JP2004143812A - ドア開放補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアの開放補助に際し、そのための操作部材を不要とすると共に、ドアの開放作動に同期して作動した操作性の向上を可能とする。
【解決手段】ドアの開き作動に伴うスライダ12,13の移動によりドア開放方向へのトルクを蓄えると共にドアの開放方向に移動するようにスライダ12,12を付勢する付勢ばね14と、定位置での固定状態でスライダの移動方向に沿って伸びた固定部材19と、付勢ばね14の付勢力を受けると共にスライダ12,13との間で移動力が作用して固定部材19に沿った移動が可能なように付勢ばね14とスライダ12,13との間に配置された作用部材15と、固定部材19に保持されている。ドアの開き作動によって作用部材15の移動をロックして付勢ばね14をトルク蓄え状態にロックするロックボール16と、ロックボール16による作用部材の移動ロックをドアの閉じ作動に伴って解除するロック解除部材17とを備える。
【選択図】     図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを開く操作力を補助してドア開放を行い易くするドア開放補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションやビル等の密閉性の高い建造物では、ドアを開け閉めする際に大きな力が必要であるため、子供や高齢者に大きな負担となっている。このため、ドアを開く際の補助を行うドア開放補助装置が使用されている。
【0003】
従来のドア開放補助装置は、ドアを開く際の補助を行う倍力機構をドアまたはドアを支持する壁に取り付け、ドアを開放するためのノブまたはレバー(以下、ノブ)を回動操作することにより、倍力機構を作用させてドア開放時の力を軽減させる構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3084269号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のドア開放補助装置は、ドアの開閉を行うノブとは別個の箇所に配置されるため、ドア開放補助装置の作動を行うためのノブ等の操作部材を別個に取り付ける必要がある。しかしながら、このようにノブとは別個に配置される場合には、ドア本来のノブへの操作に加えて、ドア開放補助装置専用のノブを操作する必要があるため、操作が煩雑となる問題がある。
【0006】
また、ドア開放補助装置がノブとは別個に設けられることから、ドア開放補助装置が目立つばかりでなく、ドアへの装着部品が多くなるため、外観が低下する問題がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、ドア開閉用のノブ以外の操作部材を不要とするばかりでなく、ドアの開放作動に同期して作動することができ、これにより、操作性を向上させることができると共に、目立つことがなく、ドアの外観の低下を防止することが可能なドア開放補助装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明のドア開放補助装置は、ドアクローザのピニオンの回転と同期して回転するピニオンギアと、ピニオンギアと噛合した状態でドアの開閉に応じた方向に往復移動するスライダと、ドアの開き作動に伴うスライダの移動によりドア開放方向へのトルクを蓄えると共にドアの開放方向に移動するように前記スライダを付勢する付勢ばねと、ドアの開き作動によってトルク蓄え状態に付勢ばねをロックするロック機構と、ドアの閉じ作動によりロック機構のロックを解除するロック解除部材とを備えていることを特徴とする。
【0009】
この発明では、ドアの開き作動に伴ったスライダの移動によって付勢ばねがトルクを蓄えると共に、ロック機構がこのトルクの蓄え状態にロックし、その後、ドアが閉じることにより、ロック解除機構がロックを解除する。これにより、閉じ状態では、ドアは常に開放方向に付勢されており、ドアの開放当初における操作力を軽減することができると共に、ドア施錠の解除だけで作動するため、操作性が格段に向上する。また、ドア開閉用のノブ以外の操作部材が不要となるため目立つことがなく、ドアの外観の低下を防止することができる。
【0010】
また、この発明では、付勢ばねのトルク蓄えを行うスライダが、ドアクローザのピニオンの回転に同期して回転するピニオンギアに噛合していることから、ドアクローザに組み付けることも可能であり、これにより、ドアクローザを含めた全体がコンパクトとなり、外観が向上する。
【0011】
請求項2の発明のドア開放補助装置は、ドアクローザのピニオンの回転と同期して回転するピニオンギアと、ピニオンギアと噛合した状態でドアの開閉に応じた方向に往復移動するスライダと、ドアの開き作動に伴うスライダの移動によりドア開放方向へのトルクを蓄えると共にドアの開放方向に移動するように前記スライダを付勢する付勢ばねと、定位置での固定状態でスライダの移動方向に沿って伸びた固定部材と、付勢ばねの付勢力を受けると共にスライダとの間で移動力が作用して固定部材に沿った移動が可能なように付勢ばねとスライダとの間に配置された作用部材と、固定部材に保持されており、ドアの開き作動によって作用部材の移動をロックして付勢ばねをトルク蓄え状態にロックするロックボールと、ロックボールによる作用部材の移動ロックをドアの閉じ作動に伴って解除するロック解除部材とを備えていることを特徴とする。
【0012】
この発明においては、、ドアの開き作動に伴ったスライダの移動によって付勢ばねがトルクを蓄え、ロックボールが作用部材の移動をロックすることより付勢ばねをトルク蓄え状態にロックし、その後、ドアが閉じることにより、ロック解除機構がロックボールによるロックを解除する。従って、この発明においても、閉じ状態では、ドアは常に開放方向に付勢されているため、ドアの開放当初における操作力を軽減することができ、ドア施錠の解除だけで作動するため、操作性が向上し、さらに、ドア開閉用のノブ以外の操作部材が不要となるため目立つことがなく、ドアの外観の低下を防止することができる。
【0013】
さらに、この発明においても、付勢ばねのトルク蓄えを行うスライダが、ドアクローザのピニオンの回転に同期して回転するピニオンギアに噛合しているため、ドアクローザに組み付けることも可能であり、ドアクローザを含めた全体をコンパクトとすることができ、外観が向上する。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1または2記載のドア開放補助装置であって、全体を覆うケースを有し、前記ピニオンギアがドアクローザのピニオンと同軸的に連結されるようにケースがドアクローザに装着されることを特徴とする。
【0015】
この発明では、構成部材の全体を覆うケースがドアクローザに装着されるため、ドアクローザと一体となって目立つことがなくなり、外観の低下を効果的に防止することができる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のドア開放補助装置であって、前記スライダは、ピニオンギアの両側で独立して往復移動するように一対が配置されていることを特徴とする。
【0017】
このようにスライダをピニオンギアの両側に設けることにより、スライダの円滑な作動を確保することができる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のドア開放補助装置であって、前記スライダは、ピニオンギアを跨いだコ字形に成形され、このスライダをピニオンギアとの噛合または解除方向に変位させるカム機構が前記ケース側に設けられていることを特徴とする。
【0019】
この発明においては、コ字形のスライダがピニオンギアに両側から噛合可能となっており、カム機構がこの噛合及びその解除を行うようにスライダを変位させるため、スライダの円滑な作動を行うことができる。
【0020】
請求項6の発明は、請求項5記載のドア開放補助装置であって、前記カム機構は、スライダを無限軌道における一方に沿って変位させるカム面を有していることを特徴とする。
【0021】
このようにスライダを一方向に沿って変位させることにより、スライダの逆方向への変位がなくなるため、スライダを確実に作動させることができる。
【0022】
請求項7の発明は、請求項2記載のドア開放補助装置であって、前記固定部材に形成された多条ねじと、前記作用部材に連結されると共に多条ねじと噛合した状態で作用部材の移動に伴って固定部材の周囲を回転する回転駒とをさらに有していることを特徴とする。
【0023】
回転駒が多条ねじと噛合することにより、回転駒は作用部材の移動に伴って回転するため、作用部材はドアを閉じる際に緩速度で移動する。これにより、ロック解除部材によるロック解除をドアが完全に閉じた後に合わせて行うことができ、ドアの閉じ作動の途中でロック解除されることがなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示する実施の形態により、具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
【0025】
(実施の形態1)
図1〜図10は、本発明の実施の形態1のドア開放補助装置を示し、図1はドア開放補助装置を備えたドアを室内側から見た正面図、図2はその側面図、図3は平面図、図4は実施の形態1の平面図、図5は図6のB−B線における側面からの断面図、図6は図5のA−A線断面図、図7は図6のC−C線断面図、図8は作動を示す断面図、図9及び図10はロックボールのロック状態の各例を示す断面図である。
【0026】
図1〜図3に示すように、この実施の形態のドア開放補助装置1は、ドア2及びドア2を開閉自在に支持する壁3にかけて取り付けられたドアクローザ4に取り付けられるものである。ドア2はヒンジ5を介して壁3に正逆回転可能に支持されており、その正逆回転可能によって開閉作動する。ドア2は室内6及び室外7側にそれぞれノブ8が取り付けられており、ノブ8を回転操作することによりラッチ(図示省略)が壁3側から抜け出て施錠が解除されるため開放可能状態となる。
【0027】
この実施の形態のドア開放補助装置1は、ドア2を開き方向に回転付勢するため、一般的に使用されているドアクローザ4に取り付けられて作動するものであり、ドアクローザ4を図4〜図6により説明する。
【0028】
ドアクローザ4は、ドア2に固定されるボックス状のクローザ本体4aと、クローザ本体4a及び壁3に両端部が枢支されると共に中間部分が枢支状態で連結された2本のアーム4b、4cとを備えている。クローザ本体4aの内部には、往復移動するピストン4dと、ピストン4dをドアの閉じ方向に移動するように付勢するコイルばね4eとが配置されている。また、クローザ本体4aには、ピニオン9が厚さ方向に貫通するように取り付けられており、このピニオン9がピストン4dに形成されたラック(図示省略)と噛合している。従って、ドア2の開閉に伴ってピストン4dが往復移動すると、ピニオン9が正逆方向に回転するようになっている。この場合、ノブ8等を介してドア2を開き作動すると、ピストン4dが一方向に移動してコイルばね4eを圧縮するため、コイルばね4eにドア閉じ方向のトルクが蓄えられる。これにより、ドアクローザ4はドア2が自動的に閉じるように作用する。
【0029】
ピニオン9は四角形断面等の非円形断面となっており、その一部がクローザ本体4aから抜き出ている。ドア開放補助装置1は、クローザ本体4aから抜き出たピニオン9との連結状態で使用されるものである。
【0030】
この実施の形態のドア開放補助装置1は、ピニオンギア11と、一対のスライダ12、13と、ドア開放方向へのトルクを蓄える付勢ばね14と、作用部材15と、ロックボール16と、ロック解除部材17と、以上の部材を覆うことによりこれらを収納したケース18とを備えている。
【0031】
ピニオンギア11は図8に示すように、ドアクローザ4側のピニオン9の外形に相応した非円形形状(四角断面形状)の嵌合孔11aが形成されており、この嵌合孔11aがピニオン9と嵌合することによりピニオン9に同軸的に連結され、ピニオン9の回転と同期して一体的に回転する。
【0032】
ケース18は、ピニオンギア11がドアクローザ4のピニオン9と連結された状態となるように、ドアクローザ4のクローザ本体4aと当接した状態でドアクローザ4に取り付けられ、ねじ23によって固定される。従って、ドア開放補助装置1はドアクローザ4と一体となった状態でドア2に配置される。
【0033】
一対のスライダ12、13は、ピニオンギア11の両側に位置するようにケース18内に配置されており、ピニオンギア11側の面にラック12a,13aが形成され、このラック12a,13aがそれぞれピニオンギア11に噛合している。これにより、ピニオンギア11の回転によってスライダ12、13が直線方向に往復移動する一方、スライダ12、13の往復方向への移動によってピニオンギア11が回転する。以下、図8に示す右側に位置するスライダを第1のスライダ12、左側に位置するスライダを第2のスライダ13として説明する。
【0034】
ケース18には、その内部の一側から他側に向かって内筒19が略中央部分に一体的に延びている。この内筒19は、固定部材として機能するものであり、後述するロックボール16を保持している。内筒19の長さ方向の中間部分には、径が大きくなることによって段状のストッパ部19aが形成されている。また、内筒19には、後述するロック解除部材17が貫通する横孔19bが形成されている。
【0035】
付勢ばね14は、両端が自由端となったコイルばねが使用されており、スライダ12、13の直線移動方向における一側(内筒19の立ち上がり側)に位置するようにケース18内に配置されている。
【0036】
作用部材15は、付勢ばね14とスライダ12、13との間に設けられており、その一面には付勢ばね14の一方の端部が当接し、他面にはスライダ12、13が当接可能となっている。これにより、作用部材15は付勢ばね14の付勢力を受けると共に、付勢ばね14の付勢方向と逆方向に移動することにより付勢ばね14がトルクを蓄えるように作用する。また、作用部材15とスライダ12、13との間で移動力が作用するようになっている。この作用部材15には、内筒19のストッパ部19aに係合する段状の係合部15aが形成されている。
【0037】
ロックボール16は、内筒19に形成されたボール保持孔19c内に保持されており、内筒19の径方向に移動可能となっている。この場合、ロックボール16は複数がボール保持孔19cに保持されるものである。
【0038】
このロックボール16は、ドア2を開き作動する際に、内筒19の外側に移動して作用部材15に係合し、これにより作用部材15の移動をロックするように作用する。そして、このように作用部材15の移動がロックされることにより、付勢ばね14の伸長が阻止されるため、付勢ばね14はトルクの蓄え状態にロックされる。
【0039】
作用部材15には、ロックボール16を内筒19のボール保持孔19cに押し込むための加工が施されている。図9及び図10は、この加工の一例を示している。図9においては、作用部材15の係合部15aにおけるショルダー部分に円弧部15bが形成されており、図10においては、係合部15aに斜面部15cが形成されており、これらの加工によってロックボール16を内筒19方向に押し出すことが可能となっている。
【0040】
ロック解除部材17は、内筒19の内部に挿入されている。このロック解除部材17は、内筒19内を移動するスライド部20と、スライド部20の先端から横方向に一体的に伸びる解除バー部21とによって形成されており、側面から見てL字形となっている。
【0041】
スライド部20は、内筒19内の内面に摺接する大径の摺動部20aと、摺動部20aからピニオンギア11方向に伸びる小径のピン部20bと、摺動部20aとピン部20bとの間に形成されたテーパ部20cとを有している。このスライド部20と内筒19の底面との間には、ロック解除部材17をピニオンギア11方向に付勢する押しばね22が配置されている。
【0042】
解除バー部21は、ピン部20bの先端から直交方向に屈曲しており、これにより内筒19の横穴19bを貫通している。第1のスライダ12には、この解除バー部21が係合する凸部12bが形成されている。
【0043】
次に、この実施の形態の作動を図8を参照して説明する。
【0044】
図8(a)はドア開放補助装置1がドア2を開放方向に付勢する状態を示している。この状態では、第1のスライダ12の凸部12bが解除バー部21に係合して、ロック解除部材17を押圧するため、ロック解除部材17が後退する。これにより、ロックボール16はスライド部20のピン部20bと接触するようにボール保持孔19c内に入り込むため、作用部材15が自由状態となっており、付勢ばね14の付勢力を受けて第1のスライダ12を矢印F方向に押圧する。従って、ピニオンギア11は第1のスライダ12によってドア2を開く方向である矢印G方向に回転するように付勢された状態となっている。
【0045】
図8(b)は、ノブ8を回してドア2の施錠を解除した状態を示す。上述した図8(a)で示したように作用部材15が自由状態(ロック解除状態)となって付勢ばね14のばね力を受けているため、ドア2の施錠が解除されると、作用部材15は第1のスライダ12を矢印F方向に移動させる。これにより、ピニオンギア11が矢印G方向に回転するため、ピニオンギア11に連結されているドアクローザ4のピニオン9を介してドア2が開放方向に付勢される。これにより、ドア2の開放当初における操作力を軽減することができ、ドア開放操作が容易となる。
【0046】
図8(c)は、図8(b)に続いた状態であり、ノブ8を介してドア2を開き作動させる状態を示している。ドア2の開き作動によって、ドアクローザ4のピニオン9を介してピニオンギア11が矢印G方向に回転するため、第2のスライダ13が作用部材15方向に移動して同部材15を付勢ばね14の付勢方向と逆方向(同図における下方向)に移動させる。これにより、付勢ばね14が短縮作動して、ドア2を開放する方向へのトルクが蓄えられる。
【0047】
また、作用部材15が移動することにより、ロックボール16と作用部材15との接触状態が解除されるため、ロックボール16をボール保持孔19c内に保持する作用が消失する。これにより、ロックボール16は内筒19と作用部材15との間に挟まれ、これと同時に押しばね22の作用によって、ロック解除部材17がピニオンギア11の方向(同図における上方向)に移動して、スライド部20における大径の摺動部20aがロックボール16と接触し、ロックボール16をボール保持孔19cの外側に押し出す。これにより、ロックボール16が作用部材15の係合部15aに係合するため、作用部材15は移動がロックされ、付勢ばね14はトルク蓄え状態でロックされる。従って、この実施の形態では、ドア2の開き作動に伴って、ドア2を開放方向に付勢するトルクを付勢ばね14に蓄えることが可能となっている。
【0048】
図8(d)は、開放状態のドア2を閉める際の閉じ作動を示す。ドア2の閉じ作動はドアクローザ4のコイルばね4eの付勢力によって自動的に行われ、ピニオン9がドア2の閉じ方向に回転する。これにより、ピニオンギア11はドアクローザ4のピニオン9と同期して矢印H方向に回転する。このピニオンギア11の矢印H方向への回転により、第1のスライダ12が矢印H方向に移動して図8(a)の状態に復帰するが、ロックボール16による作用部材15の移動のロックが継続しているため、付勢ばね14はトルクが蓄積された状態のままとなっており、ドア2を開放する方向への力が作用することはない。この状態は、ドア2が完全に閉じた状態で解除され、ドア2が完全に閉じた状態では、図8(a)の状態に移行するためドア2の開放方向への付勢が行われる。
【0049】
このような実施の形態では、ドア2の閉じ状態でドア2が常に開放方向に付勢されているため、施錠を解除することにより、ドア開放当初における操作力を軽減することができる。また、この操作力軽減の作用は、ドア2が完全に閉まるだけで自動的に行われるため、操作力軽減のために他の部材を操作する必要がなく操作性が向上する。さらに、ケース18がドアクローザ4に取り付けられるため、ドア2や壁3の他の箇所にドア開放補助装置1を配置する必要がない。このため、目立つことがなく、ドアの外観の低下を防止することができる。
【0050】
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2を示し、同図(a)はドア2の施錠を解除した図8(b)に対応し、同図(b)はドア2を開き作動させる図8(c)に対応している。
【0051】
この実施の形態において、固定部材である内筒19の作用部材15側の外面に多条ねじ25が形成されている。一方、作用部材15には丸線リング等の連結部材26を介して回転駒27が取り付けられている。回転駒27は内筒19の多条ねじ25形成部位を囲む筒状となっており、その内面には多条ねじ25と噛合する多条ねじ27aが形成されている。
【0052】
このように多条ねじ25、27aが相互に噛合することにより、回転駒27は作用部材15の直線方向の移動に伴って内筒19回りに回転する。この回転により、作用部材15は緩速度で移動することができる。このような構造では、打ちつつ19の多条ねじ25及びこの多条ねじ25に噛合する多条ねじ27aが形成された回転駒27は、作用部材15に移動を遅くする緩動機構を構成するものである。
【0053】
このように緩速度で作用部材15が移動する場合には、ドア2が完全に閉じた後に、作用部材15へのロックを解除することができ、ドア2の閉じ作動の途中でロック解除が行われないため、付勢ばね14のトルクを確実に保持することができる。
【0054】
図12は、この実施の形態の変形々態を示す。この実施の形態においても、内筒19に多条ねじ25が形成されると共に、多条ねじ25に噛合する多条27aが回転駒27に形成されている。これに加えて、この形態では、回転駒27に作用部材15方向に伸びる延長部28が形成されている。延長部28は、筒状となって作用部材15を外側から囲んでおり、これらの延長部28と作用部材15との間に粘性グリス(図示省略)が充填されている。このような形態では、多条ねじによる作用に加えて、回転駒27が回転することによって粘性グリスに剪断力が発生するため、作用部材15をさらに緩速度で移動させることができ、ドア2が完全に閉じた後における作用部材15へのロック解除を確実に行うことができる。
【0055】
(実施の形態3)
図13〜図17は、本発明の実施の形態3を示し、図13はこの実施の形態のドア開閉補助装置31をドアクローザ4へ取り付けた状態の断面図、図14は図13のD−D線断面図、図15及び図16はカム機構の断面図及び斜視図、図17は作動の断面図である。
【0056】
この実施の形態のドア開閉補助装置31においては、コ字形に成形されたスライダ33が用いられると共に、スライダ33を変位させるカム機構35が配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様となっている。なお、ロック解除部材17はスライド部20と、スライド部20のピン部20bの先端に横方向に取り付けられた解除バー部21との2部材によって形成されるものである。
【0057】
コ字形に成形されたスライダ33は、ピニオンギア11を跨いだ状態となるようにケース18に取り付けられている。スライダ33における対向面には、ピニオンギア11と噛合する第1のラック33a及び第2のラック33bがそれぞれ形成されている。このスライダ33は図17に示すように、ドア2の開閉状態に応じていずれかの一方のラック33a、33bがピニオンギア11と噛合すると共に、他方のラック33a、33bがピニオンギア11との噛合から解除する方向に変位する。
【0058】
カム機構35は、スライダ33の変位を行うものであり、ケース18に固定的に取り付けられたカムプレート36と、スライダ33に取り付けられてカムプレート36と係合するカムピン37とによって構成されている。
【0059】
カムプレート36には、図15及び図16に示すように、閉鎖した矩形枠状のガイド溝36aが形成されており、このガイド溝36aの底面にカム面38が形成されている。カム面38はカムピン37が摺動するものであり、上述したように、矩形枠状の閉鎖空間となっているガイド溝36aにカム面38が形成されていることにより、カム面38はカムピン37が循環して摺動する無限軌道を形成している。
【0060】
この実施の形態において、カム面38は、カムピン37の循環方向に沿って徐々に高くなる4つの傾斜面部38a、38b、38c、38dを矩形状に配することにより形成されている。各傾斜面部38a、38b、38c、38dの終端は最も高くなっており、これに続く次の傾斜面部38a、38b、38c、38dの始端が最も低くなっている。従って、隣接する傾斜面部38a、38b、38c、38dの境界部分には、段状に落ち込む壁部38fが形成されている。このように壁部38fを形成することにより、スライダ33側のカムピン37は壁部38fによって逆方向への循環が阻止される。これにより、カムピン37は図16の矢印Mで示す一方向に沿って循環するため、スライダ33はこの方向に沿って変位する。
【0061】
以上のカムプレート36は支えばね39に支承されている。支えばね39は板ばねからなり、図15に示すように、ケース18とカムプレート36との間に設けられることにより、カムプレート36を弾性的に支承している。これにより、カムプレート36は弾性的に持ち上げられた状態となっているため、カムピン37とカム面38との良好な接触を保持することが可能となっている。
【0062】
この実施の形態の作動を示す図17において、(a)は図8(a)に対応しており、ドア開放補助装置31がドア2を開放方向に付勢する状態である。従って、図8(a)と同様に、作用部材15が自由状態となっており、スライダ33は作用部材15を介して付勢ばね14によりドア2の開放方向に移動するように付勢された状態となっている。このときには、第1のラック33aがピニオンギア11に噛合しており、カムピン37は傾斜面部38cの始端に停止している。
【0063】
図17(b)は、図8(b)に対応しており、ノブ8を回してドア2の施錠を解除した状態である。この状態では、付勢ばね14のばね力によって作用部材15がピニオンギア11の方向に移動するため、スライダ33が同方向に移動し、これによりカムピン37は傾斜面部38cを摺動した後、傾斜面部38dの終端に達し、第1のラック33aがピニオンギア11に噛合との噛合から外れる一方、第2のラック33bがピニオンギア11と噛合する。
【0064】
図17(c)は、図8(c)に対応しており、ノブ8を介してドア2を開き作動させる状態である。この状態では、ドア2の開き作動に伴ってスライダ33が図17(b)とは反対の方向に移動するため、カムピン37は傾斜面部38aを摺動する。そして、スライダ33の移動によって、作用部材15が押されるため、付勢ばね14が短縮作動し、ドア2を開放する方向へのトルクが蓄えられる。その後、ロックボール16によって、作用部材15の移動がロックされるため、付勢ばね14はトルク蓄え状態でロックされる。
【0065】
図17(d)は、図8(d)に対応しており、開放状態のドア2を閉める際の作動状態である。このときには、第1のラック33aがピニオンギア11に噛合しており、ドアクローザ4からのドア2の閉じ力によりスライダ33が作用部材15の方向に移動する。
【0066】
このような実施の形態では、ドアの開閉作動に応じてスライダ33がピニオンギア11との噛合及び解除の変位を行いながら往復移動するため、実施の形態1と同様な作用及び効果を得ることができる。
【0067】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、ケース18をドアクローザ4に取り付けてドア開放の補助を行っているが、ケース18を省いて、スライダ12,13または33、付勢ばね14、作用部材15やその他の構成部品をドアクローザ4内に組み込むことができる。これにより、ドアクローザ4の取り付けと同時にドア開放補助装置をドア2に装着することができるため、簡単に取り付けることが可能となる。
【0068】
また、図11及び図12に示す緩動機構を実施の形態3に組み込んでも良い。さらに、カム機構35のカム面38としては、傾斜面部38a、38b、38c、38dを形成することなく、平坦な面としても良い。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ドアの開放補助のための操作部材が不要となると共に、ドアの開放作動に同期して作動することができるため、操作性が向上し、さらには、目立つことがなく、ドアの外観の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の使用状態を示す正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】実施の形態1が組み込まれたドアクローザの平面図である。
【図5】実施の形態1が組み込まれたドアクローザの側面からの断面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】(a)〜(d)は作動を示す断面図である。
【図9】ロックボールのロック状態を示す断面図である。
【図10】ロックボールの別のロック状態を示す断面図である。
【図11】(a)及び(b)は実施の形態2の断面図である。
【図12】(a)及び(b)は実施の形態2の変形々態を示す断面図である。
【図13】実施の形態3の断面図である。
【図14】図13におけるD−D線断面図である。
【図15】実施の形態3に用いるカム機構の断面図である。
【図16】実施の形態3に用いるカム機構の分解斜視図である。
【図17】(a)〜(d)は実施の形態3の作動を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドア開放補助装置
2 ドア
4 ドアクローザ
9 ピニオン
11 ピニオンギア
12 第1のスライダ
13 第2のスライダ
14 付勢ばね
15 作用部材
16 ロックボール
17 ロック解除部材
25 多条ねじ
27 回転駒
33 カム機構

Claims (7)

  1. ドアクローザのピニオンの回転と同期して回転するピニオンギアと、ピニオンギアと噛合した状態でドアの開閉に応じた方向に往復移動するスライダと、ドアの開き作動に伴うスライダの移動によりドア開放方向へのトルクを蓄えると共にドアの開放方向に移動するように前記スライダを付勢する付勢ばねと、ドアの開き作動によってトルク蓄え状態に付勢ばねをロックするロック機構と、ドアの閉じ作動によりロック機構のロックを解除するロック解除部材とを備えていることを特徴とするドア開放補助装置。
  2. ドアクローザのピニオンの回転と同期して回転するピニオンギアと、ピニオンギアと噛合した状態でドアの開閉に応じた方向に往復移動するスライダと、ドアの開き作動に伴うスライダの移動によりドア開放方向へのトルクを蓄えると共にドアの開放方向に移動するように前記スライダを付勢する付勢ばねと、定位置での固定状態でスライダの移動方向に沿って伸びた固定部材と、付勢ばねの付勢力を受けると共にスライダとの間で移動力が作用して固定部材に沿った移動が可能なように付勢ばねとスライダとの間に配置された作用部材と、固定部材に保持されており、ドアの開き作動によって作用部材の移動をロックして付勢ばねをトルク蓄え状態にロックするロックボールと、ロックボールによる作用部材の移動ロックをドアの閉じ作動に伴って解除するロック解除部材とを備えていることを特徴とするドア開放補助装置。
  3. 全体を覆うケースを有し、前記ピニオンギアがドアクローザのピニオンと同軸的に連結されるようにケースがドアクローザに装着されることを特徴とする請求項1または2記載のドア開放補助装置。
  4. 前記スライダは、ピニオンギアの両側で独立して往復移動するように一対が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のドア開放補助装置。
  5. 前記スライダは、ピニオンギアを跨いだコ字形に成形され、このスライダをピニオンギアとの噛合または解除方向に変位させるカム機構が前記ケース側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のドア開放補助装置。
  6. 前記カム機構は、スライダを無限軌道における一方に沿って変位させるカム面を有していることを特徴とする請求項5記載のドア開放補助装置。
  7. 前記固定部材に形成された多条ねじと、前記作用部材に連結されると共に多条ねじと噛合した状態で作用部材の移動に伴って固定部材の周囲を回転する回転駒とをさらに有していることを特徴とする請求項2記載のドア開放補助装置。
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