JP2004148913A - 天然ガストラック - Google Patents
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Abstract
【課題】実用的かつ安全でありながら、貨物積載量を減少させずに、極力燃料を多く積めるようにする。
【解決手段】前輪2と後輪5との間の箇所で、かつ、車体フレーム1の車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンク6を搭載する。運転キャビン4の後方の車体フレーム1上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太7が設けられるとともに、縦根太7上に横根太が設けられ、横根太上に荷台空間Sが形成され、その荷台空間Sの横根太の下方の一対の縦根太7間に位置させるとともに、運転キャビン4の後部から車体後端にわたらせた支持フレーム上に、車体前後方向に移動可能に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンク10を搭載する。
【選択図】 図1
【解決手段】前輪2と後輪5との間の箇所で、かつ、車体フレーム1の車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンク6を搭載する。運転キャビン4の後方の車体フレーム1上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太7が設けられるとともに、縦根太7上に横根太が設けられ、横根太上に荷台空間Sが形成され、その荷台空間Sの横根太の下方の一対の縦根太7間に位置させるとともに、運転キャビン4の後部から車体後端にわたらせた支持フレーム上に、車体前後方向に移動可能に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンク10を搭載する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料として天然ガスを使用する天然ガストラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保全の面から天然ガスの利用が促進され、自動車の燃料として使用されるようになっている。
このような天然ガスを貯蔵するのに、従来一般に、圧縮して貯蔵する燃料タンクが用いられていたが、高圧で圧縮する必要があるために、内部に貯留されるガスの圧力が燃料タンクの内部に均等にかかるように円筒形状に形成されている(特許文献1)。そのため、燃料タンクの搭載位置に制約を受け、燃料貯蔵量を多くできず、走行距離を長くできない問題があった。
【0003】
そこで、通常の乗用自動車において、低圧で天然ガスを貯蔵できるように、天然ガスを吸着する吸着材を充填して天然ガスを吸着貯蔵する燃料タンクを用い、形状的な制約を受けないように構成し、自動車の進行方向に沿って設けられた2本の縦フレームビームと、その縦フレームビームに跨って自動車の進行方向に対して略直交して設けられた複数の横フレームビームとに囲まれた空間領域に燃料タンクを設けるものが提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−99542号公報(図2)
【特許文献2】
特開平11−321352号公報
【0005】
ところが、貨物を運搬するトラックでは、貨物積載のために空間的制約が大きくて、上述のような乗用自動車の構成を適用できないものであり、従来のトラックでは、前輪と後輪との間の箇所で、かつ、車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で燃料タンクを搭載することが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、天然ガスの充填所が少ない現状を考慮すると、燃料充填量が少なく、また、燃料充填量を多くすると、燃料タンクの重量が増加して貨物積載量が減少するなど、各種の問題を生じ、改善が望まれていた。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、実用的かつ安全でありながら、貨物積載量を減少させずに、極力燃料を多く積めるようにすることを目的とし、請求項2および3に係る発明は、貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどの車種に対応させて極力燃料を多く積めるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
車体フレームの前部に前輪とエンジンと運転キャビンを、後部に後輪をそれぞれ設け、前記運転キャビンの後方の前記車体フレーム上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太を設けるとともに、前記縦根太上に横根太を設け、前記横根太上に荷台空間を形成した天然ガストラックにおいて、
前記前輪と前記後輪との間の箇所で、かつ、前記車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器または天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンクを搭載し、前記横根太の下方の前記一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前記第1および第2の燃料タンクとエンジンとを接続して構成する。
異型容器とは、円筒容器では無いもの、例えば、横断面形状が矩形状とかトラック形状などに成型した容器などのことを指称する
天然ガスを吸着貯蔵する構成としては、異型容器内に吸着材を充填して天然ガスを吸着させるものであり、吸着材としては、活性炭を用いても良いが、ガスの貯蔵密度を高くする上から、金属が周期律表2A族、6A族、7A族、8族、1B族、2B族、または3B族の金属である金属単体または金属化合物を活性炭表面に担持した改良活性炭や、三次元ジカルボン酸銅錯体などの三次元ジカルボン酸金属錯体や、ピラジン、4,4′−ビピリジル、トランス−1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、1,4−ジシアノベンゼン、4,4′−ジシアノビフェニル、1,2−ジシアノエチレン、1,4−ビス(4−ピリジル)ベンゼンより選択される有機配位子を使用した金属錯体を用いるのが好ましい。
【0009】
(作用・効果)
請求項1に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、後述の考察の結果に基づいて、車体フレームと車輪の許容荷重の内の小さい方を荷重限度として、前輪および後輪にかかる負荷が許容限度を越えず、しかも、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くでき、そのうえ、荷台高さが高くなることによる貨物の積み降ろしの不便さを招かず、更に、石の跳ね上げによる損傷の虞の無い安全な構成を見出し、横根太の下方の一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前輪と後輪との間の箇所で、かつ、車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で搭載した、天然ガスを圧縮あるいは吸着貯蔵した第1の燃料タンクとにより、天然ガスを貯蔵できるように構成した。
したがって、第2の燃料タンクとして、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成するのみならず、考察結果に基づいて、第1および第2の燃料タンクを合理的に配置するから、荷台高さを高くせず実用的にでき、かつ、車体横側方からの石の跳ね上げによる損傷を縦根太や車体フレームで防いで安全性を確保できながら、極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の天然ガストラックにおいて、
第2の燃料タンクの車体前後方向長さを荷台空間の前後方向長さよりも短い長さに構成するとともに、前記第2の燃料タンクの搭載位置を車体前後方向に変更可能に構成する。
【0011】
(作用・効果)
請求項2に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、通常の場合には、第2の燃料タンクを車体後部側に位置させておき、前輪と後輪とに車体荷重を偏り無くかからせるようにし、例えば、ゲート付き冷凍車や、ゲート付きドライバンといった貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどのように車体後部に重量が付加される場合には、第2の燃料タンクを車体前部側に位置させておき、後輪に車体荷重が必要以上にかかることを回避することができる。
したがって、車種に対応させて第2の燃料タンクの搭載位置を変更して、前輪および後輪にかかる荷重を調整するから、前輪および後輪に必要以上に荷重がかかることを良好に回避して極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1または2に記載の天然ガストラックにおいて、
運転キャビンと荷台空間の前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンクを搭載し、前記第3の燃料タンクとエンジンとを接続して構成する。
【0013】
(作用・効果)
請求項3に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、例えば、ゲート付き冷凍車や、ゲート付きドライバンといった貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどのように車体後部に重量が付加されて前輪にかかる荷重が減少するような場合に、前輪側の位置である、運転キャビンと荷台空間の前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンクを搭載する。
したがって、車種に対応させて第3の燃料タンクを搭載し、前輪にかかる荷重を調整して極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る天然ガストラックの第1実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図であり、車体フレーム1の前部に2個の前輪2とエンジン3と運転キャビン4が、後部に4個の後輪5がそれぞれ設けられている。
【0015】
前輪2と後輪5との間の箇所で、かつ、車体フレーム1の車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンク6が搭載されている。車体右側の第1の燃料タンク6の大きさは、高さ355mm×幅355mm×車体前後長さ1749mm、車体左側の第1の燃料タンク6の大きさは、高さ355mm×幅355mm×車体前後長さ1846mmである。
【0016】
図2の要部の一部破断背面図および図3の要部の一部省略平面図に示すように、運転キャビン4の後方の車体フレーム1上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太7が設けられるとともに、縦根太7上に横根太8が設けられ、横根太8上に荷台空間Sが形成されている。
【0017】
荷台空間Sの横根太8の下方の一対の縦根太7間に位置させるとともに、運転キャビン4の後部から車体後端にわたらせて、車体フレーム1に左右一対のアングル状の支持フレーム9が設けられ、その支持フレーム9上に、車体前後方向に移動可能に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンク10が搭載されている。第2の燃料タンク10の大きさは、高さ140mm×幅550mm×車体前後長さ3000mmである。
【0018】
縦根太8および支持フレーム9に、その車体後端側の位置と、第2の燃料タンク10の車体前後方向長さに相当する間隔を隔てた車体前方側の位置それぞれに第1のストッパー挿入孔11が形成され、車体後部側の位置でストッパー12により位置決めされた状態で第2の燃料タンク10が搭載されている。
【0019】
また、縦根太8および支持フレーム9に、その車体前端側の位置と、第2の燃料タンク10の車体前後方向長さに相当する間隔を隔てた車体後方側の位置それぞれに第2のストッパー挿入孔13が形成され、第2の燃料タンク10を車体前方側に移動させ、車体前方に寄った位置でストッパー12により位置決めされた状態で第2の燃料タンク10を搭載可能に構成されている。
【0020】
第1および第2のストッパー挿入孔12,13それぞれに近接させて、車体左右方向の水平軸心周りで回転可能に抜け止め部材14が設けられ、ストッパー12を挿入した状態でストッパー12の頭部に当接して抜け止めできるように構成されている。
【0021】
第1および第2の燃料タンク6,6,10それぞれは、図2および図4の燃料系統図に示すように、例えば、アルミA6063−T6などのアルミ材料により異型容器で構成され、ハニカム状に吸着材充填用の小室15aを形成したガス充填部15の長手方向両端それぞれが溶接などにより蓋部材16で閉塞され、小室15a内に三次元ジカルボン酸銅錯体などの吸着材を充填して構成されている。
【0022】
エンジン3に、圧力を0.1MPaに減圧する第1の減圧弁17とメインバルブ18とを介装した燃料供給管19が接続され、その燃料供給管19に、タンクバルブ20を介装した分岐配管21を介して第1および第2の燃料タンク6,6,10が接続されている。
燃料供給管19には、ガス圧を3.5MPaに減圧する第2の減圧弁22と逆止弁23とガス充填口24とを備えた充填用配管25が接続され、充填所から天然ガスを充填できるように構成されている。
【0023】
上記構成により、通常の場合には、第2の燃料タンク10を車体後部側に位置させておき、前輪2と後輪5とに車体荷重を偏り無くかかるようにし、例えば、ゲート付き冷凍車や、ゲート付きドライバンといった貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどのように車体後部に重量が付加される場合には、第2の燃料タンク10を車体前部側に位置させておき、後輪5に車体荷重が必要以上にかかることを回避することができる。
このため、車種に対応させて第2の燃料タンク12の搭載位置を変更して、前輪2および後輪5にかかる荷重を調整し、前輪2および後輪5に必要以上に荷重がかかることを良好に回避して極力燃料を多く積み、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0024】
上記第1および第2の燃料タンク6,6,10とエンジン3とを接続する構成としては、図5の変形例の燃料系統図に示すように、第1の燃料タンク6,6と第2の燃料タンク10とを直列接続するように構成しても良い。
【0025】
図6は、本発明に係る天然ガストラックの第2実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
【0026】
すなわち、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さH(運転キャビンの高さHと称する)の半分の高さで、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンク31が搭載されている。図示しないが、その第3の燃料タンク31とエンジン3とが接続されている。その接続構成は、第1および第2の燃料タンク6,6,10と並列あるいは直列のいずれであっても良い。第3の燃料タンク31の大きさは、高さ650mm×幅140mm×長さ1500mmである。他の構成は第1実施例と同じであり、同じ番号を付すことによりその説明は省略する。
【0027】
次に、本発明に先立って考察した結果について説明する。
異型容器としては肉厚2mm、3mm、4mm、5mmの場合について考察し、吸着材としては、嵩密度0.80g/ccで吸着性能は150Ncc/ccの三次元ジカルボン酸銅錯体の成型品を用いた。活性炭を用いた場合(吸着性能100Ncc/cc)、嵩密度0.80g/ccで吸着性能200Ncc/ccの三次元ジカルボン酸銅錯体の単結晶を用いた場合についての走行距離比率についても併せて考察した。この走行距離比率は、第1の燃料タンク6の搭載箇所に、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンク(1個の重量238kg、タンク容積113.5L×2、天然ガスの充填量45.4m3、走行距離290km)のみを搭載した場合を1として求めたものである。また、天然ガストラックの車両重量は2420kg、排気量4021cc、最大積載量2000kg、許容軸重6600kgであった。
【0028】
後述する12例それぞれについて、燃料タンクの後輪5から重心位置までの重心距離、燃料タンクの重量(容器重量+吸着材重量)、重量増加に伴う燃費悪化率(天然ガスを吸着貯蔵した各例のトラックの1m3当たりの走行距離÷第1の燃料タンク6の搭載箇所に、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載したトラックの1m3当たりの走行距離)、前輪2および後輪5、ならびに、全体としての許容軸重と許容値、前輪2および後輪5それぞれのタイヤ一個当たりの許容値とタイヤ負荷率、燃料タンク搭載に伴う重量増加に起因する積載重量の減少重量(減トン)を考察した。図8は、考察に基づく払出ガス量と走行距離比率との相関を示すグラフであり、Cは、第1の燃料タンク6の搭載箇所に、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンク(1個の重量238kg)のみを搭載した場合を示し、Dは、ディーゼル車の場合を示している(Cの場合の約1.7倍である)。
【0029】
各燃料タンクの重量および後輪5からの重心距離についてまとめた結果を表1に示しておく。
図7は、考察に際しての燃料タンクの搭載箇所の説明に供する一部省略全体平面図[(a)]および一部破断全体側面図[(b)]であり、表中でaは第1の燃料タンク6,6を、bは後輪5の車体前後それぞれの位置に搭載した第4の燃料タンク41を、cは運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に搭載した、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42をそれぞれ示し、c/2は第5の燃料タンク42の半分の高さの第3の燃料タンク31(本発明の第2実施例参照)を、c/4は第5の燃料タンク42の1/4の高さの燃料タンク(図示せず)をそれぞれ示す。また、dは荷台床面の下の全面に搭載した第6の燃料タンク43を示し、d/2は第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/2にしたものを、d/4は第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/4にしたものをそれぞれ示す。また、eは第2の燃料タンク10の長さを運転キャビン4の後部まで延長したものを示し、0.7eIは第2の燃料タンク10を車体後方側の位置で固定したもの(eの場合に比べて車体前後方向の長さが70%である)を、0.7eIIは第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したものをそれぞれ示す。第4の燃料タンク41の大きさは、車体前方側のものが、高さ140mm×幅570mm×長さ600mm、車体後方側のものが、高さ140mm×幅570mm×長さ500mmである。また、第5の燃料タンク42の大きさは、高さ1300mm×幅140mm×車体左右長さ1500mmであり、第6の燃料タンク43の大きさは、高さ140mm×幅1500mm×車体前後長さ4200mmである。
【0030】
【表1】
【0031】
I.第1の燃料タンク6,6(a)のみを搭載した場合の結果を表2に示す。
減トンは不要であるが、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載する場合に比べて、走行距離を十分には延長できないものであった。
【0032】
【表2】
【0033】
II.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、後輪5の車体前後それぞれの位置に第4の燃料タンク41(b)を搭載した場合の結果を表3に示す。
減トンは不要であり、肉厚4mmで、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載する場合に比べて、走行距離を1.2倍延長できるが、ディーゼル車に比べると未だ不十分であった。
【0034】
【表3】
【0035】
III.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42(c)を搭載した場合の結果を表4に示す。
肉厚を薄くしない限り、減トンが必要で好ましくないものであった。
【0036】
【表4】
【0037】
IV.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、後輪5の車体前後それぞれの位置に第4の燃料タンク41(b)を搭載し、更に運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42(c)を搭載した場合の結果を表5に示す。
肉厚を薄くしない限り、減トンが必要で好ましくないものであった。
【0038】
【表5】
【0039】
V.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、後輪5の車体前後それぞれの位置に第4の燃料タンク41(b)を搭載するとともに、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42(c)を搭載し、更に、荷台床面の下の全面に第6の燃料タンク43(d)を搭載した場合の結果を表6に示す。
大幅な減トンが必要で実現性が低いものであった。
【0040】
【表6】
【0041】
VI.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、荷台床面の下の全面に第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/2にしたもの(d/2)を搭載した場合の結果を表7に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)を凌ぐ1.9倍以上の走行距離を達成できているものの、荷台の高さが高くなる問題があった。
【0042】
【表7】
【0043】
VII.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、荷台床面の下の全面に第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/4にしたもの(d/4)を搭載した場合の結果を表8に示す。
減トンは不要であり、肉厚4mmで、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載する場合に比べて、走行距離を1.44倍延長できるが、ディーゼル車に比べると未だ不十分であった。
【0044】
【表8】
【0045】
VIII.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10の長さを運転キャビン4の後部まで延長したもの(e)を搭載した場合の結果を表9に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)を凌ぐ走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず。極めて有用であった。
【0046】
【表9】
【0047】
IX.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体後方側の位置で固定したもの(0.7eI)を搭載した場合(上記第1実施例)の結果を表10に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)に近い走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、極めて有用である。
【0048】
【表10】
【0049】
X.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したもの(0.7eII)を搭載した場合の結果を表11に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)に近い走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、そのうえ、ゲート(重量380kg)を付加したゲート付きドライバン車(総重量1125kg)やゲート付き冷凍車(総重量1575kg)に適用した場合に後輪5に必要以上に荷重がかかることを回避でき、極めて有用である。
【0050】
【表11】
【0051】
XI.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したもの(0.7eII)を搭載し、更に、第5の燃料タンク42の半分の高さの第3の燃料タンク31(c/2)を搭載した場合(本発明の第2実施例)の結果を表12に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)を凌ぐ走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、そのうえ、前述同様にゲートを付加したゲート付きドライバン車やゲート付き冷凍車に適用した場合に後輪5に必要以上に荷重がかかることを回避でき、極めて有用である。
【0052】
【表12】
【0053】
XII.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したもの(0.7eII)を搭載し、更に、第5の燃料タンク42の1/4の高さの第3の燃料タンク31(c/4)を搭載した場合の結果を表13に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)とほぼ同等の走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、そのうえ、前述同様にゲートを付加したゲート付きドライバン車やゲート付き冷凍車に適用した場合に後輪5に必要以上に荷重がかかることを回避でき、極めて有用である。
【0054】
【表13】
【0055】
上記考察の結果、ケースVIII、IX、X、XI、XIIの場合に減トンが不要な上に荷台高さも高くならず、しかも走行距離を十分延長できることを見出すに至ったのである。また、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンク(1個の重量238kg)の場合、第1の燃料タンク6と重量面および天然ガスの充填量の面いずれにも差が無く、第1の燃料タンク6に代えて、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載した場合も好適に実施できることを見出した。
【0056】
すなわち、前輪2と後輪5との間の箇所で、かつ、車体フレーム1の車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器または天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンク6を搭載し、かつ、横根太8の下方の一対の縦根太7,7間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンク10を搭載することで所期の効果を達成できることを見出すに至ったのである。
【0057】
また、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンク31を追加搭載することでも、所期の効果を達成できることを見出すに至ったのである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、後述の考察の結果に基づいて、車体フレームと車輪の許容荷重の内の小さい方を荷重限度として、前輪および後輪にかかる負荷が許容限度を越えず、しかも、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くでき、そのうえ、荷台高さが高くなることによる貨物の積み降ろしの不便さを招かず、更に、車体横側方からの石の跳ね上げによる損傷の虞の無い安全な構成を見出し、横根太の下方の一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前輪と後輪との間の箇所で、かつ、車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で搭載した、天然ガスを圧縮貯蔵した第1の燃料タンクとにより、天然ガスを貯蔵できるように構成するから、第2の燃料タンクとして、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成するのみならず、考察結果に基づいて、第1および第2の燃料タンクを合理的に配置するから、荷台高さを高くせず実用的にでき、かつ、石の跳ね上げによる損傷を縦根太で防いで安全性を確保できながら、極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天然ガストラックの第1実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図である。
【図2】要部の一部破断背面図である。
【図3】要部の一部省略平面図である。
【図4】燃料系統図である。
【図5】変形例の燃料系統図である。
【図6】本発明に係る天然ガストラックの第2実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図である。
【図7】考察に際しての燃料タンクの搭載箇所の説明に供する図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図である。
【図8】払出ガス量と走行距離比率との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
1…車体フレーム
2…前輪
3…エンジン
4…運転キャビン
5…後輪
6…第1の燃料タンク
7…縦根太
8…横根太
10…第2の燃料タンク
31…第3の燃料タンク
S…荷台空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料として天然ガスを使用する天然ガストラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保全の面から天然ガスの利用が促進され、自動車の燃料として使用されるようになっている。
このような天然ガスを貯蔵するのに、従来一般に、圧縮して貯蔵する燃料タンクが用いられていたが、高圧で圧縮する必要があるために、内部に貯留されるガスの圧力が燃料タンクの内部に均等にかかるように円筒形状に形成されている(特許文献1)。そのため、燃料タンクの搭載位置に制約を受け、燃料貯蔵量を多くできず、走行距離を長くできない問題があった。
【0003】
そこで、通常の乗用自動車において、低圧で天然ガスを貯蔵できるように、天然ガスを吸着する吸着材を充填して天然ガスを吸着貯蔵する燃料タンクを用い、形状的な制約を受けないように構成し、自動車の進行方向に沿って設けられた2本の縦フレームビームと、その縦フレームビームに跨って自動車の進行方向に対して略直交して設けられた複数の横フレームビームとに囲まれた空間領域に燃料タンクを設けるものが提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−99542号公報(図2)
【特許文献2】
特開平11−321352号公報
【0005】
ところが、貨物を運搬するトラックでは、貨物積載のために空間的制約が大きくて、上述のような乗用自動車の構成を適用できないものであり、従来のトラックでは、前輪と後輪との間の箇所で、かつ、車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で燃料タンクを搭載することが考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、天然ガスの充填所が少ない現状を考慮すると、燃料充填量が少なく、また、燃料充填量を多くすると、燃料タンクの重量が増加して貨物積載量が減少するなど、各種の問題を生じ、改善が望まれていた。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、実用的かつ安全でありながら、貨物積載量を減少させずに、極力燃料を多く積めるようにすることを目的とし、請求項2および3に係る発明は、貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどの車種に対応させて極力燃料を多く積めるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
車体フレームの前部に前輪とエンジンと運転キャビンを、後部に後輪をそれぞれ設け、前記運転キャビンの後方の前記車体フレーム上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太を設けるとともに、前記縦根太上に横根太を設け、前記横根太上に荷台空間を形成した天然ガストラックにおいて、
前記前輪と前記後輪との間の箇所で、かつ、前記車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器または天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンクを搭載し、前記横根太の下方の前記一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前記第1および第2の燃料タンクとエンジンとを接続して構成する。
異型容器とは、円筒容器では無いもの、例えば、横断面形状が矩形状とかトラック形状などに成型した容器などのことを指称する
天然ガスを吸着貯蔵する構成としては、異型容器内に吸着材を充填して天然ガスを吸着させるものであり、吸着材としては、活性炭を用いても良いが、ガスの貯蔵密度を高くする上から、金属が周期律表2A族、6A族、7A族、8族、1B族、2B族、または3B族の金属である金属単体または金属化合物を活性炭表面に担持した改良活性炭や、三次元ジカルボン酸銅錯体などの三次元ジカルボン酸金属錯体や、ピラジン、4,4′−ビピリジル、トランス−1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、1,4−ジシアノベンゼン、4,4′−ジシアノビフェニル、1,2−ジシアノエチレン、1,4−ビス(4−ピリジル)ベンゼンより選択される有機配位子を使用した金属錯体を用いるのが好ましい。
【0009】
(作用・効果)
請求項1に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、後述の考察の結果に基づいて、車体フレームと車輪の許容荷重の内の小さい方を荷重限度として、前輪および後輪にかかる負荷が許容限度を越えず、しかも、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くでき、そのうえ、荷台高さが高くなることによる貨物の積み降ろしの不便さを招かず、更に、石の跳ね上げによる損傷の虞の無い安全な構成を見出し、横根太の下方の一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前輪と後輪との間の箇所で、かつ、車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で搭載した、天然ガスを圧縮あるいは吸着貯蔵した第1の燃料タンクとにより、天然ガスを貯蔵できるように構成した。
したがって、第2の燃料タンクとして、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成するのみならず、考察結果に基づいて、第1および第2の燃料タンクを合理的に配置するから、荷台高さを高くせず実用的にでき、かつ、車体横側方からの石の跳ね上げによる損傷を縦根太や車体フレームで防いで安全性を確保できながら、極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の天然ガストラックにおいて、
第2の燃料タンクの車体前後方向長さを荷台空間の前後方向長さよりも短い長さに構成するとともに、前記第2の燃料タンクの搭載位置を車体前後方向に変更可能に構成する。
【0011】
(作用・効果)
請求項2に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、通常の場合には、第2の燃料タンクを車体後部側に位置させておき、前輪と後輪とに車体荷重を偏り無くかからせるようにし、例えば、ゲート付き冷凍車や、ゲート付きドライバンといった貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどのように車体後部に重量が付加される場合には、第2の燃料タンクを車体前部側に位置させておき、後輪に車体荷重が必要以上にかかることを回避することができる。
したがって、車種に対応させて第2の燃料タンクの搭載位置を変更して、前輪および後輪にかかる荷重を調整するから、前輪および後輪に必要以上に荷重がかかることを良好に回避して極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、前述のような目的を達成するために、
請求項1または2に記載の天然ガストラックにおいて、
運転キャビンと荷台空間の前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンクを搭載し、前記第3の燃料タンクとエンジンとを接続して構成する。
【0013】
(作用・効果)
請求項3に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、例えば、ゲート付き冷凍車や、ゲート付きドライバンといった貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどのように車体後部に重量が付加されて前輪にかかる荷重が減少するような場合に、前輪側の位置である、運転キャビンと荷台空間の前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンクを搭載する。
したがって、車種に対応させて第3の燃料タンクを搭載し、前輪にかかる荷重を調整して極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る天然ガストラックの第1実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図であり、車体フレーム1の前部に2個の前輪2とエンジン3と運転キャビン4が、後部に4個の後輪5がそれぞれ設けられている。
【0015】
前輪2と後輪5との間の箇所で、かつ、車体フレーム1の車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンク6が搭載されている。車体右側の第1の燃料タンク6の大きさは、高さ355mm×幅355mm×車体前後長さ1749mm、車体左側の第1の燃料タンク6の大きさは、高さ355mm×幅355mm×車体前後長さ1846mmである。
【0016】
図2の要部の一部破断背面図および図3の要部の一部省略平面図に示すように、運転キャビン4の後方の車体フレーム1上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太7が設けられるとともに、縦根太7上に横根太8が設けられ、横根太8上に荷台空間Sが形成されている。
【0017】
荷台空間Sの横根太8の下方の一対の縦根太7間に位置させるとともに、運転キャビン4の後部から車体後端にわたらせて、車体フレーム1に左右一対のアングル状の支持フレーム9が設けられ、その支持フレーム9上に、車体前後方向に移動可能に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンク10が搭載されている。第2の燃料タンク10の大きさは、高さ140mm×幅550mm×車体前後長さ3000mmである。
【0018】
縦根太8および支持フレーム9に、その車体後端側の位置と、第2の燃料タンク10の車体前後方向長さに相当する間隔を隔てた車体前方側の位置それぞれに第1のストッパー挿入孔11が形成され、車体後部側の位置でストッパー12により位置決めされた状態で第2の燃料タンク10が搭載されている。
【0019】
また、縦根太8および支持フレーム9に、その車体前端側の位置と、第2の燃料タンク10の車体前後方向長さに相当する間隔を隔てた車体後方側の位置それぞれに第2のストッパー挿入孔13が形成され、第2の燃料タンク10を車体前方側に移動させ、車体前方に寄った位置でストッパー12により位置決めされた状態で第2の燃料タンク10を搭載可能に構成されている。
【0020】
第1および第2のストッパー挿入孔12,13それぞれに近接させて、車体左右方向の水平軸心周りで回転可能に抜け止め部材14が設けられ、ストッパー12を挿入した状態でストッパー12の頭部に当接して抜け止めできるように構成されている。
【0021】
第1および第2の燃料タンク6,6,10それぞれは、図2および図4の燃料系統図に示すように、例えば、アルミA6063−T6などのアルミ材料により異型容器で構成され、ハニカム状に吸着材充填用の小室15aを形成したガス充填部15の長手方向両端それぞれが溶接などにより蓋部材16で閉塞され、小室15a内に三次元ジカルボン酸銅錯体などの吸着材を充填して構成されている。
【0022】
エンジン3に、圧力を0.1MPaに減圧する第1の減圧弁17とメインバルブ18とを介装した燃料供給管19が接続され、その燃料供給管19に、タンクバルブ20を介装した分岐配管21を介して第1および第2の燃料タンク6,6,10が接続されている。
燃料供給管19には、ガス圧を3.5MPaに減圧する第2の減圧弁22と逆止弁23とガス充填口24とを備えた充填用配管25が接続され、充填所から天然ガスを充填できるように構成されている。
【0023】
上記構成により、通常の場合には、第2の燃料タンク10を車体後部側に位置させておき、前輪2と後輪5とに車体荷重を偏り無くかかるようにし、例えば、ゲート付き冷凍車や、ゲート付きドライバンといった貨物出し入れのためのゲート付きトラックなどのように車体後部に重量が付加される場合には、第2の燃料タンク10を車体前部側に位置させておき、後輪5に車体荷重が必要以上にかかることを回避することができる。
このため、車種に対応させて第2の燃料タンク12の搭載位置を変更して、前輪2および後輪5にかかる荷重を調整し、前輪2および後輪5に必要以上に荷重がかかることを良好に回避して極力燃料を多く積み、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【0024】
上記第1および第2の燃料タンク6,6,10とエンジン3とを接続する構成としては、図5の変形例の燃料系統図に示すように、第1の燃料タンク6,6と第2の燃料タンク10とを直列接続するように構成しても良い。
【0025】
図6は、本発明に係る天然ガストラックの第2実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図であり、第1実施例と異なるところは次の通りである。
【0026】
すなわち、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さH(運転キャビンの高さHと称する)の半分の高さで、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンク31が搭載されている。図示しないが、その第3の燃料タンク31とエンジン3とが接続されている。その接続構成は、第1および第2の燃料タンク6,6,10と並列あるいは直列のいずれであっても良い。第3の燃料タンク31の大きさは、高さ650mm×幅140mm×長さ1500mmである。他の構成は第1実施例と同じであり、同じ番号を付すことによりその説明は省略する。
【0027】
次に、本発明に先立って考察した結果について説明する。
異型容器としては肉厚2mm、3mm、4mm、5mmの場合について考察し、吸着材としては、嵩密度0.80g/ccで吸着性能は150Ncc/ccの三次元ジカルボン酸銅錯体の成型品を用いた。活性炭を用いた場合(吸着性能100Ncc/cc)、嵩密度0.80g/ccで吸着性能200Ncc/ccの三次元ジカルボン酸銅錯体の単結晶を用いた場合についての走行距離比率についても併せて考察した。この走行距離比率は、第1の燃料タンク6の搭載箇所に、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンク(1個の重量238kg、タンク容積113.5L×2、天然ガスの充填量45.4m3、走行距離290km)のみを搭載した場合を1として求めたものである。また、天然ガストラックの車両重量は2420kg、排気量4021cc、最大積載量2000kg、許容軸重6600kgであった。
【0028】
後述する12例それぞれについて、燃料タンクの後輪5から重心位置までの重心距離、燃料タンクの重量(容器重量+吸着材重量)、重量増加に伴う燃費悪化率(天然ガスを吸着貯蔵した各例のトラックの1m3当たりの走行距離÷第1の燃料タンク6の搭載箇所に、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載したトラックの1m3当たりの走行距離)、前輪2および後輪5、ならびに、全体としての許容軸重と許容値、前輪2および後輪5それぞれのタイヤ一個当たりの許容値とタイヤ負荷率、燃料タンク搭載に伴う重量増加に起因する積載重量の減少重量(減トン)を考察した。図8は、考察に基づく払出ガス量と走行距離比率との相関を示すグラフであり、Cは、第1の燃料タンク6の搭載箇所に、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンク(1個の重量238kg)のみを搭載した場合を示し、Dは、ディーゼル車の場合を示している(Cの場合の約1.7倍である)。
【0029】
各燃料タンクの重量および後輪5からの重心距離についてまとめた結果を表1に示しておく。
図7は、考察に際しての燃料タンクの搭載箇所の説明に供する一部省略全体平面図[(a)]および一部破断全体側面図[(b)]であり、表中でaは第1の燃料タンク6,6を、bは後輪5の車体前後それぞれの位置に搭載した第4の燃料タンク41を、cは運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に搭載した、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42をそれぞれ示し、c/2は第5の燃料タンク42の半分の高さの第3の燃料タンク31(本発明の第2実施例参照)を、c/4は第5の燃料タンク42の1/4の高さの燃料タンク(図示せず)をそれぞれ示す。また、dは荷台床面の下の全面に搭載した第6の燃料タンク43を示し、d/2は第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/2にしたものを、d/4は第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/4にしたものをそれぞれ示す。また、eは第2の燃料タンク10の長さを運転キャビン4の後部まで延長したものを示し、0.7eIは第2の燃料タンク10を車体後方側の位置で固定したもの(eの場合に比べて車体前後方向の長さが70%である)を、0.7eIIは第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したものをそれぞれ示す。第4の燃料タンク41の大きさは、車体前方側のものが、高さ140mm×幅570mm×長さ600mm、車体後方側のものが、高さ140mm×幅570mm×長さ500mmである。また、第5の燃料タンク42の大きさは、高さ1300mm×幅140mm×車体左右長さ1500mmであり、第6の燃料タンク43の大きさは、高さ140mm×幅1500mm×車体前後長さ4200mmである。
【0030】
【表1】
【0031】
I.第1の燃料タンク6,6(a)のみを搭載した場合の結果を表2に示す。
減トンは不要であるが、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載する場合に比べて、走行距離を十分には延長できないものであった。
【0032】
【表2】
【0033】
II.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、後輪5の車体前後それぞれの位置に第4の燃料タンク41(b)を搭載した場合の結果を表3に示す。
減トンは不要であり、肉厚4mmで、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載する場合に比べて、走行距離を1.2倍延長できるが、ディーゼル車に比べると未だ不十分であった。
【0034】
【表3】
【0035】
III.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42(c)を搭載した場合の結果を表4に示す。
肉厚を薄くしない限り、減トンが必要で好ましくないものであった。
【0036】
【表4】
【0037】
IV.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、後輪5の車体前後それぞれの位置に第4の燃料タンク41(b)を搭載し、更に運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42(c)を搭載した場合の結果を表5に示す。
肉厚を薄くしない限り、減トンが必要で好ましくないものであった。
【0038】
【表5】
【0039】
V.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、後輪5の車体前後それぞれの位置に第4の燃料タンク41(b)を搭載するとともに、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、荷台空間Sの下面から運転キャビン4の天井面上面までの高さの第5の燃料タンク42(c)を搭載し、更に、荷台床面の下の全面に第6の燃料タンク43(d)を搭載した場合の結果を表6に示す。
大幅な減トンが必要で実現性が低いものであった。
【0040】
【表6】
【0041】
VI.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、荷台床面の下の全面に第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/2にしたもの(d/2)を搭載した場合の結果を表7に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)を凌ぐ1.9倍以上の走行距離を達成できているものの、荷台の高さが高くなる問題があった。
【0042】
【表7】
【0043】
VII.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、荷台床面の下の全面に第6の燃料タンク43の車体前後方向長さを1/4にしたもの(d/4)を搭載した場合の結果を表8に示す。
減トンは不要であり、肉厚4mmで、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載する場合に比べて、走行距離を1.44倍延長できるが、ディーゼル車に比べると未だ不十分であった。
【0044】
【表8】
【0045】
VIII.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10の長さを運転キャビン4の後部まで延長したもの(e)を搭載した場合の結果を表9に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)を凌ぐ走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず。極めて有用であった。
【0046】
【表9】
【0047】
IX.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体後方側の位置で固定したもの(0.7eI)を搭載した場合(上記第1実施例)の結果を表10に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)に近い走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、極めて有用である。
【0048】
【表10】
【0049】
X.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したもの(0.7eII)を搭載した場合の結果を表11に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)に近い走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、そのうえ、ゲート(重量380kg)を付加したゲート付きドライバン車(総重量1125kg)やゲート付き冷凍車(総重量1575kg)に適用した場合に後輪5に必要以上に荷重がかかることを回避でき、極めて有用である。
【0050】
【表11】
【0051】
XI.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したもの(0.7eII)を搭載し、更に、第5の燃料タンク42の半分の高さの第3の燃料タンク31(c/2)を搭載した場合(本発明の第2実施例)の結果を表12に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)を凌ぐ走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、そのうえ、前述同様にゲートを付加したゲート付きドライバン車やゲート付き冷凍車に適用した場合に後輪5に必要以上に荷重がかかることを回避でき、極めて有用である。
【0052】
【表12】
【0053】
XII.第1の燃料タンク6,6(a)に加えて、第2の燃料タンク10を車体前方側の位置で固定したもの(0.7eII)を搭載し、更に、第5の燃料タンク42の1/4の高さの第3の燃料タンク31(c/4)を搭載した場合の結果を表13に示す。
減トンが不要な上にディーゼル車(約1.7倍)とほぼ同等の走行距離を達成でき、しかも荷台の高さが高くならず、そのうえ、前述同様にゲートを付加したゲート付きドライバン車やゲート付き冷凍車に適用した場合に後輪5に必要以上に荷重がかかることを回避でき、極めて有用である。
【0054】
【表13】
【0055】
上記考察の結果、ケースVIII、IX、X、XI、XIIの場合に減トンが不要な上に荷台高さも高くならず、しかも走行距離を十分延長できることを見出すに至ったのである。また、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンク(1個の重量238kg)の場合、第1の燃料タンク6と重量面および天然ガスの充填量の面いずれにも差が無く、第1の燃料タンク6に代えて、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器で構成した燃料タンクを搭載した場合も好適に実施できることを見出した。
【0056】
すなわち、前輪2と後輪5との間の箇所で、かつ、車体フレーム1の車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器または天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンク6を搭載し、かつ、横根太8の下方の一対の縦根太7,7間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンク10を搭載することで所期の効果を達成できることを見出すに至ったのである。
【0057】
また、運転キャビン4と荷台空間Sの前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンク31を追加搭載することでも、所期の効果を達成できることを見出すに至ったのである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の天然ガストラックの構成によれば、後述の考察の結果に基づいて、車体フレームと車輪の許容荷重の内の小さい方を荷重限度として、前輪および後輪にかかる負荷が許容限度を越えず、しかも、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くでき、そのうえ、荷台高さが高くなることによる貨物の積み降ろしの不便さを招かず、更に、車体横側方からの石の跳ね上げによる損傷の虞の無い安全な構成を見出し、横根太の下方の一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前輪と後輪との間の箇所で、かつ、車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で搭載した、天然ガスを圧縮貯蔵した第1の燃料タンクとにより、天然ガスを貯蔵できるように構成するから、第2の燃料タンクとして、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成するのみならず、考察結果に基づいて、第1および第2の燃料タンクを合理的に配置するから、荷台高さを高くせず実用的にでき、かつ、石の跳ね上げによる損傷を縦根太で防いで安全性を確保できながら、極力燃料を多く積むことができ、積載荷重を減らさずに走行距離を極力長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る天然ガストラックの第1実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図である。
【図2】要部の一部破断背面図である。
【図3】要部の一部省略平面図である。
【図4】燃料系統図である。
【図5】変形例の燃料系統図である。
【図6】本発明に係る天然ガストラックの第2実施例を示す図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図である。
【図7】考察に際しての燃料タンクの搭載箇所の説明に供する図であり、(a)は一部省略全体平面図、(b)は一部破断全体側面図である。
【図8】払出ガス量と走行距離比率との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
1…車体フレーム
2…前輪
3…エンジン
4…運転キャビン
5…後輪
6…第1の燃料タンク
7…縦根太
8…横根太
10…第2の燃料タンク
31…第3の燃料タンク
S…荷台空間
Claims (3)
- 車体フレームの前部に前輪とエンジンと運転キャビンを、後部に後輪をそれぞれ設け、前記運転キャビンの後方の前記車体フレーム上に車体幅方向に所定間隔を隔てて車体前後方向の一対の縦根太を設けるとともに、前記縦根太上に横根太を設け、前記横根太上に荷台空間を形成した天然ガストラックにおいて、
前記前輪と前記後輪との間の箇所で、かつ、前記車体フレームの車体幅方向両端それぞれに振り分けた状態で、天然ガスを圧縮貯蔵した円筒容器または天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第1の燃料タンクを搭載し、前記横根太の下方の前記一対の縦根太間の位置に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第2の燃料タンクを搭載し、前記第1および第2の燃料タンクとエンジンとを接続したことを特徴とする天然ガストラック。 - 請求項1に記載の天然ガストラックにおいて、
第2の燃料タンクの車体前後方向長さを荷台空間の前後方向長さよりも短い長さに構成するとともに、前記第2の燃料タンクの搭載位置を車体前後方向に変更可能に構成してある天然ガストラック。 - 請求項1または2に記載の天然ガストラックにおいて、
運転キャビンと荷台空間の前端との間に、天然ガスを吸着貯蔵した異型容器で構成した第3の燃料タンクを搭載し、前記第3の燃料タンクとエンジンとを接続してある天然ガストラック。
Priority Applications (1)
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