JP2004142268A - 感熱記録体 - Google Patents

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JP2004142268A
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Kaoru Hamada
濱田 薫
Kenji Hirai
平井 健二
Takanori Otohata
乙幡 隆範
Takashi Date
伊達 隆
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Abstract

【課題】発色感度に優れ、耐光性及び耐擦過性にも優れる感熱記録体の提供。
【解決手段】支持体上に、下塗層、感熱発色層を順次積層して成る感熱記録体において、該下塗層に中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有し、且つ前記感熱発色層に下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする感熱記録体。
Figure 2004142268

〔式中、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、Aは1〜6の整数を表し、Bは0、1又は2を表し、m及びmは、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表す。但し、m及びmは同時に0ではない。Mは、CO又はNRCO(式中、Rは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表す。)を表す。但し、MがCOの場合は、mは1であり、mが0でMがNRCOのとき、Bは0ではない。〕

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩基性無色染料と有機顕色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に無色又は淡色の染料前駆体と染料前駆体と熱時反応して発色させる顕色剤とを主成分とする感熱発色層を有する感熱記録体は、広く実用化されている。この感熱記録体に記録を行うには、サーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用いられるが、このような感熱記録法は、従来実用化された他の記録法に比べて、記録時に騒音がない、現像定着の必要がない、メンテナンスフリーである、機器が比較的安価でありコンパクトである、得られた発色が非常に鮮明であるといった特徴から、情報産業の発展に伴い、ファクシミリやコンピューター分野、各種計測器、ラベル用等に広く使用されている。
そして、これらの記録装置の多様化、高性能化が進められるに伴い、感熱記録体に対する要求品質もより高度なものになってきている。記録感度については、記録装置の小型化が進む中で微少なエネルギーでも印字可能である感度が高い感熱記録体が求められている。
また、記録画像及び地肌については可塑剤などの薬品や光に対する保存性も要望として高く、例えば特許文献1には、新規な顕色剤を用いることによって発色感度を高める方法が記載されているが、これらの要求品質の中でも、光および可塑剤に対する画像安定性を感熱記録体に付与することは、特に難しいものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−301873号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐光性に優れさらに記録感度の高い感熱記録体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明者らの鋭意検討の結果、支持体上に、下塗層、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とをその主成分として含有する感熱発色層を順次積層して成る感熱記録体において、該下塗層に中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有し、且つ前記感熱発色層に下記一般式(1)で表される化合物を含有することによって達成された。
【0006】
【化2】
Figure 2004142268
【0007】
〔式中、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、Aは1〜6の整数を表し、Bは0、1又は2を表し、m及びmは、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表す。但し、m及びmは同時に0ではない。R及びRは、それぞれ独立してニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基又はC2〜C6のアルケニル基を表し、m及びmは、それぞれ独立して0、1又は2の整数を表し、m及びmがそれぞれ2のとき、R及びRはそれぞれ異なってもよく、Mは、CO又はNRCO(式中、Rは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表す。)を表す。但し、MがCOの場合は、mは1であり、mが0でMがNRCOのとき、Bは0ではない。〕
【0008】
本発明で用いる一般式(1)の化合物は、記録感度を向上させるために感熱発色層中に一般的な増感剤を多く含有させたり、無機顔料を含有する下塗層を設けた場合、耐擦過性が悪化する傾向にある。これに対して、本発明で規定する中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有する下塗層を設けた場合は、感熱記録体は良好な耐擦過性を示す。この理由は明確に解明されていないが、次のように推察される。擦れ発色は、サーマルヘッドによる熱溶融反応とは異なり、感熱発色層の厚さ方向において発色層表面の薄い部分に、擦過熱による発色反応が起きて生じるものと考えられる。これに対し、前記した中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有することにより、下塗層のクッション性が高まるものと考えられる。そのため、擦れによる発色が軽減、抑制され、感熱記録体の表面を観察しても擦れ発色が観察されることが非常に少なくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の感熱記録体を得るには、例えば支持体上に本発明で規定する中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有する下塗層を設け、さらに、無色ないし淡色の塩基性無色染料と顕色剤として一般式(1)で表される化合物を、バインダーと共に各々分散し、必要に応じて填料、滑剤、紫外線吸収剤、耐水化剤、消泡剤等を添加することで記録層用の塗液を作製し、支持体上に通常の方法で塗布、乾燥する。
本発明で使用する中空重合体は、例えばロームアンドハース社製ローペークシリーズとして入手可能である。また、中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子は、お椀型と表現することができ、例えば特開平10−217608号公報または特開平10−218950号公報に記載の方法によって製造することができるものであり、日本ゼオン(株)社製商品名ニッポールV−1005として入手可能である。
【0010】
本発明において、下塗層に含有される特定の中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子は、一部を顔料で置換することも可能である。顔料は一般によく知られている無機顔料、有機顔料が使用できる。このような顔料としては、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機顔料、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂、アミノ樹脂フィラーなどの有機顔料などが挙げられる。これらの各種顔料の中でも特に、焼成カオリンは断熱性に優れているためより好ましく使用される。
【0011】
本発明では、前記一般式(1)で表される化合物を顕色剤として用いる。これらの中でも、一般式(1)中、MがNRCOである化合物が好ましく、MがNHCOである化合物であるのがより好ましい。かかる化合物としては、例えば、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−3−ヒドロキシアニリン、N−(2’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−3−ヒドロキシアニリン、N−(3’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリン、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−3−ヒドロキシアニリン、N−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、一般式(1)で表される化合物は、1種または2種以上を混合して用いることもできる。
特に、下記式(1−1)で表されるN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−4−ヒドロキシアニリン、および(1−2)で表されるN−(4’−ヒドロキシフェニルチオ)アセチル−2−ヒドロキシアニリンが好ましく用いられ、これらの1:1混合物がより好ましい。このような混合物は例えば、日本曹達(株)製商品名NKK−515として入手可能である。
【0012】
【化3】
Figure 2004142268
【0013】
本発明においては、上記の顕色剤の他、本発明の効果を阻害しない範囲で従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知の顕色剤を併用することができる。
本発明で使用するロイコ発色型の塩基性無色染料としては、従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知のものは全て使用可能であり、特に制限されるものではないが、トリフェニルメタン系化合物、フルオラン系化合物、フルオレン系、ジビニル系化合物等が好ましい。以下に代表的なものの具体例を示す。また、これらの染料前駆体は単独または2種以上混合して使用してもよい。
<トリフェニルメタン系ロイコ染料>
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド
〔別名クリスタルバイオレットラクトン〕
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド
〔別名マラカイトグリーンラクトン〕
<フルオラン系ロイコ染料>
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメチルアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルアミノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン
3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン
3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン
3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメチルアニリノ)フルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン
【0014】
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン
3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリノフルオラン
3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニリノフルオラン
3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フルオラン
3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン
3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン
3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロロ−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン
3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン
2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
【0015】
2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン
2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニリノ〕−フルオラン
【0016】
<フルオレン系ロイコ染料>
3,6,6´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3´−フタリド〕
3,6,6´−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3´−フタリド〕
<ジビニル系ロイコ染料>
3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド
3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブロモフタリド
3,3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド
<その他>
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド
3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド
3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド
3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド
3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3´−ニトロ)アニリノラクタム
3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4´−ニトロ)アニリノラクタム
1,1−ビス−〔2´,2´,2’’,2’’−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジニトリルエタン
1,1−ビス−〔2´,2´,2’’,2’’−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−β−ナフトイルエタン
1,1−ビス−〔2´,2´,2’’,2’’−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,2−ジアセチルエタン
ビス−〔2,2,2´,2´−テトラキス−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジメチルエステル
【0017】
本発明においては、上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、従来公知の増感剤を使用することができる。かかる増感剤としては、飽和脂肪酸モノアミド、エチレンビスアミド、モンタン酸ワックス、ポリエチレンワックス、1,2−ジ−(3−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフェニル、β−ベンジルオキシナフタレン、4−ビフェニル−p−トリルエーテル、m−ターフェニル、1,2−ジフェノキシエタン、4,4′−エチレンジオキシ−ビス−安息香酸ジベンジルエステル、ジベンゾイルオキシメタン、1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エチレン、1,2−ジフェノキシエチレン、ビス〔2−(4−メトキシ−フェノキシ)エチル〕エーテル、p−ニトロ安息香酸メチル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)、シュウ酸ジ(p−メチルベンジル)、テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−α−ナフチルカーボネート、1,4−ジエトキシナフタレン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、4−(m−メチルフェノキシメチル)ビフェニル、1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、パラトルエンスルホンアミド、オルトトルエンスルホンアミドを例示することができるが、特にこれらに制限されるものではない。これらの増感剤は、単独または2種以上混合して使用してもよい。
【0018】
本発明で使用するバインダーとしては、重合度が200〜1900の完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体並びにエチルセルロール、アセチルセルロースのようなセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリビニルブチルラール、ポリスチロースおよびそれらの共重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロ樹脂を例示することができる。これらの高分子物質は水、アルコール、ケトン類、エステル類、炭化水素等の溶剤に溶かして使用するほか、水又は他の媒体中に乳化又はペースト状に分散した状態で使用し、要求品質に応じて併用することも出来る。
【0019】
また、本発明においては、上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、記録画像の耐油性効果等を示す画像安定剤として、4,4′−ブチリデン(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル−4,4′−スルホニルジフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等を添加することもできる。
【0020】
本発明で使用する填料としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機または有機充填剤などが挙げられる。このほかにワックス類などの滑剤、ベンゾフェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等を使用することができる。
本発明の感熱記録体に使用する顕色剤及び染料の量、その他の各種成分の種類及び量は要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、通常、一般式(1)で表される顕色剤1部に対して、塩基性無色染料0.1〜2部、填料0.5〜4部を使用し、バインダーは全固形分中5〜25%が適当である。
【0021】
上記組成から成る塗液を紙、再生紙、合成紙、フィルム、プラスチックフィルム、発泡プラスチックフィルム、不織布等任意の支持体に塗布することによって目的とする感熱記録シートが得られる。またこれらを組み合わせた複合シートを支持体として使用してもよい。
さらに、保存性を高める目的で高分子物質等のオーバーコート層を感熱発色層上に設けることもできる。
前述の有機顕色剤、塩基性無色染料並びに必要に応じて添加する材料はボールミル、アトライター、サンドグライダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗液とする。塗布する手段は特に限定されるものではなく、周知慣用技術に従って塗布することができ、例えばエアーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ビルブレードコーター、ロールコーターなど各種コーターを備えたオフマシン塗工機やオンマシン塗工機が適宜選択され使用される。
【0022】
【実施例】
以下に、本発明を実施例によって説明する。尚、説明において部は重量部を示す。
【0023】
[実施例1]
実施例1は、本発明の感熱記録体において下塗層に中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子(お椀型重合体粒子)を使用した例である。
下記配合からなる配合物を攪拌分散して、下塗層塗液(U液)を調製した。
<U液>
お椀型重合体粒子(ニッポールV−1005、日本ゼオン(株)社製)
(固形分30%)                    333部
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%)  20部
10%ポリビニルアルコール水溶液             10部
水                           100部
次いで、下塗層塗液を支持体(60g/mの基紙)の片面に塗布した後、乾燥し、塗布量8.0g/mの下塗層塗工紙を得た。
染料、顕色剤の各材料は、あらかじめ以下の配合の分散液をつくり、サンドグラインダーで平均粒径が0.5ミクロンになるまで湿式磨砕を行った。
【0024】
Figure 2004142268
以上の組成物を下記の配合割合で混合し、感熱層塗液を得た。この塗液を先に得られたアンダー塗工紙に乾燥後の塗布量が6g/mとなるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベック平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱記録体を得た。
顕色剤分散液                     36.0部
染料分散液                      13.8部
カオリンクレー50%分散液              26.0部
ステアリン酸亜鉛30%分散液              6.7部
【0025】
[実施例2]
お椀状型重合体粒子の代わりに中空重合体を用い、以下のようにした以外は実施例1と同様にして感熱記録体を製造した。なお、下塗層塗液は以下のようにして調製した。
<U液>
重合体粒子(ローペークOP−62、ロームアンドハース社製)
(固形分37%)                    270部
スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分48%)  20部
10%ポリビニルアルコール水溶液             10部
水                           100部
[比較例1]
実施例1において下塗層を設けない以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
[比較例2]
実施例1において顕色剤分散液中のNKK−515を4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホンに変更した以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0026】
[発色感度]
大倉電機社製のTH−PMDを使用し、作成した感熱記録体に印加エネルギー0.29mJ/dotで印字を行った。印字後及び品質試験後の画像濃度はマクベス濃度計(アンバーフィルター使用)で測定した。
[耐光性試験]
大倉電機社製のTH−PMDを使用し、印加エネルギー0.29mJ/dotで印字したサンプルに関してアトラス社製Ci3000F型キセノンフェードメーターを用い、出力66W/mで24時間処理を行った。処理後に印字部のマクベス濃度(アンバーフィルター使用)を測定した。
[耐擦過性試験(擦れ発色試験)]
直径5cmの面を持つ円筒(重量1kg)を、作製した感熱記録体の記録面上で40cm/secの速度で長さ20cmの同一面を30回移動させた後、擦れ発色の度合いを目視により観察した。
【0027】
【表1】
Figure 2004142268
【0028】
表から明らかなように、本発明の実施例1、2は記録感度及び画像の耐光性に優れているばかりでなく、耐擦過性にも優れている。これに対して本発明で規定する下塗層を設けていない比較例1、本発明で規定する顕色剤を使用していない比較例2については、良好な品質が得られない。
【0029】
【発明の効果】
本発明の感熱記録体は、発色感度が高く、耐光性及び耐擦過性に優れた感熱記録体である。

Claims (1)

  1. 支持体上に、下塗層、無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とをその主成分として含有する感熱発色層を順次積層して成る感熱記録体において、該下塗層に中空重合体あるいは中空粒子の一部を平面で裁断して得られるような開口部を有する重合体粒子を含有し、且つ前記感熱発色層の有機顕色剤として下記一般式(1)で表される化合物を含有することを特徴とする感熱記録体。
    Figure 2004142268
    〔式中、R及びRは、それぞれ独立して水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表し、Aは1〜6の整数を表し、Bは0、1又は2を表し、m及びmは、それぞれ独立して0又は1〜3の整数を表す。但し、m及びmは同時に0ではない。R及びRは、それぞれ独立してニトロ基、カルボキシル基、ハロゲン原子、C1〜C6のアルキル基又はC2〜C6のアルケニル基を表し、m及びmは、それぞれ独立して0、1又は2の整数を表し、m及びmがそれぞれ2のとき、R及びRはそれぞれ異なってもよく、Mは、CO又はNRCO(式中、Rは、水素原子又はC1〜C6のアルキル基を表す。)を表す。但し、MがCOの場合は、mは1であり、mが0でMがNRCOのとき、Bは0ではない。〕
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