JP2004154137A - ビニルピロリドンポリマーを含むセルロース水和物系食品ケーシング - Google Patents

ビニルピロリドンポリマーを含むセルロース水和物系食品ケーシング Download PDF

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Abstract

【課題】 ビスコースの量をできる限り低く抑えながら、できるだけ効率良くかつ環境適合的に、特にセルロースの再生の際に管内部でのガスの発生が低く抑えられるような、セルロース製ケーシングを製造すること。
【解決手段】 少なくとも一種のビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーをセルロース水和物と混合された状態で含むことを特徴とする、セルロース水和物を含み継ぎ目のない管状食品ケーシング。
【選択図】 なし

Description

本発明は、セルロース水和物を含み継ぎ目のない管状の食品ケーシング並びにそれの製造方法に関する。
人工のソーセージケーシングをセルロース水和物から製造する方法は昔から知られている。これは、現在まで、主にビスコース法を用いて行われている。この際、パルプの形のセルロースを苛性ソーダ溶液を用いて処理し、次いで、こうして得られたアルカリ−セルロースを、硫化炭素(CS2 )と反応させてキサントゲン酸セルロースとする。この生成物は一般的にビスコースと称される。数日間熟成させた後、このビスコースを加圧下に環状のダイを通して析出浴中に圧出する。この析出浴中で、ビスコースがセルロース水和物に変化する。このセルロース水和物−ゲル状管を、更に、析出もしくは洗浄浴に通し、次いで通常の方法で洗浄、乾燥し、そして大概の場合に二次可塑剤、例えばグリセリンを供する。
更に、セルロース水和物製のケーシングの特性を改変する様々な添加剤をビスコースに加えることも公知である。このような添加剤としては、例えば、(C10−C25)アルキルトリメチロール尿素の水性分散物、(C10−C25)アルキルアミンビスジメチレントリアジノンテトラメチロールの水性分散物(ドイツ特許出願公開第2362770号)または(C12−C20)アルキルエチレン尿素の水性分散物(ドイツ特許出願公開第2362606号)などがある。脂肪族(C10−C24)モノカルボン酸とジオール(例えばポリエチレングリコール)またはポリオール(例えばグリセリン)とのエステルを、主可塑剤(永続的に作用し、洗い落とされないもの)として、ビスコースと混合することもできる(ドイツ特許出願公開第2654427号)。
アルギン酸及び/またはアルギネートをビスコースに混入することによって、高められた親水性を持つセルロース製ケーシングを得ることができる(ドイツ特許出願公開第4002083号)。加えて、ビニルピロリドンから誘導される単位及び(メタ)アクリレートから誘導される単位を含みそして第三アンモニウム基を有するコポリマーが添加剤として使用される。このようなコポリマーは、例えば、GAF社から(R) Gafquat(ガフクワット)の名称で入手することができる。このコポリマーは、透過性を低減させ、これは、特に、長期保存用ソーセージの熟成の向上をもたらす(ヨーロッパ特許出願公開第635212号)。アルギン酸及び/またはアルギネートの他に、脂肪、脂肪様化合物または油も加えた場合は、二次可塑剤(一時的に作用し、洗い落とされ得るもの)、例えばグリセリンで処理する必要のないケーシングが得られる(ヨーロッパ特許出願公開第638241号)。更に別の添加剤は、乾燥セルロースの強靱性の向上を目的とする。
これらの全ての手段においては、セルロース水和物の特性を向上して、それから製造されるケーシングを実地において生ずる要求により良く適合させることが目的であった。公知のケーシング中ではセルロース水和物は量及び性質に関して常に優勢であり、そのためセルロースの性質の負の部分、例えばセルラーゼによって酵素分解され易いことや、セルロース水和物の大きすぎる収縮や、圧縮及び脆弱さなどが十分に相殺されない。
更に、繊維強化セルロース製ケーシングの製造方法を紡糸速度を高めることによってより効率よくかつ環境適合的に改良するための努力が為されてきた。これは、ドイツ特許出願公開第19510883号では、単位表面積当たりのビスコースの適用量を減らすことによって達成された。しかし、ビスコースの量を20〜25%以上減らすと、紡糸工程が不利な影響を受けそして収量が低下する。更に、ソーセージの端部を閉めるために使用されたクリップがしっかりと嵌らない。更にケーシングが切れ易くなる。また更に、重量及び密度を低減させると透過性が高まり、その結果、長期保存用ソーセージ、特にカビ熟成長期保存用ソーセージに対するケーシングの適性が損なわれる。
これらの欠点に由来して、現在、ビスコースの量をできる限り低く抑えながら、できるだけ効率良くかつ環境適合的に、特にセルロースの再生の際に管内部でのガスの発生が低く抑えられるような、セルロース製ケーシングを製造するという課題が生まれている。このケーシングは、空気熟成タイプの長期保存用ソーセージにも適するように透過性が低いべきである。
この課題は、ビスコースをビニルピロリドン- ホモポリマーもしくはコポリマー(以下、PVPと称する)と混合することによって解決された。このようにすることによって、セルロースの性質の負の部分の完全な相殺、並びにこれと同時に紡糸工程の改善が首尾良く達成される。
それゆえ、本発明の対象は、少なくとも一種のビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーをセルロース水和物と混合してなることを特徴とする、セルロース水和物を含有する継ぎ目のない管状食品ケーシングである。
ビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーとセルロースとの重量比は一般的に1:25〜10:1、好ましくは1:5〜5:1、特に好ましくは1:4〜4:1である。その割合は、好ましくは、ケーシングがセルラーゼに対して耐性を持つかまたは少なくともそれの影響を受け難くなるように選択される。セルラーゼは、例えば、糸状菌または他の微生物によって産生される。
ビニルピロリドンコポリマー中のコモノマー単位は、特に、ビニルアルコール誘導体の単位、中でもビニルエステル(例えば酢酸ビニル)及びビニルエーテル(例えばビニルメチルエーテルまたはビニルエチルエーテル)の単位、並びに共役性ジエン(例えばブタジエンまたはイソプレン)、アクリルアミドまたはα, β- エチレン性不飽和カルボン酸(例えばアクリル酸、メタクリル酸またはイタコン酸)から誘導される単位である。このコポリマーは、ビニルピロリドン単位の他に、二種または三種以上の様々なコモノマー単位を含んでいてもよい。コモノマー単位の割合は、特に、それらがより高い極性のまたは非極性の性質を有するかどうかに依存する。これは、一般的に50モル%未満、好ましくは30モル%未満である。
好ましい態様の一つでは、本発明の食品ケーシングは、繊維強化材、特に麻繊維紙からなる強化材を含む。管状体に成形された繊維強化材にその内側からまたは外側からあるいは両側から、ビスコースとビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーとを含む混合物を供する。それゆえ、本発明による繊維強化されたケーシングは、外側または内側あるいは両側がビスコースにより被覆されたケーシングである。両側がビスコースにより被覆されたケーシングの場合は、好ましくは、外側のセルロース水和物層のみがPVPを含む。
様々な平均分子量Mw (Mw は、一般的には1,000〜5,000,000、好ましくは10,000〜1,500,000)を有するPVPホモポリマーを使用することができる。PVPホモポリマー、並びに以下により詳しく説明するビニルピロリドンコポリマーは通常は架橋されない。ビスコースと同じ固形物含有率(約7重量%)において水溶液が同等の粘度を有しそして問題なくポンプ移送及び混合可能であるものが有利であることが判明した。これには、好ましくは、約630,000の平均分子量を有するポリビニルピロリドンであるPVP−K90(GAF社製)が好適である。この種のものは、6〜9重量%濃度で取り扱い性が良好である。より高い濃度ではPVP−K60(8〜11重量%)が、そしてより低い濃度ではPVP−K120(4〜6重量%)が使用できる。7重量%濃度のPVP−K90溶液を使用した場合は、2〜80重量%、好ましくは10〜60重量%のビスコースを問題なく置き換えることができる。この溶液は、紡糸口金の直前でビスコース中に供給し、そして均一に混合される。
紡糸工程においては、PVPがセルロースと一緒に析出する。PVPの割合を多くすると、残りのキサントゲン酸セルロースの再生が加速し、それに応じてガスの生成も加速され、そして浴の組成を変えない限りは、速度を高めることによってしか相殺することができない。速度または浴を修正した後は、PVPを加えない場合と比較して管がかなりより安定にかつ均一に形成される。
残りのキサントゲン酸セルロースの再生は、影響を受けやすい状態であるために、実質的により短時間で完了する。すなわち、管状のケーシングの外側または内側に緻密な膜は形成されない。それによって、析出槽1〜6中でのガスの生成はかなり少なくなる。またそれによって切断時間は明らかに長くなる。更に、低減された分子間相互作用は収縮度を小さくし、それによって平積みされた管の輸送中の応力比がかなりより好ましいものとなる。
セルロース水和物をPVPに置き換えることによって、ケーシングの形成が高められた速度下でさえ向上されるばかりでなく、キサントゲン酸セルロースのガス状及び溶解された望ましくない副生成物が相応して減少されるという大きな利点を持つ。更に、PVPは、これまで達成できなかった多くの並外れた特性、例えば水蒸気透過性は未変化のままで減少された透過性、減少されたセルロースの割合によって並びに間接的ではあるがカビへの耐性によって低減されたセルラーゼ感応性(これは、添加量を増加させると、植菌されたソーセージにおいて完全なカビの沈静を導く)などの特性をソーセージケーシングに与える。更に、PVPは、ソーセージエマルション(Braet) に対する親和性をソーセージケーシングに与える。
PVPの割合を多くすればするほど、紡糸工程において要求される析出及び洗浄処理能力も小さくなり、すなわち槽の数を少なくすることができ、これは同様に製造プロセスに有利な効果をもたらす。
紡糸工程の終わりには、平積みされた管を、同様に部分的にもしくは完全に利用することができる可塑剤槽に通す。すなわち、管は、通常の量(20〜22重量%)または低められた量(20重量%未満)のグリセリンを吸収する。
本発明の食品ケーシングは、他の方法、特にNMMO法に従い製造することもできる。なぜならば、ビニルピロリドンポリマーもしくはコポリマー(特に、過度に大きい分子量を持たないもの)が、セルロースがそうであるように、N−メチル−モルホリン−N−オキシド(NMMO)/水混合物(特に、NMMO一水和物)中に可溶性だからである。構成分が溶解されたNMMO/水混合物は、通常、環状ダイを通して析出浴中に押し出され、ここでセルロース及びビニルピロリドンポリマーが再生される。この際形成された管状ケーシングは、次いで、当業者には公知の方法で洗浄及び乾燥され、更に場合によっては二次可塑剤により処理される。
重要なことは、全グリセリン含有量、慣用の重量及び通常の厚さにおいても透過性はPVP量と比例して低下することである。例えば、PVPが0%では40barにおいて100L/m2 dであるのに対し、PVPが35%では64L/m2 dに低下する。低減された透過性の故に、本発明のケーシングは特に長期保存用ソーセージの熟成に好適である。これとは対照的に、カビ熟成ソーセージにはこれは全く適さない。なぜならば、ケーシングの乾質重量を基準にして約10重量%を超える含有率において、発酵菌培養物(Edelschimmelkulturen) を植菌した後でも菌が点状にもしくは孤立状にしか成長しないということが更に別の特徴として判明したからである。20重量%以上のPVP含有率では菌の成長は全く起こらない。
これまでは、PVPがカビの成長を許さないことは知られていなかった。すなわち、このようにして、間接的にセルラーゼに対する保護が達成される。これに対し、驚くべきことに、PVP不含のセルロース水和物製ケーシングの表面上に後でPVPをコーティングすることは、非常に低い作用しか与えない。また更に、PVPの割合を多くすると、透過性は低下するが、水蒸気透過性は変化しない(1,500〜2,000g/m2 d)ということも予測できるものではない。それによって、長期保存用ソーセージの熟成は第一の重要な段階において湿気が付与されて、その結果、縁部の乾燥が避けられる。その後、短時間で湿気が放出される。
PVPのタンパク質様の特性は、10重量%の割合から既にソーセージエマルションに対する明らかな親和性をケーシングに与え、そして1.5の剥離性を与える(1〜6の評点において、1は非常に良好な剥離性を意味し、6は、もはや破壊と伴わずしては剥離することができないことを意味する)。外側にビスコースがコーティングされたケーシングの場合は、通常のタンパク質含浸処理によって剥離性が2〜2.5となる。場合によっては、本発明のケーシングには、通常の粘着含浸剤(Haftimpraegnierungen)の一つをその内側に供する。
内側及び/または外側の表面をPVP含有水溶液で含浸処理することによって、本発明のケーシングの特性を更に改良することができる。例えば、加熱ハム(Kochschinken)は、外側にPVPを含浸させたケーシング中では凍結された状態においても簡単に互いに滑り離れる。それゆえ、その製品はより簡単に取り扱うことができる。長期保存用ソーセージでは、外側にPVPを含浸させることによって、セルラーゼに対する耐性が更に高まる。
本発明の食品ケーシングは、人工ソーセージケーシングとして特に適している。この際、各々5〜100m、好ましくは25〜40mのケーシングをひだ寄せして、所謂、ラオペ(Raupe 、ひだ付き筒状体)とし、次いで、自動充填機によってソーセージエマルジョンをこれに充填する。また同様に、該人工ソーセージケーシングは、一般的に10〜150cmの長さの断片、片方の端部を縛った断片(長さは、同じく、約10〜150cm)または所謂バンドル(Bund、1.5m〜30mの長さ)に良好に加工することができる。
以下の例は、本発明を例示するものである。百分率は、特に断りがない限りまたは文脈から明らかな場合を除き重量%単位である。
例1
19gの麻繊維紙を、60mmの直径(=口径60)を有する管状体に成形しそしてビスコースでまたはビスコースと7%濃度PVP−K90水溶液との混合物でその外側を被覆した。この混合物は、全固形物含有率が変化しないように調製した(すなわち、ビスコースの量をPVPの使用量の分だけ減らした)。得られた管は、それぞれ、10%、20%、30%、40%または50%の割合でPVPを含有した。
比較的時間をかけて製造する場合には、単位時間当たり管内部に生ずる反応ガス及び反応水の量が、その際のビスコース中のセルロースの量に一致するまで紡糸速度を高めることができた。
これらの管を通例の各種浴中に通し、そして完成品としてのケーシング中のグリセリンの割合が20〜22%となるように最後の漕中でグリセリンと混合した。
乾燥機の入口の前に、慣用の接着含浸溶液を充填した。これらの管を膨らんだ状態で乾燥し、巻き上げそして、通例通り、断片、縛った断片及びひだ付き筒状体に加工した。最も重要な特性を以下の表に纏める。
Figure 2004154137
長期保存用ソーセージの充填工程、熟成及び燻煙処理は通常通り進行した。二週間熟成した後の剥離性は評点2と評価された。
例2
19gの麻繊維紙を口径60の管に成形し、そしてビスコース90%及び7%濃度PVP−K90溶液10%を水中に含んでなる混合物でその外側及び内側を被覆した。外側及び内側の配分は、外側が40%、内側が60%となるように調節した。
この管を通例の各種浴に通したが、完成品としての管がグリセリンを22%ではなく15%のみ含むように、可塑剤槽における転向ローラを6つではなく2つのみとした。乾燥器の入口の前で、慣用の粘着含浸溶液をこの管に供し、そして膨らました状態で乾燥し、巻き上げそして加工した。
その機械的特性は、通常の規格に合致した。透過性は40barで62L/m2 dであった。
長期保存用ソーセージの場合の充填工程及び熟成過程は通常であった。二週間の熟成期間の後、剥離性は2.5と評価された。
例3
19gの麻繊維紙を口径49の管に成形し、そしてビスコース70%と7%濃度PVP−K90水溶液30%からなる混合物でその外側を被覆した。この管を紡糸機の通常の各種浴中に通し、但し、グリセリンによる可塑化は行わなかった。
通常の粘着含浸処理を施し、膨らませた状態で乾燥し、巻き上げそして加工した。完成品としてのケーシングは、105kPaの破裂圧力(理論値:101kPa)及び42kPaにおいて51.8mmの静止伸張量(規格:42kPaで51.0〜53.0mm)を示した。膨張値は105%でありそして透過性は40barで38L/m2 dであった。これは、比較的望ましくない熟成条件下でも乾燥した縁部を形成することのない非常に穏和な長期保存用ソーセージ熟成の前提条件である。
二週間の熟成期間の後、剥離性は2.25と評価された。
例4
ビスコース90%及び7%濃度PVP−K90水溶液10%からなる溶液を環状スロットダイを通して酸浴中に押出しすることによって口径40のセルロース−PVP管(繊維ウェブ挿入物なし)を製造した。この管を通常の各種浴中に通し、その後、可塑剤で処理しそして膨らんだ状態で乾燥した。破裂圧力は30kPaであり、静止伸張量は15kPaで44mmであった。
例5
19gの麻繊維紙を管に成形した。この管の内側に慣用のビスコースを施し、これに対し外側には、ビスコース90%及び7%濃度PVP−K90水溶液10%からなる混合物を施した。内側と外側に施した含浸処理の量的配分は20:80(再生セルロースの重量または再生セルロースとPVPとの混合物の重量を基準にした値)であった。
この管状ケーシングを、上記の例に記載のようにして再生し、洗浄し、可塑剤で含浸処理しそして乾燥した。このケーシングは、74.1g/m2 の乾質重量を有した。透過性は40barで86L/m2 dであった。
このケーシングには、長期保存用ソーセージエマルションを問題なく充填することができた。二週間の熟成の後、剥離性は2.5と評価された。
例6
外側に施すビスコース中のPVPの割合を20%に高めたことのみを変えて例5を繰り返した。
得られたケーシングは74.1g/m2 の乾質重量を有した。透過性は40barで75L/m2 dであった。
このケーシングを用いて製造された長期保存用ソーセージは、顕著な耐カビ性を示した。その表面を発酵菌胞子で植菌した後、例5のケーシングと比較するとカビの成長は明らかに低減、延滞した。それゆえ、このケーシングは、カビ熟成タイプの長期保存用ソーセージには適さない。
例7
23.7gの麻繊維紙を、100mm(口径100)の直径を有する管に成形し、そしてその外側をビスコースで被覆した。この管を、平積みした状態で、通常の紡糸槽、析出槽、洗浄槽、脱硫黄化槽及び可塑剤槽中に通した。その後、ローラーキャリアによって移送し、そしてPVP−K90を3%そしてPVPを基準にしてグリオキサールを2%含む水溶液で被覆した。乾燥器の入口の前で、内側用調合物として、0.33%の(R) Montacell(モンタセル)CF、3%のシリコーン油エマルションE2及び2%のワックス分散物(PVPを基準して40%濃度)からなる剥離用調合物を注入した。
片方の端部を縛った1.80mの長さのケーシング中に加熱ハムを詰めた。その冷凍したソーセージは重なり合った状態で互いに非常に滑りがよかった。ケーシングの剥離性も非常に良好であった。
例8
19gの麻繊維紙を口径60の管に成形し、その外側にビスコースを被覆しそして通例通り再生し、洗浄しそして可塑化した。このゲル状管を、ローラーキャリアによって移送し、そして3%のPVP−K90、PVP基準で3%のグリオキサール及び2%のワックスを含む水溶液を用いて調製した。乾燥機入口の前に、1.5%のカゼイン、3%(カゼイン基準)のグリオキサール及び6%の(R) Aquapel(アクアペル)(7.6%濃度)からなる水溶液を内側用調合物として注入した。
この管をひだ付けしてひだ付き筒状体とし、そして長期保存用ソーセージエマルションを充填した。望ましくない熟成条件下に(すなわち、セルロース分解性酵素の形成下に)、セルロースの分解は起こらず、それゆえケーシングの強度低下は観察されなかった。このケーシングは、破れずに簡単にソーセージから剥離することができた。
上記ケーシングには、問題なく長期保存用ソーセージエマルションを充填することができた。二週間の熟成の後、剥離性は2.5と評価された。

Claims (11)

  1. 少なくとも一種のビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーをセルロース水和物と混合された状態で含むことを特徴とする、セルロース水和物を含む継ぎ目のない管状食品ケーシング。
  2. ビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーとセルロースとの重量比が、1:25〜10:1、好ましくは1:5〜5:1、特に好ましくは1:4〜4:1であることを特徴とする、請求項1の食品ケーシング。
  3. ビニルピロリドンコポリマーが、ビニルアルカノエート、ビニルアルキルエーテル、共役性アルカジエン、アクリルアミド及び/またはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸からのコモノマー単位を含むことを特徴とする、請求項1または2の食品ケーシング。
  4. コモノマー単位の割合が、50モル%未満、好ましくは30モル%未満であることを特徴とする、請求項3の食品ケーシング。
  5. 繊維強化材、特に麻繊維紙からなる強化材を含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つの食品ケーシング。
  6. 繊維強化材がその両面にセルロース水和物含有層を有し、この際、その両層にもしくは外側の層のみに、少なくとも一種のビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーが含まれていることを特徴とする、請求項5の食品ケーシング。
  7. 繊維強化材の外側に施されたセルロース水和物層のみが、ビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーを含むことを特徴とする、請求項6の食品ケーシング。
  8. ポリビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーの割合が、カビの成長を阻止するかまたは抑制するのに十分な量であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つの食品ケーシング。
  9. 各々5〜100m、好ましくは25〜40mの長さのものがひだ付けされてひだ付き筒状体とされたことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つの食品ケーシング。
  10. 請求項1〜8のいずれか一つの食品ケーシングを製造する方法であって、繊維紙を管状体に成形し、ビニルピロリドンホモポリマー及び/またはコポリマーの水溶液とビスコースとを含んでなる混合物をそれの外側もしくは内側または両側に施し、この混合物を析出及び再生し、そして得られたケーシングを次いで洗浄し、可塑化しそして乾燥することを特徴とする、上記方法。
  11. 人工のソーセージケーシング、好ましくは長期保存用ソーセージ用の人工ケーシングとして、請求項1〜8のいずれか一つの食品ケーシングを使用する方法。
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