JP2004145362A - レンズ - Google Patents

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石川 和弘
Yasuhiro Kume
久米 康裕
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Abstract

【課題】従来の情報端末に搭載されているカメラは、焦点距離が例えば0.3〜∞mに固定されており、近距離に焦点を合わせることができなかった。特に、いわゆる接写と呼ばれる、被写体から数mm〜数cmしか離れていない位置からの撮影ができなかった。またカメラの画角(すなわち、狭角や広角)やレンズの色等も撮影者が任意に変えることができなかった。
【解決手段】吸盤、または、マグネット23によってカメラの撮影部15にレンズ21を取り付けるようにした。
【選択図】図6

Description

 本発明は、カメラ、特に、例えば携帯電話機やノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノート型PCと称する)やパーソナルデータアシスタント(電子手帳等を含み、以下、PDAと称する)等の情報端末に搭載されているピンホール型のカメラ、または、インスタントカメラ、ディジタルカメラ等のハンディ型のカメラ、または、投影機等に関する。
 近年、ピンホール型のカメラが、例えば携帯電話機やノート型PCやPDA等の情報端末に搭載されるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−184013号公報(段落0002、図2)
 しかしながら、これら情報端末に搭載されているカメラは、焦点距離が例えば0.3〜∞mに固定されており、近距離に焦点を合わせることができなかった。特に、いわゆる接写と呼ばれる、被写体から数mm〜数cmしか離れていない位置からの撮影ができなかった。またカメラの画角(すなわち、狭角や広角)やレンズの色等も撮影者が任意に変えることができなかった。本発明はこれらの課題を解決することを目的とする。
 なお、既に、いわゆるオートフォーカス機能を持つカメラを搭載した情報端末が存在する。しかしながら、このような情報端末は、接写が可能なレンズを搭載しておらず、レンズの限界を超えて近距離に焦点を合わせることができなかった。また、構成が複雑なため、装置の大型化や、高価格化、故障率の上昇等といった不具合もある。また、既に多数の、焦点距離や画角が固定されたカメラを搭載した情報端末が普及しており、これらに搭載されたカメラを取り替えることはできない。本発明は、これら既に多数普及している情報端末に搭載されたカメラに対しても対応できるものである。
 また、インスタントカメラやディジタルカメラ等のハンディ型のカメラにおいては、レンズの構成に合わせてカメラの撮影部周辺の構成を変更する技術や、特殊なアダプタを用いてレンズを取り付ける技術が存在する。しかしながら、前者は、レンズが取り付けできるように撮影部周辺の構成を加工する必要があるため、カメラを高価格化させることになるし、レンズが個々のカメラ専用となるため、機種の異なるカメラ間での使い回しができない場合がある。後者は、アダプタが取り付けできるように撮影部周辺の構成を加工する必要があるため、カメラを高価格化させることになるし、部品点数が多くなるため、構造が複雑で取り外しが容易でなく、また持ち運びが不便である。本発明は、このようなハンディ型のカメラにおける課題をも解決するものである。
 上記課題を解決するためにこの発明に係るレンズは、光を透過するレンズ本体部と、レンズ本体部と撮影機の撮影部または表示部とを粘着力によって取り付ける粘着部材とからなり、粘着部材は、弾性を有し、撮影機の形状またはレンズ本体部の形状を吸収して撮影機およびレンズ本体部に取り付けることを特徴とする。これにより、この発明は、レンズ本体部を、撮影機の形状を問わずに、取り付けることができるとともに、レンズ本体部を撮影機から剥がす際に、粘着部材を撮影機に残すことなく剥がすことができる。
 この発明に係るレンズは、例えば、レンズ本体部と撮影機の撮影部との間に、合焦点位置を設定するためのシートや治具が挿入された状態で、レンズ本体部とシートや治具と撮影機の撮影部とが固定されるようにしてもよい。または、厚さの異なるレンズ本体部が用いられるようにしてもよい。または、複数のレンズ本体部が重ねて固定されるようにしてもよい。これにより、この発明に係るレンズは、合焦点位置を好適に設定することができる。
 また、別の発明に係るレンズは、光を透過するレンズ本体部と、レンズ本体部を吸着力によって撮影機の撮影部に取り付ける吸盤とからなることを特徴とする。なお、吸盤の代わりに、マグネットにしてもよい。または、摩擦力を用いた取付手段にしてもよい。または、付勢力を用いた取付手段にしてもよい。これにより、別の発明は、レンズ本体部を撮影機の撮影部に容易に取り付けることができる。
 この発明は、撮影者が、簡易な操作で、近距離に焦点を合わせたり、画角を変えたりすることができるという効果を有する。
 この発明は、種々の撮影機、例えば携帯電話機やノート型PCやPDA(電子手帳を含む)等の情報端末に搭載されているピンホール型のカメラ、または、インスタントカメラやディジタルカメラ等のハンディ型のカメラ、または、投影機等に適用が可能である。
 以下、情報端末に搭載されるカメラを一例として、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。なお、各図はこの発明を理解できる程度に概略的に示してあるにすぎない。また、各図において、共通する要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
 <第1の実施の形態>
 第1の実施の形態に係るレンズは、粘着力によって上記したカメラの撮影部に取り付けるようにしたものである。以下に、図1〜図5を用いて第1の実施の形態を説明する。なお、図1は第1の実施の形態に係るレンズの適用例を示す図で、図2は第1の実施の形態に係るレンズの斜視図で、図3は本発明に係るレンズの取り付けによる作用を示す図で、図4は合焦点位置を変える手法を示す図で、図5は画角を変える手法を示す図である。
 図1に示されるように、携帯電話機やノート型PCやPDA(電子手帳を含む)等の情報端末11(図1の例では携帯電話機)に搭載されたカメラや、インスタントカメラやディジタルカメラ等のハンディ型のカメラ13は、画像を内部に取り込む撮影部15を有している。撮影部15は、内部に画像を結像する結像素子(図示せず)やレンズ17等が配置され、外部にこれらを保護するカバー19が配置されている。なお、カバー19は、透明なガラスまたはプラスチック等の素材で構成されていて、光を透過させることができる。このカバー19は排除することが可能である。また、情報端末11やハンディ型のカメラ13は、この発明に係るレンズが好適に取り付けられるように、レンズと接触する部分が平坦に形成されていることが好ましい。
 以下、情報端末11の場合について説明するが、ディジタルカメラにおいても同様である。
 この発明に係るレンズは、いわゆる水晶体と称される、光を透過するレンズ本体部21と、粘着部材23とからなる。レンズ本体部21は、透明性を有するガラスまたはプラスチック等の素材で構成されており、外部の光景(例えば被写体27のような画像)を情報端末11内部の結像素子(図示せず)に導く。なお、レンズ本体部21は、後述するように着色されている場合がある。また、レンズ本体部21は、屈折率が0の、いわゆる度がないレンズである場合もある。粘着部材23は、シート状の媒体に粘着剤を塗布したものである。粘着部材23は、レンズ本体部21を粘着力によって撮影部15に取り付けるための取付手段として機能し、撮影部15のカバー19に取り付けられる(ただし、撮影部15からカバー19が排除されている場合は、レンズ17やその周囲の筐体に取り付けられることになる)。粘着部材23は、撮影機の撮影部15と着脱自在で、かつレンズ本体部21とも着脱自在に構成されている。シート状の媒体は例えばポリウレタンのようなプラスチック素材や紙等から構成される。粘着部材23の、シート状の媒体は、撮影部15への取り付けのし易さを考慮して弾性を持たせるのが望ましい。これにより、撮影部15に段差がある場合もそれを吸収して取り付けることが可能になる。また、これにより、レンズ本体部21の円弧も吸収することができるので、様々な種類のレンズ本体部21に取り付けることが可能になる。なお、粘着部材23は、シート状の媒体自体には粘着性を持たせずに、シート状の媒体の両面に粘着性を有するテープを貼り付けることによって形成することが可能である。またシート状の媒体を使わずに、粘着剤をシート状に加工することによって形成することも可能である。
 係るレンズの2つの具体的な構成を図2に示す。図2(a)は、第1の実施の形態に係るレンズの第1の構成例を示しており、図2(b)は第2の構成例を示している。図2(a)に示される第1の構成例に係る粘着部材23は、光を透過できるように透明性を有する素材で、かつレンズ本体部21とほぼ同形状/ほぼ同じ大きさで構成されている。他方、図2(b)に示される第2の構成例に係る粘着部材23は、レンズ本体部21とほぼ同形状でかつほぼ同じ大きさに構成され、その内側には、撮影部15に取り入れられる光を遮らないようにするための穴25が設けられている。なお、図2(b)に示される第2の構成例に係る粘着部材23は、光を透過するための穴25が設けられているため、透明性を有する素材で構成する必要はない。その代わりに、穴25は、カメラが撮影する画像内に粘着部材23が写り込まない程度以上の大きさにすることが望ましい。
 係るレンズの取り付けによる作用を図3に示す。図3(a)はレンズの未装着時における例を示しており、図3(b)はレンズの装着時における例を示している。なお、図3(b)の例は、図2(a)及び図2(b)に示される第1、第2の構成例とは別の第3の構成例を示している。第3の構成例とは、すなわち、粘着部材23を、レンズ本体部21よりも大きく形成し、その内側にレンズ本体部21を嵌め込む穴25を設けるとともに、カバー19と対向する面にのみ粘着性を持たせたものである。
 図3(a)の例では、レンズ17の焦点位置が被写体27よりも遠くに存在し、焦点が被写体27に合っていない。このような状態において、図示しない結像素子に結像される画像は、輪郭が不鮮明な、いわゆるピントがぼけたものとなる。
 他方、図3(b)の例では、焦点位置がカバー19にこの発明に係るレンズ(第1の実施の形態においてはレンズ本体部21と粘着部材23)を取り付けることにより被写体27上に存在するようになり、焦点が被写体27に合っている。このような状態において、図示しない結像素子に結像される画像は、輪郭が鮮明なものとなる。なお、図3(b)の例では、焦点位置を近くするための凸状の、いわゆる接写レンズを用いている。焦点位置を遠くする場合は、凹状の、いわゆる望遠レンズを用いることになる。
 係るレンズを用いて合焦点位置を変える手法を図4に示す。図4(a)は厚さの異なるレンズを用いることによって合焦点位置を変える例を示しており、図4(b)は粘着部材23の枚数を変えることによって合焦点位置を変える例を示している。なお、図4(a)と図4(b)に示される粘着部材23は、図2(b)と同じものを用いている。また、図4(a)と図4(b)中のレンズ17から被写体27までの距離は同じである。
 図4(a)に示される例では、固有の倍率を有する複数のレンズ本体部21の中から特定の倍率のものを選択し、これにより焦点を被写体27上に合わせている。
 他方、図4(b)に示される例では、図4(a)に示される例におけるレンズ本体部21よりも厚さの薄いレンズ本体部21を用い、その代わりに、カバー19とレンズ本体部21の間に粘着部材23を重ねて配置している。これにより、レンズ17とレンズ本体部21との距離を図4(a)に示される例の距離よりも大きくし、焦点を被写体27上に合わせている。なお、粘着部材23を重ねて配置するのではなく、粘着部材23の厚さを変えることによっても、同様の効果を得ることができる。
 図4(b)に示される例は、レンズ17とレンズ本体部21との距離を大きくすれば倍率が上がり、距離を小さくすれば下げることができる。そのため、撮影者は、粘着部材23の枚数を任意の枚数にすることにより、焦点を被写体27上に合わせることができる。したがって、図4(b)に示される例は、図4(a)のような固有の倍率を有するレンズを複数用意しなくてもよく、また粘着部材23はレンズ本体部21よりも安価に製造することができるので、図4(a)に示される例よりも安価に提供することができる。
 このように、第1の実施の形態では、撮影者が任意に合焦点位置を変えることができる。特に、例えば文字等の情報を近距離で接写するような場合に、以下のような理由により有効である。
 すなわち、近年、インターネット等の通信技術の普及に伴い、書籍やレポート、案内板、新聞記事、地図等に記載された文字等の情報を情報端末11に取り込むことが要求されるようになってきた。しかしながら、従来のような、情報端末11に搭載されているカメラでは、人物や風景が撮影の対象となるように設定されているため、数センチ程度の近距離に焦点を合わせることができない。つまり、文字全体にピントが合った画像を取得しようとすれば人間が認識できない程度の小さな画像しか取得できず、逆に、認識できる程度の大きさの画像を取得しようとすればピントがずれた画像しか取得できなかった。このように、従来のカメラで書籍等から撮影した文字等の情報は、人間が認識できない程度の小さな画像になるか、ピントがずれた画像になるため、電子ファイルとして保存しても有効に活用することができなかった。また、仮に、文字等の情報を遠隔地に伝送するような場合に、従来の焦点距離が固定されたカメラで取得したものでは活用することができないので、撮影者が、文字をタイプしたりスキャナで読み込む等して、閲覧可能なデータに変換して伝送する必要があった。そのため、データ変換のための時間と労力が生じていた。
 また、例えば遠隔診療システムにおいては、医師がパーソナルコンピュータ等に接続したカメラで遠方にいる患者の患部を診察しようとしても、患部を鮮明に見ることができず、満足に診療することができなかった。
 第1の実施の形態では、簡易な操作で、認識できる程度の大きさで、かつピントが合った画像を取得することができるので、これらの課題をも解決することができる。そのため、上記のような場合に特に有効である。
 次に、係るレンズを用いて画角を変える手法を図5に示す。図5(a)はレンズの未装着時における例を示しており、図5(b)はレンズの装着時における例を示している。
 図5(a)の例では、レンズ17の画角が標準的な正対角となっている。
 他方、図5(b)の例では、画角が、カバー19にこの発明に係るレンズ(第1の実施の形態においてはレンズ本体部21と粘着部材23)を取り付けることにより、広角になっている。なお、図5(b)の例では、画角を広げるための凹状の、いわゆる広角レンズを用いている。画角を狭くする場合は、凸状の、いわゆる狭角レンズを用いることになる。
 このように第1の実施の形態では、撮影者が任意に画角を変えることができる。
 以上の通り、第1の実施の形態では、撮影者が、簡易な操作で、近距離に焦点を合わせたり、画角を変えたりすることができる。また、カメラの撮影部15を覆うため、撮影部15周辺に傷がつくのを防ぐことができ、撮影部15を保護するカバーとしても利用することができる。
 <第2の実施の形態>
 第2の実施の形態に係るレンズは、吸盤やマグネット等の吸着力によって上記したカメラの撮影部15に取り付けるようにしたものである。以下に、図6を用いて第2の実施の形態を説明する。なお、図6は第2の実施の形態に係るレンズの横断面図である。
 例えば、図6に示されるように、レンズ本体部21には取付手段としての吸盤29が取り付けられている。吸盤29はゴム等の可撓性を有する部材で構成されている。カメラの撮影部へのレンズの取り付けは、撮影者がカバー19上の平板状な領域に吸盤29を対向させて押し付けることによりなされる。このとき、吸盤29内部の空気が外部に吐き出され、これにより内部の圧力が外部の圧力よりも低くなり、吸盤29がカバー19に接合する。なお、吸盤29は、レンズ本体部21から取り外しできないようにレンズ本体部21に固着しても構わないし、脱着可能にしても構わない。なお、図6に示される例では吸盤29によってレンズをカメラの撮影部15に取り付けているが、吸盤29の代わりにマグネットを用いてもよい。
 以上の通り、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、撮影者が、簡易な操作で、近距離に焦点を合わせたり、画角を変えたりすることができる。また、カメラの撮影部15を覆うため、撮影部15周辺に傷がつくのを防ぐことができ、撮影部15を保護するカバーとしても利用することができる。
 <第3の実施の形態>
 第3の実施の形態に係るレンズは、摩擦力によって上記したカメラの撮影部15に取り付けるようにしたものである。以下に、図7〜図9を用いて第3の実施の形態を説明する。なお、図7は第3の実施の形態に係るレンズの横断面図、図8は第3の実施の形態に係るレンズの第1の変形例を示す図、図9は第3の実施の形態に係るレンズの第2の変形例を示す図である。
 図7(a)は第3の実施の形態に係るレンズの未装着時における例を示しており、図7(b)はレンズの装着時における例を示している。図7(a)および(b)に示されるように、カメラの撮影部15(すなわち、レンズ17やカバー19等)は、傷が付いたり衝撃が加わったりしないように筐体の外表面から筐体内部に所定の空間だけ後退した位置に配置されている。ここでは、その所定の空間を後退部位31と称する。他方、レンズ本体部21は、カメラの後退部位31に嵌め合わせ可能な嵌合部33が形成されており、嵌合部33とカメラの後退部位31の側壁との摩擦力によってカメラ撮影部15に取り付けられる。
 図8(a)は第3の実施の形態に係る第1の変形例のレンズの構成例を示しており、図8(b)および(c)は第1の変形例のレンズの装着時における例を示している。なお、図8に示される第1の変形例では、レンズは、レンズ本体部21からのみ構成されている。レンズ本体部21は表と裏とで異なる径の円状の部位に形成されている。以下、図8(a)中、左側の部位を第1の部位35と称し、右側の部位を第2の部位37と称する。第1の部位35の径は情報端末11に搭載されたカメラの機種に応じて複数存在する径の中のいずれかの種類のものと対応しており、また第2の部位37の径はこれとは異なる種類のものと対応している。ここでは、第1の部位35の径はA社の仕様の径と合致するものとし、第2の部位37の径はB社の仕様の径と合致するものとする。情報端末11に搭載されたカメラがA社の仕様である場合、図8(b)に示されるように、レンズ本体部21は、第1の部位35がカメラの後退部位31(図7参照)に対向された状態で(すなわち、図8(a)に示される状態のままで)カメラの後退部位31に取り付けられる。他方、情報端末11に搭載されたカメラがB社の仕様である場合、図8(c)に示されるように、レンズ本体部21は、第2の部位37がカメラの後退部位31に対向された状態で(すなわち、図8(a)に示される状態をひっくり返した状態で)カメラの後退部位31に取り付けられる。なお、レンズ本体部21は、第1の部位35と第2の部位37が同じ円弧で形成されている。そのため、ひっくり返しても、少なくとも光軸となる円の中央を中心としたA社の仕様のカメラにおける有効画像領域内では同じ倍率になるように形成されている。このようなレンズ本体部21とカメラは、カメラの後退部位31の側壁と嵌合部33との摩擦力によって係止する。
 図9(a)は第3の実施の形態に係る第2の変形例のレンズの未装着時における例を示しており、図9(b)は第2の変形例のレンズの装着時における例を示している。なお、図9に示される第2の変形例では、レンズは、レンズ本体部21と取付手段であるフレーム39とから構成されている。フレーム39は、図示しないスプリング等の押圧手段によって付勢された突起状の嵌合部33を有する。またフレーム39は、レンズ本体部21と脱着可能に構成されている。このようなレンズ本体部21とカメラは、カメラの後退部位31の側壁と嵌合部33との摩擦力によって係止する。
 なお、図7(b)、図8(b)、図8(c)及び図9(b)には、カメラの撮影部15とレンズ本体部21とが接するように描かれているが、実際には、カメラの撮影部15に傷が付いたり衝撃が加わったりしないように、カメラの撮影部15とレンズ本体部21とは接しないようにするのが好ましい。
 以上の通り、第3の実施の形態では、第1、第2の実施の形態と同様に、撮影者が、簡易な操作で、近距離に焦点を合わせたり、画角を変えたりすることができる。また、カメラの撮影部15を覆うため、撮影部15周辺に傷がつくのを防ぐことができ、撮影部15を保護するカバーとしても利用することができる。
 <第4〜第6の実施の形態>
 第4〜第6の実施の形態に係るレンズは、付勢力または摩擦力によって、レンズ本体部21をカメラの撮影部15(図1参照)に取り付けるものである。以下に、図10〜図12を用いて第4〜第6の実施の形態を説明する。なお、図10は第4の実施の形態に係るレンズの斜視図で、図11は第5の実施の形態に係るレンズの斜視図で、図12は第6の実施の形態に係るレンズの斜視図である。
 第4の実施の形態に係るレンズは、コイル状または板状のバネの付勢力によって、レンズ本体部21をカメラの撮影部15(図1参照)に取り付けるものである。
 第4の実施の形態に係るレンズの3つの具体的な構成例を図10に示す。図10(a)は第4の実施の形態に係るレンズの第1の構成例を示しており、図10(b)は第2の構成例を示し、図10(c)は第3の構成例を示している。
 第4の実施の形態の第1の構成例に係るレンズは、図10(a)に示されるように、レンズ本体部21と緩衝部材248とが組み込まれたコイル状のバネ247によって構成される。
 第4の実施の形態の第1の構成例では、レンズ本体部21がカメラの撮影部15に対向する位置に配置されている。また、緩衝部材248が、レンズ本体部21のカメラの撮影部15と対向する位置と、カメラの裏面に対向する位置に配置されている。そして、金属やプラスチック等の弾性を有する素材で形成されたコイル状のバネ247が、カメラの撮影部15を前後から挟み込むようにカメラに取り付けられる。このとき、コイル状のバネ247は、付勢力によってカメラに固定して取り付く。これにより、レンズ本体部21と緩衝部材248は、カメラの撮影部15の前と後に対向する位置で固定される。
 なお、レンズ本体部21は、倍率や撮影画角が任意に設定されている。また、レンズ本体部21は、紫外線や赤外線等の特定の波長の光を透過する特性、特定の波長の光を強調する特性、特定の波長の光を遮断する特性等が任意に与えられたフィルタである場合もある。この場合、レンズ本体部21は、焦点の位置を変えないレンズ(すなわち、度を有さないレンズ)となっていることもある。
 また、緩衝部材248は、カメラに傷が付かないように、例えばゴムのような弾性を有する部材が好ましい。これにより、カメラが厚い場合でもレンズ本体部21を取り付けることができる。また、カメラの撮影部15が凸凹な形状の場合でもレンズ本体部21をカメラの撮影部15に取り付けることができる。
 第4の実施の形態の第2の構成例に係るレンズは、図10(b)に示されるように、第1の構成例に係るレンズのコイル状のバネ247を、板状のバネ249に置き換えたものである。第2の構成例では、第1の構成例に係るレンズと同様にして、レンズがカメラに取り付けられる。
 第4の実施の形態の第3の構成例に係るレンズは、図10(c)に示されるように、第1の構成例に係るレンズのコイル状のバネ247に穴250を設けたものである。第3の構成例では、撮影機が、例えば携帯電話機等のように、ストラップを具備する端末に搭載されている場合に、ストラップの紐を穴250に通すことができる。これにより、第3の構成例では、レンズと撮影機とを一緒に持ち運ぶことができるようになる。そのため、レンズの携帯性が向上するとともに、レンズが紛失しにくくなる。
 なお、第4の実施の形態に係るレンズは、バネ247(または249)が、レンズ本体部21のカメラの撮影部15と対向する位置に配置された緩衝部材248を回動可能な状態で支える構成になっていてもよい。
 また、第4の実施の形態に係るレンズは、バネ247(または249)が、ネジによってカメラに取り付けられる構成になっていてもよい。
 第5の実施の形態に係るレンズは、クリップの付勢力によって、レンズ本体部21をカメラの撮影部15に取り付けるものである。
 第5の実施の形態に係るレンズは、図11に示されるように、レンズ本体部21が組み込まれたクリップ255によって構成される。
 第5の実施の形態では、レンズ本体部21がカメラの撮影部15に対向する位置に配置されている。そして、クリップ255が、カメラの撮影部15を前後から挟み込むようにカメラに取り付けられる。このとき、クリップ255は、付勢力によってカメラに固定して取り付く。これにより、レンズ本体部21は、カメラの撮影部15に対向する位置で固定される。
 第6の実施の形態に係るレンズは、カメラに被せるカバー型の構造にし、摩擦力によって、レンズ本体部21をカメラの撮影部15に取り付けるものである。
 第6の実施の形態に係るレンズは、図12に示されるように、レンズ本体部21が組み込まれたカバー256によって構成される。
 第6の実施の形態は、レンズ本体部21がカメラの撮影部15に対向する位置に配置されている。そして、カバー256が、カメラの撮影部15に被さるようにカメラに取り付けられる。これにより、レンズ本体部21は、カメラの撮影部15に対向する位置で固定される。
 以上の通り、第4〜第6の実施の形態は、第1〜第3の実施の形態と同様に、撮影者が、簡易な操作で、近距離に焦点を合わせたり、画角を変えたりすることができる。また、カメラの撮影部15を覆うため、撮影部15周辺に傷がつくのを防ぐことができ、撮影部15を保護するカバーとしても利用することができる。しかも、その上、レンズ本体部21をカメラの撮影部15に自在に着脱することができるので、レンズ本体部21を何度も繰り返し使用することができる。
 <レンズの変形例>
 (第1〜第3の変形例)
 第1〜第3の変形例は、レンズ本体部21に段差部や凸部、凹部を設けたものである。撮影者は、これらに爪やペン先等を引っ掛けることによって、レンズ本体部21をカメラの撮影部から簡易に取り外すことができる。以下に、図13及び図14を用いてレンズの第1〜第3の変形例を説明する。なお、図13はレンズの第1の変形例を示す図であり、図13(a)は第1の変形例の斜視図で、図13(b)は第1の変形例の上面を示し、図13(c)は第1の変形例の側面を示し、図13(d)は第1の変形例の下面を示している。また図14はレンズの第2、第3の変形例を示す図であり、図14(a)は第2の変形例を示し、図14(b)は第3の変形例を示している。
 第1の変形例に係るレンズ本体部21は、図13(a)〜(d)に示されるように、側面に段差部41が設けられている。なお、形状1と2では、段差部41の向きを違えている。図13に示される例では、第1の変形例に係るレンズ本体部21に、図2(b)に示される粘着部材23が取り付けられている。
 第2の変形例に係るレンズ本体部21は、図14(a)に示されるように、側面に凸部43が設けられている。他方、第3の変形例に係るレンズ本体部21は、図14(b)に示されるように、側面に凹部45が設けられている。
 (第4の変形例)
 第4の変形例は、図15(a)に示されるように、レンズ本体部21に、光の透過性を有する程度の色を付したものである。以下に、図15を用いてレンズの第4の変形例を説明する。なお、図15はレンズの第4の変形例を示す図であり、図15(a)は第4の変形例に係るレンズ本体部21の外観を示しており、図15(b)はレンズ本体部21の取り付け例を示している。
 第4の変形例に係るレンズ本体部21に付された色は、例えば黒や黄等である。黒色のレンズ本体部21は、光の透過を抑えたい場合に用いられる。例えば、日差しの強い中での撮影や、逆光となる場所での撮影の場合である。黄色のレンズ本体部21は、可視光を強めたい場合に用いられる。例えば、夕日が差している中での撮影や、薄暗い場所での撮影の場合である。色は、これらに限らず、撮影者の意思によって種々選択可能である。例えばセピアやピンク等の色調がついた画像を撮影したい場合は、撮影したい色調の色が付いたレンズ本体部21を選択することになる。このように、撮影者は任意の色のレンズ本体部21を選択することによって、様々な用途に応じることができる。
 第4の変形例は、例えば、図15(b)に示されるように、レンズ本体部21には取付手段である粘着部材23が取り付けられ、粘着部材23の粘着力によってレンズがカメラの撮影部15に取り付けられる。
 (第5〜第7の変形例)
 第5〜第7の変形例に係るレンズは、特殊効果を施した画像を撮影するためのものである。なお、第5〜第7の変形例は、焦点の位置を変えるレンズ(すなわち、度を有するレンズ)に限らず、焦点の位置を変えないレンズ(すなわち、度を有さないレンズ)にも適用可能である。以下に、図16を用いて第5〜第7の変形例を説明する。なお、図16はレンズの第5〜第7の変形例を示す図であり、図16(a)は第5の変形例を示し、図16(b)は第6の変形例を示し、図16(c)は第7の変形例を示している。
 第5の変形例に係るレンズは、例えば、アクリルや塩化ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネート等によって形成され、光を透過することができる程度の色(傷の場合もある)が付されている。色は、セピアやパープル、ピンク、オレンジ、レッド、ブルー、その他等から任意に選択されたものである。そして、第5の変形例に係るレンズは、図16(a)に示されるように、着色部(傷の場合もある)225の色がレンズ本体部21の中央付近ほど薄く、レンズ本体部21の外周付近ほど濃く色付けされている。第5の変形例に係るレンズは、このような構成により、中央付近が鮮明で、外周付近が不鮮明な画像(すなわち、外周付近にボカシが施された画像)を撮影することができる。
 第6の変形例に係るレンズは、図16(b)に示されるように、レンズ本体部21にV型の溝227が設けられたものである。第6の変形例に係るレンズは、このような構成により、複数の区画に区切られた画像を撮影することができる。
 第7の変形例に係るレンズは、図16(c)に示されるように、レンズ本体部21に任意の形状による複数のカットが施されたものである。第7の変形例に係るレンズは、このような構成により、乱反射した画像(すなわち、画像の部分毎に被写体の写る向きが異なる画像)を撮影することができる。
 以上の通り、第5〜第7の変形例は、撮影の用途や撮影者の好み等に応じて、任意の特殊効果を施した画像を撮影することができる。
 (第8の変形例)
 第8の変形例に係るレンズは、様々な加工が施されたフィルタを用いて任意の特殊効果が施された画像を撮影するものである。以下に、図17〜図18を用いて第8の変形例を説明する。なお、図17及び第18はレンズの第8の変形例を示す図である。
 第8の変形例に係るレンズは、例えば、図17(a)または図17(b)に示されるように、レンズ本体部21と、所定の加工が施されたフィルタ229とを組み合わせたものである。図17(a)はレンズ本体部21の下にフィルタ229を配置した例を示しており、図17(b)はレンズ本体部21の上にフィルタ229を配置した例を示している。第8の変形例に係るレンズは、粘着部材23やその他の取付手段によってカメラの撮影部15に取り付けられる。
 フィルタ229は、例えば、アクリルや塩化ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネート等によって、薄いフィルム状に形成されている。
 また、フィルタ229は、撮影の用途や撮影者の好みに応じて任意の特殊効果を施した画像を撮影するための様々な加工が施されている。加工の一例として、例えば、第4の変形例や第5の変形例に係るレンズ本体部21のような着色加工や、第6の変形例に係るレンズ本体部21のようなV型の溝の形成加工、第7の変形例に係るレンズ本体部21のような任意の形状による複数のカットの形成加工等がある。また、例えば、紫外線や赤外線等の特定の波長の光を透過する特性や、特定の波長の光を強調する特性、特定の波長の光を遮断する特性等を与える加工もある。
 第8の変形例に係るレンズは、例えば、図18(a)に示されるように、複数のレンズ本体部21とフィルタ229とを組み合わせてもよい。図18(a)は複数のレンズ本体部21の下にフィルタ229を配置した例を示しているが、フィルタ229は複数のレンズ本体部21の上または間に配置してもよい。なお、各レンズ本体部21とフィルタ229は、粘着部材23やその他の取付手段によって互いに固定される。
 また、第8の変形例に係るレンズは、例えば、図18(b)に示されるように、レンズ本体部21とフィルタ229の下に取り付けられる粘着部材23を所定の厚さで形成してもよい。
 また、第8の変形例に係るレンズは、例えば、図18(c)に示されるように、レンズ本体部21とフィルタ229と所定の厚さで形成された治具223とを組み合わせてもよい。なお、図18(c)に示される例では、レンズ本体部21とフィルタ229は、一枚ずつであるが、複数枚であってもよい。また、フィルタ229は、レンズ本体部21の下に配置されているが、レンズ本体部21の上に配置されていてもよい。また、フィルタ229は、レンズ本体部21が複数枚ある場合に、レンズ本体部21の間に配置されていてもよい。
 なお、図18(b)及び図18(c)に示される例では、粘着部材23または治具223は単一の部材で形成されているが、複数個の部材が重ねて形成されることによっても同様の効果を得ることができる。また、図18(b)及び図18(c)に示される例では、レンズは、粘着部材23または治具223によって任意の厚さが確保されるので、頑丈に構成することができるとともに、フィルタ229が薄いフィルム状のものである場合に、爪等が引っ掛かり易いので容易に剥がすことが可能となる。
 なお、レンズは、レンズ本体部21を複数用いる場合に、例えば、カメラの撮影部15に近い側のレンズを凸レンズとし遠い側を凹レンズとすると、広角撮影をすることができる。また、カメラの撮影部15に近い側のレンズを凹レンズとし遠い側を凸レンズとすると、望遠撮影をすることができる。
 以上の通り、第8の変形例は、任意の特殊効果を施した画像を撮影することができる。特に、図18に示される例は、倍率を任意の大きさに調整することができるので、望遠撮影や接写撮影等に好適である。
 (第9の変形例)
 第9の変形例に係るレンズは、筐体の中にレンズ21(またはフィルタ229)を収納する構造(以下、フレーム構造という)をもつ構成としたものである。以下に、図19〜図21を用いて第9の変形例を説明する。なお、図19〜図21はレンズの第9の変形例を示す図であり、図19は第9の変形例の第1の構成例に係るレンズの斜め方向から見た外観を示しており、図20は第9の変形例の第1の構成例に係るレンズの横方向からの断面を示し、図21(a)は第9の変形例の第2の構成例に係るレンズの斜め方向からの外観を示し、図21(b)は第9の変形例の第3の構成例に係るレンズの斜め方向からの外観を示している。
 第9の変形例に係るレンズは、例えば、図19及び図20に示される第1の構成例のように、上蓋231と下蓋235とによって筐体が形成される。なお、第9の変形例では、カメラの撮影部15から遠い側を上側とし、カメラの撮影部15に近い側を下側として説明する。
 上蓋231と下蓋235は、例えば、樹脂等の部材によって形成され、色は、無色の場合もあれば着色されている場合もある。
 上蓋231は、図20に示されるように、すり鉢状の形状をしている。すなわち、上側端部231−1の径が、下側端部231−2の径よりも大きい形状をしている。また、上蓋231は、カメラの撮影部15に取り入れられる光を遮らないようにするための穴231−3が設けられている。
 下蓋235も、図20に示されるように、すり鉢状の形状をしている。すなわち、上側端部235−1の径が、下側端部235−2の径よりも大きい形状をしている。また、下蓋235も、カメラの撮影部15に取り入れられる光を遮らないようにするための穴235−3が設けられている。
 上蓋231と下蓋235の大きさは、同じでも構わないが、図20に示されるように、上蓋231の上側端部231−1の外周の径が下蓋235の上側端部235−1の外周の径よりも大きい方が、上蓋231を下蓋235から容易に取り外しできるようになるので、好ましい。また、図20に示されるように、上蓋231の下側端部231−2の内周の径が下蓋235の下側端部235−2の内周の径よりも大きい方(すなわち、上側の構成物の穴の径が下側の構成物の穴の径よりも段々と大きくなる方)が、撮影部15に取り入れられる光を遮らないので、好ましい。
 上蓋231とレンズ21(またはフィルタ229)と下蓋235は、図19に示される矢印の要領で組み合わされる。すなわち、レンズ21(またはフィルタ229)は、下蓋235の下側端部235−2によって形成された溝の中に挿入され、その上に上蓋231が被せられる。これにより、レンズ21(またはフィルタ229)は、下蓋235の下側端部235−2によって形成された溝の中で固定される。このとき、上蓋231と下蓋235は、側壁233の摩擦力によって固定される。この後、下蓋235は、例えば、粘着部材23などの取付手段によってカメラの撮影部15の上に取り付けられる。なお、粘着部材23は、例えば、大きな厚みが必要な場合に、ウレタン等の部材によって図20に示されるような形状を形成し、その上面と下面に粘着剤を塗布することによって形成してもよい。
 第9の変形例に係るレンズは、上蓋231を取り外すことによって、レンズ21(またはフィルタ229)を差し替えることができる。これにより、任意の倍率による画像や任意の特殊効果を施した画像を撮影することができる。または、何も加工を施さない画像を撮影することができる。
 第9の変形例に係るレンズは、図21(a)及び図21(b)に示される第2及び第3の構成例のように形成することもできる。
 すなわち、第9の変形例に係るレンズは、例えば、図21(a)に示される第2の構成例のように、上蓋237をアクリル等の透明な部材で形成されてもよい。第2の構成例は、上蓋237が透明な部材で形成されているので、第1の構成例のような穴231−3を形成する必要がない。そのため、第2の構成例は、製造工程を簡略化することができ、低コストで製造することができる。また、上蓋237に所定の加工を施すことによって、任意の特殊効果を施した画像を撮影することも可能とする。この場合、加工の内容によっては、上蓋237にレンズ21またはフィルタ229と同様の機能を持たせることができるので、レンズ21またはフィルタ229を必要としない構成にすることも可能である。
 また、第9の変形例に係るレンズは、例えば、図21(b)に示される第3の構成例のように、下蓋235にボス241を設け、上蓋231にボス241が嵌め込まれる穴239を設けてもよい。これにより、第9の変形例に係るレンズは、側壁233の摩擦力が弱いときに、上蓋231と下蓋235とを強固に固定することができる。
 以上の通り、第9の変形例は、第8の変形例と同様に、任意の特殊効果を施した、所定の倍率による画像を撮影することができる。また、第9の変形例は、上蓋231(または237)を外すだけで、レンズ21(またはフィルタ229)を容易に差し替えることができる。また、第9の変形例は、上蓋231(または237)と下蓋235によって任意の厚さが確保されるので、第8の変形例よりも更に頑丈に構成することができる。また、フィルタ229が薄いフィルム状のものである場合に、第9の変形例は、上蓋231(または237)と下蓋235によって任意の厚さが確保されるので、フィルタ229を強固に保持することができる。
 (第10の変形例)
 第10の変形例に係るレンズは、筐体をカメラの撮影部15と嵌め合わせ可能な形状に形成し、摩擦力によって筐体をカメラに取り付けるようにしたものである。なお、筐体に、紐を通すための穴を設けるようにしてもよい。これにより、第10の変形例に係るレンズは、カメラが例えばストラップが取り付けられた機器(例えば携帯電話機やハンディ型のカメラ等)である場合に、ストラップの紐を通すことによってカメラと一緒に持ち運びすることができる。そのため、レンズの携帯性を向上させることができるとともに、紛失しにくくすることができる。
 以下に、図22を用いて第10の変形例を説明する。なお、図22はレンズの第10の変形例を示す図であり、図22(a)は第10の変形例に係るレンズの斜め上方向からの外観を示し、図22(b)は第10の変形例に係るレンズの斜め下方向からの外観を示している。
 第10の変形例に係るレンズは、例えば、図22(a)及び図22(b)に示されるように、上蓋241と下蓋261とによって筐体が形成される。なお、第10の変形例に係るレンズは、下蓋261だけで形成し、上蓋241を使用しないように構成することも可能である。
 上蓋241と下蓋261は、第9の変形例に係る上蓋237(または231)と下蓋235と同様のものであり、色は、無色の場合もあれば着色されている場合もある。
 なお、下蓋261には、下側に突出した下側端部263が形成されており、その下側端部263には、インスタントカメラやディジタルカメラ等のハンディ型のカメラ13(または携帯電話機やノート型のPCやPDA(電子手帳を含む)等の情報端末11)の撮影部15と嵌め合わせ可能な溝265が設けられている。また、下蓋261には、上側に突出した上側端部267が形成されており、その上側端部267には、レンズ本体部21(またはフィルタ229)や粘着部材23を収納するための溝269が設けられている。また、下蓋261には、カメラの撮影部15に取り入れられる光を遮らないようにするための穴271が設けられている。
 また、上蓋241には、下側に突出した下側端部243が形成されており、その下側端部243には、下蓋261の上側端部267と嵌め合わせ可能な溝245が設けられている。
 上蓋241とレンズ21(またはフィルタ229)と下蓋261は、図22(b)に示される矢印の要領で組み合わされる。すなわち、レンズ21(またはフィルタ229)は、下蓋261の溝269の中に挿入される。このとき、レンズ21またはフィルタ229は、粘着部材23の粘着力によって下蓋261の溝269の中で固定される。または、レンズ21またはフィルタ229は、下蓋261の溝269と嵌め合わせ可能な形状/大きさに形成され、溝269と嵌め合うことにより生じる摩擦力によって下蓋261の溝269の中で固定されるようにしてもよい。この後、下蓋261には、上蓋241が被さられる。このとき、下蓋261と上蓋241は、上蓋241の溝245が下蓋261の上側端部267と嵌め合うことにより生じる摩擦力によって固定される。この後、下蓋261は、カメラの撮影部15に取り付けられる。このとき、下蓋261とカメラの撮影部15は、下蓋261の溝265がカメラの撮影部15と嵌め合うことにより生じる摩擦力によって固定される。
 このような第10の変形例に係るレンズは、カメラの撮影部15を覆うため、撮影部15周辺に傷がつくのを防ぐことができ、撮影部15を保護するカバーとして利用することができる。
 以上の通り、第10の変形例は、筐体をカメラの撮影部15と嵌め合わせ可能な形状に形成し、摩擦力によって筐体をカメラに取り付けるようにしたものである。第10の変形例は、第9の変形例と同様の効果を得ることができる。
 (第11の変形例)
 以下に、図23を用いてレンズの第11の変形例を説明する。
 第11の変形例は、図23に示されるように、レンズ本体部21に、種々の情報を示すマーク47を記したものである。種々の情報とは、例えば「倍率」や「焦点距離」、「レンズの種類(広角レンズや狭角レンズ等)」、「社名」、「支店名」等である。「社名」は、例えば撮影者が所属する団体やサービスの提供者、情報端末11のメーカ、レンズ本体部21の製造者等である。「支店名」は、例えば撮影者の所属する団体の支店名等である。これら種々の情報を示すマーク47は、撮影された画像中に写り込まれることになる。そのため、撮影者は、種々の情報を撮影画像に記録することができる。なお、マーク47は、レンズ本体部21ではなく、粘着部材23等の取付手段に記してもよい。
 (第12〜第18の変形例)
 第12〜第18の変形例に係るレンズは、レンズ本体部21または取付手段(粘着部材23や吸盤29等)に紐を取り付けできるようにしたものである。第12〜第18の変形例に係るレンズは、カメラが例えばストラップが取り付けられた機器(例えば携帯電話機やハンディ型のカメラ等)である場合に、ストラップの紐を通すことによってカメラと一緒に持ち運びすることができる。そのため、第12〜第18の変形例に係るレンズは、携帯性を向上させることができるとともに、紛失しにくくすることができる。なお、第12〜第18の変形例に係るレンズは、紐203の取り付け構造や取り付け位置を違えたものである。
 以下に、図24〜図33を用いて第12〜第18の変形例を説明する。なお、図24はレンズの第12の変形例を示す図で、図25〜図27はレンズの第13の変形例を示す図で、図28はレンズの第14の変形例を示す図で、図29及び図30はレンズの第15の変形例を示す図で、図31はレンズの第16の変形例を示す図で、図32はレンズの第17の変形例を示す図で、図33はレンズの第18の変形例を示す図である。
 第12の変形例に係るレンズは、図24に示されるように、レンズ本体部21に紐203を接着剤により(または溶融により)接着したものである。
 第13の変形例に係るレンズは、図25に示されるように、レンズ本体部21に紐203を通すための穴201を設け、穴201に紐203を通したものである。第13の変形例に係るレンズは、図26に示されるように、レンズ本体部21の下に粘着部材23等の取付手段が配置される。なお、図26(a)は図2(a)に示される粘着部材(すなわち、透明な素材で形成された粘着部材)23に切り欠き207を設けた構成例を示しており、図26(b)は図2(b)に示される粘着部材(すなわち、光を透過するための穴25が設けられた粘着部材)23に切り欠き207を設けた構成例を示している。切り欠き207は、図27に示されるように、紐203がレンズとカメラの撮影部15との取り付けの邪魔にならないように、紐203を通すための空間をレンズ本体部21と撮影部15との間に設けるためのものである。これにより、第13の変形例に係るレンズは、カメラの撮影部15から浮くことなく、撮影部15に密着させて固定することができる。また、第13の変形例に係るレンズは、切り欠き207により、レンズ本体部21と粘着部材23とを密着させて固定することができる。
 第14の変形例に係るレンズは、図28に示されるように、レンズ本体部21を加工することにより、レンズ本体部21と撮影部15との間の空間を第13の変形例に係るレンズよりも更に大きく設けたものである。なお、図28(a)はレンズ本体部21に切り欠きを設けた構成例を示しており、図28(b)は穴201付近が上方に突出するようにレンズ本体部21を形成した構成例を示している。
 第12〜第14の変形例は、紐203が取り付けの邪魔にならないように、レンズをカメラの撮影部15に取り付けることができるので、カメラの撮影部15から浮くことなく撮影部15に固定することができる。
 第15の変形例に係るレンズは、穴201に紐203を通した状態で、例えば図7に示される第3の実施の形態のように、カメラの後退部位31に嵌め合わせてカメラの撮影部15に取り付けできるように構成したものである。第15の変形例に係るレンズは、図29に示されるように、紐203を通すための切り欠き209をレンズ本体部21に設けたものである。なお、図29(a)は図26(a)に示される第13の変形例に係るレンズのレンズ本体部21に切り欠き209を設けた構成例を示しており、図29(b)は図26(b)に示される第13の変形例に係るレンズのレンズ本体部21に切り欠き209を設けた構成例を示している。切り欠き209は、図30に示されるように、紐203がレンズとカメラの後退部位31との嵌め合わせの邪魔にならないように、紐203を通すための空間をレンズ本体部21と後退部位31との間に設けるためのものである。これにより、第15の変形例に係るレンズは、紐203の影響を受けることなく、穴201に紐203を通した状態で、図7に示される第3の実施の形態のように、カメラの後退部位31に嵌め合わせてカメラの撮影部15に取り付けることができる。
 第16の変形例に係るレンズは、図31に示されるように、粘着部材23に紐203を通すための穴201を設け、穴201に紐203を通すとともに、レンズ本体部21に紐203を通すための切り欠き209を設けたものである。なお、図31(a)は図2(a)に示される粘着部材(すなわち、透明な素材で形成された粘着部材)23に穴201を設けた構成例を示しており、図31(b)は図2(b)に示される粘着部材(すなわち、光を透過するための穴25が設けられた粘着部材)23に穴201を設けた構成例を示している。第16の変形例に係るレンズは、切り欠き209によって紐203がレンズ本体部21と粘着部材23の固定を阻害することがないので、レンズ本体部21と粘着部材23とを密着させて固定することができる。
 第17の変形例に係るレンズは、図32に示されるように、粘着部材23に紐203を通すための穴201が形成された突起204を設け、突起204の穴201に紐203を通したものである。なお、図32(a)は図2(a)に示される粘着部材(すなわち、透明な素材で形成された粘着部材)23に突起204を設けた構成例を示しており、図32(b)は図2(b)に示される粘着部材(すなわち、光を透過するための穴25が設けられた粘着部材)23に突起204を設けた構成例を示している。
 第18の変形例に係るレンズは、図33に示されるように、レンズ本体部21に紐203を通すための穴201が形成された突起43を設け、突起43の穴201に紐203を通したものである。なお、図33(a)は図2に示される第1の実施の形態に係るレンズ本体部21に突起43を設けた構成例を示しており、図33(b)は図6に示される第2の実施の形態に係るレンズ本体部21に突起43を設けた構成例を示している。
 なお、第12〜第18の変形例に係る紐203の先端は、例えばスクリュー等によってカメラに固定するようにしてもよい。
 以上の通り、第12〜第18の変形例に係るレンズは、レンズ本体部21または取付手段に紐203を取り付けできるようにしているので、カメラに取り付けられたストラップの紐を通すことによって、カメラと一緒に持ち運びすることができる。そのため、第12〜第18の変形例に係るレンズは、携帯性を向上させることができるとともに、紛失しにくくすることができる。
 (第19の変形例)
 第19の変形例に係るレンズは、図6に示される第2の実施の形態に係る取付手段である吸盤29を、断面形状がΩ型となっている吸盤に置き換えたものである。以下に、図34を用いて第19の変形例を説明する。
 第19の変形例に係るレンズは、図34に示されるように、断面形状がΩ型となっている吸盤243を取付手段として用いるものである。Ω型の吸盤243は、空間245の空気の出入りによりカメラの撮影部15に取り付けられる。吸盤243は、空間245の大きさが大きいほど吸着力が高くなるので、図6に示される構成のものよりも吸着力を高くすることが可能である。また、吸盤243は、空間245の機密性によってカメラの撮影部15に取り付けられることができるので、仮にレンズ本体部21と吸盤243との間の機密性が低くても、レンズをカメラの撮影部15に取り付けることができる。したがって、第19の変形例に係るレンズは、レンズ本体部21と吸盤243との間の機密性を問うことなく、レンズを強固にカメラの撮影部15に取り付けることができる。
 (第20の変形例)
 第20の変形例に係るレンズは、第2の実施の形態に係る取付手段(すなわち、吸着力による取付手段)としてマグネットを用いた場合の構成例を示すものである。以下に、図35を用いて第20の変形例を説明する。
 第20の変形例に係るレンズは、例えば、図35に示されるように、鉄分または磁性体が混入された2つの粘着部材23a,23bから構成される。なお、図35(a)は図2(a)に示される粘着部材(すなわち、透明な素材で形成された粘着部材)23を2つに分けた構成例を示しており、図35(b)は図2(b)に示される粘着部材(すなわち、光を透過するための穴25が設けられた粘着部材)23を2つに分けた構成例を示している。なお、図35(b)に示される2つの粘着部材23a,23bには穴25が形成されている。
 粘着部材23aは、粘着力によってレンズ本体部21に固定される。また、粘着部材23bは、粘着力によってカメラの撮影部15に固定される。そして、レンズ本体部21は、2つの粘着部材23a,23bの吸着力によってカメラの撮影部15に取り付けられる。
 なお、第20の変形例は、更なる変形が可能である。例えば、部材23bを、カメラの撮影部15周辺に埋設するようにしてもよい。
 また、ここでは、部材23a,23bが粘着力によってレンズ本体部21またはカメラの撮影部15に固定されるものとして、部材23a,23bを便宜的に「粘着部材」と称している。しかしながら、部材23a,23bは、粘着力以外の手段によってレンズ本体部21またはカメラの撮影部15に固定されるようにすることも可能であり、この発明はこのような構成をも含むものである。
 (第21〜第23の変形例)
 第21〜第23の変形例に係るレンズは、レンズ本体部21の周辺から被写体に光を照射できるようにしたものである。第21〜第23の変形例に係るレンズは、被写体に光を照射しながら撮影することができるので、以下のような理由により光量が不足しがちな接写を行う場合に好適である。すなわち、接写は、被写体が小さな場合に、カメラのライトからの距離が離れるため、光量が不足しがちになる。その結果、不鮮明な画像しか撮影できなかった。これに対して、第21〜第23の変形例に係るレンズは、被写体に光を照射することができるので、充分な光量を確保することができ、小さな被写体でも鮮明な画像を撮影することができる。
 以下に、図36〜図39を用いて第21〜第23の変形例を説明する。なお、図36はレンズの第21の変形例を示す図で、第21の変形例に係るレンズの斜め方向から見た外観を示している。また、図37はレンズの第21の変形例を示す図で、図37(a)は図36におけるA1 −B1 断面の構成を示しており、図37(b)は図37(a)における矢印方向から見た構成を示し、図37(c)は図36におけるA2 −B2 断面の構成を示している。また、図38はレンズの第22の変形例を示す図である。また、図39はレンズの第23の変形例を示す図であり、図39(a)は第23の変形例に係るレンズ本体部21の構成例を示し、図39(b)はレンズ全体を斜め方向から見た外観を示している。
 第21の変形例に係るレンズは、例えば図36に示されるように、カメラの撮影部15に取り付けるためのクリップ255を備える。そのクリップ255には、カメラに設けられたライト257から照射された光をレンズ本体部21に導くための集光部259が設けられている。集光部259には、図37(a)に示されるように、カメラに設けられたライト257に対向する位置に反射板261が設けられ、反射板261により光を集める。また、集光部259には、図37(a)及び図37(b)に示されるように、光ファイバ263が埋設されており、光ファイバ263によって反射板261が集めた光をレンズ本体部21に導く。光ファイバ263は、例えば、図37(c)に示されるように、被写体に影ができないように、被写体を多方向から囲むように配置され、被写体に光を多方向から照射する。カメラは、カバー19を介してそのときの画像を装置内に取り入れ、図示しない結像素子によってそのときの画像を取得する。なお、反射板261は、プリズムであってもよい。また、光ファイバ263は、透明なプラスチック材で形成した光通路であってもよい。
 第22の変形例に係るレンズは、図38に示されるように、光を照射するための発光部265と発光部265から照射された光をレンズ本体部21に導くための集光部267とが設けられたものである。発光部265には、光を発するための例えばLED(図示せず)等が組み込まれているとともに、LEDに電源を供給するための電池を収納する電池BOX(図示せず)が組み込まれている。集光部267の構造は、第21の変形例に係る集光部259と同様である。すなわち、集光部267には、発光部265に設けられたLEDに対向する位置に反射板(図示せず)が設けられるとともに、光ファイバが埋設されている。そして、集光部267は、反射板により光を集め、その光をレンズ本体部21に導き、被写体に光を多方向から照射する。カメラは、カバー19を介してそのときの画像を装置内に取り入れ、図示しない結像素子によってそのときの画像を取得する。
 第23の変形例に係るレンズは、図39(a)に示されるように、レンズ本体部21に1乃至複数の切り欠き273が設けられるとともに、光を発するための例えばLED275等が組み込まれたものである。第23の変形例に係るレンズは、図39(b)に示されるように、電池を収納するための電池BOX(図示せず)が組み込まれた電源部269を備え、配線277を介してLED275に電源を供給する。また、第23の変形例に係るレンズは、カバー部271によって電源部269とLED275とを結ぶ配線277を保護している。
 以上の通り、第21〜第23の変形例に係るレンズは、被写体に光を照射しながら撮影することができるので、光量が不足しがちな接写を行う場合に好適である。
 (第24の変形例)
 第24の変形例に係るレンズは、携帯電話機やノート型PCやPDA(電子手帳を含む)等の情報端末の表示部や、インスタントカメラやディジタルカメラ等のハンディ型のカメラの表示部に、粘着力によって取り付けるようにしたものである。以下に、図40〜図43を用いて第24の変形例を説明する。図40は第24の変形例に係るレンズの取り付け例を示しており、図41は第24の変形例に係るレンズの構成例を示しており、図42及び図43はレンズの一部を拡大した構成例を示している。
 例えば、ディジタルカメラのようなハンディ型のカメラ13は、図40に示されるように、シャッターボタン151や、撮影や再生等の動作を設定するためのボタン153、表示部155等を備えている。また、表示部155の外周には、表示部155が何らかの物体と衝突しないよいようにするための突起部157が設けられている。第24の変形例に係るレンズ22は、カメラ13の突起部157に取り付けられる。
 そのレンズ22は、光を透過できるように透明性を有する素材で、かつカメラ13の突起部157とほぼ同形状/ほぼ同じ大きさで形成されている。また、レンズ22は、カメラ13の突起部157に取り付けできるように、突起部157に対応する位置に透明な粘着剤が塗布されている、または、透明な粘着部材が貼り付けられている。なお、レンズ22は、カメラ13の突起部157に容易に取り付けできるように、一定以上の硬さ(例えば端部をつまんだ場合に若干撓る程度の硬さ)を有するように形成するのが好ましい。
 レンズ22は、例えば、図41に示されるように、複数の区画22−1からなるシート状のレンズの集合体として形成されている。区画22−1は、リニアフレネルレンズまたはクロスリニアフレネルレンズの集合体として形成されている。
 リニアフレネルレンズは、光を屈折するための屈折部が帯状に配されている。その構造は、図42(a)の斜視図に示されるように、また図42(b)の側面図に示されるように、中央部分にレンズの裏面と水平な領域が形成され、中央から外れた部分に所定の間隔で光を屈折するための屈折部が帯状に形成されている。左右に平行な帯状の屈折部が配されたリニアフレネルレンズは、光を、図42の矢印に示されるように導く。すなわち、リニアフレネルレンズは、レンズの中央部分に侵入した光を直進させ、レンズの中央から外れた部分に侵入した光を、左右が平行になるように、かつレンズの中央部分に侵入した光とほぼ同じ地点で交わるように屈折させる。
 クロスリニアフレネルレンズは、光を屈折するための屈折部が格子状に配されている。その構造は、図43に示されるように、背中合わせに接合された2枚のリニアフレネルレンズ22−1aとリニアフレネルレンズ22−1bが、位相を90°ずらしたものとなっている。
 リニアフレネルレンズまたはクロスリニアフレネルレンズは、以下のような特性を有する。すなわち、レンズ22をシート状に形成することができる。また、中央部分と中央から外れた部分との拡大率をほぼ同じにすることができる。ただし、単一のリニアフレネルレンズまたはクロスリニアフレネルレンズでは、拡大すべき対象物までの焦点距離が短い場合に、レンズの径が小さいものとなってしまい、所望の面積のレンズを形成することができない。そこで、第24の変形例では、正方形または長方形をした複数の小さな径のリニアフレネルレンズまたはクロスリニアフレネルレンズによって各区画22−1を形成し、各区画22−1を簾状または格子状につなぎ合わせることによって、所望の面積のレンズ22を形成している。このようにして、レンズ22は、大きな面積の、対象物までの焦点距離が短いレンズとして形成されている。
 一枚のリニアフレネルレンズまたはクロスリニアフレネルレンズは、各区画22−1を形成する。そして、各区画22−1は、縦横に配列されて、レンズ22を形成する。なお、各区画22−1の配列は、同方向となるようになっていてもよいし、隣接する各区画22−1同士で位相が90°ずらされていてもよい。このようにして形成された第24の変形例に係るレンズ22は、従来の表示部に取り付けるレンズに存在していた以下のような課題を解決することができる。
 すなわち、従来の表示部に取り付けるレンズは、専用のアダプタやネジによって取り付けるようにしているため構造が複雑である。また、レンズが凸レンズである場合に、一定以上の厚さが必要なため、機器(例えば、携帯電話機やノート型PC等)が折り畳み式の場合には、機器が折り畳めなくなるので、表示部に取り付けることができない。また、単一焦点レンズ(すなわち、レンズ中央の一点に焦点を合わせるレンズ)では画面の中央部分が大きく拡大され、中央から外れた部分では拡大率が小さいので、文字の大きさが不均一になる。第24の変形例に係るレンズ22は、このような課題を解決することができる。すなわち、粘着剤または粘着部材による簡単な構造で表示部に取り付けることができる。また、シート状に形成することができるので、折り畳み式の機器の表示部に取り付けても、機器を折り畳むことができる。また、画面の中央部分と中央から外れた部分の拡大率をほぼ同じにできるので、文字の大きさをほぼ均一にすることができる。
 また、レンズ22は、カメラ13の突起部157に取り付けられるので、カメラの表示部155からは離間して取り付けられることになる。そのため、表示部155が何らかの物体と衝突しないよいように保護することができる。
 また、レンズ22は、複数の区画22−1の集合体として形成される。そのため、レンズ22は、表示部の画素数や文字数等の表示サイズに合わせて形成することができるので、最適な拡大表示を行うことができる。
 なお、レンズ22は、度を有さないレンズとして形成することも可能である。
 <穴の形状>
 図22及び図25〜図33に示されるレンズに形成された穴201は、図44に示されるように、変形することが可能である。なお、図44は穴の他の形状例を示す図であり、穴201をフック型の穴201aに変形した例を示している。
 図22及び図25〜図33では、紐203を紐203の一端から穴201の中に入れるようにする例を示しているが、図44では、紐203をフックの開放部から押し込むようにする例を示している。この発明はこのような構成をも含むものである。
 <取付手段の接合力>
 以下に、図45を用いて取付手段の接合力を説明する。なお、図45は接合手段の関係を示す図である。また、ここでいう、接合力とは、第1の実施の形態における粘着力と第2の実施の形態における吸着力等を総称したものである。
 図45中、粘着部材23のカメラ側面49の接合力はレンズ本体部側面51よりも弱く形成されている。これにより、撮影者は、レンズをカメラの撮影部から取り外す場合に、確実にレンズ全体を取り外すことができる。すなわち、レンズ本体部21だけ取り外し、粘着部材23をカメラの撮影部に取り残すようなことをなくすことができる。
 <収納ケースの構成>
 以下に、図46〜図48を用いてこの発明に係るレンズを収納して持ち運びするための収納ケースについて説明する。なお、図46は収納ケースの第1、第2の構成例を示す図であり、図46(a)は第1の構成例を示し、図46(b)は第2の構成例を示している。また図47は収納ケースの第3の構成例を示す図であり、図47(a)はレンズ本体部21を収納する直前の状態を示し、図47(b)はレンズ本体部21を収納した後の状態を示している。また図48は第3の構成例に係る収納ケースの展開図である。
 第1の構成例に係る収納ケース53は、図46(a)に示されるように、プレート55と上蓋57とから構成されている。プレート55はレンズ本体部21を仮留めする領域を備え、各領域には仮留めされるレンズ本体部21の種類が印刷等によって表示されている。プレート55に表示されたレンズの種類は倍率に限らず、焦点距離、社名、支店名、レンズの色等にしてもよい。なお、図46(a)に示されるプレート55は複数枚のレンズ本体部21を仮留めできる領域を備えているが、1枚分の領域のみからなる構成にすることも可能である。
 第2の構成例に係る収納ケース59は、図46(b)に示されるように、下蓋61と上蓋63とから構成されている。レンズ本体部21は、台紙65に仮留めされた後、台紙65ごと下蓋61内に収納され、下蓋61に上蓋63が嵌め合わされることによって密封される。なお、台紙65は、シリコン等の有機化合物や蝋等によって表面がコーティングされている。台紙65は紙に限らずビニル等の合成樹脂を用いてもよい。
 第3の構成例に係る収納ケース67は、図47に示されるように、粘着部材23や吸盤29等の取付手段によってレンズ本体部21が仮留めされた台紙65を収納する。収納ケース67は、図47(a)に示されるように、上蓋69、71が開けられている。レンズ本体部21が仮留めされた台紙65は矢印の方向に沿って挿入される。すると、図47(b)に示されるように、上蓋69、71が閉じられ、これによりレンズの収納が完了する。
 以下に、図48を用いて収納ケース67を展開した構成を説明する。収納ケース67は、折れ線73を境にして第1のパート75と第2のパート77で区切られており、第2のパート77は折れ線79を境にして第3のパート81と区切られ、第3のパート81は折れ線83を境にして第4のパート85と区切られている。
 第1のパート75と第2のパート77は、折れ線73を中心にして、第1のパート75の稜線87と折れ線79が重なるように折り込まれる。第2のパート77と第3のパート81は、折れ線79を中心にして、第3のパート81が第1のパート75の上になるように折り込まれる。第3のパート81と第4のパート85は折れ線83を中心にして折り込まれ、第4のパート85は第1のパート75に設けられた切り込み89に挿入されることになる。
 第1のパート75は折れ線91を境にして第5のパート93と区切られており、さらに折れ線95を境にして第6のパート97と区切られている。また第6のパート97は折れ線99を境にして第7のパート101と区切られており、第7のパート101は後述の切り込み111に挿入されることになる。なお、上述の上蓋69は第6のパート97と第7のパート101から構成される。
 第2のパート77は折れ線103を境にして第8のパート105と区切られており、さらに折れ線107を境にして第9のパート109と区切られている。第9のパート109が上述の上蓋71となる。また、折れ線107の中央には切り込み111が設けられており、ここに上述の第7のパート101が挿入されることになる。
 第1のパート75は、折れ線91及び折れ線95に沿って折り曲げることによって円弧状に形成される。同様に、第2のパート77も、折れ線103及び折れ線107に沿って折り曲げることによって円弧状に形成される。第1のパート75と第2のパート77は、第4のパート85が切り込み89に挿入されることによって、また第7のパート101が切り込み111に挿入されることによって、図47(b)に示される形状を維持することになる。
 <収納ケースの変形例>
 (第1〜第4の変形例)
 第1〜第4の変形例に係る収納ケースは、収納ケースに紐を取り付けできるようにしたものである。第1〜第4の変形例に係る収納ケースは、カメラが例えばストラップが取り付けられた機器(例えば携帯電話機やハンディ型のカメラ等)である場合に、ストラップの紐を通すことによってカメラと一緒に持ち運びすることができる。そのため、第1〜第4の変形例に係る収納ケースは、携帯性を向上させることができる。なお、第1〜第4の変形例に係るレンズは、紐203の取り付け構造や取り付け位置を違えたものである。
 以下に、図49〜図53を用いて第1〜第4の変形例を説明する。なお、図49は収納ケースの第1の変形例を示す図で、図50及び図51は収納ケースの第2の変形例を示す図で、図52は収納ケースの第3の変形例を示す図で、図53は収納ケースの第4の変形例を示す図である。
 第1の変形例に係る収納ケースは、図46(b)に示される第2の構成例に係る収納ケース59に、紐203を通すための穴204を設けたものである。第1の変形例に係る収納ケース59は、図49(a)に示されるように、下蓋61に、紐203を通すための穴204が形成された突起部205を設けたり、図49(b)に示されるように、下蓋61に、紐203を通すための穴204を設けたものである。
 第2の変形例に係る収納ケースは、図50及び図51に示されるように、蝶番によって接続された2枚の蓋から構成されたものである。第2の変形例に係る収納ケース211は、図50(a)に示されるように四角い形状をした蓋213、または図50(b)に示されるように丸い形状をした蓋213の一方に、レンズ本体部21を仮留めするための粘着剤が塗布されている。または、第2の変形例に係る収納ケース211は、図50(c)に示されるように蓋の一方に、台紙65を介してレンズ本体部21を仮留めするようになっている。また、第2の変形例に係る収納ケース211は、図51に示されるように、レンズ本体部21に設けられた穴201に通された紐203を、穴204に通すことによって、携帯できるようにしてもよい。なお、収納ケース211の形状は、レンズ本体部21が収納可能であれば、四角や丸以外でも可能である。例えば、何らかのキャラクタの形状にすることも可能である。
 なお、収納ケース211の2枚の蓋の間の空間は、レンズ本体部21を固定できるように(ただし、レンズ本体部21が変形しない程度に)、レンズ本体部21を軽く押さえ付ける程度であるのが好ましい。また、レンズ仮留め部213(またはそこに貼り付ける台紙65)は、レンズ本体部21に押圧が加えられてもレンズ本体部21が変形しないように、クッション性を持たせるのが好ましい。
 収納ケース59,211は、1個単位でレンズ本体部21を収納するのに適している。
 第3の変形例に係る収納ケースは、複数のレンズ本体部21が貼り付けられる台紙65を収納可能な形状に形成されたものである。収納ケース215は、図52に示されるように、粘着部材や吸着部材(例えば、吸盤やマグネット)等の取付手段によって複数のレンズ本体部21が仮留めされた台紙65が矢印に沿って収納され、その後に、上蓋217が被される。これによりレンズ本体部21が収納ケース215に収納される。
 収納ケース215は、紐203を通すための穴204が形成された突起205が設けられている。穴204は、例えば、携帯電話機のストラップの紐203が通り、これによって撮影機である携帯電話機等とレンズと収納ケースとが同時に持ち運び可能となる。
 以上の通り、第1〜第3の変形例に係る収納ケース59,211,215は、紐203を取り付けできるようにしているので、例えば、カメラに取り付けられたストラップの紐を通すことによって、カメラと一緒に持ち運びすることができる。そのため、第1〜第3の変形例に係る収納ケース59,211,215は、携帯性を向上させることができる。
 第4の変形例に係る収納ケースは、図52に示される第3の構成例に係る収納ケース215に、対象物の大きさやレンズから対象物までの距離を計測するためのスケール219を取り付けたものである。図53(a)はスケール219を展開した状態の第4の変形例に係る収納ケース215の外観を示しており、図53(b)はその裏面の外観を示している。また、図53(c)はスケール219によって対象物221の大きさを計測する例を示している。
 以上の通り、第4の変形例に係る収納ケース215は、スケール219を備えているので、対象物221の大きさやレンズから対象物221までの距離を計測することができる。
 <画像処理の工程>
 以下に、図54を用いて第4,第5,第8及び第11の変形例に係るレンズ(すなわち、着色が施されたレンズ本体部21やフィルタ229、所定の情報が記されたレンズ本体部21等)によって撮影された画像から所定の情報を取得し、情報を記録または外部に伝送する工程について説明する。なお、図54は画像処理の工程を示すフローチャートである。
 まず、情報端末11は、ステップ(以下、Sと称する)11において、外部の光景を撮影し、撮影画像を取得する。次に、S13において、撮影画像を黒色でフィルタリングして明度の強度に関する情報を取得する。次に、S15において、撮影画像を黄色でフィルタリングして黄色系の色彩の強度に関する情報を取得する。次に、S17において、撮影画像を赤色でフィルタリングして赤色系の色彩の強度に関する情報を取得する。次に、S19において、撮影画像を緑色でフィルタリングして緑色系の色彩の強度に関する情報を取得する。
 次に、S21において、撮影画像から文字または記号が記されていないかを判断する。YESの場合はS23に進み、NOの場合はS25に進む。S23において、予め登録された文字または記号に関するテーブル情報を用いて撮影画像に写っている文字または記号を認識し、文字または記号が意味する所定の情報を取得する。
 次に、S25において、撮影画像およびS13で取得された明度の強度に関する情報、S15で取得された黄色系の色彩の強度に関する情報、S17で取得された赤色系の色彩の強度に関する情報、S19で取得された緑色系の色彩の強度に関する情報、S23で取得された文字または記号が意味する所定の情報を所定の記録手段に記録したり外部の機器に伝送する。
 なお、上記の説明では、情報端末11がこれらの工程を行うものとして説明したが、情報端末11の外部の機器に撮影画像を伝送して外部の機器に行わせてもよい。また、撮影者の意思でいくつかの工程を割愛してもよい。
 このような画像処理の工程を行うことによって、情報端末11や情報端末11外部の機器は、どのような種類のレンズによって撮影されたのか、その履歴を得ることができる。そのため、例えば撮影時における実際の光景の色調で画像を再生したり、撮影時における環境条件(日差しが強い、夕暮れ時、倍率、広角レンズを使用、狭角レンズを使用等の条件)を認識することが可能となる。また、種々の情報を、記録したり伝送することができるため、様々なサービス(例えば、インターネット等を用いた遠隔診療システム等)において正確な情報を提供することが可能となる。
 <付記>
 この発明に係るレンズは、上述の通り、取付手段としてΩ型の断面をした吸盤であってもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、取付手段として撮影機に被せるカバーであってもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、撮影機と接触する部分に、弾性を有する部材を配置してもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、紐を通すための穴または穴の開いた突起部を設けてもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、取付手段の粘着部材に、切り欠きを設けてもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、レンズ本体部に、切り欠きを設けてもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、光を集める集光部を備え、集めた光をレンズ本体に導くようにしてもよい。なお、集光部は、撮影機に設けられたライトに対向して設けられてもよい。また、集光部は、光を発光させる発光部が設けられてもよい。そして、集光部に集めた光を、プリズム構造または反射構造または光ファイバを用いてレンズ本体に導くようにしてもよい。
 また、この発明に係るレンズは、上述の通り、レンズ本体部に発光部を設けてもよい。
 また、この発明に係るレンズの取付は、上述の通り、透明な板またはレンズと組み合わせることによって厚さを確保するようにしてもよい。
 また、この発明に係るレンズの取付は、上述の通り、撮影機の撮影部に設けられた後退部位との嵌め合わせによってなされてもよい。
 また、この発明に係るレンズの取付は、上述の通り、バネまたはクリップの付勢力によってなされてもよい。
 また、この発明に係るレンズの取付は、上述の通り、光を透過するレンズ本体部が組み込まれたカバーを撮影機の撮影部に被せることによってなされてもよい。
 また、この発明に係るレンズの取付は、上述の通り、上蓋を外すことにより、レンズまたはフィルタを差し替え、またはそのまま撮影できるようにしてもよい。
 また、この発明に係る収納ケースは、上述の通り、紐を通すための穴または穴の開いた突起を設けるようにしてもよい。
 また、この発明に係る収納ケースは、上述の通り、蓋の内側に、レンズを仮留めするための膜を形成した、または台紙を貼り付けるようにしてもよい。
 また、この発明に係る収納ケースは、上述の通り、蓋の内側に、蓋を閉じた場合にレンズを押さえ付ける程度の空間を設けるようにしてもよい。
 また、この発明に係る収納ケースは、上述の通り、複数単位でレンズを収納できるようにしてもよい。
 また、この発明に係る収納ケースは、上述の通り、被写体の大きさを計測するためのスケールを設けてもよい。
 この発明は上記の実施の形態に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の応用及び変形が考えられる。
 例えば、レンズ本体部21をスクリュー等でカメラの撮影部15や表示部155に取り付けるようにしてもよい。
第1の実施の形態に係るレンズの適用例を示す図である。 第1の実施の形態に係るレンズの斜視図である。 本発明に係るレンズの取り付けによる作用を示す図である。 合焦点位置を変える手法を示す図である。 画角を変える手法を示す図である。 第2の実施の形態に係るレンズの横断面図である。 第3の実施の形態に係るレンズの横断面図である。 第3の実施の形態に係るレンズの第1の変形例を示す図である。 第3の実施の形態に係るレンズの第2の変形例を示す図である。 第4の実施の形態を示す図である。 第5の実施の形態を示す図である。 第6の実施の形態を示す図である。 レンズの第1の変形例を示す図である。 レンズの第2、第3の変形例を示す図である。 レンズの第4の変形例を示す図である。 レンズの第5〜第7の変形例を示す図である。 レンズの第8の変形例を示す図である。 レンズの第8の変形例を示す図である。 レンズの第9の変形例を示す図である。 レンズの第9の変形例を示す図である。 レンズの第9の変形例を示す図である。 レンズの第10の変形例を示す図である。 レンズの第11の変形例を示す図である。 レンズの第12の変形例を示す図である。 レンズの第13の変形例を示す図である。 レンズの第13の変形例を示す図である。 レンズの第13の変形例を示す図である。 レンズの第14の変形例を示す図である。 レンズの第15の変形例を示す図である。 レンズの第15の変形例を示す図である。 レンズの第16の変形例を示す図である。 レンズの第17の変形例を示す図である。 レンズの第18の変形例を示す図である。 レンズの第19の変形例を示す図である。 レンズの第20の変形例を示す図である。 レンズの第21の変形例を示す図である。 レンズの第21の変形例を示す図である。 レンズの第22の変形例を示す図である。 レンズの第23の変形例を示す図である。 レンズの第24の変形例を示す図である。 レンズの第24の変形例を示す図である。 レンズの第24の変形例を示す図である。 レンズの第24の変形例を示す図である。 穴の他の形状例を示す図である。 接合力の関係を示す図である。 収納ケースの第1、第2の構成例を示す図である。 収納ケースの第3の構成例を示す図である。 第3の構成例に係る収納ケースの展開図である。 収納ケースの第1の変形例を示す図である。 収納ケースの第2の変形例を示す図である。 収納ケースの第2の変形例を示す図である。 収納ケースの第3の変形例を示す図である。 収納ケースの第4の変形例を示す図である。 画像処理の工程を示すフローチャートである。
符号の説明
 11 情報端末
 13 ハンディ型のカメラ
 15 撮影部
 17 レンズ
 19 カバー
 21 レンズ本体部
 23 粘着部材

Claims (2)

  1.  光を透過するレンズ本体部と、
     前記レンズ本体部と撮影機の撮影部とを吸着力によって取り付ける吸盤とからなることを特徴とするレンズ。
  2.  光を透過するレンズ本体部と、
     前記レンズ本体部と撮影機の撮影部とを吸着力によって取り付けるマグネットとからなることを特徴とするレンズ。
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