JP2004142564A - シフトレバー一体型マルチスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】A/T車のシフトレバーのシフトの選択操作の邪魔になることなく、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1を提供すること。
【解決手段】シフトレバー本体11の前方に手の親指以外の4指を収める空間5を形成するように操作パネル部12を設け、且つ操作パネル部12をシフト操作の際には操作する人の手が握らないようにシフトレバー本体11と所定距離間隔を空けた前方に位置するようにし、また、シフトレバー本体11とはともに握れない形状にし、操作パネル部12にシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、ジョイパッドスイッチ24を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】シフトレバー本体11の前方に手の親指以外の4指を収める空間5を形成するように操作パネル部12を設け、且つ操作パネル部12をシフト操作の際には操作する人の手が握らないようにシフトレバー本体11と所定距離間隔を空けた前方に位置するようにし、また、シフトレバー本体11とはともに握れない形状にし、操作パネル部12にシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、ジョイパッドスイッチ24を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載装置の操作を車のドライバーが簡単に行うためのシフトレバー一体型マルチスイッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載装置の操作装置は、ジョイスティックスイッチにヘルプスイッチを一体化したものを、フロントコンソール上でシフトレバー近傍の運転席側に設けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、シフトレバーに巡航制御操作装置のスイッチを取り付けたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−127267号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平6−234334号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の操作装置にあっては、シフトレバーと別体のものは、シフト操作の際に邪魔になりやすかった。また、ヘルプスイッチを用いたものは、操作によって、表示画面にメインメニューを開く際にヘルプスイッチを押す必要があり面倒であった。
【0007】
また、シフトレバーに巡航制御操作装置のスイッチを設けたものは、巡航制御操作装置しか操作できないものであった。
【0008】
しかしながら、近年においては、車両の搭載装置は非常に高機能化し、また、その種類も増えているため、様々な装置の操作を行えるマルチスイッチの必要性が高まっている。
【0009】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、A/T車のシフトレバーのシフトの選択操作の邪魔になることなく、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、A/T車のシフトレバーに複数の車載装置を操作するマルチスイッチを設けたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、シフトレバーの前方に手の指を収める空間を形成するように操作パネル部を設け、操作パネル部に複数のスイッチを設けたことを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項2記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチが、前後に1対に配置したスイッチを含むことを特徴とする手段とした。
【0012】
請求項3記載の発明では、前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチまたはタンブラースイッチであり、そのスイッチに並べて対でないスイッチを設けることを特徴とする手段とした。
【0013】
請求項4記載の発明では、シフトレバーに手を置いた状態の親指で操作できる位置のシフトレバー側部に複数の方向の入力とプッシュスイッチ入力ができるジョイパッドスイッチを設けたことを特徴とする手段とした。
【0014】
請求項5記載の発明では、車載装置がディスプレイによる表示を有するものであり、複数のスイッチの少なくとも一つがディスプレイを使用した操作を行うものであることを特徴とする手段とした。
【0015】
請求項6記載の発明では、操作パネル部のスイッチに手を触れたかどうかを検知する近接センサを設け、近接センサが人の手が触れたことを検知するとディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示するようにしたことを特徴とする手段とした。
【0016】
請求項7記載の発明では、近接センサが人の手が触れたことを検知した状態でのみジョイパッドスイッチの入力を有効にすることを特徴とする手段とした。
【0017】
請求項8記載の発明では、操作パネル部のスイッチによる入力信号を赤外線で発する赤外線発信部をシフトレバーに向かって発するように操作パネル部に設け、シフト操作の際には手の指が覆うシフトレバー位置に赤外線受信部を設け、シフト操作の際には、手の指で操作パネル部のスイッチ操作の信号がキャンセルされるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0018】
請求項9記載の発明では、ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のスイッチで、ディスプレイのメニュー画面中のメニュー項目を選択するようにし、2対のスイッチの中央に、メニュー画面の表示を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチを設けたことを特徴とする手段とした。
【0019】
請求項10記載の発明では、ディスプレイに複数のページのメニュー画面を選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチの前後方向がディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチの上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであることを特徴とする手段とした。
【0020】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、手をシフトレバーから離さない状態で、手の指をシフトレバーと操作パネルの間から操作パネル上に移動し、操作パネル上に設けた複数のスイッチを操作するようにする。これにより、手をシフトに置いていることにより、手の位置を固定できスイッチの操作が容易になる。また、すぐにシフト操作ができる状態でスイッチの操作ができる。
よって、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0021】
なお、本発明において、「手の指」とは、シフトレバーを通常の握り方で握る際の親指以外の指をさすものとするが、親指以外の4本すべてとは限らず、4本のうち何本かをさすものとする。
【0022】
請求項2記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチが、前後に1対に配置したスイッチを含むため、指の前後の動きで簡単に入力が行うことができ、より簡単な操作で高機能・多種類の機器を活用することができる
【0023】
請求項3記載の発明では、前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチまたはタンブラースイッチであり、そのスイッチに並べて対でないスイッチを設けるため、シーソースイッチまたはタンブラースイッチは、指の前後の動きで簡単に入力が行うことができる。さらに、この複数のスイッチに並べた対でないスイッチを組み合わせて、複数の装置の操作を行うので、適度に多くの種類の機器を操作でき、適度に複雑になりすぎない操作にすることができるため、高機能・多種類の機器を簡単な操作で活用することができる。
【0024】
請求項4記載の発明では、シフトレバーに手を置いた状態で、親指でジョイパッドスイッチに触って、親指でジョイパッドスイッチを動かすようにして複数方向の入力を行うとともに、親指でジョイパッドスイッチを押すようにして、プッシュスイッチ入力を行う。よって、シフトレバーから手を離さずに複数方向の入力ができ、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0025】
なお、「ジョイパッドスイッチ」には、「ジョイスティックスイッチ」と呼ばれるものを含むものとする。
【0026】
請求項5記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチの少なくとも一つで、ディスプレイによる表示を使用して車載装置を操作するので、高機能で複雑化する操作を視覚的な表示を利用して簡単に行い、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0027】
請求項6記載の発明では、操作パネル部のスイッチに手を触れると、近接スイッチによって、手がスイッチに触れたことを検知し、ディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示する。よって、メニュー画面を表示するための操作を行わなくても済むため、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0028】
請求項7記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチに手が触れたことを近接スイッチで検知した場合にジョイパッドスイッチのスイッチ操作を可能にするため、シフト操作において、ジョイパッドスイッチと同様にA/Tシフトレバーの側部に設けられるO/Dスイッチ(オーバードライブスイッチ)との押し間違いによる誤動作を防止する。これにより、誤動作を防止して安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0029】
請求項8記載の発明では、操作パネル部のスイッチを操作する際には、手の指は操作パネル部とシフトレバーの間の空間にないため、操作パネル部のスイッチを操作すると、赤外線発信部から入力信号を赤外線で発し、シフトレバーの赤外線受信部で受信して操作が行われるようにする。シフトレバーが操作される際には、手の指が赤外線受信部を覆うので、シフト操作の際には操作パネル部のスイッチ操作の信号がキャンセルされる。よって、シフト操作の際に物などが、操作パネル部のスイッチに当って誤動作するようなことを防ぐことができ、安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0030】
請求項9記載の発明では、ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のスイッチで、ディスプレイのメニュー項目を選択するようにし、複数のスイッチの中央に、メニュー画面の表示の状態を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチを設けているので、メニュー項目の選択が簡単に速く操作でき、操作性を向上させることができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0031】
請求項10記載の発明では、ディスプレイに複数のページのメニュー画面を選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチの前後方向がディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチの上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであるため、感覚的にわかりやすいジョイパッドスイッチを動かす方向入力とプッシュスイッチ入力で、視覚的にわかりやすいディスプレイ上のメニュー画面のページ、その内容の項目、項目の決定を操作するので、非常に簡単な操作で高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシフトレバー一体型マルチスイッチを実現する実施の形態を、請求項1〜7,9,10に係る発明に対応する第1実施例,第2実施例,第3実施例と、請求項8に係る発明に対応する第4実施例とに基づいて説明する。
【0033】
(第1実施例)
【0034】
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。図2は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのシステムブロック図である。図3は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのスイッチ回路図である。図4は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチに操作パネル部の説明図である。図5は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイを使用したメニュー制御のフローチャートである。図6は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイの表示画面を示す説明図である。
図1〜6における主要符号を説明すると、1はシフトレバー一体型マルチスイッチ、11はシフトレバー本体、12は操作パネル部、111はロック解除スイッチ、112はO/Dスイッチ、21,22はシーソースイッチ(前後に1対に配置したスイッチの操作部)、23はプッシュスイッチ、24はジョイパッドスイッチ、3はスイッチコントロール基板、31はスイッチマイコン、32は電源回路、4は近接センサ、5は手の指を収める空間、61,62,63はディスプレイに表示した画面である。
【0035】
第1実施例では、図1に示すように上方から手をのせて握るようにしてシフトレバーを把持するタイプのシフトレバーに、カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話を操作するマルチスイッチを設けた例である。
【0036】
まず、上方から手をのせて握るようにしてシフトレバーを把持するタイプのシフトレバー本体11の側方から前方に向かうL字状の部材を設けて操作パネル部12とし、この操作パネル部12の横方向に長い部分とシフトレバー本体11との間隔が、シフトレバーを手で握った際に手の親指以外の4指が操作パネル部12とシフトレバー本体11の間に収まる間隔にする。これにより手の4指を収める空間5を形成する。この操作パネル部12の上部には、図4に示すようにシーソースイッチ21,22を左右に設ける。また、この左右のシーソースイッチ21,22の間には、プッシュスイッチ23を設ける。
【0037】
シフトレバー本体11の側部には、上方から順にシフトのロック解除スイッチ111、O/Dスイッチ112、ジョイパッドスイッチ24を設ける。
【0038】
さらに、右側のシーソースイッチ22には、図3,4に示すように近接センサ4を内蔵させるように設ける。
【0039】
また、シフトレバー本体11には、図3に示すようにスイッチコントロール基板3を設け、このスイッチコントロール基板3上に各スイッチ用の電源回路32とスイッチの制御を行うためのスイッチマイコン31を設ける。操作パネル部12に設けたシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、近接スイッチはスイッチコントロール基板3の電源回路32とスイッチマイコン31に配線で接続している。
【0040】
次に、作用を説明する。
【0041】
[スイッチマイコンによるディスプレイ制御]
【0042】
第1実施例では、車載装置であるカーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話を一つのディスプレイに表示するメニューを操作して使用する。
【0043】
このメニューの操作には、図5のフローチャートに示すようにスイッチマイコン31の制御を行う。以下、各ステップについて説明する。
【0044】
ステップS1では、ディスプレイにあらかじめ定常画面61を表示しておく(画面1)。
【0045】
ステップS2では、近接センサ4の検知の有無を判断し、スイッチ上に指が置いてあるかを判断する。スイッチ上に指が置いてあると判断するとステップS3に移行し、スイッチ上に指が置いてないと判断するとステップS1に移行する。
【0046】
ステップS3では、ディスプレイにメインメニュー62を表示する(画面2)。
【0047】
ステップS4では、メインメニュー62(画面2)を表示後、所定の時間内にシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23に入力があるかを判断する。入力があると判断するとステップS5に移行し、入力がないと判断するとステップS1に移行する。
【0048】
ステップS5では、メインメニューでA/C画面が選択されたかどうかを判断する。選択されたと判断するとA/C画面を表示するステップに移行し、選択されないと判断しないとステップS6に移行する。
【0049】
ステップS6では、メインニューでオーディオ画面が選択されたかどうかを判断する。選択されたと判断するとオーディオ画面を表示するステップに移行し、選択されないと判断しないとステップS7に移行する。
【0050】
ステップS7では、電話画面が選択されたかどうかを判断する。選択されたと判断するとステップS10に移行し、選択されないと判断しないとステップS8に移行する。
【0051】
ステップS8では、カーナビゲーション画面が判断されたかどうかを判断する。
選択されたと判断するとカーナビゲーション画面に移行し、選択されないと判断しないとステップS9に移行する。
【0052】
ステップS9では、プッシュスイッチ23が押されたかどうかを検知し、ディスプレイに表示させた画面を一つ前のものに戻す入力がされたかどうかを判断する。
戻す入力がされたと判断されたならばステップS1に移行し、戻す入力がない場合はステップS5に移行する。
【0053】
ステップS10では、ディスプレイに電話に関する項目63を表示する(画面3)。
【0054】
ステップS10から所定の操作を行うと図6(d)に示す表示64(画面4)を表示した状態となり、ステップS20からステップS24までの入力を待つ状態となる。
【0055】
ステップS20では、ジョイパッドスイッチ24によって、上方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS25に移行し、入力がない場合はステップS21からステップS24に移行する。
【0056】
ステップS21では、ジョイパッドスイッチ24によって、下方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS26に移行し、入力がない場合はステップS20,ステップS22からステップS24に移行する。
【0057】
ステップS22では、ジョイパッドスイッチ24によって、前方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS27に移行し、入力がない場合はステップS20,ステップS21,ステップS23,ステップS24に移行する。
【0058】
ステップS23では、ジョイパッドスイッチ24によって、後方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS28に移行し、入力がない場合はステップS24,ステップS20からステップS22に移行する。
【0059】
ステップS24では、プッシュスイッチ23が押されたかどうかを検知し、ディスプレイに表示させた画面を一つ前のものに戻す入力がされたかどうかを判断する。戻す入力がされたと判断されたならばステップS10に移行し、戻す入力がない場合はステップS20からステップS23に移行する。
【0060】
[スイッチ操作の際のサポート作用]
【0061】
スイッチ操作を行う場合には、シフトレバー上に手を置いたまま手の親指以外の4指を操作パネル部12上に置くようにし、手の親指以外の4指のうちのいずれかを使用してシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23を使用して操作を行うようにする。また、親指を使ってジョイパッドスイッチ24を使用するようにする。このように、手の指でスイッチ操作を行う際に掌をシフトレバー上に固定できるので、指での操作が行いやすくなる。
【0062】
[シフト操作への変更容易化]
【0063】
このように手の親指以外の4指を操作パネル部12に置くようにしてスイッチ操作を行うようにしている状態で、すぐにシフト操作の必要が生じたならば、手の親指以外の4指を操作パネル部12とシフトレバーの間に入れればシフト操作が行えるので、わずかな動きで、シフト操作ができる状態に変更できることとなる。
【0064】
[ディスプレイによる操作の容易化及び近接センサ4による操作の容易化]
【0065】
第1実施例では、図5のフローチャートに示すように、あらかじめ定常画面をディスプレイに表示しておき、手の親指以外の4指を操作パネル部12上に置くと、近接センサ4によって、手の親指以外の4指が操作パネル部12上にあることを検知し、図5のステップS2,S3に示す制御によって、ディスプレイにメインメニュー62(画面2)を表示する。よって、メインメニューを表示させる操作を省くことができる。
【0066】
このメインメニューを表示させた状態で、所定の時間内にメニュー項目の選択がなければ定常画面に戻る(図5のステップS4)。よって、スイッチ操作の途中でシフト操作に変更しても、自動的に画面は戻ることになり便利である。
【0067】
[画面を戻すプッシュスイッチによる操作の容易化]
【0068】
図6に示すように、第1実施例では、メニュー画面を階層的に構築し、ディスプレイに表示していくことで、複雑な操作を視覚的に行って、容易にできるようにしている。この階層的に深いメニュー画面の操作は、操作パネル部12のシーソースイッチ21,22でメニュー項目を選択することにより階層の深い方へ進むようにし(図5のステップS5〜S8,S10)、操作パネル部12の中央のプッシュスイッチ23で、階層が浅い一つ前の画面を表示するようにしている(図5のステップS9,S24)。
【0069】
よって、ディスプレイに表示される「戻る」の項目を選択しなくても、プッシュスイッチ23で画面を戻すことができ、速く、効率的に操作が行えるので、使いやすくなる。
【0070】
[効率的な操作による容易化した操作]
【0071】
カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話の操作がディスプレイを使用した操作パネル部12の同じような操作でできることは簡単な操作で複数の機器の操作ができることとなる。
【0072】
[ジョイパッドによる入力の容易化]
【0073】
シフトレバーの側部には、ジョイパッドスイッチ24を設けているので、シフトレバーに手を置いた状態で、親指でジョイパッドを操作する。ジョイパッドスイッチ24で入力できることにより、複数方向の入力を容易に行うことができる。第1実施例では、選択的に設けたメニュー画面の例えば電話を操作する際の表示64(画面4)において、あ行、か行というように各行ごとにページが割り当てられ、そのページに例えば表示64(画面4)に示すように、その行の人名と電話番号を記録しておき、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチ24の前後方向がディスプレイに表示した各行ごとのページを選択的に切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチ24の上下方向がメニュー画面に表示される項目(この場合は人名ごとの電話番号)のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うようにしている。よって、画面内での項目の選択やカーソルの移動などが非常に容易に行えることとなる(図5のステップS20〜ステップS23、S25〜S28)。
【0074】
[近接センサによる誤動作の防止作用]
【0075】
第1実施例では、近接センサ4が指をスイッチ上にあると検知できない場合には、スイッチマイコン31の制御によって、ジョイパッドスイッチ24の入力をキャンセルする。これにより、シフト操作をする際に近くにもうけられるシフトのロック解除スイッチ111、O/Dスイッチ112を操作する際に間違ってジョイパッドスイッチ24を操作しても機器を誤動作させることはない。
【0076】
次に、効果を説明する。
【0077】
第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチ1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0078】
(1)A/T車のシフトレバーにカーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話を操作するシフトレバー一体型マルチスイッチ1において、シフトレバー本体11の前方に手の指を収める空間5を形成するように操作パネル部12を設け、操作パネル部12にシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、ジョイパッドスイッチ24を設けたため、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0079】
(2)操作パネル部12に前後に1対な配置となるシーソースイッチ21,22を含むため、高機能・多種類の機器を簡単な操作で活用することができる。
【0080】
(3)前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチ21,22であり、シーソースイッチ21,22に並べて中央にプッシュスイッチ23を設けたため、
さらに高機能・多種類の機器を簡単な操作で活用することができる。
【0081】
(4)シフトレバーに手を置いた状態の親指で操作できる位置のシフトレバー側部に複数の方向の入力とプッシュスイッチ入力ができるジョイパッドスイッチ24を設けたため、シフトレバーから手を離さずに複数方向の入力ができ、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0082】
(5)カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話の車載装置がディスプレイによる表示を有するものであり、シーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、ジョイパッドスイッチ24がディスプレイを使用した操作を行うものであるため、高機能で複雑化する操作を視覚的な表示を利用して簡単に行い、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0083】
(6)操作パネル部12のシーソースイッチ22に手を触れたかどうかを検知する近接センサ4を設け、近接センサ4が人の手が触れたことを検知するとディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示するようにしたため、メニュー画面を表示するための操作を行わなくても済み、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0084】
(7)近接センサ4が人の手が触れたことを検知した状態でのみジョイパッドスイッチ24の入力を有効にするため、誤動作を防止して安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0085】
(9)ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のシーソースイッチ21,22で、ディスプレイのメニュー画面のメニュー項目を選択するようにし、2対のシーソースイッチ21,22の中央に、メニュー画面の表示を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチ23を設けたため、メニュー項目の選択が簡単に速く操作でき、操作性を向上させることができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0086】
(10)ディスプレイに複数のメニュー画面のページを選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチ24の前後方向がディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチ24の上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであるため、非常に簡単な操作で高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0087】
なお、本発明において、ジョイパッドスイッチ24は、主に操作面の例えば上部や下部等を押したり、スライドさせたりして複数方向を入力するものであるが、スティック状のジョイスティックスイッチを含むものとする。
【0088】
(第2実施例)
【0089】
第2実施例は、シフトレバーを延長し、手の指を収める空間5を穴形状で設けた例である。
【0090】
すなわち、図7に示すように、先端を延長したシフトレバーに手の親指以外の4指を挿入できる穴を設け、その穴より先端部分を操作パネル部12としている。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0091】
第2実施例に示すように、手の指を収容できる空間は第1実施例のように、親指以外の4指の周りの3方を囲むようにして形成しても、第2実施例のように4方を囲む穴形状にしてもどちらでもよい。
【0092】
また、図8には、操作パネル部12に設けるスイッチのバリエーションを示す。
このようにスイッチには、シーソースイッチ21,22(図8(a))、プッシュスイッチ25,26(図8(b))、タンブラスイッチ27,28(図8(c))などがあり、操作感などから決めればよい。
【0093】
(第3実施例)
【0094】
第3実施例は、シフトレバーがスポーツタイプ(ガングリップタイプ)である例である。
【0095】
すなわち、図9〜11に示すように、ほぼ直立したシフトレバー本体11を後ろから握る構造にし、シフトレバー本体11の前方に操作パネル部12を設けて手の親指以外の4指を収める穴形状の空間を形成する。また、第3実施例では、シーソースイッチ21,22及びプッシュスイッチ23は操作パネル部12の側部に設ける。
なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0096】
第3実施例に示すように、シフトレバー本体11は、スポーツタイプ(ガングリップタイプ)でもよい。
【0097】
(第4実施例)
【0098】
第4実施例は、赤外線による信号通信を用いた例である。
【0099】
すなわち、図12に示すように、操作パネル部12のシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、近接センサ4の入力信号を赤外線で発する赤外線発信部71を操作パネル部12に設ける。この赤外線発信部71は、赤外線をシフトレバーに向かって発するようにする。シフトレバーには、赤外線発信部71からの赤外線信号を受信する赤外線受信部72を設ける。この赤外線受信部72は、シフト操作の際には手の親指以外の4指が覆うシフトレバー位置に設けるようにする。
【0100】
また、スイッチマイコンは、スイッチマイコンA311,スイッチマイコンB312の2つにし、シフトレバー本体11と操作パネル12の2箇所に設けて、それぞれのスイッチの制御を行うようにする。
なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0101】
次に、作用を説明する。
【0102】
[誤動作防止作用]
【0103】
スイッチ操作をする際には、操作パネル部12に設けたスイッチが操作されると、その信号を赤外線発信部71から赤外線で発し、シフトレバー部に設けた赤外線受信部72で受信して、配線で接続したのと同じように使用する。
【0104】
シフト操作を行う際には、手の親指以外の4指がシフトレバーと操作パネル部12の間に位置するため、赤外線受信部72を覆って赤外線による信号の通信が不能となり、操作パネル部12からのスイッチ操作をキャンセルする。また、近接センサ4からの検知信号も入力されないので、ジョイパッドスイッチ24のスイッチ操作もキャンセルされる。よって、シフトレバーを操作している際にスイッチ操作の誤動作をなくす。
[構造簡略化]
【0105】
また、赤外線による信号通信をおこなうことにより、配線構造を簡素化する。
【0106】
次に、効果を説明する。
【0107】
この第4実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチ1にあっては、第1実施例から第3実施例の(1)〜(5),(9),(10)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0108】
(8)操作パネル部12のスイッチによる入力信号を赤外線で発する赤外線発信部71をシフトレバーに向かって発するように操作パネル部12に設け、シフト操作の際には手の親指以外の4指が覆うシフトレバー位置に赤外線受信部72を設け、シフト操作の際には、手の指で操作パネル部12のスイッチ操作の信号がキャンセルされるようにしたため、シフト操作の際に物などが、操作パネル部12のスイッチに当って誤動作するようなことを防ぐことができ、安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0109】
また、配線構造を簡素化してコストを抑制できる。
【0110】
以上、本発明のシフトレバー一体型マルチスイッチ1を第1実施例〜第4実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0111】
例えば、第1実施例では、車載装置として、カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話であったが、他の車載装置であってもよい。
【0112】
また、操作パネル部12のスイッチの種類、数、配置は他のものであってもよい。
また、ディスプレイは複数であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図2】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのシステムブロック図である。
【図3】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのスイッチ回路図である。
【図4】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチに操作パネル部の説明図である。
【図5】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイを使用したメニュー制御のフローチャートである。
【図6】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイの表示画面を示す説明図である。
【図7】第2実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図8】第2実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチの操作パネル部に配置するスイッチのバリエーションを示す説明図である。
【図9】第3実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図10】第3実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図11】第3実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図12】第4実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのスイッチ回路図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー一体型マルチスイッチ
11 シフトレバー本体
12 操作パネル部
111 ロック解除スイッチ
112 O/Dスイッチ
21 シーソースイッチ
22 シーソースイッチ
23 プッシュスイッチ
24 ジョイパッドスイッチ
3 スイッチコントロール基板
31 スイッチマイコン
32 電源回路
4 近接センサ
5 手の指を収める空間
61 (ディスプレイに表示した)画面
62 (ディスプレイに表示した)画面
63 (ディスプレイに表示した)画面
71 赤外線発信部
72 赤外線受信部
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載装置の操作を車のドライバーが簡単に行うためのシフトレバー一体型マルチスイッチの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載装置の操作装置は、ジョイスティックスイッチにヘルプスイッチを一体化したものを、フロントコンソール上でシフトレバー近傍の運転席側に設けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、シフトレバーに巡航制御操作装置のスイッチを取り付けたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−127267号公報
【0005】
【特許文献2】
特開平6−234334号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の操作装置にあっては、シフトレバーと別体のものは、シフト操作の際に邪魔になりやすかった。また、ヘルプスイッチを用いたものは、操作によって、表示画面にメインメニューを開く際にヘルプスイッチを押す必要があり面倒であった。
【0007】
また、シフトレバーに巡航制御操作装置のスイッチを設けたものは、巡航制御操作装置しか操作できないものであった。
【0008】
しかしながら、近年においては、車両の搭載装置は非常に高機能化し、また、その種類も増えているため、様々な装置の操作を行えるマルチスイッチの必要性が高まっている。
【0009】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、A/T車のシフトレバーのシフトの選択操作の邪魔になることなく、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、A/T車のシフトレバーに複数の車載装置を操作するマルチスイッチを設けたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、シフトレバーの前方に手の指を収める空間を形成するように操作パネル部を設け、操作パネル部に複数のスイッチを設けたことを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項2記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチが、前後に1対に配置したスイッチを含むことを特徴とする手段とした。
【0012】
請求項3記載の発明では、前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチまたはタンブラースイッチであり、そのスイッチに並べて対でないスイッチを設けることを特徴とする手段とした。
【0013】
請求項4記載の発明では、シフトレバーに手を置いた状態の親指で操作できる位置のシフトレバー側部に複数の方向の入力とプッシュスイッチ入力ができるジョイパッドスイッチを設けたことを特徴とする手段とした。
【0014】
請求項5記載の発明では、車載装置がディスプレイによる表示を有するものであり、複数のスイッチの少なくとも一つがディスプレイを使用した操作を行うものであることを特徴とする手段とした。
【0015】
請求項6記載の発明では、操作パネル部のスイッチに手を触れたかどうかを検知する近接センサを設け、近接センサが人の手が触れたことを検知するとディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示するようにしたことを特徴とする手段とした。
【0016】
請求項7記載の発明では、近接センサが人の手が触れたことを検知した状態でのみジョイパッドスイッチの入力を有効にすることを特徴とする手段とした。
【0017】
請求項8記載の発明では、操作パネル部のスイッチによる入力信号を赤外線で発する赤外線発信部をシフトレバーに向かって発するように操作パネル部に設け、シフト操作の際には手の指が覆うシフトレバー位置に赤外線受信部を設け、シフト操作の際には、手の指で操作パネル部のスイッチ操作の信号がキャンセルされるようにしたことを特徴とする手段とした。
【0018】
請求項9記載の発明では、ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のスイッチで、ディスプレイのメニュー画面中のメニュー項目を選択するようにし、2対のスイッチの中央に、メニュー画面の表示を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチを設けたことを特徴とする手段とした。
【0019】
請求項10記載の発明では、ディスプレイに複数のページのメニュー画面を選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチの前後方向がディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチの上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであることを特徴とする手段とした。
【0020】
【発明の作用と効果】
請求項1記載の発明では、手をシフトレバーから離さない状態で、手の指をシフトレバーと操作パネルの間から操作パネル上に移動し、操作パネル上に設けた複数のスイッチを操作するようにする。これにより、手をシフトに置いていることにより、手の位置を固定できスイッチの操作が容易になる。また、すぐにシフト操作ができる状態でスイッチの操作ができる。
よって、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0021】
なお、本発明において、「手の指」とは、シフトレバーを通常の握り方で握る際の親指以外の指をさすものとするが、親指以外の4本すべてとは限らず、4本のうち何本かをさすものとする。
【0022】
請求項2記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチが、前後に1対に配置したスイッチを含むため、指の前後の動きで簡単に入力が行うことができ、より簡単な操作で高機能・多種類の機器を活用することができる
【0023】
請求項3記載の発明では、前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチまたはタンブラースイッチであり、そのスイッチに並べて対でないスイッチを設けるため、シーソースイッチまたはタンブラースイッチは、指の前後の動きで簡単に入力が行うことができる。さらに、この複数のスイッチに並べた対でないスイッチを組み合わせて、複数の装置の操作を行うので、適度に多くの種類の機器を操作でき、適度に複雑になりすぎない操作にすることができるため、高機能・多種類の機器を簡単な操作で活用することができる。
【0024】
請求項4記載の発明では、シフトレバーに手を置いた状態で、親指でジョイパッドスイッチに触って、親指でジョイパッドスイッチを動かすようにして複数方向の入力を行うとともに、親指でジョイパッドスイッチを押すようにして、プッシュスイッチ入力を行う。よって、シフトレバーから手を離さずに複数方向の入力ができ、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0025】
なお、「ジョイパッドスイッチ」には、「ジョイスティックスイッチ」と呼ばれるものを含むものとする。
【0026】
請求項5記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチの少なくとも一つで、ディスプレイによる表示を使用して車載装置を操作するので、高機能で複雑化する操作を視覚的な表示を利用して簡単に行い、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0027】
請求項6記載の発明では、操作パネル部のスイッチに手を触れると、近接スイッチによって、手がスイッチに触れたことを検知し、ディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示する。よって、メニュー画面を表示するための操作を行わなくても済むため、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0028】
請求項7記載の発明では、操作パネル部に設けた複数のスイッチに手が触れたことを近接スイッチで検知した場合にジョイパッドスイッチのスイッチ操作を可能にするため、シフト操作において、ジョイパッドスイッチと同様にA/Tシフトレバーの側部に設けられるO/Dスイッチ(オーバードライブスイッチ)との押し間違いによる誤動作を防止する。これにより、誤動作を防止して安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0029】
請求項8記載の発明では、操作パネル部のスイッチを操作する際には、手の指は操作パネル部とシフトレバーの間の空間にないため、操作パネル部のスイッチを操作すると、赤外線発信部から入力信号を赤外線で発し、シフトレバーの赤外線受信部で受信して操作が行われるようにする。シフトレバーが操作される際には、手の指が赤外線受信部を覆うので、シフト操作の際には操作パネル部のスイッチ操作の信号がキャンセルされる。よって、シフト操作の際に物などが、操作パネル部のスイッチに当って誤動作するようなことを防ぐことができ、安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0030】
請求項9記載の発明では、ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のスイッチで、ディスプレイのメニュー項目を選択するようにし、複数のスイッチの中央に、メニュー画面の表示の状態を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチを設けているので、メニュー項目の選択が簡単に速く操作でき、操作性を向上させることができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0031】
請求項10記載の発明では、ディスプレイに複数のページのメニュー画面を選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチの前後方向がディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチの上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであるため、感覚的にわかりやすいジョイパッドスイッチを動かす方向入力とプッシュスイッチ入力で、視覚的にわかりやすいディスプレイ上のメニュー画面のページ、その内容の項目、項目の決定を操作するので、非常に簡単な操作で高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチにできる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシフトレバー一体型マルチスイッチを実現する実施の形態を、請求項1〜7,9,10に係る発明に対応する第1実施例,第2実施例,第3実施例と、請求項8に係る発明に対応する第4実施例とに基づいて説明する。
【0033】
(第1実施例)
【0034】
まず、構成を説明する。
図1は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。図2は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのシステムブロック図である。図3は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのスイッチ回路図である。図4は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチに操作パネル部の説明図である。図5は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイを使用したメニュー制御のフローチャートである。図6は第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイの表示画面を示す説明図である。
図1〜6における主要符号を説明すると、1はシフトレバー一体型マルチスイッチ、11はシフトレバー本体、12は操作パネル部、111はロック解除スイッチ、112はO/Dスイッチ、21,22はシーソースイッチ(前後に1対に配置したスイッチの操作部)、23はプッシュスイッチ、24はジョイパッドスイッチ、3はスイッチコントロール基板、31はスイッチマイコン、32は電源回路、4は近接センサ、5は手の指を収める空間、61,62,63はディスプレイに表示した画面である。
【0035】
第1実施例では、図1に示すように上方から手をのせて握るようにしてシフトレバーを把持するタイプのシフトレバーに、カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話を操作するマルチスイッチを設けた例である。
【0036】
まず、上方から手をのせて握るようにしてシフトレバーを把持するタイプのシフトレバー本体11の側方から前方に向かうL字状の部材を設けて操作パネル部12とし、この操作パネル部12の横方向に長い部分とシフトレバー本体11との間隔が、シフトレバーを手で握った際に手の親指以外の4指が操作パネル部12とシフトレバー本体11の間に収まる間隔にする。これにより手の4指を収める空間5を形成する。この操作パネル部12の上部には、図4に示すようにシーソースイッチ21,22を左右に設ける。また、この左右のシーソースイッチ21,22の間には、プッシュスイッチ23を設ける。
【0037】
シフトレバー本体11の側部には、上方から順にシフトのロック解除スイッチ111、O/Dスイッチ112、ジョイパッドスイッチ24を設ける。
【0038】
さらに、右側のシーソースイッチ22には、図3,4に示すように近接センサ4を内蔵させるように設ける。
【0039】
また、シフトレバー本体11には、図3に示すようにスイッチコントロール基板3を設け、このスイッチコントロール基板3上に各スイッチ用の電源回路32とスイッチの制御を行うためのスイッチマイコン31を設ける。操作パネル部12に設けたシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、近接スイッチはスイッチコントロール基板3の電源回路32とスイッチマイコン31に配線で接続している。
【0040】
次に、作用を説明する。
【0041】
[スイッチマイコンによるディスプレイ制御]
【0042】
第1実施例では、車載装置であるカーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話を一つのディスプレイに表示するメニューを操作して使用する。
【0043】
このメニューの操作には、図5のフローチャートに示すようにスイッチマイコン31の制御を行う。以下、各ステップについて説明する。
【0044】
ステップS1では、ディスプレイにあらかじめ定常画面61を表示しておく(画面1)。
【0045】
ステップS2では、近接センサ4の検知の有無を判断し、スイッチ上に指が置いてあるかを判断する。スイッチ上に指が置いてあると判断するとステップS3に移行し、スイッチ上に指が置いてないと判断するとステップS1に移行する。
【0046】
ステップS3では、ディスプレイにメインメニュー62を表示する(画面2)。
【0047】
ステップS4では、メインメニュー62(画面2)を表示後、所定の時間内にシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23に入力があるかを判断する。入力があると判断するとステップS5に移行し、入力がないと判断するとステップS1に移行する。
【0048】
ステップS5では、メインメニューでA/C画面が選択されたかどうかを判断する。選択されたと判断するとA/C画面を表示するステップに移行し、選択されないと判断しないとステップS6に移行する。
【0049】
ステップS6では、メインニューでオーディオ画面が選択されたかどうかを判断する。選択されたと判断するとオーディオ画面を表示するステップに移行し、選択されないと判断しないとステップS7に移行する。
【0050】
ステップS7では、電話画面が選択されたかどうかを判断する。選択されたと判断するとステップS10に移行し、選択されないと判断しないとステップS8に移行する。
【0051】
ステップS8では、カーナビゲーション画面が判断されたかどうかを判断する。
選択されたと判断するとカーナビゲーション画面に移行し、選択されないと判断しないとステップS9に移行する。
【0052】
ステップS9では、プッシュスイッチ23が押されたかどうかを検知し、ディスプレイに表示させた画面を一つ前のものに戻す入力がされたかどうかを判断する。
戻す入力がされたと判断されたならばステップS1に移行し、戻す入力がない場合はステップS5に移行する。
【0053】
ステップS10では、ディスプレイに電話に関する項目63を表示する(画面3)。
【0054】
ステップS10から所定の操作を行うと図6(d)に示す表示64(画面4)を表示した状態となり、ステップS20からステップS24までの入力を待つ状態となる。
【0055】
ステップS20では、ジョイパッドスイッチ24によって、上方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS25に移行し、入力がない場合はステップS21からステップS24に移行する。
【0056】
ステップS21では、ジョイパッドスイッチ24によって、下方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS26に移行し、入力がない場合はステップS20,ステップS22からステップS24に移行する。
【0057】
ステップS22では、ジョイパッドスイッチ24によって、前方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS27に移行し、入力がない場合はステップS20,ステップS21,ステップS23,ステップS24に移行する。
【0058】
ステップS23では、ジョイパッドスイッチ24によって、後方向の入力があったかどうかを判断し、入力があったならばステップS28に移行し、入力がない場合はステップS24,ステップS20からステップS22に移行する。
【0059】
ステップS24では、プッシュスイッチ23が押されたかどうかを検知し、ディスプレイに表示させた画面を一つ前のものに戻す入力がされたかどうかを判断する。戻す入力がされたと判断されたならばステップS10に移行し、戻す入力がない場合はステップS20からステップS23に移行する。
【0060】
[スイッチ操作の際のサポート作用]
【0061】
スイッチ操作を行う場合には、シフトレバー上に手を置いたまま手の親指以外の4指を操作パネル部12上に置くようにし、手の親指以外の4指のうちのいずれかを使用してシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23を使用して操作を行うようにする。また、親指を使ってジョイパッドスイッチ24を使用するようにする。このように、手の指でスイッチ操作を行う際に掌をシフトレバー上に固定できるので、指での操作が行いやすくなる。
【0062】
[シフト操作への変更容易化]
【0063】
このように手の親指以外の4指を操作パネル部12に置くようにしてスイッチ操作を行うようにしている状態で、すぐにシフト操作の必要が生じたならば、手の親指以外の4指を操作パネル部12とシフトレバーの間に入れればシフト操作が行えるので、わずかな動きで、シフト操作ができる状態に変更できることとなる。
【0064】
[ディスプレイによる操作の容易化及び近接センサ4による操作の容易化]
【0065】
第1実施例では、図5のフローチャートに示すように、あらかじめ定常画面をディスプレイに表示しておき、手の親指以外の4指を操作パネル部12上に置くと、近接センサ4によって、手の親指以外の4指が操作パネル部12上にあることを検知し、図5のステップS2,S3に示す制御によって、ディスプレイにメインメニュー62(画面2)を表示する。よって、メインメニューを表示させる操作を省くことができる。
【0066】
このメインメニューを表示させた状態で、所定の時間内にメニュー項目の選択がなければ定常画面に戻る(図5のステップS4)。よって、スイッチ操作の途中でシフト操作に変更しても、自動的に画面は戻ることになり便利である。
【0067】
[画面を戻すプッシュスイッチによる操作の容易化]
【0068】
図6に示すように、第1実施例では、メニュー画面を階層的に構築し、ディスプレイに表示していくことで、複雑な操作を視覚的に行って、容易にできるようにしている。この階層的に深いメニュー画面の操作は、操作パネル部12のシーソースイッチ21,22でメニュー項目を選択することにより階層の深い方へ進むようにし(図5のステップS5〜S8,S10)、操作パネル部12の中央のプッシュスイッチ23で、階層が浅い一つ前の画面を表示するようにしている(図5のステップS9,S24)。
【0069】
よって、ディスプレイに表示される「戻る」の項目を選択しなくても、プッシュスイッチ23で画面を戻すことができ、速く、効率的に操作が行えるので、使いやすくなる。
【0070】
[効率的な操作による容易化した操作]
【0071】
カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話の操作がディスプレイを使用した操作パネル部12の同じような操作でできることは簡単な操作で複数の機器の操作ができることとなる。
【0072】
[ジョイパッドによる入力の容易化]
【0073】
シフトレバーの側部には、ジョイパッドスイッチ24を設けているので、シフトレバーに手を置いた状態で、親指でジョイパッドを操作する。ジョイパッドスイッチ24で入力できることにより、複数方向の入力を容易に行うことができる。第1実施例では、選択的に設けたメニュー画面の例えば電話を操作する際の表示64(画面4)において、あ行、か行というように各行ごとにページが割り当てられ、そのページに例えば表示64(画面4)に示すように、その行の人名と電話番号を記録しておき、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチ24の前後方向がディスプレイに表示した各行ごとのページを選択的に切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチ24の上下方向がメニュー画面に表示される項目(この場合は人名ごとの電話番号)のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うようにしている。よって、画面内での項目の選択やカーソルの移動などが非常に容易に行えることとなる(図5のステップS20〜ステップS23、S25〜S28)。
【0074】
[近接センサによる誤動作の防止作用]
【0075】
第1実施例では、近接センサ4が指をスイッチ上にあると検知できない場合には、スイッチマイコン31の制御によって、ジョイパッドスイッチ24の入力をキャンセルする。これにより、シフト操作をする際に近くにもうけられるシフトのロック解除スイッチ111、O/Dスイッチ112を操作する際に間違ってジョイパッドスイッチ24を操作しても機器を誤動作させることはない。
【0076】
次に、効果を説明する。
【0077】
第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチ1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0078】
(1)A/T車のシフトレバーにカーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話を操作するシフトレバー一体型マルチスイッチ1において、シフトレバー本体11の前方に手の指を収める空間5を形成するように操作パネル部12を設け、操作パネル部12にシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、ジョイパッドスイッチ24を設けたため、複数種類の車載機器の操作を簡単に行うことができ、その操作を行うための手の指の動きが効率よくでき、必要となった際には瞬時にシフト操作ができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0079】
(2)操作パネル部12に前後に1対な配置となるシーソースイッチ21,22を含むため、高機能・多種類の機器を簡単な操作で活用することができる。
【0080】
(3)前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチ21,22であり、シーソースイッチ21,22に並べて中央にプッシュスイッチ23を設けたため、
さらに高機能・多種類の機器を簡単な操作で活用することができる。
【0081】
(4)シフトレバーに手を置いた状態の親指で操作できる位置のシフトレバー側部に複数の方向の入力とプッシュスイッチ入力ができるジョイパッドスイッチ24を設けたため、シフトレバーから手を離さずに複数方向の入力ができ、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0082】
(5)カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話の車載装置がディスプレイによる表示を有するものであり、シーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、ジョイパッドスイッチ24がディスプレイを使用した操作を行うものであるため、高機能で複雑化する操作を視覚的な表示を利用して簡単に行い、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができる。
【0083】
(6)操作パネル部12のシーソースイッチ22に手を触れたかどうかを検知する近接センサ4を設け、近接センサ4が人の手が触れたことを検知するとディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示するようにしたため、メニュー画面を表示するための操作を行わなくても済み、高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0084】
(7)近接センサ4が人の手が触れたことを検知した状態でのみジョイパッドスイッチ24の入力を有効にするため、誤動作を防止して安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0085】
(9)ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のシーソースイッチ21,22で、ディスプレイのメニュー画面のメニュー項目を選択するようにし、2対のシーソースイッチ21,22の中央に、メニュー画面の表示を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチ23を設けたため、メニュー項目の選択が簡単に速く操作でき、操作性を向上させることができ、使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0086】
(10)ディスプレイに複数のメニュー画面のページを選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチ24の前後方向がディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、ジョイパッドスイッチ24の上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであるため、非常に簡単な操作で高機能・多種類の機器をさらに簡単な操作で活用することができ、また、非常に使いやすいシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0087】
なお、本発明において、ジョイパッドスイッチ24は、主に操作面の例えば上部や下部等を押したり、スライドさせたりして複数方向を入力するものであるが、スティック状のジョイスティックスイッチを含むものとする。
【0088】
(第2実施例)
【0089】
第2実施例は、シフトレバーを延長し、手の指を収める空間5を穴形状で設けた例である。
【0090】
すなわち、図7に示すように、先端を延長したシフトレバーに手の親指以外の4指を挿入できる穴を設け、その穴より先端部分を操作パネル部12としている。なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0091】
第2実施例に示すように、手の指を収容できる空間は第1実施例のように、親指以外の4指の周りの3方を囲むようにして形成しても、第2実施例のように4方を囲む穴形状にしてもどちらでもよい。
【0092】
また、図8には、操作パネル部12に設けるスイッチのバリエーションを示す。
このようにスイッチには、シーソースイッチ21,22(図8(a))、プッシュスイッチ25,26(図8(b))、タンブラスイッチ27,28(図8(c))などがあり、操作感などから決めればよい。
【0093】
(第3実施例)
【0094】
第3実施例は、シフトレバーがスポーツタイプ(ガングリップタイプ)である例である。
【0095】
すなわち、図9〜11に示すように、ほぼ直立したシフトレバー本体11を後ろから握る構造にし、シフトレバー本体11の前方に操作パネル部12を設けて手の親指以外の4指を収める穴形状の空間を形成する。また、第3実施例では、シーソースイッチ21,22及びプッシュスイッチ23は操作パネル部12の側部に設ける。
なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0096】
第3実施例に示すように、シフトレバー本体11は、スポーツタイプ(ガングリップタイプ)でもよい。
【0097】
(第4実施例)
【0098】
第4実施例は、赤外線による信号通信を用いた例である。
【0099】
すなわち、図12に示すように、操作パネル部12のシーソースイッチ21,22、プッシュスイッチ23、近接センサ4の入力信号を赤外線で発する赤外線発信部71を操作パネル部12に設ける。この赤外線発信部71は、赤外線をシフトレバーに向かって発するようにする。シフトレバーには、赤外線発信部71からの赤外線信号を受信する赤外線受信部72を設ける。この赤外線受信部72は、シフト操作の際には手の親指以外の4指が覆うシフトレバー位置に設けるようにする。
【0100】
また、スイッチマイコンは、スイッチマイコンA311,スイッチマイコンB312の2つにし、シフトレバー本体11と操作パネル12の2箇所に設けて、それぞれのスイッチの制御を行うようにする。
なお、他の構成は第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0101】
次に、作用を説明する。
【0102】
[誤動作防止作用]
【0103】
スイッチ操作をする際には、操作パネル部12に設けたスイッチが操作されると、その信号を赤外線発信部71から赤外線で発し、シフトレバー部に設けた赤外線受信部72で受信して、配線で接続したのと同じように使用する。
【0104】
シフト操作を行う際には、手の親指以外の4指がシフトレバーと操作パネル部12の間に位置するため、赤外線受信部72を覆って赤外線による信号の通信が不能となり、操作パネル部12からのスイッチ操作をキャンセルする。また、近接センサ4からの検知信号も入力されないので、ジョイパッドスイッチ24のスイッチ操作もキャンセルされる。よって、シフトレバーを操作している際にスイッチ操作の誤動作をなくす。
[構造簡略化]
【0105】
また、赤外線による信号通信をおこなうことにより、配線構造を簡素化する。
【0106】
次に、効果を説明する。
【0107】
この第4実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチ1にあっては、第1実施例から第3実施例の(1)〜(5),(9),(10)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
【0108】
(8)操作パネル部12のスイッチによる入力信号を赤外線で発する赤外線発信部71をシフトレバーに向かって発するように操作パネル部12に設け、シフト操作の際には手の親指以外の4指が覆うシフトレバー位置に赤外線受信部72を設け、シフト操作の際には、手の指で操作パネル部12のスイッチ操作の信号がキャンセルされるようにしたため、シフト操作の際に物などが、操作パネル部12のスイッチに当って誤動作するようなことを防ぐことができ、安全にかつ安心に使用できるシフトレバー一体型マルチスイッチ1にできる。
【0109】
また、配線構造を簡素化してコストを抑制できる。
【0110】
以上、本発明のシフトレバー一体型マルチスイッチ1を第1実施例〜第4実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0111】
例えば、第1実施例では、車載装置として、カーナビゲーション、オーディオ、A/C、電話であったが、他の車載装置であってもよい。
【0112】
また、操作パネル部12のスイッチの種類、数、配置は他のものであってもよい。
また、ディスプレイは複数であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図2】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのシステムブロック図である。
【図3】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのスイッチ回路図である。
【図4】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチに操作パネル部の説明図である。
【図5】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイを使用したメニュー制御のフローチャートである。
【図6】第1実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチにおけるディスプレイの表示画面を示す説明図である。
【図7】第2実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図8】第2実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチの操作パネル部に配置するスイッチのバリエーションを示す説明図である。
【図9】第3実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図10】第3実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図11】第3実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチを示す説明図である。
【図12】第4実施例のシフトレバー一体型マルチスイッチのスイッチ回路図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー一体型マルチスイッチ
11 シフトレバー本体
12 操作パネル部
111 ロック解除スイッチ
112 O/Dスイッチ
21 シーソースイッチ
22 シーソースイッチ
23 プッシュスイッチ
24 ジョイパッドスイッチ
3 スイッチコントロール基板
31 スイッチマイコン
32 電源回路
4 近接センサ
5 手の指を収める空間
61 (ディスプレイに表示した)画面
62 (ディスプレイに表示した)画面
63 (ディスプレイに表示した)画面
71 赤外線発信部
72 赤外線受信部
Claims (10)
- A/T車のシフトレバーに複数の車載装置を操作するマルチスイッチを設けたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
シフトレバーの前方に手の指を収める空間を形成するように操作パネル部を設け、前記操作パネル部に複数のスイッチを設けたことを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項1に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
操作パネル部に設けた複数のスイッチが、前後に1対に配置したスイッチを含むことを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項2に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
前後に1対に配置したスイッチの操作部が、シーソースイッチまたはタンブラースイッチであり、前記スイッチに並べて対でないスイッチを設けることを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項1から請求項3に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
シフトレバーに手を置いた状態の親指で操作できる位置のシフトレバー側部に複数の方向の入力とプッシュスイッチ入力ができるジョイパッドスイッチを設けたことを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項1から請求項4に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
車載装置がディスプレイによる表示を有するものであり、複数のスイッチの少なくとも一つが前記ディスプレイを使用した操作を行うものであることを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項5に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
操作パネル部のスイッチに手を触れたかどうかを検知する近接センサを設け、前記近接センサが人の手が触れたことを検知するとディスプレイに装置操作のためのメニュー画面を表示するようにしたことを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項6に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
近接センサが人の手が触れたことを検知した状態でのみジョイパッドスイッチの入力を有効にすることを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項1から請求項5に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
操作パネル部のスイッチによる入力信号を赤外線で発する赤外線発信部をシフトレバーに向かって発するように前記操作パネル部に設け、シフト操作の際には手の指が覆うシフトレバー位置に赤外線受信部を設け、シフト操作の際には、手の指で前記操作パネル部のスイッチ操作の信号がキャンセルされるようにしたことを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項3から請求項8に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
ディスプレイに複数のメニュー項目を表示させ、2対のスイッチで、前記ディスプレイのメニュー画面中のメニュー項目を選択するようにし、2対のスイッチの中央に、前記メニュー画面の表示を一つ前の状態に戻すプッシュスイッチを設けたことを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。 - 請求項4から請求項9に記載されたシフトレバー一体型マルチスイッチにおいて、
ディスプレイに複数のページのメニュー画面を選択的に表示させ、シフトレバー側部に設けたジョイパッドスイッチの前後方向が前記ディスプレイのメニュー画面のページを切り替えるようにし、前記ジョイパッドスイッチの上下方向がメニュー画面に表示される項目のリストスクロールを行うようにし、プッシュスイッチ入力が項目選択の決定を行うものであることを特徴とするシフトレバー一体型マルチスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002308879A JP2004142564A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | シフトレバー一体型マルチスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002308879A JP2004142564A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | シフトレバー一体型マルチスイッチ |
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JP2004142564A true JP2004142564A (ja) | 2004-05-20 |
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Family Applications (1)
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JP2002308879A Pending JP2004142564A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | シフトレバー一体型マルチスイッチ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004142564A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101520670B (zh) * | 2008-02-25 | 2011-04-06 | 华创车电技术中心股份有限公司 | 车载电子装置的控制系统 |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308879A patent/JP2004142564A/ja active Pending
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