JP2004155002A - Uvオフセット印刷方法及び印刷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクの硬化性を低下させることなく、平滑で文字かすれ等のない印字が得られ、また、パール顔料を用いると、十分なパール光沢が得られるUVオフセット印刷を行う。
【解決手段】0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケットを用いたUVオフセット印刷方法。
【選択図】 図5
【解決手段】0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケットを用いたUVオフセット印刷方法。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、UVインクを用いたオフセット印刷方法及びこれにより得られる印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の印刷インクは、揮発性溶剤を用い、その粘度及びタック性を調整して印刷に使用される。しかしながら、紫外線硬化型樹脂を主成分とするUVインクには、揮発性溶剤を添加することができないため、平滑で文字かすれ等のない印字を得るために、粘度低下剤として、例えば紫外線硬化モノマーであるレジューサが加えられている。しかしながら、レジューサを混入することによりUVインクの硬化性が低下するという問題があった。
【0003】
パール調印刷は、特異な光沢感を有することから、偽造防止を目的として、有価証券及びカード等への表面印刷に利用されている。一般に、パール調印刷には、グラビア印刷、スクリーン印刷等の印刷、あるいはロールコーティング、ロッドバーコーティング、スプレーコーティング、エアナイフコーティング等のコーティングのように揮発性の溶剤が含有された印刷インクが用いられている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
十分なパール光沢を発現させるためには、鱗片状パール顔料を、基材上のインク層中で、水平に、かつ高密度で配置しなければならない。パール顔料を水平に配列させるためにはパール顔料をインク塗布層中で硬化前に自重で沈降させる必要がある。このことから、使用されるインクは低粘度であることが望まれる。一方で、パール顔料を高密度で配置するためには、得られるインク層中のパール顔料の固形分中の濃度が高いことが望まれる。一般の印刷インクの場合、顔料、樹脂、溶剤及び少量の添加物からなっており、低粘度で、かつ高パール顔料濃度の印刷インクは、樹脂に対する顔料の比率を大きくし、かつ揮発性の溶剤で希釈して低粘度化することにより実現できる。このようにすれば、印刷時は低粘度を維持し、パール顔料を水平に沈降配列させ、溶剤の揮発後はパール顔料が高密度で存在可能になる。
【0005】
プラスチックカード上への位置精度が要求されるパタ−ンの印刷では、UVオフセット印刷を使用することが必要である。しかしながら、UV硬化インクの場合、インク中に揮発性溶剤を含まないため、低粘度にすると、高パール顔料濃度が得られず、粘度とパール顔料濃度との両立には限界があった。
【0006】
図9に、従来のパール顔料UVインク画像の状態を表す図を示す。
【0007】
図示するように、従来のUVオフセット印刷では、基材11上に形成されたパール顔料UVインク画像層12中で、パール顔料13を水平に配列することができず、単にUVオフセットインクにパール顔料を添加しても、十分なパール光沢を得ることはできなかった。
【0008】
【特許文献1】
特公平5−30190号公報(第2−3頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、インクの硬化性を低下させることなく、平滑で文字かすれ等のない印字が得られ、また、パール顔料を用いると、十分なパール光沢が得られるUVオフセット印刷方法を得ることを目的とする。
【0010】
また、本発明は、UVオフセット印刷方法により印刷され、インクの硬化性を低下させることなく、平滑で文字かすれ等のない印字を有し、また、パール顔料を用いると、十分なパール光沢が得られる印刷物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のUVオフセット印刷方法は、UVインクをオフセット印刷版に適用し、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成することを特徴とする。
【0012】
本発明の印刷物は、UVインクをオフセット印刷版に適用し、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成することにより得られることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のUVオフセット印刷方法は、UVインクをオフセット印刷版に適用し、ブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成する方法であって、ブランケットは0.3μm以下の表面粗さRaを有する。
【0014】
また、本発明の印刷物は、上記方法にて作成された印刷物を提供する。
【0015】
本発明によれば、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケットを使用することにより、オフセット印刷版からブランケットへの転写、及びブランケットから基材上への再転写時に、UVインクが均等に押圧されて、転写画像を形成し得るので、転写画像層の平滑で、文字かすれ等のない印字が得られる。
【0016】
また、UVインク画像上には、さらに熱溶融型インクを用いて印字を行うことができる。このとき、UVインク画像の表面粗さRaは0.5μm未満であることが好ましく、この0.5μm以上であると、熱溶融型インク画像のかすれ等を発生しやすい。
【0017】
0.5μm未満の表面粗さRaを達成するためには、例えば従来の1.0μmのRaを有するブランケットを使用した場合、使用されるインクのタック値は望ましくは4.5以下、さらに望ましくは4.0以下である。このため、従来はUVインク中にレジューサを添加する必要があり、硬化性が低下することとなっていた。
【0018】
これに対し、本発明では、0.3μm未満の表面粗さRaを有するブランケットを用いることにより、使用されるUVインクのタック値が比較的高い値例えば5.0ないし5.5であっても、UVインクが均等に押圧されるので、UVインク画像の表面粗さRaを0.5μm未満にすることができる。このため、熱溶融転写記録を行っても文字かすれ等を発生することがない。その結果、UVインク中のレジューサの添加量の低減、あるいはレジューサの添加を省くことが可能となり、UVインクの硬化性を良好にし得る。
【0019】
また、本発明に用いられるUVインクには、パール顔料を添加することができる。
【0020】
本発明に好適に使用されるパール顔料は、20〜100μmの粒径、2〜5μmの厚さを有する鱗片状の顔料である。
【0021】
本発明によれば、UVインク中にパール顔料を添加した場合、転写及び再転写時の押圧力により、パール顔料を硬化前に自重により沈降させなくても、水平に配置させることができる。このため、本発明を用いると、レジューサ無添加あるいはその添加量が低減された、タック値の高いパール顔料含有インクを用いた場合でも、十分なパール光沢を有し、かつ平滑で文字かすれ等のない印字が得られる。
【0022】
尚、本発明で使用される表面粗さRaとは、針径2μmの表面粗さ計により測定された値をいう。
【0023】
図1に、本発明に係る印刷物のパール顔料含有UVインク画像の構成を説明するためのモデル図を示す。
【0024】
図示するように、本発明を用いて基材21上に形成されたパール顔料含有UVインク画像層22は、UVインク画像層22中に鱗片状のパール顔料23が水平にかつ高密度に配列されている。
【0025】
このため、インク層22表面に垂直な方向から見ると、パール顔料23の光沢が十分に視認できる。
【0026】
本発明に使用できるオフセット印刷機38は、例えば図2に示す構成を有する。
【0027】
図中、31はインク壺、その下流に順に設けられ、各々同期して回転可能に設けられた32の各ローラーはインク壺31から供給されたインクを混練りするためのインク練りローラー、33の各ローラーは練られたインクを版胴34に載せるためのインク着肉ローラ、34は所定のパターンを有する版胴、及び35は版胴34に載せられたインクを転写するためのブランケット、及びブランケット35と対向して設けられ、その間に基材36を導入し得る圧胴37を各々示す。
【0028】
このオフセット印刷機38では、インク壺31中のインクは複数のインク練りローラー32を転移しながら混練され、インク着肉ローラー32により、版胴34上の版に転写インク画像が形成される。形成されたインク画像は一旦ブランケット胴35上に転移され、その後、基材36上に版と同一のパターンが形成される。
【0029】
図3に、本発明に用いられるブランケットの構造の一例を表す断面図を示す。
【0030】
本発明に使用されるブランケットは0.3μm以下の表面粗さRaを有し、図示するように、好ましくは、金属製のブランケット胴41と、表面層42とを有する。
【0031】
表面層としては、例えば0.3μm以下の表面粗さRaを有する、金属板又はプラスチックフィルム等を用いることができる。
【0032】
また、表面層と金属製ブランケット層との間に、ゴムブランケット、金属板及びプラスチックフィルムのうち少なくと1つをさらに設けることができる。
【0033】
例えば金属製のブランケット胴上に、直接、表面粗さRa0.3μm以下の例えば金属板又はプラスチックフィルム等を巻き付けた場合、パール光沢性を高める点においては極めて効果があるが、一方では面内の光沢・濃度が多少不均一になる傾向があることから、比較的小面積のパール顔料含有UVインキ画像を形成する場合に効果がある。ただし、ブランケット胴と、対向して配置される圧胴表面に、ゴム弾性を有する材料を積層することにより光沢及び濃度が不均一性は解消される。
【0034】
一方、金属製ブランケット胴の上に巻き付けられたゴムブランケット上に表面粗さRa0.3μm以下の例えば金属板またはプラスチックフィルムを積層する場合は、パール光沢性では前者には及ばないが、一方で、後者では大面積のパールパターンでも光沢及び濃度の均一性が得られる。
【0035】
ブランケットの表面層に用いる材料としては、表面粗さRa0.3μm以下の材料があげられ、例えばPET、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等のプラスチックフィルム、ステンレス、鉄、鉄合金、銅、銅合金、アルミニウム等金属板の他、表面粗さRa0.3μm以下であればゴム状のものであっても使用できる。
【0036】
なお、表面層として、ゴム弾性のないプラスチックフィルム、金属等剛性の高い材料を用いると、細かい文字、線はつぶれる可能性があるため、本発明は、線幅が広いかあるいは一定の面積を持つ画像の印刷に適用することが好ましい。
【0037】
また、図4に、本発明に係るカードを印刷するための装置の概略図を示す。
【0038】
図示するように、このカード印刷装置は、本発明に係る方法でUVインク層が印刷されたプレ印刷カードを収容するカードホッパ101と、その下段に順に設けられた、イエロー印画部103、マゼンタ印画部104、及びシアン印画部105、ブラック印画部106、保護膜転写部109、保護膜塗布部、紫外線照射部109、及び得られたカードを回収するスタッカ部110を有する。
【0039】
この装置においては、本発明に係る方法でパール顔料含有UVインクを用いて印刷されたプレ印刷カードを収容するカードホッパ101内から、プレ印刷カードを、カード取出し部102を経由し、1枚ずつ取出し、イエロー印画部103、マゼンタ印画部104、シアン印画部105で昇華型リボンにより、カラー印刷を施され、プレ印刷カード表面に、次にブラック印画部106で熱溶融転写型リボンインキによる文字印刷がなされる。ついで、例えば紫外線吸収剤を含む画像部保護膜形成部107で画像部保護膜を画像部保護膜形成用リボンを用いて熱転写により形成し、更に、保護層コーティング部108で全面にUV硬化型樹脂液を塗布し、紫外線照射部109で硬化させて保護層を形成し、得られたカードがスタッカ部110に集積される。
【0040】
尚、この例では、イエロー印画部103、マゼンタ印画部104、シアン印画部105のカラー印刷は、この例では昇華印刷を用いているが、溶融転写型印刷でも可能である。
また、図5に、本発明に係るカードの一例を表す断面図を示す。
【0041】
図示するように、このカードは、カード基材1と、カード基材1上に形成された受像層2と、受像層2の写真画像領域に形成された昇華性インクからなる写真画像6と、その上に形成された画像部保護層4と、受像層2上の写真画像以外の領域に、例えば図2に示すようなオフセット印刷機で、5.5以上のタック値を有するUVインクを用いて印刷されたUV硬化型インク層3と、UV硬化型インク層3上に形成された熱溶融性インク画像7と、熱溶融性インク画像7、UV硬化型インク層3、及び画像部保護層4上に形成された保護層5とから構成される。
【0042】
このカードでは、UV硬化型インク層3が平滑に形成されているために、その上に形成される熱溶融性インク画像が文字かすれ等を起こさない。
【0043】
なお、必要に応じて、上記UVインクとして、パール顔料含有UVインクを使用することもできる。
【0044】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
【0045】
実施例1
オフセット印刷機として、丸紅マシナリー製プレクスターを用意し、版として、東レ製トレリーフWS30−2を用い、ブランケットとして、ステンレス製ブランケット胴に、直接厚さ0.5mm表面粗さRa0.3μmのPETフィルムを4枚重ねて巻き付けたものを設置した。
【0046】
図6に、実施例1に使用したブランケットの構成を表す断面図を示す。
【0047】
図示するように、このブランケットは、ステンレス製ブランケット胴41と、その上に巻き付けられた、4枚の厚さ0.5mm、表面粗さRa0.3μmのPETフィルム42を有する。
【0048】
表面に画像受容層が形成された厚さ0.5mm、サイズ54mm×86mmのPET製カード基材を、このオフセット印刷機に導入し、T&K TOKA製 UV161メシ゛ウム70重量部と、メルクシ゛ャハ゜ン製 IRIODIN WNT211 30重量部とを混合したパールインクを用いて、10mm×40mmの矩形パターンのパール印刷を行った。
【0049】
ここでPETフィルムを4枚積層したのはブランケット外径を揃えるための胴仕立てを目的としたものである。1枚の厚いフィルムに曲率を持たせるよりも、4枚の薄いPETフィルムを重ねる方が容易なためである。曲げることが容易な材質であれば、厚いプラスチック板、及び金属板を単層あるいは積層して使用することが可能である。
【0050】
得られたパール調印刷物のパール光沢を目視で評価したところきわめて高いパール光沢が認められた。
【0051】
また、パール印刷の均一性を目視で評価したところ、均一性が良好であることがわかった。
【0052】
パール光沢及び均一性の評価結果について、下記表1に示す。
【0053】
尚、パール光沢については、パール光沢が極めて高い場合を二重丸、パール光沢の存在が明確である場合を○、よく見るとパール光沢がわかる場合を△、パール光沢が認められない場合を×として評価した。
【0054】
また、均一性については、目視で均一に見える場合を二重丸、不均一性が許容できる範囲である場合を○、明らかに不均一である場合を×として、各々評価した。
【0055】
実施例2
PETフィルム上に、さらに、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。なお、ここで両面粘着テープを用いたのは、接着が容易であるためであり、他の接着剤あるいは締結治具等を適宜使用することができる。
【0056】
図7に、実施例2に使用したブランケットの構成を表す断面図を示す。
【0057】
図示するように、このブランケットは、ステンレス製ブランケット胴41と、その上に巻き付けられた、厚さ0.5mm、表面粗さRa0.3μmの4枚のPETフィルム42と、その上に両面テープ53を介して更に巻き付けられた厚さ0.1mm、Ra0.3μmのステンレス板54とを有する。
【0058】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0059】
実施例3
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、0.3μmの表面粗さRaの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0060】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0061】
実施例4
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra=0.1μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0062】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0063】
実施例5
PETフィルム上に、厚さ0.1mm、Ra=0.2μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0064】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0065】
実施例6
PETフィルム上に厚さ0.1mm、Ra=0.2μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0066】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0067】
実施例7
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra=0.2μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0068】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0069】
実施例8
ステンレス製のブランケット胴に、1.0μmの表面粗さRaを有するゴムブランケット(金陽社製S1100)を巻き付け、更に、その上に厚さ0.1mm、Ra0.3μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定することにより得られたブランケットを得ること以外は、実施例1と同様にして、印刷物を得た。
【0070】
図8に、実施例8に使用されたブランケットの構成を表す断面図を示す。
【0071】
図示するように、図示するように、このブランケットは、ステンレス製ブランケット胴41と、その上に巻き付けられたゴムブランケット(金陽社製S1100)62と、更に、その上に両面粘着テープ63を介して巻き付けられた厚さ0.1mm、Ra0.3μmのPETフィルム64とを有する。
【0072】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0073】
実施例9
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.2μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0074】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0075】
実施例10
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0076】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0077】
実施例11
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0078】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0079】
実施例12
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0080】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0081】
実施例13
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.2μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0082】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0083】
実施例14
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.2μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0084】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0085】
実施例15
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのポリプロピレンフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0086】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0087】
実施例16
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmの硬質塩ビフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0088】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0089】
実施例17
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのシリコーンゴムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0090】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0091】
実施例18
ゴムブランケット上に、厚さ0.5mm、表面粗さRa0.3μmのPETフィルムを4枚巻き付け、更に、その上に厚さ0.1mm、Ra0.3μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定した。更にまた、圧胴表面に厚さ2mmのシリコーンゴムを貼り付けた以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0092】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0093】
比較例1
S1100ステンレス製のブランケット胴に、表面粗さRa1.0μmのゴムブランケットを巻き付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0094】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0095】
比較例2
ステンレス製のブランケット胴に直接厚さ0.5mm表面粗さRa=0.4μmのPETフィルムを4枚巻き付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0096】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0097】
比較例3
ステンレス製のブランケット胴に直接厚さ0.5mm表面粗さRa=0.5μmのPETフィルムを4枚巻き付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0098】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0099】
比較例4
PETフィルム上に、更に厚さ0.1mm、Ra:0.4μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0100】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0101】
比較例5
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.4μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0102】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0103】
比較例6
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.4μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0104】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0105】
比較例7
ゴムブランケット上に、更に厚さ0.1mm、Ra=0.4μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0106】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0107】
比較例8
ゴムブランケット上に、更に厚さ0.1mm、Ra0.4μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0108】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0109】
【表1】
【0110】
上記表から明らかなように、表面粗さRaが0.3μm以下のブランケットを使用しないと、パール光沢及び均一性ともに良好な印字は得られないことがわかった。
【0111】
実施例19
使用するインクを、5.5のタック値を有するT&K TOKA製UV161紅に変更する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0112】
得られた画像の表面粗さを測定した。下記表2に、使用されたUVインクのタック値と表面粗さとを示す。
【0113】
比較例9
ゴムブランケット上にPETフィルムを設けないこと以外は、実施例9と同様にして印刷物を得た。
【0114】
同様に、得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0115】
実施例20
使用するインクを、3重量%のレジューサが添加された、4.8のタック値を有するT&K TOKA製UV161紅に変更する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0116】
得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0117】
比較例10
ゴムブランケット上にPETフィルムを設けないこと以外は、実施例20と同様にして印刷物を得た。
【0118】
同様に、得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0119】
実施例21
使用するインクを、5重量%のレジューサが添加された、4.0のタック値を有するT&K TOKA製UV161紅に変更する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0120】
得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0121】
比較例11
ゴムブランケット上にPETフィルムを設けないこと以外は、実施例21と同様にして印刷物を得た。
【0122】
同様に、得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0123】
【表2】
【0124】
上記表2から明らかなように、本発明を用いると、平滑で、文字かすれ等のないUVオフセット印刷物が得られることがわかった。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、0.3μm以下表面粗さRaを有するブランケットを用いることにより、硬化性を損なうことなく、平滑で、文字かすれ等のないUVオフセット印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷物のパール顔料含有UVインク画像の状態を説明するためのモデル図
【図2】本発明に使用できるオフセット印刷機の一例の構成を表す図
【図3】本発明に用いられるブランケットの構造の一例を表す断面図
【図4】本発明に係るカードを印刷するための装置の概略図
【図5】本発明に係るカードの一例を表す断面図
【図6】本発明に使用されるブランケットの一例の構成を表す断面図
【図7】本発明に使用されるブランケットの他の一例の構成を表す断面図
【図8】本発明に使用されるブランケットのさらに他の一例の構成を表す断面図
【図9】従来の印刷物のパール顔料含有UVインク画像の状態を説明するためのモデル図
【符号の説明】
1,11,36…基材、2…受像層、3,42…UV硬化型樹脂層、4…画像部保護層、5…保護層、6…昇華性インク画像、7…熱溶融性インク画像、5…保護層、12,22…パール顔料含有UVインク樹脂層、21,41…ブランケット基体、42,44…プラスチックフィルム、53,63…接着剤、54…金属板、62…ゴム、31…インク壺、32…インク練りローラ、33…着肉ローラ、34…版胴、35…ブランケット、36…、37…圧胴
【発明の属する技術分野】
本発明は、UVインクを用いたオフセット印刷方法及びこれにより得られる印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般の印刷インクは、揮発性溶剤を用い、その粘度及びタック性を調整して印刷に使用される。しかしながら、紫外線硬化型樹脂を主成分とするUVインクには、揮発性溶剤を添加することができないため、平滑で文字かすれ等のない印字を得るために、粘度低下剤として、例えば紫外線硬化モノマーであるレジューサが加えられている。しかしながら、レジューサを混入することによりUVインクの硬化性が低下するという問題があった。
【0003】
パール調印刷は、特異な光沢感を有することから、偽造防止を目的として、有価証券及びカード等への表面印刷に利用されている。一般に、パール調印刷には、グラビア印刷、スクリーン印刷等の印刷、あるいはロールコーティング、ロッドバーコーティング、スプレーコーティング、エアナイフコーティング等のコーティングのように揮発性の溶剤が含有された印刷インクが用いられている(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
十分なパール光沢を発現させるためには、鱗片状パール顔料を、基材上のインク層中で、水平に、かつ高密度で配置しなければならない。パール顔料を水平に配列させるためにはパール顔料をインク塗布層中で硬化前に自重で沈降させる必要がある。このことから、使用されるインクは低粘度であることが望まれる。一方で、パール顔料を高密度で配置するためには、得られるインク層中のパール顔料の固形分中の濃度が高いことが望まれる。一般の印刷インクの場合、顔料、樹脂、溶剤及び少量の添加物からなっており、低粘度で、かつ高パール顔料濃度の印刷インクは、樹脂に対する顔料の比率を大きくし、かつ揮発性の溶剤で希釈して低粘度化することにより実現できる。このようにすれば、印刷時は低粘度を維持し、パール顔料を水平に沈降配列させ、溶剤の揮発後はパール顔料が高密度で存在可能になる。
【0005】
プラスチックカード上への位置精度が要求されるパタ−ンの印刷では、UVオフセット印刷を使用することが必要である。しかしながら、UV硬化インクの場合、インク中に揮発性溶剤を含まないため、低粘度にすると、高パール顔料濃度が得られず、粘度とパール顔料濃度との両立には限界があった。
【0006】
図9に、従来のパール顔料UVインク画像の状態を表す図を示す。
【0007】
図示するように、従来のUVオフセット印刷では、基材11上に形成されたパール顔料UVインク画像層12中で、パール顔料13を水平に配列することができず、単にUVオフセットインクにパール顔料を添加しても、十分なパール光沢を得ることはできなかった。
【0008】
【特許文献1】
特公平5−30190号公報(第2−3頁)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、インクの硬化性を低下させることなく、平滑で文字かすれ等のない印字が得られ、また、パール顔料を用いると、十分なパール光沢が得られるUVオフセット印刷方法を得ることを目的とする。
【0010】
また、本発明は、UVオフセット印刷方法により印刷され、インクの硬化性を低下させることなく、平滑で文字かすれ等のない印字を有し、また、パール顔料を用いると、十分なパール光沢が得られる印刷物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のUVオフセット印刷方法は、UVインクをオフセット印刷版に適用し、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成することを特徴とする。
【0012】
本発明の印刷物は、UVインクをオフセット印刷版に適用し、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成することにより得られることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のUVオフセット印刷方法は、UVインクをオフセット印刷版に適用し、ブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成する方法であって、ブランケットは0.3μm以下の表面粗さRaを有する。
【0014】
また、本発明の印刷物は、上記方法にて作成された印刷物を提供する。
【0015】
本発明によれば、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケットを使用することにより、オフセット印刷版からブランケットへの転写、及びブランケットから基材上への再転写時に、UVインクが均等に押圧されて、転写画像を形成し得るので、転写画像層の平滑で、文字かすれ等のない印字が得られる。
【0016】
また、UVインク画像上には、さらに熱溶融型インクを用いて印字を行うことができる。このとき、UVインク画像の表面粗さRaは0.5μm未満であることが好ましく、この0.5μm以上であると、熱溶融型インク画像のかすれ等を発生しやすい。
【0017】
0.5μm未満の表面粗さRaを達成するためには、例えば従来の1.0μmのRaを有するブランケットを使用した場合、使用されるインクのタック値は望ましくは4.5以下、さらに望ましくは4.0以下である。このため、従来はUVインク中にレジューサを添加する必要があり、硬化性が低下することとなっていた。
【0018】
これに対し、本発明では、0.3μm未満の表面粗さRaを有するブランケットを用いることにより、使用されるUVインクのタック値が比較的高い値例えば5.0ないし5.5であっても、UVインクが均等に押圧されるので、UVインク画像の表面粗さRaを0.5μm未満にすることができる。このため、熱溶融転写記録を行っても文字かすれ等を発生することがない。その結果、UVインク中のレジューサの添加量の低減、あるいはレジューサの添加を省くことが可能となり、UVインクの硬化性を良好にし得る。
【0019】
また、本発明に用いられるUVインクには、パール顔料を添加することができる。
【0020】
本発明に好適に使用されるパール顔料は、20〜100μmの粒径、2〜5μmの厚さを有する鱗片状の顔料である。
【0021】
本発明によれば、UVインク中にパール顔料を添加した場合、転写及び再転写時の押圧力により、パール顔料を硬化前に自重により沈降させなくても、水平に配置させることができる。このため、本発明を用いると、レジューサ無添加あるいはその添加量が低減された、タック値の高いパール顔料含有インクを用いた場合でも、十分なパール光沢を有し、かつ平滑で文字かすれ等のない印字が得られる。
【0022】
尚、本発明で使用される表面粗さRaとは、針径2μmの表面粗さ計により測定された値をいう。
【0023】
図1に、本発明に係る印刷物のパール顔料含有UVインク画像の構成を説明するためのモデル図を示す。
【0024】
図示するように、本発明を用いて基材21上に形成されたパール顔料含有UVインク画像層22は、UVインク画像層22中に鱗片状のパール顔料23が水平にかつ高密度に配列されている。
【0025】
このため、インク層22表面に垂直な方向から見ると、パール顔料23の光沢が十分に視認できる。
【0026】
本発明に使用できるオフセット印刷機38は、例えば図2に示す構成を有する。
【0027】
図中、31はインク壺、その下流に順に設けられ、各々同期して回転可能に設けられた32の各ローラーはインク壺31から供給されたインクを混練りするためのインク練りローラー、33の各ローラーは練られたインクを版胴34に載せるためのインク着肉ローラ、34は所定のパターンを有する版胴、及び35は版胴34に載せられたインクを転写するためのブランケット、及びブランケット35と対向して設けられ、その間に基材36を導入し得る圧胴37を各々示す。
【0028】
このオフセット印刷機38では、インク壺31中のインクは複数のインク練りローラー32を転移しながら混練され、インク着肉ローラー32により、版胴34上の版に転写インク画像が形成される。形成されたインク画像は一旦ブランケット胴35上に転移され、その後、基材36上に版と同一のパターンが形成される。
【0029】
図3に、本発明に用いられるブランケットの構造の一例を表す断面図を示す。
【0030】
本発明に使用されるブランケットは0.3μm以下の表面粗さRaを有し、図示するように、好ましくは、金属製のブランケット胴41と、表面層42とを有する。
【0031】
表面層としては、例えば0.3μm以下の表面粗さRaを有する、金属板又はプラスチックフィルム等を用いることができる。
【0032】
また、表面層と金属製ブランケット層との間に、ゴムブランケット、金属板及びプラスチックフィルムのうち少なくと1つをさらに設けることができる。
【0033】
例えば金属製のブランケット胴上に、直接、表面粗さRa0.3μm以下の例えば金属板又はプラスチックフィルム等を巻き付けた場合、パール光沢性を高める点においては極めて効果があるが、一方では面内の光沢・濃度が多少不均一になる傾向があることから、比較的小面積のパール顔料含有UVインキ画像を形成する場合に効果がある。ただし、ブランケット胴と、対向して配置される圧胴表面に、ゴム弾性を有する材料を積層することにより光沢及び濃度が不均一性は解消される。
【0034】
一方、金属製ブランケット胴の上に巻き付けられたゴムブランケット上に表面粗さRa0.3μm以下の例えば金属板またはプラスチックフィルムを積層する場合は、パール光沢性では前者には及ばないが、一方で、後者では大面積のパールパターンでも光沢及び濃度の均一性が得られる。
【0035】
ブランケットの表面層に用いる材料としては、表面粗さRa0.3μm以下の材料があげられ、例えばPET、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン等のプラスチックフィルム、ステンレス、鉄、鉄合金、銅、銅合金、アルミニウム等金属板の他、表面粗さRa0.3μm以下であればゴム状のものであっても使用できる。
【0036】
なお、表面層として、ゴム弾性のないプラスチックフィルム、金属等剛性の高い材料を用いると、細かい文字、線はつぶれる可能性があるため、本発明は、線幅が広いかあるいは一定の面積を持つ画像の印刷に適用することが好ましい。
【0037】
また、図4に、本発明に係るカードを印刷するための装置の概略図を示す。
【0038】
図示するように、このカード印刷装置は、本発明に係る方法でUVインク層が印刷されたプレ印刷カードを収容するカードホッパ101と、その下段に順に設けられた、イエロー印画部103、マゼンタ印画部104、及びシアン印画部105、ブラック印画部106、保護膜転写部109、保護膜塗布部、紫外線照射部109、及び得られたカードを回収するスタッカ部110を有する。
【0039】
この装置においては、本発明に係る方法でパール顔料含有UVインクを用いて印刷されたプレ印刷カードを収容するカードホッパ101内から、プレ印刷カードを、カード取出し部102を経由し、1枚ずつ取出し、イエロー印画部103、マゼンタ印画部104、シアン印画部105で昇華型リボンにより、カラー印刷を施され、プレ印刷カード表面に、次にブラック印画部106で熱溶融転写型リボンインキによる文字印刷がなされる。ついで、例えば紫外線吸収剤を含む画像部保護膜形成部107で画像部保護膜を画像部保護膜形成用リボンを用いて熱転写により形成し、更に、保護層コーティング部108で全面にUV硬化型樹脂液を塗布し、紫外線照射部109で硬化させて保護層を形成し、得られたカードがスタッカ部110に集積される。
【0040】
尚、この例では、イエロー印画部103、マゼンタ印画部104、シアン印画部105のカラー印刷は、この例では昇華印刷を用いているが、溶融転写型印刷でも可能である。
また、図5に、本発明に係るカードの一例を表す断面図を示す。
【0041】
図示するように、このカードは、カード基材1と、カード基材1上に形成された受像層2と、受像層2の写真画像領域に形成された昇華性インクからなる写真画像6と、その上に形成された画像部保護層4と、受像層2上の写真画像以外の領域に、例えば図2に示すようなオフセット印刷機で、5.5以上のタック値を有するUVインクを用いて印刷されたUV硬化型インク層3と、UV硬化型インク層3上に形成された熱溶融性インク画像7と、熱溶融性インク画像7、UV硬化型インク層3、及び画像部保護層4上に形成された保護層5とから構成される。
【0042】
このカードでは、UV硬化型インク層3が平滑に形成されているために、その上に形成される熱溶融性インク画像が文字かすれ等を起こさない。
【0043】
なお、必要に応じて、上記UVインクとして、パール顔料含有UVインクを使用することもできる。
【0044】
【実施例】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明する。
【0045】
実施例1
オフセット印刷機として、丸紅マシナリー製プレクスターを用意し、版として、東レ製トレリーフWS30−2を用い、ブランケットとして、ステンレス製ブランケット胴に、直接厚さ0.5mm表面粗さRa0.3μmのPETフィルムを4枚重ねて巻き付けたものを設置した。
【0046】
図6に、実施例1に使用したブランケットの構成を表す断面図を示す。
【0047】
図示するように、このブランケットは、ステンレス製ブランケット胴41と、その上に巻き付けられた、4枚の厚さ0.5mm、表面粗さRa0.3μmのPETフィルム42を有する。
【0048】
表面に画像受容層が形成された厚さ0.5mm、サイズ54mm×86mmのPET製カード基材を、このオフセット印刷機に導入し、T&K TOKA製 UV161メシ゛ウム70重量部と、メルクシ゛ャハ゜ン製 IRIODIN WNT211 30重量部とを混合したパールインクを用いて、10mm×40mmの矩形パターンのパール印刷を行った。
【0049】
ここでPETフィルムを4枚積層したのはブランケット外径を揃えるための胴仕立てを目的としたものである。1枚の厚いフィルムに曲率を持たせるよりも、4枚の薄いPETフィルムを重ねる方が容易なためである。曲げることが容易な材質であれば、厚いプラスチック板、及び金属板を単層あるいは積層して使用することが可能である。
【0050】
得られたパール調印刷物のパール光沢を目視で評価したところきわめて高いパール光沢が認められた。
【0051】
また、パール印刷の均一性を目視で評価したところ、均一性が良好であることがわかった。
【0052】
パール光沢及び均一性の評価結果について、下記表1に示す。
【0053】
尚、パール光沢については、パール光沢が極めて高い場合を二重丸、パール光沢の存在が明確である場合を○、よく見るとパール光沢がわかる場合を△、パール光沢が認められない場合を×として評価した。
【0054】
また、均一性については、目視で均一に見える場合を二重丸、不均一性が許容できる範囲である場合を○、明らかに不均一である場合を×として、各々評価した。
【0055】
実施例2
PETフィルム上に、さらに、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。なお、ここで両面粘着テープを用いたのは、接着が容易であるためであり、他の接着剤あるいは締結治具等を適宜使用することができる。
【0056】
図7に、実施例2に使用したブランケットの構成を表す断面図を示す。
【0057】
図示するように、このブランケットは、ステンレス製ブランケット胴41と、その上に巻き付けられた、厚さ0.5mm、表面粗さRa0.3μmの4枚のPETフィルム42と、その上に両面テープ53を介して更に巻き付けられた厚さ0.1mm、Ra0.3μmのステンレス板54とを有する。
【0058】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0059】
実施例3
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、0.3μmの表面粗さRaの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0060】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0061】
実施例4
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra=0.1μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0062】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0063】
実施例5
PETフィルム上に、厚さ0.1mm、Ra=0.2μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0064】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0065】
実施例6
PETフィルム上に厚さ0.1mm、Ra=0.2μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0066】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0067】
実施例7
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra=0.2μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、同様のブランケットを用い、パール印刷を行った。
【0068】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0069】
実施例8
ステンレス製のブランケット胴に、1.0μmの表面粗さRaを有するゴムブランケット(金陽社製S1100)を巻き付け、更に、その上に厚さ0.1mm、Ra0.3μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定することにより得られたブランケットを得ること以外は、実施例1と同様にして、印刷物を得た。
【0070】
図8に、実施例8に使用されたブランケットの構成を表す断面図を示す。
【0071】
図示するように、図示するように、このブランケットは、ステンレス製ブランケット胴41と、その上に巻き付けられたゴムブランケット(金陽社製S1100)62と、更に、その上に両面粘着テープ63を介して巻き付けられた厚さ0.1mm、Ra0.3μmのPETフィルム64とを有する。
【0072】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0073】
実施例9
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.2μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0074】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0075】
実施例10
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0076】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0077】
実施例11
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0078】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0079】
実施例12
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0080】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0081】
実施例13
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.2μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0082】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0083】
実施例14
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.2μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0084】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0085】
実施例15
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのポリプロピレンフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0086】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0087】
実施例16
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmの硬質塩ビフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0088】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0089】
実施例17
ゴムブランケット上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.3μmのシリコーンゴムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0090】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0091】
実施例18
ゴムブランケット上に、厚さ0.5mm、表面粗さRa0.3μmのPETフィルムを4枚巻き付け、更に、その上に厚さ0.1mm、Ra0.3μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定した。更にまた、圧胴表面に厚さ2mmのシリコーンゴムを貼り付けた以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0092】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0093】
比較例1
S1100ステンレス製のブランケット胴に、表面粗さRa1.0μmのゴムブランケットを巻き付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0094】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0095】
比較例2
ステンレス製のブランケット胴に直接厚さ0.5mm表面粗さRa=0.4μmのPETフィルムを4枚巻き付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0096】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0097】
比較例3
ステンレス製のブランケット胴に直接厚さ0.5mm表面粗さRa=0.5μmのPETフィルムを4枚巻き付けたものを使用する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0098】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0099】
比較例4
PETフィルム上に、更に厚さ0.1mm、Ra:0.4μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0100】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0101】
比較例5
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.4μmの銅板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0102】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0103】
比較例6
PETフィルム上に、更に、厚さ0.1mm、Ra0.4μmのアルミ板を両面粘着テープにより固定する以外は、実施例1と同様にして印刷物を得た。
【0104】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0105】
比較例7
ゴムブランケット上に、更に厚さ0.1mm、Ra=0.4μmのPETフィルムを両面粘着テープにより固定する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0106】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0107】
比較例8
ゴムブランケット上に、更に厚さ0.1mm、Ra0.4μmのステンレス板を両面粘着テープにより固定する以外は実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0108】
得られた印刷物について、実施例1と同様に評価したその結果を下記表1に示す。
【0109】
【表1】
【0110】
上記表から明らかなように、表面粗さRaが0.3μm以下のブランケットを使用しないと、パール光沢及び均一性ともに良好な印字は得られないことがわかった。
【0111】
実施例19
使用するインクを、5.5のタック値を有するT&K TOKA製UV161紅に変更する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0112】
得られた画像の表面粗さを測定した。下記表2に、使用されたUVインクのタック値と表面粗さとを示す。
【0113】
比較例9
ゴムブランケット上にPETフィルムを設けないこと以外は、実施例9と同様にして印刷物を得た。
【0114】
同様に、得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0115】
実施例20
使用するインクを、3重量%のレジューサが添加された、4.8のタック値を有するT&K TOKA製UV161紅に変更する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0116】
得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0117】
比較例10
ゴムブランケット上にPETフィルムを設けないこと以外は、実施例20と同様にして印刷物を得た。
【0118】
同様に、得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0119】
実施例21
使用するインクを、5重量%のレジューサが添加された、4.0のタック値を有するT&K TOKA製UV161紅に変更する以外は、実施例8と同様にして印刷物を得た。
【0120】
得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0121】
比較例11
ゴムブランケット上にPETフィルムを設けないこと以外は、実施例21と同様にして印刷物を得た。
【0122】
同様に、得られた画像の表面粗さを測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0123】
【表2】
【0124】
上記表2から明らかなように、本発明を用いると、平滑で、文字かすれ等のないUVオフセット印刷物が得られることがわかった。
【0125】
【発明の効果】
本発明によれば、0.3μm以下表面粗さRaを有するブランケットを用いることにより、硬化性を損なうことなく、平滑で、文字かすれ等のないUVオフセット印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷物のパール顔料含有UVインク画像の状態を説明するためのモデル図
【図2】本発明に使用できるオフセット印刷機の一例の構成を表す図
【図3】本発明に用いられるブランケットの構造の一例を表す断面図
【図4】本発明に係るカードを印刷するための装置の概略図
【図5】本発明に係るカードの一例を表す断面図
【図6】本発明に使用されるブランケットの一例の構成を表す断面図
【図7】本発明に使用されるブランケットの他の一例の構成を表す断面図
【図8】本発明に使用されるブランケットのさらに他の一例の構成を表す断面図
【図9】従来の印刷物のパール顔料含有UVインク画像の状態を説明するためのモデル図
【符号の説明】
1,11,36…基材、2…受像層、3,42…UV硬化型樹脂層、4…画像部保護層、5…保護層、6…昇華性インク画像、7…熱溶融性インク画像、5…保護層、12,22…パール顔料含有UVインク樹脂層、21,41…ブランケット基体、42,44…プラスチックフィルム、53,63…接着剤、54…金属板、62…ゴム、31…インク壺、32…インク練りローラ、33…着肉ローラ、34…版胴、35…ブランケット、36…、37…圧胴
Claims (6)
- UVインクをオフセット印刷版に適用し、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成するUVオフセット印刷方法。
- 前記UVインクは、そのタック値が5.0ないし5.5であることを特徴とする請求項1に記載のUVオフセット印刷方法。
- 前記UVインクは、パール顔料を含有することを特徴とする請求項1に記載のUVオフセット印刷方法。
- 前記ブランケットは、金属製ブランケット胴及び該金属製ブランケット層表面に設けられた表面層を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のUVオフセット印刷方法。
- 前記表面層は、前記金属製ブランケット胴及び前記被覆フィルムとの間にゴム層を有することを特徴とする請求項4に記載のUVオフセット印刷方法。
- UVインクをオフセット印刷版に適用し、0.3μm以下の表面粗さRaを有するブランケット上に転写することにより転写画像を形成し、得られた転写画像を基材上に再転写することにより、UVインク画像を形成することにより得られる印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002321759A JP2004155002A (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | Uvオフセット印刷方法及び印刷物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP (1) | JP2004155002A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014234516A (ja) * | 2013-05-31 | 2014-12-15 | ゼロックス コーポレイションXerox Corporation | デジタル・オフセット・リソグラフィー印刷技術を用いた水性真珠光沢デジタル印刷インク組成物を運ぶためのシステムおよび方法 |
CN104553405A (zh) * | 2013-10-23 | 2015-04-29 | 上海宝钢包装股份有限公司 | 一种用于马口铁食品罐的uv印涂工艺 |
-
2002
- 2002-11-05 JP JP2002321759A patent/JP2004155002A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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