JP2004151002A - 歯垢染色組成物 - Google Patents

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圭史 長田
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Kansai Koso KK
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Abstract

【課題】歯垢に対して十分な染色を示し、且つ歯垢以外の舌、歯肉、唇等への染色を抑制するか、若しくは染色したとしても容易に該染色を取除くことが可能な、歯磨き、洗口剤等に利用可能な歯垢染色組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の歯垢染色組成物は、歯垢染色色素と、アセンヤク抽出物、アルニカ抽出物、イチョウ葉抽出物、イラクサ抽出物、ウーロン茶抽出物、ウコン抽出物、オウゴン抽出物、オトギリソウ抽出物等の特定の植物抽出物からなる群より選択される1種又は2種以上を含有する。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯垢染色性色素を有する歯磨き、洗口剤等の口腔用製品に配合して、歯垢を染色し、歯垢のチェック機能を付与することができる歯垢染色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯垢の生成及び付着は、虫歯や歯周疾患の原因となることが知られている。該歯垢は、半透明な粘着性の物質であるために肉眼では判別し辛く、通常のブラッシングのみでは完全に除去できないのが実情である。そこで、歯垢を容易に検出する手段として、歯垢染色性の色素を配合する技術が従来より知られている(例えば、特許文献1〜3等参照)。
しかし、従来の歯垢染色組成物は、歯垢染色性の色素が歯垢以外の舌、歯肉、唇をも強く染色し、該歯垢以外への染色が容易に取除くことが困難であったために、その使用性に問題があった。最近になって、このような問題を解決するために、歯垢染色性の色素として、タール系キサンテン色素、ラック色素等の特定の色素を用い、製品のpHを調整する方法が提案されている(例えば、特許文献4〜6等参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開昭51−38427号公報
【特許文献2】
特開昭54−56629号公報
【特許文献3】
特開昭58−144313号公報
【特許文献4】
特開平8−59513号公報
【特許文献5】
特開2002−241251号公報
【特許文献6】
特開2002−265340号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、歯垢に対して十分な染色を示し、且つ歯垢以外の舌、歯肉、唇等への染色を抑制するか、若しくは染色したとしても容易に該染色を取除くことが可能な、歯磨き、洗口剤等に利用可能な歯垢染色組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために種々検討を重ねた結果、歯垢染色組成物中に特定の植物抽出物を配合することにより、歯垢染色色素の選択的染色能を高め、歯垢以外への染色を抑制しうることを見出し本発明を完成した。
即ち、本発明によれば、歯垢染色色素と、アセンヤク抽出物、アルニカ抽出物、イチョウ葉抽出物、イラクサ抽出物、ウーロン茶抽出物、ウコン抽出物、オウゴン抽出物、オトギリソウ抽出物、カキ葉抽出物、カミツレ抽出物、カワラヨモギ抽出物、キズタ抽出物、キュウリ抽出物、キラヤ樹皮抽出物、クララ抽出物、クマザサ抽出物、紅茶抽出物、コンフリー抽出物、ショウガ抽出物、スギナ抽出物、スイカズラ抽出物、セージ抽出物、セイヨウサンザシ抽出物、シソ抽出物、センブリ抽出物、センキュウ抽出物、ダイズ抽出物、タイム抽出物、トウキ抽出物、トウキンセンカ抽出物、ドクダミ抽出物、トマト抽出物、ニワトコ抽出物、ニンジン抽出物、ハッカ抽出物、ビワ葉抽出物、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、ヨクイニン抽出物、ハマメリス抽出物、マロニエ抽出物、メリッサ抽出物、ヤグルマギク抽出物、ユキノシタ抽出物、ユズ抽出物、緑茶抽出物、ローズマリー抽出物、ラベンダー抽出物、ワレモコウ抽出物及びこれらの混合物からなる群より選択される1種又は2種以上の植物抽出物とを含有することを特徴とする歯垢染色組成物が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の歯垢染色組成物は、歯垢染色色素と、特定の植物抽出物とを含有する。
前記歯垢染色色素としては、米国特許第4431628号明細書や、特開平8−59513号公報等に記載される公知の歯垢染色色素等が挙げられる。具体的には、例えば、エリスロシン(赤色3号)、フロキシン(赤色104号(1))、ローズベンガル(赤色105号)、赤色106号、赤色230号(1)、赤色230号(2)、赤色231号、赤色232号、青色1号、黄色201号、黄色202号(1)、黄色202号(2)、だいだい色207号、緑色3号、緑色204号、緑色402号等のタール色素や、ラッカイン酸、銅クロロフィリンナトリウム、赤キャベツ色素等の天然系色素等が挙げられる。これらのうち、特に赤色104号(1)、赤色105号が好ましい。
前記歯垢染色色素の配合割合は、通常、組成物全量に対して、0.01〜5質量%、好ましくは0.01〜2質量%、特に好ましくは0.01〜0.1質量%である。0.01質量%未満では、所望の染色が困難になる恐れがあり、5質量%を超えると、歯垢以外への染色が強くなる傾向にあるので好ましくない。
【0007】
本発明に用いる特定の植物抽出物は、アセンヤク抽出物、アルニカ抽出物、イチョウ葉抽出物、イラクサ抽出物、ウーロン茶抽出物、ウコン抽出物、オウゴン抽出物、オトギリソウ抽出物、カキ葉抽出物、カミツレ抽出物、カワラヨモギ抽出物、キズタ抽出物、キュウリ抽出物、キラヤ樹皮抽出物、クララ抽出物、クマザサ抽出物、紅茶抽出物、コンフリー抽出物、ショウガ抽出物、スギナ抽出物、スイカズラ抽出物、セージ抽出物、セイヨウサンザシ抽出物、シソ抽出物、センブリ抽出物、センキュウ抽出物、ダイズ抽出物、タイム抽出物、トウキ抽出物、トウキンセンカ抽出物、ドクダミ抽出物、トマト抽出物、ニワトコ抽出物、ニンジン抽出物、ハッカ抽出物、ビワ葉抽出物、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、ヨクイニン抽出物、ハマメリス抽出物、マロニエ抽出物、メリッサ抽出物、ヤグルマギク抽出物、ユキノシタ抽出物、ユズ抽出物、緑茶抽出物、ローズマリー抽出物、ラベンダー抽出物、ワレモコウ抽出物及びこれらの混合物からなる群より選択される1種又は2種以上である。特に、トマト抽出物、アセンヤク抽出物、キラヤ樹皮抽出物、ハマメリス抽出物、ビワ葉抽出物、スギナ抽出物、セイヨウサンザシ抽出物、カキ葉抽出物、ウコン抽出物、イチョウ葉抽出物、緑茶抽出物、紅茶抽出物、ウーロン茶抽出物、ワレモコウ抽出物、ショウガ抽出物、ホップ抽出物、ユキノシタ抽出物の使用が好ましく、更にはキラヤ樹皮抽出物、緑茶抽出物の使用が好ましい。
【0008】
前記植物抽出物は、水及び/又は各種有機溶媒等を用いて公知の抽出条件で抽出した、通常、化粧料に使用されている市販品等が使用できる。市販品としては、例えば、アセンヤク抽出物としては、商品名「アセンヤク抽出液」、「アセンヤク抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスアセンヤクB」(一丸ファルコス(株)製)等が、アルニカ抽出物としては、商品名「アルニカ抽出液−J」、「アルニカ抽出液BG」、「アルニカ抽出液LA」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスアルニカ」(一丸ファルコス(株)製)等が、イチョウ葉抽出物としては、商品名「イチョウ葉抽出液」、「イチョウ葉抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスイチョウ」(一丸ファルコス(株)製)等が、イラクサ抽出物としては、商品名「イラクサ抽出液」、「イラクサ抽出液BG」(丸善製薬(株)製)等が、ウーロン茶抽出物としては、商品名「ウーロン茶抽出液」、「ウーロン茶抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスウーロンE」(一丸ファルコス(株)製)等が、ウコン抽出物としては、商品名「ウコン抽出液−J」、「ウコン抽出液BG」(丸善製薬(株)製)等が、オウゴン抽出物としては、商品名「オウゴン抽出液−J」、「オウゴン抽出液BG−JC」、「オウゴン抽出液SQ」(以上、丸善製薬(株)製)等が、オトギリソウ抽出物としては、商品名「オトギリソウ抽出液−J」、「オトギリソウ抽出液BG」(丸善製薬(株)製)等が挙げられる。
【0009】
また、カキ葉抽出物としては、カキノキ科のカキ(学名:Diospyros Kaki)の葉の抽出物であって、例えば、水、アルコール類又はこれらの混液等から常法により抽出した抽出液等が、カミツレ抽出物としては、商品名「カミツレ抽出液」、「カミツレ抽出液BG−J」、「カミツレ抽出液LA」、「カミツレ抽出液LP−J」、「カミツレ抽出液SQ−J」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「カミツレリキッド」(一丸ファルコス(株)製)等が、カワラヨモギ抽出物としては、商品名「インチンコウ抽出液」、「インチンコウ抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスカワラヨモギB」、「ファルコンレックスカワラヨモギE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、キズタ抽出物としては、商品名「セイヨウキズタ抽出液BG−J」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスセイヨウキズタB」、「ファルコレックスセイヨウキズタE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、キュウリ抽出物としては、商品名「キューカンバー抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「キューカンバーリキッド<BG>」、「キューカンバーリキッドE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、キラヤ樹皮抽出物としては、商品名「キラヤ抽出液BG」、「キラヤニンS−100」(丸善製薬(株)製)等が、クララ抽出物としては、商品名「クジン抽出リキッド」、「クジン抽出液AL−J」、「クジン抽出液BG−J」、「クジン抽出リキッドQD」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスクララ」、「ファルコレックスクララB」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、クマザサ抽出物としては、丸善製薬(株)製のクマザサ抽出液等が、紅茶抽出物としては、商品名「紅茶抽出液LA−J」(丸善製薬(株)製)、商品名「紅茶リキッド」(一丸ファルコス(株)製)等が、コンフリー抽出物としては、商品名「コンフリーリキッドCE」、「ファルコレックスコンフリーB」(一丸ファルコス(株)製)等が、ショウガ抽出物としては、商品名「ショウキョウチンキ」(丸善製薬(株)製)等が、スギナ抽出物としては、商品名「スギナ抽出液」、「スギナ抽出液BG」、「スギナ抽出液LA」(丸善製薬(株)製)等が、スイカズラ抽出物としては、商品名「ニンドウ抽出液−J」、「ニンドウ抽出液BG」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックススイカズラFB」、「ファルコレックススイカズラFE」、「ファルコレックススイカズラSB」、「ファルコレックススイカズラSE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、セージ抽出物としては、商品名「サルビア抽出液」、「サルビア抽出液BG−J」、「サルビア抽出液LA」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスセージB」、「ファルコレックスセージE」、「オーデアロマサルビア」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、セイヨウサンザシ抽出物としては、商品名「ファルコレックスセイヨウサンザシB」、「ファルコレックスセイヨウサンザシE」(一丸ファルコス(株)製)等が、センブリ抽出物としては、商品名「センブリ抽出リキッドSS」、「センブリ抽出液」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「スエルチアニン」(一丸ファルコス(株)製)等が、シソ抽出物としては、商品名「シソ抽出液」、「シソ抽出液BG」、「シソ抽出液LA」、「シソ抽出液SQ」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスシソ」、「ファルコレックスシソHB」、「ファルコレックスシソWA」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、センキュウ抽出物としては、商品名「センキュウ抽出液−JC」、「センキュウ抽出液BG」、「センキュウ抽出液LA」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスセンキュウB」、「ファルコレックスセンキュウE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ダイズ抽出物としては、商品名「フラボステロンE」、「フラボステロンB」、「フラボステロンSB」、「フラボステロンSE」(一丸ファルコス(株)製)等が挙げられる。
【0010】
更に、タイム抽出物としては、商品名「ワイルドタイム抽出液」、「ワイルドタイム抽出液BG」、「ワイルドタイム抽出液LA」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスワイルドタイムB」、「ファルコレックスワイルドタイムE」、「ファルコレックスタイムB」、「ファルコレックスタイムE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、トウキ抽出物としては、商品名「トウキ抽出液−JC」、「トウキ抽出液BG−J」、「トウキ抽出液LA」、「トウキ抽出液SQ」(丸善製薬(株)製)等が、トウキンセンカ抽出物としては、商品名「トウキンセンカ抽出液−J」、「トウキンセンカ抽出液BG−J」、「トウキンセンカ抽出液SQ」(丸善製薬(株)製)等が、ドクダミ抽出物としては、商品名「ジュウヤク抽出液」、「ジュウヤク抽出液BG」、「ジュウヤク抽出液LA」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスドクダミB」、「ファルコレックスドクダミE」、「ファルコレックスドクダミW」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、トマト抽出物としては、商品名「トマト抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「トマトリキッド」(一丸ファルコス(株)製)等が、ニワトコ抽出物としては、商品名「ニワトコ抽出液BG」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスニワトコB」、「ファルコレックスニワトコE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ニンジン抽出物としては、商品名「ニンジン抽出液」、「ニンジン抽出液BG」、「ニンジン抽出液LA−20」、「ニンジン抽出液LAH−30」、「ニンジン抽出液SQ」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「シンホングギニシンCV」、「シンホングギニシンLV」、「シンホングギニシンOV」、「ファルコレックスニンジンB」、「ファルコレックスニンジンE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ハッカ抽出物としては、商品名「ペパーミント抽出液BG」、「ペパーミント抽出液LA−J」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスペパーミントB」、「ファルコレックスペパーミントE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ビワ葉抽出物としては、商品名「ビワ抽出液−J」、「ビワ抽出液BG−J」、「ビワ抽出液LA」、「ビワ抽出液SQ」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスビワリーフB」、「ファルコレックスビワリーフE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ボダイジュ抽出物としては、商品名「シナノキ抽出液」、「シナノキ抽出液BG−J」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスボダイジュ」、「オーデアロマボダイジュ」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が挙げられる。
【0011】
また、ホップ抽出物としては、商品名「ホップ抽出液」、「ホップ抽出液BGJN」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ホップリキッド」(一丸ファルコス(株)製)等が、ヨクイニン抽出物としては、商品名「ヨクイニン抽出液−J」、「ヨクイニン抽出液BG」、「ヨクイニン抽出液LA」、「ヨクイニン抽出液W」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ヨクイニンリキッドB」、「ヨクイニンリキッドE」、「ヨクイニンリキッドMD」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ハマメリス抽出物としては、商品名「ハマメリス抽出液BG−J」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスハマメリスB」(一丸ファルコス(株)製)等が、マロニエ抽出物としては、商品名「マロニエ抽出液」、「マロニエ抽出液BG−J」、「マロニエ抽出液SQ」(丸善製薬(株)製)等が、メリッサ抽出物としては、商品名「メリッサ抽出液−J」、「メリッサ抽出液BG−J」(丸善製薬(株)製)等が、ヤグルマギク抽出物としては、商品名「ヤグルマソウ抽出液BG−J」(丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスヤグルマギクB」、「ファルコレックスヤグルマギクE」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ユキノシタ抽出物としては、商品名「ユキノシタ抽出液」、「ユキノシタ抽出液BG」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスユキノシタMB」(一丸ファルコス(株)製)等が、ユズ抽出物としては、商品名「ユズ抽出液−J」、「ユズ抽出液BG」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスユズE」(一丸ファルコス(株)製)等が、緑茶抽出物としては、商品名「緑茶抽出液」、「緑茶抽出液LA」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「緑茶リキッド」、「緑茶リキッドCFR」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ローズマリー抽出物としては、商品名「ローズマリー抽出液−J」、「ローズマリー抽出液BG−J」、「ローズマリー抽出液LA」、「ローズマリー抽出液SQ」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスローズマリーB」、「ファルコレックスローズマリーE」、「アロマローズマリーB」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ラベンダー抽出物としては、商品名「ラベンダー抽出液」、「ラベンダー抽出液BG−J」、「ラベンダー抽出液LA−J」(以上、丸善製薬(株)製)、商品名「ファルコレックスラベンダー」、「ファルコレックスラベンダーE」、「オーデアロマラベンダー」(以上、一丸ファルコス(株)製)等が、ワレモコウ抽出物としては、商品名「ジュ抽出液−R」、「ジュ抽出液BG−R」(丸善製薬(株)製)等が挙げられる。
【0012】
前記特定の植物抽出物の形態は、液状、濃縮物、粉末状等が挙げられる。本発明の歯垢染色組成物において、このような植物抽出物の配合割合は植物抽出物の種類に応じて適宜選択できるが、通常、組成物全量に対して、植物抽出物の乾燥固形分として0.00001〜3質量%、好ましくは0.0001〜1質量%である。0.00001質量%未満では、所望の効果が得られ難いので好ましくない。
【0013】
本発明の歯垢染色組成物には、前記必須成分以外に、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、また、他の効果を得るために他の成分を配合することができる。他の成分としては特に限定されないが、キレート剤、殺菌剤、界面活性剤、多価アルコール、メチオナーゼ活性阻害剤、プロテアーゼ活性阻害剤及びこれらの混合物等からなる群より選択される1種又は2種以上が挙げられる。更に、通常、歯磨き、洗口剤等に配合される、各種香料、甘味料、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、研磨剤、湿潤剤、発泡剤、洗浄剤、保存料、薬効成分、粘度調整剤等を適宜配合することもできる。
【0014】
前記キレート剤としては、例えば、エデト酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、クエン酸、及びそれらの塩類等が挙げられる。キレート剤を配合する場合には、組成物全量に対して、通常、0.01〜1質量%が好ましい。
前記殺菌成分としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルへキシジン、塩酸クロルへキシジン、ヒノキチオール、トリクロサン、塩化リゾチーム等が挙げられ、これら殺菌成分を配合することによって、歯垢の染色と同時に、虫歯、歯周疾患等の原因菌を殺菌することができる。殺菌成分を配合する場合には、組成物全量に対して、通常、0.00001〜2質量%が好ましい。
前記界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、POE硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。界面活性剤を配合する場合には、組成物全量に対して、通常、0.01〜10質量%が好ましい。
前記多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールを配合する場合には、組成物全量に対して、通常、1〜50質量%が好ましい。
前記メチオナーゼ活性阻害剤及びプロテアーゼ活性阻害剤としては、公知のものが使用でき、例えば、特開2002−3353号公報や特開2002−3369号公報等に記載されるメチオナーゼ活性阻害剤及びプロテアーゼ活性阻害剤、並びにジュ抽出物、ジンジャー抽出物、ホップ抽出物、ユキノシタ抽出物等のメチオナーゼ活性阻害剤が好ましく挙げられる。これらの阻害剤を配合することにより、口臭を有効に除去することができる。
【0015】
本発明の歯垢染色組成物には、歯垢に対する色素の染着性を高めるために、エタノール、エチレングリコール、ブタンジオール、イソプロパノール、グリセリン等の、分子内に2〜10個の炭素及びヒドロキシ基を有する有機化合物を配合することもできる。また、本発明の歯垢染色組成物のpHは、歯茎、舌等への色素染着性を更に考慮し、6.5以上に調整することが好ましい。
【0016】
本発明の歯垢染色組成物は、例えば、歯磨き、洗口剤等に配合して使用することができる。特に、常温で液状の製品への配合が好ましく、更には子供用に有用である他、化粧品、医薬部外品への配合も可能である。
このような製品に配合することにより、例えば、歯ブラシでブラッシングしたり、洗口剤で口を濯ぐことにより、所望の歯垢箇所に染色を施すことができ、染色された歯垢はそのままブラッシング等の操作で除去できる。また、歯垢以外に染色が成された場合であっても、水等で軽く濯ぐ程度で歯垢以外の箇所の染色は容易に取除くことが可能である。
【0017】
【発明の効果】
本発明の歯垢染色組成物は、歯垢染色色素と、特定の植物抽出物とを含有するので、歯垢に対して十分な染色を示し、且つ歯垢以外の舌、歯茎、唇等への染色を抑制するか、若しくは染色したとしても容易に該染色を取除くことが可能である。従って、歯磨き、洗口剤、歯垢診断液や歯垢診断薬等に極めて有用である。
【0018】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが本発明はこれらに限定されない。
尚、実施例に用いた植物抽出物は、カキ葉抽出物以外市販品を用いた。カキ葉抽出物としては、カキ葉10kgを細かく刻み、これに水及び1,3−ブチレングリコールの混液(1:1)約50リットルを加え、室温で1週間浸漬した後濾過し、濾液を1週間冷暗所に静置した後再度濾過し、1,3−ブチレングリコールを加えて全量を50リットルとした抽出液を用いた。
【0019】
実施例 及び比較例
表1に示す組成の各成分を用いて、常法に従って洗口液を調製した。ここで、表1中の各成分の数値の単位は質量部であって、全体を100質量部となるように水で調整した。また、洗口液は、リン酸塩系のpH調整剤を用いてpH6.7に調整した。
得られた各洗口液について、以下に示す各評価を行った。結果を表1に示す。
<歯垢染色評価>
5人のパネルに各洗口液を使用してもらい、目視により以下の基準で歯垢の染色程度を評価した。評価結果はパネルの平均点により示す。
顕著な染色が認められたを4点、中程度の染色が認められたを3点、僅かな染色が認められたを2点、染色が認められなかったを1点とした。
<歯茎及び舌染色評価>
5人のパネルに各洗口液を使用してもらい、目視により以下の基準で歯茎及び舌の染色程度を評価した。評価結果はパネルの平均点により示す。
染色が認められなかったを4点、僅かな染色が認められたを3点、中程度の染色が認められたを2点、顕著な染色が認められたを1点とした。
<口臭予防効果評価>
口臭を有する5人のパネルに各洗口液を使用してもらい、使用前後の口臭を以下の基準で評価した。
著しく口臭が減少した場合を○、口臭がやや減少した場合を△、口臭が使用前後で変化しなかった場合を×とした。
【0020】
【表1】
Figure 2004151002
【0021】
実施例 10 及び比較例 10
表2に示す組成の各成分を用いて、常法に従って練歯磨きを調製した。ここで、表2中の各成分の数値の単位は質量部であって、全体を100質量部となるように水で調整した。また、練歯磨きは、リン酸塩系のpH調整剤を用いてpH6.7に調整した。
得られた各練歯磨きについて、実施例1〜5及び比較例1〜5と同様に各評価を行った。結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
Figure 2004151002
【0023】
実施例 11
実施例1のキラヤ抽出物の代わりに、表3に示す植物抽出物を用いて実施例1と同様に洗口液を調製した。得られた洗口液について実施例1と同様に、歯垢染色評価と、歯茎及び舌染色評価とを行った。結果を表3及び表4に示す。
【0024】
【表3】
Figure 2004151002
【0025】
【表4】
Figure 2004151002

Claims (3)

  1. 歯垢染色色素と、アセンヤク抽出物、アルニカ抽出物、イチョウ葉抽出物、イラクサ抽出物、ウーロン茶抽出物、ウコン抽出物、オウゴン抽出物、オトギリソウ抽出物、カキ葉抽出物、カミツレ抽出物、カワラヨモギ抽出物、キズタ抽出物、キュウリ抽出物、キラヤ樹皮抽出物、クララ抽出物、クマザサ抽出物、紅茶抽出物、コンフリー抽出物、ショウガ抽出物、スギナ抽出物、スイカズラ抽出物、セージ抽出物、セイヨウサンザシ抽出物、シソ抽出物、センブリ抽出物、センキュウ抽出物、ダイズ抽出物、タイム抽出物、トウキ抽出物、トウキンセンカ抽出物、ドクダミ抽出物、トマト抽出物、ニワトコ抽出物、ニンジン抽出物、ハッカ抽出物、ビワ葉抽出物、ボダイジュ抽出物、ホップ抽出物、ヨクイニン抽出物、ハマメリス抽出物、マロニエ抽出物、メリッサ抽出物、ヤグルマギク抽出物、ユキノシタ抽出物、ユズ抽出物、緑茶抽出物、ローズマリー抽出物、ラベンダー抽出物、ワレモコウ抽出物及びこれらの混合物からなる群より選択される1種又は2種以上の植物抽出物とを含有することを特徴とする歯垢染色組成物。
  2. キレート剤、殺菌剤、界面活性剤、多価アルコール、メチオナーゼ活性阻害剤、プロテアーゼ活性阻害剤及びこれらの混合物からなる群より選択される1種又は2種以上を更に含む請求項1記載の歯垢染色組成物。
  3. 歯垢染色色素の配合割合が、組成物全量に対して0.01〜5質量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の歯垢染色組成物。
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