JP2004155872A - ハロゲン含有可燃物とアルカリ含有物質から有用ガスを製造する方法および装置 - Google Patents

ハロゲン含有可燃物とアルカリ含有物質から有用ガスを製造する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハロゲンを含有する可燃物からハロゲンを中和固定化するとともに化学エネルギーあるいは化学原料を製造する方法を提供する。
【解決手段】ハロゲン含有可燃物をアルカリ含有物質と共存させ、加熱処理を行うことにより、ハロゲンおよびアルカリを無機塩類に中和固定化させ、ハロゲン製造時の分離エネルギーを中和反応熱として回収すると同時に、水蒸気および/または酸素を含む雰囲気で熱分解を生じせしめることにより有用ガスを得る。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン含有可燃物からのハロゲンを含有しない有用ガスの製造と、ハロゲンの無機塩類化、およびこれらを用いたハロゲン含有廃棄物と廃アルカリ含有物質のエネルギーないし物質リサイクル型の処理に関する。ここでいうハロゲン含有可燃物は塩化ビニール、塩化ビニリデン、難燃剤としてのハロゲン化合物を含むプラスチックス、トリクロロエチレンなどのハロゲン含有溶剤のいずれかまたはそのいくつかを含む混合物を指す。また、アルカリ含有物質はガラス、陶磁器、ガラス繊維強化プラスチックス、炭酸石灰、炭酸ソーダ、貝殻、草木灰のいずれかの固体またはそれらいくつかの混合物あるいはアルカリ物質水溶液を指す。有用ガスとはCOまたはHを主体とする燃料・原料ガスを指す。
【0002】
【従来の技術】塩ビに代表されるハロゲン含有プラスチックスなどを含んだ可燃物のケミカルリサイクルあるいはサーマルリサイクル技術にはロータリーキルンによるガス化や、還元剤としての高炉原料化(例えば、特許文献1参照)、油化など(例えば、特許文献2参照)の既存技術は多岐にわたっている。これらの技術では、ガス化あるいは油化装置の前段に脱塩化水素処理装置を設置し、廃プラスチックから塩素を除去することによって、塩化水素による運転トラブルを回避し、不純物ならびに有害成分の生成を抑制している。この脱塩化水素装置では、200〜300℃で熱分解・脱塩化水素化させ、塩化水素をスクラバ等によって塩酸として回収している。
【0003】一方、無機ガラスに代表されるアルカリ含有廃棄物は埋め立て処理が主であり、また、廃アルカリ水溶液の場合は硫酸により中和し芒硝等の形にして希釈排水するなどの方法が主であった。その結果、ナトリウムは、電解法により高コストで食塩から分離されたにもかかわらず、アルカリ分として塩素から隔離されたままその塩素中和能力を活用されずにいた。また、代表的なアルカリ土類炭酸塩含有廃棄物としての貝殻等はその処理法がなく野積みにされる例が多かった。
【0004】上記以外の脱塩素の方法として、アルカリ物質と混合しロータリーキルンで熱分解させる方法(例えば、特許文献3、4参照)、アミン類と混合して脱塩素化する方法(例えば、特許文献5参照)、燃焼器内にガラスあるいはガラス含有物を投入し、塩化物を形成させる方法(例えば、特許文献6参照)、塩素含有プラスチックと廃ガラスを混合、焼成することによって、アルカリ塩化物を揮発させ、塩素およびアルカリ含有量の少ない焼成物を得る方法(例えば、特許文献7参照)がある。しかし、これらのいずれも、中和脱塩を主たる目的とし生成するエネルギーがまったく利用されていないとはいえないものの、燃料ガス(有用ガス)を与えるものではなかった。
【0005】燃料ガスとしての炭化水素を与える方法として、塩ビと消石灰等を混合粉砕するメカノケミカル法がある(例えば、特許文献8参照)。しかし、これは5時間以上にわたる多大な動力を要するほか、生成ガスが炭化水素のため、ガスの利用に制約が存在する。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−153522号公報
【特許文献2】
特開2000−254621号公報
【特許文献3】
特開平11−226548号公報
【特許文献4】
特開2000−63559号公報
【特許文献5】
特開2000−51820号公報
【特許文献6】
特開2001−72412号公報
【特許文献7】
特開2002−59114号公報
【特許文献8】
特開平2000−70401号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これまでの廃棄物処理においては一般に以下に述べる重大な問題を抱えていた。
【0008】(1)電解法で多量のエネルギーを投入して分離されたハロゲンとアルカリ分は、社会で利用され役割を終えたのちは、それぞれ別個に処理されることがほとんどであり、再び中和し会合するものはそのごく一部にかぎられているため、分離の際に投入されたエネルギーの大部分は回収できずにいる。すなわち、単純な塩化ビニールの燃焼反応では、塩化水素の持つ高い化学ポテンシャルを回収できていない。
【0009】(2)さらに、ハロゲン含有可燃廃棄物は、それ自体エネルギーを有するにもかかわらず、ハロゲンによる有害物質の排出の危険性から、不燃ごみとされ、その化学エネルギーですら回収されないままに放置されている。
【0010】(3)ガラス製造に用いられているソーダ灰以外にも、各種産業においてフッ酸や硫酸等の中和処理にNaOHが利用されている。中和過程で排出される廃液は、設備保護のために溶液のpHをアルカリ側に調整しており、産業廃棄物(廃アルカリ)として廃棄されている。
【0011】(4)塩化ビニールなどハロゲン含有プラスチックスを熱分解して塩化水素等を回収する技術の場合脱塩化水素処理装置で回収された塩酸は品質が低いため、一部、製鉄会社で酸洗浄に利用される以外は、ほとんどが廃棄処分されている。しかもこのプロセスは塩酸の純度向上のために、過大なエネルギーを消費する必要がある。
【0012】(5)塩化ビニールとガラスやアルカリ分をキルンに投入して混合処理する方法は本発明における物質循環のクローズド化に資するものの、水素や炭化水素を化学エネルギーの形で分離回収することはできない。なお、ガラス以外のアルカリ物質を用いる方法は、廃ガラスを用いる場合よりも高コストにならざるを得ないことも問題である。
【0013】(6)塩化ビニールとアルカリ分を混合・粉砕しメカノケミカル処理する方法は、物質循環のクローズド化と燃料の回収を可能とするものの、多大な粉砕動力を要することと、生成物の利用形態がHやCOガスなどに比べて自由でないこと、残渣等の固体ハンドリングが繁雑であり、大型化にも制約があることが問題である。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)ソーダ工業における食塩の電解プロセスの総括反応は次式で表される。
【0015】
【化1】
Figure 2004155872
【0016】上記の反応で分離された物質のうち、水素の一部は燃料として用いられ、NaOHとCl(あるいはHCl等の塩素化合物)が製品として出荷されている。現状では、製造された塩素の1/3は、塩化ビニールなどのプラスチック類で利用されたのち最終処分される。同様に、ソーダ灰としてガラス類製造に利用されたガラス中に含まれているナトリウムも、塩素と中和させることなくそのまま埋め立てられている。
【0017】ナトリウム化合物と塩素の中和的反応の例を次式に示す。
【0018】
【化2】
Figure 2004155872
【化3】
Figure 2004155872
【化4】
Figure 2004155872
【0019】(2)式の中和エネルギーは、先述の電解プロセスで投入されたエネルギーの2/3を占めており、埋め立て処分を行った場合、このエネルギーはまったく回収されないまま廃棄されることになる。ナトリウムは、ガラス中ではNaOの形で存在しており、ソーダ灰(NaCO)などの形態も含めていくつかの状態をとりうるが、式(2)および(3)のとおり、いずれの形態でも塩化水素と反応することによってエネルギーの回収が可能である。
【0020】このような中和的反応エネルギーは、ハロゲン含有可燃廃棄物を燃焼して得られるものではない。たとえば、塩化ビニールの次式による燃焼発熱量は19 MJ/kg (1201 kJ/mol)程度である。
【0021】
【化5】
Figure 2004155872
もし、次式に示すように塩化ビニールを中和的に酸化すれば、全体の発熱量は、22 MJ/kg (1392 kJ/mol)となり、2割弱のエネルギー利得を得る。
【0022】
【化6】
Figure 2004155872
【0023】燃焼反応のみならず、熱分解・ガス化においても中和反応熱を利用することが可能である。すなわち、請求項1,2に含まれる方法で、水蒸気の存在下で反応を行えば、請求項7または8に該当する原理により、炭化水素が消費され、主としてCO、Hからなる有用ガスを得る。すなわち、COをすべてHOと反応させてCOとHにする場合は次の反応式が書ける。
【0024】
【化7】
Figure 2004155872
【0025】これに対して、アルカリが存在しない場合は、次式となる。
【化8】
Figure 2004155872
【0026】すなわち、アルカリが存在しない場合、塩化ビニールの水蒸気ガス化をおこなわしめるために、部分燃焼などによりエネルギー供給が必要であるが、アルカリ共存下では、COとHへのシフト反応を完全に行った後でも原理的には部分燃焼なしで水蒸気ガス化を行うことが可能である。水蒸気ガス化では、すすの生成が抑制されるため、ダイオキシン類の生成を抑制できることも重要である。
【0027】さらに、請求項1、2に含まれるもうひとつの方法で、水蒸気とともに酸素を供給して水素の一部を燃焼させ、熱源とする場合には、請求項9に該当する原理により、より多くの熱を得ることができる一方、未燃炭素分を追放できるためダイオキシンの生成も抑制できる。たとえば、上記の水素5モルのうち3モルを燃焼させる場合の反応式は次のようになる。
【0028】
【化9】
Figure 2004155872
【0029】請求項3による方法では、熱分解とハロゲンの固定化をすべて同時に行うことを追求するのでなく、熱分解時に発生するHClのうちその場ではアルカリ含有ガラスと反応しきらなかったものを回収するため、後段にもアルカリ含有ガラス存在部またはアルカリ廃溶液を設け、HClを水蒸気等のキャリアガスで後段に輸送してさらにアルカリ分と接触させることにより、HClの完全な固定化をおこなわしめる。
【0030】このようにして、水素を多量に含む有用ガスを得ることにより、電解時に投入したエネルギーの一部を有用ガスの化学エネルギーの形で回収することができる。
【0031】これらの処理は、回分式でも可能であるが、連続式で行うこともできる。
【0032】(2)固体アルカリを用いる場合、残渣固体には食塩等の塩が析出するので、冷却後これを洗浄するか、または、冷却前に蒸発分離する。あるいは、高温にして溶融塩、溶融スラグ等の形で減容化し排出する。なお、生成したNaClの一部は気相に分配され、冷却時に装置壁面等に析出することが考えられる。
【0033】(3)これらの反応を効果的に行うためには、処理すべき固体類の形態に応じて、粒状の場合には充填層(固定層)ないし移動層が好適であり、粒状・粉状の場合には流動層が好適であり、その他形状や大きさにばらつきのあるものには回転炉が好適である。これらは、ガラス成分の最終処理法に応じて溶融炉と結合させる。このようにすることにより、廃棄物の性状に応じた処理が可能となる。
【0034】(4)HCl等の酸性ガスをアルカリ廃液に通気して中和する場合には、気泡径を調節して十分な接触時間と気液接触面積を保障する必要がある。
【0035】
【発明の実施の形態】
【0036】
【実施例1】アルカリ含有固体としてNaを含有するガラスビーズ3を、ハロゲン含有可燃物として塩化ビニル粉末2を共存させ、水蒸気ガス化を行い、水素の生成ならびにNaとClの中和反応が生じうるかどうか、実験室規模の反応装置を用いて確認した。
【0037】すなわち、図1に示すとおり、内径10mm、長さ230mm(均熱帯長さ:140mm)のステンレス製反応管1に、塩化ビニル粉末を約20mgとガラスビーズ約30gを充填し、そこへ所定量の水4を加え、反応管内を窒素で置換した後、常温から所定の温度(600℃および700℃)まで10℃/minで昇温させ、反応管中の水を蒸発させることにより反応管内を窒素から水蒸気に置換し、この水蒸気によって水蒸気ガス化反応を行わせた。
【0038】生成ガス量は15mL(常温)以下であった。これは、均熱帯体積(約100mL)に対して十分小さいので、その大部分は反応管内に滞留しガラスビーズと接触したものと考えてよい。
【0039】所定の温度(600℃および700℃)に到達してから20分間保持した時点で、ガス生成が完了していることを確認し、常温まで空冷した後、反応管内の生成ガスを既知量の窒素で排出させ、4段の純水の入ったガス吸収瓶9で塩化水素を吸収分離した後、残りのガスを500mLの捕集瓶10に捕集し、捕集された塩化水素は電気伝導度検出器付き高速液体クロマトグラフによって定量した。
【0040】捕集瓶10の炭化水素類をFIDガスクロマトグラフによって、COおよびCO、HをTCDガスクロマトグラフで測定した結果、ガス吸収瓶9中の炭化水素類およびCO、CO、H濃度は、ガス捕集瓶10中の炭化水素類およびCO、CO、H濃度よりも十分低いので、HCl以外については、ガス捕集瓶10中に存在するもののみを測定すればよいことが確認された。
【0041】さらに、ガラスビーズによって中和的に捕捉された塩素は、ガラスビーズを水洗浄し、水溶液中に溶出した塩素イオンを電気伝導度検出器付き高速液体クロマトグラフによって定量した。
【0042】実験の条件ならびに結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
Figure 2004155872
【0044】RUN1は、ガラスビーズの代わりに反応性の低いアルミナ粒子を用いた場合である。 RUN3および4は、ガラスビーズ粒径を小さくした場合である。
【0045】上記の結果に見られるように、H生成は高温ほど顕著である。これは、下記の炭素の水蒸気ガス化反応速度の増加による。
【0046】
【化10】
Figure 2004155872
【0047】RUN1とRUN4の補足剤への塩素移行率を比較すると、600℃でもガラスビーズと塩素が反応しており、層高が十分高ければガラス中のNaによる塩素中和反応が可能であることが確認された。
【0048】アルカリ金属含有固体によるハロゲン中和反応も、高温ほど生じやすいと考えられるが、RUN3における捕捉剤への塩素移行率の低下は、投入したガラスビーズの溶融により、大きな凝集体が形成されした結果、中和反応に寄与する表面積が大幅に低下し、中和反応速度が低下したことが起因している。よって、ハロゲン中和反応速度の観点からは、アルカリ含有固体の軟化点以下か、または、溶融点以上の高温領域で反応を行うことが望ましい。
【0049】表1の結果では、塩化ビニル粉末を水蒸気ガス化させた後に残存するチャーによってガス化効率が低下しているが、部分燃焼条件となるように酸素を供給することで次式の反応でチャーの全てをCOガスに転換することが可能である。
【0050】
【化11】
Figure 2004155872
【0051】上式に従うと、RUN3の条件でガス化後に0.291mmolの酸素を供給することにより、0.582mmolのCOガスが得られる。さらに、生成したCOガスに水蒸気を添加しシフト反応させれば、0.582mmolのHが得られる。
【0052】次に、本発明の実規模での実施形態について説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明を具体化するための技術思想を説明する目的で例示したものであり、本発明は下記の構造だけに限定するものではない。
【0053】
【実施例2】図2に示す水素製造装置は、主として流動層8Aと移動層9Aから構成され、流動層8Aではハロゲン含有可燃物を熱分解・ガス化させ、かつ、ハロゲン含有可燃物中のハロゲンとアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属を反応させ、移動層9Aでは流動層8Aから排出されるハロゲンとアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属を反応させる。
【0054】ハロゲン含有可燃物の流動層8Aへ投入は供給器6Aを用いて行う。これは流動層8Aからの生成ガスの逆流を防止するために、交互に開閉する2つのシールバルブ7Aを組み合わせたダブルバルブシステムとなっている。
【0055】移動層型熱交換器3Aは、流動層8Aからの生成ガスの逆流を防止するためのダブルバルブシステム5 Aを介して流動層8と連結されている。移動層型熱交換器3Aでは、熱交換器15Aで加熱された空気により、ホッパー1Aから供給されるアルカリ含有固体を予熱する。
【0056】流動層8Aでは、予熱されたアルカリ含有固体とハロゲン含有可燃物を、酸素および水蒸気の混合ガスにより流動化させ、両者を混合し、ハロゲン含有可燃物の熱分解・部分燃焼ガス化およびアルカリ含有固体中のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属とハロゲン含有可燃物中のハロゲンとの中和を行わしめる。
【0057】流動層8Aでは、流動化ガス温度および部分燃焼用酸素供給量を変化させることにより層温度を調節する。層温度はハロゲン含有可燃物の分解温度である300℃からアルカリ含有固体の軟化点以下の範囲が望ましい。
【0058】流動層8Aの底面は傾斜させ、流動化ガス吹き込み口21および22を流れる流量を個別に制御し、流動化ガス吹き込み口22を流れる流量が、同21の流量よりも大きくなるよう設定することにより、流動媒体を矢印の方向へ循環させ、ホッパー6Aより供給されるハロゲン含有可燃物が流動層中へ取り込まれやすくすることが望ましい。
【0059】流動層8Aの側面から、ハロゲンと反応したアルカリ含有固形物を抜き出し、内部のアルカリ含有固体の温度が低下しないよう断熱された移動層9Aへ上部から導入する。
【0060】移動層9Aに導入されたアルカリ含有固形分は、移動層9A下部に設置されたロータリーフィーダー10Aにより、一定速度で排出される。
【0061】流動層8Aで生成したガスを移動層9Aの上部から下部へ粒子と同一方向に流通させ、生成ガス中の残存ハロゲン化合物をアルカリ含有固体と反応させる。
【0062】ハロゲンを完全に除去した有用ガスは、ロータリーフィーダ10Aを通過し、ホッパー11Aの側面に設置したガス排出口20より取り出す。
【0063】ガス排出口20から流出する有用ガス中に含まれる固形分は、サイクロン19により分離し、ホッパー11Aへ返送する。固形分を除去したガスはコンデンサー23で冷却されることで、水分は分離され、COとHの混合ガスとなる。
【0064】ガスの漏洩を防止するよう設置されたダブルバルブシステム12を介して、系外に排出された高温のアルカリ含有固体は、向流熱交換器15によって空気と熱交換し、常温付近まで温度を低下させた後、貯留サイロ18に貯留される。
【0065】
【実施例3】アルカリ含有固体の粒径分布が広い場合、実施例2に示した流動層方式では、流動層内での粒子混合がうまく行われず、未反応の小粒径粒子の飛び出し、大粒径粒子の偏析・層内滞留などの問題が懸念される。
【0066】図3は、上述の問題点を解決するために、実施例2に示したシステムにおいて、図2における流動層4Aをスクリューフィーダー4Bと置換し、図2における流動層8Aをロータリーキルン8Bと置換した方式である。
【0067】ロータリーキルン8Aに接続されたアルカリ含有固体供給およびハロゲン含有可燃物供給装置1Bから供給されたアルカリ含有固体およびハロゲン含有可燃物は、水蒸気を供給したロータリーキルンで混合、加熱および熱分解され、同時にロータリーキルン中へ供給される水蒸気によってガス化反応を行わしめる。
【0068】ロータリーキルン出口を移動層9Aと結合し、実施例2に示した方法で、生成ガス中の残存ハロゲンの中和反応を行い、有用ガスと中和反応したアルカリ含有固体を分離回収する。
【0069】
【実施例4】アルカリ含有固体の融点が低く、流動層や移動層、ロータリーキルン等で処理を行うと焼結・溶融などが生じることが懸念される場合には、反応温度を積極的に上昇させ、ガラスを溶融させた状態でアルカリとハロゲンの中和反応を行わせることができる。
【0070】図4に示す水素製造装置は、加熱室1Cにおいてはアルカリ含有固体と熱源としてのコークスを8C及び5Aのダブルバルブより層状に充填し、加熱室下部から供給される空気により、アルカリ含有固体を加熱、溶融させる。レースウェイ14C近部の温度はガラス溶融に必要最低限とし、SiO等の生成を抑制する。
【0071】加熱室1Cで形成された溶融層は、隣接するハロゲン含有固体ガス化室2C及び中和反応室3Cの底部を浸漬しているが、この放射熱によりガス化室上部から供給されるハロゲン含有固体を加熱、熱分解およびガス化せしめる。ガス化ガスはガス化室上部から供給される水蒸気に同伴して中和反応室に導入されると同時に向流熱交換によりエネルギー回収を行う。
【0072】溶融層は、出滓口より炉外へ取り出す。常温付近まで温度低下した生成ガスはガス取り出し口20より回収する。
【0073】
【実施例5】現在、産業廃棄物として取り扱われているアルカリ廃液を中和剤として使用する場合である。この場合、図5に示すように、ホッパー1Bからダブルバルブシステム5Aを介して供給されるハロゲン含有可燃物と水蒸気等のガス化剤を向流接触させ熱分解・ガス化せしめるロータリーキルン8Bで発生した塩化水素を含む有用ガスを、酸性ガス下降/伝熱管3Dで冷却し凝縮させた後、バブラー4Dでアルカリ廃液中を通過させることにより生成ガス中の塩化水素をアルカリ廃液中のアルカリ金属と反応させる。図5で4Dはバブラーとなっているが、これをアルカリ液噴霧型にすることもできる。
【0074】バブラー4Dで塩化水素が除去された有用ガスと、中和反応により生じた熱によりアルカリ廃液から蒸発した水蒸気は、バブラー上部の酸性ガス下降/伝熱管3Dで熱交換して昇温させた後、熱交換器10Dで水と熱交換せしめ、水蒸気と分離・回収する。ここで凝集・分離した水分のうち、必要量を、熱交換水と混合し熱交換器11Dで所定の温度まで昇温・蒸発させ、ガス化剤としてロータリーキルン8B中へ吹き込み、残りは再びバブラーへ還流させる。また、ガス化剤の熱が足りない場合には、酸素を吹き込み、部分燃焼を行うことにより、炉内温度を維持することも可能である。
【0075】数t/d程度までの処理量が大きくない場合、バブラー4Dはバッチ式でよく、起動前にアルカリ廃液をスクラバー中に充填し、プロセス停止後に中和液を抜き取る。より処理量が多い場合には、バブラーを複数取り付けた切り替え方式とするか、液相の高さを増加させ、連続式気泡塔の形にして連続化が可能である。
【0076】ロータリーキルン8Bに残存する残渣はわずかであり、定期的に灰取り出し口8Dより回収する。
【0077】
【実施例6】図6に示すような立型反応器1Eの途中を絞った様態を有し、絞り部6Eの上部にブリッジングによりガラスなどのアルカリ含有固体からなる媒体を保持する構造とし、絞り部下部の移動層に設置したガス化剤吹き込み口7Eから供給したCO, O, 水蒸気のうち少なくとも一つを含むガス化剤により、絞り部6Eで媒体を流動化させる。移動層下部から一定速度で媒体を引き抜きながら、絞り部に形成された流動層の高さが一定となるように、絞り部上部に設けた羽付シャフトを定期的に回転させることにより、媒体を落下させる。フィーダー2Aを介して絞り部と接続されたホッパー3Eから、ハロゲン含有可燃物と媒体の混合物を流動層に連続的に供給し、流動層内部で熱分解・ガス化せしめる。発熱量が不足する場合、ガス化剤にOを混合することにより、熱分解・過程で生じたコークを燃焼させ、必要な熱エネルギーを供給することができる。
【0078】絞り部に設置した廃アルカリ溶液噴霧口5Eより廃アルカリ溶液を噴霧し、ガス中のハロゲンと中和反応を行わしめるとともに、蒸発した水蒸気によりガス中のCOをシフト反応させHに転換する。噴霧する廃アルカリ溶液中のアルカリ濃度が600g/L以上であれば、中和反応熱で蒸発潜熱を賄うことができ、800g/L以上であれば、500℃までの昇温に必要なエネルギーすべてを賄うことができる。廃アルカリ溶液を噴霧する場合は、媒体は必ずしもアルカリ含有固体である必要はなく、けい砂を利用することもできる。
【0079】絞り部で飛散したアルカリ金属化合物およびハロゲン化合物は、絞り部上部に保持されている流動媒体によって補足され、生成ガス取り出し口12Eより回収した生成ガスを熱交換器23で熱交換し、水と有用ガスを分離する。媒体に比表面積の大きい多孔質粒子を用いることにより、絞り部で飛散したハロゲン化合物の補足を容易にすることも可能である。
移動層下部から引き抜いた媒体は、スクラバー9Eを通過させることにより、生成・付着したアルカリハロゲン化物を除去した後、媒体の一部を系外へ排出し、残りの媒体をバケットエレベータ11Eにより、反応炉上部に返送する。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の水素製造方法および装置を採用すると、塩化ビニル中の塩素やガラス中のNaなど、電解法で多量のエネルギーを投入して分離されたハロゲンとアルカリ分を中和することにより、物質循環をクローズド化し、埋め立て処分の回避、埋め立て量の抑制を行うとともに、これまで不燃ごみとして取り扱われ廃棄されてきたハロゲン含有可燃廃棄物から、ハロゲンを含有する有害物質の排出を回避しつつ、中和熱として電解時に投入されたエネルギーの一部を回収し、有用ガスの製造を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る有用ガス製造反応装置の概略構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る有用ガス製造装置の概略構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る有用ガス製造装置の概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る有用ガス製造装置の概略構成を示すブロック図
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る有用ガス製造装置の概略構成を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る有用ガス製造装置の概略構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 ステンレス製反応管
2 ハロゲン含有可燃物質
3 アルカリ含有固体
4 水
9 ガス吸収瓶
10 ガス捕集瓶
4A 流動層
1A アルカリ含有固体供給ホッパ−
3A 移動層型熱交換器
5A 逆流防止ダブルバルブ
6A ハロゲン含有可燃物供給ホッパ−
8A 流動層
9A 移動層
10A ロ−タリーフィーダー
11A ホッパー
12 逆流防止ダブルバルブ
15 向流熱交換器
18 貯留サイロ
19 サイクロン
20 ガス排出口
21 流動化ガス吹き込み口
22 流動化ガス吹き込み口
1B アルカリ含有固体およびハロゲン含有可燃物供給装置
4B スクリューフィーダー
8B ロータリーキルン
1C アルカリ含有固体加熱室
2C ハロゲン含有固体ガス化室
3C 中和反応室
8C アルカリ含有固体およびコークス供給装置
14C レースウェイ
3D 酸性ガス下降/伝熱管
4D バブラー
8D 灰取り出し口
10D 熱交換器
11D 熱交換器
1E 立型反応炉
3E ハロゲン含有可燃物および媒体混合物供給ホッパー
5E 廃アルカリ溶液噴霧口
6E 絞り部
7E ガス化剤吹き込み口
9E スクラバー
11E バケットエレベーター
12E 生成ガス取り出し口
a 空気
a´排ガス
b 酸素とスチーム
b´スチーム
b″酸素
c 有用ガス
d´ 復水
d 凝縮水
e 熱交換水
f 廃アルカリ液
g ガスの流れ
s 粒子の流れ
w 水の流れ

Claims (10)

  1. ハロゲンを含有する可燃物から化学エネルギーあるいは化学原料を製造する方法であって、ハロゲン含有可燃物をアルカリ含有物質と共存させ、加熱処理を行うことにより、ハロゲン製造時の分離エネルギーを回収し、ハロゲンを含有しない有用ガスに変換する工程と廃ハロゲンおよび廃アルカリ両者を無機塩類に中和固定化する工程を同時に行う方法。
  2. ハロゲン含有可燃物をアルカリ含有物質と共存させ加熱処理を行う請求項1の方法において、水蒸気および/または酸素を含む雰囲気を形成することにより、有用ガスの製造を行う方法。
  3. 請求項1,2の工程の後に、ハロゲンを含有する可燃物を、水蒸気および/または酸素の両方またはそのいずれかひとつ含むかあるいはいずれをも含まない雰囲気中でガス化した後に、生成ガスをアルカリ含有物質と反応させ
    HClを固定化する工程を含む方法。
  4. ハロゲン含有可燃物として、塩化ビニール、塩化ビニリデン、難燃剤としてのハロゲン化合物を含むプラスチックス、トリクロロエチレンなどのハロゲン含有溶剤のいずれかまたはそのいくつかの混合物を供給する請求項1から3に記載の方法。
  5. アルカリ含有物質として、ガラス、陶磁器、ガラス繊維強化プラスチックス、炭酸石灰、炭酸ソーダ、貝殻、草木灰のいずれかの固体またはそれらいくつかの混合物あるいはアルカリ物質水溶液を供給する請求項1から4に記載の方法。
  6. ハロゲン含有可燃物をアルカリ含有物質と反応させ、NaCl、KCl、CaCl、NaF、KF、CaF、NaBr、KBr、CaBrなどの塩として固定・回収し安定化する請求項1から5に記載の方法。
  7. 水蒸気を添加し、反応領域において炭素のガス化を行わしめ、ハロゲンを含まない可燃性ガスを製造する請求項1から6に記載の方法。
  8. 水蒸気を添加し、反応領域においてCOのシフト反応を生じさせ、主として水素を製造する請求項1から7に記載の方法。
  9. 空気または酸素を添加し、反応領域において可燃物の部分燃焼を行わしめ、熱分解・中和反応に必要な反応熱を供給する請求項1から8に記載の方法。
  10. 上記請求項1から9に記載の方法を実現するために、ハロゲン含有可燃物を熱分解・ガス化し、生成したハロゲン化合物とアルカリ含有化合物を中和的に反応せしめるための充填層、移動層、回転炉、流動層、溶融炉のいずれかおよび/または生成ガス中に揮散したハロゲン化合物をアルカリ含有物質と接触させ、中和的反応を行わしめるための充填層、移動層、回転炉、流動層、溶融炉、バブラーを有し、中和反応熱の一部あるいは全部をエネルギーとして回収しつつ、コンデンサーにより塩素化合物を含まない有用ガスを分離・回収するガス化反応装置。
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