JP2004142109A - 遠心成形型における蓋のシール構造 - Google Patents

遠心成形型における蓋のシール構造 Download PDF

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東 典浩
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Abstract

【課題】簡単な構造、機構のロック装置を使用しても金型本体の開口を確実にシールすることができ、自動化への対応も容易な遠心成形型における蓋のシール構造を提供する。
【解決手段】中空円筒体を遠心成形するための遠心成形型における金型本体11の開口を閉塞する蓋12の内面に、金型本体11の管状部開口を覆うシール板32を金型軸線方向に移動可能に設けるとともに、該シール板32を前記管状部開口方向に向けて付勢する付勢手段(圧接スプリング34)を設ける。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠心成形型における蓋のシール構造に関し、詳しくは、中空円筒体を成形するための管状の金型本体における両端開口に着脱可能に設けられる蓋のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
樹脂製中空円筒体を成形する方法として、管状の金型本体と、該金型本体の開口を閉塞する蓋とからなる遠心成形型内に原料樹脂を注入し、該金型を軸線を中心として回転させながら原料樹脂を硬化させる遠心成形法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−335931号公報(第3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の遠心成形型における蓋は、金型本体の端部に設けられているフランジに対して複数のボルトで固定していたため、成形品を金型内から取り出すには、ボルトを抜いて蓋を取り外す必要がある。さらに、一方の蓋を取り外しただけでは、成形品が収縮しないと金型内から取り出すことができず、冷却されるまで待たなければならなかった。また、一方の開口側から他方の開口に向けて成形品を押し出して取り出すためには、両方の蓋を取り外す必要がある。
【0005】
このように、従来の遠心成形型では、遠心成形を行うたびに多数のボルトを着脱する必要があり、作業性が悪く、生産性も低かった。また、金型本体に対する蓋のロック機構として、キャッチクリップのような市販のロック手段を使用することも行われているが、シール力の点で問題があったり、自動化への適合が困難であったりするなどの難点があった。
【0006】
また、遠心成形型以外の分野では、簡単な構造の各種ロック装置が提案され、実際に使用されているが、原料樹脂を注入した金型を高速で回転させる遠心成形では、蓋に大きな圧力が作用するため、一般的なロック手段を用いた場合には、原料樹脂が金型内から漏れ出してしまうおそれがあった。
【0007】
そこで本発明は、簡単な構造、機構のロック装置を使用しても金型本体の開口を確実にシールすることができ、自動化への対応も容易な遠心成形型における蓋のシール構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の遠心成形型における蓋のシール構造は、中空円筒体を遠心成形するための管状の金型本体と、該金型本体の開口を閉塞する蓋とを有する遠心成形型における蓋のシール構造であって、前記蓋の内面に前記金型本体の管状部開口を覆うシール板を金型軸線方向に移動可能に設けるとともに、該シール板を前記管状部開口方向に向けて付勢する付勢手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は、本発明における蓋のシール構造を適用した遠心成形型の一形態例を示すもので、図1は断面図、図2は蓋の平面図、図3は蓋装着時の状態を示す要部の断面図、図4は蓋着脱時の状態を示す要部の断面図である。また、図5は本発明の他の形態例を示す要部の断面図である。
【0010】
まず、遠心成形型10は、管状の金型本体11と、該金型本体11の両端開口を覆う一対の蓋12とを有するものであって、一方の蓋を金型本体に装着した状態で金型本体11内に原料樹脂を注入し、他方の蓋を装着して金型本体の両端開口を閉塞した後、金型軸線を中心として高速回転させることにより、金型本体11の内周面に沿う筒状の成形品を得るものである。
【0011】
蓋12を金型本体11に固定するためのロック装置21は、本形態例では、蓋12の外周3箇所に等間隔で設けられたロック爪支持部22と、各ロック爪支持部にピン23によってそれぞれ傾動可能に取り付けられたロック爪24と、このロック爪24をロック方向に付勢するためのロックスプリング25とを有するものであって、ロック爪24の先端部に設けた係止部26を、金型本体11の両端部に設けられているフランジ13の外縁にそれぞれ係止させることにより、蓋12を金型本体11の開口を覆うような状態で固定できるようにしている。また、ロック爪24の後端部は、蓋外面よりも突出した状態になっており、図4に示すように、この突出部分を蓋内周方向に傾動させることにより、係止部26とフランジ13との係止状態、即ちロック状態を解除できるようにしている。
【0012】
さらに、本形態例に示すように、金型本体両側の開口に前記ロック装置21を備えた蓋12を設けておくことにより、成形後に両方の蓋12を取り外して一方の開口から他方の開口に向けて成形品を押し出して金型本体内から取り出すことができるので、従来のように成形品が収縮するのを待ってから取り出す場合や、多数のボルトを取り外す場合に比べて大幅な時間短縮を図ることができる。
【0013】
そして、蓋12の内面には、前記金型本体11の管状部開口31を覆うシール板32が設けられている。このシール板32は、蓋12を貫通する3本のガイドボルト33によって金型軸線方向に移動可能に支持されるとともに、このガイドボルト33に外装した圧接スプリング34によって前記管状部開口31の方向に向けて付勢されている。また、シール板32の外周に設けたリング状の溝には金型本体端面に当接するリング状のシール材35が設けられている。
【0014】
前記圧接スプリング34は、蓋12を金型本体11に装着して前記ロック爪24の係止部26をフランジ13に係止させた状態で、前記シール板32を強い力で金型本体端面に圧接するように設定されており、これにより、管状部開口31を確実にシールすると同時に、前記係止部26とフランジ13との係止状態を前記ロックスプリング25と共に保持するようにしている。
【0015】
このように、付勢手段である圧接スプリング34の付勢力によって管状部開口31の方向に付勢されるシール板32を蓋12の内面に設けることにより、金型本体11に蓋12をボルト等で強固に固定する必要がなくなり、ロック爪24のような簡単な構造、機構のロック装置を採用することができる。また、ボルトやネジ蓋を用いる場合でも、蓋12を金型本体11に軽くネジ止めするだけで所要のシール性能を得ることが可能である。
【0016】
さらに、管状部の径が異なる複数種の金型本体においても、前記フランジ13の外径を同一に形成しておくことにより、蓋12及びロック装置21を共通化することができ、シール板32を管状部の径に対応した交換するだけで対応することができる。したがって、従来のように、管状部の径に対応した寸法の蓋を複数種用意する場合に比べて、シール板32だけを複数種用意すればよいので、蓋12に要するコストを大幅に削減することができる。
【0017】
図5に示す形態例は、前記同様に形成したシール板32の内面に、管状部開口31の端面をシールするための円盤状のパッキン41を設けるとともに、このパッキン41の内面側に、管状部開口31の口径に対応した外径を有する円盤状の金属製内蓋42を設けたものである。
【0018】
前記パッキン41は、シール板32の内面全体を覆うように設けられており、金型本体11における管状部の最大口径に対応可能な状態となっており、小口径のものにも兼用できるようにしている。このパッキン41は、従来からこの種のパッキン材として用いられているものを使用することが可能であり、例えば、シリコン系パッキン材、フッ素樹脂系パッキン材等を、それぞれ単独であるいは適宜積層して用いることができるが、特に、高温の原料樹脂を使用する場合は、シール板32側に適当なクッション性を有するシリコン系パッキン材41aを、金型本体11側に耐熱性に優れたフッ素樹脂系パッキン材41bを積層配置したものが最適であり、これによって十分なシール性を得ながら、十分な耐熱性を得ることができる。
【0019】
前記金属製内蓋42は、金型本体11の管状部分の端部に挿入された状態となる略円盤状であって、中央が金型内部方向に突出した円錐面に形成され手いる。この金属製内蓋42は、シール板32の中心を貫通したボルト43により、シール板32の内面との間に前記パッキン41を挟むようにして固定されている。
【0020】
シール板32の内面にこのような金属製内蓋42を設けることにより、金型本体11内に注入された原料樹脂は、そのほとんどが金属製内蓋42と接触することになり、パッキン41と原料樹脂との接触を最少に抑えることができるので、パッキン41の長寿命化を図ることができる。また、金属製内蓋42の内面を円錐面としたことにより、成形後の製品と金属製内蓋42との剥離性を向上させることができる。さらに、本形態例では、金属製内蓋42を交換するだけで管状部の径が異なる複数種の金型本体に対応することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遠心成形型における蓋のシール構造によれば、シール性を損なうことなく、金型本体と蓋とを固定するロック装置として簡単な構造、機構のものを使用することができるので、蓋の着脱を容易に行うことができ、自動化への対応も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における蓋のシール構造を適用した遠心成形型の一形態例を示す断面図である。
【図2】同じく蓋の平面図である。
【図3】蓋装着時の状態を示す要部の断面図である。
【図4】蓋着脱時の状態を示す要部の断面図である。
【図5】本発明の他の形態例を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
10…遠心成形型、11…金型本体、12…蓋、13…フランジ、21…ロック装置、22…ロック爪支持部、23…ピン、24…ロック爪、25…ロックスプリング、26…係止部、31…管状部開口、32…シール板、33…ガイドボルト、34…圧接スプリング、35…シール材、41…パッキン、42…金属製内蓋、43…ボルト

Claims (1)

  1. 中空円筒体を遠心成形するための管状の金型本体と、該金型本体の開口を閉塞する蓋とを有する遠心成形型における蓋のシール構造であって、前記蓋の内面に前記金型本体の管状部開口を覆うシール板を金型軸線方向に移動可能に設けるとともに、該シール板を前記管状部開口方向に向けて付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする遠心成形型における蓋のシール構造。
JP2002306304A 2002-10-21 2002-10-21 遠心成形型における蓋のシール構造 Withdrawn JP2004142109A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014507311A (ja) * 2011-01-06 2014-03-27 コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン 非空気入りタイヤを注型するための装置
WO2018003329A1 (ja) * 2016-06-30 2018-01-04 クオドラントポリペンコジャパン株式会社 遠心成形型及び円筒体の製造方法
KR20190025846A (ko) 2016-06-30 2019-03-12 콰드란트 폴리펜코 재팬 가부시키가이샤 원심 성형형 및 중공 원통체의 제조 방법

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