JP2004143917A - トンネルの拡幅方法、セグメントおよびシールド機 - Google Patents

トンネルの拡幅方法、セグメントおよびシールド機 Download PDF

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Abstract

【課題】シールド機の通過後にセグメント単独で拡幅することで、シールド機テール部とセグメントとの間の止水性を気にすることなくセグメントを拡幅することができるトンネルの拡幅方法、セグメントおよびシールド機を提供すること。
【解決手段】コピーカッタ7を有するシールド掘削機1を用いて掘削した拡幅坑12の余掘り部17の内側に、通常坑10に設置されるセグメントリングと外径が等しい拡幅用セグメントリング21を組み立てる。掘削機本体3が拡幅坑12を通過した後、拡幅セグメント15の前方のセグメント11から、シールド掘削機1の推進ジャッキを離し、拡幅用セグメントリング21のセグメント23の形状を維持しつつ、拡幅セグメント15を余掘り部17内に移動させる。そして、拡幅セグメント15の仮設部43a、43bを撤去し、トンネル8の拡幅部45a、45bを形成する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、拡幅坑に設置されるトンネルの拡幅方法、セグメントおよびシールド機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シールド機を用いて構築する埋設管渠やトンネル等において、構造上、施工上の制約から、途中に通常部以上の断面を有する拡幅部が必要となる場合がある。例えば、道路や鉄道のトンネルの非常駐車帯や引き込み線やランプ部、共同溝等のケーブル接続部や路線分岐部、小口径シールド工法での坑内バッテリーロコのすれ違い用の部分等である。
【0003】
拡幅部を形成するには、以下に述べるような方法がある。(1)必要最大断面、すなわち拡幅部と同等の断面で、全線を掘削する。地上部分を使用できる場合には、拡幅必要区間の前後に構築した立坑の間を拡幅断面で掘削する。(2)通常断面で掘削した後、拡幅部分周辺に地盤改良等により山留めを形成して覆工を解体し、断面を所定の面積に拡幅する。地盤改良は、坑内または地上から行う。(3)拡幅部分を開削により構築する。
【0004】
他に、(4)掘進途中で掘削面積を自由に拡幅できるシールド機を用いて必要部分のみを拡幅断面で掘削する方法(特開2002−89170、特開2001−329781等)が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、(1)の方法では、掘削量が多くなり、(2)の方法では、作業工程が複雑となる。地上部分を使用できない場合、(3)の方法は実施できない。(4)の方法では、(1)から(3)の方法の問題点は解消されるが、シールド機本体を拡幅して拡幅坑用のセグメントを設置するため、シールド機テール部のテールシールとセグメントとの間の止水性の確保が困難である。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、シールド機の通過後にセグメント単独で拡幅することで、シールド機テール部とセグメントとの間の止水性を気にすることなくセグメントを拡幅することができるトンネルの拡幅方法およびセグメントを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための第1の発明は、掘削機で余掘り部を有する坑を掘削する工程(a)と、前記余掘り部の内側に拡幅用セグメントリングを設置する工程(b)と、前記掘削機の通過後に、前記拡幅用セグメントリングを構成するセグメントを前記余掘り部内に移動させる工程(c)とを具備することを特徴とするトンネルの拡幅方法である。
【0008】
掘削機には、例えば、掘削面積を拡縮できるコピーカッタを有するシールド機が用いられる。工程(a)では、コピーカッタを用いて余掘り部を有する坑が掘削される。なお、コピーカッタでは拡幅巾に限界(300mm程度)があるため、必要に応じて、面板スライド方式を併用してもよい。余掘り部内には、必要に応じて充填材が設置される。充填材のみで余掘り部の安定が保たれない場合には、シールド機から山留め用フードをせり出す。山留め用フードを有するシールド機については、第3の発明の部分で説明する。
【0009】
工程(b)で、余掘り部の内側に拡幅用セグメントリングが設置された時点では、拡幅坑用セグメントリングの外径は、通常断面の掘削坑内に設置されたセグメントリングの外径と同じである。拡幅用セグメントリングを構成するセグメントの一部では、セグメントの内周面側に拡幅部材が設けられる。
【0010】
工程(c)では、拡幅用セグメントリング内に、拡幅用セグメントリングの形状を保持する形状保持装置と、セグメントを移動させる押出し装置とが設置される。形状保持装置は、例えば、移動させないセグメントの内周面側に配置される保持治具と、保持治具をセグメントの内周面側に押付けるジャッキとで構成される。押出し装置は、例えば、移動させるセグメント、すなわち、内周面側に拡幅部材が設けられたセグメントの内周面側に配置される押出し治具と、押出し治具をセグメントの内周面側に押付けるジャッキとで構成される。
【0011】
工程(c)では、形状保持装置を用いて、拡幅用セグメントリングを構成するセグメントのうち移動させないセグメントのリング形状を保持しつつ、押出し装置を用いて、内周面側に拡幅部材が設けられたセグメントを余掘り部内に移動させ、拡幅坑の内壁に沿って配置する。このとき、余掘り部内の圧力状況等に基づいて、必要に応じて、充填材を坑内側に抜き取る。工程(c)の後、移動させたセグメントの拡幅部材の所定の部分が撤去される。
【0012】
施工上の制約からトンネル途中に拡幅部を設けた場合、拡幅部の使用が終了した後、工程(c)で余掘り部内に移動させたセグメントを、余掘り部内からトンネル内周方向に移動させてもよい。これにより、拡幅坑用セグメントリングの外径が通常断面の掘削坑内に設置されたセグメントリングの外径と同じとなり、トンネルが通常幅に戻る。なお、セグメントの移動時には、移動と並行して余掘り部内に充填材または裏込め注入材を設置する。
【0013】
第1の発明では、掘削機で余掘り部を有する坑を掘削し、余掘り部の内側に拡幅坑用セグメントリングを設置する。そして、掘削機の通過後に、拡幅坑用セグメントリングを構成するセグメントの一部を余掘り部内に移動させる。
【0014】
第2の発明は、余掘り部を有する坑内に設置されるセグメントであって、内周面側に拡幅部材が設けられ、外周面方向に移動可能であることを特徴とするセグメントである。
【0015】
第2の発明のセグメントは、第1の発明のトンネルの拡幅方法で用いられる拡幅用セグメントリングを構成するセグメントとして用いられる。第1の発明で用いられる拡幅用セグメントリングでは、少なくとも1ヶ所に第2の発明のセグメントが配置される。
【0016】
第2の発明のセグメントでは、必要に応じて、端部付近に可動部が設けられる。可動部は、例えば、第2の発明のセグメントの一部にあらかじめ設置される。または、第2の発明のセグメントと周方向に隣接する他のセグメントとの境界部に設置される。
【0017】
可動部は、例えば、第2の発明のセグメントの外周面方向への回転移動の中心となるピンと、セグメント外周面側と内周面側との止水のための止水部材とを有する。止水部材には、ゴム、シール材、防水シート等を用いる。
【0018】
さらに、ピンの回転を固定する回転固定手段を設けてもよい。回転固定手段は、例えば、ピンをセグメントに固定する固定用ピン、セグメントの内周面側等に固定される添接板、ピンの回転によって生じる隙間に固定される楔等である。
【0019】
また、セグメント内に溝を形成し、溝内に連結部材を設け、セグメントリングの外周部に止水のためにゴムを設けてもよい。連結部材の一端は溝内の端部に固定され、他端は溝に沿って移動可能である。
【0020】
さらに、セグメントの外周面と内周面との間にゴムを配置し、ゴムを貫通するワイヤを設け、固定手段を用いてワイヤをセグメントに固定してもよい。ワイヤは、トンネルの周方向、または、トンネルの径の方向に、ゴムを貫通して配置される。セグメントの外周面と内周面との間にゴムを配置し、固定手段を用いてゴムをセグメントに固定してもよい。
【0021】
第2の発明のセグメントでは、軸方向に隣接するセグメントとの間に止水機構を設けてもよい。止水機構とは、軸方向に隣接するセグメントと擦れ合う面に設けられたリップシールや、リング間ボルト締結機構のボルトに設けられたシール材等である。
【0022】
拡幅部材の周囲には、周方向や前後方向に隣接するセグメントとの間の止水のための部材が設けられる場合がある。止水のための部材は、例えば、拡幅部材の内側に設けられた鋼製の部材である。
【0023】
第2の発明のセグメントでは、外周面方向、すなわち余掘り部内への移動後、拡幅部材の一部、または、拡幅部材と止水のための部材の一部が撤去される。
【0024】
第3の発明は、掘削機本体の周囲に、前記掘削機本体の外周方向に張り出し可能な山留め用フードが設けられることを特徴とするシールド機である。
【0025】
第3の発明のシールド機は、第1の発明のトンネル拡幅方法で掘削機として用いられる。山留め用フードは、掘削機本体の外周の少なくとも1ヶ所に設けられ、第1の発明の工程(a)においてコピーカッタや面板スライド方式により掘削された余掘り部の壁面に沿うように張り出される。
【0026】
山留め用フードには、必要に応じて、フード本体の後方に設置されるリアフード、前方に設置されるフロントフード等を設けてもよい。山留め用フードは、例えば、通常時にはリアフードやフロントフードをフード本体と重ねて格納し、伸縮時には伸長させることにより、掘削機本体の軸方向に伸縮可能とできる。なお、リアフードやフロントフードを伸縮可能とせず、フード本体と一体化して設けてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。図1は、シールド掘削機1で、拡幅坑12を有するトンネル8を掘削する工程を示す図である。図1に示すように、シールド掘削機1は、掘削機本体3、掘削用カッタ5、コピーカッタ7等で構成される。さらに、必要に応じて、面板スライド機構(図示せず)や山留め用フード101(図16)を有する。
【0028】
掘削用カッタ5は、筒状の掘削機本体3の端面に設けられる。コピーカッタ7は、例えば、掘削用カッタ5の一部として設けられ、必要に応じて、シールド掘削機1の側方に伸長可能である。面板スライド機構(図示せず)は、掘削用カッタ5を掘削機本体3の周方向にスライドさせる機構である。
【0029】
図1(a)は、トンネル8の通常坑10を掘削する工程を示す。通常坑10とは、トンネル8を構築するために掘削される坑道のうち、通常の周方向断面を有する部分である。図1(a)に示すように、シールド掘削機1は、コピーカッタ7を掘削用カッタ5内に格納した状態で地山9を掘削し、トンネル8の通常坑10を形成する。掘削機本体3の後部では、通常坑10の内部にセグメント11が設置される。
【0030】
図1(b)は、トンネル8の拡幅坑12を掘削する工程を示す。図2は、図1(b)のA−A断面図を示す。拡幅坑12とは、トンネル8を構築するために掘削される坑道のうち、通常坑10より周方向断面が拡幅された部分であり、図1(b)、図2に示すように、掘削機本体3の外側に余掘り部17が形成される。
【0031】
図1(b)に示すように、シールド掘削機1は、コピーカッタ7を掘削用カッタ5の周方向に伸長させ、掘削用カッタ5で通常断面を掘削しつつ、コピーカッタ7で余掘り部17を掘削して、トンネル8の拡幅坑12を形成する。なお、掘削する余掘り部17の幅に応じて、コピーカッタ7と面板スライド機構(図示せず)とを併用して余掘り部17を掘削する。
【0032】
掘削機本体3の後部では、通常坑10と拡幅坑12との境界部の通常坑10の内壁に、必要に応じて、調整セグメント13を有する調整用セグメントリング19が設置される。調整セグメント13、調整用セグメントリング19の詳細については、後述する。なお、拡幅坑12の内壁と掘削機本体3の間の余掘り部17には、必要に応じて、充填材を充填する。充填材は、通常の性質のものの他に、凝固が遅いものを用いてもよい。
【0033】
図1(c)は、拡幅用セグメントリング21を設置する工程を示す。図1(c)に示すように、図1(b)に示す状態から地山9をさらに掘削し、掘削機本体3の後部で拡幅セグメント15を有する拡幅用セグメントリング21を設置していく。
【0034】
図3は、拡幅用セグメントリング21の斜視図である。図3に示すように、拡幅用セグメントリング21は、通常坑10に設置されるセグメント11と同様のセグメント23、内周面側に拡幅部材24を有する拡幅セグメント15で構成される。拡幅セグメント15は、拡幅用セグメントリング21の外周方向に移動可能な移動部分28と、移動しない固定部分30とからなる。
【0035】
図4、図5は、可動部22付近の拡大図である。図4は、図5のY−Yによる断面図、図5は、図4のX−Xによる断面図である。拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との間には、可動部22が設けられる。可動部22は、鋼管46、鋼棒47、芯円固定用ピン20、シール材32、防水シート34等で構成される。
【0036】
図4に示すように、拡幅セグメント15の固定部分30と移動部分28の境界部には、シール材32が設置される。シール材32は、拡幅セグメント15の内周面側に設置されるシール材32aと、外周面側に設置されるシール材32bとからなる。シール材32a、シール材32bは、それぞれ、固定部分30と移動部分28のいずれかに固定される。また、拡幅セグメント15の外周面に沿って、防水シート34が設置される。シール材32、防水シート24は、止水性および弾力性のある材質とする。
【0037】
図5に示すように、鋼管46は、拡幅セグメント15の固定部分30と移動部分28の境界部に配置され、複数の鋼管46aおよび鋼管46bからなる。鋼管46aは拡幅セグメント15の固定部分30に固定され、鋼管46bは移動部分28に固定される。鋼管46aと鋼管46bの管内には、鋼棒47が配置される。
【0038】
図4、図5に示すように、拡幅セグメント15の固定部分30の端部には、芯円固定用ピン20aが設置される。芯円固定用ピン20aは、固定部分30に固定された鋼管46aを貫通し、鋼棒47を拡幅セグメント15の固定部分30の端部に固定する。移動部分28には孔36aが、鋼管46aには孔36bが設けられる。
【0039】
図4、図5に示す状態では、鋼管46bと拡幅セグメント15の移動部分28は、拡幅セグメント15の固定部分30の端部に固定された鋼棒47を中心として、図4に示す矢印E方向に回転可能である。移動部分28は、移動部分28の孔36aと鋼管46aの孔36bとが重なるように、矢印E方向に回転される。孔36aと孔36bからなる孔36には、鋼管46aと鋼棒47とを拡幅セグメント15の移動部分28の端部に固定するための芯円固定用ピン20bが挿入される。
【0040】
移動部分28の移動前、すなわち図4に示す状態では、シール材32aと防水シート34が拡幅セグメント15の外周側から内周側への漏水を防止する。移動部分28を移動し、芯円固定用ピン20bで移動部分28を固定した状態では、シール材32bが固定部分30に接触し、シール材32bと防水シート34が拡幅セグメント15の外周側から内周側への漏水を防止する。
【0041】
図1(c)では、拡幅用セグメントリング21は、余掘り部17の内側に設置される。この時、拡幅用セグメントリング21は図3に示す状態であり、拡幅用セグメントリング21の外径は、通常坑10に設置されたセグメントリングや調整用セグメントリング19の外径と同じである。
【0042】
調整用セグメントリング19の調整セグメント13は、拡幅用セグメントリングの拡幅セグメント15に隣接して設置される。調整セグメント13は、通常坑10のセグメント11と拡幅セグメント15との間を滑らかにつなぐための部材である。図1(c)に示すように、調整セグメント13の内周面16は、通常坑10のセグメント11の内周面14から拡幅セグメント15の内周面26に向けた勾配を有する。
【0043】
図1(c)に示す状態のとき、トンネル8の軸方向に隣接するセグメントリングは、リング間ボルト締結機構で連結される。拡幅用セグメントリング21は、側面に設けられたリング間ボルト締結機構18、18aを用いて、隣接するセグメントリングに連結される。図6は、リング間ボルト締結機構18a付近の断面図を示す。図6は、図1(c)のXに示す部分の拡大図である。
【0044】
図6に示すように、リング間ボルト締結機構18aは、ナット101、ナット103、全ネジボルト105、シール材107、鞘111等で構成される。拡幅セグメント15bに設けられた鞘111bの内部には、ナット101が固定され、隣接する拡幅セグメント15aに設けられた鞘111aの内部には、ナット103が固定される。
【0045】
拡幅セグメント15aと拡幅セグメント15bとを連結するには、六角レンチ109等を用いてナット101とナット103に全ネジボルト105をねじ込む。なお、全ネジボルト105の端部113には、シール材107が設けられる。
【0046】
図7は、拡幅用セグメントリング21内に形状保持装置25を設置した状態を示す図である。図7は、図1(c)のB−Bに示す位置での断面図である。拡幅坑12内に設置された拡幅用セグメントリング21の内部には、図7に示すように、形状保持装置25が設置される。
【0047】
形状保持装置25は、例えば、保持治具29、保持治具31、ジャッキ27等で構成される。保持治具31は、拡幅用セグメントリング21の最下部のセグメント23に沿って配置される。ジャッキ27の両端は、それぞれ、保持治具31と保持治具29に連結される。ジャッキ27は、鉛直方向に伸縮可能で、保持治具29を上下に移動させる。保持治具29は、ジャッキ27によって、拡幅用セグメントリング21の最上部のセグメント23に押付けられる。
【0048】
図1(c)に示す状態で、シールド掘削機1から拡幅セグメント15にトンネル軸方向の力が伝達されないよう、拡幅セグメント15の前方のセグメント11から、シールド掘削機1の推進ジャッキ(図示せず)を離す。それと前後して、図7に示すように、ジャッキ27を矢印Eに示す方向に伸ばす。
【0049】
図8は、拡幅用セグメントリング21内に押出し装置33を設置した状態を示す図である。押出し装置33は、例えば、押出し治具37、ジャッキ35等で構成される。押出し治具37は、拡幅用セグメントリング21の拡幅セグメント15に沿って配置される。ジャッキ35の一端は、ピン41を用いて押出し治具37に連結され、他端は、ピン39を用いてジャッキ27に連結される。
【0050】
押出し治具37は、ジャッキ35の伸縮によって、拡幅セグメント15の内周面26に押付けられる。なお、押出し装置33は、図8の矢印Fに示す方向にジャッキ35を伸ばす際に反力を取れる構造であればよい。ジャッキ35の端部はジャッキ27に連結されなくてもよい。
【0051】
図8では、ジャッキ27を用いて、保持治具29を拡幅用セグメントリング21の最上部のセグメント23に押し付け、拡幅用セグメントリング21のセグメント23の形状を保持した状態で、ジャッキ35を矢印Fに示す方向に伸ばし、押出し治具37を拡幅セグメント15の内周面26に押付ける。
【0052】
図9は、リング間ボルト締結機構18a付近の断面図を示す。図8に示すように形状保持装置25や押出し装置33を設置するのと前後して、図9に示すように、六角レンチ109等を用いて全ネジボルト105をナット101から取り外し、全ネジボルト105を拡幅セグメント105a内に格納して、拡幅セグメント15aと拡幅セグメント15bとの連結を解除する。なお、シール材107を鞘111aに押し付けることで、鞘111aが密閉され、拡幅セグメント15a15bの外周側から拡幅セグメント15a内部への漏水を防ぐことができる。
【0053】
拡幅セグメント15と隣接するセグメントとの連結を解除した後、ジャッキ35を伸ばし、拡幅セグメント15の移動部分28を図8の矢印Gに示す方向に押出す。拡幅セグメント15の移動部分28は、図4、図5を用いて説明したように、可動部22の鋼棒47を中心として回転可能である。
【0054】
図10は、押出し装置33を用いて拡幅セグメント15の移動部分28を押出した状態を示す図である。図8に示す状態から、押出し装置33で拡幅セグメント15の移動部分28を押出し、図10に示す状態にする。そして、前述したように、図4、図5に示す芯円固定用ピン20bを用いて、移動部分28を固定する。図1(d)は、拡幅セグメント15を余掘り部17内に移動させ、拡幅坑12の内壁に沿って配置した状態を示す。図10は、図1(d)のC−C断面図である。
【0055】
形状保持装置25と押出し装置33を用いて、トンネル8の軸方向に配置された全ての拡幅用セグメントリング21の拡幅セグメント15を順次余掘り部17に移動させ、図1(d)に示す状態にする。拡幅セグメント15は、外周面が拡幅坑12の内壁に沿うように配置され、隣接する拡幅セグメント15は、リング間ボルト締結機構18を再度図6に示す状態に戻すことにより、連結される。なお、余掘り部17に充填材を設置した場合には、必要に応じて、充填材をトンネル8の坑内に吸入する。
【0056】
拡幅セグメント15の内周面側に設置された拡幅部材24には、図1(d)、図10に示すように、仮設部43(43a、43b)が設けられる。仮設部43の位置は、拡幅セグメント15の設置位置によって異なる。調整セグメント13に隣接しない拡幅セグメント15bでは、図1(d)や図10に示すように、周方向に隣接するセグメント23に接する面を除く部分が仮設部43bである。
【0057】
調整セグメント13に隣接する拡幅セグメント15aでは、図1(e)に示すように、周方向に隣接するセグメント23に接する面と、調整セグメント13に接する面とを除く部分が仮設部43aである。
【0058】
図11は、仮設部43bを撤去した後の状態を示す図である。図1(e)は、仮設部43を撤去した状態を示す。図11は、図1(e)のD−D断面図である。図1(d)や図10に示す状態から、仮設部43等を撤去し、図1(e)や図11に示す状態にする。
【0059】
図1(e)、図11に示すように、拡幅用セグメントリング21a、拡幅用セグメントリング21bでは、拡幅セグメント15aの仮設部43a、拡幅セグメント15bの仮設部43bをそれぞれ撤去して、拡幅部45aと拡幅部45bを形成する。また、調整用セグメントリング19では、調整セグメント13の内周面16付近を撤去し、トンネル軸方向に隣接するセグメント11の内周面14に面位置を合わせる。そして、図1(e)に示すように、拡幅坑12付近の覆工を完成する。
【0060】
このように、第1の実施の形態では、コピーカッタ7を有するシールド掘削機1を用いて掘削した拡幅坑12の余掘り部17の内側に拡幅用セグメントリング21を組み立て、掘削機本体3が拡幅坑12を通過した後、拡幅セグメント15を余掘り部17内に移動させる。拡幅用セグメントリング21の外径は、設置時には通常坑10に設置されるセグメントリングの外径と等しいため、掘削機本体3のテール部と拡幅用セグメントリング21との止水性を確保できる。
【0061】
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の工程でトンネル8の拡幅坑12付近を覆工するが、拡幅用セグメントリング21aの拡幅セグメント15a、拡幅用セグメントリング21bの拡幅セグメント15bの替わりに、拡幅セグメント51a、拡幅セグメント51bを使用する。
【0062】
図12は、拡幅用セグメントリング21を設置した状態のトンネル軸方向の断面図である。図12は、第1の実施の形態の図1(c)に示す状態に相当する。第2の実施の形態では、図12に示すように、拡幅坑12を掘削した後、余掘り部17の内側に、拡幅セグメント51を有する拡幅用セグメントリング21を設置する。
【0063】
拡幅セグメント51は、本体55、止水枠53等で構成される。本体55は、通常のセグメント11の内周面側に拡幅部材54を設けたものである。本体55は、例えば、外郭の形状が拡幅セグメント15とほぼ同様の箱体であり、可動部22を用いて外周面方向に移動可能である。隣接する拡幅セグメント51は、拡幅部材54が接触するように配置される。
【0064】
止水枠53は、本体55の拡幅部材54の内側に配置される。隣接する拡幅セグメント51の止水枠53は、隣接する拡幅セグメント51の拡幅部材54の接触部を包み込むように、止め具52を用いて固定される。調整セグメント13に隣接して配置される拡幅セグメント51aの止水枠53aは、止め具52を用いて調整セグメント13に固定される。止水枠53は、本体55の移動時に余掘り部17からトンネル坑内への漏水を防止する。
【0065】
図13は、拡幅セグメント51の本体55を移動させる工程を示すトンネル軸方向の断面図である。図13は、第1の実施の形態の図1(c)から図1(d)にへの移行状態に相当する。図12に示すように拡幅用セグメントリング21を設置した後、シールド掘削機1から拡幅セグメント51にトンネル軸方向の力が伝達されないよう、拡幅セグメント51の前方のセグメント11から、シールド掘削機1の推進ジャッキ(図示せず)を離す。但し、図13中に破線で示したように推力伝達材50を設置し、調整セグメント13から止水枠53へ推力を伝達すれば、推進ジャッキを離す必要はない。
【0066】
そして、図13に示すように、拡幅セグメント51aの本体55a、拡幅セグメント51bの本体55bを、順次余掘り部17内に移動させる。本体55aの調整セグメント13に隣接する拡幅部材54の端部は、止め具56を用いて調整セグメント13と止水枠53aに固定される。また、他の拡幅部材54の端部は、止め具56(図14)を用いて隣接する拡幅セグメント51の拡幅部材54に固定される。なお、本体55aや本体55bの移動には、必要に応じて、第1の実施の形態で使用した形状保持装置25や押出し装置33を用いる。
【0067】
図14は、拡幅坑12の覆工が完成した状態でのトンネル軸方向の断面図を示す。全ての拡幅セグメント51の本体55を拡幅坑12の内壁に沿って配置した後、図14に示すように、拡幅セグメント51では、止め具56より内側に位置する止水枠53と拡幅部材54を撤去する。また、調整セグメント13においても、止め具56より内側の部分を撤去する。そして、図14に示すように、拡幅坑12付近の覆工を完成する。
【0068】
このように、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、拡幅用セグメントリング21を拡幅坑12の余掘り部17の内側に組み立て、掘削機本体3が拡幅坑12を通過した後、拡幅セグメント51の本体55を余掘り部17内に移動させるため、掘削機本体3のテール部と拡幅用セグメントリング21との止水性を確保できる。また、拡幅セグメント51の本体55の内側に止水枠53を設けることで、本体55を余掘り部17内に移動させる際に、隣接する拡幅セグメント55の間の止水性が向上する。
【0069】
なお、第2の実施の形態では、拡幅坑12の断面積を一定としたが、拡幅坑12の断面積を段階的に変化させることもできる。図15は、断面積が一定でない拡幅坑12aのトンネル軸方向の断面図である。
【0070】
図15に示すように、拡幅セグメント51a、拡幅セグメント51bの本体55a、本体55bの外周面の位置をずらして配置し、止め具56で拡幅部材54を固定し、止水枠53や拡幅部材54の一部を撤去することにより、断面積が一定でない拡幅坑12aを覆工できる。図12から図15では、止水枠53と拡幅部材43の接触面や、拡幅部材54と拡幅部材54の接触面にリップシール(図示せず)を設けることで、止水性がさらに向上する。
【0071】
次に、第3の実施の形態について説明する。図16は、第3の実施の形態で使用する掘削機101および掘削機101を用いて設置されたセグメントの斜視図である。図17は、山留めフード103を張り出した掘削機101および掘削機101を用いて設置されたセグメントの斜視図である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態の掘削機1の代わりに掘削機101を用いて、拡幅坑を有するトンネルを掘削する。充填材の充填のみで余掘り部17(図1)の壁面の安定が保たれない場合には、掘削機101を使用するのが好ましい。
【0072】
掘削機101は、掘削機本体3、掘削カッタ5、山留めフード103、テール拡幅部107等で構成される。掘削機101は、第1の実施の形態で使用した掘削機1の掘削機本体3の外周からテール拡幅部107を張り出す。テール拡幅部107は、掘削機本体3のテール部付近に設けられる。山留めフード103は、テール拡幅部107の外周面であるフード本体115、フロントフード105、リアフード109からなる。
【0073】
フロントフード105は、例えば、テール拡幅部107のフード本体115と一体であり、テール拡幅部107と同時に掘削機本体3の外周方向に張り出される。テール拡幅部107からは、リアフード109が伸長される。山留めフード103は、図17に示すように、テール拡幅部105を掘削機本体3の外周方向に張り出すことにより、拡幅坑12(図1)の壁面を支持する。なお、図16に示す状態では、リアフード109は、フード本体115の内側に重ねてテール拡幅部107内に格納される。
【0074】
掘削機101は、図1に示す掘削機1と同様に、掘削機5、コピーカッタ7、面板スライド機構(図示せず)等を用いて、通常坑10や、余掘り部17を有する拡幅坑12を地山9内に掘削する。
【0075】
図16に示すように、掘削機101は、通常坑を掘削する際には山留めフード103を張り出さずに掘削しつつ、テール部で通常坑内にセグメント11を設置する。拡幅坑を掘削する際には、山留めフード103を張り出さずに掘削しつつ、テール部で調整用セグメントリング19や拡幅用セグメントリング21を設置する。拡幅坑の余掘り部内には、充填材を充填する。
【0076】
そして、適切な時期に、図17に示すように、拡幅坑(図示せず)の壁面に沿って山留めフード103とフロントフード105を張り出し、さらに、リアフード109をテール拡幅部107から伸長する。このとき、リアフード109の最後尾111が、拡幅予定の拡幅用セグメントリング21の最後尾113と一致するようにする。
【0077】
図17に示す状態で、掘削カッタ5で地山を掘削しつつ、拡幅用セグメントリング21の拡幅セグメント(図示せず)を拡幅用セグメントリング21の外周方向に移動させて、拡幅坑を覆工する。そして、拡幅区間終了時に、リアフード109をテール拡幅部107内に、テール拡幅部107を掘削機本体3内に格納する。
【0078】
このように、第3の実施の形態では、山留めフード103を有する掘削機101を用いることにより、余掘り部の壁面の維持が容易になる。また、山留めフード103を張り出すことで、掘削機101の掘削方向や姿勢制御が可能となる。
【0079】
なお、図16、図17に示す掘削機101では、フロントフード105がフード本体115と一体化されているが、フロントフード105をリアフード109と同様にテール拡幅部107に格納し、伸縮可能にしてもよい。また、フロントフード105やリアフード109を設けない場合もある。
【0080】
次に、第4の実施の形態について説明する。図18は、第4の実施の形態で使用する拡幅用セグメントリング21の一部の斜視図である。第4の実施の形態においても、第1、第2の実施の形態と同様の工程でトンネル8の拡幅坑12付近を覆工するが、拡幅用セグメントリング21の拡幅セグメント15の替わりに、拡幅セグメント57を使用する。
【0081】
図18は、図1(c)に示す工程での拡幅セグメント57の状態を示す。拡幅セグメント57は、内周面に拡幅部材58を有する。拡幅部材58には、適切な部分に仮設部59が設けられる。
【0082】
図18に示す状態の拡幅用セグメントリング21を拡幅坑12の余掘り部17の内側に設置し、掘削機本体3が拡幅坑12を通過した後、シールド掘削機1から拡幅セグメント57にトンネル軸方向の力が伝達されないよう、拡幅セグメント57の前方のセグメントから、シールド掘削機1の推進ジャッキ(図示せず)を離す。
【0083】
そして、複数の拡幅セグメント57をそれぞれ図18の矢印Hに示す方向に押し出して余掘り部17内に移動させ、拡幅坑12の内壁に沿って配置する。拡幅セグメント57の移動には、必要に応じて、第1の実施の形態で使用したような形状保持装置や押出し装置を用いる。
【0084】
図19は、仮設部59を撤去した拡幅用セグメントリング21の一部の斜視図である。拡幅セグメント57を余掘り部17内に押し出した後、拡幅セグメント37の仮設部59を撤去し、拡幅用セグメントリング21内に拡幅部60を形成する。
【0085】
なお、図18、図19に示す拡幅セグメント57は、調整セグメント13に隣接しないものである。調整セグメント13に隣接する拡幅セグメント57では、仮設部は、調整セグメント13に接する面および周方向に隣接するセグメント23に接する面を除く部分に設けられる。
【0086】
拡幅セグメント57のリング間ボルト締結機構18、18a(図18、図199)は、第1の実施の形態の拡幅セグメント15のリング間ボルト締結機構18、18aと同様の構成である。拡幅セグメント57では、拡幅前にリング間ボルト締結機構18aを図6に示す状態から図9に示す状態にして、隣接するセグメントとの連結を解除する。また、拡幅セグメント57を拡幅坑12内に移動した後、リング間ボルト締結機構18aを図6に示す状態に戻して隣接するセグメントと再連結する。
【0087】
第4の実施の形態においても、第1、第2の実施の形態と同様に、拡幅用セグメントリング21を拡幅坑12の余掘り部17の内側に組み立て、掘削機本体3が拡幅坑12を通過した後、拡幅セグメント57を余掘り部17内に移動させるため、掘削機本体3のテール部と拡幅用セグメントリング21との止水性を確保できる。
【0088】
次に、第5の実施の形態について説明する。図20は、拡幅部45a、拡幅部45bが設けられた部分を通常幅に戻す工程を示す図である。図20の(a)は、内部に拡幅部45a、拡幅部45bを設けたトンネル8を示す。図20の(b)は、拡幅セグメント15a、拡幅セグメント15bを移動させて内空の幅を一定としたトンネル8を示す。
【0089】
図20の(a)に示すトンネル8は、例えば、第1の実施の形態で説明した方法で構築される。トンネル8の拡幅部45a、拡幅部45bが、トンネル8の施工時に必要で、完成後は必要でない場合、施工後、図20の(b)に示すように、拡幅部45a、拡幅部45bが設けられた部分のシールド幅を通常幅に戻し、トンネル8の内空の幅を一定とする。図20に示す工程は、例えば、拡幅部45a、拡幅部45bが小口径長距離シールドの資材搬送用台車の坑内離合(すれ違い)に使用される場合に適用される。
【0090】
トンネル8の内空の幅を一定とするには、図20の(a)に示す拡幅用セグメントリング21a、拡幅用セグメントリング21bの外径と通常坑10のセグメントリングとの外径とが同じになるように、拡幅用セグメントリング21aの拡幅セグメント15a、拡幅用セグメントリング21bの拡幅セグメント15bを、トンネル8の内周方向に移動させる。
【0091】
拡幅セグメント15a、拡幅セグメント15bの移動と並行して、図20の(b)に示すように、拡幅セグメント15a、拡幅セグメント15bの外側の余掘り部17(図1)に充填材または裏込め注入材117を注入する。充填材または裏込め注入材117の注入は、拡幅セグメント15a、拡幅セグメント15bに設けた注入孔(図示せず)を介して行う。充填材または裏込め注入材117は、通常の性質のものの他に、凝固が遅いものを用いてもよい。
【0092】
拡幅セグメント15a、拡幅セグメント15bのトンネル内周方向への移動は、第1の実施の形態で述べた、トンネル外周方向(図8の矢印G方向)への移動と逆の手順で行う。拡幅セグメント15a、拡幅セグメント15bをトンネル内周方向に引き寄せるには、図8に示すジャッキ35、ジャッキ27等を用いる。
【0093】
第5の実施の形態では、拡幅坑12を設けた部分のトンネル8のシールド幅を、施工中のみ拡幅した後、通常坑10の部分と同等に戻すので、地下の占有が短期間で済み、地上施設管理者に対する地下占有に関する許可が基本的に不要となる。
【0094】
このように、第1から第5の実施の形態では、掘削機本体3が拡幅坑12を通過した後、拡幅セグメントを余掘り部17内に移動させるので、掘削機本体3のテール部と拡幅用セグメントリング21との止水性を確保できる。なお、使用する拡幅用セグメントは、第1、第2、第4、第5の実施の形態で使用した拡幅セグメント15、拡幅セグメント51、拡幅セグメント57に限らない。拡幅セグメントは、内周面側に拡幅部材が設けられ、余掘り部17の内側に設置された後、余掘り部17内に移動ができるような構造であればよい。
【0095】
図21は、他の拡幅セグメント61を有する拡幅用セグメントリング21の斜視図である。拡幅セグメント61は、本体63、拡幅部材64、拡幅部材65等で構成される。拡幅部材64、拡幅部材65は、いずれも本体63の内周面側に設けられる部材であるが、拡幅部材64は本体63と一体化した部材であり、拡幅部材65は、本体63と一体化されない部材である。
【0096】
本体63は、例えば、可動部22を用いてセグメント23に連結され、可動部22を回転の中心として、矢印Iに示す方向に移動可能である。本体63には、ピン69の位置をガイドするガイド溝67が設けられ、拡幅部材65に固定されたピン69の端部がガイド溝67内に配置される。
【0097】
図22は、拡幅セグメント61を移動させた拡幅用セグメントリング21の斜視図である。図22に示すように、拡幅部材65を本体63と周方向に隣接するセグメント23との間に移動させ、拡幅セグメント61を拡幅坑12の余掘り部17の内部に配置する。このとき、拡幅部材65に固定されたピン69は、本体63のガイド溝67に沿って移動する。
【0098】
拡幅部材64、拡幅部材65には、それぞれ、適切な部分に仮設部66、仮設部68が設けられる。これらの仮設部66、仮設部68を撤去することにより、拡幅用セグメントリング21の内部に拡幅部が形成される。本体63に設けられたリング間ボルト締結機構18aは、拡幅セグメント15、拡幅セグメント57に設けられたリング間ボルト締結機構18aと同様にして用いられる。
【0099】
また、可動部22の構造は、図4に示すものに限らない。可動部22は、拡幅用セグメントリング21の外周側と内周側との止水性を確保しつつ、拡幅セグメントを移動させることができる構造であればよい。図23から図29は、他の構造の可動部22を示す図である。
【0100】
図23に示す可動部22は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との境界部に設けられ、ピン73、ゴム71等で構成される。ピン73は、拡幅セグメント15の移動部分28の端部と固定部分30の端部とをヒンジ結合する。止水用のゴム71は、移動部分28と固定部分30との境界部に設けられる。拡幅セグメント15の移動部分28は、図23の矢印Jに示すように、ピン73を中心として回転可能である。
【0101】
図24に示す可動部22は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との境界部に設けられ、拡幅セグメント15に設けられた溝である主管83と枝管85、金具81、固定ピン77、移動ピン79、ゴム75等で構成される。
【0102】
金具81は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30とを連結する。金具81を配置するための主管83は、移動部分28と固定部分30の内部に配置される。移動部分28の内部には、さらに、主管83から枝分かれした枝管85が配置される。移動部分28と固定部分30の接触部の外周面側には、ゴム75が設けられる。
【0103】
金具81の一端は、固定ピン77として固定部分30の主管83の端部に固定される。金具81の他端には、移動ピン79が設けられる。移動ピン79は、移動部分28の移動前には、図24に示すように、移動部分28の主管83の内部に格納されている。移動部分28を矢印Kに示す方向に移動させると、ゴム75が縮み、移動ピン79が移動部分28内の主管83から移動して枝管85に格納される。
【0104】
図25に示す可動部22は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との境界部に設けられ、ワイヤ87、止め具89、ゴム91等で構成される。ゴム91は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との間に設けられる。ゴム91の内部には、トンネル周方向にワイヤ87が配置される。
【0105】
ワイヤ87の両端部には、それぞれネジ山が設けられる。ワイヤ87の両端部は、止め具89を用いて、移動部分28と固定部分30とに固定される。ワイヤ87およびゴム91を変形させることにより、移動部分28を矢印Lに示す方向に移動させることができる。
【0106】
図26に示す可動部22は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との境界部に設けられ、ワイヤ93a、ワイヤ93b、止め具95、ゴム97等で構成される。ゴム97は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との間に設けられる。
【0107】
ゴム97は、固定部分30を外周側から内周側まで貫通するワイヤ93aと、移動部分28を外周側から内周側まで貫通するワイヤ93bとによって、固定部分30と移動部分28に固定される。ワイヤ93a、ワイヤ93bは、それぞれ、止め具95を用いて固定部分30、移動部分28に固定される。ゴム97を変形させることにより、移動部分28を矢印Mに示す方向に移動させることができる。
【0108】
図27に示す可動部22は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との境界部に設けられ、止め具98、ゴム99等で構成される。ゴム99は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との間に設けられる。ゴム99の周方向の端部は、それぞれ、止め具98を用いて固定部分30、移動部分28に固定される。ゴム99を変形させることにより、移動部分28を矢印Nに示す方向に移動させることができる。
【0109】
図28に示す可動部22は、図4に示す可動部22とほぼ同様の構成であるが、図4の矢印Eに示す方向に回転させ、芯円固定用ピン20bを鋼棒47に固定した後、拡幅セグメント15の内周面側に、添接板121が取り付けられる。添接板121は、ボルト123とナット125を用いて移動部分28と固定部分30とに固定される。
【0110】
図29、図30に示す可動部22は、拡幅セグメント15の移動部分28と固定部分30との境界部に設けられ、ピン127、回転板129、防水シート131、楔137等で構成される。ピン127は、拡幅セグメント15の固定部分30と移動部分28の境界部に配置される。防水シート131は、拡幅セグメント15の外周面に沿って設置される。回転板129は、防水シート131の内側に設置される。防水シート131は、止水性および弾力性のある材質、回転板129は変形可能な材質とする。
【0111】
図29に示す状態では、移動部分28と固定部分30とは、ボルト135とナット133を用いて固定されている。ボルト135とナット133を撤去することにより、ピン127を回転の中心として移動部分28を矢印Oに示す方向に移動させることができる。
【0112】
移動部分28を図29の矢印Oに示す方向に回転させた後、図30に示すように、移動部分28と固定部分30との間に楔137を配置する。さらに、移動部分28と楔137と固定部分30とを、テーパーワッシャ143を介してボルト139とナット141とで締付ける。このとき、テーパーワッシャ143に設けるボルト139用の孔を長穴にしておくと、組み立てが容易になる。
【0113】
図4、図5および図21から図27では、拡幅セグメント15(拡幅セグメント55、拡幅セグメント61)を移動部分28と固定部分30に分割し、移動部分28と固定部分30の境界部に可動部22を設けたが、可動部22の設置位置はこれに限らない。拡幅セグメント15(拡幅セグメント55、拡幅セグメント61)を移動部分28と固定部分30に分割せず、拡幅セグメントと、周方向に隣接する他のセグメントとの境界部に可動部22を設けてもよい。この場合、可動部22を用いて拡幅セグメント全体がセグメントリングの周方向に移動する。
【0114】
さらに、形状保持装置、押出し装置の構成は、図7から図10に示すものでなくてもよい。形状保持装置は、拡幅セグメントの移動中に、他のセグメント23の形状を保持できる構造であればよい。また、押出し装置は、拡幅セグメントを拡幅用セグメントリング21の外周方向に押出せる構造であればよい。拡幅セグメントの移動の形態として、拡幅セグメント15や拡幅セグメント61のような回転移動、拡幅セグメント57のような平行移動等が考えられる。押出し装置は、使用される拡幅セグメントの移動形態に応じた構造とする。
【0115】
拡幅セグメント15、拡幅セグメント51等の拡幅セグメントは、鋼製とするのが望ましいが、他の材質で形成してもよい。また、図1では、トンネル8の一方の側面に余掘り部17を設けて拡幅部を形成したが、余掘りを行う位置はこれに限らない。例えば、両側面に余掘り部を掘削して拡幅部を形成してもよい。
【0116】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、シールド機の通過後にセグメント単独で拡幅することで、シールド機テール部とセグメントとの間の止水性を気にすることなくセグメントを拡幅することができるトンネルの拡幅方法、セグメントおよびシールド機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールド掘削機1で、拡幅坑12を有するトンネル8を掘削する工程を示す図
【図2】図1(b)のA−A断面図
【図3】拡幅用セグメントリング21の斜視図
【図4】可動部22付近の拡大図
【図5】可動部22付近の拡大図
【図6】リング間ボルト締結機構18a付近の断面図
【図7】拡幅用セグメントリング21内に形状保持装置5を設置した状態を示す図
【図8】拡幅用セグメントリング21内に押出し装置33を設置した状態を示す図
【図9】リング間ボルト締結機構18a付近の断面図
【図10】押出し装置33を用いて拡幅セグメント15の移動部分28を押出した状態を示す図
【図11】仮設部43bを撤去した後の状態を示す図
【図12】拡幅用セグメントリング21を設置した状態のトンネル軸方向の断面図
【図13】拡幅セグメント51の本体55を移動させる工程を示すトンネル軸方向の断面図
【図14】拡幅坑12の覆工が完成した状態のトンネル軸方向の断面図
【図15】断面積が一定でない拡幅坑12aのトンネル軸方向の断面図
【図16】第3の実施の形態で使用する掘削機101および掘削機101を用いて設置されたセグメントの斜視図
【図17】山留めフード103を張り出した掘削機101および掘削機101を用いて設置されたセグメントの斜視図
【図18】第4の実施の形態で使用する拡幅用セグメントリング21の一部の斜視図
【図19】仮設部59を撤去した拡幅用セグメントリング21の一部の斜視図
【図20】拡幅部45a、拡幅部45bが設けられた部分を通常幅に戻す工程を示す図
【図21】他の拡幅セグメント61を有する拡幅用セグメントリング21の斜視図
【図22】拡幅セグメント61を移動させた拡幅用セグメントリング21の斜視図
【図23】他の構造の可動部22を示す図
【図24】他の構造の可動部22を示す図
【図25】他の構造の可動部22を示す図
【図26】他の構造の可動部22を示す図
【図27】他の構造の可動部22を示す図
【図28】他の構造の可動部22を示す図
【図29】他の構造の可動部22を示す図
【図30】他の構造の可動部22を示す図
【符号の説明】
1、101………シールド掘削機
3………掘削機本体
7………コピーカッタ
10………通常坑
11、23………セグメント
12………拡幅坑
13………調整セグメント
15、15a、15b、51、51a、51b、57、61………拡幅セグメント
17………余掘り部
20、20a、20b………芯円固定用ピン
21、21a、21b………拡幅用セグメントリング
24、54、58、65………拡幅部材
25………形状保持装置
26………内周面
32、107………シール材
33………押出し装置
34、131………防水シート
43、43a、43b、59、66、68………仮設部
45a、45b、60………拡幅部
46、46a、46b………鋼管
47………鋼棒
53、53a、53b………止水枠
71、75、91、97、99………ゴム
73、127………ピン
81………金具
83………主管
85………枝管
87、93a、93b………ワイヤ
103………山留めフード
105………フロントフード
109………リアフード
115………フード本体

Claims (26)

  1. 掘削機で余掘り部を有する坑を掘削する工程(a)と、
    前記余掘り部の内側に拡幅用セグメントリングを設置する工程(b)と、
    前記掘削機の通過後に、前記拡幅用セグメントリングを構成するセグメントを前記余掘り部内に移動させる工程(c)と、
    を具備することを特徴とするトンネルの拡幅方法。
  2. 前記セグメントは、内周面側に拡幅部材が設けられることを特徴とする請求項1記載のトンネルの拡幅方法。
  3. 前記工程(a)で、前記余掘り部内に充填材を設置することを特徴とする請求項1記載のトンネルの拡幅方法。
  4. 前記工程(b)で設置される前記拡幅用セグメントリングの外径が、通常の坑に設置されるセグメントリングの外径と同じであることを特徴とする請求項1記載のトンネルの拡幅方法。
  5. 前記工程(c)で、前記拡幅用セグメントリング内に、前記拡幅用セグメントリングの形状を保持する形状保持装置と、前記セグメントを移動させる押出し装置とが設置されることを特徴とする請求項1記載のトンネルの拡幅方法。
  6. 前記拡幅部材の所定の部分を撤去する工程(d)をさらに具備することを特徴とする請求項2記載のトンネルの拡幅方法。
  7. 前記拡幅用セグメントリングを構成するセグメントを前記余掘り部内からトンネル内周方向に移動させる工程(e)をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のトンネルの拡幅方法。
  8. 前記工程(e)で、前記余掘り部内に充填材または裏込め注入材を設置することを特徴とする請求項7記載のトンネルの拡幅方法。
  9. 余掘り部を有する坑内に設置されるセグメントであって、
    内周面側に拡幅部材が設けられ、外周面方向に移動可能であることを特徴とするセグメント。
  10. 端部付近に可動部が設けられることを特徴とする請求項9記載のセグメント。
  11. 前記可動部は、
    回転の中心となるピンと、
    セグメント外周面側と内周面側との止水のための止水部材と、
    を具備することを特徴とする請求項10記載のセグメント。
  12. 前記可動部は、
    回転の中心となるピンと、
    セグメント外周面側と内周面側との止水のための止水部材と、
    前記ピンの回転を固定する回転固定手段と、
    を具備することを特徴とする請求項10記載のセグメント。
  13. 前記止水部材はシール材および防水シートであり、前記回転固定手段は前記ピンをセグメントに固定する固定用ピンであることを特徴とする請求項12記載のセグメント。
  14. 前記止水部材はシール材および防水シートであり、前記回転固定手段は前記ピンをセグメントに固定する固定用ピンおよびセグメントに固定される添接板であることを特徴とする請求項12記載のセグメント。
  15. 前記止水部材はシール材であり、前記回転固定手段は前記ピンの回転によって生じる隙間に固定される楔であることを特徴とする請求項12記載のセグメント。
  16. 前記可動部は、
    セグメント内に形成された溝と、
    前記溝内に配置され、一端が前記溝の端部に固定された連結部材と、
    セグメント外周面側と内周面側との止水のためのゴムと、
    を具備することを特徴とする請求項10記載のセグメント。
  17. 前記可動部は、
    セグメントの外周面と内周面との間に設けられたゴムと、
    前記ゴムを貫通するワイヤと、
    前記ワイヤを前記セグメントに固定する固定手段と、
    を具備することを特徴とする請求項10記載のセグメント。
  18. 前記ワイヤは、トンネルの周方向に配置されることを特徴とする請求項17記載のセグメント。
  19. 前記ワイヤは、トンネルの径方向に配置されることを特徴とする請求項17記載のセグメント。
  20. 前記可動部は、
    セグメントの外周面と内周面との間に設けられたゴムと、
    前記ゴムを前記セグメントに固定する固定手段と、
    を具備することを特徴とする請求項10記載のセグメント。
  21. 軸方向に隣接するセグメントとの間に止水機構を有することを特徴とする請求項9記載のセグメント。
  22. 外周面方向への移動後に、前記拡幅部材の一部が撤去されることを特徴とする請求項9記載のセグメント。
  23. 軸方向に隣接するセグメントとの間の止水のための部材が設けられることを特徴とする請求項9記載のセグメント。
  24. 外周面方向への移動後に、前記拡幅部材および前記止水のための部材の一部が撤去されることを特徴とする請求項23記載のセグメント。
  25. 掘削機本体の周囲に、前記掘削機本体の外周方向に張り出し可能な山留め用フードが設けられることを特徴とするシールド機。
  26. 前記山留め用フードは、前記掘削機本体の軸方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項25記載のシールド機。
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