JP2004147855A - ドレッシング材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができるドレッシング材を提供する。
【解決手段】注射針等の貫通部材を固定するとともに挿入部を保護し監視するためのドレッシング材であって、透明又は半透明のフィルム部1と、底辺と一対の斜辺とを有する実質的に三角形状のシート部8とからなり、シート部8は各斜辺の内側に切れ目41、42を有するために、底辺と一対の切れ目41、42により囲まれた折り返し部3と、折り返し部3の外側の帯状部2a,2bとを有し、フィルム部の一辺は一方の帯状部2a,2bに接続されており、フィルム部1及びシート部8の一方の面には接着剤が塗布されており、折り返し部3は折り曲げられて接着剤により皮膚に固定されるとともに、帯状部2a,2bも折り曲げられ、シート部8上に載置された貫通部材10はフィルム部1及び帯状部2a,2bにより被覆されるドレッシング材。
【選択図】 図1
【解決手段】注射針等の貫通部材を固定するとともに挿入部を保護し監視するためのドレッシング材であって、透明又は半透明のフィルム部1と、底辺と一対の斜辺とを有する実質的に三角形状のシート部8とからなり、シート部8は各斜辺の内側に切れ目41、42を有するために、底辺と一対の切れ目41、42により囲まれた折り返し部3と、折り返し部3の外側の帯状部2a,2bとを有し、フィルム部の一辺は一方の帯状部2a,2bに接続されており、フィルム部1及びシート部8の一方の面には接着剤が塗布されており、折り返し部3は折り曲げられて接着剤により皮膚に固定されるとともに、帯状部2a,2bも折り曲げられ、シート部8上に載置された貫通部材10はフィルム部1及び帯状部2a,2bにより被覆されるドレッシング材。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は点適用注射針やカテーテル等の皮膚を貫通する部材を皮膚に確実に固定するとともにその挿入部を保護し監視するために使用するドレッシング材に関する。
【0002】
【従来の技術】
点適用注射針やカテーテル等は皮膚を貫通して、その先端部は静脈や体腔に達するが、注射針等を長時間刺した状態にする場合、患者の皮膚に確実に固定されていないと、注射針等がずれたり抜けたりするという問題が生じる。また注射針等の挿入部を保護しないと、感染症の問題が生ずるおそれがある。そこで感染症を防ぎつつ、注射針等を確実に皮膚に固定するため、種々のドレッシング材が開発されている。
【0003】
従来のドレッシング材は、透明又は半透明のフィルムの一面に粘着剤が塗布され、その塗布面に剥離紙が積層されている(例えば、特許文献1参照)。使用の際に剥離紙は剥離され、透明又は半透明のフィルムのみ粘着剤により皮膚に固定されるようになっている。透明又は半透明のフィルムは注射針等が挿入されている状況を監視するのに適する。
【0004】
しかし、透明又は半透明のフィルムは皮膚呼吸を妨害してはならないので、必然的に薄くせざるを得ないが、そうすると注射針等を十分に固定することができない。このため医療現場でこのドレッシング材を使用する際には、ドレッシング材により注射針等が挿入されている部分を被覆するとともに、医療用テープにより注射針等を皮膚に固定しており、煩雑であるという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
実開平2−141435号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができるドレッシング材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、透明又は半透明のフィルム部に実質的に三角形状のシート部を接続し、フィルム部及びシート部の一方の面に接着剤を塗布することにより、ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができるドレッシング材を形成できることを発見し、本発明に想到した。
【0008】
すなわち本発明のドレッシング材は、皮膚を貫通する部材を固定するとともに挿入部を保護し監視するためのドレッシング材であって、透明又は半透明のフィルム部と、底辺と一対の斜辺とを有する実質的に三角形状のシート部とからなり、シート部は各斜辺の内側に切れ目を有するために、底辺と一対の切れ目により囲まれた折り返し部と、折り返し部の外側の帯状部とを有し、フィルム部の一辺は一方の帯状部に接続されており、フィルム部及びシート部の一方の面には接着剤が塗布されており、折り返し部は折り曲げられて接着剤により皮膚に固定されるとともに、帯状部も折り曲げられ、シート部上に載置された貫通部材はフィルム部及び帯状部により被覆されることを特徴とする。
【0009】
本発明の第二の態様におけるドレッシング材は、透明又は半透明のフィルム部とシート部とからなり、シート部は実質的に三角形状の本体部と、本体部の1つの頂点部から延在する少なくとも1つの帯状部とからなり、フィルム部の一辺は帯状部に接続され、フィルム部及び帯状部の一方の面には接着剤が塗布され、本体部はフィルム部及び帯状部とは反対の面に接着剤が塗布されており、本体部は接着剤により皮膚に固定されるとともに、帯状部も折り曲げられ、本体部上に載置された貫通部材はフィルム部及び帯状部により被覆されることを特徴とする。
【0010】
本発明のドレッシング材は、フィルム部とシート部は透明又は半透明のフィルムから一体的に形成されていてもよく、別々に形成されたフィルム部とシート部が接続されていても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
1 ドレッシング材
(1) 第一の態様
図1は、本発明の第一の態様におけるドレッシング材を示す。ドレッシング材は、四角形のフィルム部1と、フィルム部1の一辺に接合された台形状のシート部2を有する。シート部2は各斜辺の内側に各斜辺に平行に設けられた切れ目41,42と、切れ目41,42により囲まれた台形状の折り返し部3と、折り返し部3の外側の帯状部4a,4bを具備する。フィルム部1は一方の帯状部4aに接合されている。フィルム部1及びシート部2の片側の面(図1の上面)全体に皮膚等に接着するための接着剤が塗布されている。各切れ目41,42の根元同士を結ぶ線(折り返し部3の根元)は折り返し線31となっており、折り返し線31からシート部2の両斜辺に延在する線(帯状部4a,4bの根元)は折り返し線43,44となっている。
【0012】
フィルム部1は、(a) 注射針及びその保持具等を皮膚に固定することができ、(b) 注射針及びその保持具等の状態を監視し得るように透明又は半透明であり、かつ(c) 空気や水蒸気を透過するが細菌を透過しないという要件を満たさなければならない。そのため、フィルム部1は伸縮性に富み、ガス透過性を有する比較的薄くて高強度の透明又は半透明のフィルムであるのが好ましい。このようなフィルムとして、例えばポリウレタン、ポリエチレン等のフィルムを使用できる。フィルム部1の厚さは好ましくは10〜80 μm、より好ましくは10〜40 μmである。フィルム部1の形状及びサイズとしては、一辺が4〜10 cm程度の正方形又は長方形であるのが好ましい。
【0013】
シート部2には、特開平11−225309号、特開2000−20196号等に記載の医療用貼付フィルム(無孔性又は多孔性フィルム)や不織布等を使用できる。具体的にはポリエーテルウレタンやポリエステルウレタン等のウレタン系ポリマー、ポリエーテルポリアミドブロックポリマー等のアミド系ポリマー、ポリアクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系ポリマー、ポリエーテルポリエステル等のポリエステル系ポリマー等が挙げられる。シート部2の厚みは、注射針等を固定できる強度を有する限り特に限定的でなく、例えば10〜100 μm、好ましくは20〜60 μm程度である。
【0014】
接着剤としては、皮膚にアレルギー等を起こさず、ガス透過性を有するものが好ましく、例えば特開平7−275340号に記載のもの等を使用できる。
【0015】
フィルム部1はドレッシング材の表面(図1の上面)になるようにシート部2に接合してもよいし、裏面になるように接合してもよい。またフィルム部1を帯状部4aにのみ接合してもよいし、シート部2の全面に接合してもよい。フィルム部1をシート部2の全面に接合し、シート部2に不織布等の吸水性の高い素材を使用する場合、シート部2が皮膚に接するように、フィルム部1をシート部2の裏面(接着剤が塗布されていない面)に接合するのが好ましい。
【0016】
ハンドリングの関係で、ドレッシング材の表面(接着剤を塗布した面)及び裏面に剥離紙を貼付するのが好ましい。接着剤を塗布しない面に剥離紙を貼付する場合には、その面に剥離後に実質的に粘着性が残らない接着剤(例えばコールドシール接着剤)を塗布しておくのが好ましい。コールドシール接着剤は例えば特開2001−311065号に記載されている。
【0017】
図2はドレッシング材1の表面に貼付する剥離紙5を示す。剥離紙5はシート部2の切れ目41と同じ位置に切れ目51を有し、切れ目51は斜辺に平行な51aと、切れ目41の根元の位置からシート部2の斜辺まで延在する51bとからなる。そのため、剥離紙5はフィルム部1上の剥離紙片5aとシート部2上の剥離紙片5bとに分離されている。なお切れ目52はシート部2に切れ目42を設けるためのものである。
【0018】
図3はドレッシング材1の裏面に貼付する剥離紙6を示す。剥離紙6はシート部2の帯状部4aに近い位置に切れ目61を有するため、剥離紙6はフィルム部1上の剥離紙片6aとシート部2上の剥離紙片6bとに分離される。
【0019】
図4はこのドレッシング材の使用方法の一例を示す。まず裏面の剥離紙片6bをシート部2から剥がし、患者の皮膚上にドレッシング材を置く(図4(a))。表面の剥離紙片5bをシート部2から剥がし(図4(b))、折り返し部3を折り返し線31で折り曲げて、患者の皮膚に接着する(図4(c))。患者の皮膚に刺した注射針等の貫通部材10を折り返し部3上に載せ(図4(d))、帯状部4bを折り返し線44で折り返して貫通部材10を固定する(図4(e))。表面の剥離紙片5aをフィルム部1から剥がし(図4(f))、フィルム部1を折り返し線43で折り返し部3上に折り曲げることにより、貫通部材10をフィルム部1で被覆する。最後に裏面の剥離紙片6aをフィルム部1から剥がすと(図4(g))、貫通部材10の固定状態を監視できるようになる(図4(h))。
【0020】
(2)第二の態様
図5は本発明の第二の態様におけるドレッシング材を示す。このドレッシング材はフィルム部101とシート部102とからなり、シート部102は三角形状の本体部103と、両辺から延在する一対の帯状部104a,104bとを有し、フィルム部101は一方の帯状部104aに接合されている。帯状部104aの根元は折り返し線143となっており、帯状部104bの根元は折り返し線144となっている。本体部103の裏面及びフィルム部101及び帯状部104bの表面にそれぞれ接着剤が塗布されている。
【0021】
図6は図5のドレッシング材の表面に剥離紙105を貼付した状態を示す。剥離紙105はフィルム部101上の剥離紙片105aと、帯状部104b上の剥離紙片105bからなり、剥離紙片105aと剥離紙片105bとは切り離されている。図6に示すようにドレッシング材の表面に剥離紙105を貼付するには、例えば、剥離紙片105aを貼付したフィルム部101と、剥離紙片105bを貼付したシート部102とを接合することにより、剥離紙片105a,105bをフィルム部101とシート部102に別々に貼付する。またフィルム部101をシート部102の帯状部104aに接合した後で、一枚の剥離紙105をフィルム部101及び帯状部104bに貼付し、帯状部104aの根元で剥離紙105をカットし、剥離紙片105a,105bとしても良い。
【0022】
図7は図5のドレッシング材の裏面に剥離紙106を貼付した状態を示す。本体部103の裏面には接着剤が塗布されているため、剥離紙片106aが貼付されている。またハンドリングの関係でフィルム部101の裏面に剥離紙片106bが貼付されている。フィルム部101は帯状部104aに接合されているため、剥離紙片106bのうち帯状部104a上にある部分は切り取られている。
【0023】
図8はこのドレッシング材の使用方法の一例を示す。裏面の剥離紙片106aを本体部103から剥がし(図8(a))、患者の皮膚に本体部103を接着する。患者の皮膚に刺した注射針等の貫通部材10を本体部103上に載せ(図8(b))、剥離紙片105bを帯状部104bから剥がす(図8(c))。次いで帯状部104bを折り返し線144で折り返して貫通部材10を固定する(図8(d))。表面の剥離紙片105aをフィルム部101から剥がし(図8(e))、フィルム部101を折り返し線143で本体部103上に折り曲げることにより、貫通部材10をフィルム部101で被覆する。最後に裏面の剥離紙片106bをフィルム部101から剥がすと(図8(f))、貫通部材10の固定状態を監視できるようになる(図8(g))。
【0024】
2 ドレッシング材の製造方法
(1)第一の態様
図9及び図10を参照して、第一の態様におけるドレッシング材を製造する方法の一例を説明する。それぞれコールドシール接着剤A1を塗布した帯状のフィルム材Fと剥離紙6の接着層同士を対向させて貼り合わせ、積層体とする(図9(a))。幅がフィルム材Fの約半分のシート材Sの一面に接着剤A2を塗布し(図9(b))、前述の積層体の片側に貼り合せる(図9(c))。シート材Sとフィルム材Fの露出部分に、接着剤A3を塗布した剥離紙5を貼り合わせると(図9(d))、ドレッシング材をパンチアウトするための多層シート11が得られる(図9(e))。多層シート11は、フィルム材Fの表面の片側にシート材Sが接着され、シート材Sの表面及びフィルム材Fの表面の露出部分に接着剤が塗布されており、かつ両面に剥離紙5,6が貼付された構成を有する。
【0025】
多層シート11の剥離紙6のみに縦に切れ目61を入れ、剥離紙6の一方を剥離紙片6aとし、他方を剥離紙片6bとする(図10(a))。次いで多層シート11の長手方向に所定の間隔を開けて、ドレッシング材200を連続的にパンチアウトすると同時に、剥離紙105の切れ目51,52に相当する位置で多層シート11を切断し、剥離紙5の切れ目51,52とシート部2の切れ目41,42とを設け、さらに剥離紙5のみに切れ目51bを設ける。このようにして、図10(b)に示すドレッシング材を得る。
【0026】
(2)第二の態様
図11〜13を参照して、第二の態様におけるドレッシング材を製造する方法の一例を説明する。図11に示すように、剥離紙105に接着剤A3を塗布してフィルム材Fを貼付した後で、フィルム材F上にコールドシール接着剤A1を塗布する。またコールドシール接着剤A1を塗布した剥離紙106を接着剤A1,A1が対向するように、フィルム材Fに貼り合わせる。得られた多層シートを、フィルム部101の形状(四角形)に切断するとともに、剥離紙106のうち帯状部104aに相当する部分に切れ目を入れる。
【0027】
図12に示すように、接着剤A3を一面に塗布した剥離紙106をシート材Sの約半分に貼付し、残り半分の面の反対側に、接着剤A4を塗布した剥離紙105を貼付する。得られた多層シートを、シート部102の輪郭に切り取るとともに、帯状部104aの根元で剥離紙105のみを切断する。図13に示すように、剥離紙106のうち帯状部104aに接着する部分をフィルム部101から剥がして、フィルム部101の露出部115を設けるとともに、シート部102の帯状部104aの表面から剥離紙105cを剥がし、帯状部104a上の接着剤を露出させる。次いで帯状部104a表面にフィルム部101の露出部115を接着し、ドレッシング材とする。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のドレッシング材は透明又は半透明のフィルム部に実質的に三角形状のシート部を接続し、フィルム部及びシート部の一方の面に接着剤を塗布することにより、ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の態様におけるドレッシング材の一例を示す平面図である。
【図2】ドレッシング材の表面に貼付する剥離紙の一例を示す平面図である。
【図3】ドレッシング材の裏面に貼付する剥離紙の一例を示す平面図である。
【図4】ドレッシング材の使用方法の一例を示す図であり、(a)は裏面の剥離紙をシート部から剥がす過程を示し、(b)は表面の剥離紙をシート部から剥がす過程を示し、(c)はシート部を折り返した状態を示し、(d)はシート部上に貫通部材を載せた状態を示し、(e)は帯状部により貫通部材を固定した状態を示し、(f)は表面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(g)は裏面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(h)はフィルム部により貫通部材の挿入部を被覆した状態を示す。
【図5】第二の態様におけるドレッシング材の一例を示す平面図である。
【図6】剥離紙を貼付したドレッシング材の表面を示す平面図である。
【図7】剥離紙を貼付したドレッシング材の裏面を示す平面図である。
【図8】ドレッシング材の使用方法の一例を示す図であり、(a)は剥離紙をシート部から剥がす過程を示し、(b)は貫通部材をシート部に載せた状態を示し、(c)は剥離紙を帯状部から剥がす過程を示し、(d)は帯状部により貫通部材を固定した状態を示し、(e)は表面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(f)は裏面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(g)はフィルム部により貫通部材の挿入部を被覆した状態を示す。
【図9】多層シートを作製する工程を示す断面図であり、(a)は台紙上にシート材等を積層した状態を示し、(b)はフィルム材に剥離紙を貼付する工程を示し、(c)はシート材とフィルム材とを接着した状態を示し、(d)はシート材及びフィルム材に剥離紙を貼付する工程を示し、(e)は多層シートを示す。
【図10】多層シートを切断する工程を示す斜視図であり、(a)は裏面の剥離紙を切断する工程を示し、(b)はドレッシング材の輪郭で切断する工程を示す。
【図11】フィルム部の製造工程を示す斜視図である。
【図12】シート部の製造工程を示す斜視図である。
【図13】フィルム部とシート部を接合する工程を示す正面図である。
【符号の説明】
1、101・・・フィルム部
2、102・・・シート部
4a、4b、104a、104b・・・帯状部
3、103・・・折り返し部
41、42・・・切れ目
5、6、105、106・・・剥離紙
10・・・貫通部材
11・・・多層シート
103・・・本体部
200・・・ドレッシング材
A・・・接着剤
F・・・フィルム材
S・・・シート材
【発明の属する技術分野】
本発明は点適用注射針やカテーテル等の皮膚を貫通する部材を皮膚に確実に固定するとともにその挿入部を保護し監視するために使用するドレッシング材に関する。
【0002】
【従来の技術】
点適用注射針やカテーテル等は皮膚を貫通して、その先端部は静脈や体腔に達するが、注射針等を長時間刺した状態にする場合、患者の皮膚に確実に固定されていないと、注射針等がずれたり抜けたりするという問題が生じる。また注射針等の挿入部を保護しないと、感染症の問題が生ずるおそれがある。そこで感染症を防ぎつつ、注射針等を確実に皮膚に固定するため、種々のドレッシング材が開発されている。
【0003】
従来のドレッシング材は、透明又は半透明のフィルムの一面に粘着剤が塗布され、その塗布面に剥離紙が積層されている(例えば、特許文献1参照)。使用の際に剥離紙は剥離され、透明又は半透明のフィルムのみ粘着剤により皮膚に固定されるようになっている。透明又は半透明のフィルムは注射針等が挿入されている状況を監視するのに適する。
【0004】
しかし、透明又は半透明のフィルムは皮膚呼吸を妨害してはならないので、必然的に薄くせざるを得ないが、そうすると注射針等を十分に固定することができない。このため医療現場でこのドレッシング材を使用する際には、ドレッシング材により注射針等が挿入されている部分を被覆するとともに、医療用テープにより注射針等を皮膚に固定しており、煩雑であるという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
実開平2−141435号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができるドレッシング材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、透明又は半透明のフィルム部に実質的に三角形状のシート部を接続し、フィルム部及びシート部の一方の面に接着剤を塗布することにより、ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができるドレッシング材を形成できることを発見し、本発明に想到した。
【0008】
すなわち本発明のドレッシング材は、皮膚を貫通する部材を固定するとともに挿入部を保護し監視するためのドレッシング材であって、透明又は半透明のフィルム部と、底辺と一対の斜辺とを有する実質的に三角形状のシート部とからなり、シート部は各斜辺の内側に切れ目を有するために、底辺と一対の切れ目により囲まれた折り返し部と、折り返し部の外側の帯状部とを有し、フィルム部の一辺は一方の帯状部に接続されており、フィルム部及びシート部の一方の面には接着剤が塗布されており、折り返し部は折り曲げられて接着剤により皮膚に固定されるとともに、帯状部も折り曲げられ、シート部上に載置された貫通部材はフィルム部及び帯状部により被覆されることを特徴とする。
【0009】
本発明の第二の態様におけるドレッシング材は、透明又は半透明のフィルム部とシート部とからなり、シート部は実質的に三角形状の本体部と、本体部の1つの頂点部から延在する少なくとも1つの帯状部とからなり、フィルム部の一辺は帯状部に接続され、フィルム部及び帯状部の一方の面には接着剤が塗布され、本体部はフィルム部及び帯状部とは反対の面に接着剤が塗布されており、本体部は接着剤により皮膚に固定されるとともに、帯状部も折り曲げられ、本体部上に載置された貫通部材はフィルム部及び帯状部により被覆されることを特徴とする。
【0010】
本発明のドレッシング材は、フィルム部とシート部は透明又は半透明のフィルムから一体的に形成されていてもよく、別々に形成されたフィルム部とシート部が接続されていても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
1 ドレッシング材
(1) 第一の態様
図1は、本発明の第一の態様におけるドレッシング材を示す。ドレッシング材は、四角形のフィルム部1と、フィルム部1の一辺に接合された台形状のシート部2を有する。シート部2は各斜辺の内側に各斜辺に平行に設けられた切れ目41,42と、切れ目41,42により囲まれた台形状の折り返し部3と、折り返し部3の外側の帯状部4a,4bを具備する。フィルム部1は一方の帯状部4aに接合されている。フィルム部1及びシート部2の片側の面(図1の上面)全体に皮膚等に接着するための接着剤が塗布されている。各切れ目41,42の根元同士を結ぶ線(折り返し部3の根元)は折り返し線31となっており、折り返し線31からシート部2の両斜辺に延在する線(帯状部4a,4bの根元)は折り返し線43,44となっている。
【0012】
フィルム部1は、(a) 注射針及びその保持具等を皮膚に固定することができ、(b) 注射針及びその保持具等の状態を監視し得るように透明又は半透明であり、かつ(c) 空気や水蒸気を透過するが細菌を透過しないという要件を満たさなければならない。そのため、フィルム部1は伸縮性に富み、ガス透過性を有する比較的薄くて高強度の透明又は半透明のフィルムであるのが好ましい。このようなフィルムとして、例えばポリウレタン、ポリエチレン等のフィルムを使用できる。フィルム部1の厚さは好ましくは10〜80 μm、より好ましくは10〜40 μmである。フィルム部1の形状及びサイズとしては、一辺が4〜10 cm程度の正方形又は長方形であるのが好ましい。
【0013】
シート部2には、特開平11−225309号、特開2000−20196号等に記載の医療用貼付フィルム(無孔性又は多孔性フィルム)や不織布等を使用できる。具体的にはポリエーテルウレタンやポリエステルウレタン等のウレタン系ポリマー、ポリエーテルポリアミドブロックポリマー等のアミド系ポリマー、ポリアクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系ポリマー、ポリエーテルポリエステル等のポリエステル系ポリマー等が挙げられる。シート部2の厚みは、注射針等を固定できる強度を有する限り特に限定的でなく、例えば10〜100 μm、好ましくは20〜60 μm程度である。
【0014】
接着剤としては、皮膚にアレルギー等を起こさず、ガス透過性を有するものが好ましく、例えば特開平7−275340号に記載のもの等を使用できる。
【0015】
フィルム部1はドレッシング材の表面(図1の上面)になるようにシート部2に接合してもよいし、裏面になるように接合してもよい。またフィルム部1を帯状部4aにのみ接合してもよいし、シート部2の全面に接合してもよい。フィルム部1をシート部2の全面に接合し、シート部2に不織布等の吸水性の高い素材を使用する場合、シート部2が皮膚に接するように、フィルム部1をシート部2の裏面(接着剤が塗布されていない面)に接合するのが好ましい。
【0016】
ハンドリングの関係で、ドレッシング材の表面(接着剤を塗布した面)及び裏面に剥離紙を貼付するのが好ましい。接着剤を塗布しない面に剥離紙を貼付する場合には、その面に剥離後に実質的に粘着性が残らない接着剤(例えばコールドシール接着剤)を塗布しておくのが好ましい。コールドシール接着剤は例えば特開2001−311065号に記載されている。
【0017】
図2はドレッシング材1の表面に貼付する剥離紙5を示す。剥離紙5はシート部2の切れ目41と同じ位置に切れ目51を有し、切れ目51は斜辺に平行な51aと、切れ目41の根元の位置からシート部2の斜辺まで延在する51bとからなる。そのため、剥離紙5はフィルム部1上の剥離紙片5aとシート部2上の剥離紙片5bとに分離されている。なお切れ目52はシート部2に切れ目42を設けるためのものである。
【0018】
図3はドレッシング材1の裏面に貼付する剥離紙6を示す。剥離紙6はシート部2の帯状部4aに近い位置に切れ目61を有するため、剥離紙6はフィルム部1上の剥離紙片6aとシート部2上の剥離紙片6bとに分離される。
【0019】
図4はこのドレッシング材の使用方法の一例を示す。まず裏面の剥離紙片6bをシート部2から剥がし、患者の皮膚上にドレッシング材を置く(図4(a))。表面の剥離紙片5bをシート部2から剥がし(図4(b))、折り返し部3を折り返し線31で折り曲げて、患者の皮膚に接着する(図4(c))。患者の皮膚に刺した注射針等の貫通部材10を折り返し部3上に載せ(図4(d))、帯状部4bを折り返し線44で折り返して貫通部材10を固定する(図4(e))。表面の剥離紙片5aをフィルム部1から剥がし(図4(f))、フィルム部1を折り返し線43で折り返し部3上に折り曲げることにより、貫通部材10をフィルム部1で被覆する。最後に裏面の剥離紙片6aをフィルム部1から剥がすと(図4(g))、貫通部材10の固定状態を監視できるようになる(図4(h))。
【0020】
(2)第二の態様
図5は本発明の第二の態様におけるドレッシング材を示す。このドレッシング材はフィルム部101とシート部102とからなり、シート部102は三角形状の本体部103と、両辺から延在する一対の帯状部104a,104bとを有し、フィルム部101は一方の帯状部104aに接合されている。帯状部104aの根元は折り返し線143となっており、帯状部104bの根元は折り返し線144となっている。本体部103の裏面及びフィルム部101及び帯状部104bの表面にそれぞれ接着剤が塗布されている。
【0021】
図6は図5のドレッシング材の表面に剥離紙105を貼付した状態を示す。剥離紙105はフィルム部101上の剥離紙片105aと、帯状部104b上の剥離紙片105bからなり、剥離紙片105aと剥離紙片105bとは切り離されている。図6に示すようにドレッシング材の表面に剥離紙105を貼付するには、例えば、剥離紙片105aを貼付したフィルム部101と、剥離紙片105bを貼付したシート部102とを接合することにより、剥離紙片105a,105bをフィルム部101とシート部102に別々に貼付する。またフィルム部101をシート部102の帯状部104aに接合した後で、一枚の剥離紙105をフィルム部101及び帯状部104bに貼付し、帯状部104aの根元で剥離紙105をカットし、剥離紙片105a,105bとしても良い。
【0022】
図7は図5のドレッシング材の裏面に剥離紙106を貼付した状態を示す。本体部103の裏面には接着剤が塗布されているため、剥離紙片106aが貼付されている。またハンドリングの関係でフィルム部101の裏面に剥離紙片106bが貼付されている。フィルム部101は帯状部104aに接合されているため、剥離紙片106bのうち帯状部104a上にある部分は切り取られている。
【0023】
図8はこのドレッシング材の使用方法の一例を示す。裏面の剥離紙片106aを本体部103から剥がし(図8(a))、患者の皮膚に本体部103を接着する。患者の皮膚に刺した注射針等の貫通部材10を本体部103上に載せ(図8(b))、剥離紙片105bを帯状部104bから剥がす(図8(c))。次いで帯状部104bを折り返し線144で折り返して貫通部材10を固定する(図8(d))。表面の剥離紙片105aをフィルム部101から剥がし(図8(e))、フィルム部101を折り返し線143で本体部103上に折り曲げることにより、貫通部材10をフィルム部101で被覆する。最後に裏面の剥離紙片106bをフィルム部101から剥がすと(図8(f))、貫通部材10の固定状態を監視できるようになる(図8(g))。
【0024】
2 ドレッシング材の製造方法
(1)第一の態様
図9及び図10を参照して、第一の態様におけるドレッシング材を製造する方法の一例を説明する。それぞれコールドシール接着剤A1を塗布した帯状のフィルム材Fと剥離紙6の接着層同士を対向させて貼り合わせ、積層体とする(図9(a))。幅がフィルム材Fの約半分のシート材Sの一面に接着剤A2を塗布し(図9(b))、前述の積層体の片側に貼り合せる(図9(c))。シート材Sとフィルム材Fの露出部分に、接着剤A3を塗布した剥離紙5を貼り合わせると(図9(d))、ドレッシング材をパンチアウトするための多層シート11が得られる(図9(e))。多層シート11は、フィルム材Fの表面の片側にシート材Sが接着され、シート材Sの表面及びフィルム材Fの表面の露出部分に接着剤が塗布されており、かつ両面に剥離紙5,6が貼付された構成を有する。
【0025】
多層シート11の剥離紙6のみに縦に切れ目61を入れ、剥離紙6の一方を剥離紙片6aとし、他方を剥離紙片6bとする(図10(a))。次いで多層シート11の長手方向に所定の間隔を開けて、ドレッシング材200を連続的にパンチアウトすると同時に、剥離紙105の切れ目51,52に相当する位置で多層シート11を切断し、剥離紙5の切れ目51,52とシート部2の切れ目41,42とを設け、さらに剥離紙5のみに切れ目51bを設ける。このようにして、図10(b)に示すドレッシング材を得る。
【0026】
(2)第二の態様
図11〜13を参照して、第二の態様におけるドレッシング材を製造する方法の一例を説明する。図11に示すように、剥離紙105に接着剤A3を塗布してフィルム材Fを貼付した後で、フィルム材F上にコールドシール接着剤A1を塗布する。またコールドシール接着剤A1を塗布した剥離紙106を接着剤A1,A1が対向するように、フィルム材Fに貼り合わせる。得られた多層シートを、フィルム部101の形状(四角形)に切断するとともに、剥離紙106のうち帯状部104aに相当する部分に切れ目を入れる。
【0027】
図12に示すように、接着剤A3を一面に塗布した剥離紙106をシート材Sの約半分に貼付し、残り半分の面の反対側に、接着剤A4を塗布した剥離紙105を貼付する。得られた多層シートを、シート部102の輪郭に切り取るとともに、帯状部104aの根元で剥離紙105のみを切断する。図13に示すように、剥離紙106のうち帯状部104aに接着する部分をフィルム部101から剥がして、フィルム部101の露出部115を設けるとともに、シート部102の帯状部104aの表面から剥離紙105cを剥がし、帯状部104a上の接着剤を露出させる。次いで帯状部104a表面にフィルム部101の露出部115を接着し、ドレッシング材とする。
【0028】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のドレッシング材は透明又は半透明のフィルム部に実質的に三角形状のシート部を接続し、フィルム部及びシート部の一方の面に接着剤を塗布することにより、ドレッシング材を剥がすことなく注射針等が挿入される部分の周辺を監視できるとともに、注射針等を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の態様におけるドレッシング材の一例を示す平面図である。
【図2】ドレッシング材の表面に貼付する剥離紙の一例を示す平面図である。
【図3】ドレッシング材の裏面に貼付する剥離紙の一例を示す平面図である。
【図4】ドレッシング材の使用方法の一例を示す図であり、(a)は裏面の剥離紙をシート部から剥がす過程を示し、(b)は表面の剥離紙をシート部から剥がす過程を示し、(c)はシート部を折り返した状態を示し、(d)はシート部上に貫通部材を載せた状態を示し、(e)は帯状部により貫通部材を固定した状態を示し、(f)は表面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(g)は裏面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(h)はフィルム部により貫通部材の挿入部を被覆した状態を示す。
【図5】第二の態様におけるドレッシング材の一例を示す平面図である。
【図6】剥離紙を貼付したドレッシング材の表面を示す平面図である。
【図7】剥離紙を貼付したドレッシング材の裏面を示す平面図である。
【図8】ドレッシング材の使用方法の一例を示す図であり、(a)は剥離紙をシート部から剥がす過程を示し、(b)は貫通部材をシート部に載せた状態を示し、(c)は剥離紙を帯状部から剥がす過程を示し、(d)は帯状部により貫通部材を固定した状態を示し、(e)は表面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(f)は裏面の剥離紙をフィルム部から剥がす過程を示し、(g)はフィルム部により貫通部材の挿入部を被覆した状態を示す。
【図9】多層シートを作製する工程を示す断面図であり、(a)は台紙上にシート材等を積層した状態を示し、(b)はフィルム材に剥離紙を貼付する工程を示し、(c)はシート材とフィルム材とを接着した状態を示し、(d)はシート材及びフィルム材に剥離紙を貼付する工程を示し、(e)は多層シートを示す。
【図10】多層シートを切断する工程を示す斜視図であり、(a)は裏面の剥離紙を切断する工程を示し、(b)はドレッシング材の輪郭で切断する工程を示す。
【図11】フィルム部の製造工程を示す斜視図である。
【図12】シート部の製造工程を示す斜視図である。
【図13】フィルム部とシート部を接合する工程を示す正面図である。
【符号の説明】
1、101・・・フィルム部
2、102・・・シート部
4a、4b、104a、104b・・・帯状部
3、103・・・折り返し部
41、42・・・切れ目
5、6、105、106・・・剥離紙
10・・・貫通部材
11・・・多層シート
103・・・本体部
200・・・ドレッシング材
A・・・接着剤
F・・・フィルム材
S・・・シート材
Claims (3)
- 皮膚を貫通する部材を固定するとともに挿入部を保護し監視するためのドレッシング材であって、透明又は半透明のフィルム部と、底辺と一対の斜辺とを有する実質的に三角形状のシート部とからなり、前記シート部は各斜辺の内側に切れ目を有するために、前記底辺と一対の切れ目により囲まれた折り返し部と、前記折り返し部の外側の帯状部とを有し、前記フィルム部の一辺は一方の帯状部に接続されており、前記フィルム部及び前記シート部の一方の面には接着剤が塗布されており、前記折り返し部は折り曲げられて接着剤により皮膚に固定されるとともに、前記帯状部も折り曲げられ、前記シート部上に載置された前記貫通部材は前記フィルム部及び前記帯状部により被覆されることを特徴とするドレッシング材。
- 皮膚を貫通する部材を固定するとともに挿入部を保護し監視するためのドレッシング材であって、透明又は半透明のフィルム部とシート部とからなり、前記シート部は実質的に三角形状の本体部と、前記本体部の1つの頂点部から延在する少なくとも1つの帯状部とからなり、前記フィルム部の一辺は前記帯状部に接続され、前記フィルム部及び前記帯状部の一方の面には接着剤が塗布され、前記本体部は前記フィルム部及び前記帯状部とは反対の面に接着剤が塗布されており、前記本体部は接着剤により皮膚に固定されるとともに、前記帯状部も折り曲げられ、前記本体部上に載置された前記貫通部材は前記フィルム部及び前記帯状部により被覆されることを特徴とするドレッシング材。
- 請求項1又は2に記載のドレッシング材において、前記フィルム部と前記シート部は透明又は半透明のフィルムから一体的に形成されていることを特徴とするドレッシング材。
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Cited By (2)
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WO2022004079A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | 株式会社村田製作所 | 貼付型生体機器カバー |
-
2002
- 2002-10-30 JP JP2002316239A patent/JP2004147855A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR2881657A1 (fr) * | 2005-01-14 | 2006-08-11 | Mokhtar Chawki | Pansement de fixation et de protection d'aiguille |
US7618400B2 (en) | 2005-01-14 | 2009-11-17 | Nephrokit Sarl | Dressing for securing and protecting a needle |
WO2022004079A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | 株式会社村田製作所 | 貼付型生体機器カバー |
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