JP2004151193A - 画像形成装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クリーニングローラ51は、その周面が、1次転写位置44に対して回転方向15の下流側で感光体11に当接するように装置本体2に固定され、かつ、回転方向15に直交する回転軸周りに回転自在に設けられている。クリーニングローラ51は、感光体11に従動する方向と反対方向に所定の周速で回転することによって、1次転写の終了後に感光体11の表面に残留している現像液を感光体11から除去する。クリーニングローラ51と感光体11との間には、ACバイアス発生部が接続され、クリーニングローラ51と感光体11との間にACバイアスが印加される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術に係り、特に現像方式として湿式現像を採用した画像形成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、帯電している感光体を露光手段により露光して当該感光体に静電潜像を形成し、現像手段によりトナーを感光体に付着させて静電潜像を顕像化してトナー像を形成し、このトナー像を転写紙に転写して所定の画像を得るようにした電子写真方式の画像形成装置が実用化されている。ここで、現像手段の現像方式として、液体キャリアにトナーを分散した現像液を用いる湿式現像方式が知られている。この湿式現像方式は、トナーの平均粒子径が0.1〜2μmと小さいので高解像度の画像が得られる、液体のため流動性が高いことから均一な画像が得られる、などの利点を有している。このような湿式現像方式を採用した画像形成装置では、クリーニング装置により、転写後の像担持体(感光体または中間転写媒体)表面に残留する現像液を除去するクリーニングを行っている(例えば特許文献1参照)。この装置は、凹部を有するクリーニング面が像担持体表面に対して移動するクリーニングローラを備え、クリーニング面と像担持体との接触圧を利用して像担持体上の残留現像液をクリーニングするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−6709号公報(段落[0036]、図4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の特許文献1に記載の装置において、クリーニングローラと像担持体との接触圧を確保すべく、像担持体に対してクリーニングローラを一定の圧力で押圧する構成を採用した場合には、経時劣化によりクリーニングローラが一旦変形すると、その変形が益々進むこととなる。クリーニングローラが変形すると、クリーニングローラと像担持体とで形成されるニップ幅が変動してしまう。このニップ幅が増大した場合には、クリーニングローラおよび像担持体の磨耗が進むため、良好な耐久性能を確保することができない。一方、上記ニップ幅が減少した場合には、クリーニング性能が低下することとなる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、良好な耐久性能を確保するとともに、クリーニング性能の低下を未然に防止することができる画像形成装置および方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、液体キャリアにトナーを分散してトナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液により形成されたトナー像を担持しつつ所定の搬送方向に搬送する像担持体と、前記像担持体が担持するトナー像を所定の転写位置で転写媒体に転写する転写手段と、前記転写位置に対して前記搬送方向の下流側で前記像担持体に、その周面が当接するように固定され、かつ、前記搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられたクリーニングローラと、前記クリーニングローラの前記像担持体に当接する面が前記搬送方向と反対方向に移動する向きに前記クリーニングローラを回転駆動し、当該クリーニングローラにより転写後の前記像担持体上の残留現像液を除去する駆動手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成方法は、液体キャリアにトナーを分散してトナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液により形成されたトナー像を像担持体上に担持させながら所定の搬送方向に搬送する工程と、前記像担持体上のトナー像を所定の転写位置で転写媒体に転写する工程と、前記転写位置に対して前記搬送方向の下流側で前記像担持体に、その周面が当接するように固定され、前記搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられたクリーニングローラを、その当接する面が前記搬送方向と反対方向に移動する向きに回転駆動し、当該クリーニングローラにより転写後の前記像担持体上の残留現像液を除去する工程とを備えたことを特徴としている。
【0008】
これらの構成によれば、トナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液により形成されたトナー像が、像担持体上に担持されながら所定の搬送方向に搬送されて、所定の転写位置で転写媒体に転写される。そして、転写位置に対して搬送方向の下流側で像担持体に当接するクリーニングローラの周面が搬送方向と反対方向に移動する向きに、クリーニングローラが回転駆動し、このクリーニングローラにより転写後の像担持体上の残留現像液が除去される。ここで、クリーニングローラは、その周面が像担持体に当接するように固定されており、クリーニングローラを像担持体に対して一定圧力で押圧する構成は採用されていないので、クリーニングローラの変形が未然に防止される。その結果、像担持体とクリーニングローラとで形成されるニップ幅は変動しない。これによって、良好な耐久性能を確保するとともに、クリーニング性能の低下を未然に防止することができる。なお、像担持体として、その表面に静電潜像を担持するとともに、その静電潜像が顕像化されたトナー像を担持して所定の搬送方向に搬送する潜像担持体を採用することができる。さらに、像担持体として、上記潜像担持体から転写されたトナー像を担持して所定の搬送方向に搬送する中間転写媒体を採用することができる。
【0009】
また、前記クリーニングローラと前記像担持体との間に交流バイアス電圧を印加する電圧印加手段をさらに備えた構成を採用すると、残留現像液中の帯電トナーに像担持体に対する接離方向の力が作用するため、トナーの像担持体への付着力を低下させることができ、これによって、トナーに対するクリーニング性能を向上することができる。なお、像担持体として、その表面に静電潜像を担持するとともに、その静電潜像が顕像化されたトナー像を担持して所定の搬送方向に搬送する潜像担持体を採用する場合には、前記電圧印加手段により印加される交流バイアス電圧によって潜像担持体を除電することができる。従って、潜像担持体上に静電潜像を繰返し形成する場合に必須となる除電手段を別途備えることが不要となり、装置構成の簡素化および小型化を図ることが可能になる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、その表面に静電潜像を担持するとともに、その静電潜像が顕像化されたトナー像を担持しながら第1搬送方向に搬送可能な潜像担持体と、液体キャリアにトナーを分散してトナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液を前記潜像担持体に供給することにより前記トナー像を形成する現像手段と、トナー像を担持しながら第2搬送方向に搬送可能な中間転写媒体と、前記潜像担持体上のトナー像を所定の1次転写位置で前記中間転写媒体に1次転写する1次転写手段と、前記中間転写媒体上の前記1次転写位置から所定の2次転写位置に向けて前記第2搬送方向に搬送されたトナー像を当該2次転写位置で記録媒体に2次転写する2次転写手段と、前記1次転写位置に対して前記第1搬送方向の下流側で前記潜像担持体に、その周面が当接するように固定され、かつ、前記第1搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられた潜像担持体用クリーニングローラと、前記2次転写位置に対して前記第2搬送方向の下流側で前記中間転写媒体に、その周面が当接するように固定され、かつ、前記第2搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられた中間転写媒体用クリーニングローラと、前記潜像担持体用クリーニングローラの前記潜像担持体に当接する面が前記第1搬送方向と反対方向に移動する向きに前記潜像担持体用クリーニングローラを回転駆動し、当該潜像担持体用クリーニングローラにより1次転写後の前記潜像担持体上の残留現像液を除去する第1駆動手段と、前記中間転写媒体用クリーニングローラの前記中間転写媒体に当接する面が前記第2搬送方向と反対方向に移動する向きに前記中間転写媒体用クリーニングローラを回転駆動し、当該中間転写媒体用クリーニングローラにより2次転写後の前記中間転写媒体上の残留現像液を除去する第2駆動手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、トナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液により静電潜像が顕像化されたトナー像が潜像担持体に担持されながら第1搬送方向に搬送され、1次転写位置で中間転写媒体に1次転写される。中間転写媒体に転写されたトナー像は、第2搬送方向に搬送され、2次転写位置で記録媒体に2次転写される。そして、1次転写位置に対して第1搬送方向の下流側で潜像担持体に当接する潜像担持体用クリーニングローラの周面が第1搬送方向と反対方向に移動する向きに、当該クリーニングローラが回転駆動され、この潜像担持体用クリーニングローラにより1次転写後の潜像担持体上の残留現像液が除去される。また、第2転写位置に対して第2搬送方向の下流側で中間転写媒体に当接する中間転写媒体用クリーニングローラの周面が第2搬送方向と反対方向に移動する向きに、当該クリーニングローラが回転駆動され、この中間転写媒体用クリーニングローラにより2次転写後の中間転写媒体上の残留現像液が除去される。
【0012】
ここで、潜像担持体用クリーニングローラは、その周面が潜像担持体に当接するように固定されており、潜像担持体用クリーニングローラを潜像担持体に対して一定圧力で押圧する構成は採用されていないので、潜像担持体用クリーニングローラの変形が未然に防止される。同様に、中間転写媒体用クリーニングローラは、その周面が中間転写媒体に当接するように固定されており、中間転写媒体用クリーニングローラを中間転写媒体に対して一定圧力で押圧する構成は採用されていないので、中間転写媒体用クリーニングローラの変形が未然に防止される。その結果、潜像担持体と潜像担持体用クリーニングローラとで形成されるニップ幅と、中間転写媒体と中間転写媒体用クリーニングローラとで形成されるニップ幅とは、いずれも変動しない。これによって、良好な耐久性能を確保するとともに、クリーニング性能の低下を未然に防止することができる。
【0013】
また、前記潜像担持体用クリーニングローラと前記潜像担持体との間に交流バイアス電圧を印加する第1電圧印加手段をさらに備えた構成を採用すると、残留現像液中の帯電トナーに潜像担持体に対する接離方向の力が作用するため、トナーの潜像担持体への付着力を低下させることができ、これによって、トナーに対するクリーニング性能を向上することができる。また、第1電圧印加手段により印加される交流バイアス電圧によって潜像担持体を除電することができる。従って、潜像担持体上に静電潜像を繰返し形成する場合に必須となる除電手段を別途備えることが不要となり、装置構成の簡素化および小型化を図ることが可能になる。
【0014】
また、前記中間転写媒体用クリーニングローラと前記中間転写媒体との間に交流バイアス電圧を印加する第2電圧印加手段をさらに備えた構成を採用すると、残留現像液中の帯電トナーに中間転写媒体に対する接離方向の力が作用するため、トナーの中間転写媒体への付着力を低下させることができ、これによって、トナーに対するクリーニング性能を向上することができる。
【0015】
また、前記潜像担持体によるトナー像の搬送速度と前記中間転写媒体によるトナー像の搬送速度とはほぼ等しい速度であり、前記中間転写媒体用クリーニングローラの周速より前記潜像担持体用クリーニングローラの周速が大きい構成を採用してもよい。また、前記中間転写媒体用クリーニングローラと前記中間転写媒体とで形成されるニップ幅より、前記潜像担持体用クリーニングローラと前記潜像担持体とで形成されるニップ幅が長い構成を採用してもよい。
【0016】
前者の構成によれば、中間転写媒体用クリーニングローラが中間転写媒体に当接する面における当該中間転写媒体用クリーニングローラと中間転写媒体との相対速度よりも、潜像担持体用クリーニングローラが潜像担持体に当接する面における当該潜像担持体用クリーニングローラと潜像担持体との相対速度の方が大きくなる。一方、後者の構成によれば、中間転写媒体用クリーニングローラと中間転写媒体とが互いに当接している第2搬送方向の距離よりも、潜像担持体用クリーニングローラと潜像担持体とが互いに当接している第1搬送方向の距離の方が長くなる。
【0017】
その結果、前者および後者のいずれの構成を採用しても、中間転写媒体用クリーニングローラによるクリーニング性能よりも、潜像担持体用クリーニングローラによるクリーニング性能を向上することができる。ところで、一般に、中間転写媒体上の残留現像液よりも潜像担持体上の残留現像液の方が多いので、中間転写媒体用クリーニングローラより潜像担持体用クリーニングローラの方が高いクリーニング性能を確保する必要がある。従って、上記前者および後者のいずれの構成でも、中間転写媒体用クリーニングローラおよび潜像担持体用クリーニングローラの双方について、それぞれ適正なクリーニング性能を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるプリンタの内部構成を示す図、図2は同プリンタの電気的構成を示すブロック図である。このプリンタは、ブラック(K)のトナーを含む現像液を用いて単色画像を形成する湿式現像方式の画像形成装置であり、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部を制御して、装置本体2の下部に配設された給紙カセット3から搬送した転写紙、複写紙および用紙(以下「記録媒体」という)4に上記画像信号に対応する画像を印字出力する。
【0019】
上記エンジン部1は、感光体ユニット10、露光ユニット20、現像ユニット30、転写ユニット40、クリーニングユニット50などを備えている。これらのユニットのうち、感光体ユニット10は感光体11および帯電部12を備えている。また、現像ユニット30は現像ローラ31などを備えている。また、転写ユニット40は中間転写ローラ41などを備えている。さらに、クリーニングユニット50はクリーニングローラ51、クリーニングブレード52などを備えている。
【0020】
感光体ユニット10では、感光体11が図1の矢印方向15(図中、時計回り方向)に回転自在に設けられている。そして、この感光体11の周りには、その回転方向15に沿って、帯電部12、現像ローラ31、中間転写ローラ41、クリーニングローラ51およびクリーニングブレード52が配設されている。また、帯電部12と現像ローラ31との間の表面領域が露光ユニット20からの光ビーム21の照射領域となっている。帯電部12は、本実施形態では帯電ローラからなり、帯電バイアス発生部111から帯電バイアスが印加されて、感光体11の外周面を所定の表面電位Vd(例えばVd=DC+600V)に均一に帯電するもので、帯電手段としての機能を有する。
【0021】
この帯電部12によって均一に帯電された感光体11の外周面に向けて露光ユニット20から例えばレーザで形成される光ビーム21が照射される。この露光ユニット20は、露光制御部112から与えられる制御指令に応じて光ビーム21により感光体11を露光して、感光体11上に画像信号に対応する静電潜像を形成するもので、露光手段としての機能を有する。例えば、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース102を介して主制御部100のCPU101に画像信号を含む印字指令信号が与えられると、主制御部100のCPU101からの指令に応じてCPU113が露光制御部112に対し所定のタイミングで画像信号に対応した制御信号を出力する。そして、この露光制御部112からの制御指令に応じて露光ユニット20から光ビーム21が感光体11に照射されて、画像信号に対応する静電潜像が感光体11上に形成される。
【0022】
こうして形成された静電潜像は現像ユニット30の現像ローラ31から供給されるトナーによって顕像化される。現像ユニット30は、現像ローラ31に加えて、現像液32を貯留するタンク33、タンク33に貯留された現像液32を汲み上げて現像ローラ31に塗布位置34aで塗布する塗布ローラ34、塗布ローラ34上の現像液層の厚さを均一に規制する規制ブレード35、感光体11へのトナー供給後に現像ローラ31上に残留した現像液を除去するクリーニングブレード36および後述するメモリ37(図2)を備えている。現像ローラ31は感光体11に従動する方向(図1中、反時計回り)に感光体11とほぼ等しい周速で回転する。塗布ローラ34は現像ローラ31と同一方向(同図中、反時計回り)に約2倍の周速で回転する。
【0023】
現像液32は、本実施形態では、着色顔料、この着色顔料を接着するエポキシ樹脂などの接着剤、トナーに所定の電荷を与える荷電制御剤、着色顔料を均一に分散させる分散剤等からなるトナーが、液体キャリア中に分散されてなる。本実施形態では、液体キャリアとして例えばポリジメチルシロキサンオイルなどのシリコーンオイルを用いており、トナー濃度を5〜40重量%として、湿式現像方式で多く用いられる低濃度現像液(トナー濃度が1〜2重量%)に比べて高濃度にしている。なお、液体キャリアの種類はシリコーンオイルに限定されるものではなく、また、現像液32の粘度は、使用する液体キャリアやトナーを構成する各材料、トナー濃度などによって決まるが、本実施形態では、例えば粘度を100〜10000mPa・s、好ましくは50〜6000mPa・sとしている。
【0024】
感光体11と現像ローラ31との間隔(現像ギャップ=現像液層の厚さ)は、本実施形態では例えば5〜40μmに設定し、現像ニップ幅(現像液層が感光体11および現像ローラ31の双方に接触している周方向の距離)は、本実施形態では例えば5mmに設定している。上述した低濃度現像液の場合にはトナー量を稼ぐべく100〜200μmの現像ギャップを必要とするのに比べて、高濃度現像液を用いる本実施形態では現像ギャップを短縮することができる。従って、現像液中を電気泳動によって移動するトナーの移動距離が短縮するとともに、同一の現像バイアスを印加してもより高い電界が発生するので、現像効率を向上することができ、現像を高速に行えることとなる。
【0025】
このような構成の現像ユニット30において、タンク33に貯留された現像液32が塗布ローラ34により汲み上げられ、規制ブレード35により塗布ローラ34上の現像液層の厚さが均一に規制され、この均一な現像液32が現像ローラ31の表面に付着し、現像ローラ31の回転に伴って感光体11に対向する現像位置16に搬送される。現像液中のトナーは、荷電制御剤などの作用によって例えば正に帯電している。
【0026】
そして、現像位置16において現像ローラ31に担持されている現像液が現像ローラ31から供給されて感光体11に付着し、現像バイアス発生部114から現像ローラ31に印加される現像バイアスVb(例えばVb=DC+400V)によってトナーが現像液中を現像ローラ31から感光体11に移動して、静電潜像が顕像化される。また、感光体11に付着せずに現像ローラ31上に残った現像液は、クリーニングブレード36により掻き落とされ、自重でタンク33に戻る。
【0027】
上記のようにして感光体11上に形成されたトナー像は、感光体11の回転に伴って中間転写ローラ41に対向する1次転写位置44に搬送される。中間転写ローラ41は感光体11に従動する方向(図1中、反時計回り)46に感光体11とほぼ等しい周速で回転しており、転写バイアス発生部115から1次転写バイアス(例えばDC−400V)が印加されると、感光体11上のトナー像が中間転写ローラ41に1次転写される。1次転写後における感光体11上の残留電荷および残留現像液はクリーニングローラ51およびクリーニングブレード52により除去される。クリーニングローラ51については後に詳述する。
【0028】
中間転写ローラ41の適所(図1では中間転写ローラ41の鉛直下方)に2次転写ローラ42が対向配置されており、中間転写ローラ41に1次転写された1次転写トナー像は中間転写ローラ41の回転に伴って2次転写ローラ42に対向する2次転写位置45に搬送される。一方、給紙カセット3に収容されている記録媒体4は、1次転写トナー像の搬送に同期して搬送駆動部(図示省略)により2次転写位置45に搬送される。そして、2次転写ローラ42は中間転写ローラ41に従動する方向(図1中、時計回り)に中間転写ローラ41と等しい周速で回転しており、転写バイアス発生部115から2次転写バイアス(例えば定電流制御で−100μA)が印加されると、中間転写ローラ41上のトナー像が記録媒体4に2次転写される。2次転写後における中間転写ローラ41上の残留現像液は、クリーニングローラ43およびクリーニングブレード46により除去される。クリーニングローラ43については後に詳述する。
【0029】
こうしてトナー像が2次転写された記録媒体4は、所定の転写紙搬送経路5(図1中、一点鎖線)に沿って搬送され、定着ユニット6によってトナー像が定着され、装置本体2の上部に設けられた排出トレイに排出される。また、装置本体2の上面には、例えば液晶ディスプレイおよびタッチパネルからなる操作表示パネル7が配設されており、使用者による操作指示を受け付けるとともに、所定の情報を表示して使用者に報知する。
【0030】
このように、この実施形態では、感光体11が本発明の「潜像担持体」に相当し、現像ユニット30が本発明の「現像手段」に相当し、中間転写ローラ41が本発明の「中間転写媒体」に相当し、転写バイアス発生部115が本発明の「1次転写手段」に相当し、2次転写ローラ42および転写バイアス発生部115が本発明の「2次転写手段」に相当する。
【0031】
図2において、主制御部100は、インターフェース102を介して外部装置から与えられた画像信号を記憶するための画像メモリ103を備えており、CPU101は、外部装置から画像信号を含む印字指令信号をインターフェース102を介して受信すると、エンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータに変換し、エンジン制御部110に送出する。
【0032】
エンジン制御部110のメモリ116は、予め設定された固定データを含むCPU113の制御プログラムを記憶するROMや、エンジン部1の制御データやCPU113による演算結果などを一時的に記憶するRAMなどからなる。CPU113はCPU101を介して外部装置から送られた画像信号に関するデータをメモリ116に格納する。
【0033】
現像ユニット30のメモリ37は、当該現像ユニット30の製造ロット、使用履歴、内蔵トナーの特性、現像液32の残量やトナー濃度などに関するデータを記憶するものである。このメモリ37は通信部38と電気的に接続されており、通信部38は例えばタンク33に取り付けられている。そして、現像ユニット30が装置本体2に装着されると、通信部38がエンジン制御部110の通信部117と所定距離以内、例えば10mm以内に対向配置されるように構成されており、赤外線などの無線通信により互いに非接触状態でデータを送受信可能となっている。これによって、CPU113により現像ユニット30に関する消耗品管理等の各種情報の管理が行われる。
【0034】
なお、この実施形態では無線通信等の電磁的手段を用いて非接触にてデータ送受信を行うようにしているが、例えば装置本体2および現像ユニット30にそれぞれコネクタを設けておき、装置本体2に現像ユニット30を装着すると、両コネクタが機械的に嵌合することで相互にデータ送受信を行うようにしてもよい。また、メモリ37は、電源オフ状態や現像ユニット30が装置本体2から取り外された状態でもそのデータを保存できる不揮発性メモリであることが望ましく、このような不揮発性メモリとしては、例えばフラッシュメモリなどのEEPROMや強誘電体メモリなどを用いることができる。
【0035】
図3はクリーニングローラ51および感光体11を示す図である。クリーニングローラ51は、図1に示すように、その周面が、1次転写位置44に対して回転方向15の下流側で感光体11に当接するように装置本体2に固定され、かつ、回転方向15に直交する回転軸周りに回転自在に設けられている。クリーニングローラ51は、ローラ駆動モータ53(図2)がモータ駆動部118(図2)によって回転駆動されると、感光体11に従動する方向と反対方向(図1中、時計回り)に所定の周速S1で回転する。これによって、クリーニングローラ51は、1次転写の終了後に感光体11の表面に残留している現像液を感光体11から除去する。
【0036】
図3に示すように、クリーニングローラ51と感光体11との間には、ACバイアス発生部119が接続されている。CPU113からの制御信号によりACバイアス発生部119が駆動されると、クリーニングローラ51と感光体11との間にACバイアスが印加される。このACバイアスにより、感光体11上の残留現像液中の帯電トナーに感光体11に対する接離方向の力が交互に作用するので、トナーの感光体11に対する付着力を低下させることができ、これによって、クリーニングローラ51により感光体11からトナーを確実に除去することができる。
【0037】
図3に示すように、クリーニングローラ51と感光体11とで形成されるニップ幅をL1に設定している。このニップ幅L1が小さいと所望のクリーニング性能が得られず、過大になるとクリーニングローラ51および感光体11の磨耗が進むことにより耐久性能が低下するため、予め適正値に設定されている。このニップ幅L1は、クリーニングローラ51の周面(被覆層)を形成する材質として合成樹脂や合成ゴムなどから適当な剛性を有する材質を選択することにより、適正値に設定することができる。
【0038】
なお、図1に示すように、クリーニングローラ51にはクリーニングブレード54が当接しており、クリーニングローラ51により感光体11から除去された現像液は、クリーニングブレード54によりクリーニングローラ51から掻き取られて、例えば廃液タンク(図示省略)に回収される。
【0039】
図4はクリーニングローラ43および中間転写ローラ41を示す図である。クリーニングローラ43は、図1に示すように、その周面が、2次転写位置44に対して回転方向46の下流側で中間転写ローラ41に当接するように装置本体2に固定され、かつ、回転方向46に直交する回転軸周りに回転自在に設けられている。クリーニングローラ43は、ローラ駆動モータ48(図2)がモータ駆動部120(図2)によって回転駆動されると、中間転写ローラ41に従動する方向と反対方向(図1中、反時計回り)に所定の周速S2で回転する。これによって、クリーニングローラ43は、2次転写の終了後に中間転写ローラ41の表面に残留している現像液を中間転写ローラ41から除去する。
【0040】
図4に示すように、クリーニングローラ43と中間転写ローラ41との間には、ACバイアス発生部121が接続されている。CPU113からの制御信号によりACバイアス発生部121が駆動されると、クリーニングローラ43と中間転写ローラ41との間にACバイアスが印加される。このACバイアスにより、中間転写ローラ41上の残留現像液中の帯電トナーに中間転写ローラ41に対する接離方向の力が交互に作用するので、トナーの中間転写ローラ41に対する付着力を低下させることができ、これによって、クリーニングローラ43により中間転写ローラ41からトナーを確実に除去することができる。
【0041】
図4に示すように、クリーニングローラ43と中間転写ローラ41とで形成されるニップ幅をL2に設定している。上述したように、このニップ幅L2が小さいと所望のクリーニング性能が得られず、過大になるとクリーニングローラ43および中間転写ローラ41の磨耗が進むことにより耐久性能が低下するため、予め適正値に設定されている。このニップ幅L2は、クリーニングローラ43の周面(被覆層)を形成する材質として合成樹脂や合成ゴムなどから適当な剛性を有する材質を選択することにより、適正値に設定することができる。
【0042】
なお、図1に示すように、クリーニングローラ43にはクリーニングブレード49が当接しており、クリーニングローラ43により中間転写ローラ41から除去された現像液は、クリーニングブレード49によりクリーニングローラ43から掻き取られて、例えば廃液タンク(図示省略)に回収される。
【0043】
このように、この実施形態では、クリーニングローラ51が本発明の「潜像担持体用クリーニングローラ」に相当し、ローラ駆動モータ53およびモータ駆動部118が本発明の「第1駆動手段」に相当し、ACバイアス発生部119が本発明の「第1電圧印加手段」に相当し、クリーニングローラ43が本発明の「中間転写媒体用クリーニングローラ」に相当し、ローラ駆動モータ48およびモータ駆動部120が本発明の「第2駆動手段」に相当し、ACバイアス発生部121が本発明の「第2電圧印加手段」に相当する。
【0044】
次に、クリーニングローラ51およびクリーニングローラ43のクリーニング性能について説明する。各ローラ51,43によるニップ幅L1,L2は、L1>L2に設定している。ニップ幅が大きい方がクリーニング性能を向上できるので、L1>L2に設定することにより、クリーニングローラ43よりクリーニングローラ51の方が高いクリーニング性能を得ることができる。
【0045】
また、クリーニングローラ51,43の周速S1,S2は、S1>S2に設定している。上述したように、感光体11の周速と中間転写ローラ41の周速とはほぼ等しい速度に設定されている。従って、S1>S2に設定すると、クリーニングローラ43と中間転写ローラ41との相対速度より、クリーニングローラ51と感光体11との相対速度の方が大きくなる。この相対速度が大きい方がクリーニング性能を向上できるので、S1>S2に設定することにより、クリーニングローラ43よりクリーニングローラ51の方が高いクリーニング性能を得ることができる。
【0046】
ここで、現像液は転写ごとに減少していく。従って、2次転写後に中間転写ローラ41上に残留している現像液よりも、1次転写後に感光体11上に残留している現像液の方が多いと考えられる。すなわち、クリーニングローラ43よりクリーニングローラ51の方が高いクリーニング性能を必要とする。従って、L1>L2およびS1>S2に設定することにより、クリーニングローラ43およびクリーニングローラ51について、それぞれ適正なクリーニング性能を確保することができる。
【0047】
以上説明したように、本実施形態によれば、クリーニングローラ51の周面が1次転写位置44より回転方向15の下流側で感光体11に当接し、そのクリーニングローラ51の感光体11に当接する面が感光体11の回転方向15と反対方向に移動する向きに、クリーニングローラ51をローラ駆動モータ53により回転駆動しているので、1次転写後の感光体11上の残留現像液を確実に除去することができる。
【0048】
この場合において、その周面が感光体11に当接するようにクリーニングローラ51を装置本体2に固定しており、クリーニングローラ51を感光体11に一定圧力で押圧する構成を採用していないので、クリーニングローラ51の変形を未然に防止することができる。これによって、良好な耐久性能を確保するとともに、クリーニング性能の低下を未然に防止することができる。
【0049】
また、本実施形態によれば、ACバイアス発生部119によりクリーニングローラ51と感光体11との間にACバイアスを印加するようにしているので、トナーの感光体11に対する付着力を低下させることができ、これによって、トナーを効率良く除去することができる。また、このACバイアスの印加により感光体11の除電を行うことができるので、別途、LEDなどの除電手段を設ける必要がなく、装置構成の簡素化および装置本体の小型化を図ることができる。
【0050】
また、本実施形態によれば、クリーニングローラ43の周面が2次転写位置45より回転方向46の下流側で中間転写ローラ41に当接し、そのクリーニングローラ43の中間転写ローラ41に当接する面が中間転写ローラ41の回転方向46と反対方向に移動する向きに、クリーニングローラ43をローラ駆動モータ48により回転駆動しているので、2次転写後の中間転写ローラ41上の残留現像液を確実に除去することができる。
【0051】
この場合において、その周面が中間転写ローラ41に当接するようにクリーニングローラ43を装置本体2に固定しており、クリーニングローラ43を中間転写ローラ41に一定圧力で押圧する構成を採用していないので、クリーニングローラ43の変形を未然に防止することができる。これによって、良好な耐久性能を確保するとともに、クリーニング性能の低下を未然に防止することができる。
【0052】
また、本実施形態によれば、ACバイアス発生部121によりクリーニングローラ43と中間転写ローラ41との間にACバイアスを印加するようにしているので、トナーの中間転写ローラ41に対する付着力を低下させることができ、これによって、トナーを効率良く除去することができる。
【0053】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能であり、例えば、上記実施形態では、1個のクリーニングローラ51を備えているが、これに限られず、回転方向15に互いに並んで配設された複数のクリーニングローラを備えるようにしてもよい。同様に、上記実施形態では、1個のクリーニングローラ43を備えているが、これに限られず、回転方向46に互いに並んで配設された複数のクリーニングローラを備えるようにしてもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、クリーニングブレード52を備えているが、クリーニングローラ51により完全に残留現像液を除去できる場合には、クリーニングブレード52を省略してもよい。同様に、上記実施形態では、クリーニングブレード47を備えているが、クリーニングローラ43により完全に残留現像液を除去できる場合には、クリーニングブレード47を省略してもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、クリーニングローラ51およびクリーニングローラ43の双方を備えているが、これに限られず、例えばクリーニングローラ51のみを備える構成でもよい。この形態では、感光体11が本発明の「像担持体」に相当し、転写バイアス発生部115が本発明の「転写手段」に相当し、クリーニングローラ51が本発明の「クリーニングローラ」に相当し、ローラ駆動モータ53およびモータ駆動部118が本発明の「駆動手段」に相当し、ACバイアス発生部119が本発明の「電圧印加手段」に相当する。このとき、中間転写ローラ41が転写媒体に対応する。
【0056】
また、逆に、クリーニングローラ43のみを備える構成でもよい。この形態では、中間転写ローラ41が本発明の「像担持体」に相当し、2次転写ローラ42および転写バイアス発生部115が本発明の「転写手段」に相当し、クリーニングローラ43が本発明の「クリーニングローラ」に相当し、ローラ駆動モータ48およびモータ駆動部120が本発明の「駆動手段」に相当し、ACバイアス発生部121が本発明の「電圧印加手段」に相当する。このとき、記録媒体4が転写媒体に対応する。
【0057】
また、上記実施形態では、中間転写ローラ41を備え、感光体11のトナー像を1次転写位置44において中間転写ローラ41に1次転写した後、2次転写位置45において2次転写ローラ42により記録媒体4に2次転写するようにしているが、これに限られず、例えば中間転写ローラ41を省いて2次転写ローラ42を1次転写位置44に配置し、感光体11のトナー像を直接記録媒体4に転写する構成でもよい。この形態では、感光体11が本発明の「像担持体」に相当し、転写バイアス発生部115および2次転写ローラ42が本発明の「転写手段」に相当する。このとき、記録媒体4が転写媒体に対応する。
【0058】
また、上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を転写紙に印刷するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む一般の電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。また、上記実施形態は単色印字の画像形成装置に対して本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されず、カラー画像形成装置にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるプリンタの内部構成を示す図。
【図2】同プリンタの電気的構成を示すブロック図。
【図3】クリーニングローラおよび感光体を示す図。
【図4】クリーニングローラおよび中間転写ローラを示す図。
【符号の説明】11…感光体(像担持体、潜像担持体)、20…現像ユニット(現像手段)、41…中間転写ローラ(像担持体、中間転写媒体)、42…2次転写ローラ(転写手段、2次転写手段)、43,51…クリーニングローラ、48…ローラ駆動モータ(駆動手段、第2駆動手段)、53…ローラ駆動モータ(駆動手段、第1駆動手段)、113…CPU、115…転写バイアス発生部(転写手段、1次転写手段、2次転写手段)、118…モータ駆動部(駆動手段、第1駆動手段)、119…ACバイアス発生部(電圧印加手段、第1電圧印加手段)、120…モータ駆動部(駆動手段、第2駆動手段)、121…ACバイアス発生部(電圧印加手段、第2電圧印加手段)
Claims (8)
- 液体キャリアにトナーを分散してトナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液により形成されたトナー像を担持しつつ所定の搬送方向に搬送する像担持体と、
前記像担持体が担持するトナー像を所定の転写位置で転写媒体に転写する転写手段と、
前記転写位置に対して前記搬送方向の下流側で前記像担持体に、その周面が当接するように固定され、かつ、前記搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられたクリーニングローラと、
前記クリーニングローラの前記像担持体に当接する面が前記搬送方向と反対方向に移動する向きに前記クリーニングローラを回転駆動し、当該クリーニングローラにより転写後の前記像担持体上の残留現像液を除去する駆動手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記クリーニングローラと前記像担持体との間に交流バイアス電圧を印加する電圧印加手段をさらに備えた請求項1記載の画像形成装置。
- その表面に静電潜像を担持するとともに、その静電潜像が顕像化されたトナー像を担持しながら第1搬送方向に搬送可能な潜像担持体と、
液体キャリアにトナーを分散してトナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液を前記潜像担持体に供給することにより前記トナー像を形成する現像手段と、
トナー像を担持しながら第2搬送方向に搬送可能な中間転写媒体と、
前記潜像担持体上のトナー像を所定の1次転写位置で前記中間転写媒体に1次転写する1次転写手段と、
前記中間転写媒体上の前記1次転写位置から所定の2次転写位置に向けて前記第2搬送方向に搬送されたトナー像を当該2次転写位置で記録媒体に2次転写する2次転写手段と、
前記1次転写位置に対して前記第1搬送方向の下流側で前記潜像担持体に、その周面が当接するように固定され、かつ、前記第1搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられた潜像担持体用クリーニングローラと、
前記2次転写位置に対して前記第2搬送方向の下流側で前記中間転写媒体に、その周面が当接するように固定され、かつ、前記第2搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられた中間転写媒体用クリーニングローラと、
前記潜像担持体用クリーニングローラの前記潜像担持体に当接する面が前記第1搬送方向と反対方向に移動する向きに前記潜像担持体用クリーニングローラを回転駆動し、当該潜像担持体用クリーニングローラにより1次転写後の前記潜像担持体上の残留現像液を除去する第1駆動手段と、
前記中間転写媒体用クリーニングローラの前記中間転写媒体に当接する面が前記第2搬送方向と反対方向に移動する向きに前記中間転写媒体用クリーニングローラを回転駆動し、当該中間転写媒体用クリーニングローラにより2次転写後の前記中間転写媒体上の残留現像液を除去する第2駆動手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記潜像担持体用クリーニングローラと前記潜像担持体との間に交流バイアス電圧を印加する第1電圧印加手段をさらに備えた請求項3記載の画像形成装置。
- 前記中間転写媒体用クリーニングローラと前記中間転写媒体との間に交流バイアス電圧を印加する第2電圧印加手段をさらに備えた請求項3または4記載の画像形成装置。
- 前記潜像担持体によるトナー像の搬送速度と前記中間転写媒体によるトナー像の搬送速度とはほぼ等しい速度であり、
前記中間転写媒体用クリーニングローラの周速より前記潜像担持体用クリーニングローラの周速が大きい請求項3〜5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記中間転写媒体用クリーニングローラと前記中間転写媒体とで形成されるニップ幅より、前記潜像担持体用クリーニングローラと前記潜像担持体とで形成されるニップ幅が長い請求項3〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 液体キャリアにトナーを分散してトナー濃度が約5〜40重量%となっている現像液により形成されたトナー像を像担持体上に担持させながら所定の搬送方向に搬送する工程と、
前記像担持体上のトナー像を所定の転写位置で転写媒体に転写する工程と、
前記転写位置に対して前記搬送方向の下流側で前記像担持体に、その周面が当接するように固定され、前記搬送方向に直交する回転軸周りに回転自在に設けられたクリーニングローラを、その当接する面が前記搬送方向と反対方向に移動する向きに回転駆動し、当該クリーニングローラにより転写後の前記像担持体上の残留現像液を除去する工程と
を備えたことを特徴とする画像形成方法。
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