機からの送信信号に基づいてドア錠の施解錠制御を行う施解錠制御装置とを備え、前記施解錠制御装置は、ドア錠が施錠状態となった際に前記監視装置に対して前記報知制御を可能とする作動信号を出力し、ドア錠が解錠状態となった際に前記監視装置に対して前記報知制御を不能とする停止信号を出力する一方、前記携帯機に設けられた所定の操作部が操作された際に該携帯機から送信される操作信号に基づき、前記監視装置に対して前記作動信号または前記停止信号を出力する作動制御を行うこと。この技術的思想(5)に記載の発明によれば、携帯機の操作部の操作により、報知制御の可否を自由に切り換えることができる。
【0048】
(6) 請求項2、技術的思想(4),(5)のいずれか1項に記載のキーシリンダ保護システムにおいて、前記報知制御手段は、前記警戒信号を受信した際に、キーシリンダから前記保護キャップが取り外された旨を所定時間が経過するまでの間だけ報知する制御を行うこと。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1,2に記載の発明によれば、高いセキュリティレベルを確保するとともに、キーシリンダ用保護キャップの汎用性を高めることができる。
【0050】
請求項2に記載の発明によれば、機械的なドア錠構造をスマートキーシステムに変更する場合などにおいてもキーシリンダ自体を交換する必要がなく、交換性がよい。また、保護キャップの装着有無を検出するための検出手段をキーシリンダ側に設ける作業や、その検出手段とスマートキーシステムとを電気的に接続する作業も不要となり、作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のキーシリンダ保護システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のキーシリンダ及び保護キャップを示す斜視図。
【図3】同実施形態の保護キャップのキーシリンダへの装着状態を示すブロック図。
【図4】他の実施形態の保護キャップを示す側面図。
【図5】(a),(b)は、他の実施形態の保護キャップの内部構造を示すブロック図。
【符号の説明】
1…キーシリンダ保護システム、2…車両、5…キーシリンダ、5a…キー挿入口、11…保護キャップ、12…通信制御手段としてのキャップ制御用マイクロコンピュータ(キャップ制御マイコン)、21…監視装置、23…報知制御手段としての警戒制御用マイクロコンピュータ(警戒制御マイコン)、30…施解錠制御装置、33…携帯機。

Claims (2)

  1. キーシリンダに装着され、該キーシリンダのキー挿入口を隠蔽保護するキーシリンダ用保護キャップであって、
    無線通信機能を有するとともに、キーシリンダから当該保護キャップが取り外されたことを条件として警戒信号の送信制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とするキーシリンダ用保護キャップ。
  2. キーシリンダに装着されて該キーシリンダのキー挿入口を隠蔽保護するとともに、無線通信機能を有する保護キャップと、その保護キャップと無線通信し、キーシリンダに対する該保護キャップの装着状態を監視する監視装置とを備え、
    前記保護キャップは、キーシリンダから当該保護キャップが取り外されたことを条件として警戒信号の送信制御を行う通信制御手段を備え、
    前記監視装置は、前記警戒信号の受信有無に基づき、キーシリンダから前記保護キャップが取り外された旨の報知を制御する報知制御手段を備えることを特徴とするキーシリンダ保護システム。
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