JP2004148939A - 自動車の内装材配設構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートベルト31のアンカ44を車両の前後方向に移動可能に案内するスライドレール41が車体側部のサイドシル40に沿って設けられた自動車の内装材配設構造であって、フロア18からサイドシルインナ37側面およびサイドシルインナ37上面に渡ってフロアマット61が配設され、前席と後席との間におけるサイドシル40側面部のフロアマット61を車室内側に膨出させて膨出部61Aを形成し、上記膨出部61Aによりスライドレール41とフロア18との間の隙間が閉塞されたことを特徴とする。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートベルトのアンカ(可動アンカ)を車両の前後方向に移動可能に案内するスライドレールが車体側部のサイドシルに沿って設けられたような自動車の内装配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乗員を拘束するシートベルトのアンカを、車両の前後方向に移動させるスライドレールを備えたものとしては、次のような構成のシートベルト装置がある。
【0003】
すなわち、レール本体の前部に略C字状に湾曲した前方湾曲部を一体形成し、レール本体の後部に逆C字状に湾曲した後方湾曲部を一体形成したスライドレールを設け、このスライドレールを、ボルト等の取付け部材を用いてサイドシルインナに取付け、このスライドレールによりシートベルトのアンカを車両の前後方向に移動させて、後席への乗降性と前席シートベルトの拘束特性との双方を満足させるように構成したものである(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭59−131346号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のスライドレールはその前後長さが比較的短いので、特に問題は生じないが、このスライドレールをフロントシートのシートクッションおよびリヤシートのシートクッションとオーバラップする程度に比較的長く設定した場合、リヤシートに着座した後席乗員が足を広げて上方へ移動させると、後席乗員の足がスライドレール下方から該レールに接触し、スライドレールが変形する可能性があった。
【0006】
上述のスライドレールは前席乗員を拘束するためのシートベルトの下部のアンカを車両の前後方向に摺動案内させる重要部品であって、本来変形させてはならない部品である。
【0007】
そこで、この発明は、フロアからサイドシルインナの上面に渡って配設されるフロアマットで、スライドレールとフロアとの間の隙間を閉塞すべく、前席と後席との間におけるサイドシル側面部のフロアマットを車室内側に膨出させることにより、後席乗員の足がスライドレール下方から該スライドレールに接触することによるスライドレールの変形を防止することができる自動車の内装材配設構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車の内装材配設構造は、シートベルトのアンカを車両の前後方向に移動可能に案内するスライドレールが車体側部のサイドシルに沿って設けられた自動車の内装材配設構造であって、フロアからサイドシルインナ側面およびサイドシルインナ上面に渡ってフロアマットが配設され、前席と後席との間におけるサイドシル側面部のフロアマットを車室内側に膨出させて膨出部を形成し、上記膨出部によりスライドレールとフロアとの間の隙間が閉塞されたものである。
上記構成のシートベルトは前席乗員拘束用に設定してもよい。
【0009】
上記構成によれば、前席と後席との間におけるサイドシル側面部のフロアマットで、スライドレールとフロアとの間の隙間を閉塞するように該フロアマットを車室内側に膨出させて膨出部を形成したので、後席乗員の足がスライドレール下方に位置するのを上記膨出部にて阻止することができる。
【0010】
この結果、後席乗員の足がスライドレール下方から該レールに接触乃至圧接することに起因するスライドレールの変形を防止することができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、上記膨出部の内部にはサイドシルインナ側面に固定される中空部材が設けられたものである。
上記構成によれば、上述の中空部材により膨出部を低重量で、かつ安価に形成することができる。
【0012】
この発明の一実施態様においては、上記中空部材はフロア面から所定距離上方に離間すると共に、上記中空部材の所定部がサイドシルインナ側面に締結されたものである。
上記構成によれば、中空部材の小型化と締結構造とを確保しつつ、上述の膨出部を確実に形成することができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記中空部材の内方には衝突センサが設けられたものである。
上記構成の衝突センサは、サイド衝突センサつまり側突センサに設定してもよい。
上記構成によれば、膨出部内部のデッドスペースを有効利用して、保護性能に優れた衝突センサの配置が可能となる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、前部が車体に開閉可能に支持されたフロントドアと、後部が車体に開閉可能に支持されたリヤドアとを備え、上記シートベルトはリヤドアに設けられたものである。
【0015】
上記構成によれば、観音開き構造のフロントドアとリヤドアとを備えた車両において、リヤドア開放時にはシートベルトのアンカがスライドレールに沿って車両の前後方向後方に移動するので、リヤ席乗員の適切な乗降性を確保することができる。
【0016】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の内装材配設構造を示すが、まず図1〜図4を参照して車体構造およびドア構造について説明する。
【0017】
図1、図3に示すように車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造いわゆる観音開き構造のサイドドアが構成されている。なお、上述の各ドアヒンジ4,5はドア側ヒンジブラケットと、ヒンジピンと、車体側ヒンジブラケットとで構成される。
【0018】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドアパネル6,7とドアサッシュ8,9とウインドガラス10,11(但し、透明合成樹脂製のものを含む)とを備え、上述の各ドアパネル6,7の内部(詳しくはドアインナパネルとドアアウタパネルとの間)には車両の前後方向に延びるサイドインパクトバー(図示せず)が設けられている。
【0019】
さらに、フロントドア2には、車外から該フロントドア2の開閉操作を行なうドアアウタハンドル(図示せず)と、車両後方を視認するドアミラー12が設けられている。
【0020】
この実施例の観音開き構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開放が許容されるように構成している。
【0021】
上述のサイドドアの車室内方側にはドア開口(車両の側部開口)としての前席用の乗降口13aと後席用の乗降口13bとが形成され、前席用の乗降口13aはフロントドア2で開閉され、後席用の乗降口13bはリヤドア3で開閉されると共に、これらの乗降口13a,13bは両ドア2,3によって開閉自在に覆われる連続した1つの開口13(仕切りがない連続したドア開口部)で形成され、いわゆるセンターピラーレスの車体が構成されている。
【0022】
図1に示すように、上述のリヤドア3の前部の上下にはボディ側のストライカとの間で該リヤドア3をロックするロック部14,15が設けられ、リヤドア3の前端部中間にはフロントドア2のストライカ16をロックするロック部17が設けられている。なお、リヤドア3の前端にストライカを、フロントドア2の後端にロック部を設ける構成を採用してもよい。
【0023】
一方、図2、図3に示すように車体フロアを構成するフロアパネル18にはシートブラケット19,19およびシートスライド装置20を介してフロントシート21(つまり前席シート)が取付けられている。
このフロントシート21はシートクッション22と、シートバック23と、ヘッドレスト24とを備え、フロントシート21におけるシートクッション22のトンネル部18a側にはバックル25が設けられ、このバックル25はストーク26を介してシートクッション22側のシートクッションブラケットに、または図示しないバックルブラケットを介してフロアパネル18に固定されている。
【0024】
上述のフロアパネル18の後部には図3に示すようにキックアップ部27が一体または一体的に形成され、このキックアップ部27のトップデッキ面(上面)27aにはリヤシート28のシートクッション29が取付けられている。つまり図3に示すように、車両1の車室30内には前後に複数列のシート21,28が配置されている。
【0025】
図2は上述のフロントシート21と、閉成されたリヤドア3とを示す部分正面図、図4はリヤドア3を開放した状態で示す部分正面図であって、フロントシート21に着座した前席乗員を拘束するシートベルト31を設けている。
【0026】
このシートベルト31はリヤドア3におけるセンタピラーと同等の剛性を有するドア前部構造体3aの内部に配設されたリトラクタ32で巻取られるように構成している。
【0027】
上述のリヤドア3の車室側の下側の過半部にはアームレスト33を有するドアトリム34が一体的に設けられる一方、ドア前部構造体3aの車室側の上部にはフロントシート21のヘッドレスト24位置と略対応するようにショルダアンカ35が取付けられている。
【0028】
そして、リヤドア3の内部のリトラクタ32から繰出されたシートベルト31はドアトリム34の上端部からドア前部構造体3aの車室内へ導出された後に、ショルダアンカ35でその中間部が支持されて車室30側に延びるように構成されている。
【0029】
このシートベルト31の延出中間部にはタング部材36(いわゆる中間タング)が移動可能に設けられると共に、該シートベルト31の延出端部つまりシートベルト下端部は図3に示すようにドア開口部13の口縁下部に沿って車両の前後方向へ摺動可能となるように連結されている。
次に、上述のシートベルト31下端部の前後方向摺動構造について説明する。
【0030】
図2、図3に示すようにフロアパネル18の左右両サイド(但し、図面では一方のみを示す)にはサイドシルインナ37とサイドシルアウタ38とを有して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面39をもった車体剛性部材としてのサイドシル40が配設され、このサイドシル40の上端部の高さ位置にほぼ沿うように金属パイプ製または金属丸棒製のスライドレール41がボルト42と取付け部材43(図5〜図7参照)とを用いて固定されている。
【0031】
上述のシートベルト31の延出端部に設けられたアンカ44(つまり可動アンカ)はスライドレール41に沿って車両の前後方向に移動するように構成されている。すなわち、上述のスライドレール41はシートベルト31のアンカ44を車両の前後方向に摺動案内させるためのレール部材である。
【0032】
図5は図2の要部拡大図、図6は図5の右側面図、図7は図6の平面図であって、上述のスライドレール41は車両の前後方向に延びる摺動案内部41aと、この摺動案内部41aの前部に略C字状に湾曲した湾曲部41bを介して一体または一体的に形成された偏平なフロント側取付け部41fと、上述の摺動案内部41aの後部に略L字状に屈曲した屈曲部41cを介して一体または一体的に形成された偏平なリヤ側取付け部41rとを備えている。
【0033】
また図5、図6、図7に示すようにフロントシート21の車外側後部を取付けるシートブラケット45をサイドシルインナ37とフロアパネル18との間に接合固定し、上述のスライドレール41のフロント側取付け部41fは、このシートブラケット45の上方近傍におけるサイドシルインナ37に取付けるように構成している。
【0034】
すなわち、図5に示すように、サイドシルインナ37の閉断面39側には予めナット46を溶接固定し、サイドシルインナ37の車室側面とフロント側取り付け部41fとの間にワッシャ47およびスペーサ48を介設した状態で、上述のボルト42を用いてスライドレール41のフロント側取付け部41fをサイドシルインナ47に取付けるように構成している。
【0035】
上述のスライドレール41のリヤ側取付け部41rは取付け部材43を用いて、車体側壁から所定距離内側のリヤシート28のシートクッション29下方のリヤフロアとしてのキックアップ部トップデッキ面27aに取付けられる。
【0036】
上述のシートベルト装置は、リヤドア3を閉成した時には、シートベルト31、ショルダアンカ35、タング部材36がフロントシート21のヘッドレスト24と略対向する位置となり(図3の仮想線α参照)、シートベルト31の装着時には該シートベルト31が前席乗員によって引張られるので、アンカ44(可動アンカ、いわゆるスライダ)に固定されたシートベルト下端部は、スライドレール41の摺動案内部41aに沿ってフロントシート21に可及的近接する前方位置に移動する。
【0037】
このため、タング部材36先端の係止金具を図2に示すように、バックル25に係入させると、3点式シートベルト構造によりフロントシート21に着座した前席乗員を拘束することができる。
【0038】
一方、前席乗員がシートベルト31を外し、フロントドア2の開放後に、図3に示す如く、リヤドア3を開放すると、このリヤドア3の開放力によってシートベルト31が車両後方に引張られるので、アンカ44に固定されたシートベルト31の下端部は、同図に実線で示すようにスライドレール41の摺動案内部41aに沿って後方へ移動し、後席乗員の降車時において、その足元スペースを阻害しない状態となる。この点に関しては乗車時に際しても同様であり、シートベルト31が後席乗員の乗降を阻害しないこととなる。
【0039】
なお、図中50は合成樹脂等により形成されるスカーフプレート、51はルーフパネル、52はルーフレール、53はルーフサイドレールアウタ、54はルーフサイドレールインナであり、矢印Fは車両前方、Rは車両後方、OUTは車両外方を示す。
また、図面においては車両の右側の構造についてのみ説明したが、車両の左側の構造は右側のそれと略左右対称に構成されている。
【0040】
次に図8〜図11を参照して自動車の内装材配設構造について説明する。
図8は内装材を配設した状態で示す要部の斜視図、図9は図8のA−A線矢視断面図であって、フロアパネル18の上面にはフェルト等の吸音材60を介してフロアマット61を配設している。
【0041】
上述のフロアマット61はフロアパネル18からサイドシルインナ37の車室側の側面およびサイドシルインナ37の上面に渡って一体的に配設されると共に、トンネル部18aの車室側にも配設されている。
【0042】
しかも、フロントシート21とリヤシート28との間におけるサイドシル40側面部のフロアマット61、詳しくは、スライドレール41の摺動案内部41aと対応するサイドシルインナ37側面部のフロアマット61を図8に示すように車室内側に膨出させて膨出部61Aを形成し、この膨出部61Aによりスライドレール41とフロアパネル18との間の隙間を閉塞している。
【0043】
そして、この膨出部61Aの内部にはサイドシルインナ37の車室側の側面に固定される中空部材としての金属製の保護カバー62を設けている。
この保護カバー62は図10に斜視図で示すように、側面部62aと、この側面部62aの前部から車幅方向外方に折曲げた前面部62bと、側面部62aの後部から車幅方向外方に折曲げた後面部62cと、側面部62aの上部から車幅方向外方に湾曲状に折曲げた上面部62dと、前面部62bから前方に折曲げた取付け片62fと、後面部62cから後方に折曲げた取付け片62rとを金属プレス加工にて一体形成したものである。
【0044】
ここで、上述の前側の取付け片62fは差込み片に設定し、後側の取付け片62rにはボルト挿通孔63を形成している。また保護カバー62の中間部には軽量化を図る目的で開口部64を形成する一方、この保護カバー62には複数のビード65…を一体形成して、該カバー62の強度向上を図っている。
なお、この保護カバー62は金属製のものに代えて、合成樹脂または繊維強化プラスチックにて構成してもよい。
【0045】
また、上述の保護カバー62はフロアパネル18面から所定距離上方に離間した状態で、取付け片62fをサイドシルインナ37の差込み孔(図示せず)に差込んだ後に、取付け片62rをボルト、ナット等の取付け部材を用いてサイドシルインナ37の車室側の側面に締結固定している。
【0046】
さらに、上述の保護カバー62の内方には図9に示すように衝突センサとしてのサイド衝突センサ66(いわゆる側突センサ)を設けている。
このサイド衝突センサ66は図11に示すようにセンサ本体67と、コネクタ部68と、ファスナ69,69とを備え、取付け固定用の複数のファスナ69,69を用いてサイドシルインナ37に固定したものである。
【0047】
このように上記実施例の自動車の内装材配設構造は、シートベルト31のアンカ44を車両の前後方向に移動可能に案内するスライドレール41が車体側部のサイドシル40に沿って設けられた自動車の内装材配設構造であって、フロアパネル18からサイドシルインナ37側面およびサイドシルインナ37上面に渡ってフロアマット61が配設され、前席(フロントシート21参照)と後席(リヤシート28参照)との間におけるサイドシル40側面部のフロアマット61を車室内側に膨出させて膨出部61Aを形成し、上記膨出部61Aによりスライドレール41とフロアパネル18との間の隙間が閉塞されたものである。
この構成によれば、前席と後席との間におけるサイドシル40側面部のフロアマット61で、スライドレール41とフロアパネル18との間の隙間を閉塞するように該フロアマット61を車室内側に膨出させて膨出部61Aを形成したので、後席乗員の足がスライドレール41下方に位置するのを上記膨出部61Aにて阻止することができる。
【0048】
この結果、後席乗員の足がスライドレール41下方から該レール41に接触乃至圧接することに起因するスライドレール41の変形を防止することができる。
【0049】
また、上記膨出部61Aの内部にはサイドシルインナ37側面に固定される中空部材(保護カバー62参照)が設けられたものである。
この構成によれば、上述の中空部材(保護カバー62参照)により膨出部61Aを低重量で、かつ安価に形成することができる。
【0050】
さらに、上記中空部材(保護カバー62参照)はフロアパネル面から所定距離上方に離間すると共に、上記中空部材(保護カバー62参照)の所定部がサイドシルインナ37側面に締結固定されたものである。
この構成によれば、中空部材(保護カバー62参照)の小型化と締結構造とを確保しつつ、上述の膨出部61Aを確実に形成することができる。
【0051】
しかも、上記中空部材(保護カバー62参照)の内方には衝突センサ66が設けられたものである。
この構成によれば、膨出部61A内部のデッドスペースを有効利用して、保護性能に優れた衝突センサ66の配置が可能となる。
【0052】
加えて、前部が車体に開閉可能に支持されたフロントドア2と、後部が車体に開閉可能に支持されたリヤドア3とを備え、上記シートベルト31はリヤドア3に設けられたものである。
【0053】
この構成によれば、観音開き構造のフロントドア2とリヤドア3とを備えた車両において、リヤドア3の開放時にはシートベルト31のアンカ44がスライドレール41に沿って車両の前後方向後方に移動するので、リヤ席乗員の適切な乗降性を確保することができる。
【0054】
図12は保護カバー62の他の実施例を示し、この実施例では前後の各取付け片62f,62rにそれぞれボルト挿通孔63,63を形成して、この保護カバー62の前後両部をボルト、ナット等の取付け部材を用いて、サイドシルインナ37に締結固定すべく構成したものである。
【0055】
図12の実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0056】
図13はサイドシルインナ37に対する保護カバー62の取付け構造の他の実施例を示し、この保護カバー62の上面部62dをサイドシルインナ37の上面部まで延設すると共に、保護カバー62の下部には取付け片62eを一体形成して、ボルト、ナット等の取付け部材70,70を用いて、保護カバー62の上下両部をサイドシルインナ37の車室側の側面に締結固定したものである。
【0057】
図13の実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図13において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0058】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のフロアは、実施例のフロアパネル18に対応し、
以下同様に、
前席は、フロントシート21に対応し、
後席は、リヤシート28に対応し、
中空部材は、保護カバー62に対応し、
衝突センサは、サイド衝突センサ66(いわゆる側突センサ)に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0059】
【発明の効果】
この発明によれば、フロアからサイドシルインナの上面に渡って配設されるフロアマットで、スライドレールとフロアとの間の隙間を閉塞すべく、前席と後席との間におけるサイドシル側面部のフロアマットを車室内側に膨出させたので、後席乗員の足がスライドレール下方から該スライドレールに接触することによるスライドレールの変形を防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の側面図。
【図2】ドア閉時における要部の正面図。
【図3】リヤドア開放時のシートベルトの移動を示す側面図。
【図4】リヤドア開放時の要部の正面図。
【図5】図4の要部拡大図。
【図6】図5の右側面図。
【図7】図6の平面図。
【図8】自動車の内装材配設構造を示す斜視図。
【図9】図8のA−A線矢視断面図。
【図10】保護カバーの斜視図。
【図11】衝突センサ取付け構造を示す平面図。
【図12】保護カバーの他の実施例を示す斜視図。
【図13】自動車の内装材配設構造の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2…フロントドア
3…リヤドア
18…フロアパネル(フロア)
21…フロントシート(前席)
28…リヤシート(後席)
31…シートベルト
37…サイドシルインナ
40…サイドシル
41…スライドレール
44…アンカ
61…フロアマット
61A…膨出部
62…保護カバー(中空部材)
66…サイド衝突センサ(衝突センサ)
Claims (5)
- シートベルトのアンカを車両の前後方向に移動可能に案内するスライドレールが車体側部のサイドシルに沿って設けられた自動車の内装材配設構造であって、フロアからサイドシルインナ側面およびサイドシルインナ上面に渡ってフロアマットが配設され、
前席と後席との間におけるサイドシル側面部のフロアマットを車室内側に膨出させて膨出部を形成し、
上記膨出部によりスライドレールとフロアとの間の隙間が閉塞された
自動車の内装材配設構造。 - 上記膨出部の内部にはサイドシルインナ側面に固定される中空部材が設けられた
請求項1記載の自動車の内装材配設構造。 - 上記中空部材はフロア面から所定距離上方に離間すると共に、
上記中空部材の所定部がサイドシルインナ側面に締結された
請求項2記載の自動車の内装材配設構造。 - 上記中空部材の内方には衝突センサが設けられた
請求項2または3記載の自動車の内装材配設構造。 - 前部が車体に開閉可能に支持されたフロントドアと、後部が車体に開閉可能に支持されたリヤドアとを備え、
上記シートベルトはリヤドアに設けられた
請求項1〜4の何れか1に記載の自動車の内装材配設構造。
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