JP2004154429A - コンセント装置ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アーム状取付金具3からなる取付金具の差込部39aを被差込凹部31からなる金具固定部に差し込む。外側壁部37及びアーム状取付金具3の差込部39aの貫通孔37b,39bを貫通して、内側壁部35の螺子孔35aに螺合される螺子43により、アーム状取付金具3をコンセントボックス1の被差込凹部31に脱着可能に固定する。アーム状取付金具3を学習机D1の棚D2に固定して、コンセントボックス1を学習机D1の棚D2に取り付ける。金具固定部31…は、複数種類の取付金具の各取付金具を使用に応じて取り替えられるように構成する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習机等の被取付具に取り付けられるコンセント装置に組立可能なコンセント装置ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1には、コンセント体、照明スイッチ及び復帰スイッチ付きブレーカを備えたコンセントボックスと、机の天板の厚み方向に締め付けられて該コンセントボックスを学習机の天板の縁部に取り付けるクランプとを具備するコンセント装置が示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−67373号公報(第7頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなコンセント装置では、学習机の天板の縁部上にしかコンセントボックスを配置することができず、コンセントボックスの使用範囲が限られていた。
【0005】
本発明の目的は、広い範囲においてコンセントボックスを使用できるコンセント装置ユニットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンセント装置ユニットは、コンセントボックスと、該コンセントボックスを被取付具に取り付ける複数種類の取付金具とを具備している。そして、コンセントボックスの金具固定部及び複数種類の取付金具のそれぞれの取付部は、複数の取付金具から選択された任意の取付金具がコンセントボックスに取付可能になるように構成する。
【0007】
本発明のコンセント装置ユニットは、コンセントボックスの所望の位置に取付可能な取付金具を複数種類の取付金具から選択し、選択した取付金具の取付部をコンセントボックスの金具固定部に固定してコンセント装置を組立てる組立型ユニットである。そのため、本発明のコンセント装置ユニットによれば、取付金具の交換という簡単な作業でコンセント装置を組み立てることにより、被取付具の所望の位置にコンセントボックスを配置することができ、広い範囲においてコンセントボックスを使用することができる。
【0008】
コンセントボックスを棚付き学習机に取り付ける場合には、複数種類の取付金具は、コンセントボックスを学習机上に配置される棚に螺子を用いて取り付けられるアーム状の取付金具と、コンセントボックスを学習机の天板の縁部に取り付けるクランプを備えた取付金具とを含ませることができる。このようにすれば、学習机の棚及び天板上の広い範囲でコンセントボックスを使用することができる。
【0009】
コンセントボックスは、合成樹脂製のケースを有するように構成することができる。この場合、金具固定部は、ケースの表面に開口する細長い開口部を有する被差込凹部を有するように構成することができる。そして、被差込凹部を挟む位置にあるケースの外側壁部及び内側壁部のうち、内側壁部には、被差込凹部内に開口する1以上の螺子孔を形成し、また、外側壁部の螺子孔に対応する位置には、1以上の貫通孔を形成することができる。複数種類の取付金具の取付部は、被差込凹部に差込まれる板状の差込部からそれぞれ構成することができ、差込部の螺子孔に対応する位置には、1以上の貫通孔を形成することができる。このようにすれば、外側壁部及び差込部のそれぞれの貫通孔を貫通して、内側壁部の螺子孔に螺合される螺子により、各取付金具をコンセントボックスの金具固定部にそれぞれ脱着可能に固定することができる。そのため、コンセントボックスのケースを利用して、金具固定部を形成することができ、別部材の金具固定部をコンセントボックスに取り付ける必要がない。
【0010】
外側壁部には、螺子の頭部が外側壁部から突出しないように頭部を収納する凹部を形成するのが好ましい。このようにすれば、螺子の頭部がケースの外面から突出しないため、ケースの底部から螺子を螺合させるような場合でも、ケースを学習机の天板等の平らな面上に密着させることができる。
【0011】
コンセントボックスのケースには、学習机に取り付けられた電気機器のスイッチ及び復帰スイッチ付きブレーカ等の種々の電気部品を配置することができる。このようにすれば、各種の電気部品を広い範囲で使用することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の実施の形態のコンセント装置ユニットを用いて組立てたコンセント装置の正面図、右側面図及び平面図である。本実施の形態のコンセント装置ユニットは、コンセントボックス1と複数種類の取付金具とを有している。本例では、学習机の棚に取付可能なアーム状取付金具3を複数種類の取付金具から選択して、コンセントボックス1に固定してコンセント装置を組立てている。コンセントボックス1は、ケース5にコンセント体21等の複数の電気部品が取り付けられて構成されている。ケース5は、合成樹脂からなる直方体に近い輪郭形状を有しており、上方側壁9,下方側壁11,前方側壁13,後方側壁15,右側壁17,左側壁19の6つの側壁を有している。前方側壁13には、2つのコンセント体21,21、ブレーカ23及び照明機器用スイッチ25が設けられている。2つのコンセント体21,21は、各プラグ挿入口21a…の周囲のプレート21bを共用した状態で前方側壁13に取り付けられている。ブレーカ23は、学習机において使用される電気回線に漏電が生じたり、コンセント体21,21での電力消費量が一定値を超えた場合に電流を遮断する役割を果たしており、前方側壁13から突出する復帰スイッチ23aを有している。このブレーカ23は、電流が遮断された際に、前方から復帰スイッチ23aを指で押すだけで電流の復帰を図ることができる構造を有している。照明機器用スイッチ25は、学習机上に配置される電気スタンドまたは学習机上の棚に取り付けられる照明のオンオフを行えるように構成されている。本例では、図2に示すように、右側壁17にも1個のコンセント体27が取り付けられている。ケース5内には、各電気部品(コンセント体21等)に接続された配線が配置されており、これらの配線はケース5から導出される導電線29を介して所定の部材に電気的に接続されている。
【0013】
下方側壁11には、後述するアーム状取付金具3の差込部39aが差し込まれる金具固定部の一部を構成する被差込凹部31が形成されている。被差込凹部31は、後方側壁15側に開口する細長い開口部33を有しており、内部空間が薄板状の外面に沿った形状を有している。これにより、下方側壁11には、被差込凹部31の幅方向両側に位置して被差込凹部31を挟む内側壁部35及び外側壁部37が形成されることになる。内側壁部35には、被差込凹部31内に開口する4つの螺子孔35a…が形成されている。外側壁部37の螺子孔35a…に対応する位置には、4つの貫通孔37b…がそれぞれ形成されている。本例では、貫通孔37b…が、後述する螺子43の頭部43aを収納する凹部37c…を構成している。
【0014】
取付金具を構成するアーム状取付金具3は、金属板がL字形に折り曲げられて形成されており、第1の板部39と、該第1の板部39に対して90°の角度で曲げられた第2の板部41とを有している。第1の板部39は、矩形の形状を有しており、第2の板部41から離れた端部に取付部を構成する差込部39aを有している。差込部39aは、ケース5の被差込凹部31に差込み可能な形状を有しており、被差込凹部31に差し込まれた状態でケース5の螺子孔35a…に対応する位置には、4つの貫通孔39b…がそれぞれ形成されている。本例では、ケース5の外側壁部37の貫通孔37b…及びアーム状取付金具3の差込部39aの貫通孔39b…を貫通して、ケース5の内側壁部35の螺子孔35a…に螺合される螺子43…により、アーム状取付金具3はコンセントボックス1に脱着可能に固定されている。そして、このように固定された状態で螺子43の頭部43aは、外側壁部37から突出しないように外側壁部37の凹部37c内に収納されている。本例では、被差込凹部31,内側壁部35及び外側壁部37により金具固定部が構成されている。
【0015】
第2の板部41は矩形の形状を有しており、その長手方向には、2つの螺子孔41a,41aが並んで形成されている。アーム状取付金具3は、図2に示すように、学習机D1の棚D2に形成された2つの貫通孔D3,D3を貫通して螺子孔41a,41aに螺合する螺子45,45により学習机D1の棚D2に取り付けられている。これにより、コンセントボックス1は、アーム状取付金具3を介して学習机D1の棚D2に取り付けられている。本例では、学習机D1は、図2に示すように、天板D4と棚D2とを有しており、棚D2は裏板部D5と該裏板部D5に固定された棚板部D6とを有している。そして、貫通孔D3,D3は、裏板部D5の天板D4と棚板部D6との間に位置する部分に形成されている。しかしながら、貫通孔D3,D3は、コンセントボックス1の使用場所に応じて、所望の位置に形成すればよく、その形成位置及び個数は任意である。
【0016】
図4及び図5は、本発明の実施の形態のコンセント装置ユニットを用いて学習机の天板にコンセントボックスを取り付けた例のコンセント装置の正面図、右側面図である。本例のコンセント装置は、図1〜図3に示すコンセント装置の金具固定部31…からアーム状取付金具3を取り外して、適宜に選択した取付金具(クランプ型取付金具47)の取付部を金具固定部(被差込凹部31…)に取り付けることにより構成することができる。図4及び図5に示すように、本例において取付金具を構成するクランプ型取付金具47は、クランプ本体49と締付部51とを有している。クランプ本体49は、金属板がコの字形に折り曲げられて形成されており、第1の板部53と、第1の板部53と平行に延びる第2の板部55と、第1の板部53と第2の板部55とを連結する第3の板部57とを有している。第1の板部53は矩形の形状を有しており、第3の板部57から離れた端部に取付部を構成する差込部53aを有している。差込部53aは、ケース5の被差込凹部31に差込み可能な形状を有しており、ケース5の螺子孔35a…に対応する位置には、4つの貫通孔53b…がそれぞれ形成されている。そして、図1〜図3に示すアーム状取付金具3を用いる場合と同様にして、螺子43…によりクランプ型取付金具47はコンセントボックス1に脱着可能に固定されている。このようにコンセントボックス1の金具固定部(被差込凹部31…)と、アーム状取付金具3及びクランプ型取付金具47の各差込部39a,53aとは、選択された任意の取付金具(アーム状取付金具3,クランプ型取付金具47)がコンセントボックス1に取付可能になるように構成されている。
【0017】
締付部51は、柱状部59とハンドル部61と皿状部63とを有している。柱状部59は、ほぼ円柱の細長い形状を有しており、上方側の大部分の外周部に螺子65が形成されており、下方の端部に径方向に貫通する貫通孔67が形成されている。螺子65は、クランプ本体49の第2の板部55に形成された螺子孔55aに螺合されている。ハンドル部61は、細長い棒状を呈しており、貫通孔67に摺動可能に嵌合されている。また、ハンドル部61の両端部には、ハンドル部61が貫通孔67から抜け落ちるのを防止する一対の突起61a,61aが形成されている。皿状部63は、柱状部59の端部に固定された皿本体69と、皿本体69の開口部周縁に一体に設けられた環状部71とを有している。皿状部63は、環状部71がケース5の外側壁部37と対向するように配置されている。本例では、まず、学習机D1の天板D4の縁部を外側壁部37と環状部71とで挟むように、コンセントボックス1に固定されたクランプ型取付金具47を配置する。そして、ハンドル部61を回して、環状部71を外側壁部37側に移動して、天板D4の厚み方向に締め付けて、コンセントボックス1を学習机D1の天板D4の縁部に取り付けている。本例によれば、アーム状取付金具3とクランプ型取付金具47とを適宜に交換するだけて学習机D1の所望の位置にコンセントボックス1を配置することができる。そのため、広い範囲においてコンセントボックス1を使用することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、取付金具の交換という簡単な作業でコンセント装置を組み立てることにより、被取付具の所望の位置にコンセントボックスを配置することができ、広い範囲においてコンセントボックスを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコンセント装置ユニットを用いて学習机の棚にコンセントボックス取り付けた例のコンセント装置の正面図である。
【図2】図1に示すコンセント装置の右側面図である。
【図3】図1に示すコンセント装置の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態のコンセント装置ユニットを用いて学習机の天板にコンセントボックスを取り付けた例のコンセント装置の正面図である。
【図5】図4に示すコンセント装置の右側面図である。
【符号の説明】
1 コンセントボックス
3 アーム状取付金具
5 ケース
21,27 コンセント体
23 ブレーカ
25 照明機器用スイッチ
31 被差込凹部(金具固定部)
33 開口部
35 内側壁部
37 外側壁部
35a 螺子孔
37c 凹部
47 クランプ型取付金具
49 クランプ本体
51 締付部
D1 学習机
D2 棚
D4 天板
Claims (5)
- コンセントボックスと、
前記コンセントボックスを被取付具に取り付ける複数種類の取付金具とを具備し、
前記コンセントボックスの金具固定部及び前記複数種類の取付金具のそれぞれの取付部は、前記複数の取付金具から選択された任意の取付金具が前記コンセントボックスに取付可能に構成されているコンセント装置ユニット。 - 前記複数種類の取付金具には、前記コンセントボックスを学習机上に配置される棚に螺子を用いて取り付けられるアーム状の取付金具と、前記コンセントボックスを前記学習机の天板の縁部に取り付けるクランプを備えた取付金具とが含まれている請求項1に記載のコンセント装置ユニット。
- 前記コンセントボックスは、合成樹脂製のケースを有しており、
前記金具固定部は、前記ケースの表面に開口する細長い開口部を有する被差込凹部を有しており、
前記被差込凹部を挟む位置にある前記ケースの外側壁部及び内側壁部のうち、前記内側壁部には、前記被差込凹部内に開口する1以上の螺子孔が形成されており、また、前記外側壁部の前記螺子孔に対応する位置には、1以上の貫通孔が形成されており、
前記複数種類の取付金具の前記取付部は、前記被差込凹部に差込まれる板状の差込部からそれぞれ構成されており、
前記差込部の前記螺子孔に対応する位置には、1以上の貫通孔が形成されており、
前記外側壁部及び前記差込部のそれぞれの前記貫通孔を貫通して、前記内側壁部の前記螺子孔に螺合される螺子により、前記各取付金具が前記コンセントボックスの前記金具固定部にそれぞれ脱着可能に固定される請求項1に記載のコンセント装置ユニット。 - 前記外側壁部には、前記螺子の頭部が前記外側壁部から突出しないように前記頭部を収納する凹部が形成されている請求項3に記載のコンセント装置ユニット。
- 前記コンセントボックスの前記ケースには、前記学習机に取り付けられた電気機器のスイッチ及び復帰スイッチ付きブレーカの少なくとも1つが更に取り付けられている請求項2に記載のコンセント装置ユニット。
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- 2002-11-07 JP JP2002324332A patent/JP4280053B2/ja not_active Expired - Fee Related
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