JP2004153672A - リモコン装置、通信システムおよびリモコン制御プログラム - Google Patents

リモコン装置、通信システムおよびリモコン制御プログラム Download PDF

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圭吾 中谷
Kazumi Mizuguchi
和美 水口
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勝治 四方
Hideo Ikeda
秀雄 池田
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Abstract

【課題】リモコン装置で被制御装置を遠隔操作する際、リモコン装置に対して設定された操作手順をマニュアルを用意しなくても確認できるようにするための技術を提供する。
【解決手段】テレビを遠隔操作するためのリモコンは、記録部に組み込まれたウェブブラウザによって、ウェブページへアクセスすることができる。そのため、リモコンおよびテレビに対して設定された操作手順が記載された操作解説用ページへアクセスすることによって、リモコンの操作手順をウェブページとして表示部により表示することができる。よって、利用者は、このようなウェブページへアクセスする操作手順のみを覚えておけば、リモコンでテレビを遠隔操作する際に、マニュアルを手元に用意しなくても、リモコンに対して設定された操作手順を確認することができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被制御装置を遠隔操作するためのリモコン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リモコン装置は、利用者に入力操作を行わせる操作入力手段と、この操作入力手段による入力操作に対応する動作を被制御装置へ指令する指令手段とを備えたものが一般的である。
【0003】
また、近年では、様々な機能を有するリモコン装置が提案されている。例えば、テレビ受像機(テレビジョン)を遠隔操作するためのリモコン装置として、テレビ受像機(画像再生機器)の再生画像を表示する表示部を備えたリモコン装置(リモコン送信機)や(特許文献1参照)、データ放送のデータを受信し、このデータを表示パネルに表示する機能を有するデータ放送再生機能付モコン装置(特許文献2参照)などが挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−103334号公報
【特許文献2】
特開2002−010100号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年では、リモコン装置(の操作入力手段)に対して、被制御装置における様々な機能に対応する複雑な操作手順が複数設定されていることもあり、利用者が全ての操作手順を充分に把握しきれないことも多い。このような場合、利用者はマニュアルで操作手順を確認しながら入力操作を行えばよいが、その都度マニュアルを用意することは非常に面倒であり、マニュアルを紛失した場合には操作手順を確認することができなくなってしまう。
【0006】
本発明は、リモコン装置で被制御装置を遠隔操作する際、リモコン装置に対して設定された操作手順をマニュアルを用意しなくても確認できるようにするための技術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記問題を解決するため請求項1に記載のリモコン装置は、
利用者に入力操作を行わせる操作入力手段と、被制御装置を動作させるための入力操作が前記操作入力手段により行われた際に、該入力操作に対応する動作を被制御装置に指令する動作指令手段と、を備えたリモコン装置であって、
各種情報を表示する情報表示手段と、
前記操作入力手段への操作を受けて、ネットワーク経由で伝送されるデータを送受信するデータ通信手段と、
該データ通信手段により受信されたデータで示される内容を前記情報表示手段に表示させる表示指令手段と、を備えている、ことを特徴とする。
【0008】
このように構成されたリモコン装置によれば、データ通信手段により受信したデータで示される内容を、表示指令手段の指令を受けた情報表示手段により表示することができる。そのため、例えば、リモコン装置の製造者側により配信されるウェブページの中に、リモコン装置に対して設定された操作手順が記載されたウェブページがある場合、このウェブページをデータ通信手段により受信(ウェブページへアクセス)することによって、リモコン装置の操作手順をウェブページとして情報表示手段により表示することができる。よって、利用者は、このようなウェブページをデータ通信手段により受信させる操作手順のみを覚えておけば、リモコン装置で被制御装置を遠隔操作する際に、マニュアルを手元に用意しなくても、リモコン装置に対して設定された操作手順を確認することができるようになる。
【0009】
なお、上述の動作指令手段は、被制御装置を動作させるための入力操作が操作入力手段により行われた際に、この入力操作に対応する動作を被制御装置に指令する手段であって、例えば、入力操作に対応する動作を指令するための指令信号を被制御装置へ送信するように構成すればよい。
【0010】
また、データ通信手段は、操作入力手段への操作を受けてネットワーク経由で伝送されるデータを送受信する手段であって、例えば、操作入力手段によりデータの送信先を指定する操作(データの送受信を開始するための操作)が行われた際に、この送信先へネットワークを介してデータを送信したり、操作入力手段によりデータの要求先を指定する操作が行われた際に、この要求先へデータの送信を要求し、この要求に応じて要求先から送信されてきたデータを受信する、といった処理を行う。
【0011】
また、請求項2に記載のリモコン装置は、
音声を入出力する音声入出力手段と、
前記操作入力手段への操作を受けて、前記データ通信手段に音声データを受信させて該音声データに基づく音声を前記音声入出力手段に出力させること、および、該音声入出力手段に入力された音声に基づく音声データを前記データ通信手段に送信させることを開始する送受信開始手段と、を備えている、ことを特徴とする。
【0012】
このように構成されたリモコン装置によれば、送受信開始手段によって、データ通信手段に受信された音声データに基づく音声を音声入出力手段から出力させること、および、音声入出力手段に入力された音声に基づく音声データをデータ通信手段に送信させることができる。このように、ネットワーク経由で伝送される音声信号に基づく音声を音声入出力手段から入出力させることにより、ネットワークを介して接続された他の端末装置との間で音声通話を行うことができる。
【0013】
また、請求項3に記載のリモコン装置は、
被制御装置がテレビ受像機であるリモコン装置であって、
前記データ通信手段は、複数の放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを特定可能な番組データをネットワーク経由で配信可能な番組サーバーから、前記番組データを受信可能であって、
前記表示指令手段は、前記データ通信手段により受信された前記番組データで特定される放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを前記情報表示手段に表示させて、
前記動作指令手段は、前記表示指令手段による指令で番組内容および放送チャネルが前記情報表示手段に表示された後、該表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が前記操作入力手段により行われた際に、該選択された放送番組の放送チャネルへの受信チャネルの切り替えをテレビ受像機に指令する、ことを特徴とする。
【0014】
このように構成されたリモコン装置によれば、データ通信手段により受信された番組データで特定される番組内容および放送チャネルを、表示指令手段の指令を受けた情報表示手段に表示させることができる。そして、情報表示手段に番組内容および放送チャネルが表示された後、この表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が操作入力手段により行われることによって、この選択された放送番組の放送チャネルへの受信チャネルの切り替えを動作指令手段によりテレビ受像機に指令することができる。よって、利用者は、どの放送チャネルでどのような放送番組が放送されているかをリモコン装置(の情報表示手段)で確認することができ、放送番組を確認しながら操作入力手段で放送番組を選択することによって、確実に視聴を希望する放送番組の放送チャネルにテレビ受像機の受信チャネルを切り替えることができる。そのため、利用者は、新聞・雑誌などの番組表で放送番組と放送チャネルとの対応関係を把握しておかなくても、視聴を希望する放送番組の放送チャネルに辿り着くまで、繰り返しテレビ受像機の受信チャネルを切り替えるといった無用な操作を行う必要がない。
【0015】
なお、上述の番組データは、複数の放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを特定可能なデータであればよく、例えば、複数の放送番組それぞれの放送内容が、放送時刻および放送チャネルに合わせて格子状に配列された番組表(EPG:Electronic Program Guide)データや、所定の規則に従って複数の放送番組それぞれの放送内容および放送チャネルを抽出可能に記述されたXML(Extensible Markup Language)データなどを採用することができる。
【0016】
また、請求項4に記載のリモコン装置は、
前記番組サーバーにより配信される前記番組データは、複数の放送番組それぞれに関連する関連データが付加されたデータであって、
前記表示指令手段は、番組内容および放送チャネルを前記情報表示手段に表示させた後、該表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が前記操作入力手段により行われた際に、該選択された放送番組に関連する前記関連データで示される内容を前記情報表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【0017】
このように構成されたリモコン装置によれば、情報表示手段に表示された表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が操作入力手段により行われると、この選択された放送番組に関連する関連データで示される内容を、表示指令手段の指令を受けた情報表示手段により表示させることができる。
【0018】
そのため、サーバー管理者側が、例えば、関連データとして、複数の放送番組それぞれを提供するスポンサーの広告を示すデータやスポンサーのウェブページを番組データに付加しておくことによって、リモコン装置の情報表示手段を利用してスポンサーの広告活動を行うことができるようになる。また、関連データとして、複数の放送番組それぞれに関連する応募先や連絡先(住所、電話番号、電子メールアドレス、放送番組のURL(Uniform Resource Locator)など)を番組データに付加しておくことによって、テレビ受像機により表示(再生)されている放送番組に関連する応募先や連絡先を、リモコン装置の情報表示手段により利用者に伝えることができる。
【0019】
また、請求項5に記載のリモコン装置は、
前記番組サーバーにより配信される前記番組データは、複数の放送番組それぞれに関連する関連データが付加されたデータであって、
前記表示指令手段は、前記データ通信手段により前記番組データが受信された後、該番組データに付加された前記関連データそれぞれで示される内容を所定のスケジュールに従って前記情報表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【0020】
このように構成されたリモコン装置によれば、データ通信手段により番組データが受信された後、この番組データに付加された関連データそれぞれで示される内容を所定のスケジュールに従って表示指令手段の指令を受けた情報表示手段に表示させることができる。そのため、サーバー管理者側が、例えば、関連データとして、複数の放送番組それぞれを提供するスポンサーの広告を示すデータやスポンサーのウェブページを番組データに付加しておくことによって、リモコン装置の情報表示手段を利用してスポンサーの広告活動を所定のスケジュールに従って行うことができるようになる。
【0021】
特に、このリモコン装置においては、請求項6に記載のように、
各種データを記録する記録手段と、
前記データ通信手段により受信された前記番組データについて、該番組データに付加されている前記関連データそれぞれを前記記録手段に記録させる関連記録指令手段と、を備えており、
前記表示指令手段は、前記記録手段に記録されている前記関連データそれぞれで示される内容を、所定のスケジュールに従って前記情報表示手段に表示させる、ように構成するよい。
【0022】
このように構成されたリモコン装置によれば、表示指令手段の指令を受けた情報表示手段によって、記録手段に記録されている関連データそれぞれで示される内容を所定のスケジュールに従って表示させることができる。
また、請求項7に記載のリモコン装置は、
前記データ通信手段は、映像データをネットワーク経由で配信可能な映像サーバーから前記映像データを受信可能であって、
前記表示指令手段は、前記データ通信手段により前記映像データが受信された場合、該映像データに基づく映像を前記情報表示手段に表示させる、ことを特徴とする。
【0023】
このように構成されたリモコン装置によれば、表示指令手段の指令を受けた情報表示手段によって、データ通信手段により受信された映像データに基づく映像を表示(再生)させることができる。そのため、利用者は、データ通信手段が映像データを受信可能な場所であれば、どのような場所であっても、データ通信手段により受信された映像データに基づく映像を視聴することができる。
【0024】
特に、このリモコン装置においては、請求項8に記載のように、
各種データを記録する記録手段と、
前記データ通信手段により受信された前記映像データを前記記録手段に記録させる映像記録指令手段と、を備えており、
前記表示指令手段は、前記操作入力手段による操作を受けて、前記記録手段に記録されている前記映像データに基づく映像を前記情報表示手段に表示させる、ように構成するとよい。
【0025】
このように構成されたリモコン装置によれば、表示指令手段の指令を受けた情報表示手段によって、記録手段に記録されている映像データに基づく映像を表示させることができる。この映像は操作入力手段による操作を受けて表示されるようになるため、利用者は、データ通信手段が映像データを受信可能な場所で映像データを記録しておけば、以降、どのような場所でも映像データに基づく映像を視聴することができる。
【0026】
また、請求項9に記載の通信システムは、複数の放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを特定可能な番組データをネットワーク経由で配信可能な番組サーバー、および、請求項3から請求項8のいずれかに記載のリモコン装置により構成される。このように構成された通信システムによれば、請求項3から請求項8に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0027】
また、請求項10に記載の通信システムは、映像データをネットワーク経由で配信可能な映像サーバー、および、請求項7または請求項8に記載のリモコン装置により構成される。このように構成された通信システムによれば、請求項7または請求項8に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0028】
また、請求項11に記載のリモコン制御プログラムは、
利用者に入力操作を行わせる操作入力手段と、被制御装置を動作させるための入力操作が前記操作入力手段により行われた際に、該入力操作に対応する動作を被制御装置に指令する動作指令手段と、各種情報を表示する情報表示手段とを備えたリモコン装置を制御するための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのリモコン制御プログラムであって、
ネットワーク経由で伝送されるデータを送受信可能なデータ通信手順と、
該データ通信手順において受信されたデータで示される内容を前記情報表示手段に表示させる表示指令手順と、が含まれている、ことを特徴とする。
【0029】
このようなプログラムによって制御されるコンピュータシステムは、請求項1に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項1に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0030】
また、リモコン装置が音声を入出力する音声入出力手段を備えている場合には、請求項11に記載のリモコン制御プログラムを、請求項2に記載の送受信開始手段と同様に音声入出力手段による音声の入出力およびデータ通信手段による音声信号の送受信を開始する送受信開始手順が、含まれているプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、請求項2に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項2に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0031】
また、リモコン装置がテレビ受像機用のリモコン装置である場合には、請求項11に記載のリモコン制御プログラムを、請求項3に記載の各手段と同様に、データ通信手順においてはデータ通信手段と同様に番組データを受信して、表示指令手順においては表示指令手段と同様に番組内容および放送チャネルを情報表示手段に表示させて、動作指令手順においては動作指令手段と同様に受信チャネルの切り替えをテレビ受像機に指令する、ようなテレビ受像機用のリモコン制御プログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、請求項3に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項3に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0032】
また、このリモコン制御プログラムを、表示指令手段において、請求項4または請求項5に記載の表示指令手段と同様に関連データで示される内容を情報表示手段に表示させる、ようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、請求項4または請求項5に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項4または請求項5に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0033】
また、リモコン装置が各種データを記録する記録手段を備えている場合には、このリモコン制御プログラムを、請求項6に記載の関連記録指令手段と同様に関連データそれぞれを記録手段に記録させる関連記録指令手順が含まれており、表示指令手順においては、請求項6に記載の表示指令手段と同様に関連データそれぞれで示される内容を情報表示手段に表示させる、ようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、請求項6に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項6に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0034】
また、上述したテレビ受像機用のリモコン制御プログラムを、請求項7に記載の各手段と同様に、データ通信手順においてはデータ通信手段と同様に映像データを受信して、表示指令手順においては映像データに基づく映像を情報表示手段に表示させる、ようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、請求項7に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項7に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0035】
また、リモコン装置が各種データを記録する記録手段を備えている場合には、このリモコン制御プログラムを、請求項8に記載の映像記録指令手段と同様に映像データを記録手段に記録させる映像記録指令手順が含まれており、表示指令手順においては、請求項8に記載の表示指令手段と同様に映像データに基づく映像を情報表示手段に表示させる、ようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、請求項8に記載のリモコン装置の一部を構成することができ、このコンピュータシステムを一部構成としたリモコン装置は、請求項8に記載のリモコン装置と同様の作用・効果を得ることができる。
【0036】
なお、上述したリモコン制御プログラムは、例えば、FD、CD−ROM、メモリーカードなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線網を介して、リモコン装置自身、コンピュータシステム、または、これらを利用する利用者に提供されるものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
リモコン装置(以降、単にリモコンとする)1は、図1に示すように、テレビ受像機(以降、単にテレビとする)100を遠隔操作するための装置であって、インターネット200を介してデータ通信可能なサーバー300などと共に通信システムを構成するものである。
【0038】
このリモコン1は、リモコン1全体の動作を制御する制御部10、制御部10による処理手順や処理結果などを記録する記録部20、複数の操作ボタンからなる操作部30、各種情報を表示する表示部40、テレビ100との間で赤外線による無線通信を行う赤外線モジュール50、インターネット200との間で電波による無線通信を行う無線LAN(Local Area Network)モジュール60、音声を入出力可能な音声入出力部70などからなる。
【0039】
これらのうち、記録部20には、ウェブブラウザ(WWWブラウザ)が組み込まれており、リモコン1は、ウェブブラウザが起動している状態で操作部30によりウェブページを指定する操作(URL(Uniform Resource Locator)やIPアドレスの入力操作)が行われた際、この指定されたウェブページへアクセスすることができる。具体的には、制御部10が、無線LANモジュール60経由でインターネット200に接続されたサーバー300へウェブページの送信を要求し、この要求に応じたサーバー300から送信されてきたウェブページを無線LANモジュール60経由で受信した後、このウェブページを表示部40に表示させる。
【0040】
また、操作部30は、数字、文字、記号などを入力するための文字キー、後述する各処理(図4、図5)において音声通話を開始するための通話開始キー、同処理において音声通話を終了するための通話終了キー、後述する映像視聴処理(図6)において映像の録画を開始・終了させる録画キー、後述する映像再生処理(図7)において録画済の映像を再生開始・再生終了する再生キーなどで構成される。
【0041】
また、赤外線モジュール50は、制御部10の指令を受けて、無線通信規格の一種であるIrDA(InfraRed Data Association )規格に従い各種データを示す赤外線信号をテレビ100へ送信するモジュールである。
また、無線LANモジュール60は、制御部10の指令を受けて、無線通信規格の一種であるブルートゥース規格に従い各種データを示す無線信号をアクセスポイント(中継装置)210経由でインターネット200から受信、および、インターネット200へ送信するモジュールである。なお、アクセスポイント210は、リモコン1(無線LANモジュール60)から送信された無線信号をパケット単位のデータ(以降、IPパケットとする)に変換してインターネット200へ出力すると共に、インターネット200から入力したIPパケットを無線信号に変換して無線LANモジュール60へ送信するものである。
【0042】
また、音声入出力部70は、スピーカ72、マイク74、および、これらを駆動する駆動回路76などにより構成される。
サーバー300は、インターネット200を介して各種データを配信可能なコンピュータシステムである。これらの中には、例えば、図2に示すように、複数の放送番組それぞれの放送内容に対応する領域が放送時刻および放送チャネルに合わせて格子状に配列された番組表(EPG:Electronic Program Guide)の記載されたウェブページ(以降、番組表ページとする)を配信可能なウェブサーバーである第1サーバー310がある。この第1サーバー310は、インターネット200を介して番組表ページの送信を要求された際に、要求元に対して番組表ページを送信(配信)する。この第1サーバー310が配信する番組表ページには、各格子状の領域それぞれに対応づけられた状態で、領域に対応する放送番組を提供するスポンサーの広告用データ(画像データまたはテキストデータ)が付加されている。さらに、格子状に配列された領域それぞれにはスクリプトが埋め込まれており、この番組表ページを受信・表示したリモコン1は、後述する番組表アクセス処理(図3)において、操作部30によりいずれかの領域を選択する操作が行われた際に、この選択された領域に埋め込まれているスクリプトを制御部10により実行する。これらスクリプトは、テレビ100の受信チャネルをスクリプトの埋め込まれた領域に対応する放送チャネルへ切り替える処理手順、および、スクリプトの埋め込まれた領域に対応する広告用データを表示部40で表示する処理手順を示すものである。
【0043】
また、上述したサーバー300の中には、リモコン1およびテレビ100の製造者側により配信されるウェブページであって、リモコン1およびテレビ100に対して設定された操作手順が記載されたウェブページ(以降、操作解説用ページ)を配信可能なウェブサーバーである第2サーバー320もある。この第2サーバー320は、インターネット200を介して操作解説用ページの送信を要求された際に、要求元に対して操作解説用ページを送信(配信)する。
【0044】
さらに、サーバー300の中には、動画像のデータである映像データをIPパケットとして配信可能なサーバーである第3サーバー330などもある。この第3サーバー330は、映像データの送信を要求するための入力操作を実行可能なウェブページ(以降、映像要求用ページとする)を配信可能なウェブサーバーとしての機能も有しており、まず、インターネット200を介して映像要求用ページの送信を要求された際に、要求元に対して映像要求用ページを送信(配信)する。そして、この映像要求用ページに基づいて映像データの送信を要求された際に、要求元に対して映像データをストリーミング方式(データを転送しながら順次再生可能にする)で送信(配信)する。
【0045】
[制御部10による番組表アクセス処理]
以下に、制御部10により実行される番組表アクセス処理の処理手順を図3に基づいて説明する。この番組表アクセス処理は、ウェブブラウザが起動された状態で操作部30により番組表ページを指定する操作が行われた際に開始される。
【0046】
まず、番組表ページへアクセスする(s110)。この処理では、第1サーバー310へ番組表ページの送信を要求し、この要求に応じた第1サーバー310から送信されてきた番組表ページを受信して表示部40に表示させる(図2参照)。この番組表ページが表示部40に表示された後、利用者は、操作部30によって、番組表ページにおける格子状に配列されたいずれかの領域を選択する操作、本番組表アクセス処理を終了させるための操作などを行うことができる。この「番組表アクセス処理を終了させるための操作」とは、新たにウェブページを指定し直したり、ウェブブラウザを終了させたりするといった操作のことである。
【0047】
次に、操作部30による操作が行われるまで待機する(s120:NO)。
このs120の処理で操作部30による操作が行われた場合(s120:YES)、操作内容が「番組表ページにおける格子状に配列されたいずれかの領域を選択する操作」であれば(s130:YES)、この選択された領域に対応する放送チャネルへテレビ100の受信チャネルを切り替えさせる(s140)。s120の処理で「番組表ページにおける格子状に配列されたいずれかの領域を選択する操作」が行われた場合には、この選択された領域に埋め込まれているスクリプトを実行して、このスクリプトで示される処理手順に従い、テレビ100の受信チャネルを該当する放送チャネルへ切り替えるための指令データを赤外線モジュール50経由でテレビ100へ送信する。この指令データを受信したテレビ100は、テレビ100自身の受信チャネルを指令データで示される放送チャネルに切り替える。
【0048】
そして、s120の処理による操作で選択された領域に対応する広告用データを表示部40に表示させる(s150)。この処理では、s140の処理に引き続き上述のスクリプトで示される処理手順に従い、s120の処理による操作で選択された領域に対応する広告用データを番組表ページから抽出した後、この抽出した広告用データで示される内容を表示部40に表示させる。なお、このs150の処理では、表示部40の上半分を占める画像が番組表ページとなり、下半分を占める画像が広告用データで示される内容となる。
【0049】
この処理を終えた後、s120の処理へ戻る。
そして、s120の処理における操作内容が「番組表アクセス処理を終了させるための操作」であれば(s130:NO)、広告用データで示される内容の表示を表示部40から消去させた後(s160)、本番組表アクセス処理を終了する。このs160の処理においては、表示部40に広告用データで示される内容が表示されている場合のみ表示の消去が行われる。なお、このs160の処理で表示の消去が行われた後、表示部40には全体を占める画像が番組表ページとなる。
【0050】
[制御部10による発呼処理]
以下に、制御部10により実行される発呼処理の処理手順を図4に基づいて説明する。この発呼処理は、操作部30によって、通話相手となる端末装置(以降、相手側端末とする)を指定(電話番号やURI(Uniform Resource Identifier )を入力)して、通話開始キーを押下する操作(以降、発呼操作とする)が行われた際に開始される。
【0051】
まず、発呼操作により指定された相手側端末の発呼を行う(s210)。この処理では、所定のシグナリング手順(SIP(Session Initiation Protocol)、または、H.323規格)に従って、発呼操作により指定された相手側端末を無線LANモジュール60およびインターネット200を介して発呼する。
【0052】
次に、相手側端末が応答したかどうかをチェックする(s220)。
このs220の処理で相手側端末が応答しない場合(s220:NO)、操作部30の通話終了キーを押下する操作が行われていなければ(s230:NO)、s220の処理へ戻る。
【0053】
一方、s220の処理で相手側端末が応答した場合(s220:YES)、この相手側端末との間における音声通話を開始させる(s240)。この処理では、まず、相手側端末とのコネクションを確立(論理的な回線を接続)することによって、相手側端末との間でインターネット200を介してデータ通信可能な状態とする。そして、相手側端末から送信されてくる音声データ(IPパケット)から音声信号を生成し、この音声信号に基づく音声を音声入出力部70(のスピーカ72)に出力させると共に、音声入出力部70(のマイク74)に入力された音声に基づく音声信号から音声データ(IPパケット)を生成し、この音声データを相手側端末へ送信する、といった処理を開始することによって、リモコン1と相手側端末との間における音声通話を開始させる。
【0054】
次に、操作部30の通話終了キーを押下する操作が行われるまで待機して(s250:NO)、通話終了キーを押下する操作が行われたら(s250:YES)、相手側端末との間における音声通話を終了させる(s260)。この処理では、まず、音声信号に基づく音声の入出力と音声データの送受信とを終了する。そして、相手側端末とのコネクションを開放(論理的な回線を切断)することによって、相手側端末との間でデータ通信不可能な状態とする。
【0055】
こうして、このs260の処理を終えた後、または、s230の処理で通話終了キーを押下する操作が行われていれば(s230:YES)、本発呼処理を終了する。
[制御部10による着信処理]
以下に、制御部10が実行する着信処理の処理手順を図5に基づいて説明する。この着信処理は、インターネット200経由で通話相手側となる端末装置(以降、相手側端末とする)から着信を受けた際に開始される。
【0056】
まず、呼出音の出力を開始させる(s310)。この処理では、あらかじめ記録部20に記録されている呼出音の音声信号を読み出し、この音声信号に基づく音声の出力を音声入出力部70に開始させることによって、音声入出力部70がスピーカ72からの呼出音の出力を開始する。
【0057】
次に、操作部30の通話開始キーを押下する操作が行われたかどうかをチェックする(s320)。
このs320の処理で、通話開始キーを押下する操作が行われていなければ(s320:NO)、着信が継続しているかどうかをチェックし(s330)、継続していれば(s330:YES)、s320の処理へ戻る。
【0058】
一方、s330の処理で、着信が継続していなければ(s330:NO)、呼出音の出力を終了させる(s340)。この処理では、s310の処理で開始された音声信号に基づく音声の出力を音声入出力部70に終了させることによって、音声入出力部70がスピーカ72からの呼出音の出力を終了する。
【0059】
また、s320の処理で、通話開始キーを押下する操作が行われていれば(s320:YES)、呼出音の出力を終了させる(s350)。この処理は、s340の処理と同様の処理である。
次に、相手側端末との間における音声通話を開始させる(s360)。この処理は、図4におけるs240の処理と同様の処理である。
【0060】
次に、操作部30の通話終了キーを押下する操作が行われるまで待機して(s370:NO)、通話終了キーを押下する操作が行われたら(s370:YES)、相手側端末との間における音声通話を終了させる(s380)。この処理は、図4におけるs260の処理と同様の処理である。
【0061】
こうして、このs380の処理を終えた後、または、s340の処理を終えた後、本着信処理を終了する。
[制御部10による映像視聴処理]
以下に、制御部10により実行される映像視聴処理の処理手順を図6に基づいて説明する。この映像視聴処理は、操作部30によって、映像データの送信を第3サーバー330に対して要求する操作(映像要求用ページへの入力操作)が行われた際に開始される。
【0062】
まず、第3サーバー330から映像データを受信するまで待機する(s410:NO)。この処理では、映像データの一部を受信するまで待機する。
このs410の処理で映像データを受信したら(s410:YES)、映像データに基づく映像の再生を開始する(s420)。
【0063】
次に、s420の処理で開始された映像の再生が終了したかどうかをチェックする(s430)。この処理では、第3サーバー330からの映像データの受信が終了し、かつ、映像データに基づく映像の再生が終了したかどうかをチェックする。
【0064】
このs430の処理で、映像の再生が終了していなければ(s430:NO)、操作部30により録画を開始するための操作が行われたかどうかをチェックする(s440)。この処理では、操作部30の録画キーが押下された場合に、録画を開始するための操作が行われたと判定する。
【0065】
このs440の処理で、録画を開始するための操作が行われていない場合(s440:NO)、s430の処理へ戻る。
一方、s440の処理で、録画を開始するための操作が行われた場合(s440:YES)、s420の処理で再生を開始された映像の録画を開始する(s450)。この処理では、s420の処理で再生を開始された映像のうち、s440の処理で録画を開始するための操作が行われた以降の映像について、この映像の映像データとしての記録を記録部20に開始させる。なお、この処理で記録される映像データは、記録を開始した日時を示すファイル名で記録される。
【0066】
次に、録画を終了するための操作が行われたかどうかをチェックする(s460)。この処理では、操作部30の録画キーが再度押下された場合に、録画を終了するための操作が行われたと判定する。
このs460の処理で、録画を終了するための操作が行われた場合(s460:YES)、s450の処理で開始された映像の録画を終了する(s470)。この処理では、s450の処理で開始された映像データの記録部20による記録を終了させる。
【0067】
この、s470の処理を終えた後、s430の処理へ戻る。
また、s460の処理で、録画を終了するための操作が行われていない場合(s460:NO)、s420の処理で開始された映像の再生が終了したかどうかをチェックする(s480)。この処理は、s430の処理と同様の処理である。
【0068】
このs480の処理で、映像の再生が終了していなければ(s480:NO)、s440の処理へ戻る。
一方、s480の処理で、映像の再生が終了していれば(s480:YES)、s450の処理で開始された映像の録画を終了する(s490)。この処理は、s470の処理と同様の処理である。
【0069】
こうして、s490の処理を終えた後、または、s430の処理で映像の再生が終了していれば(s430:YES)、本映像視聴処理を終了する。
[制御部10による映像再生処理]
以下に、制御部10が実行する映像再生処理の処理手順を図7に基づいて説明する。この映像再生処理は、操作部30の再生キーが押下された際に開始される。
【0070】
まず、記録部20に記録されている映像データの一覧を表示部40に表示させる(s510)。この処理では、上述の映像視聴処理(図6)において記録部20に記録された映像データのファイル名一覧を表示部40に表示させる。このファイル名一覧が表示部40に表示された後、利用者は、操作部30によって、表示部40に表示されたファイル名のいずれかを選択する操作などを行うことができる。
【0071】
次に、s510の処理で表示部40に表示された映像データ(ファイル名)のいずれかを選択する操作が行われるまで待機して(s520:NO)、いずれかを選択する操作が行われたら(s520:YES)、この選択された映像データに基づく映像の再生を開始させる(s530)。この処理では、まず、記録部20に記録されている映像データの中から、操作部30による利用者の操作で選択されたファイル名の映像データを読み出す。そして、この読み出した映像データに基づく映像の再生(表示)を表示部40により開始させる。
【0072】
次に、s530の処理で開始された映像の再生が終了したかどうかをチェックする(s540)。
このs540の処理で、映像の再生が終了していなければ(s540:NO)、操作部30により再生を終了するための操作が行われたかどうかをチェックする(s550)。この処理では、操作部30の再生キーが再度押下された場合に、再生を終了するための操作が行われたと判定する。
【0073】
このs550の処理で、再生を終了するための操作が行われていなければ(s550:NO)、s540の処理へ戻る。
一方、s550の処理で、再生を終了するための操作が行われていれば(s550:YES)、s530の処理で開始された映像の再生(表示)を終了させる(s560)。
【0074】
こうして、s560の処理を終えた後、または、s540の処理で映像の再生が終了していれば(s540:YES)、本映像再生処理を終了する。
[効果]
このように構成されたリモコン1によれば、記録部20に組み込まれたウェブブラウザによって、ウェブページへアクセス(受信および表示)することができる。そのため、リモコン1およびテレビ100に対して設定された操作手順が記載された操作解説用ページへアクセスすることによって、リモコン1の操作手順をウェブページとして表示部40により表示することができる。よって、利用者は、このようなウェブページへアクセスする操作手順のみを覚えておけば、リモコン1でテレビ100を遠隔操作する際に、マニュアルを手元に用意しなくても、リモコン1に対して設定された操作手順を確認することができる。
【0075】
また、図4におけるs240からs260の処理、および、図5におけるs360からs380の処理において、無線LANモジュール60経由で受信した音声データに基づく音声を音声入出力部70から出力すること、および、音声入出力部70に入力された音声に基づく音声データを無線LANモジュール60経由で送信することができる。このように、インターネット200経由で伝送される音声データに基づく音声を音声入出力部70から入出力させることにより、インターネット200を介して接続された相手側端末との間で音声通話を行うことができる。
【0076】
また、図3におけるs110の処理でアクセスされた番組表ページを表示部40に表示させることができる。そして、番組表ページとして表示された表示内容に基づき、s120の処理で「番組表ページにおける格子状に配列されたいずれかの領域を選択する操作」が行われることによって、テレビ100の受信チャネルを、番組表ページにおける格子状に配列された領域のうち、操作部30の操作で利用者に選択された領域に対応する放送チャネルに切り替えさせることができる。よって、利用者は、どの放送チャネルでどのような放送番組が放送されているかをリモコン1(の表示部40)で確認することができ、放送番組を確認しながら操作部30で放送番組(に対応する領域)を選択することによって、確実に視聴を希望する放送番組の放送チャネルにテレビ100の受信チャネルを切り替えさせることができる。そのため、利用者は、新聞・雑誌などの番組表で放送番組と放送チャネルとの対応関係を把握しておかなくても、視聴を希望する放送番組の放送チャネルに辿り着くまで、繰り返しテレビ100の受信チャネルを切り替えるといった無用な操作を行う必要がない。
【0077】
また、図3におけるs120の処理で、表示部40に表示された表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が操作部30により行われると、この選択された放送番組に対応する広告用データで示される内容をs150の処理で表示部40により表示させることができる。この広告用データは、複数の放送番組それぞれを提供するスポンサーの広告を示すデータやスポンサーのウェブページであるため、リモコン1の表示部40を利用してスポンサーの広告活動を行うことができる。
【0078】
また、図6におけるs420以降の処理で、第3サーバー330から受信した映像データに基づく映像を再生させることができる。
そのため、利用者は、無線LANモジュール60が映像データを受信可能な場所であれば、どのような場所であっても、無線LANモジュール60が受信した映像データに基づく映像を視聴することができる。
【0079】
また、図6におけるs450の処理によって映像の録画を開始することができる。そして、図7におけるs530の処理で、記録部20に記録されている映像データに基づく映像を再生(表示)させることができる。この映像は操作部30の再生キーが押下された際に再生されるため、利用者は、無線LANモジュール60により映像データを受信可能な場所で映像データを記録しておけば、以降、どのような場所でも映像データに基づく映像を視聴することができる。
【0080】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、テレビ100を遠隔操作するためのリモコン1に本発明のリモコン装置としての構成を適用したものを例示した。しかし、本発明のリモコン装置としての構成を適用する装置は、ウェブブラウザが組み込まれておりウェブページへアクセスすることができれば、テレビ100以外の装置を遠隔操作するためのリモコンであってもよい。
【0081】
また、上記実施形態においては、図3から図7の処理それぞれが、リモコン1の制御部10からなるコンピュータシステムにより実行されるように構成されたものを例示した。しかし、これら各処理の一部または全部が、リモコン1に有線・無線の信号伝送路で接続された別のコンピュータシステムにより実行されるように構成してもよい。
【0082】
また、上記実施形態においては、図3から図7の各処理が、リモコン1の記録部20に記憶されている処理手順に従って実行されるように構成されたものを例示した。しかし、リモコン1が、FDやメモリーカードなどの記録媒体との間でデータを入出力可能に構成されている場合には、上述の処理手順が記録されている記録媒体に基づいて、上記各処理が実行されるように構成してもよい。
【0083】
また、上記実施形態においては、リモコン1がインターネット200からなるWAN(Wide Area Network)に接続された状態を例示したが、このリモコン1は、サーバー300を構成要素とするLAN(Local Area Network)に接続した状態でも同様に使用することができる。
【0084】
また、上記実施形態においては、記録部20がリモコン1に内蔵されている構成を例示した。しかし、この記録部20(の一部)をリモコン1から着脱自在な記録媒体で構成してもよい。この場合、図6におけるs450からs470の処理で記録部20に記録された映像データに基づく映像を、記録部20からデータを読み出し可能な端末装置によって再生(表示)することができる。
【0085】
また、上記実施形態においては、無線LANモジュール60が、無線通信規格の一種であるブルートゥース規格に従って無線通信を行うように構成されたものを例示した。しかし、無線LANモジュール60は、ブルートゥース規格以外の無線通信規格に従って無線通信を行うように構成してもよい。ここで、ブルートゥース規格以外の無線通信規格としては、例えば、IEEE802.11(Institute of Electrical and Electronic Engineers 802.11 )、HomeRF(Home Radio Frequency)、IrDAなどが考えられる。
【0086】
また、上記実施形態においては、第1サーバー310が番組表の記載された番組表ページを配信するように構成されたものを例示した。しかし、第1サーバー310が配信するデータは、複数の放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを特定可能なデータであればよく、例えば、所定の規則に従って複数の放送番組それぞれの放送内容および放送チャネルを抽出可能に記述されたXML(Extensible Markup Language)データなどを採用してもよい。
【0087】
また、上記実施形態においては、番組表ページに広告用データが付加されているものを例示した。しかし、番組表ページには、複数の放送番組それぞれに関連する応募先や連絡先(住所、電話番号、電子メールアドレス、放送番組のURL(Uniform Resource Locator)など)が付加されるように構成してもよい。この場合、テレビ100により表示(再生)される放送番組に関連する応募先や連絡先を、リモコン1の表示部40により利用者に伝えることができるようになる。
【0088】
また、上記実施形態においては、図3におけるs160の処理で、広告用データで示される内容の表示を表示部40から消去させるように構成されたものを例示した。しかし、このs160の処理を行わないように構成し、広告用データで示される内容が引き続き表示部40に表示されるように構成してもよい。
【0089】
また、上記実施形態における図3の番組表アクセス処理を、図8に示すような処理としてもよい。具体的には、まず、図3におけるs110の処理の前に、記録部20における広告用データ記録用のメモリ領域を初期化する(s102)。続いて、s110の処理の後、番組表ページに付加されている全ての広告用データを、記録部20における広告用データ記録用のメモリ領域に記録させる(s112)。この処理では、番組表ページに付加されている広告用データそれぞれを、通し番号に対応づけた状態で記録部20に記録させる。続いて、広告表示処理を開始する(s114)。広告表示処理は、広告用データで示される内容を表示部40に表示させるための処理であって、詳細な処理手順は後述の「制御部10による広告表示処理(図9)」において説明する。続いて、s140の処理の後、s150の処理を行うことなくs120の処理へ戻る。そして、s130の処理で操作内容が「番組表アクセス処理を終了させるための操作」であれば(s130:NO)、s114の処理で開始された広告表示処理を終了してから(s132)、本番組表アクセス処理を終了する。
・制御部10による広告表示処理
以下に、制御部10が実行する広告表示処理の処理手順を、図9に基づいて説明する。この広告表示処理は、図8におけるs114の処理が行われた際に開始されて、同s132の処理が行われた際に終了する。
【0090】
まず、変数Nを初期化する(s610)。この処理では、変数Nに「1」がセット(1→N)される。なお、以降に記載の「n」は変数Nにセットされた値を示すものとする。
次に、本広告表示処理を終了すべきかどうかをチェックする(s620)。この処理では、図8におけるs132の処理が行われていれば、本広告表示処理を終了すると判定する。
【0091】
このs620の処理で、本広告表示処理を終了すべきではない場合(s620:NO)、通し番号が第n番目となっている広告用データが記録部20に記録されているかどうかをチェックする(s630)。
このs630の処理で、第n番目の広告用データが記録されている場合(s630:YES)、この第n番目の広告用データで示される内容を表示部40に表示させる(s640)。
【0092】
次に、タイマーをスタートする(s650)。
次に、タイマーのカウント値Tが所定の時間ta(例えば、10秒)以上(ta≦T)となるまで待機する(s660:NO)。
このs660の処理でタイマーのカウント値Tが所定の時間ta以上となったら(s660:YES)、s640の処理でスタートしたタイマーをストップおよびリセットする(s670)。
【0093】
次に、変数Nに「1」を加算(n+1→N)した後(s680)、s620の処理へ戻る。
この後、s620の処理で本広告表示処理を終了すべき場合(s620:YES)、s630の処理で第n番目の広告用データが記録部20に記録されていない場合(s630:NO)、広告用データで示される内容の表示を表示部40から消去させた後(s690)、本広告表示処理を終了する。
【0094】
このように構成すれば、図8におけるs110の処理で番組表ページへアクセスした後、この番組表ページに付加された広告用データを記録部20に記録させることができ、この記録部20に記録された広告用データそれぞれで示される内容を所定のスケジュール(10秒間隔)に従って表示部40に表示させることができる。この広告用データは、複数の放送番組それぞれを提供するスポンサーの広告を示すデータやスポンサーのウェブページであるため、リモコン1の表示部40を利用してスポンサーの広告活動を所定のスケジュールに従って行うことができる。
【0095】
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、テレビ100は本発明における被制御装置、第1サーバー310は本発明における番組サーバー、第3サーバー330は本発明における映像サーバー、番組表ページは本発明における番組データ、広告用データは本発明における関連データである。
【0096】
また、リモコン1を構成する記録部20は本発明における記録手段、操作部30は本発明における操作入力手段、表示部40は本発明における情報表示手段、赤外線モジュール50は本発明における動作指令手段、無線LANモジュール60は本発明におけるデータ通信手段、音声入出力部70は本発明における音声入出力手段である。
【0097】
また、図3におけるs110およびs150の処理は本発明における表示指令手段、s140の処理は本発明における動作指令手段である。また、図4におけるs240の処理、および、図5におけるs360の処理は、本発明における送受信開始手段である。また、図6におけるs420の処理は本発明における表示指令手段、s450の処理は本発明における映像記録指令手段である。また、図7におけるs530の処理は本発明における表示指令手段である。
【0098】
また、図8におけるs112の処理は本発明における関連記録指令手段である。
また、図9におけるs640の処理は本発明における表示指令手段である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるリモコン装置の制御系統を示すブロック図
【図2】番組表ページを示す図
【図3】番組表アクセス処理の処理手順を示すフローチャート
【図4】発呼処理の処理手順を示すフローチャート
【図5】着信処理の処理手順を示すフローチャート
【図6】映像視聴処理の処理手順を示すフローチャート
【図7】映像再生処理の処理手順を示すフローチャート
【図8】別の実施形態における番組表アクセス処理の処理手順を示すフローチャート
【図9】別の実施形態における広告表示処理の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・リモコン装置、10・・・制御部、20・・・記録部、30・・・操作部、40・・・表示部、50・・・赤外線モジュール、60・・・無線LANモジュール、70・・・音声入出力部、72・・・スピーカ、74・・・マイク、76・・・駆動回路、300・・・サーバー、310・・・第1サーバー、320・・・第2サーバー、330・・・第3サーバー。

Claims (11)

  1. 利用者に入力操作を行わせる操作入力手段と、被制御装置を動作させるための入力操作が前記操作入力手段により行われた際に、該入力操作に対応する動作を被制御装置に指令する動作指令手段と、を備えたリモコン装置であって、
    各種情報を表示する情報表示手段と、
    前記操作入力手段への操作を受けて、ネットワーク経由で伝送されるデータを送受信するデータ通信手段と、
    該データ通信手段により受信されたデータで示される内容を前記情報表示手段に表示させる表示指令手段と、を備えている
    ことを特徴とするリモコン装置。
  2. 音声を入出力する音声入出力手段と、
    前記操作入力手段への操作を受けて、前記データ通信手段に音声データを受信させて該音声データに基づく音声を前記音声入出力手段に出力させること、および、該音声入出力手段に入力された音声に基づく音声データを前記データ通信手段に送信させることを開始する送受信開始手段と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のリモコン装置。
  3. 被制御装置がテレビ受像機であるリモコン装置であって、
    前記データ通信手段は、複数の放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを特定可能な番組データをネットワーク経由で配信可能な番組サーバーから、前記番組データを受信可能であって、
    前記表示指令手段は、前記データ通信手段により受信された前記番組データで特定される放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを前記情報表示手段に表示させて、
    前記動作指令手段は、前記表示指令手段による指令で番組内容および放送チャネルが前記情報表示手段に表示された後、該表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が前記操作入力手段により行われた際に、該選択された放送番組の放送チャネルへの受信チャネルの切り替えをテレビ受像機に指令する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリモコン装置。
  4. 前記番組サーバーにより配信される前記番組データは、複数の放送番組それぞれに関連する関連データが付加されたデータであって、
    前記表示指令手段は、番組内容および放送チャネルを前記情報表示手段に表示させた後、該表示内容に基づき複数の放送番組のうちいずれかの放送番組を選択する操作が前記操作入力手段により行われた際に、該選択された放送番組に関連する前記関連データで示される内容を前記情報表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のリモコン装置。
  5. 前記番組サーバーにより配信される前記番組データは、複数の放送番組それぞれに関連する関連データが付加されたデータであって、
    前記表示指令手段は、前記データ通信手段により前記番組データが受信された後、該番組データに付加された前記関連データそれぞれで示される内容を所定のスケジュールに従って前記情報表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のリモコン装置。
  6. 各種データを記録する記録手段と、
    前記データ通信手段により受信された前記番組データについて、該番組データに付加されている前記関連データそれぞれを前記記録手段に記録させる関連記録指令手段と、を備えており、
    前記表示指令手段は、前記記録手段に記録されている前記関連データそれぞれで示される内容を、所定のスケジュールに従って前記情報表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項5に記載のリモコン装置。
  7. 前記データ通信手段は、映像データをネットワーク経由で配信可能な映像サーバーから前記映像データを受信可能であって、
    前記表示指令手段は、前記データ通信手段により前記映像データが受信された場合、該映像データに基づく映像を前記情報表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のリモコン装置。
  8. 各種データを記録する記録手段と、
    前記データ通信手段により受信された前記映像データを前記記録手段に記録させる映像記録指令手段と、を備えており、
    前記表示指令手段は、前記操作入力手段による操作を受けて、前記記録手段に記録されている前記映像データに基づく映像を前記情報表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項7に記載のリモコン装置。
  9. 複数の放送番組それぞれの番組内容および放送チャネルを特定可能な番組データをネットワーク経由で配信可能な番組サーバー、および、請求項3から請求項8のいずれかに記載のリモコン装置により構成される
    ことを特徴とする通信システム。
  10. 映像データをネットワーク経由で配信可能な映像サーバー、および、請求項7または請求項8に記載のリモコン装置により構成される
    ことを特徴とする通信システム。
  11. 利用者に入力操作を行わせる操作入力手段と、被制御装置を動作させるための入力操作が前記操作入力手段により行われた際に、該入力操作に対応する動作を被制御装置に指令する動作指令手段と、各種情報を表示する情報表示手段とを備えたリモコン装置を制御するための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるためのリモコン制御プログラムであって、
    ネットワーク経由で伝送されるデータを送受信可能なデータ通信手順と、
    該データ通信手順において受信されたデータで示される内容を前記情報表示手段に表示させる表示指令手順と、が含まれている
    ことを特徴とするリモコン制御プログラム。
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