JP2004147832A - パズルカード及び同パズルカードを用いたパズルブック - Google Patents
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Abstract
【課題】幅広い年齢層に対して適切な難易度に容易に設定することができ、従来にはない新規なパズルカードおよび同カードを用いた新規なパズルブックを提供する。
【解決手段】複数枚のカード6A、6B、6C、6Dよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓8、8を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにパズルカードを構成し、このパズルカードを入れた収容体2を綴じ合わせてパズルブックを構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】複数枚のカード6A、6B、6C、6Dよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓8、8を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにパズルカードを構成し、このパズルカードを入れた収容体2を綴じ合わせてパズルブックを構成した。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数枚のカードを重ね合わせて絵、文字、記号等の図柄を完成させる新規なパズルカードおよび同カードを用いた新規なパズルブックに関する。
【0002】
【従来のカードパズルおよびパズルブック】
カードパズルには、絵や文字等の未完成の図柄が描かれた複数のカードよりなり、これらのカードを組み合わせて図柄を完成させるいわゆる絵合わせパズルがあり、この絵合わせパズルには従来から各種のものがあって、娯楽用としてだけではなく、幼児や児童の教育用玩具としても広く用いられている。
【0003】
また、パズルブックには例えば物語の登場人物が描かれた絵のピースを本に形成した凹み部に嵌め合わせて遊ぶことができるようにしたものや、本の一部がジグソーパズルになっているものがある。
【0004】
【目的】
本発明の目的とするところは、幅広い年齢層に対して適切な難易度に容易に設定することができ、従来にはない新規なパズルカードおよび同カードを用いた新規なパズルブックを提供することにある。
【0005】
【発明の構成】
上記目的を達成するために、本発明に係るパズルカードは、複数枚のカードよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにした構成のものとしてあり、また、パズルカードは窓を有する前面板と背面板との間に収容スペースが形成されたカードフレームや、前面に窓を有する窓付き袋等の収容体に入れたものとしてある。
【0006】
本発明に係るパズルブックは、複数枚のカードよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたパズルカードと、前面板と背面板との間に形成したスペース内に前記パズルカードを出し入れ可能に収容し、前面板にあけた窓から前記スペース内のカードの図柄が見えるようにしたカードフレームを備え、複数のカードフレームどうしの一辺を綴じ合わせてなる構成のものとしてある。
【0007】
また本発明に係るパズルブックは、少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有する複数枚のカードの各一辺を、各カードが離脱できるように綴じ合わせてなり、前記各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを離脱せしめて或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたものとしてある。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1はパズルブックの一例を示し、表紙1とカードフレーム2、2の各一辺が綴じ合わされて一冊のパズルブックが構成されている。
【0009】
各カードフレーム2は、いずれもボール紙等の厚紙よりなり、サイズが同じである前面板3と背面板4との間にスペーサ5を設けたものとしてあって、このスペーサは左右の枠辺部5a、5bの各下部間に下枠辺部5cを有する略U字状のものとしてあり、前面板と背面板の間に後述するパズルカード6の収容スペース7を形成している。
【0010】
上記前面板3には窓3aがあけられていて、この窓3aから上記収容スペース7内のパズルカード6を見ることができるようになっており、また背面板4の表面(カード収容スペースと反対側の面)には、例えばパズルカードに描かれている絵や文字あるいは記号や数字等の図柄に対応する物語や説明あるいは関連する絵などが表示されている。
【0011】
しかして前記パズルカード6は、図4に示されるように複数枚(本実施例では4枚)のカード6A、6B、6C、6Dで構成されており、各カードはある程度の剛性を有するボール紙等の厚紙や合成樹脂板よりなり、各カードには切欠き窓8、8が形成されていて、各カードは切欠き窓の部分の図柄が欠損した状態であるが、全てのカードをある順序に重ね合わせると、最前面のカードの切欠き窓から他のカードの一部が現れて図柄が完成するようになっており、以下にパズルカードの具体的な構成について説明する。
【0012】
なお、以下の実施例においては4枚のカード全てを重ね合わせて図柄を完成させ、重ね合わせの順番を変えることによって全部で4種類の図柄を完成させるパズルの場合について説明する。
【0013】
各カードの一方の面(表面)9には、それぞれ全体に1種類の図柄(基本図柄)が描かれており、これらいずれの図柄も切欠き窓8、8の部分の図柄が欠けた未完成の図柄となっていて、他方の面(裏面)10には他の3枚のカードに描かれた図柄の欠けた部分を補う図柄のピース(ピース図柄)11、11が描かれている。
【0014】
より具体的には、1枚のカード6の表面9が複数のエリア(本実施例では9つの略正方形のエリア)12、12に区画されており、これらのエリアのうち、いくつかのエリア内には略正方形の前記切欠き窓8があけられていて、切欠き窓の数は本実施例のように4枚のカードを用いる場合には少なくとも3つ以上必要であり、本実施例ではいずれのカードにも4つの切欠き窓8、8を設けてある。
【0015】
また、カード6の裏面10も表面と同数のエリア12、12に区画されていて、切欠き窓8、8があけられていないエリアに前記ピース図柄11が描かれている。
【0016】
しかして、上述した構成のパズルで遊ぶ際には、まず1枚のカードを選びその表面9を最前面にして、他の3枚のカードを各裏面10が前面側となるようにして最前面のカードの裏側に重ねる。これら他の3枚のカードの並び順には6通りあり、この6通りの並び順のうち、最前面のカードの切欠き窓に適正なピース図柄11が現れるように並び順を選び、最前面のカードの図柄の切欠き窓の部分がピース図柄で補われた図柄を完成させる。
【0017】
同様に、上記最前面となるカードを順次替えて他の図柄を完成させると全部で4通りの図柄ができるようになっている。
【0018】
上述のように図柄を完成させた状態で、前述したパズルブックのカードフレーム2にセットするとカードの完成した図柄がパズルブックのひとつのページを構成し、また、カードの並び順を替えることによって複数の図柄を作ることができるので、これら複数の図柄をあたかも紙芝居のように利用することができる。
【0019】
なお、本実施例では各パズルカードの一方の面(表面)9に、基本図柄が描かれ、他方の面(裏面)10にはピース図柄11、11が描かれており、かくすると最前面に位置せしめる任意の一枚のカード以外は全てピース図柄のある裏面を使用し、全てのカードを使用することができるというメリットがあるが、表裏ともに基本図柄が描かれたカードと、表裏ともにピース図柄が描かれたカードをセットにする場合もある。
【0020】
上述した実施例においては表裏ともに図柄があるパズルカードを4枚1セットとして使用しているが、2枚以上のパズルカードがあればパズルを構成することができ、基本的にはパズルカードの枚数が増加するに従ってパズルの難易度が増すので、パズルの対象年齢や使用目的に合わせて適切な枚数のセットとすることができる。
【0021】
なお、表裏ともに図柄があるパズルカードをN枚1セットとして使用する場合には、N通りの図柄を完成させるパズルとなり、この場合各カードに設けるエリアの数はN以上、切欠き窓の数はN−1以上とする。
また、一方の面だけに図柄があるパズルカードを複数枚用いる場合もある。
【0022】
さらに、上述した実施例のパズルカードは、カードおよびエリアや切欠き窓がいずれも略正方形のものとしてあるが、円形や三角形等の他の形状とする場合もあるし、カードが円形や正多角形のものである場合にはパズルカードを重ねる順序だけでなく、カードの回転方向の向きもパズルの要素に含めてパズルの難易度を高く設定する場合もある。
【0023】
また、パズルカードに描かれる図柄は絵や文字や記号(数字)を組み合わせたものとする場合もあり、幼児・児童への文字や算数等の教育用の玩具(知育玩具)としても有効に利用できる。
【0024】
次ぎに、本発明に係るパズルブックの他の実施例を図7に基づいて説明する。
本実施例のパズルブックは表紙1、本文頁13、13、パズルカード6A、6B、6C、6Dおよびカードフレーム14を綴じ合わせたものとしてある。
【0025】
前記本文頁13、13は例えば物語やパズルの説明が表示されていてパズルブックから離脱させることはできないが、各パズルカードはミシン目や薄肉に形成した溝等の切り取り線部15から切り離すことができるようになっていて、パズルカードを切り離し、本文頁の表示を見ながらパズルカードを組み合わせて遊び、カードフレーム14にセットしてパズルカードの図柄を完成させる構成となっており、カードフレーム14はパズルカードの収納部を兼ねている。
【0026】
上記カードフレームは、前面板16と背面板17の3辺部を貼り合わせてこれら前面板と背面板との間にカードの収容スペースが形成され、他の1辺をカードの出入口としてあけてあって、前面板16に窓16aを設けたものとしてある。
【0027】
なお、上記カードフレームは前述した第1実施例のもののように前面板と背面板との間にスペーサを介在せしめたものとする場合もあるし、単に前面に窓を有する窓付き袋を綴じ合わせて設ける場合もある。
【0028】
上述した第1および第2実施例はパズルカードをパズルブックと組み合わせて使用する構成としてあるが、ブックタイプに構成しない場合もある。
具体的には、図8に示されるようにパズルカードを収容体たる袋18に入れておき、この袋からパズルカードを出して遊ぶようにする場合もあり、この場合には袋18の前面または背面にパズルを完成させた場合の図柄と、パズルの遊び方を表示しておく。
【0029】
また、上記袋を図9のように前面に窓19aを有する窓付き袋19とし、窓19aは例えば透明な合成樹脂フィルム20で覆い、袋の中に収容したパズルカードの図柄を外から見ることができるようにする場合や袋そのものを透明なフィルムで構成する場合もある。
【0030】
上述のように収容体を袋で構成する場合には、カードをトランプカードのように紙あるいは合成樹脂シートよりなる薄手のものとするのが好適であり、サイズもトランプカードと同程度か小なるものにすると商品のおまけや販売促進用の広告用品として有効に利用できる。
【0031】
また、図2、3あるいは図7に示されるカードフレーム2、14をブック状に閉じ合わせずに単体の収容体として使用する場合もある。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るパズルカードは、1セットのパズルを構成するカードの枚数や各カードにあけた切欠き窓の数等の設定条件によってパズルの難易度を変えることができるので、パズルの対象年齢に合わせた適切な難易度のパズルを容易に製作することができる。
【0033】
また、本発明に係るパズルブックは、例えば物語の進行に合わせてパズルカードの重ね合わせ順序を変え、あたかも紙芝居のように図柄を変えて行くというような使い方ができ、単にパズルを完成させる楽しみがあるだけではなく、物語の流れに沿って図柄を順次完成させることによって、物語をより深く楽しむことができるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパズルブックの第1実施例を示す斜視図。
【図2】カードフレームの一部を破断して示す斜視図。
【図3】カードフレームの横断面図。
【図4】パズルカードの構成を示す平面図。
【図5】パズルカードの表面を示す図。
【図6】パズルカードの裏面を示す図。
【図7】パズルブックの第2実施例を示す斜視図。
【図8】パズルカードの収容体の他の例を示す図。
【図9】パズルカードの収容体のさらに他の例を示す図。
【符号の説明】
1 表紙
2 カードフレーム
3 前面板
4 背面板
5 スペーサ
6、6A、6B、6C、6D パズルカード
7 収容スペース
8 切欠き窓
9 カードの表面
10 カードの裏面
11 ピース図柄
12 カードのエリア
13 本文頁
14 カードフレーム
15 切り取り線部
16 前面板
17 背面板
18 袋
19 窓付き袋
20 合成樹脂フィルム
【発明の属する技術分野】
本発明は複数枚のカードを重ね合わせて絵、文字、記号等の図柄を完成させる新規なパズルカードおよび同カードを用いた新規なパズルブックに関する。
【0002】
【従来のカードパズルおよびパズルブック】
カードパズルには、絵や文字等の未完成の図柄が描かれた複数のカードよりなり、これらのカードを組み合わせて図柄を完成させるいわゆる絵合わせパズルがあり、この絵合わせパズルには従来から各種のものがあって、娯楽用としてだけではなく、幼児や児童の教育用玩具としても広く用いられている。
【0003】
また、パズルブックには例えば物語の登場人物が描かれた絵のピースを本に形成した凹み部に嵌め合わせて遊ぶことができるようにしたものや、本の一部がジグソーパズルになっているものがある。
【0004】
【目的】
本発明の目的とするところは、幅広い年齢層に対して適切な難易度に容易に設定することができ、従来にはない新規なパズルカードおよび同カードを用いた新規なパズルブックを提供することにある。
【0005】
【発明の構成】
上記目的を達成するために、本発明に係るパズルカードは、複数枚のカードよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにした構成のものとしてあり、また、パズルカードは窓を有する前面板と背面板との間に収容スペースが形成されたカードフレームや、前面に窓を有する窓付き袋等の収容体に入れたものとしてある。
【0006】
本発明に係るパズルブックは、複数枚のカードよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたパズルカードと、前面板と背面板との間に形成したスペース内に前記パズルカードを出し入れ可能に収容し、前面板にあけた窓から前記スペース内のカードの図柄が見えるようにしたカードフレームを備え、複数のカードフレームどうしの一辺を綴じ合わせてなる構成のものとしてある。
【0007】
また本発明に係るパズルブックは、少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有する複数枚のカードの各一辺を、各カードが離脱できるように綴じ合わせてなり、前記各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを離脱せしめて或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたものとしてある。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
図1はパズルブックの一例を示し、表紙1とカードフレーム2、2の各一辺が綴じ合わされて一冊のパズルブックが構成されている。
【0009】
各カードフレーム2は、いずれもボール紙等の厚紙よりなり、サイズが同じである前面板3と背面板4との間にスペーサ5を設けたものとしてあって、このスペーサは左右の枠辺部5a、5bの各下部間に下枠辺部5cを有する略U字状のものとしてあり、前面板と背面板の間に後述するパズルカード6の収容スペース7を形成している。
【0010】
上記前面板3には窓3aがあけられていて、この窓3aから上記収容スペース7内のパズルカード6を見ることができるようになっており、また背面板4の表面(カード収容スペースと反対側の面)には、例えばパズルカードに描かれている絵や文字あるいは記号や数字等の図柄に対応する物語や説明あるいは関連する絵などが表示されている。
【0011】
しかして前記パズルカード6は、図4に示されるように複数枚(本実施例では4枚)のカード6A、6B、6C、6Dで構成されており、各カードはある程度の剛性を有するボール紙等の厚紙や合成樹脂板よりなり、各カードには切欠き窓8、8が形成されていて、各カードは切欠き窓の部分の図柄が欠損した状態であるが、全てのカードをある順序に重ね合わせると、最前面のカードの切欠き窓から他のカードの一部が現れて図柄が完成するようになっており、以下にパズルカードの具体的な構成について説明する。
【0012】
なお、以下の実施例においては4枚のカード全てを重ね合わせて図柄を完成させ、重ね合わせの順番を変えることによって全部で4種類の図柄を完成させるパズルの場合について説明する。
【0013】
各カードの一方の面(表面)9には、それぞれ全体に1種類の図柄(基本図柄)が描かれており、これらいずれの図柄も切欠き窓8、8の部分の図柄が欠けた未完成の図柄となっていて、他方の面(裏面)10には他の3枚のカードに描かれた図柄の欠けた部分を補う図柄のピース(ピース図柄)11、11が描かれている。
【0014】
より具体的には、1枚のカード6の表面9が複数のエリア(本実施例では9つの略正方形のエリア)12、12に区画されており、これらのエリアのうち、いくつかのエリア内には略正方形の前記切欠き窓8があけられていて、切欠き窓の数は本実施例のように4枚のカードを用いる場合には少なくとも3つ以上必要であり、本実施例ではいずれのカードにも4つの切欠き窓8、8を設けてある。
【0015】
また、カード6の裏面10も表面と同数のエリア12、12に区画されていて、切欠き窓8、8があけられていないエリアに前記ピース図柄11が描かれている。
【0016】
しかして、上述した構成のパズルで遊ぶ際には、まず1枚のカードを選びその表面9を最前面にして、他の3枚のカードを各裏面10が前面側となるようにして最前面のカードの裏側に重ねる。これら他の3枚のカードの並び順には6通りあり、この6通りの並び順のうち、最前面のカードの切欠き窓に適正なピース図柄11が現れるように並び順を選び、最前面のカードの図柄の切欠き窓の部分がピース図柄で補われた図柄を完成させる。
【0017】
同様に、上記最前面となるカードを順次替えて他の図柄を完成させると全部で4通りの図柄ができるようになっている。
【0018】
上述のように図柄を完成させた状態で、前述したパズルブックのカードフレーム2にセットするとカードの完成した図柄がパズルブックのひとつのページを構成し、また、カードの並び順を替えることによって複数の図柄を作ることができるので、これら複数の図柄をあたかも紙芝居のように利用することができる。
【0019】
なお、本実施例では各パズルカードの一方の面(表面)9に、基本図柄が描かれ、他方の面(裏面)10にはピース図柄11、11が描かれており、かくすると最前面に位置せしめる任意の一枚のカード以外は全てピース図柄のある裏面を使用し、全てのカードを使用することができるというメリットがあるが、表裏ともに基本図柄が描かれたカードと、表裏ともにピース図柄が描かれたカードをセットにする場合もある。
【0020】
上述した実施例においては表裏ともに図柄があるパズルカードを4枚1セットとして使用しているが、2枚以上のパズルカードがあればパズルを構成することができ、基本的にはパズルカードの枚数が増加するに従ってパズルの難易度が増すので、パズルの対象年齢や使用目的に合わせて適切な枚数のセットとすることができる。
【0021】
なお、表裏ともに図柄があるパズルカードをN枚1セットとして使用する場合には、N通りの図柄を完成させるパズルとなり、この場合各カードに設けるエリアの数はN以上、切欠き窓の数はN−1以上とする。
また、一方の面だけに図柄があるパズルカードを複数枚用いる場合もある。
【0022】
さらに、上述した実施例のパズルカードは、カードおよびエリアや切欠き窓がいずれも略正方形のものとしてあるが、円形や三角形等の他の形状とする場合もあるし、カードが円形や正多角形のものである場合にはパズルカードを重ねる順序だけでなく、カードの回転方向の向きもパズルの要素に含めてパズルの難易度を高く設定する場合もある。
【0023】
また、パズルカードに描かれる図柄は絵や文字や記号(数字)を組み合わせたものとする場合もあり、幼児・児童への文字や算数等の教育用の玩具(知育玩具)としても有効に利用できる。
【0024】
次ぎに、本発明に係るパズルブックの他の実施例を図7に基づいて説明する。
本実施例のパズルブックは表紙1、本文頁13、13、パズルカード6A、6B、6C、6Dおよびカードフレーム14を綴じ合わせたものとしてある。
【0025】
前記本文頁13、13は例えば物語やパズルの説明が表示されていてパズルブックから離脱させることはできないが、各パズルカードはミシン目や薄肉に形成した溝等の切り取り線部15から切り離すことができるようになっていて、パズルカードを切り離し、本文頁の表示を見ながらパズルカードを組み合わせて遊び、カードフレーム14にセットしてパズルカードの図柄を完成させる構成となっており、カードフレーム14はパズルカードの収納部を兼ねている。
【0026】
上記カードフレームは、前面板16と背面板17の3辺部を貼り合わせてこれら前面板と背面板との間にカードの収容スペースが形成され、他の1辺をカードの出入口としてあけてあって、前面板16に窓16aを設けたものとしてある。
【0027】
なお、上記カードフレームは前述した第1実施例のもののように前面板と背面板との間にスペーサを介在せしめたものとする場合もあるし、単に前面に窓を有する窓付き袋を綴じ合わせて設ける場合もある。
【0028】
上述した第1および第2実施例はパズルカードをパズルブックと組み合わせて使用する構成としてあるが、ブックタイプに構成しない場合もある。
具体的には、図8に示されるようにパズルカードを収容体たる袋18に入れておき、この袋からパズルカードを出して遊ぶようにする場合もあり、この場合には袋18の前面または背面にパズルを完成させた場合の図柄と、パズルの遊び方を表示しておく。
【0029】
また、上記袋を図9のように前面に窓19aを有する窓付き袋19とし、窓19aは例えば透明な合成樹脂フィルム20で覆い、袋の中に収容したパズルカードの図柄を外から見ることができるようにする場合や袋そのものを透明なフィルムで構成する場合もある。
【0030】
上述のように収容体を袋で構成する場合には、カードをトランプカードのように紙あるいは合成樹脂シートよりなる薄手のものとするのが好適であり、サイズもトランプカードと同程度か小なるものにすると商品のおまけや販売促進用の広告用品として有効に利用できる。
【0031】
また、図2、3あるいは図7に示されるカードフレーム2、14をブック状に閉じ合わせずに単体の収容体として使用する場合もある。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係るパズルカードは、1セットのパズルを構成するカードの枚数や各カードにあけた切欠き窓の数等の設定条件によってパズルの難易度を変えることができるので、パズルの対象年齢に合わせた適切な難易度のパズルを容易に製作することができる。
【0033】
また、本発明に係るパズルブックは、例えば物語の進行に合わせてパズルカードの重ね合わせ順序を変え、あたかも紙芝居のように図柄を変えて行くというような使い方ができ、単にパズルを完成させる楽しみがあるだけではなく、物語の流れに沿って図柄を順次完成させることによって、物語をより深く楽しむことができるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパズルブックの第1実施例を示す斜視図。
【図2】カードフレームの一部を破断して示す斜視図。
【図3】カードフレームの横断面図。
【図4】パズルカードの構成を示す平面図。
【図5】パズルカードの表面を示す図。
【図6】パズルカードの裏面を示す図。
【図7】パズルブックの第2実施例を示す斜視図。
【図8】パズルカードの収容体の他の例を示す図。
【図9】パズルカードの収容体のさらに他の例を示す図。
【符号の説明】
1 表紙
2 カードフレーム
3 前面板
4 背面板
5 スペーサ
6、6A、6B、6C、6D パズルカード
7 収容スペース
8 切欠き窓
9 カードの表面
10 カードの裏面
11 ピース図柄
12 カードのエリア
13 本文頁
14 カードフレーム
15 切り取り線部
16 前面板
17 背面板
18 袋
19 窓付き袋
20 合成樹脂フィルム
Claims (6)
- 複数枚のカードよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたパズルカード。
- 少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有する複数枚のカードと、これらのカードを入れる収容体よりなり、前記各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたパズルカード。
- 前記収容体は、前面板と背面板との間にカードの収容スペースを有し、前面板に窓を備えるフレーム体よりなり、前記窓から収容スペース内のカードの図柄が見えるようにした構成のものである請求項2に記載のパズルカード。
- 前記収容体は、前面に窓を有する窓付き袋よりなり、前記窓から袋内のカードの図柄が見えるようにした構成のものである請求項2に記載のパズルカード。
- 複数枚のカードよりなり、各カードは少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有し、各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたパズルカードと、前面板と背面板との間に形成したスペース内に前記パズルカードを出し入れ可能に収容し、前面板にあけた窓から前記スペース内のカードの図柄が見えるようにしたカードフレームを備え、複数のカードフレームどうしの一辺を綴じ合わせてなるパズルブック。
- 少なくとも一方の面に絵、文字あるいは記号等の図柄が描かれているとともに表裏を連通する複数の切欠き窓を有する複数枚のカードの各一辺を、各カードが離脱できるように綴じ合わせてなり、前記各カードの図柄は切欠き窓の部分が欠けた未完成のものであるが、これらのカードを離脱せしめて或る順序で重ね合わせると最前面に位置するカードの切欠き窓から背面側のカードに描かれている図柄の一部が現れて最前面のカードに描かれている図柄が完成するようにしたパズルブック。
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JP2002315494A JP2004147832A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | パズルカード及び同パズルカードを用いたパズルブック |
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KR20190053660A (ko) * | 2017-11-10 | 2019-05-20 | 이명식 | 퍼즐 놀이가 가능한 서적 |
-
2002
- 2002-10-30 JP JP2002315494A patent/JP2004147832A/ja active Pending
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