JP2004135921A - 耳かき - Google Patents
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Abstract
【課題】耳掻き作業の仕上げが良好に行えるとともに、耐久性、経済性も良好であるような耳かきの提供。
【解決手段】棒状の軸部材5の先端に耳垢を掻き出す耳かき部6を有した耳かきであって、上記軸部材5に、耳穴内に侵入可能な径で軸部材5の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばね13を、上記耳かき部6に隣接して挿嵌保持した耳かき1。
【選択図】 図3
【解決手段】棒状の軸部材5の先端に耳垢を掻き出す耳かき部6を有した耳かきであって、上記軸部材5に、耳穴内に侵入可能な径で軸部材5の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばね13を、上記耳かき部6に隣接して挿嵌保持した耳かき1。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、耳垢を掻き出すための耳かきに関する。
【0002】
【従来の技術】
耳かきは、棒状の軸部の先端に、耳垢を掻き出す耳かき部を有したもので、耳掻き部には、スプーン状に形成されたものや、掻く作業が全方向で行えて痛くもないように円形のフランジを適宜間隔へだてて複数並設した形状のものなど様々ある。しかし耳かき作業は、上述のような耳かき部で掻き出すだけでは、細かな耳垢まで掻き出せない。
【0003】
このため軸部の他端に設けられた凡天や、別体の綿棒などが利用される。
【0004】
凡天や綿棒を耳穴内に差し込んで回転させながら抜くなどすれば、掻き出せなかった細かな耳垢も取れる。
【0005】
ところが、凡天は、白いふわふわした羽毛状のものでボール状に形成されており、使用に伴って抜けてゆき、だんだんと小さくなって、最終的には使用できなくなる。また、凡天は使用に伴って汚れを吸着するので、色も汚くなる。
【0006】
綿棒は、1回限りの使用しか期待できず、不経済である。また耳かきとは別に用意せねばならず携帯に不便である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、耳掻き作業の仕上げが良好に行えるとともに、耐久性、経済性も良好であるような耳かきの提供を主たる課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、棒状の軸部の先端に耳垢を掻き出す耳かき部を有した耳かきであって、上記軸部に、耳穴内に侵入可能な径で軸部の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばねを、上記耳かき部に隣接して挿嵌保持した耳かきであることを特徴とする。
【0009】
すなわち、使用に当たっては耳かき部を利用して耳垢を掻き出す掻き出し動作をすると、耳かき部が耳垢を掻き出すとともに、コイルばねが対応位置に位置する耳垢を弾性変位しながら引っ掛ける。またコイルばねは、内外方向での出し入れ動作に伴って、耳かき部が途中まで掻き出した耳垢も弾性変位しながら引っ掛ける。
【0010】
一度耳かきを抜取、耳かき部とコイルばねをきれいにした後、今度は、コイルばねを耳穴内の内周面に沿って回転させると、先の段階で取れなかった細かな耳垢を引っ掛けることができる。コイルばねは、螺旋状になっているので、耳かきを自転させるとともに公転させると耳垢を取り易い。
【0011】
なお、コイルばねに引っ掛けた耳垢を除去するには、コイルばねを付勢力に抗して押し下げて離すという動作を繰り返せば、耳垢をはじき落とすことができる。
【0012】
前記コイルばねの反耳かき部側の端部を、軸部に対して相対移動不可に位置固定すると、コイルばねの耳かき部側は軸部上で長さ方向に摺動するが、反耳かき部側は不動である。つまり、コイルばねは耳穴内への挿入時には容易に変形するが、引き抜くときにはコイルばねの耳かき部側も不動となって、引っ掻けた耳垢を掻き出す方向での弾性変位量を抑制して、掻き出す力を強くすることができる。また軸部を回転してもコイルばねは空回りしないので、耳垢を確実に引っ掛けることができる。このため引っ掻けた耳垢を確実に排出できる。
【0013】
また、この耳かきには前記コイルばねを覆う着脱自在のキャップを設けるとよい。キャップがコイルばねを保護するので、コイルばねに別の部材が引っ掛かったりするようなことを阻止でき携帯に便利である。
【0014】
さらに前記キャップには、当該耳かきをシート状体の面に沿うように挿して取り付けるクリップを設けると、例えばペンのようにポケットに挿して携帯したりすることができ、便利である。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、軸部の長さ方向で弾性変位するコイルばねを挿嵌保持しているので、従来のように凡天や綿棒などがなくとも、細かな耳垢まで掻き出すことができる。しかも、仕上げを含めた掻き出し作業は、耳かきの一方のみで行え、凡天を使用するときのように持ち替えたりする必要はなく、簡単である。
【0016】
その上、凡天や綿棒のような消耗品とは異なり、半永久的に使用でき、経済的でもある。
【0017】
また、コイルばねは弾性変位するので、耳に対するあたりが柔らかで、痛くはない。しかも、引っ掻けた耳垢は、コイルばねをはじくことによって容易に落とすことができる。
【0018】
さらに、キャップを設けることで、これまでの耳かきとは異なって、携帯に便利なようにコンパクトにまとめることができ、クリップを設けることにより、手軽に持ち歩けるおしゃれな耳かきとなる。
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は耳かき1を示し、この耳かき1は、図2に示した耳かき本体2とキャップ3とで構成している。図1中、(a)は左側面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図、(e)は底面図であり、図2中、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。
【0019】
耳かき本体2は、耳かき作業をしやすい長さに形成した丸棒状の柄部材4と、この柄部材4よりも小径に形成され柄部材4の先端に取り付けられた軸部材5とを有し、軸部材5の先端には、耳垢を掻き出すための耳かき部6を設けている。
【0020】
耳かき部6は、図3に示したように先端から順に、耳穴への当たりを和らげるように形成した略半球状の半球状部7と、該半球状部7の径よりも小径の円柱状をなす第1連結部8と、上記半球状部7の径と同形の円板状をなす第1フランジ部9と、上記第1連結部8と同径の第2連結部10と、上記第1フランジ部9と同形またはそれより若干小径の第2フランジ部11とを有する構造である。
【0021】
この耳かき部6を支持する丸棒状の軸本体12は、柄部材4や第2フランジ部11の径よりも小径であって、軸部材5の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばね13を挿嵌保持している。
【0022】
コイルばね13は、耳穴内に侵入可能な径に設定し、径方向にも弾性変位するように軸本体12との間に余裕を持たせている。そして、両端部を軸本体12の径と略対応する径に収束させて、反耳かき部側の端部、すなわち後端部を柄部材4の先端面近傍に固定して、軸部材5上での相対移動を不可能にしている。固定は、柄部材4の成形による軸部材5との連結と同時に行うも、また連結後に接着剤等を用いて行うもよい。
【0023】
なお、コイルばね13の長さは、自然長で先端が上記第2フランジ部11に当接するか、若干の付勢力を以って押圧するかの長さに設定している。
【0024】
また、軸部材15は、金属のような硬質材料で形成する他、可撓性を有する合成樹脂で形成するもよい。
【0025】
上記キャップ3は、柄部材4に嵌合可能な、一端を閉塞した筒状で、コイルばね13を隠蔽できるように構成している。また閉塞した側には、周知のクリップ14を取り付けている。すなわちシート状体の面に沿うように挿して取り付けられる用にしたもので、取り付け部15をキャップ3に嵌着可能なC字形に形成し、この中間部分からキャップ3の長さ方向に沿う挟圧片16を弾性変位可能に延設している。
【0026】
このように構成した耳かき1では図4(a)に示したように、先端の耳かき部6で耳垢を掻き出す。耳かき部6は周方向の全方向に作用させられるので、耳かき作業は、持ち替えたりすることなく容易に行える。
【0027】
上記耳かき作業によって、耳かき部6が耳垢を掻き出すとき、同時に、コイルばね13が対応位置に位置する耳垢を弾性変位しながら引っ掛ける。その上コイルばね13は弾性変位するので、内外方向での出し入れ動作に伴って、耳かき部6が途中まで掻き出した耳垢も引っ掛けて、外へ引き出す。
【0028】
このとき図4(a)に仮想線で示したように回転動作も加えると、コイルばね13が螺旋を描いているうえに、コイルばね13の後端が固定されているために、耳垢を引き込むことができ、取り出しやすい。
【0029】
しかも、上述のようにコイルばね13の後端を、軸部材5に対して相対移動不可に位置固定しているので、コイルばね13は、耳かきを突く時には容易に変形して、痛くないようにすることができる。また引き抜くときには、耳かき部6が存在するのでコイルばね13の耳かき部6側も不動となって、引っ掻けた耳垢を掻き出す方向での弾性変位量を抑制して、掻き出す力を強くすることができ、確実に耳垢を排出できる。
【0030】
このようにして大方の耳垢を取りのぞいた後、一度耳かき1を抜取、耳かき部6とコイルばね13をきれいにした後、今度は図4(b)に示したようにコイルばね13を耳穴内の内周面に沿って回転させると、先の段階で取れなかった細かな耳垢を引っ掛けることができる。コイルばね13は螺旋状になっているので、上述のように耳かき1を耳穴内の内周面に沿って回転(公転)させるとともに自転させると耳垢を取り易い。
【0031】
なお、コイルばね13に引っ掛けた耳垢を除去するには、図5に示したように、コイルばね13を付勢力に抗して押し下げて離すという動作を繰り返せば、耳垢をはじき落とすことができる。
【0032】
また、この耳かき1には着脱自在のキャップ3を設けており、キャップ3がコイルばね13を保護する。このため、携帯に際してハンドバッグ等の中に入れたりしても、コイルばね13に別の部材が引っ掛かったりするようなことを阻止できて、携帯に便利である。
【0033】
さらにキャップ3にはクリップ14を設けているので、例えばペンのようにポケットに挿して携帯したりすることができ、便利である。
【0034】
なお、上記構成における軸部材5は、この発明における軸部に対応するも、この発明は、上記構成のみに限定されるものではない。
【0035】
例えば、柄部材4なしで構成して、軸部材5における耳かき部6隣接位置にコイルばね13を挿嵌保持するもよい。また耳かき部6は、スプーン形に形成するも、その他の形状に形成するもよい。
【0036】
またキャップを、透光性を有する材料で形成すると、軸部材5が透視できるので、ペンと間違えたりするようなことはない上に、外観上きれいである。特に、柄部材4までも同様に透光性を有する材料で形成すると、所謂スケルトンタイプに形成でき、耳かきとして新規な意匠感を得られる。
【0037】
さらに、上記コイルばね13を利用して安全装置を設けることもできる。すなわち、図6(a)に示したように、軸部材5の後端部に、柄部材4からの抜け止めを行う円板状の鍔部17を形成し、この鍔部17が摺動する摺動溝部18を柄部材4内部の先端側部分に形成する。コイルばね13は圧縮コイルばねであるので、柄部材4と軸部材5の関係を一定に保つが、使用に際して軸部材5の先端部が強く当たれば、コイルばね13の付勢力に抗して押し下げられる。このため耳穴の奥を不測に突いても、安全性を得られる。
【0038】
また、図6(b)に示したように上記摺動溝部18に圧縮コイルばねからなる付勢ばね19を収容しても、同様に安全性を保つことができる。このとき、付勢ばね19のばね定数を、コイルばね13のそれよりも大きく設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】耳かきの概観を示す図。
【図2】耳かき本体の概観を示す図。
【図3】耳かきの要部の側面図。
【図4】作用状態を示す説明図。
【図5】作用状態を示す説明図。
【図6】他の例に係る断面図。
【符号の説明】
1…耳かき
3…キャップ
5…軸部材
6…耳かき部
13…コイルばね
14…クリップ
【発明の属する技術分野】
この発明は、耳垢を掻き出すための耳かきに関する。
【0002】
【従来の技術】
耳かきは、棒状の軸部の先端に、耳垢を掻き出す耳かき部を有したもので、耳掻き部には、スプーン状に形成されたものや、掻く作業が全方向で行えて痛くもないように円形のフランジを適宜間隔へだてて複数並設した形状のものなど様々ある。しかし耳かき作業は、上述のような耳かき部で掻き出すだけでは、細かな耳垢まで掻き出せない。
【0003】
このため軸部の他端に設けられた凡天や、別体の綿棒などが利用される。
【0004】
凡天や綿棒を耳穴内に差し込んで回転させながら抜くなどすれば、掻き出せなかった細かな耳垢も取れる。
【0005】
ところが、凡天は、白いふわふわした羽毛状のものでボール状に形成されており、使用に伴って抜けてゆき、だんだんと小さくなって、最終的には使用できなくなる。また、凡天は使用に伴って汚れを吸着するので、色も汚くなる。
【0006】
綿棒は、1回限りの使用しか期待できず、不経済である。また耳かきとは別に用意せねばならず携帯に不便である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、耳掻き作業の仕上げが良好に行えるとともに、耐久性、経済性も良好であるような耳かきの提供を主たる課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、棒状の軸部の先端に耳垢を掻き出す耳かき部を有した耳かきであって、上記軸部に、耳穴内に侵入可能な径で軸部の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばねを、上記耳かき部に隣接して挿嵌保持した耳かきであることを特徴とする。
【0009】
すなわち、使用に当たっては耳かき部を利用して耳垢を掻き出す掻き出し動作をすると、耳かき部が耳垢を掻き出すとともに、コイルばねが対応位置に位置する耳垢を弾性変位しながら引っ掛ける。またコイルばねは、内外方向での出し入れ動作に伴って、耳かき部が途中まで掻き出した耳垢も弾性変位しながら引っ掛ける。
【0010】
一度耳かきを抜取、耳かき部とコイルばねをきれいにした後、今度は、コイルばねを耳穴内の内周面に沿って回転させると、先の段階で取れなかった細かな耳垢を引っ掛けることができる。コイルばねは、螺旋状になっているので、耳かきを自転させるとともに公転させると耳垢を取り易い。
【0011】
なお、コイルばねに引っ掛けた耳垢を除去するには、コイルばねを付勢力に抗して押し下げて離すという動作を繰り返せば、耳垢をはじき落とすことができる。
【0012】
前記コイルばねの反耳かき部側の端部を、軸部に対して相対移動不可に位置固定すると、コイルばねの耳かき部側は軸部上で長さ方向に摺動するが、反耳かき部側は不動である。つまり、コイルばねは耳穴内への挿入時には容易に変形するが、引き抜くときにはコイルばねの耳かき部側も不動となって、引っ掻けた耳垢を掻き出す方向での弾性変位量を抑制して、掻き出す力を強くすることができる。また軸部を回転してもコイルばねは空回りしないので、耳垢を確実に引っ掛けることができる。このため引っ掻けた耳垢を確実に排出できる。
【0013】
また、この耳かきには前記コイルばねを覆う着脱自在のキャップを設けるとよい。キャップがコイルばねを保護するので、コイルばねに別の部材が引っ掛かったりするようなことを阻止でき携帯に便利である。
【0014】
さらに前記キャップには、当該耳かきをシート状体の面に沿うように挿して取り付けるクリップを設けると、例えばペンのようにポケットに挿して携帯したりすることができ、便利である。
【0015】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、軸部の長さ方向で弾性変位するコイルばねを挿嵌保持しているので、従来のように凡天や綿棒などがなくとも、細かな耳垢まで掻き出すことができる。しかも、仕上げを含めた掻き出し作業は、耳かきの一方のみで行え、凡天を使用するときのように持ち替えたりする必要はなく、簡単である。
【0016】
その上、凡天や綿棒のような消耗品とは異なり、半永久的に使用でき、経済的でもある。
【0017】
また、コイルばねは弾性変位するので、耳に対するあたりが柔らかで、痛くはない。しかも、引っ掻けた耳垢は、コイルばねをはじくことによって容易に落とすことができる。
【0018】
さらに、キャップを設けることで、これまでの耳かきとは異なって、携帯に便利なようにコンパクトにまとめることができ、クリップを設けることにより、手軽に持ち歩けるおしゃれな耳かきとなる。
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は耳かき1を示し、この耳かき1は、図2に示した耳かき本体2とキャップ3とで構成している。図1中、(a)は左側面図、(b)は右側面図、(c)は背面図、(d)は平面図、(e)は底面図であり、図2中、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図である。
【0019】
耳かき本体2は、耳かき作業をしやすい長さに形成した丸棒状の柄部材4と、この柄部材4よりも小径に形成され柄部材4の先端に取り付けられた軸部材5とを有し、軸部材5の先端には、耳垢を掻き出すための耳かき部6を設けている。
【0020】
耳かき部6は、図3に示したように先端から順に、耳穴への当たりを和らげるように形成した略半球状の半球状部7と、該半球状部7の径よりも小径の円柱状をなす第1連結部8と、上記半球状部7の径と同形の円板状をなす第1フランジ部9と、上記第1連結部8と同径の第2連結部10と、上記第1フランジ部9と同形またはそれより若干小径の第2フランジ部11とを有する構造である。
【0021】
この耳かき部6を支持する丸棒状の軸本体12は、柄部材4や第2フランジ部11の径よりも小径であって、軸部材5の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばね13を挿嵌保持している。
【0022】
コイルばね13は、耳穴内に侵入可能な径に設定し、径方向にも弾性変位するように軸本体12との間に余裕を持たせている。そして、両端部を軸本体12の径と略対応する径に収束させて、反耳かき部側の端部、すなわち後端部を柄部材4の先端面近傍に固定して、軸部材5上での相対移動を不可能にしている。固定は、柄部材4の成形による軸部材5との連結と同時に行うも、また連結後に接着剤等を用いて行うもよい。
【0023】
なお、コイルばね13の長さは、自然長で先端が上記第2フランジ部11に当接するか、若干の付勢力を以って押圧するかの長さに設定している。
【0024】
また、軸部材15は、金属のような硬質材料で形成する他、可撓性を有する合成樹脂で形成するもよい。
【0025】
上記キャップ3は、柄部材4に嵌合可能な、一端を閉塞した筒状で、コイルばね13を隠蔽できるように構成している。また閉塞した側には、周知のクリップ14を取り付けている。すなわちシート状体の面に沿うように挿して取り付けられる用にしたもので、取り付け部15をキャップ3に嵌着可能なC字形に形成し、この中間部分からキャップ3の長さ方向に沿う挟圧片16を弾性変位可能に延設している。
【0026】
このように構成した耳かき1では図4(a)に示したように、先端の耳かき部6で耳垢を掻き出す。耳かき部6は周方向の全方向に作用させられるので、耳かき作業は、持ち替えたりすることなく容易に行える。
【0027】
上記耳かき作業によって、耳かき部6が耳垢を掻き出すとき、同時に、コイルばね13が対応位置に位置する耳垢を弾性変位しながら引っ掛ける。その上コイルばね13は弾性変位するので、内外方向での出し入れ動作に伴って、耳かき部6が途中まで掻き出した耳垢も引っ掛けて、外へ引き出す。
【0028】
このとき図4(a)に仮想線で示したように回転動作も加えると、コイルばね13が螺旋を描いているうえに、コイルばね13の後端が固定されているために、耳垢を引き込むことができ、取り出しやすい。
【0029】
しかも、上述のようにコイルばね13の後端を、軸部材5に対して相対移動不可に位置固定しているので、コイルばね13は、耳かきを突く時には容易に変形して、痛くないようにすることができる。また引き抜くときには、耳かき部6が存在するのでコイルばね13の耳かき部6側も不動となって、引っ掻けた耳垢を掻き出す方向での弾性変位量を抑制して、掻き出す力を強くすることができ、確実に耳垢を排出できる。
【0030】
このようにして大方の耳垢を取りのぞいた後、一度耳かき1を抜取、耳かき部6とコイルばね13をきれいにした後、今度は図4(b)に示したようにコイルばね13を耳穴内の内周面に沿って回転させると、先の段階で取れなかった細かな耳垢を引っ掛けることができる。コイルばね13は螺旋状になっているので、上述のように耳かき1を耳穴内の内周面に沿って回転(公転)させるとともに自転させると耳垢を取り易い。
【0031】
なお、コイルばね13に引っ掛けた耳垢を除去するには、図5に示したように、コイルばね13を付勢力に抗して押し下げて離すという動作を繰り返せば、耳垢をはじき落とすことができる。
【0032】
また、この耳かき1には着脱自在のキャップ3を設けており、キャップ3がコイルばね13を保護する。このため、携帯に際してハンドバッグ等の中に入れたりしても、コイルばね13に別の部材が引っ掛かったりするようなことを阻止できて、携帯に便利である。
【0033】
さらにキャップ3にはクリップ14を設けているので、例えばペンのようにポケットに挿して携帯したりすることができ、便利である。
【0034】
なお、上記構成における軸部材5は、この発明における軸部に対応するも、この発明は、上記構成のみに限定されるものではない。
【0035】
例えば、柄部材4なしで構成して、軸部材5における耳かき部6隣接位置にコイルばね13を挿嵌保持するもよい。また耳かき部6は、スプーン形に形成するも、その他の形状に形成するもよい。
【0036】
またキャップを、透光性を有する材料で形成すると、軸部材5が透視できるので、ペンと間違えたりするようなことはない上に、外観上きれいである。特に、柄部材4までも同様に透光性を有する材料で形成すると、所謂スケルトンタイプに形成でき、耳かきとして新規な意匠感を得られる。
【0037】
さらに、上記コイルばね13を利用して安全装置を設けることもできる。すなわち、図6(a)に示したように、軸部材5の後端部に、柄部材4からの抜け止めを行う円板状の鍔部17を形成し、この鍔部17が摺動する摺動溝部18を柄部材4内部の先端側部分に形成する。コイルばね13は圧縮コイルばねであるので、柄部材4と軸部材5の関係を一定に保つが、使用に際して軸部材5の先端部が強く当たれば、コイルばね13の付勢力に抗して押し下げられる。このため耳穴の奥を不測に突いても、安全性を得られる。
【0038】
また、図6(b)に示したように上記摺動溝部18に圧縮コイルばねからなる付勢ばね19を収容しても、同様に安全性を保つことができる。このとき、付勢ばね19のばね定数を、コイルばね13のそれよりも大きく設定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】耳かきの概観を示す図。
【図2】耳かき本体の概観を示す図。
【図3】耳かきの要部の側面図。
【図4】作用状態を示す説明図。
【図5】作用状態を示す説明図。
【図6】他の例に係る断面図。
【符号の説明】
1…耳かき
3…キャップ
5…軸部材
6…耳かき部
13…コイルばね
14…クリップ
Claims (4)
- 棒状の軸部の先端に耳垢を掻き出す耳かき部を有した耳かきであって、
上記軸部に、耳穴内に侵入可能な径で軸部の長さ方向に沿って弾性変位可能なコイルばねを、上記耳かき部に隣接して挿嵌保持した
耳かき。 - 前記コイルばねの反耳かき部側の端部を、軸部に対して相対移動不可に位置固定した
請求項1に記載の耳かき。 - 前記コイルばねを覆う着脱自在のキャップを設けた
請求項1または請求項2に記載の耳かき。 - 前記キャップには、当該耳かきをシート状体の面に沿うように挿して取り付けるクリップを設けた
請求項3に記載の耳かき。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304311A JP2004135921A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 耳かき |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304311A JP2004135921A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 耳かき |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004135921A true JP2004135921A (ja) | 2004-05-13 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002304311A Pending JP2004135921A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 耳かき |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004135921A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007035079A1 (en) * | 2005-09-22 | 2007-03-29 | Mecha-Medic Solution Sdn. Bhd. | Atraumatic ear irrigation device |
USD965784S1 (en) | 2021-08-06 | 2022-10-04 | Nami Khademhosseini | Ear cleaning apparatus |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304311A patent/JP2004135921A/ja active Pending
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