JP2004151069A - 赤外線測距装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カバーで反射された赤外線が受光部に入射されるのを効果的に防止し、被測定物までの距離を正確に測定することのできる赤外線測距センサの実装構成を提供する。
【解決手段】赤外線測距センサ2の発光部3と受光部4の間に遮光板7を設けることにより、発光部3から発せられた赤外線が、赤外線測距センサ2の正面付近に設けられている保護カバー5で反射した場合でも、反射した赤外線が受光部4に入射されることはなく、赤外線測距センサ2が、誤って保護カバー5までの距離を測定することをなくすことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】赤外線測距センサ2の発光部3と受光部4の間に遮光板7を設けることにより、発光部3から発せられた赤外線が、赤外線測距センサ2の正面付近に設けられている保護カバー5で反射した場合でも、反射した赤外線が受光部4に入射されることはなく、赤外線測距センサ2が、誤って保護カバー5までの距離を測定することをなくすことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線測距センサを用いた機器における赤外線測距センサの実装構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の機器の赤外線測距センサの実装構成は、図8のようなものがあった。
【0003】
図8において、101は、赤外線測距センサ102が用いられている機器の外郭ケースで、赤外線測距センサ102は、発光部103と受光部104を有し、赤外線測距センサ102の正面方向には、赤外線透過率が比較的良い材料で作られているカバー105が外郭ケース101に組み込まれている。また、発光部103と受光部104の間には、赤外線測距センサ102のケースと一体に成形した遮光板107が設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図9を用いて、従来の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明すると、赤外線測距センサ102の発光部103より赤外線が発せられ、この赤外線は、カバー105を透過し、被測定物106に反射して受光部104に入射され、被測定物106までの距離が測定される。ここで、遮光板107は、発光部103から発せられた赤外光がカバーに反射して受光部104に入射するのを防止して正確な距離が計測できるように工夫されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開昭10−132559号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の赤外線測距センサの実装構成では、図10に示すように、赤外線測距センサ102の発光部103から発せられた赤外線の一部は、カバー105と遮光板107との僅かな隙間からカバー105の内面で反射して受光部104に入射されていた。カバー105と遮光板107との隙間は赤外線センサーの取り付け状態のバラツキに左右され、特にカバー105が湾曲している場合は大きな隙間が発生してしまい、カバー105で反射されて受光部103に入射される赤外線量が増加し、カバー105までの距離を測定してしまい、被測定物までの距離を正確に測定できない可能性があるという課題を有していた。
【0007】
また、カバー105に用いる材質の種類や表面の仕上げの状態など、あるいは、それらのばらつきによっては、カバー105の内面で反射する赤外線量が増加し、カバー105と遮光板107との隙間が僅かでも、被測定物からの赤外線の反射量に対するカバー105からの反射量の比が大きくなることもあり、被測定物までの距離を正確に測定できない場合があった。
【0008】
また、遮光板107を赤外線測距センサ102のケースと一体に成形しているので同じ赤外線測距センサを種々の機器に組み込もうとすると、赤外線測距センサからカバーまでの距離が固定されてしまう、或いは、カバーの形状を遮光板の形状に合わせる必要があり設計上の制約となっていた。
【0009】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、カバー105で反射された赤外線が受光部104に入射されるのを効果的に防止し、被測定物までの距離を正確に測定することのできる赤外線測距センサの実装構成を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、赤外線測距センサの実装構成は、発光部と受光部を有する赤外線測距センサと、前記赤外線測距センサの正面付近に設けられるカバーを備え、前記赤外線測距センサの発光部と受光部の間に前記カバーと一体に設けた遮光板を配したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、発光部と受光部を有する赤外線測距センサと、前記赤外線測距センサの正面付近に設けられるカバーを備え、前記赤外線測距センサの発光部と受光部の間に前記カバーと一体に設けた遮光板を配したので、カバーと遮光板との隙間を完全になくすことが可能となり、カバーで反射された赤外線が受光部に入射されるのを効果的に防止でき、たとえ、カバーの材質の種類や表面仕上がりの状態、それらのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、遮光板により、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が正確に測定できる。
【0012】
また、遮光板107の大きさは組み込む機器に応じて任意に設計できるので、同じ赤外線測距センサを種々の機器に組み込むことが可能となり、赤外線測距センサの共用によるコストダウンが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、特に請求項1に記載のカバーと遮光板とを異なる材料を用い、それぞれ別に成形し、組み合わせて一体として実装するので、カバーには赤外線透過率の高い材料のものを用い、遮光板には赤外線透過率の低い材料のものを用いることで、たとえ、カバーの表面仕上がりの状態、そのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、赤外線透過率が低く遮光性の良い遮光板が、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が測定できる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、特に請求項1に記載のカバーと前記遮光板を同じ材料で成形し、前記遮光板の表面に遮光フィルムを配するので、たとえ、カバーの材質の種類や表面仕上がりの状態、それらのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、表面に遮光フィルムを配されている遮光板が、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が測定できる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、特に請求項1に記載のカバーと遮光板を同じ材料で成形し、前記遮光板の表面に遮光塗料を配するので、たとえ、カバーの材質の種類や表面仕上がりの状態、それらのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、表面に遮光塗料を配されている遮光板が、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が測定できる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における赤外線測距センサを用いた機器の赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図である。
【0018】
図1において、1は赤外線測距センサ2が用いられている機器の外郭ケースで、赤外線測距センサ2は、発光部3と受光部4を有し、赤外線測距センサ2の正面方向には、カバーである保護カバー5が外郭ケース1に組み込まれており、赤外線測距センサ2の発光部3と受光部4の間には、遮光板7が設けられている。保護カバー5は、赤外線透過率の高いプラスチック材料を用いて成形されており、また、遮光板7は、赤外線透過率の低いプラスチック材料を用いて成形されており、図2に示すように、それぞれ個別に樹脂金型成形される保護カバー5と遮光板7は、保護カバー5の凹部8に遮光板7の凸部9を、保護カバー5の上方、または、下方よりスライドして挿入することで組み合わされる。
【0019】
以上のように構成された赤外線測距センサを用いた機器の赤外線センサ部について、図3、図4を用いて、以下その動作、作用を説明する。
【0020】
図3において、赤外線測距センサ2の発光部3は、赤外線を発し、この赤外線は、被測定物6に当たり、反射される。反射された赤外線は、赤外線測距センサ2の受光部4に入射されることにより、被測定物6までの距離が測定される。
【0021】
次に、図4において、赤外線測距センサ2の発光部3から発せられた赤外線の一部は、保護カバー5の材質の種類や表面の仕上がり、また、それらのばらつきなどによっては、保護カバー5の内面で反射する場合もあるが、保護カバー5の内面で反射した赤外線は、赤外線透過率の低い材料を用いて作られている遮光板7が、発光部3と受光部4の間に赤外線を遮るように設けられているので、受光部4に入射されることはなく、従って、赤外線測距センサ2が、誤って保護カバー5までの距離を測定することはなくなり、被測定物6までの距離が測定されることになる。
【0022】
以上のように、本実施例1においては、赤外線測距センサ2を用いた機器の赤外線測距センサ2の実装構成において、赤外線測距センサ2の発光部3と受光部4の間に遮光板7を設けることにより、保護カバー5の内面で反射した赤外線が受光部4に入射されるのをなくせるので、誤って保護カバー5までの距離を測定することをなくすことができる。
【0023】
なお、それぞれ個別に成形される保護カバー5と遮光板7の組み合わせ実装の方法は、本実施例1で示した方法以外にも、ビスによる一体化実装や接着剤による一体化実装など色々の方法が考えられるが、いずれの方法を用いても、保護カバー5の内面での反射赤外線が受光部4に入射されないように遮断する実装構成であれば良い。
【0024】
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例における赤外線測距センサを用いた機器の赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図である。
【0025】
図5において、11は赤外線測距センサ12が用いられている機器の外郭ケースで、赤外線測距センサ12は、発光部13と受光部14を有し、赤外線測距センサ12の正面方向には、カバーである保護カバー15が外郭ケース11に組み込まれており、赤外線測距センサ12の発光部13と受光部14の間には、遮光板17が設けられている。保護カバー15と遮光板17は、赤外線透過率の比較的高いプラスチック材料を用いて一体成形されており、図6に示すように、遮光板17の表面の内で、発光部13側の表面には赤外線透過率の著しく低い遮光フィルムが接着剤で貼り付けられている。
【0026】
以上のように構成された赤外線測距センサを用いた機器の赤外線センサ部について、図6、図7を用いて、以下その動作、作用を説明する。
【0027】
図6において、赤外線測距センサ12の発光部13は、赤外線を発し、この赤外線は、被測定物16に当たり、反射される。反射された赤外線は、赤外線測距センサ2の受光部14に入射されることにより、被測定物16までの距離が測定される。
【0028】
次に、図7において、赤外線測距センサ12の発光部13から発せられた赤外線の一部は、保護カバー15の材質の種類や表面の仕上がり、また、それらのばらつきなどによっては、保護カバー15の内面で反射する場合もあるが、保護カバー15の内面で反射した赤外線は、一体成形されている遮光板17に貼り付けられている遮光フィルム18が、赤外線を遮るので、受光部14に入射されることはなく、従って、赤外線測距センサ12が、誤って保護カバー15までの距離を測定することはなくなり、被測定物16までの距離が測定されることになる。
【0029】
以上のように、本実施例2においては、赤外線測距センサ12を用いた機器の赤外線測距センサ12の実装構成において、赤外線測距センサ12の発光部13と受光部14の間に遮光フィルム18を設けることにより、保護カバー15の内面で反射した赤外線が受光部14に入射されるのをなくせるので、誤って保護カバー15までの距離を測定することをなくすことができる。
【0030】
なお、本実施例2では、一体成形している遮光板17の表面の内、発光部13側の片方の表面に遮光フィルム18を配したが、受光部14側に配しても良く、発光部13側と受光部14側の両方に配しても良い。
【0031】
また、本実施例によればカバーと遮光板を一体に成形可能でありカバーの形状は、曲面であっても良く、外郭ケースの形状に合わせたカバー形状とすることが可能となる。
【0032】
また、本本実施例2では、一体成形している遮光板17の表面に遮光フィルム18を配したが、遮光フィルム18の代わりに赤外線透過率の低い遮光塗料を塗ったり、スプレーで噴き付けても同様の効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜4に記載の発明によれば、赤外線測距センサを用いた機器の赤外線測距センサの実装構成において、発光部と受光部の間に遮光板を設けることにより、保護カバーの内面で反射した赤外線が受光部に入射されるのをなくせるので、誤って保護カバーまでの距離を測定することをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施例1におけるカバーと遮光板を示す斜視図
【図3】本発明の実施例1の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図4】本発明の実施例1の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図5】本発明の実施例2における赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施例2の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図7】本発明の実施例2の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図8】従来の赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図
【図9】従来の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図10】従来の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【符号の説明】
2、12 赤外線測距センサ
3、13 発光部
4、14 受光部
5、15 保護カバー(カバー)
7、17 遮光板
18 遮光フィルム
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線測距センサを用いた機器における赤外線測距センサの実装構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の機器の赤外線測距センサの実装構成は、図8のようなものがあった。
【0003】
図8において、101は、赤外線測距センサ102が用いられている機器の外郭ケースで、赤外線測距センサ102は、発光部103と受光部104を有し、赤外線測距センサ102の正面方向には、赤外線透過率が比較的良い材料で作られているカバー105が外郭ケース101に組み込まれている。また、発光部103と受光部104の間には、赤外線測距センサ102のケースと一体に成形した遮光板107が設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図9を用いて、従来の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明すると、赤外線測距センサ102の発光部103より赤外線が発せられ、この赤外線は、カバー105を透過し、被測定物106に反射して受光部104に入射され、被測定物106までの距離が測定される。ここで、遮光板107は、発光部103から発せられた赤外光がカバーに反射して受光部104に入射するのを防止して正確な距離が計測できるように工夫されていた。
【0005】
【特許文献1】
特開昭10−132559号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の赤外線測距センサの実装構成では、図10に示すように、赤外線測距センサ102の発光部103から発せられた赤外線の一部は、カバー105と遮光板107との僅かな隙間からカバー105の内面で反射して受光部104に入射されていた。カバー105と遮光板107との隙間は赤外線センサーの取り付け状態のバラツキに左右され、特にカバー105が湾曲している場合は大きな隙間が発生してしまい、カバー105で反射されて受光部103に入射される赤外線量が増加し、カバー105までの距離を測定してしまい、被測定物までの距離を正確に測定できない可能性があるという課題を有していた。
【0007】
また、カバー105に用いる材質の種類や表面の仕上げの状態など、あるいは、それらのばらつきによっては、カバー105の内面で反射する赤外線量が増加し、カバー105と遮光板107との隙間が僅かでも、被測定物からの赤外線の反射量に対するカバー105からの反射量の比が大きくなることもあり、被測定物までの距離を正確に測定できない場合があった。
【0008】
また、遮光板107を赤外線測距センサ102のケースと一体に成形しているので同じ赤外線測距センサを種々の機器に組み込もうとすると、赤外線測距センサからカバーまでの距離が固定されてしまう、或いは、カバーの形状を遮光板の形状に合わせる必要があり設計上の制約となっていた。
【0009】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、カバー105で反射された赤外線が受光部104に入射されるのを効果的に防止し、被測定物までの距離を正確に測定することのできる赤外線測距センサの実装構成を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、赤外線測距センサの実装構成は、発光部と受光部を有する赤外線測距センサと、前記赤外線測距センサの正面付近に設けられるカバーを備え、前記赤外線測距センサの発光部と受光部の間に前記カバーと一体に設けた遮光板を配したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、発光部と受光部を有する赤外線測距センサと、前記赤外線測距センサの正面付近に設けられるカバーを備え、前記赤外線測距センサの発光部と受光部の間に前記カバーと一体に設けた遮光板を配したので、カバーと遮光板との隙間を完全になくすことが可能となり、カバーで反射された赤外線が受光部に入射されるのを効果的に防止でき、たとえ、カバーの材質の種類や表面仕上がりの状態、それらのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、遮光板により、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が正確に測定できる。
【0012】
また、遮光板107の大きさは組み込む機器に応じて任意に設計できるので、同じ赤外線測距センサを種々の機器に組み込むことが可能となり、赤外線測距センサの共用によるコストダウンが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、特に請求項1に記載のカバーと遮光板とを異なる材料を用い、それぞれ別に成形し、組み合わせて一体として実装するので、カバーには赤外線透過率の高い材料のものを用い、遮光板には赤外線透過率の低い材料のものを用いることで、たとえ、カバーの表面仕上がりの状態、そのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、赤外線透過率が低く遮光性の良い遮光板が、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が測定できる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、特に請求項1に記載のカバーと前記遮光板を同じ材料で成形し、前記遮光板の表面に遮光フィルムを配するので、たとえ、カバーの材質の種類や表面仕上がりの状態、それらのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、表面に遮光フィルムを配されている遮光板が、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が測定できる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、特に請求項1に記載のカバーと遮光板を同じ材料で成形し、前記遮光板の表面に遮光塗料を配するので、たとえ、カバーの材質の種類や表面仕上がりの状態、それらのばらつきなどにより赤外線透過率が低下し、赤外線測距センサの発光部から発せられる赤外線が、カバーの内面で反射しても、表面に遮光塗料を配されている遮光板が、反射した赤外線が受光部に入射するのを阻止できるので、誤ってカバーまでの距離を測ることはなく、被測定物までの距離が測定できる。
【0016】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施例における赤外線測距センサを用いた機器の赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図である。
【0018】
図1において、1は赤外線測距センサ2が用いられている機器の外郭ケースで、赤外線測距センサ2は、発光部3と受光部4を有し、赤外線測距センサ2の正面方向には、カバーである保護カバー5が外郭ケース1に組み込まれており、赤外線測距センサ2の発光部3と受光部4の間には、遮光板7が設けられている。保護カバー5は、赤外線透過率の高いプラスチック材料を用いて成形されており、また、遮光板7は、赤外線透過率の低いプラスチック材料を用いて成形されており、図2に示すように、それぞれ個別に樹脂金型成形される保護カバー5と遮光板7は、保護カバー5の凹部8に遮光板7の凸部9を、保護カバー5の上方、または、下方よりスライドして挿入することで組み合わされる。
【0019】
以上のように構成された赤外線測距センサを用いた機器の赤外線センサ部について、図3、図4を用いて、以下その動作、作用を説明する。
【0020】
図3において、赤外線測距センサ2の発光部3は、赤外線を発し、この赤外線は、被測定物6に当たり、反射される。反射された赤外線は、赤外線測距センサ2の受光部4に入射されることにより、被測定物6までの距離が測定される。
【0021】
次に、図4において、赤外線測距センサ2の発光部3から発せられた赤外線の一部は、保護カバー5の材質の種類や表面の仕上がり、また、それらのばらつきなどによっては、保護カバー5の内面で反射する場合もあるが、保護カバー5の内面で反射した赤外線は、赤外線透過率の低い材料を用いて作られている遮光板7が、発光部3と受光部4の間に赤外線を遮るように設けられているので、受光部4に入射されることはなく、従って、赤外線測距センサ2が、誤って保護カバー5までの距離を測定することはなくなり、被測定物6までの距離が測定されることになる。
【0022】
以上のように、本実施例1においては、赤外線測距センサ2を用いた機器の赤外線測距センサ2の実装構成において、赤外線測距センサ2の発光部3と受光部4の間に遮光板7を設けることにより、保護カバー5の内面で反射した赤外線が受光部4に入射されるのをなくせるので、誤って保護カバー5までの距離を測定することをなくすことができる。
【0023】
なお、それぞれ個別に成形される保護カバー5と遮光板7の組み合わせ実装の方法は、本実施例1で示した方法以外にも、ビスによる一体化実装や接着剤による一体化実装など色々の方法が考えられるが、いずれの方法を用いても、保護カバー5の内面での反射赤外線が受光部4に入射されないように遮断する実装構成であれば良い。
【0024】
(実施例2)
図5は、本発明の第2の実施例における赤外線測距センサを用いた機器の赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図である。
【0025】
図5において、11は赤外線測距センサ12が用いられている機器の外郭ケースで、赤外線測距センサ12は、発光部13と受光部14を有し、赤外線測距センサ12の正面方向には、カバーである保護カバー15が外郭ケース11に組み込まれており、赤外線測距センサ12の発光部13と受光部14の間には、遮光板17が設けられている。保護カバー15と遮光板17は、赤外線透過率の比較的高いプラスチック材料を用いて一体成形されており、図6に示すように、遮光板17の表面の内で、発光部13側の表面には赤外線透過率の著しく低い遮光フィルムが接着剤で貼り付けられている。
【0026】
以上のように構成された赤外線測距センサを用いた機器の赤外線センサ部について、図6、図7を用いて、以下その動作、作用を説明する。
【0027】
図6において、赤外線測距センサ12の発光部13は、赤外線を発し、この赤外線は、被測定物16に当たり、反射される。反射された赤外線は、赤外線測距センサ2の受光部14に入射されることにより、被測定物16までの距離が測定される。
【0028】
次に、図7において、赤外線測距センサ12の発光部13から発せられた赤外線の一部は、保護カバー15の材質の種類や表面の仕上がり、また、それらのばらつきなどによっては、保護カバー15の内面で反射する場合もあるが、保護カバー15の内面で反射した赤外線は、一体成形されている遮光板17に貼り付けられている遮光フィルム18が、赤外線を遮るので、受光部14に入射されることはなく、従って、赤外線測距センサ12が、誤って保護カバー15までの距離を測定することはなくなり、被測定物16までの距離が測定されることになる。
【0029】
以上のように、本実施例2においては、赤外線測距センサ12を用いた機器の赤外線測距センサ12の実装構成において、赤外線測距センサ12の発光部13と受光部14の間に遮光フィルム18を設けることにより、保護カバー15の内面で反射した赤外線が受光部14に入射されるのをなくせるので、誤って保護カバー15までの距離を測定することをなくすことができる。
【0030】
なお、本実施例2では、一体成形している遮光板17の表面の内、発光部13側の片方の表面に遮光フィルム18を配したが、受光部14側に配しても良く、発光部13側と受光部14側の両方に配しても良い。
【0031】
また、本実施例によればカバーと遮光板を一体に成形可能でありカバーの形状は、曲面であっても良く、外郭ケースの形状に合わせたカバー形状とすることが可能となる。
【0032】
また、本本実施例2では、一体成形している遮光板17の表面に遮光フィルム18を配したが、遮光フィルム18の代わりに赤外線透過率の低い遮光塗料を塗ったり、スプレーで噴き付けても同様の効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、請求項1〜4に記載の発明によれば、赤外線測距センサを用いた機器の赤外線測距センサの実装構成において、発光部と受光部の間に遮光板を設けることにより、保護カバーの内面で反射した赤外線が受光部に入射されるのをなくせるので、誤って保護カバーまでの距離を測定することをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施例1におけるカバーと遮光板を示す斜視図
【図3】本発明の実施例1の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図4】本発明の実施例1の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図5】本発明の実施例2における赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図
【図6】本発明の実施例2の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図7】本発明の実施例2の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図8】従来の赤外線測距センサの実装構成を示す斜視図
【図9】従来の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【図10】従来の赤外線測距センサの実装構成における動作を説明する平面断面図
【符号の説明】
2、12 赤外線測距センサ
3、13 発光部
4、14 受光部
5、15 保護カバー(カバー)
7、17 遮光板
18 遮光フィルム
Claims (4)
- 発光部と受光部を有する赤外線測距センサと、前記赤外線測距センサの正面付近に設けられるカバーを備え、前記赤外線測距センサの発光部と受光部の間に前記カバーと一体に設けた遮光板を配した赤外線測距装置。
- カバーと遮光板は、異なる材料を用い、それぞれ個別に成形し、組み合わせて一体とした請求項1に記載の赤外線測距装置。
- カバーと遮光板を同じ材料で一体に成形し、前記遮光板の表面に遮光フィルムを配する請求項1に記載の赤外線測距装置。
- カバーと遮光板を同じ材料で一体に成形し、前記遮光板の表面に遮光塗料を配する請求項1に記載の赤外線測距装置。
Priority Applications (1)
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-
2002
- 2002-11-01 JP JP2002319733A patent/JP2004151069A/ja active Pending
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