JP2004143550A - Ti添加高強度鋼 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の機械構造用Ti添加鋼の特性に悪影響を及ぼすTiNまたはNリッチなTiCNの生成を抑制したTi添加鋼、特に、種々の特性を安定して発揮させるTi(C)Nを規制したTi添加高強度鋼の提供。
【解決手段】機械構造用鋼において、鋼成分として、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、かつ、N含有量をN<100ppmとした図1に示すように疲労限度に優れたTi添加高強度鋼。
【選択図】 図1
【解決手段】機械構造用鋼において、鋼成分として、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、かつ、N含有量をN<100ppmとした図1に示すように疲労限度に優れたTi添加高強度鋼。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用部品やその他の種々の産業用機械や装置の部品に使用される機械構造用鋼において、Tiを添加した高強度鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、JISで規定するSC鋼、SMn鋼、SCr鋼、SCM鋼、SNC鋼、SNCM鋼、SUJ鋼およびそれらにBを添加した鋼や、さらに、これらの鋼に微量元素を添加した鋼などからなる機械構造用鋼は自動車用部品やその他の種々の産業用機械や装置の部品に使用されるが、これらの機械構造用鋼において、鋼成分として500ppm以上のTiを添加した鋼(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)が知られている。これらは鋼成分として500ppm以上のTiを添加することで、種々の特性、例えば、静的強度、疲労強度、結晶粒度特性、などに優れた鋼が得られることが開示されている。しかし、これらのTi添加の機械構造用鋼において、上記の特性を安定して得るためには、特性に悪影響を及ぼす介在物であるTiNまたはNリッチなTiCNの生成を抑制し、さらに、製造法においても一般鋼には無いTi添加鋼特有のTiNの大きな晶出をなくするという製鋼上の問題点を解決する必要があった。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−283910号公報
【特許文献2】
特開平10−130720号公報
【特許文献3】
特開平10−251806号公報
【特許文献4】
特開平11−293403号公報
【特許文献5】
特開平11−293392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、上記の従来のTi添加鋼においては十分に解決することができなかった鋼特性に悪影響を及ぼすTiNまたはNリッチなTiCNの介在物の生成を抑制した機械構造用のTi添加鋼、特に、種々の特性を安定して発揮させるために晶出するTi(C)Nを規制したTi添加高強度鋼を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、機械構造用鋼において、鋼成分として、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、かつ、N含有量をN<100ppmとすることを特徴とするTi添加高強度鋼である。
【0006】
請求項2の発明では、機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中の晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下であることを特徴とするTi添加高強度鋼である。
【0007】
請求項3の発明では、機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、N含有量をN<100ppmとし、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中の晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下であることを特徴とするTi添加高強度鋼である。
【0008】
上記において、√area maxは、極値統計法により予測した被検面積中に存在する最大介在非金属介在物の面積の平方根であり、本願発明では鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさである。
【0009】
本発明の手段におけるベースとなる鋼は機械構造用鋼であり、機械構造用鋼においてTiを添加し、かつ、N含有量を規制した機械構造用鋼が、本発明の対象の鋼である。この本発明のベースとなる鋼の機械構造用鋼は、JISで規定するSC鋼、SMn鋼、SCr鋼、SCM鋼、SNC鋼、SNCM鋼、SUJ鋼およびそれらにBを添加した鋼が挙げられ、さらに上記のJISで規定する鋼にさらに微量元素を添加した鋼であって、上述したTiとNの条件を満足するものである。
【0010】
これらの鋼からなる本発明の手段において、N含有量は質量割合でN<100ppm、望ましくはN<80ppmとする。一般にTi添加鋼は、Ti添加により100nm以下の大きさに微細析出したTiCまたはCリッチなTiCNにより優れた特性が得られる。しかし、TiはNおよびCと反応し、TiNまたはNリッチなTiCN(以下、この2種類を合わせて「TiN」と総称する。)からなる非金属介在物を晶出し、この晶出型非金属介在物は鋼の特性に悪影響を及ぼす。そこで、TiNの晶出を抑制し、添加したTiを特性に有効に作用する100nm以下の大きさの析出型TiCまたはCリッチなTiCNとすることが望ましい。そのために請求項1の発明では、鋼に含有されるN含有量を質量割合でN<100ppm、望ましくはN<80ppmに抑制する。
【0011】
さらに、本発明の請求項2または3の手段においては、特にTiNの最大大きさ(√area max)を規制するもので、TiNの最大大きさ(√area max)を80μm以下、望ましくは60μm以下とする。晶出型のTiNは疲労破壊の起点となる可能性がある。ところで晶出型のTiNが疲労破壊の起点となるかどうかは、鋼中に含まれる酸化物系介在物との大きさの比較で決まる。TiNの最大大きさが80μmを超えるものは酸化物系介在物よりも大きい可能性が高くなるため、疲労破壊の起点はTiNとなり、介在物起点型の疲労破壊が起こる使用条件ではTiを添加しない鋼より強度が低下する。そこでTiNの最大大きさを80μm以下とすることで酸化物系介在物と同等の大きさ以下となり、前述の強度低下は見られなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下の実施例も合わせて説明する。
規定の成分とする鋼を電気炉で溶解した後、続いて取鍋精錬して溶鋼の合金量を調節するとともに溶鋼に対して0.015%〜0.023%程度のAlを添加してAl脱酸を行って酸素を低減した後、さらにRH脱ガス処理を行う。この脱ガス処理の末期にTiを添加し、溶鋼量の2.0倍の量を還流させながらTi量が500ppm〜2000ppmとする表1〜表3に示す鋼成分の溶鋼としてそれぞれ150tonを溶製した。
【0013】
これらの溶鋼は1570℃で取鍋からタンディシュに移注し、連続鋳造装置により断面が380mmX450mmと大断面の鋳片に鋳造した。この場合、鋳片は0.45m/secの鋳造速度で引抜かれ、鋳造ノズルから36m下方でガス切断機により切断して鋳片とされる。得られた鋳片は分塊工程へ搬送された。溶鋼が鋳造ノズルを通過した時点からガス切断されるまでの時間は80分に相当する。因みにこれらの鋳片を切断し、切断面を研磨後HCl水溶液にて腐食して金属組織を観察し、そのデンドライトアームの間隔から冷却速度を推定したところ、最も最後に凝固する鋳片中心付近でも冷却速度は1.1℃/分程度であった。
【0014】
分塊工程では、鋳片は1180℃以上に加熱された後、熱間圧延によりφ150鋼材に製造された。その後の、中間製品に圧延終始する際の温度も、この1180℃以上の温度域として行い、圧延後は速やかに1100℃以下に冷却してTiCやCリッチなTiCNの析出物の粒径が大きく成長しないようにする。なお、圧延時間が短く、かつ、圧延後の寸法が小さい場合には、圧延後の冷却は空冷で良いが、そうでない場合には、水冷や衝風冷等により急冷して粒成長を抑制してもよい。ただし、圧延のまま最終部品に至るまで再加熱をしない場合には、こうした管理で充分であるが、部品に加工するために圧延後、熱間鍛造などを施すために再度加熱を行う場合には、前述の熱間圧延同様の粒成長抑制のための温度管理が必要である。
【0015】
【実施例】
実施例1
実施の形態に記載のようにしてTi添加鋼の鋼材を製造するに当たり、この実施例では、脱ガス時間を変化させてN量の異なるJIS SCr420、SCM420、SNCM420、SNC415、S45C、SMn443、SUJ2ベースのTi添加鋼およびSCr420にBとTiを添加した鋼を溶製し、得られた鋳片を加熱してφ20mmに鍛伸し、焼準後、切削にて回転曲げ試験片に加工した。SUJ2のTi添加鋼は焼入れ焼戻し、S45CおよびSMn443のTi添加鋼は高周波焼き入れ焼戻し、それら以外のTi添加鋼は浸炭焼入焼戻しを行って表面硬化した後、それぞれの試験片の試験部表面を研磨仕上げし、小野式回転曲げ疲労試験機にて試験を行った。供試材の化学成分を表1に示し、試験結果を図1に示す。表1において、各ヒートNo.のベースとなる鋼とその化学成分について説明すると、No.1はSCr420で、NiおよびMoは不可避不純物である。No.2はSCM420で、Niは不可避不純物である。No.3はSNCM420である。No.4はSNC415で、Moは不可避不純物である。No.5はS45Cで、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。No.6はSMn443で、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。No.7はSUJ2で、NiおよびMoは不可避不純物である。No.8はSUJ2にBを添加した鋼で、NiおよびMoは不可避不純物である。N量と回転曲げ疲労強度の関係については、図1から、N量が80ppmを超えると疲労限(107cycle疲労強度)が低下し始め、100ppm以上では大きく低下していることがわかる。これはN量の増加に伴って、疲労強度に有害なTiNが増加したためであると考えられる。
【0016】
【表1】
【0017】
実施例2
実施の形態に記載のようにしてTi添加鋼の鋼材を製造するに当たり、この実施例では、JIS規格の鋼をベースとしたTi添加鋼を連続鋳造する際の凝固速度をコントロールしてTiNの大きさを変えてTi添加鋼とし、この鋼材から試料を作製した。このTi添加鋼の成分を表2に示す。表2において、各ヒートのベースとなる鋼とその化学成分について説明すると、ヒートAはSCr420で、NiおよびMoは不可避不純物である。ヒートBはSCM420で、Niは不可避不純物である。ヒートCはSNCM420である。ヒートDはSNC415で、Moは不可避不純物である。ヒートEはS45Cで、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。ヒートFはSMn443で、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。ヒートGはSUJ2で、NiおよびMoは不可避不純物である。ヒートHはSUJ2にBを添加した鋼で、NiおよびMoは不可避不純物である。
【0018】
【表2】
【0019】
すなわち、上記のTi添加鋼の鋼材からの試料の作製は、これを加熱してφ20mmに鍛伸、焼準後、切削にて回転曲げ試験片に加工し、試験に供した。回転曲げ試験の結果を図2に示す。なお、図2において○は中炭素鋼を示す。図2から√area maxが60μmを超えると疲労限が低下し、80μmを超えると疲労限が一層低下することがわかる。
【0020】
表2に示す鋼材の全試験片について破壊起点となった非金属介在物を調査し、√area maxと疲労限とTiNが破壊起点となるTiN起点確率を表3に示し、図3に破壊起点のTiN確率を縦軸に、TiNの√area maxを横軸にとりしめした。図3からTiNの√area maxが大きくなると、TiNが破壊起点となる確率が上昇し、80μmを超えるとほとんどがTiNを破壊起点に破損していることがわかった。
【0021】
すなわち、√area maxが60μm以下では、TiNが酸化物系介在物より小さいため、酸化物系介在物が起点となり、Ti系介在物は疲労強度に影響しておらず、√area maxが80μm以上ではTiNの方が大きいため、疲労破壊のほとんどにおいて起点となり、強度を低下させており、TiNの大きさの影響が明らかである。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は機械構造用鋼において、鋼成分としてTi:500ppm以上を含有し、N含有量をN<100ppmとし、また、Ti:500ppm以上を含有し、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下とし、さらに、これらの要件を合わせて、Ti:500ppm以上を含有し、N含有量がN<100ppmであり、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下とすることで、疲労強度に優れた高強度鋼が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明鋼とその比較鋼についての実施例1に示すヒートNo.の鋼のN量と疲労限度の関係を示すグラフである。
【図2】請求項2および請求項3の発明鋼とその比較鋼についての実施例2に示すヒートの鋼の回転曲げ試験における疲労限度とTiNの最大大きさ√area maxの関係を示すグラフである。
【図3】請求項2および請求項3の発明鋼とその比較鋼についての実施例2に示すヒートの鋼の破壊起点のTiN確率とTiNの最大大きさ√area maxの関係を示すグラフである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用部品やその他の種々の産業用機械や装置の部品に使用される機械構造用鋼において、Tiを添加した高強度鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、JISで規定するSC鋼、SMn鋼、SCr鋼、SCM鋼、SNC鋼、SNCM鋼、SUJ鋼およびそれらにBを添加した鋼や、さらに、これらの鋼に微量元素を添加した鋼などからなる機械構造用鋼は自動車用部品やその他の種々の産業用機械や装置の部品に使用されるが、これらの機械構造用鋼において、鋼成分として500ppm以上のTiを添加した鋼(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)が知られている。これらは鋼成分として500ppm以上のTiを添加することで、種々の特性、例えば、静的強度、疲労強度、結晶粒度特性、などに優れた鋼が得られることが開示されている。しかし、これらのTi添加の機械構造用鋼において、上記の特性を安定して得るためには、特性に悪影響を及ぼす介在物であるTiNまたはNリッチなTiCNの生成を抑制し、さらに、製造法においても一般鋼には無いTi添加鋼特有のTiNの大きな晶出をなくするという製鋼上の問題点を解決する必要があった。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−283910号公報
【特許文献2】
特開平10−130720号公報
【特許文献3】
特開平10−251806号公報
【特許文献4】
特開平11−293403号公報
【特許文献5】
特開平11−293392号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、上記の従来のTi添加鋼においては十分に解決することができなかった鋼特性に悪影響を及ぼすTiNまたはNリッチなTiCNの介在物の生成を抑制した機械構造用のTi添加鋼、特に、種々の特性を安定して発揮させるために晶出するTi(C)Nを規制したTi添加高強度鋼を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、機械構造用鋼において、鋼成分として、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、かつ、N含有量をN<100ppmとすることを特徴とするTi添加高強度鋼である。
【0006】
請求項2の発明では、機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中の晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下であることを特徴とするTi添加高強度鋼である。
【0007】
請求項3の発明では、機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、N含有量をN<100ppmとし、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中の晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下であることを特徴とするTi添加高強度鋼である。
【0008】
上記において、√area maxは、極値統計法により予測した被検面積中に存在する最大介在非金属介在物の面積の平方根であり、本願発明では鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさである。
【0009】
本発明の手段におけるベースとなる鋼は機械構造用鋼であり、機械構造用鋼においてTiを添加し、かつ、N含有量を規制した機械構造用鋼が、本発明の対象の鋼である。この本発明のベースとなる鋼の機械構造用鋼は、JISで規定するSC鋼、SMn鋼、SCr鋼、SCM鋼、SNC鋼、SNCM鋼、SUJ鋼およびそれらにBを添加した鋼が挙げられ、さらに上記のJISで規定する鋼にさらに微量元素を添加した鋼であって、上述したTiとNの条件を満足するものである。
【0010】
これらの鋼からなる本発明の手段において、N含有量は質量割合でN<100ppm、望ましくはN<80ppmとする。一般にTi添加鋼は、Ti添加により100nm以下の大きさに微細析出したTiCまたはCリッチなTiCNにより優れた特性が得られる。しかし、TiはNおよびCと反応し、TiNまたはNリッチなTiCN(以下、この2種類を合わせて「TiN」と総称する。)からなる非金属介在物を晶出し、この晶出型非金属介在物は鋼の特性に悪影響を及ぼす。そこで、TiNの晶出を抑制し、添加したTiを特性に有効に作用する100nm以下の大きさの析出型TiCまたはCリッチなTiCNとすることが望ましい。そのために請求項1の発明では、鋼に含有されるN含有量を質量割合でN<100ppm、望ましくはN<80ppmに抑制する。
【0011】
さらに、本発明の請求項2または3の手段においては、特にTiNの最大大きさ(√area max)を規制するもので、TiNの最大大きさ(√area max)を80μm以下、望ましくは60μm以下とする。晶出型のTiNは疲労破壊の起点となる可能性がある。ところで晶出型のTiNが疲労破壊の起点となるかどうかは、鋼中に含まれる酸化物系介在物との大きさの比較で決まる。TiNの最大大きさが80μmを超えるものは酸化物系介在物よりも大きい可能性が高くなるため、疲労破壊の起点はTiNとなり、介在物起点型の疲労破壊が起こる使用条件ではTiを添加しない鋼より強度が低下する。そこでTiNの最大大きさを80μm以下とすることで酸化物系介在物と同等の大きさ以下となり、前述の強度低下は見られなくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下の実施例も合わせて説明する。
規定の成分とする鋼を電気炉で溶解した後、続いて取鍋精錬して溶鋼の合金量を調節するとともに溶鋼に対して0.015%〜0.023%程度のAlを添加してAl脱酸を行って酸素を低減した後、さらにRH脱ガス処理を行う。この脱ガス処理の末期にTiを添加し、溶鋼量の2.0倍の量を還流させながらTi量が500ppm〜2000ppmとする表1〜表3に示す鋼成分の溶鋼としてそれぞれ150tonを溶製した。
【0013】
これらの溶鋼は1570℃で取鍋からタンディシュに移注し、連続鋳造装置により断面が380mmX450mmと大断面の鋳片に鋳造した。この場合、鋳片は0.45m/secの鋳造速度で引抜かれ、鋳造ノズルから36m下方でガス切断機により切断して鋳片とされる。得られた鋳片は分塊工程へ搬送された。溶鋼が鋳造ノズルを通過した時点からガス切断されるまでの時間は80分に相当する。因みにこれらの鋳片を切断し、切断面を研磨後HCl水溶液にて腐食して金属組織を観察し、そのデンドライトアームの間隔から冷却速度を推定したところ、最も最後に凝固する鋳片中心付近でも冷却速度は1.1℃/分程度であった。
【0014】
分塊工程では、鋳片は1180℃以上に加熱された後、熱間圧延によりφ150鋼材に製造された。その後の、中間製品に圧延終始する際の温度も、この1180℃以上の温度域として行い、圧延後は速やかに1100℃以下に冷却してTiCやCリッチなTiCNの析出物の粒径が大きく成長しないようにする。なお、圧延時間が短く、かつ、圧延後の寸法が小さい場合には、圧延後の冷却は空冷で良いが、そうでない場合には、水冷や衝風冷等により急冷して粒成長を抑制してもよい。ただし、圧延のまま最終部品に至るまで再加熱をしない場合には、こうした管理で充分であるが、部品に加工するために圧延後、熱間鍛造などを施すために再度加熱を行う場合には、前述の熱間圧延同様の粒成長抑制のための温度管理が必要である。
【0015】
【実施例】
実施例1
実施の形態に記載のようにしてTi添加鋼の鋼材を製造するに当たり、この実施例では、脱ガス時間を変化させてN量の異なるJIS SCr420、SCM420、SNCM420、SNC415、S45C、SMn443、SUJ2ベースのTi添加鋼およびSCr420にBとTiを添加した鋼を溶製し、得られた鋳片を加熱してφ20mmに鍛伸し、焼準後、切削にて回転曲げ試験片に加工した。SUJ2のTi添加鋼は焼入れ焼戻し、S45CおよびSMn443のTi添加鋼は高周波焼き入れ焼戻し、それら以外のTi添加鋼は浸炭焼入焼戻しを行って表面硬化した後、それぞれの試験片の試験部表面を研磨仕上げし、小野式回転曲げ疲労試験機にて試験を行った。供試材の化学成分を表1に示し、試験結果を図1に示す。表1において、各ヒートNo.のベースとなる鋼とその化学成分について説明すると、No.1はSCr420で、NiおよびMoは不可避不純物である。No.2はSCM420で、Niは不可避不純物である。No.3はSNCM420である。No.4はSNC415で、Moは不可避不純物である。No.5はS45Cで、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。No.6はSMn443で、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。No.7はSUJ2で、NiおよびMoは不可避不純物である。No.8はSUJ2にBを添加した鋼で、NiおよびMoは不可避不純物である。N量と回転曲げ疲労強度の関係については、図1から、N量が80ppmを超えると疲労限(107cycle疲労強度)が低下し始め、100ppm以上では大きく低下していることがわかる。これはN量の増加に伴って、疲労強度に有害なTiNが増加したためであると考えられる。
【0016】
【表1】
【0017】
実施例2
実施の形態に記載のようにしてTi添加鋼の鋼材を製造するに当たり、この実施例では、JIS規格の鋼をベースとしたTi添加鋼を連続鋳造する際の凝固速度をコントロールしてTiNの大きさを変えてTi添加鋼とし、この鋼材から試料を作製した。このTi添加鋼の成分を表2に示す。表2において、各ヒートのベースとなる鋼とその化学成分について説明すると、ヒートAはSCr420で、NiおよびMoは不可避不純物である。ヒートBはSCM420で、Niは不可避不純物である。ヒートCはSNCM420である。ヒートDはSNC415で、Moは不可避不純物である。ヒートEはS45Cで、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。ヒートFはSMn443で、Ni、CrおよびMoは不可避不純物である。ヒートGはSUJ2で、NiおよびMoは不可避不純物である。ヒートHはSUJ2にBを添加した鋼で、NiおよびMoは不可避不純物である。
【0018】
【表2】
【0019】
すなわち、上記のTi添加鋼の鋼材からの試料の作製は、これを加熱してφ20mmに鍛伸、焼準後、切削にて回転曲げ試験片に加工し、試験に供した。回転曲げ試験の結果を図2に示す。なお、図2において○は中炭素鋼を示す。図2から√area maxが60μmを超えると疲労限が低下し、80μmを超えると疲労限が一層低下することがわかる。
【0020】
表2に示す鋼材の全試験片について破壊起点となった非金属介在物を調査し、√area maxと疲労限とTiNが破壊起点となるTiN起点確率を表3に示し、図3に破壊起点のTiN確率を縦軸に、TiNの√area maxを横軸にとりしめした。図3からTiNの√area maxが大きくなると、TiNが破壊起点となる確率が上昇し、80μmを超えるとほとんどがTiNを破壊起点に破損していることがわかった。
【0021】
すなわち、√area maxが60μm以下では、TiNが酸化物系介在物より小さいため、酸化物系介在物が起点となり、Ti系介在物は疲労強度に影響しておらず、√area maxが80μm以上ではTiNの方が大きいため、疲労破壊のほとんどにおいて起点となり、強度を低下させており、TiNの大きさの影響が明らかである。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は機械構造用鋼において、鋼成分としてTi:500ppm以上を含有し、N含有量をN<100ppmとし、また、Ti:500ppm以上を含有し、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下とし、さらに、これらの要件を合わせて、Ti:500ppm以上を含有し、N含有量がN<100ppmであり、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下とすることで、疲労強度に優れた高強度鋼が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明鋼とその比較鋼についての実施例1に示すヒートNo.の鋼のN量と疲労限度の関係を示すグラフである。
【図2】請求項2および請求項3の発明鋼とその比較鋼についての実施例2に示すヒートの鋼の回転曲げ試験における疲労限度とTiNの最大大きさ√area maxの関係を示すグラフである。
【図3】請求項2および請求項3の発明鋼とその比較鋼についての実施例2に示すヒートの鋼の破壊起点のTiN確率とTiNの最大大きさ√area maxの関係を示すグラフである。
Claims (3)
- 機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、N含有量をN<100ppmとすることを特徴とするTi添加高強度鋼。
- 機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下であることを特徴とするTi添加高強度鋼。
- 機械構造用鋼において、質量割合で、Ti:500ppm以上を含有し、N含有量がN<100ppmであり、極値統計法により予測した被検面積:30000mm2における鋼中に晶出のTiNおよび/またはTiCNの最大大きさ(√area max)が80μm以下であることを特徴とするTi添加高強度鋼。
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