JP2004153739A - 映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法及び再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】映像或いは音声のコンテンツにおいてコンテンツ内の任意の位置に、決められた操作によってその時間位置情報とともに属性情報が付加されたマーカーを複数個設定し、この属性情報を検索して所望の条件を満たす属性情報が付加されたマーカーを指定し条件を満たさない属性情報が付加されたマーカーを指定しないことを特徴とする
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法及び映像或いは音声のコンテンツ内位置指定を可能とする再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、映像データや音声データを用いたコンテンツを再生するための操作方法を簡便にしたいという要求が高まりつつある。
例えば、特許文献1に記載されているように、コンテンツを再生する際の再生開始位置を指定する方法として、コンテンツ内の任意の時間位置にアイコンを用いたマーカーを設定し、そのマーカーが設定された位置を再生のための頭出しに利用するものがある。
【0003】
このような再生の頭出しに用いられるマーカーは、ユーザーが再生中に気に入ったシーンの先頭やシーンの切り替わり部分で設定することができる。こうして設定したマーカーをユーザーが指定することで簡便に目的とするシーンを再生できる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−292402号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したマーカーでは、ユーザーがアイコンを画面上で選択しなければ再生することはできないという問題がある。これはユーザーが画面上で再生したい場所を自分で探し出さなければならないという煩わしさがある。
【0006】
一方頭出しのみのためにユーザーがマーカーをコンテンツ内に設定することも考えられるが、この場合システムは自動的にすべてのマーカーを再生の対象として扱ってしまうため、本当にお気に入りのシーンに到達するまで、何度もスキップ及び再生をする必要がある。
【0007】
また、お気に入りのシーンの頭出しとは別の目的(例えば編集)において必要なシーンのみを集めたコンテンツを作成しようとしても、また別の目的(例えばお気に入りのシーンの頭出し)で設定したマーカーもシーンの区切りとしてシステムに認識されてしまい、必要なシーンの範囲を特定するのに余計な手間を必要としてしまう。
【0008】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、ユーザーが利用する目的に応じてシステムが自動的に頭出しを行うことを可能とした映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法及び再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、映像或いは音声のコンテンツを保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存された前記映像或いは音声のコンテンツを再生する再生手段と、前記記憶手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、前記制御手段に指示する情報を入力する入力手段とを具備する再生装置にて、
【0010】
この再生装置は、前記映像或いは音声のコンテンツにおいて前記コンテンツ内の任意の位置に、前記入力手段の決められた操作によってその時間位置情報とともに属性情報が付加されたマーカーを複数個設定し、
【0011】
前記入力手段からの入力に基づいて前記属性情報を検索して所望の条件を満たす属性情報が付加されたマーカーを指定し前記条件を満たさない属性情報が付加されたマーカーを指定しないことを特徴とする映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法を提供する。
【0012】
また、本発明は、映像或いは音声のコンテンツを保存する記憶手段と、
前記記憶手段に保存された前記映像或いは音声のコンテンツを再生する再生手段と、
前記記憶手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、
前記制御手段に指示する情報を入力する入力手段と、
前記入力手段からの操作によって前記制御手段が、前記記憶手段に保存された映像或いは音声のコンテンツにおいて、前記コンテンツ内の任意の位置に、その時間位置情報とともに属性情報が付加されたマーカーを複数個設定する設定手段と、
【0013】
前記属性情報を検索して所望の条件を満たす属性情報が付加されたマーカーを指定し前記条件を満たさない属性情報が付加されたマーカーを指定しない検索手段とを具備することを特徴とする再生装置を提供する。
【0014】
このとき、前記指定されたマーカーが設定された位置から前記コンテンツを再生することが好ましい。
また、前記所望の条件を入力する方法は、前記指定されるマーカーを設定した前記決められた操作に応じて行われることが好ましい。
また、前記所望の条件は任意に設定可能であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係わるコンテンツ内位置指定装置を有する録画再生装置の構成図である。
ここではコンテンツとして例えばビデオタイトルを録画し或いは再生する場合にユーザーが操作することで録画中に或いは再生中にその時間位置情報及び属性情報が付加されたマーカーを設定する。そして編集中に範囲指定に用いる始端終端として或いは再生中のスキップ操作時のジャンプ先としてそのマーカーを使用する機能を録画再生装置に適用したものを説明する。
【0016】
まず、図1に示すように、この録画再生装置は、例えばリモコン装置或いは筐体表面に設けられたボタン類等の入力手段101と、これと接続された例えばマイコン等の制御手段102と、これと接続されたハードディスク或いはRAM等の記憶手段103と、制御手段102及び記憶手段103と接続されたエンコーダ等の録画手段105及びデコーダ等の再生手段106とを有している。
【0017】
録画手段105には、ライン入力やチューナー入力等の入力手段104が接続されている。再生手段106には、ディスプレーやスピーカー等の画像或いは音声出力手段107が接続されている。
【0018】
入力手段101はユーザーからの入力により録画の場合録画の開始・ポーズ・ポーズ解除・終了等の指示を行う。また、入力手段101は編集の場合出力手段107の画面上でユーザーの操作指示、再生の開始・スキップ・停止操作を取得する。記憶手段103は、録画・編集されたビデオデータ或いは音声データと、マーカーを含むタイトルの管理情報を保存する。
【0019】
録画手段105は制御手段102の指示により、入力手段104より入力される動画或いは音声を記録し、ビデオデータとして記憶手段103に格納する。再生手段106は、制御手段102の指示により記憶手段103から取得したビデオデータを再生し、得られた動画或いは音声を出力手段107に出力する。
【0020】
出力手段107は、再生手段106から入力される動画或いは音声の再生と、制御手段102からの指示によって作成される編集用のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)表示を行う。
【0021】
制御手段102は、入力手段101から得られるユーザーの指示に従い録画・再生・編集画面の制御を行い、記憶手段103内のビデオデータと管理情報の編集を行う。
【0022】
図2は、この録画再生装置に用いるタイトル管理情報の概略を表す。ここでは、簡略のため、録画された各タイトルは1繋がりの動画データとして構成されるものとし、各タイトルは1つのファイル中に連結して保存されているものとする。そして別ファイルとして、このファイル中の各タイトルを管理するためのタイトル管理情報が保存されているものとする。
【0023】
図2に示すように、タイトル管理情報を保持するファイルでは、各タイトル1、2・・・Nごとに、そのタイトルの動画データファイル中での開始位置201、タイトル内の各時間位置に対応する動画データの開始位置を検索するためのインデックス情報202、タイトルに振られたマーカーの数203と、マーカー0、1、・・・nごとにそのマーカーの振られた時間位置情報204とマーカーの属性205が付加されたマーカーが設定されている。また、各マーカー0、1・・・nは、その時間位置情報204が昇順となるようにタイトル内でソートされているものとする。
【0024】
次に、図1に示す録画再生装置を用いて説明する。
先ず、図1に示すように、ユーザーが再生を開始するコマンドを入力手段101に入力すると、制御手段102は、再生対象となるタイトルの制御情報を記憶手段103に保存されているタイトル管理情報から取得する。次に、制御手段102は、取得されたタイトル管理情報から再生対象となるタイトルのファイル内開始位置情報201を取得する。次に、制御手段102は、記憶手段103に保存された動画データファイルのうち取得されたファイル内開始位置201からの動画データを再生手段106に入力する。再生手段106では、入力された動画データをデコードし、デコードしたデータを出力手段107に出力する。そして出力手段107によりユーザーの視聴可能な形式で動画が再生される。
【0025】
次に、図3のフローチャートを用いて再生中にユーザーがお気に入りのシーンの位置にマーカーを設定する方法について説明する。
先ず、図3のステップS101に示すように、再生中にユーザーが入力手段101からマーカーを指定するコマンドを実行すると、制御手段102は再生手段106より、現在出力されている動画データの時間位置情報を取得し、これを位置情報posに設定する。また、このマーカーが再生中にユーザーにより設定されたことを示すための属性変数atrに’s’(例えばお気に入りを示す属性)を設定し、ステップS102に移行する。
【0026】
次に、図3のステップS102に示すように、再生の対象となるタイトルが持つマーカー情報0、1・・・n(図2参照)を先頭から検索するためのインデックス変数lをマーカーの最初のインデックスである0に初期化して、ステップS103に移行する。
【0027】
次に、図3のステップ103に示すように、インデックス変数lの値と、タイトル情報に含まれているマーカー数情報mk_num(図2中nに対応する)を比較し、マーカー数情報mk_numよりもインデックス変数lの方が小さければステップS104に移行し、マーカー数情報mk_numよりもインデックス情報lの方が大きいか又は等しければステップS106に移行する。
【0028】
図3のステップS104では、今回新たに作成されるマーカーの位置情報posと、インデックス情報lにより示される既存のマーカーの持つ位置情報mk[l].posを比較し、既存のマーカーが持つ位置情報mk[l].posの方が今回新たに作成されるマーカーの位置情報posよりも大きければステップS105に移行する。また、既存のマーカーが持つ位置情報mk[l].posの方が今回新たに作成されるマーカーの位置情報posよりも小さいか又は等しければステップS108に移行する。
【0029】
図3のステップS108では、次の既存のマーカーと今回新たに作成されたマーカーの位置情報を比較するため、インデックス情報lをインクリメントし、ステップS103に移行する。
【0030】
図3のステップS105では、インデックス情報lの位置に今回新たに作成されたマーカー情報を挿入するため、マーカー数情報mk[l]からマーカー数情報mk[mk_num−1]までのマーカーをマーカー数情報mk[l+1]からマーカー数情報mk[mk_num]までの位置にずらし、ステップS106に移行する。
【0031】
図3のステップS106では、タイトル情報の持つマーカー数情報mk_numを1増加させ、ステップS107に移行する。
次に、図3のステップS107では、インデックス情報lのマーカー数情報mk[l]に今回新たに作成されるマーカーの位置情報と属性情報を保存し、マーカー設定の処理を終了する。
【0032】
このような処理を行うことにより、ユーザーがお気に入りシーンの開始位置としてこの時間位置に属性’s’が付加されたマーカーを設定し保持することが可能となる。
【0033】
ここでは、ユーザーがお気に入りシーンの開始位置として設定したマーカーを属性’s’として保存する場合を説明したが、その他、録画中にユーザーがポーズを行った位置に、録画シーンがスキップすることを示す属性を’p’といった別の識別子に割り当ててその属性を持つマーカーを挿入することができる。こうして状況に応じてその時間位置とともにその発生要因を示す属性をマーカーに付加して設定することが可能となる。
【0034】
また、マーカーに付加する属性は、そのマーカーの設定される起因となった操作に応じて自動的に付加されているが、ユーザーがお気に入りボタンなど種種選択して設定することも可能である。
【0035】
また、マーカーに付加する属性は、決められた種類からの選択により設定する方法のほかに、ユーザーが入力した任意の文字列を1つの属性値とするなど、任意の値を設定する方法も可能である。
【0036】
この場合マーカーに付加する属性としてテキストを入力し、テキストに含まれる単語を検索のキーとする方法も可能である。
また、ここでは各マーカーには1つの属性のみを格納して、同一時間位置には別の属性が付加されたマーカーを複数個設定できるようにしたが、各マーカーに複数の属性を設定可能とし、同一時間位置に複数のマーカーが設定されることを禁止してもよい。
【0037】
次に、図1に記載した録画再生装置において、再生中にユーザーがスキップ操作をすることで、さまざまな要因によって設定されたマーカーの中からユーザーが再生中に設定した属性が付加されたマーカーのみを検索して指定しこれをスキップの対象とする処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0038】
ここでは属性として’s’(お気に入りを示す属性)を選択する。
先ず、図4のステップS201に示すように、現在の再生位置を再生手段106から取得し、位置指定変数posに代入する。また、検索対象とする属性を保持するための属性変数atrに’s’を代入し、ステップS202に移行する。これは再生中のスキップ動作であることから、システムにおいてマーカーの検索対象を属性’s’(お気に入りを示す属性)を持つものに限定する処理を行うためである。
【0039】
次に、図4のステップS202に示すように、タイトル内のマーカーを操作するためのインデックス変数lをマーカーの最初のインデックスである0で初期化し、ステップS203に移行する。
【0040】
次に、図4のステップS203に示すように、インデックス変数lの値と、タイトル情報に含まれているマーカー数情報mk_numを比較し、マーカー数情報mk_numよりもインデックス情報lの方が小さければステップS204に移行する。マーカー数情報mk_numよりもインデックス情報lの方が大きいか又は等しければステップS207に移行する。
【0041】
図4のステップS207では、現在位置よりも大きな値の位置情報を持つマーカーが存在しないことから、現在の再生をそのまま継続し、スキップ処理を終了する。
また、図4のステップS204では、現在の再生位置posと検査対象としているマーカーmk[l]の時間位置情報mk[l].posを比較し、検査対象としているマーカーmk[l]の時間位置情報mk[l].posの方が現在の再生位置posよりも大きければステップS205に移行する。検査対象としているマーカーmk[l]の時間位置情報mk[l].posの方が現在の再生位置posよりも小さいか又は等しければステップS208に移行する。
【0042】
図4のステップS208では、次のマーカーの検査を行うため、インデックス変数lをインクリメントし、S203に移行する。
図4のステップS205では、マーカーmk[l]の持つ属性情報mk[l].atrと現在検索の対象としている属性情報atrが一致するか検査し、一致しなければステップS208に移行し、一致すればS206に移行する。
【0043】
次に、図4のステップS206では、マーカーmk[l]がスキップして行くべき次の再生位置であることから、その位置への再生スキップ動作を行う。方法としては、マーカーの時間位置情報mk[l].posの位置に対応する動画データのタイトル先頭からのオフセット位置をタイトル管理情報にある該当タイトル番号内のインデックス情報から検索し、それに同じくタイトル管理情報内にある該当タイトルのファイル内開始位置を加算することにより録画された動画データ中でのアクセス開始位置が計算され、その位置からデータを読み込み始めることによりスキップ位置からの再生が可能となる。
【0044】
ここでは、再生中のスキップ動作を対象とし、属性’s’を検索時のキーとしたが、その他、録画中にポーズした位置や、コマーシャルと本編の切り替わり位置に振られた、それを現す属性を付加されたマーカーを対象とすることにより、録画の切り替わり位置をスキップの対象としたり、または編集時に動画データの特定箇所を抜き出したりするときのその範囲指定時の始終端として使用することも出来る。
【0045】
また、それら対象とする属性の変更は、スキップや編集といった動作ごとにシステムで自動的に設定することが可能であり、また、ユーザーからの指定で行うことも可能である。
【0046】
また、属性の指定において、マーカーに複数の属性を付加させ、項目をAND/ORによる絞込みを可能とすることにより、使用するマーカーの指定に、より柔軟性を持たせることが可能である。
【0047】
また、属性としてマーカー毎にユーザーの入力するテキストを利用可能な場合、テキスト内の文字列を検索し、指定された文字列と一致、もしくはその文字列を含むマーカーを対象とすることも可能である。この例としては、DVD−VR規格におけるTypeBエントリーポイントをマーカーとして使用し、PrimaryTextとして設定されたテキストを属性として使用することが可能である。
【0048】
このような処理を行うことにより、従来の手法では目的にあったマーカー位置以外もその操作対象となってしまっていたものを、マーカーに付加された属性をキーに対象を絞り込むことにより、目的にあったマーカーのみを操作の対象とすることが可能となる。
【0049】
次に、実際のユーザーがどのように操作するかについて以下例をあげて説明する。
図5は、本実施形態に基づいて録画されたタイトル上の各位置にマーカーが打たれた状況を示している。横軸が録画されたタイトル上の時間軸を表し、t0〜t15がタイトル上の時間位置、’c’(コマーシャルを示す属性),’s’(お気に入りを示す属性),’e’(編集を示す属性)が各時間位置に設定されたマーカーの属性をあらわす。
【0050】
先ず、図5(a)に示すように、録画を実施した時点でのマーカー分布を表す。ここでは録画時にコマーシャルと本編の境界上に、録画機のシステムにより、自動的に属性’c’のマーカーが設定されるものとする。
【0051】
タイトル管理情報への設定の手順は、図3で説明した手順において属性atrを’c’として処理したものとなる。コマーシャルと本編の境界の検出方法としては、音声のモノラル・ステレオの変化点を境界と推定する方法等が知られている。ここでは、t1〜t2, t3〜t4, t5〜t6, t7〜t8がコマーシャル区間とする。
【0052】
次に、録画後、ユーザーが録画したタイトルを視聴し、気に入ったシーンの先頭にスキップ点設定を行ったとする。設定の方法としては、ユーザーが視聴中に、設定したいポイントでリモコン等に配置されているマーカー設定ボタンを押下する方法等が考えられる。また、この時押下されるマーカー設定ボタンは、スキップ点専用のものとしても良いし、ボタン自体は編集中や再生中など各状況でのマーカー設定に使用する共通ボタンとし、押された状況により設定する属性を変化させる、つまり、再生中に押された場合にはスキップ用のマーカーが設定されたとして属性を’s’(お気に入りを示す属性)としてマーカーを設定し、編集中に押された場合には切り出し始終点を設定されたものとして属性を’e’(編集を示す属性)として設定するというようにしても良い。
【0053】
ここでは、図5(b)に示すように、t9,t10,t11の時間位置でユーザーがスキップ点を設定したものとする。
ここで、この状態でユーザーがスキップ操作を行った場合のシステムの動作を説明する。t2付近を再生中にユーザーがスキップボタンを押すと、図4で説明したフローチャートに従い属性が’s’(お気に入りを示す属性)の位置t9へスキップする。ここで再びスキップすると、属性が’c’(コマーシャルを示す属性)であるt3,t4を飛ばして属性が’s’(お気に入りを示す属性)のt10へスキップする。このような動作をすることにより、ユーザーがスキップを意図した時間位置のみにスキップすることが可能となる。
【0054】
次に、このタイトル中からユーザーの指定した部分のみをコピーして別タイトルを作成するような編集作業において、そのコピー部分の始終端を指定する方法について説明する。
【0055】
この場合、ユーザーはボタン操作により編集用の画面に移行し、そこで本タイトルを指定し、タイトルの内容を画面で確認しながらコピーしたい範囲の始点と終点の設定を行う。設定方法としては、編集画面上に指定したい位置を再生表示した状態で、スキップ位置設定と同様に、専用ボタンを押下するか、共通マーカー設定ボタンを押下する。共通のボタンを押下した場合、現在のシステムのモードが編集状態であることから、これが編集用の始終端位置の設定であることを認識する。
【0056】
ボタンが押下された所で、図3で説明したのフローチャートに従い、編集点をあらわす属性’e’のマーカーを設定する。ここではスキップ点を設定したシーンを含む区間を別タイトルとしてまとめなおすことを想定し、図5(c)に示すように、t9のシーンを含むために、t12,t13の点を設定し、t10,t11のシーンを含むために、t14,t15の点を設定したものとする。
【0057】
こうしてマーカーの設定が終了すると、マーカーで区切られた区間の中から使用するものを選択し、新たに作成するタイトルを構成するパーツとして順に登録する作業を行う。ここでは、編集用のマーカーがt12,t13,t14,t15に設定されていることから、このタイトルは、t0〜t12, t12〜t13, t13〜t14, t14〜t15, t15〜t8の5つの区間に分けられており、この中から使用するものを選択することとなる。なお、t9,t10,t11のシーンを含むようにすることから、ここではt12〜t13, t14〜t15の区間を選択し、パーツとして登録する。パーツの登録後、実際に各パーツの範囲のデータをコピーして新たなタイトルを作成する作業が行われるが、その内容はここでは省略する。
【0058】
上記のように、区間の選択をする際に、区間の区切りとして使用するマーカーを属性’e’の付加されたものに限定することにより、区間が不必要に細分化されるのを防ぎ、編集の効率を向上することが可能となる。
【0059】
また、ここではコピーする範囲を指定するために新たにマーカーを設定する操作を行っていたが、コマーシャルを除いた部分のみからなるタイトルを作成するような場合には、区間を選択する編集画面にて、有効とするマーカーの設定画面を開き、そこで編集を示す属性’e’のかわりにコマーシャルを示す属性’c’を選択することにより、コマーシャルの区間とコマーシャルに挟まれた区間からの区間選択が可能となり、コマーシャル以外の区間を選択してゆくことで、マーカーに属性が付加されておらずに各マーカー毎にすべて区間が分割されてしまっている場合に比べて容易に編集することが可能となる。
【0060】
また、ここでは各マーカー設定動作において、その時のシステムの状態により設定される属性値が固定となっていたが、マーカーに設定する属性をユーザーが指定するようにすることも可能である。指定方法としては、ユーザーがマーカー設定を行った際に、選択可能なマーカーのリストを表示してその中から選択するような方法や、ユーザーが任意の文字列を属性として登録できるようにする方法が考えられる。
【0061】
文字列として登録した場合、マーカー使用時に抽出するマーカーを限定するために、検索時もしくは事前登録により、全文一致や部分文字列一致、正規表現等で属性に登録された文字列とマッチングを取り、これを有効なマーカーとしてシステムが認識するためのテキストを設定するようにする。例えば、ドラマや歌謡番組の各シーンの冒頭にマーカーを設置し、属性文字列として登場人物の名前を列挙しておき、スキップ動作を行う際に、属性値の部分文字列一致を取る設定で注視したい人物の名前を登録しておくことにより、その人物の登場するシーンのみを順に見て行くことが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
本発明は、ユーザーが利用する目的に応じてシステムが自動的に頭出しを行うことを可能とした映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法及び再生装置を提供することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンテンツ内位置指定装置を具備する録画再生装置の構成図。
【図2】本発明に用いるタイトル管理情報を示す図。
【図3】本発明のコンテンツ内位置指定方法のマーカーを設定する方法を説明するためのフローチャート。
【図4】本発明のコンテンツ内位置指定方法のマーカーを検索し指定する方法を説明するためのフローチャート。
【図5】本発明の実施形態に基づいて録画されたタイトル上の各位置にマーカーが打たれたマーカー分布を示す図であり、(a)は録画を実施した時点でのマーカー分布、(b)はユーザーがスキップ点を設定したときのマーカー分布、(c)はユーザーが編集点を設定した時のマーカー分布を示す。
【符号の説明】
101・・・入力手段
102・・・制御手段
103・・・記憶手段
104・・・入力手段
105・・・録画手段
106・・・再生手段
107・・・出力手段
201・・・ファイル内開始位置
202・・・インデックス情報
203・・・マーカー数
204・・・位置情報
205・・・属性
Claims (5)
- 映像或いは音声のコンテンツを保存する記憶手段と、前記記憶手段に保存された前記映像或いは音声のコンテンツを再生する再生手段と、前記記憶手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、前記制御手段に指示する情報を入力する入力手段とを具備する再生装置にて、
この再生装置は、前記映像或いは音声のコンテンツにおいて前記コンテンツ内の任意の位置に、前記入力手段の決められた操作によってその時間位置情報とともに属性情報が付加されたマーカーを複数個設定し、
前記入力手段からの入力に基づいて前記属性情報を検索して所望の条件を満たす属性情報が付加されたマーカーを指定し前記条件を満たさない属性情報が付加されたマーカーを指定しないことを特徴とする映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法。 - 前記指定されたマーカーが設定された位置から前記コンテンツを再生することを特徴とする請求項1記載の映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法。
- 前記所望の条件を入力する方法は、前記指定されるマーカーを設定した前記決められた操作に応じて行われることを特徴とする請求項1記載の映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法。
- 前記所望の条件は任意に設定可能であることを特徴とする請求項1記載の映像或いは音声のコンテンツ内位置指定方法。
- 映像或いは音声のコンテンツを保存する記憶手段と、
前記記憶手段に保存された前記映像或いは音声のコンテンツを再生する再生手段と、
前記記憶手段及び前記再生手段を制御する制御手段と、
前記制御手段に指示する情報を入力する入力手段と、
前記入力手段からの操作によって前記制御手段が、前記記憶手段に保存された映像或いは音声のコンテンツにおいて、前記コンテンツ内の任意の位置に、その時間位置情報とともに属性情報が付加されたマーカーを複数個設定する設定手段と、
前記属性情報を検索して所望の条件を満たす属性情報が付加されたマーカーを指定し前記条件を満たさない属性情報が付加されたマーカーを指定しない検索手段とを具備することを特徴とする再生装置。
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Cited By (2)
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JP2006128813A (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-18 | Funai Electric Co Ltd | 録画装置 |
JP2007234089A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Victor Co Of Japan Ltd | 記録再生装置 |
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2002
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