JP2004140744A - 符号変換回路、及び光送信回路 - Google Patents

符号変換回路、及び光送信回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2004140744A
JP2004140744A JP2002305641A JP2002305641A JP2004140744A JP 2004140744 A JP2004140744 A JP 2004140744A JP 2002305641 A JP2002305641 A JP 2002305641A JP 2002305641 A JP2002305641 A JP 2002305641A JP 2004140744 A JP2004140744 A JP 2004140744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
logic
circuit
signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002305641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3953934B2 (ja
Inventor
Akihiko Matsuura
松浦 暁彦
Tomoyoshi Kataoka
片岡 智由
Akira Hirano
平野 章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2002305641A priority Critical patent/JP3953934B2/ja
Publication of JP2004140744A publication Critical patent/JP2004140744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3953934B2 publication Critical patent/JP3953934B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、光デュオバイナリ信号の生成にあたり、必要な電気回路の駆動速度を低減し高速伝送を可能とする、符号変換回路及び光送信回路を提供することを目的とする。
【解決手段】n多重符号変換回路101は、2論理データの「0」の入力には、3論理データの「0」を出力する。また、2論理データの「+1」の入力に対して、3論理データの出力時点t1の1つ前の3論理データが「+1」又は「+2」の場合は、同じ論理を出力する。また、時点t1より1つ前の3論理データが「0」の場合は、時点t1より時間を遡り、3論理データの出力が初めて「+1」または「+2」となる時点t2までの間の「0」の連続する個数を調べ、偶数の場合は、時点t2の出力と同じ論理を出力し、「0」の個数が奇数であり、時点t2の出力が「+1」であれば「+2」を、「+2」であれば「+1」を出力する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光デュオバイナリ信号もしくはRZ(Return to Zero)光デュオバイナリ信号の生成にあたり、必要な電気回路の駆動速度を低減することで高速伝送を可能とし、大容量光伝送を実現する、符号変換回路および光送信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバを用いた光伝送においては、光ファイバの持つ非線形光学効果および波長分散特性により光波形に歪みが生じる。この歪みは光伝送距離および光伝送速度を制限する要因となる。
【0003】
この歪みを抑えるため、狭帯域符号化技術、分散等化技術等の研究が行われている。分散量に応じた分散等化用のデバイスを追加する必要のある分数等化技術に対し、伝送路符号の変更で実現可能な狭帯域符号化技術は、安価で自由度の高い伝送技術として注目されている。
【0004】
狭帯域符号化技術の一つである光デュオバイナリ信号(例えば、非特許文献1参照)は、光信号の占有帯域を同伝送速度のNRZ信号の約半分にまで圧縮でき、かつNRZ信号の受信機構をそのまま適用可能であるため注目されている。光デュオバイナリ信号はパーシャルレスポンス符号の一つで、電気の3値符号として知られるデュオバイナリ信号を2値光伝送に適用したものである。デュオバイナリ信号では、‘0’、‘1’の2値の信号を送るに当たり、‘+1’、‘0’、‘−1’の3値を用い、‘1’を‘+1’または‘−1’で表すこととする。‘+1’または‘−1’の決定は「間に奇数個の‘0’を挟む‘1’の符号を反転する」という規則に従うこととし、これにより隣接するビットの識別点における干渉を抑圧すること、および生成信号の狭帯域化の両者を実現している。
光デュオバイナリ信号では光キャリヤの位相(‘0’または‘π’)を用いて、この3値を光信号の‘1’(位相‘0’)、‘0’、‘−1’(位相‘π’)に対応させている。しかし、図10に示す通り、光デュオバイナリ信号生成回路には、電気段において1bitのフィードバック回路(デュオバイナリプリコーダ901)およびアナログフィルタ(光デュオバイナリフィルタ902)が含まれ、これらの素子が高速化の課題となっている。
【0005】
この課題に対し、光変調器(例えば、非特許文献2参照)または最終的な光変調の直前(例えば、特許文献1参照)において信号の多重化を行うことで、低速な電気回路を用いて高速な光信号を生成する方式が提案されている。しかし、「非特許文献2」の方式では2多重が限界であり、「特許文献1」の方式では最終段の多重化回路に光信号と同じ動作速度が要求される。なお、光デュオバイナリ信号をRZ化したRZ光デュオバイナリ信号という信号も研究されている。高速または長距離WDM(Wavelength Division Multiplexing)伝送方式においては、RZ符号を用いることでFWM(Four Wave Mixing)の影響を低減することが出来、さらにRZ符号によるクロック抽出上の利点やデュオバイナリ方式であることの狭帯域性も同時に得られるという利点がある。
【0006】
また、低速な電気回路により高速な光伝送を実現する方式としてはOTDM(Optical Time Division Multiplexing)によるビット多重技術があるが、OTDMにより光デュオバイナリ信号を生成するには、まずOTDM後の光信号における光キャリヤ位相変化が光デュオバイナリ信号の位相変化に一致するような光信号を生成する必要があり、「非特許文献1」、「非特許文献2」、「特許文献1」に開示された方式に直接OTDMを適用することは不可能である。
【0007】
また、OTDMにより光デュオバイナリ信号を生成する方法としては、光変調器を多重化数分だけ直列に繋げる方式(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかしこの方式にはOTDMでよく用いられる光パルス圧縮による伝送速度の高速化を適用できないため、伝送速度と同程度の帯域を持つ電気回路が必要となり、やはり電気回路が高速化の制限要因となる。
【0008】
よって、従来技術による光デュオバイナリ信号生成では、多重化電気回路の速度、またはその2倍程度が伝送速度の上限となっていた。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−122205号公報「符号変換機能を備えた2値信号多重装置及び符号変換機能を備えた2値信号分離装置」
【特許文献2】
特開2001−326609号公報「光RZ信号生成装置,光RZ信号生成方法,光時分割多重化装置および光時分割多重化方法」
【非特許文献1】
K.Yonenaga and S. Kuwano,”Dispersion−tolerant optical transmission system using duobinary transmitter and binary receiver,”J.Lightwave Technol., LT−15,pp. 1530−1537,1997.
【非特許文献2】
松浦暁彦,片岡智由,宮本裕,“MZ変調器多重による光デュオバイナリ送信回路の提案”,信学会2002総合大会,B−10−90,2002.
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
低速な電気回路により高速な光伝送を実現する方式としては、前述のOTDMによるビット多重技術があるが、従来の方式に直接OTDMを適用することは不可能であるため、OTDMに適用可能な光デュオバイナリ信号多重方式の実現が課題となっていた。
【0011】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、本発明は、光デュオバイナリ信号の生成にあたり、必要な電気回路の駆動速度を低減し高速伝送を可能とする、符号変換回路及び光送信回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の符号変換回路は、等しい信号速度を有するn並列の2論理データ信号を入力とし、該信号速度と等しい信号速度を有するn並列の3論理データ信号を出力とする符号変換回路であって、前記n並列の入力信号を1タイムスロット毎に時分割多重して得られる第1の電気信号(2論理データ)および前記n並列の出力信号を1タイムスロット毎に時分割多重して得られる第2の電気信号(3論理データ)における、前記第2の電気信号(3論理データ)の出力論理を決定するために、前記第1の電気信号(2論理データ)として第1の論理(0)が入力された場合は、第2の電気信号(3論理データ)として第1の論理(0)を出力する手段と、前記第1の電気信号(2論理データ)として第2の論理(+1)が入力された場合に、第2の電気信号(3論理データ)を、前記第1の電気信号(2論理データ)に対応する第2の電気信号(3論理データ)の論理出力時点である時点1において、該時点1の以前の第2の電気信号(3論理データ)の論理出力パターンによって決定するための、第2の論理(+1)または第3の論理(+2)の出力論理決定手段と、前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、前記時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理がなく、すなわち時点1が第2の電気信号(3論理データ)の出力の開始時点であった場合は、時点1において第2の論理(+1)を出力する手段と、前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理が第2の論理(+1)であった場合は、時点1において第2の論理(+1)を出力する手段と、前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、前記時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理が第3の論理(+2)であった場合は、時点1において第3の論理(+2)を出力する手段と、前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、前記時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理が第1の論理(0)であった場合は、時点1より時間を遡って第2の電気信号(3論理データ)の出力論理を調べ、第2の電気信号の出力論理が初めて第2の論理(+1)または第3の論理(+2)となる時点2において、時点1から時点2までの間の第1の論理(0)が連続するタイムスロット数を計数するタイムスロット計数手段と、前記タイムスロット計数手段の計数結果により、第1の論理(0)の連続するタイムスロットが偶数の場合には、時点2における出力論理と同じ論理を時点1において出力する手段と、前記タイムスロット計数手段の計数結果により、第1の論理(0)の連続するタイムスロットが奇数であって、時点2における出力論理が第2の論理(+1)であれば時点1において第3の論理(+2)を出力し、第1の論理(0)の連続するタイムスロットが奇数であって、時点2における出力論理が第3の論理(+2)であれば時点1において第2の論理(+1)を出力する手段とを備えることを特徴とする。これにより、光時分割多重した後の光信号が、RZ光デュオバイナリ信号もしくは光デュオバイナリ信号となる、光送信回路を構成することができると共に、光送信回路で用いる電気回路の動作速度を、光信号速度の1/nとすることができる。
【0013】
また、本発明の符号変換回路は、符号変換回路の並列数nを2とし、3論理データ信号を2個の2値信号により表現し、該表現においては、2個の2値信号の第1の論理(0)および第2の論理(+1)により3論理データ信号の第1の論理(0)を表し、前記2個の2値信号の第3の論理(+2)により3論理データ信号の第2の論理(+1)を表し、前記2個の2値信号の第4の論理(+3)により3論理データ信号の第3の論理(+2)を表すと共に、前記符号変換回路には、1タイムスロットの遅延を与える第1の遅延回路と、1タイムスロットの遅延を与える第2の遅延回路と、第1の2論理データ入力信号、および前記第1の遅延回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を出力する第1の排他的論理和回路と、第2の2論理データ入力信号、および前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を第1の遅延回路および第2の遅延回路へ出力する第2の排他的論理和回路とを備え、さらに、前記符号変換回路においては、前記第1の排他的論理和回路より出力される2値信号と第2の排他的論理和回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現し、前記第1の排他的論理和回路より出力される2値信号と第2の遅延回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現することを特徴とする。
これにより、符号変換回路を簡単な回路構成とすることができ、電気回路の高速化が容易になる。また、市販部品の利用が可能になる。さらに、2多重符号変換回路を複数個配列して、n多重符号変換回路を容易に構成することができる。
【0014】
また、本発明の符号変換回路は、符号変換回路の並列数nを2とし、3論理データ信号を2個の2値信号により表現し、該表現においては、2個の2値信号の第1の論理(0)および第2の論理(+1)により3論理データ信号の第1の論理(0)を表し、2個の2値信号の第3の論理(+2)により3論理データ信号の第2の論理(+1)を表し、2個の2値信号の第4の論理(+3)により3論理データ信号の第3の論理(+2)を表すと共に、前記符号変換回路には、第1の2論理データ入力信号を入力とし、反転論理を出力する第1の論理反転回路と、第2の2論理データ入力信号を入力とし、反転論理を出力する第2の論理反転回路と、1タイムスロットの遅延を与える遅延回路と、前記第1の論理反転回路の出力、および前記遅延回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を出力する第1の排他的論理和回路と、前記第2の論理反転回路の出力、および前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を遅延回路へ出力する第2の排他的論理和回路と、前記第1の2論理データ入力信号、および前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、両者の論理積を出力する第1の論理積回路と、前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、反転論理を出力する第3の論理反転回路と、前記第1の2論理データ入力信号、および前記第3の論理反転回路を入力とし、両者の論理積を出力する第2の論理積回路と、前記第2の2論理データ入力信号、および前記第2の排他的論理和回路の出力を入力とし、同者の論理積を出力する第3の論理積回路と、前記第2の排他的論理和回路の出力を入力とし、反転論理を出力する第4の論理反転回路と、前記第2の2論理データ入力信号、および前記第4の論理反転回路を入力とし、両者の論理積を出力する第4の論理積回路とを備え、さらに、前記符号変換回路においては、第1の論理積回路より出力される2値信号と第2の論理積回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現し、第3の論理積回路より出力される2値信号と第4の論理積回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現することを特徴とする。
これにより、符号変換回路を簡単な回路構成とすることができ、電気回路の高速化が容易になる。また、市販部品の利用が可能になる。さらに、2多重符号変換回路を複数個配列して、n多重符号変換回路を容易に構成することができる。
【0015】
また、本発明の光送信回路は、伝送速度の等しいn並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有するRZ光デュオバイナリ信号を生成する光送信回路であって、前記光送信回路には、本発明による符号変換回路と、光パルス列を出力するパルス光源と、該光パルス列を入力とする光分岐回路であって、入力光をn分岐して出力する光分岐回路と、前記n分岐された光出力の各々を各々の入力とするn個の光変調回路であって、第k番目の光変調回路は、入力光を前記符号変換回路の第k番目の3論理データ信号によって所定の光変調規則に従って変調する光変調回路とを備え、また、前記光変調規則を、第1の論理(0)に対しては光強度を最小にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対しては光強度を最大にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対する光位相は互いにπの位相差を有するものとし、さらに、前記n個の光変調回路の各々の出力を入力とし、入力光を結合して出力する光結合回路とを備えることを特徴とする。
これにより、光時分割多重した後の光信号がRZ光デュオバイナリ信号となる、n多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路を構成することができると共に、送信回路で用いる電気回路の動作速度を、光信号速度の1/nとすることができる。
【0016】
また、本発明の光送信回路は、さらに、光結合回路の出力を入力とする光帯域通過フィルタであって、その通過帯域が、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号の基本波成分の占有する帯域に等しい光帯域通過フィルタを備え、光デュオバイナリ信号を生成することを特徴とする。
これにより、n多重RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟いn多重光デュオバイナリ信号を生成することができる。
【0017】
また、本発明の光送信回路は、伝送速度の等しい2並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有するRZ光デュオバイナリ信号を生成する光送信回路であって、前記光送信回路には、本発明による符号変換回路と、光パルス列を出力するパルス光源と、前記光パルス列を入力とする光分岐回路であって、入力光を2分岐して出力する第1の光分岐回路と、前記2分岐された光出力の各々を各々の入力とする2個の光変調回路であって、第k番目の光変調回路は、入力光を前記符号変換回路の第k番目の3論理データ信号によって所定の光変調規則に従って変調する光変調回路とを備え、前記光変調規則を、第1の論理(0)に対しては光強度を最小にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対しては光強度を最大にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対する光位相は互いにπの位 相差を有するものとし、さらに、各々の光変調信号を各々の入力とし、遅延制御信号に従って遅延を与えて出力を行う2個の遅延調整回路と、前記2個の遅延調整回路の各々の出力を入力とし、入力光を結合して出力する光結合回路と、前記光結合回路の出力を入力とし、入力光の一部を光スペクトル観測回路へ分岐する第2の光分岐回路と、前記光スペクトル観測回路であって、入力光スペクトルがRZ光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように前記2個の遅延調整回路の遅延量を調整する光スペクトル観測回路とを備え、さらに、前記遅延量の調整を行うために、初期状態においては、光スペクトルがRZ光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように遅延量の調整を行ってRZ光デュオバイナリ信号の生成を確認するための手段と、通常時には、光スペクトルの最大値におけるパワー、および最大値における周波数成分の強度、および光伝送速度をR[bit/s]とした際に、キャリア周波数より(2/3)×Rだけ高域側および低域側の周波数成分の強度を観測し、該両周波数成分の強度が前記最大値における周波数成分の強度に対し所定の値以下となるように該遅延量を調整するための手段とを備えることを特徴とする。
これにより、光時分割多重した後の光信号が、RZ光デュオバイナリ信号となる、2多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路を構成することができると共に、送信回路で用いる電気回路の動作速度を、光信号速度の1/2とすることができる。
【0018】
また、本発明の光送信回路は、伝送速度の等しい2並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号を生成する光送信回路であって、前記光送信回路には、本発明による符号変換回路と、光パルス列を出力するパルス光源と、前記光パルス列を入力とする光分岐回路であって、入力光を2分岐して出力する第1の光分岐回路と、前記2分岐された光出力の各々を各々の入力とする2個の光変調回路であって、第k番目の光変調回路は、入力光を前記符号変換回路の第k番目の3論理データ信号によって所定の光変調規則に従って変調する光変調回路とを備え、前記光変調規則を、第1の論理(0)に対しては光強度を最小にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対しては光強度を最大にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対する光位相は互いにπの位相差を有するものとし、さらに、各々の光変調信号を各々の入力とし、遅延制御信号に従って遅延を与えて出力を行う2個の遅延調整回路と、前記2個の遅延調整回路の各々の出力を入力とし、入力光を結合して出力する光結合回路と、前記光結合回路の出力を入力とする光帯域通過フィルタであって、通過帯域が、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号の基本波成分の占有する帯域に等しい光帯域通過フィルタと、前記光帯域通過フィルタの出力を入力とし、入力光の一部を光スペクトル観測回路へ分岐する第2の光分岐回路と、前記光スペクトル観測回路であって、入力光スペクトルが光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように前記2個の遅延調整回路の遅延量を調整する光スペクトル観測回路とを備え、さらに、前記遅延量の調整を行うために、初期状態においては、光スペクトルが光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように遅延量の調整を行い光デュオバイナリ信号の生成を確認するための手段と、通常時には、光スペクトルの最大値におけるパワー、および最大値における周波数成分の強度、および光伝送速度をR[bit/s]とした際に、キャリア周波数より(1/2)×Rだけ高域側および低域側の周波数成分の強度を観測し、該両周波数成分の強度が前記最大値における周波数成分の強度に対し所定の値以下となるように該遅延量を調整する手段とを備えることを特徴とする。
これにより、2多重RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟い2多重光デュオバイナリ信号を生成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明によるn多重符号変換回路について説明するための図であり、図1(a)に示す符号変換回路101には、1番目の2論理データ1(例えば、「0」、「+1」の値をとる)からn番目までの2論理データnが並列入力され、1番目の3論理データ1(例えば、「0」、「+1」「+2」の値をとる)からn番目の3論理データnが出力され、n並列のデータは1〜nの順で1ビットずつ時分割多重して伝送される(図1(b)参照)。なお、図1(a)中の3論理データ信号はかならずしも導線1本で3値信号を伝送しなくともよい。つまり、以下で説明する図2または図3の例に示すように、2値論理信号を伝送する導線2本を用いて3論理データ信号を伝送する構成とすることができる。
【0020】
また、図1(a)に示すn多重符号変換回路101では、2論理データ信号を3論理データに変換する際に、以下のようにして符号変換する。
【0021】
(1)2論理データとして第1の論理(例えば、「0」)が入力された際には、3論理データとして第1の論理(例えば、「0」)を出力する。
(2)また、2論理データとして第2の論理(例えば、「+1」)が入力された際には、2論理データの第2の論理(例えば、「+1」)に対応する3論理データの論理出力時点である時点t1において、時点t1以前の3論理データの論理出力パターンによって第2の論理(例えば、「+1」)または第3の論理(例えば、「+2」)を選択出力する。
・時点t1より1タイムスロット前の3論理データの出力論理がなく、時点t1が3論理データのスロット信号の出力の開始時点であった場合は、第2の論理(例えば、「+1」)を出力する。
・時点t1より1タイムスロット前の3論理データの出力論理が第2の論理(例えば、「+1」)であった場合は、第2の論理(例えば、「+1」)を出力する。
・時点t1より1タイムスロット前の3論理データの出力論理が第3の論理(例えば、「+2」)であった場合は、第3の論理(例えば、「+2」)を出力する。
・時点t1より1タイムスロット前の3論理データの出力論理が第1の論理(例えば、「0」)であった場合は、時点t1より時間を遡って3論理データのスロット信号の出力論理を調ベ、該出力論理が初めて第2の論理(例えば、「+1」)または第3の論理(例えば、「+2」)となる時点t2において、時点t1から時点t2までの間の第1の論理(例えば、「0」)が連続するタイムスロット数を計数する。
・第1の論理(例えば、「0」)の連続するタイムスロットが偶数の場合には、時点t2における出力論理と同じ論理を時点t1において出力する。
・第1の論理(例えば、「0」)の連続するタイムスロットが奇数であって、時点t2における出力論理が第2の論理(例えば、「+1」)であれば、時点t1において第3の論理(例えば、「+2」)を出力する。
・第1の論理(例えば、「0」)の連続するタイムスロットが奇数であって、時点t2における出力論理が第3の論理(例えば、「+2」)であれば時点t1において、第2の論理(例えば、「+1」)を出力する。
【0022】
なお、図9に、「3論理データのスロット信号」の生成例を示す。
・図9中、時間t1の時点では、2論理データの入力信号が「1」であり、1タイムスロット前の3論理データが「0」であるため、時点t1より時間を遡って「3論理データのスロット信号」の出力論理を調ベ、該出力論理が初めて「+1」または「+2」となる時点t2において、時点t1から時点t2までの間の「0」が連続するタイムスロット数を計数する。この場合、連続するタイムスロットが偶数(2個))であるので、時点t2における出力論理と同じ論理「+1」を時点t1において出力する。
・時間t3の時点では、2論理データの入力信号が「1」であり、1タイムスロット前の3論理データが「0」であるため、時点t3より時間を遡って「3論理データのスロット信号」の出力論理を調ベ、該出力論理が初めて「+1」または「+2」となる時点t4において、時点t3から時点t4までの間の「0」が連続するタイムスロット数を計数する。この場合、連続するタイムスロットが奇数(3個)であり、時点t4における出力論理が「+1」であるので、時点t3において「+2」を出力する。
【0023】
[第2の実施の形態]
また、図2は、2多重符号変換回路の第1の構成例を示す図である。
図2(a)において、201及び202は排他的論理和(EXOR)回路、203及び204は遅延回路を示しており、図2(a)に示す符号変換回路は、以下のようにして構成される。
・遅延回路203及び遅延回路204は、1タイムスロットの遅延を与える遅延回路である。
・排他的論理和回路201は、2論理データ入力信号a(data 1)、遅延回路203の出力cを入力とし、両者の排他的論理和を出力する。
・排他的論理和回路202は、2論理データ入力信号b(data 2)、および排他的論理和回路201の出力dを入力とし、両者の排他的論理和を遅延回路203および遅延回路204へ出力する。
【0024】
また、図2に示す例では、並列数nを2とし、3論理データ信号を2個の2値信号により、以下のように表現することができる。
・2個の2値信号の第1の論理(例えば、「0」)および第2の論理(例えば、「+1」)により3論理データ信号の第1の論理(例えば、「0」)を表す。
・2個の2値信号の第3の論理(例えば、「+2」)により3論理データ信号の第2の論理(例えば、「+1」)を表す。
・2個の2値信号の第4の論理(例えば、「+3」)により3論理データ信号の第3の論理(例えば、「+2」)を表す。
【0025】
この多重符号変換回路中の各点a〜hの出力信号は、図2(b)のテーブル中の論理式により示される。なお、図2(b)中の符号「+」は排他的論理和(EXOR)を、符号「r」は遅延回路の初期値を示している。また、r、a1、a2、b1、b2で示す各信号は「0」または「1」の値を取るデータとする。
【0026】
図2(b)に示すように、ある時点t1での入力ビットをa1、b1とすると、次の時刻t2での入力ビットをa2、b2とし、data1_1、data1_2の間、およびdata2_1、data2_2の間で排他的論理和演算が行われるとすれば、各々a1とa2、b1とb2が得られ、入力データの値がそのまま出力されていることが分かる。また、並列数を増やすことによりn=2以上のn多重符号変換回路への拡張も可能である。なお、図中の排他的論理和回路(EXOR)201及び202については数十GHzまで動作可能なものが市販されており、それらを用いてもよい。なお、遅延回路203及び204については、ケーブル長により遅延量を調整する方法などがある。
【0027】
[第3の実施の形態]
また、図3は、2多重符号変換回路の第2の構成例を示す図である。
【0028】
図3(a)に示す2多重符号変換回路は、以下のようにして構成される。
・論理反転回路301は、2論理データ入力信号a(data 1)を入力とし、反転論理信号cを出力する。論理反転回路302は、2論理データ入力信号b(data 2)を入力とし、反転論理信号dを出力する。
・遅延回路303は、1タイムスロットの遅延を与える遅延回路である。
・排他的論理和回路304は、論理反転回路301の出力c、および遅延回路303の出力eを入力とし、両者の排他的論理和を出力する。
・排他的論理和回路305は、論理反転回路302の出力d、および排他的論理和回路304の出力fを入力とし、両者の排他的論理和を遅延回路303へ出力する。
・論理積回路306は、2論理データ入力信号a及び排他的論理和回路304の出力fを入力とし、両者の論理積を出力する。
・論理積回路307は、論理反転回路308による排他的論理和回路304の反転出力hと、2論理データ入力信号aを入力とし、両者の論理積を出力する論理積回路である。
・論理積回路309は、2論理データ入力信号b及び排他的論理和回路305の出力gを入力とし、同者の論理積を出力する。
・論理積回路310は、2論理データ入力信号b、及び論理反転回路311による排他的論理和回路305の反転出力iを入力とし、両者の論理積を出力する。
【0029】
また、図3に示す例では、並列数nを2とし、3論理データ信号を2個の2値信号により、以下のように表現する。
・2個の2値信号の第1の論理(例えば、「0」)および第2の論理(例えば、「+1」)により3論理データ信号の第1の論理(例えば、「0」)を表す。
・2個の2値信号の第3の論理(例えば、「+2」)により3論理データ信号の第2の論理(例えば、「+1」)を表す。
・2個の2値信号の第4の論理(例えば、「+3」)により3論理データ信号の第3の論理(例えば、「+2」)を表す。
【0030】
また、この多重符号変換回路の各点a〜0の出力信号は、図3(b)のテーブル中の論理式により示される。なお、図3(b)中の符号「+」は排他的論理和(EXOR)を、符号「・」は論理積(AND)を、符号「^」は反転論理(NOT)を、符号「r」は遅延回路の初期値を示している。また、r、a1、a2、b1、b2で示す各信号は「0」または「1」の値を取るデータとする。
【0031】
今ある瞬間に遅延調整回路の出力が「r」であり、この時「data 1」として「a1」が入力され、「data 2」として「b1」が入力されたとすると、
・点aで観測される値は「a1」である。
・点cで観測される値は「^a1」である。
・点fで観測される値は、点eの値と点cの値の排他的論理和なので「r+^a1」となる。
以下、同様に論理演算が続き、最終の出力点「n、o」の値は、a1、b1となる。このようして、2多重符号変換回路が実現される。
【0032】
なお、図3に示す2多重符号変換回路の並列数を増やすことによりn=2以上のn多重符号変換回路への拡張も可能である。
【0033】
[第4の実施の形態]
また、図4は、2多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路の構成例を示しており、伝送速度の等しい2並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有するRZ光デュオバイナリ信号を生成するための光送信回路の例である。図4において、401は符号変換回路、402及び403は光変調回路、404及び405は遅延調整回路、406はパルス光源、407は光分岐回路、408は光結合回路、409は光分岐回路、410は光スペクトル観測回路を示している。
【0034】
符号変換回路401は、本発明によるn多重符号変換回路(図1参照)か、または、2多重符号変換回路(図2、または図3参照)を用いた符号変換回路であり、パルス光源406は光パルス列を出力するパルス光源である。光分岐回路407は、パルス光源406からの光パルス列を入力し、入力光を2分岐して出力する。
【0035】
2分岐された光出力の各々は、2個の光変調回路402及び403に送られ、例えば、第1番目の光変調回路403は、符号変換回路401の第1番目の3論理データ信号(data 1_1 及びdata 1_2)により、以下に示す「光変調規則」に従って入力光の変調を行う。
・3論理データの第1の論理(例えば、「0」)に対しては、光強度を最小にする。
・3論理データの第2の論理(例えば、「+1」)および第3の論理(例えば、「+2」)に対しては光強度を最大にする。
・3論理データの第2の論理(例えば、「+1」)および第3の論理(例えば、「+2」)に対する光位相は互いにπの位相差を有するように変調する。
【0036】
また、光変調回路402の出力光(光data 2)は遅延調整回路404に入力され、光変調回路403の出力光(光data 1)は遅延調整回路405に入力される。遅延調整回路404及び405は、光スペクトル観測回路410から出力される「遅延制御信号」により遅延量が調整され、遅延量の調整は、以下のようして行われる。
・初期状態においては、光スペクトルがRZ光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように手動で遅延量の調整を行ってRZ光デュオバイナリ信号の生成を確認する。
・通常時には、該光スペクトルの最大値におけるパワー、および最大値における周波数成分の強度、および光伝送速度をR[bit/s]とした際に、キャリア周波数より(2/3)×Rだけ高域側および低域側の周波数成分の強度を観測し、該両周波数成分の強度が、前記最大値における周波数成分の強度に対し所定の値以下となるように遅延量を調整する。なお、光スペクトル観測回路410により、入力光スペクトルがRZ光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように、2個の遅延調整回路404及び405の遅延量を調整する。
【0037】
そして、2個の遅延調整回路404及び405の各々の出力を、光結合回路408で結合し、さらに光分岐回路409を介して所定のルートに向けて出力する。
【0038】
なお、図4に示す光変調回路402及び403としては、両側電極駆動のマッハツェンダ型光変調器などが使用できる(詳細は、非特許文献2を参照)。両電極駆動のマッハツェンダ型光変調器は、例えば動作点を光透過率が最小となる点に取り、かつ駆動電圧を「V×(π/2)」とすることで、両極の電位差に応じて光キャリア位相が変化し、かつチャープのない光を生成することが出来る。
【0039】
また、パルス光源406としては、DFBレーザーを用いてもよいし、あるいはCW(連続)出力のレーザー出力をEA変調器等の光変調器でパルス状に変調してもよい 光分岐回路407及び409、及び光結合回路408としては導波路型の3dbカプラを用いてもよい。
【0040】
なお、前述したように、本例においては、OTBM時に光キャリヤの位相レベルでのタイミング調整が必要となるが、前述したように、遅延調整回路404及び405を設け、外部からの遅延量の調整を行う構成とする他に、光分岐−光変調−光結合の光学系を光経路が等長となるように設計した導波路として実現してもよい。なお、遅延調整回路404及び405としては、反射境を用いて光の伝搬距離を変える光遅延器などが使用できる。
【0041】
また、光スペクトル観測回路410による「遅延制御信号」の生成には、GP−IB( General Purpose Interfase Bus )制御が可能な高分解能の光スペクトラムアナライザなどが使用できる。
【0042】
[第5の実施の形態]
また、図5に、2多重光デュオバイナリ信号送信回路の構成例を示す。図5において、501は符号変換回路、502及び503は光変調回路、504及び505は遅延調整回路、506はパルス光源、507は光分岐回路、508は光結合回路、509は光BPF(帯域通過フィルタ)、510は光分岐回路、511は光スペクトル観測回路を示している。図5に例示する「2多重光デュオバイナリ信号送信回路」は、図4に示す回路と基本的には同様な構成であるが、光BPF509が追加されている点が異なる。
【0043】
すなわち、図4に示す回路で生成したRZ光デュオバイナリ信号を、光デュオバイナリ信号の帯域をもつ光フィルタ(光BPF)509に通すことで、RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟い光デュオバイナリ信号を生成することができる。なお、光BPF(帯域通過フィルタ)としては、AWG(Arrayed Waveguide Grating )や導波路型のものが使用できる。
【0044】
図5において、符号変換回路501は、本発明によるn多重符号変換回路(図1参照)か、または2多重符号変換回路(図2、または図3参照)であり、パルス光源506は光パルス列を出力するパルス光源である。光分岐回路507は、パルス光源506からの光パルス列を入力し、入力光を2分岐して出力する。
【0045】
2分岐された光出力の各々は、2個の光変調回路502及び503に送られ、例えば、第1番目の光変調回路502は、入力光を符号変換回路501の第1番目の3論理データ信号に(data 1_1 及びdata 1_2)よって,以下に示す「光変調規則」に従って変調を行う。
・3論理データの第1の論理(例えば、「0」)に対しては、光強度を最小にする。
・3論理データの第2の論理(例えば、「+1」)および第3の論理(例えば、「+2」)に対しては光強度を最大にする。
・3論理データの第2の論理(例えば、「+1」)および第3の論理(例えば、「+2」)に対する光位相は互いにπの位相差を有するように変調する。
【0046】
また、光変調回路502の出力光(光data 2)は遅延調整回路504に入力され、光変調回路503の出力光(光data 1)は遅延調整回路505に入力される。遅延調整回路504及び505は、光スペクトル観測回路511から出力される「遅延制御信号」により遅延量が調整される。
【0047】
遅延量の調整は、以下のようして行われる。
・初期状態においては、光スペクトルが光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように手動で遅延量の調整を行って光デュオバイナリ信号の生成を確認する。
・通常時には、該光スペクトルの最大値におけるパワー、および最大値における周波数成分の強度、および光伝送速度をR[bit/s]とした際に、キャリア周波数より(1/2)×Rだけ高域側および低域側の周波数成分の強度を観測し、該両周波数成分の強度が、前記最大値における周波数成分の強度に対し所定の値以下となるように遅延量を調整する。なお、光スペクトル観測回路511により、入力光スペクトルが光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように、2個の遅延調整回路404及び405の遅延量を調整する。
【0048】
そして、2個の遅延調整回路504及び505の各々の出力を、光結合回路508で結合し、結合した光を、光デュオバイナリ信号の帯域(通過帯域が、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号の基本波成分の占有する帯域に等しいもの)をもつ光フィルタ(光BPF)509に通すことで、RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟い光デュオバイナリ信号を生成することができる。
【0049】
なお、図5に示す光変調回路502及び503としては、両側電極駆動のマッハツェンダ型光変調器などが使用できる(詳細は、非特許文献2を参照)。両電極駆動のマッハツェンダ型光変調器は、例えば動作点を光透過率が最小となる点に取り、かつ駆動電圧を「V×(π/2)」とすることで、両極の電位差に応じて光キャリア位相が変化し、かつチャープのない光を生成することが出来る。
【0050】
また、パルス光源506としては、DFBレーザーを用いてもよいし、あるいはCW(連続)出力のレーザー出力をEA変調器等の光変調器でパルス状に変調してもよい 光分岐回路507及び510、及び光結合回路508としては導波路型の3dbカプラを用いてもよい。
【0051】
なお、前述したように、本例においては、OTBM時に光キャリヤの位相レベルでのタイミング調整が必要となるが、前述したように、遅延調整回路504及び505を設け、外部からの遅延量の調整を行う構成とする他に、光分岐−光変調−光結合の光学系を光経路が等長となるように設計した導波路として実現してもよい。なお、遅延調整回路504及び505としては、反射境を用いて光の伝搬距離を変える光遅延器などが使用できる。
【0052】
また、光スペクトル観測回路510による「遅延制御信号」の生成には、GP−IB( General Purpose Interfase Bus )制御が可能な高分解能の光スペクトラムアナライザなどが使用できる。
【0053】
[第6の実施の形態]
また、図6は、図4に示す「2多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路」を、「n多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路」として構成した例であり、伝送速度の等しいn並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有するRZ光デュオバイナリ信号を生成するための光送信回路である。
【0054】
図6において、601はn多重符号変換回路、602はn番目のデータ(datan)に対応する光変調回路、603は2番目のデータ(data 2)に対応する光変調回路、604は1番目のデータ(data 1)に対応する光変調回路、605はパルス光源、606は光分岐回路、607は光結合回路、608は光分岐回路を示している。
【0055】
符号変換回路601は、本発明によるn多重符号変換回路(図1参照)であり、パルス光源605は光パルス列を出力するパルス光源である。光分岐回路606は、パルス光源605からの光パルス列を入力し、入力光をn分岐して出力する。
【0056】
n分岐された光出力の各々は、n個の光変調回路602〜604に送られ、例えば、第1番目の光変調回路604は、入力光を符号変換回路601の第1番目の3論理データ信号(data 1_1 及びdata 1_2)によって,以下に示す「光変調規則」に従って変調を行う。
・3論理データの第1の論理(例えば、「0」)に対しては、光強度を最小にする。
・3論理データの第2の論理(例えば、「+1」)および第3の論理(例えば、「+2」)に対しては光強度を最大にする。
・3論理データの第2の論理(例えば、「+1」)および第3の論理(例えば、「+2」)に対する光位相は互いにπの位相差を有するように変調する。
【0057】
そして、n個の光変調回路602〜604の各々の出力を、光結合回路607で結合し、光分岐回路608を介して所定のルートに向けて出力する。
【0058】
[第7の実施の形態]
また、図7は、図5に示す「2多重光デュオバイナリ信号送信回路」を、「n多重光デュオバイナリ信号送信回路」として構成した例である。
【0059】
図7において、701は符号変換回路、702はn番目のデータ(data n)に対応する光変調回路、703は2番目のデータ(data 2)に対応する光変調回路、704は1番目のデータ(data 1)に対応する光変調回路、705はパルス光源、706は光分岐回路、707は光結合回路、708は光BPF(帯域通過フィルタ)、709は光分岐回路を示している。
【0060】
図7に例示する送信回路は、図6に例示する「n多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路」と基本的な構成は同じであるが、光BPF708が追加されている点が異なる。
【0061】
すなわち、図6に示す光送信回路で生成したRZ光デュオバイナリ信号を、光光BPF708(通過帯域が、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号の基本波成分の占有する帯域に等しいもの)を通すことで、RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟い光デュオバイナリ信号を生成することができる。なお、光BPF(帯域通過フィルタ)としては、AWG(Arrayed Waveguide Grating )や導波路型のものが使用できる。
【0062】
[第8の実施の形態]
なお、n多重符号変換回路図の他の構成例として、図8に、2×2スイッチを用いたn多重符号変換回路の構成例を示す。
【0063】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の符号変換回路及び光送信回路は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のn多重符号変換回路においては、2論理データを3論理データに符号変換する際に、2論理データの「0」の入力には、3論理データの「0」を出力する。また、2論理データの「+1」の入力に対しては、3論理データを出力する時点t1より1タイムスロット前の3論理データが「+1」又は「+2」であった場合は、同じ論理を出力する。また、時点t1より1タイムスロット前の3論理データが「0」であった場合は、時点t1より時間を遡り、3論理データの出力論理が初めて「+1」または「+2」となる時点t2までの間の「0」の連続する個数を調べ、偶数の場合には、時点t2における出力と同じ論理を時点t1において出力し、「0」の連続する個数が奇数であって、時点t2における出力論理が「+1」であれば「+2」を、論理が「+2」であれば「+1」を出力する。
これにより、光時分割多重した後の光信号が、n多重RZ光デュオバイナリ信号もしくはn多重光デュオバイナリ信号となる、光送信回路を構成することができると共に、光送信回路で用いる電気回路の動作速度を、光信号速度の1/nとすることができる。
【0065】
また、本発明の2多重符号変換回路においては、2つの遅延回路と、2つの排他的論理和回路により2多重符号変換回路を構成する。
これにより、符号変換回路を簡単な回路構成とすることができ、電気回路の高速化が容易になる。また、市販部品の利用が可能になる。さらに、2多重符号変換回路を複数個配列して、n多重符号変換回路を容易に構成することができる。
【0066】
また、本発明の2多重符号変換回路においては、1つの遅延回路と、2つの排他的論理和回路と、4つの論理反転回路と、4つの論理積回路により、2多重符号変換回路を構成する。
これにより、符号変換回路を簡単な回路構成とすることができ、電気回路の高速化が容易になる。また、市販部品の利用が可能になる。さらに、2多重符号変換回路を複数個配列して、n多重符号変換回路を容易に構成することができる。
【0067】
また、本発明の光送信回路においては、本発明によるn多重符号変換回路を使用し、パルス光源の光パルス列を光分岐回路によりn分岐し、分岐された光出力の各々を、n個の光変調回路により変調する。変調規則としては、3論理データの「0」に対しては光強度を最小にし、「+1」および「+2」に対しては光強度を最大にし、「+1」および「+2」に対する光位相は互いにπの位相差を与える。そして、n個の光変調回路の各々の出力を光結合回路により結合し、n多重RZ光デュオバイナリ信号を出力する。
これにより、光時分割多重した後の光信号がRZ光デュオバイナリ信号となる、n多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路を構成することができると共に、送信回路で用いる電気回路の動作速度を、光信号速度の1/nとすることができる。
【0068】
また、本発明の光送信回路においては、本発明によるn多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路から出力されるRZ光デュオバイナリ信号を、光BPF(光帯域通過フィルタ)によりフィルタリングを行い、n多重光デュオバイナリ信号を得る。
これにより、n多重RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟いn多重光デュオバイナリ信号を生成することができる。
【0069】
また、本発明の光送信回路においては、本発明による2多重符号変換回路を使用し、パルス光源の光パルス列を光分岐回路により2分岐し、分岐された光出力の各々を、2個の光変調回路により変調する。変調規則としては、3論理データの「0」に対しては光強度を最小にし、「+1」および「+2」に対しては光強度を最大にし、「+1」および「+2」に対する光位相は互いにπの位相差を与える。また、光変調回路からの出力を遅延調整回路に入力し、遅延量を調整する。そして、2個の遅延調整回路の各々の出力を光結合回路により結合し、2多重RZ光デュオバイナリ信号を出力する。
これにより、光時分割多重した後の光信号が、RZ光デュオバイナリ信号となる2多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路を構成することができると共に、送信回路で用いる電気回路の動作速度を、光信号速度の1/2とすることができる。
【0070】
また、本発明の光送信回路においては、本発明による2多重符号変換回路を使用し、パルス光源の光パルス列を光分岐回路により2分岐し、分岐された光出力の各々を、2個の光変調回路により変調する。変調規則としては、3論理データの「0」に対しては光強度を最小にし、「+1」および「+2」に対しては光強度を最大にし、「+1」および「+2」に対する光位相は互いにπの位相差を与える。また、光変調回路からの出力を遅延調整回路に入力し、遅延量を調整する。そして、2個の遅延調整回路の各々の出力を光結合回路により結合した光を、光BPF(光帯域通過フィルタ)によりフィルタリングを行い、2多重光デュオバイナリ信号を得る。
これにより、2多重RZ光デュオバイナリ信号をNRZ化し、より占有帯域の挟い2多重光デュオバイナリ信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるn多重符号変換回路について説明するための図である。
【図2】2多重符号変換回路の第1の構成例を示す図である。
【図3】2多重符号変換回路の第2の構成例を示す図である。
【図4】2多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路の構成例を示す図である。
【図5】2多重光デュオバイナリ信号送信回路の構成例を示す図である。
【図6】n多重RZ光デュオバイナリ信号送信回路の構成例を示す図である。
【図7】n多重光デュオバイナリ信号送信回路の構成例を示す図である。
【図8】2×2スイッチを用いたn多重符号変換回路の構成例を示す図である。
【図9】3論理データのスロット信号の生成例を示す図である。
【図10】従来の光デュオバイナリ信号生成回路を示す図である。
【符号の説明】
101 符号変換回路
201、202 排他的論理和回路
203、204 遅延回路
301、302、308、311 論理反転回路
303 遅延回路
304、305 排他的論理和回路
306、307、309、310 論理積回路
401 符号変換回路
402、403 光変調回路
404、405  遅延調整回路
406 パルス光源
407、409 光分岐回路
408 光結合回路
410 光スペクトル観測回路
501 符号変換回路
502、503 光変調回路
504、505 遅延調整回路
506 パルス光源
507、510 光分岐回路
508 光結合回路
509 光BPF
511 光スペクトル観測回路
601 符号変換回路
602、603、604 光変調回路
605 パルス光源
606、608 光分岐回路
607 光結合回路
701 符号変換回路
702、703、704 光変調回路
705 パルス光源
706、709 光分岐回路
707 光結合回路
708 光BPF

Claims (7)

  1. 等しい信号速度を有するn並列の2論理データ信号を入力とし、該信号速度と等しい信号速度を有するn並列の3論理データ信号を出力とする符号変換回路であって、
    前記n並列の入力信号を1タイムスロット毎に時分割多重して得られる第1の電気信号(2論理データ)および前記n並列の出力信号を1タイムスロット毎に時分割多重して得られる第2の電気信号(3論理データ)における、前記第2の電気信号(3論理データ)の出力論理を決定するために、
    前記第1の電気信号(2論理データ)として第1の論理(0)が入力された場合は、第2の電気信号(3論理データ)として第1の論理(0)を出力する手段と、
    前記第1の電気信号(2論理データ)として第2の論理(+1)が入力された場合に、第2の電気信号(3論理データ)を、前記第1の電気信号(2論理データ)に対応する第2の電気信号(3論理データ)の論理出力時点である時点1において、該時点1の以前の第2の電気信号(3論理データ)の論理出力パターンによって決定するための、第2の論理(+1)または第3の論理(+2)の出力論理決定手段と、
    前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、前記時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理がなく、すなわち時点1が第2の電気信号(3論理データ)の出力の開始時点であった場合は、時点1において第2の論理(+1)を出力する手段と、
    前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理が第2の論理(+1)であった場合は、時点1において第2の論理(+1)を出力する手段と、
    前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、前記時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理が第3の論理(+2)であった場合は、時点1において第3の論理(+2)を出力する手段と、
    前記出力論理決定手段により出力論理を決定する場合に、前記時点1より1タイムスロット前の第2の電気信号(3論理データ)の出力論理が第1の論理(0)であった場合は、時点1より時間を遡って第2の電気信号(3論理データ)の出力論理を調べ、第2の電気信号の出力論理が初めて第2の論理(+1)または第3の論理(+2)となる時点2において、時点1から時点2までの間の第1の論理(0)が連続するタイムスロット数を計数するタイムスロット計数手段と、前記タイムスロット計数手段の計数結果により、第1の論理(0)の連続するタイムスロットが偶数の場合には、時点2における出力論理と同じ論理を時点1において出力する手段と、
    前記タイムスロット計数手段の計数結果により、第1の論理(0)の連続するタイムスロットが奇数であって、時点2における出力論理が第2の論理(+1)であれば時点1において第3の論理(+2)を出力し、第1の論理(0)の連続するタイムスロットが奇数であって、時点2における出力論理が第3の論理(+2)であれば時点1において第2の論理(+1)を出力する手段と
    を備えることを特徴とする符号変換回路。
  2. 請求項1に記載の符号変換回路であって、
    符号変換回路の並列数nを2とし、
    3論理データ信号を2個の2値信号により表現し、該表現においては、2個の2値信号の第1の論理(0)および第2の論理(+1)により3論理データ信号の第1の論理(0)を表し、前記2個の2値信号の第3の論理(+2)により3論理データ信号の第2の論理(+1)を表し、前記2個の2値信号の第4の論理(+3)により3論理データ信号の第3の論理(+2)を表すと共に、
    前記符号変換回路には、
    1タイムスロットの遅延を与える第1の遅延回路と、
    1タイムスロットの遅延を与える第2の遅延回路と、
    第1の2論理データ入力信号、および前記第1の遅延回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を出力する第1の排他的論理和回路と、
    第2の2論理データ入力信号、および前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を第1の遅延回路および第2の遅延回路へ出力する第2の排他的論理和回路と
    を備え、
    さらに、前記符号変換回路においては、
    前記第1の排他的論理和回路より出力される2値信号と第2の排他的論理和回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現し、
    前記第1の排他的論理和回路より出力される2値信号と第2の遅延回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現する
    ことを特徴とする符号変換回路。
  3. 請求項1に記載の符号変換回路であって、
    符号変換回路の並列数nを2とし、
    3論理データ信号を2個の2値信号により表現し、該表現においては、2個の2値信号の第1の論理(0)および第2の論理(+1)により3論理データ信号の第1の論理(0)を表し、2個の2値信号の第3の論理(+2)により3論理データ信号の第2の論理(+1)を表し、2個の2値信号の第4の論理(+3)により3論理データ信号の第3の論理(+2)を表すと共に、
    前記符号変換回路には、
    第1の2論理データ入力信号を入力とし、反転論理を出力する第1の論理反転回路と、
    第2の2論理データ入力信号を入力とし、反転論理を出力する第2の論理反転回路と、
    1タイムスロットの遅延を与える遅延回路と、
    前記第1の論理反転回路の出力、および前記遅延回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を出力する第1の排他的論理和回路と、
    前記第2の論理反転回路の出力、および前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、両者の排他的論理和を遅延回路へ出力する第2の排他的論理和回路と、
    前記第1の2論理データ入力信号、および前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、両者の論理積を出力する第1の論理積回路と、
    前記第1の排他的論理和回路の出力を入力とし、反転論理を出力する第3の論理反転回路と、
    前記第1の2論理データ入力信号、および前記第3の論理反転回路を入力とし、両者の論理積を出力する第2の論理積回路と、
    前記第2の2論理データ入力信号、および前記第2の排他的論理和回路の出力を入力とし、同者の論理積を出力する第3の論理積回路と、
    前記第2の排他的論理和回路の出力を入力とし、反転論理を出力する第4の論理反転回路と、
    前記第2の2論理データ入力信号、および前記第4の論理反転回路を入力とし、両者の論理積を出力する第4の論理積回路と
    を備え、
    さらに、前記符号変換回路においては、
    第1の論理積回路より出力される2値信号と第2の論理積回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現し、
    第3の論理積回路より出力される2値信号と第4の論理積回路より出力される2値信号の対により1個の3論理データ信号を表現する
    ことを特徴とする符号変換回路。
  4. 伝送速度の等しいn並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有するRZ光デュオバイナリ信号を生成する光送信回路であって、
    前記光送信回路には、
    請求項1に記載の符号変換回路と、
    光パルス列を出力するパルス光源と、
    該光パルス列を入力とする光分岐回路であって、入力光をn分岐して出力する光分岐回路と、
    前記n分岐された光出力の各々を各々の入力とするn個の光変調回路であって、第k番目の光変調回路は、入力光を前記符号変換回路の第k番目の3論理データ信号によって所定の光変調規則に従って変調する光変調回路と
    を備え、
    また、前記光変調規則を、
    第1の論理(0)に対しては光強度を最小にし、
    第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対しては光強度を最大にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対する光位相は互いにπの位相差を有するものとし、
    さらに、前記n個の光変調回路の各々の出力を入力とし、入力光を結合して出力する光結合回路と
    を備えることを特徴とする光送信回路。
  5. 請求項4に記載の光送信回路に、さらに、光結合回路の出力を入力とする光帯域通過フィルタであって、その通過帯域が、多重化前の各々の光パルスデータ信号のn倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号の基本波成分の占有する帯域に等しい光帯域通過フィルタを備え、光デュオバイナリ信号を生成する
    ことを特徴とする光送信回路。
  6. 伝送速度の等しい2並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有するRZ光デュオバイナリ信号を生成する光送信回路であって、
    前記光送信回路には、
    請求項1から3のいずれかに記載の符号変換回路と、
    光パルス列を出力するパルス光源と、
    前記光パルス列を入力とする光分岐回路であって、入力光を2分岐して出力する第1の光分岐回路と、
    前記2分岐された光出力の各々を各々の入力とする2個の光変調回路であって、第k番目の光変調回路は、入力光を前記符号変換回路の第k番目の3論理データ信号によって所定の光変調規則に従って変調する光変調回路と
    を備え、
    前記光変調規則を、
    第1の論理(0)に対しては光強度を最小にし、
    第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対しては光強度を最大にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対する光位相は互いにπの位相差を有するものとし、
    さらに、各々の光変調信号を各々の入力とし、遅延制御信号に従って遅延を与えて出力を行う2個の遅延調整回路と、
    前記2個の遅延調整回路の各々の出力を入力とし、入力光を結合して出力する光結合回路と、
    前記光結合回路の出力を入力とし、入力光の一部を光スペクトル観測回路へ分岐する第2の光分岐回路と、
    前記光スペクトル観測回路であって、入力光スペクトルがRZ光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように前記2個の遅延調整回路の遅延量を調整する光スペクトル観測回路と
    を備え、
    さらに、前記遅延量の調整を行うために、
    初期状態においては、光スペクトルがRZ光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように遅延量の調整を行ってRZ光デュオバイナリ信号の生成を確認するための手段と、
    通常時には、光スペクトルの最大値におけるパワー、および最大値における周波数成分の強度、および光伝送速度をR[bit/s]とした際に、キャリア周波数より(2/3)×Rだけ高域側および低域側の周波数成分の強度を観測し、該両周波数成分の強度が前記最大値における周波数成分の強度に対し所定の値以下となるように該遅延量を調整するための手段と
    を備えることを特徴とする光送信回路。
  7. 伝送速度の等しい2並列の光パルスデータ信号を光時分割多重により多重化し、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号を生成する光送信回路であって、
    前記光送信回路には、
    請求項1から3のいずれかに記載の符号変換回路と、
    光パルス列を出力するパルス光源と、
    前記光パルス列を入力とする光分岐回路であって、入力光を2分岐して出力する第1の光分岐回路と、
    前記2分岐された光出力の各々を各々の入力とする2個の光変調回路であって、第k番目の光変調回路は、入力光を前記符号変換回路の第k番目の3論理データ信号によって所定の光変調規則に従って変調する光変調回路と
    を備え、
    前記光変調規則を、
    第1の論理(0)に対しては光強度を最小にし、
    第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対しては光強度を最大にし、第2の論理(+1)および第3の論理(+2)に対する光位相は互いにπの位相差を有するものとし、
    さらに、各々の光変調信号を各々の入力とし、遅延制御信号に従って遅延を与えて出力を行う2個の遅延調整回路と、
    前記2個の遅延調整回路の各々の出力を入力とし、入力光を結合して出力する光結合回路と、
    前記光結合回路の出力を入力とする光帯域通過フィルタであって、通過帯域が、多重化前の各々の光パルスデータ信号の2倍の伝送速度を有する光デュオバイナリ信号の基本波成分の占有する帯域に等しい光帯域通過フィルタと、
    前記光帯域通過フィルタの出力を入力とし、入力光の一部を光スペクトル観測回路へ分岐する第2の光分岐回路と、
    前記光スペクトル観測回路であって、入力光スペクトルが光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように前記2個の遅延調整回路の遅延量を調整する光スペクトル観測回路と
    を備え、
    さらに、前記遅延量の調整を行うために、
    初期状態においては、光スペクトルが光デュオバイナリ信号のスペクトルとなるように遅延量の調整を行い光デュオバイナリ信号の生成を確認するための手段と、
    通常時には、光スペクトルの最大値におけるパワー、および最大値における周波数成分の強度、および光伝送速度をR[bit/s]とした際に、キャリア周波数より(1/2)×Rだけ高域側および低域側の周波数成分の強度を観測し、該両周波数成分の強度が前記最大値における周波数成分の強度に対し所定の値以下となるように該遅延量を調整する手段と
    を備えることを特徴とする光送信回路。
JP2002305641A 2002-10-21 2002-10-21 符号変換回路、及び光送信回路 Expired - Lifetime JP3953934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002305641A JP3953934B2 (ja) 2002-10-21 2002-10-21 符号変換回路、及び光送信回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002305641A JP3953934B2 (ja) 2002-10-21 2002-10-21 符号変換回路、及び光送信回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004140744A true JP2004140744A (ja) 2004-05-13
JP3953934B2 JP3953934B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=32452688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002305641A Expired - Lifetime JP3953934B2 (ja) 2002-10-21 2002-10-21 符号変換回路、及び光送信回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3953934B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7428692B2 (en) 2005-09-05 2008-09-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Parallel precoder circuit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7428692B2 (en) 2005-09-05 2008-09-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Parallel precoder circuit

Also Published As

Publication number Publication date
JP3953934B2 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6643046B2 (en) Apparatus and method for optical modulation
US7340182B2 (en) Multiplexer
EP1716648B1 (en) System for generating optical return-to-zero signals with alternating bi-phase shift and frequency chirp
JP2003329989A (ja) 光送信装置
WO2011061886A1 (ja) 光変調装置及び光変調方法
WO2007148377A1 (ja) 光信号処理装置
JP3984220B2 (ja) デュオバイナリ光伝送装置
JP2005039493A (ja) 光受信方法、光受信装置及びこれを用いた光伝送システム
JP2005102221A (ja) プリコーダ及びこれを利用した光デュオバイナリー伝送装置
KR100492971B1 (ko) 듀오바이너리 광 전송장치
JP3011235B2 (ja) 符号変換機能を備えた2値信号多重装置及び符号変換機能を備えた2値信号分離装置
JP4053473B2 (ja) 光送信器
JP3993597B2 (ja) デュオバイナリエンコーダ及びこれを用いた光デュオバイナリ伝送装置
JP4181532B2 (ja) デュオバイナリーエンコーダ及びこれを利用した光デュオバイナリー伝送装置
JP3447664B2 (ja) 光送信器および光送信器制御方法
CN101141199A (zh) 一种光发送系统及其方法
JP3953934B2 (ja) 符号変換回路、及び光送信回路
EP1716650B1 (en) System for generating optical return-to-zero signals with alternating bi-phase shift
JP6304035B2 (ja) 光送信システム、光位相変調器、及び光送信方法
EP1515461A1 (en) Duobinary optical transmitter
KR100469740B1 (ko) 듀오바이너리 광 전송장치
JP4080948B2 (ja) 光送信回路および光受信回路
KR100547746B1 (ko) 듀오바이너리 광 전송장치
JP4249093B2 (ja) Cs−rz出力波長変換装置
EP1326353A1 (en) Optical transmitter for generation of an optical data signal out of at least two input modulation signals and modulation means

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070425

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3953934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term