JP2004136811A - 乗員検知センサ及び乗員検知装置 - Google Patents

乗員検知センサ及び乗員検知装置 Download PDF

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浦城 健司
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Abstract

【課題】製造工程の軽減を図り、設計の座席レイアウトの自由度の向上を図る。
【解決手段】着座の有無等を荷重検知部14で検知する場合に、座席12内の荷重検知部14と座席外の読取機13との間の通信を、トランスポンダ15を利用した無線で行う。また、複数の荷重検知部14での検知結果を、トランスポンダ15内に予め格納した個別情報で識別可能とする。これにより自動車に座席12を着脱する際に、従来のように乗員検知センサ11と電子ユニットとを接続するためのワイヤーハーネスを着脱する必要がなくなり、製造工程の軽減を図るとともに、設計の座席レイアウトの自由度の向上を図ることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車内の各座席に印加される荷重を検知することで乗員の検知を行う乗員検知センサ及び乗員検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、電子技術の進展に伴い、自動車内にも様々な電子ユニットが搭載されている。このような電子ユニットの搭載に応じて、自動車の座席に乗員が座しているかどうかを検知し、その検知結果を電子ユニットでの電子制御に役立てようとすることが行われている。
【0003】
従来においては、図8の如く、自動車の座席1の座面2内に圧力センサ等の乗員検知センサ3を設置しておき、この乗員検知センサ3のオンオフによって、乗員が座しているか否かを検出することが行われていた。
【0004】
図8において、乗員が自動車に搭乗している場合には、その乗員の体重が荷重として座面2に印加され、その荷重を乗員検知センサ3が検知する。かかる乗員検知センサ3での荷重検知に基づいて、座席1における乗員の有無やその姿勢を判断するなどし、その判断結果に基づいて、エアバッグなどの様々な電子ユニットを動作可能状態に切り換えることが可能になる。逆に、乗員の体重が座面2に印加されていない場合には、乗員検知センサ3は荷重を検知することがなく、これに応じて所定の電子ユニットをオフにするなどして、その電子ユニットの無駄な稼動を停止して省電力化を図ることが可能となる。
【0005】
尚、乗員検知センサ3は一般に、図9〜図12に示した構造が採用されている。即ち、絶縁性の樹脂等からなる中間シート3aの所定の複数位置に接点用孔3bが形成され、各接点用孔3bの上下両側に、自然状態で平板形状に形成された接触片3c,3dがそれぞれ設置される。この両側の接触片3c,3dのうち、少なくとも上側の接触片3cは、例えば工業用ゴム等にフェライト粉末が混入されるなどして導電性を有せしめられた弾性材料が使用されている。
【0006】
そして、座席1に加重が印加されていない状態では、図11のように上側の接触片3cが平板形状を維持するために、上側の接触片3cと下側の接触片3dとは少なくとも中間シート3aの厚みだけ離間するため互いに非接触状態となり、この上下の接触片3c,3d間に通電が行われない。
【0007】
座席1に加重が印加されると、その加重の印加により、図12のように上側の接触片3cに応力が加えられ、この上側の接触片3cが弾性変形して、中間シート3aの接点用孔3bの下側に臨む下側の接触片3dに接触する。これにより、この上下の接触片3c,3d間に通電が行われるため、かかる通電を電子ユニット側で検出することで、座席1に乗員が座している旨を検出することができる。
【0008】
尚、図11及び図12中の符号3e,3fは絶縁性の保護シートを示している。
【0009】
参考のために、この発明に関連する先行技術文献を以下に示しておく。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−75043公報
【特許文献2】
特開平10−211867号公報
【特許文献3】
特開平10−211861号公報
【特許文献4】
特開平10−194076号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のように、自動車の座席1に乗員検知センサ3を設置する場合、乗員検知センサ3に接続するためのワイヤーハーネス5や、このワイヤーハーネス5と車載LAN6とを接続するための接続コネクタ7を座席1の内部またはその付近に配策する必要がある。ここで、実際に座席内配策される状態の乗員検知センサ3の平面図を図13に示す。
【0012】
しかしながら、自動車の製造段階においては、図13のように座席内にワイヤーハーネス5を配策することとすると、シート組み付け時において多大な手間がかかる。また、接触片3c,3dから接続コネクタ7に至る電流経路として専用のワイヤーハーネスを使用する必要があり、さらにワイヤーハーネス内の電線同士を接続するため接続部品も必要となるため、ワイヤーハーネス5自体の部品コストも無視できなくなり、全体として製造コストが上昇するといった欠点がある。
【0013】
また、近年では、消費者ニーズの多様化及び製品の高付加価値化に伴い、自動車の商品力向上の一環として、例えばミニバンなどでは、座席自体を取り外しできる構造のものがあるが、座席から自動車本体への有線配線を考えると、ワイヤーハーネス5からコネクタ類の配置を考慮するなど、配線上の制約がある。また、車種展開の際に座席レイアウトが変更される度に異なったワイヤーハーネス5の配線設計を行わなければならず、手間がかかる要因となっていた。
【0014】
尚、例えば、特開2000−75043公報では、多数のアンテナを背もたれ部に配置しているため、シート内のアンテナへの給電用の配線が極めて複雑とならざるを得ない。
【0015】
また、特開平10−211867号公報、特開平10−211861号公報及び特開平10−194076号公報等においては、チャイルドシートの装着状態を無線でエアバッグ等の電子ユニット等に送信し、その電子ユニットでの電子制御の要非を判断する旨が記載されている。しかしながら、これらの例では、シート内のワイヤーハーネスの本数が増大するため、その敷設が煩雑となり、また各ワイヤーハーネス自体の加工に手間がかかり、リアシートへの適用が困難であるという問題がある。加えて、これらの従来の例においては、乗員の姿勢までを判断することができず、また、チャイルドシートを使用することが前提となっているため、大人などの通常の乗員について着座しているか否かを判断することができない。
【0016】
そこで、この発明の課題は、座席の荷重を検知することで乗員の検知を行う場合において、座席内の配線を可及的に省略して、製造工程の軽減を図るとともに、設計の座席レイアウトの自由度の向上を図り得る乗員検知センサ及び乗員検知装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、自動車内の各座席に印加される荷重を検知することで乗員の検知を行う乗員検知センサであって、前記座席内に配設されて前記荷重の有無を検知する荷重検知部と、前記座席内に設置され、前記座席付近に配置された読取機から与えられた質問電波に応じて前記荷重検知部での荷重検知結果を応答電波として返信する無線器とを備えるものである。
【0018】
請求項2に記載の発明は、自動車内の各座席に印加される荷重を検知することで乗員の検知を行う乗員検知センサと、前記乗員検知センサでの乗員検知結果を無線で読み取る読取機とを備え、前記乗員検知センサが、前記座席内に配設されて前記荷重の有無を検知する荷重検知部と、前記座席内に設置され、前記座席付近に配置された読取機から与えられた質問電波に応じて前記荷重検知部での荷重検知結果を応答電波として返信する無線器とを備えるものである。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の乗員検知装置であって、複数の前記荷重検知部が、前記座席の座面の所定の複数位置に配設され、前記荷重検知部と同数の前記無線器が、前記荷重検知部に対して1対1に対応付けられ、前記各無線器が、当該各無線器を識別可能に特定するための個別情報を前記応答電波に含めて返信するものである。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の乗員検知装置であって、前記各荷重検知部が、複数の座席のそれぞれに配設され、前記荷重検知部と同数の前記無線器が、前記荷重検知部に対して1対1に対応付けられ、前記各無線器が、当該各無線器を識別可能に特定するための個別情報を前記応答電波に含めて返信するものである。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の乗員検知装置であって、前記各無線器が、前記個別情報を予め格納するための記憶手段を保有するものである。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の乗員検知装置であって、前記荷重検知部が、前記座席の背もたれ部にも配設されるものである。
【0023】
請求項7に記載の発明は、請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の乗員検知装置であって、前記無線器がトランスポンダである。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1及び図2はこの発明の一の実施の形態に係る乗員検知センサ11が乗員検知装置として自動車の座席12に設置された状態を示す原理図、図3は乗員検知センサ11を示す斜視図、図4は非荷重状態の乗員検知センサ11を示す側面視模式図、図5は荷重状態の乗員検知センサ11を示す側面視模式図である。
【0025】
この乗員検知装置は、図1の如く、乗員検知センサ11と、この乗員検知センサ11での乗員検知結果を無線で読み取る読取機13とを備える。
【0026】
乗員検知センサ11は、座席12の着座部に取り付けられるとともに、座席12の近傍に配置された読取機(リーダ装置)13に対して無線により信号の送受信を行うようになっており、座席12の座面12aに荷重が印加されたか否かを検知するための荷重検知部14と、この荷重検知部14での荷重検知結果を無線により読取機13に伝達するトランスポンダ(無線器)15(図3〜図5)とを備える。
【0027】
荷重検知部14は、図4及び図5の如く、所定の複数位置に接点用孔21が形成されて絶縁性の樹脂等からなる中間シート22と、この中間シート22の各接点用孔21の上側に配置されて自然状態で平板形状に形成された上側接触片23と、中間シート22の各接点用孔21の下側に配置されて平板形状に形成された下側接触片24とを備える。
【0028】
中間シート22は、図9及び図10に示した従来のものと同様のものが使用され、例えば座面12aを構成するシートカバーの裏面側等に配設されて、座面12aにほぼ対応した面積に形成されている。中間シート22に形成されている複数の接点用孔21は、乗員が座席12に座したときに体重が荷重として印加される位置に対応して形成されている。
【0029】
両側の接触片23,24のうち、少なくとも上側接触片23は、例えば工業用ゴム等にフェライト粉末が混入されるなどして導電性を有せしめられた弾性材料が使用されている。また、下側接触片24は、非弾性材料が使用されてもよいが、座面12aのクッション性を確保する目的で、上側接触片23と同様の弾性部材が使用され、例えば工業用ゴム等にフェライト粉末が混入されるなどして導電性を有せしめられている。
【0030】
そして、座席12に加重が印加されていない状態では、図4のように上側の接触片23が平板形状を維持するために、上側の接触片23と下側の接触片24とは少なくとも中間シート22の厚みだけ離間するため互いに非接触状態となり、この上下の接触片23,24間に通電が行われない(かかる状態を荷重検知部14のオフ状態とする)。一方、座席1に加重が印加されると、その加重の印加により、図5のように上側の接触片23に応力が加えられ、この上側の接触片23が弾性変形して、中間シート22の接点用孔21の下側に臨む下側の接触片24に接触する。これにより、この上下の接触片23,24間に通電が行われる(かかる状態を荷重検知部14のオン状態とする)。
【0031】
尚、図4及び図5中の符号26,27は可撓性及び絶縁性を有する保護シートを示している。
【0032】
トランスポンダ15は、小型且つ軽量のバッテリレス通信機であって、図6の如く、送受信回路、制御回路及び内蔵メモリ(記憶手段)等がシングルチップ化された通信制御用の半導体(IC)31と、整流ダイオードD1,D2と、充電用のコンデンサC1,C2と、フェライトコアが使用されたアンテナ33とを備えており、読取機13から与えられる質問電波を受信したときに、当該質問電波を電気エネルギーとして使用し、半導体31内の内蔵メモリに予め記憶されている情報と荷重検知部14のオン状態/オフ状態の情報(オンオフ情報)とを応答電波として読取機13に送信する。尚、トランスポンダ15としては、一般にカード型や棒型等の様々な形状のものが市販されているが、乗員が座面12aに座したときに違和感がないよう、平板状のカード型が適用されることが望ましい。
【0033】
ここで、乗員検知センサ11の荷重検知部14が複数存在することから、これらのそれぞれの荷重検知部14に1対1に対応する個数のトランスポンダ15が設けられている。
【0034】
各トランスポンダ15の内蔵メモリ(記憶手段)内に予め格納される情報としては、読取機13に応答電波を送信する際にその電波が応答電波である旨を示す応答データと、複数のトランスポンダ15を個別に特定するための個別データ(識別データ)とがある。
【0035】
読取機13は、マイクロプロセッサを含む制御回路が内蔵されており、アンテナ・送受信回路制御及び受信データの復調変換を行うとともに、車載LAN28に接続されて図示しない電子ユニットとの有線通信を行う際のインターフェース機能を発揮するものであって、自動車フロア(シート下)等の座席12の付近に配置される。読取機13は、所定の時間間隔毎(例えば数秒毎)に質問電波を発信し、これに応じてトランスポンダ15から返信された応答情報を車載LAN28を通じて図示しない電子ユニットに送信する。この際、電子ユニットに送信する情報としては、各荷重検知部14の個別情報とこれに対応するオンオフ情報とが含まれる。
【0036】
上記構成の乗員検知センサ11の使用方法を説明する。
【0037】
まず自動車の電源が投入されると、読取機13は、所定の時間間隔毎(例えば数秒毎)に質問電波を座席12に向けて繰り返し発信する。
【0038】
座席12内に設置された乗員検知センサ11の複数のトランスポンダ15は、それぞれが読取機13から与えられる質問電波を受信し、当該質問電波を電気エネルギーとして蓄えてそれを使用しながら、荷重検知部14のオンオフ情報を取得する。
【0039】
ここで、座席12に加重が印加されていない状態では、図4のように上側の接触片23が平板形状を維持するために、上側の接触片23と下側の接触片24とは少なくとも中間シート22の厚みだけ離間するため互いに非接触状態となり、この上下の接触片23,24間に通電が行われない(オフ状態)。これに応じて、トランスポンダ15は、当該トランスポンダ15が対応する荷重検知部14がオフ状態である情報を、内蔵メモリ内に予め格納された応答データとともに応答電波として読取機13に送信する。
【0040】
一方、座席1に加重が印加されている状態では、その加重の印加により、図5のように荷重検知部14の上側の接触片23に応力が加えられて弾性変形し、中間シート22の接点用孔21の下側に臨む下側の接触片24に接触して通電が行われる(オン状態)。これに応じて、トランスポンダ15は、当該トランスポンダ15が対応する荷重検知部14がオン状態である情報を、内蔵メモリ内に予め格納された応答データとともに応答電波として読取機13に送信する。
【0041】
これらの応答電波には、予め各内蔵データ内に格納されて個々のトランスポンダ15同士を識別して特定するための個別情報が含められる。
【0042】
読取機13は、各トランスポンダ15から返信された応答情報を車載LAN28を通じて図示しない電子ユニットに送信する。この際、電子ユニットに送信する情報としては、各荷重検知部14の個別情報とこれに対応するオンオフ情報とが含まれる。
【0043】
かかる情報が読取機13から与えられると、図示しない電子ユニットは、座席12に人が座しているかどうかを判定するための情報を取得したことになり、かかる情報を所望の電子制御の判断材料として使用することなどが可能となる。そして、各トランスポンダ15から与えられた個別情報に基づいて、オン状態である荷重検知部14の配置位置を判断できるようにしておけば、乗員の着座姿勢を推定することなども可能になる。
【0044】
そして、上記のように、座席12内の荷重検知部14と読取機13との間の通信を無線で行うことが可能であるので、例えば製造ラインでの組立時や、ユーザによるレイアウト変更時等において、自動車に座席12を着脱する際に、従来のように乗員検知センサ11と電子ユニットとを接続するためのワイヤーハーネスを着脱する必要がなくなり、作業工数を低減して作業の手間を大幅に軽減することが可能となる。
【0045】
さらに、読取機13から質問電波を送信したときにトランスポンダ15から応答電波が返信されなかった場合には、各座席12に乗員が座しているかどうかを判断できるだけでなく、座席12自体が存在しているか否かを判断することが可能であるため、例えばエアコンディショナの吹き出し口の制御に使用すれば、座席12の無い位置への風量を抑える等の制御に使用することも可能となる。また、例えばミニバンタイプの自動車において、特に2,3列目シートで取り外しを行えるシートなどにおいても、ワイヤーハーネスの着脱することなく、乗員を検知することが可能となる。
【0046】
また、座席12内に設置される無線器として質問電波自体をエネルギーとして駆動するトランスポンダ15を適用しているので、トランスポンダ15自体に電池等から電源電圧を供給しなくても良くなり、無線通信を行いつつも、電池の交換等の手間が不要となり、且つ省電力化を達成できる。
【0047】
尚、上記実施の形態では、複数の荷重検知部14及びトランスポンダ15を座席12の着座部である座面12aにのみ設置していたが、この座面12aに加えて、図7に示すように、背もたれ部12bにも設置してもよい。このように、座面12aだけでなく背もたれ部12bにも配置することで、電子ユニットにおいて各荷重検知部14からの応答状況を解析することにより、乗員の着座姿勢をさらに精度良く推測することが可能となる。
【0048】
また、各荷重検知部14の構成についても上記した構成に限られず、例えば半導体を用いた押圧スイッチ等を用いても差し支えない。この場合においても、トランスポンダ15を使用することで、上述した利点を得ることができるのは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、着座の有無等を荷重検知部で検知した場合に、座席内の荷重検知部と読取機との間の通信を無線で行うことが可能であるので、自動車に座席を着脱する際に、従来のように乗員検知センサと電子ユニットとを接続するためのワイヤーハーネスを着脱する必要がなくなり、製造工程の軽減を図るとともに、設計の座席レイアウトの自由度の向上を図ることができる。
【0050】
特に、請求項3のように、複数の位置に設けられた荷重検知部で荷重を検知し、これらの荷重検知部からの情報を個別情報により識別可能とされていれば、これらの複数の荷重検知部での荷重検知結果を利用することで、着座の有無だけでなく、乗員の姿勢までを検出判断するための情報を容易に得ることができる。また、請求項6に記載の発明のように、荷重検知部を座席の背もたれ部にも配設すれば、乗員の姿勢を精度良く判断するための情報を得ることができる。
【0051】
また、請求項4のように、各座席に設けられた荷重検知部での荷重検知結果を個別情報に基づいて識別できるようにしていれば、読取機から質問電波を送信したときに無線器から応答電波が返信されなかった場合には、各座席に乗員が座しているかどうかを判断できるだけでなく、座席自体が存在しているか否かを判断することが可能であるため、例えばエアコンディショナの吹き出し口の制御に使用すれば、座席の無い位置への風量を抑える等の制御に使用することも可能となる。また、例えばミニバンタイプの自動車において、特に2,3列目シートで取り外しを行えるシートなどにおいても、ワイヤーハーネスの着脱することなく、乗員を検知することが可能となる。
【0052】
請求項5に記載の発明によれば、予め記憶手段に個別情報を格納しておくだけで、各荷重検知部での荷重検知結果を互いに識別することが可能となる。
【0053】
請求項7に記載の発明によれば、座席内に設置される無線器としてトランスポンダを適用しているので、読取機との間の通信について、無線器側では、質問電波自体をエネルギーとして駆動することが可能となり、このトランスポンダ自体に電池等から電源電圧を供給しなくても良い。したがって、無線通信を行いつつも、電池の交換等の手間が不要となり、且つ省電力化を達成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る乗員検知装置が設置された座席を示す側面視模式図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る乗員検知装置が設置された座席を示す斜視模式図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る乗員検知センサを示す斜視図である。
【図4】この発明の一の実施の形態に係る乗員検知センサの自然状態での様子を示す側面視模式図である。
【図5】この発明の一の実施の形態に係る乗員検知センサにおいて荷重が印加された状態を示す側面視模式図である。
【図6】一般的なトランスポンダを示す回路図である。
【図7】乗員検知装置が設置された座席の他の例を示す斜視模式図である。
【図8】従来の乗員検知センサが搭載された座席を示す模式図である。
【図9】従来の乗員検知センサの概要を示す斜視図である。
【図10】従来の乗員検知センサの概要を示す展開斜視図である。
【図11】従来の乗員検知センサの自然状態での様子を示す側面視模式図である。
【図12】従来の乗員検知センサにおいて荷重が印加された状態を示す側面視模式図である。
【図13】従来の乗員検知センサを示す平面図である。
【符号の説明】
11 乗員検知センサ
12 座席
12a 座面
12b 背もたれ部
13 読取機
14 荷重検知部
15 トランスポンダ
21 接点用孔
22 中間シート
23 上側接触片
24 下側接触片
26,27 保護シート
28 車載LAN
31 半導体
33 アンテナ

Claims (7)

  1. 自動車内の各座席に印加される荷重を検知することで乗員の検知を行う乗員検知センサであって、
    前記座席内に配設されて前記荷重の有無を検知する荷重検知部と、
    前記座席内に設置され、前記座席付近に配置された読取機から与えられた質問電波に応じて前記荷重検知部での荷重検知結果を応答電波として返信する無線器と
    を備える乗員検知センサ。
  2. 自動車内の各座席に印加される荷重を検知することで乗員の検知を行う乗員検知センサと、
    前記乗員検知センサでの乗員検知結果を無線で読み取る読取機と
    を備え、
    前記乗員検知センサが、
    前記座席内に配設されて前記荷重の有無を検知する荷重検知部と、
    前記座席内に設置され、前記座席付近に配置された読取機から与えられた質問電波に応じて前記荷重検知部での荷重検知結果を応答電波として返信する無線器と
    を備える乗員検知装置。
  3. 請求項2に記載の乗員検知装置であって、
    複数の前記荷重検知部が、前記座席の座面の所定の複数位置に配設され、
    前記荷重検知部と同数の前記無線器が、前記荷重検知部に対して1対1に対応付けられ、
    前記各無線器が、当該各無線器を識別可能に特定するための個別情報を前記応答電波に含めて返信することを特徴とする乗員検知装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の乗員検知装置であって、
    前記各荷重検知部が、複数の座席のそれぞれに配設され、
    前記荷重検知部と同数の前記無線器が、前記荷重検知部に対して1対1に対応付けられ、
    前記各無線器が、当該各無線器を識別可能に特定するための個別情報を前記応答電波に含めて返信することを特徴とする乗員検知装置。
  5. 請求項3に記載の乗員検知装置であって、
    前記各無線器が、前記個別情報を予め格納するための記憶手段を保有することを特徴とする乗員検知装置。
  6. 請求項3に記載の乗員検知装置であって、
    前記荷重検知部が、前記座席の背もたれ部にも配設されることを特徴とする乗員検知装置。
  7. 請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の乗員検知装置であって、
    前記無線器がトランスポンダである乗員検知装置。
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