JP2004155472A - 食品用容器のシート状蓋材 - Google Patents

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淳一 小林
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Abstract

【課題】開封後にノベルティカードを分離しても容器を再度閉蓋でき、蓋材自体の大きさに制約されることなくノベルティカードを形成できるノベルティカードを内蔵した食品用容器のシート状蓋材を提供すること。
【解決手段】容器100の上縁部に設けられるシート状蓋材1を、シート本体2と該シート本体2の表面に剥離可能に貼着されるラベル状部3とによって形成し、シート本体2のラベル状部3によって被覆される部位に、外枠部25とその内側の1又は2以上の遊離部24とをハーフカット線11により分断可能に形成し、シート本体2表面からラベル状部3を剥離した際に、該ラベル状部3裏面に遊離部24が貼着されてシート本体2に開口部14が形成されるように構成すると共に、前記1又は2以上の遊離部24の少なくとも1つによって前記ラベル状部3の裏面から分離可能なノベルティカード200を構成する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注水後に電子レンジ調理したり、注湯調理することにより飲食が可能となるインスタント食品や、菓子等のスナック食品、ふりかけ等の振り出し食品等の食品用容器の蓋材として用いられるシート状の蓋材に関し、詳しくは、開封した際にノベルティカードが現れるようにしたノベルティカード付きのシート状蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかるインスタント食品や、スナック食品、振り出し食品等の包装形態としては、カップ状の容器の上縁部にシート状の蓋材が接着されてなるものが知られている。このような食品用容器は、蓋材を容器の開口部の全面で剥離することにより、容器の内容物を飲食するために開口される構造となっている。
【0003】
かかる包装形態では、販売促進目的で或いは消費者とのコミュニケーションを図る目的で、例えばくじ引きや応募チャレンジ、ポイント集め等のためのノベルティカードを内容物と共に収容し、容器を開封した際にこのノベルティカードを取り出せるようにしているものがある。
【0004】
しかし、ノベルティカードを内容物と共に容器内部に収容する場合は、容器入り食品の一連の製造工程中に、ノベルティカードを収容するための工程を別途設けなくてはならず、また、ノベルティカードの未収容や重複収容等が発生する可能性もある。更に、容器の上縁部に接着する前に、シート状蓋材の表面又は裏面に、別途作成したノベルティカードを貼着することも考えられるが、貼着工程を要する等、上記同様の問題がある。
【0005】
このため、予めシート状蓋材の裏面にノベルティ用の印刷情報、例えばくじ引きの場合の「当たり」、「はずれ」の情報や、ポイント集めの場合のポイント数等を形成しておき、消費者が蓋材を開封した際にそれら印刷情報を目視できるようにし、飲食後等により蓋材が不要となったときに容器上縁部から分離することで、そのシート状蓋材自体をノベルティカードとして利用させることにより、ノベルティカードを個々の容器内部に収容する作業や、別途作成したノベルティカードを容器に接着する前に蓋材に貼着する作業を不要とすることも考えられるが、この場合以下の問題がある。
【0006】
即ち、シート状蓋材自体をノベルティカードとして利用する場合、かかるシート状蓋材が、注水後に電子レンジ調理したり、注湯調理により飲食が可能となるインスタント食品用容器に用いられる場合には、一旦開封して注水又は注湯した後に調理のために再度閉封する必要があり、内面側が調理時の蒸気に晒されることにより、調理後又は飲食後に容器から分離し、例えば当たりくじの応募券としてのノベルティカードとして利用する際、濡れた面を乾燥する手間を要するといった問題がある。
【0007】
また、スナック食品やふりかけ等の振り出し食品用の容器の場合には、シート状蓋材をノベルティカードとして利用するために早々に取り去ってしまうと、その後は閉蓋することができなくなってしまう問題がある。
【0008】
更に、シート状蓋材自体をノベルティカードとして利用すると、そのノベルティカードの大きさは蓋材自体の大きさとなるため、ノベルティカードを例えば上記のように応募券として利用する場合、必要以上に大きくならざるを得ず、特に容器の高さ寸法よりも開口径が大きいどんぶり型の容器に用いられる蓋材の場合には、極めて大判のものとなってしまい、ノベルティカードとしての取り扱い性に難点がある。
【0009】
なお、一旦開封した後に再封可能としたシート状蓋材は公知であるが(特許文献1〜3)、いずれにも上記問題点の指摘はなく、それを解決する手段についても何ら開示はない。
【0010】
【特許文献1】特開平9−110077号公報
【特許文献2】特開2001−122320号公報
【特許文献3】特開2001−158470号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の課題は、開封後にノベルティカードを分離しても容器を再度閉蓋することが可能であり、また、蓋材自体の大きさに制約されることなくノベルティカードを形成することが可能なノベルティカードを内蔵した食品用容器のシート状蓋材を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、容器の上縁部に設けられると共にノベルティカードを有してなるシート状蓋材であって、前記蓋材を、シート本体と該シート本体の表面に剥離可能に貼着されるラベル状部とによって形成し、シート本体のラベル状部によって被覆される部位に、外枠部とその内側の1又は2以上の遊離部とをハーフカット線により分断可能に形成し、シート本体表面からラベル状部を剥離した際に、該ラベル状部裏面に遊離部が貼着されてシート本体に開口部が形成されるように構成すると共に、前記1又は2以上の遊離部の少なくとも1つによって前記ラベル状部の裏面から分離可能なノベルティカードを構成したことを特徴とする食品用容器のシート状蓋材である。
【0013】
この請求項1記載の発明によれば、ラベル状部を剥離した後のシート本体の一部である遊離部によってノベルティカードが構成されるため、その大きさを蓋材の大きさに制約されることなく形成することができ、また、開封後に直ちにラベル状部から剥離してシート状蓋材から分離しても、ラベル状部によって開口部を再度閉蓋させることができる。
【0014】
また、2以上の遊離部の少なくとも1つによりノベルティカードを構成することにより、注水又は注湯のため或いは内容物取り出しのための開口部を形成するための遊離部とは別個の遊離部によってノベルティカードを形成することもできるため、ノベルティカードの設計の自由度を向上させることができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、前記シート本体及びラベル状部は、紙材又は樹脂フィルムを基材とし、該シート本体及びラベル状部の少なくとも一方が遮光性を有すると共に、前記ラベル状部は前記シート本体の表面に剥離後再接着可能な粘着剤を介して貼着されていることを特徴とする請求項1記載の食品用容器のシート状蓋材である。
【0016】
この請求項2記載の発明によれば、紙材又は樹脂フィルムを基材とするシート本体及びラベル状部の少なくとも一方が遮光性を有し、ラベル状部を摘んで開封し、開口部から注水又は注湯等の後、シート本体に対して再封可能であることで、従来、アルミ箔のような金属材料の使用によって実現していた遮光性及びデッドホールド性を、金属材料を使用することなく紙材又は樹脂フィルムによって実現することができる。このため金属探知器を利用した異物混入検査や電子レンジでの調理を可能とし、また、問題なく焼却できて環境面にも優しいシート状蓋材を構成することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、前記遮光性は、400nm以下の紫外線の遮光率が95%以上であることを特徴とする請求項2記載の食品用容器のシート状蓋材である。
【0018】
この請求項3記載の発明によれば、容器の内容物の変色や酸化を防止する効果が高く、長期に亘る賞味期限保存のために有効である。
【0019】
請求項4記載の発明は、前記ラベル状部は、前記シート本体の外枠部と重合する位置の一部に、該シート本体に対して剥離不能となる接着部が形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の食品用容器のシート状蓋材である。
【0020】
この請求項4記載の発明によれば、上記接着部においてラベル状部がシート本体から分離不能となるため、ラベル状部を位置ずれなく容易にシート本体に対して再封することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0022】
図1は、本発明に係るシート状蓋材をカップ状を呈する食品用容器の蓋材として使用した場合の一例を示す概観斜視図であり、図2は、本発明に係るシート状蓋材1の平面図、図3は、図2の(III)−(III)線に沿う断面図である。
【0023】
シート状蓋材1は、平面視形状が容器100の上縁部の形状とほぼ一致する略円形状を呈しており、図3に示すように、容器100の上縁部に貼着されるシート本体2と、該シート本体2の表面(容器100の上縁部への貼着面と反対面)に積層されるラベル状部3とを有して構成されている。
【0024】
シート本体2は基材21の裏面側に、容器100の上縁部にヒートシールするためのシーラント樹脂層22が、例えばTダイ方式により25μm程度の厚みでラミネートされている。このシーラント樹脂層22には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリエステル等の樹脂が単独で又は適宜配合して用いられる。また、シーラント樹脂層22は容器100の種類によって適宜変更することが好ましく、例えば容器100が発泡スチロール製である場合、ヒロダイン社製の押出しコーティング用ホットメルト「ヒロダイン7575」を用い、容器100が紙にポリエチレン樹脂をラミネートしたものである場合、ヒロダイン社製「ヒロダイン7562」を用いるようにすると良い。
【0025】
基材21には、ここではアルミ箔等の金属材料を一切使用することなく、紙材を使用している。紙材としては、コート紙、アート紙の片面又は両面塗工紙を用いることができる。いずれの場合でも、食品の安全性のためには蛍光染料を使用しない用紙を用いることが好ましい。また、基材21には、シーラント樹脂層22を形成する前に、紙材の強度向上とシーラント樹脂の密着性を図る目的で、ポリエチレンやポリプロピレン或いはポリエステルの樹脂フィルムを裏面側にラミネートすることも好ましい。
【0026】
基材21の表面側には粘着剤層23が塗布形成され、この粘着剤層23を介してその表面側にラベル状部3が貼着されている。
【0027】
ラベル状部3は基材31の裏面側に剥離層32を有して構成されており、該剥離層32が上記シート本体2の粘着剤層23の表面に貼着される。
【0028】
このラベル状部3の基材31にも、アルミ箔等の金属材料を一切使用することなく、紙材が用いられており、特にここでは遮光性を有する遮光紙が用いられている。この遮光紙は、例えば片面コート紙や片面アート紙の裏面全体に、カーボンブラック、黒鉛、有機又は無機の有色顔料や白色顔料を主成分とする遮光剤に澱粉、ポリビニルアルコール、アクリル系又はスチレン−ブタジエン系等の製紙コーティングに使われる水性接着剤からなる混合液を、固形分で7〜25g/mを、エアナイフコータ、ブレードコータ、ロールコータ、バーコータ等によりコーティングした後、スーパーカレンダー等により平滑化して得ることができる。また、裏面の遮光塗料の着色程度をカバーするために、白色顔料と接着剤からなる白色塗料を7〜20g/m程度上塗りしても良い。更に、上質紙の抄造中にカーボンブラック、有色顔料や染料を抄込み又は表面コーティングした着色紙をベースに、その両面全体にカオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタン、硫酸バリウム等の白色顔料と接着剤からなる混合液を、それぞれ7〜25g/mコーティングし平滑化して得ることもできる。
【0029】
遮光性能は、容器100の内容物の変色や酸化を防止し、賞味期限保存のために、特に400nm以下の紫外線の遮光率が95%以上であることが好ましい。これは、日本分光(株)製の紫外線可視分光光度計「U−550型」を用いて、例えば190〜900nmの遮光率を測定し、そのときの400nm以下の紫外光線の遮光率として測定することができる。より好ましくは99.5%以上の遮光性を有することである。
【0030】
また、容器100の内容物を安定して保存するためには、ラベル状部3は防湿性やガスバリヤー性を有していることがより好ましい。かかる防湿性やガスバリヤー性は、この基材31の表裏いずれかの面全体に、アクリル系エマルジョンやワックス系エマルジョンを塗布する、或いはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、エチレンビニルアルコール等の樹脂又はフィルムをコーティング又はラミネートすることによって得ることができる。
【0031】
一方、剥離層32は、上記基材31の裏面全体にシリコン等を含む剥離ニス等の適宜の剥離剤を塗布するか、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂をラミネートすることによって形成することができる。
【0032】
かかるラベル状部3を貼着するためにシート本体2の表面に設けられる粘着剤層23に用いられる粘着剤としては、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリエステル系、ウレタン系、エチレンビニルアルコール系等の粘着剤を用いることができるが、後述するようにラベル状部3をシート本体2の表面から剥離した後、元に戻せば再接着して再封可能な再接着機能を有する粘着剤を使用することが好ましい。上記のように遮光性を有するラベル状部3を一旦開封し、後述するシート本体2の開口部14(図4参照)から注水又は注湯等を行った後、再封可能とすることで、従来、アルミ箔のような金属材料の使用によって実現していた遮光性及びデッドホールド性を、金属材料を使用することなく実現することができる。特に本実施形態のようにシート本体2にも金属材料を用いないことで、金属探知器を利用した異物混入検査が可能となる上に、電子レンジ調理を行う場合にも容易に再封可能となり、また、問題なく焼却できて環境面にも優しいシート状蓋材1を構成することができる。
【0033】
また、容器100に収容される食品が油脂及び油脂性食品である場合は、油性食品擬似溶媒のn−ヘプタンにできる限り溶出しない粘着剤を使用することが更に好ましい。このような粘着剤としては、例えば、BASFディスパーション社製紫外線硬化型無溶剤アクリル系共重合体「acレジンA−203UV」や同じく「A−258UV」及び「DS3532」や、ノーテープ工業社製の紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤(成分 アクリル酸エステル共重合体)「アクリメルトUV500」や同じく「UV300」の他、同じくノーテープ工業社製のアクリル系ホットメルト粘着剤「アクリメルトNo4580」等が挙げられる。
【0034】
このようにして構成されるラベル状部3は、シート本体2に比べて小径状に形成することもできるが、図示するようにシート本体2と同一形状、同一大とすることが好ましい。ラベル状部3をシート本体2よりも小径とすると、シート本体2のラベル状部3によって覆われない部分にも上記したような遮光性や防湿性、ガスバリヤー性を持たせる必要がある上に、シート状蓋材の上面にラベル状部のある部分とない部分とができて凹凸状となるため、多段状に積み重ねた状態で一枚ずつ吸引して容器に貼着する作業が困難となるためである。ラベル状部3をシート本体2と同一形状、同一大とすることで、このような問題を解消することができる。
【0035】
シート本体2及びラベル状部3に使用される紙材の米坪は、容器100の大きさ、即ちシート状蓋材1が設けられる上縁部の大きさによっても決められるべきであるが、強度の面を考えれば、一般的には80〜200g/m程度が好ましい。また、例えばインスタント食品の場合のように、調理完了後に飲食する目的で容器100の上縁部に貼着されているシート本体2から剥離してシート状蓋材1全体を取り去る場合に、紙破れせずに剥離させるために、紙の強度面から針葉樹パルプを少なくとも10%以上配合して抄紙することが好ましい。
【0036】
以上のようにシート本体2の表面にラベル状部3が貼着されて積層されたシート状蓋材1には、図3に示すように、シート状蓋材1の裏面(図3における下側面)からシート本体2の粘着剤層23まで達するが、ラベル状部3を貫通しない打ち抜き加工(ハーフカット)が施される。図1〜3における符号11はその打ち抜き加工により形成されたハーフカット線を示している。また、符号12は、ハーフカット線11と同様にシート本体2の粘着剤層23まで達するが、ラベル状部3を貫通しないハーフカット線であり、ハーフカット線11と同時形成される。
【0037】
シート状蓋材1におけるハーフカット線12よりも先端側端部は、ラベル状部3を開封する際の開封用タブ13として機能する。このハーフカット線12は、図2に示すように平面視直線状に形成するものに限らず、例えば容器100の上縁部の外周形状にほぼ沿うような曲線状に形成されるものであっても良い。
【0038】
なお、本実施形態では、このようにシート状蓋材1にハーフカット線11を形成しても、ラベル状部3が遮光性を有しているため、ハーフカット線11から容器100の内容物に向けて漏光する心配はない。また、ラベル状部3が防湿性やガスバリヤー性を有する場合、ハーフカット線11の形成によってこれらの性能が損なわれる心配もない。
【0039】
シート状蓋材1は、ハーフカット線11においてシート本体2が外枠部25とその内側の遊離部24とに分断可能とされる。従って、この外枠部25裏面を容器100の上縁部に添着し、シーラント樹脂層22を熱シールして接着した後、開封用タブ13を摘んでシート本体2の先端側端部が貼着されたままのラベル状部3を上方にめくり上げ、これを開封用タブ13の形成位置とは反対方向(図2における左方向)に引っ張っていくと、シート本体2は、ハーフカット線11及び12において分離し、ハーフカット線12よりも先端側端部はそのまま開封用タブ13として機能すると共に、シート本体2におけるハーフカット線11の内側の遊離部24はラベル状部3に粘着剤層23によって貼着された状態とされ、容器100の上縁部に接着されている外枠部25から分断された状態とされる。このとき、シート本体2は、上記遊離部24の表面側にラベル状部3が貼着されているため、この遊離部24と外枠部25との位置関係が変動することはなく、この位置関係はハーフカット前の状態のまま保持される。
【0040】
このようにラベル状部3をシート本体2から引き剥がすことで、シート本体2における上記遊離部24が外枠部25から分断されることにより、図4に示すように、シート状蓋材1には、注水又は注湯用或いは内容物取り出し用の開口部14が形成される。シート状蓋材1は、このようにラベル状部3がシート本体2から引き剥がされて開口部14が形成された状態にあるとき、シート本体2の遊離部24は、ラベル状部3の剥離層32に貼着されているため、ラベル状部3の裏面から容易に剥離可能である。従って、ラベル状部3をシート本体2から引き剥がして開口部14を開口させた後、この状態でラベル状部3の裏面からシート本体2の遊離部24を下方へめくれば、この遊離部24をラベル状部3から引き剥がすことができる(図5及び図6参照)。
【0041】
本発明に係るシート状蓋材1は、このようにハーフカット線11によってシート本体2から分断可能とされる遊離部24によってノベルティカード200を構成している。このノベルティカード200は、シート本体2の一部によって形成されるため、シート状蓋材1の製造時に同時に形成でき、別個に製造したものを容器の上縁部に接着する前にわざわざ貼着する等の必要がない。また、一旦剥がしたラベル状部3を元の状態に戻せば、開口部14はラベル状部3によって閉塞され、容器100を閉蓋できるため、注水又は注湯後に再封して調理が必要な食品の場合であっても、開封後、調理時の蒸気に晒される前にノベルティカード200をラベル状部3の裏面から剥離することも可能であり、また、再封保存が必要な食品の場合にも、開封後に直ちにノベルティカード200を分離しても再封機能に何ら支障はない。
【0042】
本発明においてノベルティカード200とは、例えば、各種のキャンペーン情報、レシピ案内、コイン等で削るスクラッチ遊び、くじ引き、ポイント集めのポイント情報が形成されたカードの他、カードに記載されているIDナンバーを入力することによるゲーム遊びやポイント集め、応募チャレンジ等を電話やインターネットで申込み、いわゆるインスタントウィン方式でその場で当落判定し、また同時に顧客データベースを構築・分析してクライアントへフィードバックすることをも可能とするITプロモーションシステムとして機能するカード等のように、消費者とのコミュニケーションを図り得ると共に消費者にとって有益な情報を形成(印刷)したシート状の物品であり、このようなノベルティカード200をシート状蓋材1から分離可能とすることで、ノベルティカード200の収集を容易にすることができる。しかも、このノベルティカード200はシート本体2の遊離部24によって構成されるため、シート状蓋材1全体の大きさに比べて小さく形成され、カードとしての取り扱い性を大きく損なう心配もない。
【0043】
ノベルティカード200には、遊離部24の表面(ラベル状部3の裏面と接する側の面)及び/又は遊離部24の裏面に、カードの目的に応じた単色又は多色の適宜の印刷情報を有している。即ち、シート状蓋材1には、ラベル状部3の表面、遊離部24によって被覆されるラベル状部3の裏面、遊離部24の表面及び遊離部24の裏面の合計4面(4頁)が現出する(本明細書ではこれらを順にA面、B面、C面、D面と呼ぶこととする)が、このうちのC面及び/又はD面に、例えばノベルティカード200が所定ポイントを集めることにより所望の商品と交換可能とするポイント集めのためのカードである場合は、図6に示すように、そのポイント数を示す数字等の文字情報c、dを印刷する。もちろん、B面にも適宜の印刷情報(例えば、図示するようにポイント集めの場合のポイントの送り先情報等)を形成してもよい。
【0044】
本実施形態に示すように、シート状蓋材1の最も表面側に位置するラベル状部3に遮光性を持たせるようにしたものは、その裏面側を外部から透視することが実質的に不可能となり、ラベル状部3が開封されるまでノベルティカード200に付与された印刷情報c、dの秘密性が維持されるため、開封されるまでの秘密性が要求される情報をノベルティカード200に採用する場合に特に好ましい。
【0045】
本実施形態では、ノベルティカード200の形状及び大きさは開口部14の形状及び大きさとなり、この開口部14の形状及び大きさは上記ハーフカット線11を形成する時の形状及び大きさによって決定される。その形状は、内容物の種類にもよるが、図示する円形状の他、楕円形状、矩形状、その他の多角形状とすることもできる。また、その大きさは、容器100の上縁部に貼着される外枠部25となる部位を残して適宜の大きさとすることができる。例えば内容物が注湯調理を要するカップ麺の場合には、開口部14の口径は、注湯動作を容易且つ安全に行うことができるように大きくとることが望まれるため、シート本体2の外径に対して60%以上の大きさとすることが好ましい。容器100の上縁部の外周から開口部14までの間隔が小さくなることで、特に据え置き型のポットから注湯する場合に注湯動作が行い易くなるためであり、また、スープやかやく類を包装した小袋を容器100内に収容しているものでは、これら小袋を取り出し易くすることができるためである。このようなカップ麺の場合、より好ましくは80%以上の大きさとすることである。
【0046】
また、注水後に電子レンジ調理を行う場合でも、上記同様の大きさとすることが望ましいが、注水又は注湯を要する場合の開口部14の大きさの下限は、注水又は注湯の際に注ぎこぼしなく安全に作業を行えるようにするために、水道の蛇口やポット等の注ぎ口の大きさを考慮して、開口径が50mm以上となるように形成することが好ましい。開口部14を注水又は注湯用とする場合には、容器100の上縁部に可及的近接するように、外枠部25に近接した位置に設けるようにすると良い。
【0047】
内容物が菓子等のスナック食品やふりかけ等の振り出し食品である場合には、内容物の取り出し易さを考慮して開口部14の大きさを適宜決定することができる。
【0048】
かかるシート状蓋材1は、開封用タブ13を摘んで開封して開口部14を開口させた後、ノベルティカード200を分離しても、引き剥がされていたラベル状部3をシート本体2表面側の元の位置に貼り戻してやれば、開口部16を容易に閉塞して再封できるが、この貼り戻しを位置ずれなく容易にするため、ラベル状部3におけるシート本体2の外枠部25と重合する位置の一部、詳細には、図2に示すように、ラベル状部3におけるシート本体2の外枠部25と重合する上記開封用タブ13の形成位置とは反対側の端部に、基材31が直にシート本体2の粘着剤層23と接するようにすることにより、ラベル状部3を剥離不能とする接着部33を形成し、この接着部33においてラベル状部3をシート本体2に接着された状態のままにしておくようにすることで、ラベル状部3を部分的にシート本体2上に固定させておくことが好ましい。
【0049】
このような接着部33は、この接着部33に相当する部分に剥離剤、例えば剥離ニスを塗布しないようにしたり、剥離不能とするための接着剤を部分的に塗布すること等によって形成することができる。また、ラベル状部3の開封状態を容易に維持できるようにするため、ラベル状部3において、この接着部33に相当する部分とそれ以外の剥離部分との接線部34に、ミシン又は罫線を入れてシート本体2に対して喰い込み状態を作るようにすることが好ましい。
【0050】
また、図示しないが、内容物がカップ麺のように調理完了後に飲食するものの場合には、シート本体2をも除去してから飲食することを考慮して、このシート本体2の除去を容易とするための除去用タブを、シート本体2における上記開封用タブ13と同一方向又は別方向に設けるようにしてもよい。
【0051】
なお、このシート状蓋材1の更に表面に、図示しない単層又は多層構造のラベルを貼着することにより、印刷情報の掲載頁をより一層増大させることも可能である。
【0052】
ハーフカット線11によってシート本体2に形成される遊離部24は、以上で図示説明した1つに限らず、次に説明するように2以上の複数であっても良い。
【0053】
図7は、本発明に係るシート状蓋材1の別の実施形態を示す斜視図であり、ラベル状部3を開封してノベルティカード200を分離した状態を示している。図1〜6と同一構成には同一符号を付してある。
【0054】
この実施形態では、シート本体2に開封用タブ13を形成するためのハーフカット線12以外に、2つのハーフカット線11a、11bを形成して、ラベル状部3を剥離した際、図示するように2つの開口部14a、14bが開口形成されるようにしている。これによりラベル状部3の裏面には、シート本体2から分断された第1の遊離部24aと第2の遊離部24bの2つ遊離部が剥離可能に貼着される。
【0055】
一方の第1の遊離部24aは、例えば容器100の上縁部面積の略半分の大きさを有する大遊離部としており、他方の第2の遊離部24bは、第1の遊離部24aよりも小さな小遊離部としている。ここで、第1の遊離部24aにより形成される開口部14aは、注水又は注湯のため或いは内容物取り出しのための開口部として利用することができ、他方の第2の遊離部24bにより開口部14bが形成されるが、これは特に利用することなく、この第2の遊離部24bによってノベルティカード200を構成している。ここではポイント集めのためのポイント数の情報が形成されたカードを例示している。
【0056】
この実施形態によれば、ノベルティカード200を、注水又は注湯のため或いは内容物取り出しのための開口部14aを形成する第1の遊離部24aとは別個の第2の遊離部24bによって形成できるため、上記開口部14aの形状及び大きさに限定されることなく、ノベルティカード200の設計の自由度を向上させることができるようになる。この場合、ノベルティカード200となる遊離部はシート本体2に2つ以上形成されるようにしても良い。
【0057】
また、図8は、本発明に係るシート状蓋材1の更に別の実施形態を示す斜視図であり、ラベル状部3を開封してノベルティカード200を分離した状態を示している。図1〜6と同一構成には同一符号を付してある。
【0058】
この実施形態では、シート本体2に開封用タブ13を形成するためのハーフカット線12以外に、2つのハーフカット線11a、11bを形成する点では図7と同一であるが、一方のハーフカット線11bを他方のハーフカット線11aの内側に形成することにより、二重のハーフカット線を形成している。従って、ラベル状部3を剥離した際は、シート本体2には1つの開口部14が開口形成される点では図1〜6と同一であるが、これによりラベル状部3の裏面に剥離可能に貼着されるシート本体2から分断された遊離部は、開口部14と同一外形の第1の遊離部24cと、この第1の遊離部24c内に形成された第2の遊離部24dとで構成される。
【0059】
ここで、第1の遊離部24cにより形成される開口部14は、従来通り注水又は注湯のための開口部或いは内容物取り出しのための開口部として利用されるが、この第1の遊離部24c内に形成される第2の遊離部24dによりノベルティカード200を構成している。ここでもポイント集めのためのポイント数の情報が形成されたカードを例示している。
【0060】
この実施形態によれば、注水又は注湯或いは内容物取り出しの便宜を考慮して開口部14を最大限の大きさに形成しても、この開口部14の形状及び大きさとは別個に任意の形状及び大きさのノベルティカード200を構成することができるため、ノベルティカード200の設計の自由度を更に向上させることができるようになる。この場合、ノベルティカード200となる遊離部は、第1の遊離部24c内に2つ以上形成されるようにしても良い。
【0061】
次に、本発明に係るシート状蓋材1を製造するのに好適な製造装置の一例を挙げて、その製造方法について説明する。
【0062】
図9は、シート状蓋材1を製造する製造装置の給紙ラインを示す工程図である。同図において、符号R1は、図3に示すシート本体2となる所定幅を持ったシート基材4の給紙ロールであり、その一面には図3におけるシーラント樹脂層22となるシーラント樹脂層4aが予め設けられている。また、符号R2は、図3に示すラベル状部3となる所定幅を持ったラベル基材5の給紙ロールであり、その一面には図3における剥離層32となるポリエチレン樹脂等による剥離層5aが予め設けられている。
【0063】
この製造装置の給紙ラインにセットされた給紙ロールR1からは、シーラント樹脂層4a付きのシート基材4が図示左方向へ送り出されて一次シート基材印刷機P1に連続的に供給され、また、給紙ロールR2からは、剥離層5a付きのラベル基材5が同じく図示左方向へ送り出されて一次ラベル印刷機P3a、P3bに連続的に供給される。
【0064】
一次シート基材印刷機P1は、ここでは凸版輪転印刷機からなり、ここでシート基材4のシーラント樹脂層4aが形成されている面に、多色(ここでは順にP11、P12による2色)の文字、図柄等が印刷される。この印刷面は、図3に示すシート状蓋材1のD面、即ちノベルティカード200の裏面に相当する面であり、ここで印刷された文字、図柄等が印刷情報dとなる。
【0065】
一次シート基材印刷機P1を経て所望の印刷情報が印刷されたシート基材4は、紫外線乾燥機41により印刷面が乾燥された後、続いて二次シート基材印刷機P2に供給される。この二次シート基材印刷機P2も、ここでは凸版輪転印刷機からなり、ここでシート基材4のシーラント樹脂層4aが形成される面とは反対側の面に、多色(ここでは順にP21、P22による2色)の文字、図柄等が印刷される。この印刷面は、図5及び図6に示すシート状蓋材1のC面、即ちラベル状部3の裏面に接する面であり、ここで印刷された文字、図柄等が印刷情報cとなる。シート基材4は、このようにして印刷が施された後、紫外線乾燥機42により印刷面が乾燥され、糊付け装置43に送られる。この糊付け装置43では、シート基材4の印刷面側に粘着剤が塗布され、これが図3に示す粘着剤層23となる。この後、紫外線乾燥機44で乾燥されるが、この粘着剤にホットメルト型の粘着剤又は紫外線硬化型の粘着剤を用いると、後工程において乾燥工程を不要とすることができるため、製造上有利である。
【0066】
一方、一次ラベル印刷機P3a、P3bもそれぞれ凸版輪転印刷機からなり、ここでラベル基材5の剥離層5aが設けられた面に、多色(ここでは印刷機P3aとP3bに亘って順にP31a、P31b、P32b、P32aによる4色)の文字、図柄等が印刷される。この印刷面は、図5及び図6に示すシート状蓋材1のB面に相当する面であり、ここで印刷された文字、図柄等が印刷情報bとなる。ラベル基材5は、このようにして印刷が施された後、紫外線乾燥機51により印刷面が乾燥され、次いで二次ラベル印刷機P4に送られる。
【0067】
この二次ラベル印刷機P4も凸版輪転印刷機からなり、ここでラベル基材5の剥離層5aとは反対側の面に、多色(ここでは順にP41〜P46による6色)の文字、図柄等が印刷される。この印刷面は、図1、図2及び図4に示すシート状蓋材1のA面に相当する面であり、ここで印刷された文字、図柄等が印刷情報aとなる。この後、ラベル基材5は紫外線乾燥機52に供給されて印刷面が乾燥される。
【0068】
糊付け装置43を経たシート基材4及び乾燥機52を経たラベル基材5は、一対の貼り合せローラ61、62からなる貼り合せ装置60において、シート基材4の粘着剤塗布面とラベル基材5の剥離層5a側の面とが互いに重合されて貼り合わされ、シート基材4とラベル基材5との積層シートが得られる。この積層シートは、次いで型抜き装置70に供給され、ここで図2に示すようにシート状蓋材1の外形形状に型抜き加工されると同時に、積層シートにおけるシート基材4の側から、その粘着剤塗布面まで達するが、ラベル基材5を貫通しないハーフカット加工が施され、このハーフカット加工により、図3に示すハーフカット線11、12が形成される。このときのハーフカット加工の形状によって、図6〜図8に示されるノベルティカード200がシート本体2となるシート基材4の一部によって形成される。
【0069】
この型抜き装置70を経た後、不要なシートを排紙ロールR3によって巻き取ると、型抜きされたシート状蓋材1が得られる。シート状蓋材1はベルトコンベアB上に載せられて搬送される。
【0070】
かかる製造方法では、シート状蓋材1におけるシート本体2となるシート基材4を、給紙ロールR1から一次シート基材印刷機P1及び二次シート基材印刷機P2に供給し、更に、ラベル状部3となるラベル基材5を一次ラベル印刷機P3a、P3b及び二次ラベル印刷機P4に供給して各々印刷した後、互いを重合させて貼り合わせ、これに所定のハーフカット加工を施すことにより、ノベルティカード付きのシート状蓋材1を同一ライン上で製造することが可能であり、極めて能率良くノベルティカード付きのシート状蓋材1を製造することができる。
【0071】
シート状蓋材1のA〜Dの各面に設けられる各印刷情報a、b、c、dは、一次シート基材印刷機P1、二次シート基材印刷機P2、一次ラベル印刷機P3a、P3b及び二次ラベル印刷機P4のインク数を適宜増減することにより、色数を任意に変更させることができる。
【0072】
各印刷機は凸版輪転印刷機に代えて、フレキソ印刷機、オフセット印刷機、シルク印刷機等を用いても良く、また、これらの印刷機を組み合わせて使用しても良い。
【0073】
また、上記態様では、一次シート基材印刷機P1で2色、二次シート基材印刷機P2で2色、一次ラベル基材印刷機P3a、P3bで4色、二次ラベル印刷機P4で6色の印刷を可能としているが、同一の製造ラインを用いて、シート基材4及びラベル基材5のそれぞれのパスを図10に示すように変えることにより、色数を変更することも可能である。図10に示す例では、図9に示す態様における二次シート印刷機P2と一次ラベル印刷機P3bとを用いて二次シート印刷機を構成し、図9に示す態様における一次ラベル印刷機P3aのみで一次ラベル印刷機を構成している。このパス形態とすれば、図9と同一の製造ラインを用いて、一次シート基材印刷機P1で2色、二次シート基材印刷機P2、P3bで4色、一次ラベル基材印刷機P3aで2色、二次ラベル印刷機P4で6色の印刷も可能となる。
【0074】
以上の説明では、シート状蓋材1におけるシート本体1の表面側を粘着層23とし、ラベル状部3の裏面側を剥離層32としているが、これらの層をそれぞれ逆に設けるようにしても良い。この場合は、図10に示す態様の製造ラインにおいて、二次シート基材印刷機P2、P3bにおけるP21及びP31bによって2色の印刷を施した後、P32bによってシート基材4の表面側にメジューム(シリコンが紙に浸透するのを防止するバリアー処理)を施し、更にP22によって剥離層とするためのシリコンを塗布し、紫外線乾燥機42で乾燥する構成とすることもできる。
【0075】
また、以上の説明では、ラベル状部3の基材31に遮光性を付与させているが、漏光による内容物の影響が大きく問題とされない場合には、シート本体2の基材21に遮光性を付与させるようにしても良く、更に、基材21と31の両者に遮光性を持たせるようにしても良い。この遮光性は遮光紙を使用するものに代えて、遮光性を有する樹脂フィルム(遮光フィルム)によって付与されるようにしても良い。
【0076】
また、シート状蓋材1が貼着される容器100は、図示する縦長のカップ状のものに限らず、所謂どんぶり型であっても良く、その平面視形状は円形状に限らず、矩形状であっても良いことはもちろんである。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、ラベル状部を剥離した後のシート本体の一部によってノベルティカードが構成されるため、その大きさを蓋材の大きさに制約されることなく自由度の高いものとすることができ、また、開封後に直ちにノベルティカードを分離しても再封使用することが可能なノベルティカードを内蔵したシート状蓋材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート状蓋材をカップ麺の容器の蓋材として使用した場合の概観斜視図
【図2】シート状蓋材の平面図
【図3】図2の(III)−(III)線に沿う断面図
【図4】シート状蓋材のラベル状部を一部引き剥がした状態を示す斜視図
【図5】シート状蓋材のラベル状部を引き剥がし、更にノベルティカードを一部引き剥がした状態を示す斜視図
【図6】シート状蓋材のラベル状部を引き剥がし、更にノベルティカードを分離した状態を示す斜視図
【図7】本発明に係るシート状蓋材の他の実施形態を示し、ノベルティカードを分離した状態を示す斜視図
【図8】本発明に係るシート状蓋材の更に他の実施形態を示し、ノベルティカードを分離した状態を示す斜視図
【図9】本発明に係るシート状蓋材を製造する製造装置の給紙ラインの一例を示す工程図
【図10】本発明に係るシート状蓋材を製造する製造装置の給紙ラインの他の例を示す工程図
【符号の説明】
1:シート状蓋材
11、12:ハーフカット線
13:開封用タブ
14:開口部
2:シート本体
21:基材
22:シーラント樹脂層
23:粘着剤層
24:遊離部
25:外枠部
3:ラベル状部
31:基材
32:剥離層
33:接着部
34:接線部
4:シート基材
4a:シーラント樹脂層
5:ラベル基材
5a:剥離層
41、42、44、51、52:紫外線乾燥機
43:糊付け装置
60:貼り合せ装置
61、62:貼り合せローラ
70:型抜き装置
100:容器
200:ノベルティカード
P1:一次シート基材印刷機
P2:二次シート基材印刷機
P3a、P3b:一次ラベル印刷機
P4:二次ラベル印刷機
R1、R2:給紙ロール
R3:排紙ロール
a、b、c、d:印刷情報

Claims (4)

  1. 容器の上縁部に設けられると共にノベルティカードを有してなるシート状蓋材であって、前記蓋材を、シート本体と該シート本体の表面に剥離可能に貼着されるラベル状部とによって形成し、シート本体のラベル状部によって被覆される部位に、外枠部とその内側の1又は2以上の遊離部とをハーフカット線により分断可能に形成し、シート本体表面からラベル状部を剥離した際に、該ラベル状部裏面に遊離部が貼着されてシート本体に開口部が形成されるように構成すると共に、前記1又は2以上の遊離部の少なくとも1つによって前記ラベル状部の裏面から分離可能なノベルティカードを構成したことを特徴とする食品用容器のシート状蓋材。
  2. 前記シート本体及びラベル状部は、紙材又は樹脂フィルムを基材とし、該シート本体及びラベル状部の少なくとも一方が遮光性を有すると共に、前記ラベル状部は前記シート本体の表面に剥離後再接着可能な粘着剤を介して貼着されていることを特徴とする請求項1記載の食品用容器のシート状蓋材。
  3. 前記遮光性は、400nm以下の紫外線の遮光率が95%以上であることを特徴とする請求項2記載の食品用容器のシート状蓋材。
  4. 前記ラベル状部は、前記シート本体の外枠部と重合する位置の一部に、該シート本体に対して剥離不能となる接着部が形成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の食品用容器のシート状蓋材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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