JP2004138453A - 混合冷媒分析装置 - Google Patents

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野村 俊行
Kennosuke Kojima
小島 建之助
Hiroji Kamisaka
上坂 博二
Naoyuki Matsumoto
松本 直之
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    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
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    • G01N21/35Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light
    • G01N21/3504Investigating relative effect of material at wavelengths characteristic of specific elements or molecules, e.g. atomic absorption spectrometry using infrared light for analysing gases, e.g. multi-gas analysis

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Abstract

【課題】測定対象成分である複数の冷媒成分を相互干渉を可及的に抑制して精度よく分析することのできる混合冷媒分析装置を提供すること。
【解決手段】複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスSとして供給されるセル12a,13aと、このセル12a,13aに赤外光を照射する赤外光源12b,13bと、前記セル12a,13aを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタF1 〜F7 と、各バンドパスフィルタF1 〜F7 を透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器D1 〜D7 を備えた混合冷媒測定装置において、赤外光透過中心波数が、1222〜1235cm−1、1205〜1220cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えている。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、混合冷媒中に含まれる冷媒成分を各別に分析する混合冷媒分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平2−124448号公報
従来より、冷蔵庫やクーラなどの冷却機に用いられる冷媒には、一般的にフロンガスが用いられている。フロンガスは旧冷媒のCFC系、HCFC系に加えて、新冷媒のHFC系があるが、オゾン層破壊や地球温暖化の問題があり、フロンガスの回収およびリサイクルが義務付けられている。また、リサイクルできないフロンガスについてはこれを確実に破壊することが求められている。
【0003】
一方、新冷媒としては、代表的なフロン410A、フロン407C、フロン404A、フロン507Aがあり、これらは、複数の単成分フロンガス〔フロン143a(R143a)、フロン125(R125)、フロン134a(R134a)、フロン32(R32)〕のうちの数種を所定の割合で混合した所謂混合冷媒である。したがって、誤回収などにより、成分比率が変化した異種のフロンガス〔フロン115(R115)、フロン12(R12)、フロン22(R22)など〕が混入すると、リサイクルができなくなる。このため、フロンガスの成分比率を測定することが求められている。
【0004】前記フロンガス濃度を測定する手段として、例えば、前記特許文献1に記載されているように、NDIR法によるものがある。このNDIR法によって混合冷媒の分析を行うには、複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルの一側に赤外光源を設け、前記セルの他側に当該セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタとこれらのバンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を設けた混合冷媒分析装置が用いられる。
【0005】この場合、混合冷媒を構成する複数の冷媒成分を各別に精度よく検出するには、それぞれの冷媒成分に対応して設けられるバンドパスフィルタの赤外光透過波長範囲を適切に設定する必要がある。従来においては、各冷媒成分における赤外線吸収の大きい波長帯を主眼にして前記バンドパスフィルタの中心波数(波長の逆数)を決定しており、例えば、R143a、R125、R134a、R32、R115、R12、R22を分析する場合、下記表1に示すように、各バンドパスフィルタの中心波数を設定していた。
【0006】
【表1】
Figure 2004138453
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の混合冷媒分析装置においては、各冷媒成分の測定誤差は下記表2に示すようにかなり大きく、特に、R32およびR22については、測定誤差が大きかった。
【0008】
【表2】
Figure 2004138453
【0009】図6(A),(B)は、R32およびR22の100%吸光度を示すもので、R32の吸光度は、R22の影響を受け、逆に、R22の吸光度は、R32の影響を受けていることが分かる。つまり、これらR32、R22は相互に干渉影響を及ぼしあう、所謂相互干渉の関係にある。
【0010】また、図7は、7つの冷媒成分R143a、R125、R134a、R32、R115、R12、R22の赤外光透過率と各バンドパスフィルタの赤外透過特性とを比較して示す図で、この図において、符号A1 〜A7 を付した曲線は、前記7つの冷媒成分R143a、R125、R134a、R32、R115、R12、R22の赤外光透過率を示しており、符号B1 〜B7 を付した曲線は、バンドパスフィルタの赤外透過特性を示している。従来においては、既に説明したように、各冷媒成分を検出するためのバンドパスフィルタの中心波数を、赤外線吸収の大きい、すなわち、赤外光透過率の低い波長帯を主眼にして設定していたため、図5において曲線B4 ,B7 で示すように、R32、R22用のバンドパスフィルタの中心波数が、互いに接近した位置(値)に設定されていた。このため、R32、R22の測定精度が互いに悪くなっていた。
【0011】ところで、本願出願人は、混合冷媒中の複数の冷媒成分を分析する場合のように、サンプルガス中に含まれる多成分の相互干渉を補正した連立方程式を解いて成分比率を求めるための発明を特許出願している(特願2002−265436号)。このような演算処理を行う場合において、測定対象成分である冷媒成分をそれぞれ検出するためのバンドパスフィルタにおける赤外光透過波長範囲を所望の解析結果が得られるように設定することはきわめて重要なことである。
【0012】この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、測定対象成分である複数の冷媒成分を、相互干渉を可及的に抑制して精度よく分析することのできる混合冷媒分析装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この出願では、以下のような手段を採用している。すなわち、請求項1に記載の発明では、複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1222〜1235cm−1、1205〜1220cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴としている。
【0014】そして、請求項2に記載の発明では、複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1263〜1269cm−1、1137〜1151cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴としている。
【0015】また、請求項3に記載の発明では、複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1222〜1235cm−1、1137〜1151cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴としている(請求項3)。
【0016】さらに、請求項4に記載の発明では、複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1263〜1269cm−1、1205〜1220cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴としている。
【0017】上記いずれの構成の混合冷媒分析装置においても、複数の冷媒成分をそれぞれ検出するためのバンドパスフィルタの赤外光透過波長範囲が、S/Nが大きいことおよび他の冷媒成分に干渉影響を与えないことに基づいて設定されているので、相互干渉を可及的に小さく抑制した状態で、各冷媒成分を高精度で測定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を、図を参照しながら説明する。図1〜図3は、この発明の一つの実施の形態を示すものである。まず、図1は、この発明の混合冷媒分析装置の構成例を概略的に示すもので、この図において、1はサンプルガスSとしての混合冷媒を収容したボンベで、2はボンベバルブである。3はボンベ1と後述する混合冷媒分析装置5との間を接続するサンプルガス供給路で、圧力調整器4を備えている。
【0019】5は混合冷媒分析装置で、例えば次のように構成されている。すなわち、6,7は混合冷媒分析装置5に形成されるガス入口、ガス出口で、ガス入口6にはサンプルガス供給路3の下流端が接続される。8はガス入口6とガス出口7との間に形成されるガス流路で、ガス入口6からのサンプルガスSが流れ、その上流側から、流量調整用ニードルバルブ開閉弁9、オイルフィルタ10、三方電磁弁11、ガス分析部12、13がこの順に設けられている。三方電磁弁11は、電源オフ時には閉じている第1ポート11aがオイルフィルタ10に接続され、常時開放されている第2ポート11bがガス分析部12に接続されるように、ガス流路8に介装されている。なお、14はガス出口7に接続されるガス排出流路で、その下流側は適宜のガス回収部(図示していない)に接続されている。
【0020】前記ガス分析部12、13は、NDIR法によって混合冷媒中に含まれる各冷媒成分の比率を分析するもので、例えば図2に示すように、構成されている。すなわち、一方のガス分析部12は、セル12aと、このセル12aの一方の窓12a1 側に設けられる赤外光源12bおよび光チョッパ12cと、セル12aの他方の窓12a2 側に設けられる検出部12dとからなり、他方のガス分析部13は、セル13aと、このセル13aの一方の窓13a1 側に設けられる赤外光源13bおよび光チョッパ13cと、セル13aの他方の窓13a2 側に設けられる検出部13dとからなる。
【0021】そして、前記一方のガス分析部12のセル12aと他方のガス分析部13のセル13aとが直列に接続され、上流側に位置する一方のセル12aには、三方電磁弁11を経たサンプルガスSが供給され、このセル12aの下流側に位置するように直列接続された他方のセル13aには、セル12aを経たサンプルガスSが供給されるように構成されている。
【0022】また、前記検出部12d,13dは、これら二つの検出部12d,13dによって、サンプルガスSとしての混合冷媒に含まれる例えば7つ(7種類)の冷媒成分を検出することができるように、一方の検出部12dには、7つの冷媒成分のうちの3つの冷媒成分(R143a、R125、R134a)に対応して3つの焦電検出器D1 〜D3 と3つのバンドパスフィルタF1 〜F3 とが対をなすように、しかも、図3(A)に示すように、円周を3等分するように配置され、他方の検出部13dには、7つのうちの残り4つの冷媒成分(R32、R115、R12、R22)に対応して4つの焦電検出器D4 〜D7 と4つのバンドパスフィルタF4 〜F7 とが対をなすように、しかも、図3(B)に示すように、円周を4等分するように配置されている。
【0023】そして、前記検出部12d,13dにおける7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 は、それらの赤外光透過波長範囲が、S/Nが大きく、また、他の冷媒成分の干渉影響を受けないように設定されているとともに、それぞれのバンドパスフィルタF1 〜F7 が検出する測定対象成分である冷媒成分の吸光度に応じて2つに分けたもので、検出部12dには吸光度の大きい冷媒成分に対応するバンドパスフィルタF1 〜F3 を、そして、検出部13dには吸光度の小さい冷媒成分に対応するバンドパスフィルタF4 〜F7 を、それぞれ収容している。さらに、前記7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 は、前記7つの冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせて、透過する中心波長が例えば下記表3に示すように設定されている。
【0024】
【表3】
Figure 2004138453
【0025】再び図1において、15は混合冷媒分析装置5に形成されるゼロガス入口で、このゼロガス入口15と三方電磁弁11の電源オフ時には開いている第3ポート11cとの間にはゼロガス供給路16が形成されている。このゼロガス供給路16には、フィルタ17および吸引ポンプ18がこの順に設けられている。そして、このゼロガス供給路16は、三方電磁弁11を介して上述した構成を有するガス分析部12,13のセル12a,13aにゼロガスZを供給するもので、この実施の形態においては、ゼロガス入口15から空気Aが導入され、この空気Aがフィルタ17を経て清浄な空気となり、これがゼロガスZとなるように構成されている。
【0026】なお、図示していないが、前記混合冷媒分析装置5には、その各部を例えばシーケンス制御したり、ガス分析部12,13の出力に基づいて、複数(この例では7つ)の冷媒成分の濃度演算(成分比率演算)を行う演算制御装置(例えばパソコン)が設けられている。
【0027】上記構成の混合冷媒分析装置5を用いて混合冷媒の測定を行う作動について説明する。演算制御装置の測定キーを手動でオンして、三方電磁弁11をオンにする。そして、この状態でボンベバルブ2を手動で開いて、ボンベ1内の混合冷媒をサンプルガスSとして混合冷媒分析装置5に供給する。混合冷媒分析装置5に供給されたサンプルガスSは、ニードルバルブ9、オイルフィルタ10、三方電磁弁11を経て上流側のガス分析部12のセル12aに入り、このセル12aを通過したサンプルガスSは、下流側のガス分析部13のセル13aに入る。これらのガス分析部12,13においては、サンプルガスSがセル12a,13aに供給されている間、サンプルガスSの分析が行われる。このサンプルガス分析により、センサ信号が立ち上がり、その後、それぞれのガス分析部12,13におけるデータのサンプリングが行われる。これによって、各ガス分析部12,13から成分ごとの測定信号sが得られる。そして、下流側のガス分析部13を出たサンプルガスSは、ガス出口7からガス排出流路14に入り、その後回収される。また、三方電磁弁11は所定の時間だけオンした後オフとなり、この三方電磁弁11のオフ後暫くしてボンベバルブ2が手動で閉じられる。
【0028】そして、吸引ポンプ18がオンになると、ゼロガス供給路16からゼロガスZが三方電磁弁11を経て上流側のガス分析部12のセル12aに入り、このセル12aを通過したゼロガスZは、下流側のガス分析部13のセル13aに入り、前記立ち上がったセンサ信号が立ち下がる。前記ガス分析部12,13においては、ゼロガスZがセル12a,13aに供給されている間、ゼロガスZによるゼロ測定が行われる。これによって、各ガス分析部12,13から成分ごとのゼロ信号zが得られる。そして、前記ガス分析部12,13を順次流れたゼロガスZは、ガス出口7からガス排出流路14に入り、その後回収される。
【0029】そして、演算制御装置においては、前記サンプルガス測定時に得られた複数の成分に対応するように設けられた複数の焦電検出器D1 〜D7 からそれぞれ出力される測定信号s(s1 〜s7 )とゼロ測定時に得られた前記焦電検出器D1 〜D7 からのゼロ信号z(z1 〜z7 )とに基づいて、例えば比〔log(s/z)〕をとることにより、サンプルガスS中に含まれる複数の冷媒成分の比率が求められる。
【0030】上述のように、上記実施の形態においては、サンプルガスS中に含まれる7つの冷媒成分R143a、R125、R134a、R32、R115、R12、R22をそれぞれ検出するための7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 の赤外線透過中心波数が、前記表3に示すように設定されているので、図4に示すように、前記7つの冷媒成分の赤外光透過率(図中の符号A1 〜A7 を付した曲線)と各バンドパスフィルタF1 〜F7 の赤外透過特性(図中の符号B1 〜B7 を付した曲線)とが互いに対応するようになり、従来の混合冷媒分析装置とは異なり、相互干渉を可及的に抑制して精度よく分析することができる。また、R32およびR22のそれぞれの吸光度も、図6(C),(D)に示すように、それぞれの吸光度は、互いに影響を受けなくなっており、急峻度の明確な吸光度特性が得られる。
【0031】前記7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 の赤外線透過中心波数を前記表3に示すように設定したときの測定誤差は、下記表4に示すようになっている。
【0032】
【表4】
Figure 2004138453
【0033】上記表4において、上段の数字は、表2の数字を再度掲載したもので、この表4からも、7つの冷媒成分における相互干渉の度合いが可及的に抑制され、各冷媒成分を精度よく分析できることが理解される。
【0034】そして、前記7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 の中心波数は、上記表3に示したものに限られるものではなく、それぞれの中心波数について、例えば下記表5に示すように、多少の許容範囲を設けるようにしてあってもよい。
【0035】
【表5】
Figure 2004138453
【0036】ところで、上記実施の形態においては、R32とR22における相互干渉について述べ、特に、これらの対するバンドパスフィルタF4 とF7 の中心波数を設定しなおした例であったが、R143aとR125について、これらに対するバンドパスフィルタF1 とF2 の中心波数を設定しなおすようにしてもよい。下記表6は、このときの7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 の中心波数の上限値と下限値の一例を示すものである。
【0037】
【表6】
Figure 2004138453
【0038】前記7つの冷媒成分R143a、R125、R134a、R32、R115、R12、R22をそれぞれ検出するための7つのバンドパスフィルタF1 〜F7 の赤外線透過中心波数が、上記表6に示すように設定されているので、図5に示すように、前記7つの冷媒成分の赤外光透過率(図中の符号A1 〜A7 を付した曲線)と各バンドパスフィルタF1 〜F7 の赤外透過特性(図中の符号B1 〜B7 を付した曲線)とが互いに対応するようになり、相互干渉を可及的に抑制して精度よく分析することができる。
【0039】また、R143aおよびR125をそれぞれ検出するためのバンドパスフィルタF1 およびF2 の中心波数の上限値と下限値については、次のように設定してもよい。すなわち、
(1)R143aについて、1222〜1235cm−1とし、
R125について、 1137〜1151cm−1とする。
あるいは、
(2)R143aについて、1263〜1269cm−1とし、
R125について、 1205〜1220cm−1とする。
そして、上記(1),(2)のいずれの場合においても、他の5つの冷媒成分(R134a、R32、R115、R12、R22)をそれぞれ検出するためのバンドパスフィルタF3 〜F7 の中心波数の上限値と下限値については、前記表5または表6に示したものと同じにする。
上記いずれの場合においても、前記複数の冷媒成分の赤外光透過率と各バンドパスフィルタの赤外透過特性が互いに対応するようになり、相互干渉を可及的に抑制して精度よく分析することができる。
【0040】なお、上記構成の混合冷媒分析装置においては、各冷媒成分に対応するバンドパスフィルタF1 〜F7 および検出器D1 〜D7 を、各冷媒成分の吸光度に応じて2つのグループに分類し、各グループに対応するようにして、異なるセル長を有するせる12a,13aを設けている。この場合、吸光度が大きい冷媒成分を検出するためのバンドパスフィルタF1 〜F3 および検出器D1 〜D3 を収容した検出部12dに対応するセル12aのセル長を、吸光度が小さい冷媒成分を検出するためのバンドパスフィルタF4 〜F7 および検出器D4 〜D7 を収容した検出部13dに対応するセル13aのセル長よりも短くして、各グループ間の吸光度レベルの調整を行うようにしてもよく、このようにした場合、全ての冷媒成分について測定感度が必要な範囲内で直線性を維持することができ、より精度の高い測定結果を得ることができる。
【0041】なお、上述の実施の形態においては、混合冷媒中に7つの冷媒成分が存在し、これら全ての冷媒成分を分析するものを例示しているが、この発明はこれに限られるものではなく、混合冷媒が2以上の冷媒成分からなるものであってもよい。また、上述の実施の形態においては、混合冷媒分析装置5として複数のガス分析部12、13よりなるものであったが、これに代えて、単一のガス分析部とし、このガス分析部に設けられる単一のセルとして、複数のセル長を形成したものを用いるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の混合冷媒分析装置によれば、測定対象成分である複数の冷媒成分を相互干渉を可及的に抑制して精度よく分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の混合冷媒分析装置の構成の一例を概略的に示すものである。
【図2】前記赤外線ガス分析計の分析部の構成を概略的に示す図である。
【図3】前記分析部の検出部における構成を概略的に示す図である。
【図4】前記混合冷媒分析装置における赤外光透過率と各バンドパスフィルタの赤外透過特性の一例を示す図である。
【図5】前記混合冷媒分析装置における赤外光透過率と各バンドパスフィルタの赤外透過特性の他の例を示す図である。
【図6】R32とR22における相互干渉を説明するための図で、(A),(B)は従来の混合冷媒分析装置を用いたときのR32とR22の吸光度を示す図、(C),(D)はこの発明の混合冷媒分析装置を用いたときのR32とR22の吸光度を示す図である。
【図7】従来の混合冷媒分析装置における赤外光透過率と各バンドパスフィルタの赤外透過特性を示す図である。
【符号の説明】5…混合冷媒分析装置、12a,13a…セル、12b,13b…赤外光源、D1 〜D7 …検出器、F1 〜F7 …バンドパスフィルタ、S…サンプルガス。

Claims (4)

  1. 複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1222〜1235cm−1、1205〜1220cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする混合冷媒分析装置。
  2. 複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1263〜1269cm−1、1137〜1151cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする混合冷媒分析装置。
  3. 複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1222〜1235cm−1、1137〜1151cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする混合冷媒分析装置。
  4. 複数の冷媒成分を含んだ混合冷媒がサンプルガスとして供給されるセルと、このセルに赤外光を照射する赤外光源と、前記セルを透過した赤外光のうち前記各冷媒成分の赤外吸収スペクトルに合わせた波長の赤外光を透過させる複数のバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを透過した赤外光の強度をそれぞれ測定する複数の検出器を備えた混合冷媒分析装置において、赤外光透過中心波数が、1263〜1269cm−1、1205〜1220cm−1、1180〜1192cm−1、1065〜1088cm−1、981〜1000cm−1、908〜933cm−1および798〜820cm−1にそれぞれ設定されたバンドパスフィルタのうち少なくとも2つのバンドパスフィルタを備えたことを特徴とする混合冷媒分析装置。
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JP2018529936A (ja) * 2015-07-28 2018-10-11 キャリア コーポレイションCarrier Corporation 冷媒分析器及び冷媒分析器の使用方法
JP2018532120A (ja) * 2015-10-29 2018-11-01 インフィコン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ガス変調を用いたガス検出

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