JP2004155712A - 外用殺菌消毒剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価で広範囲な微生物に有効であり、かつ使用に際して嫌悪感のない外用殺菌消毒剤を提供する。
【解決手段】有効成分のエタノールにイソプロパノールを添加してなり、その含量が日本薬局方エタノール80〜85vol%、イソプロパノール3.7〜10vol%とすることで、消毒用エタノールとほぼ同等の殺菌力と安全性(低毒性)を有し、臭気の少ないイソプロパノールの添加を少量とすることで使用に際して嫌悪感がなく、かつ経済性に優れた外用殺菌消毒剤を提供でき、グリセリン等の保湿剤の添加により手荒れを防止でき、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素等の着色剤の添加により識別性が向上し、殺菌消毒剤の誤使用による医療事故を防止することができる。
【選択図】 なし
【解決手段】有効成分のエタノールにイソプロパノールを添加してなり、その含量が日本薬局方エタノール80〜85vol%、イソプロパノール3.7〜10vol%とすることで、消毒用エタノールとほぼ同等の殺菌力と安全性(低毒性)を有し、臭気の少ないイソプロパノールの添加を少量とすることで使用に際して嫌悪感がなく、かつ経済性に優れた外用殺菌消毒剤を提供でき、グリセリン等の保湿剤の添加により手荒れを防止でき、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素等の着色剤の添加により識別性が向上し、殺菌消毒剤の誤使用による医療事故を防止することができる。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は外用殺菌消毒剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院(院内)で使用する殺菌消毒剤は現在約20種の成分のものがあり、その使用にあたっては対象微生物や対象物に応じて消毒剤を選択するとともに、選択した消毒剤の特性、使用上の注意、副作用等を十分に把握して適切に使用する必要がある。
【0003】
アルコール系殺菌消毒剤としては、消毒用エタノール(日本薬局方エタノール83vol%)、70%および50%イソプロパノール、メタノール変性アルコール・イソプロパノール等があり、手指・皮膚の消毒、医療用具の消毒等に使用されている。
【0004】
この種の先行技術文献としては特許文献1に記載するものがある。
【0005】
【特許文献1】特開2000−355506
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した消毒用エタノールは芽胞を除く広範囲な微生物に有効であり、毒性が低く、臭いも良いという利点があるものの、高価という欠点がある。一方、イソプロパノール含有製剤は安価ではあるが、消毒用エタノールと比べて毒性が強く、臭いが悪い欠点があり、またエンテロウイルス等のエンベロープを有しない小型ウイルスに対しては効果が期待できないことも報告されていることから、高価ではあるが消毒用エタノールの使用が推奨されている。
【0007】
ところで、医薬品の原料として使用されるアルコール(エタノール)は、飲用に転用されることを防止する目的で、経済産業省で定められた基準の化学物質の一定量をアルコールに混入することで特別価格(酒税相当額免除)で購入することができる。このため、外用殺菌消毒剤においては、アルコールにメタノールおよびゲラニオール等が添加され使用されている。
【0008】
しかし、外用殺菌消毒剤の使用用途である手指・皮膚の消毒等においては、独特の強い臭気を有するゲラニオールは好ましくなく、臭気のより少ないイソプロパノールは使用性の面においてゲラニオールに比べて優れている。一方、メタノールは経皮吸収毒性、吸入毒性、皮膚刺激性などがイソプロパノールと比べて強く、安全面においてメタノールに比べてイソプロパノールが優れている。
【0009】
また、消毒用エタノール等のアルコール系殺菌消毒剤をそのまま手指消毒剤として頻回に使用した場合、手荒れが生じることがある。手荒れが生じると手洗いを簡略化したり、手洗いを控えるなど手洗いのコンプライアンスを阻害する原因となる。また、荒れた皮膚は細菌の格好の定着部位となり、病院感染対策上無視できない問題である。
【0010】
また、近年消毒剤の誤用に起因する医療事故が多発し、その原因が多くの消毒剤が無色であり、識別性に欠ける点に一因があると指摘されており、病院内で使用する消毒剤で、器具や環境等に使用するものは、着色した製剤を使用することが望ましいとされている。
【0011】
本発明は上記した点に鑑みたものであり、安価で広範囲な微生物に有効であり、かつ使用に際して嫌悪感がなく、手指消毒に使用する場合は手荒れを防止するために保湿剤を添加することができ、消毒剤の誤使用による医療事故を防止するために着色剤を添加することができる外用殺菌消毒剤を提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明の外用殺菌消毒剤は、有効成分のエタノールにイソプロパノールを添加してなり、その含量が日本薬局方エタノール80〜85vol%、イソプロパノール3.7〜10vol%としたものである。
【0013】
上記した構成により、消毒用エタノールとほぼ同等の殺菌力と安全性(低毒性)を有し、臭気の少ないイソプロパノールの添加を少量とすることで使用に際して嫌悪感がなく、かつ経済性に優れた外用殺菌消毒剤を提供することができる。
【0014】
請求項2に記載の本発明の外用殺菌消毒剤は、手荒れ防止のために、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸塩、尿素の1種または2種以上の保湿成分を配合して手指消毒剤として使用するものである。
【0015】
請求項3に記載の本発明の外用殺菌消毒剤は、誤用防止のために、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素、塩化メチルロザニリン、銅クロロフィリンナトリウム、メチレンブルーの1種または2種以上の着色剤を配合したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
実験方法
【0017】
【表1】
供試薬剤として表1に示すものを使用する。表1において実施例1〜3は本発明に係るものであり、実施例1は有効成分の日本薬局方エタノール83vol%、イソプロパノール3.7vol%を精製水に添加したもの、実施例2は、実施例1にさらに着色剤(青色1号)微量を精製水に添加したものであり、実施例3は有効成分の日本薬局方エタノール83vol%、イソプロパノール4.9vol%、保湿剤としてグリセリン0.9w/v%を精製水に添加したものである。
【0018】
比較例1は消毒用エタノールであり、日本薬局方エタノール83vol%を精製水に添加したものである。比較例2は有効成分のイソプロパノール70vol%を精製水に添加したものである。比較例3は有効成分の日本薬局方エタノール55vol%、イソプロパノール23vol%、さらに着色剤(青色1号)微量を精製水に添加したものである。この供試薬剤を使用した一般細菌および非定型抗酸菌に対する殺菌効果を表2に示す。
【0019】
【表2】
表2に示すように、実施例1、実施例2および実施例3に係る供試薬剤は比較例1の消毒用エタノールと同様にグラム陽性菌、グラム陰性菌、および消毒薬抵抗性が強い非定型抗酸菌に対して15秒以内で殺菌する優れた殺菌力を有している。一方、比較例2および比較例3は殺菌時間の延長が確認された。
【0020】
次に、表1に示す供試薬剤(実施例2を除く)の表3に示す各種のウイルスに対する不活化効果について説明する。
【0021】
【表3】
ウイルス不活化試験
約106感染価/50μLに調整した各ウイルス液0.5mLに各供試薬剤(20℃)4.5mLを加え、20℃の恒温槽中で10秒、30秒、1分、2分(JEV、Flu−Aは以下打ち切り)、5分、10分、15分、30分、60分ごとに混合した後、その0.1mLをハンクス液(リン酸緩衝液)4.9mLで希釈し、薬剤の作用を止める。対照(0秒)は薬剤の代用としてハンクス液を用いる。
【0022】
各反応液を10倍階段希釈し、各希釈液につき50μLをあらかじめ培養したマイクロプレート4穴の細胞に接種し、37℃で1時間吸着させた後、維持培地を100μL加え、37℃の炭酸ガス孵卵器に静置する。Polio1、CB5、EV7およびAd5は細胞変性効果(CPE)を指標として6日後に感染価(TCID50)を求める。また、JEVおよびFlu−Aはペルオキシターゼ抗ペルオキシターゼ(PAP)法により24時間後に感染価(FFU)を求める。
【0023】
ウイルス不活化試験の結果を表4および表5に示す
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
エンベロープの有無は消毒薬の不活化効果に非常に大きな影響を与えることが知られていることから、エンベロープを有しないウイルス(Poliol、CB5、EV70、Ad5)およびエンベロープを有するウイルス(JEV、Flu−A)に対する各種アルコール系殺菌消毒剤の不活化効果について比較した。
【0026】
エンベロープを有するウイルス(JEV、Flu−A)に対してはいずれの製剤も10秒以内で不活化できるが、エンベロープを有しないウイルス(Poliol、CB5、EV70、Ad5)に対しては実施例1、実施例3および比較例1で高い不活化効果が認められるのに対し、比較例3ではPolio1、CB5では実施例1、実施例3および比較例1よりも不活化時間の延長が認められた。また比較例2では、EV70、Ad5では不活化時間の延長が認められ、Polio1、CB5では全く不活化されないことが確認された。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、有効成分のエタノールに少量のイソプロパノールを添加することで、消毒用エタノールとほぼ同等の殺菌力と安全性(低毒性)を有し、臭気の少ないイソプロパノールの添加を少量とすることで使用に際して嫌悪感がなく、かつ経済性に優れた外用殺菌消毒剤を提供できるものである。また、グリセリン等の保湿剤の添加により手荒れを防止できる。また、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素等の着色剤の添加により識別性が向上し、殺菌消毒剤の誤使用による医療事故を防止することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は外用殺菌消毒剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院(院内)で使用する殺菌消毒剤は現在約20種の成分のものがあり、その使用にあたっては対象微生物や対象物に応じて消毒剤を選択するとともに、選択した消毒剤の特性、使用上の注意、副作用等を十分に把握して適切に使用する必要がある。
【0003】
アルコール系殺菌消毒剤としては、消毒用エタノール(日本薬局方エタノール83vol%)、70%および50%イソプロパノール、メタノール変性アルコール・イソプロパノール等があり、手指・皮膚の消毒、医療用具の消毒等に使用されている。
【0004】
この種の先行技術文献としては特許文献1に記載するものがある。
【0005】
【特許文献1】特開2000−355506
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した消毒用エタノールは芽胞を除く広範囲な微生物に有効であり、毒性が低く、臭いも良いという利点があるものの、高価という欠点がある。一方、イソプロパノール含有製剤は安価ではあるが、消毒用エタノールと比べて毒性が強く、臭いが悪い欠点があり、またエンテロウイルス等のエンベロープを有しない小型ウイルスに対しては効果が期待できないことも報告されていることから、高価ではあるが消毒用エタノールの使用が推奨されている。
【0007】
ところで、医薬品の原料として使用されるアルコール(エタノール)は、飲用に転用されることを防止する目的で、経済産業省で定められた基準の化学物質の一定量をアルコールに混入することで特別価格(酒税相当額免除)で購入することができる。このため、外用殺菌消毒剤においては、アルコールにメタノールおよびゲラニオール等が添加され使用されている。
【0008】
しかし、外用殺菌消毒剤の使用用途である手指・皮膚の消毒等においては、独特の強い臭気を有するゲラニオールは好ましくなく、臭気のより少ないイソプロパノールは使用性の面においてゲラニオールに比べて優れている。一方、メタノールは経皮吸収毒性、吸入毒性、皮膚刺激性などがイソプロパノールと比べて強く、安全面においてメタノールに比べてイソプロパノールが優れている。
【0009】
また、消毒用エタノール等のアルコール系殺菌消毒剤をそのまま手指消毒剤として頻回に使用した場合、手荒れが生じることがある。手荒れが生じると手洗いを簡略化したり、手洗いを控えるなど手洗いのコンプライアンスを阻害する原因となる。また、荒れた皮膚は細菌の格好の定着部位となり、病院感染対策上無視できない問題である。
【0010】
また、近年消毒剤の誤用に起因する医療事故が多発し、その原因が多くの消毒剤が無色であり、識別性に欠ける点に一因があると指摘されており、病院内で使用する消毒剤で、器具や環境等に使用するものは、着色した製剤を使用することが望ましいとされている。
【0011】
本発明は上記した点に鑑みたものであり、安価で広範囲な微生物に有効であり、かつ使用に際して嫌悪感がなく、手指消毒に使用する場合は手荒れを防止するために保湿剤を添加することができ、消毒剤の誤使用による医療事故を防止するために着色剤を添加することができる外用殺菌消毒剤を提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明の外用殺菌消毒剤は、有効成分のエタノールにイソプロパノールを添加してなり、その含量が日本薬局方エタノール80〜85vol%、イソプロパノール3.7〜10vol%としたものである。
【0013】
上記した構成により、消毒用エタノールとほぼ同等の殺菌力と安全性(低毒性)を有し、臭気の少ないイソプロパノールの添加を少量とすることで使用に際して嫌悪感がなく、かつ経済性に優れた外用殺菌消毒剤を提供することができる。
【0014】
請求項2に記載の本発明の外用殺菌消毒剤は、手荒れ防止のために、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸塩、尿素の1種または2種以上の保湿成分を配合して手指消毒剤として使用するものである。
【0015】
請求項3に記載の本発明の外用殺菌消毒剤は、誤用防止のために、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素、塩化メチルロザニリン、銅クロロフィリンナトリウム、メチレンブルーの1種または2種以上の着色剤を配合したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
実験方法
【0017】
【表1】
供試薬剤として表1に示すものを使用する。表1において実施例1〜3は本発明に係るものであり、実施例1は有効成分の日本薬局方エタノール83vol%、イソプロパノール3.7vol%を精製水に添加したもの、実施例2は、実施例1にさらに着色剤(青色1号)微量を精製水に添加したものであり、実施例3は有効成分の日本薬局方エタノール83vol%、イソプロパノール4.9vol%、保湿剤としてグリセリン0.9w/v%を精製水に添加したものである。
【0018】
比較例1は消毒用エタノールであり、日本薬局方エタノール83vol%を精製水に添加したものである。比較例2は有効成分のイソプロパノール70vol%を精製水に添加したものである。比較例3は有効成分の日本薬局方エタノール55vol%、イソプロパノール23vol%、さらに着色剤(青色1号)微量を精製水に添加したものである。この供試薬剤を使用した一般細菌および非定型抗酸菌に対する殺菌効果を表2に示す。
【0019】
【表2】
表2に示すように、実施例1、実施例2および実施例3に係る供試薬剤は比較例1の消毒用エタノールと同様にグラム陽性菌、グラム陰性菌、および消毒薬抵抗性が強い非定型抗酸菌に対して15秒以内で殺菌する優れた殺菌力を有している。一方、比較例2および比較例3は殺菌時間の延長が確認された。
【0020】
次に、表1に示す供試薬剤(実施例2を除く)の表3に示す各種のウイルスに対する不活化効果について説明する。
【0021】
【表3】
ウイルス不活化試験
約106感染価/50μLに調整した各ウイルス液0.5mLに各供試薬剤(20℃)4.5mLを加え、20℃の恒温槽中で10秒、30秒、1分、2分(JEV、Flu−Aは以下打ち切り)、5分、10分、15分、30分、60分ごとに混合した後、その0.1mLをハンクス液(リン酸緩衝液)4.9mLで希釈し、薬剤の作用を止める。対照(0秒)は薬剤の代用としてハンクス液を用いる。
【0022】
各反応液を10倍階段希釈し、各希釈液につき50μLをあらかじめ培養したマイクロプレート4穴の細胞に接種し、37℃で1時間吸着させた後、維持培地を100μL加え、37℃の炭酸ガス孵卵器に静置する。Polio1、CB5、EV7およびAd5は細胞変性効果(CPE)を指標として6日後に感染価(TCID50)を求める。また、JEVおよびFlu−Aはペルオキシターゼ抗ペルオキシターゼ(PAP)法により24時間後に感染価(FFU)を求める。
【0023】
ウイルス不活化試験の結果を表4および表5に示す
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
エンベロープの有無は消毒薬の不活化効果に非常に大きな影響を与えることが知られていることから、エンベロープを有しないウイルス(Poliol、CB5、EV70、Ad5)およびエンベロープを有するウイルス(JEV、Flu−A)に対する各種アルコール系殺菌消毒剤の不活化効果について比較した。
【0026】
エンベロープを有するウイルス(JEV、Flu−A)に対してはいずれの製剤も10秒以内で不活化できるが、エンベロープを有しないウイルス(Poliol、CB5、EV70、Ad5)に対しては実施例1、実施例3および比較例1で高い不活化効果が認められるのに対し、比較例3ではPolio1、CB5では実施例1、実施例3および比較例1よりも不活化時間の延長が認められた。また比較例2では、EV70、Ad5では不活化時間の延長が認められ、Polio1、CB5では全く不活化されないことが確認された。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、有効成分のエタノールに少量のイソプロパノールを添加することで、消毒用エタノールとほぼ同等の殺菌力と安全性(低毒性)を有し、臭気の少ないイソプロパノールの添加を少量とすることで使用に際して嫌悪感がなく、かつ経済性に優れた外用殺菌消毒剤を提供できるものである。また、グリセリン等の保湿剤の添加により手荒れを防止できる。また、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素等の着色剤の添加により識別性が向上し、殺菌消毒剤の誤使用による医療事故を防止することができる。
Claims (3)
- 有効成分のエタノールにイソプロパノールを添加してなり、その含量が日本薬局方エタノール80〜85vol%、イソプロパノール3.7〜10vol%としたことを特徴とする外用殺菌消毒剤。
- 手荒れ防止のために、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸塩、尿素の1種または2種以上の保湿成分を配合して手指消毒剤として使用することを特徴とする請求項1記載の外用殺菌消毒剤。
- 誤用防止のために、厚生省令で定める医薬品等に使用することができるタール色素、塩化メチルロザニリン、銅クロロフィリンナトリウム、メチレンブルーの1種または2種以上の着色剤を配合したことを特徴とする請求項1記載の外用殺菌消毒剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323231A JP2004155712A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 外用殺菌消毒剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323231A JP2004155712A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 外用殺菌消毒剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004155712A true JP2004155712A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32803140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002323231A Pending JP2004155712A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 外用殺菌消毒剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004155712A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020066570A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、スプレー、ワイパー |
WO2020226137A1 (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社M&Cデザイン | 迅速な手指消毒方法及び迅速手指消毒装置 |
JPWO2022004843A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | ||
KR20220146428A (ko) | 2020-02-26 | 2022-11-01 | 니치유 가부시키가이샤 | 소독용 조성물 |
CN116898742A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-10-20 | 山东安捷高科消毒科技有限公司 | 可杀灭多重耐药菌和灭活病毒的手消毒凝胶及其制备方法 |
-
2002
- 2002-11-07 JP JP2002323231A patent/JP2004155712A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020066570A1 (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、スプレー、ワイパー |
WO2020226137A1 (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社M&Cデザイン | 迅速な手指消毒方法及び迅速手指消毒装置 |
KR20220146428A (ko) | 2020-02-26 | 2022-11-01 | 니치유 가부시키가이샤 | 소독용 조성물 |
JPWO2022004843A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | ||
WO2022004843A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | ロート製薬株式会社 | 外用組成物 |
CN116898742A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-10-20 | 山东安捷高科消毒科技有限公司 | 可杀灭多重耐药菌和灭活病毒的手消毒凝胶及其制备方法 |
CN116898742B (zh) * | 2023-09-13 | 2023-12-22 | 山东安捷高科消毒科技有限公司 | 可杀灭多重耐药菌和灭活病毒的手消毒凝胶及其制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100309 |