JP2004137912A - ガスタービン複合発電プラント - Google Patents
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- Y02E20/16—Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
Abstract
【課題】蒸気タービンの効率を改善してプラント全体の効率を向上させること。
【解決手段】ガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとを同軸で連結して第一発電機1を駆動し、高圧蒸気タービン20hから分離した低圧蒸気タービン20lによって第二発電機2を駆動する。同軸に連結されたガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとは、3600rpm又は3000rpmで回転して第一発電機1を駆動する。中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとは同軸に連結されており、1800rpm又は1500rpmで第二発電機2を駆動して、交流電力を発生させる。
【選択図】 図1
【解決手段】ガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとを同軸で連結して第一発電機1を駆動し、高圧蒸気タービン20hから分離した低圧蒸気タービン20lによって第二発電機2を駆動する。同軸に連結されたガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとは、3600rpm又は3000rpmで回転して第一発電機1を駆動する。中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとは同軸に連結されており、1800rpm又は1500rpmで第二発電機2を駆動して、交流電力を発生させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスタービン複合発電プラントに関し、さらに詳しくは、低圧蒸気タービンの効率を高くしてプラント全体の効率を向上させることのできるガスタービン複合発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービン複合発電プラントは、ガスタービンの排ガスが持つ熱エネルギーをHRSG(Heat Recovery Steam Generator:排熱回収ボイラ)によって回収し、蒸気タービンを駆動して発電するプラントである。このように、ガスタービンの排ガスが持つ熱エネルギーを回収して電力を発生させるので、プラント効率を向上させることができる。このようなガスタービン複合発電プラントには、特許文献1〜3に開示されたものが知られている。
【0003】
図5は、従来のガスタービン複合発電プラントの一例を示す説明図である。発電機901には、ガスタービン910と蒸気タービン920とが同軸に連結されている。蒸気タービン920は、高圧蒸気タービン920hと、中圧蒸気タービン920iと、低圧蒸気タービン920lとが同軸に連結されて構成される。そして、ガスタービン910と蒸気タービン920とは3600rpm又は3000rpmで回転して、発電機901から周波数が60Hz又は50Hzの交流電力を発生させる。
【0004】
ガスタービン910の排ガスGは、HRSG912へ送られて蒸気を発生させる。そして、HRSG912から供給される高圧蒸気Sh等によって蒸気タービン920が駆動される。蒸気タービン920を構成する低圧蒸気タービン920lを駆動した後の蒸気は、蒸気タービン920の下方に配置された復水器914によって水に戻される。そして、再びHRSG912で蒸気となって蒸気タービン920を駆動する。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−145304号公報 P4
【特許文献2】
特開昭62−101809号公報 P6 第1図、第2図
【特許文献3】
特開平2−140405号公報 P7 第1図、第3図
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、復水器914の真空度を高めて低圧蒸気タービン920lの熱落差を増やすことにより、蒸気タービン920の効率を向上させようとすると、蒸気タービン920の最終段である低圧蒸気タービン920lの動翼を長くする必要があった。しかしながら、従来のガスタービン複合発電プラント900においては、低圧蒸気タービン920lとガスタービン910とが同軸で連結されている。このため、低圧蒸気タービン920lの回転数は、ガスタービン910や高圧蒸気タービン920hの回転数と同一とせざるを得ず、低圧蒸気タービン920lの動翼を長くするにも限界があった。
【0007】
低圧蒸気タービン920lを流れる排気体積流量Qvを大きくしても、低圧蒸気タービン920lの動翼長が十分に長くないと、排気損失が大きくなるため、低圧蒸気タービン920lの効率を逆に低下させてしまう。したがって、従来のガスタービン複合発電プラント900においては、復水器914の真空度を7.0×104Paから11.0×104Pa(50〜80mmHg)程度までしか高くすることができず、蒸気タービン920及びガスタービン複合発電プラント900の効率向上を妨げていた。そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、蒸気タービンの最終段である低圧蒸気タービンの効率を高くすることにより、プラント全体の効率を向上させることのできるガスタービン複合発電プラントを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に係るガスタービン複合発電プラントは、ガスタービンと、当該ガスタービンの排ガスによって生成される蒸気で駆動される蒸気タービンとによって電力を発生するガスタービン複合発電プラントにおいて、前記蒸気タービンが高圧蒸気タービンと低圧蒸気タービンとに分離してそれぞれ別個の発電機を駆動することを特徴とする。
【0009】
このガスタービン複合発電プラントは、ガスタービン排ガスの熱によって発生させた蒸気によって駆動される蒸気タービンから低圧蒸気タービンを分離して、それぞれ別個の発電機を駆動する。このとき、低圧蒸気タービンを高圧蒸気タービンよりも低い回転数で運転する。このような構成によって、低圧蒸気タービンの動翼にはより長い翼を使用できるので、復水器の真空度をより高く保つことにより低圧蒸気タービンを通過する排気体積流量を大きくしても、低圧蒸気タービンの効率を向上させることができる。これによって、ガスタービン複合発電プラント全体の効率も向上させることができる。
【0010】
低圧蒸気タービンは、高圧蒸気タービンの半分の回転数で運転することが好ましい。例えば、高圧蒸気タービンを3600rpm又は3000rpmで運転する場合には、低圧蒸気タービンは1800rpm又は1500rpmで運転する。このとき、復水器の真空度(絶対真空度)は、2.5×104Paから5.0×104Pa程度が好ましい。
【0011】
また、一軸型のガスタービン複合発電プラントに本発明を適用する場合には、請求項2に係るガスタービン複合発電プラントのように、ガスタービンと、高圧蒸気タービンとが同軸に連結されて第一発電機を駆動し、さらに前記第一発電機とは別の第二発電機に連結されてこれを駆動する低圧蒸気タービンと、この低圧蒸気タービンの下流に設けられ、当該低圧蒸気タービンの排気を水に戻す復水器とを備えたガスタービン複合発電プラントにおいて、前記低圧蒸気タービンを前記高圧蒸気タービンよりも低い回転数で駆動する。
【0012】
また、多軸型のガスタービン複合発電プラントに本発明を適用する場合には、請求項3に係るガスタービン複合発電プラントのように、ガスタービンと当該ガスタービンによって駆動されるガスタービン用発電機で構成される複数のガスタービン発電ユニットと、前記ガスタービン用発電機とは別の第一蒸気タービン用発電機と連結されてこれを駆動する高圧蒸気タービンと、前記第一蒸気タービン用発電機とは別の第二蒸気タービン用発電機に連結されてこれを駆動する低圧蒸気タービンと、この低圧蒸気タービンの下流に設けられ、当該低圧蒸気タービンの排気を水に戻す復水器とを備え、前記低圧蒸気タービンを前記高圧蒸気タービンよりも低い回転数で駆動する。
【0013】
また、請求項4に係るガスタービン複合発電プラントは、上記ガスタービン複合発電プラントにおいて、上記高圧蒸気タービン又は上記低圧蒸気タービンのいずれか一方と同軸に連結されて当該いずれかの蒸気タービンと同じ回転数で駆動される中圧蒸気タービンを備えたことを特徴とする。このようにすれば、高圧蒸気タービンの蒸気出口部及び中圧蒸気タービンの蒸気入口部の圧力損失が減少するので、その分蒸気タービンの効率が向上する。さらに、高圧蒸気タービンと中圧蒸気タービンとの車室設計が容易になるので、プラントの製造費を抑えることができる。
【0014】
また、請求項5に係るガスタービン複合発電プラントは、上記ガスタービン複合発電プラントにおいて、さらに、上記復水器は軸流型又は横置き型であることを特徴とする。軸流型の復水器を使用すれば、低圧蒸気タービンの排気損失をさらに低減できるので、その分低圧蒸気タービンの効率を高くできる。また、従来のように下方排気型の復水器を使用した場合と比較して、ガスタービン複合発電プラントの全高を低くできるので、建屋高さを低くして建屋や基礎の建設費を低減させたり、耐震設計を比較的容易にしたりすることができる。なお、横置き型の復水器を使用した場合には、プラントの全高を低くして建屋や基礎の建設費を低減させる等の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本発明はガスタービンと高圧蒸気タービンとが同一の発電機を駆動する、いわゆる同軸型ガスタービン複合発電プラントのみならず、複数のガスタービンに対して単独の蒸気タービンを備えたいわゆる多軸型ガスタービン複合発電プラントに対しても適用できる。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態1に係るガスタービン複合発電プラントを示す説明図である。このガスタービン複合発電プラント100は、ガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとを同軸で連結して第一発電機1を駆動し、高圧蒸気タービン20hから分離した低圧蒸気タービン20lによって第二発電機2を駆動する点に特徴がある。なお、次の説明においては、中圧蒸気タービン20iも高圧蒸気タービン20hから分離して、低圧蒸気タービン20lとともに第二発電機2を駆動する例を説明する。
【0017】
ガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとはクラッチ30を介して同軸で連結されており、第一発電機1を駆動する。ガスタービン10は起動後数分で定格運転に移行できるが、高圧蒸気タービン20hは、HRSG12が高圧蒸気タービン20hの運転に十分な量の蒸気を供給できるようになるまで運転できない。このため、HRSG12が十分な蒸気を発生するまでの間はガスタービン10を単独で運転するため、クラッチ30を介してガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとを連結する。一方、中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとは同軸に連結されており、第一発電機1とは別個に設けられた第二発電機2を駆動する。
【0018】
なお、HRSG12とは別個に蒸気発生源を設け、ここで発生する蒸気を高圧蒸気タービン20hに供給して駆動することで、ガスタービン10を起動してもよい。このようにすれば、ガスタービン10を起動するために第一発電機1を起動用モータとして使用する必要はない。これによって、第一発電機1を起動用モータとして使用するために必要なインバータやサイリスタ等の設備が不要になるので、ガスタービン複合発電プラント100の製造コストを低減できる。
【0019】
また、高圧蒸気タービン20hを駆動するには不十分であるが、中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとを駆動できるだけの蒸気が発生したときには、この蒸気によって中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとを駆動してもよい。従来のガスタービン複合発電プラント900では、図5に示すように、蒸気タービン920とガスタービン910とが同軸に連結されていた。このため、高圧蒸気タービン920hが起動できるようになるまでは蒸気タービン920を駆動することができず、蒸気タービン920とガスタービン910とを連結できなかった。
【0020】
しかし、中圧蒸気タービン20i等を駆動できるだけの蒸気が発生したとき、まず中圧蒸気タービン20i等によって第二発電機2を駆動すれば、高圧蒸気タービン20hの起動を待たずに低圧蒸気タービン20l等の出力をプラントの電力として取り出すことができる。このように、本発明のガスタービン複合発電プラント100では、高圧蒸気タービン20hと低圧蒸気タービン20l等とを分離しているので、このような起動手順によってプラントの起動性を向上させることができる。
【0021】
ガスタービン10の排ガスGはHRSG12へ供給されて、ここで排ガスGの熱エネルギーが回収される。HRSG12は、ガスタービン10の排ガスGから回収した熱エネルギーによって蒸気を発生し、高圧蒸気Shが高圧蒸気タービン20hへ供給される。また、高圧蒸気タービン20hを駆動した後の蒸気やHRSG12から供給される中圧蒸気Siによって中圧蒸気タービン20iが駆動される。中圧蒸気タービン20iと同軸に配置された低圧蒸気タービン20lは、中圧蒸気タービン20iを駆動した後の蒸気やHRSG12から供給される低圧蒸気Slによって駆動される。低圧蒸気タービン20lを駆動した蒸気は復水器14で水に戻された後、HRSG12へ送られて再び蒸気となって高圧蒸気タービン20h等を駆動する。
【0022】
同軸に連結されたガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとは、3600rpm又は3000rpmで回転して第一発電機1を駆動する。また、このガスタービン複合発電プラント100では、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hから分離させているので、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hよりも低い回転数で運転できる。中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとは、1800rpm又は1500rpmで第二発電機2を駆動して、交流電力を発生させる。なお、第一発電機1には二極発電機を、第二発電機2には四極発電機を使用して、両方の発電機で発電される交流電力の周波数を揃えてある。
【0023】
低圧蒸気タービン20lは高圧蒸気タービン20hの半分の回転数で運転されるので、低圧蒸気タービン20lの動翼に作用する遠心力を従来よりも低減できる。これによって、従来よりも2〜20%長い動翼を低圧蒸気タービン20lに使用できる。
【0024】
このように長翼を使用すれば、復水器の真空度(絶対真空度)を従来の1.5〜2.0倍程度高くして低圧蒸気タービン20lを通過する排気体積流量Qvを大きくしても、排気損失を低く抑えることができる。これによって、従来よりも大きい排気体積流量Qvで低圧蒸気タービン20lを運転しても、従来よりも高い効率で低圧蒸気タービン20lを運転できる。具体的に本発明に係るガスタービン複合発電プラント100においては、復水器の真空度を2.5×104Paから5.0×104Pa(20mmHg〜40mmHg)程度まで高くできる。
【0025】
また、図1に示すように、中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとを同軸に連結した場合には、中圧蒸気タービン20iを駆動した蒸気を短い配管で低圧蒸気タービン20lへ供給できる。その結果、従来のように長い配管を取り回した場合と比較して蒸気の温度低下及び圧力損失を低くを抑えることができるので、低圧蒸気タービン20lの効率を従来よりも高くできるという作用・効果も得られる。
【0026】
また、図1に示すように、高圧蒸気タービン20hから中圧蒸気タービン20i及び低圧蒸気タービン20lを分離すれば、高圧蒸気タービン20hの排気と中圧蒸気タービン20i入口との干渉がなくなる。これによって、高圧蒸気タービン20hの蒸気出口部及び中圧蒸気タービン20iの蒸気入口部における構造自由度が増加するので、プラントの製造費を抑えることができる(以下同様)。
【0027】
さらに、高圧蒸気タービン20hから中圧蒸気タービン20i及び低圧蒸気タービン20lを分離すれば、ダブルフロー型の高圧蒸気タービン20hを使用しやすくなる。そして、ダブルフロー型の高圧蒸気タービン20hを使用すれば、高圧蒸気タービン20hのスラスト荷重をほとんどゼロにできるので、スラスト軸受を容易に設計・製造できる。この場合には高圧蒸気タービン20hに通常発生するスラスト荷重が発生しないので、その分軸受損失を低減して高圧蒸気タービン20hの効率も向上させることができる(以下同様)。
【0028】
なお、高圧蒸気タービン20hと中圧蒸気タービン20iとを同軸に連結し、低圧蒸気タービン20lをこれらと分離してもよい。このガスタービン複合発電プラント101を図2に示す。このガスタービン複合発電プラント101においても、上記ガスタービン複合発電プラント100の奏するプラント効率の向上という効果を得ることができる。
【0029】
図3は、本発明を多軸型のガスタービン複合発電プラントに適用した例を示す説明図である。この多軸型のガスタービン複合発電プラント102は、ガスタービン用発電機11〜1nと、これに連結されたガスタービン101〜10nとで構成されるガスタービン発電ユニット301〜30nを備えている。各ガスタービン発電ユニット301〜30nにはそれぞれHRSG121〜12nが備えられており、各ガスタービン101〜10nから排出される排ガスの熱エネルギーを回収する。
【0030】
また、ガスタービン複合発電プラント102には、高圧蒸気タービン20hと中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとで構成される蒸気タービン20が備えられている。高圧蒸気タービン20hと低圧蒸気タービン20lとは分離されており、それぞれ第一蒸気タービン用発電機である高圧蒸気タービン用発電機3と第二蒸気タービン用発電機である低圧蒸気タービン用発電機4とを駆動する。中圧蒸気タービン20iは、図3(a)に示すように低圧蒸気タービン20lと同軸に連結してもよい。また、図3(b)に示すように、高圧蒸気タービン20hと同軸に連結してもよい。なお、図3(b)では、HRSGからの配管系は省略してある。
【0031】
各HRSG121〜12nで生成された蒸気は、高圧蒸気タービン20hや中圧蒸気タービン20i等に供給されてこれらを駆動する。高圧蒸気タービン20hは3600rpm又は3000rpmで回転し、高圧蒸気タービン用発電機3を駆動する。また、低圧蒸気タービン20lは、1800rpm又は1500rpmで回転して、低圧蒸気タービン用発電機4を駆動する。低圧蒸気タービン20lの後段には復水器14が備えられており、復水器の真空度は2.5×104Paから5.0×104Pa(20mmHg〜40mmHg)で運転される。
【0032】
本発明を適用した多軸型のガスタービン複合発電プラント102においても、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hから分離して、高圧蒸気タービン20hよりも低い回転数で低圧蒸気タービン20lを駆動する。これによって、従来よりも大きい排気体積流量Qvで低圧蒸気タービン20lを運転しても、従来よりも高い効率で低圧蒸気タービン20lを運転できるので、従来よりもプラント効率を高くできる。
【0033】
図4は、この発明及び従来のガスタービン複合発電プラントに備えられた低圧蒸気タービンの排気損失と排気体積流量との関係を示す説明図である。従来例に係る低圧蒸気タービン920lは図中一点鎖線で示し、この発明に係る低圧蒸気タービン20lは図中実線で示す。従来のガスタービン複合発電プラント900(図5参照)に備えられた低圧蒸気タービン920lの動翼長は約1mである。そして、本発明のガスタービン複合発電プラント100に備えられた低圧蒸気タービン20lの動翼長は約1.4mである。また、低圧蒸気タービンの回転数は、従来の低圧蒸気タービン920lで3000rpm、本発明に係る低圧蒸気タービン20lでは1500rpmである。
【0034】
図4から明らかなように、従来の低圧蒸気タービン920lは、復水器の真空度を従来のVa1からVa2まで高くして、排気体積流量Qvを従来のQv1からQv2まで大きくすると、排気損失はs3まで大きくなる。これに対し、本発明に係る低圧蒸気タービン20lは、従来の低圧蒸気タービン920lでは排気損失がs3まで大きくなる排気体積流量Qv2の領域においても、排気損失を従来の低圧蒸気タービン920lの排気損失s1よりも小さいs2に抑えることができる。これによって、排気体積流量を大きくして低圧蒸気タービン20lから従来よりも大きな出力を取り出す場合でも、排気損失は従来よりも小さく押さえることができる。その結果、従来の低圧蒸気タービン920lを大きな排気体積流量Qv2で運転する場合と比較して、低圧蒸気タービン20lの排気損失を低減できるので、蒸気タービン20全体としての効率は1.5〜2.0%向上させることができる。これによって、ガスタービン複合発電プラント100の効率もそれだけ高くできる。
【0035】
以上、このガスタービン複合発電プラント100、101、102は、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hと分離して、高圧蒸気タービン20h及びガスタービン10よりも低い回転数で駆動する。これによって、低圧蒸気タービン20lの動翼には従来の低圧蒸気タービン920lよりも長い翼を使用できるので、低圧蒸気タービン20lを通過する排気体積流量を大きくして、低圧蒸気タービン20lの効率を向上させることができる。これによって、蒸気タービン20及びガスタービン複合発電プラント100の効率も向上させることができる。
【0036】
また、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20h及びガスタービン10から分離すれば、ガスタービン複合発電プラント100の全長を短くできるので、低圧蒸気タービン20lには軸流型の復水器14を使用しやすくなる。軸流型の復水器14を使用すれば、低圧蒸気タービン20lの排気損失をさらに低減できるので、その分低圧蒸気タービン20lの効率を高くできる。さらに、従来のように下方排気型の復水器914(図5参照)を使用した場合と比較して、ガスタービン複合発電プラント100等の全高を低くできるので、建屋高さを低くして建屋や基礎の建設費を低減させたり、耐震設計を比較的容易にしたりすることができる。
【0037】
なお、図1(b)に示すように、本発明のガスタービン複合発電プラント100等には、横置き型の復水器14を使用することもできる。この場合には、プラントの全高を低くして建屋や基礎の建設費を低減させる等の効果を得ることができる。なお、中圧蒸気タービン20iを高圧蒸気タービン20hと同軸に連結し、高圧蒸気タービン20h等よりも低い回転数で低圧蒸気タービン20lを駆動した場合も軸流型又は横置き型の復水器14等を使用できるので、同様の作用・効果を得ることができる。
【0038】
また、本発明のガスタービン複合発電プラント100等では、高圧蒸気タービン20hから低圧蒸気タービン20lを分離しているので、従来と比較してガスタービン複合発電プラント100を構成する蒸気タービン20の全長を短くできる。これによって、蒸気タービン20の軸受間隔を従来よりも短縮できるので、蒸気タービン20を構成する高圧蒸気タービン20hの伸差を従来よりも小さくできる。その結果、高圧蒸気タービン20h等の軸方向間隔を従来よりも小さくできるので、蒸気タービン20全体の効率をさらに向上させることができる。なお、高圧蒸気タービン20hから中圧蒸気タービン20i及び低圧蒸気タービン20lを分離して、両者を同軸で運転する場合でも同様の作用・効果を得ることができる。特に同軸型のガスタービン複合発電プラントにおいては、ガスタービン10と蒸気タービン20とを同軸で連結するのでプラントの全長が長くなるため、低圧蒸気タービン20l等を高圧蒸気タービン20hから分離する効果は大きい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るガスタービン複合発電プラント(請求項1)では、ガスタービンと蒸気タービンとを備えた同軸型又は多軸型のガスタービン複合発電プラントにおいて、蒸気タービンから低圧蒸気タービンを分離した。そして、低圧蒸気タービンを高圧蒸気タービンよりも低い回転数で運転して、高圧蒸気タービンと低圧蒸気タービンとはそれぞれ別個の発電機を駆動するようにした。このような構成によって、低圧蒸気タービンの動翼にはより長い翼を使用できるので、復水器の真空度をより高く保って低圧蒸気タービンを通過する排気体積流量を大きくすることにより、低圧蒸気タービンの効率を向上させることができる。これによって、ガスタービン複合発電プラント全体の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るガスタービン複合発電プラントを示す説明図である。
【図2】高圧蒸気タービンと中圧蒸気タービンとを同軸に連結し、低圧蒸気タービンをこれらと分離したガスタービン複合発電プラントを示す説明図である。
【図3】本発明を多軸型のガスタービン複合発電プラントに適用した例を示す説明図である。
【図4】この発明及び従来のガスタービン複合発電プラントに備えられた低圧蒸気タービンの排気損失と排気体積流量との関係を示す説明図である。
【図5】従来のガスタービン複合発電プラントの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第一発電機
11、1n ガスタービン用発電機
2 第二発電機
3 高圧蒸気タービン用発電機
4 低圧蒸気タービン用発電機
10、101、10n ガスタービン
14 復水器
20 蒸気タービン
20h 高圧蒸気タービン
20i 中圧蒸気タービン
20l 低圧蒸気タービン
301、30n ガスタービン発電ユニット
100、101、102 ガスタービン複合発電プラント
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスタービン複合発電プラントに関し、さらに詳しくは、低圧蒸気タービンの効率を高くしてプラント全体の効率を向上させることのできるガスタービン複合発電プラントに関する。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービン複合発電プラントは、ガスタービンの排ガスが持つ熱エネルギーをHRSG(Heat Recovery Steam Generator:排熱回収ボイラ)によって回収し、蒸気タービンを駆動して発電するプラントである。このように、ガスタービンの排ガスが持つ熱エネルギーを回収して電力を発生させるので、プラント効率を向上させることができる。このようなガスタービン複合発電プラントには、特許文献1〜3に開示されたものが知られている。
【0003】
図5は、従来のガスタービン複合発電プラントの一例を示す説明図である。発電機901には、ガスタービン910と蒸気タービン920とが同軸に連結されている。蒸気タービン920は、高圧蒸気タービン920hと、中圧蒸気タービン920iと、低圧蒸気タービン920lとが同軸に連結されて構成される。そして、ガスタービン910と蒸気タービン920とは3600rpm又は3000rpmで回転して、発電機901から周波数が60Hz又は50Hzの交流電力を発生させる。
【0004】
ガスタービン910の排ガスGは、HRSG912へ送られて蒸気を発生させる。そして、HRSG912から供給される高圧蒸気Sh等によって蒸気タービン920が駆動される。蒸気タービン920を構成する低圧蒸気タービン920lを駆動した後の蒸気は、蒸気タービン920の下方に配置された復水器914によって水に戻される。そして、再びHRSG912で蒸気となって蒸気タービン920を駆動する。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−145304号公報 P4
【特許文献2】
特開昭62−101809号公報 P6 第1図、第2図
【特許文献3】
特開平2−140405号公報 P7 第1図、第3図
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、復水器914の真空度を高めて低圧蒸気タービン920lの熱落差を増やすことにより、蒸気タービン920の効率を向上させようとすると、蒸気タービン920の最終段である低圧蒸気タービン920lの動翼を長くする必要があった。しかしながら、従来のガスタービン複合発電プラント900においては、低圧蒸気タービン920lとガスタービン910とが同軸で連結されている。このため、低圧蒸気タービン920lの回転数は、ガスタービン910や高圧蒸気タービン920hの回転数と同一とせざるを得ず、低圧蒸気タービン920lの動翼を長くするにも限界があった。
【0007】
低圧蒸気タービン920lを流れる排気体積流量Qvを大きくしても、低圧蒸気タービン920lの動翼長が十分に長くないと、排気損失が大きくなるため、低圧蒸気タービン920lの効率を逆に低下させてしまう。したがって、従来のガスタービン複合発電プラント900においては、復水器914の真空度を7.0×104Paから11.0×104Pa(50〜80mmHg)程度までしか高くすることができず、蒸気タービン920及びガスタービン複合発電プラント900の効率向上を妨げていた。そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、蒸気タービンの最終段である低圧蒸気タービンの効率を高くすることにより、プラント全体の効率を向上させることのできるガスタービン複合発電プラントを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に係るガスタービン複合発電プラントは、ガスタービンと、当該ガスタービンの排ガスによって生成される蒸気で駆動される蒸気タービンとによって電力を発生するガスタービン複合発電プラントにおいて、前記蒸気タービンが高圧蒸気タービンと低圧蒸気タービンとに分離してそれぞれ別個の発電機を駆動することを特徴とする。
【0009】
このガスタービン複合発電プラントは、ガスタービン排ガスの熱によって発生させた蒸気によって駆動される蒸気タービンから低圧蒸気タービンを分離して、それぞれ別個の発電機を駆動する。このとき、低圧蒸気タービンを高圧蒸気タービンよりも低い回転数で運転する。このような構成によって、低圧蒸気タービンの動翼にはより長い翼を使用できるので、復水器の真空度をより高く保つことにより低圧蒸気タービンを通過する排気体積流量を大きくしても、低圧蒸気タービンの効率を向上させることができる。これによって、ガスタービン複合発電プラント全体の効率も向上させることができる。
【0010】
低圧蒸気タービンは、高圧蒸気タービンの半分の回転数で運転することが好ましい。例えば、高圧蒸気タービンを3600rpm又は3000rpmで運転する場合には、低圧蒸気タービンは1800rpm又は1500rpmで運転する。このとき、復水器の真空度(絶対真空度)は、2.5×104Paから5.0×104Pa程度が好ましい。
【0011】
また、一軸型のガスタービン複合発電プラントに本発明を適用する場合には、請求項2に係るガスタービン複合発電プラントのように、ガスタービンと、高圧蒸気タービンとが同軸に連結されて第一発電機を駆動し、さらに前記第一発電機とは別の第二発電機に連結されてこれを駆動する低圧蒸気タービンと、この低圧蒸気タービンの下流に設けられ、当該低圧蒸気タービンの排気を水に戻す復水器とを備えたガスタービン複合発電プラントにおいて、前記低圧蒸気タービンを前記高圧蒸気タービンよりも低い回転数で駆動する。
【0012】
また、多軸型のガスタービン複合発電プラントに本発明を適用する場合には、請求項3に係るガスタービン複合発電プラントのように、ガスタービンと当該ガスタービンによって駆動されるガスタービン用発電機で構成される複数のガスタービン発電ユニットと、前記ガスタービン用発電機とは別の第一蒸気タービン用発電機と連結されてこれを駆動する高圧蒸気タービンと、前記第一蒸気タービン用発電機とは別の第二蒸気タービン用発電機に連結されてこれを駆動する低圧蒸気タービンと、この低圧蒸気タービンの下流に設けられ、当該低圧蒸気タービンの排気を水に戻す復水器とを備え、前記低圧蒸気タービンを前記高圧蒸気タービンよりも低い回転数で駆動する。
【0013】
また、請求項4に係るガスタービン複合発電プラントは、上記ガスタービン複合発電プラントにおいて、上記高圧蒸気タービン又は上記低圧蒸気タービンのいずれか一方と同軸に連結されて当該いずれかの蒸気タービンと同じ回転数で駆動される中圧蒸気タービンを備えたことを特徴とする。このようにすれば、高圧蒸気タービンの蒸気出口部及び中圧蒸気タービンの蒸気入口部の圧力損失が減少するので、その分蒸気タービンの効率が向上する。さらに、高圧蒸気タービンと中圧蒸気タービンとの車室設計が容易になるので、プラントの製造費を抑えることができる。
【0014】
また、請求項5に係るガスタービン複合発電プラントは、上記ガスタービン複合発電プラントにおいて、さらに、上記復水器は軸流型又は横置き型であることを特徴とする。軸流型の復水器を使用すれば、低圧蒸気タービンの排気損失をさらに低減できるので、その分低圧蒸気タービンの効率を高くできる。また、従来のように下方排気型の復水器を使用した場合と比較して、ガスタービン複合発電プラントの全高を低くできるので、建屋高さを低くして建屋や基礎の建設費を低減させたり、耐震設計を比較的容易にしたりすることができる。なお、横置き型の復水器を使用した場合には、プラントの全高を低くして建屋や基礎の建設費を低減させる等の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本発明はガスタービンと高圧蒸気タービンとが同一の発電機を駆動する、いわゆる同軸型ガスタービン複合発電プラントのみならず、複数のガスタービンに対して単独の蒸気タービンを備えたいわゆる多軸型ガスタービン複合発電プラントに対しても適用できる。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態1に係るガスタービン複合発電プラントを示す説明図である。このガスタービン複合発電プラント100は、ガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとを同軸で連結して第一発電機1を駆動し、高圧蒸気タービン20hから分離した低圧蒸気タービン20lによって第二発電機2を駆動する点に特徴がある。なお、次の説明においては、中圧蒸気タービン20iも高圧蒸気タービン20hから分離して、低圧蒸気タービン20lとともに第二発電機2を駆動する例を説明する。
【0017】
ガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとはクラッチ30を介して同軸で連結されており、第一発電機1を駆動する。ガスタービン10は起動後数分で定格運転に移行できるが、高圧蒸気タービン20hは、HRSG12が高圧蒸気タービン20hの運転に十分な量の蒸気を供給できるようになるまで運転できない。このため、HRSG12が十分な蒸気を発生するまでの間はガスタービン10を単独で運転するため、クラッチ30を介してガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとを連結する。一方、中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとは同軸に連結されており、第一発電機1とは別個に設けられた第二発電機2を駆動する。
【0018】
なお、HRSG12とは別個に蒸気発生源を設け、ここで発生する蒸気を高圧蒸気タービン20hに供給して駆動することで、ガスタービン10を起動してもよい。このようにすれば、ガスタービン10を起動するために第一発電機1を起動用モータとして使用する必要はない。これによって、第一発電機1を起動用モータとして使用するために必要なインバータやサイリスタ等の設備が不要になるので、ガスタービン複合発電プラント100の製造コストを低減できる。
【0019】
また、高圧蒸気タービン20hを駆動するには不十分であるが、中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとを駆動できるだけの蒸気が発生したときには、この蒸気によって中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとを駆動してもよい。従来のガスタービン複合発電プラント900では、図5に示すように、蒸気タービン920とガスタービン910とが同軸に連結されていた。このため、高圧蒸気タービン920hが起動できるようになるまでは蒸気タービン920を駆動することができず、蒸気タービン920とガスタービン910とを連結できなかった。
【0020】
しかし、中圧蒸気タービン20i等を駆動できるだけの蒸気が発生したとき、まず中圧蒸気タービン20i等によって第二発電機2を駆動すれば、高圧蒸気タービン20hの起動を待たずに低圧蒸気タービン20l等の出力をプラントの電力として取り出すことができる。このように、本発明のガスタービン複合発電プラント100では、高圧蒸気タービン20hと低圧蒸気タービン20l等とを分離しているので、このような起動手順によってプラントの起動性を向上させることができる。
【0021】
ガスタービン10の排ガスGはHRSG12へ供給されて、ここで排ガスGの熱エネルギーが回収される。HRSG12は、ガスタービン10の排ガスGから回収した熱エネルギーによって蒸気を発生し、高圧蒸気Shが高圧蒸気タービン20hへ供給される。また、高圧蒸気タービン20hを駆動した後の蒸気やHRSG12から供給される中圧蒸気Siによって中圧蒸気タービン20iが駆動される。中圧蒸気タービン20iと同軸に配置された低圧蒸気タービン20lは、中圧蒸気タービン20iを駆動した後の蒸気やHRSG12から供給される低圧蒸気Slによって駆動される。低圧蒸気タービン20lを駆動した蒸気は復水器14で水に戻された後、HRSG12へ送られて再び蒸気となって高圧蒸気タービン20h等を駆動する。
【0022】
同軸に連結されたガスタービン10と高圧蒸気タービン20hとは、3600rpm又は3000rpmで回転して第一発電機1を駆動する。また、このガスタービン複合発電プラント100では、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hから分離させているので、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hよりも低い回転数で運転できる。中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとは、1800rpm又は1500rpmで第二発電機2を駆動して、交流電力を発生させる。なお、第一発電機1には二極発電機を、第二発電機2には四極発電機を使用して、両方の発電機で発電される交流電力の周波数を揃えてある。
【0023】
低圧蒸気タービン20lは高圧蒸気タービン20hの半分の回転数で運転されるので、低圧蒸気タービン20lの動翼に作用する遠心力を従来よりも低減できる。これによって、従来よりも2〜20%長い動翼を低圧蒸気タービン20lに使用できる。
【0024】
このように長翼を使用すれば、復水器の真空度(絶対真空度)を従来の1.5〜2.0倍程度高くして低圧蒸気タービン20lを通過する排気体積流量Qvを大きくしても、排気損失を低く抑えることができる。これによって、従来よりも大きい排気体積流量Qvで低圧蒸気タービン20lを運転しても、従来よりも高い効率で低圧蒸気タービン20lを運転できる。具体的に本発明に係るガスタービン複合発電プラント100においては、復水器の真空度を2.5×104Paから5.0×104Pa(20mmHg〜40mmHg)程度まで高くできる。
【0025】
また、図1に示すように、中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとを同軸に連結した場合には、中圧蒸気タービン20iを駆動した蒸気を短い配管で低圧蒸気タービン20lへ供給できる。その結果、従来のように長い配管を取り回した場合と比較して蒸気の温度低下及び圧力損失を低くを抑えることができるので、低圧蒸気タービン20lの効率を従来よりも高くできるという作用・効果も得られる。
【0026】
また、図1に示すように、高圧蒸気タービン20hから中圧蒸気タービン20i及び低圧蒸気タービン20lを分離すれば、高圧蒸気タービン20hの排気と中圧蒸気タービン20i入口との干渉がなくなる。これによって、高圧蒸気タービン20hの蒸気出口部及び中圧蒸気タービン20iの蒸気入口部における構造自由度が増加するので、プラントの製造費を抑えることができる(以下同様)。
【0027】
さらに、高圧蒸気タービン20hから中圧蒸気タービン20i及び低圧蒸気タービン20lを分離すれば、ダブルフロー型の高圧蒸気タービン20hを使用しやすくなる。そして、ダブルフロー型の高圧蒸気タービン20hを使用すれば、高圧蒸気タービン20hのスラスト荷重をほとんどゼロにできるので、スラスト軸受を容易に設計・製造できる。この場合には高圧蒸気タービン20hに通常発生するスラスト荷重が発生しないので、その分軸受損失を低減して高圧蒸気タービン20hの効率も向上させることができる(以下同様)。
【0028】
なお、高圧蒸気タービン20hと中圧蒸気タービン20iとを同軸に連結し、低圧蒸気タービン20lをこれらと分離してもよい。このガスタービン複合発電プラント101を図2に示す。このガスタービン複合発電プラント101においても、上記ガスタービン複合発電プラント100の奏するプラント効率の向上という効果を得ることができる。
【0029】
図3は、本発明を多軸型のガスタービン複合発電プラントに適用した例を示す説明図である。この多軸型のガスタービン複合発電プラント102は、ガスタービン用発電機11〜1nと、これに連結されたガスタービン101〜10nとで構成されるガスタービン発電ユニット301〜30nを備えている。各ガスタービン発電ユニット301〜30nにはそれぞれHRSG121〜12nが備えられており、各ガスタービン101〜10nから排出される排ガスの熱エネルギーを回収する。
【0030】
また、ガスタービン複合発電プラント102には、高圧蒸気タービン20hと中圧蒸気タービン20iと低圧蒸気タービン20lとで構成される蒸気タービン20が備えられている。高圧蒸気タービン20hと低圧蒸気タービン20lとは分離されており、それぞれ第一蒸気タービン用発電機である高圧蒸気タービン用発電機3と第二蒸気タービン用発電機である低圧蒸気タービン用発電機4とを駆動する。中圧蒸気タービン20iは、図3(a)に示すように低圧蒸気タービン20lと同軸に連結してもよい。また、図3(b)に示すように、高圧蒸気タービン20hと同軸に連結してもよい。なお、図3(b)では、HRSGからの配管系は省略してある。
【0031】
各HRSG121〜12nで生成された蒸気は、高圧蒸気タービン20hや中圧蒸気タービン20i等に供給されてこれらを駆動する。高圧蒸気タービン20hは3600rpm又は3000rpmで回転し、高圧蒸気タービン用発電機3を駆動する。また、低圧蒸気タービン20lは、1800rpm又は1500rpmで回転して、低圧蒸気タービン用発電機4を駆動する。低圧蒸気タービン20lの後段には復水器14が備えられており、復水器の真空度は2.5×104Paから5.0×104Pa(20mmHg〜40mmHg)で運転される。
【0032】
本発明を適用した多軸型のガスタービン複合発電プラント102においても、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hから分離して、高圧蒸気タービン20hよりも低い回転数で低圧蒸気タービン20lを駆動する。これによって、従来よりも大きい排気体積流量Qvで低圧蒸気タービン20lを運転しても、従来よりも高い効率で低圧蒸気タービン20lを運転できるので、従来よりもプラント効率を高くできる。
【0033】
図4は、この発明及び従来のガスタービン複合発電プラントに備えられた低圧蒸気タービンの排気損失と排気体積流量との関係を示す説明図である。従来例に係る低圧蒸気タービン920lは図中一点鎖線で示し、この発明に係る低圧蒸気タービン20lは図中実線で示す。従来のガスタービン複合発電プラント900(図5参照)に備えられた低圧蒸気タービン920lの動翼長は約1mである。そして、本発明のガスタービン複合発電プラント100に備えられた低圧蒸気タービン20lの動翼長は約1.4mである。また、低圧蒸気タービンの回転数は、従来の低圧蒸気タービン920lで3000rpm、本発明に係る低圧蒸気タービン20lでは1500rpmである。
【0034】
図4から明らかなように、従来の低圧蒸気タービン920lは、復水器の真空度を従来のVa1からVa2まで高くして、排気体積流量Qvを従来のQv1からQv2まで大きくすると、排気損失はs3まで大きくなる。これに対し、本発明に係る低圧蒸気タービン20lは、従来の低圧蒸気タービン920lでは排気損失がs3まで大きくなる排気体積流量Qv2の領域においても、排気損失を従来の低圧蒸気タービン920lの排気損失s1よりも小さいs2に抑えることができる。これによって、排気体積流量を大きくして低圧蒸気タービン20lから従来よりも大きな出力を取り出す場合でも、排気損失は従来よりも小さく押さえることができる。その結果、従来の低圧蒸気タービン920lを大きな排気体積流量Qv2で運転する場合と比較して、低圧蒸気タービン20lの排気損失を低減できるので、蒸気タービン20全体としての効率は1.5〜2.0%向上させることができる。これによって、ガスタービン複合発電プラント100の効率もそれだけ高くできる。
【0035】
以上、このガスタービン複合発電プラント100、101、102は、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20hと分離して、高圧蒸気タービン20h及びガスタービン10よりも低い回転数で駆動する。これによって、低圧蒸気タービン20lの動翼には従来の低圧蒸気タービン920lよりも長い翼を使用できるので、低圧蒸気タービン20lを通過する排気体積流量を大きくして、低圧蒸気タービン20lの効率を向上させることができる。これによって、蒸気タービン20及びガスタービン複合発電プラント100の効率も向上させることができる。
【0036】
また、低圧蒸気タービン20lを高圧蒸気タービン20h及びガスタービン10から分離すれば、ガスタービン複合発電プラント100の全長を短くできるので、低圧蒸気タービン20lには軸流型の復水器14を使用しやすくなる。軸流型の復水器14を使用すれば、低圧蒸気タービン20lの排気損失をさらに低減できるので、その分低圧蒸気タービン20lの効率を高くできる。さらに、従来のように下方排気型の復水器914(図5参照)を使用した場合と比較して、ガスタービン複合発電プラント100等の全高を低くできるので、建屋高さを低くして建屋や基礎の建設費を低減させたり、耐震設計を比較的容易にしたりすることができる。
【0037】
なお、図1(b)に示すように、本発明のガスタービン複合発電プラント100等には、横置き型の復水器14を使用することもできる。この場合には、プラントの全高を低くして建屋や基礎の建設費を低減させる等の効果を得ることができる。なお、中圧蒸気タービン20iを高圧蒸気タービン20hと同軸に連結し、高圧蒸気タービン20h等よりも低い回転数で低圧蒸気タービン20lを駆動した場合も軸流型又は横置き型の復水器14等を使用できるので、同様の作用・効果を得ることができる。
【0038】
また、本発明のガスタービン複合発電プラント100等では、高圧蒸気タービン20hから低圧蒸気タービン20lを分離しているので、従来と比較してガスタービン複合発電プラント100を構成する蒸気タービン20の全長を短くできる。これによって、蒸気タービン20の軸受間隔を従来よりも短縮できるので、蒸気タービン20を構成する高圧蒸気タービン20hの伸差を従来よりも小さくできる。その結果、高圧蒸気タービン20h等の軸方向間隔を従来よりも小さくできるので、蒸気タービン20全体の効率をさらに向上させることができる。なお、高圧蒸気タービン20hから中圧蒸気タービン20i及び低圧蒸気タービン20lを分離して、両者を同軸で運転する場合でも同様の作用・効果を得ることができる。特に同軸型のガスタービン複合発電プラントにおいては、ガスタービン10と蒸気タービン20とを同軸で連結するのでプラントの全長が長くなるため、低圧蒸気タービン20l等を高圧蒸気タービン20hから分離する効果は大きい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るガスタービン複合発電プラント(請求項1)では、ガスタービンと蒸気タービンとを備えた同軸型又は多軸型のガスタービン複合発電プラントにおいて、蒸気タービンから低圧蒸気タービンを分離した。そして、低圧蒸気タービンを高圧蒸気タービンよりも低い回転数で運転して、高圧蒸気タービンと低圧蒸気タービンとはそれぞれ別個の発電機を駆動するようにした。このような構成によって、低圧蒸気タービンの動翼にはより長い翼を使用できるので、復水器の真空度をより高く保って低圧蒸気タービンを通過する排気体積流量を大きくすることにより、低圧蒸気タービンの効率を向上させることができる。これによって、ガスタービン複合発電プラント全体の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るガスタービン複合発電プラントを示す説明図である。
【図2】高圧蒸気タービンと中圧蒸気タービンとを同軸に連結し、低圧蒸気タービンをこれらと分離したガスタービン複合発電プラントを示す説明図である。
【図3】本発明を多軸型のガスタービン複合発電プラントに適用した例を示す説明図である。
【図4】この発明及び従来のガスタービン複合発電プラントに備えられた低圧蒸気タービンの排気損失と排気体積流量との関係を示す説明図である。
【図5】従来のガスタービン複合発電プラントの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第一発電機
11、1n ガスタービン用発電機
2 第二発電機
3 高圧蒸気タービン用発電機
4 低圧蒸気タービン用発電機
10、101、10n ガスタービン
14 復水器
20 蒸気タービン
20h 高圧蒸気タービン
20i 中圧蒸気タービン
20l 低圧蒸気タービン
301、30n ガスタービン発電ユニット
100、101、102 ガスタービン複合発電プラント
Claims (5)
- ガスタービンと、当該ガスタービンの排ガスによって生成される蒸気で駆動される蒸気タービンとによって電力を発生するガスタービン複合発電プラントにおいて、
前記蒸気タービンが高圧蒸気タービンと低圧蒸気タービンとに分離してそれぞれ別個の発電機を駆動することを特徴とするガスタービン複合発電プラント。 - ガスタービンと、高圧蒸気タービンとが同軸に連結されて第一発電機を駆動し、さらに前記第一発電機とは別の第二発電機に連結されてこれを駆動する低圧蒸気タービンと、この低圧蒸気タービンの下流に設けられ、当該低圧蒸気タービンの排気を水に戻す復水器とを備えたガスタービン複合発電プラントにおいて、前記低圧蒸気タービンを前記高圧蒸気タービンよりも低い回転数で駆動することを特徴とするガスタービン複合発電プラント。
- ガスタービンと当該ガスタービンによって駆動されるガスタービン用発電機で構成される複数のガスタービン発電ユニットと、
前記ガスタービン用発電機とは別の第一蒸気タービン用発電機と連結されてこれを駆動する高圧蒸気タービンと、
前記第一蒸気タービン用発電機とは別の第二蒸気タービン用発電機に連結されてこれを駆動する低圧蒸気タービンと、
この低圧蒸気タービンの下流に設けられ、当該低圧蒸気タービンの排気を水に戻す復水器とを備え、
前記低圧蒸気タービンを前記高圧蒸気タービンよりも低い回転数で駆動することを特徴とするガスタービン複合発電プラント。 - 上記高圧蒸気タービン又は上記低圧蒸気タービンのいずれか一方と同軸に連結されて当該いずれかの蒸気タービンと同じ回転数で駆動される中圧蒸気タービンを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスタービン複合発電プラント。
- さらに、上記復水器は軸流型又は横置き型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスタービン複合発電プラント。
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2002
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