JP2004154771A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多量な洗浄液を必要とせず、液中に浮遊するゴミが再付着しない、超音波振動子が洗浄液に浸食されない、更に、液深変化により超音波発振器の周波数や電力が影響されない超音波洗浄機。
【解決手段】上方が開口した筺体6の底板34の外側下面に超音波振動子13を固定し、超音波振動子13をカバー材14で覆い、前記筺体6の上方の開口部に、下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21を介して、上下共開口した枠状のホーン部材23の下方開口部を固定し、該ホーン部材23の上方開口部側には、その上端との間にわずかな空隙が形成し、下方が開口した浅い有底箱形をした反射部材29の上縁を対向状態で位置せしめ、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23及び反射部材29の内部空間に洗浄液26をそれぞれ連続的に供給し、前記空隙を被洗浄物4の通過用スリット33とし、スリット33を通過中の被洗浄物4に超音波を加える。
【選択図】図7

Description

この発明は超音波洗浄装置、詳しくは10kHz乃至20MHz帯の周波数を用いて、超音波振動輻射による加速度力、キャビテーション及び直進流の作用により洗浄液中で被洗浄物を洗浄する超音波洗浄装置に関するものである。
洗浄液中で被洗浄物を洗浄する従来の超音波洗浄装置は、図1及び図2に示す様に、洗浄液1が満たされた洗浄槽2の外部又は内部に超音波振動子3を直接取付け、洗浄液1に浸漬せしめた被洗浄物4に超音波輻射による物理力、即ち加速度力、キャビテーション及び直進流を加えて洗浄する構造となっていた。
なし。 なし。
しかしながら、上記従来の超音波洗浄装置は、多量の洗浄液1を必要とし、被洗浄物4から剥がれたゴミが洗浄液中に浮遊する為、被洗浄物4に再付着してしまうという不都合があった。又、超音波振動子3の輻射面5と洗浄液1とが直接接触しているので、輻射面5の材質やその表面処理に十分な配慮を加える必要があり、不適切な場合には、侵食等が起こり、これに伴う発塵も生じ、超音波振動子3の耐久性や洗浄液の管理に悪い影響を与えることがあった。更に、洗浄槽2内の洗浄液1の液深変化が超音波発振器の周波数や電力に影響し、安定した運転を妨げる要因となっていた。又、被洗浄物4はその全体を洗浄槽2に浸漬させなければならないので、板状で面積の大きい被洗浄物4を小さな洗浄槽2で処理することは実際上不可能であった。
本発明は、従来の超音波洗浄装置の上記問題点を解決することを目的とするものであり、洗浄水を自由に選択することが出来ると共に、超音波振動する輻射面の材質に特に配慮を加える必要がなく、常に安定した超音波伝播特性を維持でき、従来は洗浄槽の寸法上の制約から超音波洗浄しにくかった板状体を上下いずれの方向からも洗浄できる新規な超音波洗浄装置を提供せんとするものである。
請求項1に係る発明は、振動板として作用する側壁7及び天板8からなり、下方が開口した箱形をなした筺体6の天板8上に超音波振動子13を載置固定し、該超音波振動子13を箱形のカバー材14で覆い、前記筺体6の下方の開口部に、超音波は透過させるが、液体は透過させない材質の輻射板21を介して、上下共開口した四周壁からなる枠状のホーン部材23の上方開口部を固定し、該ホーン部材23の下方開口部側には、その下端との間にわずかな空隙が形成される様に、上方が開口した浅い有底箱形をした反射部材29の上縁を対向状態で位置せしめ、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23及び反射部材29の内部空間に洗浄液26をそれぞれ連続的に供給し得る様にし、前記空隙を被洗浄物4の通過用スリット33とし、流水状態の洗浄液26を介してスリット33を通過中の被洗浄物4に超音波に起因する物理力を加えて、これによって洗浄を行える様に超音波洗浄装置を構成することにより上記課題を解決した。
又、請求項3に係る発明は、振動板として作用する側壁7及び底板34からなり、上方が開口した箱形をなした筺体6の底板34の外側下面に超音波振動子13を固定し、超音波振動子13を箱形のカバー材14で覆い、前記筺体6の上方の開口部に、超音波は透過させるが、液体は透過させない材質からなり、下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21を介して、上下共開口した四周壁からなる枠状のホーン部材23の下方開口部を固定し、該ホーン部材23の上方開口部側には、その上端との間にわずかな空隙が形成される様に、下方が開口した浅い有底箱形をした反射部材29の上縁を対向状態で位置せしめ、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23及び反射部材29の内部空間に洗浄液26をそれぞれ連続的に供給し得る様にし、前記空隙を被洗浄物4の通過用スリット33とし、流水状態の洗浄液26を介してスリット33を通過中の被洗浄物4に超音波に起因する物理力を加えて、これによって洗浄を行える様に超音波洗浄装置を構成することにより上記課題を解決した。
更に、請求項5に係る発明は、振動板として作用する側壁7及び底板34からなり、上方が開口した箱形をなした筺体6の底板34の外側下面に超音波振動子13を固定し、超音波振動子13を箱形のカバー材14で覆い、前記筺体6の上方の開口部に、超音波は透過させるが、液体は透過させない材質からなり、下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21を介して、上下共開口した四周壁からなる枠状のホーン部材23の下方開口部を固定し、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23の内部空間に洗浄液26をそれぞれ供給し得る様にし、洗浄液26を介して被洗浄物4に超音波に起因する物理力を加えて、これによって洗浄を行える様に超音波洗浄装置を構成することにより上記課題を解決した。
この発明に係わる超音波洗浄装置は、上述の通りの構成により下記の通りの効果を有する。
(1)輻射板により、超音波振動子に接する音響伝達水と、被洗浄物に接する洗浄液とを分離したので、音響伝達水に関係なく洗浄液の制御が可能である。
(2)音響伝達水によって超音波振動子を冷却でき、超音波振動子の安定した駆動を確保出来る。
(3)洗浄液を従来のものに比して大幅に少なくすることが可能で、これに伴い装置全体を小型軽量化することが可能である。
(4)洗浄液が万が一途切れても、空だき状態にはならず、超音波振動子及び発振器の損傷を回避できる。
(5)洗浄液の液種を容易に変更可能で、超音波振動子の材質を考慮せずに被洗浄物に最も適した洗浄液を任意に選択できる。
(6)超音波振動子のエロージョンに起因するパーティクルの発生を抑制出来、パーティクルの付着による被洗浄物の再汚染を防ぐことが出来る。
又、請求項1乃び3記載の発明においては、更に加えて下記の通りの効果をも有する。
(7)上下どちらの方向を向けて設置することも可能であり、前工程及び後工程との連携が取りやすく、システム全体の自動化の構築が容易である。
(8)スリットを通しながら洗浄を行うので、表裏両面の同時洗浄が可能であり、液晶パネルや半導体基板などの高清浄精密洗浄を必要とする薄物の洗浄に特に適している。
(9)スリットの部分において洗浄を行うので、近接音場が構築出来、音響エネルギーを効率よく被洗浄物に加えることができ、洗浄効果を高めることが出来る。
超音波を伝播する音響伝達水10と超音波洗浄を行う洗浄液26とを輻射板21を介して完全に分離し、互いに悪影響を与えない様にした点に最大の特徴を有する。
以下、図3及び図4に基づいて請求項1に係る本発明の実施例1について説明する。図3はその斜視図、図4は図3に示した実施の形態を説明する為、概念的に描いたその断面図である。
図中6は筺体であり、振動板として作用する4面の側壁7及び天板8からなり、下方が開口した箱形をなしている。そして、この筺体6の側壁7の上部には、壁面を貫いて音響伝達水注入孔9が設けられており、この音響伝達水注入孔9近傍の側壁7内側には、音響伝達水注入孔9から筺体6内に注入される音響伝達水10の流れを緩和拡散させる整流用じゃま板11が設けられている。又、この音響伝達水注入孔9が設けられている側壁7と対向する側壁には音響伝達水排水孔12が設けられている。
一方、この筺体6の天板8の上面には、パッキング15を介して、天板16及び周壁17からなり、下方が開口した箱形のカバー材14がかぶせられており、このカバー材14内には複数の超音波振動子13がその振動面を筺体6の天板8に接する様に固定されている。又、このカバー材14の天板16には、図3に示す様に、カバー材14の内部空間を加圧し、超音波振動子13への浸水の防止と冷却を図る空気出入孔18及び超音波振動子13に電気エネルギーを供給するケーブルの引出し口35が設けられている。
なお、筺体6の天板8に図5に示す様に底面がフラットな陥没部37や図6に示す様に凸起部38を形成し、その上面に超音波振動子13を載置固定する様にしても良く、この様にすることにより超音波振動の振幅を拡大させることが可能となる。この場合、超音波振動の振幅拡大の為に陥没部37を形成するか凸起部38を形成するかは、筺体6の寸法、超音波振動子13の出力や周波数など各種条件に応じて決定される。更に、筺体6の下方開口部には、パッキング20を介して輻射板21が接しており、この輻射板21の下面には同じくパッキング22を介してホーン部材23の上縁が接し、筺体6とホーン部材23とはパッキング20、輻射板21及びパッキング22を介して、図示を省略したボルトなどによって強固に締め付けられている。輻射板21とは、液体は透過させず、超音波振動は透過させる性質を有する板状体あるいは膜であり、ガラス薄板、合成樹脂フィルム、あるいはステンレス板、チタン合金板などの金属板等を好適に用いることができる。
ホーン部材23は、上下が開口した枠状をなした部材であり、その四面を構成している側壁24の寸法は筺体8とほぼ同じである。そして、このホーン部材23の側壁24には、洗浄液注入孔25が設けられており、この洗浄液注入孔25近傍の側壁24の内側には、洗浄液26の流れを緩和拡散させる整流用じゃま板27が設けられている。又、このホーン部材23の内部空間にも、洗浄水26を整流しその指向性を調整する為の整流板28が複数個取付けられている。
更に、図中29は、上方が開口した浅い有底箱形をなした反射部材であり、その周壁30の上縁と前記ホーン部材23の側壁24の下縁との間に、わずかな空隙が形成される様に、ホーン部材23の下方に、これと空隙を隔てて対向して位置せしめられており、前記空隙により被洗浄物4通過用のスリット33が形成されている。この反射部材29の周壁30にも洗浄液注入孔31が設けられており、周壁30の内側には整流用じゃま板32及び洗浄水26を整流しその指向性を調整する為の整流板36がそれぞれ設けられている。
実施例1は上記の通りの構成を有するものであり、音響伝達水注入孔9から筺体6内に音響伝達水10を注入し、筺体6内を音響伝達水10で満たし、かつ、洗浄液注入孔25からホーン部材23の内部に、洗浄液注入孔31から反射部材29の内部に、それぞれ洗浄液26を注入しつつ、図示せざる超音波発振器から10kHz乃至20MHz帯の電気エネルギーを超音波振動子13に供給してこの超音波振動子13を駆動する。超音波振動子13によって電気/機械変換が行われ、機械振動が筺体6の側壁7に伝わり、これが振動板として作用して筺体6内に満たされている音響伝達水10に伝わり、機械/音響変換が行われる。
音響伝達水10の音響は、輻射板21を透過し、ホーン部材23中及び反射部材29上を流れている洗浄液26に伝播される。そして、この伝播された音響によって洗浄液26に加速度力、キャビテーション、直進流が生成される。従って、ホーン部材23の下縁と反射部材29の上縁との間に形成されたスリット33に板状の被洗浄物4を位置せしめておけば、この洗浄水26に生成された加速度力、キャビテーション、直進流によって洗浄が行われ、被洗浄物4表面に付着している汚れは剥離して洗浄液26と共に流れ去る。
なお、筺体6内を満たす音響伝達水10の水質は特に良質である必要はなく、リサイクル水や各種廃液を用いても良い。又、この音響伝達水10は音響伝播だけを目的とするので、多量に流す必要はなく、音響伝達水注入孔9からの注入量は超音波振動子13の冷却に役立つ所謂「チョロ出し」程度で十分である。この様に、被洗浄物4の表裏に流水状態の洗浄液26を接触させつつ、加速度力、キャビテーション、直進流という超音波の物理力を与えて被洗浄物4の洗浄を行うのであり、スリット33内の被洗浄物4をその長手方向に平行移動させることにより、広い面積の洗浄が可能となる。なお、洗浄に用いられた洗浄液26は装置外に流出するが、回収してフィルター等によりゴミを除去した後、再利用する様にしても良い。
又、この超音波洗浄装置は被洗浄物4の形態や前工程、後工程との関係などに応じて自由に設置角度を選ぶことができ、傾けたり倒立させた状態で使用することも可能である。
この実施例1は、上記の通りの構成を有するものであり、音響伝達水10と洗浄液26とを分離し、上下いずれの方向からも洗浄を可能としており、超音波振動子13や振動板の材質に影響されずに洗浄液26の液種を選ぶことが出来、音響伝達水10は音響伝播だけを目的とするので、その流量は所謂「チョロ出し」程度の少量で良く、脱気してキャビテーション閾値を高くし、強い物理力を伝播させることが出来る。又、その水質は高品質のものでなくても良く、リサイクル水や廃液でも何ら問題なく用いることが出来る。
又、洗浄水26は流水状態で使用するので倒立や横倒し状態でも何ら問題なく洗浄作業を行うことができ、液晶パネルや半導体基板などの薄物の洗浄に適している。
ちなみに、同程度の規模の従来の同種装置と比較した場合、必要とされる水量は従来品が20リットルのところ、この実施の形態のものにおいては1リットルで足り、洗浄時間は従来品が12秒かかっていたところが3秒、電力は1000Wであったところが、400Wで足りた。又、洗浄除去率の比較では従来品が61%のところ、この実施例1では74%となり、除去率において極めて優秀であることが確認された。
以下、図7に基づいて請求項3に係る本発明の実施例2について説明する。図中6は筺体であり、振動板として作用する4面の側壁7及び底板34からなり、上方が開口した箱形をなしている。そして、この筺体6の側壁7の下部には、壁面を貫いて音響伝達水注入孔9が設けられており、この音響伝達水注入孔9近傍の側壁7内側には、音響伝達水注入孔9から筺体6内に注入される音響伝達水10の流れを緩和拡散させる整流用じゃま板11が設けられている。又、この音響伝達水注入孔9が設けられている側壁7と対向する側壁には音響伝達水排水孔12が設けられている。なお、筺体6の底板34に図8に示す様に底面がフラットな陥没部41や図9に示す様に凸起部42を形成し、その下面に超音波振動子13を固定する様にしても良く、この様にすることにより超音波振動の振幅を拡大させることが可能となる。この場合、超音波振動の振幅拡大の為に陥没部41を形成するか凸起部42を形成するかは、筺体6の寸法、超音波振動子13の出力や周波数など各種条件に応じて決定される。
一方、この筺体6の底板34の下面には、パッキング15を介して、底板40及び周壁17からなり、上方が開口した箱形のカバー材14がかぶせられており、このカバー材14内には複数の超音波振動子13がその振動面を筺体6の底板34に接する様に固定されている。又、このカバー材14の底板40には、カバー材14の内部空間を加圧し、超音波振動子13への浸水の防止と冷却を図る空気出入孔18及び超音波振動子13に電気エネルギーを供給するケーブルの引出し口が設けられている。
更に、この筺体6の内部空間には、音響伝達水10を整流し、その指向性を調整する為の整流板19が複数個取付けられている。又、筺体6の上方開口部には、パッキング20を介して下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21が接しており、この輻射板21の上面には同じくパッキング22を介してホーン部材23の下縁が接し、筺体6とホーン部材23とはパッキング20、輻射板21及びパッキング22を介して、図示を省略したボルトなどによって強固に締め付けられている。輻射板21とは、液体は透過させず、超音波振動は透過させる性質を有する板状体あるいは膜であり、ガラス薄板、合成樹脂フィルム、あるいはステンレス板、チタン合金板などの金属板等を好適に用いることができる。
ホーン部材23は、上下が開口した枠状をなした部材であり、その四面を構成している側壁24の寸法は筺体8とほぼ同じである。そして、このホーン部材23の側壁24には、洗浄液注入孔25が設けられており、この洗浄液注入孔25近傍の側壁24の内側には、洗浄液26の流れを緩和拡散させる整流用じゃま板27が設けられている。又、このホーン部材23の内部空間にも、洗浄水26を整流しその指向性を調整する為の整流板28が複数個取付けられている。
更に、図中29は、下方が開口した浅い有底箱形をなした反射部材であり、その周壁30の下縁と前記ホーン部材23の側壁24の上縁との間に、わずかな空隙が形成される様に、ホーン部材23の上方に、これと空隙を隔てて対向して位置せしめられており、前記空隙により被洗浄物4通過用のスリット33が形成されている。この反射部材29の周壁30にも洗浄液注入孔31が設けられており、周壁30の内側には整流用じゃま板32及び洗浄水26を整流しその指向性を調整する為の整流板36がそれぞれ設けられている。
実施例2は上記の通りの構成を有するものであり、音響伝達水注入孔9から筺体6内に音響伝達水10を注入し、筺体6内を音響伝達水10で満たし、かつ、洗浄液注入孔25からホーン部材23の内部に、洗浄液注入孔31から反射部材29の内部に、それぞれ洗浄液26を注入しつつ、図示せざる超音波発振器から10kHz乃至20MHz帯の電気エネルギーを超音波振動子13に供給し、この超音波振動子13を駆動する。超音波振動子13によって電気/機械変換が行われ、機械振動が筺体6の側壁7に伝わり、これが振動板として作用して筺体6内に満たされている音響伝達水10に伝わり、機械/音響変換が行われる。
音響伝達水10の音響は、輻射板21を透過し、ホーン部材23中及び反射部材29内を流れている洗浄液26に伝播される。そして、この伝播された音響によって洗浄液26に加速度力、キャビテーション、直進流が生成される。従って、ホーン部材23の上縁と反射部材29の下縁との間に形成されたスリット33に板状の被洗浄物4を位置せしめておけば、この洗浄水26に生成された加速度力、キャビテーション、直進流によって洗浄が行われ、被洗浄物4表面に付着している汚れは剥離して洗浄液26と共に流れ去る。又、この実施例2においては、輻射板21は下方に向って略V字形にゆるく弯曲しているので、音響伝達水10に気泡が発生しても、気泡は輻射板21の傾斜面に沿って周縁方向に速やかに移動してしまう為、気泡が超音波の伝播に悪影響を与えることはない。
次に、図10に基づいて、請求項5に係る本発明の実施例3について説明する。この実施例3は振動板として作用する側板7及び底板34からなり、上方が開口した筺体6の下面に超音波振動子13を固定し、下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21を介して筺体6の開口部の上方にホーン部材23を取付けたものであり、ホーン部材23内には洗浄液26が満たされている。他の構成は前述の実施例2と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
この実施例3は、ホーン部材23中に洗浄液26を満たし、被洗浄物4をこの洗浄液26中に浸漬せしめた状態で洗浄作業を行うものであり、板状の被洗浄物4の洗浄はもちろん可能であるが、特に、被洗浄物4が立体的な形状を有する物体であるときに有効である。又、この場合、ホーン部材23中の洗浄液26は、流水状態にすることも、滞留した貯水状態にすることも可能であり、被洗浄物4表面の汚れの種類や、程度、洗浄液26の種類やその調達コスト等を勘案して適宜選択することが出来る。なお、実施例2の場合と同様、筺体6の底板34に図8に示す様な底面がフラットな陥没部41や図9に示す様な凸起部42を形成し、その下面に超音波振動子13を固定する様にしても良く、この様にすることにより超音波振動の振幅を拡大させることが可能となる。
この発明は各種板状体の超音波洗浄作業、特にLCD、PDP、LTD−TFTを含む各種FPD製造工程などにおいて高い利用可能性を有する。
従来の超音波洗浄装置の一例の断面図。 従来の超音波洗浄装置の他の例の断面図。 本発明の実施例1の斜視図。 同じく、実施例1の断面図。 実施例1の一部を変更した状態の部分断面図。 同じく実施例1の一部を変更した状態の部分断面図。 実施例2の断面図。 実施例2の一部を変更した状態の部分断面図。 同じく 実施例2の一部を変更した状態の部分断面図。 実施例3の断面図。
符号の説明
1 洗浄液
2 洗浄槽
3 超音波振動子
4 被洗浄物
5 輻射面
6 筺体
7 側壁
8 天板
9 音響伝達水注入孔
10 音響伝達水
11 整流用じゃま板
12 音響伝達水排水孔
13 超音波振動子
14 カバー材
15 パッキング
16 天板
17 周壁
18 空気出入り孔
19 整流板
20 パッキング
21 輻射板
22 パッキング
23 ホーン部材
24 側壁
25 洗浄液注入孔
26 洗浄液
27 整流用じゃま板
28 整流板
29 反射部材
30 周壁
31 洗浄液注入孔
32 整流用じゃま板
33 スリット
34 底板
35 ケーブルの引出し口
36 整流板
37 陥没部
38 凸起部
40 底板
41 陥没部
42 凸起部

Claims (9)

  1. 振動板として作用する側壁7及び天板8からなり、下方が開口した箱形をなした筺体6の天板8上に超音波振動子13を載置固定し、該超音波振動子13を箱形のカバー材14で覆い、前記筺体6の下方の開口部に、超音波は透過させるが、液体は透過させない材質の輻射板21を介して、上下共開口した四周壁からなる枠状のホーン部材23の上方開口部を固定し、該ホーン部材23の下方開口部側には、その下端との間にわずかな空隙が形成される様に、上方が開口した浅い有底箱形をした反射部材29の上縁を対向状態で位置せしめ、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23及び反射部材29の内部空間に洗浄液26をそれぞれ連続的に供給し得る様にし、前記空隙を被洗浄物4の通過用スリット33とし、流水状態の洗浄液26を介してスリット33を通過中の被洗浄物4に超音波に起因する物理力を加え、これによって洗浄を行う様にしたことを特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 天板8に底面がフラットな陥没部37又は凸起部38を形成し、その上面に超音波振動子13を載置固定することにより、超音波振動の振幅を調整する様にしたことを特徴とする請求項1記載の超音波洗浄装置。
  3. 振動板として作用する側壁7及び底板34からなり、上方が開口した箱形をなした筺体6の底板34の外側下面に超音波振動子13を固定し、超音波振動子13を箱形のカバー材14で覆い、前記筺体6の上方の開口部に、超音波は透過させるが、液体は透過させない材質からなり、下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21を介して、上下共開口した四周壁からなる枠状のホーン部材23の下方開口部を固定し、該ホーン部材23の上方開口部側には、その上端との間にわずかな空隙が形成される様に、下方が開口した浅い有底箱形をした反射部材29の上縁を対向状態で位置せしめ、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23及び反射部材29の内部空間に洗浄液26をそれぞれ連続的に供給し得る様にし、前記空隙を被洗浄物4の通過用スリット33とし、流水状態の洗浄液26を介してスリット33を通過中の被洗浄物4に超音波に起因する物理力を加え、これによって洗浄を行う様にしたことを特徴とする超音波洗浄装置。
  4. 底板34に底面がフラットな陥没部41又は凸起部42を形成し、その外側下面に超音波振動子13を固定することにより、超音波振動の振幅を調整する様にしたことを特徴とする請求項3記載の超音波洗浄装置。
  5. 振動板として作用する側壁7及び底板34からなり、上方が開口した箱形をなした筺体6の底板34の外側下面に超音波振動子13を固定し、超音波振動子13を箱形のカバー材14で覆い、前記筺体6の上方の開口部に、超音波は透過させるが、液体は透過させない材質からなり、下方に向って略V字形にゆるく弯曲した輻射板21を介して、上下共開口した四周壁からなる枠状のホーン部材23の下方開口部を固定し、前記筺体6内に音響伝達水10を、ホーン部材23の内部空間に洗浄液26をそれぞれ供給し得る様にし、洗浄液26を介して被洗浄物4に超音波に起因する物理力を加え、これによって洗浄を行うことを特徴とする超音波洗浄装置。
  6. 底板34に底面がフラットな陥没部41又は凸起部42を形成し、その外側下面に超音波振動子13を固定することにより超音波振動の振幅を調整する様にしたことを特徴とする請求項5記載の超音波洗浄装置。
  7. 10kHz乃至20MHz帯の電気エネルギーによって超音波振動させることを特徴とする請求項1、3、又は5記載の超音波洗浄装置。
  8. 輻射板21がガラス薄板、合成樹脂フィルム、あるいは金属板であることを特徴とする請求項1、3、又は5記載の超音波洗浄装置。
  9. 筺体6及びホーン部材23の内部空間に音響伝達水10及び洗浄液26の流動方向を制御する整流板19を設けたことを特徴とする請求項1、3、又は5記載の超音波洗浄装置。
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