JP2004147179A - 2線式通信用回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる2線式通信用回路を提供する。
【解決手段】送信回路6a〜6cは、制御回路8a〜8cから出力されるパルス信号Bに応じて第1の送信信号C1を通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2を通信線L2に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】送信回路6a〜6cは、制御回路8a〜8cから出力されるパルス信号Bに応じて第1の送信信号C1を通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2を通信線L2に出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2線式通信用回路に関し、持に、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線と機器との間に接続され、通信線を介して機器間の通信を行うために用いられる2線式通信用回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電源供給及び通信に共用される2線式の通信線を用いた従来の2線式通信用回路としては、電流フィードバックにより一方の通信線に流れる電流と他方の通信線に流れる電流とを逆極性で且つ大きさの等しいものに制御することにより、通信線の信号レベルのGND変動に対してその影響を低減する2線式通信用回路がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線を用いた従来の他の2線式通信用回路としては、以下のものがある。図7は、従来の2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【0004】
図7に示す従来の2線式通信用回路を用いた通信システムは、2線式の通信線L101,L102、DC電圧源101、終端抵抗102、複数の2線式通信用回路103a〜103c及び複数の機器104a〜104cを備える。通信線L101,L102はペア線から構成され、終端抵抗102により終端される。通信線L101,L102は、DC電圧源101と接続され、DC電圧源101は、通信線L101,L102を介して2線式通信用回路103a〜103cに電力を供給する。
【0005】
各2線式通信用回路103a〜103cは、接続された機器104a〜104cから送信される送信データを送信信号に変換して通信線L101,L102へ送信し、通信線L101,L102から受信した受信信号を受信データに変換して、接続された機器104a〜104cへ出力し、機器104a〜104c間の通信が行われる。
【0006】
2線式通信用回路103aは、電源回路105a、送信回路106a、受信回路107a及び制御回路108aを備える。送信回路106aは、コンデンサ111a,112aを介して通信線L101,L102に接続され、受信回路107aは、コンデンサ113a,114aを介して通信線L101,L102に接続される。
【0007】
電源回路105aは、通信線L101,L102から通信用回路全体にDC電源を供給する。送信回路106aは、通信線L101,L102へ送信信号を出力する。受信回路107aは、通信線L101,L102から受信信号を受信する。制御回路108aは、所定の通信プロトコル等の通信規約に従って信号を変換したり、タイミング調整を行ったりして機器104aと他の機器間の通信を制御する。他の2線式通信用回路103b,103cも、上記の2線式通信用回路103aと同様に構成されている。
【0008】
図8は、図7に示す電源回路105aの構成を示す回路図である。図8に示す電源回路105aは、ダイオードD101〜D104及び3端子レギュレータ121を含む。ダイオードD101〜D104からブリッジ回路が構成され、通信線L101,L102から入力される電力を整流する。3端子レギュレータ121は、整流後の電力から定電圧出力を通信用回路全体を供給する。他の電源回路105b,105cも、上記の電源回路105aと同様に構成されている。
【0009】
図9は、図7に示す送信回路106aの構成を示す回路図である。図9に示す送信回路106aは、ドライバー回路131,132及び波形成形回路133を含む。波形成形回路133は、制御回路108aから出力されるパルス信号を波形成形した2相信号をドライバー回路131,132へ出力する。ドライバー回路131,132は、2相信号を駆動信号に変換して通信線L101,L102へ出力する。他の送信回路106b,106cも、上記の送信回路106aと同様に構成されている。
【0010】
図10は、図7に示す受信回路107aの構成を示す回路図である。図10に示す受信回路107aは、抵抗R101〜R104、入力バッファ141,142、差動アンプ143及びコンパレータ145,146を含む。入力バッファ141,142は、通信線L101,L102から入力される信号を受け、差動アンプ143は、入力バッファ141,142の差動信号を出力する。コンパレータ145は、差動信号を基準電圧Vref+αと比較し、コンパレータ146は、差動信号を基準電圧Vref−αと比較し、各比較結果を表すパルス信号が制御回路108aへ出力される。他の受信回路107b,107cも、上記の受信回路107aと同様に構成されている。
【0011】
図11は、図7に示す従来の通信システムの動作を説明するための波形図である。例えば、2線式通信用回路103aにおいて、機器104aから送信データAを受け取った制御回路108aは、送信データAを通信用のパルス信号Bに変換して送信回路106aへ送信する。パルス信号Bを受け取った送信回路106aは、パルス信号Bを通信に用いる周波数の送信信号C1,C2に変換して通信線L101,L102へ送出する。図11は、“1”、“0”を周波数変調して出力している例である。
【0012】
このとき、通信線L101,L102には、他の複数の通信用回路103b,103cが接続されており、送信信号C1,C2は、受信信号D1,D2として他の通信用回路、例えば、通信用回路103bの受信回路107bに入力され、受信回路107bは、通信線L101,L102間の受信信号D1,D2を元のパルス信号Eに戻して制御回路108bに送り、制御回路108bは、送られてきたパルス信号Eを機器104b側とのインターフェース信号となる受信データFに復元して機器104bに伝え、機器間の通信を行っている。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−219035号公報 (第5−6頁、図3)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにして通信を行う場合、通信線L101,L102を通して伝送される信号はAC(交流)信号であるので、送信回路106a〜106c及び受信回路107a〜107cと通信線L101,L102とはコンデンサ111a〜114cを通して接続され、DC(直流)成分はカットされてAC成分のみが伝えられる。
【0015】
ここで、受信回路107a〜107cはAC信号の有無を検出してパルス信号に復元するが、実際には通信線L101,L102に載る信号は、送信回路106a〜106cから送信信号だけでなく、その他のAC信号成分もノイズ等の影響により混入する場合がある。このため、受信回路107a〜107cにおいて誤検出してしまうことがよく発生している。
【0016】
この誤検出に対する対処方法としては、受信回路107a〜107cにおけるアナログ信号処理(フィルタなど)や制御回路108a〜108cにおけるデジタル信号処理により、実際の信号を分離検出して処理する方法がとられるが、いずれにしろ、ノイズ対策や誤動作対策は、回路の小型化や低コスト化の妨げとなり、また、開発期間の長期化等の原因にもなる。
【0017】
したがって、このような正規の信号以外の信号ができるだけ通信線L101,L102に載らないことが望ましいが、問題なことに送信回路106a〜106cからの正規の信号出力動作においても、不要なAC成分が発生してしまう場合がある。図12は、図7に示す従来の通信システムにおいて不要なAC成分が発生された場合の送信回路106a〜106c及び受信回路107a〜107cの出力波形を示す波形図である。
【0018】
図12に示すように、送信回路106a〜106cの送信信号C1,C2は、実線で示す波形を有し、送信信号C1,C2のDCレベル(平均電圧値)の変動は破線のようになる。このとき、受信回路107a〜107cの差動アンプ出力は、破線で示すDCレベルの変動を基準に変化し、実線で示す波形となる。これは、信号不出力時と信号出力時との信号のDCレベルの違いに起因して発生し、図示のように停止から動作又は動作から停止に移行する時のDCレベルの変動がそのままAC成分として通信線L101,L102にも伝わり、これが影響して受信回路107a〜107cに誤動作を生じさせる。
【0019】
また、図12の示すDCレベルの変動を回避するため、図13に示す送信信号C1’,C2’を送信回路106a〜106cから出力することも考えられる。しかしながら、低電位側の信号線L102における信号不出力時の電位は、回路の最低電位であるため、AC信号をこの電位を中心として与えることができない。このため、実際に出力可能な送信信号は、最下段に示す送信信号C2”となり、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線を用いる2線式通信用回路では、この方法を採用することはできない。
【0020】
本発明の目的は、送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる2線式通信用回路を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る2線式通信用回路は、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線と機器との間に接続され、通信線を介して機器間の通信を行うために用いられる2線式通信用回路であって、通信線から電源供給を受けるための電源回路と、通信線へ信号を送信する送信回路と、通信線から信号を受信する受信回路と、送信回路及び受信回路と機器との間に接続され、機器間の通信を制御する制御回路とを備え、送信回路は、機器からの送信データに対応する第1の送信信号を通信線の一方に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を通信線の他方に出力するものである。
【0022】
本発明に係る2線式通信用回路においては、機器からの送信データに対応する第1の送信信号を通信線の一方に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を通信線の他方に出力しているので、第2の送信信号のDCレベルが第1の送信信号のDCレベルに対して半周期遅延するだけでほぼ同様に変動するため、通信線間でのDCレベル差が充分に小さくなり、送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる。
【0023】
送信回路は、第1及び第2の送信信号として、送信データに対応するデータ信号を出力する前にダミー信号を所定期間出力することが好ましい。この場合、送信データに対応するデータ信号を出力する前にダミー信号が所定期間出力されるので、通信線間でDCレベル差が多少発生する送信開始時にはダミー信号のみが出力され、その後に通信線間でDCレベル差が充分に小さくなった後にデータ信号を送信することができ、送信開始時に通信線間でDCレベル差が多少発生しても、送信データを安定に送信することができる。
【0024】
送信回路は、データ信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させることが好ましい。この場合、データ信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させているので、ダミー信号からデータ信号へ緩やかに遷移させることができ、送信開始時におけるダミー信号の挿入期間をより短縮することができる。
【0025】
送信回路は、第1及び第2の送信信号として、送信データに対応するデータ信号を出力した後にダミー信号を所定期間出力することが好ましい。この場合、送信データに対応するデータ信号を出力した前にダミー信号が所定期間出力されるので、通信線間でのDCレベル差が充分に小さい期間にデータ信号を送信し、通信線間でDCレベル差が多少発生する送信終了時にはダミー信号のみを出力することができ、送信終了時に通信線間でDCレベル差が多少発生しても、送信データを安定に送信することができる。
【0026】
送信回路は、ダミー信号の振幅をデータ信号の振幅に一致した状態から順次低下させることが好ましい。この場合、データ信号の振幅に一致した状態からダミー信号の振幅を順次低下させているので、ダミー信号を緩やかに停止することができ、送信終了時におけるダミー信号の挿入期間をより短縮することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態による2線式通信用回路について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態による2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示す通信システムは、2線式の通信線L1,L2、DC電圧源1、終端抵抗2、複数の2線式通信用回路3a〜3c及び複数の機器4a〜4cを備える。通信線L1,L2は、電源供給及び通信に共用されるペア線から構成され、終端抵抗2により終端される。一方の通信線L1はDC電圧源1の高電位側に接続され、他方の通信線L2はDC電圧源1の低電位側に接続され、DC電圧源1は通信線L1,L2を介して2線式通信用回路3a〜3cに電力を供給する。
【0029】
各2線式通信用回路3a〜3cは、接続された機器4a〜4cから送信される送信データを送信信号に変換して通信線L1,L2へ送信し、通信線L1,L2から受信した受信信号を受信データに復元して機器4a〜4cへ送信し、機器4a〜4c間の通信が行われる。なお、図1では、2線式通信用回路3a〜3c及び機器4a〜4cの数として、それぞれ3個の場合を図示しているが、この例に特に限定されず、2個又は4個以上のいずれの場合でも本発明を同様に適用することができる。
【0030】
2線式通信用回路3aは、電源回路5a、送信回路6a、受信回路7a及び制御回路8aを備える。なお、他の2線式通信用回路3b,3cも、下記の2線式通信用回路3aと同様に構成され同様に動作する。
【0031】
電源回路5a、送信回路6a及び受信回路7aはアナログ回路であり、制御回路8aはデジタル信号処理回路である。送信回路6aは、コンデンサ11a,12aを介して通信線L1,L2に接続され、受信回路7aは、コンデンサ13a,14aを介して通信線L1,L2に接続される。このため、DC(直流)成分がカットされてAC(交流)成分のみが基本的に伝達されるので、通信線L1,L1を通して伝送される信号はAC信号となる。
【0032】
電源回路5aは、通信線L1,L2から電源供給を受け、通信用回路全体にDC電源を供給する。電源回路5aとしては、例えば、図7に示す電源回路105aを用いることができるが、この例に特に限定されず、通信線L1,L2から電源供給を受け、通信用回路にDC電源を供給することができれば、他の電源回路を用いてもよい。他の電源回路5b,5cも、上記の電源回路5aと同様に構成され同様に動作する。
【0033】
制御回路8aは、機器4aから出力される送信データAを受信し、所定の通信プロトコル等の通信規約に従ってパルス信号に変換するとともに、タイミング調整を行ってパルス信号Bを送信回路6aへ出力する。送信回路6aは、制御回路8aから出力されるパルス信号Bを第1の送信信号C1に変換して一方の通信線L1へ出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2を他方の通信線L2に出力する。
【0034】
受信回路7aは、通信線L1,L2間の信号すなわち通信線L1からの第1の受信信号D1及び通信線L2から第2の受信信号D2を受信し、パルス信号Eに変換して制御回路8aに出力する。受信回路7aとしては、例えば、図10に示す受信回路107aを用いることができるが、この例に特に限定されず、通信線L1,L2間の受信信号D1,D2を受信して制御回路8aにおいて処理可能なパルス信号Eに変換することができれば、他の受信回路を用いてもよい。他の受信回路7b,7cも、上記の受信回路7aと同様に構成され同様に動作する。
【0035】
また、制御回路8aは、受信回路7aから出力されるパルス信号Eを受信し、所定の通信プロトコル等の通信規約に従って受信データに変換するとともに、タイミング調整等を行って受信データFを機器4aに出力する。機器4aは、受信した受信データFを用いて所定の処理等を行う。なお、他の制御回路8b,8cも、上記の受信回路8aと同様に構成され同様に動作する。
【0036】
図2は、図1に示す送信回路6aの構成を示す回路図である。図2に示す送信回路6aは、ドライバー回路61,62及び波形成形回路63を含む。波形成形回路63は、制御回路8aから出力されるパルス信号Bを波形成形して第1の送信信号をドライバー回路61に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号をドライバー回路62に出力する。ドライバー回路61は、第1の送信信号を駆動信号に変換して第1の送信信号C1として通信線L1へ出力し、ドライバー回路62は、第2の送信信号を駆動信号に変換して第2の送信信号C2として通信線L2へ出力する。他の送信回路6b,6cも、上記の送信回路6aと同様に構成され同様に動作する。
【0037】
図3は、図2に示す波形成形回路63の一例の構成を示す回路図である。図3に示す波形成形回路63は、波形変換回路64a,64b及び遅延回路65を含む。波形変換回路64aは、制御回路8aから受信したパルス信号Bを通信に用いる周波数の第1の送信信号に変換してドライバー回路61へ出力する。遅延回路65は、制御回路8aから受信したパルス信号Bを半周期遅延させて波形変換回路64bへ出力し、波形変換回路64bは、遅延回路65により半周期遅延されたパルス信号を通信に用いる周波数の第2の送信信号に変換してドライバー回路62へ出力する。なお、波形成形回路の構成は、上記の例に特に限定されず、パルス信号Bから第1の送信信号を作成するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を作成することができれば、他の波形成形回路を用いてもよい。
【0038】
次に、上記のように構成された2線式通信用回路3a〜3cの基本動作について説明する。図4は、図1に示す送信回路6a〜6cの基本動作を説明するための波形図である。図4の(a)に示すように、例えば、送信回路6aは、高電位側の第1の送信信号C1として第1のAC信号をコンデンサ11aを介して通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2として、第1のAC信号に対して180°位相の遅れた第2のAC信号をコンデンサ12aを介して通信線L2に出力する。このとき、第1及び第2のAC信号のDCレベルは、図中の破線で示すように変化する。
【0039】
ここで、図4の(b)の上段は、上記の第1の送信信号C1のDCレベルDC1を実線で示し、上記の第2の送信信号C2のDCレベルDC2を破線で示し、図4の(b)の下段は、図7に示す従来の2線式通信用回路103aによる通信線L101,L102間のDCレベル差DPを破線で示し、図1に示す本実施の形態による2線式通信用回路3aによる通信線L1,L2間のDCレベル差DDを実線で示している。
【0040】
図4の(b)の上段に示すように、1つの線すなわち通信線L1又はL2としてはDCレベルの変動は生じているが、図4の(b)の下段に示すように、ペア線間すなわち通信線L1,L2間でみれば(受信回路7aの差動アンプからみれば)、両線とも同様な変動を有することになる。このため、2線式通信用回路3aでは、従来の2線式通信用回路103aに比してDCレベル差が充分に小さくなり、差としてはほぼ一定となる。なお、第1及び第2の送信信号C1,C2は、ペア線の低電位側の線すなわち通信線L2が最低電位にあることを考慮し、図4の(a)に示すような波形で出力される。
【0041】
上記のように、送信回路6a〜6cは、制御回路8a〜8cから出力されるパルス信号Bに応じて第1の送信信号C1を通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2を通信線L2に出力しているので、第2の送信信号C2のDCレベルが第1の送信信号C1のDCレベルに対して半周期遅延しているだけでほぼ同様に変動することになる。したがって、通信線L1,L2間ではDCレベル差が充分に小さくなり、第1及び第2の送信信号C1,C2による通信線L1,L2への不要なAC成分の混入を低減することができ、2線式通信用回路3a〜3cの誤動作を防止することができる。
【0042】
次に、図1に示す2線式通信用回路3a〜3cの送信動作について具体的に説明する。図5は、図1に示す制御回路8a〜8c及び送信回路6a〜6cの送信開始時の詳細動作を説明するための波形図である。
【0043】
図5に示すように、例えば、制御回路8aは、機器4aから出力される送信データAを受信し、送信データAに対応するデータ信号である本信号の前にダミー信号及びスタート信号を付加したパルス信号Bを送信回路6aに出力する。ここで、ダミー信号は、送信開始時において通信線L1,L2間のDCレベル差DDが充分に小さくなった後に本信号が送信されるように挿入されるパルスであり、スタート信号は、挿入したダミー信号と本信号とを区別するために挿入されるパルスである。したがって、送信開始時におけるダミー信号の出力期間は、送信回路6aから出力される第1及び第2の送信信号C1,C2間のDCレベル差が充分に小さくなる所定期間に設定され、スタート信号の波形は、ダミー信号と本信号とを区別可能な所定の波形に設定される。
【0044】
ここで、送信回路6aは、図5に示すように、高電位側の第1の送信信号C1としてダミー信号、スタート信号及び本信号に対応する第1のAC信号をコンデンサ11aを介して通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2として、第1のAC信号に対して180°位相の遅れた第2のAC信号をコンデンサ12aを介して通信線L2に出力する。また、送信回路6aは、本信号及びスタート信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させて第1及び第2の送信信号C1,C2を出力し、第1及び第2の送信信号C1,C2のDCレベルは、図中の破線で示すように緩やかに増加する。このダミー信号の振幅増加は、例えば、波形成形回路63において所定の振幅変更回路を用いて行われる。
【0045】
上記のように、本実施の形態では、第1及び第2の送信信号C1,C2として、送信データに対応する本信号を出力する前にダミー信号を所定期間出力しているので、通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生する送信開始時にはダミー信号のみが出力され、その後に通信線L1,L2間でDCレベル差が充分に小さくなった後に本信号を送信することができる。したがって、送信開始時に通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生しても、機器からの送信データである本信号を安定に送信することができ、送信開始時の誤動作を防止することができる。また、本信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させているので、ダミー信号から本信号へ緩やかに信号の振幅を遷移させることができ、送信開始時におけるダミー信号出力期間をより短縮することができる。この結果、データ通信を高速且つ安定に行うことが可能となる。
【0046】
図6は、図1に示す制御回路8a〜8c及び送信回路6a〜6cの送信終了時の詳細動作を説明するための波形図である。図6に示すように、例えば、制御回路8aは、機器4aから出力される送信データAを受信し、送信データAに対応するデータ信号である本信号の後に終了信号及びダミー信号を付加したパルス信号Bを送信回路6aに出力する。ここで、ダミー信号は、送信終了時において通信線L1,L2間のDCレベル差DDが充分に小さい状態で本信号を送信完了するように挿入されるパルスであり、終了信号は、挿入したダミー信号と本信号とを区別するために挿入されるパルスである。したがって、送信終了時におけるダミー信号の出力期間は、送信回路6aから出力される第1及び第2の送信信号C1,C2間のDCレベル差が充分に小さい状態で本信号の送信を完了できる所定期間に設定され、終了信号の波形は、ダミー信号と本信号とを区別可能な所定の波形に設定される。
【0047】
ここで、送信回路6aは、図6に示すように、高電位側の第1の送信信号C1として本信号、終了信号及びダミー信号に対応する第1のAC信号をコンデンサ11aを介して通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2として、第1のAC信号に対して180°位相の遅れた第2のAC信号をコンデンサ12aを介して通信線L2に出力する。また、送信回路6aは、ダミー信号の振幅を本信号(終了信号)の振幅に一致した状態から順次低下させて第1及び第2の送信信号C1,C2を出力し、最終的にデミー信号を停止させている。このとき、第1及び第2の送信信号C1,C2のDCレベルは、図中の破線で示すように緩やかに降下する。このダミー信号の振幅降下は、例えば、波形成形回路63において所定の振幅変更回路を用いて行われる。
【0048】
上記のように、本実施の形態では、第1及び第2の送信信号C1,C2として、送信データに対応する本信号を出力した後にダミー信号を所定期間出力しているので、通信線L1,L2間でDCレベル差が充分に小さい期間に本信号を送信し、通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生する送信終了時にはダミー信号のみを出力することができる。したがって、送信終了時に通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生しても、機器からの送信データである本信号を安定に送信することができ、送信終了時の誤動作を防止することができる。また、ダミー信号の振幅を本信号の振幅に一致した状態から順次低下させているので、ダミー信号を緩やかに消滅させることができ、送信終了時におけるダミー信号の挿入期間をより短縮することができる。この結果、データ通信を高速且つ安定に行うことが可能となる。
【0049】
なお、上記のダミー信号の挿入は、送信開始時及び送信終了時ともに行うようにしてもよいし、いずれか一方のみを用いるようにしてもよい。また、ダミー信号出力期間として充分な長さが設定可能な場合は、ダミー信号の振幅を順次増加又は減少させることなく、本信号の振幅に一致するダミー信号をそのまま出力するようにしてもよい。また、ダミー信号と本信号とを区別可能な場合は、スタート信号又は終了信号を挿入することなく、ダミー信号のみを挿入するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、機器からの送信データに対応する第1の送信信号を通信線の一方に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を通信線の他方に出力しているので、第2の送信信号のDCレベルが第1の送信信号のDCレベルに対して半周期遅延するだけでほぼ同様に変動するため、通信線間でのDCレベル差が充分に小さくなり、送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す送信回路の構成を示す回路図である。
【図3】図2に示す波形成形回路の一例の構成を示す回路図である。
【図4】図1に示す送信回路の基本動作を説明するための波形図である。
【図5】図1に示す制御回路及び送信回路の送信開始時の詳細動作を説明するための波形図である。
【図6】図1に示す制御回路及び送信回路の送信終了時の詳細動作を説明するための波形図である。
【図7】従来の2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す電源回路の構成を示す回路図である。
【図9】図7に示す送信回路の構成を示す回路図である。
【図10】図7に示す受信回路の構成を示す回路図である。
【図11】図7に示す従来の通信システムの動作を説明するための波形図である。
【図12】図7に示す従来の通信システムにおいて不要なAC成分が発生された場合の送信回路及び受信回路の出力波形を示す波形図である。
【図13】従来の通信システムにおける他の送信回路の出力波形を示す波形図である。
【符号の説明】
L1,L2 通信線
1 DC電圧源
2 終端抵抗
3a〜3c 2線式通信用回路
4a〜4c 機器
5a〜5c 電源回路
6a〜6c 送信回路
7a〜7c 受信回路
8a〜8c 制御回路
11a〜14c コンデンサ
61,62 ドライバー回路
63 波形成形回路
64a,64b 波形変換回路
65 遅延回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、2線式通信用回路に関し、持に、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線と機器との間に接続され、通信線を介して機器間の通信を行うために用いられる2線式通信用回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電源供給及び通信に共用される2線式の通信線を用いた従来の2線式通信用回路としては、電流フィードバックにより一方の通信線に流れる電流と他方の通信線に流れる電流とを逆極性で且つ大きさの等しいものに制御することにより、通信線の信号レベルのGND変動に対してその影響を低減する2線式通信用回路がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線を用いた従来の他の2線式通信用回路としては、以下のものがある。図7は、従来の2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【0004】
図7に示す従来の2線式通信用回路を用いた通信システムは、2線式の通信線L101,L102、DC電圧源101、終端抵抗102、複数の2線式通信用回路103a〜103c及び複数の機器104a〜104cを備える。通信線L101,L102はペア線から構成され、終端抵抗102により終端される。通信線L101,L102は、DC電圧源101と接続され、DC電圧源101は、通信線L101,L102を介して2線式通信用回路103a〜103cに電力を供給する。
【0005】
各2線式通信用回路103a〜103cは、接続された機器104a〜104cから送信される送信データを送信信号に変換して通信線L101,L102へ送信し、通信線L101,L102から受信した受信信号を受信データに変換して、接続された機器104a〜104cへ出力し、機器104a〜104c間の通信が行われる。
【0006】
2線式通信用回路103aは、電源回路105a、送信回路106a、受信回路107a及び制御回路108aを備える。送信回路106aは、コンデンサ111a,112aを介して通信線L101,L102に接続され、受信回路107aは、コンデンサ113a,114aを介して通信線L101,L102に接続される。
【0007】
電源回路105aは、通信線L101,L102から通信用回路全体にDC電源を供給する。送信回路106aは、通信線L101,L102へ送信信号を出力する。受信回路107aは、通信線L101,L102から受信信号を受信する。制御回路108aは、所定の通信プロトコル等の通信規約に従って信号を変換したり、タイミング調整を行ったりして機器104aと他の機器間の通信を制御する。他の2線式通信用回路103b,103cも、上記の2線式通信用回路103aと同様に構成されている。
【0008】
図8は、図7に示す電源回路105aの構成を示す回路図である。図8に示す電源回路105aは、ダイオードD101〜D104及び3端子レギュレータ121を含む。ダイオードD101〜D104からブリッジ回路が構成され、通信線L101,L102から入力される電力を整流する。3端子レギュレータ121は、整流後の電力から定電圧出力を通信用回路全体を供給する。他の電源回路105b,105cも、上記の電源回路105aと同様に構成されている。
【0009】
図9は、図7に示す送信回路106aの構成を示す回路図である。図9に示す送信回路106aは、ドライバー回路131,132及び波形成形回路133を含む。波形成形回路133は、制御回路108aから出力されるパルス信号を波形成形した2相信号をドライバー回路131,132へ出力する。ドライバー回路131,132は、2相信号を駆動信号に変換して通信線L101,L102へ出力する。他の送信回路106b,106cも、上記の送信回路106aと同様に構成されている。
【0010】
図10は、図7に示す受信回路107aの構成を示す回路図である。図10に示す受信回路107aは、抵抗R101〜R104、入力バッファ141,142、差動アンプ143及びコンパレータ145,146を含む。入力バッファ141,142は、通信線L101,L102から入力される信号を受け、差動アンプ143は、入力バッファ141,142の差動信号を出力する。コンパレータ145は、差動信号を基準電圧Vref+αと比較し、コンパレータ146は、差動信号を基準電圧Vref−αと比較し、各比較結果を表すパルス信号が制御回路108aへ出力される。他の受信回路107b,107cも、上記の受信回路107aと同様に構成されている。
【0011】
図11は、図7に示す従来の通信システムの動作を説明するための波形図である。例えば、2線式通信用回路103aにおいて、機器104aから送信データAを受け取った制御回路108aは、送信データAを通信用のパルス信号Bに変換して送信回路106aへ送信する。パルス信号Bを受け取った送信回路106aは、パルス信号Bを通信に用いる周波数の送信信号C1,C2に変換して通信線L101,L102へ送出する。図11は、“1”、“0”を周波数変調して出力している例である。
【0012】
このとき、通信線L101,L102には、他の複数の通信用回路103b,103cが接続されており、送信信号C1,C2は、受信信号D1,D2として他の通信用回路、例えば、通信用回路103bの受信回路107bに入力され、受信回路107bは、通信線L101,L102間の受信信号D1,D2を元のパルス信号Eに戻して制御回路108bに送り、制御回路108bは、送られてきたパルス信号Eを機器104b側とのインターフェース信号となる受信データFに復元して機器104bに伝え、機器間の通信を行っている。
【0013】
【特許文献1】
特開平4−219035号公報 (第5−6頁、図3)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにして通信を行う場合、通信線L101,L102を通して伝送される信号はAC(交流)信号であるので、送信回路106a〜106c及び受信回路107a〜107cと通信線L101,L102とはコンデンサ111a〜114cを通して接続され、DC(直流)成分はカットされてAC成分のみが伝えられる。
【0015】
ここで、受信回路107a〜107cはAC信号の有無を検出してパルス信号に復元するが、実際には通信線L101,L102に載る信号は、送信回路106a〜106cから送信信号だけでなく、その他のAC信号成分もノイズ等の影響により混入する場合がある。このため、受信回路107a〜107cにおいて誤検出してしまうことがよく発生している。
【0016】
この誤検出に対する対処方法としては、受信回路107a〜107cにおけるアナログ信号処理(フィルタなど)や制御回路108a〜108cにおけるデジタル信号処理により、実際の信号を分離検出して処理する方法がとられるが、いずれにしろ、ノイズ対策や誤動作対策は、回路の小型化や低コスト化の妨げとなり、また、開発期間の長期化等の原因にもなる。
【0017】
したがって、このような正規の信号以外の信号ができるだけ通信線L101,L102に載らないことが望ましいが、問題なことに送信回路106a〜106cからの正規の信号出力動作においても、不要なAC成分が発生してしまう場合がある。図12は、図7に示す従来の通信システムにおいて不要なAC成分が発生された場合の送信回路106a〜106c及び受信回路107a〜107cの出力波形を示す波形図である。
【0018】
図12に示すように、送信回路106a〜106cの送信信号C1,C2は、実線で示す波形を有し、送信信号C1,C2のDCレベル(平均電圧値)の変動は破線のようになる。このとき、受信回路107a〜107cの差動アンプ出力は、破線で示すDCレベルの変動を基準に変化し、実線で示す波形となる。これは、信号不出力時と信号出力時との信号のDCレベルの違いに起因して発生し、図示のように停止から動作又は動作から停止に移行する時のDCレベルの変動がそのままAC成分として通信線L101,L102にも伝わり、これが影響して受信回路107a〜107cに誤動作を生じさせる。
【0019】
また、図12の示すDCレベルの変動を回避するため、図13に示す送信信号C1’,C2’を送信回路106a〜106cから出力することも考えられる。しかしながら、低電位側の信号線L102における信号不出力時の電位は、回路の最低電位であるため、AC信号をこの電位を中心として与えることができない。このため、実際に出力可能な送信信号は、最下段に示す送信信号C2”となり、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線を用いる2線式通信用回路では、この方法を採用することはできない。
【0020】
本発明の目的は、送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる2線式通信用回路を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る2線式通信用回路は、電源供給及び通信に共用される2線式の通信線と機器との間に接続され、通信線を介して機器間の通信を行うために用いられる2線式通信用回路であって、通信線から電源供給を受けるための電源回路と、通信線へ信号を送信する送信回路と、通信線から信号を受信する受信回路と、送信回路及び受信回路と機器との間に接続され、機器間の通信を制御する制御回路とを備え、送信回路は、機器からの送信データに対応する第1の送信信号を通信線の一方に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を通信線の他方に出力するものである。
【0022】
本発明に係る2線式通信用回路においては、機器からの送信データに対応する第1の送信信号を通信線の一方に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を通信線の他方に出力しているので、第2の送信信号のDCレベルが第1の送信信号のDCレベルに対して半周期遅延するだけでほぼ同様に変動するため、通信線間でのDCレベル差が充分に小さくなり、送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる。
【0023】
送信回路は、第1及び第2の送信信号として、送信データに対応するデータ信号を出力する前にダミー信号を所定期間出力することが好ましい。この場合、送信データに対応するデータ信号を出力する前にダミー信号が所定期間出力されるので、通信線間でDCレベル差が多少発生する送信開始時にはダミー信号のみが出力され、その後に通信線間でDCレベル差が充分に小さくなった後にデータ信号を送信することができ、送信開始時に通信線間でDCレベル差が多少発生しても、送信データを安定に送信することができる。
【0024】
送信回路は、データ信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させることが好ましい。この場合、データ信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させているので、ダミー信号からデータ信号へ緩やかに遷移させることができ、送信開始時におけるダミー信号の挿入期間をより短縮することができる。
【0025】
送信回路は、第1及び第2の送信信号として、送信データに対応するデータ信号を出力した後にダミー信号を所定期間出力することが好ましい。この場合、送信データに対応するデータ信号を出力した前にダミー信号が所定期間出力されるので、通信線間でのDCレベル差が充分に小さい期間にデータ信号を送信し、通信線間でDCレベル差が多少発生する送信終了時にはダミー信号のみを出力することができ、送信終了時に通信線間でDCレベル差が多少発生しても、送信データを安定に送信することができる。
【0026】
送信回路は、ダミー信号の振幅をデータ信号の振幅に一致した状態から順次低下させることが好ましい。この場合、データ信号の振幅に一致した状態からダミー信号の振幅を順次低下させているので、ダミー信号を緩やかに停止することができ、送信終了時におけるダミー信号の挿入期間をより短縮することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態による2線式通信用回路について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態による2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示す通信システムは、2線式の通信線L1,L2、DC電圧源1、終端抵抗2、複数の2線式通信用回路3a〜3c及び複数の機器4a〜4cを備える。通信線L1,L2は、電源供給及び通信に共用されるペア線から構成され、終端抵抗2により終端される。一方の通信線L1はDC電圧源1の高電位側に接続され、他方の通信線L2はDC電圧源1の低電位側に接続され、DC電圧源1は通信線L1,L2を介して2線式通信用回路3a〜3cに電力を供給する。
【0029】
各2線式通信用回路3a〜3cは、接続された機器4a〜4cから送信される送信データを送信信号に変換して通信線L1,L2へ送信し、通信線L1,L2から受信した受信信号を受信データに復元して機器4a〜4cへ送信し、機器4a〜4c間の通信が行われる。なお、図1では、2線式通信用回路3a〜3c及び機器4a〜4cの数として、それぞれ3個の場合を図示しているが、この例に特に限定されず、2個又は4個以上のいずれの場合でも本発明を同様に適用することができる。
【0030】
2線式通信用回路3aは、電源回路5a、送信回路6a、受信回路7a及び制御回路8aを備える。なお、他の2線式通信用回路3b,3cも、下記の2線式通信用回路3aと同様に構成され同様に動作する。
【0031】
電源回路5a、送信回路6a及び受信回路7aはアナログ回路であり、制御回路8aはデジタル信号処理回路である。送信回路6aは、コンデンサ11a,12aを介して通信線L1,L2に接続され、受信回路7aは、コンデンサ13a,14aを介して通信線L1,L2に接続される。このため、DC(直流)成分がカットされてAC(交流)成分のみが基本的に伝達されるので、通信線L1,L1を通して伝送される信号はAC信号となる。
【0032】
電源回路5aは、通信線L1,L2から電源供給を受け、通信用回路全体にDC電源を供給する。電源回路5aとしては、例えば、図7に示す電源回路105aを用いることができるが、この例に特に限定されず、通信線L1,L2から電源供給を受け、通信用回路にDC電源を供給することができれば、他の電源回路を用いてもよい。他の電源回路5b,5cも、上記の電源回路5aと同様に構成され同様に動作する。
【0033】
制御回路8aは、機器4aから出力される送信データAを受信し、所定の通信プロトコル等の通信規約に従ってパルス信号に変換するとともに、タイミング調整を行ってパルス信号Bを送信回路6aへ出力する。送信回路6aは、制御回路8aから出力されるパルス信号Bを第1の送信信号C1に変換して一方の通信線L1へ出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2を他方の通信線L2に出力する。
【0034】
受信回路7aは、通信線L1,L2間の信号すなわち通信線L1からの第1の受信信号D1及び通信線L2から第2の受信信号D2を受信し、パルス信号Eに変換して制御回路8aに出力する。受信回路7aとしては、例えば、図10に示す受信回路107aを用いることができるが、この例に特に限定されず、通信線L1,L2間の受信信号D1,D2を受信して制御回路8aにおいて処理可能なパルス信号Eに変換することができれば、他の受信回路を用いてもよい。他の受信回路7b,7cも、上記の受信回路7aと同様に構成され同様に動作する。
【0035】
また、制御回路8aは、受信回路7aから出力されるパルス信号Eを受信し、所定の通信プロトコル等の通信規約に従って受信データに変換するとともに、タイミング調整等を行って受信データFを機器4aに出力する。機器4aは、受信した受信データFを用いて所定の処理等を行う。なお、他の制御回路8b,8cも、上記の受信回路8aと同様に構成され同様に動作する。
【0036】
図2は、図1に示す送信回路6aの構成を示す回路図である。図2に示す送信回路6aは、ドライバー回路61,62及び波形成形回路63を含む。波形成形回路63は、制御回路8aから出力されるパルス信号Bを波形成形して第1の送信信号をドライバー回路61に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号をドライバー回路62に出力する。ドライバー回路61は、第1の送信信号を駆動信号に変換して第1の送信信号C1として通信線L1へ出力し、ドライバー回路62は、第2の送信信号を駆動信号に変換して第2の送信信号C2として通信線L2へ出力する。他の送信回路6b,6cも、上記の送信回路6aと同様に構成され同様に動作する。
【0037】
図3は、図2に示す波形成形回路63の一例の構成を示す回路図である。図3に示す波形成形回路63は、波形変換回路64a,64b及び遅延回路65を含む。波形変換回路64aは、制御回路8aから受信したパルス信号Bを通信に用いる周波数の第1の送信信号に変換してドライバー回路61へ出力する。遅延回路65は、制御回路8aから受信したパルス信号Bを半周期遅延させて波形変換回路64bへ出力し、波形変換回路64bは、遅延回路65により半周期遅延されたパルス信号を通信に用いる周波数の第2の送信信号に変換してドライバー回路62へ出力する。なお、波形成形回路の構成は、上記の例に特に限定されず、パルス信号Bから第1の送信信号を作成するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を作成することができれば、他の波形成形回路を用いてもよい。
【0038】
次に、上記のように構成された2線式通信用回路3a〜3cの基本動作について説明する。図4は、図1に示す送信回路6a〜6cの基本動作を説明するための波形図である。図4の(a)に示すように、例えば、送信回路6aは、高電位側の第1の送信信号C1として第1のAC信号をコンデンサ11aを介して通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2として、第1のAC信号に対して180°位相の遅れた第2のAC信号をコンデンサ12aを介して通信線L2に出力する。このとき、第1及び第2のAC信号のDCレベルは、図中の破線で示すように変化する。
【0039】
ここで、図4の(b)の上段は、上記の第1の送信信号C1のDCレベルDC1を実線で示し、上記の第2の送信信号C2のDCレベルDC2を破線で示し、図4の(b)の下段は、図7に示す従来の2線式通信用回路103aによる通信線L101,L102間のDCレベル差DPを破線で示し、図1に示す本実施の形態による2線式通信用回路3aによる通信線L1,L2間のDCレベル差DDを実線で示している。
【0040】
図4の(b)の上段に示すように、1つの線すなわち通信線L1又はL2としてはDCレベルの変動は生じているが、図4の(b)の下段に示すように、ペア線間すなわち通信線L1,L2間でみれば(受信回路7aの差動アンプからみれば)、両線とも同様な変動を有することになる。このため、2線式通信用回路3aでは、従来の2線式通信用回路103aに比してDCレベル差が充分に小さくなり、差としてはほぼ一定となる。なお、第1及び第2の送信信号C1,C2は、ペア線の低電位側の線すなわち通信線L2が最低電位にあることを考慮し、図4の(a)に示すような波形で出力される。
【0041】
上記のように、送信回路6a〜6cは、制御回路8a〜8cから出力されるパルス信号Bに応じて第1の送信信号C1を通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2を通信線L2に出力しているので、第2の送信信号C2のDCレベルが第1の送信信号C1のDCレベルに対して半周期遅延しているだけでほぼ同様に変動することになる。したがって、通信線L1,L2間ではDCレベル差が充分に小さくなり、第1及び第2の送信信号C1,C2による通信線L1,L2への不要なAC成分の混入を低減することができ、2線式通信用回路3a〜3cの誤動作を防止することができる。
【0042】
次に、図1に示す2線式通信用回路3a〜3cの送信動作について具体的に説明する。図5は、図1に示す制御回路8a〜8c及び送信回路6a〜6cの送信開始時の詳細動作を説明するための波形図である。
【0043】
図5に示すように、例えば、制御回路8aは、機器4aから出力される送信データAを受信し、送信データAに対応するデータ信号である本信号の前にダミー信号及びスタート信号を付加したパルス信号Bを送信回路6aに出力する。ここで、ダミー信号は、送信開始時において通信線L1,L2間のDCレベル差DDが充分に小さくなった後に本信号が送信されるように挿入されるパルスであり、スタート信号は、挿入したダミー信号と本信号とを区別するために挿入されるパルスである。したがって、送信開始時におけるダミー信号の出力期間は、送信回路6aから出力される第1及び第2の送信信号C1,C2間のDCレベル差が充分に小さくなる所定期間に設定され、スタート信号の波形は、ダミー信号と本信号とを区別可能な所定の波形に設定される。
【0044】
ここで、送信回路6aは、図5に示すように、高電位側の第1の送信信号C1としてダミー信号、スタート信号及び本信号に対応する第1のAC信号をコンデンサ11aを介して通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2として、第1のAC信号に対して180°位相の遅れた第2のAC信号をコンデンサ12aを介して通信線L2に出力する。また、送信回路6aは、本信号及びスタート信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させて第1及び第2の送信信号C1,C2を出力し、第1及び第2の送信信号C1,C2のDCレベルは、図中の破線で示すように緩やかに増加する。このダミー信号の振幅増加は、例えば、波形成形回路63において所定の振幅変更回路を用いて行われる。
【0045】
上記のように、本実施の形態では、第1及び第2の送信信号C1,C2として、送信データに対応する本信号を出力する前にダミー信号を所定期間出力しているので、通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生する送信開始時にはダミー信号のみが出力され、その後に通信線L1,L2間でDCレベル差が充分に小さくなった後に本信号を送信することができる。したがって、送信開始時に通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生しても、機器からの送信データである本信号を安定に送信することができ、送信開始時の誤動作を防止することができる。また、本信号の振幅に一致するようにダミー信号の振幅を順次増加させているので、ダミー信号から本信号へ緩やかに信号の振幅を遷移させることができ、送信開始時におけるダミー信号出力期間をより短縮することができる。この結果、データ通信を高速且つ安定に行うことが可能となる。
【0046】
図6は、図1に示す制御回路8a〜8c及び送信回路6a〜6cの送信終了時の詳細動作を説明するための波形図である。図6に示すように、例えば、制御回路8aは、機器4aから出力される送信データAを受信し、送信データAに対応するデータ信号である本信号の後に終了信号及びダミー信号を付加したパルス信号Bを送信回路6aに出力する。ここで、ダミー信号は、送信終了時において通信線L1,L2間のDCレベル差DDが充分に小さい状態で本信号を送信完了するように挿入されるパルスであり、終了信号は、挿入したダミー信号と本信号とを区別するために挿入されるパルスである。したがって、送信終了時におけるダミー信号の出力期間は、送信回路6aから出力される第1及び第2の送信信号C1,C2間のDCレベル差が充分に小さい状態で本信号の送信を完了できる所定期間に設定され、終了信号の波形は、ダミー信号と本信号とを区別可能な所定の波形に設定される。
【0047】
ここで、送信回路6aは、図6に示すように、高電位側の第1の送信信号C1として本信号、終了信号及びダミー信号に対応する第1のAC信号をコンデンサ11aを介して通信線L1に出力するとともに、第1の送信信号C1から半周期遅れた第2の送信信号C2として、第1のAC信号に対して180°位相の遅れた第2のAC信号をコンデンサ12aを介して通信線L2に出力する。また、送信回路6aは、ダミー信号の振幅を本信号(終了信号)の振幅に一致した状態から順次低下させて第1及び第2の送信信号C1,C2を出力し、最終的にデミー信号を停止させている。このとき、第1及び第2の送信信号C1,C2のDCレベルは、図中の破線で示すように緩やかに降下する。このダミー信号の振幅降下は、例えば、波形成形回路63において所定の振幅変更回路を用いて行われる。
【0048】
上記のように、本実施の形態では、第1及び第2の送信信号C1,C2として、送信データに対応する本信号を出力した後にダミー信号を所定期間出力しているので、通信線L1,L2間でDCレベル差が充分に小さい期間に本信号を送信し、通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生する送信終了時にはダミー信号のみを出力することができる。したがって、送信終了時に通信線L1,L2間でDCレベル差が多少発生しても、機器からの送信データである本信号を安定に送信することができ、送信終了時の誤動作を防止することができる。また、ダミー信号の振幅を本信号の振幅に一致した状態から順次低下させているので、ダミー信号を緩やかに消滅させることができ、送信終了時におけるダミー信号の挿入期間をより短縮することができる。この結果、データ通信を高速且つ安定に行うことが可能となる。
【0049】
なお、上記のダミー信号の挿入は、送信開始時及び送信終了時ともに行うようにしてもよいし、いずれか一方のみを用いるようにしてもよい。また、ダミー信号出力期間として充分な長さが設定可能な場合は、ダミー信号の振幅を順次増加又は減少させることなく、本信号の振幅に一致するダミー信号をそのまま出力するようにしてもよい。また、ダミー信号と本信号とを区別可能な場合は、スタート信号又は終了信号を挿入することなく、ダミー信号のみを挿入するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、機器からの送信データに対応する第1の送信信号を通信線の一方に出力するとともに、第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を通信線の他方に出力しているので、第2の送信信号のDCレベルが第1の送信信号のDCレベルに対して半周期遅延するだけでほぼ同様に変動するため、通信線間でのDCレベル差が充分に小さくなり、送信信号による通信線への不要なAC成分の混入を低減して誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す送信回路の構成を示す回路図である。
【図3】図2に示す波形成形回路の一例の構成を示す回路図である。
【図4】図1に示す送信回路の基本動作を説明するための波形図である。
【図5】図1に示す制御回路及び送信回路の送信開始時の詳細動作を説明するための波形図である。
【図6】図1に示す制御回路及び送信回路の送信終了時の詳細動作を説明するための波形図である。
【図7】従来の2線式通信用回路を用いた通信システムの構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す電源回路の構成を示す回路図である。
【図9】図7に示す送信回路の構成を示す回路図である。
【図10】図7に示す受信回路の構成を示す回路図である。
【図11】図7に示す従来の通信システムの動作を説明するための波形図である。
【図12】図7に示す従来の通信システムにおいて不要なAC成分が発生された場合の送信回路及び受信回路の出力波形を示す波形図である。
【図13】従来の通信システムにおける他の送信回路の出力波形を示す波形図である。
【符号の説明】
L1,L2 通信線
1 DC電圧源
2 終端抵抗
3a〜3c 2線式通信用回路
4a〜4c 機器
5a〜5c 電源回路
6a〜6c 送信回路
7a〜7c 受信回路
8a〜8c 制御回路
11a〜14c コンデンサ
61,62 ドライバー回路
63 波形成形回路
64a,64b 波形変換回路
65 遅延回路
Claims (5)
- 電源供給及び通信に共用される2線式の通信線と機器との間に接続され、前記通信線を介して機器間の通信を行うために用いられる2線式通信用回路であって、
前記通信線から電源供給を受けるための電源回路と、
前記通信線へ信号を送信する送信回路と、
前記通信線から信号を受信する受信回路と、
前記送信回路及び前記受信回路と前記機器との間に接続され、前記機器間の通信を制御する制御回路とを備え、
前記送信回路は、前記機器からの送信データに対応する第1の送信信号を前記通信線の一方に出力するとともに、前記第1の送信信号から半周期遅れた第2の送信信号を前記通信線の他方に出力することを特徴とする2線式通信用回路。 - 前記送信回路は、前記第1及び第2の送信信号として、前記送信データに対応するデータ信号を出力する前にダミー信号を所定期間出力することを特徴とする請求項1記載の2線式通信用回路。
- 前記送信回路は、前記データ信号の振幅に一致するように前記ダミー信号の振幅を順次増加させることを特徴とする請求項2記載の2線式通信用回路。
- 前記送信回路は、前記第1及び第2の送信信号として、前記送信データに対応するデータ信号を出力した後にダミー信号を所定期間出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の2線式通信用回路。
- 前記送信回路は、前記ダミー信号の振幅を前記データ信号の振幅に一致した状態から順次低下させることを特徴とする請求項4記載の2線式通信用回路。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007306209A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Denso Corp | 通信装置 |
JP2010501412A (ja) * | 2006-12-22 | 2010-01-21 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 車両支援型データ処理システム |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311171A patent/JP2004147179A/ja not_active Withdrawn
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