JP2012057969A - 体重計測システム - Google Patents
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Abstract
【課題】体重計測に使用されている各測定ユニットから荷重値を簡単に取得する。
【解決手段】被測定者の体重を計測する体重計測システム1は、かけられた荷重を検出し、検出された荷重から導出される荷重値を、荷重要求に応答して送信する測定ユニット20と、測定ユニット20と無線通信する算出ユニット40と、を備える。算出ユニット40は、荷重要求を送信し、1つ以上の測定ユニット20から受信した荷重値を用いて体重を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】被測定者の体重を計測する体重計測システム1は、かけられた荷重を検出し、検出された荷重から導出される荷重値を、荷重要求に応答して送信する測定ユニット20と、測定ユニット20と無線通信する算出ユニット40と、を備える。算出ユニット40は、荷重要求を送信し、1つ以上の測定ユニット20から受信した荷重値を用いて体重を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は被測定者の体重を計測するシステムに関し、特に、荷重センサと体重算出ユニットが通信しながら体重を計測する体重計測システムに関する。
従来の体重計測装置は、一般的に、箱状の筐体の内部に荷重センサ等の部品が固定して内蔵されている。内蔵される部品を着脱自在にすることにより、ユーザの好みに応じて部品を交換したいとの要望がある。この交換を可能にした構成の一例が、たとえば特許文献1に示される。特許文献1では、装置を水平に設置するために、水平儀として利用される着色液体が装置の筐体内部に注入・排出されることで、着色液体の交換が可能である。
特許文献1の部品の交換は、主に、外観意匠を適宜に変更するためのものであるが、外観意匠に関する部品交換ではなく、装置内部のセンサ部品など実質的な測定にかかわる部品を適宜交換したいとの要望がある。たとえば、体重計は常時必要とされるものではないため、体重計のための特別な設置スペースをなくしたいとの要望がある。
この要望に応えるためには、体重計測が必要なときのみ、ユーザが複数個の荷重センサなどの測定ユニットのうちから適宜個数を選択的に用いて体重計を構成すればよい。この場合、体重を正確に計測するためには、用いられている測定ユニットを対象にして、それらから荷重データを収集する必要がある。
しかしながら、特許文献1には外観意匠の変更のための構成のみが示されており、上述の適宜に選択された個数の測定ユニットを用いた体重計を用いて体重を計測するための構成は何ら示されていない。
それゆえにこの発明の目的は、体重計測に使用されている各測定ユニットから荷重値を簡単に取得することができる体重計測システムを提供することである。
この発明のある局面に従うと、被測定者の体重を計測する体重計測システムは、かけられた荷重を検出し、検出された荷重から導出される荷重値を、荷重要求に応答して送信する測定ユニットと、測定ユニットと無線通信する体重算出ユニットと、を備え、体重算出ユニットは、荷重要求を送信する要求送信手段と、1つ以上の測定ユニットから受信した荷重値を用いて体重を算出する算出手段と、を含む。
この発明の他の局面に従う荷重測定ユニットは、かけられる荷重を検出する荷重センサと、検出される荷重から荷重値を導出する計測部と、無線通信部と、電源部と、を備え、無線通信部は、要求を受信する要求受信手段を含み、要求受信手段により要求が受信されると、導出される荷重値を要求元に送信する。
本発明によれば、測定ユニットは、要求の受信を契機に、荷重値を要求元の送信するから、測定ユニットから簡単に荷重値を取得することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して、詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を指し、その説明は繰返さない。
本実施の形態における体重計測システムは、人間の体重を測定する機能を有する。本実施の形態において、「体重」とは、測定対象である人(以下、被測定者と言う)の重さ(質量)を指す。
図1には、本実施の形態に係る体重計測システム1の概略構成が示される。図1の(A)を参照して、体重計測システム1は、被測定者の体重計測時に平面板状の剛性の高い載置面300が搭載される測定ユニット20、算出ユニット40、およびディスプレイ511を有する外部機器50を備える。外部機器50はPDA(Portable Digital assistant)、携帯電話など通信機能と情報出力機能を備える機器を想定する。
算出ユニット40と測定ユニット20とは無線通信する。無線通信の媒体としては、電波を想定する。ここでは、電波強度が比較的弱い無線通信を想定しており、したがって、電波が到達可能な通信エリアも制限されている。
測定ユニット20は、かけられた荷重を検出し、検出した荷重を指す荷重値を、要求に応答して算出ユニット40に送信する。体重計測時には、測定ユニット20には、搭載される載置面300を介してかけられる荷重を検出して送信する。
算出ユニット40は、体重計測時には、測定ユニット20に対して要求を送信し、当該要求に応答して受信した荷重値に基づき被測定者の体重を算出する。外部機器50は、算出ユニット40と無線または有線で通信する。外部機器50は、算出ユニット40から送信された体重値を受信し、受信した体重値をディスプレイ511を介して表示する。外部機器50の出力態様は表示に限定されず、音声または印字などによる出力であってもよい。
なお、算出ユニット40と外部機器50とは別個に設けたが、算出ユニット40が外部機器50の出力機能を一体的に備えるようにしてもよい。
本実施の形態に係る体重計測システム1を用いて、被測定者は体重計測を希望するときは、体重計を構成するために1つ以上の測定ユニット20を使用する。図1の(B)では、複数の測定ユニット20のうちから、体重計を構成するために図1(A)の4個の測定ユニット20が選択されている状況が模式的に示される。
図2を参照して、測定ユニット20を使用した体重計の外観について説明する。ここでは、測定ユニット20は一様な外観形状を有する。被測定者は、選択した4個の測定ユニット20を電源ONすることにより通信・荷重検出可能に設定する。そして、水平の床面の上に4個の測定ユニット20を適宜配置し、配置された測定ユニット20上に載置面300を搭載する。これにより体重計を構成することができる。
図2の(A)には、4個の測定ユニット20を用いて体重計を構成する場合が示される。図2の(A)では、4個の測定ユニット20は、載置面300を床面と水平に支持可能なように配置される。図2の(A)では、載置面300は略四角形であり、四角形の4つのコーナそれぞれに測定ユニット20を配置しているが、配置態様はこれに限定されない。つまり、載置面300上から床面方向に荷重がかけられた場合であっても、載置面300を床面と平行に支持することができるような配置態様であればよい。図2の(A)では、4個の測定ユニット20を使用した場合が示されるが、使用される測定ユニット20の数は4個に限定されず、5つ以上であってもよく、また図2の(B)に示すように3個以下(少なくとも1つ以上)であってもよい。
図3を参照して測定ユニット20について説明する。図3の(A)に示すように測定ユニット20は、かけられる荷重を検出するための荷重センサであるロードセル21、測定ユニット20の各部に電力を供給するための電池などの電源部22、PCB(プリント回路基板)23を含む。PCB23は簡単なプロセッサを用いて構成される計測回路と、無線モジュールとを含む。計測回路は、ロードセル21により検出されて逐次出力される荷重信号を入力し、入力した荷重信号を処理し、荷重値を導出する。導出された荷重値は、無線モジュールを介して送信される。
図3の(B)を参照して、測定ユニット20は、測定ユニット20を床面に設置させるための脚部20Aおよび脚部20Aが一体的に取り付けられた本体部20Bを含む。本体部20Bは、図3の(A)で示す各部を含む。
測定ユニット20自体を床面と水平の状態で安定支持できるように、脚部20Aの床面と接触する面は、床面と密着性のよい材料からなる。
本体部20Bの筐体の脚部20Aが取り付けられた面とは反対側の面は平面であって、当該面は載置面300の材料と密着性がよい材料からなる。
図3の(B)の状態で、被測定者が載置面300上に乗れば、各測定ユニット20には体重による荷重がかかり、各測定ユニット20から導出された荷重値に基づき、被測定者の体重を計測することができる。
このように、被測定者が載置面300を、床面に配置された測定ユニット20上に搭載するだけで、簡単に体重計を構成することができる。したがって、好みの、または使用環境に応じたサイズ・絵柄・材質の載置面300を用いて体重計を構成することができる。また、故障した測定ユニット20を簡単に交換できて利便性に優れる。
図4を参照して、体重計測システム1のハードウェアの構成について説明する。測定ユニット20は、ロードセル21、センサ群243、ロードセル21およびセンサ群243のアナログの出力信号をデジタルのデータに変換して出力するA/D(Analog/Digital)変換部230、A/D変換部230から出力されたデータを入力して処理する計測部231、計測部231から出力されるデータを算出ユニット40に宛てて送信するとともに、算出ユニット40からのデータを受信する通信部232を含む。A/D変換部230、計測部231および通信部232は、PCB23に相当する。
ロードセル21は、かけられる荷重に応じて変形する金属部材からなる歪体と、歪体に張られた歪ゲージとからなる。歪体が歪むと、歪ゲージが伸縮して歪ゲージの伸縮に応じて抵抗値が変化し、その抵抗変化は荷重信号出力として導出される。したがって、被測定者が載置面300上に乗って、ロードセル21にかけられる被測定者の体重により歪体が歪むと、上述の荷重信号出力の変化として体重が測定される。
なお、荷重を検出するための荷重センサとして、本実施の形態では、ロードセル21を利用しているが、加えられる力の量(荷重)が検出できるものであれば、たとえば、ばねやピエゾフィルムを利用したセンサ、圧縮を測定する素子、変位センサなどであってもよい。
センサ群243は、当該測定ユニット20が設置されている態様を検出するセンサ、測定ユニット20の周囲の外部環境条件を検出するセンサを含む。設置の態様を検出するセンサとしては、測定ユニット20の方向を検出する加速度センサ、載置面300が搭載されているか否か、すなわち加重の有無を検出する重量センサなどを含む。外部の環境条件を検出するセンサとしては、周囲の温度を検出する温度センサ、周囲の気圧を検出するセンサなどを含む。
計測部231は測定ユニット20の動作を制御するために簡単なマイクロプロセッサの構成を有する。具体的には、CPU(Central Processing Unit)240、メモリ242および時間を計時するタイマ241を含む。タイマ241はカウンタ値がCPU240によってリセット可能なカウンタであってもよい。
算出ユニット40は、被測定者が操作するボタンやスイッチなどからなる操作部42、算出ユニット40の動作を制御するための制御部41、記憶部43および通信部45を含む。通信部45は、測定ユニット20および外部機器50と通信するための機能を有する。
記憶部43およびメモリ242は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性記憶媒体などの各種媒体からなり、プログラムおよびデータなどを記憶する。
制御部41は、CPU410、時間を計時するタイマ411およびメモリ412を含む。
図5には、測定ユニット20の機能構成が示される。図5を参照して測定ユニット20のCPU240は、収束検出部30、ゼロ点検出部31、センサ出力処理部32、荷重取得部34および通信処理部35を備える。これらの機能は、プログラムおよび/または回路により実現される。プログラムは、予めメモリ242の所定記憶領域に格納されており、CPU240が当該プログラムの命令を読出し、読出した命令を実行することにより各部の機能が実現される。
収束検出部30は、ロードセル21により検出される荷重の変動が所定レンジ内で収束するか否かを検出する。以下、ロードセル21が検出する荷重の変動が所定レンジ内で収束することを、単に、収束とも言う。収束検出部30は、電源ON直後に当該測定ユニット20に搭載された載置面300にかけられ得る荷重がない、すなわち無負荷状態においてロードセル21により検出される荷重の収束(以下、第1収束という)を検出するとともに、載置面300上に被測定者が乗った後に検出される荷重の収束(以下、第2収束という)を検出する。
ゼロ点検出部31は、収束検出部30により第1収束が検出されたときにロードセル21が検出する荷重をゼロ点として確定する。確定したゼロ点の荷重はゼロ点データ26としてメモリ242に格納される。ここで、ゼロ点とは、無負荷状態におけるロードセル21の出力値を指す。ロードセル21の歪ゲージの伸縮率は、時間経過に従ってまたは周囲温度によって変化することが知られている。したがって、測定時には、ロードセル21に被測定者の体重など荷重が全くかかっていない、載置面300だけの荷重による無負荷時におけるロードセル21の出力値をゼロ点とする、いわゆるゼロ点検出が必要とされる。これは、被測定者の体重は、被測定者の体重(荷重)がロードセル21にかかったときのロードセル21の出力値と、無負荷時のロードセル21の出力値との差に基づいて算出されることによって測定されることによるものである。
センサ出力処理部32は、センサ群243からの出力を処理して通信処理部35に与える。
荷重取得部34は、ロードセル21によって逐次検出される荷重を、荷重値として時系列に取得して、時系列荷重データ252としてメモリ242に格納する。ここで、荷重値としては、検出される荷重に、ゼロ点検出部31によって検出されたゼロ点データ26を差し引いた値を指す。時系列とは、ロードセル21から出力される荷重を、タイマ241の出力する計時データと関連付けて取得することを指す。したがって、ロードセル21から順次に取得する荷重に基づく荷重値に、タイマ241から出力される時間データを付加することにより、これらの荷重値は、時系列に取得される。
荷重取得部34は、収束荷重取得部341を含む。収束荷重取得部341は、第2収束が検出される期間においてロードセル21によって検出される荷重を、荷重値として取得する。収束荷重取得部341により取得された荷重値は、メモリ242に収束荷重データ251として格納される。
通信処理部35は、算出ユニット40宛の送信用のデータを生成するためのデータ生成部36、生成されたデータを送信するための送信部37、およびデータを受信するための受信部38を含む。
メモリ242には、収束荷重取得部341が取得した収束荷重データ251、荷重取得部34が取得した時系列荷重データ252、ゼロ点データ26、当該測定ユニット20の識別情報であるID(Identification)データ27、およびデータの宛先を指す宛先データ28が格納される。宛先データ28は、本実施の形態の場合、算出ユニット40を識別するためのデータ(後述の算出ユニットIDデータ53に相当)を指す。
図6を参照して、算出ユニット40の機能構成について説明する。算出ユニット40のCPU410は、被測定者の体重計測に使用される1つ以上の測定ユニット20の識別情報(IDデータ27)を検出する測定ユニット検出部60、受信した荷重値に基づき体重を算出するための算出部62、操作部42からの入力情報を受付ける入力受付部64、測定ユニット20と通信するための通信処理部65、および外部機器50と通信するための外部通信部69を含む。
算出部62は、受信した時系列の荷重値について第2収束を検出する収束検出部63を有する。測定ユニット検出部60は、受信した時系列の荷重値に従ってトリガを含む荷重値の変化を検出するためのトリガ検出部61を含む。トリガ検出部61によるトリガの検出の詳細は後述する。
通信処理部65は、測定ユニット20から送信されるデータを受信する受信部66、測定ユニット20宛てにデータを送信する送信部67および送信データを生成するデータ生成部68を有する。
メモリ412には、測定ユニット20から受信した荷重データを指す受信荷重データ51、測定ユニット検出部60により検出された測定ユニット20の識別情報を指示する測定ユニットIDデータ52、算出ユニット40の識別情報である算出ユニットIDデータ53、算出部62によって算出された体重を指す体重データ54、履歴データ55、モードデータ56および条件データ57が格納される。測定ユニットIDデータ52は、存在ユニットIDデータ521を含む。存在ユニットIDデータ521は、算出ユニット40の無線通信可能エリアに存在する測定ユニット20(ただし、電源ONされて算出ユニット40と通信可能な測定ユニット20)のIDデータ27を指す。
履歴データ55は、過去の体重計測において使用された測定ユニット20の識別情報が蓄積されてなる履歴を指す。履歴データ55は、体重計測終了毎に、測定ユニットIDデータ52が体重計測時間と関連付けて格納されることにより生成される。
モードデータ56は、体重計測に使用される測定ユニット20を検出するためのモードを指す。条件データ57は、体重計測に使用される測定ユニット20を、センサ群243が検出した設置態様または外部環境条件に基づき検出するための基準となるデータを指す。算出ユニットIDデータ53は工場出荷時などに格納される。また、モードデータ56および条件データ57は、操作部413を操作することにより、予め被測定者により入力されてメモリ412に格納される。
ここで、体重計測に使用される測定ユニット20を検出するためのモードを説明する。
算出ユニット40は、複数種類のモードに従って測定ユニット20を検出する。検出のためのモードは、メモリ412に格納されるモードデータ56により指定される。
算出ユニット40は、複数種類のモードに従って測定ユニット20を検出する。検出のためのモードは、メモリ412に格納されるモードデータ56により指定される。
モードには、たとえば“前回使用”モード、“環境・設置”モードおよび“トリガ”モードが含まれる。“前回使用”モードは、履歴データ55に基づき前回の体重計測において使用された測定ユニット20を検出するためのモードである。“環境・設置”モードは、同様な外部環境条件または設置態様におかれた測定ユニット20を検出するためのモードである。“トリガ”モードは、各測定ユニット20から受信した時系列の荷重値を解析し、解析結果に基づき、トリガを含む時系列の荷重値を送信した測定ユニット20を検出するためのモードである。これらのモードは複数個を組合わせて設定してもよい。たとえば、“前回使用”モードと“トリガ”モードを組合せることにより、前回の体重計測において使用された測定ユニット20のうち、トリガを含む時系列の荷重値を送信した測定ユニット20を検出するモードを設定できる。
図7〜図10は、本実施の形態に係る体重計測の処理手順を示すフローチャートである。これらフローチャートは、プログラムとして測定ユニット20のメモリ242または算出ユニット40のメモリ412に予め格納されている。CPU240または410が、メモリ242または412からこれらのプログラムを読出し、読出したプログラムの命令を実行することにより、処理フローチャートが実現される。
図11〜図15には、これらフローチャートにおける測定ユニット20と算出ユニット40の間の無線通信に用いられるデータパケットPAの構成例が示される。なお、本実施の形態における無線通信のデータフォーマットはデータパケットに限定されず、たとえばフレームであってもよい。
図11には、本実施の形態に係るデータパケットPAの基本構成が示される。図11を参照して、データパケットPAは、当該データパケットPAのタイプ(種類)を指すタイプデータを格納するフィールドF1、当該データパケットPAの送信先を識別するための送信先データを格納するフィールドF2、当該データパケットPAの送信元を識別するためのデータを格納するフィールドF3および送信すべきデータを格納するためのフィールドF4を含む。
無線通信では、フィールドF1のタイプデータによって、種類の異なるデータパケットPA1〜PA4(図12〜図15)が用いられる。
図12には、データパケットPA1の構成が示される。データパケットPA1は、測定ユニット20の存在を確認するために、算出ユニット40が周囲エリアに送信する問合せデータパケットである。データパケットPA1は、フィールドF1にはタイプ“Q”(問合せ)が格納され、フィールドF2には送信先データとしてブロードキャストアドレス“BD”が格納され、フィールドF3には当該データパケットPA1の送信元である算出ユニット40の算出ユニットIDデータ(“ID40”)53がメモリ412から読出されて格納される。データパケットPA1のフィールドF4のデータは、不定のデータ(NULL)である。
図13には、データパケットPA2の構成が示される。データパケットPA2は、データパケットPA1の問合せに対する応答(返信)のデータパケットである。つまり、データパケットPA1を受信した測定ユニット20から当該問合せに対する返信として送信されるデータパケットを指す。データパケットPA2は、フィールドF1にはタイプ“QA”(問合わせ応答)が格納され、フィールドF2には送信先データとして算出ユニット40の算出ユニットIDデータ53(“ID40”)が格納され、フィールドF3には送信元データとして送信元の測定ユニット20のメモリ242から読出されたIDデータ27(“ID20”)が格納される。フィールドF4のデータは、不定データ(“NULL”)である。
図14には、データパケットPA3の構成が示される。データパケットPA3は、測定ユニット20に対して荷重値を送信するように要求する荷重要求のデータパケットである。データパケットPA2は、フィールドF1にはタイプ“R”(荷重要求)が格納され、フィールドF2には、送信先データとして測定ユニット20のIDデータ27(“ID20”)が格納され、フィールドF3には送信元データとしてメモリ412から読出された算出ユニットIDデータ53(“ID40”)が格納され、フィールドF4には、モードを示すデータMDが格納される。データMDは、メモリ412から読出されたモードデータ56を指す。
図15には、データパケットPA4の構成が示される。データパケットPA4は、荷重要求のデータパケットPA3に対する応答(返信)のデータパケットである。データパケットPA4は、フィールドF1にタイプ“RA”(要求応答)が格納され、フィールドF2に送信先データとしてメモリ412から読出された算出ユニットIDデータ53(“ID40”)が格納され、フィールドF3に当該データパケットPA4の送信元データとして測定ユニット20のIDデータ27(“ID20”)が格納され、フィールドF4にデータEV、データWDが格納される。
フィールドF4のデータEVは、センサ群243から取得した外部環境条件データまたは設置態様のデータを指す。
データWDは、メモリ242から読出した収束荷重データ251または時系列荷重データ252を指す。具体的には、受信したデータパケットPA3のデータMDが“トリガ”を指すときは、応答のデータパケットPA4のフィールドF4には、メモリ242から読出した時系列荷重データ252が格納される。それ以外のモードでは、収束荷重データ251がメモリ242から読出されて格納される。
図7〜図10のフローチャートを参照して、本実施の形態に係る体重計測のための処理手順について説明する。図7には、メイン処理のフローチャートが示される。
図7を参照して、CPU410と、各測定ユニット20のCPU240との間で、通信を行ないながら、体重計測に使用される測定ユニット20が検出される(ステップS1)。
測定ユニット20が検出されると、検出された1つ以上の測定ユニット20から受信した荷重値に基づき、CPU410は被測定者の体重を算出する(ステップS3)。体重が算出されると、算出結果が出力される(ステップS5)。これにより、一連の体重計測の動作が終了する。
図8と図9を参照して、ステップS1の検出処理の詳細を説明する。なお、体重計測のために被測定者が使用している測定ユニット20は予め電源ONされており、通信・荷重検出が可能な状態にあると想定する。
操作部42を介して測定開始指示が入力されると、検出処理が開始される。まず、CPU410の通信処理部65では、データ生成部68によって図12に示す問合せデータパケットPA1が生成されて、生成されたデータパケットPA1は送信部67により送信される(ステップS10)。データパケットPA1のフィールドF2には、ブロードキャストアドレスが格納されているので、当該データパケットPA1は、算出ユニット40の無線通信可能エリアに存在する全ての測定ユニット20により受信可能である。
データパケットPA1を送信した後、受信部66は、データパケットPA1に応答した各測定ユニット20から送信されるデータパケットPA2を受信する(ステップS11)。
CPU410は、受信したデータパケットPA2のフィールドF3に格納されたIDデータ27をメモリ412に存在ユニットIDデータ521として格納する。これにより、算出ユニット40の無線通信可能エリアに存在する全ての測定ユニット20(ただし、電源ONされて通信および荷重検出が可能な測定ユニット20)のIDデータ27を取得することができる。
続いて、測定ユニット検出部60は、現在のモードを判定する(ステップS15)。具体的には、メモリ412に予め格納されたモードデータ56に基づきモードを判定する。モードデータ56が“前回使用”モードを指すときは、測定ユニット検出部60は、データ生成部68に対して“前回使用”モードのデータパケットPA3の生成を指示し、“環境・設置”モードを指すときは、“環境・設置”モードのデータパケットPA3の生成を指示し、“トリガ”モードを指すときは、 “トリガ”モードのデータパケットPA3の生成を指示する。
ステップS17、S19およびS21のそれぞれにおいて、データ生成部68は指示に従ってデータパケットPA3を生成する。
ステップS17では、“前回使用”モードを指示するデータMDが格納されたデータパケットPA3が生成される。このデータパケットPA3のフィールドF2には、履歴データ55から読出された前回の体重計測に使用された測定ユニット20のIDデータ27が格納される。
ステップS19ではデータMDが“環境・設置”モードを指示するデータパケットPA3が生成され、ステップS21では、データMDが“トリガ”モードを指示するデータパケットPA3が生成される。
このようにして生成されたデータパケットPA3は、送信部67によって送信される(ステップS23)。その後、後述のステップS61の処理に移行する。
上述のステップS17で生成されたデータパケットPA3は、前回の体重計測に使用された測定ユニット20宛てに送信される。ステップS19およびS21では、データ生成部68は、存在ユニットIDデータ521に含まれるIDデータ27のそれぞれをフィールドF2に格納したデータパケットPA3を生成する。したがって、ステップS19およびS21で生成されたデータパケットPA3は、算出ユニット40の通信可能エリアに存在する全ての測定ユニット20に対して送信される。
図9を参照して、検出処理において各測定ユニット20では、CPU240の受信部38は、何らかのデータパケットPAを受信するか否かを判定する(ステップS30)。データパケットPAが受信されない間は(ステップS30でNO)、ステップS30の受信待機処理が繰返される。何らかのデータパケットPAを受信したと判定されると(ステップS30でYES)、CPU240は、受信したデータパケットPAのフィールドF1のタイプを参照して当該データパケットPAの種類を判定する。判定の結果、タイプ“Q”を指示すると判定すると(ステップS31でYES)、CPU240は、データ生成部36に対してデータパケットPA2を生成するよう指示する。これにより、データ生成部36はデータパケットPA2を生成する。生成されたデータパケットPA2は送信部37により送信される(ステップS33)。ステップS33では、受信したデータパケットPA2のフィールドF3のデータがメモリ242に宛先データ28として格納される。その後、ステップS30の受信待機処理に戻る。
ステップS31においてデータパケットPA1でないと判定されると(ステップS31でNO)、自己宛てのデータパケットPAであるか否かを判定する(ステップS35)。具体的には、当該データパケットPAのフィールドF2の送信先データとメモリ242のIDデータ27とを比較し、比較結果に基づき自己宛てであるか否かを判定する(ステップS35)。比較結果、両データが不一致の場合は自己宛てではないと判定し、受信したデータパケットPAを無視(破棄)する。その後、処理はステップS30の受信待機処理に戻る。
比較結果、両データが一致の場合は自己宛てと判定する(ステップS35でYES)。このとき自己宛てと判定されるデータパケットPAは、ステップS23で送信されたデータパケットPA3である。
自己宛てと判定されると、CPU240はモードを判定する。すなわち、受信したデータパケットPA3のフィールドF4のデータMDが指定するモードを判別する。データMDが“前回使用”を指すと判定すると、データ生成部36は、メモリ242の収束荷重データ251をデータWDとして格納したデータパケットPA4を生成する(ステップS39、S41)。
データMDが“環境・設置”を指すと判定すると、CPU240は、センサ出力処理部32にセンサ群243からの出力を取得するように指示する。これにより、センサ出力処理部32はセンサ群243からの出力に基づきデータEVを取得する(ステップS43)。データ生成部36は、CPU240の指示により、メモリ242の収束荷重データ251を読出し、読出した収束荷重データ251であるデータWDと、取得されたデータEVとを格納したデータパケットPA4を生成する(ステップS45、S47)。
また、データMDが“トリガ”を指すと判定されると、データ生成部36は、メモリ242の時系列荷重データ252を、データWDとして格納したデータパケットPA4を生成する(ステップS49、S51)。
ステップS41またはステップS47またはステップS51で生成されたデータパケットPA4は、フィールドF2に、受信データパケットPA3のフィールドF3のデータが格納される。生成されたデータパケットPA4は、送信部37により算出ユニット40宛てに送信される。
図10を参照して、算出ユニット40では、ステップS61において、受信部38は何らかのデータパケットPAを受信するか否かを判定する(ステップS61)。何らかのデータパケットPAが受信されない間は、ステップS61の処理が繰返されることにより、受信待機状態となる。受信待機状態で検出されるデータパケットPAは、ステップS53で送信されるデータパケットPA4である。
この受信待機状態においてデータパケットPA4の受信が検出されると(ステップS61でYES)、算出部62は、メモリ412のモードデータ56に基づき、モードを判定する(ステップS63)。モードデータ56が“前回使用”を指すと判定すると、算出部62は、ステップS61で受信した全てのデータパケットPA4のフィールドF4に格納されているデータWD(収束荷重データ251に相当)を読出し、読出した全てのデータWDを積算(総和算出)することにより体重を算出する(ステップS67)。
これにより、被測定者は体重計測に同じ測定ユニット20を繰返し利用する傾向が高いと容易に推認できることに鑑みると、積算に用いるべきデータWDとして、“前回使用”モードで検出した測定ユニット20からのデータWDを選択的に用いることで、体重計測に使用されている測定ユニット20のデータWDを用いた体重の算出が可能となる。
モードデータ56が“環境・設置”を指していると判定すると、受信した各データパケットPA4のフィールドF4に格納されるデータEVとメモリ412の条件データ57とを比較照合し、不一致のデータパケットPAは無視(破棄)する(ステップS69)。ステップS73では、データEVと条件データ57が一致しているデータパケットPA4のデータWD(収束荷重データ251に相当)を積算(総和算出)することにより体重を算出する(ステップS73)。
これにより、体重計測に用いられている測定ユニット20は同じ環境(温度、湿度など)または同じ設置態様(方向など)で用いられていることは明らかであるから、積算に用いるべきデータWDとして、データEVと条件データ57を用いて外部環境または設置態様が一致している測定ユニット20からのデータWDを選択的に用いることで、体重計測に使用されている測定ユニット20を検出して、そのデータWDを用いた体重の算出が可能となる。
ステップS63において“トリガ”と判定されると、トリガ検出部61は、受信された各データパケットPA4の時系列荷重データ252に相当のデータWDに基づき、当該時系列荷重データのトリガを検出する(ステップS75)。トリガが検出されたデータWDのみを用いて算出部62により体重が算出される(ステップS79)。
これにより、体重計測に用いられている測定ユニット20の時系列に検出される荷重値は、ほぼ同じような変化を呈する、すなわち多少の時間ずれはあるがトリガを有するから、積算に用いるべきデータWDとして、トリガの有無により測定ユニット20からのデータWDを選択的に用いることで、体重計測に使用されている測定ユニット20を検出して、そのデータWDを用いた体重の算出が可能となる。
ステップS67、ステップS73またはステップS79の処理後は、図8のステップS5の処理に移行して、外部機器50において算出された体重が出力される。
上述の処理では、データパケットPA1に対してデータパケットPA2を返信して応答をした測定ユニット20のみを対象にして、すなわち算出ユニット40の通信可能エリア内の存在が検出された測定ユニット20のみ宛てに荷重値の送信要求のデータパケットPA3を送信するようにしている。これにより、通信可能エリア内に測定ユニット20が存在するときのみデータパケットPA3を送信することが可能となり、算出ユニット40の通信負荷および電力消費量を少なくできる。
図16を参照して、ステップS75におけるトリガ検出例を説明する。
たとえば、4個の測定ユニット20それぞれからデータパケットPA4を受信したと想定する。この場合、トリガ検出部61は、4個の測定ユニット20のそれぞれから時系列荷重データ252を指すデータWDを取得できる。
たとえば、4個の測定ユニット20それぞれからデータパケットPA4を受信したと想定する。この場合、トリガ検出部61は、4個の測定ユニット20のそれぞれから時系列荷重データ252を指すデータWDを取得できる。
図16のグラフの横軸は時間(T)の経過を指し、縦軸は時間の経過に伴って検出される荷重値を指す。測定ユニット20を電源ONした後において載置面300に未だ被測定者が乗っていない状態ではロードセル21に体重による荷重はかからないので測定ユニット20が検出する荷重値は変化しない。その後、被測定者が載置面300に乗り始めると荷重値は急激に上昇を開始する。図16では、時間が“1秒”付近でグラフの急峻な立上が示される。本実施の形態では、被測定者が載置面300に乗り始めたときの荷重値の急激な増加開始(グラフの急峻な立ち上がり)点をトリガと称する。
図16によれば、4個の測定ユニット20の荷重値のうち、2個の測定ユニット20についてはトリガを含む荷重値の変化が検出されるが、他の2つの測定ユニット20についてはトリガを含む荷重値の変化が検出されないことから、他の2つの測定ユニット20は体重計測に使用されていないことがわかる。
したがって、トリガ検出部61は、データパケットPA4のデータWDが指す時系列の荷重値データを解析し、解析結果に基づきトリガを検出した場合には、当該データパケットPA4の送信元の測定ユニット20は、体重計測に使用されている測定ユニット20であると判定することができる。
次に、図17の(A)と(B)を参照して、トリガ検出後の算出部62による体重算出(ステップS79)の手順について説明する。図17のグラフの横軸は時間(T)の経過を指し、縦軸は時間の経過に伴って検出される荷重値を指す。図17には、図16でトリガを検出した2個の測定ユニット20からのデータWDに対応するグラフL1とL2が示される。
正確に体重を算出するためには、図16でトリガを検出した2個の測定ユニット20からのデータWDについて同期をとる必要がある。つまり、被測定者が載置面300に乗り始めると各測定ユニット20に荷重がかかり始めるが、荷重がかかり始めるタイミングは乗り方または測定ユニット20の配置の仕方などによってずれが生じる。これに起因してグラフL1とL2のトリガの検出時間TR1とTR2は一致せず若干のずれを生じる。したがって、体重を算出するに際しては、このずれを解消するようにグラフL1とL2の時間軸を一致させる必要がある。
具体的には、収束検出部63は、図17の(B)に示すように、時間TR1とTR2を共通の時間TRに一致させるように、グラフL1またはL2を時間軸方向に平行移動させる。ここでは、時間TR1に時間TR2を一致させるように、グラフL2のみを時間軸方向に平行移動させる。
平行移動後の図17の(B)のグラフによれば、収束検出部63は電源ONした後に載置面300上に被測定者が乗り、載置面300上の被測定者の動きが停止し安定している期間、すなわちグラフL1とL2について両方ともに第2収束の状態に移行した期間CVを検出することができる。
算出部62は、図17の(B)に示す期間CVを検出すると、期間CVにおけるグラフL1とL2が示す荷重値を積算することにより体重を算出することができる。算出された体重は、被測定者の体動に起因した誤差が排除された値である。
図17で説明した算出ユニット40側の処理手順と、同様の処理が各測定ユニット20のステップS39およびステップS45においても実行される。測定ユニット20側の処理手順を、図18を参照して説明する。
図18のグラフの横軸は時間(T)の経過を指し、縦軸は時間の経過に伴って検出される荷重値を指す。図18のグラフでは、時間TR1でトリガが検出されている。収束検出部30は、電源ONされてから時間TR1までの期間で第1収束を検出し、第1収束の期間においてゼロ点検出部31によりゼロ点が検出される。時間TR1でトリガを検出後は、収束検出部30により第2収束の期間CVが検出される。収束荷重取得部341は、期間CVにおいて検出される荷重値(より特定的には、期間CVの荷重値の平均値)を取得する。このように、各測定ユニット20のステップS39およびステップS45においては、期間CVにおいて荷重値が取得される。
これにより、各測定ユニット20の収束荷重取得部341は、載置面300上に乗っている被測定者の体動に起因した誤差が排除された荷重値を取得する。取得された荷重値は算出ユニット40に送信することができるので、算出ユニット40の算出部62は当該誤差を含まないような体重値を算出することができる。
本実施の形態によれば、荷重値を要求するデータパケットPA3を送信し、それに対する測定ユニット20からの応答のデータパケットPA4を受信することにより、算出ユニット40は、体重計測に使用されている測定ユニット20からの荷重値を取得することができる。また、測定ユニット20は、荷重値の送信タイミングとして、荷重値の要求受信を利用できるから、測定ユニット20は自己で送信タイミングを調整する必要はなく、機能を簡素化することができる。
(変形例)
上述の処理では、算出ユニット40の通信可能エリア内の存在が検出された測定ユニット20を対象にして荷重値の送信要求のデータパケットPA3を送信するようにしているが、これに代替して、フィールドF2にブロードキャストアドレスを格納したデータパケットPA3を送信するようにしてもよい。
上述の処理では、算出ユニット40の通信可能エリア内の存在が検出された測定ユニット20を対象にして荷重値の送信要求のデータパケットPA3を送信するようにしているが、これに代替して、フィールドF2にブロードキャストアドレスを格納したデータパケットPA3を送信するようにしてもよい。
また、ステップS5では、算出ユニット40は、体重算出に用いた荷重値の送信元である測定ユニット20のIDデータ27を外部機器50に送信し、出力させるようにしてもよい。これにより、被測定者は、載置面300が搭載されている測定ユニット20のうちから、荷重値を送信できないような故障状態の測定ユニット20を確認することができる。
上述の実施の形態では、図1に示すように算出ユニット40と通信する体重計は1個としているが、複数個の体重計と通信するとしてもよい。この場合には、測定ユニット20のIDデータ27に、グループ識別子を付加させる。このグループ識別子は、当該測定ユニット20が用いられている体重計を構成する測定ユニット20のグループを指す。これにより、算出ユニット40は、測定ユニット20を、グループ識別子が付加されたIDデータ27に基づきグループ単位で、すなわち体重計単位で識別しながら、荷重値を取得して体重を算出できる。これにより、算出ユニット40は体重計毎に被測定者の体重を算出することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 体重計測システム、20 測定ユニット、21 ロードセル、22 電源部、23 PCB、34 荷重取得部、35,65 通信処理部、36,68 データ生成部、37,67 送信部、38,66 受信部、40 算出ユニット、50 外部機器、55 履歴データ、56 モードデータ、57 条件データ、60 測定ユニット検出部、61 トリガ検出部、62 算出部、243 センサ群、251 収束荷重データ、252 時系列荷重データ、300 置面、511 ディスプレイ、PA,PA1〜PA4 データパケット。
Claims (12)
- 被測定者の体重を計測する体重計測システムであって、
かけられた荷重を検出し、検出された荷重から導出される荷重値を、荷重要求に応答して送信する測定ユニットと、
前記測定ユニットと無線通信する体重算出ユニットと、を備え、
前記体重算出ユニットは、
前記荷重要求を送信する要求送信手段と、
1つ以上の前記測定ユニットから受信した前記荷重値を用いて体重を算出する算出手段と、を含む、体重計測システム。 - 前記測定ユニットは、
かけられた荷重を検出する荷重センサと、検出された荷重を処理し荷重値として導出する計測部と、前記体重算出ユニットと無線通信する通信部と、電源部とを含む、請求項1に記載の体重計測システム。 - 前記体重算出ユニットは、
1つ以上の前記測定ユニットそれぞれから受信する所定データに基づき、当該測定ユニットから受信する荷重値を、前記算出手段による体重の算出に用いるか否かを判定する判定手段を、さらに含む、請求項2に記載の体重計測システム。 - 前記測定ユニットは、予め識別データが割当てされて、
前記所定データは、前記測定ユニットの前記識別データを含む、請求項3に記載の体重計測システム。 - 前記体重算出ユニットは、
体重の算出に使用された前記荷重値の送信元の前記測定ユニットの前記識別データの履歴を格納する履歴格納部を、さらに含み、
前記判定手段は、
1つ以上の前記測定ユニットそれぞれから受信した前記識別データと、前記履歴格納部の前記履歴とを比較し、比較結果に基づき、当該測定ユニットから受信する荷重値を、前記算出手段による体重の算出に用いるか否かを判定する、請求項4に記載の体重計測システム。 - 前記測定ユニットは、
当該測定ユニットの設置態様を検出する設置検出手段を、さらに含み、
前記所定データは、前記設置検出手段により検出された前記設置態様を含み、
前記判定手段は、
1つ以上の前記測定ユニットそれぞれから受信した前記設置態様と、所定態様とを比較し、比較結果に基づき、当該測定ユニットから受信する荷重値を、前記算出手段による体重の算出に用いるか否かを判定する、請求項4または5に記載の体重計測システム。 - 前記測定ユニットは、
当該測定ユニットの周囲の外部環境条件を検出する環境検出手段を、さらに含み、
前記所定データは、前記環境検出手段により検出された前記外部環境条件を含み、
前記判定手段は、
1つ以上の前記測定ユニットそれぞれから受信した前記外部環境条件と、所定環境条件とを比較し、比較結果に基づき、当該測定ユニットから受信する荷重値を、前記算出手段による体重の算出に用いるか否かを判定する、請求項4から6のいずれかに記載の体重計測システム。 - 前記荷重センサは、体重の計測開始から時系列に荷重を検出し、
前記計測部は、検出された荷重を時系列の荷重値として導出し、
前記所定データは、前記時系列の荷重値のデータを含み、
前記判定手段は、
1つ以上の前記測定ユニットそれぞれから受信した前記時系列の荷重値の変化の有無に基づき、当該測定ユニットから受信する荷重値を、前記算出手段による体重の算出に用いるか否かを判定する、請求項4から7のいずれかに記載の体重計測システム。 - 前記測定ユニットは、予め識別データが割当てされて、
前記体重算出ユニットは、
測定ユニットの存在を確認するための存在問合せを周囲エリアに送信する存在問合せ手段と、
前記存在問合せに対する応答を受信する存在応答受信手段と、を含み、
前記存在応答受信手段により受信される応答には、当該応答を送信した前記測定ユニットの前記識別データが含まれ、
前記所定データは、前記存在応答受信手段により受信された応答に含まれる前記識別データを含む、請求項3に記載の体重計測システム。 - 前記周囲エリアは、
前記体重算出ユニットが無線通信することが可能なエリアを指す、請求項9に記載の体重計測システム。 - 前記体重算出ユニットと通信する出力ユニットを、さらに備え、
前記出力ユニットは、前記体重算出ユニットから算出された体重を受信し、受信した体重を出力する、請求項1から10のいずれかに記載の体重計測システム。 - かけられる荷重を検出する荷重センサと、
検出される荷重から荷重値を導出する計測部と、
無線通信部と、
電源部と、を備え、
前記無線通信部は、要求を受信する要求受信手段を含み、
前記要求受信手段により要求が受信されると、導出される前記荷重値を要求元に送信する、荷重測定ユニット。
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