JP2004140558A - オーナー優先データ配信管理装置、データ配信管理システム及びデータ配信管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ある帯域をゲストに配信する構成において、送信元ホストの優先度を管理するホスト管理テーブル0007と、各通信の通信手続、許容応答情報を管理する配信管理テーブル0007と、データ転送処理の間、このデータを記憶する受信バッファ0002とを備えて、上記優先度を持つオーナー用の帯域外で、所定の公平性によりゲストの通信を制御するようにした。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、送信したデータに対する送達確認応答を必要とする送信装置とその送信装置の通信相手先である受信装置との間の伝送路上に配置され、送信装置との間の伝送遅延が受信装置との間の伝送遅延に比して小さく、少なくとも送信装置からのデータを受信装置に対して転送する転送処理と、転送したデータに対する送達確認応答を作成し返送する返送処理とを行うことができるデータ配信管理装置に関するものである。特にデータ配信時における送達確認応答の受信タイミングに依存した速度性能劣化を改善したデータ配信管理装置、データ配信管理システムおよびデータ配信管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な複数の通信を平行して取り扱うゲートウェイにおいては、プロトコルの特性の違いによる通信レート上の不公平が起こることがある。
これを改善する方法として、受信側末端システムにおける受信データの品質評価や通信状態の観測を通じてプロトコル間の通信品質格差を少なくしている。即ち二層で制御を行なって不公平性を解消する技術が示されている(非特許文献1参照)。
【0003】
なお、特定のユーザと特定帯域使用量を優先契約し、残りの帯域を他のユーザで共有する方法として、管理サーバに利用者の契約情報管理機能を持たせて、優先契約者が通信を行なって回線がフルになると、これらの優先契約者に特定帯域を明渡し、他のユーザは残りの帯域を共通使用する方法が示されている(特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
TCPデータ通信との公平性を考慮した輻輳適応型レート制御による動画像通信の実装”、宮林他、電子情報通信学会技術研究報告(CQ2000−35),pp.73−78,July2000
【特許文献1】
特開2002−111731号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように非特許文献の技術によれば、受信データの品質評価や通信状態の観測のために受信側や中継ルータに大きな負荷がかかり、複雑な制御が必要であり、回路規模が大きくなるという課題がある。
また特許文献の方法によれば、優先ユーザに対する優先割り当ての方法は示されているが、他のユーザに対する共有の詳細は示されていない。
【0006】
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、優先ユーザとしてのオーナーの使用を優先しつつ、他のユーザとしてのゲストに対しては、簡単な方法で、かつゲスト間の公平性を保った帯域使用を制御する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るオーナー優先データ配信管理装置は、ある帯域をゲストに配信する構成において、
送信元ホストの優先度を管理するホスト管理テーブルと、
各通信の通信手続、許容応答情報を管理する配信管理テーブルと、
データ転送処理の間、このデータを記憶する受信バッファとを備えて、
上記優先度を持つオーナー用の帯域外で、所定の公平性によりゲストの通信を制御するようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、添付図面を参照して、この発明にかかるデータ配信管理装置、データ配信管理システムおよびデータ配信管理方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図8は、この発明の実施の形態1におけるデータ配信管理装置を含むデータ配信管理システムの構成を示す図である。図において、このデータ配信管理システムは、オーナーマシン0015が回線0014を、モバイル端末(MT)0001が回線0016を介してモバイルゲートウェイ(MGW)0003に接続され、MGW0003が回線0008を介してInternet Service Providerゲートウェイ(ISPGW)0010に接続され、このISPGW0010はインターネット0011に接続されている。このISPGW0010は、インターネット0011を介した受信マシン(RR)0012にも接続されている。回線の種類として回線0008はブロードバンドと呼ばれる高速大容量の回線であり、回線0016はブルートゥースなどの近距離無線回線であり、回線0014は一般のLANに用いられる回線である。
【0009】
MGW003は受信バッファ0002と、配信管理テーブル0004と、帯域管理テーブル0006、およびホスト管理テーブル0007を有する。受信バッファ0002は、各接続回線0014、0016または0008のいずれかを経由して受信したパケットを一時保存するためのバッファである。配信管理テーブル0004は接続回線0014、0016または0008のいずれかを経由し、MGWが中継を行う通信の、プロットコルやスループット等の交信情報を管理するテーブルである。ホスト管理テーブル0007は、優先度付けされるホスト情報の優先度と個々のホスト識別子を管理するためのものであり、ホスト管理テーブルにおいては、優先度の最も高いホストとして1以上のオーナーマシン0015と、0個以上の一時利用者という位置付けで無線回線0016を経由して接続を行うMT0001に関する情報を管理する。帯域管理テーブル0006は、ブロードバンド回線0008オーナーマシン0015が確保する帯域およびその条件の情報を管理する。
【0010】
インターネットを介した宛先マシンRR0012へむけ、オーナーマシン0015およびMT0001から、MGW0003へと送られたパケットは、MGW0003が必要に応じて受信バッファ0002に一時蓄積および配信管理テーブル0004に通信情報を記載し、ISPGW0010へ向けて転送を行う。この転送の際のレート制御を、ホスト管理テーブル0007にあるホストごとの優先度情報と帯域管理テーブルにあるオーナーマシンの確保する帯域の条件の分の帯域を除いた範囲内で、配信管理テーブル0004にあるゲスト各通信のレートが公平になるように制御を行う。この帯域管理テーブルにより、ゲストにもダイナミックに割り当てられる効果が生じる。
なお、図8において、MT0001は一つのみ接続されているゲスト端末として示されているが、MGWがサポート可能な範囲にある複数端末の接続が可能である。
【0011】
MGW0003から転送された受信マシンRR00012へ向けたパケットを受け取ったISPGW0010は、必要に応じて受信バッファ0009への一時保存および配信管理テーブル0013への記載を行いながら、インターネット0011を介してパケットの宛先ホストRR0012へと転送する。
【0012】
一方、インターネットを経由して、RR0012からの、オーナーマシン0015あるいはMT0001へ向けたパケットを受信したISPGW0010は、必要に応じて受信バッファ0009への一時保存および配信管理テーブル0013への記載を行いながら、回線0008を介し、MGW0003経由で宛先マシンであるオーナーマシン0015あるいはMT0001へと、転送する。
オーナーマシン0015あるいはMT0001へむけ、ISPGW0010を経由して、RR0012からMGW0003へと送られたデータパケットを受信したMGW0003は、必要に応じて受信バッファ0002に一時蓄積および配信管理テーブル0004に通信情報を記載し、宛先であるオーナーマシン0015あるいはMT0001へむけ、回線0014へと転送する。
【0013】
ここで、データ配信管理装置等の動作フローを示す図1〜図7を参照して、MGW0003のデータ配信管理処理について説明する。まず、MGW0003は、図1に示す受信メイン処理を行う。
図1において、まず、MGW0003が、受信したパケットの送信元のチェック(ステップS11)を行い、このチェック結果に応じてデータ受信処理を行う。ステップS11の判定の結果、ISPGW方向から、即ち回線0008を経由し回線0014あるいはMT0001方向へ転送するデータを受信したと判断した場合、オーナーまたはゲスト方向データ受信処理(ステップS3)を行う。一方、ステップS11の判定の結果、ISPGW方向へのデータ即ち、回線0008を経由しISPGW0010を介し、RR0012方向へ転送するデータを受信したと判断した場合、ISP(Internet Service Provider)方向データ受信処理(ステップS2)を行う。
【0014】
図2は、図1に示したステップ2におけるISP方向データ受信処理手順を示すフローチャートである。
図2において、まず、判定処理S21においてパケットの宛先をみて、自宛すなわちMGW0003宛てのパケットであるか否かの判定を行う。判定処理S21において自宛パケットである(YES)と判定された場合、MGW0003宛てデータの受信処理(ステップS22)を行い、処理を終了する。
一方、判定処理S21において、自宛すなわちMGW0003宛てのパケットではないと判定された(NO)場合、転送処理(ステップS4)を行い、処理を終了する。
【0015】
図3は、図1に示したステップS3における、オーナーまたはゲスト方向データ受信処理手順を示すフローチャートである。
図3においてまず、判定処理S31においてパケットの宛先をみて、自宛すなわちMGW0003宛てのパケットであるか否かの判定を行う。判定処理S31において自宛パケットであると判定された(YES)場合、カプセル化されたデータであるか否か(判定処理S32)の判定を行う。この判定方法としては、例えば、トランスポート層にてカプセル化する際にMGW0003の特定のポートを指定し、宛先IPがMGWでかつポートがその特定ポートを指定されていた場合はカプセル化データとして判定する。判定処理S32にて、カプセル化されていないデータ(NO)であると判定された場合、MGW0003宛てデータの受信処理(ステップS22)を行い、処理を終了する。
【0016】
一方、図3の判定S32にてカプセル化されたデータであると判定された(YES)場合、ステップS33にて、カプセル化用のヘッダを取り除き、デカプセル化を行う。デカプセル化においては、MGWで受信するカプセル化データは全てTransmission Control Protocol(TCP)へのカプセル化データであるので、TCPヘッダ部を取り除く。ステップS33の後、ステップS34でカプセル化されたパケットが転送すべきパケットを含むか否かを判定する。デカプセル化されたパケットの宛先を見て、MGW0003宛てのデータがあって、転送パケットありと判定された場合、即ちデカプセル化されたパケットが、他のホスト宛てのIPヘッダから始まっていた場合、転送処理S4を行う。一方、判定S34にて、転送パケットはない(NO)と判定された場合、カプセル化ヘッダACK受信処理(ステップS35)を行う。カプセル化ヘッダACK受信処理(ステップS35)においては、オーナーからのゲスト通信抑制要求が出ているか否かをフラグで制御する。このフラグは後の図6に記述したステップS65にて制御するが、この制御により、TCP層へのACK(正常確認)応答の時間を調節する。勿論、この時帯域に空きがあれば遅らせる必要がなく、制御するのはオーナー帯域と、その帯域外であるゲスト用の帯域和の全帯域が使用される場合である。具体的にはゲストの通信を抑制する必要があれば、タイムアウト発生時間(RTO)を引き起こす時間待ってからTCP層にACKを渡す事により、急激にゲストのUser Datagram Protocol(UDP)通信のレートを低下させることが可能となる。
【0017】
タイムアウト値の設定は、TCPの規定に準拠する。RFCではRTOはラウンドトリップタイム実測値(RTT:Round Trip Time)を基に、以下に示す式で計算されたラウンドトリップタイム予測値(SRTT:Smoothed Round Trip Time)により算出するものと規定されている。
SRTT new=(ALPHA*SRTT old)+((1−ALPHA)*RTT)
RTO=min[UBOUND、max[LBOUND、(BETA*SRTT new)]]
また、上記の式に用いる変数は、チューニングにより決定する以下の定義を持つ。
UBOUND:タイムアウトの上位境界
LBOUND:タイムアウトの下位境界
ALPHA:新しいSRTTを算出するためのfactor(例:0.9)
BETA:遅延の可変要素RTTのばらつきを吸収するfactor(例:1.3)
この後、データ部にはデカプセル化されたUDPのパケット番号がデータとして入っているため、これを利用してRound Trip Time(RTT)を計算し、図9における配信管理テーブルの項目4−06に記載し、処理を終了する。
【0018】
このステップS35にて用いる配信管理テーブルとは図8に配信管理テーブル0004として示したもので、例えば、図9に示すような構成をとるものである。図に示すように、個々の通信を一意に認識(ID)するための通信ID4−02、送信元のIPアドレス4−03、宛先IPアドレス4−04、送信元ポート番号を示す4−05、宛先ポート番号を示す4−06、送信元のスループット4−07、送信元におけるRTT 4−08,送信元におけるRTO 4−09,トランスポート層における通信プロトコル4−10からなる。なお、RTOが発生しないようにするためのバッファリング時間がこれから計算でき、従って必要な受信バッファ0002の量も求められる。さらに、トランスポート層の通信プロトコルがTCPであった場合、詳細項目4−12〜4−14を持つ。詳細項目は各通信のIDによりリンクさせるための通信ID情報4−12、送信済のパケット番号情報4−13、送信済の各パケットのACK受信状況から構成される。
【0019】
一方トランスポート層の通信プロトコルがUDPでありかつカプセル化を利用して通信を行う場合、カプセル化に関する詳細情報項目4−16〜4−20を持つ。カプセル化に関する詳細情報項目は、各通信のIDによりリンクさせるための通信ID情報4−16、送信済のカプセル化ヘッダのパケット番号情報4−17、送信済の各カプセル化パケットのACK受信状況4−18、カプセル化の際に用いた送信ポート番号4−19、カプセル化の際に用いた宛先ポート番号4−20から構成される。
一方、判定処理S31において、自宛すなわちMGW0003宛てのパケットではないと判定された(NO)場合は、転送処理(ステップS4)を行い、処理を終了する。
【0020】
図4は、図2および図3のステップS4にて示した、MGWにおける転送処理の詳細を示すものである。
処理を開始すると判定処理S41にて配信管理テーブルへ登録済の通信か否かの判定を行う。ステップS41においては、受信パケットのIPヘッダの送信元アドレス、TCPヘッダの送信元ポート番号、受信パケットのIPヘッダの宛先アドレス、TCPヘッダの宛先ポート番号、の組み合わせが同じ列(例えば図9の4−01)が配信管理テーブルにあるか否かで判定を行う。ステップS41において登録済ではないと判定された(NO)場合、配信管理テーブルへの登録(S42)を行う。新規列に4−03から4−10の各項目に、パケットのIPおよびTCPヘッダから情報を取得して、記載し、更にTCPプロトコルであった場合は、4−13および4−14の情報を記載する。なお項目4−14は4−13のパケット番号項目作成時には、ACK待ちとする。処理S42を終了後、図8の0007のホスト管理テーブルを参照し、ゲストから送信されたデータか否かの判定(ステップS43)を行う。
【0021】
図10にホスト管理テーブル0007の例を示す。図10に示すように、ホスト管理テーブルは、MGWが配信の管理対象とするホストの情報を記載するものであり、MGWと直接接続されている最も重要なホストと予め指定されたオーナーと、無線回線を介して一時的な利用を行うオーナーと比べて優先度の低いゲストマシンに関する、ホストIP情報7−02、優先度情報7−03からなる。優先度情報7−03はオーナーかゲストかの情報を示す種別情報7−04とランク情報7−05からなる。優先度はオーナーが最優先であり、オーナーおよびゲストそれぞれについてランクをつける。オーナーに関しては複数のオーナーがある場合は予め定められたランクを記入し、ゲストに関しては登録順にランクをつけてゆくなどが可能である。ランクに関しては、全て同じランク付けすることも可能である。
【0022】
図4のS43においては、このホスト管理テーブル0007の情報を参照し、ゲストか否かの判定を行う。ゲストであると判定された(S43でYES)場合は、ゲストデータ転送処理(ステップ5)を行い、ゲストではないと判定された(S43でNO)場合は、オーナーデータ転送処理(ステップS6)を行う。
【0023】
図5は図4に示したステップ5で行うゲストデータ転送処理の詳細を示すフロー図である。
処理を開始すると最初に、パケットの宛先IPを参照して転送を行う方向を判定(ステップS51)する。ISPGWに向けたデータであると判定された(S51にてYES)場合、ステップS53で転送パケットのIPヘッダのプロトコルを参照してトランスポートプロトコルの種別を判定する。S53でUDPであると判定された(YES)場合、ステップS55でTCPへのカプセル化を行う。
【0024】
ステップS55では、最初のカプセル化パケットであった場合、即ち配信管理テーブルにカプセル化に関する情報項目4−16〜4−20がなかった場合は、送信元アドレスにMGWのIPを、送信元ポートに予め擬似ACK用に割当を定めた範囲内のまだ使用していないポート番号を、受信先アドレスにISPGWのIPを、宛先ポートをISPGWの予め擬似ACK用に割当を定めた範囲内のポート番号を入れ、カプセル化のヘッダを作成する。更に初めてのカプセル化パケットであった場合は、TCPの通信介しシーケンスに従ってコードビットの値も定め、カプセル化用のパケット番号はオリジナルデータのものを使用する。このカプセル化用のヘッダをオリジナルのデータにつけカプセル化データを作成した後、転送記録処理(ステップS57)を行う。
転送記録処理(ステップS57)では、転送データのヘッダ情報あるいはカプセル化ヘッダの情報を元に、該当通信の各項目を記載した後、宛先に向けたパケット転送処理(ステップ5A−8)を行い、処理を終了する。
【0025】
一方、ステップS53の判定において転送データがUDPではなかった(NO)場合、ステップS52で転送データのトランスポートプロトコルがTCPか否かの判定を行う。ここでTCPであると判定された(YES)場合、ステップS54で転送レートが適切か否かの判定を行う。この判定の際には、配信管理テーブル0004、ホスト管理テーブル0007、および図8の0006帯域管理テーブルを用いる。
図11はオーナーが確保する帯域管理テーブル0006の例を示す図である。図に示すように日付や曜日などの特定日の条件6−01と各日の時間的要件6−02のマトリックスからなる。該当する日と時間帯要件にごとに、ゲストに対し貸出可能な帯域幅を設定してある。
【0026】
図5のステップS54で、適切なレートか否かの判定を行う際には、オーナーが指定した帯域幅を確保できており、かつゲストの通信が公平な範囲内であるか否かを判定する。この判定は例えば、ゲストの通信のランクをγ、誤差吸収変数をα、適切な範囲の下限値をβl、適切な範囲の上限値をβh、ゲスト1からnの各スループットT1〜Tnとした場合、各ゲストのスループットTgが以下の式を用いて可能である。
【0027】
【数1】
【0028】
ステップS54で、適切なレートであると判定された(YES)場合、ステップS57で転送記録を行った後、ステップS58でパケット転送を行い処理を終了する。
一方、ステップS54で適切なレートではない(NO)と判定した場合、ステップS56で速度調節を行う。この速度調節処理においては、オーナーの必要帯域を侵害していない場合は、不当に大きな通信に関するパケットをRTOを引き起こさない範囲で、オーナーの確保すべき帯域を侵害している場合は、RTOを引き起こすのに十分な時間、転送を行わずに、受信バッファ0002に一時保存する。そして後で転送を行う。この後、ステップS57で転送記録を行った後、ステップS58でパケット転送を行い処理を終了する。
【0029】
図6は、図4の処理6のオーナーデータ転送処理S6の詳細を示したものである。
処理を開始するとパケットのIPヘッダをみて、行き先がISPGW方向であるか否かの判定(ステップS61)を行い、ISPGW方向ではなかった場合、図5におけると同様な転送記録処理(ステップS57)、パケット転送処理(ステップS58)を行い処理を終了する。
一方、ステップS61にてISPGW方向であると判定された(YES)場合、ステップS62で配信管理テーブル0004へ登録済みか否かを判定する。その結果、配信管理テーブルへ登録済みではないと判定された(NO)場合、ステップS63で配信管理テーブルへの登録処理を行う。このステップS62の処理は、図4のステップS41と、ステップS63はステップS42と同様の処理を行う。
【0030】
ステップS62で登録済みと判定された(YES)場合、およびステップS63終了後に、ステップS64でオーナーの転送レートが十分か否かの判定を行う。このステップにおいては、図11の帯域管理テーブルに記述されている条件の割合分のレートをオーナが確保できているか否かを基準に判定を行う。十分なレートを確保できていないと判定された場合、ゲストレート抑制要求(ステップS65)へと進む。
ステップS65においては、MGWの持つ下種tpレートの制御要求フラグを立てることとにより、ゲスト通信の抑制を促す。ステップS65終了後、転送記録処理(ステップS57)およびパケット転送処理(S58)を行い処理を終了する。
【0031】
図7は、ISPGW0010におけるパケット受信処理のシーケンスを表した図である。図において、パケットを受信したISPGWは、ステップS71で、パケットの受信方向の判定を行う。パケットがMGW方向から受信したもの(MGWを経由するか、送信元がMGWであるかのいずれかのパケット)であった場合、ステップS72で、モバイルGWが送信元であるか否かの判定を行う。送信元がMGWであった(YES)場合、ステップS73で宛先がISPGW宛てであるか否かの判定を行う。
【0032】
ステップS73で、ISPGW宛てであると判定された(YES)場合、ステップS74に進み、受信パケットがカプセル化されているか否かの判定を行い、カプセル化されている(YES)場合、ステップS75で、デカプセル化処理を行い、その後、ステップS76で転送データがあるか否かの判定を行う。このステップS74、ステップS75およびステップS76は、図3のステップS32、ステップS33およびステップS34と同様の処理である。
【0033】
ステップS76で転送データが無いと判定された(NO)場合、ステップS77で、カプセル化パケットに対するACK送信処理を行う。このS77では、カプセル化していたヘッダ(送信元IPがMGWであり宛先IPがISPGWとなっている)に対するTCP・IPのACKを作成し、送信を行う。S78ではパケットの宛発へ転送し終了する。
【0034】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ホスト管理テーブルと、配信管理テーブルと、受信バッファとを備え、設定優先度を持つオーナー用の帯域外でゲストの通信を制御するようにしたので、オーナーに対して帯域を保証しつつダイナミックにゲストにも所定の公平性により通信を割り当てられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるモバイル・ゲート・ウェイ(MGW)の受信メイン処理を示す動作フロー図である。
【図2】図1中のステップ2の詳細処理を示す動作フロー図である。
【図3】図1中のステップ3の詳細処理を示す動作フロー図である。
【図4】図2と図3中のステップ4の詳細処理を示す動作フロー図である。
【図5】図4中のステップ5の詳細処理を示す動作フロー図である。
【図6】図4中のステップ6の詳細処理を示す動作フロー図である。
【図7】実施の形態1におけるISPゲート・ウェイ(ISPGW)の受信処理を示す動作フロー図である。
【図8】この発明の実施の形態1におけるデータ配信管理装置を含むデータ配信管理システムの構成を示す図である。
【図9】実施の形態1における配信管理テーブルの例を示す図である。
【図10】実施の形態1におけるホスト管理テーブルの例を示す図である。
【図11】実施の形態1における帯域管理テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
0001 モバイル端末(MT)、0002 受信バッファ、0003 モバイル・ゲート・ウェイ、0004 配信管理テーブル、0006 帯域管理テーブル、0007 ホスト管理テーブル、0008 高速回線、0009 受信バッファ、0010 ISPゲート・ウェイ、0013 配信管理テーブル、0014 回線、0016 無線回線、S4 転送処理、S42 配信管理テーブル登録ステップ、S55 TCPへカプセルステップ、S56 速度調節ステップ、S63 配信管理テーブル登録ステップ、S65 ゲストレート抑制要求ステップ。
Claims (9)
- 優先度の高いオーナーが行なう通信を確保し、該確保した帯域外を他のゲストに割当てる配信管理装置において、
送信元ホストの優先度を管理するホスト管理テーブルと、
各通信の通信手続、許容応答情報を管理する配信管理テーブルと、
データ転送処理の間、該データを記憶する受信バッファとを備えて、
上記ホスト管理テーブルと帯域管理テーブルによる優先度を持つオーナー用の帯域外で、所定の公平性によりゲストの通信を制御するようにしたことを特徴とするオーナー優先データ配信管理装置。 - 所定の公平性は、オーナー用の帯域外を使用する各通信のスループットに基づいて行なうようにしたことを特徴とする請求項1記載のオーナー優先データ配信管理装置。
- スループットに基づく制御は、パケット化した各パケットに対するアック(正常確認)応答を遅らせるようにしたことを特徴とする請求項2記載のオーナー優先データ配信管理装置。
- ゲストの通信状態を監視していて、該ゲストの通信状態がオーナーが要求する帯域に入り込むと、オーナー用の帯域外を使用するゲストに時間を調節して応答確認を返し、またはデータ廃棄してスループットを調節するようにしたことを特徴とする請求項2記載のオーナー優先データ配信管理装置。
- ゲストの通信状態を監視していて、該ゲストの通信状態がオーナーが要求する帯域に入り込むと、オーナー用の帯域外を使用するゲストに時間を調節して応答確認を返し、その間、受信バッファにデータを記憶し、後に転送処理するようにしたことを特徴とする請求項2記載のオーナー優先データ配信管理装置。
- 帯域管理テーブルは、オーナー毎に時間的に変化させた確保帯域を記憶し、該時間帯毎に帯域外でのゲスト使用を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のオーナー優先データ配信管理装置。
- 優先度の高いオーナーが行なう通信を確保し、該確保した帯域外を他のゲストに割当てる配信管理システムにおいて、
送信元ホストの優先度を管理するホスト管理テーブルと、各通信の通信手続、許容応答情報を管理する配信管理テーブルと、データ転送処理の間、該データを記憶する受信バッファとを備えて、上記優先度のオーナー用の帯域外で、ゲストに対し所定の公平性により各通信を共に制御するデータ配信管理装置と、
上記データ配信管理装置を経由して他の通信先と優先的に交信するオーナー装置と、
上記データ配信管理装置を経由して他の通信先と交信するゲストの端末、とで構成されることを特徴とするオーナー優先データ配信管理システム。 - 優先度の高いオーナーが行なう通信を確保し、該確保した帯域外を他のゲストに割当てる配信管理装置において、
配信管理テーブルに各通信の通信手続、許容応答情報を登録するステップと、該帯域外で通信レートが不足すると、上記配信管理テーブルを参照して各ゲストに対して所定の公平性により送信抑圧するステップ、とを備えたことを特徴とするオーナー優先データ配信管理方法。 - ゲストの通信状態を監視していて、該ゲストの通信状態がオーナーが要求する帯域に入り込むと、オーナー用の帯域外を使用するゲストに時間を調節して応答確認を返してスループットを調節するステップを備えたことを特徴とする請求項8記載のオーナー優先データ配信管理方法。
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