JP2004140511A - 課金処理方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アイコン画像(情報画像)の経済的価値に基づいて課金できるようにする。
【解決手段】画像情報及びこれに関連する関連情報を関係付けてなるアイコン画像を用いたサービスの提供を希望する依頼者の依頼に基づいて、情報管理サーバ32の情報配信部321はアイコン画像を端末装置10に配信し、アイコン登録部322は端末装置10からのアイコン登録要求に応じて、データベースDに登録する。課金処理サーバ34の登録数算出部342は、データベースDを検索して該依頼者についてのアイコンの登録数を集計し、課金処理部341は該依頼者について登録されたアイコンの数に応じて課金する。
【選択図】 図9
【解決手段】画像情報及びこれに関連する関連情報を関係付けてなるアイコン画像を用いたサービスの提供を希望する依頼者の依頼に基づいて、情報管理サーバ32の情報配信部321はアイコン画像を端末装置10に配信し、アイコン登録部322は端末装置10からのアイコン登録要求に応じて、データベースDに登録する。課金処理サーバ34の登録数算出部342は、データベースDを検索して該依頼者についてのアイコンの登録数を集計し、課金処理部341は該依頼者について登録されたアイコンの数に応じて課金する。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークを介して提供されるサービスについての課金処理に関し、特に、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信し、該情報画像を用いて各種のサービスを提供するようにしたシステムにおける課金処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、インターネットの普及に伴い、これに接続された端末からアクセス可能となったサーバー数は膨大なものとなっている。各サーバーにはそれぞれ運営者の意思に基づいて様々な情報が記録されており、端末操作者は前記端末から各サーバーにアクセスすることで必要な情報を得ることができるようになっている。そして、一般に、インターネット上の情報にアクセスするためには、操作者は端末からURLやURIと呼ばれる文字列を入力することでこれを実現することができるようになっている。
【0003】
ここで、端末操作者は一般に、限られた特定のサーバー上の特定の情報にアクセスする傾向が強いことが知られている。このため、これらの情報に少ない操作手順でアクセスをすることができるように、所謂ブックマークと呼ばれる機能が知られている。ブックマーク機能とは、当該情報の特定を一つの文字列若しくは一つの画像(アイコン)で代表させ、操作者は、その文字列等を手掛かりとし、これを選択特定することで、当該特定された情報にアクセスできるようにするものである。この機能によれば、情報を特定するためにURLなどの文字列を入力するより迅速に当該情報にアクセスすることができるようになる。
【0004】
なお、上記のような技術は所謂パーソナルコンピュータにおいて実施されるだけのものではなく、家電の領域においても広く適用されるものとなってきている。特に、デジタルテレビと呼ばれるような情報端末においても、単に放送を受信するばかりでなく、ネットワークに接続され、特定された情報にアクセスができるようになってきている。
【0005】
このようなブックマーク機能は便利な機能であるが、ブックマークが多数となった場合にその管理ないし整理が難しくなる。また、ブックマークの登録は端末操作者(デジタルテレビなどの視聴者を含む)の意思に応じて個別的に行われるものであり、情報提供者が関与することができない。
【0006】
このような点を解決するとともに、さらに情報へのアクセス、情報の提供を容易にする等のため、URL等の関連情報を内包する特殊な画像情報(本願明細書中においては情報画像という)を配信し、これを取得した情報端末において、所定の登録操作を経て該画像情報に基づく画像を表示し、表示された画像について所定の選択操作を行って関連情報を選択させることで、これを手掛かりとして、文書、画像、音声、コンピュータプログラム、あるいはこれらの組み合わせ等で構成される資源情報(リソース)等へのアクセスを行わせるようにしたサービスあるいはこれを基礎とした各種の関連サービスがインターネット上において提供されている。
【0007】
このような情報画像を用いた各種のサービスを提供する場合には、情報画像はそれ自体、あるいは該情報画像に基づいてアクセス可能な資源情報は経済的価値を有しているので、サービスの提供者はサービスの利用者に対してその内容に応じて課金することになる。この場合の従来の課金方法としては、情報画像やこれに含まれる関連情報をマウスでクリックした回数を検出して、所定期間(例えば、1カ月)内におけるクリック回数を累積し、総回数に1クリック当たりの単位料金(例えば、1円)を乗算して利用料とし、これを請求・徴収するようにしたものが知られている(例えば、本願出願人による特開2002−83230号公報参照)。
【0008】
なお、この場合の課金の対象者は、サービスの依頼者であり、必ずしも端末装置の利用者とは限らない。例えば、当該サービスが公告サービスであり、情報画像に含まれる画像情報として宣伝効果のある画像を用い、その関連情報として端末装置の利用者にアクセスしてもらいたいURL等を設定したものである場合、サービスの依頼者(課金の対象者)は広告主であり、端末装置の利用者ではない。一方、例えば、端末装置の利用者にとって有用な情報を提供するサービスである場合には、端末装置の利用者が課金の対象者となる場合がある。
【0009】
【特許文献1】
特許公開第2002−83230号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の課金方法によると、情報画像についてのクリックの総回数に応じて課金するものであるから、当該利用者が情報画像についてクリックをしないかぎり、課金することはない。すなわち、端末装置の表示装置に情報画像に係る画像を表示して該端末装置の利用者が該情報画像をいつでも利用し得る状態にあり、また、その表示によってある程度の宣伝効果を実現しているにもかかわらず、その情報画像の提供者(例えば、広告主)に対して課金することができず、実状に沿わない場合があるという問題があった。
【0011】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、情報画像の経済的価値に基づいて課金を実現できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によると、情報の配信依頼者の依頼に基づいて生成され、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信し、前記端末装置に配信された情報画像について、該端末装置からの登録要求に応じて、該情報画像を該端末装置の利用者との関係で登録し、登録された情報画像の数に応じて、前記依頼者又は前記利用者に対して課金するようにした課金処理方法が提供される。この場合において、前記端末装置からの削除要求に応じて、前記情報画像の登録を解除するようにできる。また、所定の期日毎に登録されている情報画像について前記課金を実施するようにできる。
【0013】
本発明の第2の観点によると、情報の配信依頼者の依頼に基づいて生成され、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信する配信手段と、前記端末装置に配信された情報画像について、該端末装置からの登録要求に応じて、該情報画像を該端末装置の利用者との関係で登録する登録手段と、前記登録手段により登録された情報画像の数に応じて、前記依頼者又は前記利用者に対する課金情報を生成する課金手段とを備えた課金処理装置が提供される。この場合において、前記登録手段は、前記端末装置からの削除要求に応じて、前記情報画像の登録を解除するようにできる。また、前記課金手段は、所定の期日毎に登録されている情報画像について前記課金情報を生成するようにできる。
【0014】
本発明の第3の観点によると、コンピュータを前記第2の観点に係る課金処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0015】
本発明の第4の観点によると、前記第3の観点に係るプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0016】
本発明では、登録された情報画像の数に応じて課金するようにしたので、端末装置の表示部に情報画像に係る画像を表示して、該端末装置の利用者が該情報画像をいつでも利用し得る状態にある場合に、そのいつでも利用しう得る状態にあるということの対価として、あるいは、その表示によって該依頼者についてある程度の宣伝効果を実現している場合に、その宣伝効果に対する対価として、課金することができるようになり、情報画像の経済的価値に基づいて課金することができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
〔システム構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る情報配信システムの全体構成を示す図である。図1において、10はパーソナルコンピュータ、12はディジタルテレビ、14はPDA(Personal Data Assistance)、及び16は携帯電話機であり、これらは端末装置をなすものである。図1に示した例では、パーソナルコンピュータ10及びディジタルテレビ12はインターネット等のネットワークN1に接続されており、PDA14及び携帯電話機16は基地局20、回線網N2、及びネットワーク接続装置22を介してネットワークN1に接続されている。
【0019】
30は画像情報(画像に係る情報)とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像(本実施形態中ではアイコン画像ということがある)を用いたサービスを提供するサービス提供サイトであり、特に限定されないが、情報の検索、情報の配信、オンラインショッピング、ゲームソフトの販売、企業広告、その他のサービスを提供する事業者(配信依頼者)からの依頼に基づいて、アイコン画像を配信・管理するサービスを提供する。サービス提供サイト30は、アイコン画像の配信、登録、管理等を行う情報管理サーバ32、登録されたアイコン画像について課金処理を行う課金処理サーバ34、及び各種のデータが収集・格納されたデータベース装置DをLAN(Local Area Network)等のネットワークN3を介して相互に接続して構成されている。なお、情報画像(アイコン画像)については後に詳述するが、画像情報(画像に係る情報)とは異なる概念であることに注意されたい。
【0020】
パーソナルコンピュータ10及びディジタルテレビ12とサービス提供サイト30内に設けられた情報管理サーバ32とはネットワークN1を介して相互に通信可能であり、PDA14及び携帯電話機16とサービス提供サイト30内に設けられた情報管理サーバ32とは基地局20、回線網N2、ネットワーク接続装置22、及びネットワークN1を介して相互に通信可能である。尚、図1に示した構成は、あくまでも本発明の理解を容易にするためのものであり、上述の各端末装置及びサービス提供サイト30とネットワークN1との間の接続形態は図1に示したものに限られない。また、各端末装置とサービス提供サイト30との間の通信手段は特に限定されず、電話回線、専用線、電波、光通信、又はこれらの複合であっても良い。
【0021】
また、端末装置は図1に示したパーソナルコンピュータ10、ディジタルテレビ12、PDA14、及び携帯電話機16に限られる訳ではなく、室内に設置される端末装置及び携帯可能な端末装置の何れでも良い。尚、以下の説明においては、理解を容易にするために、パーソナルコンピュータ10を用いてネットワークN1を介してサービス提供サイト30にアクセスする場合を例に挙げて説明する。
【0022】
パーソナルコンピュータ10は、CPU(中央処理装置)又はMPU(Micro Processor Unit)、RAM(Random AccessMemory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等の記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、CRT(Cathod Ray Tube)や液晶表示素子等の表示装置、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータ等の通信インタフェースを備える。
【0023】
更に、CD−ROM装置、DVD(登録商標)装置、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置、RAMディスク等の半導体記憶装置、ICカードメモリ装置、又は磁気テープ装置等の外部記憶装置を備える。これらの外部記憶装置は、可搬性のある情報記録媒体に記録されたプログラムをパーソナルコンピュータ10内に読み取るための装置である。また、パーソナルコンピュータ10内の記憶装置には、ネットワークN1を介した通信を可能とするために、少なくともオペレーティングシステム(OS)及びHTTP(HyperText Transfer Protocol)閲覧プログラム(ブラウザ等)とが記憶されている。さらに、パーソナルコンピュータ10には、アイコン画像の表示、登録、削除、その他のアイコン画像に関する処理を実行させる専用プログラム(第2管理領域制御プログラム)が予めあるいは必要に応じてインストールされる。
【0024】
情報管理サーバ32は、アイコン画像の配信依頼者(本サービス提供システムによる情報画像を利用してサービス等を提供する事業者)からの依頼に応じてアイコン画像を構成するための画像情報(画像に係る情報)及び関連情報を登録し、該アイコン画像をネットワークN1を介して接続されたパーソナルコンピュータ10、ディジタルテレビ12、PDA14、携帯電話機16等の端末装置に配信する。アイコン画像の端末装置への配信は、HTML形式で記述されたいわゆるウェブページ又は電子メールに、単なる画像として貼り付けて転送することにより行うことができる。この段階では、端末装置の利用者は配信されたアイコン画像を単なる画像としてのみ利用することができるにとどまり、関連情報を引き出すことはできない。
【0025】
端末装置において、その利用者が配信された情報に含まれるアイコン画像の取得・利用を希望する場合には、前記専用プログラムを用いて、それを登録するための操作を行うと、これに応じて情報管理サーバ32に当該アイコン画像を当該端末装置の利用者について登録するための登録要求が送られる。情報管理サーバ32において、当該登録要求に応じて当該アイコン画像を当該利用者について登録する。これにより利用者はアイコン画像から関連情報を引き出し、該関連情報に応じた情報の提供やその他のサービスを利用することができるようになる。
【0026】
課金処理サーバ34は、アイコン画像が情報管理サーバ32によって端末装置に配信され、端末装置の利用者について登録された場合に課金処理を行う。課金処理の詳細については後述する。尚、図1においては、理解の容易のため、情報管理サーバ32、課金処理サーバ34、及びデータベース装置DがネットワークN3を介して相互に接続されている形態を図示しているが、情報管理サーバ32、課金処理サーバ34、及びデータベース装置Dが全て一台のサーバによって構成されても良い。
【0027】
情報管理サーバ32、及び課金処理サーバ34は、例えば汎用コンピュータで構成される。この汎用コンピュータは、CPU又はMPU、RAMやROM、ハードディスク等の記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、CRTや液晶表示素子等の表示装置、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータ等の通信インタフェースを備える。更に、CD−ROM装置、DVD(登録商標)装置、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置、RAMディスク等の半導体記憶装置、ICカードメモリ装置、又は磁気テープ装置等の外部記憶装置を備える。また、情報管理サーバ32は、ネットワークN1を介した通信を可能とするために、少なくともOS及びHTTPサーバ用プログラムが記憶装置内に記憶されている。さらに、情報管理サーバ32には、情報画像を用いたサービスの提供を支援するためのプログラムがインストールされ、課金処理サーバ34には、登録されたアイコン画像についての課金処理を行う課金処理プログラムがインストールされている。
【0028】
〔情報管理サーバ及び情報画像(アイコン画像)〕
次に、この実施形態における情報管理サーバ32及び該情報管理サーバ32によって配信・管理される情報画像について説明する。特に限定されないが、説明を簡単にするため、ここでは、ゲームプログラムの利用権やこれに関する情報を販売するサービスを提供する事業者を情報の配信を依頼する配信依頼者として説明する。
【0029】
図1において、情報管理サーバ32は、端末装置(ここではパーソナルコンピュータ10とする)からネットワークN1を介して送られてくるウェブページのダウンロード要求に応じて、データベース装置D内の検索等を行って、必要な情報を取得し、次いで、該情報を関連情報として含むアイコン画像を生成し、当該アイコン画像を含むウェブページ情報をネットワークN1を介してパーソナルコンピュータ10に送信する。尚、該ウェブページ情報が複数のアイコン画像を含む場合においては、該アイコン画像をパーソナルコンピュータ10内に設けられる第2管理領域(詳細は後述する)に一括的にダウンロードさせるための機能を有する一括ダウンロード(D/L)ボタンを含めて送信するようにできる。
【0030】
アイコン画像は、配信する情報の内容を端的に示す画像情報(例えば、当該ゲームの購入意欲を惹起させるような登場人物等の画像情報)と、配信する情報に関連する関連情報(配信する情報そのものを含む)とを含んで構成される。関連情報としては、例えば、当該ゲームプログラム自体、当該ゲームの説明、当該ゲームの攻略方法等である。尚、アイコン画像に含まれる関連情報は配信する情報そのものに限られず、当該情報の存在する場所(URL等)を示す情報等であってもよい。
【0031】
アイコン画像は予め作成されていても良く、情報管理サーバ32が動的に作成しても良い。この場合において、アイコン画像を作成するための画像情報及び関連情報がデータベース装置D内に必ずしも記憶されている必要はなく、情報管理サーバ32又はネットワークN1に接続された図示しないサーバ(例えば、依頼者自身のサーバ等)内に記憶されていても良い。また、画像情報のデータ形式は、BMP形式、GIF(Graphics Interchange Format)形式、JPEG(Joint Photographic codingExperts Group)形式等の形式であり、その他TIFF(Tagged Image File Format)等の形式であっても良い。また、情報管理サーバ32は、パーソナルコンピュータ10内でアイコン画像に関する処理を実行させる専用プログラム(第2管理領域制御プログラム)をダウンロードするための機能を有するボタンを含めてパーソナルコンピュータ10に送るようにしても良い。
【0032】
尚、サービスの提供に関する上記の機能は、情報管理サーバ32内に論理回路を形成してハードウェアの形態で実現しても良く、各機能を実現するプログラムを記憶装置に記憶させ、CPUがこのプログラムを実行する形態で実現しても良い。更に、このプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体の内容を情報管理サーバ32が読み取ることによって実行する形態で実現してもよい。
【0033】
ここで、アイコン画像について詳細に説明する。アイコン画像は、前述したように、提供しようとする情報の内容を端的に示す画像情報であり、情報の内容が一目で把握可能になっている。しかも本実施形態においては、アイコン画像は画像情報中に関連情報が含まれている。ただし、後述するようにパーソナルコンピュータ10の第1管理領域(ブラウザウインドウ)においては、関連情報は表示されず、アイコン画像の画像情報のみが表示される。
【0034】
アイコン画像を作成する方法は、特に制限はないが本実施形態においては、例えば以下のようにして行う。図2は、関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの一例を示す図である。ここで、画像情報がGIFフォーマットの画像である場合について説明する。
【0035】
図2に示すようにアイコン画像は複数のフィールドFA1〜FA6を含んで構成される。フィールドFA1は、アイコン画像の開始部を示す情報が格納されるフィールドである。ここでは、画像情報がGIF形式のフォーマットである場合について考えているので、フィールドFA1には、アイコン画像がGIF形式の画像情報であることを識別するための‘GIF’なる文字列及びそのバージョンを含んで格納される。フィールドFA3には配色表式画像データが格納される。ここで、配色表式画像データは、画素が左から右及び上から下の順序で配列された画像データである。また、本実施形態においては画像情報がGIF形式のフォーマットである場合を考えているので、配色表式画像データは可変長符号のLZWアルゴリズムを使って符号化されている。
【0036】
フィールドFA5は注釈拡張部を格納するために設けられたフィールドであり、GIFデータ・ストリーム中のグラフィック情報とはならない文章情報を含んでいる。これは、グラフィックや製作関係者名や内容説明に関する注釈、又は、その他制御やグラフィックのデータでない類のもの全てを含めることができるようになっている。フィールドFA6は、アイコン画像のデータ・ストリームが終了したことを示す終了部を示す情報を格納するフィールドであり、他のパラメータ情報等がこの後に続かないことを意味している。フィールドFA1とフィールドFA3との間に設けられたフィールドFA2及びフィールドFA3とフィールドFA5との間に設けられたフィールドFA4には上述した情報以外の情報が格納される。例えば、画面幅、画面高さ、色解像度等、アイコン画像を表示する際に必要な表示装置の領域を定義するパラメータを含んだ情報が格納される。
【0037】
関連情報RE1は、上記注釈拡張部が格納されるフィールドFA5に、そのまま又は暗号化等の処理を施した後に格納されて一つの画像情報としてまとまることになる。これにより、結果として、データ・ストリームとしてのアイコン画像は、その内部に関連情報を含むことができるようになる。以上の説明は画像情報がGIF形式のフォーマットで作成されている場合を例に挙げて説明したが、他のフォーマット形式の画像情報であっても、関連情報が画像情報と分離された領域に記録されれば構わない。
【0038】
次に、画像情報と関連情報とからアイコン画像を作成する他の方法について説明する。図3は、関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの他の例を示す図である。図3を用いて説明する例においても、画像情報がGIF形式のフォーマットの画像情報である場合について説明する。
【0039】
図3に示すようにアイコン画像は複数のフィールドFB1〜FB6を含んで構成される。フィールドFB1は、上記と同様にアイコン画像の開始部を示す情報が格納されるフィールドである。ここでは、画像情報がGIF形式のフォーマットである場合について考えているので、フィールドFB1には、アイコン画像がGIF形式の画像情報であることを識別するための‘GIF’なる文字列及びそのバージョンを含んで格納される。フィールドFB3には配色表式画像データが格納される。ここで、配色表式画像データは、画素が左から右及び上から下の順序で配列された画像データである。しかしながら、本例の場合、画像データは、関連情報RE2を画像情報IM1に電子透かし技術を用いて混在させることにより、視覚上関連情報がそのまま視認できないようにするとともに、画像情報はそのまま視認できるようなものとなるように作成される。このようにして作成された画像データは、可変長符号のLZWアルゴリズムを使って符号化される。
【0040】
フィールドFB5は注釈拡張部を格納するために設けられたフィールドであり、GIFデータ・ストリーム中のグラフィック情報とはならない文章情報を含んでいる。本例では特に必要としないフィールドであるが、必要となれば自由な定義で情報提供者が利用することが可能である。フィールドFB6は、アイコン画像のデータ・ストリームが終了したことを示す終了部を示す情報を格納するフィールドであり、他のパラメータ情報等がこの後に続かないことを意味している。尚、フィールドFB2及びフィールドFB4は図2に示したフィールドFA2及びフィールドFA4にそれぞれ相当するものである。尚、図3に示した例においても、画像情報がGIFフォーマットである場合を例に挙げて説明したが、画像情報は他のフォーマット形式であっても良い。
【0041】
以上説明したように、関連情報が包含されたアイコン画像がデータベース装置D内に記憶されており、情報管理サーバ32はネットワークを介して送信されてくるサービス提供要求に応じてデータベース装置Dから必要な情報を読み出して、前述した一括D/Lボタンやパーソナルコンピュータ10においてアイコン画像を処理するために必要となるプログラムをダウンロードするための機能を有するボタンを含めたファイル、例えばHTML形式のファイルを作成する。そして、このファイルの内容がネットワークN1を介してサービス提供要求を送信したパーソナルコンピュータ10へ送信される。
【0042】
〔端末装置〕
次に、この実施形態における端末装置について詳細に説明する。以下の説明では、パーソナルコンピュータ10を例に挙げて説明するが、図1に示したディジタルテレビ12、PDA14、及び携帯電話機16についても同様である。尚、本実施形態の端末装置はGUI(Graphical User Interface)を備えているものとする。
【0043】
図4は本実施形態に係る端末装置としてのパーソナルコンピュータ10の要部構成を示す機能ブロック図である。パーソナルコンピュータ10は、前述したように、CPU又はMPU、RAM、ROM、又はハードディスク等の記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、CRTや液晶表示素子等の表示装置、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータ等の通信インタフェースを備え、更に、前述したCD−ROM装置等の外部記憶装置を備える。また、記憶装置には、OSやHTTP閲覧プログラム(ブラウザ)等が記憶されている。
【0044】
図4に示した各機能は、パーソナルコンピュータ10内に上述した構成とは別途に専用の論理回路を形成してハードウェアの形態で実現しても良く、各機能を実現するプログラムを記憶装置に記憶させ、CPUがこのプログラムを実行する形態で実現しても良い。更に、このプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体の内容をパーソナルコンピュータ10が読み取ることによって実行する形態で実現してもよい。図4に示したように、パーソナルコンピュータ10は、通信部62、第1管理領域制御部64、アイコン画像記憶部66、表示部68、指示入力部70、指示判断部72、第2管理領域制御部74、関連情報抽出部76、関連情報記憶部78、関連情報表示制御部80、及び関連情報処理部82を含んで構成される。
【0045】
通信部62は、例えばモデムやターミナルアダプタ等のハードウェアや、TCP/IP(Transmission Control Protocol /Internet Protocol)等の通信プロトコルに従って通信を制御するプログラム等のソフトウェアにより実現される。通信部62は、ネットワークN1と接続され、指示入力部70から入力された指示に応じて情報配信要求等を送信するとともに、この情報配信要求に対してネットワークN1を介して送信されてくる情報を受信して第1管理領域制御部64及びアイコン画像記憶部66へ出力する。また、詳細は後述するが、関連情報処理部82から関連情報の要求が出力された場合には、関連情報の要求信号をネットワークN1を介して情報管理サーバ32に送信し、得られた関連情報を関連情報処理部82へ出力する。尚、端末装置がPDA14や携帯電話機16である場合には、通信部62は、アンテナを含んで構成されても良い。
【0046】
第1管理領域制御部64は、上記通信部62から出力される情報管理サーバ32等から送られた情報の表示制御を行うものであり、例えばブラウザ等によって実現される。具体的に第1管理領域制御部64は、パーソナルコンピュータ10に設けられるCRT等の表示装置に第1管理領域(ウィンドウ)を生成し、生成した第1管理領域内に情報を表示する。情報にアイコン画像が含まれる場合には、第1管理領域制御部64は、アイコン画像の表示にあたって、アイコン画像の画像情報のみを表示し、アイコン画像に含まれる関連情報の表示は行わない。更に、情報中に前述した一括ダウンロード(D/L)ボタンや、パーソナルコンピュータ10内でアイコン画像に関する処理を実行させるプログラムをダウンロードするための機能を有するボタンが含まれる場合には、これらの表示を制御する。また、これらのボタンには、操作がなされたときの処理を規定するプログラム(スクリプト)が付随している。第1管理領域制御部64は、このプログラム(スクリプト)を解釈及び実行してプログラム(スクリプト)によって規定された処理を行う。
【0047】
アイコン画像記憶部66は通信部62から出力されるアイコン画像を一時的に記憶するものであり、RAM等の記憶装置で実現される。表示部68は、パーソナルコンピュータ10が備える表示装置の表示制御を行うものであり、第1管理領域制御部64が生成した第1管理領域、第2管理領域制御部74が生成した第2管理領域、及び関連情報表示制御部80が生成する関連情報表示領域の表示制御を行う。具体的には、表示装置の表示領域の大きさには制限があり、第1管理領域、第2管理領域、及び関連情報表示領域が表示装置の表示領域からはみ出す場合がある。この場合、利用者ははみ出した部分について視認することができず利便性が悪くなる。よって表示部68は、例えば関連情報表示領域が表示装置の表示画面内に収まるように関連情報表示領域の形状を可変する制御を行う。
【0048】
指示入力部70は、利用者がパーソナルコンピュータ10に対して各種の指示を入力するものであり、マウス、キーボード、ダイアル、ハンドル、スティック、タッチパネル等、及びOSによって実現される。指示判断部72は、指示入力部70から入力される指示を判断する。例えば、指示入力部70が2つのクリックボタンを備えるマウスを有する場合には、マウスの移動量、左クリックボタンの押下、右クリックボタンの押下による指示を判断する。また、本実施形態ではGUIを備えている場合を例に挙げて説明しているので、指示判断部72はGUIが備える各種アイコンの選択操作、ドラッグ操作、及びドロップ操作等の何れの操作指示がなされたか否かを判断する。
【0049】
第2管理領域制御部74は、アイコン画像の管理を行う。具体的には第2管理領域(ウィンドウ)の表示制御を行うとともに、第2管理領域内に表示されているアイコン画像に対して所定の操作(例えば右クリック操作)がされたと指示判断部72が判断した場合に、関連情報表示制御部80に対する制御を行って、アイコン画像に含まれる関連情報の表示制御や関連情報に応じた各種処理を行わせる。ここで、第2管理領域に表示されているアイコンは、利用者が第1管理領域に表示されたアイコン画像を第2管理領域に移動(登録)する操作を行うことで第2管理領域に表示される。ここで、アイコン画像を第2管理領域に移動する操作は、アイコン画像をパーソナルコンピュータ10内に取り込む操作に相当する。
【0050】
ここで、パーソナルコンピュータ10はGUIを備えているため、第1管理領域に表示されているアイコン画像を第2管理領域に移動させる操作が、ドラッグ・アンド・ドロップ操作であることが好適である。また、第1管理領域に表示されている一括D/Lボタンを利用者がクリックすることで第1管理領域に表示されているアイコン画像の全て、又は所定数のアイコン画像を第2管理領域に移動させることができる。更に、上記の第2管理領域に表示されているアイコン画像に対する所定の操作とは、例えばそのアイコン画像に対して右クリックをする操作である。なお、詳細は後述するが、利用者が登録の意思表示、即ち第1管理領域に表示されたアイコン画像を第2管理領域に移動する操作を行うことにより、パーソナルコンピュータ10からアイコンの登録要求が情報管理サーバ32に送られ、所定の登録処理が実行される。
【0051】
関連情報抽出部76は、アイコン画像記憶部66に記憶されたアイコン画像から関連情報を抽出する。関連情報の抽出を行うタイミングには特に制限がないが、第1管理領域に表示されたアイコン画像を第2管理領域に移動する指示がなされたと指示判断部72で判断されたときに行うことが好適である。関連情報記憶部78は、関連情報抽出部76が抽出した関連情報を記憶する。関連情報抽出部76は、CPU及び記憶装置に記憶されたプログラムによって実現され、関連情報記憶部78はRAM等の記憶装置で実現される。関連情報表示制御部80は、第2管理領域制御部74の制御の下、関連情報記憶部78に記憶された関連情報の関連情報表示領域への表示制御を行う。
【0052】
関連情報処理部82は、利用者によって関連情報の更新指示又は関連情報に応じた各種処理の指示(例えば、アプリケーションの実行指示や関連情報に埋め込まれたURLへのアクセス指示)がなされたと指示判断部72が判断した場合に、指示内容に応じて関連情報記憶部78に記憶されている関連情報の更新及び各種処理を行う。ここで、「更新」とは、関連情報記憶部78に記憶されている関連情報を全く新たな関連情報に変える意味と、関連情報記憶部78に記憶されている関連情報に新たな関連情報を付加する意味とを含む。尚、アイコン画像に全ての関連情報を含めるとアイコン画像の情報量が多くなって利用者の操作性が低下する場合には、関連情報処理部82が利用者による第2管理領域へのアイコン画像の移動指示がなされたときに、あるいは当該アイコン画像について所定の操作が行われたときに関連情報を情報管理サーバ32から取得して関連情報の更新等を行うようにできる。
【0053】
上述したような各機能ブロックのうち、第1管理領域制御部64及びアイコン画像記憶部66の一部の機能は、専用のソフトウエアによって実現されても良いが、パーソナルコンピュータ10に通常インストールされる汎用のブラウザによって実現される。この場合、第1管理領域においては上述の関連情報を含むアイコン画像は、単なる画像情報として取り扱われる。また、第2管理領域制御部74、関連情報抽出部76、関連情報記憶部78、関連情報表示制御部80、及び関連情報処理部82の機能及び指示判断部72の一部の機能は、関連情報を含むアイコン画像の処理を行う専用のプログラム(第2管理領域制御プログラム)によって実現される。
【0054】
従って、ブラウザを用いてアイコン画像が第1管理領域に表示されたとしても、第2管理領域制御プログラムがインストールされていない場合には、当該アイコン画像に含まれる関連情報やこれに基づく情報を参照等することができない。このため、この実施形態では、第2管理領域制御プログラムをダウンロードするためのダウンロード(D/L)ボタンが第1管理領域に表示されるようにしている。このダウンロードボタン(D/L)について所定の操作(例えば、マウスでクリック)を行うことにより、上記第2管理領域制御プログラムをネットワークN1を介して即座に得ることができるようになっている。
【0055】
〔処理の一例〕
次に、情報管理サーバ32によって実現される処理の一例について、図5を参照して説明する。
【0056】
まず、利用者が情報管理サーバ32から配信される情報を取得する指示(情報取得指示)を図4に示した指示入力部70から行うと(E1)、指示判断部72はこの指示を判断して情報取得指示がなされた旨を示す信号を第1管理領域制御部64へ出力する。第1管理領域制御部64は、この信号が入力されると、通信部62へ制御信号を出力し、通信部62はネットワークN1を介して情報管理サーバ32へサービス提供要求としての情報配信要求を送信する(E2)。
【0057】
ネットワークN1を介して情報配信要求が送信されてくると、情報管理サーバ32は、データベース装置Dから情報配信要求で指示される情報を読み出す。このとき情報管理サーバ32は、読み出した情報に関連するアイコン画像等も読み出す(E3)。これらの情報を読み出すと、情報管理サーバ32は、データベース装置Dから読み出した情報に対して一括D/Lボタンを付加し(E4)、更に図4に示した各機能ブロックを実現するプログラムである第2管理領域プログラム(アイコン画像の処理を行うプログラム)をダウンロードするためのダウンロード(D/L)ボタンを付加して(E5)、例えばHTML形式のファイルを作成する。
【0058】
尚、本実施形態では理解を容易にするため、データベース装置Dから読み出した情報に一括D/Lボタン及びD/Lボタンを付加する場合を例に挙げて説明する。しかしながら、データベース装置Dから情報を読み出す度にこれらを付加するのではなく、データベース装置Dに格納されている情報に予め一括D/Lボタン及びD/Lボタンが付加されていてもよい。この場合には、情報管理サーバ32は情報配信要求に応じて一括D/Lボタン及びD/Lボタンが付加された情報をデータベース装置Dから読み出すことになる。
【0059】
情報配信サーバ32がアイコン画像等を含む情報に一括D/Lボタン及びD/Lボタンを付加すると、これらはネットワークN1を介してパーソナルコンピュータ10へ送信される。パーソナルコンピュータ10で受信された一括D/Lボタン、D/Lボタン、及びアイコン画像を含む情報は図4中の通信部62を介して第1管理領域制御部64へ出力され、情報配信要求(E2)に対する結果として第1管理領域に表示される(E7)。このとき、通信部62から出力されたアイコン画像はアイコン画像記憶部66に記憶される。
【0060】
図6は第1管理領域の表示例を示す図である。図6において、90はパーソナルコンピュータ10が備える表示装置の表示領域を示している。この表示領域90内には、第1管理領域R1と第2管理領域R2とが表示されている。図6に示した例では、第1管理領域R1内に商品としてゲームを提供するホームページの内容が表示されており、その内容はタイトルt1,t2、イメージ画像Im1、メッセージm1,m2、アイコン画像IP1,IP2、第1管理領域R1に表示されたアイコン画像を全て第2管理領域R2に移動させる指示を行う一括D/LボタンB10、及び図4に示した各機能を実現するプログラムをダウンロードする機能が付加されたD/LボタンB11を含んでいる。一括D/LボタンB10及びD/LボタンB11は利用者が操作可能な状態で表示される。この状態では、第1管理領域制御部64等の機能を実現するブラウザは、関連情報を含むアイコン画像IP1,IP2を単なる画像情報としてのみ認識しており、従って関連情報は表示されない。
【0061】
アイコン画像IP1,IP2が第1管理領域R1に表示されている状態で、利用者がマウスを操作してアイコン画像IP1,IP2の何れか又は双方を第2管理領域R2に移動させる指示を行うと(E8)、その旨が指示判断部72から第2管理領域制御部74、関連情報抽出部76、及び関連情報処理部82へ出力される。GUIを備えているパーソナルコンピュータ10においては、この移動指示は利用者の指示によるドラッグ・アンド・ドロップ操作により行われることが好適である。この操作は、移動指示を行うアイコン画像IP1,IP2が表示された位置に利用者の操作によってマウスカーソルCを移動させ、マウスの左ボタンを押下したままマウスを操作してマウスカーソルCを第2管理領域R2内部へ移動させて、マウスの左ボタンを開放する操作である。
【0062】
移動指示がなされると、第2管理領域制御部74は移動指示がなされたアイコン画像IP1,IP2の何れか又は双方をアイコン画像記憶部66から読み出して、第2管理領域R2内に表示させる。また、関連情報抽出部76は移動指示がなされたアイコン画像IP1,IP2の何れか又は双方に含まれる関連情報を抽出して関連情報記憶部78へ記憶させる。
【0063】
第1管理領域R1に表示されているアイコン画像IP1,IP2の全てを第2管理領域R2へ移動させる指示を行う場合に、利用者が第1管理領域R1中の一括D/LボタンB10が表示されている位置にマウスカーソルCを移動させて例えば左クリック操作を行うと、第1管理領域R1内に表示されているアイコン画像の全てに対して第2管理領域R2への移動指示がなされたと同一の処理が行われる。これは、一括D/LボタンB10に付随しているプログラム(スクリプト)を第1管理領域制御部64が解釈及び実行することによって行われる。一括D/LボタンB10が操作(クリック)された時の処理は、一括D/LボタンB10に付随しているプログラム(スクリプト)によって規定されるため、第2管理領域R2に移動させるアイコン画像の指示はプログラム(スクリプト)内において定義される。
【0064】
尚、本実施形態においては説明を簡単化するために、アイコン画像に関連情報の全てが予め含まれている場合を例に挙げて説明している。しかしながら、関連情報の情報量が多い場合には、アイコン画像に情報管理サーバ32に対して関連情報を要求する情報を関連情報として含ませ、関連情報抽出部76が関連情報を抽出して関連情報記憶部78へ記憶させたときに、関連情報処理部82が情報管理サーバ32から関連情報を取得するようにしてもよい。これは、例えば情報量が多いゲームのプログラムをダウンロードする場合に適用すると好適である。
【0065】
以上の処理が終了し、利用者がマウスを操作して第2管理領域R2に表示されたアイコン画像が表示されている位置にマウスカーソルを移動させて特定の操作(例えば右クリック)を行うと(E9)、マウスカーソルが表示されている位置に配置されているアイコン画像に関連した関連情報が表示される。この処理は、利用者がマウスの移動及び右クリックの操作を行うと、図4中の指示判断部72がアイコン画像に対して特定の操作(右クリック)がなされたと判断し、その旨を示す信号を第2管理領域制御部74に出力する。
【0066】
第2管理領域制御部74は指示判断部72から出力される信号に基づいて関連情報表示制御部80を制御する。ここで、第2管理領域制御部74には第2管理領域に表示されたアイコン画像に対して右クリック操作がなされた旨の信号が入力されているので、第2管理領域制御部74は右クリック操作がなされたアイコン画像に関連する関連情報を関連情報記憶部78から読み出し、表示制御を行う旨の制御信号を出力する。関連情報表示制御部80は、第2管理領域制御部74から出力される制御信号に基づいて関連情報記憶部78から該当する関連情報を読み出して表示部68に出力する。
【0067】
図7は、関連情報が表示される様子の一例を示す図である。図7において、利用者がマウス95を操作して第2管理領域R2に表示されているアイコン画像ipが表示されている位置にマウスカーソルCを移動させ、右クリックボタン96bを押下すると、図7に示すように関連情報表示領域R3内に関連情報が表示される。図7に示した例では、関連情報表示領域R3内に4つの関連情報を含んでなる関連情報RE10が表示されている。以上の操作により、利用者はアイコン画像ipに関連した関連情報を得ることができる。
【0068】
尚、例えば関連情報表示領域R3に表示された関連情報中にURLが含まれている場合において、利用者がマウス95を操作してその関連情報が表示されている位置(図7に示した例では、「関連情報d」が表示されている位置)にマウスカーソルCを移動させて所定の操作(例えば、左クリックボタン96aを押下する操作)を行うと、図4に示した指示判断部72は関連情報に対して特定の操作(左クリック)がなされたと判断し、その旨を示す信号を関連情報処理部82に出力する。関連情報処理部82は、関連情報記憶部78から左クリック操作がなされた関連情報に含まれるURLに対するアクセス要求を通信部62へ出力する。通信部62は、上記URLで指定される情報へのアクセス要求をネットワークN1を介して送信して該当する情報を取得し、その結果を例えば第1管理領域制御部64へ出力する。第1管理領域制御部64がこの情報のレイアウト設定等の処理を行って表示部68へ出力すると、取得した情報が表示装置に表示される。
【0069】
尚、関連情報表示領域R3に表示する関連情報の表示形式は、図7に示したように複数の関連情報を一覧形式で表示するのみならず、図8に示すように階層形式の表示形式であっても良い。この場合には、関連情報自体も階層的に形成されている。図8は、階層形式で表示される関連情報の一例を示す図である。図8中において、図中符号M1〜M3を付した印は、下層の関連情報があることを示す印である。図8に示した例では、第1階層DR1〜第3階層DR3を例示しており、第2階層DR2の関連情報は第1階層中の「関連情報b」に関連する階層であり、第3階層DR3の関連情報は第2階層中の「関連情報b1」に関連する階層である。関連情報の階層数及び各階層に設けられる関連情報の数は、関連情報毎に設定される。
【0070】
〔課金処理〕
次に、上述したようなサービス(情報画像の配信・管理サービス)の提供に伴う課金処理について説明する。この実施形態では、依頼者からの依頼に応じてアイコン画像を端末装置に配信するようにしているので、該アイコン画像が端末装置に配信され、該端末装置の利用者が該アイコン画像の登録を行い、該アイコン画像が端末装置の表示部に表示されて、いつでも利用できる状態にあり、表示されたアイコン画像に係る画像により該依頼者の宣伝広告として機能していると推測される場合に、該依頼者に対して課金するという方法を採用することにしている。
【0071】
図9はこのシステムにおける課金処理を行うための要部の機能構成を示すブロック図である。
【0072】
パーソナルコンピュータ10において、その利用者がインターネットエクスプローラ等のブラウザを用いて所定のURL等を入力する等して、情報管理サーバ32に対して情報の配信要求を送ると、情報管理サーバ32の情報配信部321は、依頼者の依頼に係るハイパーテキスト等で記述されたファイル及びこれにリンクされた画像ファイル等からなるウェブページ情報をパーソナルコンピュータ10に送る。パーソナルコンピュータ10においては、その表示部68の第1管理領域(インターネットエクスプローラ等の表示ウインドウ)中に当該ウェブページ情報が表示される。このウェブページ情報の中には、該依頼者の依頼に係る単一又は複数のアイコン画像が埋め込まれているが、この段階では、当該アイコン画像は、単なる画像(画像情報)として取り扱われている。
【0073】
パーソナルコンピュータ10の利用者は、表示部68の第1管理領域に表示されているアイコン画像の登録を希望する場合には、当該アイコン画像を第2管理領域(アイコン画像及びこれに含まれる関連情報を利用するための専用プログラムの表示ウインドウ)にマウス等を用いてドラッグ・アンド・ドロップ操作等により移動する。この操作により、パーソナルコンピュータ10からアイコン登録要求が情報管理サーバ32に送られる。
【0074】
情報管理サーバ32において、アイコン登録部(削除部を含む)322は、データベースDのアイコン登録情報(図10参照)に当該アイコン画像の識別情報であるアイコンID(例えば、ファイル名)及び現在の年月日(登録年月日)を、当該利用者の識別情報としての利用者ID(例えば、該利用者のメールアドレス)と関係付けて登録する。登録年月日は時刻を含んでいてもよい。
【0075】
パーソナルコンピュータ10において、当該利用者は、登録したアイコン画像(即ち、第2管理領域に表示されているアイコン画像)について、例えば右クリックでメニューを表示し、メニューの希望するものを左クリックする等の操作を行うことにより、いつでもその関連情報に対応する情報の取得やサービスの提供を受けることができる。当該利用者が第2管理領域に表示されているアイコン画像を不要と考える場合には、ドラッグ・アンド・ドロップ操作等によりゴミ箱に移動し、あるいは所定の削除の操作を実施することにより、当該アイコン画像を削除(登録の解除)することができる。この操作を行うと、パーソナルコンピュータ10からアイコン削除要求が情報管理サーバ32に送られ、アイコン登録部322は、データベースDのアイコン登録情報D1(図10)から削除要求に係るアイコン画像についての各情報(アイコンID等)を削除する。
【0076】
図9において、課金処理サーバ34は、課金処理部341及び登録数算出部342を備えており、課金処理部341は所定の期日毎に課金処理を行う。課金処理を行う期日は、依頼者との契約に従って、例えば、毎月1回、月末日に行われる。課金処理部341は、カレンダー及び時計を参照して、所定の期日の到来を監視し、所定の期日が到来した場合に、登録数算出部342にアイコン画像の登録数の集計の開始を指示する。登録数算出部は342は、データベースDのアイコン登録情報D1を全ての利用者について検索して、各アイコン画像のそれぞれについての登録数を集計し、アイコンIDとこれに対応する登録数の集計結果を課金処理部341に渡す。
【0077】
課金処理部341は、データベースDの課金情報D2(図11)のアイコンIDに対応する登録数の欄に登録数算出部342から受け取った登録数を記録する。ここで、課金情報D2は、図11に示されているように、依頼者の識別情報としての依頼者IDに対応して、単一又は複数のアイコンIDが登録され、各アイコンIDのそれぞれに対応して、該アイコン画像の1個当たりの単価、登録数、金額、その他の各欄が設定されるデータベースである。この実施形態では、課金情報D2には、依頼者IDに対応して総金額が設定される欄も設けられている。アイコンIDと単価は、該依頼者との契約において予め決められたものが記録されている。登録数は登録数算出部342による集計結果に基づいて課金処理部341により更新される。
【0078】
課金情報D2の登録数の更新の後、課金処理部341は、各アイコンID毎に(単価)×(登録数)を算出し、その算出結果を金額欄に記録する。次いで、各依頼者IDのそれぞれについて、該金額欄に設定された金額を全て加算して総金額を算出し、これを各依頼者毎に設定された総金額欄に記録して、課金処理を終了する。課金情報D2の総金額欄に記録された総金額が、当該依頼者に対する課金額であり、該課金額に基づいて、例えば請求書が該依頼者に対して発行される。
【0079】
尚、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0080】
例えば、上記実施形態においては、課金は依頼者に対して行うようにしたが、アイコン画像の登録を行った者(端末装置の利用者)に対して、その登録数に応じて課金するようにしてもよい。
【0081】
また、課金額の算出は、所定の期日毎(例えば、毎月1回月末日)に登録されているアイコン画像について集計するものとしており、この場合には、所定の期日から次回の所定の期日までの間に登録され、さらに削除されたアイコン画像については課金されないことになる。この場合には、情報管理サーバ32がパーソナルコンピュータ10からアイコン削除要求を受け取ったときに直ちにアイコン登録情報D2から削除するのではなく、課金処理のための所定の期日を待って、その課金処理の直後に削除するようにすればよい。
【0082】
上記実施形態では、アイコン画像を登録して、これをいつでも利用し得る状態にある場合に、該アイコン画像の登録数に応じて、依頼者に対して、あるいはアイコン画像の利用者(端末装置の利用者)に対して課金する場合について説明しているが、アイコン画像の利用者が当該アイコン画像を用いて該依頼者又は他の事業者による各種のサービスの提供を受けた場合の該利用者に対する課金は別途発生する場合があることは言うまでもない。
【0083】
また、上記実施形態では、画像情報に関連情報を電子すかし技術等により一体的に含ませてなる情報画像(即ち、見かけ上は通常の画像情報であり、通常のブラウザプログラムを用いて配信でき、専用プログラムを用いた場合にそれに含まれる関連情報を引き出すことができるようにしたもの)を配信する場合の依頼者に対する課金について説明しているが、情報画像はこのような形態のものに限定されず、画像情報と関連情報とをそれぞれ別々の互いに独立したファイル情報として、これらを互いに関係付けてなる情報画像であってもよい。即ち、情報管理サーバ内で画像情報と関連情報とを関係付けるデータベースを管理するようにし、端末装置からの要求に応じて、画像情報と関連情報とを一つの情報パッケージとして端末装置に送るようにしてもよい。この場合には、通常のブラウザプログラムを用いて配信することはできないので、情報画像の配信も専用プログラムを用いて行うことになる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、情報画像の経済的価値に基づいて課金することができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。
【図2】関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図3】関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの他の例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る端末装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る端末装置及び情報管理サーバの処理を示す流れ図である。
【図6】本発明の実施形態に係る端末装置の表示内容の一例を示す図である。
【図7】関連情報が表示される様子の一例を示す図である。
【図8】階層形式で表示される関連情報の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る課金処理の機能構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施形態に係るアイコン登録情報の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る課金情報の構成を示す図である。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ
12…ディジタルテレビ
14…PDA
16…携帯電話機
32…情報管理サーバ
321…情報配信部
322…アイコン登録部
34…課金処理サーバ
341…課金処理部
342…登録数算出部
64…第1管理領域制御部
74…第2管理領域制御部
D…データベース装置
D1…アイコン登録情報
D2…課金情報
IP1,IP2…アイコン画像
N1…ネットワーク
R1…第1管理領域
R2…第2管理領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークを介して提供されるサービスについての課金処理に関し、特に、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信し、該情報画像を用いて各種のサービスを提供するようにしたシステムにおける課金処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、インターネットの普及に伴い、これに接続された端末からアクセス可能となったサーバー数は膨大なものとなっている。各サーバーにはそれぞれ運営者の意思に基づいて様々な情報が記録されており、端末操作者は前記端末から各サーバーにアクセスすることで必要な情報を得ることができるようになっている。そして、一般に、インターネット上の情報にアクセスするためには、操作者は端末からURLやURIと呼ばれる文字列を入力することでこれを実現することができるようになっている。
【0003】
ここで、端末操作者は一般に、限られた特定のサーバー上の特定の情報にアクセスする傾向が強いことが知られている。このため、これらの情報に少ない操作手順でアクセスをすることができるように、所謂ブックマークと呼ばれる機能が知られている。ブックマーク機能とは、当該情報の特定を一つの文字列若しくは一つの画像(アイコン)で代表させ、操作者は、その文字列等を手掛かりとし、これを選択特定することで、当該特定された情報にアクセスできるようにするものである。この機能によれば、情報を特定するためにURLなどの文字列を入力するより迅速に当該情報にアクセスすることができるようになる。
【0004】
なお、上記のような技術は所謂パーソナルコンピュータにおいて実施されるだけのものではなく、家電の領域においても広く適用されるものとなってきている。特に、デジタルテレビと呼ばれるような情報端末においても、単に放送を受信するばかりでなく、ネットワークに接続され、特定された情報にアクセスができるようになってきている。
【0005】
このようなブックマーク機能は便利な機能であるが、ブックマークが多数となった場合にその管理ないし整理が難しくなる。また、ブックマークの登録は端末操作者(デジタルテレビなどの視聴者を含む)の意思に応じて個別的に行われるものであり、情報提供者が関与することができない。
【0006】
このような点を解決するとともに、さらに情報へのアクセス、情報の提供を容易にする等のため、URL等の関連情報を内包する特殊な画像情報(本願明細書中においては情報画像という)を配信し、これを取得した情報端末において、所定の登録操作を経て該画像情報に基づく画像を表示し、表示された画像について所定の選択操作を行って関連情報を選択させることで、これを手掛かりとして、文書、画像、音声、コンピュータプログラム、あるいはこれらの組み合わせ等で構成される資源情報(リソース)等へのアクセスを行わせるようにしたサービスあるいはこれを基礎とした各種の関連サービスがインターネット上において提供されている。
【0007】
このような情報画像を用いた各種のサービスを提供する場合には、情報画像はそれ自体、あるいは該情報画像に基づいてアクセス可能な資源情報は経済的価値を有しているので、サービスの提供者はサービスの利用者に対してその内容に応じて課金することになる。この場合の従来の課金方法としては、情報画像やこれに含まれる関連情報をマウスでクリックした回数を検出して、所定期間(例えば、1カ月)内におけるクリック回数を累積し、総回数に1クリック当たりの単位料金(例えば、1円)を乗算して利用料とし、これを請求・徴収するようにしたものが知られている(例えば、本願出願人による特開2002−83230号公報参照)。
【0008】
なお、この場合の課金の対象者は、サービスの依頼者であり、必ずしも端末装置の利用者とは限らない。例えば、当該サービスが公告サービスであり、情報画像に含まれる画像情報として宣伝効果のある画像を用い、その関連情報として端末装置の利用者にアクセスしてもらいたいURL等を設定したものである場合、サービスの依頼者(課金の対象者)は広告主であり、端末装置の利用者ではない。一方、例えば、端末装置の利用者にとって有用な情報を提供するサービスである場合には、端末装置の利用者が課金の対象者となる場合がある。
【0009】
【特許文献1】
特許公開第2002−83230号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の課金方法によると、情報画像についてのクリックの総回数に応じて課金するものであるから、当該利用者が情報画像についてクリックをしないかぎり、課金することはない。すなわち、端末装置の表示装置に情報画像に係る画像を表示して該端末装置の利用者が該情報画像をいつでも利用し得る状態にあり、また、その表示によってある程度の宣伝効果を実現しているにもかかわらず、その情報画像の提供者(例えば、広告主)に対して課金することができず、実状に沿わない場合があるという問題があった。
【0011】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、情報画像の経済的価値に基づいて課金を実現できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によると、情報の配信依頼者の依頼に基づいて生成され、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信し、前記端末装置に配信された情報画像について、該端末装置からの登録要求に応じて、該情報画像を該端末装置の利用者との関係で登録し、登録された情報画像の数に応じて、前記依頼者又は前記利用者に対して課金するようにした課金処理方法が提供される。この場合において、前記端末装置からの削除要求に応じて、前記情報画像の登録を解除するようにできる。また、所定の期日毎に登録されている情報画像について前記課金を実施するようにできる。
【0013】
本発明の第2の観点によると、情報の配信依頼者の依頼に基づいて生成され、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信する配信手段と、前記端末装置に配信された情報画像について、該端末装置からの登録要求に応じて、該情報画像を該端末装置の利用者との関係で登録する登録手段と、前記登録手段により登録された情報画像の数に応じて、前記依頼者又は前記利用者に対する課金情報を生成する課金手段とを備えた課金処理装置が提供される。この場合において、前記登録手段は、前記端末装置からの削除要求に応じて、前記情報画像の登録を解除するようにできる。また、前記課金手段は、所定の期日毎に登録されている情報画像について前記課金情報を生成するようにできる。
【0014】
本発明の第3の観点によると、コンピュータを前記第2の観点に係る課金処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0015】
本発明の第4の観点によると、前記第3の観点に係るプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0016】
本発明では、登録された情報画像の数に応じて課金するようにしたので、端末装置の表示部に情報画像に係る画像を表示して、該端末装置の利用者が該情報画像をいつでも利用し得る状態にある場合に、そのいつでも利用しう得る状態にあるということの対価として、あるいは、その表示によって該依頼者についてある程度の宣伝効果を実現している場合に、その宣伝効果に対する対価として、課金することができるようになり、情報画像の経済的価値に基づいて課金することができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
〔システム構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る情報配信システムの全体構成を示す図である。図1において、10はパーソナルコンピュータ、12はディジタルテレビ、14はPDA(Personal Data Assistance)、及び16は携帯電話機であり、これらは端末装置をなすものである。図1に示した例では、パーソナルコンピュータ10及びディジタルテレビ12はインターネット等のネットワークN1に接続されており、PDA14及び携帯電話機16は基地局20、回線網N2、及びネットワーク接続装置22を介してネットワークN1に接続されている。
【0019】
30は画像情報(画像に係る情報)とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像(本実施形態中ではアイコン画像ということがある)を用いたサービスを提供するサービス提供サイトであり、特に限定されないが、情報の検索、情報の配信、オンラインショッピング、ゲームソフトの販売、企業広告、その他のサービスを提供する事業者(配信依頼者)からの依頼に基づいて、アイコン画像を配信・管理するサービスを提供する。サービス提供サイト30は、アイコン画像の配信、登録、管理等を行う情報管理サーバ32、登録されたアイコン画像について課金処理を行う課金処理サーバ34、及び各種のデータが収集・格納されたデータベース装置DをLAN(Local Area Network)等のネットワークN3を介して相互に接続して構成されている。なお、情報画像(アイコン画像)については後に詳述するが、画像情報(画像に係る情報)とは異なる概念であることに注意されたい。
【0020】
パーソナルコンピュータ10及びディジタルテレビ12とサービス提供サイト30内に設けられた情報管理サーバ32とはネットワークN1を介して相互に通信可能であり、PDA14及び携帯電話機16とサービス提供サイト30内に設けられた情報管理サーバ32とは基地局20、回線網N2、ネットワーク接続装置22、及びネットワークN1を介して相互に通信可能である。尚、図1に示した構成は、あくまでも本発明の理解を容易にするためのものであり、上述の各端末装置及びサービス提供サイト30とネットワークN1との間の接続形態は図1に示したものに限られない。また、各端末装置とサービス提供サイト30との間の通信手段は特に限定されず、電話回線、専用線、電波、光通信、又はこれらの複合であっても良い。
【0021】
また、端末装置は図1に示したパーソナルコンピュータ10、ディジタルテレビ12、PDA14、及び携帯電話機16に限られる訳ではなく、室内に設置される端末装置及び携帯可能な端末装置の何れでも良い。尚、以下の説明においては、理解を容易にするために、パーソナルコンピュータ10を用いてネットワークN1を介してサービス提供サイト30にアクセスする場合を例に挙げて説明する。
【0022】
パーソナルコンピュータ10は、CPU(中央処理装置)又はMPU(Micro Processor Unit)、RAM(Random AccessMemory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等の記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、CRT(Cathod Ray Tube)や液晶表示素子等の表示装置、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータ等の通信インタフェースを備える。
【0023】
更に、CD−ROM装置、DVD(登録商標)装置、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置、RAMディスク等の半導体記憶装置、ICカードメモリ装置、又は磁気テープ装置等の外部記憶装置を備える。これらの外部記憶装置は、可搬性のある情報記録媒体に記録されたプログラムをパーソナルコンピュータ10内に読み取るための装置である。また、パーソナルコンピュータ10内の記憶装置には、ネットワークN1を介した通信を可能とするために、少なくともオペレーティングシステム(OS)及びHTTP(HyperText Transfer Protocol)閲覧プログラム(ブラウザ等)とが記憶されている。さらに、パーソナルコンピュータ10には、アイコン画像の表示、登録、削除、その他のアイコン画像に関する処理を実行させる専用プログラム(第2管理領域制御プログラム)が予めあるいは必要に応じてインストールされる。
【0024】
情報管理サーバ32は、アイコン画像の配信依頼者(本サービス提供システムによる情報画像を利用してサービス等を提供する事業者)からの依頼に応じてアイコン画像を構成するための画像情報(画像に係る情報)及び関連情報を登録し、該アイコン画像をネットワークN1を介して接続されたパーソナルコンピュータ10、ディジタルテレビ12、PDA14、携帯電話機16等の端末装置に配信する。アイコン画像の端末装置への配信は、HTML形式で記述されたいわゆるウェブページ又は電子メールに、単なる画像として貼り付けて転送することにより行うことができる。この段階では、端末装置の利用者は配信されたアイコン画像を単なる画像としてのみ利用することができるにとどまり、関連情報を引き出すことはできない。
【0025】
端末装置において、その利用者が配信された情報に含まれるアイコン画像の取得・利用を希望する場合には、前記専用プログラムを用いて、それを登録するための操作を行うと、これに応じて情報管理サーバ32に当該アイコン画像を当該端末装置の利用者について登録するための登録要求が送られる。情報管理サーバ32において、当該登録要求に応じて当該アイコン画像を当該利用者について登録する。これにより利用者はアイコン画像から関連情報を引き出し、該関連情報に応じた情報の提供やその他のサービスを利用することができるようになる。
【0026】
課金処理サーバ34は、アイコン画像が情報管理サーバ32によって端末装置に配信され、端末装置の利用者について登録された場合に課金処理を行う。課金処理の詳細については後述する。尚、図1においては、理解の容易のため、情報管理サーバ32、課金処理サーバ34、及びデータベース装置DがネットワークN3を介して相互に接続されている形態を図示しているが、情報管理サーバ32、課金処理サーバ34、及びデータベース装置Dが全て一台のサーバによって構成されても良い。
【0027】
情報管理サーバ32、及び課金処理サーバ34は、例えば汎用コンピュータで構成される。この汎用コンピュータは、CPU又はMPU、RAMやROM、ハードディスク等の記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、CRTや液晶表示素子等の表示装置、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータ等の通信インタフェースを備える。更に、CD−ROM装置、DVD(登録商標)装置、ハードディスク装置、光磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置、RAMディスク等の半導体記憶装置、ICカードメモリ装置、又は磁気テープ装置等の外部記憶装置を備える。また、情報管理サーバ32は、ネットワークN1を介した通信を可能とするために、少なくともOS及びHTTPサーバ用プログラムが記憶装置内に記憶されている。さらに、情報管理サーバ32には、情報画像を用いたサービスの提供を支援するためのプログラムがインストールされ、課金処理サーバ34には、登録されたアイコン画像についての課金処理を行う課金処理プログラムがインストールされている。
【0028】
〔情報管理サーバ及び情報画像(アイコン画像)〕
次に、この実施形態における情報管理サーバ32及び該情報管理サーバ32によって配信・管理される情報画像について説明する。特に限定されないが、説明を簡単にするため、ここでは、ゲームプログラムの利用権やこれに関する情報を販売するサービスを提供する事業者を情報の配信を依頼する配信依頼者として説明する。
【0029】
図1において、情報管理サーバ32は、端末装置(ここではパーソナルコンピュータ10とする)からネットワークN1を介して送られてくるウェブページのダウンロード要求に応じて、データベース装置D内の検索等を行って、必要な情報を取得し、次いで、該情報を関連情報として含むアイコン画像を生成し、当該アイコン画像を含むウェブページ情報をネットワークN1を介してパーソナルコンピュータ10に送信する。尚、該ウェブページ情報が複数のアイコン画像を含む場合においては、該アイコン画像をパーソナルコンピュータ10内に設けられる第2管理領域(詳細は後述する)に一括的にダウンロードさせるための機能を有する一括ダウンロード(D/L)ボタンを含めて送信するようにできる。
【0030】
アイコン画像は、配信する情報の内容を端的に示す画像情報(例えば、当該ゲームの購入意欲を惹起させるような登場人物等の画像情報)と、配信する情報に関連する関連情報(配信する情報そのものを含む)とを含んで構成される。関連情報としては、例えば、当該ゲームプログラム自体、当該ゲームの説明、当該ゲームの攻略方法等である。尚、アイコン画像に含まれる関連情報は配信する情報そのものに限られず、当該情報の存在する場所(URL等)を示す情報等であってもよい。
【0031】
アイコン画像は予め作成されていても良く、情報管理サーバ32が動的に作成しても良い。この場合において、アイコン画像を作成するための画像情報及び関連情報がデータベース装置D内に必ずしも記憶されている必要はなく、情報管理サーバ32又はネットワークN1に接続された図示しないサーバ(例えば、依頼者自身のサーバ等)内に記憶されていても良い。また、画像情報のデータ形式は、BMP形式、GIF(Graphics Interchange Format)形式、JPEG(Joint Photographic codingExperts Group)形式等の形式であり、その他TIFF(Tagged Image File Format)等の形式であっても良い。また、情報管理サーバ32は、パーソナルコンピュータ10内でアイコン画像に関する処理を実行させる専用プログラム(第2管理領域制御プログラム)をダウンロードするための機能を有するボタンを含めてパーソナルコンピュータ10に送るようにしても良い。
【0032】
尚、サービスの提供に関する上記の機能は、情報管理サーバ32内に論理回路を形成してハードウェアの形態で実現しても良く、各機能を実現するプログラムを記憶装置に記憶させ、CPUがこのプログラムを実行する形態で実現しても良い。更に、このプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体の内容を情報管理サーバ32が読み取ることによって実行する形態で実現してもよい。
【0033】
ここで、アイコン画像について詳細に説明する。アイコン画像は、前述したように、提供しようとする情報の内容を端的に示す画像情報であり、情報の内容が一目で把握可能になっている。しかも本実施形態においては、アイコン画像は画像情報中に関連情報が含まれている。ただし、後述するようにパーソナルコンピュータ10の第1管理領域(ブラウザウインドウ)においては、関連情報は表示されず、アイコン画像の画像情報のみが表示される。
【0034】
アイコン画像を作成する方法は、特に制限はないが本実施形態においては、例えば以下のようにして行う。図2は、関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの一例を示す図である。ここで、画像情報がGIFフォーマットの画像である場合について説明する。
【0035】
図2に示すようにアイコン画像は複数のフィールドFA1〜FA6を含んで構成される。フィールドFA1は、アイコン画像の開始部を示す情報が格納されるフィールドである。ここでは、画像情報がGIF形式のフォーマットである場合について考えているので、フィールドFA1には、アイコン画像がGIF形式の画像情報であることを識別するための‘GIF’なる文字列及びそのバージョンを含んで格納される。フィールドFA3には配色表式画像データが格納される。ここで、配色表式画像データは、画素が左から右及び上から下の順序で配列された画像データである。また、本実施形態においては画像情報がGIF形式のフォーマットである場合を考えているので、配色表式画像データは可変長符号のLZWアルゴリズムを使って符号化されている。
【0036】
フィールドFA5は注釈拡張部を格納するために設けられたフィールドであり、GIFデータ・ストリーム中のグラフィック情報とはならない文章情報を含んでいる。これは、グラフィックや製作関係者名や内容説明に関する注釈、又は、その他制御やグラフィックのデータでない類のもの全てを含めることができるようになっている。フィールドFA6は、アイコン画像のデータ・ストリームが終了したことを示す終了部を示す情報を格納するフィールドであり、他のパラメータ情報等がこの後に続かないことを意味している。フィールドFA1とフィールドFA3との間に設けられたフィールドFA2及びフィールドFA3とフィールドFA5との間に設けられたフィールドFA4には上述した情報以外の情報が格納される。例えば、画面幅、画面高さ、色解像度等、アイコン画像を表示する際に必要な表示装置の領域を定義するパラメータを含んだ情報が格納される。
【0037】
関連情報RE1は、上記注釈拡張部が格納されるフィールドFA5に、そのまま又は暗号化等の処理を施した後に格納されて一つの画像情報としてまとまることになる。これにより、結果として、データ・ストリームとしてのアイコン画像は、その内部に関連情報を含むことができるようになる。以上の説明は画像情報がGIF形式のフォーマットで作成されている場合を例に挙げて説明したが、他のフォーマット形式の画像情報であっても、関連情報が画像情報と分離された領域に記録されれば構わない。
【0038】
次に、画像情報と関連情報とからアイコン画像を作成する他の方法について説明する。図3は、関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの他の例を示す図である。図3を用いて説明する例においても、画像情報がGIF形式のフォーマットの画像情報である場合について説明する。
【0039】
図3に示すようにアイコン画像は複数のフィールドFB1〜FB6を含んで構成される。フィールドFB1は、上記と同様にアイコン画像の開始部を示す情報が格納されるフィールドである。ここでは、画像情報がGIF形式のフォーマットである場合について考えているので、フィールドFB1には、アイコン画像がGIF形式の画像情報であることを識別するための‘GIF’なる文字列及びそのバージョンを含んで格納される。フィールドFB3には配色表式画像データが格納される。ここで、配色表式画像データは、画素が左から右及び上から下の順序で配列された画像データである。しかしながら、本例の場合、画像データは、関連情報RE2を画像情報IM1に電子透かし技術を用いて混在させることにより、視覚上関連情報がそのまま視認できないようにするとともに、画像情報はそのまま視認できるようなものとなるように作成される。このようにして作成された画像データは、可変長符号のLZWアルゴリズムを使って符号化される。
【0040】
フィールドFB5は注釈拡張部を格納するために設けられたフィールドであり、GIFデータ・ストリーム中のグラフィック情報とはならない文章情報を含んでいる。本例では特に必要としないフィールドであるが、必要となれば自由な定義で情報提供者が利用することが可能である。フィールドFB6は、アイコン画像のデータ・ストリームが終了したことを示す終了部を示す情報を格納するフィールドであり、他のパラメータ情報等がこの後に続かないことを意味している。尚、フィールドFB2及びフィールドFB4は図2に示したフィールドFA2及びフィールドFA4にそれぞれ相当するものである。尚、図3に示した例においても、画像情報がGIFフォーマットである場合を例に挙げて説明したが、画像情報は他のフォーマット形式であっても良い。
【0041】
以上説明したように、関連情報が包含されたアイコン画像がデータベース装置D内に記憶されており、情報管理サーバ32はネットワークを介して送信されてくるサービス提供要求に応じてデータベース装置Dから必要な情報を読み出して、前述した一括D/Lボタンやパーソナルコンピュータ10においてアイコン画像を処理するために必要となるプログラムをダウンロードするための機能を有するボタンを含めたファイル、例えばHTML形式のファイルを作成する。そして、このファイルの内容がネットワークN1を介してサービス提供要求を送信したパーソナルコンピュータ10へ送信される。
【0042】
〔端末装置〕
次に、この実施形態における端末装置について詳細に説明する。以下の説明では、パーソナルコンピュータ10を例に挙げて説明するが、図1に示したディジタルテレビ12、PDA14、及び携帯電話機16についても同様である。尚、本実施形態の端末装置はGUI(Graphical User Interface)を備えているものとする。
【0043】
図4は本実施形態に係る端末装置としてのパーソナルコンピュータ10の要部構成を示す機能ブロック図である。パーソナルコンピュータ10は、前述したように、CPU又はMPU、RAM、ROM、又はハードディスク等の記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、CRTや液晶表示素子等の表示装置、モデム、ターミナルアダプタ、又はルータ等の通信インタフェースを備え、更に、前述したCD−ROM装置等の外部記憶装置を備える。また、記憶装置には、OSやHTTP閲覧プログラム(ブラウザ)等が記憶されている。
【0044】
図4に示した各機能は、パーソナルコンピュータ10内に上述した構成とは別途に専用の論理回路を形成してハードウェアの形態で実現しても良く、各機能を実現するプログラムを記憶装置に記憶させ、CPUがこのプログラムを実行する形態で実現しても良い。更に、このプログラムが記録されたCD−ROM等の記録媒体の内容をパーソナルコンピュータ10が読み取ることによって実行する形態で実現してもよい。図4に示したように、パーソナルコンピュータ10は、通信部62、第1管理領域制御部64、アイコン画像記憶部66、表示部68、指示入力部70、指示判断部72、第2管理領域制御部74、関連情報抽出部76、関連情報記憶部78、関連情報表示制御部80、及び関連情報処理部82を含んで構成される。
【0045】
通信部62は、例えばモデムやターミナルアダプタ等のハードウェアや、TCP/IP(Transmission Control Protocol /Internet Protocol)等の通信プロトコルに従って通信を制御するプログラム等のソフトウェアにより実現される。通信部62は、ネットワークN1と接続され、指示入力部70から入力された指示に応じて情報配信要求等を送信するとともに、この情報配信要求に対してネットワークN1を介して送信されてくる情報を受信して第1管理領域制御部64及びアイコン画像記憶部66へ出力する。また、詳細は後述するが、関連情報処理部82から関連情報の要求が出力された場合には、関連情報の要求信号をネットワークN1を介して情報管理サーバ32に送信し、得られた関連情報を関連情報処理部82へ出力する。尚、端末装置がPDA14や携帯電話機16である場合には、通信部62は、アンテナを含んで構成されても良い。
【0046】
第1管理領域制御部64は、上記通信部62から出力される情報管理サーバ32等から送られた情報の表示制御を行うものであり、例えばブラウザ等によって実現される。具体的に第1管理領域制御部64は、パーソナルコンピュータ10に設けられるCRT等の表示装置に第1管理領域(ウィンドウ)を生成し、生成した第1管理領域内に情報を表示する。情報にアイコン画像が含まれる場合には、第1管理領域制御部64は、アイコン画像の表示にあたって、アイコン画像の画像情報のみを表示し、アイコン画像に含まれる関連情報の表示は行わない。更に、情報中に前述した一括ダウンロード(D/L)ボタンや、パーソナルコンピュータ10内でアイコン画像に関する処理を実行させるプログラムをダウンロードするための機能を有するボタンが含まれる場合には、これらの表示を制御する。また、これらのボタンには、操作がなされたときの処理を規定するプログラム(スクリプト)が付随している。第1管理領域制御部64は、このプログラム(スクリプト)を解釈及び実行してプログラム(スクリプト)によって規定された処理を行う。
【0047】
アイコン画像記憶部66は通信部62から出力されるアイコン画像を一時的に記憶するものであり、RAM等の記憶装置で実現される。表示部68は、パーソナルコンピュータ10が備える表示装置の表示制御を行うものであり、第1管理領域制御部64が生成した第1管理領域、第2管理領域制御部74が生成した第2管理領域、及び関連情報表示制御部80が生成する関連情報表示領域の表示制御を行う。具体的には、表示装置の表示領域の大きさには制限があり、第1管理領域、第2管理領域、及び関連情報表示領域が表示装置の表示領域からはみ出す場合がある。この場合、利用者ははみ出した部分について視認することができず利便性が悪くなる。よって表示部68は、例えば関連情報表示領域が表示装置の表示画面内に収まるように関連情報表示領域の形状を可変する制御を行う。
【0048】
指示入力部70は、利用者がパーソナルコンピュータ10に対して各種の指示を入力するものであり、マウス、キーボード、ダイアル、ハンドル、スティック、タッチパネル等、及びOSによって実現される。指示判断部72は、指示入力部70から入力される指示を判断する。例えば、指示入力部70が2つのクリックボタンを備えるマウスを有する場合には、マウスの移動量、左クリックボタンの押下、右クリックボタンの押下による指示を判断する。また、本実施形態ではGUIを備えている場合を例に挙げて説明しているので、指示判断部72はGUIが備える各種アイコンの選択操作、ドラッグ操作、及びドロップ操作等の何れの操作指示がなされたか否かを判断する。
【0049】
第2管理領域制御部74は、アイコン画像の管理を行う。具体的には第2管理領域(ウィンドウ)の表示制御を行うとともに、第2管理領域内に表示されているアイコン画像に対して所定の操作(例えば右クリック操作)がされたと指示判断部72が判断した場合に、関連情報表示制御部80に対する制御を行って、アイコン画像に含まれる関連情報の表示制御や関連情報に応じた各種処理を行わせる。ここで、第2管理領域に表示されているアイコンは、利用者が第1管理領域に表示されたアイコン画像を第2管理領域に移動(登録)する操作を行うことで第2管理領域に表示される。ここで、アイコン画像を第2管理領域に移動する操作は、アイコン画像をパーソナルコンピュータ10内に取り込む操作に相当する。
【0050】
ここで、パーソナルコンピュータ10はGUIを備えているため、第1管理領域に表示されているアイコン画像を第2管理領域に移動させる操作が、ドラッグ・アンド・ドロップ操作であることが好適である。また、第1管理領域に表示されている一括D/Lボタンを利用者がクリックすることで第1管理領域に表示されているアイコン画像の全て、又は所定数のアイコン画像を第2管理領域に移動させることができる。更に、上記の第2管理領域に表示されているアイコン画像に対する所定の操作とは、例えばそのアイコン画像に対して右クリックをする操作である。なお、詳細は後述するが、利用者が登録の意思表示、即ち第1管理領域に表示されたアイコン画像を第2管理領域に移動する操作を行うことにより、パーソナルコンピュータ10からアイコンの登録要求が情報管理サーバ32に送られ、所定の登録処理が実行される。
【0051】
関連情報抽出部76は、アイコン画像記憶部66に記憶されたアイコン画像から関連情報を抽出する。関連情報の抽出を行うタイミングには特に制限がないが、第1管理領域に表示されたアイコン画像を第2管理領域に移動する指示がなされたと指示判断部72で判断されたときに行うことが好適である。関連情報記憶部78は、関連情報抽出部76が抽出した関連情報を記憶する。関連情報抽出部76は、CPU及び記憶装置に記憶されたプログラムによって実現され、関連情報記憶部78はRAM等の記憶装置で実現される。関連情報表示制御部80は、第2管理領域制御部74の制御の下、関連情報記憶部78に記憶された関連情報の関連情報表示領域への表示制御を行う。
【0052】
関連情報処理部82は、利用者によって関連情報の更新指示又は関連情報に応じた各種処理の指示(例えば、アプリケーションの実行指示や関連情報に埋め込まれたURLへのアクセス指示)がなされたと指示判断部72が判断した場合に、指示内容に応じて関連情報記憶部78に記憶されている関連情報の更新及び各種処理を行う。ここで、「更新」とは、関連情報記憶部78に記憶されている関連情報を全く新たな関連情報に変える意味と、関連情報記憶部78に記憶されている関連情報に新たな関連情報を付加する意味とを含む。尚、アイコン画像に全ての関連情報を含めるとアイコン画像の情報量が多くなって利用者の操作性が低下する場合には、関連情報処理部82が利用者による第2管理領域へのアイコン画像の移動指示がなされたときに、あるいは当該アイコン画像について所定の操作が行われたときに関連情報を情報管理サーバ32から取得して関連情報の更新等を行うようにできる。
【0053】
上述したような各機能ブロックのうち、第1管理領域制御部64及びアイコン画像記憶部66の一部の機能は、専用のソフトウエアによって実現されても良いが、パーソナルコンピュータ10に通常インストールされる汎用のブラウザによって実現される。この場合、第1管理領域においては上述の関連情報を含むアイコン画像は、単なる画像情報として取り扱われる。また、第2管理領域制御部74、関連情報抽出部76、関連情報記憶部78、関連情報表示制御部80、及び関連情報処理部82の機能及び指示判断部72の一部の機能は、関連情報を含むアイコン画像の処理を行う専用のプログラム(第2管理領域制御プログラム)によって実現される。
【0054】
従って、ブラウザを用いてアイコン画像が第1管理領域に表示されたとしても、第2管理領域制御プログラムがインストールされていない場合には、当該アイコン画像に含まれる関連情報やこれに基づく情報を参照等することができない。このため、この実施形態では、第2管理領域制御プログラムをダウンロードするためのダウンロード(D/L)ボタンが第1管理領域に表示されるようにしている。このダウンロードボタン(D/L)について所定の操作(例えば、マウスでクリック)を行うことにより、上記第2管理領域制御プログラムをネットワークN1を介して即座に得ることができるようになっている。
【0055】
〔処理の一例〕
次に、情報管理サーバ32によって実現される処理の一例について、図5を参照して説明する。
【0056】
まず、利用者が情報管理サーバ32から配信される情報を取得する指示(情報取得指示)を図4に示した指示入力部70から行うと(E1)、指示判断部72はこの指示を判断して情報取得指示がなされた旨を示す信号を第1管理領域制御部64へ出力する。第1管理領域制御部64は、この信号が入力されると、通信部62へ制御信号を出力し、通信部62はネットワークN1を介して情報管理サーバ32へサービス提供要求としての情報配信要求を送信する(E2)。
【0057】
ネットワークN1を介して情報配信要求が送信されてくると、情報管理サーバ32は、データベース装置Dから情報配信要求で指示される情報を読み出す。このとき情報管理サーバ32は、読み出した情報に関連するアイコン画像等も読み出す(E3)。これらの情報を読み出すと、情報管理サーバ32は、データベース装置Dから読み出した情報に対して一括D/Lボタンを付加し(E4)、更に図4に示した各機能ブロックを実現するプログラムである第2管理領域プログラム(アイコン画像の処理を行うプログラム)をダウンロードするためのダウンロード(D/L)ボタンを付加して(E5)、例えばHTML形式のファイルを作成する。
【0058】
尚、本実施形態では理解を容易にするため、データベース装置Dから読み出した情報に一括D/Lボタン及びD/Lボタンを付加する場合を例に挙げて説明する。しかしながら、データベース装置Dから情報を読み出す度にこれらを付加するのではなく、データベース装置Dに格納されている情報に予め一括D/Lボタン及びD/Lボタンが付加されていてもよい。この場合には、情報管理サーバ32は情報配信要求に応じて一括D/Lボタン及びD/Lボタンが付加された情報をデータベース装置Dから読み出すことになる。
【0059】
情報配信サーバ32がアイコン画像等を含む情報に一括D/Lボタン及びD/Lボタンを付加すると、これらはネットワークN1を介してパーソナルコンピュータ10へ送信される。パーソナルコンピュータ10で受信された一括D/Lボタン、D/Lボタン、及びアイコン画像を含む情報は図4中の通信部62を介して第1管理領域制御部64へ出力され、情報配信要求(E2)に対する結果として第1管理領域に表示される(E7)。このとき、通信部62から出力されたアイコン画像はアイコン画像記憶部66に記憶される。
【0060】
図6は第1管理領域の表示例を示す図である。図6において、90はパーソナルコンピュータ10が備える表示装置の表示領域を示している。この表示領域90内には、第1管理領域R1と第2管理領域R2とが表示されている。図6に示した例では、第1管理領域R1内に商品としてゲームを提供するホームページの内容が表示されており、その内容はタイトルt1,t2、イメージ画像Im1、メッセージm1,m2、アイコン画像IP1,IP2、第1管理領域R1に表示されたアイコン画像を全て第2管理領域R2に移動させる指示を行う一括D/LボタンB10、及び図4に示した各機能を実現するプログラムをダウンロードする機能が付加されたD/LボタンB11を含んでいる。一括D/LボタンB10及びD/LボタンB11は利用者が操作可能な状態で表示される。この状態では、第1管理領域制御部64等の機能を実現するブラウザは、関連情報を含むアイコン画像IP1,IP2を単なる画像情報としてのみ認識しており、従って関連情報は表示されない。
【0061】
アイコン画像IP1,IP2が第1管理領域R1に表示されている状態で、利用者がマウスを操作してアイコン画像IP1,IP2の何れか又は双方を第2管理領域R2に移動させる指示を行うと(E8)、その旨が指示判断部72から第2管理領域制御部74、関連情報抽出部76、及び関連情報処理部82へ出力される。GUIを備えているパーソナルコンピュータ10においては、この移動指示は利用者の指示によるドラッグ・アンド・ドロップ操作により行われることが好適である。この操作は、移動指示を行うアイコン画像IP1,IP2が表示された位置に利用者の操作によってマウスカーソルCを移動させ、マウスの左ボタンを押下したままマウスを操作してマウスカーソルCを第2管理領域R2内部へ移動させて、マウスの左ボタンを開放する操作である。
【0062】
移動指示がなされると、第2管理領域制御部74は移動指示がなされたアイコン画像IP1,IP2の何れか又は双方をアイコン画像記憶部66から読み出して、第2管理領域R2内に表示させる。また、関連情報抽出部76は移動指示がなされたアイコン画像IP1,IP2の何れか又は双方に含まれる関連情報を抽出して関連情報記憶部78へ記憶させる。
【0063】
第1管理領域R1に表示されているアイコン画像IP1,IP2の全てを第2管理領域R2へ移動させる指示を行う場合に、利用者が第1管理領域R1中の一括D/LボタンB10が表示されている位置にマウスカーソルCを移動させて例えば左クリック操作を行うと、第1管理領域R1内に表示されているアイコン画像の全てに対して第2管理領域R2への移動指示がなされたと同一の処理が行われる。これは、一括D/LボタンB10に付随しているプログラム(スクリプト)を第1管理領域制御部64が解釈及び実行することによって行われる。一括D/LボタンB10が操作(クリック)された時の処理は、一括D/LボタンB10に付随しているプログラム(スクリプト)によって規定されるため、第2管理領域R2に移動させるアイコン画像の指示はプログラム(スクリプト)内において定義される。
【0064】
尚、本実施形態においては説明を簡単化するために、アイコン画像に関連情報の全てが予め含まれている場合を例に挙げて説明している。しかしながら、関連情報の情報量が多い場合には、アイコン画像に情報管理サーバ32に対して関連情報を要求する情報を関連情報として含ませ、関連情報抽出部76が関連情報を抽出して関連情報記憶部78へ記憶させたときに、関連情報処理部82が情報管理サーバ32から関連情報を取得するようにしてもよい。これは、例えば情報量が多いゲームのプログラムをダウンロードする場合に適用すると好適である。
【0065】
以上の処理が終了し、利用者がマウスを操作して第2管理領域R2に表示されたアイコン画像が表示されている位置にマウスカーソルを移動させて特定の操作(例えば右クリック)を行うと(E9)、マウスカーソルが表示されている位置に配置されているアイコン画像に関連した関連情報が表示される。この処理は、利用者がマウスの移動及び右クリックの操作を行うと、図4中の指示判断部72がアイコン画像に対して特定の操作(右クリック)がなされたと判断し、その旨を示す信号を第2管理領域制御部74に出力する。
【0066】
第2管理領域制御部74は指示判断部72から出力される信号に基づいて関連情報表示制御部80を制御する。ここで、第2管理領域制御部74には第2管理領域に表示されたアイコン画像に対して右クリック操作がなされた旨の信号が入力されているので、第2管理領域制御部74は右クリック操作がなされたアイコン画像に関連する関連情報を関連情報記憶部78から読み出し、表示制御を行う旨の制御信号を出力する。関連情報表示制御部80は、第2管理領域制御部74から出力される制御信号に基づいて関連情報記憶部78から該当する関連情報を読み出して表示部68に出力する。
【0067】
図7は、関連情報が表示される様子の一例を示す図である。図7において、利用者がマウス95を操作して第2管理領域R2に表示されているアイコン画像ipが表示されている位置にマウスカーソルCを移動させ、右クリックボタン96bを押下すると、図7に示すように関連情報表示領域R3内に関連情報が表示される。図7に示した例では、関連情報表示領域R3内に4つの関連情報を含んでなる関連情報RE10が表示されている。以上の操作により、利用者はアイコン画像ipに関連した関連情報を得ることができる。
【0068】
尚、例えば関連情報表示領域R3に表示された関連情報中にURLが含まれている場合において、利用者がマウス95を操作してその関連情報が表示されている位置(図7に示した例では、「関連情報d」が表示されている位置)にマウスカーソルCを移動させて所定の操作(例えば、左クリックボタン96aを押下する操作)を行うと、図4に示した指示判断部72は関連情報に対して特定の操作(左クリック)がなされたと判断し、その旨を示す信号を関連情報処理部82に出力する。関連情報処理部82は、関連情報記憶部78から左クリック操作がなされた関連情報に含まれるURLに対するアクセス要求を通信部62へ出力する。通信部62は、上記URLで指定される情報へのアクセス要求をネットワークN1を介して送信して該当する情報を取得し、その結果を例えば第1管理領域制御部64へ出力する。第1管理領域制御部64がこの情報のレイアウト設定等の処理を行って表示部68へ出力すると、取得した情報が表示装置に表示される。
【0069】
尚、関連情報表示領域R3に表示する関連情報の表示形式は、図7に示したように複数の関連情報を一覧形式で表示するのみならず、図8に示すように階層形式の表示形式であっても良い。この場合には、関連情報自体も階層的に形成されている。図8は、階層形式で表示される関連情報の一例を示す図である。図8中において、図中符号M1〜M3を付した印は、下層の関連情報があることを示す印である。図8に示した例では、第1階層DR1〜第3階層DR3を例示しており、第2階層DR2の関連情報は第1階層中の「関連情報b」に関連する階層であり、第3階層DR3の関連情報は第2階層中の「関連情報b1」に関連する階層である。関連情報の階層数及び各階層に設けられる関連情報の数は、関連情報毎に設定される。
【0070】
〔課金処理〕
次に、上述したようなサービス(情報画像の配信・管理サービス)の提供に伴う課金処理について説明する。この実施形態では、依頼者からの依頼に応じてアイコン画像を端末装置に配信するようにしているので、該アイコン画像が端末装置に配信され、該端末装置の利用者が該アイコン画像の登録を行い、該アイコン画像が端末装置の表示部に表示されて、いつでも利用できる状態にあり、表示されたアイコン画像に係る画像により該依頼者の宣伝広告として機能していると推測される場合に、該依頼者に対して課金するという方法を採用することにしている。
【0071】
図9はこのシステムにおける課金処理を行うための要部の機能構成を示すブロック図である。
【0072】
パーソナルコンピュータ10において、その利用者がインターネットエクスプローラ等のブラウザを用いて所定のURL等を入力する等して、情報管理サーバ32に対して情報の配信要求を送ると、情報管理サーバ32の情報配信部321は、依頼者の依頼に係るハイパーテキスト等で記述されたファイル及びこれにリンクされた画像ファイル等からなるウェブページ情報をパーソナルコンピュータ10に送る。パーソナルコンピュータ10においては、その表示部68の第1管理領域(インターネットエクスプローラ等の表示ウインドウ)中に当該ウェブページ情報が表示される。このウェブページ情報の中には、該依頼者の依頼に係る単一又は複数のアイコン画像が埋め込まれているが、この段階では、当該アイコン画像は、単なる画像(画像情報)として取り扱われている。
【0073】
パーソナルコンピュータ10の利用者は、表示部68の第1管理領域に表示されているアイコン画像の登録を希望する場合には、当該アイコン画像を第2管理領域(アイコン画像及びこれに含まれる関連情報を利用するための専用プログラムの表示ウインドウ)にマウス等を用いてドラッグ・アンド・ドロップ操作等により移動する。この操作により、パーソナルコンピュータ10からアイコン登録要求が情報管理サーバ32に送られる。
【0074】
情報管理サーバ32において、アイコン登録部(削除部を含む)322は、データベースDのアイコン登録情報(図10参照)に当該アイコン画像の識別情報であるアイコンID(例えば、ファイル名)及び現在の年月日(登録年月日)を、当該利用者の識別情報としての利用者ID(例えば、該利用者のメールアドレス)と関係付けて登録する。登録年月日は時刻を含んでいてもよい。
【0075】
パーソナルコンピュータ10において、当該利用者は、登録したアイコン画像(即ち、第2管理領域に表示されているアイコン画像)について、例えば右クリックでメニューを表示し、メニューの希望するものを左クリックする等の操作を行うことにより、いつでもその関連情報に対応する情報の取得やサービスの提供を受けることができる。当該利用者が第2管理領域に表示されているアイコン画像を不要と考える場合には、ドラッグ・アンド・ドロップ操作等によりゴミ箱に移動し、あるいは所定の削除の操作を実施することにより、当該アイコン画像を削除(登録の解除)することができる。この操作を行うと、パーソナルコンピュータ10からアイコン削除要求が情報管理サーバ32に送られ、アイコン登録部322は、データベースDのアイコン登録情報D1(図10)から削除要求に係るアイコン画像についての各情報(アイコンID等)を削除する。
【0076】
図9において、課金処理サーバ34は、課金処理部341及び登録数算出部342を備えており、課金処理部341は所定の期日毎に課金処理を行う。課金処理を行う期日は、依頼者との契約に従って、例えば、毎月1回、月末日に行われる。課金処理部341は、カレンダー及び時計を参照して、所定の期日の到来を監視し、所定の期日が到来した場合に、登録数算出部342にアイコン画像の登録数の集計の開始を指示する。登録数算出部は342は、データベースDのアイコン登録情報D1を全ての利用者について検索して、各アイコン画像のそれぞれについての登録数を集計し、アイコンIDとこれに対応する登録数の集計結果を課金処理部341に渡す。
【0077】
課金処理部341は、データベースDの課金情報D2(図11)のアイコンIDに対応する登録数の欄に登録数算出部342から受け取った登録数を記録する。ここで、課金情報D2は、図11に示されているように、依頼者の識別情報としての依頼者IDに対応して、単一又は複数のアイコンIDが登録され、各アイコンIDのそれぞれに対応して、該アイコン画像の1個当たりの単価、登録数、金額、その他の各欄が設定されるデータベースである。この実施形態では、課金情報D2には、依頼者IDに対応して総金額が設定される欄も設けられている。アイコンIDと単価は、該依頼者との契約において予め決められたものが記録されている。登録数は登録数算出部342による集計結果に基づいて課金処理部341により更新される。
【0078】
課金情報D2の登録数の更新の後、課金処理部341は、各アイコンID毎に(単価)×(登録数)を算出し、その算出結果を金額欄に記録する。次いで、各依頼者IDのそれぞれについて、該金額欄に設定された金額を全て加算して総金額を算出し、これを各依頼者毎に設定された総金額欄に記録して、課金処理を終了する。課金情報D2の総金額欄に記録された総金額が、当該依頼者に対する課金額であり、該課金額に基づいて、例えば請求書が該依頼者に対して発行される。
【0079】
尚、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0080】
例えば、上記実施形態においては、課金は依頼者に対して行うようにしたが、アイコン画像の登録を行った者(端末装置の利用者)に対して、その登録数に応じて課金するようにしてもよい。
【0081】
また、課金額の算出は、所定の期日毎(例えば、毎月1回月末日)に登録されているアイコン画像について集計するものとしており、この場合には、所定の期日から次回の所定の期日までの間に登録され、さらに削除されたアイコン画像については課金されないことになる。この場合には、情報管理サーバ32がパーソナルコンピュータ10からアイコン削除要求を受け取ったときに直ちにアイコン登録情報D2から削除するのではなく、課金処理のための所定の期日を待って、その課金処理の直後に削除するようにすればよい。
【0082】
上記実施形態では、アイコン画像を登録して、これをいつでも利用し得る状態にある場合に、該アイコン画像の登録数に応じて、依頼者に対して、あるいはアイコン画像の利用者(端末装置の利用者)に対して課金する場合について説明しているが、アイコン画像の利用者が当該アイコン画像を用いて該依頼者又は他の事業者による各種のサービスの提供を受けた場合の該利用者に対する課金は別途発生する場合があることは言うまでもない。
【0083】
また、上記実施形態では、画像情報に関連情報を電子すかし技術等により一体的に含ませてなる情報画像(即ち、見かけ上は通常の画像情報であり、通常のブラウザプログラムを用いて配信でき、専用プログラムを用いた場合にそれに含まれる関連情報を引き出すことができるようにしたもの)を配信する場合の依頼者に対する課金について説明しているが、情報画像はこのような形態のものに限定されず、画像情報と関連情報とをそれぞれ別々の互いに独立したファイル情報として、これらを互いに関係付けてなる情報画像であってもよい。即ち、情報管理サーバ内で画像情報と関連情報とを関係付けるデータベースを管理するようにし、端末装置からの要求に応じて、画像情報と関連情報とを一つの情報パッケージとして端末装置に送るようにしてもよい。この場合には、通常のブラウザプログラムを用いて配信することはできないので、情報画像の配信も専用プログラムを用いて行うことになる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、情報画像の経済的価値に基づいて課金することができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。
【図2】関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図3】関連情報が埋め込まれた画像情報のフォーマットの他の例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る端末装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る端末装置及び情報管理サーバの処理を示す流れ図である。
【図6】本発明の実施形態に係る端末装置の表示内容の一例を示す図である。
【図7】関連情報が表示される様子の一例を示す図である。
【図8】階層形式で表示される関連情報の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る課金処理の機能構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施形態に係るアイコン登録情報の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る課金情報の構成を示す図である。
【符号の説明】
10…パーソナルコンピュータ
12…ディジタルテレビ
14…PDA
16…携帯電話機
32…情報管理サーバ
321…情報配信部
322…アイコン登録部
34…課金処理サーバ
341…課金処理部
342…登録数算出部
64…第1管理領域制御部
74…第2管理領域制御部
D…データベース装置
D1…アイコン登録情報
D2…課金情報
IP1,IP2…アイコン画像
N1…ネットワーク
R1…第1管理領域
R2…第2管理領域
Claims (8)
- 情報の配信依頼者の依頼に基づいて生成され、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信し、
前記端末装置に配信された情報画像について、該端末装置からの登録要求に応じて、該情報画像を該端末装置の利用者との関係で登録し、
登録された情報画像の数に応じて、前記依頼者又は前記利用者に対して課金することを特徴とする課金処理方法。 - 前記端末装置からの削除要求に応じて、前記情報画像の登録を解除することを特徴とする請求項1に記載の課金処理方法。
- 所定の期日毎に登録されている情報画像について前記課金を実施することを特徴とする請求項1又は2に記載の課金処理方法。
- 情報の配信依頼者の依頼に基づいて生成され、画像情報とこれに関連する関連情報とを関係付けてなる情報画像を、ネットワークを介して接続された端末装置に配信する配信手段と、
前記端末装置に配信された情報画像について、該端末装置からの登録要求に応じて、該情報画像を該端末装置の利用者との関係で登録する登録手段と、
前記登録手段により登録された情報画像の数に応じて、前記依頼者又は前記利用者に対する課金情報を生成する課金手段とを備えたことを特徴とする課金処理装置。 - 前記登録手段は、前記端末装置からの削除要求に応じて、前記情報画像の登録を解除することを特徴とする請求項4に記載の課金処理装置。
- 前記課金手段は、所定の期日毎に登録されている情報画像について前記課金情報を生成することを特徴とする請求項4又は5に記載の課金処理装置。
- コンピュータを請求項4〜6のいずれか一項に記載の課金処理装置として機能させるためのプログラム。
- 請求項7に記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002301907A JP2004140511A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 課金処理方法及び装置 |
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JP2002301907A JP2004140511A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 課金処理方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013145513A (ja) * | 2012-01-16 | 2013-07-25 | Secom Co Ltd | 閲覧登録システム、システム運営者サーバ、及び閲覧登録方法 |
WO2013179777A1 (ja) | 2012-05-31 | 2013-12-05 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 通信端末装置、課金装置、及び情報配信システム |
-
2002
- 2002-10-16 JP JP2002301907A patent/JP2004140511A/ja active Pending
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WO2013179777A1 (ja) | 2012-05-31 | 2013-12-05 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 通信端末装置、課金装置、及び情報配信システム |
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