JP2004139347A - サービス管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入出力機器ごとに利用者プロファイルを登録していたことによる問題を解決する。
【解決手段】インターネットを介してクライアント101〜104とサービス管理システム106とが接続される。サービス利用者に関するユーザプロファイルと、サービスを提供するクライアント103の機器プロファイルとがデータベースサーバ108に登録される。利用者がクライアント103を利用するときは、ユーザプロファイルが読み出されてユーザ認証処理が実行され、ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、機器プロファイルに含まれ、クライアント103により提供可能なサービスの種別とに基づいて、ユーザが実際に使用可能なサービスが決定される。決定されたサービスについての利用画面の情報が作成され、作成された利用画面がクライアント103に表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】インターネットを介してクライアント101〜104とサービス管理システム106とが接続される。サービス利用者に関するユーザプロファイルと、サービスを提供するクライアント103の機器プロファイルとがデータベースサーバ108に登録される。利用者がクライアント103を利用するときは、ユーザプロファイルが読み出されてユーザ認証処理が実行され、ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、機器プロファイルに含まれ、クライアント103により提供可能なサービスの種別とに基づいて、ユーザが実際に使用可能なサービスが決定される。決定されたサービスについての利用画面の情報が作成され、作成された利用画面がクライアント103に表示される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインターネットなどの通信ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供システムに係り、とりわけ、プロファイルデータの登録・保存およびダウンロード表示に係るサービス管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入出力機器により提供されるサービスを利用者が利用する場合には、前記入出力機器ごとに利用者プロファイルを登録し、利用者は自身の利用者プロファイルが登録された入出力機器に限りサービスを享受できた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、利用者は、自らの利用者プロファイルが登録されていない入出力機器ではサービスを享受できなかった。例えば、新規の入出力機器を購入したときなどにこの問題は発生した。そのため、従来は、新規の入出力機器を利用する際は、改めて、その機器上で自らの利用者プロファイルを登録する作業が必要であった。例えば、ユーザが100人存在し、入出力機器が100台あれば、10000回の登録作業が必要であり、従来はかなり苦労の多い作業であった。
【0004】
さらに、入出力機器には多数の製品が存在し、かつ、サービスの種類も多彩で、しかも、機種ごとに提供できるサービスの種別が異なる。そのため、利用者が入出力機器毎にどのような種別のサービスを享受できるかを知ることは、比較的に困難であった。
【0005】
また、従来は入出力機器の管理者が、入出力機器により提供可能なサービスのそれぞれについて、誰が利用でき、誰が利用できないという権限の区分をすることが不可能であった。例えば、秘密保持の観点からは特定のサービスを限定されたユーザにのみ提供することが好ましい。また、費用節減の観点からは、機種に不慣れな初心者にはコストの高いサービスを制限し、失敗の確率の低い熟練者にのみ当該サービスを許可することが好ましい。この様な観点から、特定のサービスの利用権限を制限する必要があるが、従来はそれができず、不便であり、前記入出力機器の管理者にとっては管理コストが高いものとなっていた。
本願発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく次の発明を提供する。
[発明1] インターネットを介してサービス提供機器と接続され、前記サービス提供機器の利用を管理するサービス管理装置であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを記憶する記憶手段と、
前記サービス提供機器から該サービス提供機器の利用要求を受信すると、前記ユーザプロファイルを読み出して、ユーザ認証処理を実行するユーザ認証手段と、
前記ユーザが正規ユーザである場合には、前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成手段と、
前記作成された利用画面の情報を前記サービス提供装置に送信する送信手段と、
を含むサービス管理装置。
【0007】
[発明2] 前記ユーザプロファイルを登録すべく、該ユーザプロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信されるユーザプロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報をユーザプロファイルとして前記記憶手段に記憶させる第1の登録手段と、
前記機器プロファイルを登録すべく、該機器プロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信される機器プロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報を機器プロファイルとして前記記憶手段に記憶させる第2の登録手段と、
を備えることを特徴とする発明1に記載のサービス管理装置。
【0008】
[発明3] 前記ユーザプロファイルには、対応するユーザを識別するための識別情報、パスワード及びサービスのごとの利用許可情報が含まれており、前記機器プロファイルには対応するサービス提供機器により提供可能なサービスの種別に関する情報が含まれており、前記決定手段は、前記サービスのごとの利用許可情報と前記提供可能なサービスの種別に関する情報とに基づいて、前記提供可能なサービスのうち前記ユーザが実際に利用権限を授けられているサービスを決定することを特徴とする発明1又は発明2に記載のサービス管理装置。
【0009】
[発明4] インターネットを介してサービス提供機器と接続され、前記サービス提供機器の利用を管理するサービス管理方法であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを記憶する記憶工程と、
前記サービス提供機器の利用要求を受信すると、前記ユーザプロファイルを読み出して、ユーザ認証処理を実行するユーザ認証工程と、
前記ユーザが正規ユーザである場合には、前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定工程と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成工程と、
前記作成された利用画面の情報を前記サービス提供機器に送信する送信工程と、
を含むサービス管理方法。
【0010】
[発明5] 前記ユーザプロファイルを登録すべく、該ユーザプロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信されるユーザプロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報をユーザプロファイルとして前記記憶手段に記憶させる第1の登録工程と、
前記機器プロファイルを登録すべく、該機器プロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信される機器プロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報を機器プロファイルとして記憶させる第2の登録工程と、
を備えることを特徴とする発明4に記載のサービス管理方法。
【0011】
[発明6] 前記ユーザプロファイルには、対応するユーザを識別するための識別情報、パスワード及びサービスのごとの利用許可情報が含まれており、前記機器プロファイルには対応するサービス提供機器により提供可能なサービスの種別に関する情報が含まれており、前記決定工程において、前記サービスのごとの利用許可情報と前記提供可能なサービスの種別に関する情報とに基づき、前記提供可能なサービスのうち前記ユーザが実際に利用権限を授けられているサービスを決定することを特徴とする発明4又は発明5に記載のサービス管理方法。
【0012】
[発明7] 発明1乃至発明3のいずれか1つに記載された前記手段のすべてをコンピュータに機能させるためのサービス管理プログラム。
【0013】
[発明8] 発明4乃至発明6のいずれか1つに記載された前記工程のそれぞれをコンピュータに実行させるためのサービス管理プログラム。
【0014】
[発明9] 前記サービス管理プログラムは、複数のソフトウエアからなり、単一のコンピュータ上で実行されるか、あるいは、複数のコンピュータ上で分散的に実行されることを特徴とする発明7又は請求項8に記載のサービス管理プログラム。
【0015】
[発明10] 発明1乃至発明3のいずれか1つに記載されたサービス管理装置によって登録された機器プロファイル及びユーザプロファイルに基づいてサービスを提供するサービス提供装置であって、
ユーザの識別情報を入力する入力手段と、
入力されたユーザの識別情報と、前記サービス提供装置の識別情報とをサービス管理装置に送信する手段と、
前記サービス管理装置から、前記ユーザが実際に使用可能なサービスについての利用画面の情報を受信する受信手段と、
前記受信された利用画面の情報に基づいて利用画面を表示する表示手段と、
前記利用画面に応じて選択されたサービスを提供するサービス提供手段と
を含むサービス提供装置。
【0016】
[発明11] 広域通信ネットワークに接続され、ユーザに対してサービスを提供するサービス提供装置であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを格納しているデータベースサーバに前記広域通信ネットワークを介して前記ユーザの識別情報を含む検索要求を送信する送信手段と、
前記データベースサーバから前記ユーザプロファイルと前記機器プロファイルとを受信する受信手段と、
前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成手段と、
前記作成された利用画面の情報に基づき利用画面を表示する表示手段と、
前記利用画面に応じて選択されたサービスを提供するサービス提供手段と
を含むサービス提供装置。
【0017】
[発明12] ユーザにサービスを提供するクライアントと、前記サービスの提供を管理するサーバとを広域通信ネットワークを介して接続してなるサービス提供システムであって、
前記クライアントは、
前記ユーザの識別情報を入力する手段と、
前記入力された識別情報を前記サーバに送信する手段と、
前記サーバから前記サービスの利用画面情報を受信する手段と、
前記利用画面情報を表示する表示手段と、
前記利用画面情報を通して選択されたサービスを提供する手段と、
を含み、
前記サーバは、
ユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを格納しているデータベースサーバに前記広域通信ネットワークを介してアクセスし、前記クライアントから受信した識別情報を含む検索要求を送信する手段と、
前記データベースサーバから前記ユーザプロファイルと前記機器プロファイルとを受信する手段と、
前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する手段と、
前記作成された利用画面の情報を前記クライアントに送信する手段と、
を含むサービス提供システム。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本願発明の一実施形態を示す。もちろん以下の実施形態は、上位概念として開示される本願発明の下位概念にすぎない。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲によって確定される本願発明の技術的範囲に含まれるほんの一部の実施形態である。従って、本願明細書又は図面に直接的に記載されていない実施形態であっても、本願明細書又は図面に開示された上位概念であって特許請求の範囲に記載された発明と技術思想が共通すれば、本願発明の技術的範囲に包含されることは当業者にとって自明であろう。
【0019】
なお、便宜上複数の実施形態を記載するが、これらは個別に発明として成立するだけでなく、もちろん、複数の実施形態を適宜組み合わせることでも発明が成立することは、当業者であれば容易に理解できよう。
【0020】
【実施形態1】
図1は本実施形態のシステムの全体構成図である。クライアント101は、本サービス提供システム106とインターネットで接続され、サービス利用者の管理者が操作する情報処理装置である。情報処理装置としては、例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、PDA、画像伝送装置(例えばファクス)及び携帯電話(ブラウザフォン)などがある。クライアント101では、電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUA(Mail User Agent)プログラムを含む。)を備えており、ユーザは、メーラプログラムを操作して、メールサーバ109に電子メールの送信を依頼したり、メールサーバ109から電子メールを取得したりすることができる。またクライアント101ではInternet Explorer(登録商標)に代表されるWebブラウザを備えており、管理者はWebブラウザを操作して、サービス提供システム106のWebアプリケーションサーバ107にアクセスすることが可能である。本実施形態では、管理者はWebブラウザを利用してWebアプリケーションサーバにアクセスすることにより、サービス提供事業者が提供するサービスに関する各種情報の設定をすることができる。
【0021】
クライアント102は、本サービス提供システム107とインターネットで接続された入出力機器(例えば、ファックス機能、スキャニング機能及びプリント機能等を備えた複合機)であり、前記入出力機器の管理者が操作する情報処理装置である。クライアント102にも電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUA)プログラムを含む。)を備えており、サービス提供システム106のWebアプリケーションサーバ105にアクセスすることが可能なWebブラウザが含まれる。なお、管理者の情報処理装置は、例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、PDA、画像伝送装置(例えばファクス)及び携帯電話(ブラウザフォン)などであってもよい。
【0022】
クライアント103は、本サービス提供システム106とインターネットで接続された入出力機器であって、サービス提供事業者により提供される。この入出力機器もサービス利用者により操作される情報処理装置の一種である。入出力機器としては、例えば、コピー機能、ファクス機能、プリンタ機能及びスキャナ機能等を備えたマルチファンクション複合機があげられるが、もちろん、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ネットワーク対応家庭電化製品など、サービス提供事業者により提供されるネットワーク対応機器であればどのような形態であっても良い。クライアント103にも電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUA(Mail User Agent)プログラムを含む)を備えており、サービス提供システム107のWebアプリケーションサーバ105にアクセスすることが可能なWebブラウザが含まれる。
【0023】
クライアント104は、本サービス提供システム106とインターネットで接続され、サービス提供事業者が操作する情報処理装置である。情報処理装置としては、例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、PDA、画像伝送装置(例えばファクス)及び携帯電話(ブラウザフォン)などがある。クライアント103にも電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUAプログラムを含む。)を備えており、サービス提供システム106のWebアプリケーションサーバ107にアクセスすることが可能なWebブラウザが含まれる。
【0024】
105は、公衆電話回線、ISDN、衛星通信網などで構成されている通信回線網(例えばインターネット)である。
【0025】
106は、本実施形態におけるサービス提供システムの構成図で、Webアプリケーションサーバ107、データベースサーバ108、メールサーバ109及びシステムタイマ110から構成され、サービス利用者にホスティングサービスを提供する。各サーバは、ローカルエリアネットワーク(以降では「LAN」と記述する。)で接続されており、相互にデータのやり取りを行うことが可能になっている。
【0026】
107は、Webアプリケーションサーバで、認証プログラム107a、利用者プロファイル登録システム107b、機器プロファイル登録プログラム107c、利用可能サービス表示システム107dを備えている。各ユーザ(サービス利用者、サービス利用者の管理者、入出力機器の管理者及びサービス提供事業者のことで、今後「各ユーザ」と記術する。)が、各クライアントからWebブラウザを操作してWebアプリケーションサーバ107にアクセスすると、Webアプリケーションサーバ107は各種Web画面を生成してWebブラウザへ送信する。ユーザは、Webブラウザに送信されてきたWeb画面を受信して閲覧及び操作することにより、各種の要求をWebアプリケーションサーバへ依頼することができる。Webブラウザ経由で受け取ったWebアプリケーションの各種の要求にしたがってプログラムを起動し、処理を実行する。
【0027】
107aは、認証プログラムで、各ユーザが各クライアント端末からアクセスしてきた際に起動され、認証画面を生成しWebブラウザへ送信する。各ユーザは認証画面を閲覧し、さらに、認証に必要なユーザID、および、パスワード入力すると、認証プログラム107aは、受信したユーザIDとパスワードとを用いてサービス管理者ID用認証データベース108aと機器管理ID用認証データベース108bを参照して認証処理を実行する。
【0028】
107bは、利用者プロファイル登録プログラムで、サービス利用者の管理者が各利用者のプロファイルを登録するためにクライアント101からWebブラウザを用いてアクセスしてきた際に、利用者プロファイル登録画面を生成し、表示させるプログラムである。
【0029】
107cは、利用者プロファイル登録プログラムで、入出力機器の管理者がクライアント102のプロファイルを登録するためにクライアント102からWebブラウザを用いてアクセスしてきた際に、機器プロファイル登録画面を生成し、表示させるプログラムである。
【0030】
107dは、利用可能サービス表示プログラムで、サービス利用者がクライアント103上でサービスを利用するためにクライアント103からWebブラウザを用いてアクセスしてきた際に、享受可能なサービスの一覧画面を生成し、表示させるプログラムである。
【0031】
108は、データベースサーバであり、サービス管理者ID認証データベース108a、入出力機器管理用ID認証データベース108b、利用者プロファイルデータベース108c、機器プロファイルデータベース108d、使用実績データベース108eなどを格納している。
【0032】
108aは、サービス管理者ID認証データベースであり、サービス申込時にサービス提供事業者によってあらかじめ発行された、サービス管理者用の認証ID、パスワードを保存している。また108bは、入出力機器管理用ID認証データベースであり、機器購入時にサービス提供事業者によってあらかじめ発行された、機器管理用の認証ID、パスワードを保存している。
【0033】
108cは、利用者プロファイルデータベースであり、利用者プロファイル登録プログラム107bが生成した利用者プロファイル(利用者名、メールアドレス、パスワード、利用者属性など)を保存している。
【0034】
108dは、機器プロファイルデータベースであり、機器プロファイルデータベース107cが生成した機器プロファイル(機器シリアルNo、機種名、型番、機器属性など)を保存している。
【0035】
108eは、使用実績データベースで、サービス利用者が享受したサービスの履歴を保存している。
【0036】
109は、メールサーバでSMTP/POPプログラムから構成される。
【0037】
109aは、SMTP/POPプログラムであり、各ユーザがMUAプログラムを操作し、POP(Post Office Protocol)を使って、電子メールサーバにアクセスしてくると、SMTP/POPプログラムは、メールサーバのメールスプールに保存されているメールをMUAに引き渡す。また、各ユーザがMUAプログラムを操作して電子メールの送信処理を行った場合、MUAプログラムは、電子メールサーバのMTA(Mail Transfer Agent)プログラムに電子メールの配信を依頼し、配信依頼を受けたMTAプログラムは、各ユーザが作成した電子メールをSMTP (Simple MailTransfer Protocol)により配信する。
【0038】
110は、システムタイマであり、各プログラムが年月日、時刻情報を必要とする時、アクセスされ、年月日や時刻の情報を返信する。
【0039】
なお、本実施形態では、画面情報をハイパーテキスト(例:HTML、XML、WML、HDML、C−HTML及びこれらから派生した記述言語など)により記述し、クライアントやサーバ間でのデータの送受信にCGI(Common Gateway Interface)などを用い、必要な個所にはJava(登録商標)及びその他のWebベースの技術を使用してシステムを構築することができる。もちろん、これらは一例にすぎず、他の技術を採用しても良いことは当業者であれば理解できよう。
【0040】
図2は、本実施形態に係るサーバ及びクライアントのハードウエア構成例を示す図である。ROMに格納されている制御プログラムに従って本システムの制御を行うCPU201と、CPU201に後述するフローチャートに示す処理を実行させるためのプログラムや各種データ等を格納するROM202、CPUが処理を行う際のワークエリアとして用いたり各種データ等を記憶したりするRAM203、ハードディスクドライブなどの内部記憶装置204、データなどを格納する磁気ディスク等の外部記憶装置205、外部と通信を行うための通信インターフェース206、ディスプレイ・キーボード・マウス等の操作インターフェース207、ディスプレイ等の表示装置208などが含まれる。なお、本実施形態において、Webアプリケーションサーバ107の内部記憶装置204に各種プログラムが格納されているものとしたが、このプログラムは、フレキシブルディスクやCD−ROMなどの外部記憶媒体に格納され、必要に応じて読み込まれて実行されるものであってもよいし、通信インターフェース207を介して外部装置から受信されて実行されるものであってもよい。
【0041】
以下の説明においては、特段の限定がない限りハードウエアにおける処理の主体はCPU201が担当する。CPU201は、以下で説明する各種プログラムを実行することにより他のハードウエアを制御し、上述の各種手段を実現する。
【0042】
<サービス利用開始のための利用者プロファイル登録処理>
本実施形態において、サービス提供事業者は、サービス利用者に対してWebサーバとメールサーバの貸し出し及び管理を行うホスティングサービスを提供するものとする。さらに、サービス提供事業者は、Webサーバのホスティングサービスの一環として、簡単にホームページを作成するためのインスタントホームページ作成機能や、各種CGI(Common Gateway interface)の設定機能や、顧客のホームページを分析するためのアクセス統計機能などのサービスを提供する。サービス利用者は、Webブラウザを利用してこれらの機能を利用することができる。
【0043】
また、サービス利用者は、クライアント103の入出力機器により提供可能なサービス(例えば、モノクロコピーサービス、カラーコピーサービス、ファックス送受信サービス、スキャニングサービスなど)を受けることができるものとする。
【0044】
図3は、サービス利用者のプロファイル登録処理例を示したフローチャートである。
【0045】
ステップS301において、サービス利用者の管理者により、クライアント101のWebブラウザが起動される。
【0046】
ステップS302において、Webブラウザは、クライアント101の操作IF207を通してURLを入力され、入力されたURLに従ってアクセス要求を、通信IF206を介して送信する。
【0047】
ステップS303において、Webアプリケーションサーバ107は、クライアント101からのアクセス要求を受信すると、認証プログラム107aを起動すする。
【0048】
ステップS304において、起動された認証プログラム107aは、認証画面をハイパーテキスト等により作成し、認証画面情報としてクライアント101に送信する。
【0049】
ステップS305において、クライアント101上で起動されているWebブラウザは、認証画面情報を受信し、クライアント101の表示装置207に認証画面として表示する。
【0050】
図4は、認証画面及び入力画面の一例を示す図である。認証画面401には、識別情報の入力するためのエディットボックス401aと、パスワードを入力するためのエディットボックス401bと、送信ボタン401cが含まれている。
【0051】
ステップS306において、Webブラウザは、認証画面401上において、サービス申込時にサービス提供事業者によってあらかじめ付与された、サービス利用者の管理者用のID(401a)とパスワード(401b)が入力され、送信ボタン401cが押されると、これらの認証情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。ここでは、管理者用のIDはメールアドレスであるものとして説明する。認証プログラム107aは、これらを受信すると、受信された管理者用のIDを検索キーとしてパスワードを入手すべく、検索要求をデータベースサーバ108に送信する。
【0052】
ステップS307において、データベースサーバ108は、受信された検索要求に基づいてサービス管理者用ID認証データベース108aを検索し、対応するパスワードを抽出する。抽出されたパスワードはWebアプリケーションサーバ107に送信される。
【0053】
ステップS308において、クライアント101から受信したパスワードと、データベースサーバ108から受信したパスワードが一致するか比較し、認証処理を行う。不一致の場合は、ステップS309に進み、エラー処理を行う。例えば、パスワード又はIDが異なっている旨の表示画面を送信し、ステップS305に戻る。パスワードが一致すれば、正規の管理者とみなし、ステップS310に進む。
【0054】
ステップS310において、利用者プロファイル登録プログラム107bが起動される。
【0055】
ステップS311において、起動された利用者プロファイル登録プログラム107bは、サービス利用者プロファイル入力画面402を生成する。生成された入力画面の情報はクライアント101に送信される。
【0056】
ステップS312において、クライアント101のWebブラウザは、受信した入力画面の情報に基づいて、サービス利用者プロファイル入力画面402を表示する。利用者名402a、メールアドレス402b、パスワード402c、管理者権限の有無402d及び各種サービスの利用権限402eが含まれている。これらはラジオボタンやチェックボックスにより構成されている。
【0057】
ステップS313において、サービス利用者の管理者により、管理下の利用者プロファイルが入力画面402の入力欄(402a〜402e)に入力される。プロファイルの項目は、利用者名、メールアドレス、パスワードといった基本項目と、利用者プロファイルデータの登録・変更権限の有無、そしてサービス利用者が入出力機器上で享受可能なサービス範囲についての情報である。入力が完了し、送信ボタン402fが押されると、Webブラウザは、入力されたプロファイルの情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。
【0058】
ステップS314において、利用者プロファイル登録プログラム107bは、入力された利用者プロファイルをアップロード(格納)するようアップロード命令を送信する。
【0059】
ステップS315において、利用者プロファイル登録プログラム107bから受信したアップロード対象のプロファイル情報に不正がないかチェックする。不正があればステップS316においてエラー処理を行う。例えば、エラーメッセージを送信し、ステップS311に戻る。不正がなければステップS317に進む。
【0060】
ステップS317において、データベースサーバ108は、利用者プロファイルデータベース108cの中の利用者プロファイルデータテーブル501に受信したプロファイルを登録する。このようにしてプロファイルが登録されると登録完了通知が、Webアプリケーションサーバ107とクライアント101とに送信される。
【0061】
図5は、利用者プロファイルデータテーブル501の構成例を示した図である。利用者名501a、電子メールアドレス501b、パスワード501c、管理者権限情報501d、白黒コピーサービス利用権限501e、ファクシミリサービス利用権限501f、スキャナサービス利用権限501g、カラーコピーサービス利用権限501h、電子メールサービス利用権限501i、Web閲覧サービス利用権限501j、アルバムサービス利用権限501k、ファイル共有サービス利用権限501l及びコンテンツ配信サービス利用権限501mなどの情報が含まれている。
【0062】
<サービス利用開始のための機器プロファイル登録処理>
次に本システムにおいて、入出力機器プロファイルの登録処理について図6などを参照して説明する。
【0063】
図6は、本実施形態に係る入出力機器のプロファイルの登録処理例に関するフローチャートである。
【0064】
ステップS601において、入出力機器の管理者により、クライアント102のWebブラウザが起動される。
【0065】
ステップS602において、Webブラウザは、クライアント102の操作IF207を通してURLを入力され、入力されたURLに従ったアクセス要求を、通信IF206を介して送信する。
【0066】
ステップS603において、Webアプリケーションサーバ107は、クライアント102からのアクセス要求を受信すると、認証プログラム107aを起動すする。
【0067】
ステップS604において、起動された認証プログラム107aは、認証画面をハイパーテキスト等により作成し、認証画面情報としてクライアント102に送信する。
【0068】
ステップS605において、クライアント102で起動されているWebブラウザは、認証画面情報を受信し、クライアント102の表示装置207に認証画面として表示する。
【0069】
図7は、認証画面701及び登録画面702の一例を示す図である。認証画面701には、機器購入時にあらかじめ付与された入出力機器の管理者用IDを入力するための入力欄701aとパスワードの入力欄701bと送信ボタン701cが設けられている。
【0070】
ステップS606において、Webブラウザは、認証画面701上において、入出力機器の管理者IDとパスワードが入力され、送信ボタン701cがクリックされると、入力された認証情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。ここでは、管理者用のIDはメールアドレスとして説明する。認証プログラム107aは、これらを受信すると、受信された管理者用のIDを検索キーとしてパスワードを入手すべく、検索要求をデータベースサーバ108に送信する。
【0071】
ステップS607において、データベースサーバ108は、受信された検索要求に基づいて機器管理者用ID認証データベース108bを検索し、対応するパスワードを抽出する。抽出されたパスワードはWebアプリケーションサーバ107に送信される。
【0072】
ステップS608において、クライアント102から受信したパスワードと、データベースサーバ108から受信したパスワードが一致するか比較し、認証処理を行う。不一致の場合は、ステップS609に進み、エラー処理を行う。例えば、パスワード又はIDが異なっている旨の表示画面を送信し、ステップS605に戻る。パスワードが一致すれば、正規の管理者とみなし、ステップS610に進む。
【0073】
ステップS610において、機器プロファイル登録プログラム107cが起動される。
【0074】
ステップS611において、起動された機器プロファイル登録プログラム107cは、機器プロファイル登録画面702を生成する。生成された登録画面の情報はクライアント102に送信される。
【0075】
ステップS612において、クライアント102のWebブラウザは、受信した登録画面の情報に基づいて、機器プロファイルの登録画面702を表示する。登録画面702は、機器のシリアル番号入力欄702a、機種名入力欄702b、型番702c、入出力機器の機能設定欄702d及びアップロードを命令する送信ボタン702eとが含まれている。
【0076】
ステップS613において、入出力機器の管理者により、管理下の機器プロファイルが登録画面702の入力欄(702a〜702d)に入力される。プロファイルの項目は、入力するプロファイルの項目は、シリアルNO、機種名、型番と該入出力機器で提供可能なサービス等の情報である。入力が完了し、送信ボタン702eが押されると、Webブラウザは、入力されたプロファイルの情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。
【0077】
ステップS614において、機器プロファイル登録プログラム107cは、入力された機器プロファイルをアップロード(格納)するようアップロード命令を送信する。
【0078】
ステップS615において、機器プロファイル登録プログラム107cから受信したアップロード対象のプロファイル情報に不正がないかチェックする。不正があればステップS616においてエラー処理を行う。例えば、エラーメッセージを送信し、ステップS611に戻る。不正がなければステップS617に進む。
【0079】
ステップS617において、データベースサーバ108は、機器プロファイルデータベース108d中の機器プロファイルデータテーブル801に、受信したプロファイルを登録する。このようにしてプロファイルが登録されると、登録完了通知がWebアプリケーションサーバ107とクライアント102に送信される。
【0080】
図8は、機器プロファイルデータテーブル801の構成例を示した図である。管理用ID801a、パスワード801b、シリアル番号801c、機種名801d、白黒コピーサービス機能の有無801f、ファクシミリサービス機能の有無801g、スキャナサービス機能の有無801h、カラーコピーサービス機能の有無801i、電子メールサービス機能の有無801j、Web閲覧サービス機能の有無801k、アルバムサービス機能の有無801l、ファイル共有サービス機能の有無801m及びコンテンツ配信サービス機能の有無801nなどの情報が含まれている。
【0081】
<入出力機器上における、サービス利用者が享受可能なサービス表示処理>
次に本システムにおいて、入出力機器上に該サービス利用者が享受可能なサービスを表示する仕組みについて、図9を参照して説明する。
【0082】
図9は、本実施形態に係るサービス利用者が享受可能なサービスの表示処理例に関するフローチャートである。
【0083】
ステップS901において、サービス利用者により、クライアント103の入出力機器103のパネル画面上からWebブラウザが起動される。
【0084】
ステップS902において、Webブラウザは、クライアント103の操作IF207を通してURLを入力され、入力されたURLに従ったアクセス要求を、通信IF206を介して送信する。
【0085】
ステップS903において、Webアプリケーションサーバ107は、クライアント103からのアクセス要求を受信すると、認証プログラム107aを起動する。
【0086】
ステップS904において、起動された認証プログラム107aは、認証画面をハイパーテキスト等により作成し、認証画面情報としてクライアント103に送信する。
【0087】
ステップS905において、クライアント103上で起動されているWebブラウザは、認証画面情報を受信し、クライアント103の表示装置207に認証画面として表示する。
【0088】
図10は、認証画面1001及びサービス選択画面1002の一例を示す図である。認証画面1001には、サービス利用者のID(例:メールアドレス)を入力するための入力欄1001aとパスワードの入力欄1001bと送信ボタン1001cが設けられている。
【0089】
ステップS906において、認証画面1001上において利用者IDとパスワードが入力される。
【0090】
ステップS907において、送信ボタン1001cがクリックされると、Webブラウザは、クライアント103のシリアル番号、機種名及び型番などクライアント103の識別情報をROMなどから読み出して、前述の利用者IDとパスワードとともにWebアプリケーションサーバ107に送信する。認証プログラム107aは、クラインアント103から受信された認証情報のうちの利用者IDを検索キーとして、データベースサーバ108に利用者プロファイルの検索要求を送信する。
【0091】
ステップS908において、データベースサーバ108は、受信した検索キーに基づいて、利用者データベース108b中にある利用者プロファイルテーブル501を検索し、対応する利用者プロファイルを抽出し、抽出された利用者プロファイルをWebアプリケーションサーバ107に送信する。
【0092】
ステップS909において、受信した利用者プロファイルをRAM等に保存する。そして、クライアント103から受信したパスワードと、データベースサーバ108から受信したパスワードとが一致するか比較し、認証処理を行う。不一致の場合は、ステップS910に進み、エラー処理を行う。例えば、パスワード又はIDが異なっている旨の表示画面を送信し、ステップS905に戻る。パスワードが一致すれば、正規の利用者とみなし、ステップS911に進む。
【0093】
ステップS911において、利用可能サービス表示プログラム107dが起動される。起動された利用可能サービス表示プログラム107dは、クライアント103から受信したシリアル番号、機種名及び型番等を検索キーとして、機器プロファイルの検索要求をデータベース108に送信する。
【0094】
ステップS912において、クライアント103の機器プロファイル有無を調査すべく、データベースサーバ108は、機器データベース108cの中にある機器プロファイルテーブル801を検索し、対応する機器プロファイルを抽出する。抽出されたプロファイルはWebアプリケーションサーバに送信される。抽出に失敗したときは、その旨を同様に送信する。
【0095】
ステップS913において、利用可能サービス表示プログラム107dは、データベースサーバ108からの抽出情報に基づいて、クライアント103の機器プロファイルが存在するかどうかを判断する。抽出情報が失敗を表しているときは、ステップS914に進みエラー処理を行う。例えば、サービス使用不許可を示したメッセージや、対応する機器プロファイルが存在しない旨のメッセージを送信し、クライアント103に表示させる。これにより利用者は機器の管理者にクライアント103について機器プロファイルを登録するよう依頼できる。一方、正しく機器プロファイルが抽出された場合は、ステップS915に進む。
【0096】
ステップS915において、サービス表示プログラム107dは、クライアント103の機器プロファイルデータテーブル801内のサービスデータテーブル(801f〜801n)と、該サービス利用者のプロファイルデータテーブル501内のサービスデータテーブル(501e〜501m)を比較する。比較の結果、両テーブルにおけるサービスのメモリ値がともに1である場合は提供可能と判定する。いずれかのメモリ値が0となっている場合は、提供不可能と判定する。この判定結果に従って、サービス表示プログラム107dは、提供可能なサービスについては選択可能なようにし、提供不可能なサービスについては選択不可能なようにして、サービス選択画面1002を生成する。生成されたサービス選択画面1002のハイパーテキスト情報がクライアント103に送信される。
【0097】
ステップS916において、クライアント103のWebブラウザにサービス選択画面1002が表示される。
【0098】
ステップS917において、クライアント103は利用者により選択されたサービスを提供する。
【0099】
【他の実施形態】
実施形態1では、シリアル番号等に基づいて機器プロファイルを抽出していた。これに代えて、クライアント103に割り当てられたグローバルIPアドレスを用いてもよい。すなわち、図6のフローチャートにおいて、予め機種ごとのグローバルIPアドレスを管理者に入力させ、データベースに登録する。この場合は、機器プロファイルデータテーブル801にグローバルIPアドレスを格納するエリアが設けられることになろう。そして、ステップS907は不要となり、ステップS911では、IPパケットに含まれるグローバルIPアドレスを読み出してクライアント103のグローバルIPアドレスを取得し、これを検索キーとすることができる。このように、グローバルIPアドレスを用いれば、ステップS907等の処理をクライアント103で不要となり、より簡易な方法を提供できる。
【0100】
上述のステップS915では、機器プロファイルデータテーブル801とサービス利用者プロファイルデータテーブル501とにはすべて同一のサービスが登録されていることを前提としていた。しかしながら、これらは不一致であってもよい。例えば、機器プロファイルデータテーブル801にはアルバム機能の欄が設けられていないが、サービス利用者プロファイルデータテーブル501にはアルバム機能の欄が設けられている場合には、比較対象が欠落しているため比較不能である。この様な場合には、いずれかが0の場合と同様に判定すればよい。
【0101】
その反対に、機器プロファイルデータテーブル801にはアルバム機能が登録されているが、サービス利用者プロファイルデータテーブル501にはアルバム機能が登録されていない場合には、いずれかが0の場合と同様に判定してもよいし、ともに1の場合と同様に判定してもよい。なぜなら、前者では、機器が該当する機能を備えていないため絶対にサービスを提供することができないが、後者の場合は、少なくとも機器は対応する機能を備えているためサービスを提供することも可能だからである、そのため、後者では、サービスの重要性などに応じて適宜利用権限を設定すればよい。
【0102】
上述の実施形態ではサービス提供機器としてのクライアント103を識別する情報としてシリアル番号、機種名及び型番を例示したが、クライアント103を識別可能なものであれば、いかなる識別情報を用いてもよい。
【0103】
また、機器プロファイルも機器1台に対して常に1台用意してもよいが、同一の機種については共通に一つ設けることで、機器プロファイルの数を削減することもできる。この場合は、さらに機器プロファイルの登録作業の手間が省けよう。
【0104】
前述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(認証プログラム107a、利用者プロファイル登録プログラム107b、機器プロファイル登録プログラム107c及び利用可能サービス表示プログラム107dの少なくとも1つ)のプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本願発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本願発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本願発明を構成することになる。
【0105】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0107】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0108】
なお、本願発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体からパソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】
本発明の一の観点によれば、利用者プロファイルを入出力機器ごとに登録するのではなく、利用者プロファイルと機器プロファイルとをデータベースに登録することで、上述の課題を解決した。例えば、利用者プロファイルが入出力機器ごとに登録されていないために、一部の入出力機器を利用できないといった課題や、入出力機器ごとに利用者プロファイルを登録しなければならないといった課題を解決できる。とりわけ、後者については、ユーザが100人存在し、入出力機器が100台あれば、従来は10000回の登録作業が必要であったが、本発明によれば、100+100=200のプロファイルを登録するだけで済む。すなわち、10000回必要であった作業が200回になり、9800回もの登録作業が削減されることになり、本発明の効果が絶大であることを当業者であれば理解できよう。
【0110】
さらに、従来は、入出力機器ごとにどのような種別のサービスを享受できるかを利用者が知ることは比較的に困難であったが、本発明によれば、利用者プロファイルと機器プロファイルを設けて、真に利用者が利用可能なサービスのみをユーザインタフェースに表示させるようにしたため、ユーザは比較的簡単にサービスの種別を把握できることになる。 さらに、本発明によれば、利用者プロファイルを用いることで、利用者ごとに一以上のサービスのそれぞれについて利用権限を管理者が設定できるため、誰が利用でき、誰が利用できないという権限の区分をすることが可能となった。その結果、秘密保持の観点からは特定のサービスを限定されたユーザにのみ提供するもでき、また、費用節減の観点からは、機種に不慣れな初心者にはコストの高いサービスを制限し、失敗の確率の低い熟練者にのみ当該サービスを許可することなども可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るシステム構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係るサーバ及びクラインアントのハードウエア構成例を示す図である。
【図3】本実施形態に係るサービス利用者プロファイルの登録処理に関するフローチャートである。
【図4】本実施形態に係るサービス利用者プロファイル登録時にクライアントに表示される画面の遷移を説明する図である。
【図5】本実施形態に係るサービス利用者プロファイルデータテーブルの構成例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る機器プロファイルの登録処理に関するフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る機器プロファイル登録時にクライアントに表示される画面の遷移を説明する図である。
【図8】本実施形態に係る機器プロファイルデータテーブルの構成例を示す図である。
【図9】本実施形態においてサービス利用者が入出力機器上で享受可能なサービスを表示するためのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るサービスを利用する際に入出力機器に表示される画面の遷移を説明する図である。
【発明の属する技術分野】
本発明はインターネットなどの通信ネットワークを介してサービスを提供するサービス提供システムに係り、とりわけ、プロファイルデータの登録・保存およびダウンロード表示に係るサービス管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、入出力機器により提供されるサービスを利用者が利用する場合には、前記入出力機器ごとに利用者プロファイルを登録し、利用者は自身の利用者プロファイルが登録された入出力機器に限りサービスを享受できた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、利用者は、自らの利用者プロファイルが登録されていない入出力機器ではサービスを享受できなかった。例えば、新規の入出力機器を購入したときなどにこの問題は発生した。そのため、従来は、新規の入出力機器を利用する際は、改めて、その機器上で自らの利用者プロファイルを登録する作業が必要であった。例えば、ユーザが100人存在し、入出力機器が100台あれば、10000回の登録作業が必要であり、従来はかなり苦労の多い作業であった。
【0004】
さらに、入出力機器には多数の製品が存在し、かつ、サービスの種類も多彩で、しかも、機種ごとに提供できるサービスの種別が異なる。そのため、利用者が入出力機器毎にどのような種別のサービスを享受できるかを知ることは、比較的に困難であった。
【0005】
また、従来は入出力機器の管理者が、入出力機器により提供可能なサービスのそれぞれについて、誰が利用でき、誰が利用できないという権限の区分をすることが不可能であった。例えば、秘密保持の観点からは特定のサービスを限定されたユーザにのみ提供することが好ましい。また、費用節減の観点からは、機種に不慣れな初心者にはコストの高いサービスを制限し、失敗の確率の低い熟練者にのみ当該サービスを許可することが好ましい。この様な観点から、特定のサービスの利用権限を制限する必要があるが、従来はそれができず、不便であり、前記入出力機器の管理者にとっては管理コストが高いものとなっていた。
本願発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決すべく次の発明を提供する。
[発明1] インターネットを介してサービス提供機器と接続され、前記サービス提供機器の利用を管理するサービス管理装置であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを記憶する記憶手段と、
前記サービス提供機器から該サービス提供機器の利用要求を受信すると、前記ユーザプロファイルを読み出して、ユーザ認証処理を実行するユーザ認証手段と、
前記ユーザが正規ユーザである場合には、前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成手段と、
前記作成された利用画面の情報を前記サービス提供装置に送信する送信手段と、
を含むサービス管理装置。
【0007】
[発明2] 前記ユーザプロファイルを登録すべく、該ユーザプロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信されるユーザプロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報をユーザプロファイルとして前記記憶手段に記憶させる第1の登録手段と、
前記機器プロファイルを登録すべく、該機器プロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信される機器プロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報を機器プロファイルとして前記記憶手段に記憶させる第2の登録手段と、
を備えることを特徴とする発明1に記載のサービス管理装置。
【0008】
[発明3] 前記ユーザプロファイルには、対応するユーザを識別するための識別情報、パスワード及びサービスのごとの利用許可情報が含まれており、前記機器プロファイルには対応するサービス提供機器により提供可能なサービスの種別に関する情報が含まれており、前記決定手段は、前記サービスのごとの利用許可情報と前記提供可能なサービスの種別に関する情報とに基づいて、前記提供可能なサービスのうち前記ユーザが実際に利用権限を授けられているサービスを決定することを特徴とする発明1又は発明2に記載のサービス管理装置。
【0009】
[発明4] インターネットを介してサービス提供機器と接続され、前記サービス提供機器の利用を管理するサービス管理方法であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを記憶する記憶工程と、
前記サービス提供機器の利用要求を受信すると、前記ユーザプロファイルを読み出して、ユーザ認証処理を実行するユーザ認証工程と、
前記ユーザが正規ユーザである場合には、前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定工程と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成工程と、
前記作成された利用画面の情報を前記サービス提供機器に送信する送信工程と、
を含むサービス管理方法。
【0010】
[発明5] 前記ユーザプロファイルを登録すべく、該ユーザプロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信されるユーザプロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報をユーザプロファイルとして前記記憶手段に記憶させる第1の登録工程と、
前記機器プロファイルを登録すべく、該機器プロファイルの登録画面の情報を送信し、送信されたユーザプロファイルの登録画面の情報を受信したユーザ端末から送信される機器プロファイルの登録に必要な情報を受信し、受信された登録に必要な情報を機器プロファイルとして記憶させる第2の登録工程と、
を備えることを特徴とする発明4に記載のサービス管理方法。
【0011】
[発明6] 前記ユーザプロファイルには、対応するユーザを識別するための識別情報、パスワード及びサービスのごとの利用許可情報が含まれており、前記機器プロファイルには対応するサービス提供機器により提供可能なサービスの種別に関する情報が含まれており、前記決定工程において、前記サービスのごとの利用許可情報と前記提供可能なサービスの種別に関する情報とに基づき、前記提供可能なサービスのうち前記ユーザが実際に利用権限を授けられているサービスを決定することを特徴とする発明4又は発明5に記載のサービス管理方法。
【0012】
[発明7] 発明1乃至発明3のいずれか1つに記載された前記手段のすべてをコンピュータに機能させるためのサービス管理プログラム。
【0013】
[発明8] 発明4乃至発明6のいずれか1つに記載された前記工程のそれぞれをコンピュータに実行させるためのサービス管理プログラム。
【0014】
[発明9] 前記サービス管理プログラムは、複数のソフトウエアからなり、単一のコンピュータ上で実行されるか、あるいは、複数のコンピュータ上で分散的に実行されることを特徴とする発明7又は請求項8に記載のサービス管理プログラム。
【0015】
[発明10] 発明1乃至発明3のいずれか1つに記載されたサービス管理装置によって登録された機器プロファイル及びユーザプロファイルに基づいてサービスを提供するサービス提供装置であって、
ユーザの識別情報を入力する入力手段と、
入力されたユーザの識別情報と、前記サービス提供装置の識別情報とをサービス管理装置に送信する手段と、
前記サービス管理装置から、前記ユーザが実際に使用可能なサービスについての利用画面の情報を受信する受信手段と、
前記受信された利用画面の情報に基づいて利用画面を表示する表示手段と、
前記利用画面に応じて選択されたサービスを提供するサービス提供手段と
を含むサービス提供装置。
【0016】
[発明11] 広域通信ネットワークに接続され、ユーザに対してサービスを提供するサービス提供装置であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを格納しているデータベースサーバに前記広域通信ネットワークを介して前記ユーザの識別情報を含む検索要求を送信する送信手段と、
前記データベースサーバから前記ユーザプロファイルと前記機器プロファイルとを受信する受信手段と、
前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成手段と、
前記作成された利用画面の情報に基づき利用画面を表示する表示手段と、
前記利用画面に応じて選択されたサービスを提供するサービス提供手段と
を含むサービス提供装置。
【0017】
[発明12] ユーザにサービスを提供するクライアントと、前記サービスの提供を管理するサーバとを広域通信ネットワークを介して接続してなるサービス提供システムであって、
前記クライアントは、
前記ユーザの識別情報を入力する手段と、
前記入力された識別情報を前記サーバに送信する手段と、
前記サーバから前記サービスの利用画面情報を受信する手段と、
前記利用画面情報を表示する表示手段と、
前記利用画面情報を通して選択されたサービスを提供する手段と、
を含み、
前記サーバは、
ユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを格納しているデータベースサーバに前記広域通信ネットワークを介してアクセスし、前記クライアントから受信した識別情報を含む検索要求を送信する手段と、
前記データベースサーバから前記ユーザプロファイルと前記機器プロファイルとを受信する手段と、
前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する手段と、
前記作成された利用画面の情報を前記クライアントに送信する手段と、
を含むサービス提供システム。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本願発明の一実施形態を示す。もちろん以下の実施形態は、上位概念として開示される本願発明の下位概念にすぎない。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲によって確定される本願発明の技術的範囲に含まれるほんの一部の実施形態である。従って、本願明細書又は図面に直接的に記載されていない実施形態であっても、本願明細書又は図面に開示された上位概念であって特許請求の範囲に記載された発明と技術思想が共通すれば、本願発明の技術的範囲に包含されることは当業者にとって自明であろう。
【0019】
なお、便宜上複数の実施形態を記載するが、これらは個別に発明として成立するだけでなく、もちろん、複数の実施形態を適宜組み合わせることでも発明が成立することは、当業者であれば容易に理解できよう。
【0020】
【実施形態1】
図1は本実施形態のシステムの全体構成図である。クライアント101は、本サービス提供システム106とインターネットで接続され、サービス利用者の管理者が操作する情報処理装置である。情報処理装置としては、例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、PDA、画像伝送装置(例えばファクス)及び携帯電話(ブラウザフォン)などがある。クライアント101では、電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUA(Mail User Agent)プログラムを含む。)を備えており、ユーザは、メーラプログラムを操作して、メールサーバ109に電子メールの送信を依頼したり、メールサーバ109から電子メールを取得したりすることができる。またクライアント101ではInternet Explorer(登録商標)に代表されるWebブラウザを備えており、管理者はWebブラウザを操作して、サービス提供システム106のWebアプリケーションサーバ107にアクセスすることが可能である。本実施形態では、管理者はWebブラウザを利用してWebアプリケーションサーバにアクセスすることにより、サービス提供事業者が提供するサービスに関する各種情報の設定をすることができる。
【0021】
クライアント102は、本サービス提供システム107とインターネットで接続された入出力機器(例えば、ファックス機能、スキャニング機能及びプリント機能等を備えた複合機)であり、前記入出力機器の管理者が操作する情報処理装置である。クライアント102にも電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUA)プログラムを含む。)を備えており、サービス提供システム106のWebアプリケーションサーバ105にアクセスすることが可能なWebブラウザが含まれる。なお、管理者の情報処理装置は、例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、PDA、画像伝送装置(例えばファクス)及び携帯電話(ブラウザフォン)などであってもよい。
【0022】
クライアント103は、本サービス提供システム106とインターネットで接続された入出力機器であって、サービス提供事業者により提供される。この入出力機器もサービス利用者により操作される情報処理装置の一種である。入出力機器としては、例えば、コピー機能、ファクス機能、プリンタ機能及びスキャナ機能等を備えたマルチファンクション複合機があげられるが、もちろん、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ネットワーク対応家庭電化製品など、サービス提供事業者により提供されるネットワーク対応機器であればどのような形態であっても良い。クライアント103にも電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUA(Mail User Agent)プログラムを含む)を備えており、サービス提供システム107のWebアプリケーションサーバ105にアクセスすることが可能なWebブラウザが含まれる。
【0023】
クライアント104は、本サービス提供システム106とインターネットで接続され、サービス提供事業者が操作する情報処理装置である。情報処理装置としては、例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、PDA、画像伝送装置(例えばファクス)及び携帯電話(ブラウザフォン)などがある。クライアント103にも電子メールを送受信するためのメーラプログラム(MUAプログラムを含む。)を備えており、サービス提供システム106のWebアプリケーションサーバ107にアクセスすることが可能なWebブラウザが含まれる。
【0024】
105は、公衆電話回線、ISDN、衛星通信網などで構成されている通信回線網(例えばインターネット)である。
【0025】
106は、本実施形態におけるサービス提供システムの構成図で、Webアプリケーションサーバ107、データベースサーバ108、メールサーバ109及びシステムタイマ110から構成され、サービス利用者にホスティングサービスを提供する。各サーバは、ローカルエリアネットワーク(以降では「LAN」と記述する。)で接続されており、相互にデータのやり取りを行うことが可能になっている。
【0026】
107は、Webアプリケーションサーバで、認証プログラム107a、利用者プロファイル登録システム107b、機器プロファイル登録プログラム107c、利用可能サービス表示システム107dを備えている。各ユーザ(サービス利用者、サービス利用者の管理者、入出力機器の管理者及びサービス提供事業者のことで、今後「各ユーザ」と記術する。)が、各クライアントからWebブラウザを操作してWebアプリケーションサーバ107にアクセスすると、Webアプリケーションサーバ107は各種Web画面を生成してWebブラウザへ送信する。ユーザは、Webブラウザに送信されてきたWeb画面を受信して閲覧及び操作することにより、各種の要求をWebアプリケーションサーバへ依頼することができる。Webブラウザ経由で受け取ったWebアプリケーションの各種の要求にしたがってプログラムを起動し、処理を実行する。
【0027】
107aは、認証プログラムで、各ユーザが各クライアント端末からアクセスしてきた際に起動され、認証画面を生成しWebブラウザへ送信する。各ユーザは認証画面を閲覧し、さらに、認証に必要なユーザID、および、パスワード入力すると、認証プログラム107aは、受信したユーザIDとパスワードとを用いてサービス管理者ID用認証データベース108aと機器管理ID用認証データベース108bを参照して認証処理を実行する。
【0028】
107bは、利用者プロファイル登録プログラムで、サービス利用者の管理者が各利用者のプロファイルを登録するためにクライアント101からWebブラウザを用いてアクセスしてきた際に、利用者プロファイル登録画面を生成し、表示させるプログラムである。
【0029】
107cは、利用者プロファイル登録プログラムで、入出力機器の管理者がクライアント102のプロファイルを登録するためにクライアント102からWebブラウザを用いてアクセスしてきた際に、機器プロファイル登録画面を生成し、表示させるプログラムである。
【0030】
107dは、利用可能サービス表示プログラムで、サービス利用者がクライアント103上でサービスを利用するためにクライアント103からWebブラウザを用いてアクセスしてきた際に、享受可能なサービスの一覧画面を生成し、表示させるプログラムである。
【0031】
108は、データベースサーバであり、サービス管理者ID認証データベース108a、入出力機器管理用ID認証データベース108b、利用者プロファイルデータベース108c、機器プロファイルデータベース108d、使用実績データベース108eなどを格納している。
【0032】
108aは、サービス管理者ID認証データベースであり、サービス申込時にサービス提供事業者によってあらかじめ発行された、サービス管理者用の認証ID、パスワードを保存している。また108bは、入出力機器管理用ID認証データベースであり、機器購入時にサービス提供事業者によってあらかじめ発行された、機器管理用の認証ID、パスワードを保存している。
【0033】
108cは、利用者プロファイルデータベースであり、利用者プロファイル登録プログラム107bが生成した利用者プロファイル(利用者名、メールアドレス、パスワード、利用者属性など)を保存している。
【0034】
108dは、機器プロファイルデータベースであり、機器プロファイルデータベース107cが生成した機器プロファイル(機器シリアルNo、機種名、型番、機器属性など)を保存している。
【0035】
108eは、使用実績データベースで、サービス利用者が享受したサービスの履歴を保存している。
【0036】
109は、メールサーバでSMTP/POPプログラムから構成される。
【0037】
109aは、SMTP/POPプログラムであり、各ユーザがMUAプログラムを操作し、POP(Post Office Protocol)を使って、電子メールサーバにアクセスしてくると、SMTP/POPプログラムは、メールサーバのメールスプールに保存されているメールをMUAに引き渡す。また、各ユーザがMUAプログラムを操作して電子メールの送信処理を行った場合、MUAプログラムは、電子メールサーバのMTA(Mail Transfer Agent)プログラムに電子メールの配信を依頼し、配信依頼を受けたMTAプログラムは、各ユーザが作成した電子メールをSMTP (Simple MailTransfer Protocol)により配信する。
【0038】
110は、システムタイマであり、各プログラムが年月日、時刻情報を必要とする時、アクセスされ、年月日や時刻の情報を返信する。
【0039】
なお、本実施形態では、画面情報をハイパーテキスト(例:HTML、XML、WML、HDML、C−HTML及びこれらから派生した記述言語など)により記述し、クライアントやサーバ間でのデータの送受信にCGI(Common Gateway Interface)などを用い、必要な個所にはJava(登録商標)及びその他のWebベースの技術を使用してシステムを構築することができる。もちろん、これらは一例にすぎず、他の技術を採用しても良いことは当業者であれば理解できよう。
【0040】
図2は、本実施形態に係るサーバ及びクライアントのハードウエア構成例を示す図である。ROMに格納されている制御プログラムに従って本システムの制御を行うCPU201と、CPU201に後述するフローチャートに示す処理を実行させるためのプログラムや各種データ等を格納するROM202、CPUが処理を行う際のワークエリアとして用いたり各種データ等を記憶したりするRAM203、ハードディスクドライブなどの内部記憶装置204、データなどを格納する磁気ディスク等の外部記憶装置205、外部と通信を行うための通信インターフェース206、ディスプレイ・キーボード・マウス等の操作インターフェース207、ディスプレイ等の表示装置208などが含まれる。なお、本実施形態において、Webアプリケーションサーバ107の内部記憶装置204に各種プログラムが格納されているものとしたが、このプログラムは、フレキシブルディスクやCD−ROMなどの外部記憶媒体に格納され、必要に応じて読み込まれて実行されるものであってもよいし、通信インターフェース207を介して外部装置から受信されて実行されるものであってもよい。
【0041】
以下の説明においては、特段の限定がない限りハードウエアにおける処理の主体はCPU201が担当する。CPU201は、以下で説明する各種プログラムを実行することにより他のハードウエアを制御し、上述の各種手段を実現する。
【0042】
<サービス利用開始のための利用者プロファイル登録処理>
本実施形態において、サービス提供事業者は、サービス利用者に対してWebサーバとメールサーバの貸し出し及び管理を行うホスティングサービスを提供するものとする。さらに、サービス提供事業者は、Webサーバのホスティングサービスの一環として、簡単にホームページを作成するためのインスタントホームページ作成機能や、各種CGI(Common Gateway interface)の設定機能や、顧客のホームページを分析するためのアクセス統計機能などのサービスを提供する。サービス利用者は、Webブラウザを利用してこれらの機能を利用することができる。
【0043】
また、サービス利用者は、クライアント103の入出力機器により提供可能なサービス(例えば、モノクロコピーサービス、カラーコピーサービス、ファックス送受信サービス、スキャニングサービスなど)を受けることができるものとする。
【0044】
図3は、サービス利用者のプロファイル登録処理例を示したフローチャートである。
【0045】
ステップS301において、サービス利用者の管理者により、クライアント101のWebブラウザが起動される。
【0046】
ステップS302において、Webブラウザは、クライアント101の操作IF207を通してURLを入力され、入力されたURLに従ってアクセス要求を、通信IF206を介して送信する。
【0047】
ステップS303において、Webアプリケーションサーバ107は、クライアント101からのアクセス要求を受信すると、認証プログラム107aを起動すする。
【0048】
ステップS304において、起動された認証プログラム107aは、認証画面をハイパーテキスト等により作成し、認証画面情報としてクライアント101に送信する。
【0049】
ステップS305において、クライアント101上で起動されているWebブラウザは、認証画面情報を受信し、クライアント101の表示装置207に認証画面として表示する。
【0050】
図4は、認証画面及び入力画面の一例を示す図である。認証画面401には、識別情報の入力するためのエディットボックス401aと、パスワードを入力するためのエディットボックス401bと、送信ボタン401cが含まれている。
【0051】
ステップS306において、Webブラウザは、認証画面401上において、サービス申込時にサービス提供事業者によってあらかじめ付与された、サービス利用者の管理者用のID(401a)とパスワード(401b)が入力され、送信ボタン401cが押されると、これらの認証情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。ここでは、管理者用のIDはメールアドレスであるものとして説明する。認証プログラム107aは、これらを受信すると、受信された管理者用のIDを検索キーとしてパスワードを入手すべく、検索要求をデータベースサーバ108に送信する。
【0052】
ステップS307において、データベースサーバ108は、受信された検索要求に基づいてサービス管理者用ID認証データベース108aを検索し、対応するパスワードを抽出する。抽出されたパスワードはWebアプリケーションサーバ107に送信される。
【0053】
ステップS308において、クライアント101から受信したパスワードと、データベースサーバ108から受信したパスワードが一致するか比較し、認証処理を行う。不一致の場合は、ステップS309に進み、エラー処理を行う。例えば、パスワード又はIDが異なっている旨の表示画面を送信し、ステップS305に戻る。パスワードが一致すれば、正規の管理者とみなし、ステップS310に進む。
【0054】
ステップS310において、利用者プロファイル登録プログラム107bが起動される。
【0055】
ステップS311において、起動された利用者プロファイル登録プログラム107bは、サービス利用者プロファイル入力画面402を生成する。生成された入力画面の情報はクライアント101に送信される。
【0056】
ステップS312において、クライアント101のWebブラウザは、受信した入力画面の情報に基づいて、サービス利用者プロファイル入力画面402を表示する。利用者名402a、メールアドレス402b、パスワード402c、管理者権限の有無402d及び各種サービスの利用権限402eが含まれている。これらはラジオボタンやチェックボックスにより構成されている。
【0057】
ステップS313において、サービス利用者の管理者により、管理下の利用者プロファイルが入力画面402の入力欄(402a〜402e)に入力される。プロファイルの項目は、利用者名、メールアドレス、パスワードといった基本項目と、利用者プロファイルデータの登録・変更権限の有無、そしてサービス利用者が入出力機器上で享受可能なサービス範囲についての情報である。入力が完了し、送信ボタン402fが押されると、Webブラウザは、入力されたプロファイルの情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。
【0058】
ステップS314において、利用者プロファイル登録プログラム107bは、入力された利用者プロファイルをアップロード(格納)するようアップロード命令を送信する。
【0059】
ステップS315において、利用者プロファイル登録プログラム107bから受信したアップロード対象のプロファイル情報に不正がないかチェックする。不正があればステップS316においてエラー処理を行う。例えば、エラーメッセージを送信し、ステップS311に戻る。不正がなければステップS317に進む。
【0060】
ステップS317において、データベースサーバ108は、利用者プロファイルデータベース108cの中の利用者プロファイルデータテーブル501に受信したプロファイルを登録する。このようにしてプロファイルが登録されると登録完了通知が、Webアプリケーションサーバ107とクライアント101とに送信される。
【0061】
図5は、利用者プロファイルデータテーブル501の構成例を示した図である。利用者名501a、電子メールアドレス501b、パスワード501c、管理者権限情報501d、白黒コピーサービス利用権限501e、ファクシミリサービス利用権限501f、スキャナサービス利用権限501g、カラーコピーサービス利用権限501h、電子メールサービス利用権限501i、Web閲覧サービス利用権限501j、アルバムサービス利用権限501k、ファイル共有サービス利用権限501l及びコンテンツ配信サービス利用権限501mなどの情報が含まれている。
【0062】
<サービス利用開始のための機器プロファイル登録処理>
次に本システムにおいて、入出力機器プロファイルの登録処理について図6などを参照して説明する。
【0063】
図6は、本実施形態に係る入出力機器のプロファイルの登録処理例に関するフローチャートである。
【0064】
ステップS601において、入出力機器の管理者により、クライアント102のWebブラウザが起動される。
【0065】
ステップS602において、Webブラウザは、クライアント102の操作IF207を通してURLを入力され、入力されたURLに従ったアクセス要求を、通信IF206を介して送信する。
【0066】
ステップS603において、Webアプリケーションサーバ107は、クライアント102からのアクセス要求を受信すると、認証プログラム107aを起動すする。
【0067】
ステップS604において、起動された認証プログラム107aは、認証画面をハイパーテキスト等により作成し、認証画面情報としてクライアント102に送信する。
【0068】
ステップS605において、クライアント102で起動されているWebブラウザは、認証画面情報を受信し、クライアント102の表示装置207に認証画面として表示する。
【0069】
図7は、認証画面701及び登録画面702の一例を示す図である。認証画面701には、機器購入時にあらかじめ付与された入出力機器の管理者用IDを入力するための入力欄701aとパスワードの入力欄701bと送信ボタン701cが設けられている。
【0070】
ステップS606において、Webブラウザは、認証画面701上において、入出力機器の管理者IDとパスワードが入力され、送信ボタン701cがクリックされると、入力された認証情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。ここでは、管理者用のIDはメールアドレスとして説明する。認証プログラム107aは、これらを受信すると、受信された管理者用のIDを検索キーとしてパスワードを入手すべく、検索要求をデータベースサーバ108に送信する。
【0071】
ステップS607において、データベースサーバ108は、受信された検索要求に基づいて機器管理者用ID認証データベース108bを検索し、対応するパスワードを抽出する。抽出されたパスワードはWebアプリケーションサーバ107に送信される。
【0072】
ステップS608において、クライアント102から受信したパスワードと、データベースサーバ108から受信したパスワードが一致するか比較し、認証処理を行う。不一致の場合は、ステップS609に進み、エラー処理を行う。例えば、パスワード又はIDが異なっている旨の表示画面を送信し、ステップS605に戻る。パスワードが一致すれば、正規の管理者とみなし、ステップS610に進む。
【0073】
ステップS610において、機器プロファイル登録プログラム107cが起動される。
【0074】
ステップS611において、起動された機器プロファイル登録プログラム107cは、機器プロファイル登録画面702を生成する。生成された登録画面の情報はクライアント102に送信される。
【0075】
ステップS612において、クライアント102のWebブラウザは、受信した登録画面の情報に基づいて、機器プロファイルの登録画面702を表示する。登録画面702は、機器のシリアル番号入力欄702a、機種名入力欄702b、型番702c、入出力機器の機能設定欄702d及びアップロードを命令する送信ボタン702eとが含まれている。
【0076】
ステップS613において、入出力機器の管理者により、管理下の機器プロファイルが登録画面702の入力欄(702a〜702d)に入力される。プロファイルの項目は、入力するプロファイルの項目は、シリアルNO、機種名、型番と該入出力機器で提供可能なサービス等の情報である。入力が完了し、送信ボタン702eが押されると、Webブラウザは、入力されたプロファイルの情報をWebアプリケーションサーバ107に送信する。
【0077】
ステップS614において、機器プロファイル登録プログラム107cは、入力された機器プロファイルをアップロード(格納)するようアップロード命令を送信する。
【0078】
ステップS615において、機器プロファイル登録プログラム107cから受信したアップロード対象のプロファイル情報に不正がないかチェックする。不正があればステップS616においてエラー処理を行う。例えば、エラーメッセージを送信し、ステップS611に戻る。不正がなければステップS617に進む。
【0079】
ステップS617において、データベースサーバ108は、機器プロファイルデータベース108d中の機器プロファイルデータテーブル801に、受信したプロファイルを登録する。このようにしてプロファイルが登録されると、登録完了通知がWebアプリケーションサーバ107とクライアント102に送信される。
【0080】
図8は、機器プロファイルデータテーブル801の構成例を示した図である。管理用ID801a、パスワード801b、シリアル番号801c、機種名801d、白黒コピーサービス機能の有無801f、ファクシミリサービス機能の有無801g、スキャナサービス機能の有無801h、カラーコピーサービス機能の有無801i、電子メールサービス機能の有無801j、Web閲覧サービス機能の有無801k、アルバムサービス機能の有無801l、ファイル共有サービス機能の有無801m及びコンテンツ配信サービス機能の有無801nなどの情報が含まれている。
【0081】
<入出力機器上における、サービス利用者が享受可能なサービス表示処理>
次に本システムにおいて、入出力機器上に該サービス利用者が享受可能なサービスを表示する仕組みについて、図9を参照して説明する。
【0082】
図9は、本実施形態に係るサービス利用者が享受可能なサービスの表示処理例に関するフローチャートである。
【0083】
ステップS901において、サービス利用者により、クライアント103の入出力機器103のパネル画面上からWebブラウザが起動される。
【0084】
ステップS902において、Webブラウザは、クライアント103の操作IF207を通してURLを入力され、入力されたURLに従ったアクセス要求を、通信IF206を介して送信する。
【0085】
ステップS903において、Webアプリケーションサーバ107は、クライアント103からのアクセス要求を受信すると、認証プログラム107aを起動する。
【0086】
ステップS904において、起動された認証プログラム107aは、認証画面をハイパーテキスト等により作成し、認証画面情報としてクライアント103に送信する。
【0087】
ステップS905において、クライアント103上で起動されているWebブラウザは、認証画面情報を受信し、クライアント103の表示装置207に認証画面として表示する。
【0088】
図10は、認証画面1001及びサービス選択画面1002の一例を示す図である。認証画面1001には、サービス利用者のID(例:メールアドレス)を入力するための入力欄1001aとパスワードの入力欄1001bと送信ボタン1001cが設けられている。
【0089】
ステップS906において、認証画面1001上において利用者IDとパスワードが入力される。
【0090】
ステップS907において、送信ボタン1001cがクリックされると、Webブラウザは、クライアント103のシリアル番号、機種名及び型番などクライアント103の識別情報をROMなどから読み出して、前述の利用者IDとパスワードとともにWebアプリケーションサーバ107に送信する。認証プログラム107aは、クラインアント103から受信された認証情報のうちの利用者IDを検索キーとして、データベースサーバ108に利用者プロファイルの検索要求を送信する。
【0091】
ステップS908において、データベースサーバ108は、受信した検索キーに基づいて、利用者データベース108b中にある利用者プロファイルテーブル501を検索し、対応する利用者プロファイルを抽出し、抽出された利用者プロファイルをWebアプリケーションサーバ107に送信する。
【0092】
ステップS909において、受信した利用者プロファイルをRAM等に保存する。そして、クライアント103から受信したパスワードと、データベースサーバ108から受信したパスワードとが一致するか比較し、認証処理を行う。不一致の場合は、ステップS910に進み、エラー処理を行う。例えば、パスワード又はIDが異なっている旨の表示画面を送信し、ステップS905に戻る。パスワードが一致すれば、正規の利用者とみなし、ステップS911に進む。
【0093】
ステップS911において、利用可能サービス表示プログラム107dが起動される。起動された利用可能サービス表示プログラム107dは、クライアント103から受信したシリアル番号、機種名及び型番等を検索キーとして、機器プロファイルの検索要求をデータベース108に送信する。
【0094】
ステップS912において、クライアント103の機器プロファイル有無を調査すべく、データベースサーバ108は、機器データベース108cの中にある機器プロファイルテーブル801を検索し、対応する機器プロファイルを抽出する。抽出されたプロファイルはWebアプリケーションサーバに送信される。抽出に失敗したときは、その旨を同様に送信する。
【0095】
ステップS913において、利用可能サービス表示プログラム107dは、データベースサーバ108からの抽出情報に基づいて、クライアント103の機器プロファイルが存在するかどうかを判断する。抽出情報が失敗を表しているときは、ステップS914に進みエラー処理を行う。例えば、サービス使用不許可を示したメッセージや、対応する機器プロファイルが存在しない旨のメッセージを送信し、クライアント103に表示させる。これにより利用者は機器の管理者にクライアント103について機器プロファイルを登録するよう依頼できる。一方、正しく機器プロファイルが抽出された場合は、ステップS915に進む。
【0096】
ステップS915において、サービス表示プログラム107dは、クライアント103の機器プロファイルデータテーブル801内のサービスデータテーブル(801f〜801n)と、該サービス利用者のプロファイルデータテーブル501内のサービスデータテーブル(501e〜501m)を比較する。比較の結果、両テーブルにおけるサービスのメモリ値がともに1である場合は提供可能と判定する。いずれかのメモリ値が0となっている場合は、提供不可能と判定する。この判定結果に従って、サービス表示プログラム107dは、提供可能なサービスについては選択可能なようにし、提供不可能なサービスについては選択不可能なようにして、サービス選択画面1002を生成する。生成されたサービス選択画面1002のハイパーテキスト情報がクライアント103に送信される。
【0097】
ステップS916において、クライアント103のWebブラウザにサービス選択画面1002が表示される。
【0098】
ステップS917において、クライアント103は利用者により選択されたサービスを提供する。
【0099】
【他の実施形態】
実施形態1では、シリアル番号等に基づいて機器プロファイルを抽出していた。これに代えて、クライアント103に割り当てられたグローバルIPアドレスを用いてもよい。すなわち、図6のフローチャートにおいて、予め機種ごとのグローバルIPアドレスを管理者に入力させ、データベースに登録する。この場合は、機器プロファイルデータテーブル801にグローバルIPアドレスを格納するエリアが設けられることになろう。そして、ステップS907は不要となり、ステップS911では、IPパケットに含まれるグローバルIPアドレスを読み出してクライアント103のグローバルIPアドレスを取得し、これを検索キーとすることができる。このように、グローバルIPアドレスを用いれば、ステップS907等の処理をクライアント103で不要となり、より簡易な方法を提供できる。
【0100】
上述のステップS915では、機器プロファイルデータテーブル801とサービス利用者プロファイルデータテーブル501とにはすべて同一のサービスが登録されていることを前提としていた。しかしながら、これらは不一致であってもよい。例えば、機器プロファイルデータテーブル801にはアルバム機能の欄が設けられていないが、サービス利用者プロファイルデータテーブル501にはアルバム機能の欄が設けられている場合には、比較対象が欠落しているため比較不能である。この様な場合には、いずれかが0の場合と同様に判定すればよい。
【0101】
その反対に、機器プロファイルデータテーブル801にはアルバム機能が登録されているが、サービス利用者プロファイルデータテーブル501にはアルバム機能が登録されていない場合には、いずれかが0の場合と同様に判定してもよいし、ともに1の場合と同様に判定してもよい。なぜなら、前者では、機器が該当する機能を備えていないため絶対にサービスを提供することができないが、後者の場合は、少なくとも機器は対応する機能を備えているためサービスを提供することも可能だからである、そのため、後者では、サービスの重要性などに応じて適宜利用権限を設定すればよい。
【0102】
上述の実施形態ではサービス提供機器としてのクライアント103を識別する情報としてシリアル番号、機種名及び型番を例示したが、クライアント103を識別可能なものであれば、いかなる識別情報を用いてもよい。
【0103】
また、機器プロファイルも機器1台に対して常に1台用意してもよいが、同一の機種については共通に一つ設けることで、機器プロファイルの数を削減することもできる。この場合は、さらに機器プロファイルの登録作業の手間が省けよう。
【0104】
前述した実施形態の機能を実現するソフトウエア(認証プログラム107a、利用者プロファイル登録プログラム107b、機器プロファイル登録プログラム107c及び利用可能サービス表示プログラム107dの少なくとも1つ)のプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、本願発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本願発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本願発明を構成することになる。
【0105】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0106】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0107】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0108】
なお、本願発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体からパソコン通信など通信ラインを介して要求者にそのプログラムを配信する場合にも適用できることは言うまでもない。
【0109】
【発明の効果】
本発明の一の観点によれば、利用者プロファイルを入出力機器ごとに登録するのではなく、利用者プロファイルと機器プロファイルとをデータベースに登録することで、上述の課題を解決した。例えば、利用者プロファイルが入出力機器ごとに登録されていないために、一部の入出力機器を利用できないといった課題や、入出力機器ごとに利用者プロファイルを登録しなければならないといった課題を解決できる。とりわけ、後者については、ユーザが100人存在し、入出力機器が100台あれば、従来は10000回の登録作業が必要であったが、本発明によれば、100+100=200のプロファイルを登録するだけで済む。すなわち、10000回必要であった作業が200回になり、9800回もの登録作業が削減されることになり、本発明の効果が絶大であることを当業者であれば理解できよう。
【0110】
さらに、従来は、入出力機器ごとにどのような種別のサービスを享受できるかを利用者が知ることは比較的に困難であったが、本発明によれば、利用者プロファイルと機器プロファイルを設けて、真に利用者が利用可能なサービスのみをユーザインタフェースに表示させるようにしたため、ユーザは比較的簡単にサービスの種別を把握できることになる。 さらに、本発明によれば、利用者プロファイルを用いることで、利用者ごとに一以上のサービスのそれぞれについて利用権限を管理者が設定できるため、誰が利用でき、誰が利用できないという権限の区分をすることが可能となった。その結果、秘密保持の観点からは特定のサービスを限定されたユーザにのみ提供するもでき、また、費用節減の観点からは、機種に不慣れな初心者にはコストの高いサービスを制限し、失敗の確率の低い熟練者にのみ当該サービスを許可することなども可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るシステム構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係るサーバ及びクラインアントのハードウエア構成例を示す図である。
【図3】本実施形態に係るサービス利用者プロファイルの登録処理に関するフローチャートである。
【図4】本実施形態に係るサービス利用者プロファイル登録時にクライアントに表示される画面の遷移を説明する図である。
【図5】本実施形態に係るサービス利用者プロファイルデータテーブルの構成例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る機器プロファイルの登録処理に関するフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る機器プロファイル登録時にクライアントに表示される画面の遷移を説明する図である。
【図8】本実施形態に係る機器プロファイルデータテーブルの構成例を示す図である。
【図9】本実施形態においてサービス利用者が入出力機器上で享受可能なサービスを表示するためのフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るサービスを利用する際に入出力機器に表示される画面の遷移を説明する図である。
Claims (1)
- インターネットを介してサービス提供機器と接続され、前記サービス提供機器の利用を管理するサービス管理装置であって、
前記サービス提供機器によりサービスを提供されるユーザに関するユーザプロファイルと、前記サービス提供機器に関する機器プロファイルとを記憶する記憶手段と、
前記サービス提供機器から該サービス提供機器の利用要求を受信すると、前記ユーザプロファイルを読み出して、ユーザ認証処理を実行するユーザ認証手段と、
前記ユーザが正規ユーザである場合には、前記ユーザプロファイルに含まれるサービス毎の許可情報と、前記機器プロファイルに含まれ、前記サービス提供機器により提供可能なサービスの種別とに基づいて、前記ユーザが実際に使用可能なサービスを決定する決定手段と、
前記決定されたサービスについての利用画面の情報を作成する画面情報作成手段と、
前記作成された利用画面の情報を前記サービス提供装置に送信する送信手段と、
を含むサービス管理装置。
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