JP2004146929A - 字幕調整機能付き受信装置、及び字幕表示の調整システム - Google Patents
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Abstract
【解決すべき課題】字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる技術を提供すること。
【課題を解決するための手段】ユーザは、ディスプレイ7に表示された映像と字幕とを比較し、そのずれを判断してずれ分だけ、遅延設定部4にずれ分の時間を吸収する遅延時間を設定する。遅延部5は設定された時間だけ映像を遅延し、この遅延された映像信号と字幕信号とが、信号合成部6により合成される。そして、ディスプレイ7には、字幕と映像とが表示される。
【選択図】 図1
【課題を解決するための手段】ユーザは、ディスプレイ7に表示された映像と字幕とを比較し、そのずれを判断してずれ分だけ、遅延設定部4にずれ分の時間を吸収する遅延時間を設定する。遅延部5は設定された時間だけ映像を遅延し、この遅延された映像信号と字幕信号とが、信号合成部6により合成される。そして、ディスプレイ7には、字幕と映像とが表示される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は聴覚障害者の為の字幕放送の技術に関し、特に受信側で映像と字幕とのずれを調整する字幕の調整の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報バリアフリー実現のため、聴覚障害者の為の字幕放送が行われている。この字幕放送は、ドラマ等のように予め映像ができあがっている場合には、字幕信号を映像信号と同期させる形で放送することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ニュースなどの即時性の強い場合には、字幕の作成が映像に間に合わず、どうしても映像に対して遅延が生じてしまい、映像と字幕との間で違和感が生じてしまった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる技術を提供することにある。
【0005】
上記課題を解決する第1の発明は、字幕調整機能付き受信装置であって、
映像信号と字幕信号とが多重された信号を受信する受信部と、
受信した信号を映像信号と字幕信号とに分離する分離部と、
字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定する遅延時間設定部と、
前記遅延時間設定部により設定された時間だけ、入力された映像信号を遅延させる遅延部と、
前記分離部からの字幕信号と、前記遅延部で遅延された映像信号とを合成する合成部と、
前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部と
を有することを特徴とする。
【0006】
上記課題を解決する第2の発明は、上記第1の発明において、前記遅延時間設定部は、段階的に遅延時間が設定できるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
上記課題を解決する第3の発明は、字幕表示の調整システムであって、
映像信号の遅延時間を制御する遅延時間制御信号を生成する制御信号生成部と、前記遅延時間制御信号、字幕信号及び映像信号を多重化する多重化部と、前記多重化された信号を送信する送信部とを有する放送部と、
前記多重された信号を受信する受信部と、受信した信号から、遅延時間制御信号と映像信号と字幕信号とを分離する分離部と、前記遅延時間制御信号に基づいて、映像信号の遅延時間を制御する制御部と、前記制御部の制御に従って、入力される映像信号を遅延させる遅延部と、前記分離部からの映像信号と、前記遅延部で遅延された字幕信号とを合成する合成部と、前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部とを有する受信機と
を有することを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決する第4の発明は、字幕表示の調整システムであって、
字幕信号を生成する字幕信号生成部と、前記字幕信号を送信する送信部とを有する字幕サーバと、
映像信号を送信する放送局と、
前記映像信号を受信する第1の受信部と、前記字幕信号を受信する第2の受信部と、字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定する遅延時間設定部と、前記遅延時間設定部により設定された時間だけ、入力された映像信号を遅延させる遅延部と、前記受信した字幕信号と、前記遅延部で遅延された映像信号とを合成する合成部と、前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部とを有する受信機と
を有することを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決する第5の発明は、上記第4の発明において、前記遅延時間設定部は、段階的に遅延時間が設定できるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決する第6の発明は、字幕信号の合成調整方法であって、
映像信号と字幕信号とが多重された信号を受信するステップと、
受信した信号を映像信号と字幕信号とに分離するステップと、
字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定し、この遅延時間だけ入力された映像信号を遅延させるステップと、
前記分離部された字幕信号と、前記遅延された映像信号とを合成するステップと、
前記合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決する第7の発明は、上記第6の発明において、前記遅延時間を設定するステップは、遅延時間を段階的に設定することを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決する第8の発明は、上記第6又は第7の発明において、遅延時間を外部からの制御信号によって設定するステップを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態にかかる受信機1のブロック図である。
【0015】
図1中、2は受信部である。この受信部2は、映像信号と字幕信号とが多重されたテレビジョン信号を受信する。
【0016】
3は信号分離部である。この信号分離部3は、受信したテレビジョン信号を映像信号と字幕信号とに分離する。
【0017】
4は遅延時間設定部である。この遅延設定部4は、ユーザが映像信号を遅延させたい時間を設定する。例えば、遅延時間は、予め設定されており、1秒、2秒、3秒というように3段階の遅延時間が設定されている。
【0018】
5は遅延部である。この遅延部は、遅延設定部4により設定された時間だけ、映像信号を遅延する。
【0019】
6は信号合成部である。この信号合成部6は、遅延部6で遅延された映像信号と、信号分離部3からの字幕信号を合成(重畳)する。
【0020】
7は信号合成部6からの合成信号を受信し、字幕が重畳された映像が表示されるディスプレイである。
【0021】
次に、上記のような構成における動作を説明する。
【0022】
まず、ユーザは、遅延がゼロの状態、すなわち遅延設定部4に遅延時間が設定されていな状態で字幕が重畳された映像を表示する。
【0023】
続いて、ユーザは、ディスプレイ7に表示された映像と字幕とを比較し、そのずれを判断する。この判断は視覚的な判断で行われる。そして、ずれ分だけ、遅延設定部4にずれ分の時間を吸収する遅延時間を設定する。
【0024】
すると、遅延部5は設定された時間だけ映像を遅延し、この遅延された映像信号と字幕信号とが、信号合成部6により合成される。そして、ディスプレイ7には、字幕と映像とが表示される。
【0025】
更に、具体的に説明すると、ユーザは、ディスプレイ7に表示された出演者の話の開始(口の動き)と字幕の開始とを比較し、ずれの時間を判断する。例えば、ずれが1秒と感じたならば、遅延設定部4に遅延時間1秒を設定する。すると、映像が1秒ずれた状態で字幕と共に表示される。このとき、まだずれがあると判断した場合には遅延設定部4に遅延時間2秒を設定する。すると、映像が2秒ずれた状態で字幕と共に表示され、映像と字幕とが一致したものを表示することができる。
【0026】
このように第1の実施の形態では、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる。
【0027】
次に、第2の実施の形態を説明する。
【0028】
第1の実施の形態では、遅延時間を受信側で設定したが、第2の実施の形態では、遅延時間を放送側で設定することを特徴とする。以下、第2の実施の形態の詳細について述べる。
【0029】
図2は第2の実施の形態のブロック図である。
【0030】
放送局10は、字幕信号に対してどれだけ映像信号を遅延させるかを制御する制御信号生成部11と、字幕信号、映像信号及び制御信号を多重する多重化部12とを有する。
【0031】
受信機20は、映像・音声信号と字幕信号とが多重されたテレビジョン信号を受信する受信部21と、受信したテレビジョン信号を映像信号と、字幕信号と、制御信号とに分離する信号分離部22と、映像信号を遅延させる遅延部23と、制御信号に基づいて遅延部22を制御する制御部24と、遅延した映像信号と字幕信号とを合成する信号合成部25と、字幕が重畳された映像が表示されるディスプレイ26とを有する。
【0032】
次に、上記のような構成における動作を説明する。
【0033】
まず、放送局側では、リアルタイムで入力されて生成される字幕信号と、映像信号とのずれに応じて、制御信号を生成する。このずれの判断は、上述した第1の実施の形態と同様に、実際にディスプレイに表示された出演者の話の開始(口の動き)と字幕の開始とのずれ比較して遅延時間を判断して良いし、経験から遅延時間を判断しても良い。そして、決定した遅延時間の制御信号を、制御信号生成部11により生成する。続いて、字幕信号と映像信号と制御信号とは、多重化部12により多重され、放送される。
【0034】
受信機20では、受信部21によりテレビジョン信号が受信され、このテレビジョン信号から字幕信号、映像信号及び制御信号が信号分離部22により分離される。制御部24は分離された制御信号に基づいて、遅延部23の遅延時間を設定する。
【0035】
分離された映像信号は、遅延部23に入力され、遅延部23により設定された時間遅延される。そして、遅延された映像信号と字幕信号とが信号合成部25により合成され、ディスプレイ26には字幕と映像とが一致したものが表示される。
【0036】
このように第2の実施の形態では、ユーザに負担をかけずに字幕と映像とが一致させることができる。
【0037】
次に、第3の実施の形態を説明する。
【0038】
近年、ボランティア等により、放送ドラマ等の字幕化が行われている。これは、ボランティア等により作成された字幕データを、インターネット等の通信網を用いて聴覚障害者が利用できるようにしたものである。今後も、字幕データの提供が多くなると思われる。
【0039】
そこで、第3の実施の形態では、字幕信号が放送とは別のサーバ等の経路から入手される場合を想定したことを特徴とする。以下、第3の実施の形態について述べる。
【0040】
図3は第3の実施の形態のブロック図である。
【0041】
第1及び第2の実施の形態と異なる所は、第1及び第2の実施の形態における字幕信号がサーバ30から送信されて放送局からは映像信号のみ送信される点と、受信側ではテレビジョン信号の受信に加えてネットワークから送信されてくる字幕信号を受信する受信部31と、字幕信号と映像信号とを合成する信号合成部32とを有する点である。
【0042】
次に、上記のような構成における動作を説明する。
【0043】
まず、放送局10からは映像信号が送信され、サーバ30からは字幕信号が送信される。
【0044】
受信機1では、受信部21によりテレビジョン信号が受信され、受信部31により字幕信号が受信される。そして、信号合成部32により、字幕信号と映像信号とが合成され、字幕が重畳された映像がディスプレイ7に表示される。
【0045】
ユーザは、ディスプレイ7に表示された映像と字幕とを比較し、そのずれを判断する。この判断は視覚的な判断で行われる。そして、ずれ分だけ、遅延設定部4にずれ分の時間を吸収する遅延時間を設定する。
【0046】
すると、遅延部6は設定された時間だけ映像を遅延し、この遅延された映像音声信号と字幕信号とが、信号合成部32により合成される。そして、ディスプレイ7には、字幕と映像とが表示される。
【0047】
更に、具体的に説明すると、ユーザは、ディスプレイ7に表示された出演者の話の開始(口の動き)と字幕の開始とを比較し、ずれの時間を判断する。例えば、ずれが1秒と感じたならば、遅延設定部4に遅延時間1秒を設定する。すると、映像が1秒ずれた状態で字幕と共に表示される。このとき、まだずれがあると判断した場合には遅延設定部4に遅延時間2秒を設定する。すると、映像が2秒ずれた状態で字幕と共に表示され、映像と字幕とが一致したものを表示することができる。
【0048】
このように第3の実施の形態では、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができるという優れた効果を奏する。
【0050】
また、遅延時間を制御する制御信号を用いれば、ユーザに負担をかけずに字幕と映像とが一致させることもできる。
【0051】
更に、本発明は、近年盛んになっているネットワークを利用した字幕の配信にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】図2は第2の実施の形態のブロック図である。
【図3】図3は第3の実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 受信機
2 受信部
3 信号分離部
4 遅延時間設定部
5 遅延部
6 信号合成部
7 ディスプレイ
【発明が属する技術分野】
本発明は聴覚障害者の為の字幕放送の技術に関し、特に受信側で映像と字幕とのずれを調整する字幕の調整の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報バリアフリー実現のため、聴覚障害者の為の字幕放送が行われている。この字幕放送は、ドラマ等のように予め映像ができあがっている場合には、字幕信号を映像信号と同期させる形で放送することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ニュースなどの即時性の強い場合には、字幕の作成が映像に間に合わず、どうしても映像に対して遅延が生じてしまい、映像と字幕との間で違和感が生じてしまった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる技術を提供することにある。
【0005】
上記課題を解決する第1の発明は、字幕調整機能付き受信装置であって、
映像信号と字幕信号とが多重された信号を受信する受信部と、
受信した信号を映像信号と字幕信号とに分離する分離部と、
字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定する遅延時間設定部と、
前記遅延時間設定部により設定された時間だけ、入力された映像信号を遅延させる遅延部と、
前記分離部からの字幕信号と、前記遅延部で遅延された映像信号とを合成する合成部と、
前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部と
を有することを特徴とする。
【0006】
上記課題を解決する第2の発明は、上記第1の発明において、前記遅延時間設定部は、段階的に遅延時間が設定できるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
上記課題を解決する第3の発明は、字幕表示の調整システムであって、
映像信号の遅延時間を制御する遅延時間制御信号を生成する制御信号生成部と、前記遅延時間制御信号、字幕信号及び映像信号を多重化する多重化部と、前記多重化された信号を送信する送信部とを有する放送部と、
前記多重された信号を受信する受信部と、受信した信号から、遅延時間制御信号と映像信号と字幕信号とを分離する分離部と、前記遅延時間制御信号に基づいて、映像信号の遅延時間を制御する制御部と、前記制御部の制御に従って、入力される映像信号を遅延させる遅延部と、前記分離部からの映像信号と、前記遅延部で遅延された字幕信号とを合成する合成部と、前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部とを有する受信機と
を有することを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決する第4の発明は、字幕表示の調整システムであって、
字幕信号を生成する字幕信号生成部と、前記字幕信号を送信する送信部とを有する字幕サーバと、
映像信号を送信する放送局と、
前記映像信号を受信する第1の受信部と、前記字幕信号を受信する第2の受信部と、字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定する遅延時間設定部と、前記遅延時間設定部により設定された時間だけ、入力された映像信号を遅延させる遅延部と、前記受信した字幕信号と、前記遅延部で遅延された映像信号とを合成する合成部と、前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部とを有する受信機と
を有することを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決する第5の発明は、上記第4の発明において、前記遅延時間設定部は、段階的に遅延時間が設定できるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決する第6の発明は、字幕信号の合成調整方法であって、
映像信号と字幕信号とが多重された信号を受信するステップと、
受信した信号を映像信号と字幕信号とに分離するステップと、
字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定し、この遅延時間だけ入力された映像信号を遅延させるステップと、
前記分離部された字幕信号と、前記遅延された映像信号とを合成するステップと、
前記合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示するステップとを有することを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決する第7の発明は、上記第6の発明において、前記遅延時間を設定するステップは、遅延時間を段階的に設定することを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決する第8の発明は、上記第6又は第7の発明において、遅延時間を外部からの制御信号によって設定するステップを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態にかかる受信機1のブロック図である。
【0015】
図1中、2は受信部である。この受信部2は、映像信号と字幕信号とが多重されたテレビジョン信号を受信する。
【0016】
3は信号分離部である。この信号分離部3は、受信したテレビジョン信号を映像信号と字幕信号とに分離する。
【0017】
4は遅延時間設定部である。この遅延設定部4は、ユーザが映像信号を遅延させたい時間を設定する。例えば、遅延時間は、予め設定されており、1秒、2秒、3秒というように3段階の遅延時間が設定されている。
【0018】
5は遅延部である。この遅延部は、遅延設定部4により設定された時間だけ、映像信号を遅延する。
【0019】
6は信号合成部である。この信号合成部6は、遅延部6で遅延された映像信号と、信号分離部3からの字幕信号を合成(重畳)する。
【0020】
7は信号合成部6からの合成信号を受信し、字幕が重畳された映像が表示されるディスプレイである。
【0021】
次に、上記のような構成における動作を説明する。
【0022】
まず、ユーザは、遅延がゼロの状態、すなわち遅延設定部4に遅延時間が設定されていな状態で字幕が重畳された映像を表示する。
【0023】
続いて、ユーザは、ディスプレイ7に表示された映像と字幕とを比較し、そのずれを判断する。この判断は視覚的な判断で行われる。そして、ずれ分だけ、遅延設定部4にずれ分の時間を吸収する遅延時間を設定する。
【0024】
すると、遅延部5は設定された時間だけ映像を遅延し、この遅延された映像信号と字幕信号とが、信号合成部6により合成される。そして、ディスプレイ7には、字幕と映像とが表示される。
【0025】
更に、具体的に説明すると、ユーザは、ディスプレイ7に表示された出演者の話の開始(口の動き)と字幕の開始とを比較し、ずれの時間を判断する。例えば、ずれが1秒と感じたならば、遅延設定部4に遅延時間1秒を設定する。すると、映像が1秒ずれた状態で字幕と共に表示される。このとき、まだずれがあると判断した場合には遅延設定部4に遅延時間2秒を設定する。すると、映像が2秒ずれた状態で字幕と共に表示され、映像と字幕とが一致したものを表示することができる。
【0026】
このように第1の実施の形態では、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる。
【0027】
次に、第2の実施の形態を説明する。
【0028】
第1の実施の形態では、遅延時間を受信側で設定したが、第2の実施の形態では、遅延時間を放送側で設定することを特徴とする。以下、第2の実施の形態の詳細について述べる。
【0029】
図2は第2の実施の形態のブロック図である。
【0030】
放送局10は、字幕信号に対してどれだけ映像信号を遅延させるかを制御する制御信号生成部11と、字幕信号、映像信号及び制御信号を多重する多重化部12とを有する。
【0031】
受信機20は、映像・音声信号と字幕信号とが多重されたテレビジョン信号を受信する受信部21と、受信したテレビジョン信号を映像信号と、字幕信号と、制御信号とに分離する信号分離部22と、映像信号を遅延させる遅延部23と、制御信号に基づいて遅延部22を制御する制御部24と、遅延した映像信号と字幕信号とを合成する信号合成部25と、字幕が重畳された映像が表示されるディスプレイ26とを有する。
【0032】
次に、上記のような構成における動作を説明する。
【0033】
まず、放送局側では、リアルタイムで入力されて生成される字幕信号と、映像信号とのずれに応じて、制御信号を生成する。このずれの判断は、上述した第1の実施の形態と同様に、実際にディスプレイに表示された出演者の話の開始(口の動き)と字幕の開始とのずれ比較して遅延時間を判断して良いし、経験から遅延時間を判断しても良い。そして、決定した遅延時間の制御信号を、制御信号生成部11により生成する。続いて、字幕信号と映像信号と制御信号とは、多重化部12により多重され、放送される。
【0034】
受信機20では、受信部21によりテレビジョン信号が受信され、このテレビジョン信号から字幕信号、映像信号及び制御信号が信号分離部22により分離される。制御部24は分離された制御信号に基づいて、遅延部23の遅延時間を設定する。
【0035】
分離された映像信号は、遅延部23に入力され、遅延部23により設定された時間遅延される。そして、遅延された映像信号と字幕信号とが信号合成部25により合成され、ディスプレイ26には字幕と映像とが一致したものが表示される。
【0036】
このように第2の実施の形態では、ユーザに負担をかけずに字幕と映像とが一致させることができる。
【0037】
次に、第3の実施の形態を説明する。
【0038】
近年、ボランティア等により、放送ドラマ等の字幕化が行われている。これは、ボランティア等により作成された字幕データを、インターネット等の通信網を用いて聴覚障害者が利用できるようにしたものである。今後も、字幕データの提供が多くなると思われる。
【0039】
そこで、第3の実施の形態では、字幕信号が放送とは別のサーバ等の経路から入手される場合を想定したことを特徴とする。以下、第3の実施の形態について述べる。
【0040】
図3は第3の実施の形態のブロック図である。
【0041】
第1及び第2の実施の形態と異なる所は、第1及び第2の実施の形態における字幕信号がサーバ30から送信されて放送局からは映像信号のみ送信される点と、受信側ではテレビジョン信号の受信に加えてネットワークから送信されてくる字幕信号を受信する受信部31と、字幕信号と映像信号とを合成する信号合成部32とを有する点である。
【0042】
次に、上記のような構成における動作を説明する。
【0043】
まず、放送局10からは映像信号が送信され、サーバ30からは字幕信号が送信される。
【0044】
受信機1では、受信部21によりテレビジョン信号が受信され、受信部31により字幕信号が受信される。そして、信号合成部32により、字幕信号と映像信号とが合成され、字幕が重畳された映像がディスプレイ7に表示される。
【0045】
ユーザは、ディスプレイ7に表示された映像と字幕とを比較し、そのずれを判断する。この判断は視覚的な判断で行われる。そして、ずれ分だけ、遅延設定部4にずれ分の時間を吸収する遅延時間を設定する。
【0046】
すると、遅延部6は設定された時間だけ映像を遅延し、この遅延された映像音声信号と字幕信号とが、信号合成部32により合成される。そして、ディスプレイ7には、字幕と映像とが表示される。
【0047】
更に、具体的に説明すると、ユーザは、ディスプレイ7に表示された出演者の話の開始(口の動き)と字幕の開始とを比較し、ずれの時間を判断する。例えば、ずれが1秒と感じたならば、遅延設定部4に遅延時間1秒を設定する。すると、映像が1秒ずれた状態で字幕と共に表示される。このとき、まだずれがあると判断した場合には遅延設定部4に遅延時間2秒を設定する。すると、映像が2秒ずれた状態で字幕と共に表示され、映像と字幕とが一致したものを表示することができる。
【0048】
このように第3の実施の形態では、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、字幕と映像とのずれを調整し、字幕を違和感無く表示することができるという優れた効果を奏する。
【0050】
また、遅延時間を制御する制御信号を用いれば、ユーザに負担をかけずに字幕と映像とが一致させることもできる。
【0051】
更に、本発明は、近年盛んになっているネットワークを利用した字幕の配信にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】図2は第2の実施の形態のブロック図である。
【図3】図3は第3の実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 受信機
2 受信部
3 信号分離部
4 遅延時間設定部
5 遅延部
6 信号合成部
7 ディスプレイ
Claims (8)
- 字幕調整機能付き受信装置であって、
映像信号と字幕信号とが多重された信号を受信する受信部と、
受信した信号を映像信号と字幕信号とに分離する分離部と、
字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定する遅延時間設定部と、
前記遅延時間設定部により設定された時間だけ、入力された映像信号を遅延させる遅延部と、
前記分離部からの字幕信号と、前記遅延部で遅延された映像信号とを合成する合成部と、
前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部と
を有することを特徴とする字幕調整機能付き受信装置。 - 前記遅延時間設定部は、段階的に遅延時間が設定できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の字幕調整機能付き受信装置。
- 字幕表示の調整システムであって、
映像信号の遅延時間を制御する遅延時間制御信号を生成する制御信号生成部と、前記遅延時間制御信号、字幕信号及び映像信号を多重化する多重化部と、前記多重化された信号を送信する送信部とを有する放送部と、
前記多重された信号を受信する受信部と、受信した信号から、遅延時間制御信号と映像信号と字幕信号とを分離する分離部と、前記遅延時間制御信号に基づいて、映像信号の遅延時間を制御する制御部と、前記制御部の制御に従って、入力される映像信号を遅延させる遅延部と、前記分離部からの映像信号と、前記遅延部で遅延された字幕信号とを合成する合成部と、前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部とを有する受信機と
を有する字幕表示の調整システム。 - 字幕表示の調整システムであって、
字幕信号を生成する字幕信号生成部と、前記字幕信号を送信する送信部とを有する字幕サーバと、
映像信号を送信する放送局と、
前記映像信号を受信する第1の受信部と、前記字幕信号を受信する第2の受信部と、字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定する遅延時間設定部と、前記遅延時間設定部により設定された時間だけ、入力された映像信号を遅延させる遅延部と、前記受信した字幕信号と、前記遅延部で遅延された映像信号とを合成する合成部と、前記合成部で合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示する表示部とを有する受信機と
を有することを特徴とする字幕表示の調整システム。 - 前記遅延時間設定部は、段階的に遅延時間が設定できるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の字幕表示の調整システム。
- 字幕信号の合成調整方法であって、
映像信号と字幕信号とが多重された信号を受信するステップと、
受信した信号を映像信号と字幕信号とに分離するステップと、
字幕信号に対する映像信号の遅延時間を設定し、この遅延時間だけ入力された映像信号を遅延させるステップと、
前記分離部された字幕信号と、前記遅延された映像信号とを合成するステップと、
前記合成された信号に基づいて、字幕が重畳された映像を表示するステップとを有することを特徴とする字幕信号の合成調整方法。 - 前記遅延時間を設定するステップは、遅延時間を段階的に設定することを特徴とする請求項6に記載の字幕信号の合成調整方法。
- 遅延時間を外部からの制御信号によって設定するステップを有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の字幕信号の合成調整方法。
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---|---|---|---|
JP2002307105A JP2004146929A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 字幕調整機能付き受信装置、及び字幕表示の調整システム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006324779A (ja) * | 2005-05-17 | 2006-11-30 | Sony Corp | 字幕配信システム、字幕送信装置、字幕合成装置及び字幕配信方法 |
JP2007324872A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Tv Asahi Data Vision Corp | 字幕付き映像信号の遅延制御装置及び遅延制御プログラム |
CN102055941A (zh) * | 2009-11-03 | 2011-05-11 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 视频播放器及视频播放方法 |
JP2013510458A (ja) * | 2009-11-06 | 2013-03-21 | ティーピー ビジョン ホールディング ビー ヴィ | コンテンツアイテムの再生のために装置の設定を制御する方法及び装置 |
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2002
- 2002-10-22 JP JP2002307105A patent/JP2004146929A/ja active Pending
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