JP2004137753A - 取水口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】海底面の不陸に追従しやすく、また潮流などによって取水管に予期せぬ大きな荷重が作用した場合にも、取水管に発生するねじれの防止を図り、再び安定した姿勢に回復する取水口構造を提供する
【解決手段】取水口構造1は先端部72に取水口73を有する取水管70と、取水管70の先端部72を保持するフレーム30(取水口保持部材)とを有する。前記フレーム30は前記取水管70の基部75に向かって狭まる六角錘台形状の骨組構造であり中央部に取水管70を前記フレーム30へ取り付ける取付手段50を備える。前記取付手段50は前記フレーム30を前記取水管70の周方向に沿って回動自在に保持するので、海底面の不陸に追従して取水口構造を取水管の周方向に回転する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取水口の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水深の非常に深い海底付近から海水を取水する海洋深層水利用施設や海底温度差発電施設などの取水設備に用いられる取水口構造としては、比較的平坦な海面上において自重で安定させる重力式タイプの取水口保持部材を用いた取水口構造と、取水管によって保持し急斜面に設置する釣鐘タイプの取水口保持部材を用いる取水口構造とがある。
しかし深海部の海底地形は勾配が大きい場合が多く、取水口保持部材の自重で安定させる重力式タイプでは安定しない場合も多い。海底地形が勾配の大きい斜面であるとき、深海部では固定アンカー等の施工が困難であることから、取水管によって斜面上に保持する釣鐘タイプの取水口保持部材を用いる取水口構造が考えられる。
【0003】
この場合、潮流等によって取水管や取水口保持部材が動くことも考えられ、取水管と取水口保持部材との取付部に予期せぬ大きな荷重が作用し破損することや、取水管にねじれなどが生じることも懸念される。このため、取水口構造を工夫し、海底面の不陸に追従可能で常に安定な姿勢を保つ取水口構造が要求される。
【0004】
また、従来の和が国における海洋深層水取水管の多くは鎧装ポリエチレン管が使用されてきたが、非常に高価であり初期設備投資額が巨額になるなどの課題があった。これに対し、安価な硬質ポリエチレン管を用いた取水管の施工が今後増加することが予想される。
【0005】
そこで、潮流からの力を受け流し、また安価な硬質ポリエチレン管の取水管を用いた取水口構造としては、取水管の先端部に硬質ポリエチレンを使用し、その浮力で取水口を浮遊させて潮流に対する応力集中を防ぐ取水口構造があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000 303511号公報(第5〜17段落、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の取水管構造は取水口先端部が長くまたその形態が複雑であり、潮流の抵抗を受けやすいという問題があった。また海底面が複雑な場合には設置時に取水管の先端部が海底面に衝突して折れ曲がり、安定した取水ができないという問題点があった。
【0008】
また特許文献1の取水口構造は先端部のみ硬質ポリエチレン管を使用した取水管を取り付けるものであった。硬質ポリエチレン管を取水管の全長にわたり使用し初期設備投資を減らすためには、硬質ポリエチレン管の先端部分に取水口保持部材を安定して取り付けることができる取付手段が必要となる。しかし硬質ポリエチレン管は、その材質ゆえに加工が困難であった。
【0009】
また特許文献1の取水口構造には取水口からの異物や魚類などの侵入を防ぐ方法がなかった。
取水口からの異物や魚類などの侵入を防ぐ方法としては、取水口にスクリーンなどを設置することが考えられる。この場合には、スクリーン部の目詰まりなどが懸念される。しかし、海洋深層水の取水口は水深300m以上の外海の深海底に設置されるため、水深が深いことばかりでなく海象条件も厳しく、スクリーン部の目詰まりなどを取り除くメンテナンスをするのが困難であった。
【0010】
本発明の課題は、海底面の不陸に追従しやすく、また潮流などによって取水管に予期せぬ大きな荷重が作用した場合にも、取水管に発生するねじれの防止を図り、再び安定した姿勢に回復する取水口構造を提供することにある。また加工が困難である硬質ポリエチレン管の取水管に取り付け可能な取水口構造を提供することにある。また取水流速を小さく押え取水口からの魚類や異物の吸い込みを防ぎメンテナンス不要な取水口構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、先端部72に取水口73を有する取水管70と、取水管70の先端部72を保持するフレーム30(取水口保持部材)とを有する取水口構造1であって、前記フレーム30は前記取水管70の後方に向かって狭まる六角錘台形状の骨組構造であり、かつ前記フレーム30の中央部に取水管70を取り付ける取付手段50を備え、前記取付手段50は前記取水管70を前記取水管70の周方向に沿って回動自在に保持し、前記取水口73は前記フレーム30の内部に位置することを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、前記取付手段はフレームの中央部で取水管を取水管の周方向に沿って回動自在に保持するので、海底面の不陸に追従して取水口構造を取水管の周方向に回転することができ、取水管に発生するねじれを防止する。またフレームは前記取水管の後方に向かって狭まる六角錘台形状を有するので、回転しても遠くまで転がらず、再び台形面を海底面に向けて安定した姿勢に回復する。潮流などによる予期せぬ大きな荷重が取水口構造に作用した場合にも、取水管のねじれの発生を防止できるとともに、常に安定した姿勢に保つことができる。
【0013】
また取水管の取水口がフレーム内部に位置するので、取水口構造が先端面を海底面に向けて安定しても、取水することが可能である。また海底面が複雑で設置した取水口構造の周囲が岩に囲まれているような場合にも、取水口はフレーム内部に保護されているので、安定した取水を行うことができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の取水口構造であって、前記取付手段50は前記取水管70を囲む内部管51と、前記内部管51を囲み前記フレーム30の中央部に固定された外部管52とを有し、前記取水管70と前記内部管51とを固定し、前記内部管51は外周に沿ってリング状部材55を有し、前記外部管52は内周に前記リング状部材55を支持して前記内部管51の周方向に沿って回動自在に嵌合するリング支持部材56を有することを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、前記取付手段はフレームの中央部に固定された外部管と、外部管と回動自在な内部管とを有し、取水管の外側に内部管を固定することで取水管にフレームを取り付ける3重管構造であるので、取水管の素材が硬質ポリエチレン等、加工しにくい素材であってもフレームを回動自在に取り付けることができる。これにより取水管全長にわたり安価な硬質ポリエチレン管を使用することができるので、初期設備投資を軽減することができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の取水口構造であって、前記取水管70の先端部72には取水口73に向かって内径が大きくなるフレア管部77を設け、前記フレーム30には前記取水口73に向かい合うじゃま板35を設けることを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、取水管の先端部には取水口に向かって内径が大きくなるフレア管を有しているので取水口での取水流速を小さく抑えるとともに、取水口に向かい合うじゃま板を設けたことで、取水口からの魚類や異物の吸い込みを防ぎメンテナンスフリーで深海から海水を安定的に供給できる取水口構造とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜6を参照して、本発明に係る取水口構造1について詳細に説明する。図1において、取水口構造1は、フレーム30と、取水管70とから概略構成される。
【0019】
フレーム30は、取水管70の先端を海底面2から保護する働きを有している。図1に示すように、六角錘台形状の骨組構造をしており、取付手段50を介して、取水管70の後方に向かって六角錘台形状が狭まるように取水管70に取り付ける。
図2、図3(A)はフレーム30から取付手段50の外部管52以外を取り除いたものである。フレーム30は3つの枠部材31a、31b、31cと6本の柱部材32と外部管支持部材33と埋没防止板34とじゃま板35とじゃま板支持部材36と取付手段50とから構成される。各部材はステンレス(SUS316)からなる。
【0020】
3つの枠部材31a、31b、31cと6本の柱部材32とは合わせてフレーム30の六角錘台の形状を形成している。3つの枠部材31a、31b、31cはこの順に大きくなる六角形の枠である。柱部材32は3つの枠部材31同士を接続する。
一番小さい枠部材31aは六角錘台形状の上面に位置し、一番大きい枠部材31cは六角錘台形状の下面に位置する。両枠部材31a、31cの各頂点と各柱部材32の両端とは接合している。さらに6本の柱部材32の中央部と枠部材31bの6つの頂点とが接合し、六角錘台形状を形成している。枠部材31a側が取水管70の基部75側となり、枠部材31c側が取水管70への取り付け後、取水管70の先端側となる。
【0021】
外部管支持部材33a、33b、33cは取付構造50の外部管52の両端付近及び中央部を支持する部材で、枠部材31a、31b、31cの各頂点からフレーム30の内部へ向かって延出している。枠部材31aから延出する外部管支持部材33aは六角錘台形状の中心軸に向かって中心軸に垂直に延出しているが、枠部材31b、31cから延出する外部管支持部材33b、33cは中心軸の斜め後端側に向かって延出している。
【0022】
枠部材31a、31cには埋没防止板34が設けられている。埋没防止板34は組み立て後、取水口構造1を海底面2に設置したときにフレーム30と海底面2との接地面積を増大しフレーム30が海底面2より下に埋没することを防止する。
また外部管支持部材33cにはじゃま板35がじゃま板支持部材36を介して取り付けられている。
【0023】
じゃま板35は枠部材31cの中心に位置するように、じゃま板支持部材36を介して外部管支持部材33cへ取り付けられている。じゃま板35は一定の曲率を有する球面の板であり、フレーム30を取水管70へ取り付けた後に、取水口73に凸面を向けるように取水口73の前面に位置する。
【0024】
取付手段50は図3(B)のようにフレーム30の中央部に取水管70を、その先端部72がフレーム30の内部に位置するように取り付ける。
図4において取付手段50は取水管70を囲む内部管51と、内部管51を囲み外部管支持部材33a、33b、33cに固定された外部管52と、取水管支持フランジ53と、振れ止め54と、リング状部材55とリング支持フランジ56(リング支持部材)とを有しており、取水管70と内部管51と外部管52とで3重管構造となっている。
【0025】
取水管支持フランジ53は中央に開口を有する円板状であり、開口内に取水管70を挿入した状態で、取水管70の外周に沿って位置する管状のソケット74a、74bの間に挟まれて、固定される。取水管支持フランジ53と内部管51の後端とを固定することにより、取水管70と内部管51とを固定する。
振れ止め54は内部管51の先端部内面に設けられ、取水管70と内部管51との軸方向に垂直な方向への振れを止める。
【0026】
リング状部材55は内部管51の両端付近の外側の外周に沿って設けられたリング状の部材である。リング状部材55は外周面でリング支持フランジ56の内周面と接する。リング支持フランジ56は外部管52の両端に固定する。
リング状部材55の外周面とリング支持フランジ56の内周面とは共に滑らかな曲面であり、図4に示すように両接面は断面において互いに曲率がほぼ同一の円弧となっている。リング状部材55の外周面が突条となりリング支持フランジ56の内周面が溝となっているため、リング状部材55とリング支持フランジ56とは周方向に回動自在だが軸方向への移動は制限される。
リング支持フランジ56を外部管52の両端へ固定することで、内部管51と外部管52とを周方向に沿って回動自在に保持し、かつ軸方向の移動を制限し内部管51から外部管52が抜け落ちるのを防止している。
【0027】
外部管52はフレーム30の中心軸方向に位置し、外部管52の両端部及び中央部は外部管支持部材33a、33b、33cに固定されている。
【0028】
取水管70は硬質ポリエチレンで形成されており、図5において直管である本体部71と、取水口73を有する先端部72と、ソケット74a、74b、74cと、基部75とから構成されている。
【0029】
先端部72は、直管部76とテーパー構造であるフレア管部77とが融着してなる。直管部76の一端は本体部71とソケット74cを介して融着する。直管部76の他端はフレア管部77と融着している。フレア管部77は直管部76との融着している端から他端に向かって内径が大きくなり、もっとも内径が大きくなる他端が取水口73となっている。
先端部72に直管部76から取水口73に向かって内径が大きくなるフレア管部77を設けたことにより、取水口73の内径が直管部76よりも大きくなり、取水口73での取水流速を小さく抑えることができる。
【0030】
先端部72は取水口構造1の組み立て時に取水管70の本体部71を内部管51に挿入し取水管支持フランジ53と嵌合固定した後に本体部71とソケット74を介して融着する。先端部72は本体部71と同じ素材の硬質ポリエチレンで形成されているので、容易に融着する。
【0031】
ソケット74a、74b、74cは本体部71の外径とほぼ等しい内径の直管であり、本体部71と同じ素材の硬質ポリエチレンで形成されている。
ソケット74aは基部75と本体部71とを外周に沿って融着している。ソケット74bはソケット74aとの間に取水管支持フランジ53の厚さの間隔を空けて本体部71の外周に沿って融着している。上述のように2個のソケット74a、74bの間に取水管支持フランジ53を挟むことで、取水管70の本体部71を取水管支持フランジ53に取り付ける。
ソケット74cは、先端部72と本体部71とを外周に沿って融着している。ソケット74a、74b、74cと先端部72と本体部71と基部75とは同一の素材なので、容易に融着する。
基部75は本体部71とソケット74aを介して融着する。基部75において取水口構造1は海底面2の上方から吊り下げられる。
【0032】
取水管70は、取り付けられた状態では、その先端部72がフレーム30の内部に位置する。また取水管70の取水口73はフレーム30の先端面に取り付けたじゃま板35と向かい合うようになっている。取水管70の取水口73の前面にじゃま板35があることで取水口73からの魚類や異物の吸い込みを防ぐ構造となっている。
【0033】
次に、本発明の取水口構造1を海底に設置した様子を図6を用いて説明する。図6において、2は取水口構造1が設置される斜面からなる海底面を示す。取水口構造は海底面2の上方から取水管70の基部75において吊り下げられ、フレーム30の台形の側面を海底面2に向けて安定する。このとき埋没防止板34があることにより、フレーム1の接地面積を増やし、フレーム30が海底面2より下に沈下することを防止する。
【0034】
設置した取水口構造1において、取水管70の取水口73から海水が取水される。このとき取水口73はフレーム30の内部にあるので、海底面2がなだらかでなく、例えば取水口73の前面に大きな岩があったとしても取水口73からの取水が妨げられることがない。
【0035】
また取水管70の先端部72はテーパー構造となっているので、取水口73の内径が取水管70の直管部分の内径よりも大きくなっている。このため取水口73における取水流速は取水管70の直管部分よりも遅くなっている。さらに取水口73の前面にじゃま板35を設けたことと合わせて、魚類や異物の吸い込みを防止している。
【0036】
また潮流などにより取水口構造1に大きな力がかかったときは、フレーム30のみ、斜面上を転がることができる。このときフレーム30と取水管70とは回動自在なので、フレーム30が回転しても取水管70にねじれが発生しない。またフレーム30は六角錘台形状なので、遠くまで転がらず、いずれかの台形の側面を海底斜面2に向け再び安定した姿勢に回復する。
【0037】
以上の取水口構造1によれば、海洋深層水利用施設や海水温度差発電施設などの深層水の取水設備における取水構造として、潮流などによる予期せぬ大きな荷重が作用しても取水管のねじれの発生を防止できるとともに、常に取水口を安定な姿勢に保つことが可能となる。また、魚類や異物などの吸い込みを防止し、安定した深層水の取水が可能となる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明によれば、前記取付手段はフレームの中央部で取水管を取水管の周方向に沿って回動自在に保持するので、海底面の不陸に追従して取水口構造を取水管の周方向に回転することができ、取水管に発生するねじれを防止する。またフレームは前記取水管の後方に向かって狭まる六角錘台形状を有するので、回転しても遠くまで転がらず、再び台形面を海底面に向けて安定した姿勢に回復する。潮流などによる予期せぬ大きな荷重が取水口構造に作用した場合にも、取水管のねじれの発生を防止できるとともに、常に安定した姿勢に保つことができる。
【0039】
また取水管の取水口がフレーム内部に位置するので、取水口構造が先端面を海底面に向けて安定しても、取水することが可能である。また海底面が複雑で設置した取水口構造の周囲が岩に囲まれているような場合にも、取水口はフレーム内部に保護されているので、安定した取水を行うことができる。
【0040】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、前記取付手段はフレームの中央部に固定された外部管と、外部管と回動自在な内部管とを有し、取水管の外側に内部管を固定することで取水管にフレームを取り付ける3重管構造であるので、取水管の素材が硬質ポリエチレン等、加工しにくい素材であってもフレームを回動自在に取り付けることができる。これにより取水管全長にわたり安価な硬質ポリエチレン管を使用することができるので、初期設備投資を軽減することができる。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、取水管の先端部には取水口に向かって内径が大きくなるフレア管部を有しているので取水口での取水流速を小さく抑えるとともに、取水口に向かい合うじゃま板を設けたことで、取水口からの魚類や異物の吸い込みを防ぎメンテナンスフリーで深海から海水を安定的に供給できる取水口構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の取水口構造を示す図である。
【図2】前記取水口構造において用いられるフレームから取付手段の外部管以外を取り除いたものであり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図である。
【図3】(A)は図2(A)のA−A断面図を示す図であり、(B)は図3(A)に取付構造の外部管以外と取水管を取り付けたものである。
【図4】図3(B)のA’の部分の拡大図である。
【図5】前記取水口構造において用いられる取水管の先端部を示す図である。
【図6】前記取水口構造を海底面に設置した設置例であり、(A)は斜視図、(B)は斜面に対して垂直な面での図6(A)の断面図である。
【符号の説明】
1       取水口構造
2       海底面
30      フレーム
31a、31b、31c 枠部材
32      柱部材
33a、33b、33c 外部管支持部材
34      埋没防止板
35      じゃま板
36      じゃま板支持部材
50      取付手段
51      内部管
52      外部管
53      取水管支持フランジ
54      振れ止め
55      リング状部材
56      リング支持フランジ
70      取水管
71      本体部
72      先端部
73      取水口
74a、74b、74c ソケット
75      基部
76      直管部
77      フレア管部

Claims (3)

  1. 先端部に取水口を有する取水管と、取水管の先端部を保持するフレームとを有し、前記フレームは前記取水管の後方に向かって狭まる六角錘台形状の骨組構造を有し、かつ前記フレームの中央部に取水管を取り付ける取付手段を備え、前記取付手段は前記取水管を前記取水管の周方向に沿って回動自在に保持し、前記取水口は前記フレームの内部に位置することを特徴とする取水口構造。
  2. 前記取付手段は前記取水管を囲む内部管と、前記内部管を囲み前記フレームの中央部に固定された外部管とを有し、前記取水管と前記内部管とを固定し、前記内部管は外周に沿ってリング状部材を有し、前記外部管は内周に前記リング状部材を支持して前記内部管の周方向に沿って回動自在に嵌合するリング支持部材を有することを特徴とする請求項1記載の取水口構造。
  3. 前記取水管の先端部には取水口に向かって内径が大きくなるフレア管部を設け、前記フレームには前記取水口に向かい合うじゃま板を設けることを特徴とする請求項1または2記載の取水口構造。
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